JP2019184682A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録材の搬送方向の先端側における濃度ムラの発生や転写効率の低下を抑制しつつ、「後端飛び散り」を抑制することのできる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置100は、像担持体7と、転写部材8と、電源D2と、記録材の画像形成領域である第1領域A1と、第1領域A1よりも後端側にある記録材の画像形成領域である第2領域A2と、のそれぞれが転写部を通過する際に印加される転写電圧が互いに等しくなる第1モードと、第1領域A1が転写部を通過する際に印加される転写電圧の絶対値よりも、第2領域が転写部を通過する際に印加される転写電圧の絶対値の方が大きい第2モードと、を含む複数のモードを選択的に実行可能な制御部150と、第2領域A2に形成されるトナー量に関する指標値を取得する取得部151と、を有し、制御部150は、取得部151により取得された指標値に基づいて、少なくとも第1モードもしくは第2モードを選択的に実行可能である構成とする。【選択図】図5

Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式などを用いた複写機、プリンター、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関するものである。
従来、例えば電子写真方式の画像形成装置では、像担持体としての感光体や中間転写ベルト上に形成されたトナー像が紙などの記録材に転写されることで、記録材に画像が形成される。像担持体から記録材へのトナー像の転写は、像担持体に当接して転写部を形成する転写部材に電圧を印加することで行うことができる。転写部材としては、金属製の芯金上にゴム層を有するゴムローラや、金属製の芯金上にスポンジ状の発泡層を有するスポンジローラなどの弾性ローラが広く使用されている。この弾性ローラは、ゴム層や発泡層などの弾性層にカーボンブラックなどの導電性粉末が分散されて導電性が付与されている。そして、このローラに定電圧制御又は定電流制御されたバイアスが印加されることで、帯電したトナーが像担持体から記録材へ転写される。
このような画像形成装置において、転写電流が不足すると十分に転写が行われない転写不良が発生する場合があり、逆に転写電流が過剰になっても転写突き抜けなどと呼ばれる適切に転写が行われない現象が発生する場合がある。したがって、転写効率を十分に向上させて、転写を適切に行うには、所望の転写電流を転写部に供給することが望まれる。一般的に、転写部においては、転写すべきトナーが多いほど最適な転写バイアスの絶対値は大きくなる。
特許文献1では、画像情報をプロセス進行方向で複数領域に分割し、各領域で画素毎の出力レベルを積算したビデオカウント値を算出し、該ビデオカウント値が大きい領域ほど転写バイアスの絶対値を大きくすることで転写性を向上させる制御が提案されている。
特開2010−8494号公報
しかしながら、上記従来の方法のように、プロセス進行方向においてトナー量に応じて転写バイアスの絶対値を大きくするだけでは、「後端飛び散り」と呼ばれる画像不良を抑制できないことがある。
「飛び散り」とは、転写部で帯電された記録材の電荷が低い場合に、トナーが記録材に電気的な力で十分に引き付けられなくなり、図10に示すように記録材上の非画像部にトナーが飛び散ってしまう現象である。この「飛び散り」は、ニップが不安定となり、転写バイアスによる記録材の裏面(トナーが転写される面とは反対側の面)への電荷供給が不足する記録材の搬送方向の後端において特に発生しやすい。この記録材の搬送方向の後端で発生する「飛び散り」が「後端飛び散り」と呼ばれ、トナーの載り量が多い場合に発生しやすい。
「後端飛び散り」は、転写バイアスの絶対値を大きくすることで抑制することができる。しかし、後端領域でのトナー載り量が少ない場合は、後端領域に印加する転写バイアスの絶対値を大きくしてしまうと、転写電界が強すぎることに起因した転写抜けが発生しやすく、濃度ムラの発生や転写効率の低下が問題になることがある。
したがって、本発明の目的は、記録材の搬送方向の先端側における濃度ムラの発生や転写効率の低下を抑制しつつ、「後端飛び散り」を抑制することのできる画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、トナー像を担持する像担持体と、電圧が印加されて転写部で前記像担持体から記録材にトナー像を転写させる転写部材と、前記転写部材に電圧を印加する電源と、記録材の画像形成領域である第1領域と、前記第1領域よりも後端側にある前記記録材の画像形成領域である第2領域と、のそれぞれが前記転写部を通過する際に前記転写部材に印加される転写電圧が互いに等しくなる第1モードと、前記第1領域が前記転写部を通過する際に前記転写部材に印加される前記転写電圧の絶対値よりも、前記第2領域が前記転写部を通過する際に前記転写部材に印加される前記転写電圧の絶対値の方が大きい第2モードと、を含む複数のモードを選択的に実行可能な制御部と、前記第2領域に形成されるトナー量に関する指標値を取得する取得部と、を有し、前記制御部は、前記取得部により取得された前記指標値に基づいて、少なくとも前記第1モードもしくは前記第2モードを選択的に実行可能であることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、記録材の搬送方向の先端側における濃度ムラの発生や転写効率の低下を抑制しつつ、「後端飛び散り」を抑制することができる。
画像形成装置の概略構成を示す模式的な断面図である 画像形成装置の要部の制御態様を示す概略ブロック図である。 分割ビデオカウントの取得態様の一例を示す模式図である。 2次転写バイアス制御を説明するためのグラフ図である。 実施例1の制御のフローチャート図である。 分割ビデオカウントの取得態様の他の例を示す模式図である。 実施例2の制御のフローチャート図である。 後端での転写抜けを説明するための模式的な断面図である。 実施例3の制御のフローチャート図である。 後端飛び散りを説明するための模式図である。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
[実施例1]
1.画像形成装置の全体的な構成及び動作
図1は、本実施例の画像形成装置100の概略断面図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を用いてフルカラー画像を形成することが可能な、中間転写方式を採用したタンデム型のプリンターである。
画像形成装置100は、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像を形成する第1〜第4の画像形成ユニットUY、UM、UC、UKを有する。各画像形成ユニットUY、UM、UC、UKにおける同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、いずれかの色用の要素であることを示す符号の末尾のY、M、C、Kを省略して総括的に説明することがある。画像形成ユニットUは、後述する感光ドラム1、帯電ローラ2、露光装置3、現像装置4、1次転写ローラ5、1次転写電源D1、クリーニング装置6などを有して構成される。
画像形成ユニットUは、トナー像を担持する第1の像担持体としての、回転可能なドラム型の感光体(電子写真感光体)である感光ドラム1を有する。感光ドラム1は、図中矢印R1方向(時計回り)に所定の周速度で回転駆動される。回転する感光ドラム1の表面は、帯電手段としてのローラ型の帯電部材である帯電ローラ2により、所定の極性(本実施例では負極性)の所定の電位に一様に帯電処理される。帯電処理された感光ドラム1の表面は、露光手段としての露光装置(レーザースキャナ)3により、画像データ(画像情報信号)に応じて走査露光され、感光ドラム1上に画像データに応じた静電像(静電潜像)が形成される。感光ドラム1上に形成された静電像は、現像手段としての現像装置4により、現像剤としてのトナーが供給されて現像(可視化)され、感光ドラム1上に画像データに応じたトナー像(現像剤像)が形成される。本実施例では、一様に帯電処理された後に露光されることで電位の絶対値が低下した感光ドラム1上の露光部(イメージ部)に、感光ドラム1の帯電極性と同極性に帯電したトナーが付着する。
4個の感光ドラム1に対向するように、トナー像を担持する第2の像担持体としての、回転可能な無端状のベルトで構成された中間転写体である中間転写ベルト7が配置されている。中間転写ベルト7は、複数の張架ローラ(支持ローラ)としての駆動ローラ71、テンションローラ72、アイドラローラ73、74、及び2次転写対向ローラ75に架け渡されて張架されている。中間転写ベルト7は、例えば、ポリイミド、ポリアミドなどの樹脂又は各種ゴムなどに、カーボンなどの導電性フィラーやイオン性の導電材料などを適当量含有させて分散させた材料で形成された、フィルム状の無端ベルトで構成されている。中間転写ベルト7は、初期の表面抵抗率が5×1010〜1×1012Ω/□となるように形成されている。また、中間転写ベルト7は、その厚みが例えば40〜60μm程度とされている。駆動ローラ71は、定速性に優れたモーターにより駆動されて中間転写ベルト7を循環移動(回転)させる。テンションローラ72は、中間転写ベルト7に対して一定の張力を与える。アイドラローラ73、74は、各感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの配列方向に沿って延びる中間転写ベルト7を支持する。2次転写対向ローラ75は、後述する2次転写ローラ8の対向部材(対向電極)として機能する。中間転写ベルト7は、駆動ローラ71により図中矢印R2方向(反時計回り)に所定の周速度で循環駆動(回転駆動)される。本実施例では、中間転写ベルト7は、200mm/sの周速度で回転駆動される。なお、テンションローラ72に対する中間転写ベルト7のテンションは、5kgf程度とされている。中間転写ベルト7の内周面側には、各感光ドラム1に対応して、1次転写手段としてのローラ型の1次転写部材である1次転写ローラ5が配置されている。本実施例では、1次転写ローラ5は、金属ローラで構成されている。1次転写ローラ5は、中間転写ベルト7を介して感光ドラム1側に付勢され、感光ドラム1と中間転写ベルト7とが接触する1次転写部(1次転写ニップ)T1を形成する。
上述のように感光ドラム1上に形成されたトナー像は、1次転写部T1において、1次転写ローラ5の作用により、回転している中間転写ベルト7上に1次転写される。1次転写工程時に、1次転写ローラ5には、1次転写電源D1により、トナーの正規の帯電極性(現像時のトナーの帯電極性)とは逆極性(本実施例では正極性)の直流電圧である1次転写電圧(1次転写バイアス)が印加される。例えば、フルカラー画像の形成時には、各感光ドラム1上に形成されたY、M、C、Kの各色のトナー像が、各1次転写部T1において、中間転写ベルト7上に重ね合わされるようにして順次1次転写される。
中間転写ベルト7の外周面側において、2次転写対向ローラ75と対向する位置には、2次転写手段としてのローラ型の2次転写部材である2次転写ローラ8が配置されている。2次転写ローラ8は、中間転写ベルト7を介して2次転写対向ローラ75に向けて付勢され、中間転写ベルト7と2次転写ローラ8とが接触する2次転写部(2次転写ニップ)T2を形成する。上述のように中間転写ベルト7上に形成されたトナー像は、2次転写部T2において、2次転写ローラ8の作用により、中間転写ベルト7と2次転写ローラ8とに挟持されて搬送される紙などの記録材(記録媒体、シート)Pに2次転写される。2次転写工程時に、2次転写ローラ8には、2次転写電源D2(図2)により、トナーの正規の帯電極性とは逆極性の直流電圧である2次転写電圧(2次転写バイアス)が印加される。本実施例では、2次転写ローラ8は、芯金(基材)の周囲に弾性層としてNBRゴムやEPDMゴムなどで形成されたゴム層が形成されて構成されている。
記録材Pは、記録材供給部としての記録材供給装置10により2次転写部T2に供給される。記録材供給装置10は、記録材Pを収容する記録材収容部(カセット、トレイなど)11、記録材収容部11から記録材Pを所定のタイミングで1枚ずつ送り出すピックアップローラ12、送り出された記録材Pを搬送する搬送ローラ対13などを有する。搬送ローラ対13により搬送された記録材Pは、レジストレーション補正部としてのレジストレーションローラ対50により、中間転写ベルト7上のトナー像とタイミングが合わされて、2次転写部T2へと搬送される。
トナー像が転写された記録材Pは、定着手段としての定着装置9へと搬送される。定着装置9は、未定着のトナー像を担持した記録材Pを加熱及び加圧することで、トナー像を記録材Pに定着(溶融、固着)させる。トナー像が定着された記録材Pは、排出部としての排出ローラ対30により画像形成装置100の装置本体の外部(機外)へと排出(出力)される。
また、1次転写工程時に中間転写ベルト7上に転写されずに感光ドラム1上に残留したトナー(1次転写残トナー)は、感光体クリーニング手段としてのドラムクリーニング装置6により感光ドラム1上から除去されて回収される。また、中間転写ベルト7の外周面側において、駆動ローラ71と対向する位置には、中間転写体クリーニング手段としてのベルトクリーニング装置76が配置されている。2次転写工程時に記録材Pに転写されずに中間転写ベルト7上に残留したトナー(2次転写残トナー)や紙粉は、ベルトクリーニング装置76により中間転写ベルト7上から除去されて回収される。
2.制御態様
図2は、本実施例の画像形成装置100の要部の制御態様を示す概略ブロック図である。制御部(コントローラ)150は、演算処理を行う中心的素子である制御手段としてのCPU151、記憶手段としてのROM152a、RAM152bなどのメモリ(記憶媒体)152などを有して構成される。書き換え可能なメモリであるRAM152bには、制御部150に入力された情報、検知された情報、演算結果などが格納され、ROM152aには制御プログラム、予め求められたデータテーブルなどが格納されている。CPU151とROM152a、RAM152bなどのメモリ152とは互いにデータの転送や読込みが可能となっている。
制御部150は、画像形成装置100の各部を統括的に制御してシーケンス動作を行わせる。制御部150は、画像読取り装置(図示せず)やパーソナルコンピュータなどの外部のホスト装置(図示せず)とされる画像入力部203から画像形成信号(画像データ、制御指令)などが入力される。そして、制御部150は、この画像形成信号に従って画像形成装置100の各部を制御して、画像形成動作を実行させる。
また、制御部150には操作部(操作パネル)201が接続されている。操作部201は、記録材Pの選択画面を表示して、ユーザーやサービス担当者などの操作者に、画像形成に使用する記録材Pの種類などを選択させることができる。また、画像形成装置100には、画像形成装置100に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータなどの外部のホスト装置(図示せず)からジョブの情報が入力される。ジョブの情報には、画像データ(画像情報信号)が含まれている他、画像形成に使用する記録材Pの種類を指定するデータなどが含まれている。上記画像形成に使用する記録材Pの種類などに関する情報は、制御部150に入力される。なお、ジョブ(プリントジョブ)とは、一の開始指示により開始される単一又は複数の記録材に画像を形成して出力する一連の動作のことを言う。また、記録材Pの種類とは、普通紙、厚紙、薄紙、光沢紙、コート紙などの一般的特徴に基づく属性、メーカー、銘柄、品番、坪量、厚さ、サイズなど、記録材Pを区別可能な任意の情報を包含するものである。ユーザーやサービス担当者などの操作者は、操作部201を操作することでジョブを実行可能であり、制御部150は操作部201からの信号を受けて、画像入力部203から得られる画像情報に基づいて、画像形成装置100の各種デバイスを動作させる。
また、制御部150には、環境センサ202が接続されている。環境センサ202は、画像形成装置100の筐体内の温度及び湿度を検知する。環境センサ202により検知された温度及び湿度の情報は、制御部150に入力される。環境センサ202は、画像形成装置100の内部又は外部の少なくとも一方の温度又は湿度の少なくとも一方を検知する環境検知手段の一例である。
ここで、制御部150には、制御部150の制御のもとで2次転写電源D2が2次転写ローラ8に印加するバイアスを制御するバイアス制御部60が接続されている。本実施例では、2次転写電源D2は、定電流回路と定電圧回路とを備えている。つまり、2次転写電源D2には、2次転写電源D2により2次転写ローラ8にバイアスを印加している際に2次転写ローラ8に流れる電流を検知する電流検知手段としての電流検知回路62が設けられている。そして、バイアス制御回路60は、電流検知回路62により検知される電流値が所定の電流値になるように2次転写電源D2が出力する電圧を制御することで、2次転写電源D2から2次転写ローラ8に印加するバイアスを定電流制御することができる。換言すれば、2次転写電源D2は、バイアス制御回路60により指示される所定の電流値の電流が2次転写ローラ8に流れるように、2次転写ローラ8にバイアスを印加することができる。また、バイアス制御部60には、2次転写電源D2により2次転写ローラ8にバイアス印加している際に出力している電圧値を検知する電圧検知手段としての電圧検知回路61が設けられている。そして、バイアス制御回路60は、電圧検知回路により検知される電圧値が所定の電圧値になるように2次転写電源D2が出力する電圧を制御することで、2次転写電源D2から2次転写ローラ8に印加するバイアスを定電圧制御することができる。換言すれば、2次転写電源D2は、バイアス制御回路60により指示される所定の電圧値のバイアスを2次転写ローラ8に印加することができる。本実施例では、2次転写バイアスは、ATVC制御(Active Transfer Voltage Control)によって制御される。ATVC制御については後述する。
3.分割ビデオカウント
本実施例では、画像形成領域を主走査方向及び副走査方向のそれぞれに所定の長さ単位ごとに複数に分割して、分割された領域(ここでは、「分割領域」ともいう。)ごとのビデオカウントの積算値を取得する。特に、本実施例では、ビデオカウントにより画素ごとの画像データの出力レベル(濃度レベル)の積算値を取得し、上記分割領域ごとのトナーの載り量の情報を取得する。なお、「主走査方向」は、感光ドラム1や中間転写ベルト7の表面の移動方向(記録材Pの搬送方向)と略直交する方向である。また、「副走査方向」は、主走査方向と略直交する方向(記録材Pの搬送方向と略平行な方向)である。また、「画像形成領域」は、画像形成に使用する記録材Pのサイズに応じて設定されている、1枚の記録材Pに形成される画像に関する、感光ドラム1、中間転写ベルト7、あるいは記録材P上の画像が形成され得る領域である。
画像入力部203から制御部150に入力された画像データの処理フローについて説明する。画像入力部203から入力された画像データは、制御部150により輝度値(本実施例ではRGB)から濃度値(本実施例ではCMYK)に変換される。濃度値であるCMYKデータに変換された画像データは、各画素、色成分ごとの多値データが積算される。つまり、制御部150のCPU151は、画像データの1画素あたりの各色成分データが複数ビットで表現される多値のデータを、各画素の色成分ごとに所定単位で積算する。8ビット(0〜255)の階調を有する各色成分において、1画素目のYデータが“100”という値で、2画素目のYデータが“50”という値の場合に、1画素目と2画素目の積算値は“150”となる。A4サイズ、600dpiの画像データの場合は、1ページあたり、7015画素(主走査方向)×4962画素(副走査方向)の合計34808430画素分の色成分データが積算される。そして、本実施例では、領域内の全画素成分が255であった場合のビデオカウント値を100%と表現する。なお、YMCKの混色により表現する色もあり、ビデオカウントの最大値は200%である。
図3は、本実施例におけるA4サイズの記録材Pに画像形成を行う場合の画像形成領域の分割ビデオカウント情報の取得態様を示す模式図である。特に、本実施例では、1ページ分の画像形成領域を、記録材Pの搬送方向(プロセス進行方向)における先端側の第1領域(先端側領域)A1と、後端側の第2領域(後端領域)A2と、に分割して、各領域のビデオカウント値を取得する。図3に示すように、先端側領域A1は、画像先端から、画像後端から先端側に10mmの位置までの範囲の領域である。後端領域A2は、画像後端から先端側に10mmの位置から、画像後端までの範囲の領域である。先端側領域A1に対する最大のビデオカウント値は200%(単色の場合は100%)であり、先端側領域A1のビデオカウント値はそれに対する割合(画像比率)を示す。また、後端領域A2に対する最大のビデオカウント値も200%(単色の場合は100%)であり、後端領域A2のビデオカウント値はそれに対する割合(画像比率)を示す。これら各領域のビデオカウント値は、それぞれの領域におけるトナー載り量と相関する。なお、後端領域A2は、記録材Pの実際の後端よりも先端側の領域であってもよいし(縁ありプリントの場合など)、記録材Pの実際の後端を含む領域であってもよい(縁無しプリントの場合など)。また、記録材Pの搬送方向において、後端領域A2は先端側領域A1よりも十分に小さい。後端領域A2は、概略、画像形成領域の後端(あるいは記録材Pの実際の後端)から、3mm以上、20mm以下程度先端側、典型的には5mm以上、15mm以下程度先端側の領域である。また、先端側領域A1は、必ずしも画像形成領域の先端から始まらなくても良く、記録材の搬送方向に関して後端領域A2よりも先端側(下流側)にあれば良い。
4.2次転写バイアス制御
本実施例では、2次転写バイアスは、毎回のジョブの前回転のタイミングで行われるATVC制御によって決定される。2次転写ローラ8は、温度、湿度などの環境要因や、通電時間により、電気抵抗値が大きく変化する。ATVC制御を行うことにより、2次転写ローラ8の電気抵抗値の変化があった場合でも、最適な2次転写バイアスを印加することが可能になる。
本実施例におけるATVC制御について更に説明する。図4は、ATVC制御において測定される印加電圧値と検知電流値との関係(電圧−電流特性)を示した模式図である。2次転写バイアス値(Vout)は、次のようにして算出する。まず、2次転写部T2にトナー像(記録材P)が通過していない前回転期間に、2次転写ローラ5に、電位の異なる複数水準の電圧値Vα、Vβを印加し、その際に流れる電流値Iα、Iβを検知する。そして、その電圧−電流特性から、2次転写に必要なターゲット電流(Itarget)に相当する電圧値を補間演算し、該ターゲット電流(Itarget)に相当する転写電圧(Vtarget)を求める。この転写電圧(Vtarget)は、2次転写部材分担電圧に相当する。さらに、この求めた転写電圧(Vtarget)に、記録材Pの種類や環境に応じて予め設定されている記録材Pの電気抵抗値に相当する記録材分担電圧分(Va)を足して、2次転写バイアス(Vout)とする。即ち、制御部150は、前述した先端側領域A1が2次転写部T2を通過する際には、二次転写バイアスがVoutとなるように定電圧制御している。なお、制御部50は、ジョブの情報に含まれる記録材Pの種類を示す情報と、環境センサ202の検知結果と、に基づいて、メモリ152に格納されているテーブルデータを参照して、記録材分担電圧(Va)を求めることができる。
本実施例では、一例として、温度23℃、湿度50%の環境下において坪量75gsmの普通紙の2次転写のターゲット電流が40μA、記録材分担電圧が500Vとして設定されているものとする。ターゲット電流と記録材分担電圧の最適値は、使用するトナーの帯電量や想定する記録材Pの電気抵抗などによって変化する。
5.分割ビデオカウント値と転写バイアスの関係
次に、本実施例における「後端飛び散り」を抑制する2次転写バイアスの制御について説明する。本実施例の画像形成装置100は、後端領域A2の分割ビデオカウント値を用いて、「後端飛び散り」のリスクが一定以上高いと判断した場合には、2次転写バイアスを補正し、「後端飛び散り」を抑制する。つまり、「後端飛び散り」は、記録材Pの搬送方向の後端の一定の範囲にトナー載り量が一定以上多い画像があると、発生しやすい。「後端飛び散り」は、2次転写バイアスの絶対値を大きくすることで抑制することができる。しかし、記録材Pの搬送方向の全域に対して2次転写バイアスの絶対値を一律に大きくしてしまうと、後端以外の部分では、特にハーフトーン画像の場合に転写電界が強すぎることに起因した転写抜け(強抜け)が発生してしまうことがある。そこで、本実施例では、後端領域A2の分割ビデオカウント値に基づいて、後端領域A2にトナー載り量が一定以上多い画像がある場合には、先端側領域A1の分割ビデオカウント値が同じ場合でも、後端領域A2に対する2次転写バイアスの絶対値を大きくする。以下、更に詳しく説明する。
本実施例では、ATVC制御で決定した2次転写バイアスに対して、先端側領域A1と後端領域A2とのそれぞれに関して別の補正係数をかけて、先端側領域A1と後端領域A2とのそれぞれにトナー像を2次転写する際に異なる2次転写バイアスを印加する。表1は、本実施例におけるATVC制御で決定した2次転写バイアスの設定電圧(Vout)にかける補正係数(補正値)を示す。表中の1.2倍は、ATVC制御で決定した2次転写バイアス(Vout)に補正係数として1.2をかけることを意味する。また、表中の補正無しの場合は、ATVC制御で決定した2次転写バイアスの補正自体を行わなくてもよいし、補正係数として1をかけてもよい。
Figure 2019184682
表1に示すように、本実施例では、先端側領域A1に印加する二次転写バイアスは、ATVC制御で決定した2次転写バイアスVoutで定電圧制御している。一方、後端領域A2に印加する二次転写バイアスは、後端領域A2に形成される画像のビデオカウント値に応じて、二次転写バイアスを変更している。即ち、後端領域A2のビデオカウント値が所定値以上の場合は、先端側領域A1に対して印加する2次転写バイアスの絶対値よりも後端領域A2に対して印加する2次転写バイアスの絶対値の方を大きくする(第2モード:表1の右側)。また、後端領域A2におけるビデオカウント値が所定値未満の場合は、先端側領域A1に対して印加する2次転写バイアスと後端領域A2に対して印加する2次転写バイアスとを等しくしている(第1モード:表1の左側)。
言い換えれば、本実施例では、後端領域A2に形成されるビデオカウント値に応じて、次のような制御を行う。即ち、先端側領域A1と後端領域A2とでビデオカウント値が同じ場合に、先端側領域A1に対して印加する2次転写バイアスの絶対値よりも後端領域A2に対して印加する2次転写バイアスの絶対値の方を大きくする。
これは、次の理由による。つまり、記録材Pの搬送方向の後端側の後端領域A2においては、2次転写部T2のニップが不安定となり、記録材Pの裏面(トナー像が転写される面とは反対側の面)への電荷供給が不足しがちである。そのため、後端領域A2に対しては、先端側領域A1に対するよりも、2次転写バイアスの絶対値を大きくして、上記電荷供給の不足による「後端飛び散り」の発生を抑制する。これに対し、後端領域A2と同様に先端側領域A1に対しても2次転写バイアスの絶対値を大きくすると、電界が強すぎることに起因した転写抜けが発生し、濃度ムラの発生や転写効率の低下が問題になることがある。
6.制御フロー
次に、本実施例における2次転写バイアスの制御手順について説明する。図5は、本実施例における2次転写バイアスの制御手順の概略を示すフローチャート図である。
制御部150は、操作者が操作部201を操作することなどによりジョブが開始されると、ATVC制御を実行する(S101)。次に、制御部150は、画像入力部203によって取り込まれた画像情報に基づいて、先端側領域A1と後端領域A2とのそれぞれの分割ビデオカウント情報を取得する(S102)。次に、制御部150は、後端領域A2の分割ビデオカウント値が80%以上であるか否かを判断する(S103)。制御部150は、S103で80%以上であると判断した場合には、後端領域A2に対する2次転写バイアスを、ATVC制御で決定した2次転写バイアスを表1に基づいて1.2倍に補正した2次転写バイアスとする(第2モード)ことを決定する(S104)。一方、制御部150は、S103で80%以上ではない(80%未満である)と判断した場合には、後端領域A2に対する2次転写バイアスの補正を行わない(第1モード)。そして、制御部150は、ATVC制御で決定した2次転写バイアスを先端側領域A1、後端領域A2のそれぞれに印加して画像形成を実行する(S105)。次に、制御部150は、ジョブの全ての画像形成が終了したか否かを判断する(S106)。そして、制御部150は、S106で終了していないと判断した場合は、S102に戻って、次の画像形成に関する分割ビデオカウント情報の取得、2次転写バイアスの設定、画像形成の各処理を繰り返す。また、制御部150は、S106で終了したと判断した場合は、画像形成装置100の動作を終了させる。
なお、本実施例では、後端領域A2の分割ビデオカウント値が所定の閾値未満の場合は、後端領域A2に対する2次転写バイアスの補正を行わず、閾値以上の場合は後端領域A2に対する2次転写バイアスの絶対値を一律で大きくした。これに対して、「後端飛び散り」のリスクが高いほど、すなわち、後端領域A2の分割ビデオカウント値が大きいほど、2次転写バイアスの絶対値を大きくするようにしてもよい。つまり、後端領域A2の分割ビデオカウント値に対して複数の閾値を設定しておき、後端領域A2に対する2次転写バイアスの絶対値を複数段階に変更するようにしてもよい。表2は、この場合のATVC制御で決定した2次転写バイアスの設定電圧(Vout)にかける補正係数の一例を示す。
Figure 2019184682
表2のように、後端領域A2のビデオカウント値が第1の所定値以上の場合は、後端領域A2に対して印加する2次転写バイアスの絶対値を、先端側領域A1に対して印加する2次転写バイアスの絶対値よりも大きい第1の値とする(第2モード:表2の右端)。また、後端領域A2のビデオカウント値が上記第1の所定値より小さい第2の所定値以上、かつ、上記第1の所定値未満の場合は、次のようにする。つまり、後端領域A2に対して印加する2次転写バイアスの絶対値を、先端側領域A1に対して印加する2次転写バイアスの絶対値よりも大きく、かつ、上記第1の値より小さい第2の値とする(第2モード:表2の中央)。また、後端領域A2におけるビデオカウント値が上記第2の所定値未満の場合は、先端側領域A1に対して印加する2次転写バイアスと後端領域A2に対して印加する2次転写バイアスとを等しくする(第1モード:表2の左端)。つまり、後端側領域のビデオカウント値に基づいて、第1モードと第2モードとを選択的に実行する。
このように、本実施例では、画像形成装置100は、次の第1モードと第2モードとを含む複数のモードを選択的に実行可能な制御部150を有する。第1モードは、記録材Pの画像形成領域である第1領域A1と、第1領域A1よりも後端側にある記録材Pの画像形成領域である第2領域A2と、のそれぞれが転写部T2を通過する際に転写部材8に印加される転写電圧が互いに等しくなるモードである。第2モードは、第1領域A1が転写部T2を通過する際に転写部材8に印加される転写電圧の絶対値よりも、第2領域A2が転写部T2を通過する際に転写部材8に印加される転写電圧の絶対値の方が大きいモードである。また、画像形成装置100は、第2領域A2に形成されるトナー量に関する指標値を取得する取得部を有する。本実施例では、CPU151が取得部の機能を有する。そして、制御部150は、取得部151により取得された上記指標値に基づいて、少なくとも第1モードもしくは第2モードを選択的に実行可能である。特に、本実施例では、制御部150は、第2領域A2に形成されるトナー量に関する上記指標値が所定の閾値未満の場合に、第1モードを実行する。一方、制御部150は、第2領域A2に形成されるトナー量に関する上記指標値が所定の閾値以上の場合に、前記第2モードを実行する。また、本実施例では、記録材Pの搬送方向において、第1領域A1は、画像形成領域の先端から、画像形成領域の後端から先端側に所定の距離の位置までの領域である。また、本実施例では、第2領域A2は、画像形成領域の後端から先端側に上記所定の距離の位置から、画像形成領域の後端までの領域である。また、本実施例では、画像形成装置100は、画像形成領域を記録材Pの搬送方向及び該搬送方向と略直交する方向のそれぞれに複数に分割した領域ごとに、画像の濃度と相関するビデオカウント値をカウントする分割ビデオカウント部を有する。本実施例では、制御部150のCPU151が分割ビデオカウント部の機能を有する。そして、本実施例では、取得部151は、上記分割ビデオカウント部のカウント結果に基づいて、上記指標値を取得する。
以上説明したように、本実施例によれば、後端領域A2の分割ビデオカウント値に基づいて後端領域A2に対する2次転写バイアスを補正することで、「後端飛び散り」を抑制することができる。
[実施例2]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1の画像形成装置のものと同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、実施例1と同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
本実施例では、後端領域A2を記録材Pの搬送方向と略直交する方向(主走査方向)にも分割し、その各領域の分割ビデオカウント値を用いて、局所的にトナー濃度が高い場合などにも「後端飛び散り」の発生を抑制できるようにする。
図6は、本実施例におけるA4サイズの記録材Pに画像形成を行う場合の画像形成領域の分割ビデオカウント情報の取得態様を示す模式図である。本実施例では、1ページ分の画像形成領域を、実施例1と同様に、記録材Pの搬送方向(プロセス進行方向)における先端側の先端側領域A1と、後端側の後端領域A2と、に分割する。本実施例では更に、後端領域A2を記録材Pの搬送方向と略直交する方向(プロセス進行方向と略直交する方向)に複数の小領域(本実施例ではA21〜A25の5個)に分割する。そして、先端側領域A1、5個の後端小領域A21〜A25の各領域のビデオカウント値を取得する。図6に示すように、先端側領域A1は、画像先端から、画像後端から先端側に10mmの位置までの範囲の領域である。後端領域A2は、画像後端から先端側に10mmの位置から、画像後端までの範囲の領域であり、後端小領域A21〜A25は、この後端領域A2を記録材Pの搬送方向と略直交する方向に略5等分した各領域である。先端側領域A1に対する最大のビデオカウント値は200%(単色の場合は100%)であり、先端側領域A1のビデオカウント値はそれに対する割合(画像比率)を示す。また、各後端小領域A21〜A25のそれぞれに対する最大のビデオカウント値も200%(単色の場合は100%)であり、各後端小領域A21〜A25のビデオカウント値はそれに対する割合(画像比率)を示す。
次に、本実施例における2次転写バイアスの制御手順について説明する。図7は、本実施例における2次転写バイアスの制御手順の概略を示すフローチャート図である。図7のS201〜S206の処理は、それぞれ実施例1における図5のS101〜S106の処理と同様である。ただし、本実施例では、S202において、制御部150は、画像入力部203によって取り込まれた画像情報に基づいて、先端側領域A1と各後端小領域A21〜A25とのそれぞれの分割ビデオカウント情報を取得する。また、本実施例では、制御部150は、S203において、各後端小領域A21〜A25のうちいずれか1個以上(少なくとも1個)の分割ビデオカウント値が80%以上であるか否かを判断する。そして、制御部150は、S203で各後端小領域A21〜A25のうち1個以上が80%以上であると判断した場合には、後端領域A2に対する2次転写バイアスを、次のように補正することを決定する(S204)。つまり、ATVC制御で決定した2次転写バイアスを、表1(実施例1と同じ)に基づいて1.2倍に補正した2次転写バイアスとすることを決定する(第2モード)。一方、制御部150は、S203で各後端小領域A21〜A25のうちいずれもが80%以上ではない(80%未満である)と判断した場合には、後端領域A2に対する2次転写バイアスの補正を行わない(第1モード)。
なお、本実施例では、複数の後端小領域A21〜A25のうちいずれか1個の分割ビデオカウント値が所定の閾値以上の場合に、後端領域A2に対する2次転写バイアスの補正を行った。これに対して、複数の後端小領域A21〜A25のうち所定の複数以上、例えば過半数以上(本実施例の場合は3個以上)の分割ビデオカウント値が所定の閾値以上の場合に、後端領域A2に対する2次転写バイアスの補正を行うようにしてもよい。すなわち、複数の後端領域のうち一定以上のトナー載り量の後端領域が多い場合には後端領域に対する2次転写バイアスの補正を行い、少ない場合には補正を行わないこととすることができる。また、複数の後端小領域A21〜A25のうち、分割ビデオカウント値が所定の閾値以上の後端領域の数に応じて、後端領域A2の2次転写バイアスの補正量(2次転写バイアスの絶対値を大きくする量)を変更してもよい。典型的には、所定の閾値以上の後端領域の数が多いほど、後端領域A2の2次転写バイアスの補正量を大きくすればよい。
また、複数の後端小領域A21〜A25の分割ビデオカウント情報と、該複数の後端小領域A21〜A25の記録材Pの搬送方向と略直交する方向における位置情報と、に基づいて、後端領域A2に対する2次転写バイアスの補正を制御してもよい。例えば、中央の後端小領域については1個でも分割ビデオカウント値が所定の閾値以上の場合には2次転写バイアスの補正を行うこととすることができる。一方、例えば、端部側の後端小領域については、分割ビデオカウント値が所定の閾値以上であっても2次転写バイアスの補正は行わないこととすることができる。あるいは、端部側の後端小領域については、所定の複数以上の小領域の分割ビデオカウント値が所定の閾値以上の場合に2次転写バイアスの補正を行うこととしてもよい。この中央と端部側での補正の有無の態様は逆であってもよく、例えば、「後端飛び散り」の目立ちやすさなどによって決定すればよい。
また、実施例1で説明したのと同様、分割ビデオカウント値の閾値は複数設定することができ、上記いずれの場合についても、2次転写バイアスの絶対値を複数段階に変更するようにすることができる。
このように、本実施例では、取得部151は、第2領域A2を記録材の搬送方向と略直交する方向に複数に分割した複数の小領域のそれぞれに転写されるトナー像のトナー量と相関する指標値を取得する。そして、制御部150は、該複数の小領域のそれぞれに関する上記指標値に基づいて、複数のモードの中から一つのモードを選択的に実行可能である。特に、本実施例では、制御部150は、複数の小領域のいずれの領域も上記指標値が所定の閾値未満の場合に、前記第1モードを実行する。一方、制御部150は、複数の小領域のうち少なくとも1つの小領域に関する上記指標値が所定の閾値以上の場合に、前記第2モードを実行する。あるいは、上述のように、制御部150は、複数の小領域のうち上記指標値が所定の閾値以上の小領域の数が所定の数未満の場合に、第1モードを実行することができる。一方、制御部150は、複数の小領域のうち上記指標値が所定の閾値以上の小領域の数が所定の数以上の場合に、前記第2モードを実行することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、複数の後端小領域A21〜A25の分割ビデオカウント値に基づいて後端領域A2に対する転写バイアスを補正することで、局所的にトナー濃度が高い場合などにも「後端飛び散り」を抑制することができる。
[実施例3]
次に、本発明の他の実施例について説明する。本実施例の画像形成装置の基本的な構成及び動作は、実施例1の画像形成装置のものと同じである。したがって、本実施例の画像形成装置において、実施例1の画像形成装置のものと同一又は対応する機能あるいは構成を有する要素については、実施例1と同一の符号を付して、詳しい説明は省略する。
1.本実施例の概要
「後端飛び散り」は、後端領域の2次転写バイアスの絶対値を大きくすることで抑制することができる。しかし、特に、厚紙など剛度の高い記録材Pにおいて、後端領域の2次転写バイアスの絶対値を大きくすると、転写抜けが発生する可能性がある。図8を用いて説明する。図8は、2次転写部T2の近傍を拡大して示す模式的な断面図である。記録材Pが厚紙などの剛度の高い記録材Pの場合、2次転写部T2の上流の位置Bにおいて、中間転写ベルト7と記録材Pの後端領域との間にギャップが生じやすい。この場合、2次転写バイアスの絶対値が大きいと、位置Bで放電が発生し、中間転写ベルト7上のトナー像の持つ電荷が失われ、転写抜けの原因となる。ベタ画像よりも、トナー量の少ないハーフトーン画像の方が放電の影響を受けやすく、転写抜けが目立ちやすい。
そこで、本実施例では、記録材Pの種類に応じて、「後端転写抜け」のリスクが大きい場合は後端領域に対する2次転写バイアスの絶対値を小さくする補正(第3モード)を行う。一方、記録材Pの種類に応じて、「後端飛び散り」のリスクが大きい場合は、2次転写バイアスの絶対値を大きくする補正(第2モード)を行う。
2.2次転写テーブル
本実施例では、記録材Pの種類ごとの2次転写テーブルが設定されている。表3は、温度23℃、湿度50%の環境下において本実施例の画像形成装置100が使用する2次転写テーブルを示す。普通紙とは、坪量75gsm程度の紙であり、厚紙とは坪量150gsm程度の比較的剛度の高い紙である。一般的に、坪量(あるいは厚さ)の大きい紙ほど、記録材分担電圧は高く設定される。本実施例では、記録材分担電圧は、普通紙より厚紙の方が高く設定される。
Figure 2019184682
3.分割ビデオカウント値と転写バイアスの関係
表4は、本実施例におけるATVC制御で決定した2次転写バイアスの設定電圧(Vout)に適用する補正係数(補正値)を示す。
Figure 2019184682
表4に示すように、本実施例では、先端側領域A1に印加する二次転写バイアスは、ATVC制御で決定した2次転写バイアスVoutで定電圧制御している。一方、後端領域A2に印加する二次転写バイアスは、後端領域A2に形成される画像のビデオカウント値に応じて、二次転写バイアスを変更している。
即ち、普通紙では、後端領域A2のビデオカウント値が所定値以上の場合は、先端側領域A1に対して印加する2次転写バイアスの絶対値よりも後端領域A2に対して印加する2次転写バイアスの絶対値の方を大きくする(第2モード:表4上表の右側)。また、後端領域A2におけるビデオカウント値が所定値未満の場合は、先端側領域A1に対して印加する2次転写バイアスと後端領域A2に対して印加する2次転写バイアスとを等しくしている(第1モード:表4上表の左側)。
言い換えれば、普通紙では、後端領域A2に形成されるビデオカウント値に応じて、次のような制御を行う。即ち、先端側領域A1と後端領域A2とでビデオカウント値が同じ場合に、先端側領域A1に対して印加する2次転写バイアスの絶対値よりも後端領域A2に対して印加する2次転写バイアスの絶対値の方を大きくする。これにより、「後端飛び散り」を抑制することができる。つまり、普通紙では、後端側領域のビデオカウント値に基づいて、第1モードと第2モードとを選択的に実行する。
一方、厚紙では、後端領域A2のビデオカウント値が所定値以上の場合は、後端領域A2に対して印加する2次転写バイアスの絶対値を、先端側領域A1に対して印加する2次転写バイアスの絶対値よりも小さい第1の値とする(第3モード:表4下表の右側)。また、後端領域A2におけるビデオカウント値が所定値未満の場合は、次のようにする。つまり、後端領域A2に対して印加する2次転写バイアスを、先端側領域A1に対して印加する2次転写バイアスよりも小さく、かつ、上記第1の値より小さい第2の値とする(第3モード:表4下表の左側)。
言い換えれば、厚紙では、先端側領域A1と後端領域A2とでビデオカウント値が同じ場合に、先端側領域A1に対して印加する2次転写バイアスの絶対値よりも後端領域A2に対して印加する2次転写バイアスの絶対値の方を小さくする。これにより、「後端転写抜け」を抑制することができる。
「後端飛び散り」は、非画像部にトナーが飛び散って汚れる画像不良であり、「転写抜け」は、トナーそのものが転写しなくなる画像不良である。厚紙では、画像情報が欠損する転写抜けを回避するために、「後端飛び散り」の対策よりも「転写抜け」の対策を優先する。「転写抜け」は、トナー量が少ないほど影響を受けやすいため、後端領域A2のビデオカウント値が低いほど、2次転写バイアスの絶対値を小さくする幅(変更量)を大きくする。なお、後端領域A2のビデオカウント値が所定値以上の場合に、「転写抜け」が許容範囲内である場合などには、先端側領域A1に対して印加する2次転写バイアスと後端領域A2に対して印加する2次転写バイアスとを等しくしてもよい(第1モード)。つまり、厚紙では、後端側領域のビデオカウント値に基づいて、第1モードと第3モードとを選択的に実行することができる。
4.制御フロー
次に、本実施例における2次転写バイアスの制御手順について説明する。図9は、本実施例における2次転写バイアスの制御手順の概略を示すフローチャート図である。
制御部150は、操作者が操作部201を操作することなどによりジョブが開始されると、ATVC制御を実行する(S301)。次に、制御部150は、画像形成に使用する記録材Pの種類の情報を取得し、記録材Pが普通紙と厚紙とのどちらであるかを判断する(S302)。
制御部150は、S302で記録材Pが普通紙であると判断した場合は、画像入力部203によって取り込まれた画像情報に基づいて、先端側領域A1と後端領域A2とのそれぞれの分割ビデオカウント情報を取得する(S303)。次に、制御部150は、後端領域A2の分割ビデオカウント値が80%以上であるか否かを判断する(S304)。制御部150は、S304で80%以上であると判断した場合には、後端領域A2に対する2次転写バイアスを、ATVC制御で決定した2次転写バイアスを表4に基づいて1.2倍に補正した2次転写バイアスとすることを決定する(第2モード)(S305)。一方、制御部150は、S304で80%以上ではない(80%未満である)と判断した場合には、後端領域A2に対する2次転写バイアスの補正を行わない(第1モード)。
制御部150は、S302で記録材Pが厚紙であると判断した場合は、画像入力部203によって取り込まれた画像情報に基づいて、先端側領域A1と後端領域A2とのそれぞれの分割ビデオカウント情報を取得する(S306)。次に、制御部150は、後端領域A2の分割ビデオカウント値が80%以上であるか否かを判断する(S307)。制御部150は、S307で80%以上であると判断した場合には、後端領域A2に対する2次転写バイアスを、ATVC制御で決定した2次転写バイアスを表4に基づいて0.8倍に補正した2次転写バイアスとすることを決定する(第3モード)(S308)。一方、制御部150は、S307で80%以上ではない(80%未満である)と判断した場合には、後端領域A2に対する2次転写バイアスを、次のように補正することを決定する(S309)。つまり、ATVC制御で決定した2次転写バイアスを、表4に基づいて0.6倍に補正した2次転写バイアスとすることを決定する(第3モード)。
そして、制御部150は、先端側領域A1、後端領域A2のそれぞれに対して設定した2次転写バイアスを用いて画像形成を実行する(S310)。次に、制御部150は、ジョブの全ての画像形成が終了したか否かを判断する(S311)。そして、制御部150は、S311で終了していないと判断した場合は、S302に戻って、次の画像形成に関する記録材Pの種類の情報の取得、分割ビデオカウント情報の取得、2次転写バイアスの設定、画像形成の各処理を繰り返す。また、制御部150は、S311で終了したと判断した場合は、画像形成装置100の動作を終了させる。
なお、本実施例では、厚紙などの剛度の高い記録材Pの場合に、後端領域の分割ビデオカウント値が所定の閾値未満の場合は、該所定の閾値以上の場合よりも2次転写バイアスの絶対値を小さくした。これに対し、後端領域の分割ビデオカウント値が所定の閾値未満、かつ、該所定の閾値より小さい別の閾値以上(例えば50%以上)の場合に、該所定の閾値以上の場合よりも2次転写バイアスの絶対値を小さくしてもよい。また、上述のように後端領域の分割ビデオカウント値が所定の閾値以上の場合には、2次転写バイアスの絶対値を小さくする補正を行わないこととしてもよい(第1モード)。
また、実施例1で説明したのと同様、分割ビデオカウント値の閾値は複数設定することができ、2次転写バイアスの絶対値を大きくする補正、小さくする補正のいずれの場合についても、2次転写バイアスの絶対値を複数段階に変更するようにすることができる。
また、実施例2と同様に、後端領域A2を記録材Pの搬送方向と略直交する方向に複数に分割した各小領域の分割ビデオカウント値に基づいて2次転写バイアスの補正を制御してもよい。この場合、厚紙などの剛度が高い記録材Pにおいては、複数の後端小領域のうち所定の閾値以上の領域がある場合よりも、該所定の閾値未満の領域しかない場合の2次転写バイアスの絶対値を小さくすることができる。
このように、本実施例では、複数のモードは、第3モードを含む。この第3モードは、第1領域A1が転写部T2を通過する際に転写部材8に印加される転写電圧の絶対値よりも、第2領域A2が転写部T2を通過する際に転写部材8に印加される転写電圧の絶対値の方が小さいモードである。そして、本実施例では、制御部150は、記録材Pの種類に応じて、複数のモードの中から一つのモードを選択的に実行可能である。本実施例では、第1の記録材の場合は、第2領域A2に転写されるトナー像のトナー量と相関する指標値に基づいて、前記第1モードもしくは前記第2モードを選択的に実行する。一方、上記第1の記録材より坪量が大きい第2の記録材の場合は、第2領域A2の上記指標値に基づいて、前記第1モードもしくは前記第3モードを選択的に実行する。あるいは、次のようにしてもよい、つまり、第1の記録材の場合は、第2領域A2に転写されるトナー像のトナー量と相関する指標値に基づいて、第1モードもしくは第2モードを選択的に実行する。一方、第1の記録材より坪量が大きい第2の記録材の場合は、前記第3モードを実行する。そして、第3モードを実行する場合、第2領域A2の上記指標値が所定の閾値以上の場合の転写電圧の絶対値よりも、第2領域A2の上記指標値が所定の閾値未満の場合の転写電圧の絶対値の方を小さくすることができる。
以上説明したように、本実施例によれば、記録材Pの種類に応じて、後端領域A2の分割ビデオカウント値に基づいて2次転写バイアスを補正することで、「後端飛び散り」及び「後端転写抜け」を抑制することができる。
[その他]
以上、本発明を具体的な実施例に即して説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではない。
例えば、上述の実施例において説明に使用した数値などは一例を示すものであり、本発明はそれらに限定するものではない。
また、上述の実施例では、画像形成装置は、記録材の種類の情報が操作部やホスト装置から入力される構成とされていたが、画像形成装置は、記録材の種類を判別する手段を有しており、記録材の種類を自動で判別する構成とされていてもよい。
また、上述の実施例では、本発明をカラー画像形成装置に適用したが、本発明は単色画像形成装置にも適用することができ、上述の実施例と同様の効果を得ることができる。
7 中間転写ベルト
8 2次転写ローラ
150 制御部
D2 2次転写電源

Claims (11)

  1. トナー像を担持する像担持体と、
    電圧が印加されて転写部で前記像担持体から記録材にトナー像を転写させる転写部材と、
    前記転写部材に電圧を印加する電源と、
    記録材の画像形成領域である第1領域と、前記第1領域よりも後端側にある前記記録材の画像形成領域である第2領域と、のそれぞれが前記転写部を通過する際に前記転写部材に印加される転写電圧が互いに等しくなる第1モードと、前記第1領域が前記転写部を通過する際に前記転写部材に印加される前記転写電圧の絶対値よりも、前記第2領域が前記転写部を通過する際に前記転写部材に印加される前記転写電圧の絶対値の方が大きい第2モードと、を含む複数のモードを選択的に実行可能な制御部と、
    前記第2領域に形成されるトナー量に関する指標値を取得する取得部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記取得部により取得された前記指標値に基づいて、少なくとも前記第1モードもしくは前記第2モードを選択的に実行可能であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記第2領域に形成されるトナー量に関する前記指標値が所定の閾値未満の場合に、前記第1モードを実行し、前記第2領域に形成されるトナー量に関する前記指標値が前記所定の閾値以上の場合に、前記第2モードを実行することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記取得部は、前記第2領域を記録材の搬送方向と略直交する方向に複数に分割した複数の小領域のそれぞれに転写されるトナー像のトナー量と相関する指標値を取得し、前記制御部は、該複数の小領域のそれぞれに関する前記指標値に基づいて、前記複数のモードの中から一つのモードを選択的に実行可能であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記複数の小領域のいずれの領域も前記指標値が所定の閾値未満の場合に、前記第1モードを実行し、前記複数の小領域のうち少なくとも1つの小領域に関する前記指標値が前記所定の閾値以上の場合に、前記第2モードを実行することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、前記複数の小領域のうち前記指標値が所定の閾値以上の小領域の数が所定の数未満の場合に、前記第1モードを実行し、前記複数の小領域のうち前記指標値が前記所定の閾値以上の小領域の数が前記所定の数以上の場合に、前記第2モードを実行することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 前記複数のモードは、第3モードを含み、前記第3モードは、前記第1領域が前記転写部を通過する際に前記転写部材に印加される前記転写電圧の絶対値よりも、前記第2領域が前記転写部を通過する際に前記転写部材に印加される前記転写電圧の絶対値の方が小さいモードであって、前記制御部は、記録材の種類に応じて、前記複数のモードの中から一つのモードを選択的に実行可能であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、
    記録材が第1の記録材の場合は、前記第2領域に転写されるトナー像のトナー量と相関する指標値に基づいて、前記第1モードもしくは前記第2モードを選択的に実行し、
    記録材が前記第1の記録材より坪量が大きい第2の記録材の場合は、前記第2領域に転写されるトナー像のトナー量と相関する指標値に基づいて、前記第1モードもしくは前記第3モードを選択的に実行することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御部は、
    記録材が第1の記録材の場合は、前記第2領域に転写されるトナー像のトナー量と相関する指標値に基づいて、前記第1モードもしくは前記第2モードを選択的に実行し、
    記録材が前記第1の記録材より坪量が大きい第2の記録材の場合は、前記第3モードを実行し、
    前記第3モードを実行する場合、前記第2領域に形成されるトナー量に関する前記指標値が所定の閾値以上の場合に前記第2領域が前記転写部を通過する際に前記転写部材に印加される前記転写電圧の絶対値よりも、前記第2領域に形成されるトナー量に関する前記指標値が前記所定の閾値未満の場合に前記第2領域が前記転写部を通過する際に前記転写部材に印加される前記転写電圧の絶対値の方を小さくすることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  9. 前記像担持体は、無端状のベルトであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 記録材の搬送方向において、前記第1領域は、画像形成領域の先端から、画像形成領域の後端から先端側に所定の距離の位置までの領域であり、前記第2領域は、画像形成領域の後端から先端側に前記所定の距離の位置から、画像形成領域の後端までの領域であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 画像形成領域を記録材の搬送方向及び該搬送方向と略直交する方向のそれぞれに複数に分割した領域ごとに、画像の濃度と相関するビデオカウント値をカウントする分割ビデオカウント部を有し、
    前記取得部は、前記分割ビデオカウント部のカウント結果に基づいて、前記指標値を取得することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像形成装置
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