JP2019185434A - 制御装置、制御システム及び制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】産業機械の異常を検知する技術を提供することである。【解決手段】実施形態の制御装置は、制御部と、データ取得部と、傾向値取得部と、閾値取得部と、異常判定部とを持つ。制御部は、産業機械の動作を制御する。データ取得部は、前記動作によって前記産業機械に生じ、加速度センサが測定した振動の大きさを示すデータを取得する。傾向値取得部は、前記データに基づいて、振動の大きさの時間変化の傾向を示す値である第一の値を取得する。閾値取得部は、前記振動の大きさと同じ次元の所定の値に基づいて、前記振動の大きさの時間変化の傾向を示す値と同じ次元の値である第二の値を取得する。異常判定部は、前記第一の値と前記第二の値とに基づいて、前記産業機械に異常が生じているか否かを判定する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、制御装置、制御システム及び制御方法に関する。
従来、産業機械の異常やその兆候は、ユーザが自身の経験に基づいて判断していた。そのため、産業機械の異常やその兆候が気づかれない場合があった。
特開2000−259222号公報 特開2003−280707号公報 特開2017−64860号公報
本発明が解決しようとする課題は、産業機械の異常を検知する技術を提供することである。
実施形態の制御装置は、制御部と、データ取得部と、傾向値取得部と、閾値取得部と、異常判定部とを持つ。制御部は、産業機械の動作を制御する。データ取得部は、前記動作によって前記産業機械に生じ、加速度センサが測定した振動の大きさを示すデータを取得する。傾向値取得部は、前記データに基づいて、前記振動の大きさの時間変化の傾向を示す値である第一の値を取得する。閾値取得部は、前記振動の大きさと同じ次元の所定の値に基づいて、前記振動の大きさの時間変化の傾向を示す値と同じ次元の値である第二の値を取得する。異常判定部は、前記第一の値と前記第二の値とに基づいて、前記産業機械に異常が生じているか否かを判定する。
実施形態の制御システム100の具体的なシステム構成を示す図。 実施形態における工作機械1と加速度センサ2の取り付け位置との具体例を示す図。 実施形態の制御装置3の構成の具体例を示す図。 実施形態における測定データ情報の具体例を示す図。 実施形態における試運転プログラムによる制御の具体例を示す図。 実施形態の制御システム100における試運転プログラムの具体的な処理の流れを示すフローチャート。 変形例の制御システム100aの具体例を示す図。
(実施形態)
図1は、実施形態の制御システム100の具体的なシステム構成を示す図である。制御システム100は、工作機械1、加速度センサ2−1〜2−N(Nは1以上の整数)及び制御装置3を備える。工作機械1は、ボールねじ軸受け又はボールねじによって構成された駆動可能な部材を備え、自装置に取り付けられた負荷を加工する。
加速度センサ2−1〜2−Nは、工作機械1に取り付けられ、工作機械1に生じる工作機械1の振動の大きさを取得する。以下、加速度センサ2−1〜2−Nをそれぞれ区別しない場合、加速度センサ2という。加速度センサ2は、3次元空間の直交する3方向ごとに、工作機械1に生じる各軸方向の振動の大きさを取得する。工作機械1に生じる各軸方向の振動の大きさとは、各軸方向の加速度センサ2の加速度の大きさである。
制御装置3は、工作機械1の動作を制御し、工作機械1に異常が生じているか否かを判定する。
図2は、実施形態における工作機械1と加速度センサ2の取り付け位置との具体例を示す図である。
工作機械1は、駆動可能な部材として、X軸部材101、Y軸部材102、Z軸部材103、W軸部材104−1及び104−2を備える。X軸部材101は、ボールねじ軸受け及びボールねじを備える。X軸部材101は、制御装置3の制御によって回転するボールねじの動きによって、所定の一軸方向の動作をする。以下、簡単のため、X軸部材101が動作する方向に向いた軸をX軸とする直交座標XYZを用いて説明を行う。Y軸部材102は、ボールねじ軸受け及びボールねじを備える。Y軸部材102は、制御装置3の制御によって回転するボールねじの動きによって、Y軸方向の動作をする。Z軸部材103は、ボールねじ軸受け及びボールねじを備える。Z軸部材103は、制御装置3の制御によって回転するボールねじの動きによって、Z軸方向の動作をする。W軸部材104−1及び104−2は、ボールねじ軸受け及びボールねじを備える。W軸部材104−1及び104−2は、制御装置3の制御によって回転するボールねじの動きによって、W軸方向の動作をする。
図2において、15個の加速度センサが工作機械1に取り付けられている。加速度センサ2−1〜2−3は、X軸部材101又は周辺に取り付けられている。加速度センサ2−1〜2−3は、主にX軸部材101が動作することで生じる振動を取得する。加速度センサ2−4〜2−6は、Y軸部材102又は周辺に取り付けられている。加速度センサ2−4〜2−6は、主にY軸部材102が動作することで生じる振動を取得する。加速度センサ2−7〜2−9は、Z軸部材103又は周辺に取り付けられている。加速度センサ2−7〜2−9は、主にZ軸部材103が動作することで生じる振動を取得する。加速度センサ2−10〜2−12は、W軸部材104−1又は周辺に取り付けられている。加速度センサ2−10〜2−12は、主にW軸部材104−1が動作することで生じる振動を取得する。加速度センサ2−13〜2−15は、W軸部材104−2又は周辺に取り付けられている。加速度センサ2−13〜2−15は、主にW軸部材104−2が動作することで生じる振動を取得する。以下、各加速度センサ2によって大きさが取得される振動、を生じる駆動可能な部材を、測定対象の部材という。
具体的には、例えば、加速度センサ2−1は、X軸部材101の一端のボールねじ軸受けに取り付けられる。加速度センサ2−2は、例えば、X軸部材101のボールねじのナットに取り付けられる。加速度センサ2−3は、例えば、X軸部材101の他端のボールねじ軸受けに取り付けられる。加速度センサ2−4は、例えば、Y軸部材102の一端のボールねじ軸受けに取り付けられる。加速度センサ2−5は、例えば、Y軸部材102のボールねじのナットに取り付けられる。加速度センサ206は、例えば、Y軸部材102の他端のボールねじ軸受に取り付けられる。加速度センサ2−7は、例えば、Z軸部材103の一端に取り付けられる。加速度センサ2−8は、例えば、Z軸部材103のボールねじのナットに取り付けられる。加速度センサ2−9は、例えば、Z軸部材103の他端に取り付けられる。加速度センサ2−10は、例えば、W軸部材104−1の一端のボールねじ軸受に取り付けられる。加速度センサ2−11は、例えば、W軸部材104−1のボールねじのナットに取り付けられる。加速度センサ2−12は、例えば、W軸部材104−1の他端のボールねじ軸受に取り付けられる。加速度センサ2−13は、例えば、W軸部材104−2の一端のボールねじ軸受けに取り付けられる。加速度センサ2−14は、例えば、W軸部材104−2のボールねじのナットに取り付けられる。加速度センサ2−15は、例えば、W軸部材104−2の他端のボールねじ軸受けに取り付けられる。
図3は、実施形態の制御装置3の構成の具体例を示す図である。制御装置3は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備える。制御装置3は、制御プログラムを実行することによって、入力部31、試運転プログラム記憶装置32、工作機械制御部33、測定データ記憶装置34、測定値取得部35、算出部36、閾値取得部37、異常判定部38及び表示部39を備える装置として機能する。なお、制御装置3の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。制御プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
入力部31は、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、タブレット等)、ボタン、タッチパネル等の既存の入力装置を用いて構成される。入力部31は、ユーザの指示を制御装置3に入力する際にユーザによって操作される。入力部31は、入力装置を制御装置3に接続するためのインタフェースであっても良い。この場合、入力部31は、入力装置においてユーザの入力に応じ生成された入力信号を制御装置3に入力する。
試運転プログラム記憶装置32は、磁気ハードディスクや半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。試運転プログラム記憶装置32は、加工用制御プログラム及び試運転プログラムを記憶する。加工用制御プログラムは、工作機械1に負荷を加工させるように工作機械1を動かすコンピュータプログラムである。試運転プログラムは、工作機械1の点検のために実行されるプログラムである。試運転プログラムは、工作機械1に点検のための所定の動作を行わせるコンピュータプログラムである。試運転プログラムは、プログラムが実行されると、プログラムの実行が開始された時刻を時間原点として、予め定められた所定の時刻ごとに所定の動作を工作機械1に行わせる。所定の動作は、例えば、往復運動である。試運転プログラムは、例えば、工作機械1が無負荷の時(以下「無負荷時」という。)に、予め定められた所定の時刻ごとに所定の動作を工作機械1に行わせる。
試運転プログラムは、駆動可能な部材をひとつずつ動作させるプログラムであることが望ましい。試運転プログラムは、例えば、まず、X軸部材101だけを動作させ、次に、Y軸部材102だけを動作させる。試運転プログラムは、Y軸部材102を動作させた後、次に、Z軸部材103だけを動作させる。試運転プログラムは、Z軸部材103を動作させた後、次に、W軸部材104−1だけを動作させる。試運転プログラムは、最後に、W軸部材104−2だけを動作させる。このように、駆動可能な部材を個別に、ひとつずつ動作させることで、異常が生じた部材をユーザが特定することが容易になる。
工作機械制御部33は、試運転プログラム記憶装置32に記憶された加工用制御プログラム又は試運転プログラムを実行することで工作機械1を制御する。
測定データ記憶装置34は、磁気ハードディスクや半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。測定データ記憶装置34は、測定データ情報を記憶する。測定データ情報は、工作機械1に取り付けられた加速度センサ2が測定した時系列の測定データを示す情報であって、試運転プログラムが工作機械制御部33によって実行された時の測定データである。
図4は、実施形態における測定データ情報の具体例を示す図である。測定データ情報は、加速度センサ2ごとに、例えば、図4に示す測定データ情報テーブル110として、測定データ記憶装置34に記憶される。図4は、加速度センサ2のひとつが測定した測定データを示す測定データ情報の具体例である。測定データ情報テーブル110は、”時刻”ごとに、レコードをもつ。各レコードは、”時刻”及び”センサ値”の各値をもつ。”時刻”は、測定された時刻を表す。”センサ値”は、加速度センサ2が取得した振動の大きさを表す。
例えば、レコード111は、加速度センサ2が時刻t2に測定した振動の大きさが5であったことを示す。
図3の説明に戻る。測定値取得部35は、加速度センサ2が測定した時系列の測定データを取得する。測定値取得部35は、取得した時系列の測定データを測定データ記憶装置34に記録する。
算出部36は、測定データ記憶装置34に記憶された時系列の測定データを取得して、振動の大きさの時間変化の傾向を示す値(以下「傾向値」という。)を算出する。算出部36が算出した傾向値は、測定データ記憶装置34に記憶される。
傾向値は、どのような値でもよく、例えば、品質工学のSN比であってもよい。以下、簡単のため、傾向値が品質工学のSN比であることを仮定して説明を行う。
算出部36は具体的には、以下の処理を実行することで品質工学のSN比における望小特性のSN比を算出する。測定データは、重力加速度の影響を含んだデータである。そのため、算出部36は、まず、取得した測定データに対して、以下の式(1)及び式(2)の計算を行うことで、重力加速度の影響を取り除いたデータを算出する。式(1)及び式(2)において、Yは、時刻tにおけるセンサ値である。式(1)及び式(2)において、yは、時刻tにおけるセンサ値Yに対して式(1)及び式(2)の右辺の計算が適用された後の値である。以下、yを補正後測定データという。式(1)においてαは、測定データに含まれる重力加速度の影響を取り除くための定数であって、工作機械1に応じた値である。具体的には、式(1)は、ローパスフィルタの働きをする式であり、式(2)はハイパスフィルタの働きをする式である。なお望小特性とは、小さいほどよい質であることを示す非負のスカラー値で質が評価される特性である。なお、Sの初期値であるSは、Yである。
式(2)によってyを算出した後、算出部36は、以下の式(3)及び(4)を計算することで、品質工学のSN比における望小特性のSN比であるSN1を算出する。
なお、センサ値Yは、加速度センサ2の所定の方向の振動の大きさであってもよいし、以下の式(5)で表される値であってもよい。
式(5)において、lは、加速度センサ2が測定した時刻tにおけるX軸方向の加速度の大きさであり、mは、時刻tにおけるY軸方向の加速度の大きさであり、nは、時刻tにおけるZ軸方向の加速度の大きさである。式(5)は、加速度センサ2に生じる各方向への加速度の合成ベクトルの大きさである。そのため、算出部36が、式(5)で定義されるセンサ値Yに基づいて、SN1を算出する機能部である場合、ユーザは、加速度センサ2の取り付けの向きを意識することなく加速度センサ2を工作機械1に取り付けることができる。
閾値取得部37は、算出部36が算出する品質工学のSN比と比較可能な次元の閾値を取得する。具体的には、算出部36が式(4)で表されるSN比を算出する場合、閾値取得部37は、以下の式(6)を計算することで、閾値SNT1を取得する。なお、mは、振動の大きさと同じ次元をもつ所定の値である。
異常判定部38は、算出部36が算出した傾向値と閾値取得部37が算出した閾値とを取得して、工作機械1の所定の部材に異常が起きているか否かを判定する。具体的には、異常判定部38は、SN1がSNT1よりも小さな値になると、異常が起きていると判定する。
図5は、実施形態における試運転プログラムによる制御の具体例を示す図である。
図5の横軸は時間を表す。図5の縦軸は、工作機械の所定の部材の動きの速さを示す。所定の部材は、例えば、X軸部材101である。工作機械制御部33は、試運転プログラムを実行することで所定の部材の各時間における動きの速さを、図5に示す速さであるように制御する。
図5において、時刻t0から時刻t1までの期間は、所定の部材が停止している期間である。時刻t1から時刻t2までの期間は、所定の部材が加速されている期間である。時刻t2から時刻t3までの期間は、所定の部材が一定速度で動く期間である。時刻t3から時刻t4までの時間は、所定の部材が減速される期間である。時刻t4から時刻t5までの期間は、所定の部材が停止している期間である。時刻t5から時刻t6までの期間は、時刻t1から時刻t2までの期間における動きの方向とは逆方向に向けて、所定の部材が加速されている期間である。時刻t6から時刻t7までの期間は、時刻t2から時刻t3までの期間における動きの方向とは逆方向に向かって、所定の部材が一定速度で動いている期間である。時刻t7から時刻t8までの期間は、所定の部材が減速される期間である。時刻t8以降の期間は、所定の部材が停止している期間である。
以下、所定の部材が停止している期間を停止期間という。停止期間は、例えば、時刻t0から時刻t1までの期間と、時刻t4からt5までの期間と、時刻t8以降の期間とである。
以下、所定の部材が加速又は減速されている期間を、加減速期間という。加減速期間は、例えば、時刻t1からt2までの期間と、t3からt4までの期間と、t5からt6までの期間と、t7からt8までの期間とである。
以下、所定の部材が一定速度で動いている期間を、定速期間という。定速期間は、例えば、時刻t2から時刻t3までの期間と、時刻t6から時刻t7までの期間とである。
算出部36は、停止期間、定速期間及び加減速期間ごとに、異なる品質工学のSN比を算出してもよい。算出部36は、停止期間又は定速期間における傾向値として、例えば、静特性の望目特性のSN比を算出してもよい。算出部36は、停止期間又は定速期間における傾向値として、例えば、望小特性のSN比を算出してもよい。算出部36は、加減速期間における傾向値として、例えば、動特性のSN比を算出してもよい。このように、停止期間、定速期間及び加減速期間ごとに異なる品質工学のSN比を算出することで、制御装置3が異常を検知する精度を高めることができる。
算出部36は、停止期間、定速期間及び加減速期間よりも短い時間間隔ごとに、品質工学のSN比を算出してもよい。このように、品質工学のSN比を算出することで、部材がどこに存在する時に、異常が起きるかを制御装置3は検知することができる。また、部材がどのような動きをする時に、異常が起きるかを制御装置3は検知することができる。
図6は、実施形態の制御装置3が工作機械1に異常が起きているか否かを調べる具体的な処理の流れを示すフローチャートである。
加速度センサ2が、試運転プログラムにしたがった工作機械1の動作によって生じる測定対象の部材の振動データを取得する(ステップS101)。具体的には、例えば、まず、工作機械制御部33によってX軸の試運転プログラムが実行されることでX軸部材101が所定の動作をしている時に生じる振動の大きさを、加速度センサ2−1〜2−3が取得する。次に、Y軸の試運転プログラムが実行されることでY軸部材102が所定の動作をしている時に生じる振動の大きさを、加速度センサ2−4〜2−6が取得する。次に、Z軸の試運転プログラムが実行されることでZ軸部材103が所定の動作をしている時に生じる振動の大きさを、加速度センサ2−7〜2−9が取得する。最後に、W軸の試運転プログラムが実行されることでW軸部材104−1及びW軸部材104−2が所定の動作をしている時に生じる振動の大きさを、加速度センサ2−10〜2−12及び2−13〜2−15が取得する。
試運転プログラムに予めプログラムされた工作機械1の動作が、工作機械制御部33によって全て実行された後、算出部36は、加速度センサ2ごとに品質工学のSN比を算出する(ステップS102)。算出部36は、算出した品質工学のSN比を測定データ記憶装置34に記録する(ステップS103)。閾値取得部37は、算出部36が算出した品質工学のSN比と比較可能な次元の所定の閾値を取得する(ステップS104)。所定の閾値は、例えば、閾値SNT1である。閾値取得部37は、取得した閾値を測定データ記憶装置34に記憶する(ステップS105)。異常判定部38が、ステップS103において測定データ記憶装置34に記憶されたSN比と、ステップS105において測定データ記憶装置34に記憶された閾値とのいずれが大きいかを判定する。具体的には、加速度センサ2ごとの品質工学のSN比が所定の閾値より大きいか否かを判定する(ステップS106)。品質工学のSN比が所定の閾値より大きい加速度センサ2があった場合(ステップS106:YES)、制御装置3は、品質工学のSN比が所定の閾値より大きい加速度センサ2を示す情報、をユーザに通知する(ステップS107)。ステップS107における通知の方法はどのような方法であってもよい。通知方法は、例えば、表示部39に品質工学のSN比が所定の閾値未満である加速度センサ2を示す情報を表示する方法であってもよい。
一方、品質工学のSN比が所定の閾値より大きい加速度センサ2がなかった場合(ステップS106:NO)、制御装置3は、処理を終了する。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、駆動可能な部材をひとつずつ、個別に動作させる試運転プログラムを実行する工作機械制御部33と、試運転プログラムの実行によって工作機械1に生じる振動の大きさを測定する加速度センサ2とを備えるため、制御システム100は、工作機械1の異常を検知することができる。そのため、ユーザの経験によることなく、工作機械1の異常を検知することができる。
なお、工作機械1は、産業機械であればどのような機械であってもよい。産業機械は、射出成形機や、押出成形機や、ダイカストマシンや、精密加工機や、ロボット等である。
(変形例)
入力部31、試運転プログラム記憶装置32、工作機械制御部33、測定データ記憶装置34、測定値取得部35、算出部36、閾値取得部37、異常判定部38及び表示部39は、必ずしもひとつの筐体に備えられる必要はない。入力部31、試運転プログラム記憶装置32、工作機械制御部33、測定データ記憶装置34、測定値取得部35、算出部36、閾値取得部37、異常判定部38及び表示部39は、複数の筐体に備えられてもよい。
図7は、変形例の制御システム100aの具体例を示す図である。制御システム100aは、制御装置3に代えて制御装置3aを備える点と、サーバ4及び判定装置5を備える点とで制御システム100と異なる。以下、制御システム100と同様の機能をもつものに対しては、図1と同じ符号を付すことで説明を省略する。以下、制御装置3の機能部と同様の機能をもつものに対しては、図3と同じ符号を付すことで説明を省略する。
制御装置3aは、入力部31、試運転プログラム記憶装置32、工作機械制御部33、測定値取得部35及び通信部11を備える。
通信部11は、制御装置3aをサーバ4と通信可能に接続するための通信インタフェースを含んで構成される。通信部11は、通信回線を介して、サーバ4と通信する。通信部11は、測定値取得部35が取得した測定データをサーバ4に送信する。
サーバ4は、測定データ記憶装置34及び通信部12を備える。
通信部12は、サーバ4を制御装置3a及び判定装置5と通信可能に接続するための通信インタフェースを含んで構成される。通信部12は、通信回線を介して、制御装置3a及び判定装置5と通信する。通信部12は、制御装置3aが送信した測定データを取得し、測定データ記憶装置34に記録する。通信部12は、測定データ記憶装置34に記憶された測定データを判定装置5に送信する。
判定装置5は、算出部36、閾値取得部37、異常判定部38、表示部39及び通信部13を備える。通信部13は、判定装置5をサーバ4と通信可能に接続するための通信インタフェースを含んで構成される。通信部13は、通信回線を介して、サーバ4と通信する。通信部13は、サーバ4が送信した測定データを取得する。
なお、制御システム100又は制御システム100aにおける算出部36が算出する品質工学のSN比は、必ずしも望小特性のSN比である必要はない。算出部36は、ゼロ望目特性のSN比であるSN2を算出してもよい。SN2は、以下の式(7)で算出される値である。なお、yaveは、y、y、…、yの平均値である。
算出部36が算出する品質工学のSN比が、ゼロ望目特性のSN比である場合には、閾値取得部37は、以下の式(8)で表される閾値SNT2を算出する。
算出部36が算出する品質工学のSN比が、ゼロ望目特性のSN比である場合には、異常判定部38は、SN2とSNT2とを比較することで、異常が起きているか否かを判定する。
なお、算出部36は、3次元空間の互いに独立な3方向の加速度ごとに、SN2を算出してもよい。また、この場合、閾値取得部37は、3次元の互いに独立な3方向の加速度ごとにSNT2を算出し、異常判定部38は、3次元の互いに独立な3方向の加速度ごとに異常が起きているか否かを判定する。
なお、測定値取得部35は、データ取得部の一例である。算出部36は、傾向値取得部の一例である。なお、傾向値、SN1及びSN2は、第一の値の一例である。なお、算出部36が算出する品質工学のSN比と比較可能な次元の閾値と、SNT1と、SNT2とは第二の値の一例である。
また、振動は一般的な振動を表しているが、音でも良い。音の場合、加速度センサはマイクを表すことになる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…工作機械、 2…加速度センサ、 3…制御装置、 100…制御システム、 31…入力部、 32…試運転プログラム記憶装置、 33…工作機械制御部、 34…測定データ記憶装置、 35…測定値取得部、 36…算出部、 37…閾値取得部、 38…異常判定部、 39…表示部、 100a…制御システム、 11…通信部、 12…通信部、 13…通信部

Claims (9)

  1. 産業機械の動作を制御する制御部と、
    前記動作によって前記産業機械に生じる振動の大きさを測定する加速度センサが測定した前記振動の大きさを示すデータを取得するデータ取得部と、
    前記データに基づいて、前記振動の大きさの時間変化の傾向を示す値である第一の値を取得する傾向値取得部と、
    前記振動の大きさと同じ次元の所定の値に基づいて、前記振動の大きさの時間変化の傾向を示す値と同じ次元の値である第二の値を取得する閾値取得部と、
    前記第一の値と前記第二の値とに基づいて、前記産業機械に異常が生じているか否かを判定する異常判定部と、
    を備える制御装置。
  2. 前記傾向値取得部は、予め定められた所定の期間ごとに、前記所定の期間内に測定された前記データに基づいて前記第一の値を取得する、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記第一の値は、品質工学のSN比を用いて取得することを特徴とする
    請求項1、2のいずれか一項に記載の制御装置。
  4. 前記品質工学のSN比は、前記動作が停止している期間と、一定速度で動く期間では、静特性の望小特性のSN比又はゼロ望目特性のSN比であることを特徴とする、
    請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記品質工学のSN比は、前記動作が加減速している期間では、動特性のSN比であることを特徴とする
    請求項3に記載の制御装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の制御装置と、
    前記制御装置が動作を制御する前記産業機械と、
    前記産業機械に取り付ける加速度センサと、
    を備える制御システム。
  7. 前記産業機械は、前記制御装置の制御によって個別に動作する部材を少なくともひとつ備え、
    前記加速度センサは、前記部材又は周辺に取り付けられ、振動の大きさを測定する、
    請求項6に記載の制御システム。
  8. 測定される前記振動の大きさは、前記産業機械の無負荷時に測定されることを特徴とする請求項6、7のいずれか一項に記載の制御システム。
  9. 産業機械の動作を制御する制御ステップと、
    前記動作によって前記産業機械に生じる振動の大きさを測定する加速度センサが測定した前記振動の大きさを示すデータを取得するデータ取得ステップと、
    前記データに基づいて、振動の大きさの時間変化の傾向を示す値である第一の値を前記動作が停止している期間と、一定速度で動く期間では、品質工学の静特性の望小特性のSN比又はゼロ望目特性のSN比を用いて取得し、前記動作が加減速している期間では、品質工学の動特性のSN比を用いて取得する傾向値取得ステップと、
    前記振動の大きさと同じ次元の所定の値に基づいて、前記振動の大きさの時間変化の傾向を示す値と同じ次元の値である第二の値を取得する閾値取得ステップと、
    前記第一の値と前記第二の値とに基づいて、前記産業機械に異常が生じているか否かを判定する異常判定ステップと、
    を有する制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022138797A1 (ja) 2020-12-23 2022-06-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 振動情報算出装置、振動情報算出方法、および、プログラム

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