JP2019193317A - 蓄電システム、充放電制御装置、その制御方法、およびプログラム - Google Patents

蓄電システム、充放電制御装置、その制御方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】既設の太陽光発電システムにも容易かつ比較的安価に後付による設置が可能であり、太陽光発電設備の出力抑制時に抑制されるべき電力を効率よく最大限に利用できる蓄電システム、充放電制御装置、その制御方法、およびプログラムを提供する。【解決手段】蓄電システムは、蓄電装置と、蓄電装置の充放電を制御する充放電制御装置と、を備え、PVパネルが直流電力線を介してPV−PCSに接続しており、PV−PCSは、直流電力線と交流電力線とを接続しており、かつ、直流電力を交流電力に変換し、交流電力線は、電力系統に接続しており、PV−PCSを介してPVパネルに接続しており、PVパネル12とPV−PCSの間の直流電力線に、接続され、充放電制御装置は、直流発電装置の出力が抑制中であることが検出された場合に、蓄電装置の充電電流を、蓄電装置の充電電力またはPVパネルの出力電力が最大となるように制御する。【選択図】図4

Description

本発明は、蓄電システム、充放電制御装置、その制御方法、およびプログラムに関する。
太陽光発電設備などの直流発電設備を商用電源などの電力系統に接続するためのパワーコンディショナの一例が特許文献1に記載されている。特許文献1のパワーコンディショナは、系統電圧が所定電圧を超えたときに、系統電圧上昇抑制制御を実行する一方で、その抑制されるべき電力を蓄電池に充電する機能も有している。これにより、系統電圧が上昇した場合に、直流発電設備で発電された電力を有効利用することができる。
特許文献2に記載の太陽光発電システムは、電力会社等が設置した指令所から、通信網を介して出力抑制を指示する出力抑制情報を取得したとき、たとえば、電気温水器の沸き上げ動作が可能な場合に、出力抑制を解除し、太陽光発電システムの発電した電力を電気温水器の沸き上げ動作に使用させる使用電力を算出する。
特許文献3に記載の発電システムは、系統電圧が所定の閾値を超えるような電圧上昇を検知したときに、各分散電源(自然発電装置または燃料電池発電装置)側の出力電圧を下げて、そのときの系統電力側の電圧値よりも低くなるように電圧上昇抑制制御を行う。
特許文献4には、太陽電池の出力電圧を交流電力に変換し、その電力を系統配電線に逆潮流可能であって、系統電圧が所定の上限値を超えないようにインバータの出力電圧を抑制する出力電圧抑制部を備えた連系型インバータ装置が記載されている。
以下の分析は、本発明によって与えられたものである。非特許文献1および2に記載されているように、近年、太陽光を中心とした再生可能エネルギーを用いた分散型電源(発電装置)の急増により、電力系統に逆潮流する余剰電力が増加し、電力系統が不安定となる問題が生じている。
非特許文献1には、ある地域において太陽光を中心とした再生可能エネルギーの急速な拡大に伴って電力の安定供給が困難となる見通しとなったことから、接続可能量が検証され、接続可能量を超える場合には出力制御が実施される旨が記載されている。ここで、出力制御とは、電力系統の安定化のために電力系統に逆潮流する電力量を制限するものである。具体的に、出力制御は、PCS(Power Conditioning System)によって発電装置における発電電力量を、所定の電力量に制御し、電力系統へ逆潮流する。今後は、家庭用等の小型太陽光発電設備も出力制御の対象となることが予定されている旨も記載されている。
非特許文献2には、太陽光発電設備における出力制御の運用方法について記載されている。発電電力の買取契約が全量買取か余剰買取かによって運用方法は異なり、余剰買取の場合に出力制御値(PCSの定格出力の何%)よりも自家消費電力量が上回った場合は、電力系統への逆潮流=0とする制御が可能となる。すなわち、発電装置の発電電力量−自家消費電力量=0とする制御である。
特開2012−139019号公報 特開2015−106937号公報 特開2012−138988号公報 特開平9−172784号公報
"九州本土の再生可能エネルギー発電設備に対する接続申込みの回答再開に関するご説明資料"、[online]、平成27年2月、九州電力株式会社、[平成27年3月17日検索]、インターネット〈URL:http://www.kyuden.co.jp/library/pdf/notice/q27hfv5k.pdf〉 太陽光発電協会、日本電機工業会、電機事業連合会、"資料2 出力制御機能付PCSの技術仕様について"、[online]、シート8、平成27年3月、経済産業省 資源エネルギー庁 総合資源エネルギー調査会 省エネルギー・新エネルギー分科会 新エネルギー小委員会 系統ワーキンググループ(第5回) 配布資料、[平成27年3月17日検索]、インターネット〈URL: http://www.meti.go.jp/committee/sougouenergy/shoene_shinene/shin_ene/keitou_wg/pdf/005_02_00.pdf〉
上述した特許文献および非特許文献に記載されているように、太陽光発電システムにおいて系統電圧が上昇した場合や電力会社等が設置した指令所から通信網を介して出力抑制情報(指令値)を取得した場合など、PV−PCS(PhotoVoltaics Power Conditioning System:太陽光発電パワーコンディショナ)は出力抑制制御を行うことになるが、太陽光発電設備で発電可能な電力をできるだけ無駄にしないためには、この抑制されるべき分の電力を抑制せずに蓄電池に充電することが考えられる。
特許文献1のパワーコンディショナ(PCS)は、太陽光発電設備など直流発電設備からの直流電力を昇圧するコンバータと、昇圧された直流電力を交流電力に変換して電力系統に供給するインバータとの間(直流リンク部)に、蓄電部の直流電力を電圧変換するコンバータ(充放電制御も行う)が接続されており、系統電圧上昇抑制制御時に出力抑制されるべき電力を抑制せずに蓄電池に充電する機能を備えている。
ところが、既に設置され運用されている多くの太陽光発電システムは、出力抑制時に蓄電池に充電する機能を備えていないため、今後、電力会社等が設置した指令所から出力抑制情報(指令値)を取得するようになり、かつその頻度が増えて来ると、多くの電力が無駄に抑制されてしまうことになる。
そこで、たとえば、既設のPV−PCSを特許文献1のようなPCS、すなわち、太陽光発電設備や蓄電池など複数の直流電源に接続して一体制御が可能な(マルチソースタイプの)PCSに置換えた上で蓄電池を追加することが考えられるが、多大なコストが掛り、システム全体の見直しも必要になるなど問題が多かった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、既設の太陽光発電システムにも容易かつ比較的安価に後付による設置が可能であり、太陽光発電設備の出力抑制時に抑制されるべき電力を効率よく最大限に利用できる蓄電システム、充放電制御装置、その制御方法、およびプログラム充放電制御装置、その制御方法、およびプログラムを提供することにある。
本発明の各側面では、上述した課題を解決するために、それぞれ以下の構成を採用する。
第一の側面は、蓄電システムに関する。
第一の側面に係る蓄電システムは、
蓄電手段と、
前記蓄電手段の充放電を制御する制御手段と、
を備え、
直流発電装置が直流電力線を介して変換装置に接続しており、
前記変換装置は、前記直流電力線と交流電力線とを接続しており、かつ、直流電力を交流電力に変換し、
前記交流電力線は、電力系統に接続しており、前記変換装置を介して前記直流発電装置に接続しており、
前記直流発電装置と前記変換装置の間の前記直流電力線に、前記蓄電手段が接続され、
前記制御手段は、
前記直流発電装置の出力が抑制中であることが検出された場合に、前記蓄電手段の充電電流を、前記蓄電手段の充電電力または前記直流発電装置の出力電力が最大となるように制御する。
第二の側面は、充放電制御装置に関する。
第二の側面に係る充放電制御装置は、
蓄電装置に接続される充放電制御装置であって、
直流発電装置が直流電力線を介して変換装置に接続しており、
前記変換装置は、前記直流電力線と交流電力線とを接続しており、かつ、直流電力を交流電力に変換し、
前記交流電力線は、電力系統に接続しており、前記変換装置を介して前記直流発電装置に接続しており、
前記直流発電装置と前記変換装置の間の前記直流電力線に、接続され、
前記充放電制御装置は、
前記直流発電装置の出力が抑制中であることが検出された場合に、前記蓄電装置の充電電流を、前記蓄電装置の充電電力または前記直流発電装置の出力電力が最大となるように制御する制御手段を有する。
第三の側面は、少なくとも1つのコンピュータにより実行される充放電制御装置の制御方法に関する。
第三の側面に係る充放電制御装置の制御方法は、
蓄電装置の充放電を制御する充放電制御装置の制御方法であって、
直流発電装置が直流電力線を介して変換装置に接続しており、
前記変換装置は、前記直流電力線と交流電力線とを接続しており、かつ、直流電力を交流電力に変換し、
前記交流電力線は、電力系統に接続しており、前記変換装置を介して前記直流発電装置に接続しており、
前記直流発電装置と前記変換装置の間の前記直流電力線に、接続され、
前記充放電制御装置が、
前記直流発電装置の出力が抑制中であることが検出された場合に、前記蓄電装置の充電電流を、前記蓄電装置の充電電力または前記直流発電装置の出力電力が最大となるように制御する、ことを含む。
なお、本発明の他の側面としては、上記第三の側面の方法を少なくとも1つのコンピュータに実行させるプログラムであってもよいし、このようなプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体であってもよい。この記録媒体は、非一時的な有形の媒体を含む。
このコンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されたとき、コンピュータに、充放電制御装置上で、その制御方法を実施させるコンピュータプログラムコードを含む。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
また、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。
また、本発明の方法およびコンピュータプログラムには複数の手順を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の手順を実行する順番を限定するものではない。このため、本発明の方法およびコンピュータプログラムを実施するときには、その複数の手順の順番は内容的に支障のない範囲で変更することができる。
さらに、本発明の方法およびコンピュータプログラムの複数の手順は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある手順の実行中に他の手順が発生すること、ある手順の実行タイミングと他の手順の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。
上記各側面によれば、既設の太陽光発電システムにも容易かつ比較的安価に後付による設置が可能であり、太陽光発電設備の出力抑制時に抑制されるべき電力を効率よく最大限に利用できる蓄電システム、充放電制御装置、その制御方法、およびプログラムを提供することができる。
太陽光発電システムの構成例を示す概略ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電システムの構成例を示す概略ブロック図である。 PV出力電力とPV出力抑制を説明するための図である。 本発明の実施の形態に係る充放電制御装置の構成を論理的に示す機能ブロック図である。 本実施形態の充放電制御装置を実現するコンピュータの構成の一例を示す図である。 本実施形態の充放電制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る充放電制御装置の論理的な構成を示す機能ブロック図である。 本実施形態に係る蓄電システムの要部構成を示すブロック図である。 本実施形態の充放電制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本実施形態の記憶装置に記憶される情報のデータ構造の一例を示す図である。 本実施形態の充放電制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。 本実施形態の記憶装置に記憶される情報のデータ構造の一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電システムの構成例を示す概略ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る蓄電システムの構成例を示す概略ブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係る蓄電システムについて、以下説明する。
図1は、太陽光発電(PV:PhotoVoltaics)システム10の構成例を示す概略ブロック図である。
図2は、本発明の実施の形態に係る蓄電システム1の構成例を示す概略ブロック図である。蓄電システム1は、図1の既存のPVシステム10の直流電力線16側に蓄電装置40を付加した後の構成を示している。
本明細書の各図において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してあり、図示されていない。
図1の既存のPVシステム10は、PVパネル12と、PV−PCS(PhotoVoltaics Power Conditioning System:太陽光発電パワーコンディショナ)14と、分電盤24と、負荷26とを含む。本実施形態では、PVパネル12、およびPV−PCS14は屋外に設置されており、分電盤24、および負荷26は、屋内に設置されているものとする。上記は一例であり、PV−PCSが屋内に設置されるシステムも存在する。また、分電盤24、および負荷26の少なくともいずれか一つ(またはそれらの一部)が、屋外に設置されていてもよい。
PVパネル12とPV−PCS14は、直流電力線16(破線で示す)で接続されている。
PV−PCS14と、分電盤24と、電力系統22は、交流電力線28(一点鎖線で示す(28a、28b))で接続されている。交流電力線28(28a、28b)には、さらに、分電盤24を介して負荷26が接続されている。
PVパネル12は、太陽の光エネルギーを受けて電気に変換する太陽電池を複数含み、強化ガラスやアクリル樹脂などで保護したもので、たとえば、住居の屋根等に設置される。
PVパネル12で発電された直流電力は、直流電力線16を通りPV−PCS14に入力される。PV−PCS14は、PVパネル12で発電した直流電力を、家電(負荷26)で一般的に使われる交流電力に変換する機能を有する。
また、PV−PCS14は、たとえば、PVパネル12に対する出力抑制制御信号32(以下、PV出力抑制信号とも呼ぶ)を外部のサーバ30等から受信し、PV出力抑制信号32に従い、PVパネル12の出力を抑制して、交流電力線28(28a)に出力する機能も有する。PV出力抑制信号32には、たとえば、PV−PCS14の定格出力の所定の割合(%)に出力を抑制する指示が含まれる。
すなわち、PV出力抑制信号32によりPV−PCS14の定格出力の80%に出力を抑制する指示がなされた場合には、PV−PCS14は、PVパネル12から出力された直流電力を交流電力に変換する際に、PV−PCS14の定格出力の80%に抑制して交流電力線28aに出力し、80%を超える電力は交流電力線28aに出力しない。つまり、PV出力抑制信号32によりPV出力の電力量の上限が設定される。
負荷26は、エアコン、照明機器、冷蔵庫、テレビ、電子レンジ、ドライヤー、パーソナルコンピュータ、ゲーム機、電話機、給湯器、電気自動車、およびプラグインハイブリッド自動車等、様々な電気機器の少なくとも一つであり、特に限定されない。
電力系統22から需要家宅の分電盤24に、送電ネットワークを介して電気が供給され、分電盤24を介して各負荷26に電気が分配される。
また、PVパネル12で発電された直流電力は、直流電力線16を介してPV−PCS14に入力され、交流電力に変換されて交流電力線28aに出力される。そして、交流電力線28aを通り、分電盤24を介して負荷26に供給することができる。
PVパネル12で発電された電力は、需要家の負荷26で消費する以外に、余剰分を、分電盤24を介して電力系統22に逆潮流されて売電することもできる。
または、PVパネル12で発電された余剰電力は、できるだけ電力系統22に逆潮流させず、交流電力線28a側に接続した蓄電装置(不図示)に充電してもよく、あるいは、直流電力線16側に接続された、たとえば、本発明の実施の形態に係る蓄電装置40で電池システム42のリチウムイオン二次電池に充電させてもよい。この構成については、本発明の実施の形態に組み合わせて実施してもよい構成例として後述する。
本実施形態では、PV−PCS14は、PVパネル12から得られる電力を調整する機能も有する。PVパネル12から得られる電力は、日射量や温度で電流と電圧が変動し、特性が常に変化する。電流と電圧の積により求まる電力が最大となる電力点になるように常に制御することで、PVパネル12の出力を最大化することができる。この制御は最大電力点追従(Maximum Power Point Tracking:MPPT)制御と呼ばれ、たとえば、PV−PCS14により実行されている。
また、PV−PCS14は、交流電力線28側で連系する電力系統の状態を常に監視しており、系統電圧が所定電圧を超えたときにインバータの出力(PVパネル12の出力)を抑制する機能(系統連系保護機能の1つ)を有する。
以下、PV−PCS14が出力抑制してない場合(図3(a))と、PV出力抑制信号32による出力抑制を実施している場合(図3(b)、(c))について説明する。
まず、PV−PCS14が出力抑制してない場合、すなわち、PV出力抑制信号32を受信していない(かつ系統電圧も所定電圧を超えてない)場合について説明する。図3(a)に示すように、PVパネル12の発電量(実線)と負荷26の消費電力量(破線)の差分部分(ハッチング部分)は、PVパネル12で発電されPV−PCS14から出力された電力のうち負荷26で消費されない余剰電力となる。この余剰電力は電力系統22に逆潮流(売電)されるが、前述したように、蓄電池に充電し、放電可能な時間帯に放電して負荷26に供給すれば、無駄にせずに効率よく利用できる。この構成については、本発明の実施の形態に組み合わせて実施してもよい構成例として後述する。
次に、PV−PCS14がPV出力抑制信号32による出力抑制を実施している場合について説明する。まず、負荷26がなく、全量を売電する全量買取の場合は、図3(b)に示すように、PV出力抑制信号32により発電量の抑制制御が行われると、PVパネル12の発電量(PV−PCS14から出力される電力)がPV出力抑制ラインまで抑制される。すなわち、ハッチング部分はPV−PCS14から出力されず、売電できず無駄になる。(このPVパネル12の発電が抑制されて売電できない電力分を蓄電池に充電し、PV出力抑制信号32による抑制指示が解除されたときに放電すれば、電力を無駄にせずに効率よく利用できる。)
一方、負荷26がある余剰買取の場合、図3(c)に示すように、PV出力抑制信号32により発電量の抑制制御が行われると、PV−PCS14から出力される電力は、PV出力抑制ラインまで、または負荷26による自家消費電力量と同様の発電量になる(電力系統への逆潮流が0となる)ように抑制される。この場合、PV出力抑制ラインより上、かつ、自家消費電力量より上の出力抑制された電力(ハッチング部分)は、PV−PCS14から出力されず、使用することができない。
なお、PV−PCS14が、負荷26による自家消費電力量と同様の発電量になる(電力系統への逆潮流が0となる)ように抑制するためには、PV−PCS14は、たとえば、分電盤24と電力系統22の間の交流電力線28bに設置されたクランプ式交流電流センサ(不図示)を利用して、交流電力線28bを流れる電流の向き(と大きさ)を検出する必要がある。
図2に示すように、本実施形態の蓄電装置40は、電池システム42と、充放電制御装置100とを含む。蓄電装置40は、PVパネル12とPV−PCS14の間の直流電力線16に接続ライン17を介して電気的に接続される。本実施形態の充放電制御装置100は、PVシステム10に接続される電池システム42の充放電を制御する。また、本実施形態における蓄電装置40は、屋外に設置されるものとしているが、屋内に設置されていてもよい。
電池システム42は、図示されない、少なくとも一つのリチウムイオン二次電池(lithium-ion rechargeable battery)(以下、「蓄電池」とも呼ぶ)と、リチウムイオン二次電池を管理するバッテリマネジメントユニット(Battery Management Unit:BMU)とを含む。電池システム42は、定格容量(kWh)で示される、システムが充電可能な電気容量を有する。電池システム42は、充放電制御装置100により蓄電池の充放電が制御される。
また、本実施形態では、詳細な説明は省略するが、蓄電池の充放電制御においては、蓄電池の定格容量に対する所定の範囲内で充放電制御が行われるものとする。
本実施形態では、PV出力抑制信号32を受信するか、系統電圧が所定電圧を超えることで、PV−PCS14が出力抑制制御を実施中の場合に、PVパネル12からの出力が抑制された電力分を、抑制せずに蓄電池に効率よく充電して利用する。蓄電池に充電した電力は、放電可能な時間帯に放電して負荷26に供給すれば、無駄にせずに効率よく利用できる。
本実施形態では、そのために、PVパネル12とPV−PCS14の間の直流電力線16に、蓄電装置40を接続して、PVパネル12の出力が抑制中であることが検知された場合に、抑制されている電力を充電できるようにする。
ここで、PV−PCS14が出力抑制制御中の場合は、PV−PCS14によるMPPT制御が行われない。そこで、PV−PCS14に代わり、蓄電装置40がMPPT制御しながら充電を行うことで、PVパネル12から出力される電力を最大限に取り出して充電する。
図4は、本発明の実施の形態に係る充放電制御装置100の構成を論理的に示す機能ブロック図である。以下、本実施形態の充放電制御装置100の構成について、図2〜図4を用いて説明する。
直流発電装置(PVパネル12)は、直流電力線16を介して変換装置(PV−PCS14)に接続している。
変換装置(PV−PCS14)は、直流電力線16と交流電力線28aとを接続しており、かつ、直流電力を交流電力に変換する。
交流電力線28(28a、28b)は、変換装置(PV−PCS14)から電力系統22に接続しており、変換装置(PV−PCS14)を介して直流発電装置(PVパネル12)に接続している。
直流発電装置(PVパネル12)と変換装置(PV−PCS14)の間の直流電力線16に、蓄電装置40(電池システム42)が接続されている。
本実施形態の充放電制御装置100は、取得部102と、制御部104とを有する。
制御部104は、直流発電装置(PVパネル12)の出力が抑制中であることが検出された場合に、蓄電装置40(電池システム42)の充電電流を、蓄電装置40(電池システム42)の充電電力または直流発電装置(PVパネル12)の出力電力が最大となるように制御する。
本実施形態の充放電制御装置100は、さらに、図示されない記憶装置110にアクセス可能に接続されてもよい。記憶装置110は、充放電制御装置100に含まれてもよいし、充放電制御装置100の外部の装置であってもよい。本実施形態では、記憶装置110は、後述する図5のコンピュータ80のメモリ84またはストレージ85により実現されてよい。
本実施形態において、制御部104による制御は、上述したMPPT制御に相当する。
制御部104は、PVパネル12から出力可能な電力のうち、PV出力抑制信号32を受信するか、系統電圧が所定電圧を超えることによってPV−PCS14からの出力が抑制されている電力についてMPPT制御を行うことで、PVパネル12から出力される電力を最大限に取り出して充電する。
図3(c)に示すように、PV出力抑制信号32によりPVパネル12の発電量の抑制制御が行われると、PV−PCS14から出力される電力は、PV出力抑制ラインまで、または負荷26による自家消費電力量と同様の発電量になる(たとえば、電力系統への逆潮流が0となる)ように抑制される。本実施形態では、制御部104は、PV出力抑制ラインより上、かつ、自家消費電力量より上のPV−PCS14からの出力が抑制される電力(ハッチング部)を蓄電池に充電する。このとき、制御部104は、充電電力に対してMPPT制御を行うことで、PVパネル12から出力される電力を最大化し、効率のよい充電を実現する。
また、制御部104は、蓄電池の放電の制御も行ってもよい。
たとえば、電力系統22またはPVパネル12から負荷26に供給される電力の代わりに、蓄電池に充電された電力を蓄電池から放電して負荷26に供給することができる。具体的には、夜間などでPVパネル12が発電していない場合に蓄電池から放電してもよいし、PVパネル12が発電中にPVパネル12から供給される電力だけでは負荷26の消費電力を賄えない場合に、蓄電池から放電して負荷26に供給してもよい。上記の場合には、PVパネル12の発電量の抑制制御が行われていないことが条件である。また、蓄電池に充電された電力を電力系統22に逆潮流してもよい。
MPPT制御を行う際、制御部104は、取得部102が取得する、蓄電装置(電池システム42)の充電電流と充電電圧、またはPVパネル12の出力の電流と電圧とを用いる。蓄電池の充電電流と充電電圧の値から充電電力が算出でき、PVパネル12の出力の電流と電圧の値から出力電力が算出できる。これらは、後述する電流センサおよび電圧センサの計測値を用いることができる。
本明細書において、「取得」とは、自装置が他の装置や記憶媒体に格納されているデータまたは情報を取りに行くこと(能動的な取得)、たとえば、他の装置にリクエストまたは問い合わせして受信すること、他の装置や記憶媒体にアクセスして読み出すこと等、および、自装置に他の装置から出力されるデータまたは情報を入力すること(受動的な取得)、たとえば、配信(または、送信、プッシュ通知等)されるデータまたは情報を受信すること等、の少なくともいずれか一方を含む。また、受信したデータまたは情報の中から選択して取得すること、または、配信されたデータまたは情報を選択して受信することも含む。
本実施形態の蓄電システム1は、図2に示すように、蓄電装置40と、クランプ式直流電流センサ44、46、48とを含む。各クランプ式直流電流センサ44、46、48は、取得部102に相当し、各センサによって計測される電流値は、充放電制御装置100の制御部104による制御に用いられる。
クランプ式直流電流センサ44は、直流電力線16と蓄電装置40の間の接続ライン17に設けられ、接続ライン17を流れる電流を計測する。
クランプ式直流電流センサ46は、直流電力線16上の蓄電装置40との接続位置とPVパネル12の間の第1の直流電力線16aに設けられ、第1の直流電力線16aを流れる電流を計測する。
クランプ式直流電流センサ48は、直流電力線16上の蓄電装置40との接続位置とPV−PCS14の間の第2の直流電力線16bに設けられ、第2の直流電力線16bを流れる電流を計測する。
さらに、本実施形態の蓄電システム1は、電圧センサ(不図示)により、PVパネル12から出力される電力の電圧値が計測され、取得部102はこの電圧値も取得する。この電圧値とクランプ式直流電流センサ46が計測する電流値によりPVパネル12の出力(発電量)を算出してもよい。
さらに、電圧センサ(不図示)により、蓄電装置40(電池システム42)の蓄電池の充電電力の電圧値が計測され、取得部102はこの電圧値も取得する。この電圧値とクランプ式直流電流センサ44が計測する電流値により蓄電池の充電電力を算出してもよい。
本実施形態において、PVパネル12の出力が抑制中であることの検出方法は、以下に例示されるが、これらに限定されない。また、以下の複数を組み合わせてもよい。
(a1)外部装置からPV−PCS14が受信するPV出力抑制信号32に関する情報を取得または参照する。
(a2)蓄電池への充電を試験的に行い、PV−PCS14に入力される電流が減少するか否かをモニタする。電流が減少しない場合、PV出力抑制制御中であると判断する。
上記(a2)によれば、PV出力抑制信号32に関する情報を直接参照できない場合でも、PV出力抑制中であるか否かを判断できる。
MPPT制御方法については、本発明では特に限定しないが、たとえば、所謂、山登り法、増分コンダクタンス法、スキャン法等を用いてよい。制御部104は、蓄電装置(電池システム42)の充電電流を、蓄電装置(電池システム42)の充電電力または直流発電装置(PVパネル12)の出力電力が最大となるように、MPPT制御を行えばよい。
図5は、本実施形態の充放電制御装置100を実現するコンピュータ80の構成の一例を示す図である。
本実施形態のコンピュータ80は、CPU(Central Processing Unit)82、メモリ84、メモリ84にロードされた充放電制御装置100の構成要素を実現するプログラム90、そのプログラム90を格納するストレージ85、I/O(Input/Output)86、およびネットワーク接続用インタフェース(通信I/F87)を備える。
CPU82、メモリ84、ストレージ85、I/O86、通信I/F87は、バス89を介して互いに接続され、CPU82により充放電制御装置100全体が制御される。ただし、CPU82などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。
メモリ84は、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)などのメモリである。ストレージ85は、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、またはメモリカードなどの記憶装置である。
ストレージ85は、RAMやROMなどのメモリであってもよい。ストレージ85は、コンピュータ80の内部に設けられてもよいし、コンピュータ80がアクセス可能であれば、コンピュータ80の外部に設けられ、コンピュータ80と有線または無線で接続されてもよい。あるいは、コンピュータ80に着脱可能に設けられてもよい。
CPU82が、ストレージ85に記憶されるプログラム90をメモリ84に読み出して実行することにより、充放電制御装置100の各ユニットの各機能を実現することができる。
I/O86は、コンピュータ80と他の入出力装置間のデータおよび制御信号の入出力制御を行う。他の入出力装置とは、たとえば、コンピュータ80に接続されるキーボード、タッチパネル、マウス、およびマイクロフォン等の入力装置(不図示)と、ディスプレイ、プリンタ、およびスピーカ等の出力装置(不図示)と、これらの入出力装置とコンピュータ80のインタフェースとを含む。さらに、I/O86は、他の記録媒体の読み取りまたは書き込み装置(不図示)とのデータの入出力制御を行ってもよい。
通信I/F87は、コンピュータ80と外部の装置との通信を行うためのネットワーク接続用インタフェースである。通信I/F87は、必ずしも必要ない。通信I/F87は、有線回線と接続するためのネットワークインタフェースでもよいし、無線回線と接続するためのネットワークインタフェースでもよい。たとえば、充放電制御装置100を実現するコンピュータ80は、通信I/F87によりネットワーク3を介してHEMSと接続されてもよい。
本実施形態の充放電制御装置100の各構成要素は、図5のコンピュータ80のハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。以下説明する各実施形態の充放電制御装置を示す機能ブロック図は、ハードウェア単位の構成ではなく、論理的な機能単位のブロックを示している。
また、充放電制御装置100は、複数のコンピュータ80からなる構成も排除されない。
本実施形態のコンピュータプログラム90は、充放電制御装置100を実現させるためのコンピュータ80に、PVパネル12の出力が抑制中であることが検出された場合に、蓄電装置(電池システム42)の充電電流を、蓄電装置(電池システム42)の充電電力または直流発電装置(PVパネル12)の出力電力が最大となるように制御する手順、を実行させるように記述されている。
本実施形態のコンピュータプログラム90は、コンピュータ80で読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。記録媒体は特に限定されず、様々な形態のものが考えられる。また、プログラム90は、記録媒体からコンピュータ80のメモリ84にロードされてもよいし、ネットワークを通じてコンピュータ80にダウンロードされ、メモリ84にロードされてもよい。
コンピュータプログラム90を記録する記録媒体は、非一時的な有形のコンピュータ80が使用可能な媒体を含み、その媒体に、コンピュータ80が読み取り可能なプログラムコードが埋め込まれる。コンピュータプログラム90が、コンピュータ80上で実行されたとき、コンピュータ80に、充放電制御装置100を実現する以下の制御方法を実行させる。
このように構成された本実施形態の充放電制御装置100の制御方法について、以下説明する。
図6は、本実施形態の充放電制御装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態に係る制御方法は、充放電制御装置100の制御方法であり、充放電制御装置100を実現するコンピュータ80により実行される制御方法である。
本実施形態の制御方法は、充放電制御装置100が、直流発電装置(PVパネル12)の出力が抑制中であることが検出された場合に(ステップS101のYES)、蓄電装置(電池システム42)の充電電流を、蓄電装置(電池システム42)の充電電力または直流発電装置(PVパネル12)の出力電力が最大となるように制御する(ステップS103)、ことを含む。
具体的には、充放電制御装置100において、PVパネル12の出力が抑制中であることが検出された場合に(ステップS101のYES)、制御部104は、取得部102により取得された各センサの計測値に基づいて、電池システム42の蓄電池の充電電流を、蓄電池の充電電力またはPVパネル12の出力電力が最大となるように制御する(ステップS103)。
これにより、PV出力抑制信号32により出力が抑制された電力に関し、PV−PCS14においてMPPT制御が停止している場合であっても、充放電制御装置100により蓄電池に充電される充電電流をMPPT制御するので、PVパネル12の出力を最大化することができる。
以上説明したように、本実施形態の充放電制御装置100において、PVパネル12の出力が抑制中であることが検出された場合に、制御部104によりMPPT制御(電池システム42の蓄電池の充電電流を、蓄電池の充電電力またはPVパネル12の出力電力が最大となるように制御)されるので、PVパネル12の出力を最大化して余剰分の電力を効率よく充電することができる。
すなわち、本実施形態の蓄電システム1によれば、既設の太陽光発電システムにも容易かつ比較的安価に後付設置が可能な構成であって、かつ蓄電システム1を単独で制御するだけで、太陽光発電設備の出力抑制時に抑制されるべき電力を効率よく最大限に利用することができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る蓄電システムについて、以下説明する。
図7は、本実施形態に係る充放電制御装置100の論理的な構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態では、充放電制御装置100が、PV−PCS14が受信するPV出力抑制信号32に関する情報を取得し、その情報に基づいて、PV出力抑制中か否かを判断する構成を有する形態について説明する。本実施形態の構成は、他の実施形態と組み合わせることもできる。
本実施形態の充放電制御装置100は、取得部102と、制御部104と、情報取得部106と、を備える。取得部102と制御部104は、図4の充放電制御装置100と同様な構成を有する。
本実施形態の充放電制御装置100において、情報取得部106は、外部装置(PV−PCS14、または外部サーバ30)からPVパネル12の出力の抑制指示に関する情報を取得する。
具体的には、情報取得部106は、PV−PCS14におけるPV出力抑制信号32の受信の有無、PV出力抑制時間、およびPV出力抑制制御中であることを示す情報等の少なくともいずれか一つを取得してよい。また、情報取得部106は、サーバ30から直接PV出力抑制信号32を受信する構成としてもよい。また、情報取得部106が、サーバ30またはPV−PCS14に問い合わせてPVパネル12の出力の抑制指示に関する情報を取得する構成としてもよい。
なお、充放電制御装置100がPV出力抑制信号32を受信する際には、図示されない通信装置(たとえば、ゲートウェイ、ルータ等)を介してサーバ30と通信してもよい。
制御部104は、情報取得部106により取得された抑制指示に関する情報に基づいて、PVパネル12の出力が抑制中であるか否かを判定する。
そして、出力抑制中であることを検出した場合に、制御部104は、PVパネル12の出力のMPPT制御を実行して蓄電池の充電電流を調整して、電池システム42への充電制御を行う。
本実施形態の充放電制御装置100の動作は、図6の上記実施形態の充放電制御装置100の動作と同様であるが、ステップS101の判断において、情報取得部106が、PV出力抑制信号32に関する情報を取得した時、PVパネル12の出力が抑制中であることを検出する。
以上説明したように、本実施形態の充放電制御装置100において、情報取得部106により、PVパネル12の出力の抑制指示に関する情報(たとえば、PV出力抑制信号32)が取得され、その情報に基づいて、制御部104によりPV出力の抑制中であることが検出された場合に、MPPT制御を行うことができる。
この構成によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、PV出力抑制信号32に関する情報に基づいて、PV出力の抑制中か否かを簡単に、かつ確実に検出できる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態に係る蓄電システムについて、以下説明する。
図8は、本実施形態に係る蓄電システムの要部構成を示すブロック図である。
本実施形態の蓄電システムは、上記実施形態の蓄電システムとは、PV出力抑制継続中か否かの判定処理を、PV出力抑制指示に関する情報(たとえば、PV出力抑制信号32)を取得せずとも行える構成を有する点で相違する。
なお、本実施形態の充放電制御装置の構成は、図4の上記実施形態の充放電制御装置100と同様であるので、図4を用いて説明する。また、本実施形態の構成は、他の実施形態の充放電制御装置の構成と組み合わせることもできる。
本実施形態の充放電制御装置100において、取得部102は、PV−PCS14に入力される直流電力の向きおよび大きさの少なくとも一方を取得する。
制御部104は、蓄電装置(電池システム42)への充電量を所定量増やしたときの、取得部102により取得された直流電力の向きおよび大きさの少なくとも一方の変化に基づいて、PVパネル12の出力が抑制中であるか否かを判定する。そして、制御部104は、PVパネル12の出力が抑制中であると判定された場合に、蓄電装置(電池システム42)の充電電流を、蓄電装置(電池システム42)の充電電力またはPVパネル12の出力電力が最大となるように制御する。
本実施形態では、制御部104は、PVパネル12から出力可能な電力のうち、PV出力抑制信号により出力抑制制御されている電力分を蓄電池に充電する構成としているが、本発明の制御部は、以下に例示される複数の条件のうち、少なくともいずれかを組み合わせて用いて蓄電池の充放電の制御を行ってもよい。
(b1)予め定められている蓄電池の充電可能な第1時間帯と放電可能な第2時間帯に従い、充放電する。
この構成では、第1時間帯と第2時間帯の情報を記憶装置110に予め記憶する。
本実施形態の蓄電装置40は、蓄電池に充電可能な第1時間帯と放電可能な第2時間帯が予め定められているものとする。第1時間帯は、6時〜18時であり、第2時間帯は18時〜翌日の6時とする。
また、充放電制御装置100は、図示されない時計を有し、時計から時刻情報を取得するものとする。また、時計は充放電制御装置100に含まれなくてもよく、充放電制御装置100の外部の装置であってもよい。
(b2)蓄電池が満充電の場合は、充電しない。
この構成では、取得部102は、電池システム42のBMUから蓄電池が満充電であることを示す情報をさらに取得してもよい。
(b3)蓄電池に、蓄電容量の所定の割合(%)以上、充電されたら充電を停止する。
この構成では、蓄電池の蓄電容量の所定の割合(%)を記憶装置110に予め記憶する。
(b4)電力系統22における買電または売電の状況に応じて、蓄電池の充放電を制御する。
この構成では、取得部102は、電力系統22における買電または売電の状況を示す電力系統22側の交流電力線28bの電流の向きに関する情報をさらに取得してもよい。この構成については、本発明の実施形態に組み合わせて実施してもよい構成の一例として後述する。
(b5)蓄電池の蓄電残容量が第1の閾値以上、または、空き容量が第2の閾値未満になったら、蓄電池の充電を停止する。
この構成では、取得部102は、電池システム42のBMUから蓄電池の蓄電残容量、または、空き容量に関する情報を取得してもよい。また、閾値を記憶装置110に予め記憶する。各閾値は、外部から更新できる構成を有してもよい。
このように構成された本実施形態の充放電制御装置100は、コンピュータプログラム90に対応する各種の処理動作をコンピュータ80のCPU82が実行することにより、前述のような各種ユニットが各種機能として実現される。
本実施形態のコンピュータプログラム90は、充放電制御装置100を実現させるためのコンピュータ80に、PV−PCS14に入力される直流電力の向きおよび大きさの少なくとも一方を取得する手順、蓄電装置(電池システム42)への充電量を所定量増やしたときの、取得された直流電流(電力)の向きおよび大きさの少なくとも一方の変化に基づいて、PVパネル12の出力が抑制中であるか否かを判定する手順、PVパネル12の出力が抑制中であると判定された場合に、蓄電装置(電池システム42)の充電電流を、蓄電装置(電池システム42)の充電電力またはPVパネル12の出力電力が最大となるように制御する手順、を実行させるように記述されている。
コンピュータプログラム90を記録する記録媒体は、非一時的な有形のコンピュータ80が使用可能な媒体を含み、その媒体に、コンピュータ80が読み取り可能なプログラムコードが埋め込まれる。コンピュータプログラム90が、コンピュータ80上で実行されたとき、コンピュータ80に、充放電制御装置100を実現する以下の制御方法を実行させる。
このように構成された本実施形態の充放電制御装置100の制御方法について、以下説明する。
図9は、本実施形態の充放電制御装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態に係る制御方法は、充放電制御装置100の制御方法であり、充放電制御装置100を実現するコンピュータ80により実行される制御方法である。
本実施形態の制御方法は、充放電制御装置100が、蓄電装置(電池システム42)への充電量を所定量増やしたときの(ステップS201)、取得部102により取得された直流電流(電力)の向きおよび大きさの少なくとも一方の変化に基づいて、PVパネル12の出力が抑制中であるか否かを判定し(ステップS203)、PVパネル12の出力が抑制中であると判定された場合に(ステップS205)、蓄電装置(電池システム42)の充電電流を、蓄電装置(電池システム42)の充電電力またはPVパネル12の出力電力が最大となるように制御する(ステップS209)、ことを含む。
以下、詳細に説明する。
本処理ルーチンは、定期的に繰り返し実行されてよい。定期的に繰り返す周期は、特に限定されないが、たとえば、数分、十数分、または数十分毎等としてよい。また、PV出力抑制指示が、時刻単位で指定されることが予め分かっている場合は、たとえば、定時毎の初めの所定の数分の間のみ本処理ルーチンを実行してもよい(複数回繰り返してもよい)。
まず、制御部104が、短時間のテスト充電を行う。ここでは、所定の電流値I3(A)(たとえば、1A)を短時間充電する(ステップS201)。なお、テスト充電を行う実行時間の「短時間」とは、たとえば、1秒前後等が考えられるが、これに限定されない。また、短時間のテスト充電は所定の間隔を空けて複数回繰り返し行ってもよい。
上記のテスト充電の電流値I3(A)および実行時間やテスト充電を繰り返し複数回実行する場合の周期および回数は、PVパネル12の出力の規模、PV−PCS14におけるMPPT制御の方式や、応答速度に応じて適切な値に適宜決定されるのが好ましい。
また、取得部102は、クランプ式直流電流センサ48を用いて直流電力線16bのPV−PCS14に入力される電流値I2(図8)を計測する。計測は、ステップS201においてテスト充電の開始前とテスト充電中に少なくとも行われるのが好ましい。
取得部102が取得した電流値は、記憶装置110に電流値情報112(図10(a))として時刻情報とともに記憶する。(図中の「備考」欄の情報は、電流値情報112には含まれなくてよい。説明のために記載したものである。)そして、制御部104が、テスト充電(「充電開始前」から「充電中」への遷移)によって、電流値I2が減少したか否かを判別し(ステップS203)、減少しなかった場合(ステップS203のNO)、PV出力抑制中であると判断する(ステップS205)。
なお、本実施形態(PV出力抑制中)では図10(a)の電流値I2(A)がゼロ(0.0A)になっているが、これはPV−PCS14によるPV出力抑制ラインがゼロ%(0%)かつ負荷26による電力消費がない場合(全量買取の場合も同様)を例に説明しているためである。
一方、PV出力抑制中だがPV−PCS14から交流側に電力が出力されている場合の電流値I2(A)はゼロではない有限値となる。この場合、テスト充電中はPVパネルから取り出される総電流が増加するためPVパネルの電圧は減少するが(PVパネルにおける一般的なI−V特性に従う)、PV−PCS14は出力電力を所定の値に保つように動作するため、テスト充電中の電流値I2(A)は若干増加することになる(この場合も減少はしないので、PV出力抑制中であることは正しく判断できる)。
なお、本実施形態では電流値I2(A)の変化から判断しているが、同時に測定した電圧値も用いて、PV−PCS14の出力電力を見積もり、判断に用いてもよく、この場合はテスト充電によって出力電力が減少(変動)しなければPV出力抑制中であると判断できる。
ここで、電流値情報112の電流値の差分を求め、差分情報114(図10(b))として時刻情報とともに記憶する。(図中の「備考」欄の情報は、差分情報114には含まれなくてよい。説明のために記載したものである。)この差分情報114を参照し、電流値I2が減少したか否かを判別できる。なお、短時間のテスト充電を所定の間隔を空けて繰り返し行う場合は、複数回の測定値から平均値として電流値の差分を算出してもよい。
電流値I2が減少した場合(ステップS203のYES)、PV出力抑制中でないと判断し、本処理を終了する。
一方、電流値I2が減少せず(ステップS203のNO)、PV出力抑制中であると判断した場合(ステップS205)は、制御部104は、蓄電池の空き容量が所定値(たとえば、定格容量の30%)以上あるか否かを判定する(ステップS207)。所定値以上ある場合(ステップS207のYES)、制御部104は、PVパネル12の出力のMPPT制御を実行して蓄電池の充電電流を調整して、電池システム42への充電制御を行う(ステップS209)。
空き容量が所定値未満の場合(ステップS207のNO)、本処理を終了する。
このようにして、本実施形態の充放電制御装置100によれば、PV出力抑制中か否かをPV出力抑制信号32がなくても検知できるとともに、さらに、MPPT制御を行いながら、蓄電池への充電処理を行うことができる。よって、PVパネル12の出力を最大化しながら効率よくPV出力抑制制御により抑制されている電力を蓄電池に充電することができる。
さらに、充放電制御装置100によるMPPT制御中に、PVパネル12の出力抑制制御が解除された場合の処理について、図11のフローチャートを用いて説明する。
制御部104によりMPPT制御が行われている最中に、定期的に本処理を実行する。
この処理を定期的に実行する周期は、特に限定されないが、たとえば、数分、十数分、または数十分毎等としてよい。また、PV出力抑制指示が、時刻単位で指定されることが予め分かっている場合は、たとえば、定時毎の切り替わりの数分の間のみ、本処理ルーチンを実行してもよい(複数回繰り返してもよい)。
なお、以下でも上記説明における前提条件を引き継ぎ、PV出力抑制中の電流値I2(A)がゼロ(0.0A)である(PV−PCS14によるPV出力抑制ラインがゼロ%(0%)かつ負荷26による電力消費がない)場合について説明する。
まず、制御部104が、MPPT制御で設定されている充電電流を所定量減少させる(ステップS221)。なお、図10の場合とは異なり、充電電流を所定量減少させたら元に戻さずに、次のステップS223(電流値I2が増加したか否かを判別)に遷移するものとする。
また、取得部102は、クランプ式直流電流センサ48を用いて直流電力線16bのPV−PCS14に入力される電流値I2(図8)を計測する。計測は、ステップS221のテスト充電の前後で少なくとも行われるのが好ましい。
取得部102が取得した電流値は、記憶装置110に電流値情報113(図12(a))として時刻情報とともに記憶する。さらに、電流値情報113の電流値の差分を求め、差分情報115(図12(b))として時刻情報とともに記憶する。この差分情報115を参照し、電流値I2が増加したか否かを判別できる。(図中の「備考」欄の情報は、電流値情報113または差分情報115には含まれなくてよい。説明のために記載したものである。)
そして、制御部104が、差分情報115を参照し、ステップS221の前後において、電流値I2が増加したか否かを判別し(ステップS223)、増加した場合(ステップS223のYES)、PV出力抑制制御が解除されたと判断する(ステップS225)。(図12はPV出力抑制制御が解除されと判断される場合の例である。)増加しなかった場合(ステップS223のNO)、PV出力抑制は解除されていないものとして、本処理を終了する。なお、ステップS221で減少させた充電電流は、本処理を終了する前に元に戻す処理を行ってもよいし、そのままMPPT制御に処理を移行してもよい。
ここで、PV出力抑制制御が解除されたと判断する場合(ステップS225)、充放電制御装置100によるMPPT制御を直ちに停止してもよいが、PV出力抑制値がより大きな値に変更になっただけで、PV出力抑制制御自体は継続中である可能性もある。そこで、本実施形態では引き続き以下の処理を行うことにする。
PV出力抑制制御が解除されたと判断する場合(ステップS225)は、制御部104は、MPPT制御の充電電流を所定量減らす(ステップS227)。上記ステップS223と同様に、ステップS227の充電電流の電流値の変更前後で電流値I2を計測しておき、電流値I2が増加したか否かを判別する(ステップS229)。電流値I2が増加しなくなるまで、ステップS227を繰り返し、充電電流を所定量ずつ減少させる。電流値I2が増加しなくなったら(ステップS229のNO)、本処理を終了し、充放電制御装置100によるMPPT制御に処理を戻す。あるいは、充電電流がほぼゼロに到達した場合は、PV出力抑制制御が解除されたと判断し、MPPT制御に処理を戻さずに停止する。
以上説明したうに、本実施形態の充放電制御装置100において、制御部104により、蓄電池への充電量を所定量増やしたときの、取得部102により取得された直流電力の向きおよび大きさの少なくとも一方の変化に基づいて、PVパネル12の出力が抑制中であるか否かが判定される。
このように、本実施形態の充放電制御装置100によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、PV出力抑制信号32を受信(参照)できない場合であっても、出力抑制された電力をMPPT制御により最大化し、効率よく蓄電池に充電することができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
<昇圧装置>
たとえば、他の実施形態として、図13に示すように、PVパネル12とPV−PCS14の間に昇圧装置50が存在し、昇圧装置50がMPPT制御を行うPVシステム10についても、本発明の蓄電装置40を接続し、上記実施形態と同様に制御することができる。
本実施形態の蓄電装置40は、PVパネル12と昇圧装置50の間の直流電力線16bに接続される。それ以外は、上記実施形態と同様である。
この構成によれば、上記実施形態と同様な効果を奏する。
<MPPT制御停止検出>
さらに、他の実施形態として、PV−PCS14または上記昇圧装置50においてMPPT制御が動作中か否かを、PVパネル12の出力電圧および電流の値に基づいて、検出する構成を有してもよい。PV−PCS14または昇圧装置50によるMPPT制御の動作中におけるPVパネル12の出力電力の電流と電圧の変動パターンが予め分かっていれば、その情報を用いて、精度よく簡単にMPPT制御の動作の有無を判別できる。
また、上述したように、MPPT制御の手法は、いくつか存在する。
そこで、PV−PCS14または昇圧装置50の入出力をモニタして得られる特徴(たとえば、各センサにより計測されたPVパネル12の出力電力の電圧と電流の変動パターンなど)の解析に基づいて、MPPT制御が行われているか否かを判断してもよい。
具体的には、事前に、PVパネル12の出力電力の電圧および電流の変動パターンを解析し、PV−PCS14または昇圧装置50によるMPPT制御の動作中における変動パターンを抽出して学習し、記憶装置110に記憶する。これを学習済みの変動パターンとして用いて、MPPT制御中か否かを判断する。
さらに、制御部104が上記のような学習アルゴリズムに基づく自動チューニング機能を備えていてもよく、任意に組み合わされたPV−PCS14または昇圧装置50によるMPPT制御の動作を随時学習することができる。
判断処理においては、取得部102によりPVパネル12の出力電力の電圧値および電流値を取得し、記憶装置110に記憶されている変動パターンと照合し、MPPT制御の動作中であると判断してよい。
ただし、この判断は、他の実施形態における他の条件と組み合わせて行ってもよい。たとえば、PV出力抑制信号32を受信した際に、さらに本実施形態の方法でMPPT制御の停止を確認してもよく、あるいは、本実施形態の方法でMPPT制御の停止を検出した際に、念のためテスト充電を行ってもよく、PV出力抑制中であることを総合的に判断することができる。
このようにしてMPPT制御が停止していることが検出された場合に、充放電制御装置100においてPV−PCS14または昇圧装置50の代わりに制御部104がMPPT制御を開始して充電制御を行ってもよい。
この構成によれば、上記実施形態と同様な効果を奏する。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、本発明の実施形態に他の様々な構成を組み合わせて実施してもよい。
<グリーンモード>
たとえば、図3(a)で説明した、PV出力抑制信号32がない状態で、売電(逆潮流)しないように、余剰電力を充電する構成についても、本発明に組み合わせて適用できる。
図14は、本実施形態の蓄電システム1の構成を示す図である。
本実施形態の蓄電システム1は、上記実施形態の蓄電システム1のいずれかの構成に加え、さらに、クランプ式交流電流センサ49を有する。
クランプ式交流電流センサ49は、分電盤24と電力系統22の間の交流電力線28bに設置され、交流電力線28bを流れる電流の向きを検出する。取得部102は、クランプ式交流電流センサ49から交流電力線28bを流れる電流の向きに関する情報を取得する。
そして、制御部104は、取得部102が取得した電流の向きに基づいて、電力系統22への逆潮流を検出する。そして、逆潮流が検出された場合に、逆潮流が発生しないように、追従制御しながら、PVパネル12で発電された電力の余剰分を蓄電装置40に充電する。
この場合、上記実施形態で実施したMPPT制御は行わない。
また、この構成において、PVパネル12から出力される電力が閾値以上の場合に、閾値を超える電力を余剰分として充電してもよい。閾値は、たとえば、需要家の負荷26による総電力消費量等としてよい。この構成によれば、クランプ式交流電流センサ49が不要となる。
この構成によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、PV出力抑制信号32を受信していない場合にも、PVパネル12由来の余剰電力を逆潮流させずに蓄電装置40に充電し、有効活用することができる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
なお、本発明において利用者に関する情報を取得、利用する場合は、これを適法に行うものとする。
以下、参考形態の例を付記する。
1. 蓄電装置に接続される充放電制御装置の制御方法であって、
直流発電装置が直流電力線を介して変換装置に接続しており、
前記変換装置は、前記直流電力線と交流電力線とを接続しており、かつ、直流電力を交流電力に変換し、
前記交流電力線は、電力系統に接続しており、前記変換装置を介して前記直流発電装置に接続しており、
前記直流発電装置と前記変換装置の間の前記直流電力線に、接続され、
前記充放電制御装置が、
前記直流発電装置の出力が抑制中であることが検出された場合に、前記蓄電装置の充電電流を、前記蓄電装置の充電電力または前記直流発電装置の出力電力が最大となるように制御する、制御方法。
2. 前記充放電制御装置が、
前記直流発電装置の出力が抑制継続中であるか否かを所定時間毎に定期的に確認する、1.に記載の制御方法。
3. 前記充放電制御装置が、
前記変換装置から、前記直流発電装置の出力の抑制指示に関する情報を取得し、
取得された前記抑制指示に関する情報に基づいて、前記直流発電装置の出力が抑制中であるか否かを判定する、1.または2.に記載の制御方法。
4. 前記充放電制御装置が、
前記変換装置に入力される前記直流電力の向きおよび大きさの少なくとも一方を取得し、
前記蓄電装置への充電量を所定量増やしたときの、取得された前記直流電力の向きおよび大きさの少なくとも一方の変化に基づいて、前記直流発電装置の出力が抑制中であるか否かを判定する、1.から3.いずれか一つに記載の制御方法。
5. 前記直流発電装置は、太陽光発電設備であり、
前記変換装置は、太陽光発電パワーコンディショナである、1.から4.いずれか一つに記載の制御方法。
6. 蓄電装置に接続される充放電制御装置であって、
直流発電装置が直流電力線を介して変換装置に接続しており、
前記変換装置は、前記直流電力線と交流電力線とを接続しており、かつ、直流電力を交流電力に変換し、
前記交流電力線は、電力系統に接続しており、前記変換装置を介して前記直流発電装置に接続しており、
前記直流発電装置と前記変換装置の間の前記直流電力線に、接続され、
前記充放電制御装置は、
前記直流発電装置の出力が抑制中であることが検出された場合に、前記蓄電装置の充電電流を、前記蓄電装置の充電電力または前記直流発電装置の出力電力が最大となるように制御する制御手段を備える充放電制御装置。
7. 前記制御手段は、前記直流発電装置の出力が抑制継続中であるか否かを所定時間毎に定期的に確認する、6.に記載の充放電制御装置。
8. 前記変換装置から、前記直流発電装置の出力の抑制指示に関する情報を取得する情報取得手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記情報取得手段により取得された前記抑制指示に関する情報に基づいて、前記直流発電装置の出力が抑制中であるか否かを判定する、6.または7.に記載の充放電制御装置。
9. 前記変換装置に入力される前記直流電力の向きおよび大きさの少なくとも一方を取得する電力情報取得手段をさらに備え、
前記制御手段は、
前記蓄電装置への充電量を所定量増やしたときの、前記電力情報取得手段により取得された前記直流電力の向きおよび大きさの少なくとも一方の変化に基づいて、前記直流発電装置の出力が抑制中であるか否かを判定する、6.から8.いずれか一つに記載の充放電制御装置。
10. 前記直流発電装置は、太陽光発電設備であり、
前記変換装置は、太陽光発電パワーコンディショナである、6.から9.いずれか一つに記載の充放電制御装置。
11. 蓄電装置に接続される充放電制御装置を実現するコンピュータのプログラムであって、
直流発電装置が直流電力線を介して変換装置に接続しており、
前記変換装置は、前記直流電力線と交流電力線とを接続しており、かつ、直流電力を交流電力に変換し、
前記交流電力線は、電力系統に接続しており、前記変換装置を介して前記直流発電装置に接続しており、
前記直流発電装置と前記変換装置の間の前記直流電力線に、接続され、
コンピュータに、
前記直流発電装置の出力が抑制中であることが検出された場合に、前記蓄電装置の充電電流を、前記蓄電装置の充電電力または前記直流発電装置の出力電力が最大となるように制御する手順を実行させるためのプログラム。
12. 11.に記載のプログラムにおいて、
前記直流発電装置の出力が抑制継続中であるか否かを所定時間毎に定期的に確認する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
13. 11.または12.に記載のプログラムにおいて、
前記変換装置から、前記直流発電装置の出力の抑制指示に関する情報を取得する手順、
取得された前記抑制指示に関する情報に基づいて、前記直流発電装置の出力が抑制中であるか否かを判定する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
14. 11.から13.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記変換装置に入力される前記直流電力の向きおよび大きさの少なくとも一方を取得する手順、
前記蓄電装置への充電量を所定量増やしたときの、取得された前記直流電力の向きおよび大きさの少なくとも一方の変化に基づいて、前記直流発電装置の出力が抑制中であるか否かを判定する手順をコンピュータに実行させるためのプログラム。
15. 11.から14.いずれか一つに記載のプログラムにおいて、
前記直流発電装置は、太陽光発電設備であり、
前記変換装置は、太陽光発電パワーコンディショナであるプログラム。
1 蓄電システム
3 ネットワーク
10 PVシステム
12 PVパネル
16 直流電力線
16a 第1の直流電力線
16b 第2の直流電力線
17 接続ライン
22 電力系統
24 分電盤
26 負荷
28、28a、28b 交流電力線
30 サーバ
32 PV出力抑制信号
40 蓄電装置
42 電池システム
44 クランプ式直流電流センサ
46 クランプ式直流電流センサ
48 クランプ式直流電流センサ
49 クランプ式交流電流センサ
50 昇圧装置
80 コンピュータ
82 CPU
84 メモリ
85 ストレージ
86 I/O
87 通信I/F
89 バス
90 コンピュータプログラム
100 充放電制御装置
102 取得部
104 制御部
106 情報取得部
110 記憶装置
112 電流値情報
113 電流値情報
114 差分情報
115 差分情報

Claims (8)

  1. 蓄電手段と、
    前記蓄電手段の充放電を制御する制御手段と、
    を備え、
    直流発電装置が直流電力線を介して変換装置に接続しており、
    前記変換装置は、前記直流電力線と交流電力線とを接続しており、かつ、直流電力を交流電力に変換し、
    前記交流電力線は、電力系統に接続しており、前記変換装置を介して前記直流発電装置に接続しており、
    前記直流発電装置と前記変換装置の間の前記直流電力線に、前記蓄電手段が接続され、
    前記制御手段は、
    前記直流発電装置の出力が抑制中であることが検出された場合に、前記蓄電手段の充電電流を、前記蓄電手段の充電電力または前記直流発電装置の出力電力が最大となるように制御する、蓄電システム。
  2. 前記制御手段は、前記直流発電装置の出力が抑制継続中であるか否かを所定時間毎に定期的に確認する、請求項1に記載の蓄電システム。
  3. 前記変換装置から、前記直流発電装置の出力の抑制指示に関する情報を取得する情報取得手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記情報取得手段により取得された前記抑制指示に関する情報に基づいて、前記直流発電装置の出力が抑制中であるか否かを判定する、請求項1または2に記載の蓄電システム。
  4. 前記変換装置に入力される前記直流電力の向きおよび大きさの少なくとも一方を取得する電力情報取得手段をさらに備え、
    前記制御手段は、
    前記蓄電手段への充電量を所定量増やしたときの、前記電力情報取得手段により取得された前記直流電力の向きおよび大きさの少なくとも一方の変化に基づいて、前記直流発電装置の出力が抑制中であるか否かを判定する、請求項1から3いずれか一項に記載の蓄電システム。
  5. 前記直流発電装置は、太陽光発電設備であり、
    前記変換装置は、太陽光発電パワーコンディショナである、請求項1から4いずれか一項に記載の蓄電システム。
  6. 蓄電装置に接続される充放電制御装置であって、
    直流発電装置が直流電力線を介して変換装置に接続しており、
    前記変換装置は、前記直流電力線と交流電力線とを接続しており、かつ、直流電力を交流電力に変換し、
    前記交流電力線は、電力系統に接続しており、前記変換装置を介して前記直流発電装置に接続しており、
    前記直流発電装置と前記変換装置の間の前記直流電力線に、接続され、
    前記充放電制御装置は、
    前記直流発電装置の出力が抑制中であることが検出された場合に、前記蓄電装置の充電電流を、前記蓄電装置の充電電力または前記直流発電装置の出力電力が最大となるように制御する制御手段を備える充放電制御装置。
  7. 蓄電装置に接続される充放電制御装置の制御方法であって、
    直流発電装置が直流電力線を介して変換装置に接続しており、
    前記変換装置は、前記直流電力線と交流電力線とを接続しており、かつ、直流電力を交流電力に変換し、
    前記交流電力線は、電力系統に接続しており、前記変換装置を介して前記直流発電装置に接続しており、
    前記直流発電装置と前記変換装置の間の前記直流電力線に、接続され、
    前記充放電制御装置が、
    前記直流発電装置の出力が抑制中であることが検出された場合に、前記蓄電装置の充電電流を、前記蓄電装置の充電電力または前記直流発電装置の出力電力が最大となるように制御する、制御方法。
  8. 蓄電装置に接続される充放電制御装置を実現するコンピュータのプログラムであって、
    直流発電装置が直流電力線を介して変換装置に接続しており、
    前記変換装置は、前記直流電力線と交流電力線とを接続しており、かつ、直流電力を交流電力に変換し、
    前記交流電力線は、電力系統に接続しており、前記変換装置を介して前記直流発電装置に接続しており、
    前記直流発電装置と前記変換装置の間の前記直流電力線に、接続され、
    コンピュータに、
    前記直流発電装置の出力が抑制中であることが検出された場合に、前記蓄電装置の充電電流を、前記蓄電装置の充電電力または前記直流発電装置の出力電力が最大となるように制御する手順を実行させるためのプログラム。
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