JP2019184624A - 表示装置および表示装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 表示ユニットが固定ベースに接着されて固定されている構造において、接着剤層から表示ユニットに大きな応力が作用するのを防止できる表示装置および表示装置の製造方法を提供する。【解決手段】 固定ベース20に隆起部30が設けられ、その表面の真円形の接着固定面31が、表示ユニット10の固定背面12に対面し、隙間δ1が形成されている。隆起部30に形成された接着剤供給穴32から隙間δ1内に接着剤35aが供給され、熱硬化などで接着剤が硬化させられる。接着剤層による接着面積は、接着固定面31の面形状で決められるため、接着面積を管理でき、接着剤層から表示ユニット10に過大な応力が作用したり、ばらついた応力が作用するのを防止できるようになる。【選択図】図5

Description

本発明は、表示セルを備えた表示ユニットが固定ベースに接着剤を介して固定されている表示装置および表示装置の製造方法に関する。
車載用などの表示装置では、カラー液晶表示セルなどの表示セルを含む表示ユニットが固定ベースに固定されている。表示ユニットを固定ベースに固定する手段として接着剤が使用されると、ねじ止めなどの固定手段を用いたものと比較して表示ユニットに与えられる固定のための歪みを少なくでき、表示画面に歪みによる表示ムラが発生するのを抑制しやすくなる。
特許文献1の図4に記載された電気光学モジュールは、透過型液晶パネルなどの電気光学パネル40がプレート2に接着固定されている。
前記プレート2には、厚さ方向で貫通するパネル配置穴20が開口している。パネル配置穴20は、電気光学パネル40よりもわずかに大きい矩形状の穴である。電気光学パネル40は、第1基板51を有し、第1基板51がパネル配置穴20の内部に配置され、第1基板51の下面が、パネル配置穴20の内部に張り出す第1パネル支持部24および第2パネル支持部25によって支持されている。電気光学パネル40の第1基板51の側端面と、パネル配置穴20の内端面との間には隙間が形成されており、パネル配置穴20の内端面には、前記隙間の下側に位置する段部26が形成されている。前記隙間の内部で前記段部26の上の領域に接着剤9が供給され、接着剤9が紫外線により硬化させられて、電気光学パネル40が接着固定されている。
特許文献1に記載された電気光学モジュールは、第1基板51の側端面とパネル配置穴20の内端面との隙間の内部で且つ段部26の上の領域に接着剤9を供給することで、電気光学パネル40の第1基板51の下面(第2面51b)まで、接着剤9が回り込むのを防止しようとしている。
特開2015−197573号公報
特許文献1に記載された電気光学モジュールは、パネル配置穴20の内端面と第1基板51の側端面との間の隙間が、第1基板51の矩形状の側辺の全長にわたって延びている。図4(b)に示すように、前記隙間の4か所に接着剤9を部分的に塗布しようとしても、接着剤9が隙間内において毛細管現象により第1基板51の側辺に沿って広がりやすくなるため、前記隙間内での接着剤9の塗布量を精度よく管理することができなくなる。接着剤は硬化するときに、第1基板51に収縮応力を与えるが、前記隙間内の接着剤9の塗布量を制御できず、接着剤9が第1基板51の側辺に沿って広がることになると、第1基板51に作用する応力が大きくなり、電気光学パネル40の表示ムラの原因になりやすい。
また、特許文献1に記載された電気光学モジュールは、プレート2のパネル配置穴20の内部に、第1パネル支持部24と第2パネル支持部25とが張り出しており、第1基板51の下面が、両パネル支持部24と25で支持されている。そのため、プレート2を電子機器に固定するときにプレート2に与えられる歪みが電気光学パネル40に直接に伝達されやすくなり、これによっても表示画面の表示ムラが発生しやすい。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、表示ユニットを固定ベースに接着する際に、接着剤の塗布領域および塗布面積を制御できるようにして、接着剤の硬化による応力が表示ユニットに与える影響を低減させるとができる表示装置および表示装置の製造方法を提供することを目的としている。
本発明は、表示方向を向く前面および前記前面と逆向きの固定背面を有する表示ユニットと、前記表示ユニットに向く前部および前記前部と逆向きの背部を有する固定ベースとを有し、前記表示ユニットが前記固定ベースに固定されている表示装置において、
前記固定ベースの前記前部に、前記固定背面に向けて突出する複数の隆起部が間隔を空けて設けられ、それぞれの隆起部に、前記固定背面に隙間を空けて対面する接着固定面と、前記背部から接着固定面まで貫通する接着剤供給穴とが形成されており、
前記接着剤供給穴の内部の少なくとも一部から前記隙間の内部にかけて、接着剤層が形成されていることを特徴とするものである。
本発明の表示装置は、前記接着剤層が、前記接着固定面の縁部まで形成され、前記縁部から外側へ出ていないことが好ましい。
本発明の表示装置は、前記接着固定面が、その縁部の少なくとも一部に突曲線を有していることが好ましい。
また、本発明の表示装置は、前記接着剤供給穴が、前記接着固定面の図心に位置していることが好ましい。
次に、本発明の表示装置の製造方法は、
表示方向に向く前面および前記前面と逆向きの固定背面を有する表示ユニットと、
前部ならびに前記前部と逆向きの背部を有し、前記前部から前記表示ユニットに向けて突出する複数の隆起部が間隔を空けて設けられ、それぞれの前記隆起部に、接着固定面ならびに前記背部から前記接着固定面まで貫通する接着剤供給穴が形成されている固定ベースと、
を使用し、
前記接着固定面と前記固定背面とを隙間を空けて対面させて、前記表示ユニットと前記固定ベースとを位置決めする位置決め工程と、
前記固定ベースの背部側から前記接着剤供給穴に接着剤を供給し、前記隙間内に前記接着剤を介在させる接着剤供給工程と、
前記接着剤を硬化させる接着剤硬化工程と、
を有することを特徴とするものである。
本発明の表示装置の製造方法は、前記接着剤供給工程で、前記接着剤を前記接着固定面の縁部まで至らせ、前記縁部に留まるように供給することが好ましい。
本発明の表示装置の製造方法は、前記位置決め工程で、前記固定ベースが、前記表示ユニットの前記前面を基準として位置決めされる。
また、本発明の表示装置の製造方法は、前記位置決め工程ならびに前記接着剤供給工程が、前記表示ユニットの前記前面を重力方向に向けて行われるものである。
本発明の表示装置の製造方法は、前記接着固定面が、その縁部の少なくとも一部に突曲線を有していることが好ましい。
さらに、本発明の表示装置の製造方法は、前記接着剤供給穴が、前記接着固定面の図心に位置しているものが好ましい。
本発明の表示装置は、固定ベースから突出する隆起部に形成された接着固定面と、表示ユニットの固定背面とが対面する隙間を形成し、隆起部に形成された接着剤供給穴から前記隙間内にかけて接着剤層が形成されている。そのため、接着剤層の面積を接着固定面の面積に応じて高い精度で管理できるようになる。特に、接着剤層を接着固定面の表面の全域で且つ接着固定面の縁部まで形成し、接着剤層が前記縁部の外側にはみ出ないように形成することにより、接着剤層による接着面積を高精度に管理できるようになる。これにより、接着剤の収縮応力が表示ユニットに与える影響を減少させて、表示画面の表示ムラを低減できるようになる。
本発明の表示装置の製造方法では、表示ユニットの前面を基準として固定ベースを位置決めし、接着固定面と固定背面との隙間を設定することで、接着固定後の表示ユニットの前面の平面度を高く維持して、表示セルに作用する歪みを低減できるようになり、表示ムラをさらに解消しやすくなる。
本発明の実施形態の表示装置の全体構造を前方から見た斜視図、 本発明の実施形態の表示装置の全体構造を後方から見た斜視図、 図2に示す表示装置をIII−III線で切断した部分断面図、 表示装置の製造方法を説明する拡大部分断面図、 表示ユニットの固定背面と固定ベースの接着固定面との対面部および接着剤を示す部分拡大断面図、 (A)(B)(C)は、接着固定面の変形例を示す拡大平面図、
図1と図2および図3に示す表示装置1は、Y1方向が前方でY2方向が後方である。またY1方向は表示方向である。
図3の断面図に示すように、表示装置1は、表示ユニット10と、表示ユニット10が固定される固定ベース20とを有している。実施形態の表示装置1は車載用であり、固定ベース20が自動車の車室内のダッシボードやインストルメントパネルに固定される。あるいは、固定ベース20が姿勢変換装置に搭載されて、車室内で固定ベース20とこれに固定された表示ユニット10の姿勢が変化するものであってもよい。
図3に示すように、表示ユニット10は保持シャーシ11を有している。保持シャーシ11は、アルミニウム板や圧延鋼板あるいはステンレス鋼板などの金属板を折り曲げて形成されたものであり、背面板部11aと、背面板部11aから折り曲げられた側板部11bとを有している。保持シャーシ11の背面板部11aの後方(Y2方向)に向く表面(外面)が固定背面12である。固定背面12は表示ユニット10の全体の固定背面である。
保持シャーシ11の背面板部11aの前方(Y1側)に向く前面に、バックライトユニット13が固定されている。バックライトユニット13は、アクリル樹脂などで形成された導光板と、導光板の前面に重ねられた拡散板、および導光板に照明光を与えるLEDなどの光源とを有している。
保持シャーシ11の側板部11bは、矩形状の背面板部11aの4辺から前方へ折り曲げられている。図3に示すように、側板部11bの前端部に、合成樹脂製で枠形状のフレーム部材14が固定されている。側板部11bは、フレーム部材14に圧入されて固定されており、あるいは、側板部11bとフレーム部材14は凹凸嵌合やねじ止めにより互いに固定されている。
表示ユニット10の前部に透光性のカバー板15が設けられている。カバー板15は表示方向(前方)に向く前面15aと、前記前面15aと逆方向である後方に向く背面15bを有している。カバー板15の前面15aは、表示ユニット10の前面でもある。カバー板15の背面15bの縁部が、フレーム部材14の前面に接着層17を介して接着固定されている。接着層17は両面接着テープなどで構成されている。カバー板15はガラス板またはアクリル系などの合成樹脂板である。フレーム部材14で囲まれた領域に表示セル16が設けられている。バックライトユニット13と表示セル16との間にわずかな厚さの空気層18が介在している。
表示セル16は、カバー板15の背面15bに、光学接着剤を介して接着固定されている。表示セル16は透過型のカラー液晶表示セルであり、例えばIPSモードで動作するものである。IPSモードで動作するカラー液晶表示セルは、Y1側からY2側に向けて、前方偏光板、後方に向く内面にカラーフィルタが設けられた前方ガラス基板、液晶層、前方に向く内面にITOや銀ナノワイヤなどで形成された透明電極が設けられた後方ガラス基板、後方偏光板の順で重ねられている。前方偏光板が、カバー板15に前記光学接着剤を介して固定されている。なお、カラー液晶表示セルは、IPSモードで駆動するものに限られず、TN方式やVA方式で動作するものであってもよい。または、表示セル16がエレクトロルミネッセンス表示セルであってもよい。
固定ベース20は、アルミニウム合金などを使用してダイキャスト成形されたものである。固定ベース20は、表示ユニット10の後方(Y2方向)を覆う矩形状の後方カバー部21と、後方カバー部21の各辺の側部から前方(Y1方向)に向けて一体に形成された側部カバー部24を有している。後方カバー部21はY1方向に向く表面が前部22であり、Y2方向に向く表面が背部23である。図1と図2に示すように、側部カバー部24からは左右両側に取付け突部28が一体に形成されており、取付け突部28に取付け穴28aが開口している。
図2に示すように、固定ベース20の後方カバー部21には、前部22から前方(Y1方向)に向けて、すなわち表示ユニット10に向けて突出する隆起部30が間隔を空けて複数箇所に設けられている。図3に示すように、隆起部30の前方(Y1方向)に向く表面は接着固定面31である。接着固定面31は平坦面であり、表示ユニット10の固定背面12に隙間δ1を開けて対面している。また、隆起部30には、後方カバー部21の背部23から接着固定面31まで貫通する接着剤供給穴32が形成されている。
図3の(P)に、接着固定面31を前方から見たのと同じ形状の投影図31pと、接着剤供給穴32を前方から見たのと同じ形状の投影図32pが示されている。接着固定面31の平面形状は真円形であり、接着剤供給穴32の平面形状も真円形である。接着固定面31と固定背面12とが対面している隙間δ1には、接着剤層35が充填されており、接着剤層35は接着剤供給穴32の少なくとも一部の内部にも充填されている。接着剤層35は、液状の接着剤が熱により硬化させられたものである。あるいは接着剤層35は、自然硬化したものであってもよいし、2種類の液体を混合させて硬化した2液硬化型の接着剤によるものであってもよい。
表示ユニット10と固定ベース20は、接着固定面31と固定背面12とが対面している隙間δ1に充填された接着剤層35のみで互いに固定されており、それ以外の領域では、表示ユニット10と固定ベース20との間には例えば図3においてδ2で示す隙間が形成されている。すなわち、表示ユニット10は複数箇所の接着剤層35のみで固定ベース20に拘束されている。ただし、表示ユニット10を剛体的に拘束しないのであれば、表示ユニット10と固定ベース20との間にエラストマーなどのクッション材が介在していてもよい。または、接着固定面31と固定背面12とが対面している隙間δ1に充填された接着剤層35以外に、表示ユニット10と固定ベース20の間に補助的な接着剤層が設けられていてもよい。この場合の補助的な接着剤層の1か所の接着面積は、1つの接着剤層35の接着面積よりも小さいことが必要である。
図4と図5に、表示ユニット10と固定ベース20とを接着剤層35で固定するための表示装置1の製造方法が示されている。
図4に、表示ユニット10と固定ベース20とを位置決めする治具40が示されている。治具40は、固定ベース20の周囲を囲む矩形の枠形状である。治具40には第1支持面41と第2支持面42が形成されている。第1支持面41と第2支持面42は平行であり、第1支持面41と第2支持面42との高さ寸法Hは高精度に決められている。表示装置1の製造工程では、第1支持面41が第2支持面42よりも重力方向Gの下側に位置し、第1支持面41と第2支持面42とが重力方向Gと垂直となるように治具40の姿勢が設定される。
図4に示すように、保持シャーシ11とバックライトユニット13とフレーム部材14およびカバー板15と表示セル16とが組み立てられた表示ユニット10は、カバー板15の前面15aが重力方向Gに向く下向きの姿勢で治具40に設置される。カバー板15の前面15aは、治具40の第1支持面41の上に支持される。固定ベース20は、隆起部30の突出方向が重力方向の下方へ向けられた姿勢で治具40の上に設置され、取付け突部28が第2支持面42に上に支持される。これにより、カバー板15の前面15aすなわち表示ユニット10の前面を基準として、表示ユニット10と固定ベース20とが高さ方向に一定の距離を開けて位置決めされる。また、治具40上において、カバー板15が重力方向Gと垂直な方向(水平方向)に位置決めされ、固定ベース20も重力方向Gと垂直な方向(水平方向)に位置決めされることが好ましい。この水平方向の位置決めを行うことにより、表示ユニット10と固定ベース20は、高さ方向および水平方向の双方において相対位置が決められる。
図4と図5に示すように、表示ユニット10と固定ベース20が治具40に位置決めされた状態で、表示ユニット10の固定背面12と、固定ベース20の隆起部30の表面である接着固定面31とが重力方向に隙間δ1を開けて対面する。隙間δ1の対面間隔は、設計値において0.3〜2.0mmの範囲で設定され、好ましくは0.5〜1.5mmの範囲で設定される。
図4において矢印で示すように、硬化前の液状の接着剤35aが、隆起部30の接着剤供給穴32内へ供給される。接着剤35aは、接着剤供給穴32から、固定背面12と接着固定面31との隙間δ1に向けて重力の作用で流れるとともに、固定背面12の表面および接着固定面31の表面と接着剤35aとの濡れ性および毛細管現象により、固定背面12と接着固定面31との隙間δ1の内部に広がって、接着固定面31の表面の全域に充填される。図5に示すように、隙間δ1内で広がる接着剤35aは、接着固定面31の縁部31aにおいて、その液表面35bが表面張力の作用で留まり、接着剤35aが、接着固定面31の縁部31aから外側へ流れ出て広がることがない。
表示ユニット10に組立公差が、保持シャーシ11に製造公差があり、さらに固定ベース20にも製造公差が存在する。そのため、複数箇所に設けられた隆起部30のそれぞれにおいて、固定背面12と接着固定面31との隙間δ1の対面間隔にばらつきが生じ、隙間δ1の内部に充填できる接着剤35aの液量にもばらつきが生じるのを避けることはできない。しかし、このばらつきは、接着剤供給穴32の内部での接着剤35aの残量により調節される。すなわち、接着剤35aを加圧することなく重力の作用で接着剤供給穴32の内部に流れ落とすことで、隙間δ1の対面間隔にばらつきがあったとしても、接着剤35aを隙間δ1の全域に行き渡らせることができ、しかも加圧していないので、接着剤35aの液表面35bを接着固定面31の縁部31aで留めさせ、接着剤35aが接着固定面31から外部に流れ出るのを防止できるようになる。
複数箇所に設けられた全ての隙間δ1に接着剤35aが充填された後に、加熱工程により接着剤35aが硬化させられ、接着剤層35が形成される。表示ユニット10は複数箇所の隙間δ1の内部に設けられた接着剤層35の接着力によって、固定ベース20に固定される。
図4に示すように、表示装置1の製造方法では、表示ユニット10の前面(カバー板15の前面15a)を基準として固定ベース20が位置決めされる。このとき、保持シャーシ11の製造時の寸法公差や表示ユニット10の組立公差および固定ベース20の製造公差は、複数箇所に設けられた接着固定面31と固定背面12との隙間δ1に充填させた接着剤層35の厚さ寸法の差で吸収される。そのため、組立後の表示ユニット10では、カバー板15の前面15aの平面度を常に高く維持でき、カバー板15の平面度を高くすることで、表示セル16への歪みを低減でき、表示ムラを低減させることが可能になる。
また、接着固定面31と固定背面12との隙間δ1の対面間隔は、0.3〜2.0mmの範囲で、好ましくは0.5〜1.5mmの範囲であり、設計値は例えば1mmであって、対面間隔は接着固定面31の幅寸法に比べてきわめて薄くなっている。そのため、接着剤層35の厚さ方向での収縮応力はわずかであり、それぞれの隙間δ1内の接着剤層35の厚さ寸法にばらつきが生じても、複数箇所の隙間δ1ごとの接着剤層35の厚さ方向の収縮応力のばらつきはわずかである。
接着剤層35は、接着固定面31上での広がり面積が大きいため、接着剤層35の面方向の収縮応力は厚さ方向の収縮応力に比べて大きくなる。しかし、接着剤層35を接着固定面31の表面の全域において接着固定面31の縁部に至るまで形成し、縁部から外側にはみ出ないように形成することにより、表示ユニット10と固定ベース20とを接着する接着剤層35の接着面積を、接着固定面31の面積に応じて管理することができる。そのため、接着固定面31の数と面積を、保持シャーシ11の剛性などに合わせて最適に設定することで、接着剤層35から表示ユニット10に過大な収縮応力が作用するのを避けることができ、複数箇所の隙間δ1ごとの面方向の収縮応力のばらつきも減少させることができる。
この表示装置1では、複数箇所の接着剤層35から保持シャーシ11に与えられる応力をきわめて小さくできるため、表示セル16による表示画面の表示ムラ、すなわち黒ムラを低減させることができる。ここでの黒ムラは、カラー液晶表示セルの表示画面における「輝度の最小値」を「輝度の最大値」で除した値(「輝度の最小値」/「輝度の最大値」×100(%))であり、黒ムラが低減すると、前記値が大きくなる。
複数箇所の接着剤層35による応力のばらつきを抑制するためには、全ての接着固定面31の面積が等しいことが好ましい。または、複数の接着固定面31のうちのいずれか複数のものでその面積が等しく、例えば半数以上でその面積が等しいことが好ましい。個々の接着固定面31の面積は、保持シャーシ11の固定背面12の大きさや、保持シャーシ11の剛性などを加味して設計することで、接着剤層35による接着面積を高精度に管理できる。例えば、全ての接着固定面31の面積の総計は、固定背面12の面積の半分以下が好ましい。また個々の接着固定面31の面積は、固定背面12の面積の1/10以下であることが好ましい。また、接着固定面31の相互の間隔は、接着固定面31の幅寸法の3倍以上空けることが好ましい。
図3に示すように、それぞれの接着固定面31の平面形状は真円形であり、接着剤供給穴32は、接着固定面31の中心(図心)に位置している。接着固定面31が真円形であると、接着剤層35の広がり形状も真円形になり、面方向に生じる接着剤層35の収縮応力が接着固定面31の中心を基準として等方的になる。したがって、個々の接着剤層35から固定背面12に偏った向きの応力が作用するのを規制できるようになる。また、接着剤供給穴32を接着固定面31の中心(図心)に設けることで、接着剤供給穴32に供給した接着剤が、接着固定面31の縁部31aに同じ時間で到達できるようになり、接着固定面31と固定背面12との隙間δ1内に接着剤35aをまんべんなく供給できるようになる。
図6に、接着固定面の平面形状の変形例が示されている。図6(A)に示す接着固定面131aは長円形または楕円形である。図6(B)に示す接着固定面131bは矩形状であるが角部の縁部が突曲線である。図6(C)に示す接着固定面131cは真円形の一部が切断された形状である。いずれも、縁部の少なくとも一部が突曲線であるため、隙間δ1内に供給された接着剤35aが、接着固定面の全域に行き渡りやすい。また、いずれの変形例においても、接着剤供給穴132a,132b,132cは、接着固定面131a,131b,131cの図心に配置することが好ましい。
本発明の表示装置1では、複数の真円形の接着固定面31を設け、残りのいくつかの接着固定面31を図6などに示す真円形以外に形成してもよい。この場合も、真円形の接着固定面31の数が、全ての接着固定面の中で最多数を占めることが好ましい。
1 表示装置
10 表示ユニット
11 保持シャーシ
12 固定背面
15 カバー板
15a 前面
16 表示セル
20 固定ベース
21 後方カバー部
22 前部
23 背部
30 隆起部
31 接着固定面
32 接着剤供給穴
35 接着剤層
35a 接着剤
40 治具
41 第1支持面
42 第2支持面

Claims (10)

  1. 表示方向に向く前面および前記前面と逆向きの固定背面を有する表示ユニットと、前記表示ユニットに向く前部および前記前部と逆向きの背部を有する固定ベースとを有し、前記表示ユニットが前記固定ベースに固定されている表示装置において、
    前記固定ベースの前記前部に、前記固定背面に向けて突出する複数の隆起部が間隔を空けて設けられ、それぞれの隆起部に、前記固定背面に隙間を空けて対面する接着固定面と、前記背部から接着固定面まで貫通する接着剤供給穴とが形成されており、
    前記接着剤供給穴の内部の少なくとも一部から前記隙間の内部にかけて、接着剤層が形成されていることを特徴とする表示装置。
  2. 前記接着剤層は、前記接着固定面の縁部まで形成され、前記縁部から外側へ出ていない請求項1記載の表示装置。
  3. 前記接着固定面は、その縁部の少なくとも一部に突曲線を有している請求項1または2記載の表示装置。
  4. 前記接着剤供給穴は、前記接着固定面の図心に位置している請求項1ないし3のいずれかに記載の表示装置。
  5. 表示方向に向く前面および前記前面と逆向きの固定背面を有する表示ユニットと、
    前部ならびに前記前部と逆向きの背部を有し、前記前部から前記表示ユニットに向けて突出する複数の隆起部が間隔を空けて設けられ、それぞれの前記隆起部に、接着固定面ならびに前記背部から前記接着固定面まで貫通する接着剤供給穴が形成されている固定ベースと、
    を使用し、
    前記接着固定面と前記固定背面とを隙間を空けて対面させて、前記表示ユニットと前記固定ベースとを位置決めする位置決め工程と、
    前記固定ベースの背部側から前記接着剤供給穴に接着剤を供給し、前記隙間内に前記接着剤を介在させる接着剤供給工程と、
    前記接着剤を硬化させる接着剤硬化工程と、
    を有することを特徴とする表示装置の製造方法。
  6. 前記接着剤供給工程では、前記接着剤を前記接着固定面の縁部まで至らせ、前記縁部に留まるように供給する請求項5記載の表示装置の製造方法。
  7. 前記位置決め工程では、前記固定ベースが、前記表示ユニットの前記前面を基準として位置決めされる請求項5または6記載の表示装置の製造方法。
  8. 前記位置決め工程ならびに前記接着剤供給工程は、前記表示ユニットの前記前面を重力方向に向けて行われる請求項5ないし7のいずれかに記載の表示装置の製造方法。
  9. 前記接着固定面は、その縁部の少なくとも一部に突曲線を有している請求項5ないし8のいずれかに記載の表示装置の製造方法。
  10. 前記接着剤供給穴は、前記接着固定面の図心に位置している請求項5ないし9のいずれかに記載の表示装置の製造方法。
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