JP2019184133A - 熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】相変化による流体の体積変化に対応して、過剰な圧力損失の発生を抑制できるとともに、適正な流速を確保できるコンパクトな熱交換器を提供することを目的とする。【解決手段】熱交換器1は、流体6が流入する流入口10及び流入した流体6が流出する流出口11を有するとともに、流入口10と流出口11との間で液相から気相へと相変化が行われる流路8を備え、流路8の内部には、流体6の流れに加わる流路抵抗の大きさが、流入口10側よりも流出口11側の方が小さくなる抵抗形状12が形成されている。【選択図】図2
Description
本発明は、例えばターボ冷凍機等の冷凍機の凝縮器や蒸発器を構成する熱交換器に関するものである。
従来、蒸発器、凝縮器等の流体の相変化を伴う熱交換器としては、シェル&チューブ熱交換器、フィン&チューブ熱交換器、プレート熱交換器、及びプレートフィン熱交換器等が使用されている。シェル&チューブ熱交換器は、チューブ内に単相流体を流し、外部流体を加熱/冷却して、外部流体を蒸発/凝縮させる構成となっている。フィン&チューブ熱交換器は、チューブ外のフィン間に気体を流し、チューブ内の流体を加熱/冷却してチューブ内流体を蒸発/凝縮させる構成となっている。プレート熱交換器やプレートフィン熱交換器は、一方のプレート間に単相流体を流し、他方のプレート間の流体を加熱/冷却して蒸発/凝縮させる構成となっている。このうち、プレートフィン熱交換器としては、例えば下記特許文献1〜3のようなものが報告されている。
流体が蒸発又は凝縮する場合、流体は相変化するため、熱交換過程において流体体積が大きく変化する。特に、流体流路のうち、内部の流体が気相の状態にある部分(気体側)においては、流体流路における流体体積が非常に大きくなり、過剰な圧力損失が発生する可能性がある。一方、気体側の流れにおいて過剰な圧力損失が発生しないように流体流路を決定すると、液体側(内部の流体が液相の状態にある部分)での流速が著しく低下し、伝熱性能が低下する問題が発生する。
シェル&チューブ熱交換器の場合は、流体の熱交換過程の体積変化に対応して、伝熱性能と圧力損失が適正となるようにチューブピッチ等を変化させる不等ピッチが用いられる。しかしながら、この場合、シェル&チューブ熱交換器の体積が大きくなり、相変化を行う側の保有流体量が多くなるという課題がある。一方、フィン&チューブ熱交換器、プレート熱交換器、及びプレートフィン熱交換器は、シェル&チューブ熱交換器に比べてコンパクト化が可能であるが、現状報告されている熱交換器の形状は、上記のような相変化による流体体積変化に対応した形状となっていない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、相変化による流体の体積変化に対応して、過剰な圧力損失の発生を抑制できるとともに、適正な流速を確保できるコンパクトな熱交換器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、流体が流入する流入口及び流入した前記流体が流出する流出口を有するとともに、前記流入口と前記流出口との間で液相から気相へと相変化が行われる流路を備え、前記流路の内部には、前記流体の流れに加わる流路抵抗の大きさが、前記流入口側よりも前記流出口側の方が小さくなる抵抗形状が形成されている熱交換器を提供する。
本発明は、流体が流入する流入口及び流入した前記流体が流出する流出口を有するとともに、前記流入口と前記流出口との間で液相から気相へと相変化が行われる流路を備え、前記流路の内部には、前記流体の流れに加わる流路抵抗の大きさが、前記流入口側よりも前記流出口側の方が小さくなる抵抗形状が形成されている熱交換器を提供する。
流路に流入した流体が流路内で熱交換により液相から気相へと相変化(蒸発)すると、流体体積が増加する。この場合、流出口側においては、流体体積の増加によって過剰な圧力損失が発生する可能性がある。しかしながら、本発明の第1態様に係る熱交換器においては、流路の内部に、流体の流れに加わる流路抵抗の大きさが、流入口側よりも流出口側の方が(例えば5段階で)小さくなる抵抗形状が形成されている。従って、流出口側(気体側)においては、流体の流れに加わる流路抵抗の大きさが小さいため、過剰な圧力損失の発生を抑制できる。一方、流入口側(液体側)においては、流体の流れに加わる流路抵抗の大きさが大きいため、流体の流速が著しく低下することを防止できる(即ち、適正な流速を確保できる)とともに、乱流を促進できる。このように、本発明の第1態様に係る熱交換器においては、相変化による流体の体積変化に対応して、過剰な圧力損失の発生を抑制できるとともに、乱流を促進できる。従って、このような熱交換器であれば、伝熱性能(蒸発伝熱性能)が高い熱交換器となる。また、流路の内部に特定の抵抗形状を形成するだけでよいので、熱交換器のコンパクト化が可能となる。
また、本発明は、流体が流入する流入口及び流入した前記流体が流出する流出口を有するとともに、前記流入口と前記流出口との間で気相から液相へと相変化が行われる流路を備え、前記流路の内部には、前記流体の流れに加わる流路抵抗の大きさが、前記流入口側よりも前記流出口側の方が大きくなる抵抗形状が形成されている熱交換器を提供する。
流路に流入した流体が流路内で熱交換により気相から液相へと相変化(凝縮)すると、流体体積が減少する。この場合、流入口側においては、流体体積が大きいため過剰な圧力損失が発生する可能性がある。しかしながら、本発明の第2態様に係る熱交換器においては、流路の内部に、流体の流れに加わる流路抵抗の大きさが、流入口側よりも流出口側の方が(例えば5段階で)大きくなる抵抗形状が形成されている。従って、流入口側(気体側)においては、流体の流れに加わる流路抵抗の大きさが小さいため、過剰な圧力損失の発生を抑制できる。一方、流出口側(液体側)においては、流体の流れに加わる流路抵抗の大きさが大きいため、流体の流速が著しく低下することを防止できる(即ち、適正な流速を確保できる)とともに、乱流を促進できる。このように、本発明の第2態様に係る熱交換器においては、相変化による流体の体積変化に対応して、過剰な圧力損失の発生を抑制できるとともに、乱流を促進できる。従って、このような熱交換器であれば、伝熱性能(凝縮性能)が高い熱交換器となる。また、流路の内部に特定の抵抗形状を形成するだけでよいので、熱交換器のコンパクト化が可能となる。
前記熱交換器において、前記抵抗形状は、前記流路を構成するプレート又は該プレートに設けられた複数のフィンにより形成されていることが好ましい。
流路の内部に形成される抵抗形状は、このように、(例えばプレート熱交換器において)流路を構成するプレートや、(例えばプレートフィン熱交換器において)プレートに設けられた複数のフィンにより形成することができる。具体的には、流路抵抗を大きくする部分においては、プレートやフィンを流体の流れ方向に対して垂直に配置する。一方、流路抵抗を小さくする部分においては、プレートやフィンを流体の流れ方向に対して平行に配置する。このようにすれば上記抵抗形状を形成できる。従って、本発明の熱交換器は、特にプレート熱交換器やプレートフィン熱交換器に対して好適に適用可能である。また、プレート熱交換器やプレートフィン熱交換器はコンパクト化が可能であるため、本発明の熱交換器をプレート熱交換器やプレートフィン熱交換器に適用すれば、伝熱性能が向上され、かつコンパクトな熱交換器となる。
前記熱交換器において、前記流路に隣接して、該流路を流れる流体と熱交換する別流路が設けられていることが好ましい。
本発明の熱交換器においては、上記のように別流路を設けることで、流路を流れる流体と別流路を流れる流体との間で熱交換が行われる構成とすることができる。
前記熱交換器において、前記別流路の内部には、該別流路を流れる流体が流入する流入口及び流入した前記流体が流出する流出口との間に亘って同一の流路抵抗を付与する抵抗形状が形成されていることが好ましい。
上記のように、内部の抵抗形状が、流体の流れに加わる流路抵抗の大きさが一定となる抵抗形状とされた別流路と、上記の流路とを組み合わせれば、一方の流体が単相で、他方の流体が相変化を行う構成とされた熱交換器に対して好適に適用することができる。
前記熱交換器において、前記別流路の内部には、該別流路を流れる流体が流入する流入口よりも流入した前記流体が流出する流出口の方が流路抵抗が大きい抵抗形状、又は、流路抵抗が小さい抵抗形状が形成されていることが好ましい。
本発明の熱交換器においては、例えば上記第1態様における流路と、上記第2態様における流路とを組み合わせることができる。即ち、本発明の熱交換器は、一方の流体が流路内で蒸発を行い、他方の流体が流路内で凝縮を行う構成とされた熱交換器に対して好適に適用することができる。
本発明の熱交換器であれば、相変化による流体の体積変化に対応して、過剰な圧力損失の発生を抑制できるとともに、適正な流速を確保できるコンパクトな熱交換器となる。
以下に、本発明に係る熱交換器の一実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、以下の実施形態では、本発明に係る熱交換器をプレートフィン熱交換器に適用する場合を例に挙げて説明する。
なお、以下の実施形態では、本発明に係る熱交換器をプレートフィン熱交換器に適用する場合を例に挙げて説明する。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図2を用いて説明する。
図1は本実施形態に係る熱交換器(プレートフィン熱交換器)の構造を示す斜視分解図である。図1に示す熱交換器1は、例えばターボ冷凍機等の冷凍機の凝縮器や蒸発器に用いられる。熱交換器1は、プレート(第1プレート)2aとプレート(第2プレート)2bとを交互に積層して接合し、始端の第1プレート2aにボス3a,3bを取り付け、終端の第1プレート2aにカバープレート4を取り付けた構造のものである。第1プレート2a及び第2プレート2bにおけるカバープレート4側の面には、それぞれインナーフィン5a,5bが設けられている。
以下、本発明の第1実施形態について、図1〜図2を用いて説明する。
図1は本実施形態に係る熱交換器(プレートフィン熱交換器)の構造を示す斜視分解図である。図1に示す熱交換器1は、例えばターボ冷凍機等の冷凍機の凝縮器や蒸発器に用いられる。熱交換器1は、プレート(第1プレート)2aとプレート(第2プレート)2bとを交互に積層して接合し、始端の第1プレート2aにボス3a,3bを取り付け、終端の第1プレート2aにカバープレート4を取り付けた構造のものである。第1プレート2a及び第2プレート2bにおけるカバープレート4側の面には、それぞれインナーフィン5a,5bが設けられている。
熱交換器1には、ボス3aから流体(第1流体)6が流入し、ボス3bから流体(第2流体)7が流入する。第1流体6は、第2プレート2bとインナーフィン5aとの間に形成される流路8内を流通する。第2流体7は、第1プレート2aとインナーフィン5bとの間に形成され、流路8に隣接する別流路9内を流通する。
このような構成とすることで、熱交換器1においては、第1流体6の流路8と第2流体7の別流路9とが交互に配置されて、両流体6,7の間で熱交換が行われる構造となっている。
次に、図2を示して本実施形態の流路8についてさらに詳しく説明する。
図2は、本実施形態の熱交換器1における流路8を示す平面図である。
図2は、本実施形態の熱交換器1における流路8を示す平面図である。
図2に示すように、流路8は、第1流体6が流入する流入口10及び流入した第1流体6が流出する流出口11を有する。この流路8内において、第1流体6は、流入口10と流出口11との間で液相から気相へと相変化する。即ち、熱交換器1は冷媒を蒸発させる蒸発器として用いられる。
流路8の内部には、第1流体6の流れに加わる流路抵抗の大きさが、流入口10側よりも流出口11側の方が小さくなる抵抗形状12が形成されている。この抵抗形状12は、流路抵抗の大きさが、流入口10側から流出口11側にかけて5段階で小さくなるように形成されている。本実施形態においては、抵抗形状12は、第1プレート2aに設けられた複数のフィン13により形成されている。
具体的には、流路抵抗を大きくする部分(液体側)においては、フィン13を流体6の流れ方向に対して垂直に配置し、流入口10側から流出口11側に向かうにつれて、フィン13の長さ(流体6の流れ方向に対して垂直方向の長さ)を短くする。一方、流路抵抗を小さくする部分(気体側)においては、フィン13を流体6の流れ方向に対して平行に配置し、流入口10側から流出口11側に向かうにつれて、フィン13の数が密から粗になるように配置する。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態に係る熱交換器1においては、流路8の内部に、流体6の流れに加わる流路抵抗の大きさが、流入口10側から流出口11側にかけて5段階で小さくなる抵抗形状12が形成されている。従って、流出口11側(気体側)においては、流体6の流れに加わる流路抵抗の大きさが小さいため、過剰な圧力損失の発生を抑制できる。一方、流入口10側(液体側)においては、流体6の流れに加わる流路抵抗の大きさが大きいため、流体6の流速が著しく低下することを防止できる(即ち、適正な流速を確保できる)とともに、乱流を促進できる。このように、本実施形態に係る熱交換器1においては、相変化による流体6の体積変化に対応して、過剰な圧力損失の発生を抑制できるとともに、乱流を促進できる。従って、このような熱交換器1であれば、伝熱性能(蒸発伝熱性能)が高い熱交換器1となる。また、流路8の内部に特定の抵抗形状12を形成するだけでよいので、熱交換器1のコンパクト化が可能となる。
本実施形態に係る熱交換器1においては、流路8の内部に、流体6の流れに加わる流路抵抗の大きさが、流入口10側から流出口11側にかけて5段階で小さくなる抵抗形状12が形成されている。従って、流出口11側(気体側)においては、流体6の流れに加わる流路抵抗の大きさが小さいため、過剰な圧力損失の発生を抑制できる。一方、流入口10側(液体側)においては、流体6の流れに加わる流路抵抗の大きさが大きいため、流体6の流速が著しく低下することを防止できる(即ち、適正な流速を確保できる)とともに、乱流を促進できる。このように、本実施形態に係る熱交換器1においては、相変化による流体6の体積変化に対応して、過剰な圧力損失の発生を抑制できるとともに、乱流を促進できる。従って、このような熱交換器1であれば、伝熱性能(蒸発伝熱性能)が高い熱交換器1となる。また、流路8の内部に特定の抵抗形状12を形成するだけでよいので、熱交換器1のコンパクト化が可能となる。
また、流路8の内部に形成される抵抗形状12は、このように、(プレートフィン熱交換器において)第1プレート2aに設けられた複数のフィン13により形成することができる。従って、本実施形態の熱交換器1は、特にプレートフィン熱交換器に対して好適に適用可能である。また、プレートフィン熱交換器はコンパクト化が可能であるため、本実施形態の熱交換器1をプレートフィン熱交換器に適用すれば、伝熱性能が向上され、かつコンパクトな熱交換器1となる。
なお、上記の抵抗形状12は、(プレート熱交換器において)流路8を構成する第1プレート2aによって形成することもできる。従って、本実施形態の熱交換器1は、プレート熱交換器に対しても好適に適用可能である。また、プレート熱交換器もコンパクト化が可能であるため、本実施形態の熱交換器1をプレート熱交換器に適用すれば、上記同様伝熱性能が向上され、かつコンパクトな熱交換器1となる。
また、本実施形態においては、図2に示すように、流体6の流れに加わる流路抵抗の大きさが、流入口10側から流出口11側にかけて5段階で小さくなる抵抗形状12が形成される場合を例にして説明したが、これに限定されない。流路抵抗の大きさは、流入口10側から流出口11側にかけて、好ましくは3〜10段階で小さくすることができる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について、図3を用いて説明する。
本実施形態の基本構成は、第1実施形態と基本的に同様であるが、第1実施形態とは、第1流体26が、流路28内において気相から液相へと相変化する点、及び抵抗形状22の構成が異なっている。よって、本実施形態においては、この異なっている部分を説明し、その他の重複するものについては説明を省略する。
なお、第1実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。
次に、本発明の第2実施形態について、図3を用いて説明する。
本実施形態の基本構成は、第1実施形態と基本的に同様であるが、第1実施形態とは、第1流体26が、流路28内において気相から液相へと相変化する点、及び抵抗形状22の構成が異なっている。よって、本実施形態においては、この異なっている部分を説明し、その他の重複するものについては説明を省略する。
なお、第1実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。
図3は、本実施形態の熱交換器21における流路28を示す平面図である。
図3に示す流路28内において、第1流体26は、流入口10と流出口11との間で気相から液相へと相変化する。即ち、熱交換器1は冷媒を凝縮させる凝縮器として用いられる。流路28の内部には、第1流体26の流れに加わる流路抵抗の大きさが、流入口10側よりも流出口11側の方が大きくなる抵抗形状22が形成されている。この抵抗形状22は、流路抵抗の大きさが、流入口10側から流出口11側にかけて5段階で大きくなるように形成されている。また、この抵抗形状22は、第1実施形態同様、第1プレート2aに設けられた複数のフィン13により形成されている。
図3に示す流路28内において、第1流体26は、流入口10と流出口11との間で気相から液相へと相変化する。即ち、熱交換器1は冷媒を凝縮させる凝縮器として用いられる。流路28の内部には、第1流体26の流れに加わる流路抵抗の大きさが、流入口10側よりも流出口11側の方が大きくなる抵抗形状22が形成されている。この抵抗形状22は、流路抵抗の大きさが、流入口10側から流出口11側にかけて5段階で大きくなるように形成されている。また、この抵抗形状22は、第1実施形態同様、第1プレート2aに設けられた複数のフィン13により形成されている。
具体的には、流路抵抗を小さくする部分(気体側)においては、フィン13を流体26の流れ方向に対して平行に配置し、流入口10側から流出口11側に向かうにつれて、フィン13の数が粗から密になるように配置する。一方、流路抵抗を大きくする部分(液体側)においては、フィン13を流体26の流れ方向に対して垂直に配置し、流入口10側から流出口11側に向かうにつれて、フィン13の長さ(流体26の流れ方向に対して垂直方向の長さ)を長くする。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態に係る熱交換器21においては、流路28の内部に、流体26の流れに加わる流路抵抗の大きさが、流入口10側から流出口11側にかけて5段階で大きくなる抵抗形状22が形成されている。従って、流入口10側(気体側)においては、流体26の流れに加わる流路抵抗の大きさが小さいため、過剰な圧力損失の発生を抑制できる。一方、流出口11側(液体側)においては、流体26の流れに加わる流路抵抗の大きさが大きいため、流体26の流速が著しく低下することを防止できる(即ち、適正な流速を確保できる)とともに、乱流を促進できる。このように、本実施形態に係る熱交換器21においては、相変化による流体26の体積変化に対応して、過剰な圧力損失の発生を抑制できるとともに、乱流を促進できる。従って、このような熱交換器21であれば、伝熱性能(凝縮性能)が高い熱交換器21となる。また、流路28の内部に特定の抵抗形状22を形成するだけでよいので、熱交換器21のコンパクト化が可能となる。
本実施形態に係る熱交換器21においては、流路28の内部に、流体26の流れに加わる流路抵抗の大きさが、流入口10側から流出口11側にかけて5段階で大きくなる抵抗形状22が形成されている。従って、流入口10側(気体側)においては、流体26の流れに加わる流路抵抗の大きさが小さいため、過剰な圧力損失の発生を抑制できる。一方、流出口11側(液体側)においては、流体26の流れに加わる流路抵抗の大きさが大きいため、流体26の流速が著しく低下することを防止できる(即ち、適正な流速を確保できる)とともに、乱流を促進できる。このように、本実施形態に係る熱交換器21においては、相変化による流体26の体積変化に対応して、過剰な圧力損失の発生を抑制できるとともに、乱流を促進できる。従って、このような熱交換器21であれば、伝熱性能(凝縮性能)が高い熱交換器21となる。また、流路28の内部に特定の抵抗形状22を形成するだけでよいので、熱交換器21のコンパクト化が可能となる。
なお、本実施形態においては、図3に示すように、流体26の流れに加わる流路抵抗の大きさが、流入口10側から流出口11側にかけて5段階で大きくなる抵抗形状22が形成される場合を例にして説明したが、これに限定されない。流路抵抗の大きさは、流入口10側から流出口11側にかけて、好ましくは3〜10段階で大きくすることができる。
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態について、図4を用いて説明する。
本実施形態の基本構成は、第2実施形態と基本的に同様であるが、第2実施形態とは、別流路49の内部に、流入口40及び流出口41との間に亘って同一の流路抵抗を付与する抵抗形状42が形成されている点が異なっている。よって、本実施形態においては、この異なっている部分を説明し、その他の重複するものについては説明を省略する。
なお、第2実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。また、図4では、抵抗形状22,42の形状を概念的に示しているが、これはあくまでイメージ図である。
次に、本発明の第3実施形態について、図4を用いて説明する。
本実施形態の基本構成は、第2実施形態と基本的に同様であるが、第2実施形態とは、別流路49の内部に、流入口40及び流出口41との間に亘って同一の流路抵抗を付与する抵抗形状42が形成されている点が異なっている。よって、本実施形態においては、この異なっている部分を説明し、その他の重複するものについては説明を省略する。
なお、第2実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。また、図4では、抵抗形状22,42の形状を概念的に示しているが、これはあくまでイメージ図である。
図4は、本実施形態に係る熱交換器31における流路28及び別流路49を長手方向側面から見たイメージ図である。図4に示すように、流路28内においては、第1流体26は、流入口10と流出口11との間で気相から液相へと相変化する。流路28の内部には、第1流体26の流れに加わる流路抵抗の大きさが、流入口10側よりも流出口11側の方が大きくなる抵抗形状22が形成されている。
一方、別流路49は、第2流体47が流入する流入口40及び流入した第2流体47が流出する流出口41を有する。この別流路49内において、第2流体47は、流入口40と流出口41との間で相変化せず、液相のまま別流路49を流通する(即ち、単相である)。別流路49の内部においては、流入口40及び流出口41との間に亘って同一の流路抵抗を付与する抵抗形状42が形成されている。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
上記のように、内部の抵抗形状42が、流体47の流れに加わる流路抵抗の大きさが一定となる抵抗形状42とされた別流路49と、上記の第2実施形態に係る流路28とを組み合わせることができる。即ち、本発明は、一方の流体47が単相で、他方の流体26が相変化を行う構成とされた熱交換器31に対して好適に適用することができる。
上記のように、内部の抵抗形状42が、流体47の流れに加わる流路抵抗の大きさが一定となる抵抗形状42とされた別流路49と、上記の第2実施形態に係る流路28とを組み合わせることができる。即ち、本発明は、一方の流体47が単相で、他方の流体26が相変化を行う構成とされた熱交換器31に対して好適に適用することができる。
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態について、図5を用いて説明する。
本実施形態の基本構成は、第3実施形態と基本的に同様であるが、第3実施形態とは、別流路59の内部に形成した抵抗形状52の構成が異なっている。よって、本実施形態においては、この異なっている部分を説明し、その他の重複するものについては説明を省略する。
なお、第3実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。また、図5では、抵抗形状22,52の形状を概念的に示しているが、これはあくまでイメージ図である。
次に、本発明の第4実施形態について、図5を用いて説明する。
本実施形態の基本構成は、第3実施形態と基本的に同様であるが、第3実施形態とは、別流路59の内部に形成した抵抗形状52の構成が異なっている。よって、本実施形態においては、この異なっている部分を説明し、その他の重複するものについては説明を省略する。
なお、第3実施形態と同一の構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。また、図5では、抵抗形状22,52の形状を概念的に示しているが、これはあくまでイメージ図である。
図5は、本実施形態に係る熱交換器51における流路28及び別流路59を長手方向側面から見たイメージ図である。図5に示すように、本実施形態に係る別流路59内において、第2流体57は、流入口40と流出口41との間で液相から気相へと相変化する。別流路59の内部においては、流入口40よりも流出口41の方が流路抵抗が小さい抵抗形状52が形成されている。即ち、別流路59の構成は、実質的に第1実施形態における流路8の構成と同一である。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
本実施形態の熱交換器51においては、例えば上記第1実施形態における流路8(別流路59)と、上記第2実施形態における流路28とを組み合わせることができる。即ち、本実施形態の熱交換器51は、一方の流体57が流路8(別流路59)内で蒸発を行い、他方の流体26が流路28内で凝縮を行う構成とされた熱交換器51に対して好適に適用することができる。
本実施形態の熱交換器51においては、例えば上記第1実施形態における流路8(別流路59)と、上記第2実施形態における流路28とを組み合わせることができる。即ち、本実施形態の熱交換器51は、一方の流体57が流路8(別流路59)内で蒸発を行い、他方の流体26が流路28内で凝縮を行う構成とされた熱交換器51に対して好適に適用することができる。
なお、以上に説明した実施形態においては、本発明の熱交換器をプレートフィン熱交換器に適用する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。具体的には、本発明の熱交換器はプレート熱交換器やフィン&チューブ熱交換器等にも適用可能である。なお、本発明の熱交換器は、好ましくはプレート熱交換器やプレートフィン熱交換器に適用される。
1,21,31,51 熱交換器
2a プレート(第1プレート)
2b プレート(第2プレート)
3a,3b ボス
4 カバープレート
5a,5b インナーフィン
6,26 流体(第1流体)
7,47,57 流体(第2流体)
8,28 流路
9,49,59 別流路
10,40 流入口
11,41 流出口
12,22,42,52 抵抗形状
13 フィン
2a プレート(第1プレート)
2b プレート(第2プレート)
3a,3b ボス
4 カバープレート
5a,5b インナーフィン
6,26 流体(第1流体)
7,47,57 流体(第2流体)
8,28 流路
9,49,59 別流路
10,40 流入口
11,41 流出口
12,22,42,52 抵抗形状
13 フィン
Claims (6)
- 流体が流入する流入口及び流入した前記流体が流出する流出口を有するとともに、前記流入口と前記流出口との間で液相から気相へと相変化が行われる流路を備え、
前記流路の内部には、前記流体の流れに加わる流路抵抗の大きさが、前記流入口側よりも前記流出口側の方が小さくなる抵抗形状が形成されていることを特徴とする熱交換器。 - 流体が流入する流入口及び流入した前記流体が流出する流出口を有するとともに、前記流入口と前記流出口との間で気相から液相へと相変化が行われる流路を備え、
前記流路の内部には、前記流体の流れに加わる流路抵抗の大きさが、前記流入口側よりも前記流出口側の方が大きくなる抵抗形状が形成されていることを特徴とする熱交換器。 - 前記抵抗形状は、前記流路を構成するプレート又は該プレートに設けられた複数のフィンにより形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の熱交換器。
- 前記流路に隣接して、該流路を流れる流体と熱交換する別流路が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の熱交換器。
- 前記別流路の内部には、該別流路を流れる流体が流入する流入口及び流入した前記流体が流出する流出口との間に亘って同一の流路抵抗を付与する抵抗形状が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の熱交換器。
- 前記別流路の内部には、該別流路を流れる流体が流入する流入口よりも流入した前記流体が流出する流出口の方が流路抵抗が大きい抵抗形状、又は、流路抵抗が小さい抵抗形状が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018074002A JP2019184133A (ja) | 2018-04-06 | 2018-04-06 | 熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018074002A JP2019184133A (ja) | 2018-04-06 | 2018-04-06 | 熱交換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019184133A true JP2019184133A (ja) | 2019-10-24 |
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ID=68340572
Family Applications (1)
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JP2018074002A Pending JP2019184133A (ja) | 2018-04-06 | 2018-04-06 | 熱交換器 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2019184133A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112367805A (zh) * | 2020-10-26 | 2021-02-12 | 北京计算机技术及应用研究所 | 一种双循环削峰相变换热器 |
-
2018
- 2018-04-06 JP JP2018074002A patent/JP2019184133A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112367805A (zh) * | 2020-10-26 | 2021-02-12 | 北京计算机技术及应用研究所 | 一种双循环削峰相变换热器 |
CN112367805B (zh) * | 2020-10-26 | 2022-12-02 | 北京计算机技术及应用研究所 | 一种双循环削峰相变换热器 |
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