JP2019190779A - レンジフードおよびレンジフードシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】通常の運転を行っている中で故障か否かを判定し可用性を向上させる。【解決手段】空気の流れを発生させるファン51と、ファンを回転駆動するモータ52と、モータの消費電力を検出するモータ電力検出部12と、ファンの回転数を検出するファン回転数検出部13と、ファンの回転数とモータの消費電力の関係を示す機種特性を記憶する機種特性記憶部21と、モータ電力検出部が検出した消費電力とファン回転数検出部が検出した回転数の関係を示す状態情報が、機種特性記憶部が記憶する機種特性に対して、所定の閾値以上逸脱しているか否かを判定する状態判定部11とを備えるレンジフードを提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、レンジフードおよびレンジフードシステムに関する。
従来から、自己のモータなどの駆動部が故障しているか否かの判定を行うファンを制御する装置等が提案されている。たとえば、特許文献1は、故障診断モード運転を実施し、モータの性能劣化を把握することを目的とするファンフィルタユニットを開示する。このファンフィルタユニットは、ファンと、モータと、フィルタとを備え、モータの駆動制御を行うとともにモータの状態を監視する制御部を備え、通常モード運転手段と、遠隔運転モード運転手段と、故障診断モード運転手段を有する。故障診断モード運転手段は、定期的あるいは外部機器からの指示により故障診断用回転数でモータを駆動する故障診断モードを起動し、そのときのモータ回転数、モータ電流などの情報から、モータの性能劣化を確認する。
また、フィルタの汚れを清掃すること喚起するために使用者に報知するレンジフードが提案されている。たとえば、特許文献2は、グリスフィルタの定期的な清掃を使用者に義務つけるに好適な換気扇におけるグリスフィルタの洗浄喚起システムを開示する。この洗浄喚起システムは、ファンの駆動スイッチのON回数をカウントし、そのカウント数が段階的に設定された所定累積カウント数に達する度に音声発生部からグリスフィルタの洗浄を促す警報音を所定時間発するように構成し、段階的に設定された所定累積カウント数に達する度に警報音が厳しくなるようにする。
特開2015−108468号公報 特開2002−071176号公報
従来技術のこの種のレンジフードなどの装置は、通常の運転モード以外に故障診断用の回転数でモータを回転させる診断モードを有していた。しかし、このように通常運転以外に故障診断用の時間を使って故障の判定を行わなければならないので、当該装置の可用性を低減させる原因となっていた。
また、上記レンジフードでは、累積運転回数や累積使用時間が清掃の時期に対応した代用値とし、これらが所定の回数や時間に達すると使用者にフィルタの清掃時期を知らせていた。しかし、これらの代用値は、実際のフィルタの目詰まり状態を示すものとは言えず、フィルタは実際は目詰まりしていないのに清掃時期として報知したり、既に目詰まりしているのに清掃時期を報知しないという問題があった。
そこで、本発明は、従来のかかる課題を鑑みてなされたものであり、通常の運転を行っている中で故障か否かを判定し可用性を向上させるレンジフードを提供する。さらに、本発明は、ファンの汚れやフィルタやダクト内部や屋外排気口等の汚れ・目詰まりによる通気抵抗の増加を検知して正しいメンテナンス時期を検知するレンジフードを提供する。
上記課題を解決するために、空気の流れを発生させるファンと、ファンを回転駆動するモータと、モータの消費電力を検出するモータ電力検出部と、ファンの回転数を検出するファン回転数検出部と、ファンの回転数とモータの消費電力の関係を示す機種特性を記憶する機種特性記憶部と、モータ電力検出部が検出した消費電力とファン回転数検出部が検出した回転数の関係を示す状態情報が、機種特性記憶部が記憶する機種特性に対して、所定の閾値以上逸脱しているか否かを判定する状態判定部と、を備えるレンジフードが提供される。
これによれば、通常運転時のモータの消費電力とファンの回転数に基づいて故障か否かを判定することで可用性を向上させるレンジフードを提供することができる。
さらに、状態情報が所定の閾値以上逸脱していると状態判定部が判定した場合、状態確認の報知を行う報知部をさらに備えることを特徴としてもよい。
これによれば、故障について使用者に知らせることができる。
さらに、自身の識別番号を記憶する識別情報記憶部と、ネットワークを介して通信を行う通信部とをさらに備え、報知部は、識別番号と共に、状態確認の報知をネットワークを介して使用者以外の者に行うことを特徴としてもよい。
これによれば、故障についてメンテナンスを行う管理会社などに自動的に知らせることができる。
上記課題を解決するために、空気の流れを発生させるファンと、ファンを回転駆動するモータと、流れる空気の単位時間当たりの風量の設定値を検出する風量設定値検出部と、ファンの回転数を検出するファン回転数検出部と、単位時間当たりの風量の設定値とファンの回転数の関係を示す機種特性を記憶する機種特性記憶部と、風量設定値検出部が検出した設定値とファン回転数検出部が検出した回転数の関係を示す状態情報が、機種特性記憶部が記憶する機種特性に対して、所定の閾値以上逸脱しているか否かを判定する状態判定部と、を備えるレンジフードが提供される。
これによれば、設定風量とファンの回転数に基づいて通気抵抗が増加しているか否かを判定することで、正しいメンテナンス時期を検知するレンジフードを提供することができる。
上記課題を解決するために、空気の流れを発生させるファンと、ファンを回転駆動するモータと、流れる空気の単位時間当たりの風量の設定値を検出する風量設定値検出部と、モータの消費電力を検出するモータ電力検出部と、単位時間当たりの風量の設定値とモータの消費電力の関係を示す機種特性を記憶する機種特性記憶部と、風量設定値検出部が検出した設定値とモータ電力検出部が検出した消費電力の関係を示す状態情報が、機種特性記憶部が記憶する機種特性に対して、所定の閾値以上逸脱しているか否かを判定する状態判定部と、を備えるレンジフードが提供される。
これによれば、設定風量とモータの消費電力に基づいて通気抵抗が増加しているか否かを判定することで、正しいメンテナンス時期を検知するレンジフードを提供することができる。
上記課題を解決するために、上記のレンジフードと、そのレンジフードとネットワークを介して接続されるサーバと、を備えるレンジフードシステムであって、レンジフードは、自身の識別番号を記憶する識別情報記憶部と、ネットワークを介してサーバと通信を行う通信部とをさらに備え、機種特性記憶部と状態判定部は、サーバに配置され、サーバに配置された機種特性記憶部は、それぞれの識別番号に対応する機種特性を記憶し、通信部は、識別情報記憶部が記憶する識別番号と状態情報をサーバへ送信し、状態判定部は、サーバが受信した状態情報が、機種特性記憶部に記憶され、サーバが受信した識別番号に対応する機種特性に対して、所定の閾値以上逸脱しているか否かを判定するレンジフードシステムが提供される。
これによれば、サーバに情報を集約し、サーバが判定を行うことで、これらに含まれるデータやプログラムを容易に集中管理できると共に、複数のレンジフードからの情報を得ることができるので、より正確なメンテナンス時期を検知することができる。
さらに、サーバは、状態確認の報知を行う報知部を備え、報知部は、状態情報が所定の閾値以上逸脱していると状態判定部が判定した場合に、レンジフードの使用者の携帯端末および/または使用者以外の者に対して報知を行うことを特徴としてもよい。
これによれば、サーバから報知を行うことで、より柔軟で広範な報知が可能となる。
さらに、識別情報記憶部は、レンジフードが設置された地域の位置情報をさらに含み、サーバは、それぞれのレンジフードの識別番号に対応した位置情報を保存し、地域的な分布を検出する地域情報検出部をさらに備え、通信部は、識別情報記憶部が記憶する識別番号および位置情報と、状態情報とをサーバへ送信し、地域情報検出部は、状態判定部により所定の閾値以上逸脱していると判定されたレンジフードが地域的な拡がりで存在することを検出した場合、状態判定部は、判定を所定時間行わない、または、所定の閾値を大きくすることを特徴としてもよい。
これによれば、地域的な位置情報と共に複数のレンジフードからの情報を得ることができるので、地域的な拡がりで異常状態を検出する場合(たとえば台風の接近などの場合)に、誤報を回避することで、正しいメンテナンス情報を使用者に知らせることができる。
さらに、サーバは、インターネットを介して天気情報を取得する天気情報取得部をさらに備え、状態判定部は、天気情報取得部が取得した天気情報に基づき、所定の閾値を変更することを特徴としてもよい。
これによれば、サーバが集中的に天気の情報を収集し、その情報に基づき判定を行うことで、強風により通気抵抗が高くなったような場合でも、総合的な判定が可能となり、誤報を回避し、正しいメンテナンス情報を知らせることができる。
以上説明したように、本発明によれば、通常の運転を行っている中で故障か否かを判定し可用性を向上させと共に、通気抵抗の増加を検知して正しいメンテナンス時期を検知するレンジフードを提供することができる。
本発明に係る第一実施例のレンジフードのブロック構成図。 本発明に係る第一実施例の変形例のレンジフードのブロック構成図。 本発明に係る第二実施例のレンジフードのブロック構成図。 本発明に係る第二実施例の変形例のレンジフードのブロック構成図。 本発明に係る第三実施例のレンジフードシステムのブロック構成図。 本発明に係る第三実施例の変形例のレンジフードシステムのブロック構成図。 レンジフードにおける設定風量毎の、静圧、風量、ファン回転数と消費電力の関係の例(シロッコファンの場合)。
以下では、図面を参照しながら、本発明に係る各実施例について説明する。
<第一実施例>
図1を参照し、本実施例におけるレンジフード100を説明する。レンジフード100は、ダイニングやリビングダイニングにおいて調理器の上方や周囲に設置される。レンジフード100は、主に調理器で調理されることで発生する油煙や水蒸気などを空気と共に吸引、捕集し、油煙に含まれる油分をフィルタなどで除去しまたはそのまま、排気ダクトなどを通して外部に排出する。
レンジフード100は、そのような空気の流れを発生させるファン51と、ファン51を回転駆動するモータ52から構成される送風機50を備える。ファン51は、シロッコファンであるが、軸流ファンであってもよく、特に限定されない。またモータ52は、交流電源用、直流電源用いずれであってもよく、特に限定されない。レンジフード100の仕様に従い、適宜選択される。レンジフード100は、調理器から立ち上る油煙等を捕集し易くするようにフードや整流板(図示せず)を備えることが好ましい。
また、レンジフード100は、使用者が操作するための操作部40を備える。操作部40は、使用者がレンジフード100をオンオフするための運転/停止スイッチ41と、レンジフード100が吸引/排出する風量を設定するための風量設定スイッチ42を備える。風量設定スイッチ42は、たとえば強中弱といったように多段階の風量を設定できることが好ましい。なお、操作部40は、レンジフード100に直接設けられてもよいし、遠隔から無線通信等を介して操作できるようにしてもよい。
レンジフード100は、操作部40の指示を受けて、送風機50の制御や状態検出を行う制御部10を備える。制御部10は、モータ52の消費電力を検出するモータ電力検出部12と、ファン51の単位時間当たりの回転数を検出するファン回転数検出部13と、風量設定スイッチ42の信号を受信し風量の設定値を検出する風量設定値検出部14と、レンジフード100の状態を判定する状態判定部11と、を備える。制御部10は、マイクロコンピュータに実装され、各部の検出/制御方法は、マイクロコンピュータ内のプログラムにより実現される。
モータ電力検出部12は、負荷であるモータ52の消費電力を検出する。検出の方法は、モータ52にかかる電圧や電流を検出するなどであり、特に限定されない。ファン回転数検出部13は、ファン51の回転速度、換言すれば、単位時間当たりの回転数を検出する。単位時間当たりの回転数とは、通常1分当たりの回転数(RPM:Rotations Per Minute)で表される。ファン51がモータ52の回転軸に直結されている場合には、ファン51の回転数は、モータ52の回転数と一致するので、モータ52の回転数であってもよい。
風量設定値検出部14は、風量設定スイッチ42から電気的信号を受信し、風量設定スイッチ42において使用者が大きな風量(強)を指定したのか、中程度の風量(中)を指定したのか、小さな風量(弱)を指定したのかを検出する。風量設定値検出部14が風量設定スイッチ42から所定の信号を受信すると、制御部10は、その受信した信号に応じてた所定電圧でモータを駆動し、送風機50を駆動する。
ここで、図7を参照し、レンジフード100における、設定風量毎のファン回転数と消費電力の関係の一例を、静圧と実際の風量を含めて説明する。なお、この例は、ファン51はモータ52の回転軸に取り付けられたシロッコファンであり、静圧が変化してもモータ52に加えられる電圧は一定な場合である。制御部10は、たとえば風量設定値検出部14が設定値として「強」の信号を受信すると、所定電圧でモータを駆動しファン51が静圧(0〜200Pa)に応じて1024RPMから1419RPMの間で回転するように駆動制御する。静圧がゼロPa、風量が565m/hの場合は、全く通気抵抗が無い状態であり最大の実風量が得られる状態である。この状態のときに、ファン51(モータ52)は1024RPMで回転する。また、この状態のとき、モータ52の消費電力は、85.7kWhであることが予め分かっている。
また、静圧が200Pa、風量がゼロm/hの場合は、フィルタや排気ダクトが完全に詰まった状態である。この状態のときに、ファン51(モータ52)は1419RPMで回転し、その時のモータ52の消費電力が48.2kWhであることが予め分かっている。また、全く通気抵抗が無い状態と完全に詰まった状態の中間辺り、静圧が100Pa、風量が432m/hの場合は、ファン51は1136RPMで回転し、その時のモータ52の消費電力が76.6kWhであることが予め分かっている。説明は省略するが、風量設定値検出部14が設定値として「弱」の信号を受信した場合も同様である。このように、ファン51の回転数とモータ52の消費電力の関係は、予め分かっており、この関係は、レンジフード100の機種の仕様により、機種特性として定まっている。なお、図7ではファン51の回転数とモータ52の消費電力の関係は代表点のみを記載しているが、必要範囲においてより多くのデータ、例えば静圧5Pa間隔などで用意されていてもよく、または、ファン51の回転数とモータ52の消費電力の関係を表す近似式により用意されていても良いものである。
レンジフード100は、レンジフード100のその機種や個体に関する情報を記憶する記憶部20を備えており、本実施例では、記憶部20内の機種特性記憶部21が、上述したような機種に依存する特性として、ファン51の回転数とモータ52の消費電力の関係を記憶する。記憶部20は、制御部10のマイクロコンピュータの中に含まれてもよいし、ROM(Read Only Memory)としてマイクロコンピュータからアクセス可能な記憶媒体の中に含まれてもよい。機種特性記憶部21は、レンジフード100の機種ごとに異なる機種の特性として、ファン51の回転数とモータ52の消費電力の関係を対応付けて記憶する。
状態判定部11は、モータ電力検出部12が検出した消費電力とファン回転数検出部13が検出した回転数の関係を示す状態情報が、機種特性記憶部21が記憶する機種特性に対して、所定の閾値以上逸脱しているか否かを判定する。状態判定部11は、通常運転中にその時点のレンジフード100の状態の情報として、モータ電力検出部12が検出するモータ52の消費電力とファン回転数検出部13が検出するファン51の回転数を取得する。状態判定部11は、取得した消費電力とファン回転数の関係を、機種特性記憶部21に予め記憶されているその機種の消費電力とファン回転数の関係と比較する。
たとえば、取得した消費電力が約76.6kWhであった場合、機種特性記憶部21に予め記憶されているその機種の消費電力とファン回転数の関係を参照すると図7に示すように、その時のファン回転数は1136RPMである。しかしながら、取得したファン回転数が1136RPMを大きく下回るような場合は、機種特性記憶部21内の消費電力とファン回転数の関係から大きく逸脱していることになる。このような場合には、状態判定部11は、逸脱していると判定する。このような場合には、ファン51やモータ52のベアリングに異常がある、ファン51に異物が付着しているなどの原因が考えられる。
逆に、取得した消費電力は約76.6kWhであるが、取得したファン回転数が1136RPMを大きく上回るような場合も、機種特性記憶部21内の消費電力とファン回転数の関係から大きく逸脱していることになる。このような場合にも、状態判定部11は、逸脱していると判定する。このような場合には、ファン51の羽が折れている、ファン51がしっかりと取り付けられていないなどの原因が考えられる。なお、所定の閾値は機種により適宜定められる。たとえば、上記の例で言えば、消費電力:ファン回転数=76.6:1136に対して、20%以内の、消費電力:ファン回転数=76.6:908〜1363の範囲ならば正常である、すなわち逸脱してないと判定し、これ以上の場合は逸脱していると判定する。このように、通常運転時のモータ52の消費電力とファン51の回転数に基づいて判定することで、診断モードなどの時間を使うことなく故障などの異常があるかいなかを判定できるので、可用性を向上させることができる。また、累積運転回数などの代用値ではなく、運転時の消費電力やファン回転数を直接検出して判定することで、正確な判定を行うことができる。
また、レンジフード100は、取得した状態情報が所定の閾値以上逸脱していると状態判定部11が判定した場合、状態確認の報知を行う報知部30を備える。報知部30は、使用者に対して、聴覚的、視覚的に伝達できるものであれば、特に限定されない。たとえば、レンジフード100は、報知部30としてランプを備え、警告灯として光らしてもよいし、ブザーを備え警告音を鳴らしてもよい。これによれば、故障などの異常について使用者に、運転中を含めて即時または適時に知らせることができる。なお、本実施例ではモータ電力検出部12によりモータ52の消費電力を取得して、それに対応するファン回転数を機種特性記憶部21に記憶されているデータを参照して読みだし、その値を実際にファン回転数検出部13が取得した現在のファン51の回転数と比較して状態判定部11が判定を行う方法を示したが、参照過程は当然逆でも良く、最初にファン回転数検出部13がファン51の回転数を取得し、その回転数に対応する消費電力を機種特性記憶部21に記憶されているデータを参照して読み出し、その値を実際にモータ電力検出部12が取得したモータ52の消費電力と比較して状態判定部11が判定を行ってもよいものである。
<第一実施例の変形例>
図2を参照し、本実施例の変形例であるレンジフード100Aを説明する。なお、重複記載を避けるため、同じ構成要素には同じ符号を付し、説明を省略し、異なる点を中心に述べる。レンジフード100Aは、送風機50と、操作部40と、制御部10と、報知部30Aと、機種特性記憶部21および識別情報記憶部22を有する記憶部20Aと、通信部60と、を備える。
識別情報記憶部22は、レンジフード100A自身の識別番号を記憶する。識別番号は、たとえば機種と固有の番号からなるシリアル番号である。通信部60は、外部ネットワークと接続することのできる機能を有する。外部ネットワークは、電話回線などの公衆回線であってもよいし、専用回線であってもよい。また、外部ネットワークは、インターネットに接続することのできるネットワークが好ましい。
報知部30Aは、当該識別番号と共に、状態確認の報知をネットワークを介して使用者や使用者以外の者に行う。報知部30Aは、通信部60を介して、電子的に、たとえばメールやSMS(Short Message Service)の形式で報知を行う。これによれば、運転中の故障などの異常事態について、メンテナンスを行う管理会社などに自動的に知らせることができる。
<第二実施例>
図3を参照し、本実施例におけるレンジフード100Bを説明する。なお、同様に、重複記載を避けるため、同じ構成要素には同じ符号を付し、説明を省略し、異なる点を中心に述べる。レンジフード100Bは、送風機50と、操作部40と、制御部10Bと、報知部30と、記憶部20Bと、を備える。
記憶部20Bは、機種特性記憶部21Bのみを有する。機種特性記憶部21Bは、レンジフード100Bの機種ごとに異なる機種の特性として、風量の設定値とファン51の回転数の関係を対応付けて記憶する。より具体的には、例えば各風量の設定値毎に、満足な風量が出なくなる回転数を限界値として記憶している。図7を例にして説明すると、設定風量値が「強」の場合、静圧が150Pa、ファン回転数が1245RPMの時、風量が250m3/hとなり満足な風量が出せる状態となる。(設計上の満足な風量をここでは仮に250m3/hとする。)したがって、この時のファン回転数1245RPMを風量の設定値「強」と対応付けて限界値として記憶している。説明は省略するが「弱」の時も満足な風量が出せない状態となるファン回転数を限界値として風量の設定値と対応付けて記憶している。
制御部10Bは、ファン回転数検出部13と、風量設定値検出部14と、状態判定部11Bと、を備え、上記実施例ではあったモータ電力検出部12は有しない。状態判定部11Bは、風量設定値検出部14が検出した風量の設定値とファン回転数検出部13が検出したファン51の回転数の関係を示す状態情報が、機種特性記憶部21Bが記憶する機種特性に対して、所定の閾値以上逸脱しているか否かを判定する。状態判定部11Bは、通常運転中にその時点のレンジフード100Bの状態の情報として、風量設定値検出部14が検出した風量の設定値とファン回転数検出部13が検出したファン51の回転数を取得する。状態判定部11Bは、取得した風量設定値とファン回転数の関係を、機種特性記憶部21Bに予め記憶されているその機種の風量設定値とファン回転数の関係と比較する。
たとえば、取得した風量設定値が「強」であるが、取得したファン回転数が1245RPMを上回るような場合は、機種特性記憶部21B内の風量設定値とファン回転数の関係から逸脱していることになる(回転数の限界値を超えていることになる)。このような場合には、状態判定部11Bは、逸脱していると判定する。なお、どの程度逸脱していると逸脱していると判定するかの閾値は、機種により適宜定められ、例えば限界値を超える前で逸脱していると判定するように、風量設定値と対応付けて記憶されているファン回転数(限界値)より5%小さい値を閾値として設定して判定に用いてもよい。このような場合には、静圧(通気抵抗)が高くなっていると考えられ、具体的には、フィルタが目詰まりし、排気ダクトにも油脂分が付着してシャッターが閉じたままとなっているなど、空気の流れる通路に多くの油脂分が付着していることが原因と考えられる。
このように、設定風量とファン51の回転数に基づいて通気抵抗が増加しているか否かを判定することで、正しいメンテナンス時期を検知するレンジフード100Bを提供することができる。また、累積運転回数などの代用値ではなく、運転時の風量設定値とファン回転数を直接検出して判定することで、正確な判定を行うことができる。
<第二実施例の変形例>
図4を参照し、本実施例におけるレンジフード100Cを説明する。なお、同様に、重複記載を避けるため、同じ構成要素には同じ符号を付し、説明を省略し、異なる点を中心に述べる。レンジフード100Cは、送風機50と、操作部40と、制御部10Cと、報知部30Aと、機種特性記憶部21Cと識別情報記憶部22を有する記憶部20Cと、通信部60と、を備える。制御部10Cは、モータ電力検出部12と、風量設定値検出部14と、状態判定部11Cと、を備え、上記実施例ではあったファン回転数検出部13は有しない。
機種特性記憶部21Cは、レンジフード100Cの機種ごとに異なる機種の特性として、風量の設定値とモータ52の消費電力の関係を対応付けて記憶する。図7を例にして説明すると、設定風量値が「強」の場合、静圧が150Pa、消費電力が53.6kWhの時、風量が250m3/hとなり満足な風量が出せる状態となる。(設計上の満足な風量をここでは仮に250m3/hとする。)したがって、この時の消費電力である53.6kWhを風量の設定値「強」と対応付けて限界値として記憶している。説明は省略するが「弱」の時も満足な風量が出せない状態となる消費電力を限界値として風量の設定値と対応付けて記憶している。
状態判定部11Cは、風量設定値検出部14が検出した風量の設定値とモータ電力検出部12が検出したモータ52の消費電力の関係を示す状態情報が、機種特性記憶部21Cが記憶する機種特性に対して、所定の閾値以上逸脱しているか否かを判定する。状態判定部11Cは、通常運転中にその時点のレンジフード100Cの状態の情報として、風量設定値検出部14が検出した風量の設定値とモータ電力検出部12が検出したモータ52の消費電力を取得する。状態判定部11Cは、取得した風量設定値と消費電力の関係を、機種特性記憶部21Cに予め記憶されているその機種の風量設定値と消費電力の関係と比較する。
たとえば、取得した風量設定値は「強」であるが、取得した消費電力が53.6kWhを下回るような場合は、機種特性記憶部21C内の風量設定値と消費電力の関係から逸脱していることになる(限界値を超えていることになる)。このような場合には、状態判定部11Cは、逸脱していると判定する。なお、どの程度逸脱していると逸脱していると判定するかの閾値は、機種により適宜定められ、例えば限界値を超える前で逸脱していると判定するように、風量設定値と対応付けて記憶されているモータ52の消費電力(限界値)より5%大きい値を閾値として設定して判定に用いてもよい。このような場合には、静圧(通気抵抗)が高くなっていると考えられ、具体的には、フィルタが目詰まりし、排気ダクトにも油脂分が付着してシャッターが閉じたままとなっているなど、空気の流れる通路に多くの油脂分が付着していることが原因と考えられる。
このように、設定風量とモータ52の消費電力に基づいて通気抵抗が増加しているか否かを判定することで、正しいメンテナンス時期を検知するレンジフードCを提供することができる。また、累積運転回数などの代用値ではなく、運転時の風量設定値と消費電力を直接検出して判定することで、正確な判定を行うことができる。
<第三実施例>
図5を参照し、本実施例におけるレンジフード100Dを含むレンジフードシステム1を説明する。なお、同様に、重複記載を避けるため、同じ構成要素には同じ符号を付し、説明を省略し、異なる点を中心に述べる。レンジフードシステム1は、レンジフード100Dと、ネットワークを介してレンジフード100Dと接続されるサーバ70とを備える。
レンジフード100Dは、送風機50と、操作部40と、制御部10Dと、識別情報記憶部22を有する記憶部20Dと、通信部60Dと、を備える。記憶部20Dは、レンジフード100D自身の識別番号を記憶する識別情報記憶部22のみを有する。通信部60Dは、外部ネットワークを介してサーバ70(サーバ通信部60D’)と接続することのできる機能を有する。外部ネットワークは、電話回線などの公衆回線であってもよいし、専用回線であってもよい。また、外部ネットワークは、インターネットに接続することのできるネットワークが好ましい。制御部10Dは、風量設定値検出部14と、ファン回転数検出部13とを備える。制御部10Dは、上記実施例にはあった状態判定部11を備えない。
サーバ70は、レンジフード100Dの通信部60Dと通信を行うサーバ通信部60D’と、状態判定部11Dと、機種特性記憶部21Dと、報知部30Dとを備える。サーバ通信部60D’は、一つのレンジフード100Dだけと通信を行うだけでなく、複数のレンジフード100Dと通信を行うことができ、サーバ70とレンジフード100Dは、1対多の関係で構成される。
サーバ70は、CPUやMPUといったサーバ処理部10D’、ROMやRAM等のメモリデバイスおよびハードディスクHDやDVD等のストレージデバイスとといったサーバ記憶部20D’、外部ネットワークと接続されるネットワークインターフェースのサーバ通信部60D’を含み、これらが、内部バス、外部バス、拡張バス等を含むシステムバスといった伝送路を介して互いに接続されたものである。サーバ70は、図示しないが、サーバ管理者等が使用するためのキーボードやマウス等の入力装置、情報を表示するためのディスプレイ等の出力装置を備えていてもよい。
サーバ記憶部20D’に含まれる機種特性記憶部21Dは、複数のレンジフード100Dそれぞれの識別番号と、その識別番号に対応する機種特性を記憶する。機種特性記憶部21は、識別番号ごとの機種特性を有することで、識別番号に対応する機種特性を有してもよいし、識別番号に対応する機種番号と機種番号ごとの機種特性を有することで、識別番号に対応する機種特性を有してもよい。なお、識別番号に機種番号が含まれる場合は、その機種番号を抽出し、当該機種番号に対応する機種特性と比較すればよいので、機種特性記憶部21Dは、機種に対する機種特性のみを有してもよい。
制御部10Dは、風量設定値検出部14で検出した風量設定値と、ファン回転数検出部13が検出したファン51の回転数と、識別情報記憶部22が記憶する自己の識別番号とを、所定の間隔(たとえば、1日に一回など)で、サーバ70に送信する。なお、本実施例では、ファン51の回転数を送信するが、モータ電力検出部12を備えてモータ52の消費電力を送信してもよい。すなわち、制御部10Dは、ファン回転数検出部13が検出したファン51の回転数、モータ電力検出部12が検出した消費電力、風量設定値検出部14が検出した風量設定値のいずれか2つまたはすべての状態情報をサーバ70へ送信する。通信部60Dは、制御部10Dに従い、識別情報記憶部22が記憶する自己の識別番号とかかる状態情報をサーバ70へ送信する。
サーバ70のサーバ通信部60D’は、レンジフード100Dの識別番号とその状態情報を受信すると、サーバ処理部10D’に含まれる状態判定部11Dに伝達する。状態判定部11Dは、受信したファン51の回転数と風量設定値の状態情報と、機種特性記憶部21Dに記憶されている、レンジフード100Dの識別番号に対応する機種特性とを比較する。そして、状態判定部11Dは、比較した結果、その状態情報が対応した機種特性に対して、所定の閾値以上逸脱しているか否かを判定する。
報知部30Dは、状態判定部11Dが所定の閾値以上逸脱していると判定した場合、ネットワークを介して、レンジフード100Dの使用者の携帯端末や使用者以外の者(たとえばレンジフード100Dのメンテナンスを行う管理会社など)に対して報知を行う。なお、サーバ通信部60D'は、レンジフード100Dと通信を行うだけでなく、公衆回線などを通じて、使用者などに報知を行える機能を有するものとする。
このように、サーバ70に複数のレンジフード100Dの機種特性などの情報を集約し、サーバ70が複数のレンジフード100Dからの状態情報に基づいて判定を行うことで、これらに含まれるデータやプログラムを容易に集中管理できると共に、複数のレンジフード100Dからの情報を得ることができるので、より正確なメンテナンス時期を検知することができる。また、サーバ70から報知を行うことで、より柔軟で広範な報知が可能となる。
<第三実施例の変形例>
図6を参照し、本実施例におけるレンジフード100Eを含むレンジフードシステム1Eを説明する。なお、同様に、重複記載を避けるため、同じ構成要素には同じ符号を付し、説明を省略し、異なる点を中心に述べる。レンジフードシステム1Eは、レンジフード100Eと、ネットワークを介してレンジフード100Eと接続されるサーバ70Eとを備える。
レンジフード100Eは、送風機50と、操作部40と、制御部10Dと、識別情報記憶部22Eを有する記憶部20Eと、通信部60Dと、を備える。記憶部20Eは、レンジフード100E自身の識別番号とレンジフード100Eが設置された地域の位置情報を記憶する識別情報記憶部22Eのみを有する。識別情報記憶部22Eは、自己の識別番号と共に、自己が設置された地域の住所情報や経度/緯度情報などの位置情報を記憶する。なお、位置情報は、識別情報記憶部22Eの代わりに、GPS(Global Positioning System)発信器を設け、これから得られる位置情報であってもよい。
サーバ70Eは、サーバ通信部60D’と、報知部30Dと、機種特性記憶部21Dを含むサーバ記憶部20E’と、状態判定部11E、地域情報検出部71および天気情報取得部72を含むサーバ処理部10E’と、を備える。サーバ記憶部20E’は、機種特性記憶部21D以外に、接続されるそれぞれのレンジフード100Eの識別番号に対応した位置情報を保存してもよい。
サーバ処理部10E’に含まれる地域情報検出部71は、自分またはサーバ記憶部20E’に保存される識別番号ごとの位置情報に基づき、複数のレンジフード100Eの地域的な分布を検出する。地域情報検出部71による地域的な分布の検出は、たとえば、行政区域単位の件数として検出してもよいし、一つ一つのレンジフード100Eを地図上にマップするように検出してもよい。
制御部10Dは、風量設定値検出部14で検出した風量設定値およびファン回転数検出部13が検出したファン51の回転数などの状態情報と、識別情報記憶部22Eが記憶する自己の識別番号および位置情報とを、所定の間隔(たとえば、1日に一回など)で、サーバ70Eに送信する。通信部60Dは、制御部10Dに従い、識別情報記憶部22Eが記憶する自己の識別番号および位置情報の識別情報と、かかる状態情報とをサーバ70Eへ送信する。
サーバ70Eのサーバ通信部60D’は、レンジフード100Eの識別番号および位置情報とその状態情報を受信すると、地域情報検出部71および/またはサーバ記憶部20E’に保存されると共に、サーバ処理部10E’に含まれる状態判定部11Eに伝達する。状態判定部11Eは、受信したファン51の回転数と風量設定値の状態情報と、機種特性記憶部21Dに記憶されている、レンジフード100Eの識別番号に対応する機種特性とを比較する。そして、状態判定部11Eは、比較した結果、その状態情報が対応した機種特性に対して、所定の閾値以上逸脱しているか否かを判定する。状態判定部11Eは、状態情報が対応する機種特性に対して、所定の閾値以上逸脱している場合には、逸脱していると判定する。
状態判定部11Eにより所定の閾値以上逸脱していると判定されたレンジフード100Eが地域的な拡がりで存在する場合がある。たとえば、天候不良により風が強い場合、排気ダクトの排気口の向きによってはレンジフード100Eに対する静圧が高くなるため、通常の状態より静圧が高くなり、フィルタなどが目詰まりを起こしている状態と区別がつかなくなる場合がある。目詰まりを起こして静圧が高くなっている状態が地域的な拡がりで存在することは通常考えにくいので、このような場合には、状態情報が所定の閾値以上に逸脱している場合でも、それを逸脱していると判定することは妥当でないと考えられる。
そこで、地域情報検出部71が、状態判定部11Eにより所定の閾値以上逸脱していると判定されたレンジフード100Eが地域的な拡がりで存在することを検出した場合、状態判定部11Eは、判定を所定時間行わない、地域的な拡がりが解消するまで判定を行わない、所定の閾値を大きくする、一定の時間だけ所定の閾値を大きくする、などの処理を行うことが好ましい。なお、地域的な拡がりとは、一行政区域を超える拡がりであったり、所定の領域内に多数のこのような状態のレンジフード100Eが分布しているなどの状態を言う。
報知部30Dは、状態判定部11Eが所定の閾値以上逸脱していると判定した場合、ネットワークを介して、その判定されたレンジフード100Eの使用者の携帯端末や使用者以外の者に対して報知を行う。地域情報検出部71が所定の閾値以上逸脱していると判定されたレンジフード100Eが地域的な拡がりで存在することを検出した場合、状態判定部11Eはかかる判定を回避するので、報知部30Dは、報知を行わない。このように、地域的な位置情報と共に複数のレンジフード100Eからの状態情報を得ることができるので、地域的な拡がりで異常状態を検出する場合(たとえば台風の接近などの場合)に、誤報を回避することで、正しいメンテナンス情報を使用者に知らせることができる。
また、サーバ70Eは、インターネットを介して天気情報を取得する天気情報取得部72をさらに備える。天気情報は、一般にインターネット上で公開されている地域単位の天気に関する情報でよい。かかる天気情報は、風の向きや強さなどの情報を有している。状態判定部11Eは、天気情報取得部72が取得した天気情報に基づき、所定の閾値を変更することが好ましい。たとえば、状態判定部11Eは、風の強い地域がある場合に、その地域の存するレンジフード100Eの所定の閾値のみを変更することで、その地域内のレンジフード100Eから不必要に報知されることがなく、かつ、他の地域内のレンジフード100Eからは適切に報知される。このように、サーバ70Eが集中的に天気の情報を収集し、その情報に基づき判定を行うことで、強風により通気抵抗が高くなったような場合でも、総合的な判定が可能となり、誤報を回避し、正しいメンテナンス情報を知らせることができる。
なお、本発明は、例示した実施例に限定するものではなく、特許請求の範囲の各項に記載された内容から逸脱しない範囲の構成による実施が可能である。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
たとえば、上記実施例では、ファンはシロッコファンとして説明したが、軸流ファンであってもよい。ファンがシロッコファンの場合、目詰まり等により静圧が上昇すると回転数が上がり、機種特性記憶部が記憶しているファン回転数より大きくなると、状態判定部は逸脱していると判定する。これに対して、ファンが軸流ファンの場合、目詰まり等により静圧が上昇すると回転数が下がるため、記憶しているファン回転数より小さくなると、状態判定部は逸脱していると判定する。したがって、状態判定部は、ファンの種類により適切な判定方法を有するものとする。
1 レンジフードシステム
100 レンジフード
10 制御部
11 状態判定部
12 モータ電力検出部
13 ファン回転数検出部
14 風量設定値検出部
20 記憶部
21 機種特性記憶部
22 識別情報記憶部
30 報知部
40 操作部
41 運転/停止スイッチ
42 風量設定スイッチ
50 送風機
51 ファン
52 モータ
60 通信部
70 サーバ
71 地域情報検出部
72 天気情報取得部

Claims (9)

  1. 空気の流れを発生させるファンと、
    前記ファンを回転駆動するモータと、
    前記モータの消費電力を検出するモータ電力検出部と、
    前記ファンの回転数を検出するファン回転数検出部と、
    前記ファンの回転数と前記モータの消費電力の関係を示す機種特性を記憶する機種特性記憶部と、
    前記モータ電力検出部が検出した消費電力と前記ファン回転数検出部が検出した回転数の関係を示す状態情報が、前記機種特性記憶部が記憶する機種特性に対して、所定の閾値以上逸脱しているか否かを判定する状態判定部と、
    を備えるレンジフード。
  2. 前記状態情報が所定の閾値以上逸脱していると前記状態判定部が判定した場合、状態確認の報知を行う報知部をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のレンジフード。
  3. 自身の識別番号を記憶する識別情報記憶部と、ネットワークを介して通信を行う通信部とをさらに備え、
    前記報知部は、前記識別番号と共に、前記状態確認の報知を前記ネットワークを介して使用者以外の者に行うことを特徴とする請求項2に記載のレンジフード。
  4. 空気の流れを発生させるファンと、
    前記ファンを回転駆動するモータと、
    流れる空気の単位時間当たりの風量の設定値を検出する風量設定値検出部と、
    前記ファンの回転数を検出するファン回転数検出部と、
    前記単位時間当たりの風量の設定値と前記ファンの回転数の関係を示す機種特性を記憶する機種特性記憶部と、
    前記風量設定値検出部が検出した設定値と前記ファン回転数検出部が検出した回転数の関係を示す状態情報が、前記機種特性記憶部が記憶する機種特性に対して、所定の閾値以上逸脱しているか否かを判定する状態判定部と、
    を備えるレンジフード。
  5. 空気の流れを発生させるファンと、
    前記ファンを回転駆動するモータと、
    流れる空気の単位時間当たりの風量の設定値を検出する風量設定値検出部と、
    前記モータの消費電力を検出するモータ電力検出部と、
    前記単位時間当たりの風量の設定値と前記モータの消費電力の関係を示す機種特性を記憶する機種特性記憶部と、
    前記風量設定値検出部が検出した設定値と前記モータ電力検出部が検出した消費電力の関係を示す状態情報が、前記機種特性記憶部が記憶する機種特性に対して、所定の閾値以上逸脱しているか否かを判定する状態判定部と、
    を備えるレンジフード。
  6. 請求項4乃至5のいずれかに記載のレンジフードと、
    前記レンジフードとネットワークを介して接続されるサーバと、
    を備えるレンジフードシステムであって、
    前記レンジフードは、自身の識別番号を記憶する識別情報記憶部と、ネットワークを介して前記サーバと通信を行う通信部とをさらに備え、
    前記機種特性記憶部と前記状態判定部は、前記サーバに配置され、
    前記サーバに配置された前記機種特性記憶部は、それぞれの識別番号に対応する機種特性を記憶し、
    前記通信部は、前記識別情報記憶部が記憶する識別番号と前記状態情報を前記サーバへ送信し、
    前記状態判定部は、前記サーバが受信した前記状態情報が、前記機種特性記憶部に記憶され、前記サーバが受信した識別番号に対応する機種特性に対して、所定の閾値以上逸脱しているか否かを判定することを特徴とするレンジフードシステム。
  7. 前記サーバは、状態確認の報知を行う報知部を備え、
    前記報知部は、前記状態情報が所定の閾値以上逸脱していると前記状態判定部が判定した場合に、前記レンジフードの使用者の携帯端末および/または使用者以外の者に対して報知を行うことを特徴とする請求項6に記載のレンジフードシステム。
  8. 前記識別情報記憶部は、前記レンジフードが設置された地域の位置情報をさらに含み、
    前記サーバは、それぞれの前記レンジフードの識別番号に対応した位置情報を保存し、地域的な分布を検出する地域情報検出部をさらに備え、
    前記通信部は、前記識別情報記憶部が記憶する識別番号および位置情報と、前記状態情報とを前記サーバへ送信し、
    前記地域情報検出部は、前記状態判定部により所定の閾値以上逸脱していると判定された前記レンジフードが地域的な拡がりで存在することを検出した場合、前記状態判定部は、判定を所定時間行わない、または、所定の閾値を大きくすることを特徴とする請求項6乃至7のいずれかに記載のレンジフードシステム。
  9. 前記サーバは、インターネットを介して天気情報を取得する天気情報取得部をさらに備え、
    前記状態判定部は、前記天気情報取得部が取得した天気情報に基づき、所定の閾値を変更することを特徴とする請求項6乃至8のいずれかに記載のレンジフードシステム。
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