JP2019189548A - 非酸化型染毛剤及び染毛方法 - Google Patents

非酸化型染毛剤及び染毛方法 Download PDF

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Abstract

【課題】白髪を染色して自然な色調に仕上げることが可能で、染毛作業が簡単な非酸化型染毛剤を提供すること。【解決手段】(A)没食子酸、タンニン酸およびそれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種のポリフェノール類及び(B)ビタミンB6類を含有する第1剤、及び鉄塩を含有する第2剤、を有する非酸化型染毛剤。【選択図】なし

Description

本発明は、非酸化型の染毛剤、及びこれを用いた染毛方法に関する。
近年、毛髪に優しく、アレルギーを起こしにくいという理由から、非酸化型の染毛剤が提案されている。非酸化型染毛剤の一例として、特許文献1には、没食子酸、タンニン酸等を含有する第1剤、鉄塩を含有する第2剤、及びサリチル酸等を含有する第3剤を有する非酸化型染毛剤が記載されている。
特許文献1の非酸化型染毛剤は、発ガン性等の危険性が指摘されている物質を含まないために安全性に優れ、優れた染毛効果および白髪かくし効果を有しながら、染毛後の毛髪を自然な髪色に整え、自然な色調の仕上がりを与えることができるものである。しかしながら、この非酸化型染毛剤は、染毛時に第1剤、第2剤及び第3剤を毛髪へ塗布する必要があり、染毛作業が複雑である。また、非酸化型染毛剤は、十分な白髪かくし効果を求める場合、染色後の毛髪をより自然な色調に仕上げることが求められている。
特許文献2には、多価金属塩およびビタミンB6類、オキシン及びその塩を含有することで自然な染め上がりが得られる染毛剤が記載されている。しかしながら、特許文献2の染毛剤は、実際に白髪を染色した場合に薄い褐色に仕上がり、染色力が不十分又は色調が不自然である。
特開2017−109951号公報 特開平6−183934号公報
本発明は上記従来の問題を解決するものであり、その目的とするところは、白髪を染色して自然な色調に仕上げることが可能で、染毛作業が簡単な非酸化型染毛剤を提供することにある。
本発明は、(A)没食子酸、タンニン酸およびそれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種のポリフェノール類及び(B)ビタミンB6類を含有する第1剤、及び
鉄塩を含有する第2剤、
を有する非酸化型染毛剤を提供する。
ある一形態においては、成分(A)の含有量が、第1剤の総量に対して0.1〜10質量%である。
ある一形態においては、成分(B)の含有量が、第1剤の総量に対して0.1〜10質量%である。
ある一形態においては、成分(A)と成分(B)との含有比率((A)/(B))が、質量比で、0.05〜20である。
ある一形態においては、前記第1剤が7〜9のpHを有するものである。
ある一形態においては、前記第1剤は、さらに(C)サリチル酸、およびサリチル酸の誘導体からなる群から選択される少なくとも1種を含有する。
ある一形態においては、前記第1剤は、さらに尿素を含有する。
ある一形態においては、前記第1剤は、さらに亜硫酸塩を含有する。
また、本発明は、上記いずれかの非酸化型染毛剤の第1剤を毛髪に塗布する工程;及び
第1剤を塗布した状態の毛髪に鉄塩を含有する第2剤を塗布する工程;
を包含する、染毛方法を提供する。
本発明の非酸化型染毛剤は2剤式であるため染毛作業が単純であり、染色力に優れ、染色後の白髪を、くすんだ茶味が感じられる自然な色調に仕上げることが可能である。
実施例における染毛効果および色調の評価に使用した未処理の毛束(白髪率100%)、未処理の毛束を参考例の染毛剤で染毛した毛束、及び未処理の毛束を実施例1の染毛剤で染毛した毛束の外観を示す写真である。 実施例における白髪かくし効果の評価に使用した未処理の毛束(白髪率20%)、未処理の毛束を参考例の染毛剤で染毛した毛束、及び未処理の毛束を実施例1の染毛剤で染毛した毛束の外観を示す写真である。
以下、本発明の実施の形態について、各成分の具体例を挙げて説明する。なお、各成分はいずれも単独でまたは2種以上を組み合わせて用いることができる。また、本明細書において文言「染毛剤」は非酸化型染毛剤を意味する。
本発明の染毛剤は発色剤を含有する第1剤と、鉄塩を含有する、第1剤とは異なる第2剤とを有する。好ましい染毛方法において、第1剤は毛髪に最初に塗布され、第2剤は第1剤が塗布された状態の毛髪に塗布される。本発明の染毛剤においては、第1剤に含まれる発色剤と、第2剤に含まれる鉄塩とが反応して染毛効果を生じる。
(発色剤)
染毛剤第1剤は、発色剤として(A)没食子酸及びタンニン酸等のポリフェノール類を含有する。ポリフェノール類は鉄塩と反応することで黒から青系の色を発色する。
タンニン酸としては、例えば、加水分解型タンニン、縮合型タンニン等が挙げられる。加水分解型タンニンとしては、例えば五倍子、没食子、スマック、タラ、チェスナット、ミロバラン、オーク、ディビディビ、アルガロビアおよびゲンノショウコ等から得られるタンニンが挙げられる。縮合型タンニンとしては、ガンビア、ゲブラチョ、ミモザ、マングローブ、ヘムロック、スプルース、ビルマカッチ、カシワ樹皮、および柿渋等から得られるタンニンが挙げられる。
没食子酸の誘導体としては、例えば、没食子酸のアルキルエステルが挙げられる。没食子酸のアルキルエステルとしては、例えば、没食子酸と、炭素数1〜10、好ましくは2〜5の直鎖状または分岐状のアルキルとのエステルが挙げられる。このようなアルキルエステルとしては、例えば、没食子酸エチル、没食子酸プロピル、没食子酸イソアミルなどが挙げられる。没食子酸またはその誘導体は、公知の方法により化学合成したものでもよく、植物から単離したものでもよい。植物から単離したものにさらに化学合成を加えたものでもよい。また、没食子酸またはその誘導体を含有する植物から得られるエキスをそのまま用いてもよい。例えば、マメ科植物タラ由来の没食子酸やウルシ科ヌルデに発生する五倍子由来の没食子酸またはそれらを含有するエキスなどを用いることができる。また、それらの没食子酸を化学的にエステル化して得られた誘導体を用いることもできる。
これらの没食子酸、タンニン酸およびそれらの誘導体は、1種を単独で用いてもよく、複数種を組み合わせて用いてもよい。染毛効果および白髪かくし効果をより高めることができるため、没食子酸を含有することが好ましい。
没食子酸、タンニン酸およびそれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の含有量は、第1剤の総量に対して0.1〜10質量%、好ましくは0.3〜5質量%、より好ましくは、0.5〜3質量%である。没食子酸、タンニン酸およびそれらの誘導体を複数種含有する場合には、その合計量が前記範囲内であることが好ましい。没食子酸、タンニン酸およびそれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種の含有量が前記範囲内であると、良好な染毛効果および白髪かくし効果が得られる。
染毛剤第1剤は、発色剤として(B)ビタミンB6類から選ばれる1種またはそれ以上を含有する。ビタミンB6類としては、ピリドキシン、塩酸ピリドキシン、リン酸ピリドキシン、ジカプリル酸ピリドキシン、ジパルミチン酸ピリドキシン、ジラウリン酸ピリドキシン、トリパルミチン酸ピリドキシン、リン酸ピリドキサール、安息香酸ピリドキシン、カプリル酸ピリドキシン、ラウリン酸ピリドキシン、パルミチン酸ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、塩酸ピリドキサールおよび塩酸ピリドキサミンなどが挙げられる。これらの中でも、ピリドキシン、塩酸ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン、塩酸ピリドキサールおよび塩酸ピリドキサミンが好ましく、ピリドキシン、塩酸ピリドキシンがより好ましい。(B)ビタミンB6類の含有量は、第1剤の総量に対して0.1〜10質量%、好ましくは0.2〜5質量%、より好ましくは0.5〜4質量%である。
発色剤としてポリフェノール類とビタミンB6類とを使用することで、ポリフェノール類特有の青味が目立たなくなり、白髪に対する染毛剤の発色が自然な黒からグレー系の色調になる。また、染毛剤の染色力が向上して、良好な白髪かくし効果が得られる。ポリフェノール類とビタミンB6との使用比率((A)/(B))は、質量比で、0.05〜20、好ましくは0.1〜10、より好ましくは0.2〜8、更に好ましくは0.4〜3である。
染毛剤第1剤は、好ましくは、(C)サリチル酸およびその誘導体、から選ばれる1種またはそれ以上を含有する。サリチル酸の誘導体としては、例えば、サリチル酸のエステルや塩が挙げられる。サリチル酸の塩としては、例えば、サリチル酸のアルカリ金属塩が挙げられ、具体的にはサリチル酸ナトリウムが挙げられる。またサリチル酸のエステルとしては、例えば、炭素数1〜10の直鎖状または分岐状のアルキルエステルやフェニルエステルが挙げられ、具体的にはサリチル酸オクチル、サリチル酸フェニル、サリチル酸メチルなどが挙げられる。中でも、染毛効果が高いことから、サリチル酸およびサリチル酸ナトリウムが好ましい。
サリチル酸およびその誘導体の含有量は、第1剤の総量に基づいて、3質量%以下、好ましくは0.2〜2.5質量%である。サリチル酸およびその誘導体から選択される少なくとも1種を含有することにより、白髪かくし効果が増強される。
染毛剤第1剤は、前記(A)〜(C)群の他に、鉄と反応して発色する少なくとも1種の有機化合物および/または前記有機化合物を含む少なくとも1種の植物抽出物を含有してもよい。そのような有機化合物および植物抽出物としては、例えば、五倍子、ピロガロール、ログウッド、ヘマテイン、カテコール、フタル酸、オイゲノール、イソオイゲノール、ニコチン酸アミド、デヒドロ酢酸、エラグ酸、コウジ酸、マルトール、フェルラ酸、ヒノキチオール、ウコンエキス、クルクミン、オウゴンエキス、タマネギエキス、クエルセチン、ルチン、ヘスペレチン、ヘスペリジン、生コーヒー豆抽出物、カフェー酸、クロロゲン酸、チャエキス、カテキン、エピカテキン、シコンエキス、シソエキス、シソニン、ブドウ葉エキス、ブトウエキス、エノシアニン、ラッカイン酸、ラック、コチニール、カルミン酸、エルダーベリー、アカキャベツ、ムラサキイモ、タマリンド、コウリャン、アピゲニニジン、ルテオリニジンなどを挙げることができ、その含有量は、第1剤の総量に対して0.1〜5質量%であることが好ましく、0.2〜3質量%であることがより好ましい。
(その他の第1剤成分)
染毛剤第1剤は、尿素を含有する。第1剤が尿素を含有する場合、その含有量は、第1剤の総量に基づいて好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは3質量%以上である。第1剤が1質量%以上の尿素を含有することにより、より高い染毛効果および白髪かくし効果を有する染毛剤を得ることができる。なお、尿素の含有量の上限は、第1剤の安定性の観点からは、20質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましい。
染毛剤第1剤は、亜硫酸塩を含有することが好ましい。当該亜硫酸塩の具体例として、例えば、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸アンモニウム及び亜硫酸マグネシウム等が挙げられ、染毛効果および剤の安定性の観点から亜硫酸ナトリウムが好ましい。第1剤における亜硫酸塩の含有量は、0.1質量%以上としてよく、0.3質量%以上としてもよい。一方、第1剤が乳化物であるクリーム状の場合、第1剤の保存安定性を良好に維持する観点から、第1剤における亜硫酸塩の含有量は3質量%以下が好ましい。
染毛剤第1剤のpHは、染毛効果および剤の安定性の観点から、好ましくは7〜9であり、より好ましくは7.1〜8.5である。
(第2剤)
染毛剤第2剤は鉄塩を含有する。第1剤に含まれる発色剤は鉄塩と反応して発色し、毛髪にその色素が固定される。
鉄塩としては、例えば、硫酸第一鉄、塩化第一鉄、酢酸第一鉄、リン酸第一鉄、シュウ酸第一鉄、硫酸第二鉄、塩化第二鉄、酢酸第二鉄等が挙げられる。染毛効果の観点から、第2剤が、硫酸第一鉄、塩化第一鉄、酢酸第一鉄、硫酸第二鉄および塩化第二鉄からなる群から選択される少なくとも1種の鉄塩を含有することが好ましく、硫酸第一鉄、塩化第一鉄および酢酸第一鉄からなる群から選択される少なくとも1種の鉄塩を含有することがより好ましい。これらの鉄塩は、1種を単独で用いてもよく、複数種を組み合わせて用いてもよい。
染毛剤第2剤における鉄塩の含有量は、本発明の効果を奏する範囲内で適宜決定すればよいが、剤の安定性および染毛効果の観点から、第2剤の総量に基づいて好ましくは0.5〜10質量%、より好ましくは1〜6質量%である。
本発明の染毛剤において、第2剤のpHは、染毛効果および剤の安定性の観点から、好ましくは2〜6であり、より好ましくは2.5〜4である。
(その他の染毛剤成分)
本発明の染毛剤において、第1剤、および第2剤は、それぞれ上述した必須成分および任意成分に加えて、染毛剤において通常使用されるその他の成分を、本発明の効果を奏する範囲内の量で含んでいてもよい。そのような成分としては、例えば、基剤、界面活性剤、油脂類、溶剤、増粘剤、有機酸、防腐剤、酸化防止剤、pH調整剤、湿潤剤、香料、金属臭のマスキング剤、着色剤、紫外線吸収剤、育毛養毛剤、フケ防止剤、抗菌剤、柔軟剤、保湿剤、活性酸素除去剤、抗酸化剤、抗微生物剤、シリコーン、ミネラル、加水分解タンパク、ペプチド、アミノ酸類等が挙げられる。
基剤としては、例えば、高級アルコール類、炭化水素、脂肪酸エステル、植物油、脂肪酸等が挙げられる。特に、製剤の安定性の観点から、第1剤が高級アルコールを含有することが好ましく、セトステアリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコールおよびベヘニルアルコールからなる群から選択される少なくとも1種の高級アルコールを含有することがより好ましい。第1剤における高級アルコールの含有量は、製剤の安定性の観点から、第1剤の総量に基づいて、好ましくは1質量%以上であり、より好ましくは3質量%以上である。また、使用性の観点から、好ましくは20質量%以下であり、より好ましくは10質量%以下である。
界面活性剤としては、例えば、アニオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤等が挙げられる。非イオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等が挙げられる。アニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸およびその塩、N−アシルアミノ酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、スルホン酸塩等が挙げられる。カチオン性界面活性剤としては、例えば、アルキルアンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、例えば、アルキルアミドプロピルベタイン等が挙げられる。
特に、本発明の染毛剤においては、製剤の安定性の観点から、第1剤が少なくとも1種の非イオン性界面活性剤を含有することが好ましく、ポリオキシエチレンアルキルエーテルを含有することがより好ましい。その場合、非イオン性界面活性剤の含有量は、第1剤の総量に基づいて、好ましくは0.1〜10質量%であり、より好ましくは1〜7質量%である。
酸化防止剤としては、例えば、アスコルビン酸およびその誘導体、システイン、チオグリコール酸、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、クエン酸、リン酸、アンモニア、炭酸水素アンモニウム、炭酸アンモニウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、リン酸アンモニウム、リン酸一水素二アンモニウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸アンモニウム、リン酸カリウム、リン酸ナトリウム等が挙げられる。
湿潤剤としては、例えば、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、アミノ酸、植物油等が挙げられる。
増粘剤としては、例えば、キサンタンガム、ポリエチレングリコール、ヒドロキシエチルセルロース等が挙げられる。
溶剤としては、例えば、水、エタノール、イソプロピルアルコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ベンジルアルコール等が挙げられる。
(染毛剤)
本発明の染毛剤に含まれる第1剤および第2剤の剤型は、特に限定されるものではなく、例えばクリーム、液体、ゲル、エマルション、スプレー剤、エアゾール型などの剤型にすることができる。全ての剤が同じ剤型であってもよいし、互いに異なる剤型であってもよい。使用性および安定性の観点から、第1剤はクリームまたはゲルであることが好ましい。また、使用性の観点から、第2剤はクリームまたはゲルであることが好ましい。
本発明の染毛剤に含まれる第1剤、および第2剤の調製方法は、特に限定されず、通常の方法により製造することができる。
本発明の染毛剤に含まれる第1剤、および第2剤を毛髪に塗布することによって染毛を行うことができる。
第1剤および第2剤を毛髪に塗布する方法としては、例えば、(i)初めに第1剤を毛髪に塗布し、一定時間放置した後、第1剤を洗い流すことなく第2剤を塗布し、さらに一定時間放置する方法、(ii)第1剤および第2剤を同時に毛髪に塗布し、一定時間放置する方法、および、(iii)第1剤および第2剤を混合して得た組成物を毛髪に塗布し、一定時間放置する方法などが挙げられる。染毛効果の観点からは、第1剤および第2剤を毛髪に塗布する方法としては前記(i)の方法が好ましい。
本発明において、第1剤と第2剤の使用比率は、使用性の観点から、質量比で好ましくは第1剤:第2剤=1:0.5〜1:2であり、より好ましくは第1剤:第2剤=1:0.8〜1:1.2であり、さらに好ましくは1:1である。
毛髪に塗布した後の放置時間は、毛髪への塗布量、所望する染着度合等によって、適宜調整されるものである。毛髪に塗布した後の放置時間は、前記いずれの方法においても、各剤を塗布した状態でそれぞれ、例えば1〜60分であってよく、好ましくは5〜40分である。
第1剤、および第2剤の毛髪への塗布量は、毛髪の量や長さ、所望する染着度合等によって適宜調整されるものである。使用性の観点から、長さ20センチ程度の毛髪に対して、各剤それぞれ30〜70g程度であることが好ましく、40〜60g程度であることがより好ましい。本発明の一態様においては、長さ20センチ程度の毛髪に対して、第1剤、および第2剤をそれぞれ50g塗布してよい。毛髪や人体への負担の観点から、毛髪に塗布する際の温度は、通常15〜45℃であることが好ましい。
以下の実施例により本願発明を更に具体的に説明するが、本願発明はこれらに限定されるものではない。実施例に示した成分の配合量は、特に表示しない限り、質量部の単位で示す。
<実施例1〜14及び比較例1〜3>
(染毛剤第2剤の製造)
表1に示した処方例A〜Cを使用して、以下の方法により染毛剤第2剤を製造した。尚、表中、「EO」はエチレンオキシド付加物を意味し、その前の数値はEOの付加数を示す。
(1)処方例AおよびB
水相成分として、常温の精製水に、硫酸第一鉄または塩化第一鉄を加え、さらに、アスコルビン酸を加えて混合した。油相成分として、セトステアリルアルコールおよびポリオキシエチレンセトステアリルエーテルを混合し、十分に加熱溶解させた。次いで、撹拌しながら油相成分に水相成分を加えて乳化し、処方例AおよびBの第2剤を得た。得られた各第2剤のpHは、それぞれ3程度であった。
(2)処方例C
常温の精製水に、硫酸第一鉄または塩化第一鉄を加え、さらに、アスコルビン酸を加えて撹拌溶解し、処方例Cの第2剤を得た。得られた第2剤のpHは3程度であった。
Figure 2019189548
(染毛剤第1剤の製造)
表2〜4に示した処方例1〜15を使用して、以下の方法により染毛剤第1剤を製造した。
油相成分として、流動パラフィン、セトステアリルアルコールおよびポリオキシエチレンセトステアリルエーテル30EOを混合し、十分に加熱溶解させた。水相成分として、炭酸水素アンモニウムおよび尿素を除く油相成分以外の成分を混合し、十分に加熱溶解させた。次いで、撹拌しながら加熱溶解した油相成分に水相成分を加えて乳化した。得られた乳化物を冷却し、および水に溶解させた炭酸水素アンモニウム、尿素を添加し、水酸化カリウムを適量添加することによりpHを7.5に調節して、各第1剤を得た。
(染毛剤の性能評価)
製造した第1剤を使用して、以下の性能評価を行った。評価結果を表2〜4に示す。
(1)染毛効果および色調の評価
シャンプーおよびリンス処理した毛束1g(白髪率100%)に、第1剤を2g塗布し、30℃、相対湿度65%下で15分間放置した。次いで、第2剤を2g塗布し、再度30℃、相対湿度65%下で15分間放置した。その後、毛束をシャンプーおよびリンス処理し、ドライヤーで乾燥させた。
乾燥させた毛束を用いて、染毛効果および染毛後の毛髪の色調を次のようにして評価した。
(染毛効果)
以下に示す基準に従い、専門のパネラー5名により肉眼にて染毛効果を評価した。なお、5名のパネラーの評価が2つに分かれた場合は多い方の評価を採用し、3つ以上に分かれた場合は5名の評価が一致するか2つに分かれるまで再度評価を行った。
染毛効果の評価基準
◎:濃く染毛した。
○:はっきりと染毛した。
△:わずかに染毛した。
×:染毛しなかった。
(色調)
以下に示す基準に従い、専門のパネラー5名により肉眼にて色味(茶みの強さ)を評価した。なお、5名のパネラーの評価が2つ又は3つ以上に分かれた場合には、上記と同様にして評価した。尚、くすんだ茶味を感じることにより、自然な色調の仕上がりとなる。
毛髪の色調の評価基準
◎:くすんだ茶みを感じる
〇:くすんだ茶みをやや感じる
△:くすんだ茶みをあまり感じない
×:くすんだ茶みがない
(2)白髪かくし効果の評価
シャンプーおよびリンス処理した毛束2g(白髪率20%)に、第1剤を4g塗布し、30℃、相対湿度65%下で15分間放置した。次いで、第2剤を4g塗布し、再度30℃、相対湿度65%下で15分間放置した。その後、毛束をシャンプーおよびリンス処理し、ドライヤーで乾燥させた。乾燥させた毛束を用いて、白髪かくし効果を次のようにして評価した。
(白髪かくし効果)
以下に示す基準に従い、専門のパネラー5名により肉眼にて白髪かくし効果を評価した。なお、5名のパネラーの評価が2つ又は3つ以上に分かれた場合には、上記と同様にして評価した。
白髪かくし効果の評価基準
◎:白髪が目立たない
○:白髪がわずかに目立つ
△:白髪が目立つ
×:白髪が染まっていない
Figure 2019189548
Figure 2019189548
Figure 2019189548
<参考例>
(ビタミンB6を使用した染毛剤の製造)
表5に示した成分を、混合攪拌装置を用いて所定量均一に混合することにより、染毛剤を製造した。尚、表中「カーボポール941」は、Lubrizol Advanced Materials社製のカルボキシビニルポリマーを意味する。得られた第1剤のpHは11.1、第2剤のpHは2.8であった。参考例は特許文献2に実施例5として記載された染毛剤に相当する処方である。
(参考例の染毛剤の性能評価)
参考例の染毛剤を使用すること以外は実施例と同様にして性能評価を行った。評価結果を表5に示す。
Figure 2019189548
参考例で染色された毛束は薄い褐色を呈し、染毛効果に劣り、色調が不自然であり、白髪隠し効果に劣るものであった。
<毛髪の外観及び色差の測定>
図1は、染毛効果および色調の評価に使用した未処理の毛束(白髪率100%)、未処理の毛束を参考例の染毛剤で染毛した毛束、及び未処理の毛束を実施例1の染毛剤で染毛した毛束の外観を示す写真である。
染毛直後の毛束を、色差計(datacolor社製、SPECTRAFLASH SF600X(商品名))を用いてCIE表色系(L*,a*,b*)で計測し、染色前の色合いとの差を下記式により求めて染色性ΔE*とした。ΔE*が大きいほど染色性が優れていることを示す。
Figure 2019189548
式中、L*0、a*0及びb*0は、それぞれ染色前の毛束のL*、a*及びb*の値を示し、L*1、a*1及びb*1は、それぞれ染色直後のL*、a*及びb*の値を示す。
Figure 2019189548
図2は、白髪かくし効果の評価に使用した未処理の毛束(白髪率20%)、未処理の毛束を参考例の染毛剤で染毛した毛束、及び未処理の毛束を実施例1の染毛剤で染毛した毛束の外観を示す写真である。

Claims (7)

  1. (A)没食子酸、タンニン酸およびそれらの誘導体からなる群から選択される少なくとも1種のポリフェノール類及び(B)ビタミンB6類を含有する第1剤、及び
    鉄塩を含有する第2剤、
    を有する非酸化型染毛剤。
  2. 成分(A)と成分(B)との含有比率((A)/(B))が、質量比で、0.05〜20である請求項1に記載の非酸化型染毛剤。
  3. 前記第1剤が7〜9のpHを有するものである請求項1又は2に記載の非酸化型染毛剤。
  4. 前記第1剤は、さらに(C)サリチル酸、およびサリチル酸の誘導体からなる群から選択される少なくとも1種を含有する請求項1〜3のいずれか一項に記載の非酸化型染毛剤。
  5. 前記第1剤は、さらに尿素を含有する請求項1〜4のいずれか一項に記載の非酸化型染毛剤。
  6. 前記第1剤は、さらに亜硫酸塩を含有する請求項1〜5のいずれか一項に記載の非酸化型染毛剤。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の非酸化型染毛剤の第1剤を毛髪に塗布する工程;及び
    第1剤を塗布した状態の毛髪に鉄塩を含有する第2剤を塗布する工程;
    を包含する、染毛方法。
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