JP2019185427A - タッチパネル用スイッチ装置 - Google Patents

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義英 佐橋
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Abstract

【課題】意匠制約やコストアップすることなく、専用電極を用いることなく、静電容量式のタッチパネル上もしくはその近傍で使える、小ピッチな機械的に操作できるようにする。
【解決手段】スイッチ装置14には、ユーザによる回転部18や押圧部27に対する機械的な操作に応じて寄生容量発生電極19と各検出電極23,24,31との間を電気的に接続/切断する電極間スイッチ21,22、29が設けられ、各検出電極23,24,31をタッチパネル12上に固定するようにした。これにより、ユーザによる回転部18に対する回転操作や押圧部27に対する押圧操作などの小ピッチな機械的に操作を検出することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、タッチパネル用スイッチ装置に関する。
タッチパネルは凹凸がなく、操作者は手探りでスイッチに対応した表示部の位置を確認することができない。そのため、画面を目視しないブラインド操作には不向きである。特に、車両などの運転中において、タッチパネルを目視することは、安全上の問題があり、機械式スイッチの要望が高い。
国際公開2016/170908号公報
しかし、昨今の大画面表示器の普及に伴い、機械式スイッチを配置する車内スペースが不足しつつある。さらに、画面表示と連携したスイッチとして設ける場合、画面上もしくは画面のすぐ近くにスイッチを配置したいニーズがある。
例えば、インストルメントパネルの中央部に配置されたセンターインフォメーションディスプレイ上にエアコン温度設定、ラジオチューニング、オーディオ音量設定などのメニューを表示し、機械式ダイアルスイッチで所望のメニューの選択を行う場合がある。ダイアルスイッチを設定表示の近くに配置することで、操作者には直感的で分かりやすいユーザインターフェイスを提供できる。
ブラインド操作を支援する従来技術として、タッチパネル操作に応じた振動フィードバックによる触覚呈示が提案されているが、機械式スイッチの操作と比較して、手探りで画面上に表示されたスイッチを操作するには問題も多い。また、画面上に機械式ダイアルスイッチなどを配置して有線でスイッチと制御基板とを接続する場合、見栄え、意匠制約、製品コストアップなどの問題がある。
また、静電容量式タッチパネルのタッチ操作に伴う静電容量値の変化を用いた機械式スイッチも提案されているが、タッチに伴う測定値の変化量が微小である。そのため、通常、タッチ検出は、静電容量値もしくはそれと相関がある電流値などの検出に用いる項目の測定値と、その基準値の差分を用いて、タッチを検出しているが(特許文献1参照)、タッチ位置以外の位置の検出値が大きくなるゴーストの問題がある。
このような課題を解決するには、タッチパネルに機械式スイッチ専用に設けた電極を必要とするが、機械式スイッチの位置に合わせた専用のタッチパネルを用意するためコストが高くなり、高分解能が得られないなどの問題がある。また、電極がタッチパネル上を動く構成では、電極とタッチパネルとの間の異物が入り込む問題もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、意匠制約やコストアップすることなく、専用電極を用いることなく、静電容量式のタッチパネル上もしくはその近傍で使える、小ピッチな機械的に操作できるタッチパネル用スイッチ装置を提供することにある。
請求項1の発明によれば、ユーザが操作部(18)を機械的に操作すると、電極間スイッチ(21,22、29)は、寄生容量発生電極(19)と各検出電極(23,24,31)との間を電気的に接続/切断するので、それに伴って各検出電極(23,24,31)の静電容量が変化し、タッチセンサIC(13)は各検出電極に相当する位置のON/OFFを検出する(以下、「検出電極がONする」、「検出電極がOFFする」と表記する)。ここで、各検出電極(23,24,31)はタッチパネル(12)上に位置決めされているので、ユーザによる回転部(18)に対する回転操作や押圧部(27)に対する押圧操作によって電極間スイッチがONまたはOFFできるようにすれば、静電容量の変化を検出することで、これらの機械的な操作を検出することができる。
第1実施形態におけるスイッチ装置の断面図 検出電極のON状態を示すスイッチ装置の断面図 車室内の前方部を示す図 システムを概略的に示すブロック図 スイッチ装置の斜視図 固定部の平面図 固定部の底面図 回転部の底面図 電極間スイッチ及び検出電極のON/OFFの遷移を示す図 RAW値とDIFF値の時間変動を示す図 RAW値とベースライン値の時間変動を示す図 ディスプレイECUの動作を示すフローチャート 第2実施形態における固定部の平面図 固定部の底面図 A相〜C相検出電極のON/OFFの遷移を示す図 第3実施形態における要部の構成を示す模式図 第4実施形態におけるA相〜D相検出電極のON/OFFの遷移を示す図 第5実施形態におけるスイッチ装置を模式的に示す断面図 ユーザの手指が回転部を把持した状態のスイッチ装置を模式的に示す断面図 第6実施形態におけるスイッチ装置を模式的に示す断面図 センターインフォメンションディスプレイ上に配置されたスイッチ装置を示す正面図 その他の実施形態におけるセンターインフォメンションディスプレイ上に配置されたスイッチ装置を示す正面図(その1) センターインフォメンションディスプレイ上に配置されたスイッチ装置を示す正面図(その2) スライドスイッチを示す平面図 検出電極の配置を示す図 揺動スイッチを示す平面図
(第1実施形態)
以下、第1実施形態について図1から図12を参照しながら説明する。
図3に示すように、車室内において運転席1及び助手席2の前方となる部位にはインストルメントパネル3が設けられている。インストルメントパネル3の中央部には、センターインフォメンションディスプレイ(以下、CIDと称する)4が設けられている。
図4に示すように、映像信号発生器5は、ホストコンピュータとして機能するディスプレイECU6からの指令に応じて所定の映像信号をCID4に出力する。CID4は、映像信号発生器5からの映像信号を受信することにより所定の映像を表示する。具体的には、CID4は、車両の現在地及び進行方向を周辺の道路地図と重ねて表示するナビゲーション画面を表示したり、オーディオ操作画面を表示したり、ユーザが各種の指示入力や設定を行なうためのメニュー選択画面や各種のメッセージ等を表示したりする。
ディスプレイECU6は、ナビゲーションECU7、オーディオECU8、エアコンECU9等の各種ECUと車内ネットワーク10を介して互いに接続されており、それらのECU7〜9との間で情報を送受信する。
CID4は、例えばフルカラー液晶からなるディスプレイ11上に静電容量式タッチパネル(以下、タッチパネルと称する)12を搭載して構成されている。タッチパネル12には静電容量式タッチセンサIC(以下、タッチセンサICと称する)13が接続されている。タッチセンサIC13は、タッチパネル12に対するタッチ位置を相互容量方式により検出し、その位置情報をディスプレイECU6に出力する。タッチセンサIC13は、タッチ位置が1カ所の場合は当該タッチ位置を示す位置情報を出力し、タッチ位置が複数個所の場合は当該複数個所のタッチ位置を示す位置情報を出力する。
ディスプレイECU6は、タッチセンサIC13からの位置情報に基づいてユーザが要求した処理を特定し、処理対象となるECU7〜9に処理を指令する。各ECU7〜9は、ディスプレイECU6からの指令に応じてナビゲーション処理、オーディオ処理、エアコン処理を実行する。
CID4の表面にはスイッチ装置14が設けられている(図3参照)。このスイッチ装置14は、タッチパネル12に表示されるモードを切り替えたりメニューなどを選択したりするものである。
スイッチ装置14は、ダイアルスイッチ15とボタンスイッチ16とから構成されており、ダイアルスイッチ15及びボタンスイッチ16に対する機械的な操作を示す信号をタッチパネル12に出力する。
図5に示すように、ダイアルスイッチ15とボタンスイッチ16とは一体に構成されており、まず、ダイアルスイッチ15について説明する。
ダイアルスイッチ15は、樹脂からなる固定部17に樹脂からなる回転部18(操作部に相当)を回転可能に装着して構成されている。
図1に示すように、固定部17の上端周縁部にはフランジ形状の係止部17aが形成されており、その係止部17aに回転部18の下端周縁部に形成された爪部18aが係止されている。これにより、回転部18が固定部17に対して相対的に回転操作可能となっている。爪部18aは回転部18の下端周縁部の全体にわたって形成してもよいし、間欠的に複数個形成しても良い。
固定部17には例えば円盤状の寄生容量発生電極19が埋設されている。この寄生容量発生電極19は例えば銅箔や銅板の導電材料から形成されており、樹脂により外部から絶縁されることで寄生容量が発生している。
図6に示すように、固定部17の上端面には2個の回路接点21a,22aが設けられており、各回路接点21a,22aと寄生容量発生電極19とが電気的に接続されている。この回路接点21a,22aは、基端部が固定部17に固定されており、先端部が図示下方に揺動変形可能となっている。固定部17の上端面において回路接点21a,22aに対向して回路接点21b,22bが設けられている。
図7に示すように、固定部17の底面のタッチパネル12と接触する部位にはA相検出電極23とB相検出電極24とが設けられており、それらのA相・B相検出電極23,24が回路接点21b,22bとそれぞれ電気的に接続されている。
図6に示すように、回路接点21aと、A相検出電極23と接続された回路接点21bとによりA相電極間スイッチ21が構成されている。また、回路接点22aと、B相検出電極24と接続された回路接点22bとによりB相電極間スイッチ22が構成されている。図1に示すように、回路接点21a,22aと回路接点21b,22bとが切断した状態ではA相・B相検出電極23,24がOFFしている。
図8に示すように、回転部18の裏面には山部25が一定ピッチで同心円上に形成されており、それらの山部25の回転軌跡上に回路接点21a,22aが位置している。図2に示すように、回転部18の回転に伴って山部25が移動すると、山部25により回路接点21a,22aが押圧される。これにより、回路接点21a,22aと回路接点21b,22bとが電気的に接続することでA相・B相検出電極23,24がそれぞれONする。
尚、図5に示すように、回転部18の外周にはユーザが回転部18を把持し易いように窪み部18bが形成されている。また、回転部18には図示しない節度機構により1ピッチ(1ノッチ)毎に節度が付与されており、ユーザは回転部18を1ピッチだけ回転操作したことを認識可能となっている。
以上のようにしてダイアルスイッチ15が構成されている。
次にボタンスイッチ16について説明する。図1に示すように、回転部18の中央部には貫通孔26が形成されており、その貫通孔26に押圧部27(操作部に相当)が装着されている。具体的には、貫通孔26の図示下側開口部の周縁部には段部26aが形成されており、その段部に押圧部27の図示下端部に形成されたフランジ部27aが係止されることで回転部18に対して押圧部27の抜け止めが図られている。
押圧部27の底面には軸部27bが一体形成されており、その軸部27bが固定部17の上面に形成された穴部17bに挿入されている。軸部27bにはコイルバネ28が巻装されており、押圧部27をコイルバネ28の付勢力に抗して図示下方へ相対的に押圧操作可能となっている。尚、図示しない回転規制機構により軸部27bは回転規制された形態で穴部17bに挿入されており、固定部17に対して押圧部27の回転が規制されている。
軸部27bの下部には回路接点29aが設けられており、軸部27bが降下すると回路接点29aが回路接点29bに電気的に接続する。この回路接点29aは固定部17に設けられた寄生容量発生電極19と電気的に接続されている。
固定部17の底面の中央には押圧検出電極31が設けられている(図7参照)。固定部17の穴部17bの底面には回路接点29bが設けられており、その回路接点29bと押圧検出電極31とが電気的に接続されている。回路接点29aと回路接点29bとにより押圧電極間スイッチ29が構成されている。
図2に示すように、押圧部27が押圧操作された状態では、回路接点29aと回路接点29bとが電気的に接続することで押圧電極間スイッチ29、ひいては押圧検出電極31がONする。
以上のようにしてボタンスイッチ16が構成されている。
上記構成のスイッチ装置14は、各検出電極23,24,31がタッチパネル12上に位置決め状態となるように、固定部17の底面が例えば接着剤により密着状態でタッチパネル12上に固定されている。
以上のような構成により、各検出電極間スイッチ21,22,29がOFFしている状態では、各検出電極23,24,31のみがタッチパネル12に接触している状態となる。一方、各電極間スイッチ21,22,29がONしている状態では、各検出電極23,24,31を介して寄生容量発生電極19がタッチパネル12に接触している状態となる。
各検出電極23,24,31のみがタッチパネル12に接触している状態では、各検出電極23,24,31の寄生容量によりタッチセンサIC13が検出する静電容量が僅かに上昇するものの、その大きさは無視できる程度である。
一方、各検出電極23,24,31を介して寄生容量発生電極19がタッチパネル12に接触している状態では、寄生容量発生電極19の寄生容量によりタッチセンサIC13が検出する静電容量は大きく上昇する。従って、タッチセンサIC13は、検出電極の静電容量が上昇することに基づいて各検出電極23,24,31のON状態を検出可能となる。
タッチセンサIC13は、検出電極23,24,31の内の複数が同時にONした場合であっても、相互容量方式によりONしている複数の検出電極23,24,31の位置を検出可能である。同様に、いずれかの検出電極23,24,31がONしている場合にタッチパネル12に対してタッチ操作が行われた場合であっても、ONしている検出電極23,24,31の位置、及びタッチ操作された位置の両方を検出可能である。
図9に示すように、A相電極間スイッチ21及びB相電極間スイッチ22は、ダイアルスイッチ15の1ピッチに対応した回転角を360°とすると、ONする位相差が90°となる関係で配置されている。つまり、回転部18の回転方向に応じて一方の検出電極がONしてから90°遅れて他方の検出電極がONする関係にある。この関係は、回転部18の回転方向にかかわらず同じである。
図4に示すディスプレイECU6は、タッチセンサIC13から入力した検出位置に基づいて、ダイアルスイッチ15の回転検出処理やボタンスイッチ16の押圧検出処理を行う。つまり、タッチパネル12上におけるA相・B相検出電極23,24の位置は予め記憶されていることから、その記憶位置とタッチセンサIC13から入力した位置情報とを比較することでONした検出電極23,24,31を判定することができる。
以下、A相検出電極23とB相検出電極24との位相差を用いて回転部18の回転方向を検出する方法について説明する。
ユーザが回転部18を手で掴んで回転操作すると、図9に示すように、A相電極間スイッチ21及びB相電極間スイッチ22が位相差を伴ってON/OFFする。
1ピッチ(位相360度)内におけるA相・B相検出電極23,24の状態は、ON状態の期間は180度、OFF状態の期間は180度である。A相電極間スイッチ21とB相電極間スイッチ22のON/OFFタイミングの位相差は90度である。
タッチセンサIC13は、A相検出電極23がON状態になると、A相検出電極23に相当する位置をタッチされた場合と同様に検出する。B相検出電極24に相当する位置の検出も同様である。従って、一般的な相対位置検出用エンコーダの動作と同様な原理によりA相・B相検出電極23,24のON/OFF状態を確定することで回転部18の相対的動作を検出することができる。
図9に示すように、A相・B相検出電極23,24のON/OFF状態を確定するには、A相・B相検出電極23,24に対してベースラインを決める必要がある。つまり、タッチパネル12が検出する検出電極23,24の静電容量は固定したものではなく、タッチパネル12の周囲環境やタッチパネル12への異物の付着状態などにより変動する。
このため、このベースラインはA相・B相検出電極23,24のOFF状態における静電容量の平均値で確定しており、そのためには、A相・B相検出電極23,24は一度OFF状態になる必要がある。一度OFF状態になった以降、回転検出を開始することが可能となる。検出電極23,24が一度OFF状態になったかを判定するには、OFF→ON時における静電容量の上昇したこと、またはON→OFF時における静電容量の下降したことを検出すれば良い。
タッチセンサIC13が検出するA相・B相検出電極23,24の静電容量をRAW値と呼ぶ。寄生容量発生電極19によるRAW値の相対変化量はRAW値の絶対値と比べて微小なため、ディスプレイECU6は、図10に示すように、検出電極がOFFにおけるRAW値の平均値などを基準として、その基準値からの差異でA相・B相検出電極23,24の電極状態を判定する。
以下、基準値をベースライン値と呼び、基準値からの差異をDIFF値と呼ぶ。尚、図10では、静電容量の変化を実際に検出した静電容量とは異なる波形で示していると共に、DIFF値を実際よりも拡大して示している。
ディスプレイECU6は、実際のシステムの起動時は、図11に示すように、ベースライン値として検出電極23,24の測定静電容量であるRAW値をセットする。例えばA相検出電極23がONしている場合、回転部18が回転してA相電極間スイッチ21がOFFすると、ベースライン値は速やかに最小RAW値に調整される。
ベースライン値は検出電極がOFFにおけるRAW値の平均値などを表すため、ノイズ影響を考慮の上、静電容量値であるRAW値の最小値となるように調整する。すなわち、ベースライン値>RAW値の場合、図11に示すように、速やかにベースライン値=RAW値に調整する。このようにベースライン値>RAW値となる場合としては、システムの起動時にA相検出電極23などがONしており、その後OFFする場合や、周囲温度が変化してタッチセンサIC13の特性が変化した場合や、タッチパネル12上に付着した水滴が蒸発することで検出電極の静電容量が低下する場合などを想定している。
尚、起動直後などにおいて速やかにスイッチ状態を検出できるようにするために、DIFF値がマイナスでも、RAW値−ベースライン値が上昇した場合は、ON判定するロジックとしても良い。
A相・B相検出電極23,24がOFFした後は、A相・B相検出電極23,24がOFF→ONに遷移したら、DIFF値を用いてA相・B相検出電極23,24のON状態を検出可能となる。尚、A相・B相検出電極23,24のRAW値の変化の大きさを用いて、A相・B相検出電極23,24のON/OFFを検出しても良い。
一方、押圧電極間スイッチ29については、通常時はOFFしていることから、上述したような調整を行う必要はない。
ディスプレイECU6は、図12に示すように、RAW値がベースライン値を上回ったかを判定している(S1)。このRAW値は、検出電極23,24,31の位置に対応したRAW値、ベースライン値は、検出電極23,24,31の位置に対応したベースライン値である。RAW値がベースライン値を上回った場合は(S1:YES)、A相・B相検出電極23,24のOFFからONの遷移やOFF、ON状態に応じて回転操作が行われたか(S2:NO)、押圧検出電極31がOFFからONの遷移、つまり押圧操作が行われたかを判定する(S3:NO)
ユーザが回転部18を把持して回転操作すると、上述したように回転方向に応じてA相・B相検出電極が順にONするので、タッチセンサIC13からA相・B相検出電極23,24に対応したRAW値を示すタッチ信号が出力される。
ディスプレイECU6は、タッチセンサIC13からのタッチ信号に基づいて回転操作が行われたと判定し(S2:YES)、回転検出処理を実行する。つまり、回転方向及び回転量を判別する回転検出処理を行い(S4)、現在のモード(ナビゲーションモード、オーディオモード、エアコンモードなど)を変更したり、モードに応じて表示されるボタンを選択したりする(S5)。
ユーザが選択されたボタンを確定するために押圧部27を押圧操作すると、上述したように押圧操作に応じて押圧検出電極31がONするので、タッチセンサIC13から押圧検出電極31に対応したRAW値を示すタッチ信号が出力される。
ディスプレイECU6は、タッチセンサIC13からのタッチ信号に基づいて押圧検出電極31がON、つまり押圧操作が行われたと判定し(S3:YES)、押圧検出処理を実行する。つまり、選択されたボタンを確定し(S6)、対象ECUに処理を通知する(S7)。
各ECU7〜9は、ディスプレイECU6からの指令に応じてナビゲーション処理を実行したり、オーディオ処理を実行したり、エアコン処理を実行したりする。
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
スイッチ装置14には、ユーザによる回転部18や押圧部27に対する機械的な操作に応じて寄生容量発生電極19と各検出電極23,24,31との間を電気的に接続/切断する電極間スイッチ21,22、29が設けられ、各検出電極23,24,31はタッチパネル12上に固定するようにした。これにより、ユーザによる回転部18に対する回転操作や押圧部27に対する押圧操作などの小ピッチな機械的な操作を検出することができる。
検出電極23,24は、一の検出電極がON/OFFする1ピッチ中に他の検出電極が所定の位相差でON/OFFするように設けられているので、ユーザによる回転部18に対する回転操作を検出することができる。
スイッチ装置14はタッチパネル12上に密着して固定されているので、スイッチ装置14とタッチパネル12との間への異物の進入を防止することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態について図13〜15を参照して説明する。この第2実施形態は、A相・B相に加えてC相を設けたことを特徴とする。
第1実施形態では、A相・B相を用いてスイッチ装置14に対する回転操作を検出する構成について説明したが、上述したように有効なDIFF値を得るにはベースライン値を求める必要がある。有効なベースライン値は、各検出電極23,24のOFF→ONまたはON→OFFの遷移が発生した後でないと、求めることができない問題がある。
これを解決するために、図13及び図14に示すように、A相・B相・C相の3つの検出電極23,24,32及びこれらの検出電極23,24,32をON/OFFする電極間スイッチ21,22,33を用いる方法を提供する。この場合、1ピッチ(位相360度)内における各検出電極23,24,32の状態は、ON状態の期間は120度、OFF状態の期間は240度である。
図15に示すように、回転部18を1ピッチ操作した時は、A相、B相、C相においてOFF→ONまたはON→OFFの遷移は、同時に2個以上の相で発生する。すなわち、1ピッチ操作したら、少なくとも2相分の有効なDIFFを得ることができ、2相分の検出電極23,24,32の状態を判定できる。これにより、ONする検出電極の組合せから、回転部18に対する右周りまたは左周りの回転操作を検出することができる。A相、B相、C相のすべてのOFF→ONまたはON→OFFの変化のタイミングにおいてピッチを検出することができる。
例えば、「A相ON→OFFかつB相OFF→ON」または「B相ON→OFFかつC相OFF→ON」または「C相ON→OFFかつA相OFF→ON」で右周りのピッチを検出できる。
一方、「A相OFF→ONかつB相ON→OFF」または「B相OFF→ONかつC相ON→OFF」または「C相OFF→ONかつA相ON→OFF」で左周りのピッチを検出することができる。
OFF→ON検出は、DIFF値がON検出閾値を越えた場合またはRAW値が上昇したことに基づいて判定する。
尚、120度ごとの3位相の経過により1ピッチとしたが、特定の相の変化のみ用いて1ピッチとしても良い。
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
A相、B相のみの場合、A相およびB相の変化で1ピッチを検出しようとすると、最初の1ピッチは、変化した相とは別の相の状態がONかOFFか判定できないため、取りこぼすことになる。取りこぼさないようにするにはA相またはB相のいずれか1つの相の変化のタイミングで1ピッチを検出する必要がある。すなわち4倍速の検出方式では最初の1ピッチの取りこぼしが発生し、取りこぼしを防ぐためには、1倍速または2倍速の検出方式にする必要がある。
1倍速の検出方式とは、A相またはB相のいずれか1つの相における立上りまたは立下りのいずれか1つのタイミングで1ピッチを検出する検出方式である。2倍速の検出方式とは、A相またはB相のいずれか1つの相の変化(立上り及び立下り)のタイミングで1ピッチを検出する検出方式である。4倍速の検出方式とは、A相及びB相の変化(立上り及び立下り)のタイミングで1ピッチを検出する検出方式である。
検出電極23,24,32がON/OFFする1ピッチ中に複数の電極スイッチがON/OFFするように構成したので、最初の1ピッチから回転部18に対する回転操作を検出できる。
(第3実施形態)
第3実施形態について図16を参照して説明する。この第3実施形態は、電極間スイッチとして、回転部18の回転方向に応じてA相検出電極23及びB相検出電極24の一方に対してのみON/OFFする1回路2接点のスイッチを用いたことを特徴とする。
図16に模式的に示すように、寄生容量発生電極19と接続された共通接点34xと、A相検出電極23と接続されたA接点34a、B相検出電極24と接続されたB接点34bとからなる1回路2接点タイプの電極間スイッチ34が設けられている。この場合、回転部18の回転に応じて山部25が移動すると、その山部25により共通接点34xが揺動してA接点34a及びB接点34bのいずれかに電気的に接続/切断することでA相・B相検出電極23,24がON/OFFする。
具体的には、回転部18が時計回り方向に回転すると、1ピッチごとにA接点34aのみがOFF→ON→OFFする。一方、回転部18が反時計回り方向に回転すると、1ピッチごとにB接点34bのみがOFF→ON→OFFする。
タッチパネル12は、A相検出電極23がOFF→ONしたら回転部18が時計回り方向に1ピッチ動いたと判定し、それに応じた処理を行う。一方、B相検出電極24に相当する位置がOFF→ONしたら回転部18が半時計回り方向に1ピッチ動いたと判定し、それに応じた処理を行う。
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
第1実施形態で説明したようにA相・B相検出電極23,24のON/OFFの位相差を用いて回転方向を検出する場合、各電極間スイッチのON/OFFタイミングでの高い検出精度が必要となるが、回転方向によってONする接点が切り替わる1回路2接点タイプのスイッチを採用することで、ON/OFFタイミングを検出するために必要となる精度の低減を図ることができる。
(第4実施形態)
第4実施形態について図17を参照して説明する。この第4実施形態は、スイッチ装置14の回転検出の分解能を高めることを特徴とする。
第1実施形態のようにA相検出電極23とB相検出電極24との間に90度の位相差を設ける方法において、分解能を向上するために1ピッチに対応する回転部18の回転角を小さく設定すると、回転部18の回転速度が同じあってもA相電極間スイッチ21及びB相電極間スイッチ22のON/OFFの切替わりが早くなり、静電容量の検出スキャンが追い付かない問題が発生する。
そこで、A相検出電極23とB相検出電極24に加えて、1ピッチに対応する回転角が第1実施形態よりも大きくなるように配置された検出電極、例えば2ピッチの回転角に対応するように図示しないC相検出電極及びD相検出電極を追加して配置する。この場合、図17に示すように、C相検出電極及びD相検出電極は720度ごとに360度の間だけON、次の360度の間だけOFFするように設定することから、C相検出電極とD相検出電極との位相差を180度に設定する。
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
一の検出電極スイッチがON/OFFする1ピッチ中に他の検出電極が所定の位相差でON/OFFすると共に、1ピッチが異なるようにグループ化されているので、高速回転時は、1ピッチに対応する回転角が小さいA相検出電極23及びB相検出電極24を用いず、2ピッチの回転角に対応したC相検出電極及びD相検出電極の検出状態に切り替えることで、分解能を向上しながらON/OFFの誤検出を防止できる。
(第5実施形態)
第5実施形態について図18及び図19を参照して説明する。この第5実施形態は、人体の寄生容量を利用することを特徴とする。
上記第1から第4の各実施形態では、人体の寄生容量の影響を低減するため、寄生容量発生電極19を外部から絶縁するための隔離壁として寄生容量発生電極19から外部に至るまでの間に肉厚な樹脂層を設けた。
本実施形態では、図18に模式的に示すように寄生容量発生電極19を外部から隔離するための隔離壁の肉厚を小さくしたり、省略したりした。
図19に示すように、ユーザが回転部18を把持すると、把持した手指により寄生容量発生電極19との結合が大きくなり寄生容量発生電極19の寄生容量が大きくなる。回路接点21a,22aのONにおける検出電極23,24の寄生容量が上昇することでDIFF値(RAW値)が上昇する。これにより、ユーザが回転部18を把持したことを検出することができる。
しかしながら、ユーザが回転部18を掴んだ場合に回路接点21a,22aのONにおけるA相・B相検出電極23,24のDIFF値が上昇することから、A相・B相検出電極23,24がONしたと誤検出してしまうことを防止する必要がある。
そこで、図18に示すように寄生容量発生電極19の寄生容量を検出する把持検出電極35を設け、ユーザが回転部18を把持した場合の把持検出電極35のDIFF値があらかじめ決めた閾値を上回った場合、もしくは把持検出電極35の寄生容量を予め測定して閾値を設定し、把持検出電極35の寄生容量が閾値を上回った場合は、ユーザが回転部18を把持したと判定する。把持検出電極35の増減に応じて、A相・B相検出電極23,24のDIFF値のON検出閾値を増減することで、A相・B相検出電極23,24がONしたと誤判定しないようにした。
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
寄生容量発生電極19は、回転部18を機械的に操作するユーザの静電容量により寄生容量が高められように設けられているので、ユーザが回転部18を掴んだことを検出可能としたり、寄生容量発生電極19の面積の縮小化したりすることを期待できる。
(第6実施形態)
第6実施形態について図20及び図21を参照して説明する。この第6実施形態は、寄生容量発生電極がスイッチ装置14の外部に設けられていることを特徴とする。
スイッチ装置14の外形は小さいことが望ましいものの、寄生容量発生電極19は面積が大きくなるほど寄生容量が大きくなるという事情から、スイッチ装置14のサイズを小さくするには寄生容量発生電極の大きさが支障になる。
ところで、図21に示すように、スイッチ装置14をCID4の端に設けたい場合があり、その場合は、スイッチ装置14の底面の一部を画面の外に重ねることが可能である。そこで、その重なり部に金属部35(寄生容量発生電極に相当)を設け、図20に示すように、金属部35に電極36を介して回路接点21a,22aを接続する。これにより、寄生容量発生電極19を省略することができる。
金属部35への接続は、金属部35に直流的に接続する必要はなく、交流的な接続(ACカップリング)でも良い。金属部35の代わりに、電位が安定している電源(GNDなど)や筐体グランドでも良い。
金属部35との間は意匠、防腐食などのために樹脂シートなどを設けるようにしても良い。この時、接続するための電極サイズは樹脂シートの厚みで決まる。樹脂シートを薄くすることができれば、電極サイズを小さくすることができる。
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
寄生容量発生電極として機能する金属部35はスイッチ装置14の外部に設けられているので、寄生容量発生電極として機能する部材の寄生容量を大幅に高めることができ、ユーザによる操作部に対する機械的な操作を確実に検出することができる。
(その他の実施形態)
スイッチ装置として、ダイアルスイッチ15のみを設けたり、ボタンスイッチ16のみを設けたりしても良い。
スイッチ装置14の配置位置としてはタッチパネル12上に限定されず、各検出電極23,24,31がタッチパネル12上に位置すれば、図22に示すようにタッチパネル12の外周縁上となるように配置しても良い。
図23に示すように、タッチパネル12の外方となる部位にスイッチ装置14を配置し、各検出電極23,24,31をタッチパネル12上に延設するようにしても良い。
CID4上に複数のスイッチ装置14を配置するようにしても良い。
回転部18を押圧操作可能領域に設けることで、押圧部27を省略するようにしても良い。
スイッチ装置14として、図24に示すようなスライドスイッチに適用しても良い。スライドスイッチではスライド部37(操作部に相当)の絶対位置を検出する必要があることから、操作時のタッチに伴い静電容量が増大する構造を備えた絶対位置に対応した検出電極を設け、OFF→ONした電極位置を絶対位置とするように構成する。
しかし、このような構成では、多数の電極が必要となり、電極面積が増大する問題がある。すなわち、例えば3個の検出電極に対応して固定電極を直線上に3個配置し、スライド部37に対するスライド操作に応じて可動電極が固定電極に順に電気的に接続することでONした電極間スイッチの絶対位置を検出しようとする構成の場合、3カ所の絶対位置しか検出できない。
そこで、スライド部37の操作位置に応じて複数の電極間スイッチのON/OFFを2進数で表すことができるように構成する。すなわち、図25に示すように、スライド部37に可動電極38aを設ける。一方、例えば3桁の2進数の「001」、「010」、「011」、「100」、「101」、「110」、「111」に対応して固定電極38bを配置し、桁に対応した固定電極に共通した検出電極40〜42を設ける。
以上のような構成により、スライド部38の移動に応じて可動電極39aが固定電極39bに電気的に接続/切断することでON/OFFするので、3個の検出電極40〜42で7カ所の絶対位置を検出可能となり、少ない電極数であっても高分解能に絶対位置を検出可能となる。
また、起動時にベースラインを初期化した場合、ON時のRAW値の上昇で絶対位置を検出できるものの、スライド部37が操作された状態では、起動時にいずれかの検出電極がONしていることから、初期状態でスライドスイッチの絶対位置を検出できない問題がある。この点については、非操作状態でスライド部が「000」に対応する位置に自動復帰するように構成すれば、すべての電極間スイッチが初期状態でOFFとなるので、起動時にベースラインを初期化するにしても、その状態を初期状態として設定することで絶対位置を直ちに検出可能となる。
図26に示すように、スイッチ装置14として揺動スイッチに適用しても良い。揺動部43に対する揺動操作方向に応じてONする電極間スイッチを設けると共に、電極間スイッチと接続された検出電極44〜47を設け、検出電極44〜47がONしたことを検出することで揺動部43の操作方向を検出する。
スイッチ装置14をCID4以外のディスプレイ上に設けるようにしても良い。
本開示は、実施形態に準拠して記述されたが、本開示は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素のみ、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範疇や思想範囲に入るものである。
図面中、14はスイッチ装置、12は静電容量式タッチパネル、18は回転部(操作部)、19は寄生容量発生電極、27は押圧部(操作部)、23,24,31は検出電極、21,22,29,33,34は電極間スイッチ、35は金属部(寄生容量発生電極)、39は把持検出電極、43は揺動部(操作部)である。

Claims (9)

  1. 固定部(17)と、
    前記固定部に対して相対移動可能な操作部(18、27)と、
    寄生容量発生電極(19)と、
    前記固定部に設けられ、静電容量式タッチパネル(12)上に位置決めされた状態で設けられる検出電極(23,24,31)と、
    ユーザによる前記操作部に対する機械的な操作に応じて前記寄生容量発生電極と前記検出電極との間を電気的に接続/切断することで対応する前記検出電極をON/OFFする電極間スイッチ(21,22、29、33、34)と、
    を備えたタッチパネル用スイッチ装置。
  2. 前記検出電極は、2個設けられていると共に、一の検出電極がON/OFFする1ピッチ中に他の電極スイッチが所定の位相差でON/OFFするように設けられている請求項1に記載のタッチパネル用スイッチ装置。
  3. 前記検出電極は、3個以上設けられていると共に、一の検出電極がON/OFFする1ピッチ中の位相において、少なくても1個以上の他の電極スイッチがON/OFFするように設けられている請求項1に記載のタッチパネル用スイッチ装置。
  4. 前記電極間スイッチは、前記操作部の操作方向に応じて2つの接点の一方のみがON/OFFする1回路2接点タイプであり、
    前記検出電極は、前記電極間スイッチの各接点と電気的に接続されている請求項1に記載のタッチパネル用スイッチ装置。
  5. 前記検出電極は、4個以上設けられていると共に、一の検出電極がON/OFFする1ピッチ中に他の検出電極が所定の位相差でON/OFFすると共に、1ピッチが異なるようにグループ化されている請求項1に記載のタッチパネル用スイッチ装置。
  6. 前記寄生容量発生電極は、前記操作部を機械的に操作するユーザの静電容量により寄生容量が高められるように設けられ、
    前記寄生容量発生電極と接続され、前記タッチパネル上に位置決め状態で設けられる把持検出電極(39)を備え、
    前記把持検出電極の寄生容量が上昇したタイミングで前記検出電極の寄生容量が上昇した場合は、ユーザが前記操作部を把持したと判断可能な請求項1から5のいずれか一項に記載のタッチパネル用スイッチ装置。
  7. 前記寄生容量発生電極は、外部に設けられている請求項1から6のいずれか一項に記載のタッチパネル用スイッチ装置。
  8. ユーザによる前記操作部に対する機械的な操作は回転操作である請求項1から7のいずれか一項に記載のタッチパネル用スイッチ装置。
  9. ユーザによる前記操作部に対する機械的な操作は押圧操作である請求項1から7のいずれか一項に記載のタッチパネル用スイッチ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2021130990A1 (ja) * 2019-12-26 2021-12-23 三菱電機株式会社 タッチパネル装置、タッチパネル入力システム、タッチパネル装置の制御方法、及びプログラム
WO2023053682A1 (ja) * 2021-09-28 2023-04-06 信越ポリマー株式会社 静電容量型入力装置

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