JP2019187935A - チューブ及び医療ライトガイド - Google Patents

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修 島川
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Abstract

【課題】光の拡散部分の位置を正確に把握することができると共に、摩擦を低減することができるチューブ及び医療ライトガイドを提供する。【解決手段】一実施形態に係るチューブ20は、波長が600nm以上且つ700nm以下の光を透過する透明部21と、波長が600nm以上且つ700nm以下の光を透過しない不透明部22と、を備え、透明部21及び不透明部22は、互いに連設し、透明部21の内部空間21a及び不透明部22の内部空間22aは、互いに連通しており、不透明部22の透明部21側は開口しており、不透明部22の透明部21との反対側は封止されており、透明部21は、光ファイバ11に固定されたマーカ12を挿入可能な内径を有し、不透明部22は、マーカ12が当接する部分であって透明部21の内径よりも内径が小さい部分を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、チューブ及び医療ライトガイドに関する。
従来から医療ライトガイドとしては種々のものが知られている。特許文献1には、光線力学的治療装置に用いられる治療カテーテルが記載されている。治療カテーテルは、内視鏡チューブの内部に挿入されて使用される。治療カテーテルは軟性の材料によって構成されたチューブを有し、チューブの内部には光ファイバの一端が挿入されている。また、光ファイバの一端には、光ファイバを通る光を治療カテーテルの外部に拡散する光拡散体が設けられている。チューブの外側には光ファイバの光軸方向に沿って並ぶ複数の造影マーカが取り付けられており、各造影マーカはX線による視認性を高めるためのX線不透過マーカによって構成されている。この造影マーカによって生体内に挿入された光拡散体の位置を把握可能となっている。
特開2008−148951号公報
前述した特許文献1の治療カテーテルでは、チューブの内部において光ファイバ及び光拡散体が移動することがある。一方、造影マーカはチューブの外側に取り付けられている。よって、生体内への治療カテーテルの挿入等によってチューブが曲がったり伸縮したりすると、造影マーカに対して光拡散体が移動することがある。その結果、造影マーカに対する光拡散体の位置がずれるので、光が拡散する部分の位置を正確に把握できないという問題が発生しうる。また、造影マーカはチューブの外側に取り付けられているので、マーカによってチューブの表面に微小な段差が生じうる。従って、医療カテーテルを内視鏡チューブの内部に挿入したときに生じる摩擦が大きいという問題が生じうる。
本発明の一側面は、光の拡散部分の位置を正確に把握することができると共に、摩擦を低減することができるチューブ及び医療ライトガイドを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係るチューブは、医療ライトガイドに用いられる光ファイバを挿入可能な筒状のチューブであって、波長が600nm以上且つ700nm以下の光を透過する透明部と、波長が600nm以上且つ700nm以下の光を透過しない不透明部と、を備え、透明部及び不透明部は、互いに連設し、透明部の内部空間、及び不透明部の内部空間は、互いに連通しており、不透明部の透明部側は開口しており、不透明部の透明部との反対側は封止されており、透明部は、光ファイバに固定されたマーカを挿入可能な内径を有し、不透明部は、マーカが当接する部分であって透明部の内径よりも内径が小さい部分を有する。
本発明の一側面に係る医療ライトガイドは、前述のチューブと、チューブに収納されると共にX線を遮蔽する金属によって形成される筒状の少なくとも1つのマーカと、光軸に交差する方向に光を出射する照射部を有し、マーカに挿通される光ファイバと、を備え、マーカの内径は、光ファイバの外径よりも大きく、マーカの外径は、透明部の内径よりも小さく、且つ不透明部の少なくとも一部の内径よりも大きく、光ファイバは、マーカが不透明部の内面に当接した状態でチューブに挿入されている。
本発明の一側面によれば、光の拡散部分の位置を正確に把握することができると共に、摩擦を低減することができる。
図1は、実施形態に係る医療ライトガイドを示す部分断面図である。 図2は、図1の医療ライトガイドの光ファイバとマーカを示す側面図である。 図3は、図1の医療ライトガイドを示す側断面図である。 図4は、図1の医療ライトガイドの不透明部及び透明部を拡大した側断面図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に、本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。実施形態に係るチューブは、医療ライトガイドに用いられる光ファイバを挿入可能な筒状のチューブであって、波長が600nm以上且つ700nm以下の光を透過する透明部と、波長が600nm以上且つ700nm以下の光を透過しない不透明部と、を備え、透明部及び不透明部は、互いに連設し、透明部の内部空間、及び不透明部の内部空間は、互いに連通しており、不透明部の透明部側は開口しており、不透明部の透明部との反対側は封止されており、透明部は、光ファイバに固定されたマーカを挿入可能な内径を有し、不透明部は、マーカが当接する部分であって透明部の内径よりも内径が小さい部分を有する。
実施形態に係る医療ライトガイドは、前述のチューブと、チューブに収納されると共にX線を遮蔽する金属によって形成される筒状の少なくとも1つのマーカと、光軸に交差する方向に光を出射する照射部を有し、マーカに挿通される光ファイバと、を備え、マーカの内径は、光ファイバの外径よりも大きく、マーカの外径は、透明部の内径よりも小さく、且つ不透明部の少なくとも一部の内径よりも大きく、光ファイバは、マーカが不透明部の内面に当接した状態でチューブに挿入されている。
このチューブでは、不透明部の透明部側は開口しており、不透明部の透明部との反対側は封止されている。従って、チューブに挿入される光ファイバの先端側に不透明部が位置し、チューブに挿入される光ファイバの基端側に透明部が位置する。よって、光ファイバを通る光を透明部からチューブの外部に照射することができると共に、光ファイバの先端側の光を不透明部によって遮断することができる。また、不透明部は光ファイバに固定されたマーカが当接する部分を有するため、チューブの内面への光ファイバの接触を抑制することができる。従って、光ファイバがチューブの内面に接触して当該内面が加熱されることを防止することができる。また、透明部は、光ファイバに固定されたマーカを挿入可能な内径を有する。従って、光ファイバに固定されたマーカが透明部の内部に位置することにより、チューブに外力が付与されても当該外力をマーカ及び光ファイバに伝達しにくくすることができる。その結果、チューブが曲がったり伸縮したりしてもマーカ及び光ファイバの位置ずれを抑制することができるので、透明部の内側に位置する照射部の位置を正確に把握することができる。また、チューブの内部にマーカが挿入されることにより、チューブの表面に段差が生じないので、摩擦を低減させることができる。
また、不透明部の材料は、透明部の材料と同一であってもよい。この場合、互いに連設する透明部及び不透明部の材料が互いに同一であるため、不透明部及び透明部を1つの材料で構成することができる。従って、不透明部及び透明部の接合部分をなくすことができるため、チューブの信頼性を高めることができる。
また、不透明部の材料、及び透明部の材料の少なくともいずれかはポリエーテルエーテルケトンであってもよい。この場合、不透明部及び透明部の少なくともいずれかの材料がポリエーテルエーテルケトンであることにより、チューブのコシが強くなると共にチューブの耐熱性を高めることができる。また、チューブに生じる摩擦を低減させることができるので、内視鏡チューブへの挿入を容易に行うことができる。
また、不透明部の内面は、透明部側から透明部の反対側に向かうに従って不透明部の内径が徐々に小さくなるテーパ状とされていてもよい。この場合、不透明部に当接するマーカが取り付けられた光ファイバの先端が不透明部の内面に接触する可能性を更に低減させることができる。すなわち、光ファイバの先端と不透明部の内面との間により確実に空間を形成することができるため、当該内面が加熱されることを一層確実に防止することができる。
また、複数のマーカを備え、一のマーカは不透明部の内面に当接した状態でチューブに挿入されており、他のマーカは照射部から見て一のマーカの反対側において光ファイバが挿通されて固定されていてもよい。この場合、光ファイバの照射部は一のマーカと他のマーカとの間に位置する。よって、一のマーカの位置、及び他のマーカの位置を検出することにより、体内等に位置する医療ライトガイドの照射部の位置を一層容易に把握することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下では、実施形態に係るチューブ及び医療ライトガイドの具体例を図面を参照しながら説明する。本発明は、以下の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲に示され、特許請求の範囲と均等の範囲における全ての変更が含まれることが意図される。図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。また、図面は理解を容易にするため一部を簡略化又は誇張して描いており、寸法等は図面に記載のものに限定されない。
図1は、実施形態に係る医療ライトガイド1を示す部分断面図である。図2は、医療ライトガイド1の光ファイバ11を示す側面図である。医療ライトガイド1は、例えば、内視鏡チューブの内部に挿入され、光線力学的治療法(PDT:Photo Dynamic Therapy)と称される癌治療に用いられる。PDTでは、光感受性物質への光照射によって光化学反応を発生させる。例えば、体内にレザフィリン(登録商標)と称される光感受性物質が投与されると、光感受性物質は癌細胞に蓄積される。
光感受性物質が蓄積された箇所に医療ライトガイド1から赤色レーザを照射すると、光感受性物質が蓄積された癌細胞を選択的に破壊することが可能となる。このように、PDTでは、医療ライトガイド1からの赤色レーザの照射によって癌細胞を破壊できるため、外科手術を不要とすることができ、患者への負担が小さいという特徴を有する。赤色レーザの波長は一例として664nmである。なお、以下では、赤色レーザを光と称する。
医療ライトガイド1は、方向D1に延びる棒状とされており、方向D1に沿うように患者の体内に挿入される。医療ライトガイド1の図1には図示されていない部分も含めた全体の長さは、例えば、3mが好適であり、2m以上且つ4m以下であってもよい。医療ライトガイド1は、光ファイバ11、マーカ12,13及びチューブ20を備える。
光ファイバ11は、例えば、棒状とされており、光ファイバ11の光軸Lが延びる方向に延在する。光ファイバ11は、例えば、透明なプラスチックによって構成されている。光ファイバ11は、光源から出力された光を伝搬し、マーカ12とマーカ13との間に位置する照射部11aから当該光を出射する。当該光は、前述したように赤色レーザであり、当該光の波長は、例えば、600nm以上且つ700nm以下である。照射部11aは、医療ライトガイド1の側方D2に当該光を照射する。側方D2は、医療ライトガイド1が延びる方向D1に交差する方向である。照射部11aは、光ファイバ11の表面11bに形成されており、光ファイバ11の内部の光を表面11bから側方D2に照射する。照射部11aの方向D1の長さは、例えば、10mm以上且つ30mm以下である。
光ファイバ11の照射部11aは、例えば、方向D1に沿って並設された複数の溝15を有する。各溝15は、光ファイバ11の周方向に一周続いており、光ファイバ11の周方向に延びる環状凹部とされている。本実施形態において、方向D1に沿って互いに隣接する2つの溝15の間隔Pは、光ファイバ11の先端11cに向かうに従って徐々に狭くなっている。
図3は、医療ライトガイド1の側断面図である。図2及び図3に示されるように、光ファイバ11は、例えば、ポリマー光ファイバ(POF:Polymer Optical Fiber)である。光ファイバ11は、光軸Lが延びる方向D1に延在するコア11d、及びコア11dを覆うクラッド11eを有し、コア11d及びクラッド11eは共に樹脂製である。一例として、コア11dの材料は、ポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA:Polymethyl methacrylate)又はポリカーボネート(polycarbonate)を含んでいる。クラッド11eの材料は、フッ素が添加されたポリマーを含んでおり、PMMAを含んでいてもよい。
マーカ12は、例えば、加締め又は接着剤によって光ファイバ11に固定されている。マーカ12は、医療ライトガイド1の先端部(終端部)に設けられている。マーカ12は、例えば、光ファイバ11が挿通されるリング状とされている。マーカ12は、X線を遮蔽する金属によって構成されている。マーカ12の材料は、例えば、白金系合金である。一例として、マーカ12はPt−Ir合金によって構成されている。このように、マーカ12がX線を遮蔽する白金系合金によって形成されることにより、マーカ12をX線不透過マーカとして機能させることができる。マーカ13は、光ファイバ11を覆って光ファイバ11を保護する。マーカ13は、マーカ12と同様、X線を遮蔽する金属によって形成されていてもよく、この場合、X線不透過マーカとして機能する。
チューブ20は、例えば、筒状とされている。一例として、チューブ20の内径は、400μm以上且つ800μm以下である。チューブ20は、プラスチックによって形成されていてもよい。例えば、チューブ20は、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK:Polyetheretherketone)によって構成されている。また、チューブ20は、フッ素樹脂によってコーティングされていてもよい。チューブ20は、光ファイバ11及びマーカ12,13を覆っており、光ファイバ11及びマーカ12,13を保護する。また、チューブ20と光ファイバ11の照射部11aとの間には空隙Sが設けられる。このように照射部11aの外側に空隙Sが設けられることによって光を側方D2に散乱させることができる。
チューブ20は、透明部21と、不透明部22とを備える。不透明部22は光ファイバ11の先端11c側に設けられ、透明部21は光ファイバ11の基端側に設けられる。透明部21及び不透明部22は互いに連設しており、透明部21の内部空間21aと不透明部22の内部空間22aとは互いに連通している。透明部21は、波長が600nm以上且つ700nm以下である赤色光を透過する部位である。一方、不透明部22は、波長が600nm以上且つ700nm以下である赤色光を透過しない部位である。ここで、赤色光が透過するとは、透過率が80%以上であることを意味し、90%以上であることが望ましい。同様に、赤色光が透過しないとは、透過率が50%以下であることを意味し、20%以下であることが望ましい。
例えば、透明部21は円筒状とされており、不透明部22は透明部21の一端に連続する有底円筒状とされている。透明部21は、光ファイバ11の照射部11aを覆っており、照射部11aからの光を側方D2に透過する。不透明部22は、照射部11aからの光を透過しない部位であり、例えば、照射部11aからの光を吸収する。不透明部22の方向D1の一端は封止されており、不透明部22は光ファイバ11の先端11c及びマーカ12を覆っている。
透明部21及び不透明部22は、例えば、互いに同一の材料によって構成されている。例えば、透明部21及び不透明部22の少なくともいずれかはPEEKによって構成されている。一例として、透明部21はPEEKがアモルファス状態とされた部分であり、不透明部22は透明であってPEEKのアモルファス状態であった部分が熱を受けて結晶状態とされた部分である。透明部21と不透明部22との境目部分Bは、見た目で分かる程度に明確とされているが、境目部分Bでは透明部21から不透明部22に徐々に移行している。
図4は、チューブ20の透明部21及び不透明部22の境目部分Bを拡大させた側断面図である。図4に示されるように、光ファイバ11の照射部11aよりも先端11c側の部分が不透明部22に覆われている。光ファイバ11は、方向D1の端部に位置する先端11cと、先端11cから延びるテーパ面11fとを有する。テーパ面11fは、光ファイバ11の表面11bから先端11cに向かって徐々に縮径する傾斜面である。先端11c及びテーパ面11fからは、照射部11aから側方D2に照射せず光ファイバ11の内部に残された残光が出射される。
光ファイバ11の照射部11aよりも先端11c側に位置する表面11bにはマーカ12が固定されている。マーカ12の外周面12aの端部12b(方向D1の一端部)は不透明部22の内面22bに当接している。不透明部22の内面22bは、例えば、透明部21から離れるに従って徐々に縮径するテーパ状とされている。一例として、境目部分Bの内面22bの内径、及び透明部21の内径はマーカ12の外径よりも大きく、不透明部22の方向D1の中央部分22cの内面22bはマーカ12の外径よりも小さい。よって、マーカ12は、不透明部22の境目部分Bと中央部分22cとの間において内面22bに当接する。
マーカ12の外周面12aの端部12bが不透明部22の内面22bに当接することにより、マーカ12よりも先端11c側の表面11bと内面22bとの間、テーパ面11fと内面22bとの間、及び先端11cと内面22bとの間には、空間Kが形成される。よって、先端11c及びテーパ面11fは共に内面22bから離間して内面22bに接触しない。従って、先端11c及びテーパ面11fからの残光で内面22bが局所的に加熱されて温度上昇を引き起こす可能性を抑えることができる。
例えば、不透明部22の外面22dは、透明部21から離れるに従って徐々に縮径するテーパ状とされている。一例として、外面22dは、内面22bに倣う形状とされており、内面22bに平行に延びている。この場合、不透明部22の肉厚は一定である。不透明部22の先端部22eは、医療ライトガイド1の終端(先端)を成す終端部分であり、終端(先端)に向かって突出する半球状とされている。先端部22eには、例えば、フッ素樹脂がコーティングされていてもよい。
次に、医療ライトガイド1の組み立ての手順について説明する。まず、予め光ファイバ11を製造する。このとき、熱加工又はアブレーション加工(非熱加工)によって光ファイバ11の表面11bに複数の溝15を作製する。次に、光ファイバ11をマーカ12,13に通し、マーカ12,13のそれぞれを加締め又は接着剤によって光ファイバ11に固定する。
一方、チューブ20は、例えば、円筒状とされたPEEK製の筒状部品から作製される。初期状態において、当該筒状部品は透明なアモルファス状態とされている。チューブ20は、当該筒状部品の長手方向(軸線方向)の端部がヒータに挿入されて、ヒータに挿入された端部が透明なアモルファス状態から不透明な結晶状態に遷移する。また、ヒータに挿入された当該端部は、溶融して変形してテーパ状とされる。
以上のように、ヒータに挿入されて不透明な結晶状態に遷移すると共にテーパ状とされた部位が不透明部22となり、ヒータに挿入されておらず且つ透明なアモルファス状態であると共に円筒状とされた部位が透明部21となって、チューブ20が作製される。このように作製したチューブ20に光ファイバ11及びマーカ12,13を挿入して収納することにより、医療ライトガイド1の組み立てが完了する。
次に、本実施形態に係るチューブ20及び医療ライトガイド1から得られる作用効果について詳細に説明する。
チューブ20では、不透明部22の透明部21側は開口しており、不透明部22の不透明部22との反対側は封止されている。従って、チューブ20に挿入される光ファイバ11の先端11c側に不透明部22が位置し、チューブ20に挿入される光ファイバ11の基端側(照射部11a)に透明部21が位置する。よって、光ファイバ11を通る光を透明部21からチューブ20の外部に照射することができると共に、光ファイバ11の先端11c側の光を不透明部22によって遮断することができる。
また、不透明部22は光ファイバ11に固定されたマーカ12が当接する部分である内面22bを有するため、チューブ20の内面22bへの光ファイバ11の接触を抑制することができる。従って、光ファイバ11がチューブ20の内面22bに接触して内面22bが加熱されることを防止することができる。また、透明部21は、光ファイバ11に固定されたマーカ12,13を挿入可能な内径を有する。従って、光ファイバ11に固定されたマーカ12,13が透明部21の内部に位置することにより、チューブ20に外力が付与されても当該外力をマーカ12,13及び光ファイバ11に伝達しにくくすることができる。その結果、チューブ20が曲がったり伸縮したりしてもマーカ12,13及び光ファイバ11の位置ずれを抑制することができるので、透明部21の内側に位置する照射部11aの位置を正確に把握することができる。また、チューブ20の内部にマーカ12,13が挿入されることにより、チューブ20の表面に段差が生じないので、摩擦を低減させることができる。
また、不透明部22の材料は、透明部21の材料と同一である。よって、互いに連設する透明部21及び不透明部22の材料が互いに同一であるため、不透明部22及び透明部21を1つの材料で構成することができる。従って、不透明部22及び透明部21の接合部分をなくすことができるため、チューブ20の信頼性を高めることができる。
また、不透明部22の材料、及び透明部21の材料の少なくともいずれかはポリエーテルエーテルケトンである。よって、不透明部22及び透明部21の少なくともいずれかの材料がポリエーテルエーテルケトンであることにより、チューブ20のコシが強くなると共にチューブ20の耐熱性を高めることができる。また、チューブ20に生じる摩擦を低減させることができるので、内視鏡チューブへの挿入を容易に行うことができる。
また、不透明部22の内面22bは、透明部21側から透明部21の反対側に向かうに従って不透明部22の内径が徐々に小さくなるテーパ状とされている。よって、不透明部22に当接するマーカ12が取り付けられた光ファイバ11の先端11cが不透明部22の内面22bに接触する可能性を更に低減させることができる。すなわち、光ファイバ11の先端11cと不透明部22の内面22bとの間により確実に空間Kを形成することができるため、内面22bが加熱されることを一層確実に防止することができる。
また、医療ライトガイド1は、複数のマーカであるマーカ12,13を備え、マーカ12は不透明部22の内面22bに当接した状態でチューブ20に挿入されており、マーカ13は照射部11aから見てマーカ12の反対側(先端11cとの反対側、基端側)において光ファイバ11が挿通されて固定されている。従って、光ファイバ11の照射部11aはマーカ12とマーカ13との間に位置する。よって、マーカ12の位置、及びマーカ13の位置を検出することにより、体内等に挿入された医療ライトガイド1の照射部11aの位置を一層容易に把握することができる。
以上、本発明に係るチューブ及び医療ライトガイドの各実施形態について説明したが、本発明に係るチューブ及び医療ライトガイドは、前述の各実施形態に限定されず種々の変形が可能である。すなわち、チューブ及び医療ライトガイドの各部の構成は、特許請求の範囲の要旨の範囲内において適宜変更可能である。
例えば、前述した実施形態では、先端11cにテーパ面11fを有する光ファイバ11について説明した。しかしながら、光ファイバの先端の形状は、例えば、湾曲面であってもよく、適宜変更可能である。また、前述した実施形態では、溝15が設けられた光ファイバ11について説明した。しかしながら、光ファイバに設けられる溝の形状、大きさ、数及び配置態様は適宜変更可能である。また、溝に代えて、サンドブラスト等によって粗面が形成された光ファイバを備えていてもよい。
また、前述した実施形態では、マーカ12,13を備える医療ライトガイド1について説明した。しかしながら、医療ライトガイドのマーカの数は、1個、又は3個以上であってもよく、適宜変更可能である。更に、マーカの形状は、リング状に限られず、例えば、半円筒状であってもよく、適宜変更可能である。このように、マーカの数、形状、大きさ、材料及び配置態様は適宜変更可能である。
また、前述した実施形態では、PEEKによって構成されたチューブ20について説明したが、チューブの材料は適宜変更可能である。更に、前述した実施形態では、透明部21と不透明部22とが互いに同一の材料によって構成される例について説明した。しかしながら、透明部及び不透明部は互いに異なる材料によって構成されていてもよく、例えば、互いに異種材料とされた透明部及び不透明部が溶着されたチューブであってもよい。このように、チューブの材料は適宜変更可能である。
また、前述した実施形態では、不透明部22の内面22bがテーパ状とされたチューブ20について説明した。しかしながら、内面22bに代えて、例えば、マーカが突き当たる段差を有する内面を備えたチューブであってもよい。また、前述した実施形態では、不透明部22の外面22dがテーパ状とされたチューブ20について説明した。しかしながら、不透明部の外面は、テーパ状とされていなくてもよい。このように、不透明部の内面の形状、及び不透明部の外面の形状は適宜変更可能である。更に、透明部及び不透明部の大きさ、数及び配置態様も適宜変更可能である。
1…医療ライトガイド、11…光ファイバ、11a…照射部、11b…表面、11c…先端、11d…コア、11e…クラッド、11f…テーパ面、12,13…マーカ、12a…外周面、12b…端部、15…溝、20…チューブ、21…透明部、21a,22a…内部空間、22…不透明部、22b…内面、22c…中央部分、22d…外面、22e…先端部、B…境目部分、D1…方向、D2…側方、K…空間、L…光軸、P…間隔、S…空隙。

Claims (6)

  1. 医療ライトガイドに用いられる光ファイバを挿入可能な筒状のチューブであって、
    波長が600nm以上且つ700nm以下の光を透過する透明部と、
    波長が600nm以上且つ700nm以下の光を透過しない不透明部と、
    を備え、
    前記透明部及び前記不透明部は、互いに連設し、
    前記透明部の内部空間、及び前記不透明部の内部空間は、互いに連通しており、
    前記不透明部の前記透明部側は開口しており、前記不透明部の前記透明部との反対側は封止されており、
    前記透明部は、前記光ファイバに固定されたマーカを挿入可能な内径を有し、
    前記不透明部は、前記マーカが当接する部分であって前記透明部の内径よりも内径が小さい部分を有する、
    チューブ。
  2. 前記不透明部の材料は、前記透明部の材料と同一である、
    請求項1に記載のチューブ。
  3. 前記不透明部の材料、及び前記透明部の材料の少なくともいずれかはポリエーテルエーテルケトンである、
    請求項1又は2に記載のチューブ。
  4. 前記不透明部の内面は、前記透明部側から前記透明部の反対側に向かうに従って前記不透明部の内径が徐々に小さくなるテーパ状とされている、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のチューブ。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のチューブと、
    前記チューブに収納されると共にX線を遮蔽する金属によって形成される筒状の少なくとも1つのマーカと、
    光軸に交差する方向に光を出射する照射部を有し、前記マーカに挿通される光ファイバと、
    を備え、
    前記マーカの内径は、前記光ファイバの外径よりも大きく、
    前記マーカの外径は、前記透明部の内径よりも小さく、且つ前記不透明部の少なくとも一部の内径よりも大きく、
    前記光ファイバは、前記マーカが前記不透明部の内面に当接した状態で前記チューブに挿入されている、
    医療ライトガイド。
  6. 複数の前記マーカを備え、
    一の前記マーカは前記不透明部の内面に当接した状態で前記チューブに挿入されており、他の前記マーカは前記照射部から見て一の前記マーカの反対側において前記光ファイバが挿通されて固定されている、
    請求項5に記載の医療ライトガイド。
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