JP2019190377A - 燃料噴射弁 - Google Patents

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拓矢 渡井
Takuya WATAI
拓矢 渡井
保夫 生井沢
Yasuo Namaizawa
保夫 生井沢
威生 三宅
Takeo Miyake
威生 三宅
真士 菅谷
Shinji Sugaya
真士 菅谷
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Abstract

【課題】従来よりも耐久性を向上させることが可能であり、従来よりも燃料の噴射量を均一にすることが可能な燃料噴射弁を提供する。【解決手段】弁体20は、後端部21の周方向に間隔をあけて設けられた複数の後端側摺動部211と、その後端側摺動部211の間でその後端側摺動部211よりも後端部21の径方向の内側に設けられた複数の流路形成部212と、その流路形成部212よりも弁体20の先端側に設けられて流路形成部212よりも径方向の外側に張り出した係合部213と、を有している。弁体20は、噴射孔の開閉時に、複数の後端側摺動部211の少なくとも一つが固定コア40の内周面41に接して軸方向Daに摺動するとともに係合部213の可動コア30に対向する端面が可動コア30に接する。【選択図】図4

Description

本開示は、燃料噴射弁に関する。
従来から内燃機関のコモンレール噴射系において燃料を噴射するためのコモンレール・インジェクタに関する発明が知られている(下記特許文献1を参照)。特許文献1に記載されたコモンレール・インジェクタは、燃料供給部を備えたインジェクタケーシングが設けられている。燃料供給部は、インジェクタケーシングの外部に設けられた中央の燃料高圧アキュムレータと、インジェクタケーシングの内部に設けられた圧力室とに接続されている。この圧力室から、高圧負荷された燃料が、制御弁の位置に関連して噴射されるようになっている。
上記制御弁は、圧力室内における圧力が、供給絞りを介して燃料供給部と接続された制御室内における圧力よりも大きい場合に、インジェクタの長手方向孔において、ノズルニードルが座から持ち上がるようにするために働く。このノズルニードルは、ノズルばね室内に受容されたノズルばねの予負荷力に抗して、軸方向で往復運動が可能である。
このような形式のコモンレール・インジェクタにおいて、制御室は円筒形の室によって形成されている。この制御室の室内において、燃焼室とは反対側のノズルニードルの端部に形成された制御ピンが、シール作用をもってシフト可能である。ノズルばね室は、燃焼室とは反対側のノズルニードルの端部の領域において、制御室の外側に配置されている(同文献、請求項1等を参照)。
この従来の発明によるインジェクタでは、制御室の容積がノズルばねの構造空間によって左右されることなく、制御室と、燃焼室とは反対側のノズルニードルの端部におけるノズルばね室とを、組み合わせることができる。したがって、ノズルニードルの良好な閉鎖を可能にする、高いばね強さを有するノズルばねを組み込むことが可能になる。これにより、噴射時間および噴射時期を正確に決定することができる(同文献、第0006段落等を参照)。
特表2003−506620号公報
上記従来のインジェクタのように、内燃機関に用いられる燃料噴射弁では、内燃機関の排気ガス中の粒子状物質を低減することが要求されており、1サイクルあたりの燃料の噴射回数が増加する傾向にある。したがって、燃料噴射弁の耐久性を向上させ、燃料の噴射量を均一にすることが要求されている。
本開示は、従来よりも耐久性を向上させることが可能であり、従来よりも燃料の噴射量を均一にすることが可能な燃料噴射弁を提供する。
本開示の一態様は、噴射孔と、前記噴射孔を開閉する先端部を有する弁体と、前記弁体の後端部に係合されて前記弁体とともに移動する可動コアと、該可動コアを磁気吸引力によって吸引する固定コアと、を備えた燃料噴射弁であって、前記弁体は、前記後端部の周方向に間隔をあけて設けられた複数の後端側摺動部と、該後端側摺動部の間で該後端側摺動部よりも前記後端部の径方向の内側に設けられた複数の流路形成部と、該流路形成部よりも前記弁体の先端側に設けられ該流路形成部よりも前記径方向の外側に張り出した係合部と、を有し、前記噴射孔の開閉時に前記複数の後端側摺動部の少なくとも一つが前記固定コアの内周面に接して摺動するとともに前記係合部の前記可動コアに対向する端面が前記可動コアに係合することを特徴とする燃料噴射弁である。
本開示の上記一態様によれば、従来よりも耐久性を向上させることが可能であり、従来よりも燃料の噴射量を均一にすることが可能な燃料噴射弁を提供することができる。
本開示の一実施形態に係る燃料噴射弁の断面図。 図1に示す燃料噴射弁の弁体の後端部の拡大斜視図。 図2に示す弁体の後端部を軸方向から見た平面図。 図1に示す燃料噴射弁の弁体の後端部の近傍の拡大断面図。 図1に示す燃料噴射弁の弁体の先端部の近傍の拡大断面図。
以下、図面を参照して本開示に係る燃料噴射弁の実施形態を説明する。
図1は、本開示の一実施形態に係る燃料噴射弁1の断面図である。図2は、図1に示す燃料噴射弁1の弁体20の後端部21の拡大斜視図である。図3は、図2に示す弁体20の後端部21を軸方向Daから見た平面図である。図4は、図1に示す燃料噴射弁1の弁体20の後端部21の近傍の拡大断面図である。図5は、図1に示す燃料噴射弁1の弁体20の先端部23の近傍の拡大断面図である。
本実施形態の燃料噴射弁1は、筒状のノズル本体10と、このノズル本体10の中心軸Aに沿う軸方向Da(以下、単に「軸方向Da」という。)の先端に設けられた噴射孔11と、軸方向Daに延びて噴射孔11を開閉する先端部23を有する弁体20とを備えている。また、燃料噴射弁1は、弁体20の後端部21に係合されて弁体20とともに軸方向Daに移動する可動コア30と、この可動コア30を磁気吸引力によって吸引する筒状の固定コア40と、この固定コア40に磁気吸引力を生じさせるコイル50と、を備えている。ここで、弁体20の後端部21とは、軸方向Daにおける弁体20の先端部23と反対側の端部である。
詳細については後述するが、本実施形態の燃料噴射弁1は、第1の特徴として、次の構成を有している。弁体20は、複数の後端側摺動部211と、複数の流路形成部212と、係合部213と、を有している。複数の後端側摺動部211は、後端部21の周方向に間隔をあけて設けられている。複数の流路形成部212は、後端側摺動部211と後端側摺動部211の間に設けられ、後端側摺動部211よりも後端部21の径方向の内側に設けられている。係合部213は、流路形成部212よりも弁体20の先端側に設けられ、流路形成部212よりも径方向の外側に張り出している。そして、弁体20は、噴射孔11の開閉時に、複数の後端側摺動部211の少なくとも一つが固定コア40の内周面41に接して軸方向Daに摺動するとともに、係合部213の可動コア30に対向する端面が可動コア30に接するように構成されている。
同様に、詳細については後述するが、本実施形態の燃料噴射弁1は、第2の特徴として、次の構成を有している。弁体20は、後端部21から先端部23まで一部材により構成されている。また、弁体20は、後端部21の周方向に間隔をあけて設けられた複数の後端側摺動部211と、この後端側摺動部211と後端側摺動部211の間に設けられ、後端側摺動部211よりも後端部21の径方向の内側に設けられた複数の流路形成部212とを有している。そして、弁体20は、噴射孔11の開閉時に、複数の後端側摺動部211の少なくとも一つが固定コア40の内周面41に接して軸方向Daに摺動するように構成されている。
同様に、詳細については後述するが、本実施形態の燃料噴射弁1は、第3の特徴として、次の構成を有している。ノズル本体10は、噴射孔11が形成されて弁体20の先端部23を受容する凹状の先端部材12を有している。弁体20は、後端部21から先端部23まで一部材により構成され、後端部21と先端部23にそれぞれ後端側摺動部211と先端側摺動部231を有している。そして、弁体20は、噴射孔11の開閉時に、後端部21の後端側摺動部211が固定コア40の内周面41に接して軸方向Daに摺動するとともに、先端部23の先端側摺動部231が先端部材12の内周面121に接して軸方向Daに摺動するように構成されている。
以下、本実施形態の燃料噴射弁1の各部についてより詳細に説明する。
前述のように、燃料噴射弁1は、主に、ノズル本体10と、弁体20と、可動コア30と、固定コア40と、コイル50と、を備えている。また、燃料噴射弁1は、たとえば、コイルばね61と、調整部材62と、小コイルばね63と、ハウジング70と、コイルボビン51と、樹脂部80と、フィルタ90と、を備えている。また、ノズル本体10は、先端部材12を有している。
ノズル本体10は、たとえば、軸方向Daに延びるおおむね円筒状に設けられ、先端に噴射孔11を有している。ノズル本体10の内部には、軸方向Daに延びる丸棒状または円柱状の弁体20が挿入されている。ノズル本体10は、噴射孔11が設けられた先端側に小径部13を有し、噴射孔11とは反対側の後端部に大径部14を有している。大径部14の外径は、小径部13の外径よりも拡径されている。
小径部13は、先端部の内側に凹状の内部空間を有し、その凹状の内部空間に先端部材12が挿入または圧入されている。先端部材12は、たとえば、底面すなわち先端面の外周縁が、小径部13の先端の開口部の内周縁に全周にわたって溶接されることで、小径部13に固定されている。小径部13は、先端部の外周面に溝131が形成され、この溝131にたとえば樹脂製のチップシールなどの燃焼ガスのシール部材15が嵌め込まれている。
大径部14は、固定コア40側の端部に開口部を有する有底円筒状の内部空間を有し、その内部空間に円環状または円筒状の可動コア30が収容されている。大径部14の内部空間の底部の中央部には、さらに円筒状の凹部141が設けられ、その凹部141に可動コア30を噴射孔11から遠ざかる方向、すなわち開弁方向に付勢する小コイルばね63の一端が収容されている。
大径部14は、内部空間の開口部の内側に、円筒状の固定コア40の先端部が圧入され、ノズル本体10と固定コア40とが溶接により接合されている。これにより、ノズル本体10と固定コア40との間の隙間が密閉され、大径部14の内部の空間が密閉される。ノズル本体10の大径部14および固定コア40の先端部の外周には、円筒状のコイルボビン51と、そのコイルボビン51に巻回されたコイル50とが配置され、その外周に樹脂部80を介して円筒状のハウジング70が固定されている。
弁体20は、図1から図4に示すように、噴射孔11を開閉する先端部23とは反対側の後端部21に、たとえば、複数の後端側摺動部211と、複数の流路形成部212と、係合部213と、を有している。また、弁体20は、たとえば、図1から図4および図5に示すように、後端部21と先端部23にそれぞれ後端側摺動部211と先端側摺動部231を有している。さらに、弁体20は、後端部21と先端部23との間の中間部22の外周面221と、ノズル本体10の内周面16との間に、間隙G1を有している。
弁体20は、たとえば、後端部21から先端部23まで一部材により構成されている。すなわち、後端部21、先端部23、およびこれらの間の中間部22を含む弁体20の全体は、たとえば、一つの材料からなり、各部の間に溶接による接合部やねじなどの機械的な接合部を有しない。より具体的には、弁体20は、たとえば、一本の棒状または柱状の金属材料を旋盤やマシニングセンタなどによって切削加工することによって製作されている。
弁体20の後端部21の複数の後端側摺動部211は、弁体20の軸方向Daにおける噴射孔11側の先端部23とは反対側の後端部21の周方向に、間隔をあけて設けられている。弁体20は、たとえば、後端部21の周方向に、3つの後端側摺動部211が間隔をあけて設けられている。なお、後端部21は、周方向に2つの後端側摺動部211を有してもよく、周方向に4つ以上の後端側摺動部211を有してもよい。
軸方向Daにおいて可動コア30に隣接する後端部21の端部すなわち係合部213、および、後端部21と先端部23との間の中間部22は、ノズル本体10の中心軸Aとほぼ同軸である弁体20の中心軸A’を中心とする円筒状の外周面を有している。また、弁体20は、後端部21の可動コア30に隣接する端部である係合部213の外径が中間部22の外径よりも拡径され、図1および図4に示すように、中間部22が可動コア30に挿通されることで、後端部21が可動コア30に係合する。
後端部21の複数の後端側摺動部211は、たとえば、後端部21の周方向に等しい間隔で設けられている。すなわち、図3に示すように、後端部21の周方向における後端側摺動部211の中心211cの角度間隔ASが等しくなっている。たとえば、後端部21の周方向に3つの後端側摺動部211が間隔をあけて設けられている場合、後端部21の周方向において流路形成部212を介して隣り合う後端側摺動部211の中心211cの角度間隔ASは、120°である。また、後端部21の周方向に4つの後端側摺動部211が間隔をあけて設けられている場合、後端部21の周方向において流路形成部212を介して隣り合う後端側摺動部211の中心211cの角度間隔ASは、90°である。
後端部21の後端側摺動部211は、たとえば、弁体20の円筒状の後端部21の切り欠かれずに残された部分であり、部分円筒状の外周面を有している。すなわち、後端側摺動部211は、複数の切欠きを有する円筒状の後端部21の外周面の一部によって構成されている。なお、円筒状の後端部21の外周面の一部を切り欠くことにより、複数の流路形成部212が設けられている。
複数の流路形成部212は、後端側摺動部211と後端側摺動部211の間で、後端側摺動部211よりも後端部21の径方向の内側に設けられている。流路形成部212は、図1および図4に示すように、弁体20の後端部21と固定コア40の内周面41との間に燃料の流路FCを形成する。後端部21が周方向に3つの後端側摺動部211を有する場合、後端部21に3つの流路形成部212が形成される。また、後端部21が周方向に4つの後端側摺動部211を有する場合、後端部21に4つの流路形成部212が形成される。すなわち、後端部21に設けられる後端側摺動部211の数と流路形成部212の数は等しい。また、後端部21の周方向に複数の後端側摺動部211が等しい間隔で設けられている場合、後端部21の周方向に複数の流路形成部212が等しい間隔で形成される。
流路形成部212は、後端側摺動部211と後端側摺動部211の間に設けられた平坦面212aを有している。図3に示すように、たとえば、後端部21が周方向に等しい間隔で3つの後端側摺動部211を有する場合、後端側摺動部211を介して隣り合う流路形成部212の平坦面212aの間の夾角IAの角度は、60°である。また、たとえば、後端部21が周方向に等しい間隔で4つの後端側摺動部211を有する場合、後端側摺動部211を介して隣り合う流路形成部212の平坦面212aの間の夾角IAの角度は、90°である。これは、それぞれ、正三角形の内角と正方形の内角に等しい。すなわち、後端部21が周方向に等しい間隔で複数の後端側摺動部211を有する場合、後端側摺動部211を介して隣り合う流路形成部212の平坦面212aの間の夾角IAの角度は、後端側摺動部211の数と等しい数の頂点を有する正多角形の内角に等しい。
また、図2および図3に示す例では、後端部21の周方向において、流路形成部212が形成された部分の角度範囲AR2は、後端側摺動部211が形成された部分の角度範囲AR1よりも大きくなっている。すなわち、後端部21の係合部213よりもコイルばね61側の円筒状の外周面のうち、後端側摺動部211を構成する部分円筒面として残されているのは、半周未満である。換言すると、後端部21の係合部213よりもコイルばね61側の円筒状の外周面は、半周以上が切り欠かれて流路形成部212が形成されている。
係合部213は、流路形成部212よりも弁体20の先端側に設けられ、流路形成部212よりも径方向の外側に張り出すように設けられている。また、係合部213は、図2および図3に示す例において、後端部21の周方向の全周にわたって連続して後端側摺動部211の外周面に面一に段差なく連なる円筒状の外周面を有している。すなわち、係合部213の可動コア30に対向する端面は、弁体20の後端部21の可動コア30側の端部である係合部213の外周面を外周縁とし、弁体20の中間部22の外周面221を内周縁とする円環状の端面である。
また、係合部213は、図1および図4に示す例において、固定コア40の貫通孔42の内径よりも外径が小さくされ、固定コア40の内部で軸方向Daに移動可能に設けられている。なお、弁体20の後端部21の外周面、すなわち、係合部213および後端側摺動部211の外周面と、固定コア40の内周面41との間のクリアランスは、たとえば、10μmから30μm程度、より好ましくは20μmから30μm程度である。
弁体20の先端部23の先端側摺動部231は、図1および図5に示すように、円柱状または丸棒状の弁体20の外周面の一部によって構成され、ノズル本体10の先端部材12の底部の内側に設けられた凹部122の円筒状の内周面121に接して軸方向Daに摺動する。また、先端部材12の底部の内側に設けられた凹部122には、たとえば、燃料の流路FCを形成するための複数の切欠き部123が、凹部122の周方向に等間隔に設けられている。
弁体20は、先端部23の先端側摺動部231よりも軸方向Daの先端側に凸状の球面部232を有している。球面部232がノズル本体10の先端部材12に設けられた座面124に接することで、弁体20と座面124との間の燃料の流路FCが閉鎖され、噴射孔11が閉じられるようになっている。また、球面部232がノズル本体10の先端部材12に設けられた座面124から離れることで、弁体20と座面124との間に燃料の流路FCが形成され、噴射孔11が開かれるようになっている。弁体20は、たとえば、先端部23の球面部232よりも軸方向Daの先端側に先端が丸い円錐状の凸部233が設けられている。
ノズル本体10の先端部材12は、たとえば底部の内側の中央部に、弁体20の先端部23の球面部232を受容する凹状の座面124を有している。座面124は、ノズル本体10の軸方向Daの先端に向けて漸次縮径する円錐台状に設けられ、噴射孔11が開口されている。すなわち座面124と弁体20の球面部232とが、座面124の全周にわたって、おおむね線接触することで、座面124と弁体20との間の燃料の流路FCが閉鎖される。また、座面124から弁体20の球面部232が離れることで、座面124と弁体20との間の燃料の流路FCが形成され、座面124に開口する噴射孔11を介して燃料が噴射される。また、先端部材12は、たとえば底部の内側の中央部で、座面124よりも軸方向Daの先端側に凹曲面状の底部を有する受容凹部125が形成されている。この受容凹部125は、噴射孔11が閉じられた状態で、弁体20の先端の凸部233の少なくとも一部を受容するように設けられている。
固定コア40は、可動コア30を磁気吸引力によって吸引する筒状の部材である。より詳細には、固定コア40は、外周面に凹凸を有するおおむね円筒状の形状を有している。固定コア40の先端部の外周には、おおむね円筒状のコイルボビン51が配置されている。コイルボビン51の外周には、円筒状に巻回されたコイル50が配置されている。コイル50の巻き始めと巻き終わりの端部は、図示を省略する配線を介してコネクタ81の電力供給用の端子811に接続されている。
固定コア40は、中心軸Aに沿って貫通孔42が設けられている。固定コア40の貫通孔42は、燃料を導入するための流路FCを形成する。可動コア30に衝突する固定コア40の耐久性および信頼性の向上を目的として、可動コア30に対向する固定コア40の先端面を硬質クロムメッキや無電解ニッケルメッキなどのメッキによって被覆してもよい。固定コア40の先端面と反対側の後端面に、燃料を導入するための開口部43が設けられている。この開口部43から、固定コア40の貫通孔42にフィルタ90が挿入されて固定されている。
固定コア40は、貫通孔42の先端面の近傍が先端面に近づくほど拡径された拡径部44を有している。換言すると、固定コア40は、円筒状の内周面41に、可動コア30に近づくほど内径が拡大する拡径部44を有している。拡径部44は、たとえば、弁体20が座面124に接して噴射孔11が閉じた閉弁状態で、弁体20の後端部21の円筒状の係合部213が収容されるように構成されている。すなわち、弁体20が閉弁位置にあるときに、軸方向Daにおいて、固定コア40の拡径部44は、弁体20の後端部21の係合部213の位置に重なるように設けられている。
また、固定コア40の拡径部44は、たとえば、噴射孔11が閉じた閉弁状態で、弁体20の後端部21の流路形成部212の少なくとも一部が拡径部44に配置され、流路形成部212と固定コア40の内周面41との間に燃料の流路FCが形成されるようになっている。すなわち、弁体20が閉弁位置にあるときに、軸方向Daにおいて、固定コア40の拡径部44は、弁体20の後端部21の流路形成部212の少なくとも一部に重なるように設けられている。
調整部材62は、たとえば固定コア40の貫通孔42に圧入されて固定コア40の内部に固定されている。コイルばね61は、固定コア40の内部の貫通孔42に配置され、弁体20を噴射孔11へ向けて軸方向Daに付勢するように設けられている。より具体的には、コイルばね61は、固定コア40に固定された調整部材62と弁体20の後端部21との間で圧縮された状態で配置され、弁体20を噴射孔11へ向けて軸方向Daに付勢している。固定コア40に対する調整部材62の固定位置を調整することで、コイルばね61が弁体20の先端部23をノズル本体10の先端部材12に設けられた座面124に押し付ける初期荷重を調整することができる。また、調整部材62は、コイルばね61側の端部によってコイルばね61を支持することで、コイルばね61の軸方向Daに交差する方向の位置のずれを防止している。
弁体20は、後端部21の可動コア30と反対の端面から軸方向Daに突出してコイルばね61の内側に係合する凸部214を有している。凸部214は、先端部の角部が面取りされたおおむね円柱状の突起であり、コイルばね61の弁体20側の端部の内側にぴったりと嵌まるように設けられ、コイルばね61の軸方向Daに交差する方向の位置のずれを防止している。これにより、コイルばね61は、固定コア40の内周面41との間に間隙G2を有して固定コア40の内部に保持されている。
可動コア30は、弁体20の後端部21に係合されて弁体20とともに軸方向Daに移動する部材である。可動コア30は、弁体20とは別体であり、中央に可動コア30を軸方向Daに挿通させる弁体挿通孔31を有している。弁体挿通孔31の内径は、係合部213の外径を含む弁体20の後端部21の外径よりも小さく、弁体20の後端部21よりも先端側の部分の外径よりも僅かに大きくなるように形成され、弁体20の後端部21よりも先端側の部分を挿通させる。また、可動コア30は、中央の弁体挿通孔31から偏心した位置に、可動コア30を軸方向Daに貫通して燃料の流路FCを形成する貫通孔32を有している。
固定コア40に衝突する可動コア30の耐久性および信頼性の向上を目的として、固定コア40の可動コア30に対向する上端面または衝突面を硬質クロムメッキや無電解ニッケルメッキなどのメッキによって被覆してもよい。これにより、可動コア30の材料として、比較的に軟らかい軟磁性ステンレス鋼を用いた場合でも、可動コア30の耐久性および信頼性を確保することができる。
小コイルばね63は、ノズル本体10の大径部14の内部空間に収容されている。小コイルばね63は、先端部が大径部14の内部空間の底部の中央部に設けられた凹部141の底部に支持され、後端部が可動コア30の固定コア40と反対側の下端面に当接し、可動コア30とノズル本体10との間で圧縮された状態で保持されている。これにより、小コイルばね63は、可動コア30を固定コア40に向けて付勢している。
ハウジング70は、有底円筒状の形状を有し、底部の中央部に設けられた貫通孔71にノズル本体10の大径部14が挿入されている。ハウジング70は、底部に設けられた貫通孔71の開口縁とノズル本体10の大径部14の外周面との間が、たとえば全周にわたって溶接されることで、ノズル本体10の大径部14に固定されている。また、ハウジング70は、固定コア40の先端部、コイルボビン51、およびコイル50の外周を囲むように配置されている。ハウジング70の内周面はノズル本体10の大径部14およびコイル50と対向して外周ヨーク部を形成する。
樹脂部80は、固定コア40、コイルボビン51およびコイル50と、ハウジング70との間に充填されるとともに、固定コア40の後端部21を除く外周面を覆い、電力供給用の端子811を有するコネクタ81を形成するようにモールド成形されている。以上のように、コイル50の周りには、固定コア40、可動コア30、ノズル本体10の大径部14、およびハウジング70を含むトロイダル状の磁気通路が形成されている。
以下、本実施形態に係る燃料噴射弁1の動作について説明する。
燃料噴射弁1は、たとえばコネクタ81の端子811が図示を省略するプラグの接続端子に接続されて高電圧電源またはバッテリ電源に接続され、エンジンコントロールユニット(ECU)によってコイル50に対する通電が制御される。コイルばね61が弁体20をノズル本体10の先端部の座面124に向けて付勢する弾性力は、小コイルばね63が可動コア30を固定コア40に向けて付勢する弾性力よりも大きい。そのため、コイル50に通電されていない状態では、弁体20の先端部23の球面部232はノズル本体10の先端部材12の座面124に押し付けられ、座面124に設けられた噴射孔11に至る流路FCが閉じられた閉弁状態になっている。
ECUによってコイル50に通電されると、固定コア40、可動コア30、ノズル本体10の大径部14、およびハウジング70を含む磁気回路に磁束が流れ、固定コア40に可動コア30を吸引する磁気吸引力が発生する。固定コア40の磁気吸引力がコイルばね61の設定荷重を超えると、可動コア30が固定コア40へ向けて移動する。可動コア30は、固定コア40に対向する端面が固定コア40の先端面に衝突するまで移動する。このとき、可動コア30は、弁体20の後端部21に係合され、弁体20を固定コア40へ向けて軸方向Daに移動させる。
弁体20が固定コア40へ向けて軸方向Daに移動することで、弁体20の先端部23の球面部232がノズル本体10の先端部材12の座面124から離れ、弁体20と座面124との間の噴射孔11に至る流路FCが開通して噴射孔11が開いた状態になる。燃料噴射弁1は、弁体20がこのような開弁位置にあるときに、固定コア40の後端部の開口部43からフィルタ90を介して供給された燃料が、固定コア40の貫通孔42を通ってノズル本体10の先端側へ向けて軸方向Daに沿って流れる。
燃料は、さらに固定コア40の貫通孔42に配置された調整部材62およびコイルばね61を通過し、弁体20の後端部21の流路形成部212と固定コア40の貫通孔42の内周面41との間に形成された流路FCを流れ、可動コア30の貫通孔32を介してノズル本体10の大径部14の内部空間へ流入する。ノズル本体10の大径部14の内部空間へ流入した燃料は、弁体20の中間部22とノズル本体10の小径部13の内周面16との間を流れ、さらに弁体20の先端部23の球面部232と先端部材12の座面124との間に形成された流路FCを流れ、座面124に開口した噴射孔11を介して内燃機関の燃焼室内へ噴射される。
ECUによってコイル50の通電が中断されると、固定コア40、可動コア30、ノズル本体10の大径部14、およびハウジング70を含む磁気回路を流れる磁束が消滅し、可動コア30を吸引する固定コア40の磁気吸引力が消滅する。すると、コイルばね61が弁体20をノズル本体10の先端部の座面124に向けて付勢する弾性力が、小コイルばね63が可動コア30を固定コア40に向けて付勢する弾性力よりも大きい初期状態に戻る。
これにより、弁体20の後端部21がコイルばね61によって付勢され、弁体20の後端部21に係合した可動コア30と弁体20が、ともにノズル本体10の軸方向Daの先端へ向けて移動し、弁体20の先端部23の球面部232がノズル本体10の先端部材12の座面124に接する。これにより、弁体20の先端部23の球面部232とノズル本体10の座面124との間の流路FCが閉鎖され、噴射孔11が弁体20によって閉じられた閉弁状態になり、噴射孔11を介した燃料の噴射が停止される。
本実施形態の燃料噴射弁1は、前述のように、第1の特徴として、次の構成を有している。弁体20は、複数の後端側摺動部211と、複数の流路形成部212と、係合部213と、を有している。複数の後端側摺動部211は、後端部21の周方向に間隔をあけて設けられている。複数の流路形成部212は、後端側摺動部211と後端側摺動部211の間に設けられ、後端側摺動部211よりも後端部21の径方向の内側に設けられている。係合部213は、流路形成部212よりも弁体20の先端側に設けられ、流路形成部212よりも径方向の外側に張り出している。そして、弁体20は、噴射孔11の開閉時に、複数の後端側摺動部211の少なくとも一つが固定コア40の内周面41に接して軸方向Daに摺動するとともに、係合部213の可動コア30に対向する端面が可動コア30に接するように構成されている。
この構成により、噴射孔11の開閉時、すなわち弁体20と座面124との間の噴射孔11に至る流路FCの開閉時に、弁体20の後端部21の複数の後端側摺動部211の少なくとも一つを、固定コア40の内周面41によって軸方向Daに案内することができる。そのため、弁体20の径方向の位置を規定することで、弁体20の軸方向Daの移動を安定させることができ、従来よりも燃料の噴射量を均一にすることができる。
また、後端側摺動部211の摩耗が抑制され、弁体20の耐久性が向上する。より詳細には、コイルばね61が可動コア30をノズル本体10の先端方向へ向けて付勢するときに、コイルばね61によって、弁体20の後端部21に、軸方向Daの力だけでなく、弁体20の径方向の力が作用する。しかし、弁体20の後端部21の周方向に、固定コア40の内周面41に接して軸方向Daに摺動する複数の後端側摺動部211が設けられていることで、コイルばね61から径方向の力が作用する弁体20の後端部21において、弁体20を固定コア40の内周面41によって支持および案内することができる。そのため、弁体20に径方向の力が作用する位置と後端側摺動部211との軸方向Daの距離を近付けることができ、後端側摺動部211に作用する弁体20の径方向の荷重を力学的に低減することができる。
また、弁体20の後端部21の係合部213が流路形成部212よりも径方向外側に張り出すことで、係合部213を有しない場合と比較して、弁体20の後端部21の可動コア30に対向する面の面積を大きくすることができる。これにより、弁体20の後端部21と可動コア30との間に作用する単位面積当たりの力を低減し、従来よりも耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態の燃料噴射弁1は、前述のように、第2の特徴として、次の構成を有している。弁体20は、後端部21から先端部23まで一部材により構成されている。また、弁体20は、後端部21の周方向に間隔をあけて設けられた複数の後端側摺動部211と、この後端側摺動部211と後端側摺動部211の間に設けられ、後端側摺動部211よりも後端部21の径方向の内側に設けられた複数の流路形成部212とを有している。そして、弁体20は、噴射孔11の開閉時に、複数の後端側摺動部211の少なくとも一つが固定コア40の内周面41に接して軸方向Daに摺動するように構成されている。
この構成により、噴射孔11の開閉時、すなわち弁体20による噴射孔11に至る流路FCの開閉時に、弁体20の後端部21の複数の後端側摺動部211の少なくとも一つを、固定コア40の内周面41によって案内することができる。そのため、弁体20の径方向の位置を規定することで、弁体20の軸方向Daの移動を安定させることができ、従来よりも燃料の噴射量を均一にすることができる。また、弁体20は、後端部21から先端部23まで一部材により構成されているので、後端側摺動部211による弁体20の案内と、流路形成部212による燃料の流路FCの形成という複数の機能を一部品に集約することができる。そのため、部品点数を減少させ、生産性を向上させ、製造コストを低減することができる。
また、本実施形態の燃料噴射弁1は、前述のように、第3の特徴として、次の構成を有している。ノズル本体10は、噴射孔11が形成されて弁体20の先端部23を受容する凹状の先端部材12を有している。弁体20は、後端部21から先端部23まで一部材により構成され、後端部21と先端部23にそれぞれ後端側摺動部211と先端側摺動部231を有している。そして、弁体20は、噴射孔11の開閉時に、後端部21の後端側摺動部211が固定コア40の内周面41に接して軸方向Daに摺動するとともに、先端部23の先端側摺動部231が先端部材12の内周面121に接して軸方向Daに摺動するように構成されている。
この構成により、噴射孔11の開閉時、すなわち弁体20による噴射孔11に至る流路FCの開閉時に、弁体20の後端部21の複数の後端側摺動部211の少なくとも一つを、固定コア40の内周面41によって案内することができる。同時に、弁体20の先端部23の先端側摺動部231を、先端部材12の内周面121によって案内することができる。すなわち、軸方向Daに延びる弁体20を、軸方向Daの先端部23と後端部21で、同時に案内することができる。なお、弁体20の先端部23の球面部232がノズル本体10の先端部材12の座面124に接触した閉弁位置にある間、弁体20は後端部21の後端側摺動部211のみが固定コア40の内周面41によって支持され、先端部23の先端側摺動部231は先端部材12の内周面121と接触しなくてもよい。
このように、弁体20が軸方向Daの先端部23と後端部21にそれぞれ後端側摺動部211と先端側摺動部231を備えることで、燃料噴射弁1の個体間において、後端部21の後端側摺動部211と固定コア40の内周面41との接触面積、および、先端部23の先端側摺動部231と先端部材12の内周面121との接触面積を、より均一化することができる。これにより、燃料噴射弁1の個体間における燃料の噴射量を、より均一化することができる。また、弁体20の後端部21だけでなく、弁体20の先端部23の球面部232が接する先端部材12の座面124に近い位置に先端側摺動部231を形成することで、ノズル本体10の中心軸Aに対する弁体20の倒れ量すなわち傾斜角度を低減することができる。
この弁体20の倒れ量すなわち傾斜角度の低減により、流体の流れが噴射ごとに変化しにくくなり、燃料の噴射量を均一にすることができる。また、弁体20の径方向の位置をより正確に規定することができ、弁体20の軸方向Daの移動をより安定させることができ、燃料の噴射量をより均一にすることができる。また、弁体20は、後端部21から先端部23まで一部材により構成されているので、後端側摺動部211および先端側摺動部231による弁体20の案内と、流路形成部212による燃料の流路FCの形成という複数の機能を一部品に集約することができる。そのため、部品点数を減少させ、生産性を向上させ、製造コストを低減することができる。
また、本実施形態の燃料噴射弁1において、弁体20は、前述のように、後端部21の周方向に3つの後端側摺動部211が間隔をあけて設けられている。この構成により、後端側摺動部211の数が2つまたは4つ以上である場合よりも、固定コア40の内周面41に接して摺動する後端側摺動部211の外周面の面積を大きくすることができる。これにより、弁体20に要求される作動回数を満たす後端部21の後端側摺動部211の耐摩耗性を保証することができる。したがって、従来よりも耐久性を向上させることが可能な燃料噴射弁1を提供することができる。
また、弁体20の後端部21において、後端側摺動部211と後端側摺動部211との間の流路形成部212の範囲を大きくすることができ、流路形成部212と固定コア40との間の燃料の流路FCの断面積を大きくすることが可能になる。これにより、流路形成部212によって形成された燃料の流路FCにおける圧力損失を低減し、従来よりも燃料の噴射量を均一にすることが可能な燃料噴射弁1を提供することができる。
また、本実施形態の燃料噴射弁1において、弁体20の後端部21の後端側摺動部211は、後端部21の周方向に等しい間隔で設けられている。この構成により、後端側摺動部211と後端側摺動部211との間の流路形成部212によって形成される燃料の流路FCの断面積を均等にすることができ、流体である燃料によって流路形成部212に作用する圧力を均等にすることができる。また、たとえばコイルばね61から弁体20に弁体20の径方向の力が作用することで、いずれか1つの後端側摺動部211のみが固定コア40に接触する。そのため、弁体20の後端部21の他の2つの後端側摺動部211は固定コア40に接触せず、弁体20の後端部21と固定コア40との間の摺動面積や摺動抵抗を一定にして、燃料噴射弁1による燃料の一回の噴射ごとの燃料の噴射量を均一にすることができる。
また、本実施形態の燃料噴射弁1は、弁体20を噴射孔11へ向けて軸方向Daに付勢するコイルばね61を備えている。そして、弁体20は、後端部21の可動コア30と反対の端面から軸方向Daに突出してコイルばね61の内側に係合する凸部214を有している。この構成により、弁体20の後端部21の凸部214によってコイルばね61の径方向の移動を抑制し、コイルばね61と固定コア40の内周面41との接触を抑制することができる。これにより、コイルばね61と固定コア40とが接触する位置や接触する圧力が燃料噴射弁1ごとに異なることによる弁体20の往復運動の不均一性を解消することができる。したがって、従来よりも耐久性を向上させることができ、燃料の噴射量を均一にすることが可能な燃料噴射弁1を提供することができる。
また、本実施形態の燃料噴射弁1において、コイルばね61は、固定コア40の内周面41との間に間隙G2を有している。この構成により、コイルばね61と固定コア40との接触を防止して、弁体20の往復運動の均一性を向上させることができる。したがって、従来よりも耐久性を向上させることができ、燃料の噴射量を均一にすることが可能な燃料噴射弁1を提供することができる。
また、本実施形態の燃料噴射弁1において、弁体20の後端部21の後端側摺動部211は、部分円筒状の外周面を有し、流路形成部212は、後端部21の後端側摺動部211の間に設けられた平坦面212aを有している。この構成により、円筒状の固定コア40の内周面41と、弁体20の後端部21の後端側摺動部211との接触面積を大きくすることができ、後端側摺動部211の耐摩耗性を向上させ、燃料噴射弁1の耐久性を従来よりも向上させることができる。また、流路形成部212の平坦面212aと円筒状の固定コア40の内周面41との間に断面形状が円弧と弦によって画定される流路FCを形成することができ、流路FCの断面積を大きくすることができ、流路抵抗を低減して、燃料噴射弁1の燃料の噴射量を均一にすることができる。
また、本実施形態の燃料噴射弁1において、弁体20の後端部21の後端側摺動部211を介して隣り合う流路形成部212の平坦面212aの間の夾角IAの角度は、60°である。この構成により、弁体20の後端部21において、後端側摺動部211と後端側摺動部211との間の流路形成部212の範囲を大きくすることができ、流路形成部212と固定コア40との間の燃料の流路FCの断面積を大きくすることが可能になる。これにより、流路形成部212によって形成された燃料の流路FCにおける圧力損失を低減し、従来よりも燃料の噴射量を均一にすることが可能な燃料噴射弁1を提供することができる。また、弁体20の後端部21の流路形成部212が形成された部分の断面形状を、頂点部分が円弧状のおおむね正三角形の形状にすることができる。これにより、弁体20の後端部21の強度を確保することができ、燃料噴射弁1の耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態の燃料噴射弁1は、弁体20の後端部21の周方向において、流路形成部212が形成された部分の角度範囲AR2は、後端側摺動部211が形成された部分の角度範囲AR1よりも大きい。この構成により、弁体20の後端部21において、後端側摺動部211と後端側摺動部211との間の流路形成部212の範囲を大きくすることができ、流路形成部212と固定コア40との間の燃料の流路FCの断面積を大きくすることが可能になる。これにより、流路形成部212によって形成された燃料の流路FCにおける圧力損失を低減し、従来よりも燃料の噴射量を均一にすることが可能な燃料噴射弁1を提供することができる。また、弁体20の後端部21の流路形成部212が形成された部分の断面形状を、頂点部分が円弧状のおおむね正三角形の形状にすることができる。これにより、弁体20の後端部21の強度を確保することができ、燃料噴射弁1の耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態の燃料噴射弁1において、弁体20の後端部21の後端側摺動部211は、前述のように、部分円筒状の外周面を有し、流路形成部212は、後端側摺動部211の間に設けられた平坦面212aを有している。さらに、弁体20の後端部21の係合部213は、流路形成部212よりも弁体20の先端側に設けられ、流路形成部212よりも径方向の外側に張り出すとともに、後端部21の周方向の全周にわたって連続し、後端側摺動部211の外周面に面一に連なる円筒状の外周面を有している。
このように、弁体20の後端部21の係合部213が流路形成部212よりも径方向外側に張り出すことで、係合部213を有しない場合と比較して、弁体20の後端部21の可動コア30に接触する面の面積を大きくすることができる。さらに、後端部21の可動コア30側の端部である係合部213が後端部21の周方向の全周にわたって連続し、後端側摺動部211の外周面に面一に連なる円筒状の外周面を有することで、可動コア30に接する面の面積を極大化することができる。これにより、弁体20の後端部21と可動コア30との間に作用する単位面積当たりの力を低減し、従来よりも耐久性を向上させることができる。
加えて、弁体20を旋盤やマシニングセンタなどによって回転させて切削することが可能になり、弁体20の製造が容易になるだけでなく、製造工程の工数を削減し、生産性を向上させ、製造コストを低減することができる。具体的には、回転切削によって製造された弁体20の係合部213の外周面と可動コア30に対向する面との間の角部にはバリが発生することがある。しかし、係合部213が、後端部21の周方向の全周にわたって連続する円筒状の外周面を有することで、弁体20の後端部21を回転させて角部のバリを一工程で除去することができる。一方、弁体20の可動コア30側の端部の断面形状が非円形である場合、角部のバリを一工程で除去することができず、弁体20の生産性が低下し、製造コストが上昇するおそれがある。
また、本実施形態の燃料噴射弁1において、固定コア40は、内周面41に可動コア30に近づくほど内径が拡大する拡径部44を有し、噴射孔11が閉じた状態で、拡径部44に弁体20の後端部21の係合部213が収容されるように構成されている。これにより、弁体20の後端部21の係合部213と、固定コア40の内周面41の拡径部44との間に隙間を形成し、燃料の流路FCを形成することができる。したがって、弁体20の後端部21の係合部213と、固定コア40の内周面41の拡径部44との間を流れる燃料の圧力損失を低減し、燃料噴射弁1の燃料の噴射量を均一にすることができる。
また、本実施形態の燃料噴射弁1は、噴射孔11が閉じた状態で、流路形成部212の少なくとも一部が拡径部44に配置される。より詳細には、本実施形態の燃料噴射弁1は、噴射孔11に至る弁体20の先端部23と座面124との間の流路FCが閉じた状態で、流路形成部212の可動コア30側の端部が拡径部44に収容される。これにより、弁体20の後端部21の流路形成部212と、固定コア40の内周面41の拡径部44との間の燃料の流路FCの断面積を拡大することができる。したがって、弁体20の後端部21と、固定コア40の内周面41との間を流れる燃料の圧力損失を低減し、燃料噴射弁1の燃料の噴射量を均一にすることができる。
また、本実施形態の燃料噴射弁1は、軸方向Daにおいて可動コア30に隣接する後端部21の端部および後端部21と先端部23との間の中間部22は、弁体20の中心軸A’を中心とする円筒状の外周面を有している。この構成により、弁体20の全体、すなわち、弁体20の後端部21、中間部22および先端部23を、たとえば、円柱状または丸棒状の一つの金属材料を切削加工することによって、形成することができる。このように、弁体20の全体を一つの材料から削り出した一つの部品とすることによって、弁体20の寸法精度を向上させることができ、生産性を向上させて弁体20の製造コストを低減することができる。さらに、弁体20の各部を別部品として製造して圧入や溶接によって一体化させる場合と比較して、圧入時に発生する金属片や溶接時に発生するスパッタなど、異物の発生を抑制することができる。これにより、異物に起因する燃料漏れなど、弁体20の不具合の発生を抑制することができ、燃料噴射弁1の燃料の噴射量を均一にすることができる。
また、本実施形態の燃料噴射弁1は、弁体20において、後端部21の可動コア30に隣接する端部の外径は、後端部21と先端部23との間の中間部22の外径よりも拡径され、中間部22が可動コア30に挿通されている。すなわち、可動コア30の弁体挿通孔31の内径は、弁体20の中間部22の外径よりも大きく、弁体20の後端部21の係合部213の外径よりも小さい。
この構成により、弁体20の後端部21にノズル本体10の先端へ向けて作用するコイルばね61の付勢力が、可動コア30を固定コア40へ向けて付勢する小コイルばね63の付勢力よりも大きい燃料噴射弁1の閉弁状態において、弁体20の後端部21の可動コア30側の端部は可動コア30に当接して係合している。そして、可動コア30が小コイルばね63の付勢力および固定コア40の磁気吸引力により、固定コア40に向けて軸方向Daへ移動すると、弁体20が可動コア30とともにノズル本体10の先端部材12の座面124から離れるように軸方向Daへ移動する。
可動コア30が固定コア40の先端面に衝突すると、可動コア30は固定コア40と反対側のノズル本体10の先端側すなわち燃料の下流側にはね返る。一方、可動コア30の弁体挿通孔31に挿通された弁体20は、可動コア30が固定コア40に衝突した後も、噴射孔11から離れる燃料の上流側への移動を継続する。
つまり、弁体20は、可動コア30の先端面の位置から、燃料の上流側である固定コア40の後端部21へ向けてオーバーシュートし、その後、コイルばね61に付勢されることで、再び燃料の下流側であるノズル本体10の先端側へ移動する。そのため、コイル50が通電した状態であれば、弁体20は、後端部21が固定コア40に吸着された可動コア30に係合し、先端部23の球面部232と座面124との間の流路FCが開いた開弁位置で静止する。
また、コイル50の通電が中断され、固定コア40の磁気吸引力が消滅すると、弁体20の後端部21に作用するコイルばね61の付勢力によって、弁体20の後端部21に係合した可動コア30が弁体20とともにノズルの先端へ向けて軸方向Daに移動する。そして、弁体20の先端部23の球面部232がノズル本体10の先端部材12の座面124に衝突すると、可動コア30は、弁体20とは別体であるため、慣性力によってノズル本体10の先端側への移動を継続する。また、弁体20は、先端部23の球面部232がノズル本体10の先端部材12の座面124に衝突した後に、開弁方向に跳ね返る。
このとき、可動コア30の弁体挿通孔31の内周面と、弁体挿通孔31に挿通された弁体20の外周面との間に流体による摩擦が発生し、運動エネルギが摩擦エネルギに変換されて小さくなる。また、慣性質量が比較的に大きい可動コア30が弁体20と別体で構成されているため、弁体20が座面124に衝突した際の運動エネルギが小さくなる。これにより、座面124に衝突した後の弁体20の跳ね返りが小さくなる。
また、可動コア30に作用する慣性力は、可動コア30と弁体20とが一体である場合と比較して小さくなる。そのため、小コイルばね63を圧縮した後に受ける反発力が小さくなる。よって、可動コア30の開弁方向すなわち固定コア40へ向かう跳ね返りが抑制され、弁体20が座面124に衝突した後に開弁方向に再び移動される現象が発生しにくくなる。結果として、弁体20の跳ね返りは最小限に抑えられ、コイル50への通電が中断された後に、弁体20と座面124との間の流路FCが開いて、燃料が不作為に噴射される、いわゆる二次噴射現象が抑制され、エミッションを低減することができる。
また、本実施形態の燃料噴射弁1において、弁体20の後端部21の係合部213は、固定コア40の内径よりも外径が小さくされ、固定コア40の内部で軸方向Daに移動可能に設けられている。この構成により、円筒状の固定コア40の貫通孔42を洗浄して燃料漏れの原因となる異物を除去した後に、先端部材12、弁体20、コイルばね61、調整部材62、およびフィルタ90を、固定コア40の貫通孔42から軸方向Daに挿入して組み付けることができる。したがって、燃料噴射弁1において、異物による燃料漏れの可能性を低減することができるだけでなく、製造工程を簡潔にして生産性を向上させることができる。
また、本実施形態の燃料噴射弁1において、弁体20は、後端部21と先端部23との間の中間部22の外周面221と、ノズル本体10の内周面16との間に間隙G1を有している。この構成により、ノズル本体10と弁体20との間の摩擦抵抗を低減し、弁体20を軸方向Daに移動しやすくすることができる。したがって、燃料噴射弁1の耐久性を向上させることができ、燃料の噴射量を均一にすることができる。
また、本実施形態の燃料噴射弁1において、弁体20は、先端部23の先端側摺動部231よりも軸方向Daの先端側に凸状の球面部232を有している。また、ノズル本体10の先端部材12は、球面部232を受容する凹状の座面124を有している。そして、座面124は、ノズル本体10の軸方向Daの先端に向けて漸次縮径する円錐台状に設けられ、噴射孔11が開口されている。
この構成により、弁体20の先端部23を、先端部23に設けられた先端側摺動部231によって案内しながら、弁体20の先端側摺動部231よりも先端側の球面部232をノズル本体10の先端部材12の座面124に当接させ、または座面124から離隔させることができる。これにより、噴射孔11の開閉時の弁体20の動作を安定させることができ、燃料噴射弁1の耐久性を向上させ、燃料の噴射量を均一にすることができる。また、燃料噴射弁1の閉弁時に弁体20の先端部23の球面部232とノズル本体10の先端部材12の座面124とを、弁体20の周方向の全周にわたっておおむね線接触させることができる。これにより、燃料噴射弁1の耐久性を向上させ、燃料の噴射量を均一にすることができる。
以上説明したように、本開示の実施形態によれば、従来よりも耐久性を向上させることが可能であり、従来よりも燃料の噴射量を均一にすることが可能な燃料噴射弁1を提供することができる。
以上、図面を用いて本開示の実施形態を詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本開示に含まれるものである。
1 燃料噴射弁
10 ノズル本体
11 噴射孔
12 先端部材
121 内周面
124 座面
16 内周面
20 弁体
21 後端部
211 後端側摺動部
212 流路形成部
212a 平坦面
213 係合部
214 凸部
22 中間部
221 外周面
23 先端部
231 先端側摺動部
232 球面部
30 可動コア
40 固定コア
41 内周面
44 拡径部
50 コイル
61 コイルばね
A’ 中心軸
AR1 角度範囲
AR2 角度範囲
Da 軸方向
G1 間隙
G2 間隙
IA 夾角

Claims (18)

  1. 噴射孔と、前記噴射孔を開閉する先端部を有する弁体と、前記弁体の後端部に係合されて前記弁体とともに移動する可動コアと、該可動コアを磁気吸引力によって吸引する固定コアと、を備えた燃料噴射弁であって、
    前記弁体は、前記後端部の周方向に間隔をあけて設けられた複数の後端側摺動部と、該後端側摺動部の間で該後端側摺動部よりも前記後端部の径方向の内側に設けられた複数の流路形成部と、該流路形成部よりも前記弁体の先端側に設けられ該流路形成部よりも前記径方向の外側に張り出した係合部と、を有し、前記噴射孔の開閉時に前記複数の後端側摺動部の少なくとも一つが前記固定コアの内周面に接して摺動するとともに前記係合部の前記可動コアに対向する端面が前記可動コアに係合することを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 噴射孔と、前記噴射孔を開閉する先端部を有する弁体と、前記弁体の後端部に係合されて前記弁体とともに移動する可動コアと、該可動コアを磁気吸引力によって吸引する筒状の固定コアと、を備えた燃料噴射弁であって、
    前記弁体は、前記後端部から前記先端部まで一部材により構成され、前記後端部の周方向に間隔をあけて設けられた複数の後端側摺動部と、該後端側摺動部の間で該後端側摺動部よりも前記後端部の径方向の内側に設けられた複数の流路形成部とを有し、前記噴射孔の開閉時に前記複数の後端側摺動部の少なくとも一つが前記固定コアの内周面に接して摺動することを特徴とする燃料噴射弁。
  3. 噴射孔と、前記噴射孔を開閉する先端部を有する弁体と、前記弁体の後端部に係合されて前記弁体とともに移動する可動コアと、該可動コアを磁気吸引力によって吸引する固定コアと、を備えた燃料噴射弁であって、
    前記噴射孔が形成され前記弁体の前記先端部を受容する凹状の先端部材を有し、
    前記弁体は、前記後端部から前記先端部まで一部材により構成され、前記後端部と前記先端部にそれぞれ後端側摺動部と先端側摺動部を有し、前記噴射孔の開閉時に前記後端側摺動部が前記固定コアの内周面に接して摺動するとともに前記先端側摺動部が前記先端部材の内周面に接して摺動することを特徴とする燃料噴射弁。
  4. 前記弁体は、前記後端部の周方向に3つの前記後端側摺動部が間隔をあけて設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
  5. 前記後端側摺動部は、前記後端部の周方向に等しい間隔で設けられていることを特徴とする請求項4に記載の燃料噴射弁。
  6. 前記弁体を前記噴射孔へ向けて付勢するコイルばねを備え、
    前記弁体は、前記後端部の前記可動コアと反対の端面から突出して前記コイルばねの内側に係合する凸部を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
  7. 前記コイルばねは、前記固定コアの内周面との間に間隙を有していることを特徴とする請求項6に記載の燃料噴射弁。
  8. 前記後端側摺動部は、部分円筒状の外周面を有し、
    前記流路形成部は、前記後端側摺動部の間に設けられた平坦面を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料噴射弁。
  9. 前記後端側摺動部を介して隣り合う前記流路形成部の前記平坦面の間の夾角の角度は、60°であることを特徴とする請求項8に記載の燃料噴射弁。
  10. 前記後端部の周方向において、前記流路形成部が形成された部分の角度範囲は、前記後端側摺動部が形成された部分の角度範囲よりも大きいことを特徴とする請求項9に記載の燃料噴射弁。
  11. 前記後端側摺動部は、部分円筒状の外周面を有し、
    前記流路形成部は、前記後端側摺動部の間に設けられた平坦面を有し、
    前記係合部は、前記後端部の周方向の全周にわたって連続し前記後端側摺動部の前記外周面に面一に連なる円筒状の外周面を有していることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  12. 前記固定コアは、内周面に前記可動コアに近づくほど内径が拡大する拡径部を有し、
    前記噴射孔が閉じた状態で、前記拡径部に前記弁体の前記後端部の前記係合部が収容されることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  13. 前記噴射孔が閉じた状態で、前記流路形成部の少なくとも一部が前記拡径部に配置されることを特徴とする請求項12に記載の燃料噴射弁。
  14. 前記可動コアに隣接する前記後端部の端部および前記後端部と前記先端部との間の中間部は、前記弁体の中心軸を中心とする円筒状の外周面を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の燃料噴射弁。
  15. 前記弁体において、前記後端部の前記端部の外径は、前記中間部の外形よりも拡径され、前記中間部が前記可動コアに挿通されていることを特徴とする請求項14に記載の燃料噴射弁。
  16. 前記係合部は、前記固定コアの内径よりも外径が小さくされ、前記固定コアの内部で移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料噴射弁。
  17. 前記弁体は、前記後端部と前記先端部との間の中間部の外周面と、筒状のノズル本体の内周面との間に間隙を有していることを特徴とする請求項3に記載の燃料噴射弁。
  18. 前記弁体は、前記先端側摺動部よりも先端側に凸状の球面部を有し、
    前記先端部材は、筒状のノズル本体の先端に設けられ、前記球面部を受容する凹状の座面を有し、
    前記座面は、前記ノズル本体の軸方向の先端に向けて漸次縮径する円錐台状に設けられ、前記噴射孔が開口されていることを特徴とする請求項3に記載の燃料噴射弁。
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