以下に図面を用いて、本実施形態に係る共用システム1を詳細に説明する。なお、本実施形態において「ファイル」は「電子ファイル」を示す。
〔システム構成の概略〕
まず、共用システム1の構成の概略について説明する。図1は、本実施形態に係る共用システムの概略図である。
図1に示されているように、本実施形態の共用システム1は、電子黒板2、ビデオ会議端末3、カーナビゲーション装置4、PC(Personal Computer)5、共用支援サーバ6、及びスケジュール管理サーバ8によって構築されている。
また、電子黒板2、ビデオ会議端末3、カーナビゲーション装置4、PC5、共用支援サーバ6、及びスケジュール管理サーバ8は、通信ネットワーク10を介して通信することができる。通信ネットワーク10は、インターネット、移動体通信網、LAN(Local Area Network)等によって構築されている。通信ネットワーク10には、有線通信だけでなく、3G(3rd Generation)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、LTE(Long Term Evolution)等の無線通信によるネットワークが含まれてもよい。
また、電子黒板2は会議室Xで利用される。ビデオ会議端末3は会議室Yで利用される。カーナビゲーション装置4は、車両αで利用される。この場合の車両αは、カーシェアリングの対象となる車両である。車両には、車、バイク、自転車、車椅子等が含まれる。また、共用体は各利用者による予約対象となる。
「共用体」は、複数の人又は団体が共同で使用する物、サービス、空間(部屋)、場所、又は、情報示す。会議室X、会議室Y、及び車両αは、複数の利用者が共用する共用体の一例である。共用体に付与された情報の例として、アカウントの場合が挙げられる。例えば、Webで提供されている特定のサービスにおいて、使用されるアカウントが1つに制限されているような場合である。
電子黒板2、ビデオ会議端末3、及びカーナビゲーション装置4は、通信端末の一例である。「通信端末」は、例えば、ユーザによるサインイン(後述のS32参照)で使用可能となる端末である。なお、車両αで利用される通信端末は、カーナビゲーション装置4だけでなく、カーナビゲーションのアプリケーションがインストールされたスマートフォンやスマートウオッチ等も含む。
PC5は、情報処理装置の一例であり、スケジュール管理サーバ8に対して、各共用体の利用の予約の登録及び各利用者が実行予定のイベントを登録する登録装置の一例である。イベントは、例えば、会議、会合、集い、寄り合い、相談、打ち合わせ、運転、乗車、移動等である。
共用支援サーバ6は、コンピュータであり、各通信端末に対して遠隔的に共用体を共用する場合の支援を行う。
スケジュール管理サーバ8は、サーバコンピュータであり、各共用体の予約及び各利用者の予定のスケジュールを管理する。
〔ハードウェア構成〕
続いて、図2乃至図5を用いて、共用システム1を構築する装置又は端末のハードウェア構成を説明する。
<電子黒板のハードウェア構成>
図2は、電子黒板のハードウェア構成図である。図2に示されているように、電子黒板2は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、SSD(Solid State Drive)204、ネットワークI/F205、及び、外部機器接続I/F(Interface)206を備えている。
これらのうち、CPU201は、電子黒板2全体の動作を制御する。ROM202は、CPU201やIPL(Initial Program Loader)等のCPU201の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。SSD204は、電子黒板用のプログラム等の各種データを記憶する。ネットワークI/F205は、通信ネットワーク10との通信を制御する。外部機器接続I/F206は、USB(Universal Serial Bus)メモリ2600、外付け機器(マイク2200、スピーカ2300、カメラ2400、)との通信を制御する。
また、電子黒板2は、キャプチャデバイス211、GPU212、ディスプレイコントローラ213、接触センサ214、センサコントローラ215、電子ペンコントローラ216、近距離通信回路219、近距離通信回路219のアンテナ219a、及び電源スイッチ222を備えている。
これらのうち、キャプチャデバイス211は、ディスプレイコントローラ213を介して表示手段の一例であるディスプレイ220上に表示されている画像データを取得し、RAM203等に保存する。GPU(Graphics Processing Unit)212は、グラフィクスを専門に扱う半導体チップである。ディスプレイコントローラ213は、GPU212からの出力画像をディスプレイ220等へ出力するために画面表示の制御及び管理を行う。接触センサ214は、ディスプレイ220上に電子ペン2500やユーザの手H等が接触したことを検知する。センサコントローラ215は、接触センサ214の処理を制御する。接触センサ214は、赤外線遮断方式による座標の入力及び座標の検出を行う。この座標の入力及び座標の検出する方法は、ディスプレイ220の上側両端部に設置された2つ受発光装置が、ディスプレイ220に平行して複数の赤外線を放射し、ディスプレイ220の周囲に設けられた反射部材によって反射されて、受光素子が放射した光の光路と同一の光路上を戻って来る光を受光する方法である。接触センサ214は、物体によって遮断された2つの受発光装置が放射した赤外線のIDをセンサコントローラ215に出力し、センサコントローラ215が、物体の接触位置である座標位置を特定する。電子ペンコントローラ216は、電子ペン2500と通信することで、ディスプレイ220へのペン先のタッチやペン尻のタッチの有無を判断する。近距離通信回路219は、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)等の通信回路である。電源スイッチ222は、電子黒板2の電源のON/OFFを切り換えるためのスイッチである。
更に、電子黒板2は、バスライン210を備えている。バスライン210は、図2に示されているCPU201等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
なお、接触センサ214は、赤外線遮断方式に限らず、静電容量の変化を検知することにより接触位置を特定する静電容量方式のタッチパネル、対向する2つの抵抗膜の電圧変化によって接触位置を特定する抵抗膜方式のタッチパネル、接触物体が表示部に接触することによって生じる電磁誘導を検知して接触位置を特定する電磁誘導方式のタッチパネルなどの種々の検出手段を用いてもよい。また、電子ペンコントローラ216が、電子ペン2500のペン先及びペン尻だけでなく、電子ペン2500のユーザが握る部分や、その他の電子ペンの部分のタッチの有無を判断するようにしてもよい。
<ビデオ会議端末のハードウェア構成>
図3は、ビデオ会議端末のハードウェア構成図を示した図である。図3に示されているように、ビデオ会議端末3は、CPU301、ROM302、RAM303、フラッシュメモリ304、SSD305、メディアI/F307、操作ボタン308、電源スイッチ309、バスライン310、ネットワークI/F311、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ312、撮像素子I/F313、マイク314、スピーカ315、音入出力I/F316、ディスプレイI/F317、外部機器接続I/F318、近距離通信回路319、近距離通信回路319のアンテナ319aを備えている。
これらのうち、CPU301は、ビデオ会議端末3全体の動作を制御する。ROM302は、IPL等のCPU301の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。フラッシュメモリ304は、通信用プログラム、画像データ、及び音データ等の各種データを記憶する。SSD305は、CPU301の制御にしたがってフラッシュメモリ304に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。なお、SSDに代えてHDDを用いてもよい。メディアI/F307は、フラッシュメモリ等の記録メディア306に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。操作ボタン308は、ビデオ会議端末3の宛先を選択する場合などに操作されるボタンである。電源スイッチ309は、ビデオ会議端末3の電源のON/OFFを切り換えるためのスイッチである。
また、ネットワークI/F311は、インターネット等の通信ネットワーク10を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。CMOSセンサ312は、CPU301の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F313は、CMOSセンサ312の駆動を制御する回路である。マイク314は、音声を入力する内蔵型の集音手段の一種である。音入出力I/F316は、CPU301の制御に従ってマイク314及びスピーカ315との間で音信号の入出力を処理する回路である。ディスプレイI/F317は、CPU301の制御に従って外付けのディスプレイ320に画像データを送信する回路である。外部機器接続I/F318は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路319は、NFC、Bluetooth等の通信回路である。
また、バスライン310は、図2に示されているCPU301等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
ディスプレイ320は、被写体の画像や操作用アイコン等を表示する液晶や有機ELによって構成された表示手段の一種である。また、ディスプレイ320は、ケーブル320cによってディスプレイI/F317に接続される。このケーブル320cは、アナログRGB(VGA)信号用のケーブルであってもよいし、コンポーネントビデオ用のケーブルであってもよいし、DisplayPort、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)やDVI(Digital Video Interactive)信号用のケーブルであってもよい。
なお、CMOSセンサ312ではなく、CCD(Charge Coupled Device)センサ等の撮像素子であってもよい。外部機器接続I/F318には、USBケーブル等によって、外付けカメラ、外付けマイク、及び外付けスピーカ等の外部機器がそれぞれ接続可能である。外付けカメラが接続された場合には、CPU301の制御に従って、内蔵型のCMOSセンサ312に優先して、外付けカメラが駆動する。同じく、外付けマイクが接続された場合や、外付けスピーカが接続された場合には、CPU301の制御に従って、それぞれが内蔵型のマイク314や内蔵型のスピーカ315に優先して、外付けマイクや外付けスピーカが駆動する。
また、記録メディア306は、ビデオ会議端末3に対して着脱自在な構成となっている。また、CPU301の制御にしたがってデータの読み出し又は書き込みを行う不揮発性メモリであれば、フラッシュメモリ304に限らず、EEPROM等を用いてもよい。
<カーナビゲーション装置のハードウェア構成>
図4は、カーナビゲーション装置のハードウェア構成図である。図4に示されているように、カーナビゲーション装置4は、CPU401、ROM402、RAM403、EEPROM404、電源スイッチ405、加速度・方位センサ406、メディアI/F408、GPS受信部409を備えている。
これらのうち、CPU401は、カーナビゲーション装置4全体の動作を制御する。ROM402は、IPL等のCPU401の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。EEPROM404は、CPU401の制御にしたがって、カーナビゲーション装置4用プログラム等の各種データの読み出し又は書き込みを行う。電源スイッチ405は、カーナビゲーション装置4の電源のON/OFFを切り換えるためのスイッチである。加速度・方位センサ406は、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種センサである。メディアI/F408は、フラッシュメモリ等の記録メディア407に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。GPS受信部409は、GPS衛星からGPS信号を受信する。
また、カーナビゲーション装置4は、遠距離通信回路411、遠距離通信回路411のアンテナ411a、CMOSセンサ412、撮像素子I/F413、マイク414、スピーカ415、音入出力I/F416、ディスプレイ417、ディスプレイI/F418、外部機器接続I/F419、近距離通信回路420、及び近距離通信回路420のアンテナ420aを備えている。
これらのうち、遠距離通信回路411は、車外のインフラから提供される渋滞情報、道路工事情報、交通事故情報等を受信し、逆に、自車位置や緊急時の救命信号等を外部へ発信するための回路である。外部のインフラは、例えば、VICS(Vehicle Information and Communication System)(登録商標)システム等の道路情報案内システムである。CMOSセンサ412は、CPU401の制御に従って被写体を撮像して画像データを得る内蔵型の撮像手段の一種である。撮像素子I/F413は、CMOSセンサ412の駆動を制御する回路である。マイク414は、音声を入力する内蔵型の集音手段の一種である。音入出力I/F416は、CPU401の制御に従ってマイク414及びスピーカ415との間で音信号の入出力を処理する回路である。ディスプレイ417は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機ELなどの表示手段の一種であり、タッチパネルの機能を有している。タッチパネルは、利用者がカーナビゲーション装置4を操作するための入力手段の一種である。ディスプレイI/F418は、ディスプレイ417に画像を表示させる回路である。外部機器接続I/F419は、各種の外部機器を接続するためのインターフェースである。近距離通信回路420は、NFCやBluetooth等の通信回路である。また、カーナビゲーション装置4は、バスライン410を備えている。バスライン410は、図4に示されているCPU401等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
<PC、サーバのハードウェア構成>
図5は、PC、サーバのハードウェア構成図である。
PC5は、コンピュータによって構築されており、図5に示されているように、CPU501、ROM502、RAM503、HD504、HDD(Hard Disk Drive)コントローラ505、メディアI/F507、ディスプレイ508、ネットワークI/F509、キーボード511、マウス512、CD−RWドライブ514、及び、バスライン510を備えている。
これらのうち、CPU501は、PC5全体の動作を制御する。ROM502は、IPL等のCPU501の駆動に用いられるプログラムを記憶する。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。HD504は、プログラム等の各種データを記憶する。HDDコントローラ505は、CPU501の制御にしたがってHD504に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。メディアI/F507は、フラッシュメモリ等の記録メディア506に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。ディスプレイ508は、カーソル、メニュー、ウィンドウ、文字、又は画像などの各種情報を表示する。ディスプレイ508は、表示手段の一例である。ネットワークI/F509は、通信ネットワーク10を利用してデータ通信をするためのインターフェースである。キーボード511は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えた入力手段の一種である。マウス512は、各種指示の選択や実行、処理対象の選択、カーソルの移動などを行う入力手段の一種である。CD−RWドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD−RW(Compact Disc-ReWritable)513に対する各種データの読み出し又は書き込みを制御する。
また、PC5は、バスライン510を備えている。バスライン510は、図5に示されているCPU501等の各構成要素を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
また、共用支援サーバ6は、コンピュータによって構築されており、図5に示されているように、CPU601、ROM602、RAM603、HD604、HDDコントローラ605、記録メディア606、メディアI/F607、ディスプレイ608、ネットワークI/F609、キーボード611、マウス612、CD−RWドライブ614、及び、バスライン610を備えている。これらは、それぞれPC5において、CPU501、ROM502、RAM503、HD504、HDDコントローラ505、記録メディア506、メディアI/F507、ディスプレイ508、ネットワークI/F509、キーボード511、マウス512、CD−RWドライブ514、及び、バスライン510と同様の構成であるため、説明を省略する。
更に、スケジュール管理サーバ8は、コンピュータによって構築されており、図5に示されているように、CPU801、ROM802、RAM803、HD804、HDDコントローラ805、記録メディア806、メディアI/F807、ディスプレイ808、ネットワークI/F809、キーボード811、マウス812、CD−RWドライブ814、及び、バスライン810を備えている。これらは、それぞれPC5において、CPU501、ROM502、RAM503、HD504、HDDコントローラ505、記録メディア506、メディアI/F507、ディスプレイ508、ネットワークI/F509、キーボード511、マウス512、CD−RWドライブ514、及び、バスライン510と同様の構成であるため、説明を省略する。
なお、上記各プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルで、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して流通させるようにしてもよい。記録媒体の例として、CD−R(Compact Disc Recordable)、DVD(Digital Versatile Disk)、ブルーレイディスク、SDカード等が挙げられる。また、記録媒体は、プログラム製品(Program Product)として、国内又は国外へ提供されることができる。
更に、共用支援サーバ6は、単一のコンピュータによって構築されてもよいし、各部(機能、手段、又は記憶部)を分割して任意に割り当てられた複数のコンピュータによって構築されていてもよい。スケジュール管理サーバ8についても同様である。
〔電子黒板のソフトウェア構成〕
図6は、電子黒板のソフトウェア構成を示す図である。図6に示すように、OS(Operating System)101、Launcher102、スケジュールビューワ103a、ファイルビューワ103bおよびブラウザアプリ103cは、RAM203の作業領域15上で動作する。OS101は、電子黒板2の基本的な機能を提供し、電子黒板2の全体を管理する基本ソフトウェアである。
Launcher102は、OS101上で動作するランチャーアプリケーションである。Launcher102は、例えば、電子黒板2で実行される会議等のイベントの開始および終了の管理、またはイベントの実行中に利用するスケジュールビューワ103a、ファイルビューワ103bおよびブラウザアプリ103c等の外部アプリケーションの管理を行う。
スケジュールビューワ103a、ファイルビューワ103bおよびブラウザアプリ103cは、Launcher102上で動作する外部アプリケーション(以下、特に区別する必要がないときは、外部アプリ103と称する。)である。外部アプリ103は、Launcher102とは独立して処理が実行され、OS101上で提供されるサービスまたは機能を実行する。なお、図6は、スケジュールビューワ103a、ファイルビューワ103bおよびブラウザアプリ103cの三つの外部アプリが電子黒板2にインストールされている例を示すが、外部アプリの数は、これに限られない。
〔機能構成〕
続いて、図7乃至図11を用いて、本実施形態の機能構成について説明する。図7は、共用システムの機能ブロック図である。なお、図7では、図1に示されている各端末、装置、サーバのうち、後述の処理または動作に関連しているものが示されている。
<電子黒板の機能構成>
図7に示されているように、電子黒板2は、送受信部21、受付部22、画像・音処理部23、表示制御部24、判断部25、認識部26、取得・提供部28、記憶・読出処理部29を有している。これら各部は、図2に示されている各構成要素のいずれかが、SSD204からRAM203上に展開されたプログラムに従ったCPU201からの命令によって動作することで実現される機能、又は機能する手段である。また、電子黒板2は、図2に示されているRAM203及びSSD204又はUSBメモリ2600によって構築される記憶部2000を有している。
(電子黒板の各機能構成)
次に、電子黒板2の各構成要素について説明する。送受信部21は、図2に示されているCPU201からの命令、並びにネットワークI/F205及び外部機器接続I/F206によって実現され、通信ネットワーク10を介して他の端末、装置又はシステムと各種データ(または情報)の送受信を行う。
受付部22は、主に、図2に示されているCPU201からの命令、並びに接触センサ214及び電子ペンコントローラ216によって実現され、利用者による各種入力を受け付ける。
画像・音処理部23は、図2に示されているCPU201からの命令によって実現され、カメラ2400が被写体を撮像して得た画像データに対して画像処理を行なう。また、画像・音処理部23は、マイク2200によって利用者の音声が音声信号に変換された後、この音声信号に係る音データに対して音声処理を行なう。更に、画像・音処理部23は、音データに係る音声信号をスピーカ2300に出力し、スピーカ2300から音声を出力させる。また、画像・音処理部23は、利用者によって電子ペン2500や手Hでディスプレイ220上に描画されることで得た描画像データを座標データに変換する処理を行なう。例えば、任意の拠点の電子黒板(2a)が、他の拠点の電子黒板(2b)に座標データを送信すると、電子黒板(2b)は、座標データに基づいて他の電子黒板(2b)側のディスプレイ220上に同じ内容の描画を表示する。
表示制御部24は、図2に示されているCPU201からの命令、及び図2に示されているディスプレイコントローラ213によって実現され、ディスプレイ220に描画像を表示させる。例えば、表示制御部24は、図6に示したOS101上で動作するLauncher102、および外部アプリ103を起動・実行することで、OS101が提供するAPI(Application Programming Interface)によって描画される各種画面を、ディスプレイ220に表示させる。
判断部25は、図2に示されているCPU201からの命令によって実現され、各種判断を行う。
認識部26は、図2に示されているCPU201からの命令によって実現され、後述の図26に示されているように、ディスプレイ220上で囲まれた指定領域262を認識する。
取得・提供部28は、図2に示されているCPU201からの命令、及び近距離通信回路219及びアンテナ219aによって実行され、ICカードやスマートフォン等の専有端末との間で、近距離通信により、データの取得及び提供を行なう。
記憶・読出処理部29は、図2に示されているCPU201からの命令及びSSD204によって実行され、記憶部2000に各種データを記憶したり、記憶部2000又は記録媒体2100に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。更に、記憶部2000には、他の電子黒板やビデオ会議端末との通信を行う際に受信される画像データ及び音データが、受信される度に上書き記憶される。このうち、上書きされる前の画像データによってディスプレイ220に画像が表示され、上書きされる前の音データによってスピーカ2300から音声が出力される。記録媒体2100は、図2に示されているUSBメモリ2600によって実現される。
なお、ビデオ会議端末3及びカーナビゲーション装置4は、受付部22以外は電子黒板2と同様の機能を有するため、ここでは説明を省略する。
<PCの機能構成>
PC5は、送受信部51、受付部52、表示制御部54、及び記憶・読出処理部59を有している。これら各部は、図5に示されている各構成要素のいずれかが、HD504からRAM503上に展開されたプログラムに従ったCPU501からの命令によって動作することで実現される機能又は機能する手段である。また、PC5は、図5に示されているHD504により構築される記憶部5000を有している。
(PCの各機能構成)
次に、PC5の各構成要素について説明する。送受信部51は、図5に示されているCPU501からの命令及びネットワークI/F509によって実現され、通信ネットワーク10を介して他の端末、装置又はシステムと各種データ(または情報)の送受信を行う。
受付部52は、主に、図5に示されているCPU501からの命令、並びにキーボード511及びマウス512によって実現され、利用者による各種入力を受け付ける。
表示制御部54は、図5に示されているCPU501からの命令によって実現され、ディスプレイ508に画像を表示させる。
記憶・読出処理部59は、図5に示されているCPU501からの命令、及びHDDコントローラ505等によって実行され、記憶部5000に各種データを記憶したり、記憶部2000から各種データを読み出したりする処理を行う。
<共用支援サーバの機能構成>
共用支援サーバ6は、送受信部61、認証部62、作成部63、生成部64、判断部65、及び記憶・読出処理部69を有している。これら各部は、図5に示されている各構成要素のいずれかが、HD604からRAM603上に展開された共用支援用プログラムに従ったCPU601からの命令によって動作することで実現される機能又は機能する手段である。また、共用支援サーバ6は、図5に示されているHD604等により構築される記憶部6000を有している。
(利用者認証管理テーブル)
図8(A)は、利用者認証管理テーブルを示す概念図である。記憶部6000には、図8(A)に示されているような利用者認証管理テーブルによって構成されている利用者認証管理DB6001が構築されている。この利用者認証管理テーブルでは、利用者を識別するための利用者ID、利用者名、利用者が属する組織を識別するための識別ID、及びパスワードが関連付けられて管理されている。なお、組織IDには、通信ネットワーク上の複数のコンピュータを管理するためのグループや組織を表すドメイン名も含まれる。
(アクセス管理テーブル)
図8(B)は、アクセス管理テーブルを示す概念図である。記憶部6000には、図8(B)に示されているようなアクセス管理テーブルによって構成されているアクセス管理DB6002が構築されている。このアクセス管理テーブルでは、組織ID、スケジュール管理サーバ8へアクセスする際の認証に必要なアクセスID、及びアクセスパスワードが関連付けて管理されている。このアクセスID及びアクセスパスワードは、共用支援サーバ6が、WebAPI(Application Programming Interface)等を介して、HTTP(HyperText Transfer Protoco)又はHTTPS(Hypertext Transfer Protocol Secure)による通信プロトコルを用いたネットワークの通信によりスケジュール管理サーバ8によって提供されるサービス(機能)を利用するために必要である。スケジュール管理サーバは、複数のスケジューラを管理しており、組織が異なれば使用するスケジューラも異なることがあるため、アクセス管理テーブルで管理が必要である。
(予定管理テーブル)
図8(C)は、予定管理テーブルを示す概念図である。記憶部6000には、図8(C)に示されているような予定管理テーブルによって構成されている予定管理DB6003が構築されている。この予定管理テーブルでは、予定イベントID及び実行イベントID毎に、組織ID、予約者の利用者ID、この予約者の参加の有無、予約者名、開始予定時刻、終了予定時刻、イベント名、他の参加者の利用者ID、この他の参加者の参加の有無、他の参加者名、及び
が関連付けられて管理されている。
これらのうち、予約イベントIDは、予約されたイベントを識別するための識別情報である。実行イベントIDは、予約されたイベントのうち実際に実行されたイベントを識別するための識別情報である。予約者名は、共用体を予約した者の名前であり、共用体が会議室の場合は例えば主催者の名前であり、共用体が車両の場合は例えば運転者の名前である。開始予定時刻は、共用体の利用開示予定時刻を示している。終了予定時刻は、共用体の利用終了予定時刻を示している。イベント名は、予約者が実行予定のイベントの名称を示している。他の参加者の利用者IDは、予約者以外の参加者を識別するための識別情報である。他の参加者名は、予約者以外の参加者の名前であり、共用体の名前も含まれる。つまり、この場合の利用者には、予約者及び他の参加者のほか、共用体も含まれる。
(実行イベント管理テーブル)
図9(A)は、実行イベント管理テーブルを示す概念図である。記憶部6000には、図9(A)に示されているような実行イベント管理テーブルによって構成されている実行イベント管理DB6004が構築されている。この実行イベント管理テーブルでは、プロジェクトID毎に、実行イベントIDが関連付けられて管理されている。プロジェクトIDは、プロジェクトを識別するための識別情報である。プロジェクトIDは、後述の図21に示されているように、来年度方針、顧客開拓等のプロジェクト毎に割り振られている。
(アクションアイテム管理テーブル)
図9(B)は、アクションアイテム管理テーブルを示す概念図である。記憶部6000には、図9(B)に示されているようなアクションアイテム管理テーブルによって構成されているアクションアイテム管理DB6005が構築されている。アクションアイテムは、あるプロジェクトにおける会議等のイベントで発生し、イベントに関連する者が対応すべき行動の内容を示す。このアクションアイテム管理テーブルでは、実行イベントID毎に、アクションアイテムID、アクションアイテムの実行者の利用者ID、期限日、及び画像データのURLが関連付けて管理されている。
これらのうち、アクションアイテムIDは、各イベントで発生したアクションアイテムを識別するための識別情報である。アクションアイテムIDは、後述の図31に示されているように、議事録を提出、顧客提案書の作成等のアクションアイテム毎に割り振られている。期限日は、アクションアイテムを完了させる期限日を示す。画像データのURLは、アクションアイテムを示す画像データの保存先を示す。
(共用支援サーバの各機能構成)
次に、共用支援サーバ6の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、共用支援サーバ6の各機能構成を説明するにあたって、図5に示されている各構成要素のうち、共用支援サーバ6の各機能構成を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。
図7に示されている共用支援サーバ6の送受信部51は、図5に示されているCPU601からの命令、及び図5に示されているネットワークI/F609によって実現され、通信ネットワーク10を介して他の端末、装置、又はシステムと各種データ(または情報)の送受信を行う。
認証部62は、図5に示されているCPU601からの命令によって実現され、通信端末から送られて来る情報(利用者ID、組織ID、パスワード)が、利用者認証管理DB6001に予め登録されている情報であるかを判断することで、認証を行う。
作成部63は、図5に示されているCPU601からの命令によって実現され、スケジュール管理サーバ8から送られて来た予約情報及び予定情報に基づいて、後述の図19に示されているような予約リスト画面を作成する。
生成部64は、図5に示されているCPU601からの命令によって実現され、実行イベントID、アクションアイテムID、及び保存先のURLを生成する。
判断部65は、図5に示されているCPU601からの命令によって実現され、各種判断を行う。この判断については後述する。
記憶・読出処理部69は、図5に示されているCPU601からの命令、及び図5に示されているHDDコントローラ605によって実現され、記憶部6000に各種データを記憶したり、記憶部6000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
<スケジュール管理サーバの機能構成>
スケジュール管理サーバ8は、送受信部81、認証部82、及び記憶・読出処理部89を有している。これら各部は、図7に示されている各構成要素のいずれかが、HD804からRAM803上に展開されたスケジュール管理用プログラムに従ったCPU801からの命令によって動作することで実現される機能又は機能する手段である。また、スケジュール管理サーバ8は、図5に示されているHD804により構築される記憶部8000を有している。
(利用者認証管理テーブル)
図10(A)は、利用者認証管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には、図10(A)に示されているような利用者認証管理テーブルによって構成されている利用者認証管理DB8001が構築されている。この利用者認証管理テーブルでは、利用者を識別するための利用者IDに、利用者が属する組織を識別するための識別ID、及びパスワードが関連付けられて管理されている。
(利用者管理テーブル)
図10(B)は、利用者管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には、図10(B)に示されているような利用者管理テーブルによって構成されている利用者管理DB8002が構築されている。この利用者管理テーブルでは、組織ID毎に、利用者ID、及び利用者IDで示される利用者の名称(利用者名)が関連付けられて管理されている。
(共用体管理テーブル)
図10(C)は、共用体管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には、図10(C)に示されているような共用体管理テーブルによって構成されている共用体管理DB8003が構築されている。この共用体管理テーブルでは、組織ID毎に、共用体を識別するための共用体ID、及び共用体の名称(共用体名)が関連付けられて管理されている。
(共用体予約管理テーブル)
図11(A)は、共用体予約管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には、図11(A)に示されているような共用体予約管理テーブルによって構成されている共用体予約管理DB8004が構築されている。この共用体予約管理テーブルでは、各情報が関連付けられた状態の予約情報が管理されている。予約情報には、組織ID毎に、共用体ID、共用体名、予約者の利用者ID、利用開始予定日時、利用終了予定日時、及びイベント名が含まれている。これらのうち、利用開始予定日時は、共用体の利用開示予定日時を示している。利用終了予定日時は、共用体の利用終了予定日時を示している。各日時は、年・月・日・時・分・秒・タイムゾーンを示しているが、図13(A)では紙面の関係上、年・月・日・時・分まで表している。
(イベント管理テーブル)
図11(B)は、イベント管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には、図11(B)に示されているようなイベント管理テーブルによって構成されているイベント管理DB8005が構築されている。このイベント管理テーブルでは、各情報が関連付けられた状態の予定情報が管理されている。予定情報には、組織ID毎に、利用者ID、利用者名、イベント開始予定日時、イベント終了予定日時、及びイベント名が関連付けられて管理されている。これらのうち、イベント開始予定日時は、イベントを実行する場合の開示予定日時を示している。イベント終了予定日時は、イベントの実行する場合の終了予定日時を示している。各日時は、年・月・日・時・分・秒・タイムゾーンを示しているが、図13(A)では紙面の関係上、年・月・日・時・分まで表している。
(サーバ認証管理テーブル)
図12(A)は、サーバ認証管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には、図12(A)に示されているようなサーバ認証管理テーブルによって構成されているサーバ認証管理DB8006が構築されている。このサーバ認証管理テーブルでは、アクセスID及びアクセスパスワードが関連付けて管理されている。アクセスID及びアクセスパスワードは、共用支援サーバ6のアクセス管理DB6002で管理されているアクセスID及びアクセスパスワードと同じ概念である。
(プロジェクトメンバ管理テーブル)
図12(B)は、プロジェクトメンバ管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には、図12(B)に示されているようなプロジェクトメンバ管理テーブルによって構成されているプロジェクトメンバ管理DB8007構築されている。このプロジェクトメンバ管理テーブルでは、組織ID毎に、プロジェクトID、プロジェクト名、及び各プロジェクトメンバの利用者IDが関連付けて管理されている。
(アクションアイテム管理テーブル)
図12(C)は、アクションアイテム管理テーブルを示す概念図である。記憶部8000には、図12(C)に示されているようなアクションアイテム管理テーブルによって構成されているアクションアイテム管理DB8008が構築されている。このアクションアイテム管理DB8008は、アクションアイテム管理DB6005と一部同じデータを管理している。同じデータは、実行イベントID、アクションアイテムID、アクションの実行者の利用者ID、及び期限日である。
(スケジュール管理サーバの各機能構成)
次に、スケジュール管理サーバ8の各機能構成について詳細に説明する。なお、以下では、スケジュール管理サーバ8の各機能構成を説明するにあたって、図5に示されている各構成要素のうち、スケジュール管理サーバ8の各機能構成を実現させるための主な構成要素との関係も説明する。
図7に示されているスケジュール管理サーバ8の送受信部81は、図5に示されているCPU801からの命令、及び図5に示されているネットワークI/F809によって実現され、通信ネットワーク10を介して他の端末、装置、又はシステムと各種データ(または情報)の送受信を行う。
認証部82は、図5に示されているCPU801からの命令によって実現され、共用体から送られて来る情報(利用者ID、組織ID、パスワード)が、利用者認証管理DB8001に予め登録されている情報であるかを判断することで、認証を行う。また、認証部82は、共用支援サーバ6から送られて来る情報(アクセスID、アクセスパスワード)が、サーバ認証管理DB8006に予め登録されている情報であるかを判断することで、認証を行う。
記憶・読出処理部89は、図5に示されているCPU801からの命令、及び図5に示されているHDDコントローラ805によって実現され、記憶部8000に各種データを記憶したり、記憶部8000に記憶された各種データを読み出したりする処理を行う。
なお、上記各IDは、識別情報の一例である。また、組織IDには、社名、事業所名、部署名、地域名等が含まれる。利用者IDには、社員番号、運転免許書番号、日本の社会保障・税番号制度におけるマイナンバー等が含まれる。
〔実施形態の処理又は動作〕
以降、各実施形態の処理または動作について説明する。
<スケジュールの登録処理>
ここでは、図13乃至図16用いて、予約者A(理光太郎)がPC5からスケジュール管理サーバ8に自己のスケジュールを登録する処理について説明する。図13は、スケジュールの登録処理を示したシーケンス図である。図14は、サインイン画面を示した図である。図16は、スケジュール入力画面を示した図である。
まず、利用者AがPC5のキーボード511等を操作することで、PC5の表示制御部54が、図14に示されているように、ディスプレイ508上にサインインを行うためのサインイン画面530を表示させる(ステップS11)。このサインイン画面530には、利用者の利用者ID及び組織IDを入力する入力欄531、及びパスワードを入力する入力欄532、サインインを行う場合に押下されるサインインボタン538、サインインを中止する場合に押下されるキャンセルボタン539が含まれている。ここでは、利用者ID及び組織IDが、利用者Aの電子メールアドレスになっている。電子メールアドレスのユーザ名部分が利用者IDで、ドメイン名部分が組織IDを示している。なお、入力欄531は、電子メールアドレスではなく、利用者ID及び組織IDを別々に入力する入力欄であってもよい。
次に、利用者Aが、入力欄531に自己の利用者ID及び組織IDを入力し、入力欄532に自己のパスワードを入力し、サインインボタン538を押下すると、受付部52が、サインインの要求を受け付ける(ステップS12)。そして、PC5の送受信部51は、スケジュール管理サーバ8に対して、サインインの要求を示すサインイン要求情報を送信する(ステップS13)。このサインイン要求情報には、ステップS12によって受け付けられた情報(利用者ID、組織ID、及びパスワード)が含まれている。これにより、スケジュール管理サーバ8の送受信部81は、サインイン要求情報を受信する。
次に、スケジュール管理サーバ8の認証部82は、利用者ID、組織ID、及びパスワードを利用して利用者Aの認証を行なう(ステップS14)。具体的には、記憶・読出処理部89は、利用者認証管理DB8001(図10(A)参照)において、ステップS13によって受信された利用者ID、組織ID、及びパスワードの組に対応する利用者ID、組織ID及びパスワードの組を検索する。対応する組がある場合には、認証部82は、要求元の利用者Aを正当な利用者であると判断する。対応する組がない場合には、認証部82は、利用者Aを不当な(正当でない)利用者であると判断する。正当でない場合には、送受信部81がPC5に対して、正当でない旨の通知を行うが、ここでは、正当である場合について説明を続ける。
次に、送受信部81は、PC5に対して、認証結果を送信する(ステップS15)。これにより、PC5の送受信部51は、認証結果を受信する。
次に、PC5の表示制御部54は、ディスプレイ58上に、図15に示されているような初期画面540を表示させる(ステップS16)。この初期画面540は、スケジュールを登録するための「スケジュール登録」ボタン541、及びアクションアイテムを閲覧するための「アクションアイテム閲覧」ボタン542が含まれている。ここで、利用者が「スケジュール登録」ボタン541を押下すると、受付部52は、スケジュール登録を受け付ける(ステップS17)。そして、送受信部51は、スケジュール管理サーバ8に対して、スケジュール登録要求を送信する(ステップS18)。これにより、スケジュール管理サーバ8の送受信部81は、スケジュール登録要求を受信する。
次に、スケジュール管理サーバ8の記憶・読出処理部89は、ステップS13で受信された組織IDを検索キーとして利用者管理DB8002(図10(B)参照)を検索することにより、対応する全ての利用者ID及び全ての利用者名を読み出す(ステップS19)。そして、送受信部81は、PC5に対して、スケジュール入力画面情報を送信する(ステップS20)。このスケジュール入力画面情報には、ステップS19で読み出された全ての利用者ID及び全ての利用者名が含まれている。全ての利用者名には、ステップS12でサインインのための入力を行った利用者Aである予約者の名称(名前)も含まれている。これにより、PC5の送受信部51は、スケジュール入力画面情報を受信する。
次に、PC5では、表示制御部24がディスプレイ508上に、図16に示されているようなスケジュール入力画面550を表示させる(ステップS21)。
このスケジュール入力画面550には、イベント名を入力するための入力欄551、共用体ID又は共用体名を入力するための入力欄552、イベントの実行(共用体の利用)開始予定日時を入力するための入力欄553、イベントの実行(共用体の利用)終了予定日時を入力するための入力欄554、アジェンダ等のメモを入力するための入力欄555、予約者名を表示するための表示領域556、予約者以外の他の参加者の参加者名を選択するための選択メニュー557、予約を登録する場合に押下されるための「OK」ボタン558、入力中又は入力された内容をキャンセルするための「CANCEL」ボタン559が含まれている。予約者名は、ステップS12でPC5にサインインのための入力を行った利用者の名称である。また、マウスポインタp1も表示されている。
なお、入力欄552には、電子メールアドレスを入力してもよい。また、選択メニュー557で、共用体名が選択されると、共用体も他の参加者として追加される。
次に、利用者Aが、入力欄551〜555に所定の事項を入力し、ポインタp1を利用して選択メニュー557からイベントに参加させたい利用者の名称(利用者名)を選択し、「OK」ボタン558を押下すると、受付部52は、スケジュール情報の入力を受け付ける(ステップS22)。そして、送受信部51は、スケジュール管理サーバ8に対して、スケジュール情報を送信する(ステップS23)。このスケジュール情報には、イベント名、共用体ID(又は共用体名)、開始予定日時、終了予定日時、各参加者の利用者ID、及びメモが含まれている。なお、スケジュール入力画面550において、入力欄552に共用体IDが入力された場合には、この共用体IDが送信され、入力欄552に共用体名が入力された場合には、この共用体名が送信される。また、スケジュール入力画面550では、選択メニュー557で利用者名が選択されるが、ステップS20で利用者IDも受信されているため、利用者名に対応する利用者IDが送信される。これにより、スケジュール管理サーバ8の送受信部81は、スケジュール情報を受信する。
次に、スケジュール管理サーバ8では、記憶・読出ステップS23によって受信された共用体ID(又は共用体名)を検索キーとして共用体管理DB8003(図10(C)参照)を検索することにより、対応する共用体名(又は共用体ID)を読み出す(ステップS24)。
次に、記憶・読出処理部89は、共用体予約管理DB8004(図11(A)参照)に対して、予約情報を記憶する(ステップS25)。この場合、記憶・読出処理部89は、予め登録しているスケジューラで管理されている共用体予約管理DB8004の共用体予約管理テーブルに1レコード分の予約情報を追加する。予約情報は、ステップS23によって受信されたスケジュール情報、及びステップS24によって読み出された共用体名(又は共用体ID)に基づいて構成されている。なお、共用体予約管理DB8004における利用開始予定日時は、スケジュール情報における開始予定日時に相当する。また、共用体予約管理DB8004における利用終了予定日時は、スケジュール情報における終了予定日時に相当する。
更に、記憶・読出処理部89は、イベント管理DB8005(図11(B)参照)に対して、予定情報を記憶する(ステップS26)。この場合、記憶・読出処理部89は、予め登録しているスケジューラで管理されているイベント管理DB8005のイベント管理テーブルに1レコード分の予定情報を追加する。予定情報は、ステップS23によって受信されたスケジュール情報に基づいて構成されている。なお、イベント管理DB8005におけるイベント開始予定日時は、スケジュール情報における開始予定日時に相当する。また、イベント管理DB8005におけるイベント終了予定日時は、スケジュール情報における終了予定日時に相当する。
以上により、利用者Aは、スケジュール管理サーバ8に自己のスケジュールを登録することができる。
<イベント開始処理>
ここでは、図17乃至図23用いて、予約者A(理光太郎)が予約しておいた会議室Xで、電子黒板2を利用して他の参加者と会議をする処理について説明する。図17及び図20は、イベントの開始処理を示したシーケンス図である。図19は、共用体の予約リスト画面を示した図である。図21は、プロジェクトリスト画面を示した図である。図22は、イベントの詳細情報画面を示した図である。図23は、利用者が電子黒板を利用する状態を示したイメージ図である。
まず、利用者Aが電子黒板2の電源スイッチ222を押下することで、電子黒板2の受付部22が、利用者から電源ONを受け付ける(ステップS31)。受付部22によって電源ONが受け付けられることで、図7に示されたLauncher102が起動する。そして、電子黒板2の表示制御部24は、図18に示されているように、ディスプレイ220上にサインインを行うためのサインイン画面110を表示させる(ステップS32)。このサインイン画面110には、利用者Aが自己のICカードを用いてサインインを行う場合に押下される選択アイコン111、利用者Aが自己の電子メールアドレスおよびパスワードを入力することによってサインインを行う場合に押下される選択アイコン113、およびサインインを行わずに電源OFFする場合に押下される電源アイコン115が含まれている。
次に、利用者Aが、選択アイコン111を押下して、ICカードリーダ等の近距離通信回路219に対する通信を行うか、又は、利用者Aが、選択アイコン113を押下して、利用者Aによる自己の電子メールアドレス及びパスワードを入力が行うことで、受付部22が、サインインの要求を受け付ける(ステップS33)。そして、送受信部21は、共用支援サーバ6に対して、サインイン要求を示すサインイン要求情報を送信する(ステップS34)。この場合、利用者が電源スイッチ222を押下するだけで、送受信部21が自動的にサインイン要求情報を送信する。このサインイン要求情報には、電子黒板2が設置されている国又は地域のタイムソーン情報、通信端末(ここでは電子黒板2)の利用者ID及び組織ID、パスワードが含まれている。これにより、共用支援サーバ6の送受信部61は、サインイン要求情報を受信する。
次に、共用支援サーバ6の認証部62は、利用者ID、組織ID、及びパスワードを利用して利用者Aの認証を行なう(ステップS35)。具体的には、記憶・読出処理部69は、ステップS35によって受信された利用者ID、組織ID、及びパスワードを検索キーとして、利用者認証管理DB6001(図8(A)参照)において、上記受信された利用者ID、組織ID、及びパスワードの組に対応する利用者ID、組織ID及びパスワードの組を検索する。対応する組がある場合には、認証部62は、要求元の利用者Aは正当な利用者であると判断する。対応する組がない場合には、認証部62は、要求元の利用者Aは不当な(正当でない)利用者であると判断する。正当でない場合には、送受信部61が電子黒板2に対して、正当でない旨の通知を行うが、ここでは、正当である場合について説明を続ける。
次に、共用支援サーバ6の記憶・読出処理部69は、ステップS34で受信された組織IDを検索キーとしてアクセス管理DB6002(図8(B)参照)を検索することにより、対応するアクセスID及びアクセスパスワードを読み出す(ステップS36)。
次に、送受信部61は、スケジュール管理サーバ8に対して、共用体の予約情報の要求を示す予約要求情報、及び利用者の予定情報の要求を示す予定要求情報を送信する(ステップS37)。予約要求情報及び予定要求情報には、ステップS34で受信された、タイムゾーン情報、通信端末の利用者ID及び組織ID、並びにステップS36で読み出された、アクセスID及びパスワードが含まれている。これにより、スケジュール管理サーバ8の送受信部81は、予約要求情報及び予定要求情報を受信する。
次に、スケジュール管理サーバ8の認証部82は、アクセスID及びアクセスパスワードを利用して共用支援サーバ6の認証を行なう(ステップS38)。具体的には、記憶・読出処理部89は、サーバ認証管理DB8006(図12(A)参照)において、ステップS37によって受信されたアクセスID及びアクセスパスワードの組に対応するアクセスID及びアクセスパスワードの組を検索する。対応する組がある場合には、認証部82は、要求元の共用支援サーバ6を正当なアクセス者であると判断する。対応する組がない場合には、認証部82は、要求元の共用支援サーバ6を不当な(正当でない)アクセス者であると判断する。正当でない場合には、送受信部81が共用支援サーバ6に対して、正当でない旨の通知を行うが、ここでは、正当である場合について説明を続ける。
スケジュール管理サーバ8の記憶・読出処理部89は、ステップS35によって受信された通信端末の利用者IDを検索キーとして、上記特定しているスケジューラで管理している共用体予約管理DB8004(図11(A)参照)を検索することにより、対応する予約情報を読み出す(ステップS38)。この場合、記憶・読出処理部89は、利用開示予定日時が本日である予約情報を読み出す。
更に、記憶・読出処理部89は、ステップS37によって受信された通信端末の利用者IDを検索キーとして、上記特定しているイベント管理DB8005(図11(B)参照)を検索することにより、対応する予定情報を読み出す(ステップS39)。この場合、記憶・読出処理部89は、イベント開始予定日時が本日である予定情報を読み出す。スケジュール管理サーバ8が、電子黒板2等の通信端末とは別の国や地域にあった場合には、タイムゾーン情報に基づいて、タイムゾーンを通信端末が設置されている国や地域に併せて調整している。
次に、記憶・読出処理部89は、ステップS37によって受信された通信端末の利用者IDを検索キーとして、プロジェクトメンバ管理DB8007(図12(B)参照)を検索することにより、通信端末の利用者IDを含む全プロジェクトのプロジェクトID及びプロジェクト名を読み出す(ステップS41)。
次に、送受信部81は、共用支援サーバ6に対して、ステップS39で読み出された予約情報、ステップS40で読み出された予定情報、並びにステップS41で読み出された全プロジェクトID及び全プロジェクト名を送信する(ステップS42)。これにより、共用支援サーバ6の送受信部61は、予約情報、予定情報、全プロジェクトID及び全プロジェクト名を受信する。
次に、共用支援サーバ6の作成部63は、ステップS42によって受信された予約情報及び予定情報に基づいて、予約リストを作成する(ステップS43)。そして、送受信部61は、電子黒板2に対して、予約リストの内容を示す予約リスト情報、並びに、全プロジェクトID及び全プロジェクト名を送信する(ステップS44)。これにより、電子黒板2の送受信部21は、予約リスト情報、並びに、全プロジェクトID及び全プロジェクト名を受信する。
次に、電子黒板2では、表示制御部24が、ディスプレイ220上に、図19に示されているような予約リスト画面230を表示させる(ステップS45)。この予約リスト画面230には、共用体名(ここでは場所名)を表示する表示領域231、及び本日の日時を表示する表示領域232が含まれている。更に、予約リスト画面230には、本日の本共用体(ここでは、会議室X)を利用するイベントを示すイベント情報235,236,237等が表示されている。各イベント情報には、イベント毎に、本共用体の利用開始予定時刻及び利用終了予定時刻、イベント名、本共用体を予約した予約者の名称(予約者名)が含まれている。イベント情報には、利用者が開始するイベントを特定する場合に押下される開始ボタン235s,236s,237s等が含まれている。
次に、図20において、利用者Aが、例えば、電子ペン2500等で開始ボタン235sを押下すると、受付部22が、イベント情報235で示されるイベントの選択を受け付ける(ステップS51)。そして、表示制御部24は、ステップS42によって受信されたプロジェクトID及びプロジェクト名に基づいて、ディスプレイ220上に、図21に示されているようなプロジェクトリスト画面240を表示させる(ステップS52)。プロジェクトリスト画面240には、各プロジェクトを示すプロジェクトアイコン241〜246が含まれている。また、プロジェクトリスト画面240は、選択されたプロジェクトアイコンを確定する場合に押下されるための「OK」ボタン248、プロジェクトアイコンの選択をキャンセルするための「CANCEL」ボタン249が含まれている。
次に、図21において、利用者Aが、例えば、電子ペン2500等で、プロジェクトアイコン241を押下すると、受付部22が、プロジェクトアイコン241で示されるプロジェクトの選択を受け付ける(ステップS53)。
次に、電子黒板2の送受信部21は、共用支援サーバ6に対して、上記ステップS51で選択された予定イベントを示す予定イベントID、及び上記ステップS53で選択されたプロジェクトを示すプロジェクトIDを送信する(ステップS54)。これにより、共用支援サーバ6の送受信部61は、選択された予定イベントID及び選択されたプロジェクトIDを受信する。
次に、共用支援サーバ6では、生成部64が、固有の実行イベントIDを生成する(ステップS55)。そして、記憶・読出処理部69が、ステップS55で生成された実行イベントID、ステップS54で受信された予約イベントID、予約者の利用者ID及び組織ID、並びにイベント情報を関連付けて管理する(ステップS56)。なお、予約者の利用者ID及び組織ID、並びにイベント情報は、ステップS42で受信された予約情報及び予定情報に基づくID及び情報である。なお、この時点では、予約管理テーブル(図8(C)参照)における参加有無欄への入力はない。
次に、記憶・読出処理部69は、上記ステップS54によって受信されたプロジェクトID、及び上記ステップS55によって生成された実行イベントIDを関連付けて管理する(ステップS57)。そして、送受信部61は、電子黒板2に対して、ステップS55で生成された実行イベントIDを送信する(ステップS58)。これにより、電子黒板2の送受信部21は、実行イベントIDを受信する。
次に、電子黒板2では、記憶・読出処理部29は、記憶部2000に、実行イベントIDを記憶しておく(ステップS59)。そして、表示制御部24は、ディスプレイ220上に、図22に示されているように、選択されたイベントの詳細情報画面250を表示させる(ステップS60)。このイベントの詳細情報画面250には、イベント名の表示領域251、イベントの実施予定時間(開示予定時間及び終了予定時間)の表示領域252、及び予約者名の表示領域253が含まれている。更に、イベントの詳細情報画面250には、メモの内容を表示するための表示領域256、及び参加予定者名を表示するための表示領域257が表示されている。この表示領域257には、図16で示された予約者名及び選択された他の参加者名が表示されると共に、各参加予定者名には実際に会議に参加している人をチェックするためのチェックボックスが表示されている。また、イベントの詳細情報画面250の右下側には、この詳細情報画面250を閉じるための「閉じる」ボタン259が含まれている。
次に、利用者が、参加予定者名のうち、実際に参加している利用者のチェックボックスにチェックして、「閉じる」ボタン259を押下すると、受付部22は、参加者の選択を受け付ける(ステップS61)。そして、送受信部21は、共用支援サーバ6に対して、各参加予定者の利用者ID及び参加の有無を示す情報を送信する(ステップS62)。これにより、共用支援サーバ6の送受信部61は、各参加予定者の利用者ID及び参加の有無を示す情報を受信する。
次に、共用支援サーバ6では、予定管理DB6003において、入力されていなかった参加有無欄に、参加の有無を記憶して管理する(ステップS63)。
以上により、利用者Aは、共用体(ここでは、会議室X)及び通信端末(ここでは、電子黒板2)を利用して、イベント(ここでは、方針決定会議)を開始する。そして、図23に示されているように、利用者Aは、会議室Xで、電子黒板2を利用して会議を行うことができる。
ここで、図24を用いて、電子黒板2のディスプレイ220上に表示される画面について説明する。図24は、電子黒板のディスプレイ内に表示される画面例である。
図24に示されているように、ディスプレイ220上に表示画面100は、左側から、メニュー表示領域120、イベント詳細表示領域150、及び描画領域140に分かれている。メニュー表示領域120は、Launcher102の操作表示画面(ウィンドウ)の一例である。
これらのうち、メニュー表示領域120には、表示画面100内におけるメニュー表示領域120の表示位置を変更する際に押下される表示位置変更アイコン130、イベント開始からの経過時間またはイベント終了までの残り時間を示す時間情報123、及びイベント実行中の各種処理を行う際に選択(押下)される複数の操作アイコン125(125a〜125h)が含まれている。
操作アイコン125aは、実行中のイベントの詳細情報を閲覧するために選択(押下)される。操作アイコン125bは、各種外部アプリ103を起動させる際に選択(押下)される。操作アイコン125cは、起動中の外部アプリ103のアプリ表示画面の表示を切り替える際に選択(押下)される。操作アイコン125dは、記憶部2000の特定の記憶領域に記憶されたファイルデータを閲覧する際に選択(押下)される。操作アイコン125eは、外部アプリ103のアプリ表示画面の画面サイズを変更する際に選択(押下)される。操作アイコン125fは、ディスプレイ220に表示されている表示画面100をキャプチャする際に選択(押下)される。操作アイコン125gは、実行中のイベントを終了する際に選択(押下)される。操作アイコン125hは、ブラウザを用いた検索を行うためにブラウザアプリ103cを起動させる際に選択(押下)される。
また、イベント詳細表示領域150には、図16で示される予定入力画面で入力されたイベントの詳細情報が含まれている。
更に、描画画面140には、利用者が電子ペン2500で描画した画像等が表示される。描画画面140内の右上側には、電子黒板2の電源をOFFする場合に押下される電源アイコン115が含まれている。更に、描画領域140内の左上側には、アクションアイテムを登録する場合に押下されるアイコンr1,アクションアイテムを閲覧する場合に押下されるアイコンr2が含まれている。
ここで、電子黒板2に表示される表示画面100に含まれる各種アイコンは、「受付領域」の一例である。受付領域は、アイコンやボタン等の画像だけでなく、「変更」等の文字、または画像と文字を組み合わせたものであってもよい。ここでの画像は、記号や図形だけでなく、イラストや模様等のユーザが視認できる画像であればよい。また、各種アイコンの選択(押下)は、各種アイコンに対する操作の一例である。各種アイコンに対する操作には、例えば、電子ペン2500を用いたディスプレイ220への入力操作、PC2700が有する入力手段の一例であるマウスによるダブルクリックまたはシングルクリック、PC2700が有する入力手段の一例であるキーボードを用いた入力操作が挙げられる。例)の表示位置を変更させる受付領域の一例である。
<アクションアイテムの登録処理>
続いて、図25乃至図28を用いて、アクションアイテムの登録処理について説明する。図25は、アクションアイテムの登録処理を示したシーケンス図である。図26は、アクションアイテムを認識する描画画面の表示例である。図27は、アクションアイテム確認画面を含む描画画面の表示例である。図28は、アクションアイテムの期限日を選択するためのカレンダを示す描画画面の表示例である。なお、図26乃至図28には、図24に示されている3つの領域のうち、描画領域140が示されている。
まず、図24において、利用者が、描画画面140上に描画したり資料画像等を表示したりした後、アイコンr1を押下すると、受付部22は、アクションアイテムの登録要求を受け付ける(ステップS71)。次に、図26に示されているように、利用者が電子ペン2500を用いて、電子黒板2の描画画面260a上にアクションアイテム(ここでは「議事録を提出」)を描画した後に、アクションアイテムの内容を示した画像(描画像)261を線(指定領域262)で囲うと、受付部22は、画像261を含む所定領域の指定を受け付け、認識部26は、所定領域に含まれている画像261を認識する(ステップS72)。
次に、表示制御部24は、図27に示されているように、描画画面260b上に、アクションアイテムの実行者の候補者リスト265を表示する(ステップS73)。そして、利用者は、電子ペン2500を用いて、アクションアイテムを実行する特定の実行者を選択すると、受付部22は、特定の実行者の選択を受け付ける(ステップS74)。
次に、表示制御部24は、図28に示されているように、描画画面260c上に、アクションアイテムの実行期限日の指定を受け付けるためのカレンダ267を表示する(ステップS75)。そして、利用者は、電子ペン2500を用いて、特定の期限日を選択すると、受付部22は、特定の期限日の選択を受け付ける(ステップS74)。なお、カレンダ267は、期限日指定画面の一例である。期限指定画面は、曜日等が記載されていない日付リスト等であってもよい。
次に、送受信部21は、共用支援サーバ6に対して、アクションアイテム登録要求を示すアクションアイテム登録要求情報を送信する(ステップS77)。このアクションアイテム登録要求情報には、アクションアイテムが発生したイベントを示す実行イベントID、ステップS74で選択されたアクションアイテムの実行者の利用者ID、ステップS72で認識されたアクションアイテムの画像データ(ここでは、「議事録を提出」の画像データ)、及びステップ76で受け付けられたアクションアイテムの実行の期限日が含まれている。即ち、送受信部21は、所定領域内の画像のデータを実行されているイベントで生じたアクションアイテムの内容を示した画像データとして送信する。これにより、共用支援サーバ6の送受信部61は、アクションアイテム登録要求情報を受信する。
次に、共用支援サーバ6では、記憶・読出処理部69が、ステップS77で受信された実行イベントIDを検索キーとして実行イベント管理DB6004を検索することにより、対応するプロジェクトIDを読み出す(ステップS78)。
次に、生成部64は、アクションアイテムを識別するための固有のアクションアイテムIDを生成する(ステップS79)。そして、記憶・読出処理部69は、アクションアイテム管理DB6004に対して、ステップS77で受信された実行イベントID毎に、アクションアイテムの実行者の利用者ID、期限日、及び、ステップS79で生成されたアクションアイテムIDを関連付けて管理する(ステップS80)。
次に、記憶・読出処理部69は、アクションアイテムの実行者の利用者IDを検索キーとして利用者認証管理DB6001を検索することにより、対応する組織IDを読み出す(ステップS81)。
次に、記憶・読出処理部69は、ステップS81で読み出した組織IDを検索キーとしてアクセス管理DB6002を検索することにより、対応するアクセスID及びアクセスパスワードを読み出す(ステップS82)。そして、生成部64は、アクションアイテムの内容を示した画像データのURLを生成する(ステップS83)。この場合、生成された画像データのURLは、記憶・読出処理部69によって、アクションアイテム管理DB6004で管理される。
次に、送受信部61は、スケジュール管理サーバ8に対して、アクションアイテムの登録要求を示すアクションアイテムの登録要求情報を送信する(ステップS84)。このアクションアイテムの登録要求情報には、ステップS78で読み出されたプロジェクトID、ステップS77で受信された実行者の利用者ID、ステップS83で生成されたアクションアイテムの画像データのURL、ステップS77で受信された期限日及びアクションアイテムの画像データ、ステップS82で読み出されたアクセスID及びアクセスパスワードが含まれている。これにより、スケジュール管理サーバ8の送受信部81は、アクションアイテムの登録要求情報を受信する。
次に、スケジュール管理サーバ8では、認証部82が、アクセスID及びアクセスパスワードを利用して共用支援サーバ6の認証を行なう(ステップS85)。この認証は、ステップS36と同様の処理であるため、説明を省略する。ここでは、正当である場合について説明を続ける。
次に、記憶・読出処理部89は、アクションアイテム管理DB8008に対して、ステップS84で受信された各種データ(情報)を記憶して管理する(ステップS86)。これにより、スケジュール管理サーバ8は、共用支援サーバ6側と同じ内容のデータを管理する。
<アクションアイテムの閲覧処理>
続いて、図29乃至図31を用いて、アクションアイテムの閲覧処理について説明する。図29は、アクションアイテムの閲覧処理を示したシーケンス図である。図30は、PC上にプロジェクトリスト画面を示した図である。図31は、PC上にアクションアイテム画面を示した図である。なお、図29のステップS111〜S116の処理は、図13のステップS11〜S16の処理と同様であるため、説明を省略する。
次に、図15に示されている初期画面540において、利用者が「アクションアイテム閲覧」ボタン542を押下すると、受付部52は、アクションアイテムの閲覧を受け付ける(ステップS117)。
そして、送受信部51は、スケジュール管理サーバ8に対して、アクションアイテム閲覧要求を示すアクションアイテム閲覧要求情報を送信する(ステップS118)。これにより、スケジュール管理サーバ8の送受信部81は、アクションアイテム閲覧要求情報を受信する。
次に、スケジュール管理サーバ8の記憶・読出処理部89は、ステップS113で受信された利用者ID及び組織IDを検索キーとしてプロジェクトメンバ管理DB8007を検索することにより、対応するプロジェクトID及びプロジェクト名を読み出す(ステップS119)。そして、送受信部81は、PC5に対して、プロジェクトID及びプロジェクト名を送信する(ステップS120)。
次に、PC5では、表示制御部54がディスプレイ508上に、図30に示されているようなプロジェクトリスト画面570を表示させる(ステップS121)。このプロジェクトリスト画面570は、図21に示されているように、電子黒板2で表示されたプロジェクトリスト画面240と同様の内容を示している。即ち、図30のプロジェクトアイコン571〜576、ボタン578,579は、それぞれ、図21のプロジェクトアイコン241〜246、ボタン248,249に相当する。
次に、図30において、利用者Aが、例えば、マウス512等で、プロジェクトアイコン571を押下すると、受付部52が、プロジェクトアイコン571で示されるプロジェクトの選択を受け付ける(ステップS122)。
次に、PC5の送受信部51は、スケジュール管理サーバ8に対して、上記ステップS122で選択されたプロジェクトのプロジェクトIDを送信する(ステップS123)。これにより、スケジュール管理サーバ8は、プロジェクトIDを受信する。
次に、スケジュール管理サーバ8では、記憶・読出処理部89が、ステップS123で受信されたプロジェクトIDを検索キーとしてアクションアイテム管理DB8008を検索することにより、対応するアクションアイテムに関する情報を読み出す(ステップS124)。アクションアイテムに関する情報は、アクションアイテムID、アクションアイテムの実行者の利用者ID、期限日及びアクションアイテムの内容を示す画像データの保存先である。次に、記憶・読出処理部89は、アクションアイテムの内容を示す画像データの保存先から、アクションアイテムの内容を示す画像データを読み出す(ステップS125)。更に、記憶・読出処理部89は、ステップS124で読み出したアクションアイテムの実行者の利用者IDを検索キーとして利用者管理DB8002を検索することにより、対応する利用者名を読み出す(ステップS126)。そして、送受信部81は、PC5に対して、ステップS124によって読み出されたアクションアイテムID、アクションアイテムの実行者の利用者ID、及び期限日、ステップS125で読み出された画像データ、
並びにステップS126によって読み出された利用者名を送信する(ステップS127)。これにより、PC5の送受信部51は、アクションアイテムの実行者の利用者ID及び利用者名、並びに、アクションアイテムの画像データ、及び期限日を受信する。
次に、PC5では、表示制御部54は、ステップS127によって受信されたデータ(情報)に基づき、ディスプレイ508上に図31に示されているようなアクションアイテム画面580を表示させる(ステップS128)。図31に示されているように、アクションアイテム画面580には、アクションアイテム情報581〜584が含まれている。例えば、アクションアイテム情報581には、図26で識別されたアクションアイテムの内容を示す画像、図27で選択された利用者名、及び図28で指定された期限日が含まれている。また、アクションアイテム画面580の右下部分には、アクションアイテム画面580を閉じる場合に押下される「閉じる」ボタン589が含まれている。
これにより、利用者は、同じプロジェクト内の複数のイベントで発生したアクションアイテムを閲覧することができる。
なお、図29では、PC5によってアクションアイテムを閲覧する場合について説明したが、図24において、利用者がアイコンr2を押下した場合であっても同様の処理によって、電子黒板2でアクションアイテムを閲覧することができる。
〔その他の例〕
続いて、図32を用いて、アクションアイテムの指定を開始する場合の確認画面を表示する場合について説明する。図32は、アクションアイテムの指定を開始する場合の確認画面を示した図である。
上記実施形態では、図24において、利用者が、描画画面140上に描画したり資料画像等を表示したりして、アイコンr1を押下した後(S71参照)、図26において、利用者が、電子ペン2500を用いてアクションアイテムの指定領域262を特定した(S72参照)。これに対して、利用者が、アイコンr1又は他のアイコンを押下した場合(S71参照)、直ぐにステップS72の処理に進まずに、表示制御部24が、描画画面140上に、図32に示されているような確認画面141を表示してもよい。
この確認画面141には、利用者の操作を説明するための操作説明図142、説明コメント143、指定領域262の特定を行わない場合に押下(選択)されるCancelボタン145、及び、指定領域262の特定を行う場合に押下(選択)されるOKボタン146が表示されている。利用者がOKボタン146を押下すると、ステップS72の処理に進む。
このように、表示制御部24が、一旦、確認画面141を表示することで、利用者にアクションアイテムの特定を行ってもよいかの判断を促して、誤操作を事前に防ぐことができる。
<<実施形態の主な効果>>
本実施形態によれば、図26、図27、及び図28に示されているように、利用者は会議で使用中の電子黒板2で、アクションアイテムの内容、アクションアイテムの実行者、及び期限日を設定することができる。これにより、会議等で発生したアクションアイテムの実行漏れを防ぐため、利用者は、PC5等を使用して、スケジューラのサーバ等にアクセスしてアクションアイテムを登録する必要がなく、手間が掛かることを抑制することができるという効果を奏する。
また、図26に示されているように、利用者は、電子ペン2500で描画したアクションアイテムの内容を示した画像(ここでは「議事録を提出」)261を線(指定領域262)で囲うだけで、電子黒板2はアクションアイテムの画像であると認識するため、アクションアイテムの内容を容易に特定することができるという効果を奏する。
更に、図27に示されているように、電子黒板2は、アクションアイテムを実行する各候補者を示す候補者リスト265を表示して、利用者の選択を促すため、利用者は、わざわざ実行者名を入力する必要がないという効果を奏する。
また、図28に示されているように、電子黒板2は、アクションアイテムの実行期限日を選択するカレンダ267を表示して、利用者の選択を促すため、利用者は、わざわざ期限日を入力する必要がないという効果を奏する。