JP2019185969A - 二次電池の診断装置及び診断方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】再充電可能な電池の可逆容量の減少の主な原因となる極が一方の極から他方の極へ移行した時点を決定する。【解決手段】電池の充放電サイクルの放電期間後の所定の充放電休止期間における、電池の開回路電圧(OCV)の特性に基づいて、可逆容量の減少の主な原因となる極が一方の極から他方の極へ移行した時点を決定する。【選択図】図4

Description

本発明は、再充電可能な二次電池に関し、更に特定的には、二次電池の状態を診断すること、およびその診断に基づいて、二次電池の寿命を予測すること、および二次電池を良好な状態に保つことに関する。
再充電可能な二次電池(以下、単に二次電池という)は、民生用の電源として広く用いられている。近年の電気自動車やロードレベリングなどで使用する二次電池では、長期にわたって使用できること、即ち、長い寿命を有することが要求されている。また、二次電池を長期にわたって使用する場合には、その寿命を予測することも極めて重要となっている。
二次電池では、累積使用期間(または累積充放電サイクル回数)の増加に伴って極(正極、負極)が劣化し、極の劣化に伴って可逆容量が低下することが知られている。
なお、可逆容量とは、所定の充電終止電圧と放電終止電圧との間で充放電できる容量、即ち、二次電池の容量のうちの実際に使用可能な容量である。また、可逆容量と関連する不可逆容量があるが、これは、二次電池の容量のうちの出力不可能な容量である。
特開2003−178812号公報(特許文献1)には、リチウム二次電池を評価する技術に関連する発明が開示されている。特許文献1に記載の発明では、「所定時間後のリチウム二次電池の容量(Qt)を所定の式に従って算出することにより、リチウム二次電池の寿命特性を評価する」という技術を用いる。簡単に説明すると、特許文献1に記載の発明では、リチウム二次電池の寿命の始まり(リチウム二次電池の使用開始時)からの累積使用期間に比例してリチウム二次電池の再充電可能な容量(可逆容量)が低下していくと想定し、寿命の始まりからの累積使用期間と可逆容量との間の直線則的な比例関係を用いて、リチウム二次電池の可逆容量の低下を予測している。
「GS Yuasa Technical Report」の第5巻第1号(2008年6月27日発行)(非特許文献1)の第21〜26ページにも、リチウムイオン電池の可逆容量の低下を予測する技術が開示されている。その技術では、リチウムイオン電池の寿命の始まり(リチウム二次電池の使用開始時)からの累積使用期間の経過と共にリチウムイオン電池の容量(可逆容量)がルート則に従って緩やかに低下していくと想定し、寿命の始まりからの累積使用期間と可逆容量との間のルート則的な比例関係を用いて、リチウムイオン電池の可逆容量の低下を予測している。
電池に関して、特許文献1ではリチウム二次電池と記載され、非特許文献1ではリチウムイオン電池と記載されているが、以下では、これらをリチウムイオン二次電池という。
特許文献1および非特許文献1に記載の技術は、双方とも、リチウムイオン二次電池の寿命の始めから終わりまでの累積使用期間と可逆容量との間に比例的な関係があることを前提としている。
特開2017−054692号公報(特許文献2)には、二次電池(リチウムイオン二次電池)を用いた蓄電システムに関する発明が開示されている。特許文献2には、正極の劣化状態を示す尺度および負極の劣化状態を示す尺度を検出する技術が開示されており、請求項1には、「前記二次電池の制御システムは、正極の劣化状態を示す尺度を検出する手段と、負極の劣化状態を示す尺度を検出する手段と、前記正極の前記尺度と前記負極の前記尺度との差を計算する手段と、前記差の符号を判別する手段と、前記符号に応じて前記二次電池の動作条件を変更する手段と、を有する」という記載がある。
上記の技術に関して、特許文献2の段落0029には「本発明者は、この電池容量低下のメカニズムにおいて、劣化後の正極容量QPと劣化後の負極容量QNとが逆転することが、急激な電池特性低下の原因であることを突き止め、その結果、想定寿命よりもより短期間で電池の性能が著しく低下する現象が起こることを見出した。」との、また、段落0031には、「なお、これらの尺度を監視するためには、劣化後の正極電位曲線VP及び劣化後の正極電位曲線VNの計測又は算出をする手段が必要となる。これについては、二次電池に正極及び負極以外の第三極を挿入して、正極及び負極の電位を計測する手段を用いることや、劣化後の電池電圧VB、初期の正極電位曲線VP0及び初期の負極電位曲線VN0から劣化後の電池電圧を算出する手段等、公知の技術を用いることができる。なお、初期の正極電位曲線VP0及び初期の負極電位曲線VN0は、それぞれ、正極又は負極、あるいは単極で充放電を実施し、あらかじめ取得しておく。」という記載がある。即ち、特許文献2に記載の技術では、劣化後の正極容量と劣化後の負極容量とが逆転することを検出するために、正極および負極の劣化状態(電位)を、参照極を使用して測定するか、または充放電時の電池の電圧から推定する。
特開2003−178812号公報 特開2017−054692号公報
GS Yuasa Technical Report(GSユアサ テクニカルレポート)、第5巻第1号、2008年6月27日発行)、電気自動車用大形リチウムイオン電池「LEV50」とそのバッテリーモジュール「LEV50−4」の開発、北野真也その他、第21ページ〜第26ページ
特許文献1および非特許文献1に記載されているような従来技術では、リチウムイオン二次電池を長期にわたって使用する場合の可逆容量の低下の傾向を正確に予測できない欠点がある。その理由は、リチウムイオン二次電池の可逆容量の低下の原因は、負極の劣化と正極の劣化とを含むからである。より詳細には、リチウムイオン二次電池の可逆容量の低下は、負極の劣化が主な原因である場合と、正極の劣化が主な原因である場合とがあり、それぞれの場合によって可逆容量の低下の傾向が異なる。従って、寿命の始まり(BOL、Beginning Of Life)から寿命の終わり(EOL、End Of Life)までの累積使用期間と可逆容量との間に完全な比例的関係が成り立たないからである。
より具体的には、リチウムイオン二次電池の正極と負極とのそれぞれの材料の構成にもよるが、一般に、リチウムイオン二次電池の使用開始時には、正極の不可逆容量が負極の不可逆容量よりも多い。また、負極の劣化(不可逆容量の増加)の速さは、正極の劣化(不可逆容量の増加)の速さよりも速い。従って、リチウムイオン二次電池の寿命の初期ないし中期には、正極の不可逆容量が負極の不可逆容量よりも多いが、或る時点(以下、移行点という)以降は、負極の不可逆容量が正極の不可逆容量よりも多くなる。即ち、リチウムイオン二次電池の可逆容量の低下は、寿命の初期ないし中期には、主に正極の不可逆容量と関連するが、移行点以降は、主に負極の不可逆容量と関連する。また、正極と負極とで劣化の速さが異なるということは、移行点より前と後とで可逆容量の低下の傾向も異なるということを意味する。従って、従来の近似法(即ち、BOLからの全ての測定値に基づいて、近似する線形的な関数を導出する手法)に基づいて求められたリチウムイオン二次電池の劣化の傾向は、実際の劣化の傾向からは逸脱したものとなり、リチウムイオン二次電池の寿命を正確に予測することができない欠点がある。
また、特許文献1および非特許文献1に記載されているような従来技術では、リチウムイオン二次電池の可逆容量の減少の主な原因となる極が一方の極から他方の極へ移行した時点、即ち、初期には高かった一方の極の劣化の度合(不可逆容量)よりも、初期には低かった他方の極の劣化の度合(不可逆容量)のほうが高くなった時点(移行点)を正確かつ容易に判別できない欠点がある。
なお、ここでは寿命の初期、中期、末期などの期間を表す用語を用いたが、これらの用語は、単に、相対的に期間を表すために用いており、期間の長さ、開始時点、終了時点などを厳密に特定するものではない。
また、特許文献2に記載されているような従来技術における正極および負極の劣化状態を示す尺度を求める構成では、正極および負極の劣化状態(電位)を、参照極を使用して測定するか、または充放電時の電池の電圧から推定するが、参照極を使用する場合には装置の構成が複雑になる欠点があり、また充放電時の電池の電圧から推定する場合には正確な値が得られない欠点がある。
即ち、従来技術では、リチウムイオン二次電池の使用中における可逆容量の減少の傾向の移行点を正確かつ容易に判別することができない欠点がある。即ち、従来技術では、正極と負極との何れの可逆容量が多いかを判別できない欠点、従って、リチウムイオン二次電池の容量支配極が正極であるか負極であるかを判別できない欠点がある。
なお、ここでは、容量支配極とは、正極と負極とのうちの、リチウムイオン二次電池の可逆容量を決定するほうの極、即ち、正極と負極とのうちの可逆容量の小さいほうの電極であると定義する。
更には、例えば、可逆容量の減少の主因が負極の可逆容量である期間と正極の可逆容量である期間とを区別して各期間に応じた種々の制御を行う、といった構成も実現できない欠点がある。
そこで、本発明では、リチウムイオン二次電池の可逆容量の減少の主な原因となる極が一方の極から他方の極へ移行した時点、即ち、初期には低かった一方の極の劣化の度合(不可逆容量)が他方の極の劣化の度合(不可逆容量)より高くなった時点(移行点)、即ち、初期には多かった一方の極の可逆容量が他方の極の可逆容量より少なくなった時点を、リチウムイオン二次電池の充放電サイクルの放電期間後の充放電休止期間の開回路電圧(OCV)の特性に基づいて求める。
更に、本発明では、移行点を求めた後、その移行点後のリチウムイオン二次電池の挙動に基づいて寿命の予測を行う。更に、本発明では、移行点後のリチウムイオン二次電池の性能を最大限に引き出すために、リチウムイオン二次電池の充放電と関連するシステムの制御を変更する。
本発明の第1の態様は、正極と負極を有する二次電池の可逆容量を決定する容量支配極を検出する二次電池の診断装置において、前記二次電池の診断装置は、正極の可逆容量と負極の可逆容量のいずれが大きいか判定することにより二次電池の可逆容量を決定する容量支配極を検出する検出手段を有する、二次電池の診断装置、ないし、正極と負極を有する二次電池の可逆容量を決定する容量支配極を検出する二次電池の診断方法において、前記二次電池の診断方法は、正極の可逆容量と負極の可逆容量のいずれが大きいか判定することにより二次電池の可逆容量を決定する容量支配極を検出する検出ステップを有する、二次電池の診断方法である。
本発明の第2の態様は、第1の態様の二次電池の診断装置において、前記検出手段は、前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後であり充放電停止期間中の二次電池の開回路電圧(OCV)の電圧特性に基づいて、正極の可逆容量と負極の可逆容量のいずれが大きいか判定する、二次電池の診断装置、ないし、第1の態様の二次電池の診断方法において、前記検出ステップは、前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後であり充放電停止期間中の二次電池の開回路電圧(OCV)の電圧特性に基づいて、正極の可逆容量と負極の可逆容量のいずれが大きいか判定する、二次電池の診断方法である。
本発明の第3の態様は、第2の態様の二次電池の診断装置において、前記検出手段は、前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後であり充放電停止期間中の二次電池の開回路電圧(OCV)の電圧特性として、前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後の所定期間経過後の開回路電圧(OCV)を測定する測定部と、正極の可逆容量と負極の可逆容量が一致したときの前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後の所定期間経過後の開回路電圧(OCV)の値として予め設定されている電圧値と、前記測定部において測定された、前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後の所定期間経過後の開回路電圧(OCV)を比較する比較部とを含む、二次電池の診断装置、ないし、第2の態様の二次電池の診断方法において、前記検出ステップは、前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後であり充放電停止期間中の二次電池の開回路電圧(OCV)の電圧特性は、前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後の所定期間経過後の開回路電圧(OCV) を測定する測定ステップと、正極の可逆容量と負極の可逆容量が一致したときの前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後の所定期間経過後の開回路電圧(OCV)の値として予め設定されている電圧値と、前記測定ステップにおいて測定された、前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後の所定期間経過後の開回路電圧(OCV)を比較する比較ステップとを含む、二次電池の診断方法である。
本発明の第4の態様は、第2の態様の二次電池の診断装置において、前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後であり充放電停止期間中の二次電池の開回路電圧(OCV)の電圧特性は、前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後の所定期間内の開回路電圧(OCV)の回復の速さであり、前記検出手段は、前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後の所定期間内の前記開回路電圧(OCV)の回復の速さの値を求める手段と、前記二次電池が劣化する過程で、正極の可逆容量と負極の可逆容量が一致したときの前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後の所定期間内の前記開回路電圧(OCV)の回復の速さの値として予め設定されている速さの値と、求められた前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後の所定期間内の前記開回路電圧(OCV)の回復の速さの値とを比較する手段とを含む、二次電池の診断装置、ないし、第2の態様の二次電池の診断方法において、前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後であり充放電停止期間中の二次電池の開回路電圧(OCV)の電圧特性は、前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後の所定期間内の開回路電圧(OCV)の回復の速さであり、前記検出ステップは、前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後の所定期間内の前記開回路電圧(OCV)の回復の速さの値を求めるステップと、前記二次電池が劣化する過程で、正極の可逆容量と負極の可逆容量が一致したときの前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後の所定期間内の前記開回路電圧(OCV)の回復の速さの値として予め設定されている速さの値と、求められた前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後の所定期間内の前記開回路電圧(OCV)の回復の速さの値とを比較するステップとを含む、二次電池の診断方法である。
本発明の第5の態様は、第1〜4の態様のいずれかの二次電池の診断装置において、更に、
前記二次電池が劣化する過程で、前記二次電池の可逆容量を決定する容量支配極が、正極と負極のいずれか一方から他方へ移行した移行点を判定する判定手段を有する、二次電池の診断装置。ないし、第1〜4の態様のいずれかの二次電池の診断方法において、更に、前記二次電池が劣化する過程で、前記二次電池の可逆容量を決定する容量支配極が、正極と負極のいずれか一方から他方へ移行した移行点を判定する判定ステップを有する、二次電池の診断方法である。
本発明の第6の態様は、第5の態様の二次電池の診断装置において、前記二次電池が劣化する過程で、前記二次電池の可逆容量を決定する容量支配極が、正極と負極のいずれか一方から他方へ移行した移行点を、累積充放電サイクル回数により示す、二次電池の診断装置、ないし、第5の態様の二次電池の診断方法において、前記二次電池が劣化する過程で、前記二次電池の可逆容量を決定する容量支配極が、正極と負極のいずれか一方から他方へ移行した移行点を、累積充放電サイクル回数により示す、二次電池の診断方法である。
本発明の第7の態様は、第5又は6の二次電池の診断装置において、更に、前記二次電池が劣化する過程で、前記二次電池の可逆容量を決定する容量支配極が、正極と負極のいずれか一方から他方へ移行した移行点以降の、前記二次電池の劣化状態の計時変化を検出して、前記二次電池の寿命性能を予測する寿命予測手段を有する、二次電池の診断装置、ないし、第5又は6の二次電池の診断方法において、更に、前記二次電池が劣化する過程で、前記二次電池の可逆容量を決定する容量支配極が、正極と負極のいずれか一方から他方へ移行した移行点以降の、前記二次電池の劣化状態の計時変化を検出して、前記二次電池の寿命性能を予測する寿命予測ステップを有する、二次電池の診断方法である。
本発明の第8の態様は、第5〜7の態様の二次電池の診断装置を含む二次電池制御システムにおいて、前記二次電池が劣化する過程で、前記二次電池の可逆容量を決定する容量支配極が、正極と負極のいずれか一方から他方へ移行した移行点に、前記二次電池に対する制御を変更する制御手段を有する、二次電池制御システム、ないし、第5〜7の態様の二次電池の診断方法を含む二次電池制御方法において、前記二次電池が劣化する過程で、前記二次電池の可逆容量を決定する容量支配極が、正極と負極のいずれか一方から他方へ移行した移行点に、前記二次電池に対する制御を変更する制御ステップを有する、二次電池制御方法である。
本発明の第9の態様は、第1〜7の態様の二次電池の診断装置を含む二次電池の充電装置、ないし、第1〜7の態様の二次電池の診断方法を含む二次電池の充電方法である。
本発明の第10の態様は、第1〜7の態様の二次電池の診断方法を実行するためのプログラムであり、本発明の第11の態様は、第1〜7の態様の二次電池の診断方法を実行するためのプログラムを記録した記録媒体である。
本発明を用いると、リチウムイオン二次電池の可逆容量の減少の主な原因となる極が一方の極から他方の極へ移行した時点(移行点)を正確かつ容易に判別できる効果がある。即ち、本発明では、正極と負極との何れの可逆容量が多いかを判別できる効果、従って、リチウムイオン二次電池の容量支配極が正極であるか負極であるかを判別できる効果がある。また、本発明を用いることにより、診断装置の構成を簡素化できる効果がある。また、本発明では、移行点以降の二次電池の可逆容量の減少に基づいて、リチウムイオン二次電池の寿命を正確に予測することができる効果がある。更には、本発明では、二次電池の可逆容量の減少の主因が負極である期間と正極である期間とを区別できるので、例えば、各期間に応じた種々の制御を行う構成を実現できる効果がある。
図1は、リチウムイオン二次電池に対して25℃で1Cでの充放電サイクルを行った際の、リチウムイオン二次電池の可逆容量と充放電サイクル回数との関係を示すグラフである。 図2は、充放電サイクルにおける放電期間後の10分の充放電休止期間の直後のリチウムイオン二次電池のOCVと、充放電サイクル回数との関係を示すグラフである。 図3は、第2回目、第200回目、第400回目、および第600回目の充放電サイクルのときの、放電期間後の10分の充放電休止期間の間のリチウムイオン二次電池のOCVと、時間との関係を示すグラフである。 図4は、本発明の実施形態の診断装置の構成を概略的に示す。 図5は、第1実施形態における診断装置の動作を示すフローチャートである。 図6は、第2実施形態における診断装置の動作を示すフローチャートである。 図7は、第3実施形態における診断装置の動作を示すフローチャートである。 図8は、リチウムイオン二次電池の充電を25℃で1Cで行った後、0.2Cで放電した際の容量維持率と、充放電サイクル回数との関係を示すグラフである。 図9は、リチウムイオン二次電池の充電を25℃で1Cで行った後、0.2Cで放電した際の容量維持率と、充放電サイクル回数との関係を示すグラフである。
本発明に到る過程では、下記の条件で実験を行った。
(1)使用するリチウムイオン二次電池:600mAh級
・正極
両面塗工正極:92mm×92mm×2枚
LiNi1/3Co1/3Mn1/3O2(92wt%)、カーボンブラック(4wt%)、PVdF(4wt%)
片面塗工量14mg/cmを24μmのAl箔に塗工後、プレスして真空乾燥
・負極
両面黒鉛負極:94mm×94mm×3枚
黒鉛(95wt%)、SBR(2.5wt%)、CMC(2.5wt%)
片面塗工量8.5mg/cmを12μmのCu箔に塗工後、プレスして真空乾燥。
・セパレータ
3DOM社PI(ポリイミド)セパレータ:96mm×96mm×4枚
・電解液
上記のものを積層した発電素子をアルミラミネート外装体に挿入し、1M LiPF6/EC+DEC(3:7)を6ml注液して封止。
(2)25℃、600mAでの充放電サイクル試験の条件
充電:600mA−4.2V、CCCV(30mA)
充電休止:10分
放電:600mA−2.8V、(CC)
放電休止:10分。
(3)25℃、120mAでの容量確認試験の条件
充電:120mA−4.2V、CCCV(6.5h)
充電休止:10分
放電:120mA−2.8V、CC
放電休止:10分
600mA充放電サイクル時の250サイクル毎に実施。
BOLは、リチウムイオン二次電池を使用開始する前の時点とし、EOLは、容量維持率80%を維持できなくなった時点とする。また、BOL時の容量支配極を正極とする。放電終止電圧(最小の開回路電圧)を2.8Vとする。放電開始時の電圧(最大の開回路電圧)は4.2Vとする。以下では、開回路電圧をOCVと記載する。
図1は、リチウムイオン二次電池に対して25℃で1Cでの充放電サイクルを行った際の、リチウムイオン二次電池の可逆容量と充放電サイクル回数との関係を示すグラフである。縦軸は、リチウムイオン二次電池の可逆容量(mAh)を示し、横軸は、充放電サイクル回数をその平方根として示す。図1のグラフの実線は、測定値に基づいて描かれたものであり、点線は、それらの測定値の関係性に最も近似する関数を示すものである。この関数は、y=−1.8898x+653.21であり、この関数と測定値との間での決定係数(R)は0.9758であった。
図1のグラフの実線の部分では、充放電サイクル回数が約400回(横軸の20)の位置に変曲点(上記の移行点に対応)があった。即ち、リチウムイオン二次電池の可逆容量に影響を及ぼす極、即ち、容量支配極が一方の極(正極)から他方の極(負極)へ移行した時点は、充放電サイクル回数が約400回の時点であることが分かった。
また、実験では、充放電サイクルにおける放電期間後の10分の充放電休止期間の直後のリチウムイオン二次電池のOCVを、所定の充放電サイクル回数毎に測定し、且つ10分の休止の間のリチウムイオン二次電池のOCVを、時間と対応させて測定した。
図2は、充放電サイクルにおける放電期間後の10分の充放電休止期間の直後のリチウムイオン二次電池のOCVと、充放電サイクル回数との関係を示すグラフである。図3は、第2回目、第200回目、第400回目、および第600回目の充放電サイクルのときの、放電期間後の10分の充放電休止期間の間のリチウムイオン二次電池のOCVと、時間との関係を示すグラフである。
図2のグラフの縦軸は、放電期間後の10分の充放電休止期間の直後のOCV(V)を示し、横軸は、充放電サイクル回数をその平方根として示す。図2のグラフに示されているように、OCVは、400回目の充放電サイクル(グラフ横軸の20)あたりまでは比例的に減少しているが、400回目の充放電サイクルあたりからは一定値に近い値となっている。即ち、このグラフから、400回目の充放電サイクルあたりでリチウムイオン二次電池の充放電の特性が変化したこと理解できる。
図3のグラフの縦軸は、リチウムイオン二次電池のOCV(V)を示し、横軸は、時間(秒)を示す。時間が0のとき、即ち、放電期間の終了直後は、規定された最小のOCV(2.8V)となっている。その後、充電期間が開始するまでの10分の間に、リチウムイオン二次電池のOCVは自然に少し回復する。このグラフは、その電圧の回復の特性を示すものである。また、このグラフでは、第400回目の充放電サイクルに関する曲線と第600回目の充放電サイクルに関する曲線とが実質的に重なっているので、1本の曲線のように表されている。
図3のグラフからは、600秒(10分)の時点でのOCVに関しては、第2回目の充放電サイクルと関連するものが最大であり、第400回目の充放電サイクルまでに漸次的に下がり、第400回目の充放電サイクル以降はほぼ一定になることが、理解できる。即ち、このグラフからも、図2のグラフと同様に、400回目の充放電サイクルあたりでリチウムイオン二次電池の充放電の特性が変化したことが理解できる。
図1のグラフと、図2および図3のそれぞれのグラフからは、同じ結果、即ち、グラフの変化する点が400回目の充放電サイクルあたりであることが、導き出された。この結果から、図2および図3のグラフに示されているリチウムイオン二次電池の充放電の特性の変化が、容量支配極が一方の極(正極)から他方の極(負極)へ移行したことを示すことが理解できる。
次に、リチウムイオン二次電池の容量支配極が一方の極から他方の極へ移行した時点(移行点)を決定するための1つの実施形態(第1実施形態)について説明する。第1実施形態では、二次電池の充放電サイクルの放電停止後であり充放電停止期間中の二次電池の開回路電圧の電圧特性として、二次電池の充放電サイクルの放電停止後の所定期間経過後の開回路電圧(OCV)を測定することにより、容量支配極が正極から負極へ移行した時点(累積充放電サイクル回数)、即ち、上記の移行点を決定する。この実施形態では、所定の充放電休止期間を10分とし、所定の充放電休止期間中の所定の時点を10分の時点とする。
図4は、移行点を決定する診断装置の構成を概略的に示す。移行点を決定する診断装置1は、データの入出力を行う入出力部2と、移行点に対応する所定電圧(実験等により決定された参照OCV)、行われた充放電サイクル回数(累積充放電サイクル回数)、および測定を行う所定の充放電サイクルの回を記憶する記憶部3と、所定の充放電サイクルの回の時の放電期間後の10分の充放電休止期間の直後のOCV(測定OCV)を測定する測定部4と、参照OCVと測定OCVとを比較する比較部5と、これら各部を制御する制御部6とを含む。この測定部4と比較部5を併せて検出手段と呼ぶ場合がある。図5は、第1実施形態における診断装置の動作を示すフローチャートである。この診断装置は、このフローチャートに基づくプログラムによって実現されてもよい。この診断装置の動作について、図5を参照して説明する。
記憶部に記憶される「行われた充放電サイクル回数(累積充放電サイクル回数)」は、充放電サイクルが行われる度に更新される構成とする。このような構成は周知であるので説明は省略する。
ステップS1.1において、入力部1を介して、記憶部3に、実験等により決定された参照OCVと、測定を行う所定の充放電サイクルの回とを含む初期データを記憶する。この参照OCVは、二次電池が劣化する過程で、正極の可逆容量と負極の可逆容量が一致したときの二次電池の充放電サイクルの放電停止後の所定期間経過後の開回路電圧(OCV)の値となる。測定を行う所定の充放電サイクルの回については、適宜に設定することが可能であり、例えば、測定を行う回の回数(例えば、第10回目、第20回目、・・・など)を示すデータを記憶する構成にすることも、測定を行う回の間隔(毎回、100回毎など)を示すデータを記憶する構成にすることもできる。また、測定を毎回行う場合には、記憶部3に「測定を行う所定の充放電サイクルの回」を記憶する必要はない。
ステップS1.2において、制御部6は、記憶部3に記憶されているデータに基づいて、現時点の充放電サイクルが、測定を行う所定の充放電サイクルの回であるか否かを判定する。所定の充放電サイクルの回ではないと判定された場合(図5のステップS1.2のNo)、次の充放電サイクルが行われる時まで待機し、その時に、再度、その充放電サイクルが、測定を行う所定の充放電サイクルの回であるか否かを判定する。
ステップS1.2において、現時点の充放電サイクルが、測定を行う所定の充放電サイクルの回であると制御部6が判断した場合、処理はステップS1.3へ進む。
ステップS1.3において、制御部6は、測定部5を用いて、その充放電サイクルの放電期間後の10分の充放電休止期間における10分の時点のOCV(測定OCV)を測定する。
次に、ステップS1.4において、制御部6は、比較部5を用いて、記憶部6に記憶されている参照OCVと、測定部4により測定された測定OCVとを比較する。測定OCVが参照OCV以下ではない場合、処理はステップS1.2へ戻る。測定OCVが参照OCV以下である場合はステップS1.5へ進み、制御部6は、その充放電サイクルの回が、可逆容量の低下の傾向が変わる移行点であると判定する。即ち、制御部6は、その充放電サイクルの回の時点が、容量支配極が一方の極から他方の極へ移行した時点であると判定する。
なお、第1実施形態では、OCVを測定する時点を放電期間の10分後と設定したが、OCVを測定する時点は、これには限定されない。例えば、図3のグラフに基づくと、放電期間終了からある程度の時間が経過した後は、各回の充放電サイクル後のOCVの差異が明確になる。従って、各回の充放電サイクル後のOCVの差異が明確になる時点であれば、何れの時点のOCVを用いてもよい。
以上が、第1実施形態における移行点を決定する診断装置の動作である。記憶部は、診断装置に上記の動作を行わせるプログラムを記憶いしている。
次に、リチウムイオン二次電池の容量支配極が一方の極から他方の極へ移行した時点(移行点)を決定するための別の実施形態(第2実施形態)について説明する。第2実施形態では、充放電サイクルの放電期間終了後の充放電休止期間中の所定期間におけるOCVの上昇速度(ΔOCV)に基づいて移行点を決定する。
第2実施形態の診断装置は、ハードウェアの構成としては第1実施形態の診断装置と同様の構成を有するが、OCVの測定方法と、移行点を決定する際に用いる比較対象とが異なるので、診断装置の各部は、それらに対応した構成を備える。
第2実施形態では、放電期間終了後の所定期間を、10秒後の時点から40秒後の時点までの30秒間とし、その30秒間における1秒あたりのOCVの上昇速度を比較するものとする。従って、記憶部3には、実験等により決定されたOCVの上昇速度(参照ΔOCV)が記憶される。この参照ΔOCVは、二次電池が劣化する過程で、正極の可逆容量と負極の可逆容量が一致したときの二次電池の充放電サイクルの放電停止後の所定期間内の前記開回路電圧(OCV)の回復の速さの値となる。測定部4は、放電期間終了後の10秒後から40秒後までの30秒間のOCVを測定する構成を備える。比較部5は更に、測定部4で測定された30秒間のOCVに基づいて、その30秒間における1秒あたりのOCVの上昇速度(測定ΔOCV)を計算する構成(計算手段)と、基準ΔOCVと測定ΔOCVとを比較する構成を備える。制御部6は、これら各部を制御する構成を備える。図6は、第2実施形態における診断装置の動作を示すフローチャートである。この診断装置の動作について、図6を参照して説明する。
ステップS2.1において、入出力部2を介して、記憶部3に、実験等により決定された参照ΔOCVと、測定を行う所定の充放電サイクルの回とを含む初期データを記憶する。測定を行う所定の充放電サイクルの回については、ステップS1.1と同様に、適宜に設定することが可能である。
ステップS2.2において、制御部6は、記憶部に記憶されているデータに基づいて、現時点の充放電サイクルが、測定を行う所定の充放電サイクルの回であるか否かを判定する。所定の充放電サイクルの回ではないと判定された場合(図6のステップS2.2のNo)、次の充放電サイクルが行われる時まで待機し、その時に、再度、その充放電サイクルが、測定を行う所定の充放電サイクルの回であるか否かを判定する。
ステップS2.2において、現時点の充放電サイクルが、測定を行う所定の充放電サイクルの回であると制御部6が判断した場合、処理はステップS2.3へ進む。
ステップS2.3において、制御部6は、測定部4を用いて、その充放電サイクルの放電期間後の充放電休止期間中の10秒の時点から40秒の時点までの30秒間のOCVを測定する。
ステップS2.4において、制御部6は、比較部の計算手段を用いて、その30秒間に測定されたOCVから、その30秒間における1秒あたりのOCVの上昇速度(測定ΔOCV)を計算する。
次に、ステップS2.5において、制御部6は、比較部5を用いて、記憶部3に記憶されている参照ΔOCVと、比較部5の計算手段により計算された測定ΔOCVとを比較する。測定ΔOCVが参照ΔOCV以下ではない場合、処理はステップS2.2へ戻る。測定ΔOCVが参照ΔOCV以下である場合はステップS2.6へ進み、制御部6は、その充放電サイクルの回が、可逆容量の低下の傾向が変わる移行点であると判定する。即ち、制御部6は、その充放電サイクルの回の時点が、容量支配極が一方の極から他方の極へ移行した時点であると判定する。
なお、第2実施形態では、ΔOCVを求めるためのOCVの測定期間を、放電期間終了後の充放電休止期間の10秒の時点から40秒の時点までの30秒間としたが、OCVの測定期間はこれに限定されない。ΔOCVを求めるためのOCVの測定期間は、各回の充放電サイクル後の充放電休止期間中のΔOCVの差異が明確になる期間であれば、何れの期間としてもよい。
以上が、第2実施形態における移行点を決定する診断装置の動作である。記憶部は、診断装置に上記の動作を行わせるプログラムを記憶いしている。
なお、上記の実施形態では、使用中のリチウムイオン二次電池の容量支配極の移行点を判定する方法として、実験により電圧(参照OCV)や電圧の上昇速度(ΔOCV)、即ち、基準となる数値(参照値)を予め求めておき、それを記憶部に記憶して、その参照値と実測値とを比較する方法を用いたが、それ以外の方法も可能である。
例えば、使用中のリチウムイオン二次電池の移行点を決定することもでき、第1実施形態のようにOCVを用いる場合、[第1ステップ]所定の充放電サイクル回数の時に、放電期間後の10分の充放電休止期間の10分の時点でOCVを測定し、[第2ステップ]最新の測定されたOCVから所定の測定数だけ遡ったOCVまでのそれぞれのOCV(過去の所定数のOCV)が、それらOCVの平均値の所定の偏差内にあるか否かを判定し、[第3ステップ]過去の所定数のOCVがそれらOCVの平均値の所定の偏差内にある場合に、その中の最も古いOCVを測定した時点(充放電サイクル回数)を、移行点と決定することもできる。第2実施形態のようにΔOCVを用いる場合も、上記と同様に、使用中のリチウムイオン二次電池の移行点を決定することができる。なお、このような構成の場合、移行点が決定される時期が少し遅れることになる欠点はある。
次に、リチウムイオン二次電池のEOLを予測するための構成(第3実施形態)について説明する。本発明では、リチウムイオン二次電池のEOLを予測する際に、従来技術のようにリチウムイオン二次電池の使用開始時からの全ての測定値を用いるのではなく、本発明により求められた移行点より後の測定値を用いる。
第3実施形態の診断装置は、ハードウェアの構成としては第1実施形態または第2実施形態の診断装置と同様であるが、測定部4は、移行点以降のリチウムイオン二次電池の所定の充放電サイクルの回の充電期間直後の可逆容量を測定あるいは推定する構成を備え、記憶部3は更に、リチウムイオン二次電池のBOL時の可逆容量(初期可逆容量)と、測定あるいは推定された可逆容量と、その充放電サイクルの回(累積充放電サイクル回数)とを記憶する構成を備え、比較部5の計算手段は更に、記憶部3に記憶されている初期可逆容量と測定あるいは推定された可逆容量とに基づいて容量維持率を計算する構成と、容量維持率と累積充放電サイクル回数との関係を関数にする構成とを備える。図7は、第3実施形態における診断装置の動作を示すフローチャートである。以下に、この診断装置の動作について、図7を参照して説明する。
なお、第3実施形態は、移行点を決定する構成として第1実施形態または第2実施形態の構成を含むが、その構成については既に説明しているので、ここでは省略する。
ステップS3.1において、入出力部2を介して、記憶部3に、リチウムイオン二次電池のBOL時の可逆容量(初期可逆容量)を記憶する。なお、ステップS3.1において、第1実施形態のステップS1.1または第2実施形態のステップS2.1において記憶されるデータも記憶されるが、図7では記載を省略している。
ステップS3.2は、第1実施形態のステップS1.2〜S1.4、または第2実施形態のステップS2.2〜S2.5と同じステップを含む。即ち、可逆容量の測定あるいは推定の対象とされた充放電サイクルの時点が、容量支配極が一方の極から他方の極へ移行した時点、即ち、移行点であるか否かを判定する。ステップS3.2において、可逆容量の測定あるいは推定の対象とされた充放電サイクルの時点が移行点であると判定された場合、処理はステップS3.3へ進む。
ステップS3.3において、制御部6は、測定部4を用いて、移行点以降の所定の充放電サイクルの回の充電期間直後の可逆容量を測定あるいは推定し、その測定あるいは推定を行った充放電サイクルの回(累積充放電サイクル回数)と測定あるいは推定された可逆容量とを関連付けて、記憶部3に記憶する。
ステップS3.4において、制御部6は、比較部5の計算手段を用いて、記憶部3に記憶されている初期可逆容量と測定あるいは推定された可逆容量とに基づいて、それぞれの充放電サイクルの回(累積充放電サイクル回数)に関して、容量維持率を計算する。
ステップS3.5において、制御部6は、所定数の累積充放電サイクル回数と容量維持率との組が揃った時点で、それら複数の累積充放電サイクル回数と複数の容量維持率との関係性に最も近似する関数(一次関数)、Y=aX+b(Yは容量維持率、Xは累積充放電サイクル回数)を導出する。この関数を求める際には回帰分析を用いることができるが、回帰分析の詳細については周知であるので、ここでは説明を省略する。
ステップS3.6において、制御部6は、ステップS3.5で得られた関数を用いて、リチウムイオン二次電池のEOL時の累積充放電サイクル回数を求める。この実施形態では、EOLは、容量維持率80%を維持できなくなった時点としている。従って、導出した一次関数、Y=aX+b、のY=80、a=定数、b=100として、EOL時(容量維持率が80%になる時点)の累積充放電サイクル回数を求めることができる。
なお、第3実施形態では、移行点以降の所定の充放電サイクルの回の可逆容量を測定あるいは推定する構成としたが、リチウムイオン二次電池のBOLの時点から可逆容量を測定する構成としてもよく、その場合は、複数の累積充放電サイクル回数と複数の容量維持率との関係性に最も近似する関数を導出する際に、単に、移行点以降に測定あるいは推定された可逆容量を用いるように構成すればよい。
以上が、第3実施形態におけるリチウムイオン二次電池のEOLを予測する診断装置の動作である。記憶部は、診断装置に上記の動作を行わせるプログラムを記憶している。
以下では、図8および図9を参照して、第3実施形態により求められるEOLと従来技術により求められるEOLとの差異を明確にするための説明を行う。
図8および図9は、リチウムイオン二次電池の充電を25℃で1Cで行った後、0.2Cで放電した際の容量維持率と、充放電サイクル回数との関係を示すグラフである。グラフでは、縦軸が容量維持率(%)を示し、リチウムイオン二次電池を最初に使用する時の満充電の状態での容量維持率を100%としている。横軸は充放電サイクルの回数を示すが、回数は、回数の平方根として示されている。例えば、グラフの横軸の20は、400回を表す。
図8および図9のグラフにおいて、「〇」で示す複数の点のそれぞれは、実際に測定した点(以下、測定点という)である。例えば、図8のグラフの左側から2つ目の〇は、充放電サイクル回数が約250回のときの容量維持率が約99%であったことを示し、左側から3つ目の〇は、充放電サイクル回数が約500回のときの容量維持率が約97.5%であったことを示す。
図8のグラフの点線の直線は、サイクル回数が0の時点からの全ての測定点に基づいて導き出した、それら測定点の関係性に最も近似する関数を表すものである。このように、BOLからの全ての測定点に基づいて関数を導出する手法が、上記の「背景技術」に記載した従来技術の手法である。この従来技術の手法で求めた関数はy=−0.17x+100であった。この関数と測定点との間での決定係数(R)は0.8437であった。
このy=−0.17x+100という関数に基づくと、容量維持率が80%になる時点、即ち、規定されたEOLを迎える時点は、充放電サイクル回数が6400回(グラフ横軸の80)を越えたかなり先の時点と予測される。
図9では、図8に記載している測定点のうち、本発明に従って求められたリチウムイオン二次電池の挙動が変化する点(移行点)以降の複数の測定点を記載している。この例では、リチウムイオン二次電池の可逆容量の減少の傾向の移行点は、充放電サイクル回数が約400回のときとされている。従って、図8に示す複数の測定点のうち、左側の2つの測定点は、充放電サイクル回数が400回になる以前のものであので、図9には記載されていない。
図9の点線の直線は、図9に示す複数の測定点に基づいて導き出した、それら測定点の関係性に最も近似する関数を表すものである。この関数はy=−0.3321x+105.02であり、この関数と、移行点以降の複数の測定点との間での決定係数(R)は0.9809であった。
このy=−0.3321x+105.02という関数に基づくと、容量維持率が80%になる時点(グラフでは「●」で示す)、即ち、規定されたEOLを迎える時点は、充放電サイクル回数が約5600回の時点と予測される。
上記の決定係数からも判断できるように、リチウムイオン二次電池の可逆容量の減少の傾向の移行点以降の挙動については、本発明の技術により求めた関数のほうが、実際の挙動をより良く表している。従って、従来技術で求められたEOL(充放電サイクル回数が6400回を越えたかなり先の時点)よりも、本発明の技術により求められたEOL(充放電サイクル回数が5600回の時点)のほうが、理論的には、実際のEOLに近い。
なお、y=−0.3321x+105.02という関数に基づくと、充放電サイクル回数が0回のときの容量維持率が約105%となるが(図9のグラフでは「●」で示す)、この105%という容量維持率は、負極の不可逆容量に基づいて決定される可逆容量に対応するものである。これについては、上記の「発明が解決しようとする課題」でも説明したように、移行点より前のリチウムイオン二次電池の可逆容量に関しては、負極よりも正極の影響のほうが大きい(正極の可逆容量のほうが少ない)。従って、移行点より前では、たとえ負極の不可逆容量に基づいて決定される可逆容量が、正極の不可逆容量に基づいて決定される可逆容量より多くとも、正極の不可逆容量に基づいて決定される可逆容量が実際に使用できる可逆容量となる。即ち、充放電サイクル回数が0回のときの実際の可逆容量は、図8に示す容量維持率100%に対応する可逆容量となる。
上記では第1ないし第2実施形態について説明したが、更に別の実施形態では、リチウムイオン二次電池を良好な状態に保つために、第1実施形態または第2実施形態の診断装置を応用することができる。以下では第1実施形態を用いた応用例について説明する。
リチウムイオン二次電池の使用環境を制御する制御装置が、リチウムイオン二次電池を良好な状態に保つためには、移行点の前後で、即ち、容量支配極が正極である期間と容量支配極が負極である期間とで、異なる制御、例えば、充放電の際の電流や温度などを変更する制御を行う必要がある。そのような制御装置において、本発明の第1実施形態または第2実施形態を応用することで、移行点を決定することができるので、例えば、第1実施形態のステップS1.4または第2実施形態のステップS2.5においてNoの場合には、一方の極を主に考慮する制御を行い、第1実施形態のステップS1.4または第2実施形態のステップS2.5においてYesの場合には、他方の極を主に考慮する制御を行うように、制御装置を構成することができる。
また、上記の実施形態では、リチウムイオン二次電池を例として用いたが、本発明は、他の電池にも適用できる。詳細には、本発明は、可逆容量の減少の主因となる正極および負極の劣化を伴う再充電可能な電池であって、使用開始後の初期には正極と負極とのうちの一方の極のほうが他方の極よりも劣化が多いため、一方の極が可逆容量の減少に大きく関与するが、一方の極よりも他方の極のほうが劣化が速く、一方の極および他方の極の双方の劣化が進むと、或る時点からは一方の極の劣化よりも他方の極の劣化のほうが多くなり、他方の極が可逆容量の減少に大きく関与するという特性を有する電池に、適用することができる。
本発明は、上記のような特性を有する電池の状態を診断するために使用することができる。
1 診断装置
2 入出力部
3 記憶部
4 測定部
5 比較部
6 制御部

Claims (12)

  1. 正極と負極を有する二次電池の可逆容量を決定する容量支配極を検出する二次電池の診断装置において、前記二次電池の診断装置は、
    正極の可逆容量と負極の可逆容量のいずれが大きいか判定することにより二次電池の可逆容量を決定する容量支配極を検出する検出手段を有する、
    二次電池の診断装置。
  2. 請求項1に記載の二次電池の診断装置において、
    前記検出手段は、前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後であり充放電停止期間中の二次電池の開回路電圧(OCV)の電圧特性に基づいて、正極の可逆容量と負極の可逆容量のいずれが大きいか判定する、
    二次電池の診断装置。
  3. 請求項2に記載の二次電池の診断装置において、
    前記検出手段は、
    前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後であり充放電停止期間中の二次電池の開回路電圧(OCV)の電圧特性として、前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後の所定期間経過後の開回路電圧(OCV)を測定する測定部と、
    正極の可逆容量と負極の可逆容量が一致したときの前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後の所定期間経過後の開回路電圧(OCV)の値として予め設定されている電圧値と、前記測定部において測定された、前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後の所定期間経過後の開回路電圧(OCV)を比較する比較部とを含む、
    二次電池の診断装置。
  4. 請求項2に記載の二次電池の診断装置において、
    前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後であり充放電停止期間中の二次電池の開回路電圧(OCV)の電圧特性は、前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後の所定期間内の開回路電圧(OCV)の回復の速さであり、
    前記検出手段は、
    前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後の所定期間内の前記開回路電圧(OCV)の回復の速さの値を求める手段と、
    前記二次電池が劣化する過程で、正極の可逆容量と負極の可逆容量が一致したときの前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後の所定期間内の前記開回路電圧(OCV)の回復の速さの値として予め設定されている速さの値と、求められた前記二次電池の充放電サイクルの放電停止後の所定期間内の前記開回路電圧(OCV)の回復の速さの値とを比較する手段とを含む、
    二次電池の診断装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の二次電池の診断装置において、更に、
    前記二次電池が劣化する過程で、前記二次電池の可逆容量を決定する容量支配極が、正極と負極のいずれか一方から他方へ移行した移行点を判定する判定手段を有する、
    二次電池の診断装置。
  6. 請求項5に記載の二次電池の診断装置において、前記二次電池が劣化する過程で、前記二次電池の可逆容量を決定する容量支配極が、正極と負極のいずれか一方から他方へ移行した移行点を、累積充放電サイクル回数により示す、二次電池の診断装置。
  7. 請求項5又は6に記載の二次電池の診断装置において、更に、
    前記二次電池が劣化する過程で、前記二次電池の可逆容量を決定する容量支配極が、正極と負極のいずれか一方から他方へ移行した移行点以降の、前記二次電池の劣化状態の計時変化を検出して、前記二次電池の寿命性能を予測する寿命予測手段を有する、
    二次電池の診断装置。
  8. 請求項5〜7のいずれか一項に記載の二次電池の診断装置を含む二次電池制御システムにおいて、
    前記二次電池が劣化する過程で、前記二次電池の可逆容量を決定する容量支配極が、正極と負極のいずれか一方から他方へ移行した時点に、前記二次電池に対する制御を変更する制御手段を有する、
    二次電池制御システム。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の二次電池の診断装置を含む二次電池の充電装置。
  10. 正極と負極を有する二次電池の可逆容量を決定する容量支配極を検出する二次電池の診断方法において、前記二次電池の診断方法は、
    正極の可逆容量と負極の可逆容量のいずれが大きいか判定することにより二次電池の可逆容量を決定する容量支配極を検出する検出ステップを有する、
    二次電池の診断方法。
  11. 請求項10に記載の方法を実行するためのプログラム。
  12. 請求項10に記載の方法を実行するためのプログラムを記録した記録媒体。
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