JP2019189418A - シート給送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】用紙積載トレイに積載された用紙が給紙動作中に用紙無し検知をした場合でも、用紙積載トレイに用紙が残ってしまうことがあり、別な用紙積載トレイから給紙を開始するか、補給指示を出しジョブが中断してしまう。【解決手段】積載トレイ上の給紙可能な用紙の用紙無し検知をした際に、積載トレイの角度を変更することで用紙を給紙トレイの端部に整合して、その後に積載トレイ上に給紙可能な用紙があるかどうかを判定する。用紙を検知すればジョブを継続させる。【選択図】図4
Description
本発明は、シート給送装置に係り、特に、像形成された出力紙の間に挿入したいインサート紙を画像形成部からバイパスしてシート処理部へ供給可能に構成された給紙トレイ、即ちインサータトレイを備えたシート給送装置に関する。
給紙時に、用紙載置板に載置された用紙の最上面と給紙ローラとを当接させた状態で給紙ローラを回転させ、給紙後の搬送センサの出力信号を基に無給紙エラーが発生したか否かを判断する制御部を備えた画像形成装置であって、前記制御部は、用紙載置板に用紙があることを検出しているのに給紙できない無給紙エラーが発生したと判断した場合、給紙リトライ処理として、昇降機構を制御して用紙載置板を一旦下降させてから再度上昇させた後、給紙ローラを再度回転させる給紙のリトライ制御が知られている。
また、インサータからの給紙の際には、ジョブ開始前にインサータトレイに積載されたインサート紙を束上部から給紙させる。この構成では、印字されたインサート紙が置かれた場合にピックするローラ圧で用紙間のインクが裏移りすることを防止するために、用紙をピックした後でインサータトレイを少し下げてニップ圧を軽減させる動作を行っている。
従来のインサータトレイを装備した画像形成装置においては下記のような問題があった。すなわち、インサート紙を給紙する度に細かく上下動を繰り返し積載された用紙の整合性が悪くなり用紙検知のセンサから用紙束が遠ざかってしまう。結果、インサータトレイに用紙が残っているにもかかわらず給紙部に用紙がないと判断し、給紙のリトライ処置を実施せず別な用紙載置板から用紙の給紙をスタートさせるか、補給指示を出し用紙が補給されるまでジョブが中断してしまうという課題があった。
本発明は上記従来例に鑑みて成されたもので、積載されたシートを給送するシート給送装置であって、
駆動手段により角度を変更することが可能な、前記シートを積載する積載手段と、
前記給送装置の動作を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、検出手段により前記積載手段に積載されたシートが無いことを検出した場合に、シートを検知できる位置へと移動させるように前記積載手段の角度を変更してから給送可能なシートの有無を検知手段により再度検知することを特徴とする。
駆動手段により角度を変更することが可能な、前記シートを積載する積載手段と、
前記給送装置の動作を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、検出手段により前記積載手段に積載されたシートが無いことを検出した場合に、シートを検知できる位置へと移動させるように前記積載手段の角度を変更してから給送可能なシートの有無を検知手段により再度検知することを特徴とする。
本発明により、無給紙エラーの発生を減らすことができる。これによってシートをインサートする生産性を向上させることができる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳しく説明する。図1は本発明に係わる画像形成システムの全体構成図であり、図2及び図3は画像形成システムの一部を構成する「インサータ折りユニット」の全体説明図であり、図2はその上部ユニットを図3は下部ユニットを示す。インサータ折りユニットは、インサートシートを給送して他のシートへ挿入する装置であり、シート給送装置とも呼ぶ。図4は給紙トレイの動作の一例を示す説明図、図5は機能構成例を示すブロック図であり、図6は制御の一例を示すフローチャートである。
●システム構成
まず、画像形成システムについて図1に基づいて説明する。図1に示すシステムはシート上に画像を形成する画像形成ユニットAと、画像形成されたシートを所定の形状に折り畳むシート折り処理ユニットBと、これらのユニットから送られたシートに後処理を施す後処理ユニットCとから構成され、上流の画像形成ユニットAからシート折り処理ユニットB、次いで後処理ユニットCにシートが順次下流側に搬送されるように配置されている。画像形成ユニットAは、給紙部1からシートを印刷部2に送り、印刷部2でシートに印刷した後、排紙口3からシートを搬出する。給紙部1は複数のサイズのシートが給紙カセット1a、1bに収納してあり、指定されたシートを1枚ずつ分離して印刷部2に給送する。印刷部2は例えば静電ドラム4と、その周囲に配置された印字ヘッド(レーザ発光器)5と現像器6と、転写チャージャ7と定着器8が配置され、静電ドラム4上にレーザ発光器5で静電潜像を形成し、これに現像器6でトナーを付着し、転写チャージャ7でシート上に画像を転写し、定着器8で加熱定着する。このように画像形成されたシートは排紙口3から順次搬出される。図示9は循環経路であり、定着器8から表面に印刷したシートを表裏反転して再び印刷部2に給送してシートの裏面に印刷する両面印刷の経路である。このように両面印刷されたシートはスイッチバック経路10で表裏反転された後排紙口3から搬出される。
まず、画像形成システムについて図1に基づいて説明する。図1に示すシステムはシート上に画像を形成する画像形成ユニットAと、画像形成されたシートを所定の形状に折り畳むシート折り処理ユニットBと、これらのユニットから送られたシートに後処理を施す後処理ユニットCとから構成され、上流の画像形成ユニットAからシート折り処理ユニットB、次いで後処理ユニットCにシートが順次下流側に搬送されるように配置されている。画像形成ユニットAは、給紙部1からシートを印刷部2に送り、印刷部2でシートに印刷した後、排紙口3からシートを搬出する。給紙部1は複数のサイズのシートが給紙カセット1a、1bに収納してあり、指定されたシートを1枚ずつ分離して印刷部2に給送する。印刷部2は例えば静電ドラム4と、その周囲に配置された印字ヘッド(レーザ発光器)5と現像器6と、転写チャージャ7と定着器8が配置され、静電ドラム4上にレーザ発光器5で静電潜像を形成し、これに現像器6でトナーを付着し、転写チャージャ7でシート上に画像を転写し、定着器8で加熱定着する。このように画像形成されたシートは排紙口3から順次搬出される。図示9は循環経路であり、定着器8から表面に印刷したシートを表裏反転して再び印刷部2に給送してシートの裏面に印刷する両面印刷の経路である。このように両面印刷されたシートはスイッチバック経路10で表裏反転された後排紙口3から搬出される。
画像読取ユニット11は、プラテン12上にセットした原稿シートをスキャンユニット13で走査し、図示しない光電変換素子で電気的に読み取る。この画像データは画像処理部で例えばデジタル処理された後、データ記憶部14に転送され、レーザ発光器5に画像信号を送る。また、原稿送り装置15は、スタッカ16に収容した原稿シートをプラテン12に給送するフィーダ装置である。上述の画像形成ユニットAはその一例として静電印刷機構を示したが、この他インクジェット印刷機構、スクリーン印刷機構などが知られ、そのいずれもが採用可能である。
シート折り処理ユニットBは、折り処理部B1と折りシート集積部B2とインサータユニットB3とから構成されている。図2にインサータユニットB3を、図3に折り処理部B1および折りシート集積部B2を示す。このシート折り処理ユニットBは画像形成ユニットAの排紙口3に連なる搬入口20が備えられ、この搬入口20から後述する後処理ユニットCにシートを移送するシート搬入経路P1が装置を横断するように連接されている。このシート搬入経路P1に折り処理経路P2とインサータユニットB3からの給紙経路P3が分岐して連接されている。シート搬入経路P1からのシートは、フラッパ24によって搬送方向を切り替えることで、折り処理経路P2または後処理ユニットCのいずれかへ搬送される。折り処理経路P2に案内されたシートは搬送ローラ25により折りロール機構へ向けて搬送される。折ロール機構21はローラ21a,21b,21cを含み、ローラを駆動してシートを例えばZ型に折り、第1搬送経路P4に向けて搬送する。搬送経路にはシートを検知するセンサS1、S2、S3等が設けられている。
第1排紙経路P4は折りシートを案内する経路ガイドと搬出ローラ29a、29bで構成され、各ローラ対で折りシートをニップして確実に折り畳むのと同時に下流側に搬送するように構成されている。この第1排紙経路P4の出口端には経路切換部材30と第1排紙口31が設けてある。この経路切換部材30を介して更に下流側に第2排紙経路P5が連結され、この第2排紙経路P5は後述する後処理ユニットCに折りシートを搬送する。折ロール機構21の下流側には、折りシートを1枚ずつ搬送する、搬出ローラ29a、29bで構成された搬送手段(第1搬送手段)が配置され、この搬出ローラは折りシートを折り目方向と直交する方向に搬送することとなる。この搬出ローラ29a、29bによる搬送でシートの折り目は確実に折り畳まれる。そして上記第1排紙口31の下部には折りシートを収容する折りシート集積部B2が設けられている。
前述した第2排紙経路P5は折りシートを下流側に配置された後処理ユニットCに案内するように一端を前記第1排紙経路P4に連結され、その下流側端部は前記シート搬入経路P1に連結されている。そしてこの第2排紙経路P5には搬送ローラ41が適宜間隔で配置されている。シート搬入経路P1に導かれた折シートはシート搬入経路P1の排紙ローラ42でシート折り処理ユニットBから外部に搬出される。
一方上記折り処理部B1には前述のように画像形成ユニットAから印刷されたシートが搬入されるが、これと選択的にインサータユニットB3からのシートを折り処理するようになっている。図2に示すようにシート搬入経路P1を挟んで上記折り処理部B1がユニット下部に配置され、ユニット上部にインサータユニットB3が配置されている。このインサータユニットB3は表紙、中綴じ紙などのシートをセットする給紙トレイ44と、このトレイ上のシートを1枚ずつ分離給送する分離手段45と、このシートをシート搬入経路P1に案内する給紙経路P3とから構成されている。
分離手段45は通常の摩擦ローラ(給紙ローラ)と分離ローラとで構成される。たとえば給紙ローラはシートの搬送方向(あるいは給送方向とも呼ぶ。)に向けてシートを送るよう回転する。分離ローラは、給紙ローラの下側に接するよう配置され、分離ローラと同方向に回転する。これにより例えば2枚のシートがピックアップローラ45bによりピックアップされても、そのシートを給紙ローラと分離ローラとで形成されるニップ部に挿入すると、その上側のシートは搬送ローラにより下流へと搬送され、下側のシートは押し戻されて分離される。分離手段45の下流側にはレジストローラ46が配置されている。特に図示のものはレジストローラ46からのシートを表裏反転する反転経路47が給紙経路P3に設けてある。そしてこの両経路の間には第1フラッパ47bと第2フラッパ47cとで構成される経路切換手段が設けられている。この第1、第2フラッパ47b、47cは互いに連動して図2の「非反転」状態と、同図鎖線の「反転」状態に図示しない電磁ソレノイドで開閉制御される。
従って画像形成ユニットAからシートを供給しないで別途印刷処理されたシート、或いは画像形成ユニットAからのシートの前後若しくは葉間に表紙(中表紙)を織り込む場合には給紙トレイ44上にセットされたシートを適時シート搬入経路P1に導入することが出来ることとなる。これと同時に上記経路切換手段を制御することによって前記給紙トレイ44にセットされたシートの表裏面を「反転」若しくは「非反転」でシート搬入経路P1に供給できるようになっている。
インサータユニットB3はまた、図2にように種々のセンサを備えている。サイズ検知センサ50a、50bは、給紙トレイ44に積載されたシートサイズを検知する。サイズ検知センサ50a、50bはたとえばサイズ検知センサフラグをシートが押すことで、シートがあることを検知する。例えばサイズ検知センサ50aでシートが検知されていればシートは積載されており、この状態でサイズ検知センサ50bによる検知の有無によってサイズを判別できる。紙有無センサ52は、給紙トレイ44の下流側端部に設けられ、積載されたシートの有無を検知する。紙有無センサ52は、単にシートが供給トレイにあることを検知するだけでなく、シートが確実に給装可能な位置にあることをも検知している。逆に言えば、シート束が紙有無センサ52からはずれた位置(例えば上流側)に動いてしまうと、シート束は、ピックアップローラ45bからも外れ、ピックアップできず、給送できない可能性がある。給紙トレイ44に積載したシートの有無は、シートにより押された紙有無センサフラグ54を紙有無センサ52が検知することで検知される。給紙トレイ44は、給紙トレイ可動支点55を支点として、その下流側の部分(あるいは領域)をシート上面がピックアップローラに接するまでせり上げることができる。すなわち給紙トレイ44の角度を変更することができる。紙面検知センサ51は、給紙トレイ44によりせり上げられたシートの上面を検知する(あるいはシートそのものではなくシートによって押し上げられたピックアップローラを検知してもよい)。給紙トレイHPセンサ53は、給紙トレイが下げられたホームポジション(基準位置あるいは初期位置)にあることを検知する。
次に後処理ユニットCについて説明すると、前述のシート搬入経路P1の排紙ローラ42からのシートを図1に示す後処理経路P6に搬入する。この後処理経路P6にはシートを綴じ合わせるステップラ装置70が配置されている。そして画像形成ユニットA又はインサータユニットB3からのシートをシート搬入経路P1から直接或いは折り処理部B1を経て第2排紙経路P5からの折りシートを処理トレイ71に部揃えし、ステップラ装置70で綴じ合わせる様に構成されている。処理トレイ71で綴じ合わせられたシートは収納トレイ72に収容される。勿論、上記処理トレイ71で後処理する必要のないシート或いは折りシートは処理トレイ71を通過して収納トレイ72に収容される。
後処理ユニットCには上記ステップラ装置70に代えて糊綴じ装置が設けられても良く、この場合には処理トレイ上に部揃えされたシート束の端面に接着糊を塗布した後表紙シートと綴じ合わせる構成、或いは接着テープで綴じ合わせる構成を採用すれば良い。また上記ステップラ装置70と共に後処理経路P6にパンチ装置、スタンプ装置を組み込んで孔開け処理、捺印処理を行うように構成することも可能である。
●インサータの動作例
図4(a)〜図4(g)は給紙トレイ44にユーザーがセットしたシート束Pが給紙トレイ44に残ったまま紙有無センサ52が紙無し検知し、サイズ検知センサ50aが紙有りを検知している状態が発生する一例を示す。前記のような状態が発生すると給紙する紙が無いと判断し、ジョブが中断され、シート束が再度セットされるまで再開しない。図4(a)は、シートがトレイ44に積載されておらず、かつトレイがホームポジションにある状態を示す。サイズ検知センサ50a、紙有無センサ52ともにシート無し(シート切れあるいは紙無し)を示している。なお図ではセンサの状態を視覚化するために、サイズ検知センサ50aが検知する状態をサイズ検知センサフラグ59により、紙有無センサ52が検知する状態を紙有無センサフラグ54により、それぞれ示している。紙有無センサ52および紙有無センサフラグ54は給紙トレイ44の下流側端部に設けられ、給紙トレイ44とともに上昇し、また下降する。
図4(a)〜図4(g)は給紙トレイ44にユーザーがセットしたシート束Pが給紙トレイ44に残ったまま紙有無センサ52が紙無し検知し、サイズ検知センサ50aが紙有りを検知している状態が発生する一例を示す。前記のような状態が発生すると給紙する紙が無いと判断し、ジョブが中断され、シート束が再度セットされるまで再開しない。図4(a)は、シートがトレイ44に積載されておらず、かつトレイがホームポジションにある状態を示す。サイズ検知センサ50a、紙有無センサ52ともにシート無し(シート切れあるいは紙無し)を示している。なお図ではセンサの状態を視覚化するために、サイズ検知センサ50aが検知する状態をサイズ検知センサフラグ59により、紙有無センサ52が検知する状態を紙有無センサフラグ54により、それぞれ示している。紙有無センサ52および紙有無センサフラグ54は給紙トレイ44の下流側端部に設けられ、給紙トレイ44とともに上昇し、また下降する。
図4(b)のように、ユーザーが給紙トレイにシート束Pをセットした場合、サイズ検知センサ50a、紙有無センサ52はどちらも紙有りの状態になる。図4(c)の状態は給紙トレイ昇降モータ56によって給紙位置まで給紙トレイ44が移動した状態である。この状態ではシート束Pの上面はピックアップローラ45bに接し、その上の給紙トレイ紙面検知センサ51によってシートが供給できる状態にあることが検知される。連続給紙が始まると図4(d)のように1枚給紙するごとに給紙トレイ44が上下動を1度行う。
上下動は例えば、ピックアップローラ45bを駆動してから所定時間経過後、すなわち上面シートの搬送が始まってから給紙トレイ44を所定量下げるといったものである。また、シートの供給を1回行ったなら、次のシートの供給のために、給紙トレイ44を下降させた分上昇させ、ピックアップローラ45bによるシート上面への圧を回復させておく。給紙トレイ44を下降させる所定量は、たとえば実験的に決めておいてよい。またこの量はシート材の種類に応じて決めもよい。トレイの上昇および下降は、給紙トレイ可動支点55を支点とした上下動であり、給紙トレイの角度を変える動作ということもできる。
この様に制御される給紙トレイ44の上下動によって、シートをピックした後のピックアップローラ45bによるニップ圧は低減する。このため、積載したシート束Pの上部から用紙を給紙するインサータユニットB3において、印字された紙が置かれた場合にピックアップローラ45bのローラ圧でシート間のインクが裏移りすることを防止することができる。
給紙トレイ44の上下動の制御を実施することで図4(e)のようにシート束Pと給紙トレイ44が接する部分が給紙方向に対し後退してしまう現象が起こる。これは印字された後のシートなどの摩擦係数が低いものを給紙する際に顕著に発生する現象である。図4(e)の状態になると図4(f)に示すように紙有無センサ52が紙無し検知する。このためサイズ検知センサ50aは紙有りを検知しているが、紙有無センサ52は紙無しという状態になる。その結果、インサータユニットB3はジョブを中断し、図4(g)のように給紙トレイ44をホームポジションへ戻し、シート束の補給指示を画像形成ユニットAに表示する。
●本実施形態に係る給紙制御
図5は、実施形態に係るインサータユニットB3の制御構成のブロック図である。CPU57は、不図示の或いは内蔵したメモリに格納したプログラムを実行して、図2乃至図4で説明した各種センサ50a〜53からの検知信号を入力とし、モーラ制御部58を介して、ピックアップローラ45bを駆動する駆動モータ45aと、給紙トレイ昇降モータ56とを制御する。制御の対象となるモータやソレノイド等は他にもあるが、図5では本実施形態の制御に係る部分についてのみ示す。
図5は、実施形態に係るインサータユニットB3の制御構成のブロック図である。CPU57は、不図示の或いは内蔵したメモリに格納したプログラムを実行して、図2乃至図4で説明した各種センサ50a〜53からの検知信号を入力とし、モーラ制御部58を介して、ピックアップローラ45bを駆動する駆動モータ45aと、給紙トレイ昇降モータ56とを制御する。制御の対象となるモータやソレノイド等は他にもあるが、図5では本実施形態の制御に係る部分についてのみ示す。
図6は、本実施形態に係る図4(f)の状態から給紙トレイ44を稼働させシート束Pの再整合を実施しすることにより、ユーザーがセットしたシート束Pが給紙トレイ44に残った状態でジョブが中断をしてしまうことを避ける制御手順の一例を示すフローチャートである。なお、再整合の制御は、例えばCPU57に記憶された制御プログラム等を実行することにより実現される。
図6の手順が開始されると、サイズ検知センサフラグ59が押されてサイズ検知センサ50aがONとなるまで待機し(S102)、オンとなって紙有りを検出するとステップS103に進む。通常はユーザーが給紙トレイ44にシート束Pを予めセットしておくことで処理はステップS103に進む。この状態から紙有無センサ52がONして紙有りを検知しているかを判断する(S103)、紙有無センサがOFFしており紙無しの場合(S103:NO)画像生成ユニットAにシート束Pの再セット表示を行い(S104)、ステップ102へ進む。
紙有無センサがONしており紙有りの場合(S103:YES)ステップ105へ進む。ステップS105では、ユーザーによるシートの紙種・サイズ・坪量の設定を受け付ける。この設定は画像形成ユニットAで行われ、それをインサータユニットB3が受信する。ステップ106ではジョブの実行を開始する。ジョブが開始されるとステップ107へ進む。ステップS107では給紙トレイ44を紙面検知センサ51をONするまで上昇させる。紙面検知センサ51がONか否か判定し(S108)、オンとなったところで給紙トレイ44を停止させ(S109)、ステップ110へ進み一枚毎の給紙を始める(S110)。ステップS110では、前述したように一枚のシートを供給する都度、給紙トレイ44を上下動させることで、ピックアップローラによる圧を低下させる。一枚給紙後、ジョブが終了かどうか判断し(S111)、ジョブが終了の場合(S111:YES)、給紙トレイ44を下降させ(S112)、給紙トレイHPセンサ53がON(S113)したところで給紙トレイ44を停止させ(S114)、ジョブを終了する(S115)。
一方給紙したシートがジョブの最終紙ではない場合(S111:NO)、ステップ116へ進む。ステップS116では、紙有無センサ52がON(紙有り)の場合(S116:NO)、ステップ110へ進み給紙を継続する。紙有無センサ52がOFF(紙無し)の場合(S116:YES)、ステップ117へ進みサイズ検知センサの状態を判定する。サイズ検知センサ50aがOFFで紙無しの場合(S117:NO)、サイズ検知センサは最終紙検知も兼ねているためステップ122へ進みJOBを中断させステップ123へすすみ画像形成ユニットAにシート束補給の指示を表示する。そして給紙トレイを下降させて(S124)、紙有無センサ52がオンか判定し(S125)、オンであればステップS107に戻る。 一方ステップS117においてサイズ検知センサ50aがON(紙有り)の場合(S117:YES)、課題の状態、すなわち、シート束Pが紙有無センサ52では検知できない位置にある状態であると判断できる。この場合には、給紙トレイ44を下降させる(S118)。ステップ119で給紙トレイ44を給紙トレイHPセンサ53により検知すると(S119:YES)、給紙トレイ44を停止する(S120)。このとき、給紙トレイ44の下降速度を速めることで、給紙トレイ44を停止した際の慣性を利用しシート束を整合してもよい。このためには、給紙トレイ44の下降速度を可変に構成しておく必要がある。可変とするには、駆動モータの回転速度を制御すればよい。また、給紙トレイ44を、給紙トレイHPセンサ53と紙面検知センサ51の間で所定回数繰り返し上昇下および降させることでシート束を給紙方向へ整合させてもよい。この後ステップ121へ進み再度紙有無センサ52の状態を判定する(S121)。紙有無センサ52がOFFで紙無しの場合(S121:NO)、給紙トレイ44の上下動ではシート束Pを搬送方向へと移動させられないと判断してステップS122へ進む。ステップS122ではジョブを中断させステップS123へ進み画像形成ユニットAにシート束補給の指示を表示する。この後、給紙トレイ44をホームポジションまで下降させ(S124)、終始されるまで、すなわち給有無センサ52がオンになるまで待ち(S125)、オンになったならステップS107へと分岐する。一方ステップS121において紙有無センサ52がONで紙があった場合(S121:YES)、ステップS107へと進み、ジョブを再開させる。なお、給紙トレイ44の上下動を繰り返し行う場合には、給紙トレイ44を下降させた都度ステップS121による紙有無センサ52の判定を行い、シートが検知されなければ、再度給紙トレイ44を上昇させてから下降させることを繰り返してもよい。この場合、所定回数上下動を繰り返しても紙有無センサ52によりシートを検知できなければ初めてステップS122に分岐するようにしてもよい。
一方給紙したシートがジョブの最終紙ではない場合(S111:NO)、ステップ116へ進む。ステップS116では、紙有無センサ52がON(紙有り)の場合(S116:NO)、ステップ110へ進み給紙を継続する。紙有無センサ52がOFF(紙無し)の場合(S116:YES)、ステップ117へ進みサイズ検知センサの状態を判定する。サイズ検知センサ50aがOFFで紙無しの場合(S117:NO)、サイズ検知センサは最終紙検知も兼ねているためステップ122へ進みJOBを中断させステップ123へすすみ画像形成ユニットAにシート束補給の指示を表示する。そして給紙トレイを下降させて(S124)、紙有無センサ52がオンか判定し(S125)、オンであればステップS107に戻る。 一方ステップS117においてサイズ検知センサ50aがON(紙有り)の場合(S117:YES)、課題の状態、すなわち、シート束Pが紙有無センサ52では検知できない位置にある状態であると判断できる。この場合には、給紙トレイ44を下降させる(S118)。ステップ119で給紙トレイ44を給紙トレイHPセンサ53により検知すると(S119:YES)、給紙トレイ44を停止する(S120)。このとき、給紙トレイ44の下降速度を速めることで、給紙トレイ44を停止した際の慣性を利用しシート束を整合してもよい。このためには、給紙トレイ44の下降速度を可変に構成しておく必要がある。可変とするには、駆動モータの回転速度を制御すればよい。また、給紙トレイ44を、給紙トレイHPセンサ53と紙面検知センサ51の間で所定回数繰り返し上昇下および降させることでシート束を給紙方向へ整合させてもよい。この後ステップ121へ進み再度紙有無センサ52の状態を判定する(S121)。紙有無センサ52がOFFで紙無しの場合(S121:NO)、給紙トレイ44の上下動ではシート束Pを搬送方向へと移動させられないと判断してステップS122へ進む。ステップS122ではジョブを中断させステップS123へ進み画像形成ユニットAにシート束補給の指示を表示する。この後、給紙トレイ44をホームポジションまで下降させ(S124)、終始されるまで、すなわち給有無センサ52がオンになるまで待ち(S125)、オンになったならステップS107へと分岐する。一方ステップS121において紙有無センサ52がONで紙があった場合(S121:YES)、ステップS107へと進み、ジョブを再開させる。なお、給紙トレイ44の上下動を繰り返し行う場合には、給紙トレイ44を下降させた都度ステップS121による紙有無センサ52の判定を行い、シートが検知されなければ、再度給紙トレイ44を上昇させてから下降させることを繰り返してもよい。この場合、所定回数上下動を繰り返しても紙有無センサ52によりシートを検知できなければ初めてステップS122に分岐するようにしてもよい。
なお、シート束Pの整合は、上述のように給紙トレイ44の上下動で行ってもよいが、その他の方法で行うこともできる。たとえば、図7(a)に示すように、給紙トレイ44を給紙トレイHPセンサ53よりもさらに下降させシート束を給紙側へ寄せる動作を行ってもよい。すなわち、給紙トレイを初期位置であるホームポジションよりもさらに下方へと角度を変更することで、シート束を下方へと移動させる。この場合には給紙トレイHPセンサ53が給紙トレイ44の下降を妨げない構造となっていることはいうまでもない。また、図7(b)、(c)のように給紙トレイ44をピックアップローラ45bに接するまで上昇させピックアップローラ45bを回転させて給紙方向にシート束を整合してもよい。これらの動作を図6のステップS118〜S120に代えて行う。
このように、本実施形態に係る画像形成システムでは、セットしたシート束Pが例えば給紙側より離れてしまい、紙有無センサから離れて紙無しを検知してしまっても、再度シート束の位置を整合する。紙有無センサ52によりシートが検知できなくとも、サイズ検知センサ50aによってシートがあることを検知できるが、この状態ではシートの位置がずれてピックアップできないことがあり得る。ずれたシートの位置を、上記制御および動作によって給送可能な位置へと戻すことで、ジョブの中断回数を減らし、生産性を改善することができる。ここれによって、ユーザーによってセットされたシート束Pが給紙トレイ44に残っているにもかかわらずJOBを中断してしまうことを未然に防止することができる。上記説明した実施形態は、本発明をより具体的に説明するためのものであり、本発明の範囲が、これらの例に限定されるものではない。
なお、図6のステップS118〜S120給紙トレイ44を下降させる量は、積載されたシートの種類や残量によって変えてもよい。シートの種類はステップS105で入力された設定に基づいて判定でき、残量は、たとえばシート束Pの厚みを、ホームポジションから紙面検知センサでシートを検出する前の移動量に基づいて推定し、その厚みとシート1枚あたりの厚みとから枚数を推定し、シートを消費する都度、1ずつ枚数から減算することで推定することもできる。シート束Pの厚みは、たとえば予めシートがない状態で紙面検知センサがオンするまでの給紙トレイの移動量を基準値として記憶しておき、シートが積載された状態での移動量との差分として得ることもできる。シート種類に応じて移動量(すなわち変化させる角度)を変える場合には、滑りやすいコート紙などであれば比較的小さい角度とし、普通紙では上下のセンサで検知される範囲いっぱいに移動させてよい。あるいは、
B3 インサータユニット、44 給紙トレイ、50a サイズ検知センサ、51 紙面検知センサ、52 紙有無センサ、53 給紙トレイHPセンサ、45b ピックアップローラ
Claims (8)
- 積載されたシートを給送するシート給送装置であって、
駆動手段により角度を変更することが可能な、前記シートを積載する積載手段と、
前記給送装置の動作を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、検出手段により前記積載手段に積載されたシートが無いことを検出した場合に、シートを検知できる位置へと移動させるように前記積載手段の角度を変更してから給送可能なシートの有無を検知手段により再度検知することを特徴とするシート給送装置。 - 請求項1に記載のシート給送装置であって、
前記積載手段の角度の変更の速度が可変であることを特徴とするシート給送装置。 - 請求項1または2に記載のシート給送装置であって、
前記積載手段は、前記シートの給送方向における所定の部分の角度を変更することが可能なように構成されることを特徴とするシート給送装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシート給送装置であって、
前記制御手段は、前記検出手段により前記積載手段に積載された前記シートが無いことを検出した場合に、前記積載手段にシートを積載する際の位置である初期位置よりも下方に前記積載手段の角度を変更することを特徴とするシート給送装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のシート給送装置であって、
前記制御手段は、前記積載手段の角度の変更を所定回数繰り返すことを特徴とするシート給送装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のシート給送装置であって、
前記制御手段は、前記積載手段の角度を変更する量を、積載されたシートによって変えることを特徴とするシート給送装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のシート給送装置であって、
前記積載手段に積載されたシートを給送する給送手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記積載手段の角度の変化と、前記給送手段によるシートの給送とにより積載された前記シートを給送可能な位置へと移動させることを特徴とするシート給送装置。 - 請求項1乃至7のいずれか一項に記載のシート給送装置であって、
前記制御手段は、前記積載手段の角度を変更してから給送可能なシートの有無を検知した際に、シートが検知できない場合には、シートを積載させるための表示を行うことを特徴とするシート給送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018085677A JP2019189418A (ja) | 2018-04-26 | 2018-04-26 | シート給送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018085677A JP2019189418A (ja) | 2018-04-26 | 2018-04-26 | シート給送装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019189418A true JP2019189418A (ja) | 2019-10-31 |
Family
ID=68389156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018085677A Pending JP2019189418A (ja) | 2018-04-26 | 2018-04-26 | シート給送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019189418A (ja) |
-
2018
- 2018-04-26 JP JP2018085677A patent/JP2019189418A/ja active Pending
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