JP2019193021A - 無線通信システム及び通信端末の制御方法 - Google Patents

無線通信システム及び通信端末の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】フェージングが生じるような場合でも、通信成功率の向上を図ることができる無線通信システム及び通信端末の制御方法を提供する。【解決手段】無線通信システム10は、通信端末1と、検知部11と、制御部12と、を備える。通信端末1は、相手端末2と無線通信を行う通信部13を有する。検知部11は、通信端末1の動きを検知する。制御部12は、通信端末1に対して相対的に設定される通信部13の通信可能エリアを変化させるように通信端末1を制御する。制御部12は、少なくとも検知部11で検知される動きの大きさに基づいて、通信可能エリアを変化させる。【選択図】図1

Description

本開示は、一般に無線通信システム及び通信端末の制御方法に関し、より詳細には、通信端末にて相手端末と無線通信を行う無線通信システム、及び通信端末の制御方法に関する。
従来、通信端末(携帯端末)にて、複数の読取対象に付された相手端末(非接触通信媒体)の情報を無線通信で読み取る技術が知られている(例えば特許文献1)。
特許文献1には、整列して積み重ねられ一箇所に密集するように所定の位置に置かれた複数の収容箱を読取対象とし、複数の収容箱に付された相手端末としての電子タグ(RFIDタグ)の情報を、通信端末にて読み取ることが記載されている。特許文献1では、読取作業時において、読取作業者が、通信端末を各収容箱に向けた状態で、これら収容箱に付された電子タグの情報を読み取るための操作を行う。これにより、通信端末に対して無線通信可能な範囲に存在する電子タグの情報が、一括して通信端末で取得される。
特開2012−173837号公報
上述したような読取作業においては、通信端末から送信される電波の反射等に起因した電波の干渉等により、電波の受信レベルが変動するフェージング(Fading)が生じ、通信端末の周囲に、通信が不安定になる空間(いわゆるヌル点)が生じることがある。そして、通信端末の周囲における通信が不安定な空間に相手端末が存在する場合には、この相手端末と通信端末との通信が正常に行われない可能性がある。
本開示は上記事由に鑑みてなされており、フェージングが生じるような場合でも、通信成功率の向上を図ることができる無線通信システム及び通信端末の制御方法を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る無線通信システムは、通信端末と、検知部と、制御部と、を備える。前記通信端末は、相手端末と無線通信を行う通信部を有する。前記検知部は、前記通信端末の動きを検知する。前記制御部は、前記通信端末に対して相対的に設定される前記通信部の通信可能エリアを変化させるように前記通信端末を制御する。前記制御部は、少なくとも前記検知部で検知される前記動きの大きさに基づいて、前記通信可能エリアを変化させる。
本開示の一態様に係る通信端末の制御方法は、相手端末と無線通信を行う通信部を有する通信端末の制御方法である。この通信端末の制御方法では、前記通信端末に対して相対的に設定される前記通信部の通信可能エリアを、少なくとも前記通信端末の動きの大きさに基づいて、変化させるように前記通信端末を制御する。
本開示によれば、フェージングが生じるような場合でも、通信成功率の向上を図ることができるという利点がある。
図1は、実施形態1に係る無線通信システムの概略構成を示すブロック図である。 図2は、同上の無線通信システムの使用状態を示す説明図である。 図3は、同上の無線通信システムの他の使用状態を示す説明図である。 図4は、比較例に係る無線通信システムの使用状態を示す説明図である。 図5は、実施形態1に係る無線通信システムの動作の一例を示すフローチャートである。 図6は、同上の無線通信システムに関し、X軸、Y軸及びZ軸の各方向についての加速度を上段に示し、強度を下段に示すグラフである。 図7は、同上の無線通信システムに通信可能エリアの変化パターンの第1の例を示す説明図である。 図8は、同上の無線通信システムに通信可能エリアの変化パターンの第2の例を示す説明図である。 図9は、同上の無線通信システムに通信可能エリアの変化パターンの第3の例を示す説明図である。 図10は、同上の無線通信システムに通信可能エリアの変化パターンの第4の例を示す説明図である。 図11は、実施形態1の第1変形例に係る無線通信システムの動作を示す説明図である。 図12は、実施形態1の第2変形例に係る無線通信システムに関し、X軸、Y軸及びZ軸の各軸まわりの角速度を上段に示し、強度を下段に示すグラフである。 図13は、実施形態2に係る無線通信システムの動作の一例を示すフローチャートである。
(実施形態1)
(1)概要
本実施形態に係る無線通信システム10は、図1に示すように、通信端末1にて相手端末2と無線通信を行うシステムである。この種の無線通信システム10の一例として、通信端末1は、電波を通信媒体として用いることにより、非接触にて、相手端末2との間で情報の伝送を行う。本実施形態では、相手端末2は無線通信システム10の構成要素に含まれないこととして説明するが、相手端末2は無線通信システム10の構成要素に含まれていてもよい。
本実施形態に係る無線通信システム10は、通信端末1と、検知部11と、制御部12と、を備えている。通信端末1は、相手端末2と無線通信を行う通信部13を有する。
ここで、検知部11は、通信端末1の動きを検知する。制御部12は、通信部13の通信可能エリア8(図2参照)を変化させるように通信端末1を制御する。通信可能エリア8は、通信端末1に対して相対的に設定される。制御部12は、少なくとも検知部11で検知される(通信端末1の)動きの大きさに基づいて、通信可能エリア8を変化させる。
本開示でいう「動き」は、通信端末1の三次元空間内における位置又は姿勢等の変化を意味する。例えば、加速度に着目した場合、通信端末1に作用する加速度が大きいほど、通信端末1の「動き」が大きいことになる。また、本開示でいう「通信可能エリア」は、通信端末1の周囲において、通信端末1との無線通信が可能になる領域である。例えば、通信可能エリア8内に存在する相手端末2は、通信端末1との無線通信が可能である。
すなわち、本実施形態に係る無線通信システム10では、通信端末1から見た、相手端末2と通信可能な領域(通信可能エリア8)が可変である。そして、通信可能エリア8は、通信端末1の動きの大きさに基づいて、制御部12によって変化させられる。したがって、例えば、通信端末1から送信される電波の反射等に起因した電波の干渉等により、電波の受信レベルが変動するフェージングが生じるような場合でも、相手端末2と通信端末1との間の通信成功率の向上を図ることができる。
要するに、本実施形態に係る無線通信システム10によれば、例えば、通信端末1に動きが無い場合には、通信可能エリア8を変化させることで、相手端末2と通信可能エリア8との相対的な位置関係を変化させることが可能である。また、例えば、通信端末1に動きが有る場合には、通信可能エリア8を変化させなくても、相手端末2と通信可能エリア8との相対的な位置関係を変化させることが可能である。そのため、本実施形態に係る無線通信システム10では、通信端末1の動きによらずに、相手端末2と通信可能エリア8との相対的な位置関係を適当に変化させることができる。よって、フェージングが生じて、通信端末1の周囲に通信が不安定になる空間(いわゆるヌル点)が生じるような場合でも、相手端末2と通信可能エリア8との相対的な位置関係が変化することで、相手端末2がヌル点から脱し易くなる。結果的に、相手端末2と通信端末1との間の通信成功率が向上する。
本実施形態に係る無線通信システム10は、例えば、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、百貨店、ドラッグストア、衣料品店、家電量販店又はホームセンター等の小売店の店舗に導入され、棚卸管理及び検品等に用いられる。すなわち、無線通信システム10は、例えば、店舗における商品9(図2参照)の在庫を管理する棚卸管理の目的で、在庫が有る商品9に関する商品情報等の読取作業に用いられる。また、無線通信システム10は、例えば、店舗において入荷した商品9の個数等を検査する検品の目的で、入荷した商品9に関する商品情報等の読取作業に用いられる。
具体的には、無線通信システム10は、通信部13を有する通信端末1にて、相手端末2と電波を通信媒体とする無線通信を行う。相手端末2は、例えば、商品9に付された電子タグであって、少なくとも商品9に関する商品情報を記憶している。本開示でいう「商品情報」は、商品9を識別するための情報であって、例えば、日本国で用いられているJAN(Japanese Article Number)コード等の商品識別コードである。この種の商品識別コードには、JANコードの他、欧州等で用いられているEAN(European Article Number)コード、及び米国等で用いられているUPC(Universal Product Code)等がある。
要するに、通信端末1は、商品9から直接的に商品情報を読み取るのではなく、商品9に付された相手端末2(電子タグ)から非接触で商品情報を読み取る。通信端末1で読み取られた商品情報は、通信端末1から、例えば、ストアコンピュータ等の上位装置に送信され、上位装置にて管理される。また、商品情報は、商品9の品種(種類)を識別する情報に限らず、同一品種の商品9を個別に識別するシリアル情報等の情報を含んでいてもよい。これにより、同一品種の商品9が複数ある場合にも、これら同一品種の複数の商品9の各々を商品情報にて特定可能である。
このような無線通信システム10においては、通信端末1が、電波を通信媒体とする無線通信にて、複数の相手端末2(電子タグ)と通信することにより、複数の商品9についての商品情報をまとめて取得できる。そのため、無線通信システム10は、上述したような店舗での棚卸管理及び検品等のように、複数の商品9についての商品情報を取得する作業に特に有用である。そして、このような用途においては、例えば、アルバイト等、通信端末1の操作に不慣れなユーザ7(図2参照)が、通信端末1を使用する場面も多い。したがって、本実施形態に係る無線通信システム10のように、通信端末1の動きによらずに、相手端末2と通信可能エリア8との相対的な位置関係を適当に変化させ、相手端末2と通信端末1との間の通信成功率の向上を図ることで、作業効率の向上にもつながる。
(2)構成
以下、本実施形態に係る無線通信システム10の構成について詳しく説明する。本実施形態では、無線通信システム10がコンビニエンスストアに導入される場合を例に説明する。
無線通信システム10は、上述したように、通信端末1と、検知部11と、制御部12と、を備えている。
本実施形態では、通信端末1は、商品9に付された相手端末2(電子タグ)と電波を通信媒体とする無線通信を行うことにより、商品9に関する商品情報を読み取る装置であって、RFID(Radio Frequency Identification)システムを構成するリーダである。すなわち、通信端末1は、RFIDシステムにおける電子タグからなる相手端末2との間で、無線通信を行うことにより、相手端末2に記憶されている商品情報を取得する。ただし、相手端末2は少なくとも1つの物品に付されていればよく、この物品が商品9であることは必須ではない。「商品情報」は、相手端末2が付された物品に関する情報である「物品情報」の一種である。つまり、商品9以外(例えば店舗の設備等)の物品に相手端末2が付されている場合、相手端末2は、この物品に関する物品情報を記憶することになる。すなわち、相手端末2は、少なくとも1つの物品(本実施形態では商品9)に付された電子タグである。通信端末1は、相手端末2との間で電波を媒体とする無線通信を行うことにより物品(本実施形態では商品9)に関する物品情報(本実施形態では商品情報)を読み取る。
相手端末2は、例えば、パッシブ型のRF(Radio Frequency)タグであって、少なくとも商品情報を記憶するメモリを有している。ここにおいて、複数の商品9には複数の相手端末2が一対一で対応付けられている。相手端末2には、対応する商品9についての商品情報が記憶されており、相手端末2は、対応する商品9に付されている。
相手端末2は、商品9と一体に取り扱い可能な状態で商品9に付されていればよく、相手端末2が商品9に付される具体的な態様としては、様々な態様がある。本実施形態では一例として、相手端末2はシール状であって商品9に貼り付けられている。その他、相手端末2は、例えば、紐等で商品9に繋がっていてもよいし、商品9の梱包材に一体化されていてもよいし、商品9に埋め込まれていてもよいし、商品9に組み込まれていてもよい。さらに、例えば、塗布型半導体等の技術を用いることにより、相手端末2は、商品9自体、又は商品9の梱包材等の表面に、印刷にて直接的に形成されていてもよい。
通信端末1は、図1に示すように、上述した通信部13に加えて、エリア調節部14、記憶部15、出力部16及び操作部17を有している。ここで、通信端末1は、据置型ではなく、持ち運び可能な移動式の端末である。本実施形態では一例として、通信端末1は、ユーザ7(図2参照)が携帯できる手持ち式(ハンディタイプ)の端末である。そのため、筐体101(図2参照)は、ユーザ7が手に持って使用できるサイズ及び形状である。手持ち式の通信端末1は、筐体101内に収容される電池(例えば、一次電池又は二次電池)を電源とて動作する。本実施形態では、検知部11及び制御部12は、通信部13等と共に、通信端末1の筐体101内に設けられている。言い換えれば、検知部11及び制御部12は、通信端末1と一体化されている。
検知部11は、通信端末1の動きを検知する。検知部11は、制御部12に電気的に接続されており、検知部11の検知結果は制御部12に出力される。本実施形態では一例として、検知部11は、加速度センサ111及び角速度センサ112を備えている。
加速度センサ111は、筐体101内に設けられており、筐体101に作用する加速度を検知し、加速度の大きさに対応する電気信号を出力する。本実施形態では一例として、加速度センサ111は、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸の3軸方向の加速度を測定可能な、3軸加速度センサである。つまり、加速度センサ111は、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸の各方向について、加速度の大きさを検知する。加速度センサ111は、これら3軸方向の加速度の各々に対応する電気信号を制御部12に出力する。
角速度センサ112は、筐体101内に設けられており、筐体101の姿勢の変化に伴う筐体101の角速度を検知し、角速度の大きさに対応する電気信号を出力する。本実施形態では一例として、角速度センサ112は、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸の3軸まわりの角速度を測定可能な、3軸角速度センサである。つまり、角速度センサ112は、互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸の各軸まわりの回転について、角速度の大きさを検知する。角速度センサ112は、これら3軸まわりの角速度の各々に対応する電気信号を制御部12に出力する。
制御部12は、後述する通信部13の通信可能エリア8(図2参照)を変化させるように通信端末1を制御する。通信可能エリア8は、通信端末1の周囲において、通信端末1との無線通信が可能になる領域であって、通信端末1に対して相対的に設定される。つまり、制御部12は、通信端末1に対して相対的に設定される通信可能エリア8を変化させるように、通信端末1を制御する。本実施形態では、制御部12は、エリア調節部14に電気的に接続されており、少なくともエリア調節部14を制御することによって、通信部13の通信可能エリア8を変化させる。また、制御部12は、エリア調節部14だけでなく、通信部13、出力部16及び操作部17等、通信端末1の各部位を制御する。
制御部12は、少なくとも検知部11で検知される(通信端末1の)動きの大きさに基づいて、通信可能エリア8を変化させる。つまり、制御部12は、検知部11から入力される検知部11の検知結果に基づいて、通信可能エリア8を変化させる。制御部12が、通信端末1に対して相対的に設定される通信可能エリア8を変化させることにより、通信端末1から見た、相手端末2と通信可能な領域が変化する。そのため、通信端末1の筐体101と相手端末2との位置関係(筐体101又は相手端末2の向きも含む)が固定されている場合でも、通信可能エリア8が変化することで、通信可能エリア8と相手端末2との相対的な位置関係が変化する。制御部12の機能及び動作について詳しくは「(3)動作」の欄で説明する。
本実施形態では、制御部12は、例えば、CPU(Central Processing Unit)及びメモリを主構成とするマイクロコンピュータにて構成されている。言い換えれば、制御部12は、CPU及びメモリを有するコンピュータにて実現されており、CPUがメモリに格納されているプログラムを実行することにより、コンピュータが制御部12として機能する。プログラムは、ここでは制御部12のメモリに予め記録されているが、インターネット等の電気通信回線を通じて、又はメモリカード等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。
通信部13は、相手端末2と無線通信を行う。本実施形態では、通信部13は、電波を通信媒体として、例えば、通信端末1から数メートル以下の距離にある相手端末2と無線通信を行う。通信部13は、アンテナ131及び通信回路132を含んでいる。
アンテナ131は、通信可能エリア8内に存在する相手端末2との間で、通信媒体となる電波を送受信する。アンテナ131は、通信回路132と電気的に接続されている。アンテナ131は、偏波面を考慮し、円偏波のアンテナにて構成されることが好ましい。アンテナ131は、楕円偏波のアンテナにて構成されてもよいし、直線偏波とし、偏波面が互いに異なるように構成されてもよい。アンテナ131は、例えば、パッチアンテナ、モノポールアンテナ、逆F形アンテナ又はスロットアンテナ等で構成される。アンテナ131は、筐体101の表面から露出していてもよいし、筐体101の内部に配置されていてもよい。
通信回路132は、アンテナ131から相手端末2に電波を送信し、この電波によって起動された相手端末2と、電波を通信媒体とする無線通信を行う。本実施形態では、通信端末1は相手端末2から商品情報を取得するので、通信回路132は、相手端末2との無線通信の成立時に、少なくとも商品情報を含む情報を相手端末2から受信する。
エリア調節部14は、通信部13の通信可能エリア8を調節する機能を有する。つまり、通信端末1に対して相対的に設定される通信可能エリア8は、エリア調節部14にて調節される。本実施形態では、上述したように通信部13は電波を通信媒体として相手端末2と無線通信を行うので、通信可能エリア8は、少なくとも通信端末1(通信部13)と相手端末2との間で相互に必要十分な受信レベルで相手からの電波を受信可能となる領域である。
本実施形態では、制御部12は、通信部13における相手端末2との通信用の通信媒体の指向性、通信媒体の送信強度、及び通信媒体の受信感度の少なくとも1つを変化させることにより、通信可能エリア8を変化させる。本実施形態では、上述した通り、通信媒体は電波である。そして、制御部12は、エリア調節部14を制御することによって、通信可能エリア8を変化させるのであって、実質的に通信可能エリア8を変化させるのはエリア調節部14である。すなわち、エリア調節部14は、通信媒体である電波の指向性、送信強度及び受信感度の少なくとも1つを変化させることにより、通信可能エリア8を変化させる。
本実施形態では一例として、エリア調節部14は、通信部13の電波の指向性を変化させることにより、通信可能エリア8を変化させる。具体的には、エリア調節部14は、例えば、モータ等により通信部13のアンテナ131の向きを機械的に変化させる、いわゆるメカニカル走査により、アンテナ131の指向性を変化させ、通信部13の電波の指向性を変化させる。あるいは、エリア調節部14は、アンテナ131の向きを変えずに、例えば、電子走査方式でアンテナ131の指向性を変化させ、通信部13の電波の指向性を変化させてもよい。後者の場合、アンテナ131は、例えば、整列された複数のアンテナ素子を含むアレイアンテナ(Array Antenna)にて構成される。この場合に、エリア調節部14は、例えば、アレイアンテナの各アンテナ素子の間の相対的な位相を制御し、アンテナ131から放射されるビーム(電波)の方向を変えることで、アンテナ131の指向性を変化させる。電子走査方式であれば、アンテナ131の向きを機械的に変化させるメカニカル走査のための機構(モータ等を含む)が不要になる。また、エリア調節部14は、電子走査方式とメカニカル走査方式とを併用することにより、アンテナ131の指向性を変化させてもよい。
また、エリア調節部14は、通信部13の電波の指向性を、基本的には、一方向に沿って一次元的に変化させる。これにより、通信可能エリア8は、例えば、上下方向、又は左右方向等に沿って、直線状に移動することが可能である。ここで、エリア調節部14は、二次元的又は三次元的に変化させてもよい。指向性が二次元的に変化する場合には、通信可能エリア8は、例えば、平面状に円を描くように回転移動すること等が可能である。また、指向性が三次元的に変化する場合には、通信可能エリア8は、例えば、三次元空間中を螺旋状に移動すること等が可能である。
記憶部15は、一例としてEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の書き換え可能な不揮発性メモリである。記憶部15は、少なくとも通信部13が相手端末2から受信した商品情報を記憶する。記憶部15は、複数の商品情報を記憶可能である。そのため、通信部13が複数の相手端末2から商品情報を受信した場合、これら複数の商品情報が記憶部15に記憶される。
出力部16は、記憶部15に記憶された情報、つまり通信部13が相手端末2から受信した商品情報等の情報を出力する。出力部16は、例えば、通信端末1に備わっているディスプレイに情報を表示することにより情報を出力する。さらに、出力部16は、商品情報等の情報を、例えば、上位装置(ストアコンピュータ等)、又は携帯情報端末(スマートフォン又はタブレット端末等)等の他装置へ送信(転送)することにより、情報を出力する機能を有する。ただし、出力部16による出力の態様は表示及び他装置への送信に限らず、出力部16は、例えば、音声出力又は印刷等の態様で、商品情報等の情報を出力してもよい。
操作部17は、ユーザ7(図2参照)の操作を受け付ける。操作部17は、複数のメカニカルスイッチを有していてもよいし、タッチパネル等で実現されてもよい。また、操作部17は、通信端末1と通信可能な携帯情報端末(スマートフォン又はタブレット端末等)から、ユーザ7の操作による操作信号を受け付ける構成であってもよい。
(3)動作
(3.1)基本動作
以下、本実施形態に係る無線通信システム10の動作について、比較例に係る無線通信システム10Aと対比しつつ、図2〜図4を参照して説明する。図2及び図3は、本実施形態に係る無線通信システム10の使用状態を示す説明図である。図4は、比較例に係る無線通信システム10Aの使用状態を示す説明図である。
ここでは一例として、図2及び図3に示すように、店舗の店員であるユーザ7が、商品9の棚卸管理の際に、無線通信システム10を用いて商品情報を通信端末1にて読み取る場合を想定する。この場合、ユーザ7は、複数の商品9が陳列された棚90の正面に立ち、棚90に向けて通信端末1を手に持った姿勢で、棚90に陳列された複数の商品9の全てについての商品情報を通信端末1に読み取らせるように通信端末1を操作する。このとき、通信端末1の通信部13の通信可能エリア8は、基本的に、棚90に向けて設定されることになる。ここで、通信端末1は、これら複数の商品9に付された相手端末2(電子タグ)から、順に商品情報を読み取ってもよいし、一斉に商品情報を読み取ってもよい。
まず、図4に示す比較例に係る無線通信システム10Aの動作について説明する。無線通信システム10Aにおいては、通信端末1から送信される電波の反射等に起因した電波の干渉等により、電波の受信レベルが変動するフェージングが生じ、通信端末1の周囲に、通信が不安定になる空間(いわゆるヌル点)が生じることがある。そして、通信端末1の周囲における通信が不安定な空間に相手端末2が存在する場合には、この相手端末2と通信端末1との通信が正常に行われない可能性がある。そのため、図4に示すように、比較例に係る無線通信システム10Aでは、棚90に陳列されている複数の商品9のうちの一部の商品9について、商品9に付された相手端末2がヌル点に存在し、通信端末1と相手端末2との通信に失敗する状況が生じ得る。図4では、無線通信システム10Aでの商品情報の読み取りに失敗した商品9については「×」印を付して符号「9X」で示し、商品情報の読み取りに成功した商品9を符号「9Y」で示している。
このような状況において、ユーザ7が自らの手を動かすことにより、通信端末1の三次元空間内における位置又は姿勢等の変化を通信端末1に与えることは可能である。これにより、通信端末1に適当な「動き」が生じれば、商品9に付された相手端末2と通信可能エリア8との相対的な位置関係が変化し、相手端末2がヌル点から脱することができて、相手端末2と通信端末1との間の通信成功率が向上する。ただし、通信端末1の動かし方、つまり、通信端末1の移動速度、通信端末1の移動方向又は通信端末1の移動経路等によっては、通信成功率の向上の効果にばらつきがある。例えば、通信端末1の動きが小さすぎると、商品9に付された相手端末2と通信可能エリア8との相対的な位置関係が十分に変化せず、相手端末2がヌル点から脱することができず、相手端末2と通信端末1との通信が正常に行われない可能性がある。結局、比較例に係る無線通信システム10Aでは、相手端末2と通信端末1との間の通信成功率は、ユーザ7における通信端末1の取り扱いの熟練度等によってばらつくことになり、安定して通信成功率の向上を図ることは困難である。
これに対して、本実施形態に係る無線通信システム10では、上述したように、制御部12が、少なくとも検知部11で検知される(通信端末1の)動きの大きさに基づいて、通信可能エリア8を変化させる機能を有する。本実施形態では一例として、制御部12は、検知部11で検知される動きの大きさを閾値と比較し、検知部11で検知される動きの大きさが閾値を超える場合、通信可能エリア8を固定する。反対に、通信端末1の動きの大きさが閾値以下であれば、制御部12は、通信可能エリア8を変化させる。
そのため、例えば、図2に示すように、ユーザ7が通信端末1を持つ手を特に動かさなければ、検知部11で検知される(通信端末1の)動きの大きさが閾値以下となるため、制御部12によって、通信可能エリア8が変化させられる。すなわち、図2の例では、通信端末1は静止状態にあり、通信端末1自体に動きが無いものの、制御部12が、通信端末1に対して相対的に設定される通信可能エリア8を変化させることにより、通信端末1から見た、相手端末2と通信可能な領域が変化する。図2では、通信可能エリア8が図中「8A」、「8B」及び「8C」で示す3段階で変化する場合を例示し、通信可能エリア8が「8A」であるときに、通信端末1にて商品情報の読み取りに成功した商品9を符号「9A」で示している。同様に、通信可能エリア8が「8B」であるときに、通信端末1にて商品情報の読み取りに成功した商品9を符号「9B」で示し、通信可能エリア8が「8C」であるときに、通信端末1にて商品情報の読み取りに成功した商品9を符号「9C」で示す。
このように、図2の例では、通信可能エリア8が変化することにより、棚90に陳列されている複数の商品9の全てについて、商品情報の読み取りが可能になる。要するに、通信端末1の筐体101と相手端末2との位置関係(筐体101又は相手端末2の向きも含む)が固定されていても、通信可能エリア8が変化することで、通信可能エリア8と相手端末2との相対的な位置関係が変化する。その結果、商品9に付された相手端末2と通信可能エリア8との相対的な位置関係が変化し、相手端末2がヌル点から脱することができて、相手端末2と通信端末1との間の通信成功率が向上する。
一方、例えば、図3に示すように、ユーザ7が通信端末1を持つ手を動かすことにより、検知部11で検知される(通信端末1の)動きの大きさが閾値を超えると、制御部12によって、通信可能エリア8が固定される。すなわち、図3の例では、通信端末1自体に比較的大きな動きが有るので、制御部12が、通信端末1に対して相対的に設定される通信可能エリア8を固定し、通信端末1から見た、相手端末2と通信可能な領域は変化しない。図3では、通信端末1が、実線で示す基準位置にあるときの通信可能エリア8を「8A」で示し、通信可能エリア8が「8A」であるときに、通信端末1にて商品情報の読み取りに成功した商品9を符号「9A」で示している。そして、基準位置から通信端末1が矢印Bの方向に移動したときの通信可能エリア8を「8B」で示し、基準位置から通信端末1が矢印Cの方向に移動したときの通信可能エリア8を「8C」で示す。通信可能エリア8が「8B」であるときに、通信端末1にて商品情報の読み取りに成功した商品9を符号「9B」で示し、通信可能エリア8が「8C」であるときに、通信端末1にて商品情報の読み取りに成功した商品9を符号「9C」で示す。
このように、図3の例では、通信端末1の「動き」により、棚90に陳列されている複数の商品9の全てについて、商品情報の読み取りが可能になる。要するに、通信端末1から見た、相手端末2と通信可能な領域(通信可能エリア8)が固定されていても、通信可能エリア8が通信端末1ごと移動することで、通信可能エリア8と相手端末2との相対的な位置関係が変化する。その結果、商品9に付された相手端末2と通信可能エリア8との相対的な位置関係が変化し、相手端末2がヌル点から脱することができて、相手端末2と通信端末1との間の通信成功率が向上する。
以上説明したように、本実施形態に係る無線通信システム10によれば、少なくとも検知部11で検知される(通信端末1の)動きの大きさに基づいて、通信可能エリア8が変化するので、相手端末2と通信端末1との間の通信成功率の向上を図ることができる。すなわち、通信端末1に「動き」が無ければ通信端末1から見た通信可能エリア8を変化させることで、一方、通信端末1に「動き」が有れば通信可能エリア8が通信端末1ごと移動することで、相手端末2と通信可能エリア8との相対的な位置関係が変化する。したがって、通信端末1の動きの有無によらず、相手端末2と通信可能エリア8との相対的な位置関係を適当に変化させることができる。その結果、本実施形態に係る無線通信システム10では、ユーザ7における通信端末1の取り扱いの熟練度等によらずに、安定して相手端末2と通信端末1との間の通信成功率の向上を図ることができる。
図5は、上述したような本実施形態に係る無線通信システム10の動作の一例を示すフローチャートである。図5のフローチャートに示す一連の処理は、通信端末1の制御方法に相当する。
すなわち、無線通信システム10は、まず検知部11にて通信端末1の動きを検知する(S1)。次に、制御部12は、検知部11の検知結果から、通信端末1の動きの大きさを表す強度を算出する(S2)。本開示でいう「強度」は、通信端末1の動きの大きさを表す値であって、通信端末1が静止状態のときに「0」であって、通信端末1の動きが大きくなるほど大きな値となる。
本実施形態では一例として、強度は、図6に示すように、加速度センサ111で検知された、X軸、Y軸及びZ軸の各方向についての加速度の大きさから算出される。図6は、横軸を時間軸として、X軸、Y軸及びZ軸の各方向についての加速度を上段に示し、強度を下段に示すグラフである。図6では、加速度のグラフにおいて、X軸、Y軸及びZ軸のグラフをそれぞれ「X」、「Y」及び「Z」と表記する。図6の例では、強度は、X軸、Y軸及びZ軸の各方向についての加速度の二乗和平方根で表される。つまり、制御部12は、X軸、Y軸及びZ軸の各方向についての加速度を二乗し、それらの和の平方根を演算することにより、強度を算出する。
制御部12は、このように算出された強度と閾値とを比較する(S3)。図6の例では、閾値Vth1は「1.4」に設定されている。そして、強度が閾値を超える場合には(S3:Yes)、制御部12は、通信可能エリア8を固定する(S4)。これにより、上述した図3の例のように、通信可能エリア8が通信端末1ごと移動することで、通信可能エリア8と相手端末2との相対的な位置関係が変化する。
ここで、本実施形態では、制御部12が通信可能エリア8を固定する場合、少なくとも一定時間(例えば、数秒程度)は通信可能エリア8が固定されるように、制御部12は一定時間のカウントを行う(S5)。つまり、制御部12は、通信可能エリア8の固定を開始した後、一定時間が経過する(S5:Yes)ことをもって、一連の処理を終了する。
一方、強度が閾値を超えない場合、つまり強度が閾値以下である場合に(S3:No)、制御部12は、通信可能エリア8を変化させる(S6)。これにより、上述した図2の例のように、通信可能エリア8が変化することで、通信可能エリア8と相手端末2との相対的な位置関係が変化する。この場合、制御部12は、一定時間の経過を待たず、一連の処理を終了する。
本実施形態に係る無線通信システム10は、上述した処理S1〜S6を繰り返し実行する。ただし、図5における処理S1〜S6の順番は一例に過ぎず、処理S1〜S6の順番が適宜変更されてもよい。
(3.2)通信可能エリアの変化パターン
次に、検知部11で検知される通信端末1の動きの大きさに基づく通信可能エリア8の変化パターンについて、図7〜図11を参照して説明する。本実施形態では、上述したように、エリア調節部14が、通信部13の電波の指向性を変化させることにより、通信可能エリア8を変化させる。そのため、以下では、電波の指向性の変化パターンにて、通信可能エリア8の変化パターンを示す。図7〜図10は、いずれも横軸を時間軸として、通信端末1の動きの大きさを表す「強度」を上段に示し、「指向性」を下段に示すグラフである。
(3.2.1)第1の例
第1の例では、図7に示すように、強度が閾値Vth1を超えるまでは、制御部12は、「指向性変化」の動作モードで動作し、「D1」、「D2」、「D3」及び「D4」の4段階で指向性を切り替えることにより、通信可能エリア8を変化させる。ここで、制御部12は、所定の切替周期ごとに、「D1」、「D2」、「D3」、「D4」、「D1」、「D2」…の順で指向性を切り替える。
一方、強度が閾値Vth1を超えると、制御部12は、指向性を固定する。具体的には、制御部12は、「指向性固定」の動作モードで動作し、強度が閾値Vth1を上回った時点を始点として、一定時間T0にわたって指向性を固定する。このとき、指向性は、一例として、強度が閾値Vth1を上回った時点における指向性(図7の例では「D1」)に固定される。そして、一定時間T0が経過した時点において、制御部12は、改めて強度と閾値Vth1とを比較し、強度が閾値Vth1を超えていなければ、指向性を変化させる。ただし、強度が閾値Vth1を上回った時点における指向性に固定される構成に限らず、指向性は、「D1」〜「D4」のうちの特定の指向性に固定されてもよい。
(3.2.2)第2の例
第2の例は、図8に示すように、制御部12が、検知部11で検知される動きの大きさが小さいほど、通信可能エリア8の変化量を大きくする点で、第1の例と相違する。言い換えれば、制御部12は、通信端末1の動きの大きさに応じて通信可能エリア8の変化量を決定するのであって、通信端末1の動き(の大きさ)が小さくなるにつれて、通信可能エリア8の変化量を大きくする。反対に、通信端末1の動き(の大きさ)が大きくなるにつれて、制御部12は、通信可能エリア8の変化量を小さくする。本開示でいう「変化量」はゼロ(0)を含んでおり、通信可能エリア8の変化量がゼロであれば、通信端末1に対して相対的に設定される通信可能エリア8は変化せず固定された状態となる。
そのため、検知部11で検知される動きの大きさが閾値を超える場合、制御部12は、通信可能エリア8の変化量をゼロとすることで、上述したように通信可能エリア8を固定する。したがって、検知部11で検知される動きの大きさが閾値を超えるほどに大きい場合には、通信端末1に対して相対的に設定される通信可能エリア8、つまり通信端末1から見た、相手端末2と通信可能な領域が固定される。
具体的には、第2の例では、図8に示すように、閾値として第1閾値Vth1及び第2閾値Vth2が設定され、制御部12は、強度と、第1閾値Vth1及び第2閾値Vth2の各々との比較結果に応じて、通信可能エリア8を変化させる。ここで、第2閾値Vth2は、第1閾値Vth1より小さい。すなわち、制御部12は、強度が第2閾値Vth2を超えるまでは、「D1」、「D2」、「D3」及び「D4」の4段階で指向性を切り替えることにより、通信可能エリア8を変化させる。ここで、制御部12は、「指向性変化(大)」の動作モードで動作し、所定の第1切替周期T1ごとに、「D1」、「D2」、「D3」、「D4」、「D1」、「D2」…の順で指向性を切り替える。
一方、強度が第2閾値Vth2(<Vth1)を超えると、制御部12は、指向性を切り替える周期を長くすることで、単位時間における通信可能エリア8の変化の頻度を小さくする。つまり、通信端末1の動きが大きくなると、制御部12は、通信可能エリア8の変化速度を小さくすることで、通信可能エリア8の変化量を小さくする。具体的には、制御部12は、強度が第2閾値Vth2を上回ると、「指向性変化(小)」の動作モードで動作し、第1切替周期T1よりも長い第2切替周期T2(>T1)ごとに、「D1」、「D2」、「D3」、「D4」、「D1」、「D2」…の順で指向性を切り替える。ここで、強度が第2閾値Vth2を上回ると、その後、一定時間T0が経過するか、又は強度が第1閾値Vth1を超えるまでは、制御部12は、第2切替周期T2ごとに指向性を変化させる。
言い換えれば、通信可能エリア8の変化量は、単位時間における通信可能エリア8の変化の頻度を含んでいる。そして、第2の例では、通信端末1の動きが大きくなることをもって、制御部12が、指向性を切り替える周期を、第1切替周期T1から第2切替周期T2に変更することにより、単位時間における通信可能エリア8の変化の頻度を小さくする。これにより、通信可能エリア8の変化量が小さくなる。
また、強度が第1閾値Vth1(>Vth2)を超えると、制御部12は、通信可能エリア8の変化量を更に小さくする。ここでは、制御部12は、「指向性固定」の動作モードで動作し、通信可能エリア8の変化量(単位時間における変化の頻度)がゼロになるように、指向性を固定する。具体的には、制御部12は、強度が第1閾値Vth1を上回った時点を始点として、一定時間T0にわたって指向性を固定する。このとき、指向性は、一例として、強度が第1閾値Vth1を上回った時点における指向性(図8の例では「D3」)に固定される。ただし、強度が第1閾値Vth1を上回った時点における指向性に固定される構成に限らず、指向性は、「D1」〜「D4」のうちの特定の指向性に固定されてもよい。そして、一定時間T0が経過した時点において、制御部12は、改めて強度と第1閾値Vth1及び第2閾値Vth2の各々とを比較し、動作モードを決定する。
(3.2.3)第3の例
第3の例は、図9に示すように、通信可能エリア8の変化量が、単位時間における通信可能エリア8の変化の幅を含んでいる点で第2の例と相違する。そして、第3の例では、通信端末1の動きが大きくなることをもって、制御部12が、指向性の変化の幅(振幅)を第1振幅A1から、第1振幅A1より小さい第2振幅A2に変更することにより、単位時間における通信可能エリア8の変化の幅を小さくする。これにより、通信可能エリア8の変化量が小さくなる。
具体的には、第3の例では、図9に示すように、閾値として第1閾値Vth1及び第2閾値Vth2(<Vth1)が設定され、制御部12は、強度と、第1閾値Vth1及び第2閾値Vth2の各々との比較結果に応じて、通信可能エリア8を変化させる。すなわち、制御部12は、強度が第2閾値Vth2を超えるまでは、「指向性変化(大)」の動作モードで動作し、「D1」、「D2」、「D3」及び「D4」の4段階で指向性を切り替えることにより、通信可能エリア8を変化させる。ここで、制御部12は、所定の切替周期ごとに、「D1」、「D2」、「D3」、「D4」、「D1」、「D2」…の順で指向性を切り替える。
一方、強度が第2閾値Vth2(<Vth1)を超えると、制御部12は、指向性を切り替える段数を少なくすることで、単位時間における通信可能エリア8の変化の幅を小さくする。つまり、通信端末1の動きが大きくなると、制御部12は、通信可能エリア8の変化の振幅を小さくすることで、通信可能エリア8の変化量を小さくする。具体的には、制御部12は、強度が第2閾値Vth2を上回ると、「指向性変化(小)」の動作モードで動作し、「D2」及び「D3」の2段階で指向性を切り替えることにより、通信可能エリア8を変化させる。ここで、制御部12は、所定の切替周期ごとに、「D2」、「D3」、「D2」、「D3」、「D2」…の順で指向性を切り替える。これにより、指向性の変化の幅(振幅)が第1振幅A1から第2振幅A2(<A1)に変更されることになり、単位時間における通信可能エリア8の変化の幅が小さくなる。ここで、強度が第2閾値Vth2を上回ると、その後、一定時間T0が経過するか、又は強度が第1閾値Vth1を超えるまでは、制御部12は、指向性を2段階で変化させる。
また、強度が第1閾値Vth1(>Vth2)を超えると、制御部12は、通信可能エリア8の変化量を更に小さくする。ここでは、制御部12は、「指向性固定」の動作モードで動作し、通信可能エリア8の変化量(単位時間における変化の幅)がゼロになるように、指向性を固定する。具体的には、制御部12は、強度が第1閾値Vth1を上回った時点を始点として、一定時間T0にわたって指向性を固定する。このとき、指向性は、一例として、強度が第1閾値Vth1を上回った時点における指向性(図9の例では「D3」)に固定される。ただし、強度が第1閾値Vth1を上回った時点における指向性に固定される構成に限らず、指向性は、「D1」〜「D4」のうちの特定の指向性に固定されてもよい。そして、一定時間T0が経過した時点において、制御部12は、改めて強度と第1閾値Vth1及び第2閾値Vth2の各々とを比較し、動作モードを決定する。
また、通信可能エリア8の変化量は、単位時間における通信可能エリア8の変化の頻度と、単位時間における通信可能エリア8の変化の幅と、の両方を含んでいてもよい。この場合、第2の例と第3の例とを組み合わせた構成となる。
(3.2.4)第4の例
第4の例は、図10に示すように、通信可能エリア8が連続的に変化する点で第2の例と相違する。すなわち、第4の例では、指向性が段階的(不連続)に切り替わるのではなく「D1」と「D4」との間で連続的に変化する。
具体的には、第4の例では、図10に示すように、閾値として第1閾値Vth1及び第2閾値Vth2(<Vth1)が設定され、制御部12は、強度と、第1閾値Vth1及び第2閾値Vth2の各々との比較結果に応じて、通信可能エリア8を変化させる。すなわち、制御部12は、強度が第2閾値Vth2を超えるまでは、「指向性変化(大)」の動作モードで動作し、「D1」と「D4」との間で指向性を連続的に変化させることにより、通信可能エリア8を変化させる。ここで、制御部12は、時間軸に対して比較的大きな傾きα1で、指向性を変化させる。
一方、強度が第2閾値Vth2(<Vth1)を超えると、制御部12は、時間軸に対する指向性の傾きを小さくすることで、単位時間における通信可能エリア8の変化の幅を小さくする。具体的には、制御部12は、強度が第2閾値Vth2を上回ると、「指向性変化(中)」の動作モードで動作し、時間軸に対する指向性の傾きを「α1」から「α2」(ただし、α1>α2)に変更する。これにより、指向性の変化の速度が変更されることになり、単位時間における通信可能エリア8の変化の幅が小さくなる。ここで、強度が第2閾値Vth2を上回ると、その後、一定時間T0が経過するか、又は強度が第1閾値Vth1を超えるまでは、制御部12は、傾きα2で指向性を変化させる。
また、強度が第1閾値Vth1(>Vth2)を超えると、制御部12は、通信可能エリア8の変化量を更に小さくする。ここでは、制御部12は、「指向性固定(小)」の動作モードで動作し、時間軸に対する指向性の傾きを「α2」から「α3」(ただし、α2>α3)に変更する。これにより、指向性の変化の速度が変更されることになり、単位時間における通信可能エリア8の変化の幅が更に小さくなる。制御部12は、強度が第1閾値Vth1を上回った時点を始点として、一定時間T0にわたって傾きα3で指向性を変化させる。そして、一定時間T0が経過した時点において、制御部12は、改めて強度と第1閾値Vth1及び第2閾値Vth2の各々とを比較し、動作モードを決定する。
(4)変形例
実施形態1は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態1は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、無線通信システム10と同様の機能は、通信端末1の制御方法、(コンピュータ)プログラム、又はプログラムを記録した非一時的記録媒体等で具現化されてもよい。一態様に係る通信端末1の制御方法は、相手端末2と無線通信を行う通信部13を有する通信端末1の制御方法である。この制御方法は、通信端末1に対して相対的に設定される通信部13の通信可能エリア8を、少なくとも通信端末1の動きの大きさに基づいて、変化させるように通信端末1を制御する。以下に説明する変形例は、適宜組み合わせて適用可能である。
(4.1)第1変形例
実施形態1の第1変形例に係る無線通信システム10では、制御部12は、通信端末1の動きの大きさだけでなく、通信端末1の動きの方向まで考慮して、通信可能エリア8を変化させる。
この場合に、制御部12は、例えば、図11に示すように、加速度センサ111で検知された、X軸、Y軸及びZ軸の各方向の加速度の大きさから、各方向についての通信可能エリア8の変化を決定する。図11は、横軸を時間軸として、上段から順に、X軸、Y軸及びZ軸の各軸について加速度センサ111で検知された加速度を示すグラフである。
具体的には、制御部12は、X軸、Y軸及びZ軸の各方向の加速度の大きさをそれぞれ閾値Vth1と比較する。ここで、加速度は「0.0」を基準に正又は負の値として検知されるので、加速度の大きさ、つまり絶対値が閾値Vth1を超える場合、加速度は正の閾値Vth1より大きな値、又は負の閾値−Vth1より小さな値となる。
そして、制御部12は、X軸、Y軸及びZ軸の各方向について、個別に通信可能エリア8を変化させる。すなわち、X軸方向の加速度の大きさが閾値Vth1以下であると、制御部12は、通信部13の電波の指向性を、X軸方向に沿って一次元的に変化させ、通信可能エリア8をX軸方向に沿って直線状に移動させる。同様に、制御部12は、Y軸方向の加速度の大きさが閾値Vth1以下であると、指向性をY軸方向に沿って一次元的に変化させ、Z軸方向の加速度の大きさが閾値Vth1以下であると、指向性をZ軸方向に沿って一次元的に変化させる。図11の例では、X軸及びY軸の各方向の加速度が、閾値Vth1を超えるため、X軸及びY軸の各方向については、指向性は固定されている。一方、Z軸方向の加速度は閾値Vth1以下であるので、Z軸方向については、指向性は固定されている。
(4.2)第2変形例
実施形態1の第2変形例に係る無線通信システム10では、制御部12は、角速度センサ112で検知される角速度を、通信端末1の動きの大きさの判断に使用する。
すなわち、本変形例では、強度は、図12に示すように、角速度センサ112で検知された、X軸、Y軸及びZ軸の各軸まわりの角速度の大きさから算出される。図12は、横軸を時間軸として、X軸、Y軸及びZ軸の各軸まわりの角速度を上段に示し、強度を下段に示すグラフである。図12では、角速度のグラフにおいて、X軸、Y軸及びZ軸のグラフをそれぞれ「X」、「Y」及び「Z」と表記する。図12の例では、強度は、X軸、Y軸及びZ軸の各軸まわりの角速度の絶対値の最大値で表される。つまり、制御部12は、X軸、Y軸及びZ軸の3軸まわりの角速度の絶対値を比較し、この中の最大値を演算することにより、強度を算出する。
(4.3)その他の変形例
以下、第1変形例及び第2変形例以外の実施形態1の変形例を列挙する。
本開示における無線通信システム10は、例えば、制御部12等に、コンピュータシステムを含んでいる。コンピュータシステムは、ハードウェアとしてのプロセッサ及びメモリを主構成とする。コンピュータシステムのメモリに記録されたプログラムをプロセッサが実行することによって、本開示における無線通信システム10としての機能が実現される。プログラムは、コンピュータシステムのメモリに予め記録されてもよく、電気通信回線を通じて提供されてもよく、コンピュータシステムで読み取り可能なメモリカード、光学ディスク、ハードディスクドライブ等の非一時的記録媒体に記録されて提供されてもよい。コンピュータシステムのプロセッサは、半導体集積回路(IC)又は大規模集積回路(LSI)を含む1ないし複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、1つのチップに集約されていてもよいし、複数のチップに分散して設けられていてもよい。複数のチップは、1つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に分散して設けられていてもよい。
また、無線通信システム10における複数の機能が、1つの筐体101内に集約されていることは無線通信システム10に必須の構成ではなく、無線通信システム10の構成要素は、複数の筐体に分散して設けられていてもよい。例えば、実施形態1では、検知部11及び制御部12は、通信端末1の筐体101内に設けられているが、検知部11及び制御部12の少なくとも一方は、通信端末1とは別の筐体に設けられていてもよい。さらに、無線通信システム10の少なくとも一部の機能は、例えば、サーバ装置及びクラウド(クラウドコンピューティング)等によって実現されてもよい。反対に、実施形態1において、複数の装置に分散されている無線通信システム10の少なくとも一部の機能が、1つの筐体内に集約されていてもよい。
また、実施形態1では、通信部13の電波の指向性を変化させることにより、通信可能エリア8を変化させる場合を例示したが、通信可能エリア8を変化させるためのパラメータは指向性に限らない。例えば、上述したように、制御部12は、通信部13における相手端末2との通信用の通信媒体の送信強度、及び通信媒体の受信感度の少なくとも一方を変化させることにより、通信可能エリア8を変化させてもよい。さらに、制御部12は、通信部13におけるチャネル(周波数帯域)、変調方式又は偏波面等を変化させることにより、通信可能エリア8を変化させてもよい。例えば、チャネルが変化すれば、電波の反射及び干渉の生じ方が変化するため、通信可能エリア8が変化する。この場合において、単位時間におけるチャネルの切り替えの周期が短くなれば、単位時間における通信可能エリア8の変化の頻度(変化量)が大きくなる。また、単位時間において切り替わるチャネル数が多くなれば、単位時間における通信可能エリア8の変化の幅(変化量)が大きくなる。
また、検知部11は、通信端末1に作用する加速度又は角速度に基づいて通信端末1の動きを検知する構成に限らず、例えば、通信端末1の移動速度、通信端末1の単なる動きの有無等に基づいて、通信端末1の動きを検知してもよい。さらに、検知部11が通信端末1の筐体101とは別体である場合には、検知部11は、例えば、通信端末1の外部から通信端末1を撮像した画像に基づいて、通信端末1の動きを検知する構成であってもよい。
また、無線通信システム10の用途はコンビニエンスストアに限らず、コンビニエンスストア以外の店舗に無線通信システム10が導入されていてもよい。また、棚卸管理及び検品に限らず、例えば、店舗で購入された商品9についての商品情報の読み取りに、無線通信システム10が使用されてもよい。さらには、店舗に限らず、例えば、倉庫、工場又は税関等での棚卸管理及び検品等に、無線通信システム10が使用されてもよい。
また、通信端末1と相手端末2との間で無線通信によってやり取りされる情報は、商品情報に限らず、例えば、商品9以外の識別情報、画像データ、音声データ等であってもよい。
また、相手端末2は、パッシブ型のRFタグに限らず、アクティブ型のRFタグであってもよい。さらに、相手端末2は、通信端末1と通信可能な端末であればよく、例えば、携帯情報端末等、電子タグ(RFタグ)以外の端末であってもよい。
また、通信端末1は、相手端末2から商品情報等の情報を受信する装置に限らず、例えば、相手端末2に情報を送信する装置、又は相手端末2との間で情報の送受信、つまり双方向の通信を行う装置であってもよい。
また、通信端末1と相手端末2との間の無線通信は、電波を通信媒体にする方式に限らず、例えば、光を通信媒体とする方式であってもよい。
実施形態1において、2値の比較において、「を超える」としているところは、2値の一方が他方を超えている場合のみを含む意味に限らず、2値が等しい場合を含む「以上」であってもよい。つまり、2値が等しい場合を含むか否かは、閾値等の設定次第で任意に変更できるので、「を超える」か「以上」かに技術上の差異はない。同様に、「以下」としているところは「未満」であってもよい。
(実施形態2)
本実施形態に係る無線通信システム10は、通信可能エリア8を変化させるための判断条件に、通信部13における相手端末2との通信状況を含んでいる点で、実施形態1に係る無線通信システム10と相違する。以下、実施形態1と同様の構成については、共通の符号を付して適宜説明を省略する。
すなわち、本実施形態では、制御部12は、検知部11で検知される(通信端末1の)動きの大きさのみに基づいて通信可能エリア8を変化させるのではなく、通信部13における相手端末2との通信状況も考慮して通信可能エリア8を変化させる。言い換えれば、制御部12は、通信端末1の動きの大きさと、通信部13における相手端末2との通信状況との両方に基づいて、通信可能エリア8を変化させる。本開示でいう「通信状況」は、例えば、通信部13が相手端末2と通信中か否か、通信の継続時間等、通信部13と相手端末2との通信に関する状況である。
特に、本実施形態では、制御部12は、通信状況が、通信部13と相手端末2との通信中を示す場合には、通信可能エリア8を固定する。すなわち、図13に示すように、無線通信システム10は、検知部11にて通信端末1の動きを検知する(S11)前に、まず、通信部13における相手端末2との通信状況を確認する(S21)。そして、無線通信システム10は、通信状況が「通信中」であれば(S22:Yes)、処理S11には移行せず、通信状況が「通信中」でなければ(S22:No)、処理S11に移行する。その後の動作は、実施形態1で説明した図5のフローチャートと同様である。ここで、図13における処理S11〜S16は、それぞれ図5における処理S1〜S6に相当する。ただし、図13における処理S21,S22,S11〜S16の順番は一例に過ぎず、処理S21,S22,S11〜S16の順番が適宜変更されてもよい。
また、本実施形態に係る無線通信システム10では、通信端末1は、通信部13における相手端末2との通信状況を、例えば、表示又は音声出力等の態様により、出力部16にて出力してもよい。これにより、通信状況がユーザ7に通知されることになり、ユーザ7は、例えば、通信中においては通信端末1を動かさず、通信中でなければ通信端末1を動かすというように、通信状況に応じて、通信端末1を動かすか否かを判断することが容易になる。
実施形態2で説明した構成(変形例を含む)は、実施形態1で説明した種々の構成(変形例を含む)と適宜組み合わせて適用可能である。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る無線通信システム(10)は、通信端末(1)と、検知部(11)と、制御部(12)と、を備える。通信端末(1)は、相手端末(2)と無線通信を行う通信部(13)を有する。検知部(11)は、通信端末(1)の動きを検知する。制御部(12)は、通信端末(1)に対して相対的に設定される通信部(13)の通信可能エリア(8)を変化させるように通信端末(1)を制御する。制御部(12)は、少なくとも検知部(11)で検知される動きの大きさに基づいて、通信可能エリア(8)を変化させる。
この態様によれば、例えば、通信端末(1)に動きが無い場合には、通信可能エリア(8)を変化させることで、相手端末(2)と通信可能エリア(8)との相対的な位置関係を変化させることが可能である。また、例えば、通信端末(1)に動きが有る場合には、通信可能エリア(8)を変化させなくても、相手端末(2)と通信可能エリア(8)との相対的な位置関係を変化させることが可能である。そのため、無線通信システム(10)では、通信端末(1)の動きによらずに、相手端末(2)と通信可能エリア(8)との相対的な位置関係を適当に変化させることができる。よって、フェージングが生じて、通信端末(1)の周囲に通信が不安定になる空間(いわゆるヌル点)が生じるような場合でも、相手端末(2)と通信可能エリア(8)との相対的な位置関係が変化することで、相手端末(2)がヌル点から脱し易くなる。結果的に、相手端末(2)と通信端末(1)との間の通信成功率が向上する。
第2の態様に係る無線通信システム(10)では、第1の態様において、制御部(12)は、検知部(11)で検知される動きの大きさが小さいほど、通信可能エリア(8)の変化量を大きくする。
この態様によれば、検知部(11)で検知される動きの大きさが小さいほどに、通信可能エリア(8)の変化量が大きくなるので、通信端末(1)の動きの大きさに応じた適当な変化量で通信可能エリア(8)を変化させることができる。これにより、無線通信システム(10)では、通信端末(1)の動きによらずに、相手端末(2)と通信可能エリア(8)との相対的な位置関係を安定的に変化させることができる。
第3の態様に係る無線通信システム(10)では、第2の態様において、変化量は、単位時間における通信可能エリア(8)の変化の幅を含む。
この態様によれば、単位時間における通信可能エリア(8)の変化の幅によって、通信可能エリア(8)の変化量が調節されるので、通信可能エリア(8)の変化の頻度を変えにくい状況でも、通信可能エリア(8)の変化量を調節可能である。
第4の態様に係る無線通信システム(10)では、第2又は3の態様において、変化量は、単位時間における通信可能エリア(8)の変化の頻度を含む。
この態様によれば、単位時間における通信可能エリア(8)の変化の頻度によって、通信可能エリア(8)の変化量が調節されるので、通信可能エリア(8)の変化の幅を変えにくい状況でも、通信可能エリア(8)の変化量を調節可能である。
第5の態様に係る無線通信システム(10)では、第1〜4のいずれかの態様において、制御部(12)は、検知部(11)で検知される動きの大きさが閾値を超える場合、通信可能エリア(8)を固定する。
この態様によれば、通信端末(1)に比較的大きな動きが有る場合には、通信可能エリア(8)を固定して、相手端末(2)と通信可能エリア(8)との相対的な位置関係を安定させることが可能である。
第6の態様に係る無線通信システム(10)では、第1〜5のいずれかの態様において、制御部(12)は、通信可能エリア(8)を変化させるための判断条件に、通信部(13)における相手端末(2)との通信状況を含む。
この態様によれば、検知部(11)で検知される動きのみを判断条件とする場合に比べて、通信可能エリア(8)を適切に変化させることが可能である。
第7の態様に係る無線通信システム(10)では、第6の態様において、制御部(12)は、通信状況が、通信部(13)と相手端末(2)との通信中を示す場合には、通信可能エリア(8)を固定する。
この態様によれば、通信部(13)と相手端末(2)との通信中に通信可能エリア(8)が変化することで、通信が切断されるような事態を回避しやすくなり、相手端末2と通信端末1との間の通信成功率が向上する。
第8の態様に係る無線通信システム(10)では、第1〜7のいずれかの態様において、制御部(12)は、通信媒体の指向性、通信媒体の送信強度、及び通信媒体の受信感度の少なくとも1つを変化させることにより、通信可能エリア(8)を変化させる。通信媒体は、通信部(13)における相手端末(2)との通信用の通信媒体である。
この態様によれば、通信媒体の指向性、通信媒体の送信強度、及び通信媒体の受信感度の少なくとも1つによって、比較的簡単な構成で、通信可能エリア(8)を変化させることが可能である。
第9の態様に係る無線通信システム(10)では、第1〜8のいずれかの態様において、相手端末(2)は、少なくとも1つの物品(商品9)に付された電子タグである。通信端末(1)は、相手端末(2)との間で電波を媒体とする無線通信を行うことにより物品に関する物品情報を読み取る。
この態様によれば、相手端末(2)が付された物品に関する物品情報を、通信端末(1)にて容易に取得可能となる。
第10の態様に係る通信端末(1)の制御方法は、相手端末(2)と無線通信を行う通信部(13)を有する通信端末(1)の制御方法である。この通信端末(1)の制御方法では、通信端末(1)に対して相対的に設定される通信部(13)の通信可能エリア(8)を、少なくとも通信端末(1)の動きの大きさに基づいて、変化させるように通信端末(1)を制御する。
この態様によれば、例えば、通信端末(1)に動きが無い場合には、通信可能エリア(8)を変化させることで、相手端末(2)と通信可能エリア(8)との相対的な位置関係を変化させることが可能である。また、例えば、通信端末(1)に動きが有る場合には、通信可能エリア(8)を変化させなくても、相手端末(2)と通信可能エリア(8)との相対的な位置関係を変化させることが可能である。そのため、通信端末(1)の制御方法によれば、通信端末(1)の動きによらずに、相手端末(2)と通信可能エリア(8)との相対的な位置関係を適当に変化させることができる。よって、フェージングが生じて、通信端末(1)の周囲に通信が不安定になる空間(いわゆるヌル点)が生じるような場合でも、相手端末(2)と通信可能エリア(8)との相対的な位置関係が変化することで、相手端末(2)がヌル点から脱し易くなる。結果的に、相手端末(2)と通信端末(1)との間の通信成功率が向上する。
上記態様に限らず、実施形態1及び実施形態2に係る無線通信システム(10)の種々の態様(変形例を含む)は、通信端末(1)の制御方法にて具現化可能である。
第2〜9の態様に係る構成については、無線通信システム(10)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 通信端末
2 相手端末
8 通信可能エリア
9 商品(物品)
10 無線通信システム
11 検知部
12 制御部
13 通信部

Claims (10)

  1. 相手端末と無線通信を行う通信部を有する通信端末と、
    前記通信端末の動きを検知する検知部と、
    前記通信端末に対して相対的に設定される前記通信部の通信可能エリアを変化させるように前記通信端末を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、少なくとも前記検知部で検知される前記動きの大きさに基づいて、前記通信可能エリアを変化させる
    無線通信システム。
  2. 前記制御部は、前記検知部で検知される前記動きの大きさが小さいほど、前記通信可能エリアの変化量を大きくする
    請求項1に記載の無線通信システム。
  3. 前記変化量は、単位時間における前記通信可能エリアの変化の幅を含む
    請求項2に記載の無線通信システム。
  4. 前記変化量は、単位時間における前記通信可能エリアの変化の頻度を含む
    請求項2又は3に記載の無線通信システム。
  5. 前記制御部は、前記検知部で検知される前記動きの大きさが閾値を超える場合、前記通信可能エリアを固定する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  6. 前記制御部は、前記通信可能エリアを変化させるための判断条件に、前記通信部における前記相手端末との通信状況を含む
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  7. 前記制御部は、前記通信状況が、前記通信部と前記相手端末との通信中を示す場合には、前記通信可能エリアを固定する
    請求項6に記載の無線通信システム。
  8. 前記制御部は、前記通信部における前記相手端末との通信用の通信媒体の指向性、前記通信媒体の送信強度、及び前記通信媒体の受信感度の少なくとも1つを変化させることにより、前記通信可能エリアを変化させる
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  9. 前記相手端末は、少なくとも1つの物品に付された電子タグであって、
    前記通信端末は、前記相手端末との間で電波を媒体とする無線通信を行うことにより前記物品に関する物品情報を読み取る
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の無線通信システム。
  10. 相手端末と無線通信を行う通信部を有する通信端末の制御方法であって、
    前記通信端末に対して相対的に設定される前記通信部の通信可能エリアを、少なくとも前記通信端末の動きの大きさに基づいて、変化させるように前記通信端末を制御する
    通信端末の制御方法。
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