JP2019188556A - センサコントローラ、ロボットシステム、センサ制御方法、およびプログラム - Google Patents

センサコントローラ、ロボットシステム、センサ制御方法、およびプログラム Download PDF

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    • B25J19/06Safety devices

Abstract

【課題】生産性を高めるようロボットシステムを動作させるセンサコントローラを提供する。【解決手段】センサコントローラ(40)は、センサ部(22)による検知結果に基づいて所定の信号をロボットシステム(1)の可動機械制御部(31)に送信する信号制御部(41)を備えており、前記信号制御部は、センサ部が可動機械部(20)の端部に取り付けられたエンドエフェクタ(工具21)の周辺に設定した第2監視領域に物体が侵入したことを検知した場合は前記可動機械部の動作を停止するための信号を前記可動機械制御部に送信し、センサ部が前記第2監視領域よりも前記エンドエフェクタからの距離が遠い領域を含む第1監視領域に物体が侵入したことを検知した場合は該物体を回避するよう前記可動機械部を動作させるための信号を前記可動機械制御部に送信する。【選択図】図1

Description

本発明はセンサの検知結果に基づいてロボットシステムの可動機械部が動作の停止または回避動作を実行するための所定の信号を送信するセンサコントローラ等に関する。
限られた作業領域内でロボットシステムと人とが作業を実施する場合に、センサを用いてロボットシステムから人を防護するための技術が知られている。例えば、特許文献1には工具が配置された可動機械部品上で防護領域を用いて危険領域を監視する距離センサが開示されている。
特開2017−078707号公報(2017年4月27日公開)
上述のような従来技術は、防護領域および危険領域に対する物体の侵入を検知してロボットの危険な動きを止めること、およびロボットに迂回させることが可能であった。しかしながら、特許文献1に記載の技術は、侵入した物体の位置または方向等に基づいた適切な回避動作を実施させることができないという問題があった。具体的には、侵入した物体が工具に近いか遠いかに応じて、停止か回避かを選択して実行することができないという問題があった。
本発明の一態様は、生産性を高めるようロボットシステムを動作させるセンサコントローラを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係るセンサコントローラは、ロボットシステムの可動機械部に取り付けられたセンサ部からの入力を受け付けるセンサコントローラであって、前記センサ部は、対象物の3次元位置を検出し、前記可動機械部の端部に取り付けられたエンドエフェクタの周辺に設定した第2監視領域、および前記第2監視領域よりも前記エンドエフェクタからの距離が遠い領域を含む第1監視領域に対する物体の侵入を検知し、前記センサコントローラは、前記センサ部による検知結果に基づいて所定の信号を前記可動機械部の動作を制御する可動機械制御部に送信する信号制御部を備えており、前記信号制御部は、前記第2監視領域に前記物体が侵入したことを検知した場合は、前記可動機械部の動作を停止するための信号を前記可動機械制御部へ送信し、前記第1監視領域に前記物体が侵入したことを検知した場合は、該物体を回避するよう前記可動機械部を動作させるための信号を前記可動機械制御部へ送信する。
前記の構成によれば、ロボットシステムは第2監視領域に物体が侵入した場合は可動機械部の動作を停止し、さらに第1監視領域に物体が侵入した場合は該物体を回避するよう可動機械部を動作させることができる。これにより、例えば限られた作業領域内でロボットシステムとユーザとが作業を実施する場合に、ロボットシステムの可動機械部にユーザが接触することを抑制できる。また、ユーザを回避するように可動機械部を動作させることができるので、ユーザの作業を停滞させることなく、全体の生産性を高めることができる。これにより、生産性を高めるようロボットシステムを動作させることができるセンサコントローラを提供できるという効果を奏する。
前記一側面に係るセンサコントローラにおいて、前記第2監視領域は、前記エンドエフェクタの周囲を囲むように設定されており、前記第1監視領域は、前記第2監視領域のさらに周囲を囲むように設定されてもよい。この構成によれば、ロボットシステムは物体がエンドエフェクタの周囲に接近したことを、第1監視領域にて検知した後さらに第2監視領域にて検知することができる。これにより、例えば物体が第1監視領域にのみ侵入した場合は可動機械部に回避のみを行わせることができる。さらに物体が第1監視領域から第2監視領域に侵入した場合は可動機械部に回避を行わせた後、動作を停止させることができる。すなわち、ロボットシステムは可動機械部の回避および停止を段階的に実行させることができる。
前記一側面に係るセンサコントローラにおいて、前記第1監視領域に前記物体が侵入したことを検知した場合は、該物体が侵入した位置および3次元空間上の該物体の移動方向を示す信号を前記可動機械制御部へ送信してもよい。この構成によれば、ロボットシステムは第1監視領域に物体が侵入した場合は該物体が侵入した位置および3次元空間上の移動方向から回避するように可動機械部を動作させることができる。
前記一側面に係るセンサコントローラにおいて、前記センサ部は、少なくとも前記第1監視領域を監視する第1受光素子と、少なくとも前記第2監視領域を監視する第2受光素子を含む受光部を備えてもよい。この構成によれば、センサコントローラは、第1受光素子および第2受光素子のいずれかが物体を検知すると、検知した受光素子に対応する監視領域にて物体の侵入を検知したことを示す所定の信号を可動機械制御部に送信することができる。
前記一側面に係るセンサコントローラにおいて、前記センサコントローラは、前記センサ部が前記物体を検知した位置の時間的な変化から該物体の速度を決定し、決定した該速度を示す信号を前記可動機械制御部へ送信してもよい。この構成によれば、センサコントローラは、監視領域に侵入した物体の速度を示す信号を可動機械制御部へ送信できる。これにより、例えばロボットシステムは物体の速度以上の動作速度で可動機械部を回避させることができる。
前記一側面に係るセンサコントローラにおいて、前記信号制御部は、前記エンドエフェクタの種類または大きさに応じて、前記第1監視領域と前記第2監視領域との境界を変更してもよい。この構成によれば、ロボットシステムはエンドエフェクタの種類または大きさに応じて可動機械部を適切に停止または回避させることができる。
本発明の一側面に係るロボットシステムは、前記一側面に係るセンサコントローラと、前記可動機械部の動作を制御する可動機械制御部と、を備えているロボットシステムであって、前記可動機械制御部は、前記可動機械部の動作を停止するための信号を受信すると該可動機械部の動作を停止させ、前記物体を回避するよう前記可動機械部を動作させるための信号を受信すると該可動機械部に回避動作を実行させてもよい。この構成によれば、前記態様1と同様の作用効果を奏する。
前記一側面に係るロボットシステムにおいて、前記可動機械制御部は、前記第1監視領域に侵入した前記物体の位置または3次元空間上の移動方向に基づいて、前記回避動作を実行する方向を決定してもよい。この構成によれば、ロボットシステムは第1監視領域に侵入した物体の位置または移動方向に基づいて決定した回避方向に可動機械部を動作させることができる。これにより、例えば物体から常に遠ざかる方向に可動機械部を動作させることができる。
前記一側面に係るロボットシステムにおいて、前記可動機械制御部は、前記センサコントローラが決定した前記物体の速度に応じた動作速度で前記可動機械部を動作させてもよい。この構成によれば、ロボットシステムは物体の速度に応じた動作速度で可動機械部を動作させることができる。これにより、例えば可動機械部の動作速度を物体の速度以上の大きさとし、物体が可動機械部に接触することを抑制することができる。
本発明の一側面に係るセンサ制御方法は、ロボットシステムの可動機械部に取り付けられたセンサ部からの入力を受け付けるセンサ制御方法であって、前記センサ部は、対象物の3次元位置を検出し、前記可動機械部の端部に取り付けられたエンドエフェクタの周辺に設定した第2監視領域、および前記第2監視領域よりも前記エンドエフェクタからの距離が遠い領域を含む第1監視領域に対する物体の侵入を検知し、前記センサ制御方法は、前記センサ部による検知結果に基づいて所定の信号を前記可動機械部の動作を制御する可動機械制御部に送信する信号制御ステップを有しており、前記信号制御ステップは、前記第2監視領域に前記物体が侵入したことを検知した場合は、前記可動機械部の動作を停止するための信号を前記可動機械制御部へ送信するステップと、前記第1監視領域に前記物体が侵入したことを検知した場合は、該物体を回避するよう前記可動機械部を動作させるための信号を前記可動機械制御部へ送信するステップと、を含む方法である。この構成によれば、前記態様1と同様の作用効果を奏する。
本発明の一態様によれば、生産性を高めるようロボットシステムを動作させるセンサコントローラを提供することができる。
本発明の構成例に係るロボットシステムの要部構成を示すブロック図である。 本発明の適用例に係るロボットシステムの概要を示す模式図であり、(a)はロボットシステムの適用場面の一例を模式的に例示し、(b)は可動機械部が物体の侵入動作方向に応じて回避動作を実行する概要を示す。 本発明の構成例に係るロボットシステムにおいてセンサ部が監視するエリア1およびエリア2を側面から示した模式図である。 本発明の構成例に係るロボットシステムにおいてセンサ部が監視するエリア1およびエリア2を上下方向から示した模式図である。 本発明の構成例に係るロボットシステムが実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
§1 適用例
まず、図2の(a)を用いて、本発明が適用される場面の一例について説明する。図2の(a)は、適用例に係るロボットシステム1の適用場面の一例を模式的に例示する。本適用例に係るロボットシステム1は、可動機械部20を動作させて各種作業を実行するシステムである。
図2に示されるとおり、ロボットシステム1は可動機械部20を備えており、可動機械部20には工具21、および複数のセンサ221が配置されている。工具21は可動機械部20の端部に固定された道具(エンドエフェクタ)であり、ロボットシステム1は、工具21を用いて材料の把持や加工といった各種作業を実行する。以下の説明において、ロボットシステム1が工具21を用いて各種作業を実行する領域を作業領域と呼称する。すなわち、作業領域は、工具21の周囲に設定される。工具21は、例えばロボットハンドの形状を備えており、作業対象物(ワーク)を把持することができる。工具21は、作業の目的に応じて交換可能な構成であってもよい。
複数のセンサ221は可動機械部20に、例えばその上下軸に垂直な平面上に取り付けられ、工具21の周辺に設定したエリア2、およびエリア2よりも工具21からの距離が遠い領域を含むエリア1に対する物体の侵入を検知する。図示の例において、個々のセンサ221が監視する領域はセンサを頂点とする円錐状に設定され、複数のセンサ221によって設定された複数の領域は、互いに一部が重畳している。複数のセンサ221が監視する領域のうち、エリア1およびエリア2の振り分けについては後述する。
図2の(b)を用いて、本適用例に係るロボットシステム1が実行する回避動作について説明する。図2の(b)は、可動機械部20が物体の侵入した位置および移動方向に応じて回避動作を実行する概要を示す模式図である。
図示の例は、ユーザの手が複数のセンサ221が監視する領域の外側から工具21に向かって近づく状態を示している。複数のセンサ221の少なくともいずれかにおいて、エリア2よりも工具21からの距離が遠いエリア1にユーザの手が侵入したことを検知すると、ロボットシステム1はユーザの手が侵入した位置および3次元空間上の移動方向を取得する。そして、ユーザの手が侵入した位置および3次元空間上の移動方向に基づいて回避方向を決定し、該回避方向に向けて可動機械部20を動作させる。図示の例によれば、ロボットシステム1は、ユーザの手がエリア1に侵入した位置および移動方向から遠ざかるように、可動機械部20を動作(移動)させる。すなわち、紙面右下からユーザの手が左上へ移動して工具21に向かう場合、ロボットシステム1はユーザの手から遠ざかるように、可動機械部20を紙面左上に移動させる。このようにして、適用例に係るロボットシステム1は、複数のセンサ221による検知結果に基づいて、物体を回避するよう可動機械部20を動作させることができる。
図2の(b)の状態からユーザの手が工具21にさらに接近すると、複数のセンサ221の少なくともいずれかにおいて、エリア2にユーザの手が侵入したことを検知する。この場合、ロボットシステム1は、可動機械部20の動作を停止させる。すなわち、本適用例に係るロボットシステム1は、エリア1に対する物体の侵入を検知すると可動機械部20に該物体を回避する動作を実行させ、エリア2に対する物体の侵入を検知すると可動機械部20の動作を停止させる。また、エリア1はエリア2よりも工具21からの距離が遠い領域を含むので、工具21に向かって近づく物体は、はじめにエリア1にて検知された後、エリア2にてさらに検知される。換言すれば、ロボットシステム1は、物体の接近に応じて回避と停止とを段階的に実行することができる。
ロボットシステム1において、停止より先に回避を実行するのはいくつかのメリットがある。可動機械部20を停止させた場合、該可動機械部20は直前までの動作に応じた惰性にしたがってわずかに移動する。このとき、可動機械部20が周辺機器等に接触するおそれがあるので先に回避を実行することが好ましい。例えば、ロボットシステム1とユーザが、同じエリアで協働して作業を行う場合、ユーザの作業を妨げないよう可動機械部20を回避させると、作業効率がよい。
§2 構成例
以下、本発明の一実施形態について、図1、および図3〜図5を用いて詳細に説明する。
(ロボットシステムの構成)
本発明の一態様に係るロボットシステム1の概要および構成について、図1を用いて説明する。図1は、ロボットシステム1の要部構成の一例を示すブロック図である。ロボットシステム1は、記憶部10、可動機械部20、制御部30、およびセンサコントローラ40を備えている。また、記憶部10は動作プログラム11を備えており、可動機械部20は、工具21およびセンサ部22を備えている。センサ部22は複数のセンサ221を含んでおり、制御部30は可動機械制御部31を備え、センサコントローラ40は信号制御部41を備えている。
ロボットシステム1は、可動機械制御部31の指示にしたがって可動機械部20を動作させることができる。ロボットシステム1は、例えば動作プログラム11にしたがって可動機械部20を動作させることによって製造作業等を実行する産業用ロボットである。
記憶部10は、ロボットシステム1にて扱う各種データを保持することができる。図示の例において、記憶部10は、動作プログラム11を少なくとも備えている。動作プログラム11は、ロボットシステム1の動作に必要な処理が記述されたプログラムである。動作プログラム11は制御部30の可動機械制御部31によって読み出され、可動機械制御部31は記述内容にしたがって各部を動作させることができる。
可動機械部20は、ロボットシステム1が作業に用いる部位である。可動機械部20は、例えば、複数の関節部を備えるフレキシブルアームであってもよい。可動機械部20は、可動機械制御部31の制御にしたがって動作することができる。
工具21は、可動機械部20の端部に取り付けられた、各種作業を実行するための道具(エンドエフェクタ)である。
センサ部22は、可動機械部20に取り付けられ、所定の検出間隔ごとに対象物の3次元位置を検出する。図示の例において、センサ部22は2つのセンサ221を備えているが、センサ221は1つであってもよいし3つ以上であってもよい。センサ部22は、工具21の周辺に設定したエリア2(第2監視領域)および該エリア2よりも工具21からの距離が遠い領域を含むエリア1(第1監視領域)に対する物体の侵入を検知すると、検知結果をセンサコントローラ40へ送信する。
センサ221は、センサ部22に設けられたセンサの1つであり、エリア1およびエリア2の少なくともいずれかを監視する。センサ221は、対象物の3次元位置を検出することが可能なセンサであれば、どのようなセンサを用いてもよい。なお、以下の説明では、ToF(Time of Flight)原理に基づいて対象物までの距離を計測する光学式距離センサを用いた場合について示す。例えばセンサ221は、複数の受光素子を有するマルチピクセル型の受光部を備える光学式距離センサである。この場合、センサ221は少なくともエリア1を監視する第1受光素子と、少なくともエリア2を監視する第2受光素子を含む受光部を備えている光学式距離センサであってもよい。センサ221は、第1受光素子で物体の侵入を検知した場合はエリア1に物体が侵入した旨を検知結果として外部に送信する一方、第2受光素子で物体の侵入を検知した場合はエリア2に物体が侵入した旨を検知結果として外部に送信してもよい。
制御部30は、ロボットシステム1の各部を統括して制御する。制御部30は、動作プログラム11にしたがって可動機械部20を動作させるよう、可動機械制御部31に指示することができる。
可動機械制御部31は、可動機械部の動作を制御する。具体的には、可動機械制御部31は、制御部30の指示にしたがって、動作プログラム11から可動機械部20の動作に関するプログラムを取得し、取得したプログラムを用いて当該可動機械部20を動作させる。可動機械制御部31は、センサ部22による検知結果に基づいて信号制御部41から送信された信号を受信すると、受信した信号の内容に応じて可動機械部20の動作を切り替える。
可動機械制御部31は、信号制御部41から可動機械部20の動作を停止するための信号を受信した場合、該可動機械部20の動作を停止させる。一方、可動機械制御部31は、信号制御部41からエリア1に侵入した物体を回避するよう可動機械部20を動作させるための信号を受信した場合、該物体を回避するよう該可動機械部20を動作させる。可動機械制御部31は、エリア1に侵入した物体を回避するよう可動機械部20を動作させるための信号として、例えばセンサ部22による該物体の検出位置、移動方向、および物体の速度を信号制御部41から受信してもよい。この場合、可動機械制御部31は、物体の検出位置および移動方向から回避の方向および大きさ(移動距離)を決定し、物体の速度から回避の動作速度を決定してもよい。
センサコントローラ40は、ロボットシステム1の可動機械部20に取り付けられたセンサ部22からの入力を受け付ける。センサコントローラ40は、センサ部22に含まれるセンサ221が監視領域に対する物体の侵入を検知した場合に、該センサ部22を介して検知結果を受信し、信号制御部41へ送信する。センサコントローラ40は、制御部30と一体に構成されてもよい。
信号制御部41は、センサ部22による検知結果に基づいて所定の信号を可動機械制御部31に送信する。具体的には、信号制御部41はセンサ221における検知結果をセンサ部22およびセンサコントローラ40を介して取得する。信号制御部41は、取得した検知結果がエリア1に対する物体の侵入を示すものであった場合、該物体を回避するよう可動機械部20を動作させるための信号を可動機械制御部31へ送信する。一方、取得した検知結果がエリア2に対する物体の侵入を示すものであった場合、信号制御部41は可動機械部20の動作を停止するための信号を可動機械制御部31へ送信する。
信号制御部41は、センサ部22が検知結果に応じて送信した信号を受信すると、受信した信号から、センサ部22が検知した物体の位置に関する情報を取得する。信号制御部41は、センサ部22が直前の測定でも物体の侵入を検知していた場合は、該測定に関する過去の履歴を用いて、該物体の移動方向および速度を算出してもよい。ここで、過去の履歴は信号制御部41に保存されていてもよいし、記憶部10に保存されたものであってもよいし、通信等によって外部から取得したものであってもよい。なお、物体の移動方向は、センサ部22が物体を検知した位置の時間的な変化、すなわち直前の測定で検知した物体の位置から今回の測定で検知した位置までの変位量から算出することができる。また、物体の速度は、物体の位置の変位量および測定の時間差(=検出間隔)から算出することができる。
信号制御部41は、エリア1に侵入した物体を回避するよう可動機械部20を動作させるための信号として、例えば該物体がエリア1に存在することを示す情報、該物体の検出位置、移動方向、および速度を可動機械制御部31に送信する。物体の速度は、物体の位置の変位量等から算出したものであってもよいし、回避速度を決定する上で問題のない範囲で適当に設定した規定値であってもよい。
信号制御部41は、可動機械部20の動作を停止するための信号として、例えば該物体がエリア2に存在することを示す情報、該物体の検出位置、移動方向、および速度を可動機械制御部31に送信する。
(エリア1およびエリア2の位置関係について)
本構成例に係るロボットシステム1において、センサ部22が監視を行うエリア1およびエリア2の位置関係について、図3および図4を用いて説明する。図3は、ロボットシステム1においてセンサ部22が監視するエリア1およびエリア2を側面から示した模式図である。図4は、ロボットシステム1においてセンサ部22が監視するエリア1およびエリア2を上下方向から示した模式図である。
図3において、可動機械部20に取り付けられた複数のセンサ221のそれぞれが監視する領域を示す円錐のうち、工具21を含む、点線の内側の領域がエリア2である。一方、円錐状の領域のうち、点線の外側の領域がエリア1である。すなわち、エリア2は工具21の周囲を囲むように設定されており、エリア1は、エリア2のさらに周囲を囲むように設定されている。図示の例において、エリア1とエリア2との間の境界を示す点線は円錐の中心を通る上下軸と、工具21から上下方向に所定の距離を置いて離れた位置に設けられた水平線とによって構成されている。
可動機械部20に取り付けられた工具21の大きさに応じて、工具21が大きいほど、エリア2を大きく設定してもよい。この場合、制御部30は、取り付けられている工具21の種類または大きさの情報を信号制御部41に送信する。信号制御部41は、工具21の種類または大きさに応じて、エリア2とエリア1の境界を設定する。
なお、エリア1とエリア2との間の境界は、工具21との位置関係以外の要素を考慮して設定してもよい。例えば、工具21が高温の場合や尖った形状を備えている場合は、エリア2がより広い範囲となるように境界を設定してもよい。この場合、ロボットシステム1は工具21の種類または大きさに応じて可動機械部20を適切に停止または回避させることができる。
図4は、図3で示したエリア1およびエリア2について、上下方向から見た場合を示している。なお、個々のセンサ221による監視領域について、図3では円錐としたが、図4では4×4の領域に分割された四角錐として示している。図示の例において、個々のセンサ221は、4×4の領域のそれぞれを、各領域に対応する受光素子を用いて監視している。すなわち、センサ221は、4×4の受光素子を用いて領域を監視している。そして、図4では8つのセンサ221が工具21を取り囲むように配置されており、センサ221による監視領域は、一部が隣接する別のセンサ221による監視領域と重畳している。なお、個々のセンサ221による監視領域は四角錐の形状をしているので、ロボットシステム1の上下方向の変化に応じて領域の大きさが変化する。すなわち、図4に4×4の領域で示した監視領域は、上下方向の変化に応じて拡大または縮小される。例えば、センサ221により近い位置では、監視領域が隣接する別のセンサ221による監視領域と重畳することがない。
図示の例では、個々のセンサ221が4×4の受光素子を用いて監視する4×4の領域のうち、点線の外側に配置された2×4の監視領域がエリア1を監視する領域を示し、点線の内側に配置された2×4の監視領域がエリア2を監視する領域を示す。換言すれば、センサ221は、エリア1を監視する第1受光素子と、エリア2を監視する第2受光素子を含む受光部を備えている。このとき1つのセンサ221は、自身の監視領域において物体の侵入を検知した場合に、検知した受光素子の位置に応じて、エリア1で検知したかエリア2で検知したかを区別して外部へ出力することができる。
図3および図4で示したようにエリア1をエリア2の外側に設定することにより、本構成例に係るロボットシステム1は、可動機械部20についてまずは回避を行わせ、物体が工具21にさらに接近した場合は該可動機械部20を停止させることができる。
なお、図示の例では1つのセンサ221が複数の受光素子を備えており、複数のセンサ221のそれぞれがエリア1およびエリア2を監視する構成であったが、これに限定されなくてもよい。例えば、エリア1のみ監視するセンサ221とエリア2のみ監視するセンサ221とを組み合わせて図4と同様の監視を行わせてもよい。また、1つの受光素子しか持たないセンサ221を4×4の行列状に配置して図4と同様の監視を行わせてもよい。
(処理の流れ)
本構成例に係るロボットシステム1が実行する処理の流れについて、図5を用いて説明する。図5は、ロボットシステム1が実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、ロボットシステム1は、図5のフローチャートに示す一連の処理について、センサ部22の検出間隔ごとに繰り返し実行するものとする。
まず、信号制御部41は、センサ部22に含まれる複数のセンサ221のいずれかがエリア2に対する物体の侵入を検知したか否かを判定する(S1)。検知しなかったと判定した場合(S1でNO)、信号制御部41は、複数のセンサ221のいずれかがエリア1に対する物体の侵入を検知したか否かを判定する(S2)。一方、S1にて検知したと判定した場合(S1でYES)、信号制御部41は可動機械部20の動作を停止させるための信号(例えば検知した物体がエリア2に存在することを示す信号)を可動機械制御部31へ送信し、可動機械制御部31は、可動機械部20の動作を停止させる(S3)。その後、一連の処理を終了する。
S2において、信号制御部41がエリア1に対する物体の侵入を検知したと判定した場合(S2でYES)、信号制御部41は、センサ部22より受信した信号から、検知した物体の位置に関する情報を取得する(S4)。その後、処理はS5へ進む。一方、検知しなかったと判定した場合(S2でNO)、一連の処理を終了する。
S5において、信号制御部41は、記憶部10等に保存された過去の履歴を参照して、複数のセンサ221による直前の測定でも物体の侵入を検知していたか否かを判定する(S5:信号制御ステップ)。検知していたと判定した場合(S5でYES)、信号制御部41は、直前の測定で検知した位置と今回の測定で検知した位置との変位量から物体の移動方向を算出し、さらに測定の時間差を用いて検知した物体の速度を算出する。そして、検知した物体がエリア1に存在すること、検知した物体の位置、移動方向、および速度に関する情報を可動機械制御部31へ送信する(S6:信号制御ステップ)。その後、処理はS7へ進む。一方、直前の測定で検知していなかったと判定した場合(S5でNO)、信号制御部41は、検知した物体がエリア1に存在すること、および検知した物体の位置に関する情報を可動機械制御部31へ送信した後、処理はS7へ進む。
S7において、可動機械制御部31は、物体がエリア1に存在することを示す信号を受けとると、信号制御部41から受信した、検知した物体の位置を用いて、可動機械部20が回避動作として実行する回避の方向、大きさ、および速度を決定する(S7)。なお、S6で検知した物体の移動方向および速度を算出済みである場合、可動機械制御部31は算出された物体の移動方向および速度を用いて回避の方向および速度を決定してもよい。例えば、可動機械制御部31は、検知した物体の位置から離れる方向に可動機械部20を移動させてもよい。例えば、可動機械制御部31は、検知した物体の移動方向と同じ方向に可動機械部20を移動させてもよい。その後、可動機械制御部31は、S7で決定した方向、大きさ、および速度を用いて可動機械部20を動作させ、回避を実行する(S8)。その後、一連の処理を終了する。
以上の処理によって、本構成例に係るロボットシステム1はエリア2に物体が侵入した場合は可動機械部20の動作を停止し、さらにエリア1に物体が侵入した場合は該物体を回避するよう可動機械部20を動作させることができる。これにより、例えば限られた作業領域内でロボットシステム1とユーザとが作業を実施する場合に、ロボットシステム1の可動機械部20にユーザが接触することを抑制できる。また、ユーザを回避するように可動機械部20を動作させることができるので、ユーザの作業を停滞させることなく、全体の生産性を高めることができる。これにより、生産性を高めるようロボットシステム1を動作させることができるという効果を奏する。
§3 変形例
前記構成例において、可動機械制御部31はエリア1に侵入した物体の位置、移動方向、および速度に基づいて決定した回避方向に可動機械部20を動作させる構成であった。しかしながら可動機械制御部31は、例えば予め設定された回避エリアに向けて可動機械部20を動作させる構成であってもよい。ここで、回避エリアはユーザが立ち入る可能性が低い所定の領域であればどのように設定されてもよい。例えば上下方向についてユーザが届かない高さに設定されてもよい。また、回避エリアへの移動後に、所定時間が経過した後、またはエリア1に侵入した物体が移動して該エリア1から離れた場合、可動機械制御部31は可動機械部20を回避エリアから元の位置に移動させ、さらに回避前の動作を再開させてもよい。
なお、センサ部22は、エリア1を監視するセンサ221とエリア2を監視するセンサ221とを別々に備えてもよい。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係るセンサコントローラ(40)は、ロボットシステム(1)の可動機械部(20)に取り付けられたセンサ部(22)からの入力を受け付けるセンサコントローラであって、前記センサ部は、対象物の3次元位置を検出し、前記可動機械部の端部に取り付けられたエンドエフェクタ(工具21)の周辺に設定した第2監視領域、および前記第2監視領域よりも前記エンドエフェクタからの距離が遠い領域を含む第1監視領域に対する物体の侵入を検知し、前記センサコントローラは、前記センサ部による検知結果に基づいて所定の信号を前記可動機械部の動作を制御する可動機械制御部(31)に送信する信号制御部を備えており、前記信号制御部は、前記第2監視領域に前記物体が侵入したことを検知した場合は、前記可動機械部の動作を停止するための信号を前記可動機械制御部へ送信し、前記第1監視領域に前記物体が侵入したことを検知した場合は、該物体を回避するよう前記可動機械部を動作させるための信号を前記可動機械制御部へ送信する、構成である。
前記の構成によれば、ロボットシステムは第2監視領域に物体が侵入した場合は可動機械部の動作を停止し、さらに第1監視領域に物体が侵入した場合は該物体を回避するよう可動機械部を動作させることができる。これにより、例えば限られた作業領域内でロボットシステムとユーザとが作業を実施する場合に、ロボットシステムの可動機械部にユーザが接触することを抑制できる。また、ユーザを回避するように可動機械部を動作させることができるので、ユーザの作業を停滞させることなく、全体の生産性を高めることができる。これにより、生産性を高めるようロボットシステムを動作させることができるセンサコントローラを提供できるという効果を奏する。
本発明の態様2に係るセンサコントローラ(40)は、前記態様1において、前記第2監視領域は、前記エンドエフェクタ(工具21)の周囲を囲むように設定されており、前記第1監視領域は、前記第2監視領域のさらに周囲を囲むように設定されている、構成としてもよい。
前記の構成によれば、ロボットシステムは物体がエンドエフェクタの周囲に接近したことを、第1監視領域にて検知した後さらに第2監視領域にて検知することができる。これにより、例えば物体が第1監視領域にのみ侵入した場合は可動機械部に回避のみを行わせることができる。さらに物体が第1監視領域から第2監視領域に侵入した場合は可動機械部に回避を行わせた後、動作を停止させることができる。すなわち、ロボットシステムは可動機械部の回避および停止を段階的に実行させることができる。
本発明の態様3に係るセンサコントローラ(40)は、前記態様1または2において、前記第1監視領域に前記物体が侵入したことを検知した場合は、該物体が侵入した位置および3次元空間上の該物体の移動方向を示す信号を前記可動機械制御部(31)へ送信する、構成としてもよい。
前記の構成によれば、ロボットシステムは第1監視領域に物体が侵入した場合は該物体が侵入した位置および3次元空間上の移動方向から回避するように可動機械部を動作させることができる。
本発明の態様4に係るセンサコントローラ(40)は、前記態様1から3のいずれかにおいて、前記センサ部(22)は、少なくとも前記第1監視領域を監視する第1受光素子と、少なくとも前記第2監視領域を監視する第2受光素子を含む受光部を備えている、構成としてもよい。
前記の構成によれば、センサコントローラは、第1受光素子および第2受光素子のいずれかが物体を検知すると、検知した受光素子に対応する監視領域にて物体の侵入を検知したことを示す所定の信号を可動機械制御部に送信することができる。
本発明の態様5に係るセンサコントローラ(40)は、前記態様1から4のいずれかにおいて、前記センサコントローラは、前記センサ部(22)が前記物体を検知した位置の時間的な変化から該物体の速度を決定し、決定した該速度を示す信号を前記可動機械制御部(31)へ送信する、構成としてもよい。
前記の構成によれば、センサコントローラは、監視領域に侵入した物体の速度を示す信号を可動機械制御部へ送信できる。これにより、例えばロボットシステムは物体の速度以上の動作速度で可動機械部を回避させることができる。
本発明の態様6に係るセンサコントローラ(40)は、前記態様1から5のいずれかにおいて、前記信号制御部(41)は、前記エンドエフェクタ(工具21)の種類または大きさに応じて、前記第1監視領域と前記第2監視領域との境界を変更する、構成としてもよい。
前記の構成によれば、ロボットシステムはエンドエフェクタの種類または大きさに応じて可動機械部を適切に停止または回避させることができる。
本発明の態様7に係るロボットシステムは、前記態様1から6のいずれかのセンサコントローラ(40)と、前記可動機械部(20)の動作を制御する可動機械制御部(31)と、を備えているロボットシステムであって、前記可動機械制御部は、前記可動機械部の動作を停止するための信号を受信すると該可動機械部の動作を停止させ、前記物体を回避するよう前記可動機械部を動作させるための信号を受信すると該可動機械部に回避動作を実行させる、構成としてもよい。前記の構成によれば、前記態様1と同様の作用効果を奏する。
本発明の態様8に係るロボットシステム(1)は、前記態様7において、前記可動機械制御部(31)は、前記第1監視領域に侵入した前記物体の位置または3次元空間上の移動方向に基づいて、前記回避動作を実行する方向を決定する、構成としてもよい。
前記の構成によれば、ロボットシステムは第1監視領域に侵入した物体の位置または方向に基づいて決定した回避方向に可動機械部を動作させることができる。これにより、例えば物体から常に遠ざかる方向に可動機械部を動作させることができる。
本発明の態様9に係るロボットシステム(1)は、前記態様7または8において、前記可動機械制御部(31)は、前記センサコントローラ(40)が決定した前記物体の速度に応じた動作速度で前記可動機械部(20)を動作させる、構成としてもよい。
前記の構成によれば、ロボットシステムは物体の速度に応じた動作速度で可動機械部を動作させることができる。これにより、例えば可動機械部の動作速度を物体の速度以上の大きさとし、物体が可動機械部に接触することを抑制することができる。
本発明の態様10に係るセンサ制御方法は、ロボットシステム(1)の可動機械部(20)に取り付けられたセンサ部(22)からの入力を受け付けるセンサ制御方法であって、前記センサ部は、対象物の3次元位置を検出し、前記可動機械部の端部に取り付けられたエンドエフェクタ(工具21)の周辺に設定した第2監視領域、および前記第2監視領域よりも前記エンドエフェクタからの距離が遠い領域を含む第1監視領域に対する物体の侵入を検知し、前記センサ制御方法は、前記センサ部による検知結果に基づいて所定の信号を前記可動機械部の動作を制御する可動機械制御部(31)に送信する信号制御ステップ(S5、S6)を有しており、前記信号制御ステップは、前記第2監視領域に前記物体が侵入したことを検知した場合は、前記可動機械部の動作を停止するための信号を前記可動機械制御部へ送信するステップ(S3)と、前記第1監視領域に前記物体が侵入したことを検知した場合は、該物体を回避するよう前記可動機械部を動作させるための信号を前記可動機械制御部へ送信するステップ(S5、S6)と、を含む方法である。前記の構成によれば、前記態様1と同様の作用効果を奏する。
〔ソフトウェアによる実現例〕
センサコントローラ40の制御ブロック(信号制御部41)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、センサコントローラ40は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 ロボットシステム
10 記憶部
11 動作プログラム
20 可動機械部
21 工具(エンドエフェクタ)
22 センサ部
221 センサ
30 制御部
31 可動機械制御部
40 センサコントローラ
41 信号制御部

Claims (11)

  1. ロボットシステムの可動機械部に取り付けられたセンサ部からの入力を受け付けるセンサコントローラであって、
    前記センサ部は、
    対象物の3次元位置を検出し、
    前記可動機械部の端部に取り付けられたエンドエフェクタの周辺に設定した第2監視領域、および前記第2監視領域よりも前記エンドエフェクタからの距離が遠い領域を含む第1監視領域に対する物体の侵入を検知し、
    前記センサコントローラは、前記センサ部による検知結果に基づいて所定の信号を前記可動機械部の動作を制御する可動機械制御部に送信する信号制御部を備えており、
    前記信号制御部は、
    前記第2監視領域に前記物体が侵入したことを検知した場合は、前記可動機械部の動作を停止するための信号を前記可動機械制御部へ送信し、
    前記第1監視領域に前記物体が侵入したことを検知した場合は、該物体を回避するよう前記可動機械部を動作させるための信号を前記可動機械制御部へ送信する、ことを特徴とするセンサコントローラ。
  2. 前記第2監視領域は、前記エンドエフェクタの周囲を囲むように設定されており、
    前記第1監視領域は、前記第2監視領域のさらに周囲を囲むように設定されている、ことを特徴とする請求項1に記載のセンサコントローラ。
  3. 前記第1監視領域に前記物体が侵入したことを検知した場合は、該物体が侵入した位置および3次元空間上の該物体の移動方向を示す信号を前記可動機械制御部へ送信する、ことを特徴とする請求項1または2に記載のセンサコントローラ。
  4. 前記センサ部は、少なくとも前記第1監視領域を監視する第1受光素子と、少なくとも前記第2監視領域を監視する第2受光素子を含む受光部を備えている、ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のセンサコントローラ。
  5. 前記センサコントローラは、前記センサ部が前記物体を検知した位置の時間的な変化から該物体の速度を決定し、決定した該速度を示す信号を前記可動機械制御部へ送信する、ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のセンサコントローラ。
  6. 前記信号制御部は、前記エンドエフェクタの種類または大きさに応じて、前記第1監視領域と前記第2監視領域との境界を変更する、ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のセンサコントローラ。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載のセンサコントローラと、
    前記可動機械部の動作を制御する可動機械制御部と、を備えているロボットシステムであって、
    前記可動機械制御部は、
    前記可動機械部の動作を停止するための信号を受信すると該可動機械部の動作を停止させ、
    前記物体を回避するよう前記可動機械部を動作させるための信号を受信すると該可動機械部に回避動作を実行させる、ことを特徴とするロボットシステム。
  8. 前記可動機械制御部は、前記第1監視領域に侵入した前記物体の位置または3次元空間上の移動方向に基づいて、前記回避動作を実行する方向を決定する、ことを特徴とする請求項7に記載のロボットシステム。
  9. 前記可動機械制御部は、前記センサコントローラが決定した前記物体の速度に応じた動作速度で前記可動機械部を動作させる、ことを特徴とする請求項7または8に記載のロボットシステム。
  10. ロボットシステムの可動機械部に取り付けられたセンサ部からの入力を受け付けるセンサ制御方法であって、
    前記センサ部は、
    対象物の3次元位置を検出し、
    前記可動機械部の端部に取り付けられたエンドエフェクタの周辺に設定した第2監視領域、および前記第2監視領域よりも前記エンドエフェクタからの距離が遠い領域を含む第1監視領域に対する物体の侵入を検知し、
    前記センサ制御方法は、前記センサ部による検知結果に基づいて所定の信号を前記可動機械部の動作を制御する可動機械制御部に送信する信号制御ステップを有しており、
    前記信号制御ステップは、
    前記第2監視領域に前記物体が侵入したことを検知した場合は、前記可動機械部の動作を停止するための信号を前記可動機械制御部へ送信するステップと、
    前記第1監視領域に前記物体が侵入したことを検知した場合は、該物体を回避するよう前記可動機械部を動作させるための信号を前記可動機械制御部へ送信するステップと、を含むことを特徴とするセンサ制御方法。
  11. 請求項1から6のいずれか1項に記載のセンサコントローラとしてコンピュータを機能させるためのセンサ制御プログラムであって、前記信号制御部としてコンピュータを機能させるためのセンサ制御プログラム。
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