JP2019183245A - めっき設備 - Google Patents
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Abstract
【課題】めっき設備全体の構成を簡素化することができるめっき設備を提供する。【解決手段】液体を貯留する貯留槽(11,12,13)と、液体を圧送するポンプ14と、貯留槽とポンプとを接続すべくポンプの取り込み側に配置された取り込み側配管15aとポンプの吐出側に配置された吐出側配管15bとを有する配管15と、を備えるめっき設備であって、貯留槽(11,12,13)は、液体を排出する排出口(11a,12a,13a)を有し、ポンプ14は、非自吸式のポンプであって、液体を取り込む取り込み口14aを有し、取り込み側配管15aは、貯留槽の排出口とポンプの取り込み口とを接続するように配置され、貯留槽の排出口からポンプの取り込み口まで液体が重力によって流れ落ちるように、取り込み側配管15aに高低差Hが設けられている。【選択図】図2
Description
本発明は、めっき処理に用いられるめっき設備に関する。
めっき液を用いて被めっき部にめっき処理を施すめっき設備は、めっき液を貯留するためのめっき槽を備えている(特許文献1参照)。また、無電解ニッケルめっき処理を行うめっき設備では、めっき処理を繰り返すうちに、めっき液が接触するめっき槽内や配管内などにニッケルが析出する。析出したニッケルは被膜となって成長し、やがてめっき処理に悪影響を及ぼすようになる。このため、めっき設備では定期的にパッシベーション処理を実施して、ニッケルの被膜を除去する必要がある。パッシベーション処理には、高濃度の硝酸液が用いられる。
めっき処理とパッシベーション処理は、いずれもめっき槽を用いて行われる。また、パッシベーション処理では、めっき液と硝酸液が混ざらないように複数の槽間で液体の入れ替えが行われる。このため、無電解ニッケルめっきを行うめっき設備は、めっき槽のほかに、パッシベーション処理用の液体となる硝酸液を貯留する硝酸槽と、めっき液を一時的に回収するための予備槽と、液移送用のポンプと、これらを相互に接続する配管とを有している。特許文献2には、電気めっき用タンクと、ブリキ鋼板のめっき液用循環タンクと、ティンフリー鋼板のめっき液用循環タンクと、めっきタンク洗浄液用循環タンクと、を備える電気めっき設備が記載されている。
めっき槽のパッシベーション処理を行う場合は、めっき槽を含む複数の貯留槽の間でめっき液や硝酸液を移送する必要がある。このため、めっき設備が複雑かつ大掛かりになる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、その目的は、めっき設備全体の構成を簡素化することができるめっき設備を提供することにある。
本発明は、液体を貯留する貯留槽と、前記液体を圧送するポンプと、前記貯留槽と前記ポンプとを接続すべく前記ポンプの取り込み側に配置された取り込み側配管と前記ポンプの吐出側に配置された吐出側配管とを有する配管と、を備えるめっき設備であって、前記貯留槽は、前記液体を排出する排出口を有し、前記ポンプは、非自吸式のポンプであって、前記液体を取り込む取り込み口を有し、前記取り込み側配管は、前記貯留槽の排出口と前記ポンプの取り込み口とを接続するように配置され、前記貯留槽の排出口から前記ポンプの取り込み口まで前記液体が重力によって流れ落ちるように、前記取り込み側配管に高低差が設けられている。
また、前記貯留槽が複数設けられるとともに、前記複数の貯留槽に対して前記ポンプが1つ設けられ、前記取り込み側配管は、前記複数の貯留槽の各排出口と前記ポンプの取り込み口とを接続するように配置され、前記複数の貯留槽の各排出口から前記ポンプの取り込み口まで前記液体が重力によって流れ落ちるように、前記取り込み側配管に高低差が設けられていてもよい。
また、前記取り込み側配管および前記吐出側配管の各々は、前記複数の貯留槽に対応して設けられたメイン配管とサブ配管を有するとともに、前記メイン配管から前記サブ配管が分岐する分岐部を有し、前記分岐部には、前記サブ配管に対応してバルブが設けられ、前記取り込み側配管および前記吐出側配管のうち少なくとも一方の前記分岐部において、前記サブ配管に対応するバルブは、分岐基準位置からバルブ取付面までの距離が、前記メイン配管の外径の5倍以下となるように配置されていてもよい。
また、前記分岐部において、前記メイン配管は水平に配置され、前記サブ配管は、前記水平に配置された前記メイン配管から水平方向に分岐していてもよい。
また、前記複数の貯留槽は、第1の貯留槽、第2の貯留槽および第3の貯留槽を含み、前記複数の貯留槽を用いて液体の移送を自動制御によって行う制御装置を備え、前記制御装置は、前記第1の貯留槽に貯留された液体を前記ポンプの駆動によって前記第2の貯留槽に移送する第1の液移送工程と、前記第3の貯留槽に貯留された液体を前記ポンプの駆動によって前記第1の貯留槽に移送する第2の液移送工程と、前記第1の貯留槽に貯留された液体を前記ポンプの駆動によって前記第3の貯留槽に移動する第3の液移送工程と、前記第2の貯留槽に貯留された液体を前記ポンプの駆動によって前記第1の貯留槽に移送する第4の液移送工程と、を少なくとも含むパッシベーション処理に際して、1つ以上の液移送工程を自動制御によって行うものでもよい。
本発明によれば、めっき設備全体の構成を簡素化することができる。
まず、本発明と比較される参考形態について説明し、その後、本発明の実施形態について説明する。
<参考形態>
図1は、本発明の参考形態に係るめっき設備の構成を模式的に示す側面図である。
図示しためっき設備50は、2つの貯留槽51,52と、非自吸式のポンプ53と、自吸式のエアー駆動ポンプ54と、配管55と、を備えている。自吸式のポンプは、ポンプ自身の力で液体をポンプ内に取り込む能力をもつポンプであり、非自吸式のポンプは、ポンプ自身の力で液体をポンプ内に取り込む能力をもたないポンプである。
図1は、本発明の参考形態に係るめっき設備の構成を模式的に示す側面図である。
図示しためっき設備50は、2つの貯留槽51,52と、非自吸式のポンプ53と、自吸式のエアー駆動ポンプ54と、配管55と、を備えている。自吸式のポンプは、ポンプ自身の力で液体をポンプ内に取り込む能力をもつポンプであり、非自吸式のポンプは、ポンプ自身の力で液体をポンプ内に取り込む能力をもたないポンプである。
配管55は、貯留槽51,52の各排出口51a,52aとポンプ53の取り込み口53aとを接続する配管部61と、ポンプ53の吐出口53bと各貯留槽51,52とを接続する配管部62と、配管部61とエアー駆動ポンプ54の吸い込み口54aとを接続する配管部63と、エアー駆動ポンプ54の吐出口54bと各貯留槽51,52とを接続する配管部64とを有している。
配管部61は、水平配管部611および垂直配管部612を含んでいる。垂直配管部612は、水平配管部611の一端部から垂直に立ち上がっており、この立ち上がり寸法に対応してポンプ53が2つの貯留槽51,52とほぼ同じ高さに配置されている。このため、ポンプ53の取り込み側に存在する水平配管部611が、ポンプ53よりも低い位置に配置されている。また、配管部63は、水平配管部611の途中から分岐している。
上記構成からなるめっき設備50において、たとえば、貯留槽51に貯留された液体を貯留槽52に移送する場合は、配管部61を通して貯留槽51からポンプ53に液体を取り込むとともに、取り込んだ液体をポンプ53によって配管部62に送り出す。その際、非自吸式のポンプ53はポンプ自身の力で液体を吸い込むことができないため、ポンプ53よりも低い位置にある水平配管部611に液体が残ってしまう。
そこで、参考形態に係るめっき設備50では、水平配管部611に残った液体を回収するために、エアー駆動ポンプ54と、これに接続される配管部63,64とを備えている。そして、水平配管部611に残った液体を、エアー駆動ポンプ54の駆動により、配管部63および配管部64を通して貯留槽52に送り込むようにしている。
<実施形態>
(めっき設備の構成)
図2は、本発明の実施形態に係るめっき設備の構成を模式的に示す側面図である。
図示しためっき設備10は、めっき槽11と、予備槽12と、硝酸槽13と、ポンプ14と、配管15と、を備えている。めっき槽11、予備槽12および硝酸槽13は、それぞれ、液体を貯留する貯留槽に相当する。めっき槽11には、図示しない給水用のシャワーが設けられている。
(めっき設備の構成)
図2は、本発明の実施形態に係るめっき設備の構成を模式的に示す側面図である。
図示しためっき設備10は、めっき槽11と、予備槽12と、硝酸槽13と、ポンプ14と、配管15と、を備えている。めっき槽11、予備槽12および硝酸槽13は、それぞれ、液体を貯留する貯留槽に相当する。めっき槽11には、図示しない給水用のシャワーが設けられている。
ポンプ14は、ポンプ14内に取り込んだ液体を圧送するもので、非自吸式のポンプによって構成されている。圧送とは、圧力をかけて送ることをいう。ポンプ14には、図示しないフィルター濾過装置が付属している。フィルター濾過装置は、めっき液などの液中に存在するゴミや埃などの異物を取り除くものである。
配管15は、めっき槽11、予備槽12および硝酸槽13からなる3つの貯留槽と、1つのポンプ14とを接続するものである。配管15は、ポンプ14の取り込み側に配置された取り込み側配管15aと、ポンプ14の吐出側に配置された吐出側配管15bとを有する。また、配管15は、めっき槽11からポンプ14を経由してめっき槽11に戻る経路をメイン配管16としている。メイン配管16は、ポンプ14の設置位置を基準に、ポンプ14の取り込み側に配置されたメイン配管16aと、ポンプ14の吐出側に配置されたメイン配管16bとを有している。
メイン配管16aの一端部は、めっき槽11の底部に接続されている。めっき槽11の底部には、液体を排出する排出口11aが設けられ、この排出口11aにメイン配管16aの一端部が接続されている。メイン配管16aの他端部は、ポンプ14の取り込み口14aに接続されている。これに対し、メイン配管16bの一端部は、ポンプ14の吐出口14bに接続されている。メイン配管16bの他端部は、メイン配管16bを通して液体をめっき槽11に移送するときの終端部16eとなる。メイン配管16の終端部16eは、めっき槽11の上部に配置されている。
メイン配管16aの途中には、分岐部17が設けられている。分岐部17は、めっき槽11、予備槽12および硝酸槽13に対応して3つに分岐している。分岐部17では、1つのメイン配管16aから2つのサブ配管18,19が分岐している。サブ配管18は予備槽12と分岐部17の間に配置され、サブ配管19は硝酸槽13と分岐部17の間に配置されている。サブ配管18の一端部は、予備槽12の底部に接続されている。予備槽12の底部には、液体を排出する排出口12aが設けられ、この排出口12aにサブ配管18の一端部が接続されている。サブ配管18の他端部は、分岐部17においてメイン配管16aに接続されている。サブ配管19の一端部は、硝酸槽13の底部に接続されている。硝酸槽13の底部には、液体を排出する排出口13aが設けられ、この排出口13aにサブ配管19の一端部が接続されている。サブ配管19の他端部は、分岐部17においてサブ配管18と異なる位置でメイン配管16aに接続されている。
メイン配管16bの途中には、分岐部21が設けられている。分岐部21は、めっき槽11、予備槽12および硝酸槽13に対応して3つに分岐している。分岐部21では、1つのメイン配管16bから2つのサブ配管22,23が分岐している。サブ配管22は分岐部21と予備槽12の間に配置され、サブ配管23は分岐部21と硝酸槽13の間に配置されている。サブ配管22の一端部は、分岐部21においてメイン配管16bに接続されている。サブ配管22の他端部は、サブ配管22を通して液体を予備槽12に移送するときの終端部22eとなる。サブ配管22の終端部22eは、予備槽12の上部に配置されている。サブ配管23の一端部は、分岐部21においてサブ配管22と異なる位置でメイン配管16bに接続されている。サブ配管23の他端部は、サブ配管23を通して液体を硝酸槽13に移送するときの終端部23eとなる。サブ配管23の終端部23eは、硝酸槽13の上部に配置されている。
また、分岐部17には3つのバルブV1,V2,V3が設けられ、分岐部21にも3つのバルブV4,V5,V6が設けられている。バルブV1はメイン配管16aに取り付けられ、バルブV2はサブ配管18に取り付けられ、バルブV3はサブ配管19に取り付けられている。また、バルブV4はメイン配管16bに取り付けられ、バルブV5はサブ配管23に取り付けられ、バルブV6はサブ配管22に取り付けられている。
6つのバルブV1〜V6は、それぞれ、電動式バルブによって構成されている。電動バルブは、図示しない制御装置から出力されるバルブ制御信号に基づいて開閉動作するバルブであって、たとえば、電動式のボールバルブによって構成される。
図3は、分岐部におけるバルブの配置を示す図である。
図3に示すように、分岐部17においては、メイン配管16aからサブ配管18とサブ配管19が分岐している。サブ配管18は予備槽12に対応して分岐し、サブ配管19は硝酸槽13に対応して分岐している。メイン配管16aにはバルブV1が設けられ、サブ配管18にはバルブV2が設けられ、サブ配管19にはバルブV3が設けられている。
図3に示すように、分岐部17においては、メイン配管16aからサブ配管18とサブ配管19が分岐している。サブ配管18は予備槽12に対応して分岐し、サブ配管19は硝酸槽13に対応して分岐している。メイン配管16aにはバルブV1が設けられ、サブ配管18にはバルブV2が設けられ、サブ配管19にはバルブV3が設けられている。
バルブV1は、メイン配管16aに設けられたフランジ30のバルブ取付面30aに図示しないボルトとナットを用いて取り付けられている。バルブV2は、サブ配管18に設けられたフランジ31のバルブ取付面31aに図示しないボルトとナットを用いて取り付けられている。バルブV3は、サブ配管19に設けられたフランジ32のバルブ取付面32aに図示しないボルトとナットを用いて取り付けられている。
また、バルブV2とバルブV3は、それぞれに対応する分岐基準位置の近くに配置されている。すなわち、バルブV2とバルブV3は、バルブV1を含めて、分岐部17に集中して配置されている。バルブV2に対応する分岐基準位置P1は、メイン配管16aの中心軸とサブ配管18の中心軸とが交差する位置で規定されている。バルブV3に対応する分岐基準位置P2は、メイン配管16aの中心軸とサブ配管19の中心軸とが交差する位置で規定されている。
ここで、バルブV1よりも下流側で、かつサブ配管18の分岐位置よりも上流側におけるメイン配管16aの外径をD(mm)とすると、バルブV2は、分岐基準位置P1からバルブ取付面31aまでの距離L1が1D以上5D以下(換言すると、距離L1がメイン配管の外径の1倍以上5倍以下)となるように配置されている。たとえば、D=60.5mmであるとすると、距離L1は、60.5mm以上302.5mm以下の範囲に設定される。これと同様に、バルブV3は、分岐基準位置P2からバルブ取付面32aまでの距離L2が1D以上5D以下(換言すると、距離L2がメイン配管の外径の1倍以上5倍以下)となるように配置されている。
なお、ここでは分岐部17におけるバルブV1,V2,V3の配置について説明したが、図3に示すバルブの配置は、分岐部21におけるバルブV4,V5,V6の配置にも同様に適用される。
分岐部17からポンプ14に至るメイン配管16aの途中には、廃液用の配管25が接続されている。配管25の途中にはバルブV7が配置されている。配管25の終端部25aは、地面レベルGLよりも鉛直下方に配置されている。このため、バルブV1〜V7を開状態にすると、地面レベルGLよりも高いところにある液体は、配管25を通してすべて排液される。また、排液先がポンプ14と同等の高さか、それよりも上方に存在する場合は、メイン配管16bの途中に排水用の配管20を接続するとともに、その配管20の途中にバルブV8を設けて、ポンプ14の駆動により配管20を通して排液してもよい。バルブV7,V8は、通常は閉状態とされ、排液の必要があるときに開状態とされる。バルブV7,V8を電動式バルブによって構成した場合は、各々のバルブV7,V8の開閉状態が制御装置(不図示)によって制御される。
ここで、メイン配管16aとサブ配管18,19は、めっき槽11、予備槽12および硝酸槽13の各排出口11a,12a,13aとポンプ14の取り込み口14aとを接続する取り込み側配管15aを構成している。そして、この取り込み側配管15aには、めっき槽11、予備槽12および硝酸槽13の各排出口11a,12a,13aからポンプ14の取り込み口14aまで液体が重力によって流れ落ちるように、高低差Hが設けられている。高低差Hは、めっき槽11とポンプ14との関係では、めっき槽11の排出口11aとポンプ14の取り込み口14aとの間の高さの差をいう。また、高低差Hは、予備槽12とポンプ14との関係では、予備槽12の排出口12aとポンプ14の取り込み口14aとの間の高さの差をいい、硝酸槽13とポンプ14との関係では、硝酸槽13の排出口13aとポンプ14の取り込み口14aとの間の高さの差をいう。以下、具体的に説明する。
まず、メイン配管16aの一端部はめっき槽11の排出口11aに接続され、同他端部はポンプ14の取り込み口14aに接続されている。換言すると、めっき槽11の排出口11aとポンプ14の取り込み口14aは、メイン配管16aによって接続されている。この場合、メイン配管16aの長さ方向において、めっき槽11の排出口11aに接続されるメイン配管16aの一端部は最も高い位置に配置され、ポンプ14の取り込み口14aに接続されるメイン配管16aの他端部は最も低い位置に配置されている。また、予備槽12の排出口12aからポンプ14の取り込み口14aに至るサブ配管18およびメイン配管16aの長さ方向においては、排出口12aに接続されるサブ配管18の一端部が最も高位に配置され、取り込み口14aに接続されるメイン配管16aの他端部が最も低位に配置されている。また、硝酸槽13の排出口13aからポンプ14の取り込み口14aに至るサブ配管19およびメイン配管16aの長さ方向においては、排出口12aに接続されるサブ配管19の一端部が最も高位に配置され、取り込み口14aに接続されるメイン配管16aの他端部が最も低位に配置されている。
メイン配管16aは、垂直配管部161、水平配管部162、垂直配管部163、および水平配管部164を有している。垂直配管部161は、めっき槽11の排出口11aと水平配管部162とを接続するように垂直に配置されている。また、垂直配管部161は、垂直配管部161の上流側が高位、同下流側が低位となるように垂直に配置されている。ここで記述する上流側とは、めっき槽11の排出口11aからポンプ14の取り込み口14aに至るメイン配管16aの長さ方向において、めっき槽11の排出口11aに近い側をいい、下流側とは、ポンプ14の取り込み口14aに近い側をいう。
水平配管部162は、垂直配管部161と垂直配管部163とを接続するように水平に配置されている。垂直配管部163は、水平配管部162と水平配管部164とを接続するように垂直に配置されている。また、垂直配管部163は、垂直配管部163の上流側が高位、同下流側が低位となるように垂直に配置されている。水平配管部164は、垂直配管部163とポンプ14の取り込み口14aとを接続するように水平に配置されている。
サブ配管18の一端部は予備槽12の排出口12aに接続され、同他端部はメイン配管16aに接続されている。サブ配管18は、垂直配管部181および水平配管部182を有している。垂直配管部181は、予備槽12の排出口12aと水平配管部182とを接続するように垂直に配置されている。また、垂直配管部181は、垂直配管部181の上流側が高位、同下流側が低位となるように垂直に配置されている。ここで記述する上流側とは、予備槽12の排出口12aからサブ配管18およびメイン配管16aを通してポンプ14の取り込み口14aに至る配管の長さ方向において、予備槽12の排出口12aに近い側をいい、下流側とは、ポンプ14の取り込み口14aに近い側をいう。水平配管部182は、垂直配管部181とメイン配管16aの垂直配管部163とを接続するように水平に配置されている。
サブ配管19の一端部は硝酸槽13の排出口13aに接続され、同他端部はメイン配管16aに接続されている。サブ配管19は、垂直配管部191および水平配管部192を有している。垂直配管部191は、硝酸槽13の排出口13aと水平配管部192とを接続するように垂直に配置されている。また、垂直配管部191は、垂直配管部191の上流側が高位、同下流側が低位となるように垂直に配置されている。ここで記述する上流側とは、硝酸槽13の排出口13aからサブ配管19およびメイン配管16aを通してポンプ14の取り込み口14aに至る配管の長さ方向において、硝酸槽13の排出口13aに近い側をいい、下流側とは、ポンプ14の取り込み口14aに近い側をいう。水平配管部192は、垂直配管部191とメイン配管16aの垂直配管部163とを接続するように水平に配置されている。
以上の構成により、めっき槽11の排出口11aとポンプ14の取り込み口14aとを接続するメイン配管16aには、めっき槽11の排出口11aからポンプ14の取り込み口14aまで液体が重力によって流れ落ちるように高低差Hが設けられている。この高低差Hは、垂直配管部161の長さと垂直配管部163の長さに対応した高低差となる。
一方、予備槽12の排出口12aとポンプ14の取り込み口14aとを接続するサブ配管18とメイン配管16aには、予備槽12の排出口12aからポンプ14の取り込み口14aまで液体が重力によって流れ落ちるように高低差Hが設けられている。この高低差Hは、垂直配管部181の長さと垂直配管部163の長さに対応した高低差となる。
また、硝酸槽13の排出口13aとポンプ14の取り込み口14aとを接続するサブ配管19とメイン配管16aには、硝酸槽13の排出口13aからポンプ14の取り込み口14aまで液体が重力によって流れ落ちるように高低差Hが設けられている。この高低差Hは、垂直配管部191の長さと垂直配管部163の長さに対応した高低差となる。
なお、本実施形態においては、垂直配管部161,163,181,191によって高低差Hを設けるようにしたが、本発明はこれに限らない。たとえば、図示はしないが、配管の上流側が下流側よりも高位となるように傾斜した傾斜配管部によって高低差を設けてもよい。また、垂直配管部と傾斜配管部を組み合わせて高低差を設けてもよい。
また、本実施形態においては、めっき槽11、予備槽12および硝酸槽13を同じ高さに配置しているため、各槽の排出口11a,12a,13aからポンプ14の取り込み口14aに至る配管部の高低差Hが同じ寸法になっているが、これに限らない。たとえば、めっき槽11、予備槽12および硝酸槽13を異なる高さに配置し、これによって各槽の排出口11a,12a,13aからポンプ14の取り込み口14aに至る配管部の高低差Hが異なる寸法になっていてもよい。
(めっき設備の動作)
続いて、本発明の実施形態に係るめっき設備10の動作を、めっき処理を実施する場合と、パッシベーション処理を実施する場合に分けて説明する。めっき処理およびパッシベーション処理を含むめっき設備10の動作は、バルブV1〜V8の開閉やポンプ14の駆動を含めて、図示しない制御装置によって制御される。すなわち、めっき設備10の動作は、制御装置の制御下で自動的に行われる。自動制御には、シーケンス制御を適用することができる。ただし、自動制御に限らず、バルブV1〜V8の開閉やポンプ14の駆動を手動で切り換えてめっき設備10を動作させてもよい。以下の動作は、制御装置が主体となってバルブV1〜V8の開閉やポンプ14の駆動を自動的に制御することにより実行されるものとする。
続いて、本発明の実施形態に係るめっき設備10の動作を、めっき処理を実施する場合と、パッシベーション処理を実施する場合に分けて説明する。めっき処理およびパッシベーション処理を含むめっき設備10の動作は、バルブV1〜V8の開閉やポンプ14の駆動を含めて、図示しない制御装置によって制御される。すなわち、めっき設備10の動作は、制御装置の制御下で自動的に行われる。自動制御には、シーケンス制御を適用することができる。ただし、自動制御に限らず、バルブV1〜V8の開閉やポンプ14の駆動を手動で切り換えてめっき設備10を動作させてもよい。以下の動作は、制御装置が主体となってバルブV1〜V8の開閉やポンプ14の駆動を自動的に制御することにより実行されるものとする。
(めっき処理を実施する場合)
まず、めっき処理を実施する場合は、めっき槽11に所定量のめっき液を貯留し、ポンプ14によってめっき液を循環させる。めっき処理では、バルブV1,V4を開状態、他のバルブV2,V3,V5,V6を閉状態として、ポンプ14を駆動する。これにより、めっき槽11に貯留されためっき液は、メイン配管16aに設けられた高低差Hにより、めっき槽11の排出口11aからメイン配管16aを通してポンプ14の取り込み口14aに取り込まれる。
まず、めっき処理を実施する場合は、めっき槽11に所定量のめっき液を貯留し、ポンプ14によってめっき液を循環させる。めっき処理では、バルブV1,V4を開状態、他のバルブV2,V3,V5,V6を閉状態として、ポンプ14を駆動する。これにより、めっき槽11に貯留されためっき液は、メイン配管16aに設けられた高低差Hにより、めっき槽11の排出口11aからメイン配管16aを通してポンプ14の取り込み口14aに取り込まれる。
また、ポンプ14に取り込まれためっき液は、ポンプ14の駆動によって吐出口14bから吐出される。このとき、めっき液は、ポンプ14による圧力を加えられてメイン配管16bに送り出される。その後、めっき液は、メイン配管16bを流れ、メイン配管16bの終端部16eからめっき槽11に戻される。これにより、めっき液を循環させることができる。なお、めっき処理に使用されるめっき液は所定の温度に加温される。
(パッシベーション処理を実施する場合)
パッシベーション処理は、たとえば、めっき設備10が無電解ニッケルめっき処理用の設備である場合に、めっき槽11内やメイン配管16内、ポンプ14などに析出するニッケルの被膜を除去するために行われるものである。その場合、パッシベーション処理は、高濃度の硝酸液を用いて行われる。また、パッシベーション処理は、制御装置がバルブV1〜V8の開閉やポンプ14の駆動を自動制御することによって行われる。
パッシベーション処理は、たとえば、めっき設備10が無電解ニッケルめっき処理用の設備である場合に、めっき槽11内やメイン配管16内、ポンプ14などに析出するニッケルの被膜を除去するために行われるものである。その場合、パッシベーション処理は、高濃度の硝酸液を用いて行われる。また、パッシベーション処理は、制御装置がバルブV1〜V8の開閉やポンプ14の駆動を自動制御することによって行われる。
図4は、本発明の実施形態に係るめっき設備で実行されるパッシベーション処理の手順を示す工程図である。
パッシベーション処理は、めっき液冷却工程S1と、第1の液移送工程S2と、第1の水洗工程S3と、第2の液移送工程S4と、第1の液循環工程S5と、第3の液移送工程S6と、第2の水洗工程S7と、第4の液移送工程S8と、第2の液循環工程S9とを備える。以下、各工程について説明する。
パッシベーション処理は、めっき液冷却工程S1と、第1の液移送工程S2と、第1の水洗工程S3と、第2の液移送工程S4と、第1の液循環工程S5と、第3の液移送工程S6と、第2の水洗工程S7と、第4の液移送工程S8と、第2の液循環工程S9とを備える。以下、各工程について説明する。
(めっき液冷却工程S1)
めっき液冷却工程S1は、めっき処理で加温されためっき液を冷却する工程である。この工程では、バルブV1とバルブV4を開状態、他のバルブV2,V3,V5,V6を閉状態として、ポンプ14を駆動する。そうすると、めっき槽11に貯留されためっき液は、メイン配管16aおよびメイン配管16bを通して、めっき槽11に戻される。これにより、めっき液を循環させながら、めっき液を冷却することができる。めっき設備10は、めっき液の温度を検出する温度検出器(不図示)を備え、この温度検出器が検出しためっき液の温度が予め決められた温度まで下がったら、バルブV1〜V6を閉状態とし、ポンプ14の駆動は停止する。なお、めっき液の冷却を促進するため、エアー攪拌などを行ってもよい。
めっき液冷却工程S1は、めっき処理で加温されためっき液を冷却する工程である。この工程では、バルブV1とバルブV4を開状態、他のバルブV2,V3,V5,V6を閉状態として、ポンプ14を駆動する。そうすると、めっき槽11に貯留されためっき液は、メイン配管16aおよびメイン配管16bを通して、めっき槽11に戻される。これにより、めっき液を循環させながら、めっき液を冷却することができる。めっき設備10は、めっき液の温度を検出する温度検出器(不図示)を備え、この温度検出器が検出しためっき液の温度が予め決められた温度まで下がったら、バルブV1〜V6を閉状態とし、ポンプ14の駆動は停止する。なお、めっき液の冷却を促進するため、エアー攪拌などを行ってもよい。
(第1の液移送工程S2)
第1の液移送工程S2は、めっき槽11から予備槽12にめっき液を移送する工程である。この工程では、バルブV1とバルブV6を開状態、他のバルブV2〜V5を閉状態として、ポンプ14を駆動する。そうすると、めっき槽11に貯留されためっき液は、メイン配管16aを通してポンプ14に取り込まれる。また、ポンプ14に取り込まれためっき液は、ポンプ14の駆動にともなう圧力を受けながらメイン配管16bおよびサブ配管22を順に流れ、サブ配管22の終端部22eから予備槽12に供給される。これにより、めっき槽11から予備槽12にめっき液が移送される。
第1の液移送工程S2は、めっき槽11から予備槽12にめっき液を移送する工程である。この工程では、バルブV1とバルブV6を開状態、他のバルブV2〜V5を閉状態として、ポンプ14を駆動する。そうすると、めっき槽11に貯留されためっき液は、メイン配管16aを通してポンプ14に取り込まれる。また、ポンプ14に取り込まれためっき液は、ポンプ14の駆動にともなう圧力を受けながらメイン配管16bおよびサブ配管22を順に流れ、サブ配管22の終端部22eから予備槽12に供給される。これにより、めっき槽11から予備槽12にめっき液が移送される。
(第1の水洗工程S3)
第1の水洗工程S3は、めっき槽11とメイン配管16を純水等の水で洗浄する工程である。この工程では、まず、バルブV1〜V6を閉状態として、給水用のシャワー(不図示)からめっき槽11に水を供給することにより、めっき槽11に水を貯留する。次に、バルブV1とバルブV4を開状態として、ポンプ14を駆動する。そうすると、めっき槽11に貯留された水は、メイン配管16aおよびメイン配管16bを通して、めっき槽11に戻される。これにより、めっき槽11とメイン配管16を水で洗浄することができる。なお、洗浄に使用した水は、バルブ7を開状態とすることにより、配管25を通して排液するか、バルブ8を開状態としてポンプ14を駆動することにより、配管20を通して排液する。
第1の水洗工程S3は、めっき槽11とメイン配管16を純水等の水で洗浄する工程である。この工程では、まず、バルブV1〜V6を閉状態として、給水用のシャワー(不図示)からめっき槽11に水を供給することにより、めっき槽11に水を貯留する。次に、バルブV1とバルブV4を開状態として、ポンプ14を駆動する。そうすると、めっき槽11に貯留された水は、メイン配管16aおよびメイン配管16bを通して、めっき槽11に戻される。これにより、めっき槽11とメイン配管16を水で洗浄することができる。なお、洗浄に使用した水は、バルブ7を開状態とすることにより、配管25を通して排液するか、バルブ8を開状態としてポンプ14を駆動することにより、配管20を通して排液する。
なお、第1の液移送工程S2では、ポンプ14が非自吸式であるために、メイン配管16bやサブ配管22にめっき液が残りやすくなる。その場合は、第1の水洗工程S3を行う前に、配管途中に残っているめっき液を予備槽12に送り込む。具体的には、給水用のシャワーからの給水によってめっき槽11に適量の水を溜めた後、バルブV1とバルブV6を開状態として、ポンプ14を駆動する。これにより、メイン配管16bやサブ配管22に残っているめっき液を水と一緒に予備槽12に送り込むことができる。なお、めっき液と水は多少混ざり合っても問題はない。
(第2の液移送工程S4)
第2の液移送工程S4は、硝酸槽13からめっき槽11に硝酸液を移送する工程である。この工程では、バルブV3とバルブV4を開状態、他のバルブV1,V2,V5,V6を閉状態として、ポンプ14を駆動する。そうすると、硝酸槽13に貯留された硝酸液が、サブ配管19およびメイン配管16aを通してポンプ14に取り込まれる。また、ポンプ14に取り込まれた硝酸液は、ポンプ14の駆動にともなう圧力を受けながらメイン配管16bを流れ、メイン配管16bの終端部16eからめっき槽11に供給される。これにより、硝酸槽13からめっき槽11に硝酸液を移送することができる。
第2の液移送工程S4は、硝酸槽13からめっき槽11に硝酸液を移送する工程である。この工程では、バルブV3とバルブV4を開状態、他のバルブV1,V2,V5,V6を閉状態として、ポンプ14を駆動する。そうすると、硝酸槽13に貯留された硝酸液が、サブ配管19およびメイン配管16aを通してポンプ14に取り込まれる。また、ポンプ14に取り込まれた硝酸液は、ポンプ14の駆動にともなう圧力を受けながらメイン配管16bを流れ、メイン配管16bの終端部16eからめっき槽11に供給される。これにより、硝酸槽13からめっき槽11に硝酸液を移送することができる。
(第1の液循環工程S5)
第1の液循環工程S5は、硝酸液を循環させる工程である。この工程では、バルブV1とバルブV4を開状態、他のバルブV2,V3,V5,V6を閉状態として、ポンプ14を駆動する。そうすると、めっき槽11に貯留された硝酸液は、メイン配管16aおよびメイン配管16bを通して、めっき槽11に戻される。これにより、硝酸液を循環させることができる。
第1の液循環工程S5は、硝酸液を循環させる工程である。この工程では、バルブV1とバルブV4を開状態、他のバルブV2,V3,V5,V6を閉状態として、ポンプ14を駆動する。そうすると、めっき槽11に貯留された硝酸液は、メイン配管16aおよびメイン配管16bを通して、めっき槽11に戻される。これにより、硝酸液を循環させることができる。
硝酸液の循環は、硝酸液を適温に加温しつつ、予め決められた時間だけ継続される。また、硝酸液の循環を終えた後は、めっき槽11に硝酸液が貯留され、かつ、メイン配管16が硝酸液で満たされた状態となる。この状態で数時間〜十数時間ほど放置する。これにより、めっき槽11内やメイン配管16内、ポンプ14などに析出したニッケルなどの被膜を硝酸液で溶解して取り除くことができる。また、めっき槽11の壁面やメイン配管16の内面に、酸化被膜などの不動態被膜を形成することができる。
(第3の液移送工程S6)
第3の液移送工程S6は、めっき槽11から硝酸槽13に硝酸液を移送する工程である。この工程では、バルブV1とバルブV5を開状態、他のバルブV2,V3,V4,V6を閉状態として、ポンプ14を駆動する。そうすると、めっき槽11に貯留された硝酸液は、メイン配管16aを通してポンプ14に取り込まれた後、メイン配管16bおよびサブ配管23を通して、サブ配管23の終端部23eから硝酸槽13に供給される。これにより、めっき槽11から硝酸槽13に硝酸液を移送することができる。
第3の液移送工程S6は、めっき槽11から硝酸槽13に硝酸液を移送する工程である。この工程では、バルブV1とバルブV5を開状態、他のバルブV2,V3,V4,V6を閉状態として、ポンプ14を駆動する。そうすると、めっき槽11に貯留された硝酸液は、メイン配管16aを通してポンプ14に取り込まれた後、メイン配管16bおよびサブ配管23を通して、サブ配管23の終端部23eから硝酸槽13に供給される。これにより、めっき槽11から硝酸槽13に硝酸液を移送することができる。
(第2の水洗工程S7)
第2の水洗工程S7は、めっき槽11とメイン配管16を純水等の水で洗浄する工程である。なお、第2の水洗工程S7は、前述した第1の水洗工程S3と同様に行われるため、詳しい説明を省略する。また、第3の液移送工程S6では、ポンプ14が非自吸式であるために、メイン配管16bやサブ配管23に硝酸液が残りやすくなる。その場合は、第2の水洗工程S7を行う前に、配管途中に残っている硝酸液を硝酸槽13に送り込む。具体的には、給水用のシャワーからの給水によってめっき槽11に適量の水を溜めた後、バルブV1とバルブV5を開状態として、ポンプ14を駆動する。これにより、メイン配管16bやサブ配管23に残っている硝酸液を水と一緒に硝酸槽13に送り込むことができる。なお、硝酸液と水は多少混ざり合っても問題はない。
第2の水洗工程S7は、めっき槽11とメイン配管16を純水等の水で洗浄する工程である。なお、第2の水洗工程S7は、前述した第1の水洗工程S3と同様に行われるため、詳しい説明を省略する。また、第3の液移送工程S6では、ポンプ14が非自吸式であるために、メイン配管16bやサブ配管23に硝酸液が残りやすくなる。その場合は、第2の水洗工程S7を行う前に、配管途中に残っている硝酸液を硝酸槽13に送り込む。具体的には、給水用のシャワーからの給水によってめっき槽11に適量の水を溜めた後、バルブV1とバルブV5を開状態として、ポンプ14を駆動する。これにより、メイン配管16bやサブ配管23に残っている硝酸液を水と一緒に硝酸槽13に送り込むことができる。なお、硝酸液と水は多少混ざり合っても問題はない。
(第4の液移送工程S8)
第4の液移送工程S8は、予備槽12からめっき槽11にめっき液を移送する工程である。この工程では、バルブV2とバルブV4を開状態、他のバルブV1,V3,V5,V6を閉状態として、ポンプ14を駆動する。そうすると、予備槽12に貯留されためっき液は、サブ配管18およびメイン配管16aを通してポンプ14に取り込まれた後、メイン配管16bを通して、メイン配管16bの終端部16eからめっき槽11に供給される。これにより、予備槽12からめっき槽11にめっき液を移送することができる。
第4の液移送工程S8は、予備槽12からめっき槽11にめっき液を移送する工程である。この工程では、バルブV2とバルブV4を開状態、他のバルブV1,V3,V5,V6を閉状態として、ポンプ14を駆動する。そうすると、予備槽12に貯留されためっき液は、サブ配管18およびメイン配管16aを通してポンプ14に取り込まれた後、メイン配管16bを通して、メイン配管16bの終端部16eからめっき槽11に供給される。これにより、予備槽12からめっき槽11にめっき液を移送することができる。
(第2の液循環工程S9)
第2の液循環工程S9は、めっき処理の準備のために、めっき液を循環させる工程である。この工程では、バルブV1とバルブV4を開状態、他のバルブV2,V3,V5,V6を閉状態として、ポンプ14を駆動する。そうすると、めっき槽11に貯留されためっき液は、メイン配管16aおよびメイン配管16bを通して、めっき槽11に戻される。これにより、めっき液を循環させることができる。循環中のめっき液は、めっき処理に適した温度に加温される。
第2の液循環工程S9は、めっき処理の準備のために、めっき液を循環させる工程である。この工程では、バルブV1とバルブV4を開状態、他のバルブV2,V3,V5,V6を閉状態として、ポンプ14を駆動する。そうすると、めっき槽11に貯留されためっき液は、メイン配管16aおよびメイン配管16bを通して、めっき槽11に戻される。これにより、めっき液を循環させることができる。循環中のめっき液は、めっき処理に適した温度に加温される。
<実施形態の効果>
以上述べためっき処理およびパッシベーション処理においては、めっき槽11に貯留された液体をポンプ14に送り込む場合、メイン配管16aに設けられた高低差Hを利用して、めっき槽11の排出口11aからポンプ14の取り込み口14aへと液体を流し込むことができる。また、予備槽12に貯留された液体をポンプ14に送り込む場合は、サブ配管18からメイン配管16aを通してポンプ14に至る配管部に設けられた高低差Hを利用して、予備槽12の排出口12aからポンプ14の取り込み口14aへと液体を流し込むことができる。また、硝酸槽13に貯留された液体をポンプ14に送り込む場合は、サブ配管19からメイン配管16aを通してポンプ14に至る配管部に設けられた高低差Hを利用して、硝酸槽13の排出口13aからポンプ14の取り込み口14aへと液体を流し込むことができる。これにより、3つの貯留槽のいずれに貯留された液体であっても、各々の貯留槽に対応する配管部の高低差Hを利用して、貯留槽からポンプ14へと液体を送り込むことができる。このため、図1に示すめっき設備50が備える自吸式のエアー駆動ポンプ53や、エアー駆動ポンプ53につながる配管部63,64が不要になる。よって、本発明の実施形態によれば、めっき設備全体の構成を簡素化することができるとともに、めっき設備の低コスト化を図ることができる。また、パッシベーション処理に際しては、エアー駆動ポンプ53で液体を回収する工程が不要になるため、工程数を減らすことができる。
以上述べためっき処理およびパッシベーション処理においては、めっき槽11に貯留された液体をポンプ14に送り込む場合、メイン配管16aに設けられた高低差Hを利用して、めっき槽11の排出口11aからポンプ14の取り込み口14aへと液体を流し込むことができる。また、予備槽12に貯留された液体をポンプ14に送り込む場合は、サブ配管18からメイン配管16aを通してポンプ14に至る配管部に設けられた高低差Hを利用して、予備槽12の排出口12aからポンプ14の取り込み口14aへと液体を流し込むことができる。また、硝酸槽13に貯留された液体をポンプ14に送り込む場合は、サブ配管19からメイン配管16aを通してポンプ14に至る配管部に設けられた高低差Hを利用して、硝酸槽13の排出口13aからポンプ14の取り込み口14aへと液体を流し込むことができる。これにより、3つの貯留槽のいずれに貯留された液体であっても、各々の貯留槽に対応する配管部の高低差Hを利用して、貯留槽からポンプ14へと液体を送り込むことができる。このため、図1に示すめっき設備50が備える自吸式のエアー駆動ポンプ53や、エアー駆動ポンプ53につながる配管部63,64が不要になる。よって、本発明の実施形態によれば、めっき設備全体の構成を簡素化することができるとともに、めっき設備の低コスト化を図ることができる。また、パッシベーション処理に際しては、エアー駆動ポンプ53で液体を回収する工程が不要になるため、工程数を減らすことができる。
また、分岐部17においては、図3に示すように、バルブV2とバルブV3をそれぞれに対応する分岐基準位置P1,P2の近くに配置している。具体的には、分岐基準位置P1,P2からバルブ取付け面31a,32aまでの距離L1,L2が、メイン配管16aの外径Dの1倍以上5倍以下となるように、バルブV2,V3を配置している。これにより、めっき槽11に貯留されるめっき液や硝酸液をポンプ14に送り込む場合は、バルブV2よりも下流側のサブ配管18の部分に液体が残りにくく、液残りが少なくなる。また、めっき槽11に貯留した水を用いてメイン配管16aを洗浄する場合は、バルブV2よりも下流側のサブ配管18の部分に水が行き渡り、洗浄が容易になる。この点は、バルブV3よりも下流側のサブ配管19の部分、さらには分岐部21において、バルブV4よりも上流側のサブ配管22の部分やバルブV5よりも上流側のサブ配管23の部分についても同様である。ただし、このようなバルブの配置は、ポンプ14の取り込み側の分岐部17および同吐出側の分岐部21のうち、両方の分岐部に適用することが好ましいものの、本発明を実施するにあたっては、いずれか一方の分岐部に適用してもかまわない。
また、分岐部17の好ましい構成として、分岐部17を通るメイン配管16aを水平に配置するとともに、このメイン配管16aから水平方向に分岐するようにサブ配管18とサブ配管19を配置した構成を採用してもよい。この構成を採用すると、メイン配管16aに水を流して洗浄する場合に、メイン配管16aを垂直に配置する場合に比べて、バルブV2よりも下流側のサブ配管18の部分やバルブV3よりも下流側のサブ配管19の部分に水が流れ込みやすくなる。このため、メイン配管16aから分岐するサブ配管18やサブ配管19に、めっき液や硝酸液の成分が残りにくくなり、より高い洗浄効果が得られる。この効果は、分岐部17と同様の構成を分岐部21に適用した場合にも得られる。
<変形例等>
本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。
本発明の技術的範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、発明の構成要件やその組み合わせによって得られる特定の効果を導き出せる範囲において、種々の変更や改良を加えた形態も含む。
たとえば、図示はしないが、メイン配管16aからバルブV2に至るサブ配管18の途中にバイパス配管の一端を接続するとともに、該バイパス配管の他端をサブ配管18よりも下流側でメイン配管16aに接続した構成を採用してもよい。この構成を採用した場合は、メイン配管16aに水を流して洗浄するときに、メイン配管16aからサブ配管18へと流れ込んだ水を、バイパス配管を通してメイン配管16aに戻すことができる。これにより、バルブV2の手前でスムーズに水が流れるようになるため、より高い洗浄効果が得られる。また、バイパス配管は、サブ配管18だけでなく、他のサブ配管19,22,23に接続しても、同様の効果が得られる。
また、上記実施形態においては、図4に示す9つの工程S1〜S9のすべてを制御装置の自動制御によって行うものとしたが、これに限らず、少なくとも1つまたはそれ以上の工程を制御装置の自動制御によって行うものであってもよい。特に、第1の液移送工程、第2の液移送工程、第3の液移送工程、第4の液移送工程のうち1つ以上の液移送工程を制御装置の自動制御によって行う構成とするのが好ましい。
また、上記実施形態においては、めっき設備を例に挙げて説明したが、本発明はめっき設備に限らず、液体を取り扱う各種の液体取扱設備に適用することが可能である。その場合の液体取扱設備の構成を以下に示す。
(液体取扱設備の構成)
液体を貯留する貯留槽と、前記液体を圧送するポンプと、前記貯留槽と前記ポンプとを接続する配管と、を備える液体取扱設備であって、
前記貯留槽は、前記液体を排出する排出口を有し、
前記ポンプは、非自吸式のポンプであって、前記液体を取り込む取り込み口を有し、
前記配管は、前記貯留槽の排出口と前記ポンプの取り込み口とを接続する配管部を有し、
前記貯留槽の排出口から前記ポンプの取り込み口まで前記液体が重力によって流れ落ちるように、前記配管部に高低差が設けられている
液体取扱設備。
液体を貯留する貯留槽と、前記液体を圧送するポンプと、前記貯留槽と前記ポンプとを接続する配管と、を備える液体取扱設備であって、
前記貯留槽は、前記液体を排出する排出口を有し、
前記ポンプは、非自吸式のポンプであって、前記液体を取り込む取り込み口を有し、
前記配管は、前記貯留槽の排出口と前記ポンプの取り込み口とを接続する配管部を有し、
前記貯留槽の排出口から前記ポンプの取り込み口まで前記液体が重力によって流れ落ちるように、前記配管部に高低差が設けられている
液体取扱設備。
11 めっき槽(貯留槽)、11a 排出口、12 予備槽(貯留槽)、12a 排出口、13 硝酸槽(貯留槽)、13a 排出口、14 ポンプ、14a 取り込み口、15 配管、15a 取り込み側配管、15b 吐出側配管、16,16a,16b メイン配管、18,19,22,23 サブ配管、17,21 分岐部、161,163,181,191 垂直配管部、162,164,182,192 水平配管部、H 高低差、P1,P2 分岐基準位置、V1〜V8 バルブ。
Claims (5)
- 液体を貯留する貯留槽と、前記液体を圧送するポンプと、前記貯留槽と前記ポンプとを接続すべく前記ポンプの取り込み側に配置された取り込み側配管と前記ポンプの吐出側に配置された吐出側配管とを有する配管と、を備えるめっき設備であって、
前記貯留槽は、前記液体を排出する排出口を有し、
前記ポンプは、非自吸式のポンプであって、前記液体を取り込む取り込み口を有し、
前記取り込み側配管は、前記貯留槽の排出口と前記ポンプの取り込み口とを接続するように配置され、
前記貯留槽の排出口から前記ポンプの取り込み口まで前記液体が重力によって流れ落ちるように、前記取り込み側配管に高低差が設けられている
めっき設備。 - 前記貯留槽が複数設けられるとともに、
前記複数の貯留槽に対して前記ポンプが1つ設けられ、
前記取り込み側配管は、前記複数の貯留槽の各排出口と前記ポンプの取り込み口とを接続するように配置され、
前記複数の貯留槽の各排出口から前記ポンプの取り込み口まで前記液体が重力によって流れ落ちるように、前記取り込み側配管に高低差が設けられている
請求項1に記載のめっき設備。 - 前記取り込み側配管および前記吐出側配管の各々は、前記複数の貯留槽に対応して設けられたメイン配管とサブ配管を有するとともに、前記メイン配管から前記サブ配管が分岐する分岐部を有し、
前記分岐部には、前記サブ配管に対応してバルブが設けられ、
前記取り込み側配管および前記吐出側配管のうち少なくとも一方の前記分岐部において、前記サブ配管に対応するバルブは、分岐基準位置からバルブ取付面までの距離が、前記メイン配管の外径の5倍以下となるように配置されている
請求項2に記載のめっき設備。 - 前記分岐部において、前記メイン配管は水平に配置され、前記サブ配管は、前記水平に配置された前記メイン配管から水平方向に分岐している
請求項3に記載のめっき設備。 - 前記複数の貯留槽は、第1の貯留槽、第2の貯留槽および第3の貯留槽を含み、
前記複数の貯留槽を用いて液体の移送を自動制御によって行う制御装置を備え、
前記制御装置は、
前記第1の貯留槽に貯留された液体を前記ポンプの駆動によって前記第2の貯留槽に移送する第1の液移送工程と、
前記第3の貯留槽に貯留された液体を前記ポンプの駆動によって前記第1の貯留槽に移送する第2の液移送工程と、
前記第1の貯留槽に貯留された液体を前記ポンプの駆動によって前記第3の貯留槽に移動する第3の液移送工程と、
前記第2の貯留槽に貯留された液体を前記ポンプの駆動によって前記第1の貯留槽に移送する第4の液移送工程と、
を少なくとも含むパッシベーション処理に際して、1つ以上の液移送工程を自動制御によって行う
請求項2〜4のいずれか一項に記載のめっき設備。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018078481A JP2019183245A (ja) | 2018-04-16 | 2018-04-16 | めっき設備 |
Applications Claiming Priority (1)
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