JP2019188633A - ブックカバー - Google Patents
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Abstract
【課題】少ない部品構成で多様なサイズの書籍に適合させることができ、迅速かつ容易に装着することができるブックカバーの提供を目的とする。【解決手段】ブックカバーは、書籍の表紙部の面積に対応する矩形カバー部と、矩形カバー部から表紙部の縦方向に延出して形成され、表紙部の縦方向長さを越えた位置で表紙部の側に折り返し可能な第1余剰部と、矩形カバー部から表紙部の横方向に延出して形成され、表紙部の横方向長さを越えた位置で第1余剰部を含む両端を表紙部の側に折り返し可能な第2余剰部と、矩形カバー部の下端部に備えられ、表紙部の下端部を矩形カバー部との間に挟持する挟持部と、第1余剰部を矩形カバー部の側に折り返し、かつ第2余剰部を折り返された第1余剰部の側に折り返した状態を保持する保持手段とを有する。【選択図】図1
Description
本発明は、書籍の表紙部を保護するためのブックカバーに関し、特に、多様なサイズの書籍に適合させることができ、迅速かつ容易に装着することが可能なブックカバーに関する。
書籍の装丁は表表紙と裏表紙と背表紙(これらを合わせて表紙部と言われている。)からなる。この装丁部分は、表表紙と裏表紙に関しては、文庫判サイズ(105mm×148mm)、四六判サイズ(127mm×188mm)、A5判サイズ(148mm×210mm)など多数の規格があり、そのサイズは出版社によっても多少異なっている。また、書籍の厚みによって背表紙の幅寸法が変わるので、同じ規格であっても装丁の横方向の長さが異なる。
そのため、書籍の装丁を保護する(汚れや傷から守る)従来のブックカバーは書籍の規格サイズ別に作られており、たとえば特許文献1に示すようなものが提案されている。
このブックカバーは、カバーの本体シートの裏面の一端側に表紙部の一方部分を挿入するための表紙差込用ポケット部を設け、本体シートの裏面の途中位置に表紙部の他方部分が挿通される表紙挿通用帯部を設け、本体シートの他端側にはその表紙部を越える部分を表紙の裏側へ折り曲げて表紙挿通用帯部に差し込み係止するための折り曲げ用余剰部を設けたもので、厚みの異なる書籍に対応できるようにしたものである。
このブックカバーは、カバーの本体シートの裏面の一端側に表紙部の一方部分を挿入するための表紙差込用ポケット部を設け、本体シートの裏面の途中位置に表紙部の他方部分が挿通される表紙挿通用帯部を設け、本体シートの他端側にはその表紙部を越える部分を表紙の裏側へ折り曲げて表紙挿通用帯部に差し込み係止するための折り曲げ用余剰部を設けたもので、厚みの異なる書籍に対応できるようにしたものである。
また、書籍の規格によって縦方向のサイズを調整でき、書籍の厚みが変わっても横方向の調節が可能なものとして、たとえば特許文献2に示すようなものが提案されている。
このブックカバーは、ブックカバーを形成する本体を書籍のサイズにあわせて縦方向と横方向に折り返し、その折り返し部分にマグネットまたは面ファスナーを施すことで、自由にサイズを変更することができる。
このブックカバーは、ブックカバーを形成する本体を書籍のサイズにあわせて縦方向と横方向に折り返し、その折り返し部分にマグネットまたは面ファスナーを施すことで、自由にサイズを変更することができる。
ブックカバーを形成する本体を書籍のサイズにあわせて縦方向と横方向に折り返した後、折り返した状態を維持する保持手段が特許文献3に提案されている。
この保持手段は、両端が本体の上下両端に結合された紐で構成され、本体を折り返した後、その紐をブックカバーの表面側に回して、折り返された部分を抱持するようにしたものである。
この保持手段は、両端が本体の上下両端に結合された紐で構成され、本体を折り返した後、その紐をブックカバーの表面側に回して、折り返された部分を抱持するようにしたものである。
特許文献1に開示のブックカバーは、厚みの異なる書籍に使用することはできるが、文庫判サイズ、四六判サイズ、A5サイズ等、サイズの異なる書籍のカバーとして共用することはできない。
このため、ブックカバーを装着したい場合でも、書籍の規格サイズごとに幾種類ものブックカバーを用意する必要がある。
また、ブックカバーを用意する場合は、予め書籍のサイズを調べておかなければならない、といった不都合があった。
このため、ブックカバーを装着したい場合でも、書籍の規格サイズごとに幾種類ものブックカバーを用意する必要がある。
また、ブックカバーを用意する場合は、予め書籍のサイズを調べておかなければならない、といった不都合があった。
また、出版社ごとに書籍の縦横の長さが微妙に異なることが多いので、ぴったり適合するブックカバーを見つけ出すことができない場合がある。
このような場合、大きめのブックカバーを使用せざるを得ず、ブックカバーの上端部が書籍から大きくはみ出した状態になるので、見た目が悪く、カバーが外れ易いといった問題があった。
このような場合、大きめのブックカバーを使用せざるを得ず、ブックカバーの上端部が書籍から大きくはみ出した状態になるので、見た目が悪く、カバーが外れ易いといった問題があった。
特許文献2に開示のブックカバーは、本体の折り返し部分にマグネットまたは面ファスナーを施す必要があるので、製造コストが高くなってしまう。また、折り返し部が多く、書籍のサイズに合わせてブックカバー本体のサイズを変更するのに手間がかかってしまう。
特許文献3に開示のブックカバーは、保持手段がブックカバーの表面側に回す紐で構成されているので、そのブックカバーが装着された書籍を携帯している間に、紐が他の物に引っ掛かったり、紐がブックカバーから外れ易いという問題があった。
そこで、本発明は、少ない部品構成で多様なサイズの書籍に適合させることができ、迅速かつ容易に装着することができるブックカバーを提供することを第一の目的とする。
また、書籍を携帯している間に、他の物に引っ掛かったり、ブックカバーから外れたりすることのない保持手段を備えたブックカバーを提供することを第二の目的とする。
また、書籍を携帯している間に、他の物に引っ掛かったり、ブックカバーから外れたりすることのない保持手段を備えたブックカバーを提供することを第二の目的とする。
上記第一の目的を達成するために、本発明に係るブックカバーは、所定サイズの書籍の表紙部の面積に対応する矩形カバー部と、矩形カバー部から表紙部の縦方向に延出して形成され、表紙部の縦方向長さを越えた位置で表紙部の側に折り返し可能な第1余剰部と、矩形カバー部から表紙部の横方向に延出して形成され、表紙部の横方向長さを越えた位置で第1余剰部を含む両端を表紙部の側に折り返し可能な第2余剰部と、矩形カバー部の下端部に備えられ、表紙部の下端部を矩形カバー部との間に挟持する挟持部と、第1余剰部を矩形カバー部の側に折り返し、かつ第2余剰部を折り返された第1余剰部の側に折り返した状態を維持する保持手段とを有することを特徴とする。(請求項1)
上記第二の目的を達成するために、本発明に係るブックカバーは、前記保持手段が、矩形カバー部の下端部から矩形カバー部と第1余剰部の正面側を経て第2余剰部の背面側に回されて表紙部を保持する係止体と、第2余剰部に設けられ、矩形カバー部と第1余剰部の正面側を経て第2余剰部の背面側に回された係止体を係止する係止部とからなることを特徴とする。(請求項2)
本発明に係るブックカバーは、他の実施態様において、係止体は、第2余剰部の縦方向長さに第1余剰部の縦方向長さを足した長さとほぼ等しい長さを有するバンドで形成され、そのバンドの一端は第2余剰部の側辺の下端部に結合され、そのバンドの他端に係止具を有するものであり、係止部は、第2余剰部の側辺の上端部に第2余剰部の側辺を挟み込み可能に形成され、矩形カバー部と第1余剰部の正面側を経て第2余剰部の背面側に回されたバンドの係止具を係止可能とする係止具受けを有するものであることを特徴とする。(請求項3)
本発明に係るブックカバーは、さらに他の実施態様において、矩形カバー部、第1余剰部および第2余剰部の正面側に、矩形カバー部と第1余剰部の正面側を経て第2余剰部の背面側に回されるバンドを横方向にずれないように挿通させるバンド留め部が設けられていることを特徴とする。(請求項4)
請求項1に係る発明は、所定サイズの書籍の表紙部の面積に対応する矩形カバー部に加えて、表紙部の縦方向長さを越えた位置で表紙部の側に折り返し可能な第1余剰部を設けたので、書籍の縦方向長さに合わせて第1余剰部を折り返すことで規格の書籍サイズに合わせて縦方向長さを容易に設定することができる。
また、矩形カバー部の両側に表紙部の横方向長さを越えた位置で第1余剰部を含む両端を表紙部の側に折り返し可能な第2余剰部を設けたので、書籍の横方向長さ、すなわち、表表紙および裏表紙の幅ならびに書籍の厚みに関わらず、書籍のサイズに適合したブックカバーとすることができる。
また、矩形カバー部の両側に表紙部の横方向長さを越えた位置で第1余剰部を含む両端を表紙部の側に折り返し可能な第2余剰部を設けたので、書籍の横方向長さ、すなわち、表表紙および裏表紙の幅ならびに書籍の厚みに関わらず、書籍のサイズに適合したブックカバーとすることができる。
そして、第1余剰部を表紙部の反対側ではなく、表紙部の側に折り返すようにしたので、ブックカバーの外側に第1余剰部を表紙部の反対側に折り返す場合のようなポケットが形成されないので、ポケットに思わぬ異物などが入り込むことが無い。
また、矩形カバー部の下端部に表紙部の下端部を矩形カバー部との間に挟持する挟持部を備え、かつ第1余剰部を矩形カバー部の側に折り返し、かつ第2余剰部を矩形カバー部と折り返された第1余剰部の側に折り返した状態を維持する保持手段を設けたので、書籍のブックカバーに対する位置決めが容易にできるとともに、ブックカバーの装着を迅速に行なうことができ、さらにブックカバーの脱落を防止することができる。
請求項2に係る発明によれば、書籍がブックカバーにしっかり保持され、係止体は書籍を携行する際に他物に引っ掛かることが無い。
請求項3に記載の発明によれば、書籍に装着したブックカバーを簡単な操作で確実に保持することができる。
請求項4に記載の発明によれば、装着したバンドがブックカバーの横方向にずれたり、外れたりすることを防止することができる。
本発明の好適な実施形態について、添付図面に基づいて説明する。
なお、実施形態は以下に説明され、図示された形態に限定されるものではない。
なお、実施形態は以下に説明され、図示された形態に限定されるものではない。
図1は、展開されたブックカバー1の正面(書籍の表紙部を覆う面)を見た図であり、図2は同ブックカバー1の背面(書籍の表紙部に接触する面)を見た図である。本実施形態に係るブックカバー1は、書籍を保護または包装するためのものであり、カバー部材2によって構成されている。カバー部材2は、書籍の表表紙から背表紙を経て裏表紙にわたる表紙部を覆う部材であり、プラスチックシート、紙、布または皮革などの折り返し可能なシート材からなる。
カバー部材2は、所定サイズの書籍の表紙部の面積に対応する矩形カバー部3と、矩形カバー部3の上側部分に当該書籍の表紙部の縦方向長さを越えて形成された第1余剰部4と、第1余剰部4を含み矩形カバー部3の両側部分に表紙部の横方向長さを越えて形成された第2余剰部5とを有する。
矩形カバー部3は、このブックカバー1を使用可能な書籍のうち最も小さなサイズの書籍(例えば、文庫判サイズ)の表紙部の大きさに対応する領域である。
第1余剰部4には、水平な筋付けにより形成された複数の折り曲げ誘導線L1,L2,L3,・・・が設けられている。矩形カバー部3と第1余剰部4の境界にある折り曲げ誘導線L1は、このブックカバーを使用可能な書籍のうち最も小さな規格サイズ(文庫サイズの場合、105mm×148mm)の書籍の縦方向長さに対応する高さに位置しており、その上方には、他の規格サイズ(例えば、四六判サイズ、A5判サイズ等)に対応する折り曲げ誘導線L2、L3・・・が筋付けされている。
第1余剰部4を折り曲げ誘導線L1,L2,L3,・・・に沿って矩形カバー部3の上面側に折り返す(谷折り)ことで、迅速かつ容易に規格サイズの書籍の縦方向の被覆長さを設定することができる。
各折り曲げ誘導線付近に規格サイズを示す文字または記号などを記載すると、書籍の縦方向の被覆長さの設定が正確かつ、さらに容易になるので好ましい。
各折り曲げ誘導線付近に規格サイズを示す文字または記号などを記載すると、書籍の縦方向の被覆長さの設定が正確かつ、さらに容易になるので好ましい。
本実施形態においては、第1余剰部4に筋付けされた折り曲げ誘導線L1,L2,L3,・・・を設けたが、折り曲げを誘導しうるものであれば、如何なるものであってもよく、例えば、ミシン目や印刷された直線、型で筋押しした線であってもよい。
第2余剰部5は、第1余剰部4を含めてカバー部材2の左右両側において、中心目安線Mからブックカバー1を使用可能な書籍の背表紙および表表紙または裏表紙の幅を越えた部分により形成されている。
そして、第2余剰部5は、中心目安線Mから書籍の表表紙または裏表紙の幅に対応する位置で、矩形カバー部3と折り返された第1余剰部4の側に折り返すことができる。
矩形カバー部3の左右両側の下辺には、中心目安線Mの両側において挟持部6が設けられ、その挟持部6と矩形カバー部3の間に書籍の表表紙および裏表紙の下端部をそれぞれ差し込むことができる隙間が形成されている。挟持部6は、隙間に差し込まれた表表紙および裏表紙が容易に離脱しないように押える挟持力または剛性を有することが望ましい。
図示の例では、挟持部6が1枚の横長のほゞ湾曲台形状の腰の強いシートで形成されているが、形状は任意である。挟持部6が1枚のシートで形成されている場合は、とくにシートが丸隅を有する場合は、挟持部6と矩形カバー部3の間の隙間に表表紙または裏表紙を容易に差し込むことができる。
矩形カバー部3の横方向中央に、縦方向の複数の筋付けにより形成された中心目安線Mが設けられている。中心目安線Mは書籍の背表紙を被覆する部分であり、書籍の背表紙の幅寸法に応じて中心目安線Mの任意の筋付けにおいて折り曲げる(谷折り)ことが可能である。
ブックカバー1には、第1余剰部4を矩形カバー部3の側に折り返し、かつ第2余剰部5を矩形カバー部3と折り返された第1余剰部4の側に折り返した状態を維持する保持手段を有する。
図7は、ブックカバー1の左右両側に設けられている保持手段のうち、ブックカバー1の背面側を見た場合の左側に設けられた保持手段を示している。
この保持手段は、図7に示すように、係止体7と係止部8とで構成することができる。係止体7は、矩形カバー部3の両側の下端部から矩形カバー部3と折り返された第1余剰部4の正面側を通して、折り返された第2余剰部5の上面側(背面側)に回されて表紙部を位置決めする。係止部8は、第2余剰部5の左右両側辺の上端部に設けられ、矩形カバー部3と折り返された第1余剰部4の正面側を通して折り返された第2余剰部5の上面側(背面側)に回された係止体7を係止する。
この保持手段は、図7に示すように、係止体7と係止部8とで構成することができる。係止体7は、矩形カバー部3の両側の下端部から矩形カバー部3と折り返された第1余剰部4の正面側を通して、折り返された第2余剰部5の上面側(背面側)に回されて表紙部を位置決めする。係止部8は、第2余剰部5の左右両側辺の上端部に設けられ、矩形カバー部3と折り返された第1余剰部4の正面側を通して折り返された第2余剰部5の上面側(背面側)に回された係止体7を係止する。
係止体7は、図示の例では、薄い帯状のバンドで作られ、カバー部材2の縦方向長さと等しい長さを有する。以下、係止体をバンドという。バンド7は、プラスチックテープ、布または皮革などで作ることができる。そして、図7に示すように、バンド7の先端に薄いプラスチック板の中央にバンド7の先端方向に開口するU字形の切込みを設けて形成された係止具7aが備えられている。
係止部8は、矩形のプラスチックシートで形成され、その一辺がカバー部材2の左右端部の縦辺に接合されて、自然状態ではカバー部材2に密着しているが、図1に左側の係止部について例示するように指先で引き起こすことができる。そして、係止部8は、ほぼ中央にバンド7の先端の係止具7aを差し込んで係止する係止具受け8aを有する。
こうして、前述のように内側に折り返された第2余剰部5の上側部分5aを図8(a)に示すように少し開けて、裏側に存する係止部8を引き起こした後、第2余剰部5の上側部分5aを戻して第2余剰部5の下側部分5bに重ね合わせるとともに、第2余剰部5の上側部分5aを係止部8と第2余剰部5の下側部分5bの間に挟み込む。このとき、係止部8の係止具受け8aが上面に露出されている。
したがって、図8(b)に示すように、矩形カバー部3と折り返された第1余剰部4の正面側を通して折り返された第2余剰部5の上面側(背面側)に回されたバンド7先端の係止具7aを、図8(c)に示すように、係止部8の係止具受け8aに差し込んで係止することができる。
したがって、図8(b)に示すように、矩形カバー部3と折り返された第1余剰部4の正面側を通して折り返された第2余剰部5の上面側(背面側)に回されたバンド7先端の係止具7aを、図8(c)に示すように、係止部8の係止具受け8aに差し込んで係止することができる。
このようにバンド7の先端を係止部8に係止することにより、ブックカバー1の矩形カバー部3、第1余剰部4およびブックカバー1が互いにぴったり密着した状態で書籍の表表紙及び裏表紙を包持するので、ブックカバー1を書籍にぴったり装着することができる。
図1に示すように、カバー部材2の正面側にカバー部材2の両端部から係止部8の幅とほぼ等しい距離だけ内側に寄った位置にカバー材2の縦方向全長に亘って延びる細長部材9が設けられ、その細長部材9によりカバー部材2の端部方向に開いている溝が形成されていることが望ましい。係止部8の係止具受け8aに係止具7aを差し込んだ後、その係止部8の先端を前記溝に挿入することができる。これにより、係止部8が不要に起立することを防ぐことができる。
カバー部材2の正面側には、図1に示すように、縦方向に適宜の間隔をおいて、カバー部材2の全幅に渡って横方向に延びるバンド留め部10が設けられている。バンド留め部10は、たとえば帯状のプラスチックシートで形成され、バンド7の幅よりも少し大きい間隔でカバー部材2に縦線に沿って溶着することにより、カバー部材2とバンド留め部10の間に、溶着部で区切られた複数のバンド通し孔10aが形成されている。
したがって、ブックカバー1に書籍を載せ、最後に第2余剰部5を書籍の表表紙または裏表紙側に折り返した後、バンド7の先端(係止具7a)をブックカバー1の正面側に回し、その先端7aを図6に示すように最下側のバンド留め部10から最上側のバンド留め部10の直線上に並んでいるバンド通し孔10aに通すことができる。
したがって、ブックカバー1に書籍を載せ、最後に第2余剰部5を書籍の表表紙または裏表紙側に折り返した後、バンド7の先端(係止具7a)をブックカバー1の正面側に回し、その先端7aを図6に示すように最下側のバンド留め部10から最上側のバンド留め部10の直線上に並んでいるバンド通し孔10aに通すことができる。
最上側のバンド留め部10のバンド通し孔10aに通されたバンド7の先端は、図8(b)に示されているように、ブックカバー1の正面側から折り返された第2余剰部5の上面側にやや引っ張り気味に移動され、バンド7の先端の係止具7aを下向きに押して、係止具7aの先端を第2余剰部5の上面側に露出されている係止部8の係止具受け8aに差し込むと、引っ張られたバンド7が戻る力で係止具7a(バンド7)が係止部8に係止される。
したがって、バンド7は全長が緊張された状態で保持されるので、ブックカバー1が書籍Bに密着した状態で装着される。
また、バンド7をバンド留め部10に通すことにより、ブックカバー1の正面側に位置するバンド7が横方向にずれることが防止され、携帯中にバンド7が他物に引っ掛かるとも防止される。
したがって、バンド7は全長が緊張された状態で保持されるので、ブックカバー1が書籍Bに密着した状態で装着される。
また、バンド7をバンド留め部10に通すことにより、ブックカバー1の正面側に位置するバンド7が横方向にずれることが防止され、携帯中にバンド7が他物に引っ掛かるとも防止される。
上には、各バンド留め部10が一列ずつ設けられている場合について説明したが、図1,6に示すように、各バンド留め部10を2列101,102ずつ近接して設けてもよい。このように2列ずつ設ける場合は、装着される書籍の幅の関係でバンド7が巻回される位置が変わっても、いずれか一方のバンド留め部101または102のバンド通し孔に通すことができるので、バンド7がブックカバー1の正面で蛇行して外観を損なうことを回避することができる。
また、バンド留め部10は、複数のバンド通し孔10aを有する1本の帯状部材で形成されているものに代えて、1つのバンド通し孔10aを有する短い部材をカバー部材2に横線に沿って溶着したものでも良い。
また、バンド留め部10は、複数のバンド通し孔10aを有する1本の帯状部材で形成されているものに代えて、1つのバンド通し孔10aを有する短い部材をカバー部材2に横線に沿って溶着したものでも良い。
続いて、上記ブックカバー1の使用方法を説明する。ブックカバー1の概略的な装着手順は、次の通りである。
(ア)ブックカバー1をその背面を上向きにして広げる。
(イ)書籍の下辺を矩形カバー部3の下辺に位置合わせして、第1余剰部4の折り返し位置を決める。
(ウ)第1余剰部4を前記折り返し位置で矩形カバー部3側に折り返す。
(エ)書籍をブックカバー1の所定位置に載せて、背表紙を中心目安線Mと合致させるとともに、書籍の表表紙及び裏表紙の下辺を挟持部に挟み込む。
(オ)第2余剰部5を矩形カバー部3側に折り返す。
(カ)左右のバンド7をブックカバー1正面のバンド留め部10に通し、バンド先端を第2余剰部5の背面側に回して係止部8に係止する。
(ア)ブックカバー1をその背面を上向きにして広げる。
(イ)書籍の下辺を矩形カバー部3の下辺に位置合わせして、第1余剰部4の折り返し位置を決める。
(ウ)第1余剰部4を前記折り返し位置で矩形カバー部3側に折り返す。
(エ)書籍をブックカバー1の所定位置に載せて、背表紙を中心目安線Mと合致させるとともに、書籍の表表紙及び裏表紙の下辺を挟持部に挟み込む。
(オ)第2余剰部5を矩形カバー部3側に折り返す。
(カ)左右のバンド7をブックカバー1正面のバンド留め部10に通し、バンド先端を第2余剰部5の背面側に回して係止部8に係止する。
上記装着手順をさらに詳しく説明する。
ブックカバー1を図2に示すように展開し、背面を上向きにした状態で、第1余剰部4を、図3に湾曲矢印で示すように、矩形カバー部3の下辺から装着対象書籍Bの縦方向長さに対応する位置にある折り曲げ誘導線L1に沿って矩形カバー部3の上面側に折り返して(谷折り)、書籍の縦方向の被覆長さを設定する。
ブックカバー1を図2に示すように展開し、背面を上向きにした状態で、第1余剰部4を、図3に湾曲矢印で示すように、矩形カバー部3の下辺から装着対象書籍Bの縦方向長さに対応する位置にある折り曲げ誘導線L1に沿って矩形カバー部3の上面側に折り返して(谷折り)、書籍の縦方向の被覆長さを設定する。
次に、図4に示すように、装着対象書籍Bをその書籍の背表紙が図1の中心目安線Mと合致するようにブックカバー1の上面(背面)に載せ、その書籍Bの表表紙9および裏表紙10の縦方向一端(下端)をそれぞれ挟持部6に差し込む。
次に、図4において書籍Bの表表紙11および裏表紙12の幅方向端部を越えて延びている第2余剰部5を、図5に示すように、表表紙11および裏表紙12の側に折り曲げて(谷折り)重ねる。このとき、第2余剰部5とともに表表紙11および裏表紙12の上面側に移動したバンド7は、その後の係止作業の邪魔にならない位置に置く。たとえば、表表紙11および背表紙12から遠ざかる方向に伸ばしておく。
次に、バンド7を矩形カバー部3の下方を通して矩形カバー部3の挟持部6と反対側の位置に出るまで延ばし、その延出された部分を図8(b)に示すように第2余剰部5の端部に重ね、図8(c)に示すようにその端部に設けてある係止部8の係止具受け8aにバンド7の先端の係止具7aを差し込んでバンド7を係止する。
これにより、ブックカバー1が装着された書籍Bは、表表紙と裏表紙の上端部が挟持部6に挟持され、表表紙と裏表紙の側部が矩形カバー部3と、第1余剰部4および第2余剰部5の間に挟持される。ブックカバー1の下端部からブックカバー1の正面に接触して縦に延長し、ブックカバー1の上端部で背面に折り返されたバンド7が、係止部8により係止される。また、ブックカバー1の正面側を延長するバンド7は、バンド留め部10により横方向にずれないように保持される。したがって、ブックカバー1は安定した状態で書籍Bに装着され、書籍Bを保護・包装する。
また、第1余剰部4および第2余剰部5はブックカバー1の背面側に折り曲げられるから、ブックカバー1の表面側にポケットが形成されないので、ブックカバー1を装着した書籍Bをバッグ内で移動する際または携行する間に、ポケット内に思わぬ物が入り込んだり、ごみ等が入り込んだりすることが無いから、安心である。
[他の実施の態様]
上記の実施形態において、保持手段はバンド7の係止具7aと係止部8の係止具受け8aとで分離可能に結合する構造を有するものである。分離可能な結合構造は、バンド7の先端と係止部8とに設けられる面ファスナーであってもよいし、粘着剤であってもよい。
また、バンド7は平帯状または丸帯状のゴム紐で作られてもよい。この場合、ゴム紐の一端を第2余剰部5の下端部に固定し、他端を第2余剰部5の上端部に着脱可能に結合してもよいし、他端も第2余剰部5の上端部に固定してもよい。
上記の実施形態において、保持手段はバンド7の係止具7aと係止部8の係止具受け8aとで分離可能に結合する構造を有するものである。分離可能な結合構造は、バンド7の先端と係止部8とに設けられる面ファスナーであってもよいし、粘着剤であってもよい。
また、バンド7は平帯状または丸帯状のゴム紐で作られてもよい。この場合、ゴム紐の一端を第2余剰部5の下端部に固定し、他端を第2余剰部5の上端部に着脱可能に結合してもよいし、他端も第2余剰部5の上端部に固定してもよい。
カバー部材2を透明なプラスチックシート製とすれば、ブックカバー1を装着したまま、書籍の装丁を透視することができる。
上記説明においては、書籍Bの表表紙11および裏表紙12が便宜的に左と右に配置されたが、左右いずれにあっても構わない。
1 ブックカバー
2 カバー部材
3 矩形カバー部
4 第1余剰部
5 第2余剰部
6 挟持部
7,8 保持手段
7 係止体(バンド)
7a 係止具
8 係止部
8a 係止具受け
10 バンド留め部
M 中心目安線
L1,L2,L3・・・折り曲げ誘導線
2 カバー部材
3 矩形カバー部
4 第1余剰部
5 第2余剰部
6 挟持部
7,8 保持手段
7 係止体(バンド)
7a 係止具
8 係止部
8a 係止具受け
10 バンド留め部
M 中心目安線
L1,L2,L3・・・折り曲げ誘導線
Claims (4)
- 所定サイズの書籍の表紙部の面積に対応する矩形カバー部と、
前記矩形カバー部から前記表紙部の縦方向に延出して形成され、前記表紙部の縦方向長さを越えた位置で前記表紙部の側に折り返し可能な第1余剰部と、
前記矩形カバー部から前記表紙部の横方向に延出して形成され、前記表紙部の横方向長さを越えた位置で前記第1余剰部を含む両端を前記表紙部の側に折り返し可能な第2余剰部と、
前記矩形カバー部の下端部に備えられ、前記表紙部の下端部を前記矩形カバー部との間に挟持する挟持部と、
前記第1余剰部を前記矩形カバー部の側に折り返し、かつ前記第2余剰部を前記折り返された第1余剰部の側に折り返した状態を保持する保持手段と、
を有することを特徴とするブックカバー。 - 請求項1に記載のブックカバーにおいて、
前記保持手段は、前記矩形カバー部の下端部から前記矩形カバー部と前記第1余剰部の正面側を経て前記第2余剰部の背面側に回されて前記表紙部を位置決めする係止体と、前記第2余剰部に設けられ、前記矩形カバー部と前記第1余剰部の正面側を経て前記第2余剰部の背面側に回された前記係止体を係止する係止部とからなることを特徴とするブックカバー。 - 請求項2に記載のブックカバーにおいて、
前記係止体は、前記第2余剰部の縦方向長さに第1余剰部の縦方向長さを足した長さとほぼ等しい長さを有するバンドで形成され、そのバンドの一端は前記第2余剰部の側辺の下端部に結合され、そのバンドの他端に係止具を有するものであり、
前記係止部は、前記第2余剰部の側辺の上端部に前記第2余剰部の側辺を挟み込み可能に形成され、前記矩形カバー部と前記第1余剰部の正面側を経て前記第2余剰部の背面側に回された前記バンドの係止具を係止可能とする係止具受けを有するものであることを特徴とするブックカバー。 - 請求項3に記載のブックカバーにおいて、
前記矩形カバー部、前記第1余剰部および前記第2余剰部の正面側に、前記矩形カバー部と前記第1余剰部の正面側を経て前記第2余剰部の背面側に回される前記バンドを横方向にずれないように挿通させるバンド留め部が設けられていることを特徴とするブックカバー。
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JP2009285958A (ja) * | 2008-05-28 | 2009-12-10 | Jerry Cole Design Kk | ブックカバー |
JP2011136533A (ja) * | 2009-12-25 | 2011-07-14 | Masayuki Kato | ブックカバー |
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