JP2019193063A - 無線通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】親機、及び親機に対して階層的に無線接続される複数段の子機からなる無線通信システムにおいて、子機によるルート検索電文の送信から通信条件の良好な所定数の通信ルート情報の取得までの時間を短縮できるようにする。【解決手段】子機X(設置端末)からのルート検索電文のブロードキャスト期間の後、周辺の端末が段数及び強度に応じて、通信条件が良好な程早い所定の応答期間に、自端末の端末識別情報、段数、及び電界強度を含むルート応答電文を送信する。最初の応答期間には、電界強度7以上の親機及び1段目子機が応答し、次の応答期間には電界強度4以上6以下の親機及び1段目子機が応答する。その次の応答期間には、電界強度7以上の2段目子機が応答し、さらに次の応答期間には電界強度4以上6以下の2段目子機が応答する。【選択図】図4

Description

本発明は無線通信システムに関する。
親機、及び親機に対して階層的に無線接続される複数段の子機からなる無線通信システムと、センタ装置とを有し、子機で取得された監視情報(ガスメータや水道メータの検針値、ガス漏れ警報や電池残量低下警報等)を親機経由でセンタ装置に通報する遠隔監視システムがある(特許文献1)。
この遠隔監視システムにおいて、センタ装置−親機間は無線や有線の公衆通信回線を介して通信を行い、「親機,1段目子機,2段目子機,・・・,N段目子機」により構成される無線通信システム内の無線通信は特定小電力無線などを用いて行う。子機の段数については、遠隔監視システムの設計段階で一定段数(例えば3段)に制限されている。
子機と親機との間には複数の通信ルートが登録されている。各子機にはガスメータ、水道メータ、ガス漏れ検知器等のセンサが接続されており、それらのセンサで生成された監視情報を取得し、通信ルート上の上位の子機経由で、すなわち上位の子機を中継子機として親機に通報するマルチホップ通信を行う。
子機の通信ルートの登録は例えば以下のように実施される。子機が新規に設置されると、子機は、まず自端末の端末ID(端末識別情報)を付加したルート検索電文をブロードキャストし、所定時間内に周囲の端末(親機、子機)からの応答(ルート応答電文)があるか否かチェックする。
所定時間内に応答があった場合、ルート応答電文に含まれている端末ID、電界強度(ルート検索電文の受信電界強度)、段数から通信条件の良い端末を選択し、最終的に1つ以上の通信ルート情報、つまり通信相手となる直上の端末の端末ID及び段数を通信ルート毎に自端末の記憶部に格納する。
また、この時に取得した電界強度や段数から、例えば段数が少なく、かつ電界強度の強い順に、第1通信ルート、第2通信ルートなどのルート番号(優先順位)を付ける。そして、これらの通信ルートの登録要求の電文(この電文には、自端末の端末ID、直上の端末の端末ID、段数、及び電界強度が含まれている)を第1通信ルート上の直上の端末経由でセンタ装置に送信する。センタ装置は、登録要求の電文を受信し、通信ルートを登録して、登録完了の電文(この電文には、新たに設置した子機の通信ルート毎の段数が含まれている)を返信することで、通信ルートの登録が完了する。
特開2010−87761号公報
しかしながら、従来の無線通信システムにおける子機の通信ルート登録手順では、新規に設置された端末は、通信条件の良好な所定数の通信ルート情報を取得するために、ルート検索電文に対する応答を一定時間待ち続けなければならないため、通信ルート情報の取得に時間がかかり、その結果として端末の設置に時間がかかり、周囲の端末を含めた消費電力が多くなるという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、その目的は、親機、及び親機に対して階層的に無線接続される複数段の子機からなる無線通信システムにおいて、子機によるルート検索電文の送信から通信条件の良好な所定数の通信ルート情報の取得までの時間を短縮できるようにすることである。
本発明は、それぞれが端末である親機、及び親機に対して階層的に無線接続される複数段の子機からなる無線通信システムであって、各端末は、ルート検索電文を受信したとき、その電界強度及び/又は自端末の段数に応じて、通信条件が良好な程早い所定の応答期間に、通信ルート情報を含むルート応答電文を送信するルート応答電文送信手段を有し、各子機は、周囲の端末に対して、ルート検索電文をブロードキャストするルート検索電文送信手段と、前記ルート検索電文に対する周囲の端末からのルート応答電文を受信するルート応答電文受信手段と、を有し、前記ルート応答電文受信手段は、所定数の周囲の端末からのルート応答電文を受信したときに動作が終了する、無線通信システムである。
本発明によれば、親機、及び親機に対して階層的に無線接続される複数段の子機からなる無線通信システムにおいて、子機によるルート検索電文の送信から通信条件の良好な所定数の通信ルート情報の取得までの時間を短縮することができる。
本発明の実施形態に係る遠隔監視システムの構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る遠隔監視システムにおける子機の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る遠隔監視システムにおける親機の概略構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る遠隔監視システムにおける新規設置端末の通信ルート情報取得手順を示すシーケンス図である。 図4に示されている手順における新規設置端末の動作を示すフローチャートである。 図4に示されている手順における親機及び1段目子機の動作を示すフローチャートである。 図4に示されている手順における2段目子機の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る遠隔監視システムにおける新規設置端末の通信ルート登録手順を示すシーケンス図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
〈遠隔監視システムの構成〉
図1は、本発明の実施形態に係る遠隔監視システムを示す図である。
この遠隔監視システムは、例えば、ガスメータや水道メータの自動検針に用いられるものであって、センタ装置1と、親機2及び多段構成の複数の子機(1段目子機A〜G、2段目子機H〜N、3段目子機O〜Q)とからなる本発明の実施形態に係る無線通信システムとを有する。なお、子機Xは新規に設置される端末である。
親機2とセンタ装置1との間の通信は携帯電話回線などの商用通信回線を介して行う。また、親機2、1段目の子機A〜G、2段目の子機H〜N、3段目子機O〜Qにより構成される無線通信システム内の無線通信は特定小電力無線などを用いて行う。
各子機にはガスメータ、水道メータ、ガス漏れ検知器などのセンサが接続されており、それらのセンサで生成された監視情報を取得し、上位の子機経由で、即ち上位の子機を中継子機として親機2に通知するマルチホップ通信を行う。
なお、以下の説明では、各子機を区別しないときは子機3とする。また、親機と子機を区別しないときは端末とする。この遠隔監視システムでは、無線通信システム内の子機の段数は3段に制限されている。
〈子機の概略構成〉
図2は、図1に示されている遠隔監視システムにおける子機の概略構成を示すブロック図である。
図示のように、子機3は、制御部31と、それぞれが制御部31に接続された記憶部32、無線送受信部33、外部I/F(インタフェース)部34、表示部35、及び操作入力部36を備えている。無線送受信部33にはアンテナ37が接続されている。
制御部31は、例えばマイクロプロセッサ及びその周辺回路などで構成され、子機3全体の制御や演算処理等を行う。また、制御部31は、記憶部32に記憶されているプログラム及びデータを処理し、無線送受信部33を制御することにより、本発明に係るルート検索電文送信手段、ルート応答電文送信手段、ルート応答電文受信手段などを実現する。
記憶部32は、ROMなど不揮発性メモリ、フラッシュメモリなどの書換え可能な不揮発性メモリ、RAMなどの揮発性メモリからなる。そして、ROMには子機3を動作させるために必要な制御プログラムが記憶されている。また、RAMには制御部31が実行中の各プログラムや、それらの実行に必要な情報(端末ID、無線チャネル、電界強度、自端末の段数)が格納される。また、書換え可能な不揮発性メモリには、各種設定データなどが記憶される。
無線送受信部33は、特定小電力無線などにより、他の子機3や親機2との間で無線通信を行う。外部I/F部34にはガスメータ、水道メータ等の外部機器が接続される。表示部35は、LEDなどで構成されており、子機3の動作状態などを表示するユーザI/Fである。操作入力部36は、ボタンやスイッチ等からなり、子機3に対する所定の設定を入力するためのユーザI/Fである。
〈親機の概略構成〉
図3は、図1に示されている遠隔監視システムにおける親機の概略構成を示すブロック図である。
親機2は、制御部21と、それぞれが制御部21に接続された記憶部22、無線送受信部23、網制御部24、表示部25、及び操作入力部26を備えている。無線送受信部23にはアンテナ27が接続されている。
制御部21は、例えばマイクロプロセッサ及びその周辺回路などで構成され、親機2全体の制御や演算処理等を行う。また、制御部21は、記憶部22に記憶されているプログラム及びデータを処理し、無線送受信部23を制御することにより、本発明に係るルート応答電文送信手段などを実現する。
記憶部22は、ROMなどの不揮発性メモリ、フラッシュメモリなどの書換え可能な不揮発性メモリ、RAMなどの揮発性メモリからなる。そして、ROMには親機2を動作させるために必要な制御プログラムなどが格納されている。また、RAMには制御部21が実行中の各プログラムや、それらの実行に必要な情報(端末ID、無線チャネル、電界強度)が格納される。また、書換え可能な不揮発性メモリには、各種設定データなどが格納される。
無線送受信部23は、特定小電力無線などにより、子機3との間で無線通信を行う。網制御部24は、公衆通信回線を介してセンタ装置1と通信を行う。
表示部25は、LEDなどで構成されており、親機2の動作状態などを表示する。操作入力部26は、ボタンやスイッチ等からなり、親機2に対する所定の設定を入力するためのユーザI/Fである。アンテナ27は電波の送受信を行う。
〈新規設置端末の通信ルート情報取得手順〉
次に、本発明の実施形態に係る遠隔監視システムにおける新規設置端末の通信ルート情報取得手順を説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る遠隔監視システムにおける新規設置端末の通信ルート情報取得手順を示すシーケンス図である。ここでは、新規設置端末を子機Xとした。また、図5は、図4に示されている手順における新規設置端末の動作を示すフローチャートである。また、図6は、図4に示されている手順における親機及び1段目子機の動作を示すフローチャートであり、図7は、図4に示されている手順における2段目子機の動作を示すフローチャートである。また、図8は、本発明の実施形態に係る遠隔監視システムにおける新規設置端末の通信ルート登録手順を示すシーケンス図である。以下、図1〜図8を参照して、本発明の実施形態に係る遠隔監視システムにおける新規設置端末の通信ルート登録手順について説明する。
子機Xの操作入力部36の所定のボタンの押下に応じて、記憶部32からルート検索電文が読み出され、無線送受信部33とアンテナ37により、周囲の端末にブロードキャストされる(図4における「ブロードキャスト期間:時刻t0〜t1」、図5のステップST1)。ここで、ブロードキャスト期間の時間長(t1−t0:例えば10秒)は、記憶部32内に設定データとして記憶されている。
ブロードキャスト期間が経過すると、周辺端末からの応答期間となる。本実施形態では、従来システムのように周囲の端末がランダムに応答するのではなく、その端末の段数と受信電界強度に応じて、異なる応答期間を予め定めておく。
親機2及び1段目子機A〜Gの電界強度と動作との対応関係を下記の表1に示し、2段目子機H〜Nの電界強度と動作との対応関係を表2に示す。
Figure 2019193063
Figure 2019193063
表1に示されているように、親機2及び1段目子機A〜Gについては、子機Xからのルート検索電文の電界強度が7以上(以下、強とも言う)のときは、ブロードキャスト期間に続く第1の応答期間に応答し、その電界強度が4以上6以下(以下、中とも言う)のときは、第1の応答期間に続く第2の応答期間に応答する。応答期間内の各端末の応答タイミングはランダムである。電界強度が3以下(以下、弱ともいう)のときは、安定した通信が不可能なため応答せず、直ぐに省電力モードなどに移行する。
また、表2に示されているように、2段目子機H〜Nについては、子機Xからのルート検索電文の電界強度が7以上のときは、第2の応答期間に続く第3の応答期間に応答し、その電界強度が4以上6以下のときは、第3の応答期間に続く第4の応答期間に応答する。応答期間内の各端末の応答タイミングはランダムである。電界強度が3以下のときは、安定した通信が不可能なため応答せず、直ぐに省電力モードなどに移行する。
つまり、親機2の記憶部22には、表1に示されている電界強度と動作との対応関係を表すテーブルが記憶されており、制御部21は、そのテーブルを参照して図6に示されている処理を実行する。
また、各子機の記憶部32には、表1及び表2の電界強度と動作との対応関係を表すテーブルが記憶されており、制御部31は、自端末が1段目のときは表1に示されているテーブルを参照して図6に示されている処理を実行し、自端末が2段目のときは表2に示されているテーブルを参照して、図7に示されている処理を実行する。なお、自端末が3段目のときは、中継端末として使用できないので、ルート検索電文を受信した時点で直ぐに省電力モードなどに移行する。
親機2及び1段目子機A〜Gは、ルート検索電文を受信すると(図6のステップST101:Yes)、その電界強度を取得する(ステップST102)。そして、電界強度が7以上のときは(ステップST103:Yes)、ブロードキャスト期間に続く第1の応答期間にルート応答電文(この電文には、端末ID、段数、及び電界強度が含まれている)をランダムに送信し(ステップST104)、電界強度が4以上6以下のときは(ステップST103:No→ステップST105:Yes)、第1の応答期間に続く第2の応答期間にルート応答電文をランダムに送信する(ステップST106)。そして、ルート応答電文の送信後、図6に示されている処理を終える。一方、電界強度が3以下のときは(ステップST103:No→ステップST105:No)、ルート応答電文を送信することなく、処理を終える。
ここで、第1の応答期間の開始(=ブロードキャスト期間の終了)の判定は、ルート検索電文が受信されなくなったことに基づいて行う。また、第2の応答期間の開始(=第1の応答期間の終了)の判定は、第1の応答期間の開始でスタートし、所定時間(例えば10秒)をカウントするタイマーのタイムアップに基づいて行う。
2段目子機H〜Nは、ルート検索電文を受信すると(図7のステップST201:Yes)、その電界強度を取得する(ステップST202)。そして、電界強度が7以上のときは(ステップST203:Yes)、第2の応答期間に続く第3の応答期間にルート応答電文をランダムに送信し(ステップST204)、電界強度が4以上6以下のときは(ステップST203:No→ステップST205:Yes)、第3の応答期間に続く第4の応答期間にルート応答電文をランダムに送信する(ステップST206)。そして、ルート応答電文の送信後、図7に示されている処理を終える。一方、電界強度が3以下のときは(ステップST203:No→ステップST205:No)、ルート応答電文を送信することなく、処理を終える。
図4では、時刻t1〜t2が第1の応答期間、時刻t2〜t3が第2の応答期間、時刻t3〜t4が第3の応答期間、時刻t4〜t5が第4の応答期間である。そして、第1の応答期間には、子機A、子機B、子機C、親機2、子機Dの順に応答している。ここで、端末名とともに記載した[ ]内の数値は[電界強度,段数]を表している。つまり、子機Aについては、電界強度が8、段数が1段目であることを表している。
第1の応答期間に続く第2の応答期間には、子機E、子機F、子機Gの順に応答している。また、第2の応答期間に続く第3の応答期間には、子機H、子機I、子機J、子機Kの順に応答しており、第3の応答期間に続く第4の応答期間には、子機L、子機Mが応答している。
図5の説明に戻る。子機Xは、ルート検索電文のブロードキャストを終えると、第1の応答期間で端末からの応答、すなわち電界強度7以上の親機及び1段目子機からの応答を受信し(ステップST2)、応答端末(応答した端末)が5台以上か否かを判断する(ステップST3)。応答端末が5台以上の場合(ステップST3:Yes)、段数と電界強度に基づいて、最大5端末を選出する(ステップST10)。
このステップST10は従来のシステムと同様、以下のように行う。ルート応答電文に含まれている端末ID、段数、及び電界強度から通信条件の良好な端末を選択し、最終的に1つ以上の通信ルート情報、つまり通信相手となる直上の端末の端末ID及び段数を自端末の記憶部に格納する。また、このときに取得した電界強度や段数から、通信条件の良い順、すなわち、例えば段数が少なく、かつ電界強度の高い順に、第1通信ルート、第2通信ルートなどのルート番号(優先順位)を最大5個付ける。図4の場合、下記の表3に示すように、5台の応答端末があり、親機2(第1通信ルート)、子機D(第2通信ルート)、子機A,B,C(第3〜第5通信ルート)として選択したものする。これで通信ルート決定とする。
Figure 2019193063
次に子機Xは、選択した5台の端末を通信相手先とする通信ルートの登録をセンタ装置1に要求するため、それらの端末のデータ(端末ID、段数、及び電界強度)を含む登録要求の電文を第1通信ルート上の直上の端末である親機2を介してセンタ装置1に送信する処理を行う(ステップST11、図8のシーケンスS101,S102)。
センタ装置1は、登録要求の電文を受信し、通信ルートを登録して、登録完了の電文を親機2経由で子機Xに返信する(シーケンスS103,S104)。子機Xが登録完了の電文を受信することで(ステップST12)、通信ルートが確定され、この図のフローが終了する。この場合、第1の応答期間の終了(図4では時刻t2)で、子機Xはルート応答電文の受信処理を終了する。すなわち、時刻t2以後の応答待ちを行わない。
なお、センタ装置1は、シーケンスS103,S104により、登録完了の電文に代えて、登録指示の電文を送信し、子機Xが指示された通信ルート情報を登録するように構成してもよい。このようにすることで、センタ装置1は、子機Xが要求した優先順位と異なる優先順位の通信ルートを指示し、子機Xに登録させることができる。
以上、ステップST3で、応答端末が5台以上の場合について説明した。次にそうではなかった場合、すなわち応答端末が4台以下の場合について説明する。
ステップST3で応答端末が5台以上でないと判断した場合(ステップST3:No)、第2の応答期間で端末からの応答、すなわち電界強度4以上6以下の親機と1段目子機からの応答を受信し(ステップST4)、ステップST2で応答を受信した端末の数と合わせて、応答端末が5台以上か否かを判断する(ステップST5)。
応答端末が5台以上と判断した場合(ステップST5:Yes)、先に説明したステップST10に進む。以後の処理は、ステップST3で応答端末が5台以上の場合と同じである。この場合、第2の応答期間の終了(図4では時刻t3)で、子機Xはルート応答電文の受信処理を終了する。すなわち、時刻t3以後の応答待ちを行わない。
一方、応答端末が5台以上でない場合(ステップST5:No)、第3の応答期間で端末からの応答、すなわち電界強度7以上の2段目子機からの応答を受信し(ステップST6)、ステップST2、ST4のそれぞれで応答を受信した端末の数と合わせて、応答端末が5台以上か否かを判断する(ステップST7)。
応答端末が5台以上の場合(ステップST7:Yes)、先に説明したステップST10に進む。以後の処理は、ステップST3で応答端末が5台以上の場合と同じである。この場合、第3の応答期間の終了(図4では時刻t4)で、子機Xはルート応答電文の受信処理を終了する。すなわち、時刻t4以後の応答待ちを行わない。
一方、応答端末が5台以上でない場合(ステップST7:No)、第4の応答期間で端末からの応答、すなわち電界強度4以上6以下の2段目子機からの応答を受信し(ステップST8)、ステップST2、ST4、ST6のそれぞれで応答を受信した端末の数と合わせて、応答端末が1台以上か否かを判断する(ステップST9)。
1台以上の端末から応答があった場合(ステップST9:Yes)、先に説明したステップST10に進む。以後の処理は、ステップST3で応答端末が5台以上の場合と同じである。ただし、この場合、応答端末が1〜4台になる可能性がある。
ここで、図8に一点鎖線で示されている動作について説明する。図4に示されているシーケンス図では、子機Xは、第1の応答期間(時刻t1〜t2)で5個の良好な通信ルート情報の取得が完了しているので、それ以後は応答待ちをせず、センタ装置1に対してルート登録要求を行っている。そのため、時刻t2以後に周辺端末から送信されるルート応答電文は無駄になる。
そこで、子機E,F,G等の周囲の端末は、シーケンスS101で親機2に2秒間連続送信されているルート登録要求の電文のキャリアを検出したら、子機Xがルート登録要求の電文を送信していると判断し、子機Xにルート応答電文を送信しないようにすることで、無駄な動作及び消費電力を低減している。
なお、以上説明した実施形態では、ルート検索電文に対する応答期間を自端末の段数及び電界強度の双方に応じて設定しているが、自端末の段数又は電界強度の一方に応じて設定してもよい。
以上説明した本発明の実施形態に係る無線通信システムのルート登録動作を整理すると下記(1)〜(3)のようになる。
(1)子機による周囲の端末へのルート検索電文のブロードキャストによる呼び掛けに対する応答のタイミングを、ルート検索電文の電界強度や、周囲の端末の段数(親機、1段目子機、2段目子機)に応じて、下記a〜dのように、条件の良い順に時間幅を持たせ、時間階層を設けている。
a:ブロードキャスト後の最初の応答期間である第1の応答期間(例.10秒間)は、電界強度が強(例えば7以上)と判断した親機及び1段目子機のみがランダムに応答する期間とする。
b:2番目の応答期間である第2の応答期間(例.10秒間)は、電界強度が中(例えば4以上6以下)と判断した親機及び1段目子機のみがランダムに応答する期間とする。
c:3番目の応答期間である第3の応答期間(例.10秒間)は、電界強度が強と判断した2段目子機のみがランダムに応答する期間とする。
d:4番目の応答期間である第4の応答期間(例.10秒間)は、電界強度が中と判断した2段目子機のみがランダムに応答する期間とする。
なお、上記a〜dでは、電界強度と段数の双方に基づいて応答期間を設定しているが、どちらか一方に基づいて設定してもよい。すなわち、電界強度と段数の少なくとも一方(電界強度及び/又は段数)に基づいて設定してもよい。
(2)ルート検索電文をブロードキャストした子機は、時間階層毎に、ルート応答電文を受信し、条件の良い通信ルート情報を所定数取得した時点でルート確定とし、センタ装置にルート登録要求の電文を送信することで、余計な時間待ちの短縮、及び消費電力の低減が可能になる。
すなわち、新規に設置された子機は、上記a又はb又はcの終了時点で、所定数(例.5個)の端末からのルート応答電文を受信し、条件の良い通信ルート情報を取得した場合、その時点でルート決定とし、センタ装置にルート登録要求の電文を送信することで、余計な時間待ちの短縮、及び消費電力の低減が可能になる。
また、上記b又はc又はdに該当する端末は、ルート登録要求の電文のキャリアを一定時間(例.2秒間)検出した場合、応答しないように構成することで、無駄な応答及びそのための電力消費をなくすことができる。
(3)通信ルートとして使用できない端末、或いは不適当な端末による応答をなくし、消費電力を低減するため、下記e〜gの条件を加える。
e:末端(3段目)の子機は、中継子機として使用できないので、ルート応答電文を送信せず、ルート検索電文を受信した時点で省電力モードなどに移行する。
f:電界強度が弱い(例.3以下)の端末は、安定な通信が期待できないため、ルート応答電文を送信せず、ルート検索電文を受信した時点で省電力モードなどに移行する。
g:子機からのルート検索電文の受信後、ルート応答電文を送信する前に、前記子機からのルート登録要求の電文のキャリアを検出したら、前記子機がルート登録要求の電文を送信していると判断し、ルート応答電文を送信しないようにする。
以上詳細に説明したように、本発明の実施形態に係る無線通信システムによれば、下記(A)〜(C)の効果が得られる。
(A)新たに設置される子機Xは、ルート検索電文のブロードキャストに対するルート応答電文から通信条件の良好な通信ルート情報(直上の端末の端末ID及び段数)を所定数(例えば5個)取得した時点で、ルート応答電文の受信動作を終了させ、通信ルート決定として、センタ装置1にルート登録要求を行うので、余計な待ち時間及び消費電力抑えることができる。
(B)ルート検索電文の電界強度が弱いため、安定な通信が不可能な端末は応答せず直ぐに省電力モードなどに移行するので、無駄な動作及び消費電力を無くすことができる。
(C)3段目の端末はルート検索電文を受信した時点で直ぐに省電力モードなどに移行するので、無駄な動作及び消費電力を無くすことができる。
なお、本発明は、子機を設置するときだけでなく、運用後の全ての通信ルートでの通信失敗時や定期的なルート再検索時のルート検索電文の処理に適用することもできる。この場合、ルート再検索した子機の段数が増えることにより、その配下の子機が段数オーバーになる可能性があるので、運用後のルート再検索時には、応答端末の段数の条件を自端末の現在の段数未満にする。
すなわち、現在1段目として運用(動作)している子機のルート再検索時には、応答する端末は親機のみとする。また、現在2段目として運用している子機のルート再検索時には、応答する端末は親機及び1段目子機とする。このとき、ルート検索電文を受信した端末はその電文に含まれている段数に基づいて、応答する段数条件を満たしているか否かを判断する。
2…親機、3…子機、21,31…制御部、22,32…記憶部、23,33…無線送受信部、27,37…アンテナ。

Claims (4)

  1. それぞれが端末である親機、及び親機に対して階層的に無線接続される複数段の子機からなる無線通信システムであって、
    各端末は、ルート検索電文を受信したとき、その電界強度及び/又は自端末の段数に応じて、通信条件が良好な程早い所定の応答期間に、通信ルート情報を含むルート応答電文を送信するルート応答電文送信手段を有し、
    各子機は、周囲の端末に対して、ルート検索電文をブロードキャストするルート検索電文送信手段と、前記ルート検索電文に対する周囲の端末からのルート応答電文を受信するルート応答電文受信手段と、を有し、
    前記ルート応答電文受信手段は、所定数の周囲の端末からのルート応答電文を受信したときに動作が終了する、無線通信システム。
  2. 請求項1に記載された無線通信システムにおいて、
    自端末の段数が少ない程及び/又は電界強度が高い程、前記通信条件を良好とする無線通信システム。
  3. 請求項1に記載された無線通信システムにおいて、
    前記各端末は、前記ルート検索電文をブロードキャストした子機から送信されているルート登録要求の電文のキャリアを所定時間検出したとき、自端末の応答期間になってもルート応答電文を送信しない、無線通信システム。
  4. 請求項1に記載された無線通信システムにおいて、
    前記ルート応答電文送信手段は、ルート検索電文に段数が含まれていた場合、自端末の段数が前記ルート検索電文に含まれている段数未満の場合のみ、ルート応答電文を送信する、無線通信システム。
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