JP2019194530A - 角度検知センサ及び角度検知センサに用いられる成形体の製造方法 - Google Patents

角度検知センサ及び角度検知センサに用いられる成形体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】誤作動が生じにくく、安価に製造することができる角度検知センサ及び当該センサに用いられる成形体の製造方法を提供する。【解決手段】角度検知センサ1は、自動二輪車等の検知対象物の転倒検知センサであり、検知対象物に固定されるベース2と、その表面に菱形状に配置された4本の支柱3と、隣り合う支柱3の間に掛け渡された板状の4枚の起歪体4と、起歪体4の中央部分で連結部5により連結されたウエイト6とを備える。歪みゲージ7は、長方形の板状の起歪体4の外面に取り付けられる。歪みゲージ7が取り付けられている箇所は、内面にウエイト6との連結部5が設けられている。ベース2、支柱3、起歪体4、連結部5及びウエイト6は、合成樹脂で一体に成形される。従来のセンサのようにウエイトが検知対象物の傾斜によって移動しないので、外部から振動等が加わった場合でも誤作動が生じにくい。【選択図】図1

Description

本発明は、自動二輪車等の転倒検知センサに用いることができる角度検知センサ、及びその角度検知センサに用いられる成形体の製造方法に関する。
従来より、この種の角度検知センサとしては、特許文献1のように薄板の下方に重錘を取り付け、検知対象物が傾いた際に重錘の移動により生じる薄板の歪みを歪みゲージで検知するものが知られていた。
特許文献1のような構成や、振り子、或いはボールなど、重力によって移動する部品を用いて検知対象物の傾斜を検知する場合、自動二輪車等のように振動が生じる検知対象物においては、振り子等が共振によって振動の影響を受け、誤作動を生じるおそれがある。例えば、振り子のような構成では、振り子の共振周波数にあたる振動が加わった際に、検知対象物が傾斜していないにもかかわらず振り子が振れてしまういわゆる駆け上がり現象が生じるおそれがある。
実開昭59−78911号公報
検知対象物の傾斜を検知するセンサとして、MEMS技術を応用したセンサを用いることができるが、このようなセンサは一般的に高価である。このため、この種のセンサとして、誤作動が生じにくく、安価な角度検知センサが求められている。
本発明は、上記課題を解決するために、誤作動が生じにくく、安価に製造することができる角度検知センサ、及びその角度検知センサに用いられる成形体の製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明の角度検知センサは、ウエイトの傾きを検知して検知対象物の傾きを検知する角度検知センサであって、重力の方向に平行な基準面に沿って前記ウエイトの周囲を囲み前記検知対象物に保持されて前記ウエイトの傾きにともなって撓み変形可能な起歪体と、少なくとも3箇所で前記ウエイトと前記起歪体の前記ウエイトに対向する面とを連結する連結部と、前記起歪体の前記連結部により連結された箇所の裏面に設けられた歪みゲージとを備え、前記歪みゲージの抵抗の変化によって前記ウエイトの傾斜角度を検出することにより前記検知対象物の転倒を検知することを特徴とする。
本発明の角度検知センサによれば、ウエイトが連結部によって起歪体に連結され、起歪体が検知対象物に保持されているため、検知対象物に対してウエイトが位置決め保持される。従って、従来のセンサのようにウエイトが検知対象物の傾斜によって移動するものではないので、外部から振動等が加わった場合でも誤作動が生じにくい。また、従来の重錘等を利用したセンサに比べて構造を簡易なものにできるため、安価に製造することができる。
また、本発明の角度検知センサにおいて、前記起歪体は、平板状の部材で形成され、板面を前記ウエイト側へ向けるとともに、前記ウエイトを囲み、前記基準面の法線に沿った方向から見たときに四角形となるように4個配置され、前記ウエイトの傾斜角度が0°である基準姿勢において、前記四角形の対角線に配置される一対の角部が重力の方向に配置されていることが好ましい。
当該構成によれば、検知対象物が傾斜すると、四角形状に配置された起歪体の一対の角部が、基準姿勢で重力の方向に対角線上に配置されるため、この一対の角部の両側にある2個の起歪体によってウエイトの傾きが検知される。これにより、ウエイトの姿勢が変化すると、左右の起歪体には正負の異なる荷重が均等に加わることになるため、ウエイトの傾きの検知が容易となる。また、当該構成においては、歪みゲージが4枚となるため、ホイートストンブリッジ回路を形成することができ、ウエイトの傾きを容易に検知することができる。
また、本発明の角度検知センサにおいて、前記連結部は、前記起歪体の長手方向の中央部に設けられていることが好ましい。当該構成により、ウエイトの移動によって生じる起歪体の歪み量を最大とすることができるので、検知対象物の正確な傾きの検知が可能となる。
また、本発明の角度検知センサにおいて、前記起歪体の長手方向の前記歪みゲージの長さを、前記連結部が前記起歪体に連結されている部分の長さよりも長くすることが好ましい。ウエイトの移動によって連結部を介して生じる起歪体の歪みは、連結部の境界部に生じやすいため、当該構成によれば、その歪みが生じやすい部分を歪みゲージでとらえることができるので、検知対象物の正確な傾きの検知が可能となる。
また、本発明の角度検知センサにおいて、前記起歪体、前記連結部及び前記歪みゲージが、重力の方向に沿って前記基準面と直交する第二の基準面にさらに設けられていることが好ましい。当該構成によれば、検知対象物の基準面における角度のみならず、基準面と直交する第二の基準面の角度についても検知することができる。
また、本発明の角度検知センサにおいて、前記ウエイト、前記起歪体、及び前記連結部が、樹脂又は金属により一体に形成されていることが好ましい。これらの部材を樹脂の射出成形や、金属のダイカスト製法により一体に成形することにより、製造を容易にするとともに製造コストを安価に抑えることができる。
また、本発明の角度検知センサにおいて、前記ウエイトは、異なる比重の部材と一体に形成されていることが好ましい。当該構成によれば、起歪体及び歪みゲージの感度に応じてウエイトの重さを調節することができるため、目的に応じた感度の調節が容易となる。
本発明の角度検知センサに用いられる成形体の製造方法は、前記成形体は、前記角度検知センサの基準姿勢において重力の方向を含む基準面に平行に所定の厚さを有するウエイトと、前記基準面に沿って前記ウエイトの周囲を囲む3個以上の起歪体と、前記ウエイトの厚さの範囲内で前記ウエイトと前記起歪体とを連結する連結部と、前記ウエイト、前記起歪体、及び前記連結部と対面するように前記基準面に平行に設けられたベースと、前記起歪体と前記ベースとを前記基準面に直交する直交方向で連結する支柱とを備え、前記成形体を成形するための金型は、前記起歪体の数と同数に分割され、前記ベース、前記ウエイト、前記起歪体、前記連結部、及び前記支柱用のキャビティを形成する複数の第一金型と、前記直交方向に移動可能であり、前記第一金型が組み合わされた状態で前記第一金型との組み合わせで内部にキャビティを形成する第二金型とを備え、前記第一金型は、前記基準面に対して平行に移動して型割り及び型締めが行われ、型締めが行われた際に前記成形体の前記ウエイトとなる部分と前記ベースとなる部分の間を分離する分離板を備え、前記第二金型は、型締めが行われた際に前記分離板に当接して前記ウエイトとなる部分と前記起歪体となる部分とを分離し、前記連結部及び前記支柱となる部分の空間を形成する突起を備え、前記第一金型及び前記第二金型を型締めした状態でキャビティ内に溶融樹脂を射出して前記成形体を成形することを特徴とする。
本発明の角度検知センサに用いられる成形体の製造方法によれば、ベース、支柱、ウエイト、起歪体、及び連結部を有する成形体を、金型による射出成形で一体に成形できる。ウエイトは、連結部を介して起歪体に保持され、起歪体は支柱を介してベースに保持されるため、従来のセンサのようにウエイトが移動するものではないので、誤作動が生じにくい。
本発明によれば、誤作動が生じにくく、安価に製造することができる角度検知センサを提供することができる。また、当該角度検知センサ用の成形体を容易に製造することができる。
第一の実施形態の角度検知センサの形状を示す斜視図。 第一の実施形態の角度検知センサの側面図。 角度検知センサが基準姿勢の状態を示す正面図。 角度検知センサが傾いた状態を示す正面図。 歪みゲージを用いた回路を示す説明図。 第一の実施形態の角度センサを成形するための金型を示す説明図。 第二の実施形態の角度検知センサの形状を示す斜視図。
次に、本発明の実施形態の角度検知センサ及び当該センサ用の成形体の製造方法について、図1〜図7を参照して説明する。第一の実施形態の角度検知センサ1は、自動二輪車等の検知対象物(図示省略)の転倒を検知するセンサである。
本実施形態の角度検知センサ1は、図1に示すように、検知対象物に固定されるベース2と、ベース2の表面から一方向に突出して菱形状の角部に位置する箇所に配置された4本の支柱3と、これら支柱3の内、隣り合う支柱3の間に掛け渡された板状の4枚の起歪体4(4a〜4d)と、この4枚の起歪体4に囲まれた内側に配置され、4枚の起歪体4のそれぞれの中央部分において連結部5(5a〜5d)により連結されたウエイト6とを備えている。
起歪体4のウエイト6に対向する面を内面、内面の裏側の面を外面としたとき、それぞれの起歪体4の外面には、歪みゲージ7(7a〜7d)が取り付けられている。この歪みゲージ7は、長方形の板状の起歪体4の外面であって、長手方向の中央近傍に取り付けられている。起歪体4の歪みゲージ7が取り付けられている箇所は、内面にウエイト6との連結部5が設けられている位置となっている。
本実施形態の角度検知センサ1は、ベース2、支柱3、起歪体4、連結部5及びウエイト6が、合成樹脂で一体に成形されている成形体12を備えている。当該成形体12は、分割式の金型13(図6参照)を組み合わせることによりキャビティを形成し、そのキャビティ内に溶融樹脂を流し込むことにより形成される。
ベース2は、本実施形態では板状の部材で形成され、図3に示すように、正面視で正方形となるように形成されている。ベース2において、図1及び図2に示すように、ウエイト6に対して対面する面が基準面8となっている。基準面8は、重力の方向Gを含む面であり、本実施形態の角度検知センサ1は、この基準面8に沿った方向における検知対象物の傾倒角度(傾斜角度)を検知する。
ベース2の形状については、このような板状に限らず、検知対象物に取り付けしやすいように、検知対象物の取付面の形状に合わせた形状とすることができる。また、基準面8についても、ウエイト6や起歪体4と対面していない部分の形状は、必ずしも平面である必要はない。
ウエイト6は、図3に示すように、正面視で角部が面取りされて略正方形に形成された板状の部材であり、対角線上の角部(面取り部)が重力方向G(上下方向)となるように保持されている。ウエイト6には、正面視で四方の辺の中央部分に連結部5が設けられ、この連結部5によって起歪体4に連結されている。また、ウエイト6は、図2に示すように、ベース2の基準面8とは隙間を空けた状態で起歪体4に保持されている。
支柱3は、本実施形態では4本設けられており、図3に示すように、これらの4本の支柱3が正面視で菱形の角部の位置となるようにベース2に配置されている。支柱3は、それぞれ正面視で正方形の四角柱であり、図3に示すように、検知対象物が傾倒していない状態である、すなわち、ウエイト6の傾斜角度が0°である基準姿勢において対角線上の一対の支柱3を重力方向Gに向けてベース2に配置されている。
起歪体4は、図1に示すように、隣り合う支柱3の間、すなわち、支柱3が形成する菱形の辺に位置してウエイト6の傾きにともなって撓み変形可能な薄い平板状の部材であり、板面をウエイト6側に向けて長手方向の両端部が支柱3に連結されている。また、図2に示すように、起歪体4はベース2の基準面8とは間隔を空けて支柱3に固定されている。
また、図3に示すように、起歪体4は4枚(4個)であり、板面が基準面8と直交する方向に配置されている。また、起歪体4は、基準面8の法線に沿った方向から見たときに四角形(正方形)を45°回転させた菱形となるように配置され、ウエイト6の周囲を囲んでいる。即ち、起歪体4の対角線に配置される一対の角部が重力方向Gに向けて配置された形となる。
起歪体4の長手方向の中央近傍の外面には、歪みゲージ7が取り付けられている。また、その歪みゲージ7が取り付けられている箇所の裏面では、連結部5によってウエイト6と連結されている。
歪みゲージ7は、広く一般に用いられている汎用の歪みゲージを用いることができる。また、歪みゲージ7は、図3において左下が7a、右下が7b、右上が7c、左上が7dとなる。この歪みゲージ7は、図2に示すように、7a及び7dの長手方向の長さが連結部5a及び5dの同方向の長さよりも長くなっている。その他、7b及び7cと、5b及び5cの関係も同様である。
本実施形態の角度検知センサ1では、これらの歪みゲージ7の抵抗の変化を図5に示すホイートストンブリッジ回路9を用いて検知対象物の傾きを検知している。図5において、符号10はバッテリであり、符号11はコンパレータである。また、本実施形態においては、図示しないコントローラにより、検知対象物の傾倒角度が所定の閾値(例えば45°)を超えた際に、検知対象物が転倒したものと見なして警報等を発する。
なお、検知対象物が転倒したものと見なすためのパラメータとして、傾倒角度とともに時間などを用いても良い。例えば、傾倒角度の閾値を超えた状態が所定時間、例えば1秒間以上続いた場合に検知対象物が転倒したものと見なして警報等を発するようにする。
次に、本実施形態の角度検知センサ1によって、検知対象物の角度を検知する際の作動について説明する。本実施形態の角度検知センサ1が検知対象物に取り付けられており、検知対象物が基準姿勢となっているときは、角度検知センサ1は図3に示す状態となっている。
ここで、ウエイト6の質量をm、重力加速度をgとすると、質量mのウエイト6には、重力方向Gにm・g(m×g)の重量が生じている。図3に示す状態では、歪みゲージ7aと7cを結ぶ方向の分力は、m・g・cos45°となる。また、歪みゲージ7aの箇所にはその1/2のm・g・cos45°/2の分力が生じる。一方で、歪みゲージ7cの箇所には、7aとは反対方向の荷重である−m・g・cos45°/2の分力が生じる。
また、歪みゲージ7bと7dとを結ぶ方向の分力は、m・g・cos45°であり、歪みゲージ7bの箇所にはm・g・cos45°/2の分力が生じる。一方で、歪みゲージ7dの箇所には、7bとは反対方向の力である−m・g・cos45°/2の分力が生じる。
検知対象物に角度θの傾きが生じると、図4に示すように、ベース2、ウエイト6、及び起歪体4も一体となって角度θの傾きが生じるが、質量mのウエイト6には、重力方向Gにm・gの重量が生じている。
この状態では、歪みゲージ7aと7cを結ぶ方向の分力は、m・g・cos(θ+45°)となる。また、歪みゲージ7aの箇所にはその1/2のm・g・cos(θ+45°)/2の分力が生じる。一方で、歪みゲージ7cの箇所には、7aとは反対方向の力である−m・g・cos(θ+45°)/2の分力が生じる。
また、歪みゲージ7bと7dとを結ぶ方向の分力は、m・g・cos(45°−θ)であり、歪みゲージ7bの箇所にはm・g・cos(45°−θ)/2の分力が生じる。一方で、歪みゲージ7dの箇所には、7bとは反対方向の力である−m・g・cos(45°−θ)/2の分力が生じる。
このように、歪みゲージ7a〜7dが取り付けられている箇所に上記分力が発生すると、起歪体4は基準面8から離間しており、基準面8との摩擦の影響を受けないため、歪みゲージ7a〜7dおよび起歪体4a〜4dには、分力に似合った撓みが発生する。歪みゲージ7a〜7dに撓みが生じると、その箇所に歪みが発生し、その歪みが歪みゲージ7a〜7dによって検知され、図5に示す回路の出力から角度θが演算される。このように、本実施形態の角度検知センサ1では、連結部5によって起歪体4に保持されたウエイト6の傾倒角度が変化すると、歪みゲージ7a〜7dを利用して角度が検出される。
この角度θが、所定の閾値を超えている場合は、図示しないコントローラによって、検知対象物が転倒している旨の警報が発せられる。
本実施形態の角度検知センサ1によれば、ベース2、支柱3、起歪体4、連結部5及びウエイト6が、合成樹脂で一体に成形されており、従来のセンサのように可動部分がないため、自動二輪車等の振動を発する検知対象物に用いた場合であっても、誤作動が生じる可能性が極めて低い。また、これらの部材を一体成形することにより、製造コストを低くして安価に製造することができる。
また、角度検知センサ1においては、ベース2、支柱3、起歪体4、連結部5及びウエイト6を一体成形する際に、ウエイト6の一部に金属部材(図示省略)を配置し、インサート成形することにより、ウエイト6に他の部分とは比重が異なる部材を一体成形してもよい。当該構成によれば、ウエイト6の重さを任意に調節することで、起歪体4および歪みゲージ7の撓み量を調整することができるので、角度検知センサ1の感度を自在に調節することができる。
なお、角度検知センサ1においては、ベース2及び支柱3によって起歪体4を位置決め固定しているが、ベース2及び支柱3を省略して、起歪体4のみを菱形に組み合わせたものとしてもよい。この場合、菱形に形成された起歪体4の角部を検知対象物に位置決め固定すればよい。また、起歪体4の形状は、板状に限らず、角柱状、円柱状、断面が半円状等の任意の形状にすることができる。
また、角度検知センサ1においては、支柱3を4本、起歪体4を4枚、連結部5を4箇所としたが、それぞれ3本、3枚及び3箇所として、角度検知センサ1の形状を三角形状にしてもよい。その他、角度検知センサ1の形状としては、五角形状、或いは六角形状等の多角形状に形成してもよく、円形、或いは楕円形にしてもよい。
次に、第一の実施形態の角度検知センサ1のベース2、支柱3、起歪体4、連結部5及びウエイト6が一体となった成形体12を成形する金型13及び製造方法について図6を参照して説明する。成形体12を成形する金型13は、下型(第一金型)14(14a〜14d)と、上型(第二金型)16との組み合わせによりキャビティを形成し、成形体12を成形するものである。
下型14は、起歪体4の数と同数となるように、3個以上に複数に分割された分割金型である。本実施形態においては、起歪体4は4枚(4個)であるので、下型14a〜14dの4個に分割されている。また、下型14a〜14dは、成形体12のベース2とウエイト6との間の隙間を形成するための略三角形状の分離板15a〜15dを備えている。上型16は、基準面8と直交する方向に移動可能であり、下型14に組み合わせることで、成形体12の支柱3、起歪体4、及び連結部5に対応する空間を形成する上型突起17を備えている。
第一の実施形態の角度検知センサ1は、図2に示すように、ウエイト6、起歪体4、及び連結部5が、基準面8に平行に所定の厚さを有している。また、ベース2もこれらの部材と対面するように平行な板状部材として形成されている。支柱3は、基準面8と直交する直交方向に設けられている。なお、起歪体4及び連結部5は、ウエイト6の厚さの範囲内であれば、ウエイト6よりも薄くすることも可能である。
成形体12を成形するときは、下型14a〜14dを中心に向けて互いに基準面8に対して平行に移動してそれぞれの側面を隣接する下型14a〜14dに当接させる。このとき、分離板15a〜15dの側面も隣接する分離板に当接するため、この金型13に形成されるキャビティにおいて、ベース2を形成する部分と、ウエイト6を形成する部分が、支柱3の部分を除いて分離される。支柱3用のキャビティは、主に下型14a〜14dに形成されており、一部は上型16に形成されている。
次に、組み合わされた下型14a〜14dの上から、上型16を組み合わせて型締めを行う。このとき、上型突起17の先端部が分離板15a〜15dの表面に当接するように上型16を組み合わせる。これにより、下型14a〜14dと上型16によって内部にキャビティが形成される。
このように形成されたキャビティに、図示しない射出成形機を用いて溶融樹脂を射出し、樹脂を冷却固化させ、下型14a〜14d及び上型16を型割りして成形体12を得る。このように、第一の実施形態の角度検知センサ1は、成形体12を金型13で一体に成形することができるので、製造コストを低く抑えることができる。
本実施形態においては、製造コストを低く抑えるために、角度検知センサ1のベース2、支柱3、起歪体4、連結部5及びウエイト6を射出成形で一体に成形した成形体12を用いている。しかしながら、成形体12を用いることに限定するわけではなく、例えば、起歪体4を別部品で構成し、別途組み込む構成にしてもよい。
次に、本発明の第二の実施形態の角度検知センサ21について、図7を参照して説明する。第二の実施形態の角度検知センサ21は、図7に示すように、基準面8に面して設けられている起歪体22a〜22dと、重力の方向Gに沿って基準面8と直交する第二の基準面8aに面して設けられている起歪体22e〜22hとを備えている。この起歪体22(22a〜22h)には、歪みゲージ23(23a〜23h)が取り付けられている。なお、図7においては、起歪体22f、起歪体22g、歪みゲージ23f、歪みゲージ23gは図面上に現れていない。
第二の実施形態における角度検知センサ21は、正八面体の各辺の部分を起歪体22a〜22hとするために棒状に形成し、ウエイト24の形状を起歪体22a〜22hに合わせて窪ませた形状となっている。また、ウエイト24と起歪体22a〜22hとの間には、連結部25a〜25hが設けられている。なお、図7においては、連結部25b、25f、25gは図面上に現れていない。
第二の実施形態における角度検知センサ21は、前記実施形態の角度検知センサ1と異なり、ベース2及び支柱3は設けられていない。角度検知センサ21は、支柱3に代えて起歪体22の結合部26によって各起歪体22を結合しており、この結合部26を用いて検知対象物に保持されている。
角度検知センサ21は、起歪体22、連結部25及びウエイト24が、合成樹脂で一体成形が可能である。よって、上記実施形態の角度検知センサ1と同様に、誤作動が生じにくく、安価な角度検知センサ21を提供することができる。
角度検知センサ21による角度の検知は、上記実施形態の角度検知センサ1と同様であり、基準面8に沿ったウエイト24の傾きを、起歪体22a〜22d及び歪みゲージ23a〜23dにより検知する。また、第二の基準面8aに沿ったウエイト24の傾きを、起歪体22e〜22h及び歪みゲージ23e〜23hにより検知する。
この第二の実施形態の角度検知センサ21によれば、検知対象物の基準面8に沿った傾きのみならず、これに直交する第二の基準面8aに沿った傾きも検出することができる。また、歪みゲージ23a〜23d及び歪みゲージ23e〜23hによって、基準面8及び第二の基準面8aとの間の角度の傾きも算出することができるので、検知対象物の全方位の傾きの検出を行うことができる。
なお、上記各実施形態において、ウエイト6,24等の部材を合成樹脂により一体成形することで形成しているが、これに限らず、金属のダイカスト製法により一体に成形することもできる。
1 角度検知センサ
2 ベース
3 支柱
4(4a〜4d) 起歪体
5(5a〜5d) 連結部
6 ウエイト
7(7a〜7d) 歪みゲージ
8 基準面
12 成形体
13 金型
14a〜14d 下型(第一金型)
15a〜15d 分離板
16 上型(第二金型)
17 上型突起(突起)
21 角度検知センサ
22(22a〜22h) 起歪体
23(23a〜23h) 歪みゲージ
24 ウエイト
25(25a〜25h) 連結部
8a 第二の基準面

Claims (8)

  1. ウエイトの傾きを検知して検知対象物の傾きを検知する角度検知センサであって、
    重力の方向に平行な基準面に沿って前記ウエイトの周囲を囲み前記検知対象物に保持されて前記ウエイトの傾きにともなって撓み変形可能な起歪体と、
    少なくとも3箇所で前記ウエイトと前記起歪体の前記ウエイトに対向する面とを連結する連結部と、
    前記起歪体の前記連結部により連結された箇所の裏面に設けられた歪みゲージとを備え、
    前記歪みゲージの抵抗の変化によって前記ウエイトの傾斜角度を検出することにより前記検知対象物の転倒を検知することを特徴とする角度検知センサ。
  2. 前記起歪体は、平板状の部材で形成され、板面を前記ウエイト側へ向けるとともに、前記ウエイトを囲み、前記基準面の法線に沿った方向から見たときに四角形となるように4個配置され、
    前記ウエイトの傾斜角度が0°である基準姿勢において、前記四角形の対角線に配置される一対の角部が重力の方向に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の角度検知センサ。
  3. 前記連結部は、前記起歪体の長手方向の中央部に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の角度検知センサ。
  4. 前記起歪体の長手方向の前記歪みゲージの長さを、前記連結部が前記起歪体に連結されている部分の長さよりも長くしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の角度検知センサ。
  5. 前記起歪体、前記連結部及び前記歪みゲージが、重力の方向に沿って前記基準面と直交する第二の基準面にさらに設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の角度検知センサ。
  6. 前記ウエイト、前記起歪体、及び前記連結部が、樹脂又は金属により一体に形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の角度検知センサ。
  7. 前記ウエイトは、異なる比重の部材と一体に形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の角度検知センサ。
  8. 角度検知センサに用いられる成形体の製造方法であって、
    前記成形体は、前記角度検知センサの基準姿勢において重力の方向を含む基準面に平行に所定の厚さを有するウエイトと、前記基準面に沿って前記ウエイトの周囲を囲む3個以上の起歪体と、前記ウエイトの厚さの範囲内で前記ウエイトと前記起歪体とを連結する連結部と、前記ウエイト、前記起歪体、及び前記連結部と対面するように前記基準面に平行に設けられたベースと、前記起歪体と前記ベースとを前記基準面に直交する直交方向で連結する支柱とを備え、
    前記成形体を成形するための金型は、前記起歪体の数と同数に分割され、前記ベース、前記ウエイト、前記起歪体、前記連結部、及び前記支柱用のキャビティを形成する複数の第一金型と、
    前記直交方向に移動可能であり、前記第一金型が組み合わされた状態で前記第一金型との組み合わせで内部にキャビティを形成する第二金型とを備え、
    前記第一金型は、前記基準面に対して平行に移動して型割り及び型締めが行われ、型締めが行われた際に前記成形体の前記ウエイトとなる部分と前記ベースとなる部分の間を分離する分離板を備え、
    前記第二金型は、型締めが行われた際に前記分離板に当接して前記ウエイトとなる部分と前記起歪体となる部分とを分離し、前記連結部及び前記支柱となる部分の空間を形成する突起を備え、
    前記第一金型及び前記第二金型を型締めした状態でキャビティ内に溶融樹脂を射出して前記成形体を成形することを特徴とする成形体の製造方法。
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