JP2019187506A - バルブアセンブリおよび尿道カテーテル - Google Patents

バルブアセンブリおよび尿道カテーテル Download PDF

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Abstract

【課題】押し込み部材を使用してバルブを開くバルブアセンブリにおいて、バルブの開通前の密閉性を良好に確保できると共に、バルブが閉じるときの圧力損失を抑制することができるバルブアセンブリを提供する。【解決手段】バルブホルダー52、バルブ53、シャフト部材54、およびバルブカバー55を備え、バルブ53は、シャフト部材54に対してバルブカバー55の上流側に収容されたバルブであって、下流側に収束するように延びる一対の傾斜弁体68と、一対の傾斜弁体68の先端に形成されたスリット72とを有し、一対の傾斜弁体68が先端から所定の長さ分、互いに接する合わせ面71を有し、一対の傾斜弁体68の合わせ面71の領域が湾曲したカール部73を含む、バルブアセンブリ51を提供する。【選択図】図4

Description

本発明は、バルブアセンブリおよび当該バルブアセンブリを備える尿道カテーテルに関する。
例えば、特許文献1は、弾性体により形成され、導入部の流路に連接する中空筒と、中空筒の対向する二面に形成されるテーパ面と、これらテーパ面の先端の内壁面が当接するとともに一方のテーパ面方向に山折り部が突出するように形成して扁平形状となる折り曲げ先端部とを含む、フレキシブル弁体を有する逆止弁本体を開示している。
また、特許文献2は、基端側にフランジを有する円筒状の筐体部と、筐体部内部基端側から先端側に向けて軸中心で収束するように傾斜して延出した一対の対称な面状の弁体であって、弁体先端の当接面で直線状のスリットが形成された弁体部とを有する、ショアA硬度が45〜55の弾性素材により一体成形されたダックビル形逆止弁であって、弁体内面は当接面まで内側に折れ曲がらずに延伸し、筐体部円筒の外径が3.5mm〜4.5mmであり円筒肉厚が0.45mm〜0.60mm、軸に対する弁体の傾斜角度が10°〜30°、当接面の軸方向の接触長さが0.35mm〜0.55mmかつ円筒肉厚≧接触長であることを特徴とするダックビル形逆止弁を開示している。
特開2011−33159号公報 特開2014−20430号公報
本発明の目的は、押し込み部材を使用してバルブを開くバルブアセンブリにおいて、バルブの開通前の密閉性を良好に確保できると共に、バルブが閉じるときの圧力損失を抑制することができるバルブアセンブリを提供することである。
本発明の他の目的は、バルブの閉動作時における弁の密着不良と密着のばらつきとを抑制することができるバルブアセンブリを提供することである。
本発明の他の目的は、カテーテル本体の変形用ルーメンへの空気の流入を効果的に防止することができる尿道カテーテルを提供することである。
本発明の他の目的は、カテーテル本体の液体導入用ルーメンからの液漏れを効果的に防止することができる尿道カテーテルを提供することである。
本発明の一実施形態に係るバルブアセンブリは、第1端部およびその反対側の第2端部を有し、前記第1端部に第1開口および前記第2端部に第2開口を有する筒状のベース部材と、前記ベース部材の前記第1端部側に収容され、前記第1開口と前記第2開口との間を連通させる流通口および押し込み部材の先端部を受ける受け部を有し、前記ベース部材に対してスライド自在であり、前記ベース部材の前記第2端部側に延びるシャフト部材と、前記シャフト部材に対して前記ベース部材の前記第2端部側に収容されたバルブであって、前記ベース部材の前記第1端部から前記第2端部に向かう側に収束するように延びる一対の傾斜弁体と、前記一対の傾斜弁体の先端に形成されたスリットとを有し、前記一対の傾斜弁体が前記先端から所定の長さ分、互いに接する合わせ面を有し、前記一対の傾斜弁体の前記合わせ面の領域が湾曲したカール部を含むバルブとを含む。
この構成によれば、通常状態では、一対の傾斜弁体のカール部に合わせ面が形成されていることによって一対の傾斜弁体が閉じられており、これにより、ベース部材の第1開口から第2開口に向かう流通路が閉じられている。
バルブアセンブリを開動作させるには、例えば、別途準備した押し込み部材の先端部をシャフト部材の受け部にセットし、押し込み部材を押し込むことによってシャフト部材をベース部材の第2端部側にスライドさせる。これにより、シャフト部材が、バルブの一対の傾斜弁体の合わせ面を内側から押し広げながらベース部材の第2端部側に移動する。そして、シャフト部材の先端が一対の傾斜弁体の先端に達するとスリットが開き、ベース部材の流通路が開通する。
一方、バルブアセンブリを閉動作させるには、押し込み部材を引き戻すことによって、シャフト部材をベース部材の第1端部側にスライドさせる。これにより、一対の傾斜弁体においては、シャフト部材の先端が一対の傾斜弁体のスリットから離れた時点から合わせ面が形成され始め、ベース部材の流通路が閉じ始める。そして、シャフト部材の移動と共にシャフト部材による押し広げが解除されていき、カール部が復元力によって合わせ面を形成しながらカールする。シャフト部材のスライドが完了すると、一対の傾斜弁体の合わせ面が通常状態に戻る。
このように、バルブアセンブリの開動作に際しては、押し込み部材をシャフト部材にセットした後、押し込み部材の押し込みが完了するか、または、押し込み部材のセット後、バルブに対して空気圧・液圧を加えるまではベース部材の流通路が開通しない。したがって、流通路の開通まで、バルブアセンブリと押し込み部材との間の密閉性が確保される。一方、バルブアセンブリの閉動作に際しては、押し込み部材の引き戻しの完了に先立って、ベース部材の流通路が閉じていく。これにより、押し込み部材をシャフト部材から離す段階では、バルブを確実に閉状態にしておくことができる。その結果、押し込み部材をシャフト部材から離す際に、ベース部材の第1端部側と第2端部側との間の密閉性が確保されるので、ベース部材の第2端部側における圧力損失を抑制することができる。
さらに、一対の傾斜弁体が所定の長さのカール部を有しているので、一対の傾斜弁体の密着区間を長く設けることができ、シール面積を大きくすることができる。その結果、バルブアセンブリの閉動作時における密着不良と密着のばらつきを抑制することができる。
なお、バルブアセンブリの開閉動作に使用される押し込み部材としては、例えば、シリンジ、チューブを接続するためのジョイント等が挙げられるが、これらに限らず、多種多様のものを使用することができる。
本発明の一実施形態に係るバルブアセンブリでは、前記シャフト部材は、前記ベース部材に対してスライド自在な筒状部と、前記筒状部から前記ベース部材の前記第2端部側に延びるシャフトとを有していてもよい。
本発明の一実施形態に係るバルブアセンブリは、前記シャフト部材に対して前記ベース部材の前記第2端部側に収容され、前記シャフト部材の前記筒状部を支持する、復元力を有する伸縮自在な筒状の伸縮部材を含んでいてもよい。
この構成によれば、伸縮部材の復元力によって、シャフト部材を通常状態に戻し易くすることができる。
本発明の一実施形態に係るバルブアセンブリでは、前記伸縮部材は、前記バルブの前記一対の傾斜弁体の前記第1端部側に一体的に形成された蛇腹構造を含んでいてもよい。
この構成によれば、伸縮部材として金属ばね等の金属部材が使用されないので、金属部材の使用時に必要な防錆処理等の労力を減らすことができる。
本発明の一実施形態に係るバルブアセンブリでは、前記シャフト部材は、前記筒状部の前記第2端部側に形成され、前記伸縮部材の頂部に嵌合する円環状の凹部を有するフランジ部を含んでいてもよい。
この構成によれば、シャフト部材と伸縮部材との位置ずれを防止できるので、シャフト部材を円滑にスライドさせることができる。
本発明の一実施形態に係るバルブアセンブリでは、前記シャフトは、前記一対の傾斜弁体の前記スリットの方向に沿う第1方向に扁平な板状の第1部分と、前記第1部分から前記第1方向に交差する第2方向に突出する一対の凸部からなる第2部分とを含む十字形構造を有していてもよい。
この構成によれば、スリットの方向に交差するシャフトの第2部分(凸部)によって、スリットをより大きく広げることができる。これにより、バルブの開通後、スリットの上流側と下流側との間に、液体や気体を効率よく流通させることができる。
本発明の一実施形態に係るバルブアセンブリでは、前記シャフト部材の前記流通口は、前記シャフトの前記第2部分の前記第2方向両側に形成された開口を含んでいてもよい。
本発明の一実施形態に係るバルブアセンブリでは、前記シャフトは、筒状の第1部分と、前記第1部分の前記第2端部側の端部から延びる棒状の第2部分とを含み、前記第2部分は、前記第1部分の前記端部の径方向に互いに対向する一対の部分から、前記第2端部側に向かって互いに近づくように、前記第1部分の軸方向に対して傾斜して延びる一対の棒状部を含んでいてもよい。
本発明の一実施形態に係るバルブアセンブリでは、前記シャフト部材の前記筒状部の内周面が前記ベース部材の前記第2端部側に向かって先細りとなるテーパ面となっており、前記シャフト部材の前記受け部は、筒状の先端部を有する押し込み部材の前記先端部が当接し得る前記テーパ面からなる受け面を含んでいてもよい。
この構成によれば、受け面への押し込み部材のセットと、その後の押し込み動作とを一連の流れで行うことができるので、作業効率を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係るバルブアセンブリでは、前記ベース部材は、前記第2端部側に配置され、前記バルブを支持するホルダーと、前記ホルダーに対して嵌合によって脱着自在であり、前記バルブおよび前記シャフト部材を覆うカバーとを含んでいてもよい。
この構成によれば、専用設備を必要とせず、バルブアセンブリを簡単に組み立てることができる。
本発明の一実施形態に係る尿道カテーテルは、患者の膀胱内に留置される先端部およびその反対側の基部を有する可撓性チューブからなるカテーテル本体と、前記カテーテル本体内に形成され、患者の膀胱内の尿を体外に導くための尿排出用ルーメンと、前記カテーテル本体内に形成され、吸引によって前記カテーテル本体を変形させるための変形用ルーメンと、前記変形用ルーメンに連通するように前記カテーテル本体の前記基部に取り付けられた、本発明の一実施形態に係るバルブアセンブリとを含む。
この構成によれば、例えばシリンジをバルブアセンブリにセットし、変形用ルーメン内の空気を引いて陰圧にすることによって、カテーテル本体の外径を縮小することができる。これにより、尿道カテーテルの挿入時に患者が感じる痛みを軽減することができる。バルブアセンブリとして前記バルブアセンブリが採用されていることから、変形用ルーメンを陰圧にした後、シリンジをシャフト部材から離す段階では、バルブが確実に閉状態になっている。その結果、シリンジをシャフト部材から離す際に、変形用ルーメンへ空気が流入することを防止できるので、縮小したカテーテル本体の外径を良好に維持することができる。
本発明の一実施形態に係る尿道カテーテルは、患者の膀胱内に留置される先端部およびその反対側の基部を有する可撓性チューブからなるカテーテル本体と、前記カテーテル本体内に形成され、患者の膀胱内の尿を体外に導くための尿排出用ルーメンと、前記カテーテル本体の前記先端部側に設けられ、患者の膀胱内で膨張するバルーン部と、前記バルーン部と連通するように前記カテーテル本体内に形成され、前記バルーン部に膨張用の液体を導入するための液体導入用ルーメンと、前記液体導入用ルーメンに連通するように前記カテーテル本体の前記基部に取り付けられた、本発明の一実施形態に係るバルブアセンブリとを含む。
この構成によれば、例えばシリンジをバルブアセンブリにセットし、液体導入用ルーメンに液体を注入することによって、バルーン部を膨張させることができる。これにより、カテーテル本体の抜け落ちを防止することができる。バルブアセンブリとして前記バルブアセンブリが採用されていることから、バルーン部に液体を注入した後、シリンジをシャフト部材から離す段階では、バルブが確実に閉状態になっている。その結果、シリンジをシャフト部材から離す際に、液体導入用ルーメンから液体が漏れることを防止できるので、膨張したバルーン部の大きさを良好に維持することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るバルブアセンブリの斜視図である。 図2は、前記バルブアセンブリの分解図である。 図3は、前記バルブアセンブリの平面図である。 図4は、図3のIV−IV断面を示す断面図である。 図5は、図3のV−V断面を示す断面図である。 図6Aは、図2のバルブホルダーの側面図である。 図6Bは、図2のバルブホルダーの平面図である。 図6Cは、図2のバルブホルダーの底面図である。 図7Aは、図2のバルブの側面図である。 図7Bは、図2のバルブの平面図である。 図7Cは、図2のバルブの底面図である。 図8Aは、図2のシャフト部材の側面図である。 図8Bは、図2のシャフト部材の平面図である。 図8Cは、図2のシャフト部材の底面図である。 図9Aは、図2のバルブカバーの側面図である。 図9Bは、図2のバルブカバーの平面図である。 図9Cは、図2のバルブカバーの底面図である。 図10は、本発明の一実施形態に係る尿道カテーテルの使用状態を示す図であって、膀胱内でバルーンが未膨張の状態を示している。 図11は、本発明の一実施形態に係る尿道カテーテルの使用状態を示す図であって、膀胱内でバルーンが膨張した状態を示している。 図12は、本発明の一実施形態に係る尿道カテーテルの平面図である。 図13は、本発明の一実施形態に係る尿道カテーテルの側面図である。 図14は、図13のXIV−XIV断面を示す断面図である。 図15は、図14の二点鎖線XVで囲まれた部分の拡大図であって、バルーンが未使用の状態を示す図である。 図16は、図14の二点鎖線XVで囲まれた部分の拡大図であって、バルーンが使用された状態を示す図である。 図17は、図14の二点鎖線XVIIで囲まれた部分の拡大図である。 図18は、図13の二点鎖線XVIII囲まれた部分の拡大図である。 図19は、第1の尿排出口と第2の尿排出口との位置関係を示す図である。 図20は、図12のXX−XX断面を示す断面図であって、カテーテル本体の形状が未圧縮の状態を示している。 図21は、図12のXX−XX断面を示す断面図であって、カテーテル本体の形状が圧縮された状態を示している。 図22は、カテーテル本体の変形例を示す図であって、カテーテル本体の形状が未圧縮の状態を示している。 図23は、カテーテル本体の変形例を示す図であって、カテーテル本体の形状が圧縮された状態を示している。 図24は、カテーテル本体の変形例を示す図であって、カテーテル本体の形状が未圧縮の状態を示している。 図25は、前記バルブアセンブリの開閉動作を説明するための図である。 図26は、前記バルブアセンブリの開閉動作を説明するための図である。 図27Aは、前記シャフト部材の変形例の平面図である。 図27Bは、前記シャフト部材の変形例の底面図である。 図27Cは、図27AのXXVIIC方向に前記シャフト部材を見たときの側面図である。 図27Dは、図27AのXXVIID方向に前記シャフト部材を見たときの側面図である。 図28Aは、前記バルブの変形例の側面図である。 図28Bは、前記バルブの変形例の平面図である。 図28Cは、前記バルブの変形例の底面図である。 図29は、第1の尿排出口と第2の尿排出口との位置関係を示す図(変形例)である。
以下では、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
本発明の一実施形態に係るバルブアセンブリ51の斜視図である。図2は、バルブアセンブリ51の分解図である。図3は、バルブアセンブリ51の平面図である。図4は、図3のIV−IV断面を示す断面図である。図5は、図3のV−V断面を示す断面図である。図6A〜図6Cは、それぞれ、図2のバルブホルダー52の側面図、平面図および底面図である。図7A〜図7Cは、それぞれ、図2のバルブ53の側面図、平面図および底面図である。図8A〜図8Cは、それぞれ、図2のシャフト部材54の側面図、平面図および底面図である。図9A〜図9Cは、それぞれ、図2のバルブカバー55の側面図、平面図および底面図である。なお、以下では、図中の上側および下側を、それぞれ、バルブアセンブリ51の使用状態における上流側および下流側として説明する。
バルブアセンブリ51は、バルブホルダー52と、バルブ53と、シャフト部材54と、バルブカバー55とを含む。バルブアセンブリ51は、本発明の第1端部の一例としての上流側端部56および本発明の第2端部の一例としての下流側端部57を有しており、上流側端部56および下流側端部57に、それぞれ、本発明の第1開口の一例としての上流側開口58および本発明の第2開口の一例としての下流側開口59を備えている。
主に図2、図4、図5および図6A〜6Cを参照して、バルブホルダー52は、例えば、汎用プラスチック(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド等)からなる筒状に形成されている。バルブホルダー52は、例えば、射出成形、圧縮成形、3Dプリンタ成形等の公知の成形方法によって、成形品として作製することができる。
バルブホルダー52の軸方向途中部には、バルブホルダー52の内面から径方向内側に突出する円環板状の支持部60が備えられている。バルブ53は、支持部60に下側から支持された状態でバルブホルダー52に収容される。
バルブホルダー52は、この実施形態では、互いに異なる径を有する第1筒状部61および第2筒状部62を有しており、第1筒状部61および第2筒状部62が支持部60を介して一体的に繋がっている。より具体的には、第1筒状部61は、支持部60の外周縁と内周縁との間の領域から下流側に延びており、第2筒状部62は、支持部60の外周縁から上流側に延びている。第1筒状部61の下端開口は、バルブアセンブリ51の下流側開口59を構成している。
第1筒状部61は、例えば、後述する尿道カテーテル1等のデバイスに装備されたポートに接続されるジョイント部として機能してもよい。第1筒状部61の外径は、例えば、5mm〜15mm程度であり、長さは、5mm〜15mm程度であってもよい。
第2筒状部62は、例えば、バルブカバー55に接続される部分である。第2筒状部62の外周面には、全周に亘って円環状の凸部63が形成されている。この円環状の凸部63が設けられていることによって、バルブホルダー52とバルブカバー55とを嵌合によって接続することができる。
また、この実施形態では、第2筒状部62の外径は、第1筒状部61の外径よりも大きく、例えば、5mm〜15mm程度であってもよい。一方、第2筒状部62の長さは、第1筒状部61の長さよりも短く、例えば、2mm〜10mm程度であってもよい。
支持部60は、その内周縁で囲まれる部分に、バルブ53を嵌め込むための開口64を有している。開口64は、バルブ53の一対の傾斜弁体68(後述)の形状に対応する形状を有している。この実施形態では、支持部60の開口64は、互いに対向する一対の直線部と、一対の直線部の両端部から外側に膨らむように形成された一対の曲線部とによって画成されている。
バルブホルダー52は、支持部60の開口64から下流側に延びる第2支持部65をさらに備えていてもよい。第2支持部65は、開口64の一対の直線部から下流側に収束するように延びる一対の傾斜部で構成されている。一対の第2支持部65の先端は、互いに間隔を空けており、一対の第2支持部65の先端の間に開口66が形成されている。一対の第2支持部65の内面の内方領域には、凸部67が一つずつ形成されている。
主に図2、図4、図5および図7A〜7Cを参照して、バルブ53は、例えば、ラテックスゴム、イソプレンゴム、シリコーン、熱可塑性エラストマー(例えば、スチレン系エラストマー等)等からなり、バルブアセンブリ51の下流側に収束するように延びる一対の傾斜弁体68を備える、いわゆるダックビルバルブとして構成されている。また、バルブ53は、20〜60のショアA硬度を有していることが好ましい。ショアA硬度がこの範囲であれば、比較的低いコストで原料を調達でき、さらに、金型を使用して簡単に成形することができる。
バルブ53は、一対の傾斜弁体68と、一対の傾斜弁体68の上流側端部に形成されたフランジ部69と、一対の傾斜弁体68から上流側に延びる蛇腹構造70とを一体的に含む。
一対の傾斜弁体68は、先端から所定の長さ分、互いに接して合わせ面71を形成しており、合わせ面71の先端にスリット72が形成されている。このバルブ53では、一対の傾斜弁体68の合わせ面71の領域は、合わせ面71の下流側端部(スリット72)が合わせ面71の上流側端部の鉛直方向(延長線上)からずれた位置となるように湾曲したカール部73である。
例えば、この実施形態では、一対の傾斜弁体68のスリット72が上下方向に直交する横方向に向くように、カール部73が湾曲している。ただし、一対の傾斜弁体68のカール部73が湾曲していればよく、例えば、カール部73が螺旋状に1周若しくはそれ以上巻回されて、最終的にスリット72が合わせ面71の上流側端部の鉛直方向に向いていてもよい。
一方、一対の傾斜弁体68の合わせ面71よりも上側の部分には、互いに間隔を空けた内面によって区画された中空部74が形成されている。中空部74は、バルブアセンブリ51の下流側に向かって先細りとなるテーパ面を有している。これにより、バルブアセンブリ51を組み立てる際に、シャフト部材54のシャフト80(後述)を中空部74のテーパ面に滑らせてガイドすることができるので、シャフト80の先端を合わせ面71の位置に確実にセットすることができる。
フランジ部69は、一対の傾斜弁体68の上流側端部から外側に張り出す円環状に形成されている。フランジ部69の外周縁には、一対の傾斜弁体68のスリット72に沿う方向に互いに対向する一対の部分に凹部75が形成されている。凹部75は、この実施形態では、フランジ部69の厚さ方向における上流側の面(一方面)から下流側の面(他方面)に向かって、厚さ方向途中部まで形成されている。
蛇腹構造70は、例えば、一対の傾斜弁体68から上流側に延びる筒状部の周壁が軸方向に沿って順に蛇腹折りされることによって形成されている。これにより、蛇腹構造70の外周面には、軸方向に沿って円状の凹部76および円状の凸部77が交互に配置されている。
この実施形態では、例えば、円状の凸部77が3段構造となっており、蛇腹構造70の高さは、0.2mm〜1.5mm程度となっている。蛇腹構造70は、通常姿勢では、円状の凹部76および円状の凸部77が現れるように軸方向に引き伸ばされているが、蛇腹構造70の頂部78を押し込むことによって縮むことが可能である。一方、この押し込みを解除すると、蛇腹構造70の復元力によって、再び通常姿勢に戻ることができるように、蛇腹構造70は伸縮自在となっている。
なお、バルブ53を作製するには、まず、例えば、射出成形、圧縮成形、3Dプリンタ成形等の公知の成形方法によって、カール部73を有する半製品を作製する。次に、冶具でカール部73を伸ばし、この状態でカール部73に刃物等でスリット72を形成することによって、バルブ53を得ることができる。なお、スリット72については、金型内に仕切り板や刃物等を設けることによって、成形と同時に加工してもよい。
主に図2、図4、図5および図8A〜8Cを参照して、シャフト部材54は、例えば、汎用プラスチック(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド等)からなる。シャフト部材54は、例えば、射出成形、圧縮成形、3Dプリンタ成形等の公知の成形方法によって、成形品として作製することができる。
シャフト部材54は、筒状部79と、筒状部79から下流側に延びるシャフト80と、筒状部79の下流側端部に形成されたフランジ部81とを一体的に含む。
筒状部79は、外径が一定な円筒状に形成されており、その内周面82がバルブアセンブリ51の下流側に向かって先細りとなる本発明の受け面の一例としてのテーパ面となっている。また、筒状部79の内周面82には、筒状部79の径方向に互いに対向する一対の部分に、筒状部79の下端から所定の長さの直線状の凸部83(凸条)が形成されている。
シャフト80は、第1方向に扁平な板状の第1部分84と、第1部分84から第1方向に交差する第2方向に突出する一対の凸部からなる第2部分85とを含む十字形構造に形成されている。
シャフト80は、第1部分84が筒状部79の下流側端部の開口86に架けられることによって、筒状部79に対して一体的に接合されている。より具体的には、第1部分84は、筒状部79の一対の凸部83に跨るように形成されている。また、第1部分84は、開口86の位置を最大幅として、バルブアセンブリ51の下流側に向かって先細りとなるテーパ板状に形成されている。
一方、第2部分85は、上流側端部から下流側端部まで、第1部分84からの突出量が一定である凸条として形成されている。第2部分85の凸条の頂部は、筒状部79の開口86から間隔を空けて内側に配置されている。これにより、開口86は、第1部分84を境界部として、シャフト80の第2部分85の第2方向両側に2分割されることになる。なお、図示はしないが、第1部分84と同様に第2部分85が開口86に架けられるように形成されることによって、開口86が、4つに分割されていてもよい。
また、シャフト80の先端部において第1部分84と第2部分85との交点上には、下流側に突出する凸部87が形成されている。
フランジ部81の下面側には、凹部88が全周に亘って形成されている。この円環状の凹部88は、下流側に臨んでおり、バルブ53の蛇腹構造70の頂部78に嵌合するものである。
主に図2、図4、図5および図9A〜9Cを参照して、バルブカバー55は、例えば、汎用プラスチック(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ABS樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド等)からなる筒状に形成されている。バルブカバー55は、例えば、射出成形、圧縮成形、3Dプリンタ成形等の公知の成形方法によって、成形品として作製することができる。
バルブカバー55は、この実施形態では、互いに異なる径を有する第1筒状部89および第2筒状部90を有している。より具体的には、第1筒状部89が、第1筒状部89よりも小さな径を有する第2筒状部90の下流側端部を取り囲むように設けられている。
第1筒状部89の上流側端部は、湾曲して第2筒状部90の外周面に一体的に接合されている。これにより、第1筒状部89と第2筒状部90との間には、円環状の凹部91が形成されている。また、第1筒状部89の内周面には、第2筒状部90の下端から下流側に離れた高さ位置に、全周に亘って円環状の凹部92が形成されている。
第2筒状部90の下端には、第2筒状部90の径方向に互いに対向する一対の部分に、下流側に突出する凸部93が形成されている。一方、第2筒状部90の外周面には、第1筒状部89と第2筒状部90との接合部から所定の長さの直線状の凸部94(凸条)が形成されている。凸部94は、第2筒状部90の下端に設けられた一対の凸部93に対応する位置に、一つずつ設けられている。
また、第2筒状部90の内周面には、第2筒状部90の上端から所定の長さの直線状の凸部95(凸条)が形成されている。凸部95は、第2筒状部90の周方向に90°ずつ互いにずれて合計4つ設けられている。凸部95の長さは、例えば、シャフト部材54の筒状部79の長さと同じ程度であってよい。また、第2筒状部90の上端開口(バルブアセンブリ51の上流側開口58)は、シャフト部材54の筒状部79の外径よりも小さくされており、この上流側開口58を区画する周縁部96は、シャフト部材54の抜け落ちを防止するストッパ、および押し込み部材(例えば、後述するシリンジ97)を圧入によって固定する部位として構成されている。
この実施形態では、第1筒状部89の外径は、例えば、8mm〜18mm程度であり、長さは、3mm〜13mm程度であってもよい。第2筒状部90の外径は、第1筒状部89の外径よりも小さく、例えば、5mm〜15mm程度であってもよい。一方、第2筒状部90の長さは、第1筒状部89の長さよりも長く、例えば、10mm〜20mm程度であってもよい。
そして、バルブアセンブリ51を組み立てるには、例えば、まず、バルブホルダー52に、バルブ53をセットする。具体的には、図4を参照して、バルブ53のカール部73がバルブホルダー52の第2筒状部62内に配置されるように、カール部73をバルブホルダー52の開口66に挿入する。これにより、バルブ53の一対の傾斜弁体68がバルブホルダー52の一対の第2支持部65(傾斜部)で支持され、バルブ53のフランジ部69がバルブホルダー52の支持部60で支持されて、バルブ53のセットが完了する。なお、バルブ53のセットに先立って、バルブホルダー52の支持部60上に、例えば、Oリング等のシール部材(図示せず)をセットしてもよい。シール部材をセットすることによって、バルブホルダー52とバルブ53との間の密封性を向上させることができる。
次に、シャフト部材54のセットである。シャフト部材54は、シャフト80の第1部分84が一対の傾斜弁体68の合わせ面71(スリット72)に平行となる方向で、バルブ53の蛇腹構造70に挿入固定される。シャフト部材54の位置合わせは、図8Bに示すシャフト部材54の第1部分84が、図7Bに示すバルブ53の一対の凹部75同士を結ぶ直線に重なっていることを確認して行ってもよい。シャフト部材54が蛇腹構造70に挿入されると、シャフト部材54の凹部88に蛇腹構造70の頂部78が嵌合するので、挿入後に、シャフト部材54の位置が横方向にずれることもない。
次に、バルブカバー55のセットである。例えば、バルブ53およびシャフト部材54がセットされたバルブホルダー52の第1筒状部61とバルブカバー55の凹部91とが嵌合するように、バルブカバー55をバルブホルダー52に乗せる。この段階では、バルブカバー55の第1筒状部89が、バルブホルダー52の第2筒状部62の凸部63に引っ掛かった状態であり、嵌合は未完了である。この状態で、例えば図3を参照して、上流側開口58を通じてシャフト部材54の凸部83とバルブカバー55の凸部94とが同一直線上に並ぶように確認して位置合わせをし、その位置で、バルブカバー55をバルブホルダー52側に押し込む。これにより、バルブカバー55の第1筒状部89が凸部63を乗り越え、バルブカバー55の凹部92とバルブホルダー52の凸部63とが嵌合することによって、バルブカバー55がバルブホルダー52に固定される。
シャフト部材54の凸部83とバルブカバー55の凸部94との位置合わせをしているので、凸部94の裏側にある凸部93が、バルブ53の一対の凹部75に嵌合する(図2参照)。これにより、バルブアセンブリ51の内部でバルブ53が回転することを防止することができる。また、シャフト部材54についても、筒状部79が、バルブカバー55の凸部95によって四方から囲まれて固定されるので安定する。
また、バルブ53の一対の凹部75が、フランジ部69の厚さ方向途中部まで形成されている構成であるため、バルブアセンブリ51を組み立てた状態において、フランジ部69の一方面と他方面との間を遮断することができる。そのため、フランジ部69の周縁部を介しての気体や液体の流通を抑制することができる。
なお、バルブアセンブリ51は、前述のように、バルブホルダー52→バルブ53→シャフト部材54→バルブカバー55の順で組み立ててもよいし、逆に、バルブカバー55→シャフト部材54→バルブ53→バルブホルダー52の順で組み立ててもよい。
次に、バルブアセンブリ51の使用例について説明する。
図10は、本発明の一実施形態に係る尿道カテーテル1の使用状態を示す図であって、膀胱内でバルーン4が未膨張の状態を示している。図11は、本発明の一実施形態に係る尿道カテーテル1の使用状態を示す図であって、膀胱内でバルーン4が膨張した状態を示している。
尿道カテーテル1は、排尿が困難な患者の導尿を補助するための器具であり、カテーテル本体2と、操作部3と、バルーン4とを備えている。図10を参照して、バルーン4が未膨張の状態で、カテーテル本体2を、その先端部5が人体6の膀胱7に達するまで、人体6の尿道8に挿入することによって使用される。挿入後、バルーン4を膨張させて固定することによって、カテーテル本体2の抜け落ちが防止され、カテーテル本体2が膀胱7内に留置される。
そして、膀胱7に溜まった尿10は、カテーテル本体2の先端部5に形成された第1の尿排出口9からカテーテル本体2の内部を通って、操作部3から排出される。
次に、本発明の一実施形態に係る尿道カテーテル1の構成を、より具体的に説明する。
図12は、本発明の一実施形態に係る尿道カテーテル1の平面図である。図13は、本発明の一実施形態に係る尿道カテーテル1の側面図である。図14は、図13のXIV−XIV断面を示す断面図である。図15は、図14の二点鎖線XVで囲まれた部分の拡大図であって、バルーン4が未使用の状態を示す図である。図16は、図14の二点鎖線XVで囲まれた部分の拡大図であって、バルーン4が使用された状態を示す図である。図17は、図14の二点鎖線XVIIで囲まれた部分の拡大図であるが、カテーテル本体2は非表示となっている。図18は、図13の二点鎖線XVIIIで囲まれた部分の拡大図である。
まず、図12〜図14を参照して、尿道カテーテル1は、カテーテル本体2と、操作部3と、バルーン4とを備えている。
カテーテル本体2は、可撓性のチューブからなり、その先端に硬質の先端部5が取り付けられている。例えば、キャップ状の先端部5にカテーテル本体2を挿し込むことによってインロー構造とし、当該インロー構造の合わせ面を溶着・接着等することによって互いに固定されている。
カテーテル本体2および先端部5は、例えば、天然ゴムラテックス、合成ゴムラテックス等のゴムラテックス基材、シリコーン基材、熱可塑性エラストマー等のベース部材に、表面処理を施したもので構成されていてもよい。表面処理としては、例えば、ベース部材に潤滑性を付与する親水性コーティング、ベース部材に平滑性を付与するウレタンコーティング・フッ素コーティング、ベース部材に抗菌性を付与する銀コーティング等が挙げられる。これらの表面処理は、2種以上併用されていてもよい。
図15および図16を参照して、カテーテル本体2には、尿排出用ルーメン11と、液体導入用ルーメン12と、変形用ルーメン13とが、カテーテル本体2の長手方向に沿って延びるように形成されている。
尿排出用ルーメン11は、患者の膀胱7内の尿10を体外に導くための通路であって、カテーテル本体2の長手方向一端部である基部14(図14参照)から他端部である先端部15まで貫通しており、カテーテル本体2の略中心に形成されている。尿排出用ルーメン11は、筒状の先端部5に形成された第1の尿排出口9に連通しており、この第1の尿排出口9を介して、尿が尿排出用ルーメン11に入り込むこととなる。第1の尿排出口9は、カテーテル本体2の長手方向にやや縦長な楕円形状に形成されており(図18参照)、例えば、カテーテル本体2の径方向に対向するように一対設けられていてもよい(図15および図16参照)。
また、カテーテル本体2には、図12を参照して、カテーテル本体2の長手方向において、バルーン4を挟んで第1の尿排出口9の反対側に、尿排出用ルーメン11に連通する第2の尿排出口37が形成されている。より具体的は、後述するバルーン4の第1端部25を貫通するように、第2の尿排出口37が形成されている。
第2の尿排出口37は、第1の尿排出口9と同様に、カテーテル本体2の長手方向にやや縦長な楕円形状に形成されており、例えば、カテーテル本体2の径方向に対向するように一対設けられていてもよい。また、第2の尿排出口37は、図19を参照して、カテーテル本体2の径方向断面視において、液体導入用ルーメン12および変形用ルーメン13を避ける位置、この実施形態では、第1の尿排出口9を90°回転させた位置に配置されている。これにより、第2の尿排出口37が、液体導入用ルーメン12および変形用ルーメン13に干渉することが防止されている。
液体導入用ルーメン12は、バルーン4に膨張用の液体を導入するための通路であって、尿排出用ルーメン11に沿って延びて形成されている。液体導入用ルーメン12は、カテーテル本体2の基部14を開放端として、当該基部14からカテーテル本体2の長手方向途中部まで形成されており、その終端部が行き止まり部16とされている。この行き止まり部16は、第1の尿排出口9とバルーン流通口17(後述)との間に配置されている。また、カテーテル本体2の周面31には、液体導入用ルーメン12に連通するバルーン流通口17が形成されている。
変形用ルーメン13は、カテーテル本体2を変形させて尿道カテーテル1を挿入および抜去し易くするための通路であって、尿排出用ルーメン11に沿って延びて形成されている。変形用ルーメン13は、カテーテル本体2の基部14を開放端として、当該基部14からカテーテル本体2の長手方向途中部まで形成されており、その終端部が行き止まり部18とされている。この行き止まり部18は、第1の尿排出口9とバルーン流通口17との間であって、カテーテル本体2の長手方向において、液体導入用ルーメン12の行き止まり部16と同じ長さ位置に配置されている。また、変形用ルーメン13は、液体導入用ルーメン12とは異なり、バルーン流通口17のような開口等で外部と流通しておらず、その開放端においてのみ外部と流通している。
操作部3は、医師や看護師等の介助者が扱う部分であり、尿排出用ポート19と、液体導入用ポート20と、変形用ポート21とを一体的に備えている。操作部3は、図12〜図14を参照して、カテーテル本体2の延長線上に延びるファネル状の尿排出用ポート19の周面から、液体導入用ポート20および変形用ポート21が、互いに対称に分岐する三叉形状に形成されていてもよい。この操作部3は、例えば、カテーテル本体2と同じ材料からなり、カテーテル本体2に対してインサート成形することによって、カテーテル本体2に固定されていてもよい。なお、操作部3は、カテーテル本体2と異なる材料であってもよく、その場合、インサート成形、溶着、接着等によって、カテーテル本体2に固定されていてもよい。
また、図14を参照して、尿排出用ポート19、液体導入用ポート20および変形用ポート21には、それぞれ、尿排出用通路22、液体導入用通路23および変形用通路24が互いに独立して形成されている。尿排出用通路22は尿排出用ルーメン11に連通し、液体導入用通路23は液体導入用ルーメン12に連通し、変形用通路24は変形用ルーメン13に連通している。
尿排出用ポート19には、排出された尿を溜めるための蓄尿バッグ等の容器が接続される。また、液体導入用ポート20および変形用ポート21の先端には、それぞれ、前述のバルブアセンブリ51が設けられている。なお、図12〜図14では、前述のバルブアセンブリ51の一部が変更されて示されている。医師や看護師等の介助者は、バルーン膨張用の液体が充填されたシリンジを、液体導入用ポート20に接続されたバルブアセンブリ51にセットし、シリンジのプランジャを押すことによって、液体導入用通路23および液体導入用ルーメン12を介して、バルーン4に液体を注入することができる。また、医師や看護師等の介助者は、空のシリンジを、変形用ポート21に接続されたバルブアセンブリ51にセットし、シリンジのプランジャを引くことによって、変形用通路24および変形用ルーメン13内の空気をシリンジ内に収容して、変形用ルーメン13内を陰圧にすることができる。
バルーン4は、カテーテル本体2を取り囲むように固定された第1端部25および第1端部25よりも先端部15側の第2端部26を有し、第1端部25と第2端部26との間に設けられ、患者の膀胱7内で球状に膨張する膜からなる膨張部27を有している。バルーン4は、膨張部27の内側において、バルーン流通口17につながっている。また、バルーン4の第1端部25および第2端部26は、例えば、溶着・接着等によってカテーテル本体2に固定されていてもよい。また、バルーン4の材料としては、例えば、ゴムラテックス、シリコーン、熱可塑性エラストマー等が挙げられる。
また、膨張部27の内面には、図17を参照して、カテーテル本体2の周方向に沿って複数のリブ28が設けられていてもよい。複数のリブ28は、カテーテル本体2を取り囲むようにそれぞれが環状に形成され、カテーテル本体2の長手方向に沿って間隔を空けて配置されている。
そして、医師や看護師等の介助者が、シリンジで液体導入用通路23に滅菌蒸留水等の膨張用液を注入することによって、当該膨張用液が、液体導入用ルーメン12およびバルーン流通口17を介してバルーン4内に入り込み、図16を参照して、バルーン4が球状に膨張する。
次に、カテーテル本体2の構成について、より詳細に説明する。
図20は、図12のXX−XX断面を示す断面図であって、カテーテル本体2の形状が未圧縮の状態を示している。図21は、図12のXX−XX断面を示す断面図であって、カテーテル本体2の形状が圧縮された状態を示している。図22は、カテーテル本体2の変形例を示す図であって、カテーテル本体2の形状が未圧縮の状態を示している。図23は、カテーテル本体2の変形例を示す図であって、カテーテル本体2の形状が圧縮された状態を示している。
まず、図20および図21を参照して、カテーテル本体2は、前述したように、ゴムラテックス基材やシリコーン基材等の可撓性のあるソフト部材によって全体が構成されていてもよいが、例えば、尿道8の内壁(粘膜部)に接触する外層29と、外層29の内側に形成され、尿排出用ルーメン11の内壁を形成する内層30との二層構造であってもよい。内層30は、外層29よりも硬い部材で構成されていることが好ましい。
すなわち、カテーテル本体2は、比較的剛性(コシ)がある内層30からなるチューブ状の芯材が、当該芯材よりも柔らかく変形しやすい外層29でコーティングされた構成であることが好ましい。これにより、尿道カテーテル1を挿入する側である医師や看護師等の介助者にとっては、内層30の剛性のおかげで、挿入時に若干の抵抗があっても挿入し易く、尿道カテーテル1を挿入される側である患者にとっては、尿道8の内壁に接する部分が柔らかいので、痛みが軽減されるという利点がある。
外層29は、例えば、前述の天然ゴムラテックス、合成ゴムラテックス等のゴムラテックス基材、シリコーン基材等のベース部材に、表面処理を施したもので構成されていてもよい。一方、内層30は、例えば、硬質シリコーン、熱可塑性エラストマー等で構成されていてもよい。また、内層30には、外層29と同様に、前述の表面処理が施されていてもよい。
また、カテーテル本体2は、基部14から先端部15(図14参照)まで一定の外径を有しており、例えば、2mm〜10mmの外径を有している。
次に、カテーテル本体2の尿排出用ルーメン11、液体導入用ルーメン12および変形用ルーメン13の位置および形状について説明する。
尿排出用ルーメン11は、カテーテル本体2の径方向断面視において、その中心部に円形状に形成されている。尿排出用ルーメン11の内径は、例えば、2mm〜5mm程度であってもよい。
液体導入用ルーメン12は、尿排出用ルーメン11の周囲において、尿排出用ルーメン11よりも小さな径を有する円形状に形成されている。液体導入用ルーメン12の内径は、例えば、0.1mm〜0.8mm程度であってもよい。
変形用ルーメン13は、尿排出用ルーメン11の周囲において、尿排出用ルーメン11を挟んで液体導入用ルーメン12と対向するように配置されている。変形用ルーメン13は、この実施形態では、カテーテル本体2の周面31に沿って湾曲した扁平形状に形成されている。より具体的には、変形用ルーメン13は、カテーテル本体2の径方向断面視において、尿排出用ルーメン11の中心Cから広がる中心角θが90°以下の扇形領域32の半径線分R,R上に、その一端部33および他端部34を有する扁平形状に形成されている。
このような変形用ルーメン13が形成されているので、医師や看護師等の介助者が、シリンジで変形用ルーメン13内の空気を引いて陰圧にすることによって、変形用ルーメン13の外側面35と内側面36を密着させることができる。これにより、カテーテル本体2の一部を圧縮することができるので、カテーテル本体2の外径を小さくすることができる。その結果、尿道カテーテル1の挿入時に患者が感じる痛みを軽減することができる。
なお、変形用ルーメン13は、カテーテル本体2が内層30および外層29に二層構造である場合には、相対的に柔らかい外層29に形成されていることが好ましい。これにより、カテーテル本体2を容易に圧縮することができる。
また、変形用ルーメン13は、図20および図21を参照して、カテーテル本体2に1つだけ形成されていてもよいが、図22および図23を参照して、複数形成されていてもよい。この場合、一方の変形用ルーメン13(第2の変形用ルーメン)は、前述のように行き止まり部18によって先端部側が塞がれていてもよく、他方の変形用ルーメン13(第1の変形用ルーメン)は、バルーン流通口17を介してバルーン4に連通するように形成され、液体導入用ルーメン12を兼ねていてもよい。液体導入用ルーメン12を兼ねる場合でも、バルーン4が閉塞されているおかげで、当該液体導入用ルーメン12の開放端においてのみ外部と流通する形態となるため、ルーメン内を陰圧にすることができる。複数の変形用ルーメン13は、尿排出用ルーメン11を挟んで互いに対向するように配置されていてもよい。変形用ルーメン13が複数形成されていれば、カテーテル本体2を、より小さな径まで圧縮することができる。また、変形用ルーメン13は、図24を参照して、カテーテル本体2の周面31に沿った扁平形状ではあるが、周面31に沿って湾曲していなくてもよい。
次に、図25および図26を参照して、バルブアセンブリ51の開閉動作について説明する。
例えば、バルブアセンブリ51は、操作部3の変形用ポート21にバルブホルダー52を差し込むことによって、変形用ポート21に接続される。
図25を参照して、シリンジ97が接続される前の通常状態では、一対の傾斜弁体68のカール部73に合わせ面71が形成されていることによって一対の傾斜弁体68が閉じられており、これにより、バルブアセンブリ51の上流側開口58から下流側開口59に向かう流通路が閉じられている。
バルブアセンブリ51を開動作させるには、図26を参照して、例えば、シリンジ97の先端部をシャフト部材54の内周面(テーパ面)に固定する。そして、シリンジ97を押し込むことによってシャフト部材54をバルブアセンブリ51の下流側開口59へ向かってスライドさせる。これにより、シャフト部材54のシャフト80が、バルブ53の一対の傾斜弁体68の合わせ面71を内側から押し広げながらバルブアセンブリ51の下流側開口59側に移動する。そして、シャフト80の先端が一対の傾斜弁体68の先端に達するとスリット72が開き、バルブアセンブリ51の流通路が開通する。
次に、シリンジ97で変形用ルーメン13内の空気を引いて陰圧にすることによって、図21に示したように、変形用ルーメン13の外側面35と内側面36を密着させることができる。これにより、カテーテル本体2の一部を圧縮することができるので、カテーテル本体2の外径を小さくすることができる。その結果、尿道カテーテル1の挿入時に患者が感じる痛みを軽減することができる。
シリンジ97による吸引後、患者へ尿道カテーテル1を挿入する前に、シリンジ97を取り外して、バルブアセンブリ51を閉じる。バルブアセンブリ51を閉動作させるには、シリンジ97を引き戻すことによって、シャフト部材54をバルブアセンブリ51の上流側開口58側にスライドさせる。これにより、一対の傾斜弁体68においては、シャフト80の先端が一対の傾斜弁体68のスリット72から離れた時点から合わせ面71が形成され始め、バルブアセンブリ51の流通路が閉じ始める。そして、シャフト部材54の移動と共にシャフト80による押し広げが解除されていき、カール部73が復元力によって合わせ面71を形成しながらカールする。シャフト部材54のスライドが完了すると、一対の傾斜弁体68の合わせ面71が通常状態に戻る。これにより、バルブアセンブリ51の閉動作が完了する。
このように、バルブアセンブリ51の開動作に際しては、シリンジ97をシャフト部材54にセットした後、シリンジ97の押し込みが完了するまではバルブアセンブリ51の流通路が開通しない。したがって、バルブアセンブリ51の流通路の開通まで、バルブアセンブリ51とシリンジ97との間の密閉性が確保される。一方、バルブアセンブリ51の閉動作に際しては、シリンジ97の引き戻しの完了に先立って、バルブアセンブリ51の流通路が閉じていく。これにより、シリンジ97をシャフト部材54から離す段階では、バルブ53を確実に閉状態にしておくことができる。その結果、シリンジ97をシャフト部材54から離す際に、バルブアセンブリ51の上流側開口58と下流側開口59との間の密閉性が確保されるので、バルブアセンブリ51の下流側(変形用ルーメン13)における圧力損失を抑制することができる。その結果、変形用ルーメン13へ空気が流入することを防止できるので、縮小したカテーテル本体2の外径を良好に維持することができる。
さらに、バルブアセンブリ51は、一対の傾斜弁体68が所定の長さのカール部73を有しているので、一対の傾斜弁体68の密着区間を長く設けることができ、シール面積を大きくすることができる。その結果、バルブアセンブリ51の閉動作時における密着不良と密着のばらつきを抑制することができる。
また、バルブアセンブリ51では、シャフト80が十字形構造に形成されているので、スリット72の方向に交差するシャフト80の第2部分85(凸部)によって、第1部分84のみで広げる場合に比べて、スリット72をより大きく広げることができる。これにより、バルブ53の開通後、スリット72の上流側と下流側との間に気体を効率よく流通させることができるので、変形用ルーメン13を圧縮する際に要する力が小さくて済む。
また、バルブアセンブリ51では、シリンジ97をセットするためのシャフト部材54の受け部が、テーパ面からなる受け面(筒状部79の内周面82)であるため、当該内周面82へのシリンジ97のセットと、その後の押し込み動作とを一連の流れで行うことができるので、作業効率を向上させることができる。
さらに、バルブアセンブリ51は、専用設備を必要とせず、バルブホルダー52とバルブカバー55との嵌合によって簡単に組み立てることができる。
なお、上記では、変形用ポート21に接続されたバルブアセンブリ51の開閉動作について説明したが、液体導入用ポート20に接続された場合も同様の効果を享受することができる。つまり、液体導入用ポート20に接続されたバルブとしてバルブアセンブリ51が採用されていることから、バルーン4に液体を注入した後、シリンジ97をシャフト部材54から離す段階では、バルブ53が確実に閉状態になっている。その結果、シリンジ97をシャフト部材54から離す際に、液体導入用ルーメン12から液体が漏れることを防止できるので、膨張したバルーン4の大きさを良好に維持することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は他の形態で実施することもできる。
例えば、前述の実施形態では、本発明のベース部材の一例として、脱着自在なバルブホルダー52およびバルブカバー55の組み合わせを挙げたが、本発明のベース部材は、上流側開口58および下流側開口59を両端部に有する筒状の一体成形品であってもよい。
また、前述の実施形態では、シャフト部材54の筒状部79を支持する伸縮部材として、一対の傾斜弁体68と一体な蛇腹構造70を挙げたが、当該伸縮部材としては、縮みに対して復元力を有するものでは特に制限されない。例えば、筒状の発泡スリーブ、ゴムチューブ、金属ばね等を使用することもできる。ただし、前述の蛇腹構造70や、発泡スリーブ、ゴムチューブを使用すれば、金属ばねの使用時に必要な防錆処理等の労力を減らすことができる点で好ましい。
また、シャフト部材54のシャフト80は、図27A〜図27Dを参照して、前述の十字形構造とは異なり、筒状の第1部分98と、第1部分98の下流側端部から延びる棒状の第2部分99とを含む構造に形成されていてもよい。より具体的には、第2部分99は、第1部分98の下流側端部の径方向に互いに対向する一対の部分から延びる一対の棒状部であってもよい。一対の第2部分99は、下流側に向かって互いに近づくように、第1部分の軸方向に対して傾斜して延び、その先端部同士が、接続部100を介して接続されている。これにより、筒状の第1部分98の下方には、一対の第2部分99および接続部100によって区画され、第1部分98の内部と連通する開口101が形成されている。
また、図示はしないが、シャフト部材54は、例えば、上流側と下流側が流通するように中空で、先端部に開口が形成された細長い錐状に形成されたものであってもよい。このような形状であっても、押し込み部材で押し込むことによって、錐形の先端で一対の傾斜弁体68の合わせ面71を内側から押し広げて開くことができる。
また、バルブ53の凹部75は、図28A〜図28Cを参照して、フランジ部69の厚さ方向一方面から他方面に達するように、フランジ部69の径方向内側に凹む切り欠き部として形成されていてもよい。この構成であれば、バルブ53の下流側から見て凹部75の位置を確認できるので、例えば、先にバルブカバー55にシャフト部材54をセットし、次いでバルブ53をバルブカバー55にセットする際、バルブカバー55の凸部93に対してバルブ53の凹部75の位置合わせを簡単に行うことができる。
また、前述の実施形態では、カテーテル本体2における第2の尿排出口37は、第1の尿排出口9を90°回転させた位置に配置されていたが(図19参照)、図29を参照して、カテーテル本体2の径方向断面視において、第1の尿排出口9と同じ位置に配置されていてもよい。
また、バルブアセンブリ51の開閉動作に使用される押し込み部材としては、前述のシリンジ97の他、例えば、チューブを接続するためのジョイント等を使用することもできる。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 尿道カテーテル
2 カテーテル本体
3 操作部
4 バルーン
5 先端部
6 人体
7 膀胱
8 尿道
9 第1の尿排出口
10 尿
11 尿排出用ルーメン
12 液体導入用ルーメン
13 変形用ルーメン
14 (カテーテル本体)基部
15 (カテーテル本体)先端部
16 行き止まり部
17 バルーン流通口
18 行き止まり部
19 尿排出用ポート
20 液体導入用ポート
21 変形用ポート
22 尿排出用通路
23 液体導入用通路
24 変形用通路
25 (バルーン)第1端部
26 (バルーン)第2端部
27 (バルーン)膨張部
28 リブ
29 外層
30 内層
31 周面
32 扇形領域
33 (変形用ルーメン)一端部
34 (変形用ルーメン)他端部
35 (変形用ルーメン)外側面
36 (変形用ルーメン)内側面
37 第2の尿排出口
38 凹部
39 バルブ
40 バルブ
41 空間
42 平面領域
43 凸部
44 凸部
51 バルブアセンブリ
52 バルブホルダー
53 バルブ
54 シャフト部材
55 バルブカバー
56 上流側端部
57 下流側端部
58 上流側開口
59 下流側開口
60 支持部
61 第1筒状部
62 第2筒状部
63 凸部
64 開口
65 第2支持部
66 開口
67 凸部
68 一対の傾斜弁体
69 フランジ部
70 蛇腹構造
71 合わせ面
72 スリット
73 カール部
74 中空部
75 凹部
76 凹部
77 凸部
78 頂部
79 筒状部
80 シャフト
81 フランジ部
82 内周面
83 凸部
84 第1部分
85 第2部分
86 開口
87 凸部
88 凹部
89 第1筒状部
90 第2筒状部
91 凹部
92 凹部
93 凸部
94 凸部
95 凸部
96 周縁部
97 シリンジ
98 第1部分
99 第2部分
100 接続部
101 開口

Claims (12)

  1. 第1端部およびその反対側の第2端部を有し、前記第1端部に第1開口および前記第2端部に第2開口を有する筒状のベース部材と、
    前記ベース部材の前記第1端部側に収容され、前記第1開口と前記第2開口との間を連通させる流通口および押し込み部材の先端部を受ける受け部を有し、前記ベース部材に対してスライド自在であり、前記ベース部材の前記第2端部側に延びるシャフト部材と、
    前記シャフト部材に対して前記ベース部材の前記第2端部側に収容されたバルブであって、前記ベース部材の前記第1端部から前記第2端部に向かう側に収束するように延びる一対の傾斜弁体と、前記一対の傾斜弁体の先端に形成されたスリットとを有し、前記一対の傾斜弁体が前記先端から所定の長さ分、互いに接する合わせ面を有し、前記一対の傾斜弁体の前記合わせ面の領域が湾曲したカール部を含むバルブとを含む、バルブアセンブリ。
  2. 前記シャフト部材は、前記ベース部材に対してスライド自在な筒状部と、前記筒状部から前記ベース部材の前記第2端部側に延びるシャフトとを有する、請求項1に記載のバルブアセンブリ。
  3. 前記シャフト部材に対して前記ベース部材の前記第2端部側に収容され、前記シャフト部材の前記筒状部を支持する、復元力を有する伸縮自在な筒状の伸縮部材を含む、請求項2に記載のバルブアセンブリ。
  4. 前記伸縮部材は、前記バルブの前記一対の傾斜弁体の前記第1端部側に一体的に形成された蛇腹構造を含む、請求項3に記載のバルブアセンブリ。
  5. 前記シャフト部材は、前記筒状部の前記第2端部側に形成され、前記伸縮部材の頂部に嵌合する円環状の凹部を有するフランジ部を含む、請求項3または4に記載のバルブアセンブリ。
  6. 前記シャフトは、前記一対の傾斜弁体の前記スリットの方向に沿う第1方向に扁平な板状の第1部分と、前記第1部分から前記第1方向に交差する第2方向に突出する一対の凸部からなる第2部分とを含む十字形構造を有している、請求項2〜5のいずれか一項に記載のバルブアセンブリ。
  7. 前記シャフト部材の前記流通口は、前記シャフトの前記第2部分の前記第2方向両側に形成された開口を含む、請求項6に記載のバルブアセンブリ。
  8. 前記シャフトは、筒状の第1部分と、前記第1部分の前記第2端部側の端部から延びる棒状の第2部分とを含み、
    前記第2部分は、前記第1部分の前記端部の径方向に互いに対向する一対の部分から、前記第2端部側に向かって互いに近づくように、前記第1部分の軸方向に対して傾斜して延びる一対の棒状部を含む、請求項2〜5のいずれか一項に記載のバルブアセンブリ。
  9. 前記シャフト部材の前記筒状部の内周面が前記ベース部材の前記第2端部側に向かって先細りとなるテーパ面となっており、
    前記シャフト部材の前記受け部は、筒状の先端部を有する押し込み部材の前記先端部が当接し得る前記テーパ面からなる受け面を含む、請求項2〜8のいずれか一項に記載のバルブアセンブリ。
  10. 前記ベース部材は、前記第2端部側に配置され、前記バルブを支持するホルダーと、前記ホルダーに対して嵌合によって脱着自在であり、前記バルブおよび前記シャフト部材を覆うカバーとを含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載のバルブアセンブリ。
  11. 患者の膀胱内に留置される先端部およびその反対側の基部を有する可撓性チューブからなるカテーテル本体と、
    前記カテーテル本体内に形成され、患者の膀胱内の尿を体外に導くための尿排出用ルーメンと、
    前記カテーテル本体内に形成され、吸引によって前記カテーテル本体を変形させるための変形用ルーメンと、
    前記変形用ルーメンに連通するように前記カテーテル本体の前記基部に取り付けられた、請求項1〜10のいずれか一項に記載のバルブアセンブリとを含む、尿道カテーテル。
  12. 患者の膀胱内に留置される先端部およびその反対側の基部を有する可撓性チューブからなるカテーテル本体と、
    前記カテーテル本体内に形成され、患者の膀胱内の尿を体外に導くための尿排出用ルーメンと、
    前記カテーテル本体の前記先端部側に設けられ、患者の膀胱内で膨張するバルーン部と、
    前記バルーン部と連通するように前記カテーテル本体内に形成され、前記バルーン部に膨張用の液体を導入するための液体導入用ルーメンと、
    前記液体導入用ルーメンに連通するように前記カテーテル本体の前記基部に取り付けられた、請求項1〜10のいずれか一項に記載のバルブアセンブリとを含む、尿道カテーテル。
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