以下に図面を用いて、本実施形態に係る共用システム1を詳細に説明する。なお、本実施形態において「ファイル」は、「電子ファイル」を示す。
<<システム構成の概略>>
まず、共用システム1の構成の概略について説明する。図1は、本実施形態に係る共用システムの概略図である。
図1に示されているように、本実施形態の共用システム1は、電子黒板2、ビデオ会議端末3、カーナビゲーション装置4、PC(Personal Computer、パーソナルコンピュータ)5、共用支援サーバ6、スケジュール管理サーバ8および音声テキスト変換サーバ9によって構築されている。
また、電子黒板2、ビデオ会議端末3、カーナビゲーション装置4、PC5、共用支援サーバ6、スケジュール管理サーバ8および音声テキスト変換サーバ9は、通信ネットワーク10を介して通信することができる。通信ネットワーク10は、インターネット、移動体通信網、LAN(Local Area Network)等によって構築されている。通信ネットワーク10には、有線通信だけでなく、3G(3rd Generation)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)またはLTE(Long Term Evolution)等の無線通信によるネットワークが含まれてもよい。
また、電子黒板2は、会議室Xで利用される。ビデオ会議端末3は、会議室Yで利用される。また、共用体は、各利用者による予約対象となる。カーナビゲーション装置4は、車両αで利用される。この場合の車両αは、カーシェアリングの対象となる車両である。
「共用体」は、複数の人または団体が共同で使用する物、サービス、空間(部屋)、場所、または情報示す。会議室X、会議室Yおよび車両αは、複数の利用者が共用する共用体の一例である。共用体が情報の例として、アカウントの場合が挙げられる。例えば、Webで提供されている特定のサービスにおいて、使用されるアカウントが1つに制限されているような場合である。
電子黒板2、ビデオ会議端末3、カーナビゲーション装置4は、通信端末の一例である。なお、車両αで利用される通信端末は、カーナビゲーション装置4だけでなく、カーナビゲーションのアプリケーションがインストールされたスマートフォン等も含む。
PC5は、情報処理装置であり、スケジュール管理サーバ8に対して、各共用体の利用の予約の登録および各利用者が実行予定のイベントを登録する登録装置の一例である。イベントは、例えば、会議、会合、集い、寄り合い、相談、打ち合わせ、運転、乗車または移動等である。
共用支援サーバ6は、コンピュータであり、各通信端末に対して遠隔的に共用体を共用する場合の支援を行う。
スケジュール管理サーバ8は、コンピュータであり、各共用体の予約および各利用者の予定のスケジュールを管理する。
音声テキスト変換サーバ9は、コンピュータであり、外部のコンピュータ(例えば、共用支援サーバ6)から受信した音(音声)データを、テキストデータに変換する。
ここで、共用支援サーバ6、スケジュール管理サーバ8および音声テキスト変換サーバ9は、管理システムと称する。なお、管理システムは、例えば、共用支援サーバ6、スケジュール管理サーバ8および音声テキスト変換サーバ9の各機能の全てまたは一部を担うサーバであってもよい。
<<ハードウェア構成>>
続いて、図2乃至図5を用いて、共用システム1を構築する装置または端末のハードウェア構成を説明する。
<電子黒板のハードウェア構成>
図2は、電子黒板のハードウェア構成図である。図2に示されているように、電子黒板2は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、SSD(Solid State Drive)204、ネットワークI/F205および外部機器接続I/F(Interface)206を備えている。
これらのうち、CPU201は、電子黒板2全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201やIPL(Initial Program Loader)等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。SSD204は、電子黒板用のプログラム等の各種データを記憶する。ネットワークI/F205は、通信ネットワーク10との通信を制御する。外部機器接続I/F206は、USB(Universal Serial Bus)メモリ2600、PC2700、外付け機器(マイク2200、スピーカ2300、カメラ2400、)との通信を制御する。
また、電子黒板2は、キャプチャデバイス211、GPU212、ディスプレイコントローラ213、接触センサ214、センサコントローラ215、電子ペンコントローラ216、近距離通信回路219および近距離通信回路219のアンテナ219aを備えている。
これらのうち、キャプチャデバイス211は、ディスプレイコントローラ213を介してディスプレイ220上に表示されている画像データを取得し、RAM203等に保存する。GPU(Graphics Processing Unit)212は、グラフィクスを専門に扱う半導体チップである。ディスプレイコントローラ213は、キャプチャデバイス211またはGPU212からの出力画像をディスプレイ220等へ出力するために、画面表示の制御および管理を行う。接触センサ214は、ディスプレイ220上に電子ペン2500やユーザの手H等が接触したことを検知する。センサコントローラ215は、接触センサ214の処理を制御する。接触センサ214は、赤外線遮断方式による座標の入力および座標の検出を行う。この座標の入力および座標の検出する方法は、ディスプレイ220の上側両端部に設置された2つ受発光装置が、ディスプレイ220に平行して複数の赤外線を放射し、ディスプレイ220の周囲に設けられた反射部材によって反射されて、受光素子が放射した光の光路と同一の光路上を戻って来る光を受光する方法である。接触センサ214は、物体によって遮断された2つの受発光装置が放射した赤外線のIDをセンサコントローラ215に出力し、センサコントローラ215が、物体の接触位置である座標位置を特定する。電子ペンコントローラ216は、電子ペン2500と通信することで、ディスプレイ220へのペン先のタッチやペン尻のタッチの有無を判断する。近距離通信回路219は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。
さらに、電子黒板2は、バスライン210を備えている。バスライン210は、図2に示されているCPU201等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
なお、接触センサ214は、赤外線遮断方式に限らず、静電容量の変化を検知することにより接触位置を特定する静電容量方式のタッチパネル、対向する2つの抵抗膜の電圧変化によって接触位置を特定する抵抗膜方式のタッチパネル、接触物体が表示部に接触することによって生じる電磁誘導を検知して接触位置を特定する電磁誘導方式のタッチパネル等の種々の検出手段を用いてもよい。また、電子ペンコントローラ216が、電子ペン2500のペン先およびペン尻だけでなく、電子ペン2500のユーザが握る部分や、その他の電子ペンの部分のタッチの有無を判断するようにしてもよい。
<ビデオ会議端末のハードウェア構成図>
図3は、ビデオ会議端末のハードウェア構成図を示した図である。図3に示されているように、ビデオ会議端末3は、CPU301、ROM302、RAM303、フラッシュメモリ304、SSD305、メディアI/F307、操作ボタン308、電源スイッチ309、バスライン310、ネットワークI/F311、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ312、撮像素子I/F313、マイク314、スピーカ315、音入出力I/F316、ディスプレイI/F317、外部機器接続I/F318、近距離通信回路319および近距離通信回路319のアンテナ319aを備えている。これらのうち、CPU301は、ビデオ会議端末3全体の動作を制御する。ROM302は、IPL等のCPU301の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。フラッシュメモリ304は、通信用プログラム、画像データおよび音データ等の各種データを記憶する。SSD305は、CPU301の制御にしたがってフラッシュメモリ304に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する。なお、SSDに代えてHDDを用いてもよい。メディアI/F307は、フラッシュメモリ等の記録メディア306に対するデータの読み出しまたは書き込み(記憶)を制御する。操作ボタン308は、ビデオ会議端末3の宛先を選択する場合等に操作されるボタンである。電源スイッチ309は、ビデオ会議端末3の電源のON/OFFを切り換えるためのスイッチである。
また、ネットワークI/F311は、インターネット等の通信ネットワーク10を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。CMOSセンサ312は、CPU301の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F313は、CMOSセンサ312の駆動を制御する回路である。マイク314は、音声を入力する内蔵型の集音手段の一種である。音入出力I/F316は、CPU301の制御に従ってマイク314およびスピーカ315との間で音信号の入出力を処理する回路である。ディスプレイI/F317は、CPU301の制御に従って外付けのディスプレイ320に画像データを送信する回路である。外部機器接続I/F318は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路319は、NFC、Bluetooth等の通信回路である。
また、バスライン310は、図3に示されているCPU301等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
ディスプレイ320は、被写体の画像や操作用アイコン等を表示する液晶や有機ELによって構成された表示手段の一種である。また、ディスプレイ320は、ケーブル320cによってディスプレイI/F317に接続される。このケーブル320cは、アナログRGB(VGA)信号用のケーブルであってもよいし、コンポーネントビデオ用のケーブルであってもよいし、DisplayPort、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)やDVI(Digital Video Interactive)信号用のケーブルであってもよい。
なお、CMOSセンサ312ではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮像素子であってもよい。外部機器接続I/F318には、USBケーブル等によって、外付けカメラ、外付けマイクおよび外付けスピーカ等の外部機器がそれぞれ接続可能である。外付けカメラが接続された場合には、CPU301の制御に従って、内蔵型のCMOSセンサ312に優先して、外付けカメラが駆動する。同じく、外付けマイクが接続された場合や、外付けスピーカが接続された場合には、CPU301の制御に従って、それぞれが内蔵型のマイク314や内蔵型のスピーカ315に優先して、外付けマイクや外付けスピーカが駆動する。
また、記録メディア306は、ビデオ会議端末3に対して着脱自在な構成となっている。また、CPU301の制御にしたがってデータの読み出しまたは書き込みを行う不揮発性メモリであれば、フラッシュメモリ304に限らず、EEPROM等を用いてもよい。
<カーナビゲーション装置のハードウェア構成>
図4は、カーナビゲーション装置のハードウェア構成図である。図4に示されているように、カーナビゲーション装置4は、CPU401、ROM402、RAM403、EEPROM404、電源スイッチ405、加速度・方位センサ406、メディアI/F408およびGPS受信部409を備えている。
これらのうち、CPU401は、カーナビゲーション装置4全体の動作を制御する。ROM402は、IPL等のCPU401の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。EEPROM404は、CPU401の制御にしたがって、カーナビゲーション装置4用プログラム等の各種データの読み出しまたは書き込みを行う。電源スイッチ405は、カーナビゲーション装置4の電源のON/OFFを切り換えるためのスイッチである。加速度・方位センサ406は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F408は、フラッシュメモリ等の記録メディア407に対するデータの読み出しまたは書き込み(記憶)を制御する。GPS受信部409は、GPS衛星からGPS信号を受信する。
また、カーナビゲーション装置4は、遠距離通信回路411、遠距離通信回路411のアンテナ411a、CMOSセンサ412、撮像素子I/F413、マイク414、スピーカ415、音入出力I/F416、ディスプレイ417、ディスプレイI/F418、外部機器接続I/F419、近距離通信回路420および近距離通信回路420のアンテナ420aを備えている。
これらのうち、遠距離通信回路411は、車外のインフラから提供される渋滞情報、道路工事情報、交通事故情報等を受信し、逆に、自車位置や緊急時の救命信号等を外部へ発信するための回路である。外部のインフラは、例えば、VICS(登録商標)(Vehicle Information and Communication System)システム等の道路情報案内システムである。CMOSセンサ412は、CPU401の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F413は、CMOSセンサ412の駆動を制御する回路である。マイク414は、音声を入力する内蔵型の集音手段の一種である。音入出力I/F416は、CPU401の制御に従ってマイク414およびスピーカ415との間で音信号の入出力を処理する回路である。ディスプレイ417は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL等の表示手段の一種であり、タッチパネルの機能を有している。タッチパネルは、利用者がカーナビゲーション装置4を操作するための入力手段の一種である。ディスプレイI/F418は、ディスプレイ417に画像を表示させる回路である。外部機器接続I/F419は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路420は、NFC(Near Field Communication)やBluetooth等の通信回路である。また、カーナビゲーション装置4は、バスライン410を備えている。バスライン410は、図4に示されているCPU401等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
<PC、サーバのハードウェア構成>
図5は、PC、サーバのハードウェア構成図である。PC5は、コンピュータによって構築されており、図5に示されているように、CPU501、ROM502、RAM503、HD504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505、記録メディア506、メディアI/F507、ディスプレイ508、ネットワークI/F509、キーボード511、マウス512、CD−RWドライブ514およびバスライン510を備えている。
これらのうち、CPU501は、PC5全体の動作を制御する。ROM502は、IPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する。メディアI/F507は、フラッシュメモリ等の記録メディア506に対するデータの読み出しまたは書き込み(記憶)を制御する。ディスプレイ508は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字または画像等の各種情報を表示する。ネットワークI/F509は、通信ネットワーク10を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。キーボード511は、文字、数値、各種指示等の入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。マウス512は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動等を行う入力手段の一種である。CD−RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD−RW(Compact Disc-ReWritable)513に対する各種データの読み出しまたは書き込みを制御する。
また、PC5は、バスライン510を備えている。バスライン510は、図5に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
また、共用支援サーバ6は、コンピュータによって構築されており、図5に示されているように、CPU601、ROM602、RAM603、HD604、HDDコントローラ605、記録メディア606、メディアI/F607、ディスプレイ608、ネットワークI/F609、キーボード611、マウス612、CD−RWドライブ614およびバスライン610を備えている。これらは、それぞれPC5において、CPU501、ROM502、RAM503、HD504、HDDコントローラ505、記録メディア506、メディアI/F507、ディスプレイ508、ネットワークI/F509、キーボード511、マウス512、CD−RWドライブ514およびバスライン510と同様の構成であるため、説明を省略する。
さらに、スケジュール管理サーバ8は、コンピュータによって構築されており、図5に示されているように、CPU801、ROM802、RAM803、HD804、HDDコントローラ805、記録メディア806、メディアI/F807、ディスプレイ808、ネットワークI/F809、キーボード811、マウス812、CD−RWドライブ814およびバスライン810を備えている。これらは、それぞれPC5において、CPU501、ROM502、RAM503、HD504、HDDコントローラ505、記録メディア506、メディアI/F507、ディスプレイ508、ネットワークI/F509、キーボード511、マウス512、CD−RWドライブ514およびバスライン510と同様の構成であるため、説明を省略する。
また、音声テキスト変換サーバ9は、コンピュータによって構築されており、図5に示されているように、CPU901、ROM902、RAM903、HD904、HDDコントローラ905、記録メディア906、メディアI/F907、ディスプレイ908、ネットワークI/F909、キーボード911、マウス912、CD−RWドライブ914およびバスライン910を備えている。これらは、それぞれPC5において、CPU501、ROM502、RAM503、HD504、HDDコントローラ505、記録メディア506、メディアI/F507、ディスプレイ508、ネットワークI/F509、キーボード511、マウス512、CD−RWドライブ514およびバスライン510と同様の構成であるため、説明を省略する。
なお、上記各プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。記録媒体の例として、CD−R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスク、SDカード等が挙げられる。また、記録媒体は、プログラム製品(Program Product)として、国内または国外へ提供されることができる。
さらに、共用支援サーバ6は、単一のコンピュータによって構築されてもよいし、各部(機能、手段または記憶部)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されていてもよい。スケジュール管理サーバ8および音声テキスト変換サーバ9についても同様である。
<<共用システムの機能構成>>
続いて、図6乃至図10を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。図6は、共用システムの機能ブロック図である。なお、図6では、図1に示されている各端末、装置、サーバのうち、後述の処理または動作に関連しているものが示されている。
<電子黒板の機能構成>
図6に示されているように、電子黒板2は、送受信部21、受付部22、画像・音処理部23、表示制御部24、判断部25、認識部26、取得・提供部28、記憶・読出処理部29を有している。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、SSD204からRAM203上に展開されたプログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能、または機能する手段である。また、電子黒板2は、図2に示されているRAM203およびSSD204によって構築される記憶部2000を有している。
(電子黒板の各機能構成)
次に、電子黒板2の各構成要素について説明する。送受信部21は、図2に示されているCPU201からの命令、並びにネットワークI/F205および外部機器接続I/F206によって実現され、通信ネットワーク10を介して他の端末、装置またはシステムと各種データ(または情報)の送受信を行う。
受付部22は、主に、図2に示されているCPU201からの命令、並びに接触センサ214および電子ペンコントローラ216によって実現され、利用者による各種入力を受け付ける。
画像・音処理部23は、図2に示されているCPU201からの命令、およびキャプチャデバイス211によって実現され、ディスプレイ220上に表示されている画像データを保存する。また、画像・音処理部23は、図2に示されているCPU201からの命令、およびGPU212によって実現され、ディスプレイ220に画像を表示するための画像処理を行う。さらに、画像・音処理部23は、カメラ2400が被写体を撮像して得た画像データに対しての画像処理を行なう。また、画像・音処理部23は、マイク2200によって利用者の音声が音声信号に変換された後、この音声信号に係る音データに対して音声処理を行なう。さらに、画像・音処理部23は、音データに係る音声信号をスピーカ2300に出力し、スピーカ2300から音声を出力させる。また、画像・音処理部23は、利用者によって電子ペン2500や手Hでディスプレイ220上に描画されることで得た描画像データを座標データに変換する処理を行なう。例えば、任意の電子黒板(2a)が、他の拠点の電子黒板(2b)に座標データを送信すると、電子黒板(2b)は、座標データに基づいて他の電子黒板(2b)側のディスプレイ220上に同じ内容の描画を表示する。
表示制御部24は、図2に示されているCPU201からの命令、および図2に示されているディスプレイコントローラ213によって実現され、ディスプレイ220に描画像を表示させたり、Webブラウザを用いて共用支援サーバ6にアクセスして各種画面データを表示させたりする。
判断部25は、図2に示されているCPU201からの命令によって実現され、各種判断を行う。
認識部26は、図2に示されているCPU201からの命令によって実現され、後述の図28に示されているように、ディスプレイ220上で囲まれた指定領域262を認識する。
取得・提供部28は、図2に示されているCPU201からの命令、並びに近距離通信回路219およびアンテナ219aによって実行され、ICカードやスマートフォン等の専有端末との間で、近距離通信により、データの取得および提供を行なう。
記憶・読出処理部29は、図2に示されているCPU201からの命令およびSSD204によって実行され、記憶部2000に各種データを記憶したり、記憶部2000または記録媒体2100に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。さらに、記憶部2000には、他の電子黒板やビデオ会議端末との通信を行う際に受信される画像データおよび音データが、受信される度に上書き記憶される。このうち、上書きされる前の画像データによってディスプレイ220に画像が表示され、上書きされる前の音データによってスピーカ2300から音声が出力される。記録媒体2100は、図2に示されているUSBメモリ2600によって実現される。
なお、ビデオ会議端末3およびカーナビゲーション装置4は、受付部22以外は電子黒板2と同様の機能を有するため、ここでは説明を省略する。
<PCの機能構成>
PC5は、送受信部51、受付部52、表示制御部54および記憶・読出処理部59を有している。これら各部は、図5に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能または機能する手段である。また、PC5は、図5に示されているHD504により構築される記憶部5000を有している。
(PCの各機能構成)
次に、PC5の各構成要素について説明する。送受信部51は、図5に示されているCPU501からの命令およびネットワークI/F509によって実現され、通信ネットワーク10を介して他の端末、装置またはシステムと各種データ(または情報)の送受信を行う。
受付部52は、主に、図5に示されているCPU501からの命令、並びにキーボード511およびマウス512によって実現され、利用者による各種入力を受け付ける。
表示制御部54は、図5に示されているCPU501からの命令によって実現され、ディスプレイ508に画像を表示させたり、Webブラウザを用いて共用支援サーバ6にアクセスして各種画面データを表示させたりする。
記憶・読出処理部59は、図5に示されているCPU501からの命令、およびHDDコントローラ505等によって実行され、記憶部5000に各種データを記憶したり、記憶部2000から各種データを読み出したりする処理を行う。
<共用支援サーバの機能構成>
共用支援サーバ6は、送受信部61、認証部62、作成部63、生成部64、判断部65および記憶・読出処理部69を有している。これら各部は、図5に示されている各構成要素のいずれかが、HD604からRAM603上に展開された共用支援用プログラムに従ったCPU601からの命令によって動作することで実現される機能または機能する手段である。また、共用支援サーバ6は、図5に示されているHD604等により構築される記憶部6000を有している。
(利用者認証管理テーブル)
図7(A)は、利用者認証管理テーブルを示す概念図である。記憶部6000には、図7(A)に示されているような利用者認証管理テーブルによって構成されている利用者認証管理DB6001が構築されている。この利用者認証管理テーブルでは、利用者を識別するための利用者ID、利用者名、利用者が属する組織を識別するための識別IDおよびパスワードが関連付けられて管理されている。なお、組織IDには、通信ネットワーク上の複数のコンピュータを管理するためのグループや組織を表すドメイン名も含まれる。
(アクセス管理テーブル)
図7(B)は、アクセス管理テーブルを示す概念図である。記憶部6000には、図7(B)に示されているようなアクセス管理テーブルによって構成されているアクセス管理DB6002が構築されている。このアクセス管理テーブルでは、組織ID、スケジュール管理サーバ8へアクセスする際の認証に必要なアクセスIDおよびアクセスパスワードが関連付けて管理されている。このアクセスIDおよびアクセスパスワードは、共用支援サーバ6が、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)またはHTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)のプロトコルを用いて、WebAPI(Application Programming Interface)等を介して、スケジュール管理サーバ8によって提供されるサービス(機能)を利用するために必要である。スケジュール管理サーバ8は、複数のスケジューラを管理しており、組織が異なれば使用するスケジューラも異なることがあるため、アクセス管理テーブルで管理が必要である。
(予定管理テーブル)
図7(C)は、予定管理テーブルを示す概念図である。記憶部6000には、図7(C)に示されているような予定管理テーブルによって構成されている予定管理DB6003が構築されている。この予定管理テーブルでは、予定イベントIDおよび実行イベントID毎に、組織ID、予約者の利用者ID、この予約者の参加の有無、予約者名、開始予定時刻、終了予定時刻、イベント名、他の参加者の利用者ID、この他の参加者の参加の有無、および他の参加者名が関連付けられて管理されている。
これらのうち、予定イベントIDは、予約されたイベントを識別するための識別情報である。実行イベントIDは、予約されたイベントのうち実際に実行されたイベントを識別するための識別情報(イベント識別情報の一例)である。予約者名は、共用体を予約した者の名前であり、共用体が会議室の場合は例えば主催者の名前であり、共用体が車両の場合は例えば運転者の名前である。開始予定時刻は、共用体の利用開示予定時刻を示している。終了予定時刻は、共用体の利用終了予定時刻を示している。イベント名は、予約者が実行予定のイベントの名称を示している。他の参加者の利用者IDは、予約者以外の参加者を識別するための識別情報である。他の参加者名は、予約者以外の参加者の名前であり、共用体も含まれる。つまり、この場合の利用者には、予約者および他の参加者のほか、共用体も含まれる。
(実行イベント管理テーブル)
図8(A)は、実行イベント管理テーブルを示す概念図である。記憶部6000には、図8(A)に示されているような実行イベント管理テーブルによって構成されている実行イベント管理DB6004が構築されている。この実行イベント管理テーブルでは、プロジェクトID毎に、実行イベントIDが関連付けられて管理されている。プロジェクトIDは、プロジェクトを識別するための識別情報(プロジェクト識別情報の一例)である。プロジェクトは、特定の目標、計画または企画等を達成するために複数のメンバにより構成されるグループ、チームまたは集団を示す。同じプロジェクトに属するメンバは、プロジェクトIDに関連づけられたイベントの議事録等の実行イベント履歴を共有することができる。プロジェクトIDは、後述の図22に示されているように、来年度方針、顧客開拓等のプロジェクト毎に割り振られている。また、プロジェクトIDは、後述の図13に示されるプロジェクトの登録処理によって登録される。なお、プロジェクトIDは、グループIDまたはチームIDと称されてもよい。
(コンテンツ管理テーブル)
図8(B)は、コンテンツ管理テーブルを示す概念図である。記憶部6000には、図8(B)に示されているようなコンテンツ管理テーブルによって構成されているコンテンツ管理DB6005が構築されている。このコンテンツ管理テーブルでは、実行イベントID毎に、コンテンツ処理ID、コンテンツ処理の種類、コンテンツの内容、並びにコンテンツ処理の開始日時および終了日時が関連付けられて管理されている。ここで、コンテンツは、あるプロジェクトにおける会議等のイベントで発生した実行イベントの内容、または当該イベントで用いた資料等である。コンテンツ処理の種類には、録音、スナップショット、音声テキスト受信、アクションアイテムの発生および資料送付等が含まれる。また、コンテンツ処理IDは、各イベントで発生したコンテンツの処理を識別するための識別情報である。
ここで、コンテンツには、イベントの実行内容を示す履歴情報と、実行されたイベントによって生じたアクションアイテムとが含まれている。履歴情報は、録音データ、スナップショット、音声テキストまたは資料等のデータである。
コンテンツ処理の種類が「録音」である場合、コンテンツの内容は、録音された音データの保存先を示すURLを含む。また、コンテンツ処理の種類が「スナップショット」である場合、コンテンツの内容は、スナップショット(キャプチャ)によって取得された画面の画像データの保存先を示すURLを含む。キャプチャとは、ディスプレイ200に表示されている画像(静止画像、動画像)を、画像データとして保存することである。さらに、コンテンツ処理の種類が「音声テキスト受信」である場合、コンテンツの内容は、受信された音声テキストのテキストデータの保存先を示すURLを含む。
ここで、アクションアイテムは、あるプロジェクトにおける会議等のイベントで発生し、イベントに関連する者が対応すべき行動の内容を示す。コンテンツ処理の種類が「アクションアイテム発生」である場合、コンテンツの内容は、アクションアイテムの実行者の利用者ID、アクションアイテムを完了させる期限日、およびアクションアイテムを示す画像データの保存先を示すURLを含む。
(共用支援サーバの各機能構成)
次に、共用支援サーバ6の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、共用支援サーバ6の各機能構成を説明するにあたって、図5に示されている各構成要素のうち、共用支援サーバ6の各機能構成を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。
図6に示されている共用支援サーバ6の送受信部61は、図5に示されているCPU601からの命令、および図5に示されているネットワークI/F609によって実現され、通信ネットワーク10を介して他の端末、装置またはシステムと各種データ(または情報)の送受信を行う。
認証部62は、図5に示されているCPU601からの命令によって実現され、共用体から送られて来る情報(利用者ID、組織IDおよびパスワード)が、利用者認証管理DB6001に予め登録されている情報であるかを判断することで、認証を行う。
作成部63は、図5に示されているCPU601からの命令によって実現され、スケジュール管理サーバ8から送られて来た予約情報および予定情報に基づいて、後述の図20に示されているような予約リスト画面を作成する。
生成部64は、図5に示されているCPU601からの命令によって実現され、実行イベントID、コンテンツ処理IDおよび保存先のURLを生成する。
判断部65は、図5に示されているCPU601からの命令によって実現され、各種判断を行う。この判断については後述する。
記憶・読出処理部69は、図5に示されているCPU601からの命令、および図5に示されているHDDコントローラ605によって実現され、記憶部6000に各種データを記憶したり、記憶部6000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
<スケジュール管理サーバの機能構成>
スケジュール管理サーバ8は、送受信部81、認証部82および記憶・読出処理部89を有している。これら各部は、図6に示されている各構成要素のいずれかが、HD804からRAM803上に展開されたスケジュール管理用プログラムに従ったCPU801からの命令によって動作することで実現される機能または機能する手段である。また、スケジュール管理サーバ8は、図5に示されているHD804により構築される記憶部8000を有している。
(利用者認証管理テーブル)
図9(A)は、利用者認証管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には、図9(A)に示されているような利用者認証管理テーブルによって構成されている利用者認証管理DB8001が構築されている。この利用者認証管理テーブルでは、利用者を識別するための利用者IDに、利用者が属する組織を識別するための識別IDおよびパスワードが関連付けられて管理されている。
(利用者管理テーブル)
図9(B)は、利用者管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には、図9(B)に示されているような利用者管理テーブルによって構成されている利用者管理DB8002が構築されている。この利用者管理テーブルでは、組織ID毎に、利用者IDおよび利用者IDで示される利用者の名称(利用者名)が関連付けられて管理されている。
(共用体管理テーブル)
図9(C)は、共用体管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には、図9(C)に示されているような共用体管理テーブルによって構成されている共用体管理DB8003が構築されている。この共用体管理テーブルでは、組織ID毎に、共用体を識別するための共用体IDおよび共用体の名称(共用体名)が関連付けられて管理されている。
(共用体予約管理テーブル)
図10(A)は、共用体予約管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には、図10(A)に示されているような共用体予約管理テーブルによって構成されている共用体予約管理DB8004が構築されている。この共用体予約管理テーブルでは、各情報が関連付けられた状態の予約情報が管理されている。予約情報には、組織ID毎に、共用体ID、共用体名、予約者の利用者ID、利用開始予定日時、利用終了予定日時およびイベント名が含まれている。これらのうち、利用開始予定日時は、共用体の利用開示予定日時を示している。利用終了予定日時は、共用体の利用終了予定日時を示している。各日時は、年・月・日・時・分・秒・タイムゾーンを示しているが、図10(A)では紙面の関係上、年・月・日・時・分まで表している。
(イベント管理テーブル)
図10(B)は、イベント管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には、図10(B)に示されているようなイベント管理テーブルによって構成されているイベント管理DB8005が構築されている。このイベント管理テーブルでは、各情報が関連付けられた状態の予定情報が管理されている。予定情報には、組織ID毎に、利用者ID、利用者名、イベント開始予定日時、イベント終了予定日時およびイベント名が関連付けられて管理されている。これらのうち、イベント開始予定日時は、イベントを実行する場合の開示予定日時を示している。イベント終了予定日時は、イベントの実行する場合の終了予定日時を示している。各日時は、年・月・日・時・分・秒・タイムゾーンを示しているが、図10(B)では紙面の関係上、年・月・日・時・分まで表している。
(サーバ認証管理テーブル)
図11(A)は、サーバ認証管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には、図11(A)に示されているようなサーバ認証管理テーブルによって構成されているサーバ認証管理DB8006が構築されている。このサーバ認証管理テーブルでは、アクセスIDおよびアクセスパスワードが関連付けて管理されている。アクセスIDおよびアクセスパスワードは、共用支援サーバ6のアクセス管理DB6002で管理されているアクセスIDおよびアクセスパスワードと同じ概念である。
(プロジェクトメンバ管理テーブル)
図11(B)は、プロジェクトメンバ管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には、図11(B)に示されているようなプロジェクトメンバ管理テーブルによって構成されているプロジェクトメンバ管理DB8007構築されている。このプロジェクトメンバ管理テーブルでは、組織ID毎に、プロジェクトID、プロジェクト名および各プロジェクトメンバの利用者IDが関連付けて管理されている。また、プロジェクトメンバ管理テーブルは、後述の図13に示されるプロジェクトの登録処理によって、利用者により登録される。
(実行イベント履歴管理テーブル)
図12(A)は、実行イベント履歴管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には、図12(A)に示されているような実行イベント履歴管理テーブルによって構成されている実行イベント履歴管理DB8008が構築されている。この実行イベント履歴管理テーブルでは、プロジェクトIDおよび実行イベントID毎に、コンテンツ処理ID、コンテンツ処理の種類、コンテンツの内容、並びにコンテンツ処理の開始日時および終了日時が関連付けられて管理されている。この実行イベント履歴管理DB8008は、コンテンツ管理DB6005と一部同じデータを管理している。同じデータは、実行イベントID、コンテンツ処理ID、コンテンツ処理の種類、コンテンツ処理の開始日時および終了日時である。コンテンツの内容は、コンテンツデ−タの保存先の表記方法(http://またはc://)が異なるのみで、保存先は同じである。
(実行イベント管理テーブル)
図12(B)は、実行イベント管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には、図12(B)に示されているような実行イベント管理テーブルによって構成されている実行イベント管理DB8009が構築されている。この実行イベント管理テーブルでは、実行イベントID毎に、イベント名、イベントの開始日時および終了日時が関連付けられて管理されている。この実行イベント管理DB8009は、イベント管理DB8005において管理されている予定情報のうち、実際に実行されたイベントに関する情報を管理している。
(スケジュール管理サーバの各機能構成)
次に、スケジュール管理サーバ8の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、スケジュール管理サーバ8の各機能構成を説明するにあたって、図5に示されている各構成要素のうち、スケジュール管理サーバ8の各機能構成を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。
図6に示されているスケジュール管理サーバ8の送受信部81は、図5に示されているCPU801からの命令、および図5に示されているネットワークI/F809によって実現され、通信ネットワーク10を介して他の端末、装置、またはシステムと各種データ(または情報)の送受信を行う。
認証部82は、図5に示されているCPU801からの命令によって実現され、共用体から送られて来る情報(利用者ID、組織IDおよびパスワード)が、利用者認証管理DB8001に予め登録されている情報であるかを判断することで、認証を行う。また、認証部82は、共用支援サーバ6から送られて来る情報(アクセスIDおよびアクセスパスワード)が、サーバ認証管理DB8006に予め登録されている情報であるかを判断することで、認証を行う。
記憶・読出処理部89は、図5に示されているCPU801からの命令、および図5に示されているHDDコントローラ805によって実現され、記憶部8000に各種データを記憶したり、記憶部8000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
<音声テキスト変換サーバの機能構成>
音声テキスト変換サーバ9は、送受信部91、変換部93、および記憶・読出処理部99を有している。これら各部は、図5に示されている各構成要素のいずれかが、HD904からRAM903上に展開されたプログラムに従ったCPU901からの命令によって動作することで実現される機能または機能する手段である。また、音声テキスト変換サーバ9は、図5に示されているHD904により構築される記憶部9000を有している。
(音声テキスト変換サーバの各機能構成)
次に、音声テキスト変換サーバ9の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、音声テキスト変換サーバ9の各機能構成を説明するにあたって、図5に示されている各構成要素のうち、音声テキスト変換サーバ9の各機能構成を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。
図6に示されている音声テキスト変換サーバ9の送受信部91は、図5に示されているCPU901からの命令、および図5に示されているネットワークI/F909によって実現され、通信ネットワーク10を介して他の端末、装置、またはシステムと各種データ(または情報)の送受信を行う。
変換部93は、図5に示されているCPU901からの命令によって実現され、送受信部91により通信ネットワーク10を介して受信された音データを、テキストデータに変換する。
記憶・読出処理部99は、図5に示されているCPU901からの命令、および図5に示されているHDDコントローラ905によって実現され、記憶部9000に各種データを記憶したり、記憶部9000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
なお、上記各IDは、識別情報の一例である。また、組織IDには、社名、事業所名、部署名、地域名等が含まれる。利用者IDには、社員番号、運転免許書番号、日本の社会保障・税番号制度におけるマイナンバー等が含まれる。
<<実施形態の処理または動作>>
以降、各実施形態の処理または動作について説明する。
<プロジェクトの登録処理>
まず、図13乃至16を用いて、利用者A(理光太郎)がPC5からスケジュール管理サーバ8にプロジェクトを登録する処理について説明する。図13は、プロジェクトの登録処理を示したシーケンス図である。図14は、サインイン画面を示した図である。図16は、プロジェクト登録画面を示した図である。
まず、利用者AがPC5のキーボード511等を操作することで、PC5の表示制御部54が、図14に示されているように、ディスプレイ508上にサインインを行うためのサインイン画面530を表示させる(ステップS201)。このサインイン画面530には、利用者の利用者IDおよび組織IDを入力する入力欄531、パスワードを入力する入力欄532、サインインを行う場合に押下されるサインインボタン538、サインインを中止する場合に押下されるキャンセルボタン539が含まれている。ここでは、利用者IDおよび組織IDが、利用者Aの電子メールアドレスになっている。電子メールアドレスのユーザ名部分が利用者IDで、ドメイン名部分が組織IDを示している。なお、入力欄551は、電子メールアドレスではなく、利用者IDおよび組織IDを別々に入力する入力欄であってもよい。
次に、利用者Aが、入力欄531に自己の利用者IDおよび組織IDを入力し、入力欄532に自己のパスワードを入力し、サインインボタン538を押下すると、受付部52が、サインインの要求を受け付ける(ステップS202)。そして、PC5の送受信部51は、スケジュール管理サーバ8に対して、サインインの要求を示すサインイン要求情報を送信する(ステップS203)。このサインイン要求情報には、ステップS202によって受け付けられた情報(利用者ID、組織IDおよびパスワード)が含まれている。これにより、スケジュール管理サーバ8の送受信部81は、サインイン要求情報を受信する。
次に、スケジュール管理サーバ8の認証部82は、利用者ID、組織IDおよびパスワードを利用して利用者Aの認証を行なう(ステップS204)。具体的には、記憶・読出処理部89は、利用者認証管理DB8001(図9(A)参照)において、ステップS203によって受信された利用者ID、組織IDおよびパスワードの組に対応する利用者ID、組織IDおよびパスワードの組を検索する。対応する組がある場合には、認証部82は、要求元の利用者Aを正当な利用者であると判断する。対応する組がない場合には、認証部82は、利用者Aを不当な(正当でない)利用者であると判断する。正当でない場合には、送受信部81がPC5に対して、正当でない旨の通知を行うが、ここでは、正当である場合について説明を続ける。
次に、送受信部81は、PC5に対して、認証結果を送信する(ステップS205)。これにより、PC5の送受信部51は、認証結果を受信する。
次に、PC5の表示制御部54は、ディスプレイ58上に、図15に示されているような初期画面540を表示させる(ステップS206)。この初期画面540は、スケジュールを登録するための「スケジュール登録」ボタン541、プロジェクトおよびプロジェクトメンバを登録するための「プロジェクト登録」ボタン542並びにアクションアイテムを閲覧するための「実行イベント履歴閲覧」ボタン543が含まれている。ここで、利用者が「プロジェクト登録」ボタン542を押下すると、受付部52は、プロジェクト登録を受け付ける(ステップS207)。そして、送受信部51は、スケジュール管理サーバ8に対して、プロジェクト登録要求情報を送信する(ステップS208)。これにより、スケジュール管理サーバ8の送受信部81は、プロジェクト登録要求情報を受信する。
次に、スケジュール管理サーバ8の記憶・読出処理部89は、ステップS203で受信された組織IDを検索キーとして利用者管理DB8002(図9(B)参照)を検索することにより、対応する全ての利用者IDおよび全ての利用者名を読み出す(ステップS209)。そして、送受信部81は、PC5に対して、プロジェクト登録画面情報を送信する(ステップS210)。このプロジェクト登録画面情報には、ステップS209で読み出された全ての利用者IDおよび全ての利用者名が含まれている。全ての利用者名には、ステップS202でサインインのための入力を行った利用者Aである予約者の名称(名前)も含まれている。これにより、PC5の送受信部51は、プロジェクト登録画面情報を受信する。
次に、PC5では、表示制御部24がディスプレイ508上に、図16に示されているようなプロジェクト登録画面520を表示させる(ステップS211)。このプロジェクト登録画面520には、プロジェクト名を入力するための入力欄521、プロジェクトの管理者名を選択するための選択メニュー523、管理者名を表示するための表示領域525、管理者以外の他のメンバの利用者名を選択するための選択メニュー527、プロジェクトを登録する場合に押下されるための「OK」ボタン528、入力中または入力された内容をキャンセルするための「CANCEL」ボタン529が含まれている。また、マウスポインタp2も表示されている。なお、管理者名は、ステップS202でPC5にサインインのための入力を行った利用者とは異なる利用者が選択されてもよい。
次に、利用者Aが、入力欄521にプロジェクト名を入力し、ポインタp2を利用して選択メニュー523および選択メニュー527からプロジェクトメンバに登録させたい利用者の名称(利用者名)を選択し、「OK」ボタン528を押下すると、受付部52は、プロジェクト情報の入力を受け付ける(ステップS212)。そして、送受信部51は、スケジュール管理サーバ8に対して、プロジェクト情報を送信する(ステップS213)。このプロジェクト情報には、プロジェクト名、管理者の利用者IDおよび各メンバの利用者IDが含まれている。なお、プロジェクト登録画面520では、選択メニュー523,527で利用者名が選択されるが、ステップS210で利用者IDも受信されているため、利用者名に対応する利用者IDが送信される。これにより、スケジュール管理サーバ8の送受信部81は、プロジェクト情報を受信する。
次に、スケジュール管理サーバ8の記憶・読出処理部89は、プロジェクトメンバ管理DB8007(図11(B)参照)に対して、ステップS213によって受信されたプロジェクト情報を記憶する(ステップS214)。この場合、記憶・読出処理部89は、プロジェクトメンバ管理DB8007のプロジェクトメンバ管理テーブルに1レコード分のプロジェクト情報を追加する。
以上により、PC5の受付部52が、表示制御部54によってディスプレイ508に表示されたプロジェクト登録画面520への入力を受け付けることによって、利用者Aは、プロジェクトおよびプロジェクトに属するメンバを、スケジュール管理サーバ8に対して、新たに登録することができる。また、PC5の受付部52が、表示制御部54によってディスプレイ508に表示されたプロジェクト登録画面520への入力を受け付けることによって、利用者Aは、既にスケジュール管理サーバ8に登録されているプロジェクトにおける登録メンバの変更を行うこともできる。
<スケジュールの登録処理>
ここでは、図17および図18用いて、予約者A(理光太郎)がPC5からスケジュール管理サーバ8に自己のスケジュールを登録する処理について説明する。図17は、スケジュールの登録処理を示したシーケンス図である。図18は、スケジュール入力画面を示した図である。なお、図17に示すステップS11〜ステップS15の処理は、図13に示したステップS201〜ステップS205の処理と同様であるため、説明を省略する。
ステップS16において、PC5の表示制御部54は、送受信部51によって認証結果が受信された場合、ディスプレイ58上に、図15に示されているような初期画面540を表示させる。ここで、利用者が「スケジュール登録」ボタン541を押下すると、受付部52は、スケジュール登録を受け付ける(ステップS17)。そして、送受信部51は、スケジュール管理サーバ8に対して、スケジュール登録要求を送信する(ステップS18)。これにより、スケジュール管理サーバ8の送受信部81は、スケジュール登録要求を受信する。
次に、スケジュール管理サーバ8の記憶・読出処理部89は、ステップS13で受信された組織IDを検索キーとして利用者管理DB8002(図9(B)参照)を検索することにより、対応する全ての利用者IDおよび全ての利用者名を読み出す(ステップS19)。そして、送受信部81は、PC5に対して、スケジュール入力画面情報を送信する(ステップS20)。このスケジュール入力画面情報には、ステップS19で読み出された全ての利用者IDおよび全ての利用者名が含まれている。全ての利用者名には、ステップS12でサインインのための入力を行った利用者Aである予約者の名称(名前)も含まれている。これにより、PC5の送受信部51は、スケジュール入力画面情報を受信する。
次に、PC5では、表示制御部24がディスプレイ508上に、図18に示されているようなスケジュール入力画面550を表示させる(ステップS21)。
このスケジュール入力画面550には、イベント名を入力するための入力欄551、共用体IDまたは共用体名を入力するための入力欄552、イベントの実行(共用体の利用)開始予定日時を入力するための入力欄553、イベントの実行(共用体の利用)終了予定日時を入力するための入力欄554、アジェンダ等のメモを入力するための入力欄555、予約者名を表示するための表示領域556、予約者以外の他の参加者の参加者名を選択するための選択メニュー557、予約を登録する場合に押下されるための「OK」ボタン558、入力中または入力された内容をキャンセルするための「CANCEL」ボタン559が含まれている。予約者名は、ステップS12でPC5にサインインのための入力を行った利用者の名称である。また、マウスポインタp1も表示されている。
なお、入力欄552には、電子メールアドレスを入力してもよい。また、選択メニュー557で、共用体名が選択されると、共用体も他の参加者として追加される。
次に、利用者Aが、入力欄551〜555に所定の事項を入力し、ポインタp1を利用して選択メニュー557からイベントに参加させたい利用者の名称(利用者名)を選択し、「OK」ボタン558を押下すると、受付部52は、スケジュール情報の入力を受け付ける(ステップS22)。
そして、送受信部51は、スケジュール管理サーバ8に対して、スケジュール情報を送信する(ステップS23)。このスケジュール情報には、イベント名、共用体ID(または共用体名)、開始予定日時、終了予定日時、各参加者の利用者ID、およびメモが含まれている。なお、スケジュール入力画面550において、入力欄552に共用体IDが入力された場合には、この共用体IDが送信され、入力欄552に共用体名が入力された場合には、この共用体名が送信される。また、スケジュール入力画面550では、選択メニュー557で利用者名が選択されるが、ステップS20で利用者IDも受信されているため、利用者名に対応する利用者IDが送信される。これにより、スケジュール管理サーバ8の送受信部81は、スケジュール情報を受信する。
次に、スケジュール管理サーバ8では、記憶・読出ステップS23によって受信された共用体ID(または共用体名)を検索キーとして共用体管理DB8003(図9(C)参照)を検索することにより、対応する共用体名(または共用体ID)を読み出す(ステップS24)。
次に、記憶・読出処理部89は、共用体予約管理DB8004(図10(A)参照)に対して、予約情報を記憶する(ステップS25)。この場合、記憶・読出処理部89は、予め登録しているスケジューラで管理されている共用体予約管理DB8004の共用体予約管理テーブルに1レコード分の予約情報を追加する。予約情報は、ステップS23によって受信されたスケジュール情報、およびステップS24によって読み出された共用体名(または共用体ID)に基づいて構成されている。なお、共用体予約管理DB8004における利用開始予定日時は、スケジュール情報における開始予定日時に相当する。また、共用体予約管理DB8004における利用終了予定日時は、スケジュール情報における終了予定日時に相当する。
さらに、記憶・読出処理部89は、イベント管理DB8005(図10(B)参照)に対して、予定情報を記憶する(ステップS26)。この場合、記憶・読出処理部89は、予め登録しているスケジューラで管理されているイベント管理DB8005のイベント管理テーブルに1レコード分の予定情報を追加する。予定情報は、ステップS23によって受信されたスケジュール情報に基づいて構成されている。なお、イベント管理DB8005におけるイベント開始予定日時は、スケジュール情報における開始予定日時に相当する。また、イベント管理DB8005におけるイベント終了予定日時は、スケジュール情報における終了予定日時に相当する。
以上により、利用者Aは、スケジュール管理サーバ8に自己のスケジュールを登録することができる。
<イベント開始処理>
ここでは、図19乃至図24用いて、予約者A(理光太郎)が予約しておいた会議室Xで、電子黒板2を利用して他の参加者と会議をする処理について説明する。図19および図21は、イベントの開始処理を示したシーケンス図である。図20は、共用体の予約リスト画面を示した図である。図22は、プロジェクトリスト画面を示した図である。図23は、イベントの詳細情報画面を示した図である。図24は、利用者が電子黒板を利用する状態を示したイメージ図である。
まず、利用者が電子黒板2の電源スイッチ222を押下することで、電子黒板2の受付部22が、利用者から電源ONを受け付ける(ステップS31)。そして、送受信部21は、共用支援サーバ6に対して、サインイン要求を示すサインイン要求情報を送信する(ステップS32)。この場合、利用者が電源スイッチ222を押下するだけで、送受信部21が自動的にサインイン要求情報を送信する。このサインイン要求情報には、電子黒板2が設置されている国または地域のタイムゾーン情報、通信端末(ここでは電子黒板2)の利用者IDおよび組織ID、パスワードが含まれている。これにより、共用支援サーバ6の送受信部61は、サインイン要求情報を受信する。
次に、スケジュール管理サーバ8の認証部82は、利用者ID、組織IDおよびパスワードを利用して利用者Aの認証を行なう(ステップS33)。具体的には、記憶・読出処理部69は、ステップS33によって受信された利用者ID、組織IDおよびパスワードを検索キーとして、利用者認証管理DB6001(図7(A)参照)において、上記受信された利用者ID、組織IDおよびパスワードの組に対応する利用者ID、組織IDおよびパスワードの組を検索する。対応する組がある場合、認証部82は、要求元の利用者Aを正当な利用者であると判断する。対応する組がない場合、認証部82は、要求元の利用者Aを不当な(正当でない)利用者であると判断する。正当でない場合には、送受信部61が電子黒板2に対して、正当でない旨の通知を行うが、ここでは、正当である場合について説明を続ける。
次に、共用支援サーバ6の記憶・読出処理部69は、ステップS32で受信された組織IDを検索キーとしてアクセス管理DB6002(図7(B)参照)を検索することにより、対応するアクセスIDおよびアクセスパスワードを読み出す(ステップS34)。
次に、送受信部61は、スケジュール管理サーバ8に対して、共用体の予約情報の要求を示す予約要求情報および利用者の予定情報の要求を示す予定要求情報を送信する(ステップS35)。予約要求情報および予定要求情報には、ステップS32で受信された、タイムゾーン情報、通信端末の利用者IDおよび組織ID、並びにステップS34で読み出された、アクセスIDおよびパスワードが含まれている。これにより、スケジュール管理サーバ8の送受信部81は、予約要求情報および予定要求情報を受信する。
次に、スケジュール管理サーバ8の認証部82は、アクセスIDおよびアクセスパスワードを利用して共用支援サーバ6の認証を行なう(ステップS36)。具体的には、記憶・読出処理部89は、サーバ認証管理DB8006(図11(A)参照)において、ステップS35によって受信されたアクセスIDおよびアクセスパスワードの組に対応するアクセスIDおよびアクセスパスワードの組を検索する。対応する組がある場合、認証部82は、要求元の共用支援サーバ6を正当なアクセス者であると判断する。対応する組がない場合、認証部82は、要求元の共用支援サーバ6を不当な(正当でない)アクセス者であると判断する。正当でない場合には、送受信部81が共用支援サーバ6に対して、正当でない旨の通知を行うが、ここでは、正当である場合について説明を続ける。
スケジュール管理サーバ8の記憶・読出処理部89は、ステップS35によって受信された通信端末の利用者IDを検索キーとして、上記特定しているスケジューラで管理している共用体予約管理DB8004(図10(A)参照)を検索することにより、対応する予約情報を読み出す(ステップS37)。この場合、記憶・読出処理部89は、利用開示予定日時が本日である予約情報を読み出す。
さらに、記憶・読出処理部89は、ステップS35によって受信された通信端末の利用者IDを検索キーとして、上記特定しているイベント管理DB8005(図10(B)参照)を検索することにより、対応する予定情報を読み出す(ステップS38)。この場合、記憶・読出処理部89は、イベント開始予定日時が本日である予定情報を読み出す。スケジュール管理サーバ8が、電子黒板2等の通信端末とは別の国や地域にあった場合には、タイムゾーン情報に基づいて、タイムゾーンを通信端末が設置されている国や地域に併せて調整している。
次に、記憶・読出処理部89は、ステップS35によって受信された通信端末の利用者IDを検索キーとして、プロジェクトメンバ管理DB8007(図11(B)参照)を検索することにより、通信端末の利用者IDを含む全プロジェクトのプロジェクトIDおよびプロジェクト名を読み出す(ステップS39)。
次に、送受信部81は、共用支援サーバ6に対して、ステップS37で読み出された予約情報、ステップS38で読み出された予定情報、並びにステップS39で読み出された全プロジェクトIDおよび全プロジェクト名を送信する(ステップS40)。これにより、共用支援サーバ6の送受信部61は、予約情報、予定情報、全プロジェクトIDおよび全プロジェクト名を受信する。
次に、共用支援サーバ6の作成部63は、ステップS40によって受信された予約情報および予定情報に基づいて、予約リストを作成する(ステップS41)。そして、送受信部61は、電子黒板2に対して、予約リストの内容を示す予約リスト情報、並びに、全プロジェクトIDおよび全プロジェクト名を送信する(ステップS42)。これにより、電子黒板2の送受信部21は、予約リスト情報、並びに、全プロジェクトIDおよび全プロジェクト名を受信する。
次に、電子黒板2では、表示制御部24が、ディスプレイ220上に、図20に示されているような予約リスト画面230を表示させる(ステップS43)。この予約リスト画面230には、共用体名(ここでは場所名)を表示する表示領域231、および本日の日時を表示する表示領域232が含まれている。さらに、予約リスト画面230には、本日の本共用体(ここでは、会議室X)を利用するイベントを示すイベント情報235,236,237等が表示されている。各イベント情報には、イベント毎に、本共用体の利用開始予定時刻および利用終了予定時刻、イベント名、本共用体を予約した予約者の名称(予約者名)が含まれている。イベント情報には、利用者が開始するイベントを特定する場合に押下される開始ボタン235s,236s,237s等が含まれている。
次に、図20において、利用者Aが、例えば、電子ペン2500等で開始ボタン235sを押下すると、受付部22が、イベント情報235で示されるイベントの選択を受け付ける(ステップS51)。そして、表示制御部24は、ステップS42によって受信されたプロジェクトIDおよびプロジェクト名に基づいて、ディスプレイ220上に、図22に示されているようなプロジェクトリスト画面240を表示させる(ステップS52)。プロジェクトリスト画面240には、各プロジェクトを示すプロジェクトアイコン241〜246が含まれている。また、プロジェクトリスト画面240は、選択されたプロジェクトアイコンを確定する場合に押下されるための「OK」ボタン248、プロジェクトアイコンの選択をキャンセルするための「CANCEL」ボタン249が含まれている。
次に、図20において、利用者Aが、例えば、電子ペン2500等で、プロジェクトアイコン241を押下すると、受付部22が、プロジェクトアイコン241で示されるプロジェクトの選択を受け付ける(ステップS53)。
次に、電子黒板2の送受信部21は、共用支援サーバ6に対して、上記ステップS51で選択された予定イベントを示す予定イベントID、および上記ステップS53で選択されたプロジェクトを示すプロジェクトIDを送信する(ステップS54)。これにより、共用支援サーバ6の送受信部61は、選択された予定イベントIDおよび選択されたプロジェクトIDを受信する。
次に、共用支援サーバ6では、生成部64が、固有の実行イベントIDを生成する(ステップS55)。そして、記憶・読出処理部69が、ステップS55で生成された実行イベントID、ステップS54で受信された予約イベントID、予約者の利用者IDおよび組織ID、並びにイベント情報を関連付けて管理する(ステップS56)。なお、予約者の利用者IDおよび組織ID、並びにイベント情報は、ステップS40で受信された予約情報および予定情報に基づくIDおよび情報である。なお、この時点では、予約管理テーブル(図7(C)参照)における参加有無欄への入力はない。
次に、記憶・読出処理部69は、上記ステップS54によって受信されたプロジェクトID、および上記ステップS55によって生成された実行イベントIDを関連付けて管理する(ステップS57)。そして、送受信部61は、電子黒板2に対して、ステップS55で生成された実行イベントIDを送信する(ステップS58)。これにより、電子黒板2の送受信部21は、実行イベントIDを受信する。
次に、電子黒板2では、記憶・読出処理部29は、記憶部2000に、実行イベントIDを記憶しておく(ステップS59)。そして、表示制御部24は、ディスプレイ220上に、図23に示されているように、選択されたイベントの詳細情報画面250を表示させる(ステップS60)。このイベントの詳細情報画面250には、イベント名の表示領域251、イベントの実施予定時間(開示予定時間および終了予定時間)の表示領域252、および予約者名の表示領域253が含まれている。更に、イベントの詳細情報画面250には、メモの内容を表示するための表示領域256、および参加予定者名を表示するための表示領域257が表示されている。この表示領域257には、図18で示された予約者名および選択された他の参加者名が表示されると共に、各参加予定者名には実際に会議に参加している人をチェックするためのチェックボックスが表示されている。また、イベントの詳細情報画面250の右下側には、この画面250を閉じるための「閉じる」ボタン259が含まれている。
次に、利用者が、参加予定者名のうち、実際に参加している利用者のチェックボックスにチェックして、「閉じる」ボタン259を押下すると、受付部22は、参加者の選択を受け付ける(ステップS61)。そして、送受信部21は、共用支援サーバ6に対して、各参加予定者の利用者IDおよび参加の有無を示す情報を送信する(ステップS62)。これにより、共用支援サーバ6の送受信部61は、各参加予定者の利用者IDおよび参加の有無を示す情報を受信する。
次に、共用支援サーバ6では、予定管理DB6003において、入力されていなかった参加有無欄に、参加の有無を記憶して管理する(ステップS63)。
以上により、利用者Aは、共用体(ここでは、会議室X)および通信端末(ここでは、電子黒板2)を利用して、イベント(ここでは、方針決定会議)を開始する。そして、図24に示されているように、利用者Aは、会議室Xで、電子黒板2を利用して会議を行うことができる。なお、表示制御部24は、ディスプレイ220の右上領域に、本共用体を利用可能な残り時間を表示している。この場合、表示制御部24は、現在時刻から、ステップS51で選択されたイベント情報で示される終了予定時刻までの間の時間(残り時間)を表示する。
また、表示制御部24は、アクションアイテムを登録する場合に押下されるアイコンr1,実行イベント履歴を閲覧する場合に押下されるアイコンr2を表示する。
<実行イベント履歴の登録処理>
続いて、図25乃至図30を用いて、実行イベント履歴の登録処理について説明する。図25および図26は、実行イベント履歴の登録処理を示したシーケンス図である。
まず、電子黒板2の判断部25は、開始されているイベントにおけるコンテンツの処理の種類を判断する(ステップS71)。具体的には、コンテンツが画像・音処理部23による録音によって生じる音データの場合には、判断部25は、コンテンツの処理の種類が「録音」であると判断する。コンテンツが画像・音処理部23によるスナップショット(キャプチャ)によって取得された画像データの場合には、判断部25は、コンテンツの処理の種類が「スナップショット」であると判断する。コンテンツが送受信部21によって送信された資料ファイルデータの場合には、判断部25は、コンテンツの処理の種類が「資料送信」であると判断する。
次に、送受信部21は、共用支援サーバ6へ、発生したコンテンツの登録要求を示す登録要求情報を送信する(ステップS72)。この場合、送受信部21は、コンテンツが発生するたびに自動的に登録要求情報を送信する。この登録要求情報には、実行イベントID、コンテンツの送信元の利用者ID、コンテンツデータ、コンテンツ処理の種類情報、コンテンツの処理(録音、スナップショット、送信)の開始日時および終了日時が含まれている。これにより、共用支援サーバ6の送受信部61は、登録要求情報を受信する。
次に、共用支援サーバ6の判断部65は、送受信部61によって受信された登録要求情報に含まれる種類情報に基づいて、受信されたコンテンツ処理の種類を判断する(ステップS73)。そして、共用支援サーバ6の送受信部61は、判断部65によってコンテンツ処理の種類が「録音」であると判断された場合、音声テキスト変換サーバ9へ、コンテンツデータである音データを送信する(ステップS74)。これにより、音声テキスト変換サーバ9の送受信部91は、音データを受信する。なお、コンテンツ処理の種類が「録音」以外である場合、共用支援サーバ6は、ステップS74〜ステップS76の処理は行わずに、ステップS77の処理へ移行する。
次に、音声テキスト変換サーバ9の変換部93は、送受信部91によって受信された音データを、テキストデータに変換する(ステップS75)。そして、送受信部91は、変換部93によって変換されたテキストデータを、共用支援サーバ6へ送信する(ステップS76)。これにより、共用支援サーバ6の送受信部61は、テキストデータを受信する。
次に、生成部64は、イベントにより発生したコンテンツ処理を識別するための固有のコンテンツ処理IDを生成する(ステップS77)。また、生成部64は、コンテンツの内容を示したコンテンツデータのURLを生成する(ステップS78)。そして、記憶・読出処理部69は、コンテンツ管理DB6005に対して、ステップS72で受信された実行イベントID毎に、コンテンツ処理の種類、コンテンツ処理の開始日時および終了日時、ステップS77で生成されたコンテンツ処理ID、並びにステップS78で生成されたコンテンツの保存先を示すURLを関連付けて管理する(ステップS79)。
次に、図26において、共用支援サーバ6の記憶・読出処理部69は、ステップS72で受信された実行イベントIDを検索キーとして実行イベント管理DB6004を検索することにより、対応するプロジェクトIDを読み出す(ステップS91)。次に、記憶・読出処理部69は、コンテンツの送信元の利用者IDを検索キーとして利用者認証管理DB6001を検索することにより、対応する組織IDを読み出す(ステップS92)。
次に、記憶・読出処理部69は、ステップS92で読み出した組織IDを検索キーとしてアクセス管理DB6002を検索することにより、対応するアクセスIDおよびアクセスパスワードを読み出す(ステップS93)。
次に、送受信部61は、スケジュール管理サーバ8に対して、コンテンツデータの登録要求を示すコンテンツの登録要求情報を送信する(ステップS94)。このコンテンツの登録要求情報には、ステップS91で読み出されたプロジェクトID、ステップS72で受信された実行イベントID、送信元の利用者ID、コンテンツデータ、コンテンツ処理の開始日時および終了日時、ステップS77で生成されたコンテンツ処理ID、ステップS78で生成されたコンテンツデータのURL、ステップS93で読み出されたアクセスIDおよびアクセスパスワードが含まれている。これにより、スケジュール管理サーバ8の送受信部81は、コンテンツの登録要求情報を受信する。
次に、スケジュール管理サーバ8では、認証部82が、アクセスIDおよびアクセスパスワードを利用して共用支援サーバ6の認証を行なう(ステップS95)。この認証は、ステップS36と同様の処理であるため、説明を省略する。ここでは、正当である場合について説明を続ける。
次に、記憶・読出処理部89は、実行イベント履歴管理DB8008に対して、ステップS94で受信された各種データ(情報)を記憶して管理する(ステップS96)。記憶・読出処理部89は、ステップS94によって受信されたプロジェクトIDおよび実行イベントIDに関連付けて、各種データ(情報)を、実行イベント履歴管理DB8008に記憶する。これにより、スケジュール管理サーバ8は、共用支援サーバ6側と同様の内容のデータを管理する。
以上により、電子黒板2は、所定のプロジェクトにおけるイベントのイベントIDと、対応するイベントが実行されたことによって生じたコンテンツを、スケジュール管理サーバ8へ送信することができる。また、スケジュール管理サーバ8は、受信したコンテンツを、プロジェクトIDに関連付けられたイベントIDごとに、実行イベント履歴管理DB8008に記憶することができる。これによって、共用システム1は、利用者にイベントの開始時に、どのプロジェクトに属するイベントかを選択させることで、イベントにより生じたコンテンツを、プロジェクトごとに記憶することができる。
(アクションアイテムの登録処理)
ここで、図27乃至図30を用いて、発生したコンテンツがアクションアイテムである場合の処理について説明する。図27は、アクションアイテムの登録処理を示したフローチャートである。図28は、アクションアイテムを認識する画面例である。図29は、アクションアイテムを実行する候補者リストを示す画面例である。図30は、アクションアイテムの期限日を選択するためのカレンダを示す画面例である。
まず、図24において、利用者が、アイコンr1を押下すると、受付部22は、アクションアイテムの登録要求を受け付ける(ステップS71−1)。次に、図28に示されているように、利用者が電子ペン2500を用いて、電子黒板2の描画画面260a上にアクションアイテム(ここでは「議事録を提出」)を描画した後に、アクションアイテムの内容を示した画像(描画像)261を線(指定領域)262で囲うと、受付部22は、画像261を含む所定領域の指定を受け付け、認識部26は、所定領域に含まれている画像261を認識する(ステップS71−2)。
次に、表示制御部24は、図29に示されているように、描画画面260b上に、アクションアイテムの実行者の候補者リスト265を表示する(ステップS71−3)。そして、利用者は、電子ペン2500を用いて、アクションアイテムを実行する特定の実行者を選択すると、受付部22は、特定の実行者の選択を受け付ける(ステップS71−4)。
次に、表示制御部24は、図30に示されているように、描画画面260c上に、アクションアイテムの実行期限日の指定を受け付けるためのカレンダ267を表示する(ステップS71−4)。そして、利用者は、電子ペン2500を用いて、特定の期限日を選択すると、受付部22は、特定の期限日の選択を受け付ける(ステップS71−5)。なお、カレンダ267は、期限日指定画面の一例である。期限指定画面は、曜日等が記載されていない日付リスト等であってもよい。
このような処理によって、電子黒板2は、コンテンツ登録要求として、アクションアイテムの登録要求を示すコンテンツの登録要求情報を、共用支援サーバ6へ送信する。このコンテンツの登録要求情報には、アクションアイテムが発生したイベントを示す実行イベントID、ステップS71−4で選択されたアクションアイテムの実行者の利用者ID、ステップS71−2で認識されたアクションアイテムの画像データ(ここでは、「議事録を提出」の画像データ)、およびステップ306で受け付けられたアクションアイテムの実行の期限日が含まれている。すなわち、送受信部21は、所定領域内の画像のデータを実行されているイベントで生じたアクションアイテムの内容を示した画像データとして送信する。これにより、共用支援サーバ6の送受信部61は、コンテンツの登録要求情報を受信する。なお、共用支援サーバ6がコンテンツの登録要求情報を受信した後の処理は、図25および図26で示した処理と同様であるため、説明を省略する。
<イベントの終了処理>
続いて、図31を用いて、実行中のイベントを終了する処理について説明する。図31は、イベントの終了処理を示したシーケンス図である。
図24において、利用者がディスプレイ220に表示されている画面を閉じることによって、受付部22は、実行されているイベントの終了を受け付ける(ステップS101)。
そして、送受信部21は、共用支援サーバ6に対して、実行イベントの開始日時および終了日時を示す実行イベント開始終了情報を送信する(ステップS102)。この実行イベント開始終了情報には、実行イベントID、イベント名、イベントの開始日時、イベントの終了日時が含まれる。これにより、共用支援サーバ6の送受信部61は、実行イベント開始終了情報を受信する。
次に、共用支援サーバ6の送受信部61は、電子黒板2から送信された実行イベント開始終了情報を、スケジュール管理サーバ8へ送信する(ステップS103)。これによって、スケジュール管理サーバ8の送受信部81は、実行イベント開始終了情報を受信する。
そして、スケジュール管理サーバ8の記憶・読出処理部89は、実行イベント管理DB8009(図12(B)参照)に対して、ステップS103によって受信された実行イベント開始終了情報を記憶する(ステップS104)。この場合、記憶・読出処理部89は、実行イベント管理DB8009の実行イベント管理テーブルに1レコード分の実行イベント開始終了情報を追加する。
これにより、利用者は、実行されたイベントの開催時間(開始日時および終了日時)を、スケジュール管理サーバ8に登録することができる。
<実行イベント履歴の閲覧処理>
続いて、図32乃至図37を用いて、実行イベント履歴の閲覧処理について説明する。図32および図33は、実行イベント履歴の閲覧処理を示したシーケンス図である。図34は、PC上にプロジェクトリスト画面を示した図である。図35は、PC上に実行イベント履歴リスト画面を示した図である。図36は、実行イベント履歴画面を示した図である。図37は、PC上にアクションアイテム画面を示した図である。なお、図32のステップS111〜S116の処理は、図13のステップS201〜S206の処理と同様であるため、説明を省略する。
次に、図15に示されている初期画面540において、利用者が「実行イベント履歴閲覧」ボタン543を押下すると、受付部52は、実行イベント履歴の閲覧を受け付ける(ステップS117)。
そして、送受信部51は、スケジュール管理サーバ8に対して、実行イベント履歴閲覧要求を示す実行イベント履歴閲覧要求情報を送信する(ステップS118)。これにより、スケジュール管理サーバ8の送受信部81は、実行イベント履歴閲覧要求情報を受信する。
次に、スケジュール管理サーバ8の記憶・読出処理部89は、ステップS113で受信された利用者IDおよび組織IDを検索キーとしてプロジェクトメンバ管理DB8007を検索することにより、対応するプロジェクトIDおよびプロジェクト名を読み出す(ステップS119)。そして、送受信部81は、PC5に対して、プロジェクトIDおよびプロジェクト名を送信する(ステップS120)。
次に、PC5では、表示制御部54がディスプレイ508上に、図34に示されているようなプロジェクトリスト画面560を表示させる(ステップS121)。このプロジェクトリスト画面560は、図22に示されているように、電子黒板2で表示されたプロジェクトリスト画面240と同様の内容を示している。すなわち、図34のプロジェクトアイコン561〜566、ボタン568,569は、それぞれ、図22のプロジェクトアイコン241〜246、ボタン248,249に相当する。
次に、図34において、利用者Aが、例えば、マウス512等で、プロジェクトアイコン561を押下すると、受付部52が、プロジェクトアイコン561で示されるプロジェクトの選択を受け付ける(ステップS122)。
次に、PC5の送受信部51は、スケジュール管理サーバ8に対して、上記ステップS122で選択されたプロジェクトのプロジェクトIDを送信する(ステップS123)。これにより、スケジュール管理サーバ8は、プロジェクトIDを受信する。
次に、スケジュール管理サーバ8では、記憶・読出処理部89が、ステップS123で受信されたプロジェクトIDを検索キーとして実行イベント履歴管理DB8008を検索することにより、対応する実行イベントIDを読み出す(ステップS124)。この場合、記憶・読出処理部89は、ステップS123によって受信されたプロジェクトIDに関連付けられた、すべての実行イベントIDを読み出す。そして、記憶・読出処理部89は、ステップS124によって読み出された実行イベントIDを検索キーとして実行イベント管理DB8009を検索することにより、対応する実行イベント開始終了情報を読み出す(ステップS125)。この実行イベント開始終了情報は、実行イベントID、イベント名、開始日時および終了日時が含まれる。
そして、送受信部81は、PC5に対して、ステップS125によって読み出された実行イベントID、イベント名、開始日時および終了日時を送信する(ステップS126)。これにより、PC5の送受信部51は、実行イベントID、イベント名、開始日時および終了日時を受信する。
次に、PC5では、表示制御部54は、ステップS126によって受信されたデータ(情報)に基づき、ディスプレイ508上に図35に示されているような実行イベントリスト画面570を表示させる(ステップS127)。図35に示されているように、実行イベントリスト画面570には、実行イベントを示す情報571〜573が含まれている。例えば、実行イベントを示す情報571〜573には、実行イベント名、イベントの開始日時および終了日時が含まれている。実行イベントを示す情報571〜573は、イベントの実行内容を示す履歴情報を表示させるための選択を受け付ける履歴情報選択領域の一例である。また、実行イベントリスト画面570の右下部分には、実行イベントリスト画面570を閉じる場合に押下される「閉じる」ボタン575が含まれている。さらに、実行イベントリスト画面570の左下部分には、アクションアイテムを閲覧する場合に押下される「アクションアイテム」ボタン577が含まれている。「アクションアイテム」ボタン577は、アクションアイテムを表示させるための選択を受け付けるアクションアイテム選択領域の一例である。また、実行イベントリスト画面570は、選択画面の一例である。
次に、PC5の受付部52は、実行イベントリスト画面570に含まれる実行イベントの選択を受け付ける(ステップS128)。具体的には、利用者が実行イベントリスト画面570に含まれる実行イベントを示す情報を選択した場合、受付部52が実行イベントを示す情報の選択を受け付ける。そして、PC5の送受信部51は、受付部52によって選択された実行イベントの実行イベントIDを、スケジュール管理サーバ8へ送信する(ステップS129)。これにより、スケジュール管理サーバ8の送受信部81は、実行イベントIDを受信する。
次に、スケジュール管理サーバ8の記憶・読出処理部89は、ステップS129によって受信された実行イベントIDを検索キーとして実行イベント履歴管理DB8008を検索することにより、対応する実行イベント履歴情報を読み出す(ステップS130)。この実行イベント履歴情報には、コンテンツ処理ID、コンテンツ処理の種類、コンテンツ処理の開始日時および終了日時が含まれている。
そして、記憶・読出処理部89は、ステップS130によって読み出された実行イベント履歴の内容を示すコンテンツデータの保存先から、実行イベント履歴の内容を示すコンテンツデータを読み出す(ステップS131)。そして、送受信部81は、読み出されたコンテンツ処理ID、コンテンツ処理の種類、コンテンツ処理の開始日時および終了日時並びにコンテンツデータを、PC5へ送信する(ステップS132)。これにより、PC5の送受信部51は、各種データ(情報)を受信する。
次に、PC5の表示制御部54は、送受信部51によって受信されたデータ(情報)に基づいて、ディスプレイ508上に図36に示されているような実行イベント履歴画面580を表示させる(ステップS133)。図36に示されているように、実行イベント履歴画面580には、実行されたイベントによって生じたコンテンツのデータが、コンテンツ処理の種類ごとに示されている。実行イベント履歴画面580には、録音データの再生箇所を表示する再生箇所表示領域581、音声テキストを表示するテキストデータ表示領域582、スナップショットを表示するスナップショット表示領域583、アクションアイテムを閲覧する場合に押下される「アクションアイテム」ボタン584、イベントで用いた資料を閲覧する場合に押下される「資料ファイル」ボタン585が含まれている。
ここで、再生箇所表示領域581には、全再生時間における再生箇所を示す再生ポイント581pが表示されている。テキストデータ表示領域582には、テキストデータ582a,582b,582c,582d,582eが時系列に表示されている。同様に、スナップショット表示領域583には、スナップショット(キャプチャ)画像583a,583b,583cが時系列に表示されている。なお、利用者が再生ポイント581pを移動させた場合には、受付部52が移動を受け付けて、表示制御部54が、テキストデータ表示領域582およびスナップショット表示領域583の表示内容を、移動後の箇所の時間帯におけるテキストデータおよびスナップショット画像に変更する。
これにより、共用システム1は、同じプロジェクトに属するイベントにより生じた実行イベント履歴を、同じプロジェクトに属するメンバ間で簡単に共有することができる。また、共用システム1は、PC5に表示されるプロジェクト登録画面520を用いて、プロジェクトに属するメンバの登録または変更を行うことによって、利用者がプロジェクトごとに管理されている実行イベント履歴を閲覧するために、実行されたイベントごとの閲覧設定等の処理を省略することできる。
一方で、ステップS128において、PC5の受付部52が、実行イベントリスト画面570の「アクションアイテム」ボタン577の選択を受け付けた場合、表示制御部54は、ディスプレイ508上に図37に示されているようなアクションアイテム画面590を表示させる。図37に示されているように、アクションアイテム画面590には、アクションアイテム情報591〜594が含まれている。例えば、アクションアイテム情報591には、図28で識別されたアクションアイテムの内容を示す画像、図29で選択された利用者名、および図30で指定された期限日が含まれている。また、アクションアイテム画面590の右下部分には、アクションアイテム画面590を閉じる場合に押下される「閉じる」ボタン599が含まれている。図37に示されているアクションアイテム画面590には、ステップS122によって選択が受け付けられたプロジェクトIDに関連づけられているすべてのアクションアイテムが表示される。なお、図36に示されている実行イベント履歴画面580において、受付部52が、「アクションアイテム」ボタン584の選択を受け付けた場合も、表示制御部54は、ディスプレイ508上に同様のアクションアイテム画面590を表示させる。
なお、図32および図33では、PC5によって実行イベント履歴を閲覧する場合について説明したが、図24において、利用者がアイコンr2を押下した場合であっても同様の処理によって、電子黒板2で実行イベント履歴を閲覧することができる。また、図13および図17では、PC5によってプロジェクト登録およびスケジュール登録を行う場合について説明したが、同様の処理によって、電子黒板2でプロジェクト登録およびスケジュール登録を行うことができる。
<<実施形態の主な効果>>
本実施形態によれば、図35に示されているように、PC5は、PC5の利用者が属するプロジェクトに関連するイベントにより生じた議事録等の実行イベント履歴をディスプレイ220に表示させる。これによって、利用者が属するプロジェクトに関連するイベントの実行イベント履歴を閲覧するための、イベントごとに閲覧権限の設定や送信設定を行う必要がないため、従来に比べて手間が掛かることを抑制することができるという効果を奏する。
また、図13および図16に示されているように、PC5に表示されるプロジェクト登録画面520を用いて、プロジェクトに属するメンバの登録または変更を行うことによって、利用者がプロジェクトごとに管理されている実行イベント履歴を閲覧するために、実行されたイベントごとの閲覧設定等の処理を省略することできる。
さらに、図35に示されているように、PC5は、イベントによって生じたアクションアイテム表示させるための選択を受け付ける「アクションアイテム」ボタン577とイベントごとの履歴情報を表示させるための選択を受け付ける実行イベントを示す情報571〜573とを含む実行イベントリスト画面570を、ディスプレイ508に表示させる。そして、受付部52が「アクションアイテム」ボタン577の選択を受け付けた場合、表示制御部54は、アクションアイテムをプロジェクトごとにディスプレイ508上に表示させ、受付部52が実行イベントを示す情報571〜573の選択を受け付けた場合、表示制御部54は、履歴情報をイベントごとにディスプレイ508上に表示させる。これにより、PC5は、プロジェクトに関連するイベントによって生じたコンテンツの種類に応じて、プロジェクトまたはイベントごとの異なる表示形式でコンテンツを表示させ、利用者に閲覧させることができる。
また、図12、図25、図26に示されるように、スケジュール管理サーバ8は、実行イベントIDと、実行イベントIDに対応するイベントによって生じたコンテンツとを電子黒板2から受信し、受信した実行イベントIDに対応するイベントが属するプロジェクトに対応するプロジェクトIDに関連付けてコンテンツを記憶する。これによって、利用者が属するプロジェクトに関連するイベントによって生じたコンテンツを閲覧するための、イベントごとに閲覧権限の設定や送信設定を行う必要がないため、従来に比べて手間が掛かることを抑制することができるという効果を奏する。