JP4465231B2 - 入力装置 - Google Patents

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本発明は、操作面上での操作体の当接点の平面座標(X座標とY座標)を入力することが可能な入力装置に係り、特に座標位置信号の出力値の変動を利用して、スイッチ信号を生成することが可能な入力装置に関する。
下記特許文献1は、例えば携帯電話等の入力装置に関するものであり、特許文献1での入力装置では、静電容量型または感圧式の平面型入力装置7と、その表面に形成されたフェイスシート8と、スイッチ入力が可能なスイッチ装置9とを有して構成される。
特許文献1の入力装置では、一つの入力装置で、座標入力とスイッチ入力の双方を行なうことができるという利点がある。
特開2002−351606号公報
しかしながら、特許文献1のように、平面型座標入力装置7とは別個にスイッチ装置9を設ける構成であると余分にスイッチ装置9が必要になるため生産コストが向上するといった問題点があった。
また特に、携帯電話等の小型電子機器のように、入力装置自体の大きさが小さいものであると、前記平面型座標入力装置7の下側に設置されるスイッチ装置9に所定数のスイッチ素子を配置することが難しくなる。
また入力装置の小型化により、複数あるスイッチ素子を同時に押圧してしまう可能性も高まり、正常なスイッチ信号を出力できない等の不具合も発生しやすい。
さらにスイッチ装置9に設けられたスイッチ素子上を押圧しないとスイッチ信号が出力されないため、すなわちスイッチ素子以外の領域を押圧してもスイッチ信号は出力されないため、良好な操作性を得られないといった不具合もあった。
一方、例えば所定のタッピング操作によって、スイッチ信号を出力させる方法もある。例えばダブルタップ(double tap)を行なうとスイッチ信号が出力される等である。
しかしタッピング操作は、通常、タッピングの時間間隔とタッピングする座標位置とに基づいて、どのような操作が行なわれたかを判断するため、操作者の癖などによって誤操作が生じやすく、さほど操作性のよいものではなかった。
そこで本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、特に、座標位置信号の出力値の変動を利用して、スイッチ信号を生成することで、生産コストの低下と操作性を向上させること等が可能な入力装置を提供することを目的としている。
本発明は、
表面に操作面を有する表面シートと、前記表面シートの下側に設けられた座標入力が可能な座標入力センサとを有する入力装置において、
前記座標入力センサは、X方向検出電極とY方向検出電極とが基板に対向配置された静電容量式センサであり、
制御部は、操作体を前記操作面上に当接したときに、電極間の静電容量の変化により前記操作体の前記操作面上でのX座標位置及びY座標位置に対応した座標位置信号を得るための座標生成部と、前記操作体を前記操作面上で押圧したときに、押圧位置での静電容量の変化に基づいて前記座標位置信号の出力値の大きさの変動を時間ごとに検出する出力変動検出手段と、前記出力値の変動に基づいて、スイッチ信号を生成するスイッチ信号生成手段とを有しており、
前記出力変動検出手段では、前記X方向検出電極からのX座標位置信号と、前記Y方向検出電極からのY座標位置信号のどちらか一方の前記出力値が送り込まれて前記出力値の変動を検出し、
前記スイッチ信号生成手段では、前記出力変動検出手段にて検出した前記出力値が、ある基準出力値から所定時間T1内に定の変化量Z1以上に継続的に変動したときに前記スイッチ信号を生成することを特徴とするものである。
上記のように本発明では、座標位置信号の出力値の変動を利用して、スイッチ信号を生成するものであるから、従来のように別個にスイッチ装置を設ける必要がなく生産コストの低下を実現できるとともに操作性も従来より向上させることが出来る。
操作性に関しては、特に本発明では、前記座標位置信号の出力値の変動を利用して、スイッチ信号を生成するため、例えば操作面上のどの位置を操作しても、単純に、座標位置信号の出力値の変動によって前記スイッチ信号の生成の可否を判断するから、スイッチ入力位置が決められている特許文献1や、座標位置信号もスイッチ信号の生成の判断基準とするタッピング操作などに比べて操作性を向上させることが可能になる。
また本発明では、入力装置が小型化されても、適切にスイッチ信号の生成を行なうことが可能である。
本発明では、前記操作面上の同じ位置上を前記操作体で押圧したとき、及び、前記操作体を前記操作面上で滑らせながら押圧したときのどちらの操作によっても、前記出力変動検出部では、前記出力値の変動を検出して、前記スイッチ信号生成手段により前記スイッチ信号が生成されることが好ましい。
また本発明では、前記操作面上のどの位置を操作しても、前記出力変動検出部では、前記出力値の変動を検出して、前記スイッチ信号生成手段により前記スイッチ信号が生成されることが好ましい。
上記のように、スイッチ信号の生成の可否を、所定時間T1内における出力値の変化量Z1で判断することで、誤操作やスイッチ入力の意識のない操作時にスイッチ信号が生成されるのを抑制することが可能である。
また本発明では、前記制御部では、スイッチ入力状態にあるとき、前記出力値の前記基準出力値からの変化量Z2が、前記変化量Z1よりも小さくなったとき、前記スイッチ信号の生成が停止されることが好ましい。これにより、スイッチ入力状態にあるときに、若干、前記出力値が低下しても、適切にスイッチ入力状態を確保することが出来る。
また本発明では、スイッチ入力がされたことを知らせるフィードバック手段が設けられていることが好ましい。
なお本発明では、前記座標入力センサは、静電容量式センサであることが好ましい。
本発明では、座標位置信号の出力値の変動を利用して、スイッチ信号を生成するものであるから、従来のように別個にスイッチ装置を設ける必要がなく生産コストの低下を実現できるとともに操作性も従来より向上させることが出来る。
操作性に関しては、特に本発明では、前記座標位置信号の出力値の変動を利用して、スイッチ信号を生成するため、例えば操作面上のどの位置を操作しても、単純に、座標位置信号の出力値の変動によって前記スイッチ信号の生成の可否を判断するから、スイッチ入力位置が決められている特許文献1や、座標位置信号もスイッチ信号の生成の判断基準とするタッピング操作などに比べて操作性を向上させることが可能になる。
図1は本発明の入力装置を搭載した携帯電話の部分斜視図、図2は図1に示す入力装置を2−2線から切断し、その切断面を矢印方向から見た部分断面図、図3は、入力装置を押圧したときの状態図(部分断面図)、図4は本発明における入力装置のブロック図、図5はX座標信号の検出手法の一例を示すX軸信号の出力波形図、図6は、本発明におけるスイッチオン状態とスイッチオフ状態とのタイミングを説明するための出力値の出力波形図、図7は、特にフィードバック機能を説明するための説明図、である。
図1に示す携帯電話1は、ケース2に表示手段としての表示パネル3と入力装置Sが搭載されている。表示パネル3はモノクロ型やカラー型の液晶パネルまたはELパネルからなる。
前記入力装置Sは、情報の入力に用いるためのものであり、本実施形態の入力装置Sは、表面シート7と座標入力センサ4とを有して構成されている。
図1及び図2に示すに示す表面シート7はPETなどの樹脂製のシートあるいはシリコンラバーなどで形成され、その表面(操作面7a)には文字、数字や記号などの複数の個別の入力箇所を示す指示表示8が印刷工程または転写工程で形成されている。またそれぞれの指示表示8では、入力箇所を示す円形の枠が形成され、その枠内に、文字、数字または記号などが印刷または転写されている。
前記表面シート7は、前記指示表示8の部分が凸形状となるように凹凸状に変形させられたものであってもよいし、または表面シート7の表面にラバーなどで形成された凸体が固着され、この凸体の表面に前記文字、数字または記号などが印刷または転写されたものであってもよい。
図2に示す座標入力センサ4は、例えば静電容量型センサであり、座標入力が可能とされたものである。静電容量型センサとしては、Ag(銀)系ペーストで形成されたX方向検出電極とY方向検出電極とが、絶縁性を有し且つ所定の誘電率を有するPET(ポリエチレンテレフタレート)などで形成された樹脂シート9の上下にマトリックス状に対向させられている。
そして樹脂シート9を導電パターンが形成された基板上に配置し、前記各電極を前記基板に形成された導電パターンに接続するように構成されている。これにより、前記操作面7a上等に指などの誘電体が触れることで、触れた位置においてX方向検出電極とY方向検出電極との間の静電容量が変化し、その結果、X−Y座標での入力が可能になっている。
なお本発明における座標入力センサ4は感圧式センサであってもよいが、指等の操作体が前記操作面7a上を下方向へ押圧したときによる出力変化を大きくし、特に後述するスイッチ入力の判断を高精度に行なうには、前記座標入力センサ4は静電容量型センサであることが好ましい。
図4に示すように、前記入力装置Sには制御部20が設けられている。制御部20には、座標入力センサ4が接続され、前記座標入力センサ4からの座標信号が取り込まれる。
前記制御部20には、X座標生成部21,Y座標生成部22,出力変動検出部23及びスイッチ信号生成部24がそれぞれ設けられている。
図4に示すように、前記制御部20には、携帯電話1の本体側に設けられた送信部26,受信部27,記憶部29及び表示パネル3がそれぞれ接続されている。
前記送信部26と受信部27では、外部と音声信号やデータ信号の送受信が行われる。
前記記憶部29では、電話番号データ、各種設定データおよび表示パネル3に表示させる表示データなどが記憶されている。
X座標位置とY座標位置の検出方法について図5を用いて説明する。なお図5に示す検出方法はあくまで一例であり、本発明は他の手法で前記X座標位置とY座標位置を検出することを否定するものではない。
本発明における入力装置Sでは、X方向での静電容量の変化量のピーク位置Pxと、Y方向での静電容量の変化量のピーク位置Pyが時分割で交互に検出される。
全てのX電極(X1…Xn)とY電極(Y1…Yn)の間に所定の電位の電界が与えられた状態で、表面シート7の上から指やペンなどが触れると、その触れた位置においてX方向検出電極とY方向検出電極との間の静電容量が変化する。
X座標位置信号を得るときには、X方向検出電極が2本ずつ選択され、X方向検出電極とY方向検出電極との間での静電容量の変化に対応する検出出力が2本ずつ順に検出される。
静電容量の変化に対応する検出出力が2本のX方向検出電極から得られると、次に、図4に示す制御部20のX座標生成部21では、2本の電極間での検出出力の差が求められる。この差動出力は図5の下段に示されている。
図5に示す横軸は、検出点であり、検出点N1では、X方向検出電極のX2の検出出力とX1の検出出力との差動出力25aが得られ、検出点N2では、X3の検出出力とX2の検出出力との差動出力25bが得られる。
次に図4に示す制御部20のX座標生成部21では、各検出点Niでの前記差動出力25a,25b,25c…が順次積算されていく。図5の上段には、各検出点N1,N2,N3…で検出された前記差動出力25a,25b…を順次積算した積算出力28が示されている。図5では各検出点N1,N2,N3…に対応する、積算出力を28a,28b,28c…で示している。前記積算出力28a,28b,28c…はX座標生成部21にて監視され、前記X座標生成部21にて特定のアルゴリズムを用いて各積算出力の最大値を得る検出点(ピーク位置Px)が得られるとともに、前記ピーク位置Pxから操作体の操作面7a上での当接位置(X座標位置)が特定される。
Y座標位置信号も、図4に示す制御部20のY座標生成部22で、上記したX座標信号のピーク位置Pxを得るときと同様の手法を用いて求められ、ピーク位置Pyから操作体の操作面7a上での当接位置(Y座標位置)が特定される。
次に本発明の特徴的部分を特に図3及び図6を用いて以下に説明する。
図3に示すように、指等の操作体Fを操作面7a上に当接し、今、前記操作面7aを矢印方向へ押圧したとき、前記操作体Fの押圧位置が変化しなければ、前記X座標生成部21及びY座標生成部22で得られる操作体FのX,Y座標位置信号に変動はない。X,Y座標位置信号は、図5で説明した通り、出力値のピーク位置Px,Pyでの位置信号で特定される。なお以下では、「出力値」と言う場合は、ピーク位置Px,Pyでの出力値を指す。
ところで、前記操作体Fを矢印方向へ押圧することで静電容量は変化し、X座標生成部21で得られたX座標位置信号の出力値、及びY座標生成部22で得られたY座標位置信号の出力値は変動する。
本発明では、前記X座標位置信号及び/又はY座標位置信号の出力値は、随時、出力変動検出部23に送り込まれる。ここで、前記出力変動検出部23には、少なくとも前記X座標位置信号か、Y座標位置信号の出力値のどちらか一方の出力値が送り込まれればよい。以下では、X座標位置信号の出力値のみが、出力変動検出部23に送り込まれると仮定する。
前記出力変動検出部23では、随時送られてくるX座標位置信号の出力値を、検出された時間ごとにプロットしていき、図6に示すような出力値の出力波形図を得る。
図6に示す時間T0は、前記出力値が前記出力変動検出部23に送り込まれた最初の出力値であり、この出力値を「基準出力値」とする。
前記出力変動検出部23では、前記時間T0後に前記出力変動検出部23に送り込まれる前記出力値を、前記基準出力値からの変化量として捉え、図6のように出力値の変化量をプロットしていく。
図6に示すように時間T0から時間TAまでの間は、前記出力値に変動がないが、時間TA後に、操作者が操作体Fの図3に示す矢印方向への押圧力を強めると、出力値は基準出力値から変動し変化量Zが大きくなる。
前記出力変動検出部23では、前記出力値の変化量Zが基準出力値からZ1まで変動するまでに、どの程度の時間がかかったかを監視しており、所定時間T1内で出力値の変化量ZがZ1以上変動したら、前記出力変動検出部23から図4に示すスイッチ信号生成部24へ、スイッチ信号を生成せよとする命令信号が出され、前記スイッチ信号生成部24にてスイッチ信号が生成される。
図6に示すように、操作者は指等の操作体Fを座標入力センサ方向へさらに強い押圧力で押すと、基準出力値からの出力値の変化量ZはZ1よりも大きいZ0に至る。
図6に示すように、時間TB後に、操作者が指等の操作体Fを前記座標入力センサから徐々に離していくと、出力値は、前記基準出力値から見て徐々に小さくなっていき、ある出力値Z2以下になったら、スイッチ信号の生成を停止せよとする命令信号が前記出力変動検出部23からスイッチ信号生成部24に送られ、スイッチ信号の生成が停止される。
なお図6では、「基準出力値」を前記出力値が前記出力変動検出部23に送り込まれた最初の出力値として規定していたが、「基準出力値」を、更新していくことも出来る。
例えば図6では、時間Toから時間TAまでの間は出力値に全く変動がないが、実際には、図6に示す一点鎖線Aのように、出力値が検出される都度、若干の変動が見込まれる。このとき、所定時間T1経過するごとに、検出された出力値を「基準出力値」として更新していき、図6に示す時間TAと一点鎖線Aとが交差する出力値を「基準出力値」とし、新しい(更新された)「基準出力値」からの出力値の変化量Zでスイッチ信号の生成の可否を判断するように制御してもよい。
上記のように本発明では、座標位置信号の出力値の変動を利用して、スイッチ信号を生成するものである。
このため、従来のように別個にスイッチ装置を設ける必要がなく生産コストの低下を実現できるとともに操作性も従来より向上させることが出来る。
操作性に関し詳しく説明すると、本発明では、前記座標位置信号の出力値の変動を利用して、スイッチ信号を生成するため、操作面7a上のどの位置を操作しても、出力変動検出部23では、単純に、座標位置信号の出力値の変動によって前記スイッチ信号の生成の可否を判断できる。
すなわち、例えば図3のように、操作面7a上の同じ位置上を操作体Fで押圧する場合でも、あるいは操作体Fを操作面7a上で滑らせながら押圧しても、図6のように、出力値の変化量Zがある所定条件下を満たしたら、スイッチ信号が生成されるから、スイッチ入力位置が予め決められている構造や、座標位置信号もスイッチ信号の生成の判断基準とするタッピング操作などに比べて操作性を向上させることが可能になる。
また本発明の実施形態では、操作体Fによって前記座標入力センサ4を押圧したときの継続的な押圧力の変動に連動する前記出力値の継続的な変動に基づいて、スイッチ信号の生成の可否が判断される。
すなわち、図3のように、操作体Fによって操作面7a上を継続的に押圧しないと、スイッチ入力状態が得られないため、操作者としては、操作面7a上を押圧しなければ位置入力だけ、操作面7a上を押圧すればスイッチ入力がされると意識的に区別しながら操作面7a上を操作でき、操作性を向上させることが可能である。
特に本発明では、図6で説明したように、前記制御部20の出力変動検出部23では、所定時間T1内に、基準出力値から、出力値が所定の変化量Z1以上に変動したとき、前記スイッチ信号生成部24によってスイッチ信号が生成されるように制御されている。
スイッチ信号の生成がされない基準出力値は、操作者の操作体Fの操作面7a上での当接力によって異なる。すなわち最初の操作体Fの操作面7aへの当接力が強い人もいれば弱い人もおり、基準出力値は人によってばらばらである。
例えば出力値の絶対値でスイッチ入力の可否を判断すると、スイッチ入力をする意識がなくても最初から強く操作面7a上を操作体Fで押圧すれば、スイッチ入力状態となる可能性があるなど、不具合が多い。
このため出力値の絶対値でスイッチ入力の可否を判断するよりも、出力値の基準出力値から見た変化量Zで、スイッチ入力の可否を判断する方が、誤操作等を防止できる。
また本発明では、所定時間T1内に、基準出力値から、出力値が所定の変化量Z1以上に変動したときに限ってスイッチ信号を生成する。すなわち出力値が変化量Z1以上に変動しても所定時間T1内でなければスイッチ信号は生成されない。例えば、人によっては、スイッチ入力をしようとする意識がないのに操作面7a上を操作しているときの前記操作体Fの押圧力が徐々に強くなっていく場合がある。かかる場合、変化量Z1に至る時間を区切っていないと、図6に示す出力値の変化量ZがZ1を越えれば、スイッチ入力状態になってしまい、不都合が多くなる。このため、所定時間T1内に、基準出力値から、出力値が所定の変化量Z1以上に変動したときに限ってスイッチ信号を生成するようにすれば、操作性を向上させることが可能である。
ところで、スイッチ信号の生成を停止する出力値の変化量Z2をどの程度の大きさに制御するかであるが、本発明では、スイッチ信号の生成を開始する出力値の変化量Z1よりも、所定変化量Z3だけ小さい変化量Z2以下になった時点でスイッチ信号の生成を停止することが好ましい。
これは、例えば操作者が操作体Fを座標入力センサ方向に強く押し、スイッチ入力をしているつもりでも、無意識に操作体Fの押圧力を緩めたりして、出力値の変化量がZ1よりも低いレベルに落ちる可能性がある。特にスイッチ入力を長い時間、行なう必要があるときなどは、操作者が無意識に操作体Fの押圧力を緩める可能性が高い。このとき、操作者がスイッチ入力をしていると思っていても、スイッチ入力がされないといった事態が生じ、良好な操作性を得られない。
そこで本発明では、スイッチ信号の生成を開始する出力値の変化量Z1よりも、所定変化量Z3だけ小さい変化量Z2以下になった時点でスイッチ信号の生成を停止することで、操作者が操作体Fの押圧力を無意識に緩めても、スイッチ入力が停止されることはなく、操作性を優れたものにすることが出来る。
また本発明では、スイッチ入力がされたことを操作者に知らせるためのフィードバック手段が設けられていることが好ましい。前記フィードバック手段に関し本発明では例えば以下の2つの手法を提供することが出来る。
まず一つ目はメカニカル的なフィードバック手段であり、例えば図2に示すように、前記座標入力センサ4の下側にある基板19上に、ドーム状(ダイアフラム状)の可動板10を設ける。前記可動板10は金属材料でも絶縁材料でもどちらでもよい。
図3に示すように、操作体Fが矢印方向へ前記表面シート7及び座標入力センサ4を押圧し、前記可動板10が下方向へ反転させられると前記可動板10からは押圧反力が発生する。この押圧反力がクリック感として操作者の指等に伝えられ、前記操作者に確実に押したという認識が与えられる。
あるいは、図7のように視覚的なフィードバック手段を用いることも出来る。
図7では、入力装置Sは例えばリモコンであり、前記入力装置Sからの遠隔操作により、モニタ30の画面に写し出された画像を変えることができるとする。図7に示すように、入力装置Sの操作面上にある全部で15個の指示表示8と、同じ配置でモニタ30に15個のアイコン31が映し出されており、今、「♯」のマークがある指示表示8を押圧して、この「♯」の指示表示8と同じ配置にあるモニタ30上のアイコン31aを指定する場合に、「♯」の指示表示8を押圧して、前記入力装置Sからスイッチ信号が出力されたら、前記アイコン31aが他のアイコンと違う色に変化するなどして、前記アイコン31aが指定されたことを視覚的に操作者に認識させることが可能である。
あるいは聴覚的なフィードバック手段を用い、操作者にスイッチ入力がされたことを知らせる手法であってもよい。
本発明の入力装置を搭載した携帯電話の部分斜視図、 図1に示す入力装置を2−2線から切断し、その切断面を矢印方向から見た部分断面図、 入力装置を押圧したときの状態図(部分断面図)、 本発明における入力装置のブロック図、 X座標信号の検出手法の一例を示すX軸信号の出力波形図、 本発明におけるスイッチオン状態とスイッチオフ状態とのタイミングを説明するための出力値の出力波形図、 フィードバック機能を説明するための説明図、
符号の説明
1 携帯電話
3 表示パネル
4 座標入力センサ
7 表面シート
8 指示表示
10 可動板
20 制御部
21 X座標生成部
22 Y座標生成部
23 出力変動検出部
24 スイッチ信号生成部
25 差動出力
28 積算出力
30 モニタ
31 アイコン
F 操作体
S 入力装置
Z 出力値の変化量

Claims (5)

  1. 表面に操作面を有する表面シートと、前記表面シートの下側に設けられた座標入力が可能な座標入力センサとを有する入力装置において、
    前記座標入力センサは、X方向検出電極とY方向検出電極とが基板に対向配置された静電容量式センサであり、
    制御部は、操作体を前記操作面上に当接したときに、電極間の静電容量の変化により前記操作体の前記操作面上でのX座標位置及びY座標位置に対応した座標位置信号を得るための座標生成部と、前記操作体を前記操作面上で押圧したときに、押圧位置での静電容量の変化に基づいて前記座標位置信号の出力値の大きさの変動を時間ごとに検出する出力変動検出手段と、前記出力値の変動に基づいて、スイッチ信号を生成するスイッチ信号生成手段とを有しており、
    前記出力変動検出手段では、前記X方向検出電極からのX座標位置信号と、前記Y方向検出電極からのY座標位置信号のどちらか一方の前記出力値が送り込まれて前記出力値の変動を検出し、
    前記スイッチ信号生成手段では、前記出力変動検出手段にて検出した前記出力値が、ある基準出力値から所定時間T1内に定の変化量Z1以上に継続的に変動したときに前記スイッチ信号を生成することを特徴とする入力装置。
  2. 前記操作面上の同じ位置上を前記操作体で押圧したとき、及び、前記操作体を前記操作面上で滑らせながら押圧したときのどちらの操作によっても、前記出力変動検出部では、前記出力値の変動を検出して、前記スイッチ信号生成手段により前記スイッチ信号が生成される請求項1記載の入力装置。
  3. 前記操作面上のどの位置を操作しても、前記出力変動検出部では、前記出力値の変動を検出して、前記スイッチ信号生成手段により前記スイッチ信号が生成される請求項1又は2に記載の入力装置。
  4. 前記制御部では、スイッチ入力状態にあるとき、前記出力値の前記基準出力値からの変化量Z2が、前記変化量Z1よりも小さくなったとき、前記スイッチ信号の生成が停止される請求項1ないし3のいずれか1項に記載の入力装置。
  5. スイッチ入力がされたことを知らせるフィードバック手段が設けられている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の入力装置。
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