JP2019187413A - ループス腎炎の検出またはそのリスクを予測する方法およびその応用 - Google Patents

ループス腎炎の検出またはそのリスクを予測する方法およびその応用 Download PDF

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Abstract

【課題】ループス腎炎の検出またはその罹患リスクを予測する方法を提供する。【解決手段】本発明の方法は、ループス腎炎の罹患が疑われる対象からサンプルを取得し、体外試験により前記サンプルの少なくとも1つのmiRNAの発現レベルを測定するステップと、前記サンプルの前記少なくとも1つのmiRNAの発現レベルがループス腎炎を罹患していない対象から取得したサンプルの対応するmiRNAの発現レベルより低い場合、前記ループス腎炎の罹患が疑われる対象がループス腎炎を罹患または罹患するリスクが有ることを判断するステップと、を含む。【選択図】なし

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2018年4月23日に出願された米国特許出願番号第62/661449号の利益を主張し、その開示全体は、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、ループス腎炎の検出またはそのリスクを予測する方法、およびその応用に関する。
全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus 、SLE)は、出産年齢の女性によく発症する自己免疫疾患である。患者によって症状は異なるが、中枢神経系、心臓、肺、腎臓などの主要な臓器系に達すると致命的になることがある。この状況は、ループス腎炎と呼ばれる。ループス腎炎は、泡立った尿(foamy urine)および下肢浮腫などの症状を引き起こし、その他にも口腔潰瘍、関節痛(arthralgia)、関節炎(arthritis)、リンパ節腫脹(lymphadenopathy)や発疹(rashes)などの全身症状を引き起こす。
しかし、これらの症状は軽度且つ非特異的症状である場合がある。これらの症状が検出されず、治療が遅れると、10%近くのループス腎炎患者が不可逆的な腎障害または末期腎疾患を発症する可能性がある。全身性エリテマトーデス患者では、ループス腎炎を引き起こす可能性が高く、死亡に至る主な原因である。ループス腎炎を検出して早期治療が成功すると、腎不全に至るリスクが大幅に減らすことができる。したがって、正確な検出と早期治療は、ループス腎炎の有効管理において非常に重要である。伝統的なループス腎炎の診断は、患者の症状を観察した医師の判断にのみ依存しているが、最近では、わずかの少数のサイトカインに基づくバイオマーカープラットフォームが開発された。さらに、多くの感染症がループス腎炎に似た症状を発現するため、ループス腎炎の診断が複雑になり、ループス腎炎の最適な治療時期を見逃す可能性がある。
以前の研究は、血液内のマイクロRNAが疾患のバイオマーカーとして機能し得ることが見出されている。マイクロRNA(miRNA)は、長さが典型的には21〜25ヌクレオチドであり、タンパク質翻訳の阻害またはmRNAの劣化を促進するように、mRNAの3末端の非コード領域(3’−untranslated regions, 3’−UTRs)に結合することによって作用する、進化的に保存された非コードRNA分子である(Griffiths−Jones S (2004). The microRNA Registry. Nucleic Acids research 32: D109−111を参照)。しかし、現在のmiRNAバイオマーカーに関する研究は、臨床診断にはあまり応用されていない。したがって、miRNAを使用するループス腎炎を早期検出および確認する診断方法を開発する需要が満たされてないため、本発明はこの需要および他の需要を満たすことを課題とする。
前記課題に基づいて、本発明の目的は、ループス腎炎の罹患を検出、またはその罹患リスクを予測して治療遅延を避けるように、ループス腎炎の検出またはその罹患リスクを予測する方法を提供することである。
一実施例において、本発明はループス腎炎の検出またはその罹患リスクを予測する方法を提供する。その方法は、(A)ループス腎炎の罹患が疑われる対象からサンプルを取得し、体外試験により前記サンプルの少なくとも1つのmiRNAの発現レベルを測定するステップと、(B)前記サンプルの前記少なくとも1つのmiRNAの発現レベルがループス腎炎を罹患していない対象から取得したサンプルの対応するmiRNAの発現レベルより低い場合、前記ループス腎炎の罹患が疑われる対象がループス腎炎を罹患または罹患するリスクが有ることを判断するステップと、を含み、前記少なくとも1つのmiRNAは、miRNA−146a−5p、miRNA−125a−5p、およびmiRNA−221−3pからなる群から選択される。
好ましくは、前記測定ステップは、miRNA−146a−5およびmiRNA−125a−5pの発現レベルを測定することを含む。
好ましくは、前記miRNAの発現レベルは、リアルタイムPCR法によって測定する。
好ましくは、前記miRNAの発現レベルは、前記miRNAに特定されるオリゴヌクレオチドプローブによって測定する。
好ましくは、前記サンプルは、生物検体、血液、血漿、血清、リンパ液、骨髄、唾液またはそれらの組み合わせからなる群から選択される。
本発明は、治療薬候補がループス腎炎を罹患する細胞を抑制することをスクリーニングするインビトロ方法をさらに提供する。その方法は、(A)治療薬候補がループス腎炎を罹患する1つまたは複数の細胞に接触する前に、前記細胞の少なくとも1つのmiRNAの発現レベルを測定するステップと、(B)前記治療薬候補が前記ループス腎炎を罹患する1つまたは複数の細胞に接触した後に、前記細胞が前記ステップ(A)に対応するmiRNAの発現レベルを測定するステップと、を含み、前記少なくとも1つのmiRNAは、miRNA−146a−5p、miRNA−125a−5p、およびmiRNA−221−3pからなる群から選択され、前記治療薬候補が前記ループス腎炎を罹患する1つまたは複数の細胞に接触した後の前記少なくとも1つのmiRNAの発現レベルが、前記治療薬候補が前記ループス腎炎を罹患する1つまたは複数の細胞に接触する前の前記少なくとも1つのmiRNAの発現レベルより増加する場合、前記治療薬候補がループス腎炎の治療に有効であることを判断する。
本発明は、治療を必要とする対象のループス腎炎を抑制するための治療の有効性を判断する方法をさらに提供する。その方法は、(A)対象に少なくとも1つの治療を提供する前に、前記対象から第一サンプルを取得し、前記第一サンプルの少なくとも1つのmiRNAの発現レベルをインビトロ方法によって測定するステップと、(B)前記対象に少なくとも1つの前記治療を提供した後に、前記対象から第二サンプルを取得し、前記第二サンプルの前記少なくとも1つのmiRNAの発現レベルをインビトロ方法によって測定するステップと、を含み、前記少なくとも1つのmiRNAは、miRNA−146a−5p、miRNA−125a−5p、およびmiRNA−221−3pからなる群から選択され、前記第二サンプルの前記miRNAの発現レベルが前記ステップ(A)に対応するmiRNAの発現レベルより増加する場合、前記治療がループス腎炎に有効であることを判断する。
本明細書に使用される単数形「1つの(a)」および「1つの(an)」は、複数形の指示対象をも含むものとする(すなわち、少なくとも1つ)。
特許請求の範囲において、「または(or)」という用語は一般に、その内容が別途明らかに示されていない限り、本開示には「および/または(and/or)」を含む意味において用いられる。
本明細書および特許請求の範囲において使用される場合、「含む(comprising)」(および含むの任意の形態、例えば「含む(comprise)」および「含む(comprises)」)、「有する(having)」(および有するの任意の形態、例えば「有する(have)」および「有する(has)」)、「含む(including)」(および含むの任意の形態、例えば「含む(includes)」および「含む(include)」)または「含有する(containing)」(および含有するの任意の形態、例えば「含有する(contains)」および「含有する(contain)」)という用語は、包含的または非限定的であり、追加の、記載されていない要素または方法工程を除外しない。
本明細書に使用される交換可能な用語「マイクロRNA(microRNA)」、「miR」または「miRNA」は、加工されていない(例えば、前駆体)、または加工された(例えば、成熟(mature))RNAから転写して形成したmiR遺伝子である。マイクロRNAは、真核生物における遺伝子発現を負に調節し、新規クラスの遺伝子調節因子を構成する内因性の非コード一本鎖RNAである(Chua, et al. (2009) Curr. Opin. Mol. Ther. 11:189−199)。それぞれのmiRNAは、さまざまな生物で既に同定および配列決定され、命名されている。本明細書では、miRNAの名前とその配列を提供する。
本明細書の全体にわたって、すべての数値は「約(about)」で修飾された値として理解されるであろう。本文に使用される「約」は、±10%の誤差を含むことを示す。
「より高い(higher)」または「より低い(lower)」miRNA発現レベルは、相対的な用語であり、既知のループス腎炎が罹患していない対象のデータベース(すなわち、コントロール対象)におけるmiRNAの発現レベルと比較することによって確定することができる。
本明細書で使用される「試験サンプル」という用語は、miRNAを含むサンプルを指す。このサンプルは、目的のmiRNAの存在および/または発現レベルを検出するように使用されることができる。任意の細胞、細胞集団、細胞断片または細胞産物は、本発明が主張する発明の方法を使用することができるが、miRNAの発現レベル差別を含む体液または器官は最適である。いくつかの実施例において、試験サンプル(例えば、血液またはその成分など)は、比較的容易に入手可能なものである。試験サンプルの非限定的な例は、生物検体(腎臓サンプル)、体液(例えば、血液、血清、血漿、リンパ液、唾液、または脳脊髄液)、骨髄、細胞(例えば、血球)、および組織(例えば、腎臓組織)である。
他の実施例では、予後または診断用miRNAレベルの閾値変化の程度を確立することができ、患者試験サンプル中の指標物レベルの変化程度を閾値レベルの変化程度と簡単に比較することができる。本開示の発明のmiRNA発現レベルにおける好ましい閾値レベルの変化は、約5%、約10%、約15%、約20%、約25%、約30%、約50%、約60%、約75%、約100%および約150%である。
miRNA発現レベルの測定は、サンプル中に存在するmiRNAの量を定量することである。特定または任意のmiRNA発現レベルの測定は、当分野に周知または本文に開示される方法、例えばリアルタイムPCR、ノーザンブロット分析などによって達成することができる。miRNA発現レベルの測定は、成熟形態のmiRNAまたはmiRNAに関連する前駆体形態の発現レベルを含む。
特定の実施例において、少なくとも1つのmiRNAの発現レベルはノーザンブロット分析法によって定量化される。例えば、全細胞RNAは、核酸抽出緩衝液の存在下で均質化され、そして遠心分離によって細胞から精製することができる。核酸を沈殿させ、DNAをDNaseで除去して沈殿させる。次に、RNA分子を標準技術に従ってアガロースゲル上でのゲル電気泳動により分離し、そしてニトロセルロースフィルターに移す。RNAは加熱によってフィルター上に固定される。特定のRNAの検出および定量化は、研究中のRNAに相補的な適切なマーカーDNAまたはRNAプローブの使用によって達成される。例えば、Molecular Cloning:A Laboratory Manual、J. Sambrookら、第2版、Cold Spring Harbor Laboratory Press、1989年、第7章を参照し、その開示は参照により本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態では、マイクロアレイを使用することが望ましい。マイクロアレイは、核酸、タンパク質、小分子、細胞、または他の物質の微視的に整列されるアレイであり、複雑な生化学サンプルの並行分析を可能にするものである。この技術は、既知の配列情報が知られているオリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチドをプローブとして提供することにより、サンプル中の相補鎖を発見してそれとハイブリダイズして、選択的結合によって相補鎖を捕捉する。プローブは、標的miRNAに対して少なくとも一部の相補的または実質的に相補的なオリゴヌクレオチドまたはポリヌクレオチド配列を含む。「相補的(complementary)」とは、2つの核酸鎖の領域間の配列相補性の広い概念を指す。残基がチミンまたはウラシルである場合、第一核酸領域のアデニン残基は、第一領域に対して逆平行である第二核酸領域の残基と特異的水素結合(「ベースペアリング」(base pairing))を形成し得ることが知られている。同様に、残基がグアニンである場合、第一核酸領域のシトシン残基は、第一領域に対して逆平行である第二核酸領域の残基と塩基対合することができることが知られている。核酸の第一領域は、同一または異なる核酸の第二領域と相補的であり、2つの領域が逆平行に配置されている場合、第一領域の少なくとも1つのヌクレオチド残基は第二の領域の残基塩基と対合し得る。好ましくは、第一領域は第一部分を含み、第二領域は第二部分を含み、第一部分および第二部分が逆平行に配置される場合、第一部分のヌクレオチド残基の少なくとも約50%、好ましくは少なくとも75%、少なくとも90%または少なくとも95%が第二部分のヌクレオチド残基と塩基対合することができる。より好ましくは、第一部分のすべてのヌクレオチドが、第二部分のヌクレオチド残基と塩基対合する。
miRNAのマイクロアレイ分析は、例えば当該分野で公知の任意の方法に従って達成し得る。一実施例では、RNAは白血球細胞またはサンプルの細胞から抽出され、低分子量RNA(18〜26ヌクレオチド)は変性ポリプロピレングアナミンゲル電気泳動を用いて全RNAからサイズによって分離される。オリゴヌクレオチドリンカーを小分子RNAの5’および3’末端に連結し、得られた連結産物を10サイクルのRT−PCR反応の増幅鋳型として使用する。センス鎖(sense strand)PCRプライマーはその5’末端に結合した発蛍光団を有し、したがって蛍光マーカーはPCR産物のセンス鎖をマークする。次いでPCR産物を変性させ、そしてマイクロアレイにハイブリダイズさせる。アレイ上の対応するmiRNA捕捉プローブの配列に相補的な標的核酸のPCR産物は、塩基対合によって捕捉プローブを固定化する点とハイブリダイズする。マイクロアレイレーザースキャナーを使用して励起すると、その点は蛍光を発する。次に、特定のmiRNAの発現レベルを評価するために、多数の正および負の対照ならびにアレイデータ正規化法を用いて、各点の蛍光強度を特定のmiRNAのコピー数に基づいて評価する。本明細書中に開示されるmiRNAに関して、プローブは標的miRNAまたはポリヌクレオチド配列に対して100%相補的であり得る。しかしながら、プローブが標的ポリヌクレオチドに特異的に結合し、そしてサンプルから捕捉できる限り、プローブは標的ポリヌクレオチドの全長に沿って標的ポリヌクレオチドに完全に相補的である必要はない。
いくつかの実施例では、定量的RT−PCRを使用することが望ましい。定量的RT−PCR(qRT−PCR)は、ポリメラーゼ連鎖反応生成物の量を迅速に決定するための改良型ポリメラーゼ連鎖反応である。qRT−PCRは、典型的には、miRNAなどの遺伝子配列がサンプル中に存在するかどうかを決定するために使用され、そして遺伝子配列が存在する場合、サンプル中のコピー数が決定される。miRNAを含む核酸分子の発現を決定することができる任意のPCR方法は、本開示の範囲内に含まれる。当技術分野において公知のqRT−PCR法のいくつかの変形形態には、アガロースゲル電気泳動の使用、SYBR Green(二本鎖DNA色素)の使用、および蛍光レポータープローブが含まれるが、これらに限定されない。
本明細書中で使用される場合、「同一(identical)」とは、同じ核酸鎖の2つの領域間または2つの異なる核酸鎖の領域間の類似性をいう。2つの領域中のヌクレオチド残基の位置が同じヌクレオチド残基によって占められている場合、その領域はその位置において相同である。各領域の少なくとも1つのヌクレオチド残基位置が同じ残基によって占められている場合、第一領域は第二領域と相同である。2つの領域間の相同性(homology)は、同じヌクレオチド残基によって占められている2つの領域のヌクレオチド残基の位置の比として表される。一例として、ヌクレオチド配列5’−ATTGCC−3’を有する領域は、ヌクレオチド配列5’−TATGGC−3’を有する領域と50%の相同性を共有する。好ましくは、第一領域は第一部分を含み、第二領域は第二部分を含むため、各部分のヌクレオチド残基の位置の少なくとも約50%、好ましくは少なくとも約75%、少なくとも約90%または95%が同じヌクレオチド残基に占められている。より好ましくは、各部分の全てのヌクレオチド残基位置は同じヌクレオチド残基に占められている。
本発明の一実施例によるループス腎炎の検出またはループス腎炎の罹患リスクを予測するように使用されるmiRNAは、miRNA−146a−5p、miRNA−125a−5p、またはmiRNA−221−3pを含む。
ループス腎炎を検出する方法
この検出方法は、ループス腎炎またはループス腎炎の疑いのある患者の試験サンプルから全RNAを単離すること、全RNA中のmiRNA−146a〜5p、miRNA−125a〜5p、およびmiRNA−221〜3pの内の1つまたは複数のmiRNA発現レベルを決定すること、およびmiRNAの発現レベルがループス腎炎のない試験サンプル中の対応するmiRNAの発現レベルより低い場合、個体はループス腎炎を罹患またはループス腎炎を罹患するリスクがあると判断することを含む。
もう1つの実施例において、治療薬候補がループス腎炎を罹患する細胞を抑制することをスクリーニングするインビトロ方法を提供し、その方法は以下のステップを含む:(A)治療薬候補がループス腎炎を罹患する1つまたは複数の細胞に接触する前に、前記細胞の少なくとも1つのmiRNAの発現レベルを測定するステップと、(B)前記治療薬候補が前記ループス腎炎を罹患する1つまたは複数の細胞に接触した後に、前記細胞が前記ステップ(A)に対応するmiRNAの発現レベルを測定するステップと、を含み、前記少なくとも1つのmiRNAは、miRNA−146a−5p、miRNA−125a−5p、およびmiRNA−221−3pからなる群から選択され、
前記治療薬候補が前記ループス腎炎を罹患する1つまたは複数の細胞に接触した後の前記少なくとも1つのmiRNAの発現レベルが、前記治療薬候補が前記ループス腎炎を罹患する1つまたは複数の細胞に接触する前の前記少なくとも1つのmiRNAの発現レベルより増加する場合、前記治療薬候補がループス腎炎の治療に有効であることを判断する。
もう1つの実施例において、治療を必要とする対象のループス腎炎を抑制するための治療の有効性を判断する方法を提供し、その方法は以下のステップを含む:(A)対象に少なくとも1つの治療を提供する前に、前記対象から第一サンプルを取得し、前記第一サンプルの少なくとも1つのmiRNAの発現レベルをインビトロ方法によって測定するステップと、(B)前記対象に少なくとも1つの前記治療を提供した後に、前記対象から第二サンプルを取得し、前記第二サンプルの前記少なくとも1つのmiRNAの発現レベルをインビトロ方法によって測定するステップと、を含み、前記少なくとも1つのmiRNAは、miRNA−146a−5p、miRNA−125a−5p、およびmiRNA−221−3pからなる群から選択され、前記第二サンプルの前記miRNAの発現レベルが前記ステップ(A)に対応するmiRNAの発現レベルより増加する場合、前記治療がループス腎炎に有効であることを判断する。
本発明のいくつかの実施例は、試験サンプル中のmiRNAの発現レベルのスクリーニングに基づいて、個体がループス腎炎を有するか、またはループス腎炎を罹患するリスクがあるかどうかを判断する方法に関する。
ループス腎炎を検出するため、またはループス腎炎を罹患するリスクを予測するためのキット
本発明はまた、ループス腎炎を検出またはループス腎炎を罹患するリスクを予測するためのキットを提供する。そのキットは、試験サンプル中の少なくとも1つのmiRNAの発現レベルを測定する薬剤を含み、前記少なくとも1つのmiRNAは、miRNA−146a−5p、miRNA−125a−5p、およびmiRNA−221−3pからなる群から選択される。前記試験サンプル中の少なくとも1つのmiRNAの発現レベルループス腎炎を罹患していない対象から取得したサンプルの対応するmiRNAの発現レベルより低い場合、前記対象がループス腎炎を罹患または罹患するリスクがあると判断する。
本発明の実施形態は、以下の実施例によって説明されるが、それらは本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。それどころか、本発明の範囲から逸脱することなく、他の様々な実施形態、変更、および等価物が当業者によって考案され得ることを明確に理解されたい。特に明記しない限り、以下の実施例に記載されている研究では通常の手順に従う。以下に説明する一部の手順は、説明を目的とする。
本発明の研究は2つの部分に分けられる。第一部分は、狼瘡コントロール(LC)患者6名とループス腎炎(LN)患者6名をスクリーニンググループとし、サブ世代別シーケンシング(next generation sequencing, NGS)を介してLCとLNを区別することができる潜在的なmiRNAバイオマーカーモジュール標的の開発をする。「LC」は、狼瘡を罹患しているが、医師の診断によりループス腎炎を有しない患者であり、狼瘡コントロールとして表され、「LN」は、狼瘡を罹患し、医師の診断によりループス腎炎を罹患した患者として表される。狼瘡患者12人全員がステロイドと免疫調節剤を服用しており、研究期間に渡り投薬の変更はない。比較のために、6人の狼瘡コントロール患者が6人のループス腎炎患者の年齢および性別を一致させた。
第2部分の研究は、狼瘡コントロール(LC)患者56名およびループス腎炎(LN)患者22名を含む検証グループとして合計狼瘡患者78名を募集した。NGS研究の第一部分からの標的miRNAデータに加えて、発明者は文献レビューを行い、興味のある様々なRNA標的を選択してこの検証グループでテストする。この部分では、LN患者とLC患者を区別することができる特定の標的miRNAを決定するために、各狼瘡患者に対して選択されたmiRNA標的をテストする。SLE以外の自己免疫疾患、発熱、または腎臓の感染症に影響を与える可能性のある要素を有する患者は除外される。
臨床評価
78人を募集する時点で補体レベルおよび抗二重DNAレベルを収集し、その後定期的に収集した。また、さらなる分析のために、人口統計学的データ、生化学的データ、尿タンパク質レベル、および赤血球沈降速度などの様々な臨床バイオマーカーも収集した。
サンプル収集
全血を血漿と血球(すなわち、白血球と赤血球)に分離するために、2500rpm(150×g)で20分間の遠心分離を使用した。白血球を赤血球(RBC)から分離するために、4.5%のデキストランを介して、1:5の比で沈降によって白血球を赤血球から分離した。次に、Ficoll−Paque(Amersham Pharmacia Biotech)密度勾配遠心法を用いて1500rpmで30分間遠心分離して、白血球を多形核細胞(olymorphonuclear cell, PMN)と単核細胞(MNC)に分離した。さらに、回収した単核細胞をDirect−zol TM RNA MiniPrepキット(ZYMO RESEARCH)で処理して全RNAを抽出した後、NGSおよび/またはqPCR分析を行った。
選択したマイクロRNAレベルを確認
マイクロRNAの発現量(abundances)を検証するためのインスタントqPCR
発明者はTaqMan TMマイクロRNA逆転写キット(Applied Biosystems)を用いてcDNAを調製する。各反応には末梢血単核球(PBMC)からの20ngの全RNAが必要。逆転写反応は、製造元の指示に従ってVeriti 96ウェルサーモサイクラー(Applied Biosystems)を用いて行った。次に、逆転写産物を用いてqPCR反応を行い、7500リアルタイムPCRシステム(Applied Biosystems)およびUNGフリーのTaqMan Universal PCR Master Mix II(Applied Biosystems)を用いて定量RT−PCRを行った。リアルタイムPCRサイクル条件は、95℃で10分間、続いて95℃で15秒間の40サイクルであり、最後に60℃で1分間キープする。マイクロRNA発現の存在量を、ΔCt値を用いて決定し、そして小核小体RNA U6を内因性対照として用いた。サンプル中のU6、RNU24、RNU44、およびRNU48のCt値を事前に測定し、それぞれ標準偏差は0.77、1.05、1.21、および0.81を計算した。したがって、現在の研究では、U6が最小の変化が測定された内部標準遺伝子である。
統計分析
この研究における全てのデータは、平均値±標準誤差(SD)または中央値(四分位範囲)として表される。必要に応じて、カイ二乗検定(Chi−square test)またはフィッシャーの直接確率検定(Fisher’s exact test)を使用してカテゴリカル変数を比較する。2つのグループ間の連続変数は、スチューデントのt検定を使用して比較される。p<0.05の場合、変数は統計的に有意であると見なされる。全ての統計分析計算は、SASソフトウェアスイート、バージョン9.1(2002、SAS Statistical Institute、ノースカロライナ州)を用いて行った。
結果
第一部分の研究は、狼瘡コントロール(LC)患者6名およびループス腎炎(LN)患者6名からなる。以下の基準により、その患者はSLEと診断された:患者は、リウマチ外来診療所で6ヶ月以上観察され、SLEの診断基準は1997年に改訂された1982年のアメリカリウマチ学会(ACR)のSLE分類基準に基づいており、SLE疾患活性の臨床評価はSLE疾患活動性指数(SLEDAI)に基づいている。
NGSを用いてマイクロRNAを分析
6名のLC患者および6名のLN患者(性別および年齢が一致した)から収集したMNCのRNA試料を、LCおよびLNの2つのRNA遺伝子プールを生成するために3つのLNおよび3つのLCを均一に組み合わせた。TruSeq(登録商標)Small RNA(Illumina)サンプル調製プロトコールに従って生成した遺伝子プールを調製し、Illumina MiSeqプラットフォームを使用してシークエンシングした。如Kuo HC, Hsieh KS, Ming−Huey Guo M, Weng KP, Ger LP, Chan WC, Li SC. Next−generation sequencing identifies micro−RNA−based biomarker panel for Kawasaki disease. J Allergy Clin Immunol. 2016; 138: 1227−30. doi: 10.1016/j.jaci.2016.04.050に示されるように、生成された生データを、miRSeq分析を用いて分析し、全体的な配列決定の質を評価し、そしてマイクロRNA発現プロファイルを決定する。発明者はループス腎炎グループと狼瘡コントロールグループとの間の商数(quotient)を0.8から1.2の間に維持し、そして41個の標的miRNAを同定した(表2を参照)。
次に、15個のマイクロRNA標的を選択し、リアルタイムqPCRを使用して第二部分のSLE患者に試験を行った。表3に示すように、末梢単核細胞におけるmiRNAの発現が検証される。Mir−125a−5p、miR−146a−5p、およびmir−221−3pは、それぞれNGSスクリーニング試験と即時qPCR検証試験との間に有意な関連関係を示し、その3つのmiRNAのすべてがLN患者グループとLC患者グループとの間に有意差を示した(全てp<0.05)。しかし、文献レビューから選択されたmiRNA中の1つのmiR−193bのみがLNグループとLCグループとの間に有意差を示した(p<0.05)が、研究の始めに行われたNGSスクリーニング研究には、その差は有意ではなかったことを証明した。
臨床マーカーとスクリーニングされた3つのマイクロRNAとの間の関連性
臨床的白血球、好中球、リンパ球、およびクレアチニンレベルは、mir−146a−5pと有意に関連している(表4を参照、すべてp<0.05)。これら4つの臨床マーカーは、ループス腎炎を有する狼瘡患者とループス腎炎を有しない狼瘡患者との間で有意に異なる6つのマーカーから派生したものである(表4参照、すべてp<0.05)。mir−146a−5pと、アルブミンレベルおよび尿中タンパク質/クレアチニン比には相関しておらず(表4)、すなわち、mir−146a−5pは、アルブミンおよび尿中タンパク質/クレアチニン比のレベルが変化する前にマーカーの役割として変化することを示す(表4)。
LN患者の初歩縦断追跡研究
LN患者が治療を受けた後、LN患者のmir−125a−5pは有意に上昇し(p<0.05)、そしてmir−146a−5pの上昇は統計的有意性に非常に近くなっている(n=8、p=0.053)。
マイクロRNAの相乗効果:miRNA−146a−5p、miRNA−125a−5p、およびmiRNA−221−3p
この研究では、リアルタイムPCRを使用して、標的miRNAレベルを断面的に確認することにより、SMAD4、ZNF652、EIF5A2、TRAF6、ETS1、およびIRAK1を含むいくつかの標的がmir−125a−5p、mir−146a−5pとmir−221−3pに抑制されることを確認した。
発明者は、ループス腎炎患者または狼瘡コントロール患者のmRNAレベルを測定する。ループス腎炎患者のmRNAレベルが有意に上昇した場合、それは狼瘡コントロールグループではなく、ループス腎炎を引き起こす活性遺伝子でなければならないと仮定されている。その結果は、ZNF652遺伝子およびETS1遺伝子において、ループス腎炎患者のmRNA発現がより高いことを示した(両方ともp<0.05)。さらに、狼瘡コントロールグループに比べて、TRAF6遺伝子(p=0.05)およびIRAK1遺伝子(p=0.08)のループス腎炎についての臨界点は有意に高かった。ループス腎炎グループと狼瘡コントロールグループとの間にCD80 mRNAのレベルに差はなかった(p>0.05)。
文献レビューと整合すると、ZNF652は3つのmir−125a−5p、miR−146a−5pおよびmir−221−3p miRNAによって抑制され、ループス腎炎におけるZNF652レベルは有意に高かった。結果に示すように、ループス腎炎患者のPBMCのmir−125a−5p、miR−146a−5p、およびmir−221−3pの3つのmiRNAレベルは有意に減少した。3つのマイクロRNAのそれぞれの低力価の組合せは、有意に高いレベルであるZNF652 mRNAと関連していた(p<0.05)。さらに、TRAF6は、miR−146a−5およびmir−125a−5pによって抑制され、ループス腎炎患者では、TRAF6のmRNAレベルは有意に高かった(p=0.05)。
ZNF652およびTRAF6のmRNA発現レベルによって、MiR−146a−5およびmir−125a−5pの組み合わせは、ループス腎炎の検出において相乗効果を有することが証明される。

Claims (7)

  1. ループス腎炎の検出またはその罹患リスクを予測する方法であって、
    (A)ループス腎炎の罹患が疑われる対象からサンプルを取得し、体外試験により前記サンプルの少なくとも1つのmiRNAの発現レベルを測定するステップと、
    (B)前記サンプルの前記少なくとも1つのmiRNAの発現レベルがループス腎炎を罹患していない対象から取得したサンプルの対応するmiRNAの発現レベルより低い場合、前記ループス腎炎の罹患が疑われる対象がループス腎炎を罹患または罹患するリスクが有ることを判断するステップと、を含み、
    前記少なくとも1つのmiRNAは、miRNA−146a−5p、miRNA−125a−5p、およびmiRNA−221−3pからなる群から選択されることを特徴とする、ループス腎炎の検出またはその罹患リスクを予測する方法。
  2. 前記測定ステップは、miRNA−146a−5およびmiRNA−125a−5pの発現レベルを測定することを含むことを特徴とする、請求項1に記載のループス腎炎の検出またはその罹患リスクを予測する方法。
  3. 前記miRNAの発現レベルは、リアルタイムPCR法によって測定することを特徴とする、請求項1に記載のループス腎炎の検出またはその罹患リスクを予測する方法。
  4. 前記miRNAの発現レベルは、前記miRNAに特定されるオリゴヌクレオチドプローブによって測定することを特徴とする、請求項1に記載のループス腎炎の検出またはその罹患リスクを予測する方法。
  5. 前記サンプルは、生物検体、血液、血漿、血清、リンパ液、骨髄、唾液またはそれらの組み合わせからなる群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載のループス腎炎の検出またはその罹患リスクを予測する方法。
  6. 治療薬候補がループス腎炎を罹患する細胞を抑制することをスクリーニングするインビトロ方法であって、
    (A)治療薬候補がループス腎炎を罹患する1つまたは複数の細胞に接触する前に、前記細胞の少なくとも1つのmiRNAの発現レベルを測定するステップと、
    (B)前記治療薬候補が前記ループス腎炎を罹患する1つまたは複数の細胞に接触した後に、前記細胞が前記ステップ(A)に対応するmiRNAの発現レベルを測定するステップと、を含み、
    前記少なくとも1つのmiRNAは、miRNA−146a−5p、miRNA−125a−5p、およびmiRNA−221−3pからなる群から選択され、
    前記治療薬候補が前記ループス腎炎を罹患する1つまたは複数の細胞に接触した後の前記少なくとも1つのmiRNAの発現レベルが、前記治療薬候補が前記ループス腎炎を罹患する1つまたは複数の細胞に接触する前の前記少なくとも1つのmiRNAの発現レベルより増加する場合、前記治療薬候補がループス腎炎の治療に有効であることを判断することを特徴とする、治療薬候補がループス腎炎を罹患する細胞を抑制することをスクリーニングするインビトロ方法。
  7. 治療を必要とする対象のループス腎炎を抑制するための治療の有効性を判断する方法であって、
    (A)対象に少なくとも1つの治療を提供する前に、前記対象から第一サンプルを取得し、前記第一サンプルの少なくとも1つのmiRNAの発現レベルをインビトロ方法によって測定するステップと、
    (B)前記対象に少なくとも1つの前記治療を提供した後に、前記対象から第二サンプルを取得し、前記第二サンプルの前記少なくとも1つのmiRNAの発現レベルをインビトロ方法によって測定するステップと、を含み、
    前記少なくとも1つのmiRNAは、miRNA−146a−5p、miRNA−125a−5p、およびmiRNA−221−3pからなる群から選択され、
    前記第二サンプルの前記miRNAの発現レベルが前記ステップ(A)に対応するmiRNAの発現レベルより増加する場合、前記治療がループス腎炎に有効であることを判断することを特徴とする、治療を必要とする対象のループス腎炎を抑制するための治療の有効性を判断する方法。
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