JP2019183888A - 回転軸の軸受支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】二分割された転がり軸受を回転軸に固定するための作業工数を低減する。【解決手段】回転軸30は、軸受固定部32の軸方向の両側に、軸受固定部32の外周より径方向外方に延在する第1壁部34a及び第2壁部34bを備えている。転がり軸受10は、外輪11と内輪13と複数の転動体15とを備えており、少なくとも内輪13が周方向で二分割されて、軸受固定部32の外周に組付けられている。第1壁部34a及び第2壁部34bのいずれか一方と内輪13との間にばね部材24が組込まれることによって、内輪13が、第1壁部34a及び第2壁部34bのいずれか他方に向けて軸方向に押し付けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、内輪が周方向に二分割された転がり軸受で回転支持される回転軸の軸受支持構造に関する。
自動車等の車両や船外機などに使用される内燃機関の回転軸としてのクランクシャフトは、従来、クランクジャーナルが滑り軸受によって支持されている。しかし、滑り軸受は、多量の潤滑油を供給する必要があり、専用の給油装置を必要とするので、車両の重量が増加する。そこで、近年、滑り軸受を転がり軸受に変更することによって給油装置を不要にして、車両を軽量化する取り組みが行われている。
クランクジャーナルは、クランクアームによって軸方向に挟まれた位置にある。このため、環状の転がり軸受をそのままの形で装着することができない。そこで、クランクシャフトを回転支持する転がり軸受には、周方向に二分割された分割型の転がり軸受が使用されている(特許文献1)。
しかしながら、内輪が周方向に分割されている場合には、仮に内輪の内径を軸の外径より小さくしたとしても、分割された内輪間にすきまが生じるに過ぎず、軸の外周に締りばめの状態で組付けることができない。このため、使用中に内輪が回動して、内周が摩耗する恐れがある。また、組合わせた内輪同士の突合せ部が、内輪が回動することによって、転がり軸受に作用する荷重の向きと重なる位置に変位した場合には、転動体が突き合せ部を通過するときに、異音を生じる恐れがある。
実開昭52−103248号公報
特許文献1の転がり軸受では、内輪が、二つ割の締付輪をボルトで締め付けることによって、クランクジャーナルに固定されている。しかしながら、クランクシャフトでは、複数個所にクランクジャーナルが形成されているため、ボルト締めの作業を繰り返し行う必要があり、転がり軸受の取付工数が大きくなるという問題がある。更に、ボルトを組込むために軸方向に大きなスペースを必要するため、クランクシャフトの軸方向の寸法が増大し、内燃機関のコンパクト化が困難になるという問題がある。
本発明は、二分割された転がり軸受を用いて回転軸を回転支持する場合に、簡便な方法で回転軸に対する内輪の回動を防止することができる固定方法を提供することを目的としている。
本発明は、周方向に二分割された転がり軸受によって回転自在に支持された回転軸の軸受支持構造であって、前記回転軸は、前記転がり軸受を組付ける軸受固定部を有し、前記軸受固定部の軸方向の両側に、前記軸受固定部の外周より径方向外方に延在する第1壁部及び第2壁部を備えており、前記転がり軸受は、内輪と、前記内輪の径方向外方に同軸に組合わされた外輪と、前記内輪と前記外輪との間に転動自在に配置された複数の転動体とを備えており、少なくとも前記内輪が周方向で二分割されて、前記軸受固定部の外周に組付けられており、前記第1壁部及び前記第2壁部のいずれか一方と前記内輪との間にばね部材が組込まれることによって、前記内輪が前記第1壁部及び前記第2壁部のいずれか他方に向けて軸方向に押し付けられていることを特徴としている。
本発明によると、二分割された転がり軸受を用いて回転軸を回転支持する場合に、簡便な方法で回転軸に対する内輪の回動を防止することができる。このため、転がり軸受を組付ける際の作業工数を低減することができる。
本実施形態の転がり軸受が組付けられたクランクシャフトの軸方向断面図である。 クランクシャフトの軸方向断面の要部拡大図である。 図2のY−Yの位置で矢印の向きに見た断面図である。 図2の要部拡大図である。
本発明にかかる回転軸の軸受支持構造の実施形態を、図によって詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態(以下「本実施形態」という)である、転がり軸受10によって回転支持された回転軸としてのクランクシャフト30の形態を説明する説明図である。クランクシャフト30は、船外機や自動車等の内燃機関に組込まれて、ピストン31の往復運動を回転運動に変換する部品である。以下の説明では、クランクシャフト30の中心軸mの方向を軸方向といい、中心軸mと直交する方向を径方向、中心軸mの回りを周回する方向を周方向という。
クランクシャフト30は、炭素含有量が0.3〜0.5%程度の炭素鋼又は合金鋼を、熱間鍛造することによって製造されており、複数のクランクジャーナル32(軸受固定部)と、複数のクランクピン33と、各クランクジャーナル32と各クランクピン33とをつなぐ複数のクランクアーム34とが、一体に形成されている。図1のクランクシャフト30では、軸方向の5か所にクランクジャーナル32が形成されており、軸方向の4か所にクランクピン33が形成されている。
各クランクジャーナル32は、円柱状であり、中心軸mに沿って互いに同軸に形成されている。クランクジャーナル32の外周面36(図2参照)は、高周波焼入れ等によって硬度を高くした後、研削加工が施されている。
各クランクピン33は、円柱状で、クランクジャーナル32から径方向に偏心した位置で、中心軸mと平行に設けられており、コンロッド41を介してピストン31と連結されている。クランクピン33の外周面は、高周波焼入れ等によって硬度を高くした後、研削加工が施されている。
図2、図3によって、転がり軸受10の形態を説明する。図2は、転がり軸受10が組付けられた部分を拡大した、クランクシャフト30の軸方向断面の要部拡大図である。図3は、図2のY−Yの位置で矢印の向きに見た中心軸mに直交する向きの断面図である。
本実施形態の転がり軸受10は、図1において、最も左側のクランクジャーナル32(図1にKの記号を付して示す)を除くその他のクランクジャーナル32に、それぞれ外嵌されており、 ばね部材24を用いてクランクシャフト30に固定されている。各転がり軸受10の組付け状態は、各クランクジャーナル32の位置で互いに同様であるため、図2では、図1にJの符号を付したクランクジャーナル32を例にして図示している。
なお、図2の説明では、図の左側を「軸方向の一方向側」とし、図2の右側を「軸方向の他方向側」とする。
転がり軸受10は、針状ころ軸受であり、外輪11と、内輪13と、転動体としての複数の針状ころ15と、保持器16を備えている。外輪11は、内輪13の径方向外方で、内輪13と同軸に配置されている。
外輪11は、軸受鋼などの高炭素鋼で製造されており、周方向に二分割されている(図3参照)。以下の説明では、分割された外輪11のそれぞれを「外輪片11a」という場合がある。一体に組合わされた外輪片11a,11aは、全体として略円筒形状である。
外輪11の内周には、軸方向の中央に、全周にわたって外輪軌道面12が形成されるとともに、小径の鍔18,18が、外輪軌道面12の軸方向両外側に形成されている。外輪軌道面12は、針状ころ15が転動する面である。鍔18,18は、外輪軌道面12より径方向内方に突出しており、針状ころ15は、鍔18,18に案内されて周方向に転動する。
外輪片11a,11aを組合わせたときには、外輪11の外周面17及び外輪軌道面12は、それぞれ単一の円筒面で形成されている。外周面17及び外輪軌道面12は、外輪11を焼入れした後、研削加工によって仕上げられている。
内輪13は、軸受鋼などの高炭素鋼で製造されており、周方向に二分割されている(図3参照)。以下の説明では、分割された内輪13のそれぞれを「内輪片13a」という場合がある。一体に組合わされた内輪片13a,13aは、全体として略円筒形状である。
内輪13の外周には、全周にわたって内輪軌道面14が形成されている。内輪軌道面14は、針状ころ15が転動する面である。内輪片13a,13aを組合わせたときには、内輪軌道面14及び内輪13の内周面19は、それぞれ単一の円筒面で形成されている。各内輪片13a,13aの内周の曲率半径は、クランクジャーナル32の外径の1/2と同等である。内輪軌道面14及び内周面19は、内輪13を焼入れした後、研削加工によって仕上げられている。
内輪13の軸方向両端では、内周面19と外周面21が、中心軸mと直交する平面からなる端面22,22でつながっている。
針状ころ15は、直径に対して比較的、軸の方向に長い円柱状で、軸受鋼などの鋼材で製造されている。転がり軸受10では、複数の針状ころ15が、外輪11と内輪13との間で、その軸を中心軸mと同一の方向に向けて配置されている。
保持器16は、薄肉の円筒形状で、ポリアミド等の樹脂材や薄肉の炭素鋼鋼板で製造される。保持器16は、「ポケット」と呼ばれる径方向に貫通する複数の孔(図示を省略する)を備えている。ポケットは、周方向に等間隔で設けられており、針状ころ15は、各ポケットに収容されることによって、周方向に等間隔で配置される。
なお、転がり軸受10は、本実施形態の他、保持器16を備えず、針状ころ15を周方向に近接させて配置した、いわゆる総ころ型の転がり軸受であってもよい。
次に、ばね部材24について説明する。図2に示したように、ばね部材24は、転がり軸受10の内輪13と、軸方向の一方向側のクランクアーム34との間に組込まれている。図4は、図2の要部拡大図で、ばね部材24が組込まれている箇所と、内輪13の軸方向の他方向側の端部がクランクアーム34と当接する箇所を、それぞれ拡大して示している。なお、図4においても、中心軸mの方向を軸方向といい、中心軸mと直交する方向を径方向、中心軸mの回りを周回する方向を周方向という。
ばね部材24は、工具鋼などの鋼材で製造されている。本実施形態のばね部材24は、図4に示すように、矩形で薄板状の鋼材を略U字状に形成した形態であり、一対の当接部25,25と、一対の当接部25,25の端部を互いに連結する撓み部26を備えている。一対の当接部25,25は、それぞれ平板状で、軸方向に所定の間隔をもって互いに平行に配置されている。撓み部26は、周方向に見た形状が円弧形状である。また、軸方向の一方向側の当接部25の端部には、係止部27が形成されている。係止部27は、当接部25の端部を、軸方向の一方向側に直角に折り曲げて形成されている。
ばね部材24が軸方向の圧縮荷重を受けたときには、撓み部26が弾性変形して、一対の当接部25,25が、互いに接近する。なお、ばね部材24の形態は例示であって、当該形態に限定されるものではない。
同じく、図4によって、転がり軸受10が組付けられる箇所のクランクアーム34の形態について、更に詳細に説明する。説明の便宜上、図2の軸方向の一方向側のクランクアーム34を「第1クランクアーム34a」(第1壁部)とし、軸方向の他方向側のクランクアーム34を「第2クランクアーム34b」(第2壁部)とする。
第1クランクアーム34aとクランクジャーナル32とがつながる部分に、ばね部材24の係止部27を収容する第1凹部51(係合凹部)が形成されている。第1凹部51は、中心軸mを中心とする環状の溝であって、第1外周面51aと第1内周面51bと第1側面51cとで画定される。
第1側面51cは、中心軸mと直交する向きに形成されており、第1凹部51の軸方向の深さは、ばね部材24の係止部27の軸方向長さより大きい。第1外周面51aは、中心軸mと同軸の円筒面である。また、第1内周面51bは、クランクジャーナル32と同一の外径の円筒面となっている。第1凹部51の径方向の寸法(第1外周面51aの直径と第1内周面51bの直径との差の1/2である)は、ばね部材24の係止部27の径方向の板厚より大きく、ばね部材24が径方向の所定の位置に組込まれたときには、係止部27が第1凹部51の内側に収容される。
また、第2クランクアーム34bとクランクジャーナル32とがつながる部分に、内輪13の端部を収容する第2凹部52が形成されている。第2凹部52は、中心軸mを中心とする環状の溝であって、第2外周面52aと第2内周面52bと第2側面52cとで画定される。
第2側面52cは、中心軸mと直交する向きに形成されており、第2凹部52の軸方向の深さは、好ましくはばね部材24の軸方向の寸法(一対の当接部25,25を軸方向に跨ぐ外幅Wをいう)より小さい。第2外周面52aは、中心軸mと同軸の円筒面である。また、第2内周面52bは、クランクジャーナル32と同一の外径の円筒面となっている。第2凹部52の径方向の寸法(第2外周面52aの直径と第2内周面52bの直径との差の1/2である)は、内輪13の径方向の板厚よりわずかに大きく、第2凹部52の内側に、内輪13の端部を収容することができる。
なお、本実施形態では、内輪13の軸方向の一方向側にばね部材24が組込まれているが、ばね部材24が、内輪13の軸方向の他方向側に組込まれてもよい。このときは、内輪13の端部を収容する第2凹部52は、内輪13の軸方向の一方向側に形成される。
次に、図3及び図4を参照しつつ、転がり軸受10の組付手順を説明する。
転がり軸受10を組付けるときには、まず、二分割された内輪片13a,13aが、クランクジャーナル32の径方向外方から取り付けられる。各内輪片13a,13aは、クランクジャーナル32の外周に当接した後、軸方向に変位することによって、端部が第2凹部52の内側に収容される。これにより、各内輪片13a,13aが、第2凹部52の内側で保持されるので、各内輪片13a,13aの脱落を防止することができて、転がり軸受10を組付ける際の組付効率を向上することができる。
次に、径方向外方から、ばね部材24が組込まれる。本実施形態では、各内輪片13a,13aに対してそれぞれ周方向の3か所から組込まれている。図3では、組付けられたばね部材24にクロスハッチングを付している。ばね部材24の数は、1以上であればよく、好ましくは、2以上のばね部材24を周方向に所定の間隔を持って組込むことにより、各内輪片13a,13aを、こじれを抑制しつつ軸方向に均等に付勢するのが望ましい。
また、本実施形態では、第1凹部51は、中心軸mを中心とする環状の溝であって、第1クランクアーム34aの側面に全周にわたって形成されているが、ばね部材24に対応する箇所のみが軸方向に窪んで、複数の第1凹部51が、周方向に断続的に形成された形態であってもよい(図示を省略する)。これにより、係止部27の周方向の変位が制限されるので、転がり軸受10の回転中に、ばね部材24が周方向に位置ずれするのを防止することができる。
自由状態におけるばね部材24の外幅Wは、第1クランクアーム34aの側面35と、内輪13の軸方向の一方向側の端面22との軸方向の寸法Lより大きい寸法に設定される。これにより、ばね部材24は、軸方向に弾性的に圧縮された状態で組込まれるので、内輪13が、軸方向の他方向側に付勢され、内輪13の軸方向の他方向側の端面22が、第2凹部52の第2側面52cに押し付けられる。
なお、係止部27が軸方向に突出していることにより、ばね部材24を組み込む過程では、ばね部材24が、図4に示した状態より更に軸方向に圧縮される。このとき、当接部25,25が互いに接触しないように、ばね部材24の内幅wが設定されている。ばね部材24は、径方向の所定の位置に組込まれたときに、軸方向の圧縮変形が弾性的に復元し、図4に示すように、係止部27が第1凹部51に収容される。これによって、ばね部材24の径方向の脱落が防止される。
次に、図3に示すように、針状ころ15及び保持器16と組合わされた外輪片11a,11aが組付けられて、転がり軸受10がクランクジャーナル32に組付けられる。この転がり軸受10は、エンジンブロック(図示を省略)と一体に形成された上部ハウジング44と、オイルパン(図示を省略)側に設けられた下部ハウジング45とで径方向に挟持されることによって、エンジンブロックに固定される。
上部ハウジング44と下部ハウジング45は、それぞれ半円状の内周面46を有しており、図3のように組合わされたとき、その内周面46は、転がり軸受10の外輪11の外径よりわずかに小さい直径の単一の円筒面となっている。下部ハウジング45と上部ハウジング44をボルト47,47で締結することによって、外輪11が、各ハウジングの内周に、締りばめの状態で固定される。
こうして、クランクシャフト30は、二分割された転がり軸受10によって、回転自在に支持されており、クランクジャーナル32を中心として回転することができる。内燃機関では、ガソリン等の燃料が周期的に爆発燃焼することによって、ピストン31が図1の上下方向に変位し、クランクピン33がクランクジャーナル32の周りで回転する。
以上説明したように、本実施形態では、内輪13が、ばね部材24によって軸方向に付勢され、内輪13が第2クランクアーム34bの第2側面52cに押し付けられている。このため、転がり軸受10の回転中に、内輪13を周方向に回動させる向きの力が作用した場合であっても、内輪13の軸方向の他方向側の端面22と第2側面52cとの間には大きなすべり摩擦が生じるので、クランクジャーナル32に対する内輪13の回動を防止することができる。これにより、クランクジャーナル32の外周面36及び内輪13の内周面19の摩耗を抑制することができる。
また、第2クランクアーム34bの第2側面52cと当接する内輪13の端面22にローレット加工を施すことによって、内輪13の回動を更に効果的に防止することができる。
なお、第2凹部52については、必ずしも設置する必要はない。上記の説明で理解できるように、内輪13が、ばね部材24によって軸方向に付勢され、第2クランクアーム34bの第2側面52cに押し付けられることによって、クランクジャーナル32に対する内輪13の回動を防止することができる。第2凹部52が形成されない場合は、クランクアーム34の加工コストを削減することができる。
このように、本実施形態では、ボルト等を使用することなく、ばね部材24を、内輪13と第1クランクアーム34aとの間に、径方向に挿入するという簡便な方法で、内輪13の回動を防止することができる。このため、転がり軸受10の取付工数を大幅に低減することができる。更に、ばね部材24は、薄板状の鋼材を略U字状に形成しただけの形態であり、軸方向の外幅Wを比較的小さくすることができる。このため、転がり軸受10の軸方向の寸法増大を抑制し、クランクシャフト30を小型化することができる。
以上説明したように、本実施形態の軸受支持構造では、内輪13が周方向に分割された分割型の転がり軸受10を使用してクランクシャフト30を回転支持する場合に、簡便な方法で内輪13を固定し、クランクジャーナル32に対する内輪13の回動を防止することができる。このため、クランクシャフト30に転がり軸受10を組付ける際の組付工数を低減することができる。
以上、本発明の実施の形態を説明した。しかしながら、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。例えば、上記の実施形態では、クランクシャフトを回転支持する場合について説明したが、その他の回転軸についても適用することができる。本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変更して実施することができる。
10:転がり軸受、11:外輪、11a:外輪片、12:外輪軌道面、13:内輪、14:内輪軌道面、15:針状ころ、16:保持器、17:外周面(軸受)、18:鍔、19:内周面(軸受)、22:端面、24:ばね部材、25:当接部、26:撓み部、27:係止部、30:クランクシャフト、31:ピストン、32:クランクジャーナル、33:クランクピン、34:クランクアーム、36:外周面(クランクジャーナル)、41:コンロッド、44:上部ハウジング、45:下部ハウジング、46:内周面(ハウジング)、47:ボルト、51:第1凹部、52:第2凹部

Claims (3)

  1. 周方向に二分割された転がり軸受によって回転自在に支持された回転軸の軸受支持構造であって、
    前記回転軸は、前記転がり軸受を組付ける軸受固定部を有し、前記軸受固定部の軸方向の両側に、前記軸受固定部の外周より径方向外方に延在する第1壁部及び第2壁部を備えており、
    前記転がり軸受は、内輪と、前記内輪の径方向外方に同軸に組合わされた外輪と、前記内輪と前記外輪との間に転動自在に配置された複数の転動体とを備えており、少なくとも前記内輪が周方向で二分割されて、前記軸受固定部の外周に組付けられており、
    前記第1壁部及び前記第2壁部のいずれか一方と前記内輪との間にばね部材が組込まれることによって、前記内輪が前記第1壁部及び前記第2壁部のいずれか他方に向けて軸方向に押し付けられていることを特徴とする回転軸の軸受支持構造。
  2. 前記第1壁部及び前記第2壁部のいずれか他方は、前記内輪の端部を全周にわたって収容する軸方向に窪んだ凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載する回転軸の軸受支持構造。
  3. 前記ばね部材は軸方向に突出した係止部を有し、前記第1壁部及び前記第2壁部のいずれか一方は、軸方向に窪んで前記係止部を収容する係合凹部を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載する回転軸の軸受支持構造。
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