JP2019189307A - 積層容器、内容物入り積層容器、及び積層容器の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量で割れ難く、且つ、マニキュア等の内容物にも適用可能な樹脂製の積層容器、内容物入り積層容器、及び積層容器の製造方法を提供する。【解決手段】筒状の口部2と、口部2の下方に連なる有底筒状の胴部3とを備える樹脂製の積層容器1であって、胴部3は、内容物の収容空間Mを区画形成する内層4と、内層4の外面側に設けられた外層5とを有し、内層4及び外層5は、非晶性の合成樹脂で構成されており、内層4のガラス転移温度は外層5のガラス転移温度よりも高く、且つ、内層4の厚さT4が、外層5の厚さT5よりも薄いことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、積層容器、内容物入り積層容器、及び積層容器の製造方法に関する。
従来、マニキュア等の内容物を収容する容器としては、筒状の口部と、口部の下方に連なる有底筒状の胴部とを有する容器が使用されている(例えば特許文献1参照)。また、このような容器としては、ガラス製の瓶体が多く使用されている。当該容器の口部には、ブラシ状塗布具を備えたキャップを装着することができ、キャップを閉塞することで、容器本体内部の内容物にブラシ状塗布具が浸漬されるように構成されている。このような容器によれば、容器の口部からキャップを取り外すだけで、ブラシ状塗布具に付着したマニキュア等の内容物を被塗付部に塗布することができる。
特許第3766956号公報
しかしながら、ガラス製の容器は落下等による衝撃を受けると割れやすく、また、樹脂製の容器に比べて重量が大きくなり易いという問題がある。
これに対して、当該容器を樹脂で形成することを考えた場合、マニキュアに多く含まれる溶剤に耐え得る性能を有する必要がある。
それゆえ、本発明は、軽量で割れ難く、且つ、マニキュア等の内容物にも適用可能な樹脂製の積層容器、内容物入り積層容器、及び積層容器の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の積層容器は、筒状の口部と、前記口部の下方に連なる有底筒状の胴部とを備える樹脂製の積層容器であって、
前記胴部は、内容物の収容空間を区画形成する内層と、前記内層の外面側に設けられた外層とを有し、
前記内層及び前記外層は、非晶性の合成樹脂で構成されており、
前記内層のガラス転移温度は前記外層のガラス転移温度よりも高く、且つ、前記内層の厚さが、前記外層の厚さよりも薄いことを特徴とするものである。
なお、本発明の積層容器にあっては、前記内層のガラス転移温度が、前記外層のガラス転移温度よりも30℃以上高いことが好ましい。
また、本発明の積層容器にあっては、前記内層が非晶性ナイロン樹脂で構成され、前記外層が非晶性PET樹脂で構成されていることが好ましい。
また、本発明の内容物入り積層容器は、上記積層容器と、該積層容器の収容空間に収容された内容物とを有する内容物入り積層容器であって、
前記内容物が、酢酸エチル、酢酸ブチル、トルエン、及びニトロセルロースのうちの少なくとも1つを主成分とし、且つ、アルコール成分が15重量%以下であることを特徴とする。
また、本発明の積層容器の製造方法は、第1の樹脂を用いた射出成形により、口部及び本体部を備える1次プリフォームを成形する1次プリフォーム成形工程と、
前記1次プリフォームの本体部の外面を第2の樹脂で被覆した2次プリフォームを射出成形により成形する2次プリフォーム成形工程と、
前記2次プリフォームをブロー成形可能な予備加熱温度まで加熱する予備加熱工程と、
前記予備加熱工程で加熱された前記2次プリフォームを用いたブロー成形により積層容器を成形するブロー成形工程と、を含み、
前記第1の樹脂の単独での成形可能温度が前記第2の樹脂の単独での成形可能温度より高く、前記予備加熱温度が第2の樹脂の単独での成形可能温度以上であり、第1の樹脂の単独での成形可能温度以下であることを特徴とする。
なお、本発明の積層容器の製造方法にあっては、前記2次プリフォームは、前記本体部を構成する前記第1の樹脂からなる第1樹脂層の厚さが、前記第2の樹脂からなる第2樹脂層の厚さより薄いことが好ましい。
本発明によれば、軽量で割れ難く、且つ、マニキュア等の内容物にも適用可能な樹脂製の積層容器、内容物入り積層容器、及び積層容器の製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態である積層容器を示す図であり、側面視にて一部を断面で示している。 図1の積層容器の平面図である。 本発明の一実施形態である積層容器の製造方法の手順を示す図である。 図1の積層容器の成形過程における1次プリフォームを示す図であり、側面視にて一部を断面で示している。 図1の積層容器の成形過程における2次プリフォームを示す図であり、側面視にて一部を断面で示している。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。なお、本願明細書、特許請求の範囲、要約書、及び図面において「上」方向、「下」方向とはそれぞれ、図1に示すように積層容器1を起立姿勢とした場合の鉛直上向き、鉛直方向下向きを指し、積層容器1の胴部3に対して口部2が位置する側を上側、口部2に対して胴部3が位置する側を下側とする。
図1に示すように、本発明の一実施形態である積層容器1は樹脂製であり、上端開口2aを有する筒状の口部2と、口部2の下方に連なる有底筒状の胴部3とを備える。
口部2の外周面には雄ねじ部2bが設けられており、内周面に雌ねじ部を有するキャップ等を装着可能に構成されている。なお、雄ねじ部2bの下方(口部2の下端)にはネックリング2cが設けられている。
胴部3は、円筒状の筒部3aと、筒部3aの上端部及び口部2の下端部に連なる環状の肩部3bと、筒部3aの下端部を閉塞する底部3cとで構成されている。なお、胴部3の形状は図示例に限定されず、適宜変更可能である。例えば、図示例の筒部3aは、軸線O(積層容器1の中心軸線)に垂直な断面が四角形となる角筒状に形成されているが、これに限られず、断面が円形、楕円形、又は他の多角形となるような形状としてもよい。また、底部3cの形状も適宜変更可能であり、例えば、接地面を構成する平坦な外縁部の内側にドーム状の凹部が設けられた形状とすることができる。
また、積層容器1の胴部3は、内容物の収容空間Mを区画形成する内層4と、内層4の外面側に密着状態で積層配置された外層5と、を備える二重構造となっている。なお、本例では、口部2が内層4のみで構成され、胴部3が内層4と外層5とを有する構成としているが、これに限られず、口部2を外層5のみで構成してもよいし、内層4と外層5とを有する二重構造としてもよい。
ここで、内層4及び外層5は、非晶性の合成樹脂で構成されている。また、内層4を構成する合成樹脂のガラス転移温度(ガラス転移点:Tg)は、外層5を構成する合成樹脂のガラス転移温度よりも高くなっている。なお、本例において、内層4を構成する非晶性ナイロン樹脂のガラス転移温度は125℃であり、外層5を構成する非晶性PET樹脂のガラス転移温度は70℃である。
また、胴部3における内層4の厚さ(肉厚)T4は、外層5の厚さT5よりも薄くなっている。図1に示すように、内層4の厚さT4及び外層5の厚さT5は、胴部3の筒部3aにおける所定高さ(上下方向の位置)で測定したものである。なお、胴部3全体として、内層4の厚さT4が外層5の厚さT5よりも薄くなっていればよく、例えば肩部3b等において、局所的に内層4の厚さT4が外層5の厚さT5よりも厚くなっている部分があってもよい。また、内層4の厚さT4及び外層5の厚さT5はそれぞれ、胴部3全体にわたって一定である必要はなく、本例においては、底部3cでは筒部3aよりも厚くなっている。なお、胴部3の筒部3aにおいては、内層4の厚さT4及び外層5の厚さT5がそれぞれ一定であることが好ましい。
本例では、内層4が非晶性ナイロン樹脂で構成され、外層5が非晶性PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂で構成されている。この場合、酢酸エチル、酢酸ブチル、トルエン、及びニトロセルロースのうちの少なくとも1つを主成分とし、且つ、アルコール成分が15重量%以下であるマニキュア等の内容物を収容する容器として積層容器1を使用することができる。内層4を構成する非晶性ナイロン樹脂は、耐薬品性を有しており、上記のような内容物に適している。
また、積層容器1をマニキュアの容器として使用する場合、マニキュアを爪から除去する際に除光液を積層容器1の近くで使用することも増えるため、当該除光液が積層容器1の外面に付着する虞がある。これに対しては、外層5を構成する非晶性PET樹脂が、除光液の主成分であるアセトンや、アルコールに対する耐性を有するため、除光液が付着しても問題がない。したがって、本例の積層容器1の使用方法としては、上記のようなマニキュア等の内容物を収容するのに適している。
また、外層5を構成する非晶性PET樹脂は、内層4を構成する非晶性ナイロン樹脂よりも安価であるため、積層容器1全体を非晶性ナイロン樹脂で構成するよりも材料コストを低減することができる。また、非晶性PET樹脂で構成される外層を厚肉に形成することで、ガラス調の容器とすることができる。
積層容器1は、内容物を収容空間Mに充填することにより、内容物入り積層容器となる。内容物入り積層容器は、例えば、口部2に着脱可能な、ブラシ状塗布具を備えたキャップを備えていてもよいし、単純に口部2の上端開口を閉塞するキャップのみを備えていてもよい。
以下に、積層容器1の製造方法について説明する。図3に示すように、積層容器1の製造方法は、1次プリフォーム成形工程S1と、2次プリフォーム成形工程S2と、予備加熱工程S3と、ブロー成形工程S4とを含む。
1次プリフォーム成形工程S1は、積層容器1の内層4に対応する第1の樹脂を用いた射出成形により、図4に示す1次プリフォーム10を成形する工程である。1次プリフォーム10は、円筒状の口筒部12と、口筒部12の下方に連なる有底筒状の本体部13を備える。1次プリフォーム10は、有底円筒状(略試験管状)のものや有底角筒状のものなど、製造後の樹脂製容器の形状に合わせて種々の形状に形成することができる。口筒部12は積層容器1の口部2に対応する部分であり、この時点で、図1に示す積層容器1の口部2と同一の形状に形成されている。
1次プリフォーム成形工程S1及び2次プリフォーム成形工程S2は、例えば、割り金型を備えた射出成形機を用いて行うことができる。この場合、第1の樹脂又は第2の樹脂をそれぞれ、スクリューを用いた搬送機等によって、閉状態とした割り金型の内部に自動的に供給する構成とすることができる。
2次プリフォーム成形工程S2は、1次プリフォーム10の本体部13の外面を第2の樹脂で被覆した2次プリフォーム20を射出成形により成形する工程である。図5に示すように、2次プリフォーム20は、1次プリフォーム10の口筒部12である口筒部22と、口筒部22の下方に連なる有底筒状の本体部23とを備える。当該本体部23は、積層容器1の胴部3に対応するものであり、第1の樹脂からなる第1樹脂層24(1次プリフォーム10の本体部13に対応する部分)と、当該第1樹脂層24の外面に密着状態で積層配置された、第2の樹脂からなる第2樹脂層25とで構成されている。なお、2次プリフォーム成形工程S2では、例えばインサート成形のように、インサート材として1次プリフォーム10を金型内に配置した状態で、第2の樹脂を用いて射出成形することで、2次プリフォーム20を成形することができる。
予備加熱工程S3は、2次プリフォーム20をブロー成形可能な温度(予備加熱温度)まで加熱する工程である。なお、「2次プリフォーム20をブロー成形可能な温度(予備加熱温度)」とは、第1樹脂層24の外側に第2樹脂層25が積層配置された状態の2次プリフォーム20に延伸効果が発現し、ブロー成形することが可能となる温度を意味するものであり、後述する第1の樹脂の単独での成形可能温度、及び第2の樹脂の単独での成形可能温度とは異なるものである。予備加熱工程S3は、例えば、加熱炉等を用いて行うことができるが、これに限定されず、2次プリフォーム20を所定の温度に加熱することが出来れば、種々の加熱手段を用いることができる。
ブロー成形工程S4は、予備加熱工程S3で加熱された2次プリフォーム20を用いたブロー成形により、積層容器1を成形する工程である。ブロー成形工程S4では、ブロー成形装置の金型にセットした2次プリフォーム20の内部に、ブローノズルから供給される加圧媒体を注入することによって膨張変形させ、金型のキャビティに沿った形状に成形する。なお、加圧媒体(加圧流体)としては、気体でも液体でもよい。また、ブロー成形工程S4を行うブロー成形装置は、延伸ロッドを備えていてもよく、この場合、当該延伸ロッドにより縦方向(軸線Oに沿う方向)に延伸させ、加圧媒体により横方向に延伸させることができる。なお、ブロー成形工程S4で用いるブロー成形装置の構成は特に限定されない。
ここで、第1の樹脂の単独での成形可能温度は、第2の樹脂の単独での成形可能温度より高い。また、予備加熱工程S3での予備加熱温度は、第2の樹脂の単独での成形可能温度以上であり、且つ、第1の樹脂の単独での成形可能温度以下である。なお、「第1の樹脂の単独での成形可能温度」とは、第1の樹脂からなる第1樹脂層24のみを加熱した場合に、当該第1樹脂層24に延伸効果が発現してブロー成形することが可能となる温度であり、同様に、「第2の樹脂の単独での成形可能温度」とは、第2の樹脂からなる単独の第2樹脂層25のみを加熱した場合に、当該第2樹脂層25に延伸効果が発現してブロー成形することが可能となる温度である。
ここで、本実施形態において、第1の樹脂を非晶性ナイロン樹脂とした場合の、第1の樹脂の単独での成形可能温度は、165℃以上である。また、第2の樹脂を非晶性PET樹脂とした場合の、第2の樹脂の単独での成形可能温度は、100℃〜125℃である。また、第1の樹脂が非晶性ナイロン樹脂であり、第2の樹脂が非晶性PET樹脂である場合の、2次プリフォーム20をブロー成形可能な温度は、130℃以上である。
2次プリフォーム20は、本体部23を構成する第1樹脂層24の厚さT24が、第2樹脂層25の厚さT25より薄くなっていることが好ましい。これによれば、ブロー成形工程S4後の積層容器1における内層4の厚さT4が、外層5の厚さT5よりも薄く形成され易くなる。また、第1樹脂層24の厚さT24は、第2樹脂層25の厚さT25の30%〜80%であることがより好ましく、これによれば、成形性を高めることができる。
以上説明したように、本実施形態の積層容器1にあっては、ガラス製ではなく樹脂製としたことにより、落下等による衝撃を受けた場合でも割れ難く、また、ガラス製の容器に比べて重量が小さい(軽い)ため、取扱いが容易である。
したがって、本実施形態の積層容器1は、軽量で割れ難く、且つ、マニキュア等の内容物にも適用可能である。
また、本実施形態の積層容器1にあっては、内層4のガラス転移温度が外層5のガラス転移温度よりも高く、且つ、内層4の厚さT4が、外層5の厚さT5よりも薄い構成としている。これにより、積層容器1の製造過程において、2次プリフォーム20を用いてブロー成形する際の予備加熱温度を低くすることができる。
また、本実施形態の積層容器1にあっては、内層4のガラス転移温度が、外層5のガラス転移温度よりも30℃以上高いことが好ましい。このような構成により、2次プリフォーム20をブロー成形して積層容器1を成形する際の延伸し易さに差が生じ、内層4が延伸し難くなる。その結果、積層容器1の底部3cが厚肉になり、高級感のある形状に成形することができる。
また、本実施形態の積層容器1にあっては、内層4が非晶性ナイロン樹脂で構成され、外層5が非晶性PET樹脂で構成されている。非晶性ナイロン樹脂のガラス転移温度は125℃であり、成形時には、125℃以上の温度まで加熱する必要があるが、仮に外層5が結晶性のPET樹脂で構成されている場合には、加熱により白化してしまう虞がある。その為、本実施形態では、外層5を非晶性PET樹脂で構成しており、これにより、上記白化現象を防止することができる。
また、2次プリフォーム20の第1樹脂層24を構成する第1の樹脂、及び第2樹脂層25を構成する第2の樹脂は、一方の樹脂に他方の樹脂を少量ブレンドしたものを使用してもよい。これによれば、成形後の積層容器1の内層4と外層5の接着性を向上させることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々
変更可能であることはいうまでもない。例えば、先の実施形態では、口部2に雄ねじ部2bを設けて、雌ねじ部を有するキャップ等を装着可能な構成としていたが、雄ねじ部2bに代えて、キャップに設けた凸部または凹部に係合してキャップを嵌合保持するための凹部または凸部等を設けてもよい。また、本例の口部2は、軸線Oに垂直な断面が円形となる円筒状に形成されているが、これに限られず、例えば断面が楕円形又は多角形となるような筒形状としてもよい。
1:積層容器
2:口部
2a:上端開口
2b:雄ねじ部
2c:ネックリング
3:胴部
3a:筒部
3b:肩部
3c:底部
4:内層
5:外層
10:1次プリフォーム
12:口筒部
13:本体部
20:2次プリフォーム
22:口筒部
23:本体部
24:第1樹脂層
25:第2樹脂層
M:収容空間
O:軸線
S1:1次プリフォーム成形工程
S2:2次プリフォーム成形工程
S3:予備加熱工程
S4:ブロー成形工程
T4:内層の厚さ
T5:外層の厚さ
T24:第1樹脂層の厚さ
T25:第2樹脂層の厚さ

Claims (6)

  1. 筒状の口部と、前記口部の下方に連なる有底筒状の胴部とを備える樹脂製の積層容器であって、
    前記胴部は、内容物の収容空間を区画形成する内層と、前記内層の外面側に設けられた外層とを有し、
    前記内層及び前記外層は、非晶性の合成樹脂で構成されており、
    前記内層のガラス転移温度は前記外層のガラス転移温度よりも高く、且つ、前記内層の厚さが、前記外層の厚さよりも薄いことを特徴とする積層容器。
  2. 前記内層のガラス転移温度が、前記外層のガラス転移温度よりも30℃以上高い、請求項1に記載の積層容器。
  3. 前記内層が非晶性ナイロン樹脂で構成され、前記外層が非晶性PET樹脂で構成されている、請求項1または2に記載の積層容器。
  4. 請求項3に記載の積層容器と、該積層容器の収容空間に収容された内容物とを有する内容物入り積層容器であって、
    前記内容物が、酢酸エチル、酢酸ブチル、トルエン、及びニトロセルロースのうちの少なくとも1つを主成分とし、且つ、アルコール成分が15重量%以下であることを特徴とする、内容物入り積層容器。
  5. 第1の樹脂を用いた射出成形により、口部及び本体部を備える1次プリフォームを成形する1次プリフォーム成形工程と、
    前記1次プリフォームの本体部の外面を第2の樹脂で被覆した2次プリフォームを射出成形により成形する2次プリフォーム成形工程と、
    前記2次プリフォームをブロー成形可能な予備加熱温度まで加熱する予備加熱工程と、
    前記予備加熱工程で加熱された前記2次プリフォームを用いたブロー成形により積層容器を成形するブロー成形工程と、を含み、
    前記第1の樹脂の単独での成形可能温度が前記第2の樹脂の単独での成形可能温度より高く、前記予備加熱温度が第2の樹脂の単独での成形可能温度以上であり、第1の樹脂の単独での成形可能温度以下であることを特徴とする積層容器の製造方法。
  6. 前記2次プリフォームは、前記本体部を構成する前記第1の樹脂からなる第1樹脂層の厚さが、前記第2の樹脂からなる第2樹脂層の厚さより薄い、請求項5に記載の積層容器の製造方法。
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