JP2019194444A - 内燃機関制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】内燃機関を搭載する車両の燃費を向上させ、内燃機関の損傷を防止する内燃機関制御装置を提供する。【解決手段】内燃機関制御装置20のインジェクタ21は、エンジンの燃焼室に燃料を噴射可能である。酸化促進剤供給部22は、燃焼室に酸化促進剤を供給可能である。アクセル開度検出部23は、アクセルペダル10の操作量であるアクセル開度Rcを検出可能である。回転数検出部24は、エンジン回転数Nを検出可能である。噴射量演算部31は、アクセル開度Rcおよびエンジン回転数Nに基づいて、燃料噴射量Qfを演算可能である。燃焼方式設定部32は、エンジン回転数Nおよび燃料噴射量Qfに基づいて、エンジンの燃焼モードMcを設定可能である。供給量演算部33は、燃焼モードMcに基づいて、酸化促進剤量Qoを演算可能である。【選択図】図2
Description
本開示は、内燃機関制御装置に関する。
従来、特許文献1に記載されているように、燃料を気筒内に噴射するインジェクタおよび酸化促進剤としてのオゾンを気筒内に供給するオゾン供給手段を備える内燃機関が知られている。
特許文献1の構成では、HCCI燃焼において、燃料と空気の混合気に酸化促進剤を供給しており、HCCI燃焼の運転可能領域を拡げるとともに、着火性が向上する。特許文献1の構成では、HCCI燃焼の運転可能領域が拡がり、HCCI燃焼において、着火性が向上するが、HCCI燃焼と異なる燃焼方式の場合、酸化促進剤の供給量が適さないことがある。
一方で、酸化促進剤の供給量は、内燃機関の着火時期に影響を及ぼす。このため、酸化促進剤の供給量が過剰または不足であるとき、内燃機関を搭載した車両の運転しやすさが悪化、または、車両の燃費が悪化する虞がある。また、酸化促進剤の供給量が過剰または不足であるとき、良好な燃焼状態にならず、車両の排気中の大気汚染成分が増加、または、内燃機関の損傷する虞もある。
本開示の目的は、内燃機関を搭載する車両の燃費を向上させ、内燃機関の損傷を防止する内燃機関制御装置を提供することにある。
本開示の内燃機関制御装置は、燃料噴射弁(21)、酸化促進剤供給部(22)、アクセル開度検出部(23)、回転数検出部(24)、噴射量演算部(31)、燃焼方式設定部(32)および供給量演算部(33)を備える。
燃料噴射弁は、内燃機関(1)の気筒(15)内に燃料を噴射可能である。酸化促進剤供給部は、気筒内に酸化促進剤を供給可能である。アクセル開度検出部は、アクセルペダル(10)の操作量であるアクセル開度(Rc)を検出可能である。回転数検出部は、内燃機関の回転数(N)を検出可能である。噴射量演算部は、アクセル開度および回転数に基づいて、燃料噴射弁が燃料を噴射する量である燃料噴射量(Qf)を演算可能である。燃焼方式設定部は、回転数および燃料噴射量に基づいて、内燃機関の燃焼モード(Mc)を設定可能である。供給量演算部は、燃焼モードに基づいて、酸化促進剤供給部が酸化促進剤を気筒内に供給する量である酸化促進剤量(Qo)を演算可能である。
この構成により、各燃焼モードに対して酸化促進剤量を適切な量にできる。このため、各燃焼モードにおいて、酸化促進剤量が過剰または不足であることが防止され、燃焼状態を良好にしやすくする。したがって、内燃機関を搭載する車両の燃費が向上し、内燃機関の損傷が防止される。
以下、内燃機関制御装置の実施形態を図面に基づいて説明する。複数の実施形態の説明において、実質的に同一の構成には、同一の符号を付して説明する。本実施形態という場合、複数の実施形態を包括する。本実施形態の内燃機関制御装置は、車両に搭載される内燃機関としてのエンジン1に用いられる。まず、エンジン1について、説明する。
図1に示すように、エンジン1は、アクセルペダル10、吸気マニホールド11、燃焼室12、ピストン13および排気マニホールド14を備える。また、エンジン1は、気筒としてのシリンダ15、シリンダヘッド16、吸気弁17、排気弁18、クランクシャフト19および内燃機関制御装置20を備える。エンジン1は、エンジン1の圧縮比が14以上となるように、設定されている。
アクセルペダル10は、運転手により踏まれたとき、スロットルバルブを開く。スロットルバルブおよび吸気弁17が開かれたとき、吸気マニホールド11を経由して、空気が燃焼室12に吸入される。運転手によるアクセルペダル10の操作量をアクセル開度Rcとする。運転手によるアクセルペダル10の踏む込み量が増加するに伴い、アクセル開度Rcは、増加する。
燃焼室12は、筒状のシリンダ15内に形成されている。燃焼室12は、シリンダ15、その開口に配置されたピストン13およびシリンダヘッド16の下面によって、区画形成されている。吸気弁17は、燃焼室12の入口であるシリンダヘッド16の吸気ポートに設けられている。排気弁18は、燃焼室12の出口であるシリンダヘッド16の排気ポートに設けられている。吸気弁17および排気弁18は、図示しないバルブ駆動機構により、開閉可能である。
インジェクタ21が燃料を噴射すると、吸気マニホールド11から供給される空気と燃料との混合気が燃焼室12で着火し、燃焼する。燃焼時の爆発力によりピストン13が往復運動し、ピストン13の往復運動は、クランクシャフト19の回転運動に変換される。燃焼により生じた燃焼ガスは、排気マニホールド14を経由して大気中に放出される。
(一実施形態)
内燃機関制御装置20は、燃料噴射弁としてのインジェクタ21および酸化促進剤供給部22を備える。また、内燃機関制御装置20は、アクセル開度検出部としてのアクセルセンサ23、回転数検出部としてのクランク角センサ24、外気温センサ25、ノックセンサ26および筒内圧検出部としての筒内圧センサ27を備える。さらに、内燃機関制御装置20は、点火部としてのスパークプラグ28および電子制御ユニット30を備える。なお、内燃機関制御装置20は、各検出、演算または制御を周期的に行っている。
内燃機関制御装置20は、燃料噴射弁としてのインジェクタ21および酸化促進剤供給部22を備える。また、内燃機関制御装置20は、アクセル開度検出部としてのアクセルセンサ23、回転数検出部としてのクランク角センサ24、外気温センサ25、ノックセンサ26および筒内圧検出部としての筒内圧センサ27を備える。さらに、内燃機関制御装置20は、点火部としてのスパークプラグ28および電子制御ユニット30を備える。なお、内燃機関制御装置20は、各検出、演算または制御を周期的に行っている。
インジェクタ21は、シリンダヘッド16に設けられており、燃焼室12に燃料を噴射可能である。燃料は、ガソリンまたはエタノール等のアルコールを含む。一実施形態では、インジェクタ21は、ガソリンを含む燃料を燃焼室12に噴射する。また、インジェクタ21は、電子制御ユニット30に接続されており、電子制御ユニット30の指令に基づき、燃料を燃焼室12に噴射する。インジェクタ21が燃料を噴射する量を燃料噴射量Qfとする。
酸化促進剤供給部22は、シリンダヘッド16に設けられており、酸化促進剤を燃焼室12に供給可能である。酸化促進剤は、オゾン、過酸化水素、アルデヒドまたは窒素酸化物を含む。一実施形態では、酸化促進剤供給部22は、プラズマの放出に伴い生じるオゾンを燃焼室12に供給する。また、酸化促進剤供給部22は、電子制御ユニット30に接続されており、電子制御ユニット30の指令に基づき、酸化促進剤を燃焼室12に供給する。酸化促進剤供給部22が酸化促進剤を供給する量を酸化促進剤量Qoとする。
さらに、酸化促進剤供給部22は、カウンタを有し、酸化促進剤を供給した回数である供給回数Csを計上可能である。計上された供給回数Csは、電子制御ユニット30の供給量補正部36に出力される。
アクセルセンサ23は、アクセル開度Rcを検出可能である。例えば、運転手がアクセルペダル10を踏んでいないとき、アクセル開度Rcをゼロとする。運転手が全開にアクセルペダル10を踏んだとき、アクセル開度Rcを1とする。なお、本明細書中、「ゼロ」は、常識的な誤差範囲を含むものとする。検出されたアクセル開度Rcは、電子制御ユニット30の噴射量演算部31に出力される。
クランク角センサ24は、クランクシャフト19のクランク角およびクランクシャフト19のクランク角速度を検出可能である。また、クランク角センサ24は、エンジン1の回転数であるエンジン回転数Nを検出可能である。なお、クランク角センサ24は、エンジン1の回転速度をしてもよい。検出されたエンジン回転数Nは、電子制御ユニット30の噴射量演算部31、燃焼方式設定部32、供給量演算部33および着火目標時期演算部34に出力される。
外気温センサ25は、エンジン1の外部の雰囲気温度である外気温度Hoを検出可能である。外気温センサ25は、例えば、温度に対応して電気抵抗が変化するセラミック半導体であるサーミスタを含む。検出された外気温度Hoは、電子制御ユニット30の燃焼方式設定部32に出力される。
ノックセンサ26は、シリンダ15に設けられており、圧電素子を有する。ノックセンサ26は、エンジン1のノッキングを検出可能である。ノッキングが発生したとき、エンジン1が振動する。このとき、ノックセンサ26の圧電素子に力が加わり、圧電素子の電荷量が増大する。ノックセンサ26は、圧電素子の電荷量の変化に基づき、ノッキングを検出する。ノックセンサ26は、ノッキング強度Ikを電荷量として検出する。検出されたノッキング強度Ikは、電子制御ユニット30の燃焼方式設定部32に出力される。
筒内圧センサ27は、燃焼室12内における筒内圧力Pcおよび筒内圧力Pcの変化を検出可能である。筒内圧センサ27は、例えば、ピエゾ抵抗効果または圧電効果を用いて、筒内圧力Pcを検出する。検出された筒内圧力Pcおよび筒内圧力Pcの変化は、電子制御ユニット30の実着火時期演算部35に出力される。
スパークプラグ28は、シリンダヘッド16に設けられており、燃焼室12の燃料に点火可能である。スパークプラグ28に高圧電流が流れるとき、スパークプラグ28は、燃料または混合気を点火する火花を生成する。火花が生成されたとき、燃料または混合気が着火される。また、スパークプラグ28は、電子制御ユニット30に接続されており、電子制御ユニット30の指令に基づき、火花を生成する。
電子制御ユニット30は、マイコンを主体として構成されている。電子制御ユニット30は、CPU、読み出し可能な非一時的有形記録媒体、ROM、I/O、および、これらの構成を接続するバスライン等を備えている。電子制御ユニット30の各処理は、ROM等の実体的なメモリ装置に予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理であってもよいし、専用の電子回路によるハードウェア処理であってもよい。図において、電子制御ユニット30をECUと記載する。
図2に示すように、電子制御ユニット30は、噴射量演算部31、燃焼方式設定部32、供給量演算部33、着火目標時期演算部34、実着火時期演算部35、供給量補正部36、着火目標時期補正部37および噴射量補正部38を有する。
噴射量演算部31は、エンジン回転数Nおよびアクセル開度Rcに基づいて、燃料噴射量Qfを演算可能である。噴射量演算部31は、例えば、エンジン回転数N、アクセル開度Rcおよび燃料噴射量Qfの関係図を用いて、燃料噴射量Qfを演算する。例えば、エンジン回転数Nが増加するに伴い、燃料噴射量Qfが増加する。また、アクセル開度Rcが増加するに伴い、燃料噴射量Qfが増加する。演算された燃料噴射量Qfは、インジェクタ21、燃焼方式設定部32、着火目標時期演算部34および噴射量補正部38に出力される。
燃焼方式設定部32は、エンジン回転数Nおよび燃料噴射量Qfに基づいて、エンジン1の燃焼室12内の燃焼方式である燃焼モードMcを設定可能である。燃焼方式設定部32は、エンジン回転数N、燃料噴射量Qfおよび燃焼モードMcの関係図を用いて、燃焼モードMcを設定する。なお、燃焼方式設定部32は、設定した燃焼モードMcを周期毎に記憶可能である。
初期状態における燃焼モードMcを、初期燃焼モードMc(0)とする。初期燃焼モードMc(0)は、予め設定される。燃焼方式設定部32によりk回目に設定された燃焼モードMcを今回燃焼モードMc(k)とする。k回目に対して前回、すなわち、k−1回目に設定された燃焼モードMcを前回燃焼モードMc(k−1)とする。なお、kは、自然数である。以下、燃焼モードMcを今回燃焼モードMc(k)または前回燃焼モードMc(k−1)と適宜記載する。
図3に示すように、エンジン回転数Nが回転数閾値N_thを超えるとき、燃焼モードMcは、火花点火燃焼モードMspとなるように、設定されている。火花点火燃焼モードMspは、スパークプラグ28の火花が燃焼室12内の燃料に点火することによって、燃料が燃焼する燃焼方式である。回転数閾値N_thは、外気温度Hoまたは燃料の種類に基づいて、設定される。回転数閾値N_thは、予め設定されてもよいし、燃焼方式設定部32の処理毎に設定されてもよい。
また、エンジン回転数Nが回転数閾値N_th以下であり、燃料噴射量Qfが第1噴射閾値Qf_th1以下であるとき、燃焼モードMcは、火花点火燃焼モードMspとなるように、設定されている。第1噴射閾値Qf_th1は、実験またはシミュレーション等によって、設定される。
エンジン回転数Nが回転数閾値N_th以下であり、燃料噴射量Qfが第1噴射閾値Qf_th1を超えるとき、燃焼モードMcは、自着火燃焼モードMseとなるように、設定されている。自着火燃焼モードMseは、スパークプラグ28の火花によらず、自然に、燃焼室12内の燃料が着火することによって、燃料が燃焼する燃焼方式である。
エンジン回転数Nが回転数閾値N_th以下、燃料噴射量Qfが第1噴射閾値Qf_th1を超え、第2噴射閾値Qf_th2以下であるとき、燃焼モードMcは、自着火燃焼モードMseにおいて、HCCI燃焼モードMhcとなるように、設定されている。HCCIは、Homogeneous−Charge Compression Ignitionの略である。HCCI燃焼モードMhcは、燃焼室12に噴射される燃料を空気と混合した後に、スパークプラグ28の火花によらず、自然に、燃焼室12内の燃料が着火することによって、燃料が燃焼する燃焼方式である。また、第2噴射閾値Qf_th2は、ノッキング強度Ik、実験またはシミュレーション等によって、設定される。第2噴射閾値Qf_th2は、予め設定されてもよいし、燃焼方式設定部32の処理毎に設定されてもよい。
エンジン回転数Nが回転数閾値N_th以下であり、燃料噴射量Qfが第2噴射閾値Qf_th2を超えるとき、燃焼モードMcは、自着火燃焼モードMseにおいて、ノック抑制燃焼モードMknとなるように、設定されている。ノック抑制燃焼モードMknは、インジェクタ21が燃料を燃焼室12に噴射しながら、スパークプラグ28の火花によらず、自然に、燃焼室12内の燃料が着火することによって、燃料が燃焼する燃焼方式である。
図において、燃焼モードMcの範囲を明確にするため、火花点火燃焼モードMspの範囲を白色で記載している。HCCI燃焼モードMhcの範囲を斜線ハッチングで記載している。ノック抑制燃焼モードMknの範囲をドット柄で記載している。設定された燃焼モードMcは、供給量演算部33、着火目標時期演算部34および噴射量補正部38に出力される。
図2に戻って、供給量演算部33は、燃焼モードMcに基づいて、酸化促進剤量Qoを演算可能である。また、供給量演算部33は、エンジン回転数Nおよび燃料噴射量Qfに基づいて、酸化促進剤量Qoを演算可能である。供給量演算部33は、燃焼モードMc、エンジン回転数Nおよび燃料噴射量Qfの関係図を用いて、酸化促進剤量Qoを演算する。演算された酸化促進剤量Qoは、酸化促進剤供給部22および供給量補正部36に出力される。
着火目標時期演算部34は、エンジン回転数N、燃料噴射量Qfおよび燃焼モードMcに基づいて、燃焼室12で燃料が着火する時期の目標値である着火目標時期Ti_t[deg]を演算可能である。着火目標時期演算部34は、エンジン回転数N、燃料噴射量Qfおよび燃焼モードMcの関係図を用いて、着火目標時期Ti_tを演算する。演算された着火目標時期Ti_tは、インジェクタ21、供給量補正部36および着火目標時期補正部37に出力される。
実着火時期演算部35は、筒内圧力Pcまたは筒内圧力Pcの変化に基づいて、燃焼室12内で燃料が着火した時期である着火時期Ti[deg]を演算可能である。初期状態における着火時期Tiを、初期着火時期Ti(0)とする。初期着火時期Ti(0)は、予め設定されている。また、実着火時期演算部35によりk回目に演算された着火時期Tiを今回着火時期Ti(k)とする。k回目に対して前回、すなわち、k−1回目に演算された着火時期Tiを前回着火時期Ti(k−1)とする。前回着火時期Ti(k−1)は、k回目の演算または今回着火時期Ti(k)に対する前回値である。演算された着火時期Tiは、供給量補正部36に出力される。以下、着火時期Tiを今回着火時期Ti(k)または前回着火時期Ti(k−1)と適宜記載する。
供給量補正部36は、供給回数Cs、着火目標時期Ti_tおよび着火時期Tiに基づいて、酸化促進剤量Qoを補正可能である。補正された酸化促進剤量Qoを酸化促進剤補正量Qo_Cとする。燃焼モードMcが自着火燃焼モードMseであるとき、供給量補正部36は、酸化促進剤量Qoを補正する。
燃焼モードMcが自着火燃焼モードMseである場合において、供給量補正部36は、前回着火時期Ti(k−1)が着火目標時期Ti_tに対して遅角しているとき、酸化促進剤量Qoが増加するように、酸化促進剤量Qoを補正する。また、供給量補正部36は、前回着火時期Ti(k−1)が着火目標時期Ti_tに対して進角しているとき、酸化促進剤量Qoが減少するように、酸化促進剤量Qoを補正する。なお、供給量補正部36は、前回着火時期Ti(k−1)と着火目標時期Ti_tとが一致するとき、酸化促進剤量Qoを補正しない。なお、本明細書中、「一致」は、常識的な誤差範囲を含むものとする。酸化促進剤補正量Qo_Cは、酸化促進剤供給部22に出力される。
着火目標時期補正部37は、燃焼モードMcに基づいて、着火目標時期Ti_tを補正可能である。補正された着火目標時期Ti_tを着火目標補正時期Ti_sp[deg]とする。なお、一実施形態において、着火目標時期Ti_t、着火時期Tiおよび着火目標補正時期Ti_spは、クランク角で表されている。クランク角で表される基準に対して早いときを進角とする。同様の基準に対して遅いときを遅角とする。
着火目標時期補正部37は、燃焼方式設定部32が自着火燃焼モードMseから火花点火燃焼モードMspに設定したとき、燃焼モードMcに応じて、着火目標時期Ti_tを補正する。また、着火目標時期補正部37は、燃焼方式設定部32が火花点火燃焼モードMspから自着火燃焼モードMseに設定したとき、燃焼モードMcに応じて、着火目標時期Ti_tを補正する。着火目標補正時期Ti_spは、インジェクタ21およびスパークプラグ28に出力される。
噴射量補正部38は、燃焼モードMcに基づいて、燃料噴射量Qfを補正可能である。補正された燃料噴射量Qfを燃料噴射補正量Qf_Cとする。噴射量補正部38は、燃焼モードMcが自着火燃焼モードMseであるとき、燃料噴射量Qfを補正する。
噴射量補正部38は、燃焼方式設定部32がノック抑制燃焼モードMknからHCCI燃焼モードMhcに設定したとき、燃料噴射量Qfを補正しない。また、噴射量補正部38は、燃焼方式設定部32がHCCI燃焼モードMhcからノック抑制燃焼モードMknに設定したとき、燃料噴射量Qfが減少するように、燃料噴射量Qfを補正する。燃料噴射補正量Qf_Cは、インジェクタ21に出力される。
図4のフローチャートを参照して、内燃機関制御装置20の制御について説明する。フローチャートにおいて、「S」は、ステップを意味する。フローチャートにおいて、便宜上、内燃機関制御装置20のk回目の制御を記載している。
ステップ101において、アクセルセンサ23は、アクセル開度Rcを検出する。ステップ102において、クランク角センサ24は、エンジン回転数Nを検出する。ステップ103において、噴射量演算部31は、アクセル開度Rcおよびエンジン回転数Nに基づき、燃料噴射量Qfを演算する。
ステップ104において、燃焼方式設定部32は、エンジン回転数Nおよび燃料噴射量Qfに基づいて、今回燃焼モードMc(k)を設定する。
ステップ105において、供給量演算部33は、燃焼方式設定部32により設定された今回燃焼モードMc(k)が自着火燃焼モードMseであるか否かを判定する。今回燃焼モードMc(k)が自着火燃焼モードMseでないとき、すなわち、今回燃焼モードMc(k)が火花点火燃焼モードMspであるとき、処理は、ステップ106に移行する。
ステップ106において、供給量演算部33は、酸化促進剤量Qoをゼロとする。本明細書中、「ゼロ」は、常識的な誤差範囲を含むものとする。今回燃焼モードMc(k)が自着火燃焼モードMseであるとき、処理は、ステップ107に移行する。
ステップ107において、供給量演算部33、着火目標時期演算部34および供給量補正部36により、酸化促進剤量Qoが設定される。ステップ107における酸化促進剤量Qoの設定について、図5のサブフローチャートを参照して、説明する。
ステップ201において、着火目標時期演算部34は、今回燃焼モードMc(k)、エンジン回転数Nおよび燃料噴射量Qfを取得する。また、供給量演算部33は、今回燃焼モードMc(k)を取得する。
ステップ202において、着火目標時期演算部34は、今回燃焼モードMc(k)、エンジン回転数Nおよび燃料噴射量Qfに基づき、着火目標時期Ti_tを演算する。ステップ203において、供給量演算部33は、燃焼モードMcに基づき、酸化促進剤量Qoを演算する。ステップ204において、酸化促進剤供給部22は、供給回数Csを計上する。
ステップ205において、供給量補正部36は、供給回数Csが1を超えるか否かを判定する。供給回数Csが1以下であるとき、処理は、ステップ108に移行する。供給回数Csが1を超えるとき、処理は、ステップ206に移行する。ステップ206において、供給量補正部36は、前回着火時期Ti(k−1)および着火目標時期Ti_tを取得する。
ステップ207において、供給量補正部36は、前回着火時期Ti(k−1)と着火目標時期Ti_tとを比較する。供給量補正部36は、前回着火時期Ti(k−1)が着火目標時期Ti_tに対して遅角であるか否かを判定する。前回着火時期Ti(k−1)が着火目標時期Ti_tに対して遅角であるとき、処理は、ステップ208に移行する。
ステップ208において、供給量補正部36は、酸化促進剤量Qoが増加するように、酸化促進剤量Qoを補正する。なお、酸化促進剤量Qoの増加量は、エンジン1もしくは酸化促進剤供給部22の構造、実験またはシミュレーション等により、設定される。ステップ208の処理後、処理は、ステップ211に移行する。前回着火時期Ti(k−1)が着火目標時期Ti_tに対して遅角していないとき、処理は、ステップ209に移行する。
ステップ209において、供給量補正部36は、前回着火時期Ti(k−1)と着火目標時期Ti_tとを再度比較する。供給量補正部36は、前回着火時期Ti(k−1)が着火目標時期Ti_tに対して進角であるか否かを判定する。前回着火時期Ti(k−1)が着火目標時期Ti_tに対して進角でないとき、すなわち、前回着火時期Ti(k−1)と着火目標時期Ti_tとが一致するとき、処理は、ステップ108に移行する。
前回着火時期Ti(k−1)が着火目標時期Ti_tに対して進角であるとき、処理は、ステップ210に移行する。ステップ210において、供給量補正部36は、酸化促進剤量Qoが減少するように、酸化促進剤量Qoを補正する。なお、酸化促進剤量Qoの減少量は、酸化促進剤量Qoの増加量と同様に、エンジン1もしくは酸化促進剤供給部22の構造、実験またはシミュレーション等により、設定される。ステップ210の処理後、処理は、ステップ211に移行する。
ステップ211において、供給量補正部36は、酸化促進剤量Qoを酸化促進剤補正量Qo_Cとする。ステップ211の処理後、処理は、ステップ108に移行する。
ステップ108において、燃焼方式設定部32および噴射量補正部38により、燃料噴射量Qfが補正される。燃焼方式設定部32および着火目標時期補正部37により、着火目標時期Ti_tが補正される。ステップ108における制御について、図6のサブフローチャートを参照して、説明する。
ステップ301において、燃焼方式設定部32は、前回燃焼モードMc(k−1)が自着火燃焼モードMseであるか否かを判定する。前回燃焼モードMc(k−1)が自着火燃焼モードMseでないとき、すなわち、前回燃焼モードMc(k−1)が火花点火燃焼モードMspであるとき、処理は、ステップ109に移行する。前回燃焼モードMc(k−1)が自着火燃焼モードMseであるとき、処理は、ステップ302に移行する。
ステップ302において、燃焼方式設定部32は、今回燃焼モードMc(k)が自着火燃焼モードMseであるか否かを判定する。今回燃焼モードMc(k)が自着火燃焼モードMseでないとき、すなわち、今回燃焼モードMc(k)が火花点火燃焼モードMspであるとき、処理は、ステップ307に移行する。今回燃焼モードMc(k)が自着火燃焼モードMseであるとき、処理は、ステップ303に移行する。
ステップ303において、燃焼方式設定部32は、前回燃焼モードMc(k−1)がHCCI燃焼モードMhcであるか否かを判定する。前回燃焼モードMc(k−1)がHCCI燃焼モードMhcでないとき、すなわち、前回燃焼モードMc(k−1)がノック抑制燃焼モードMknであるとき、処理は、ステップ109に移行する。前回燃焼モードMc(k−1)がHCCI燃焼モードMhcであるとき、処理は、ステップ304に移行する。
ステップ304において、燃焼方式設定部32は、今回燃焼モードMc(k)がノック抑制燃焼モードMknであるか否かを判定する。今回燃焼モードMc(k)がノック抑制燃焼モードMknでないとき、すなわち、今回燃焼モードMc(k)がHCCI燃焼モードMhcであるとき、処理は、ステップ109に移行する。今回燃焼モードMc(k)がノック抑制燃焼モードMknであるとき、処理は、ステップ305に移行する。なお、前回燃焼モードMc(k−1)がHCCI燃焼モードMhcであり、今回燃焼モードMc(k)がノック抑制燃焼モードMknであるとき、処理は、ステップ305に移行する。すなわち、燃焼方式設定部32がHCCI燃焼モードMhcからノック抑制燃焼モードMknに設定したとき、処理は、ステップ305に移行する。
ステップ305において、噴射量補正部38は、燃料噴射量Qfが減少するように、燃料噴射量Qfを補正する。燃料噴射量Qfの減少量は、エンジン1もしくはインジェクタ21の構造、実験またはシミュレーション等により、設定される。ステップ306において、噴射量補正部38は、燃料噴射量Qfを燃料噴射補正量Qf_Cとする。ステップ306の処理後、処理は、ステップ109に移行する。
ステップ307において、燃焼方式設定部32は、今回燃焼モードMc(k)が火花点火燃焼モードMspであるとみなす。ステップ308において、着火目標時期補正部37は、着火目標時期Ti_tを遅角させるように、着火目標時期Ti_tを補正する。着火目標時期Ti_tを遅角させる値は、スパークプラグ28の構造、実験またはシミュレーション等により、設定される。なお、ステップ308において、着火目標時期補正部37は、着火目標時期Ti_tを進角させるように、着火目標時期Ti_tを補正してもよい。ステップ309において、着火目標時期補正部37は、着火目標時期Ti_tを着火目標補正時期Ti_spとする。ステップ309の処理後、処理は、ステップ109に移行する。
ステップ109において、インジェクタ21は、燃料噴射量Qfまたは燃料噴射補正量Qf_Cに基づき、燃料を燃焼室12に噴射する。ステップ306を経由しているとき、インジェクタ21は、燃料噴射補正量Qf_Cに基づき、燃料を噴射する。噴射された燃料は、着火目標時期Ti_tまたは着火目標補正時期Ti_spに基づき、着火される。ステップ309を経由しているとき、スパークプラグ28は、着火目標補正時期Ti_spに基づき、点火する。
ステップ110において、酸化促進剤供給部22は、酸化促進剤量Qoまたは酸化促進剤補正量Qo_Cに基づき、酸化促進剤を燃焼室12に供給する。ステップ106を経由しているとき、酸化促進剤量Qoは、ゼロであり、酸化促進剤供給部22は、酸化促進剤を供給しない。ステップ211を経由しているとき、酸化促進剤供給部22は、酸化促進剤補正量Qo_Cに基づき、酸化促進剤を燃焼室12に供給する。
ステップ111において、実着火時期演算部35は、筒内圧力Pcおよび筒内圧力Pcの変化に基づき、今回着火時期Ti(k)を演算する。その後、処理は、ステップ101に戻り、内燃機関制御装置20は、制御を繰り返す。
従来、特許文献1に記載されているように、燃料を気筒内に噴射するインジェクタおよび酸化促進剤としてのオゾンを気筒内に供給するオゾン供給手段を備える内燃機関が知られている。特許文献1の構成では、HCCI燃焼において、燃料と空気の混合気に酸化促進剤を供給しており、HCCI燃焼の運転可能領域を拡げるとともに、着火性が向上する。特許文献1の構成では、HCCI燃焼の運転可能領域が拡がり、HCCI燃焼において、着火性が向上するが、HCCI燃焼と異なる燃焼方式の場合、酸化促進剤の供給量が適さないことがある。
一方で、酸化促進剤の供給量は、内燃機関の着火時期に影響を及ぼす。このため、酸化促進剤の供給量が過剰または不足であるとき、内燃機関を搭載した車両の運転しやすさが悪化、または、車両の燃費が悪化する虞がある。また、酸化促進剤の供給量が過剰または不足であるとき、良好な燃焼状態にならず、車両の排気中の大気汚染成分が増加、または、内燃機関の損傷する虞もある。そこで、本実施形態の内燃機関制御装置20により、内燃機関を搭載する車両の燃費が向上し、内燃機関の損傷が防止される。
[1]燃焼方式設定部32は、エンジン回転数Nおよび燃料噴射量Qfに基づいて、燃焼モードMcを設定する。供給量演算部33は、燃焼モードMcに基づいて、酸化促進剤量Qoを演算する。これにより、各燃焼モードMcに対して酸化促進剤量Qoを適切な量にできる。このため、各燃焼モードMcにおいて、酸化促進剤量Qoが過剰または不足であることが防止され、燃焼状態を良好にしやすくする。したがって、エンジン1を搭載する車両の燃費が向上し、エンジン1の損傷が防止される。
[2]供給量補正部36は、着火目標時期Ti_tおよび着火時期Tiに基づいて、酸化促進剤量Qoを補正する。これにより、酸化促進剤量Qoをより適切な量にでき、酸化促進剤が供給されることによる着火時期Tiへの影響をより小さくできる。燃焼状態をより良好にしやすくなり、車両の燃費がより向上し、エンジン1の損傷がより防止される。
[3]着火目標時期補正部37は、燃焼モードMcに基づいて、着火目標時期Ti_tを補正する。これにより、燃焼モードMcが変更されたときにおいても、適切な着火時期Tiが設定され、燃焼状態を良好にしやすくする。[1]と同様の効果を奏する。
[4]噴射量補正部38は、燃焼モードMcに基づいて、燃料噴射量Qfを補正する。これにより、燃焼モードMcが変更されたときにおいても、燃料噴射量Qfが適切な量になり、燃焼状態を良好にしやすくする。[1]と同様の効果を奏する。
(他の実施形態)
[i]インジェクタ21は、シリンダヘッド16に設けられることに限定されず、吸気マニホールド11に設けられてもよい。インジェクタ21は、燃焼室12に対して直接噴射に限定されず、ポート噴射であってもよい。酸化促進剤供給部22は、燃焼室12に対して直接噴射に限定されず、ポート噴射であってもよい。
[i]インジェクタ21は、シリンダヘッド16に設けられることに限定されず、吸気マニホールド11に設けられてもよい。インジェクタ21は、燃焼室12に対して直接噴射に限定されず、ポート噴射であってもよい。酸化促進剤供給部22は、燃焼室12に対して直接噴射に限定されず、ポート噴射であってもよい。
[ii]図7に示すように、内燃機関制御装置20は、吸気温度検出部としての吸気温度センサ41および吸気圧検出部としての吸気圧センサ42を備えてもよい。また、内燃機関制御装置20は、吸気量検出部としての吸気量センサ43、還流量検出部としての還流量センサ44およびEGR率演算部45を備えてもよい。
吸気温度センサ41、吸気圧センサ42および吸気量センサ43は、吸気マニホールド11に設けられている。吸気温度センサ41は、吸気マニホールド11に流れる空気の温度である吸気温度Hiを検出可能である。吸気圧センサ42は、エンジン1の過給機により、吸気マニホールド11へ強制的に流れる空気の圧力である過給圧Pbを検出可能である。検出された吸気温度Hiおよび過給圧Pbは、供給量演算部33に出力される。
吸気量センサ43は、吸気マニホールド11に流れる空気の量である吸気量Qiを検出可能である。エンジン1は、EGRシステムが設けられている。排気マニホールド14に流れる排気の一部が吸気マニホールド11に還流される。還流量センサ44は、吸気マニホールド11および排気マニホールド14の間に設けられている。還流量センサ44は、排気マニホールド14から吸気マニホールド11に還流される空気の量である還流量Qrを検出可能である。検出された吸気量Qiおよび還流量Qrは、EGR率演算部45に出力される。
EGR率演算部45は、吸気量Qiに対する還流量Qrの割合であるEGR率Reを演算可能である。演算されたEGR率Reは、供給量演算部33に出力される。なお、EGRは、Exhaust Gas Recirculationの略である。
図8に示すように、供給量演算部33は、燃焼モードMc、エンジン回転数N、燃料噴射量Qf、吸気温度Hi、過給圧PbおよびEGR率Reに基づいて、酸化促進剤量Qoを演算してもよい。吸気温度Hi、過給圧PbおよびEGR率Reが演算に追加されることによって、燃焼状態をより良好にしやすくする。
[iii]酸化促進剤供給部22は、供給した酸化促進剤量Qoを検出する供給量検出部および燃焼室12内における酸化促進剤の濃度を検出する濃度検出部を有してもよい。
[iv]図9に示すように、内燃機関制御装置20は、排気浄化装置2を備えてもよい。排気浄化装置2は、エンジン1および酸化促進剤供給部22に接続されている。排気浄化装置2は、エンジン1から排気を浄化可能である。このとき、一実施形態のフローチャートにおけるステップ106において、供給量演算部33は、エンジン1への酸化促進剤量Qoをゼロとする。一方で、酸化促進剤供給部22は、酸化促進剤の供給をエンジン1から排気浄化装置2に変更してもよい。また、供給量演算部33は、排気浄化装置2への酸化促進剤量Qoを演算してもよい。
[v]着火目標時期補正部37は、燃焼方式設定部32が自着火燃焼モードMseから火花点火燃焼モードMspに設定したとき、着火目標時期Ti_tを遅角または進角させるように、着火目標時期Ti_tを補正してもよい。また、着火目標時期補正部37は、燃焼方式設定部32が火花点火燃焼モードMspから自着火燃焼モードMseに設定したとき、着火目標時期Ti_tを遅角または進角させるように、着火目標時期Ti_tを補正してもよい。
以上、本開示はこのような実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において、種々の形態で実施することができる。
1 ・・・内燃機関(エンジン)、
10 ・・・アクセルペダル、
21 ・・・燃料噴射弁(インジェクタ)、
22 ・・・酸化促進剤供給部、
23 ・・・アクセル開度検出部(アクセルセンサ)、
24 ・・・回転数検出部(クランク角センサ)、
31 ・・・噴射量演算部、
32 ・・・燃焼方式設定部、
33 ・・・供給量演算部。
10 ・・・アクセルペダル、
21 ・・・燃料噴射弁(インジェクタ)、
22 ・・・酸化促進剤供給部、
23 ・・・アクセル開度検出部(アクセルセンサ)、
24 ・・・回転数検出部(クランク角センサ)、
31 ・・・噴射量演算部、
32 ・・・燃焼方式設定部、
33 ・・・供給量演算部。
Claims (7)
- 内燃機関(1)の気筒(15)内に燃料を噴射可能な燃料噴射弁(21)と、
前記気筒内に酸化促進剤を供給可能な酸化促進剤供給部(22)と、
アクセルペダル(10)の操作量であるアクセル開度(Rc)を検出可能なアクセル開度検出部(23)と、
前記内燃機関の回転数(N)を検出可能な回転数検出部(24)と、
前記アクセル開度および前記回転数に基づいて、前記燃料噴射弁が燃料を噴射する量である燃料噴射量(Qf)を演算可能な噴射量演算部(31)と、
前記回転数および前記燃料噴射量に基づいて、前記内燃機関の燃焼モード(Mc)を設定可能な燃焼方式設定部(32)と、
前記燃焼モードに基づいて、前記酸化促進剤供給部が酸化促進剤を前記気筒内に供給する量である酸化促進剤量(Qo)を演算可能な供給量演算部(33)と、
を備える内燃機関制御装置。 - 前記回転数、前記燃料噴射量および前記燃焼モードに基づいて、前記気筒内で燃料が着火する時期の目標値である着火目標時期(Ti_t)を演算可能な着火目標時期演算部(34)と、
前記気筒内における圧力である筒内圧力(Pc)を検出可能な筒内圧検出部(27)と、
前記筒内圧力に基づいて、前記気筒内で燃料が着火した時期である着火時期(Ti)を演算可能な実着火時期演算部(35)と、
前記着火目標時期および前記着火時期に基づいて、前記酸化促進剤量を補正可能な供給量補正部(36)と、
を備える請求項1に記載の内燃機関制御装置。 - 前記実着火時期演算部による前記着火時期の前回値を前回着火時期とすると、
前記供給量補正部は、前記前回着火時期が前記着火目標時期に対して遅角しているとき、前記酸化促進剤量が増加するように、前記酸化促進剤量を補正し、前記前回着火時期が前記着火目標時期に対して進角しているとき、前記酸化促進剤量が減少するように、前記酸化促進剤量を補正する請求項2に記載の内燃機関制御装置。 - 前記燃焼モードに基づいて、前記着火目標時期を補正可能な着火目標時期補正部(37)をさらに備える請求項2に記載の内燃機関制御装置。
- 前記気筒内の燃料に点火可能な点火部(28)をさらに備え、
前記回転数が回転数閾値(N_th)を超えるときの前記燃焼モードを火花点火燃焼モード(Msp)とし、前記回転数が前記回転数閾値以下であり、前記燃料噴射量が第1噴射閾値(Qf_th1)を超えるときの前記燃焼モードを自着火燃焼モード(Mse)とすると、
前記着火目標時期補正部は、前記燃焼方式設定部が前記自着火燃焼モードから前記火花点火燃焼モードに設定したとき、前記着火目標時期を遅角させるように、前記着火目標時期を補正する請求項4に記載の内燃機関制御装置。 - 前記燃焼モードに基づいて、前記燃料噴射量を補正可能な噴射量補正部(38)をさらに備える請求項1から4のいずれか一項に記載の内燃機関制御装置。
- 前記回転数が回転数閾値(N_th)以下であり、前記燃料噴射量が第1噴射閾値(Qf_th1)を超えるときの前記燃焼モードを自着火燃焼モード(Mse)とし、前記自着火燃焼モードにおいて、前記燃料噴射量が前記第1噴射閾値を超え、第2噴射閾値(Qf_th2)以下であるときの前記燃焼モードをHCCI燃焼モード(Mhc)とし、前記自着火燃焼モードにおいて、前記燃料噴射量が前記第2噴射閾値を超えるときの前記燃焼モードをノック抑制燃焼モード(Mkn)とすると、
前記噴射量補正部は、前記燃焼方式設定部が前記HCCI燃焼モードから前記ノック抑制燃焼モードに、前記燃焼モードを設定したとき、前記燃料噴射量が減少するように、前記燃料噴射量を補正する請求項6に記載の内燃機関制御装置。
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JP2018087983A JP2019194444A (ja) | 2018-05-01 | 2018-05-01 | 内燃機関制御装置 |
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