JP2019183237A - 環状ワークの内周面冷却ジャケット、並びに、環状ワークの内周面の冷却方法 - Google Patents

環状ワークの内周面冷却ジャケット、並びに、環状ワークの内周面の冷却方法 Download PDF

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Abstract

【課題】環状ワークの内周面を良好に冷却することができる環状ワークの内周面冷却ジャケットと、環状ワークの内周面を良好に冷却することができる冷却方法を提供することである。【解決手段】冷却液導入部3と、冷却液導入部3から放射状にのびる複数の分岐配管4a〜4hと、各分岐配管4a〜4hの先端部に装着された噴射部材7a〜7hを有し、噴射部材7a〜7hは、冷却液を噴射する多数の噴射孔を有しており、噴射部材7a〜7hの両端領域の噴射孔には、中心軸線が、両端領域を除いた中央領域の噴射孔の中心軸線と交差するものが含まれており、隣接する両噴射部材7d、7eにおける、それぞれの近接する側の端部領域R2、R3の噴射孔のうちの中央領域の噴射孔の中心軸線と交差する噴射孔の中心軸線同士が、冷却液導入部3から離れるほど互いに接近するように交差する。【選択図】図7

Description

本発明は、環状ワークの内周面に冷却液を噴射する冷却ジャケットに関するものである。また、本発明は、環状ワークの内周面の冷却方法に関するものである。
一般に、鉄鋼材料からなるワークを高周波焼入する場合、まず、ワークに近接対向した加熱コイルに高周波電力を供給してワークを焼入温度に達するまで高周波誘導加熱し、引き続き冷却ジャケットからワークに向けて冷却液を噴射供給し、ワークを急冷する。
どの様な形状のワークであってもこの手順は変わらず、高周波焼入では、誘導加熱による加熱工程の後、冷却工程が実施される。
従来、環状ワークの内周面を熱処理する場合には、図14(a)に示すような形態の冷却ジャケット90が使用されている。
冷却ジャケット90は、冷却液導入部91、分岐配管92a〜92h、噴射部材93a〜93hを有している。冷却液導入部91は、図示しない冷却液供給源から冷却液が導入される部材であり、側面には複数の分岐配管92a〜92hが接続されている。すなわち、分岐配管92a〜92hは、冷却液導入部91を中心に放射状にのびている。各分岐配管92a〜92hの先端には、噴射部材93a〜93hが取り付けられている。
各噴射部材93a〜93hは、同一の構造を有しており、分岐配管92a〜92hが接続された側とは反対側の面には、ノズルとして機能する多数の噴射孔94が設けられている。
冷却ジャケット90は、図14(b)に示すように、環状ワークWの内部に配置され、焼入温度まで昇温した環状ワークWの内周面Sに向けて冷却液を噴射する。内周面Sには、噴射部材93a〜93hが対向する対向領域T1と対向しない非対向領域T2とがあり、対向領域T1には、噴射部材93a〜93hから冷却液Lが噴射供給される。
環状ワークWは、図示しない回転駆動装置によって回転駆動されており、図14(b)は、ある一瞬の回転角度位置における環状ワークWを示している。環状ワークWが回転することによって、内周面Sの全周囲が時間差をおいて噴射部材93a〜93hと対向し、内周面Sの全周囲(全領域)に冷却液が順次噴射供給されるようになっている。
すなわち、冷却ジャケット90によって、環状ワークWの内周面Sの全周囲が同等に冷却される。このような冷却ジャケットが、例えば、特許文献1に開示されている。
特許第6196469号公報
ところで、従来の冷却ジャケット90では、内周面Sを全周に渡って均一に冷却することができるものの、図14(b)に非対向領域T2で示すように、噴射部材93a〜93hが対向しない瞬間があり、これが冷却効果に悪影響を及ぼす懸念がある。
そこで本発明は、環状ワークの内周面を良好に冷却することができる環状ワークの内周面冷却ジャケットと、環状ワークの内周面を良好に冷却することができる冷却方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、環状ワークの内周面に冷却液を噴射する環状ワークの内周面冷却ジャケットであって、冷却液導入部と、前記冷却液導入部から放射状にのびる複数の分岐配管と、前記各分岐配管の先端部に装着された噴射部材を有し、前記噴射部材は、冷却液を噴射する多数の噴射孔を有しており、前記噴射部材の両端領域の噴射孔には、中心軸線が、前記両端領域を除いた中央領域の噴射孔の中心軸線と交差するものが含まれており、隣接する両噴射部材における、それぞれの近接する側の端部領域の噴射孔のうちの中央領域の噴射孔の中心軸線と交差する噴射孔の中心軸線同士が、前記冷却液導入部から離れるほど互いに接近するように交差することを特徴とする環状ワークの内周面冷却ジャケットである。
請求項1に記載の発明では、噴射部材の両端領域の噴射孔には、中心軸線が、両端領域を除いた中央領域の噴射孔の中心軸線と交差するものが含まれているので、噴射部材の両端領域に設けられた噴射孔から噴射された冷却液には、中央領域の噴射孔から噴射された冷却液とは噴射方向が相違するものが存在する。
また、隣接する両噴射部材における、それぞれの近接する側の端部領域の噴射孔のうちの中央領域の噴射孔の中心軸線と交差する噴射孔の中心軸線同士が、冷却液導入部から離れるほど互いに接近するように交差している。すなわち、一つの噴射部材に着目すると、両端領域の噴射孔から噴射される冷却液の少なくとも一部が、中央領域の噴射孔から噴射される冷却液の両側に拡がって進む。そのため、冷却液の噴射範囲が拡がる。
その結果、各噴射部材から噴射される冷却液の噴射範囲が拡がり、環状ワークの内周面における噴射部材と対向していない部位にも冷却液が噴射される。すなわち、環状ワークの内周面の全周囲に渡って冷却液を同時に噴射供給することが可能になり、環状ワークの内周面を全周囲に渡って良好に冷却することができる。
ここで「交差」とは、各噴射部材から冷却液が水平方向に噴射される姿勢で内周面冷却ジャケットを配置した場合に、内周面冷却ジャケットを平面視すると、隣接する噴射部材の端部領域の噴射孔から噴射された両冷却液同士が、噴射孔から離れるほど互いに接近することを意味している。
また、「噴射部材の両端領域の噴射孔には、中心軸線が、両端領域を除いた中央領域の噴射孔の中心軸線と交差するものが含まれており」とは、両端領域の全ての噴射孔のうちの一部の噴射孔のみならず、両端領域の全ての噴射孔の中心軸線が中央領域の噴射孔の中心軸線と交差する場合も含まれる。
すなわち、隣接する噴射部材の近接する側の両者の端部領域から噴射された各冷却液同士が、環状ワークの内周面に接近するほど互いに接近する。そのため、環状ワークの内周面には、冷却液が供給されない領域、又は冷却液の供給量が極めて少ない領域が減少する。その結果、環状ワークの内周面は全周囲に渡って均一に冷却され易い。
「噴射部材の両端領域」とは、噴射部材の各端部から噴射部材の全領域の1〜10%程度の領域である。すなわち、両方の端部領域を合わせると、全領域の2〜20%である。
噴射部材の噴射孔は、板部材に形成されているのが好ましい(請求項2)。
請求項3に記載の発明は、中央領域の噴射孔の中心軸線と交差する中心軸線を有する前記噴射孔が、前記板部材の両端の縁の厚み部分に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の環状ワークの内周面冷却ジャケットである。
請求項3に記載の発明では、中央領域の噴射孔の中心軸線と交差する中心軸線を有する噴射孔が、板部材の両端の縁の厚み部分に設けられているので、中央領域の噴射孔の中心軸線と交差する中心軸線の噴射孔を設け易い。また、中央領域の噴射孔の中心軸線に対する、両端領域の噴射孔の中心軸線の交差角を大きく設定することが可能である。そのため、冷却液をより広範囲に渡って噴射することができる。
請求項4に記載の発明は、中央領域の噴射孔の中心軸線と交差する中心軸線を有する噴射孔には、中央領域の噴射孔の中心軸線に対して異なる交差角で交差するものが含まれていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の環状ワークの内周面冷却ジャケットである。
請求項4に記載の発明では、中央領域の噴射孔の中心軸線と交差する中心軸線を有する噴射孔には、中央領域の噴射孔の中心軸線に対して異なる交差角で交差するものが含まれているので、より広範囲に渡って均一に冷却液を噴射することができる。
ここで、噴射部材の端部領域において、より端部側にいくほど中央領域の噴射孔の中心軸線に対する交差角が大きい中心軸線を有する噴射孔を設けるのが好ましい。
請求項5に記載の発明は、前記冷却液導入部には、異なる長さの前記分岐配管を着脱可能に接続できることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の環状ワークの内周面冷却ジャケットである。
請求項5に記載の発明では、冷却液導入部には、異なる長さの分岐配管を着脱可能に接続できる。すなわち、環状ワークの内径に応じて適切な長さの分岐配管に交換することができる。
冷却液導入部に接続された分岐配管を、異なる長さの分岐配管に交換することによって、分岐配管の先端に装着した噴射部材の、冷却液導入部からの距離を変更することができる。そのため、異なる内径の環状ワークの内周面に各噴射部材を近接対向させることができる。その結果、環状ワークの内周面を良好に冷却することができる。
具体的には、内径の小さい環状ワークを冷却する場合には、冷却液導入部に短い分岐配管を接続し、内径の大きい環状ワークを冷却する場合には、冷却液導入部に長い分岐配管を接続する。
また、ワークを冷却する際には、噴射部材とワーク(冷却対象部分)までの距離を小さく設定することにより、良好な冷却効果を得ることができる。すなわち、噴射部材から噴射された冷却液が、速度低下する前にワーク表面に到達すると、低温の冷却液が、先に噴射されてワーク表面に付着して昇温した冷却液を突き破ってワーク表面に到達し、ワークを良好に冷却することができる。
一方では、同一の噴射部材を大径の環状ワークと小径の環状ワークとで共用できると、多数の噴射部材を用意したり保管する必要がなくなる。
そこで、小径の環状ワークに対して使用することができる噴射部材を、大径の環状ワークに対して使用すると、当然のことながら噴射部材同士の間隔が拡がり、環状ワークの内周面に冷却液が噴射されにくい領域が生じ易い。
このような場合であっても、本発明によると、環状ワークの内径に合わせて適切な長さの分岐配管を冷却液導入部に接続することにより、噴射部材から環状ワークの内周面までの距離を、良好な冷却効果が得られる距離に設定することが可能であると共に、隣接する噴射部材における、それぞれの近接する側の端部領域の噴射孔の中心軸線同士が、冷却液導入部から離れるほど互いに接近するように交差しているので、環状ワークの内周面における冷却液が噴射供給されない領域がなくなる、又は、減少する。
すなわち、本発明では、内径の相違する環状ワークの内周面を冷却するために、各環状ワークの内径に適した長さの分岐配管を用意するだけ済み、噴射部材は共用することができる。
環状ワークの内周面の冷却方法として、冷却液槽に貯留された冷却液に環状ワークを浸漬させた状態で、請求項1乃至5のいずれかに記載の内周面冷却ジャケットで前記環状ワークの内周面に向けて冷却液を噴射供給するのが好ましい(請求項6)。
本発明の環状ワークの内周面冷却ジャケット、並びに、本発明の環状ワークの内周面の冷却方法によると、環状ワークの内周面を良好に冷却することができる。
本発明を実施した内周面冷却ジャケットを示す斜視図であり、比較的小径の環状ワークの内部に配置される内周面冷却ジャケットを示す。 図1の内周面冷却ジャケットの分解斜視図である。 図1の内周面冷却ジャケットを、図2よりもさらに細かく分解した状態を示す分解斜視図である。 (a)は、噴射部材のノズル板の斜視図であり、(b)は、噴射部材のノズル板の正面図であり、(c)は、(b)のA−A断面図であり、(d)は、(b)のB−B断面図である。 図1の内周面冷却ジャケットを、小径の環状ワーク内に配置した状態を示す斜視図である。 環状ワーク内に配置しない状態で、小径用の内周面冷却ジャケットから冷却液が噴射された直後の状態を示す平面図である。 環状ワーク内に配置した状態で、小径用の内周面冷却ジャケットから冷却液が噴射された直後の状態を示す平面図である。 図2の内周面冷却ジャケットにおいて、短い分岐配管を長い分岐配管に交換した状態を示す斜視図である。 本発明を実施した内周面冷却ジャケットを示す斜視図であり、比較的大径の環状ワークの内周面を冷却するのに適した内周面冷却ジャケットを示す。 環状ワーク内に配置しない状態で、大径用の内周面冷却ジャケットから冷却液が噴射された直後の状態を示す平面図である。 図9の内周面冷却ジャケットが、大径の環状ワーク内に配置された状態を示す斜視図である。 大径用の内周面冷却ジャケットから冷却液が噴射されて、大径の環状ワークの内周面を冷却している状態を示す平面図である。 図4とは別の噴射部材のノズル板を示しており、(a)は斜視図であり、(b)は正面図であり、(c)は(b)のA−A断面図であり、(d)は(b)のB−B断面図である。 (a)は、従来の冷却ジャケットの斜視図であり、(b)は、(a)の冷却ジャケットで環状ワークの内周面を冷却している状態を示す平面図である。
以下、図面を参照しながら説明する。
図1、図2、図3に示すように、内周面冷却ジャケット1は、冷却液導入部3、分岐配管4a〜4h、噴射部材7a〜7hを有している。
図3に示すように、冷却液導入部3は、中央筐体部8と複数(図3の例では八つ)の接続部11を有している。
中央筐体部8は、冷却液導入部3の中央に配置された部位であって、内部には空洞が形成された中空の部位である。
中央筐体部8は上面側が閉じており、下面側には図示しない冷却液導入管が接続されている。また、中央筐体部8の側面は、円周状の曲面を構成している。中央筐体部8の側面には、円周方向に等間隔で接続部11が設けられている。
接続部11は、枝管部9とフランジ部10を有している。
枝管部9は直線状の管を有する部位であり、中央筐体部8の側面に対して半径方向外方へ突出するように固定されている。また、枝管部9の中央筐体部8に接続された端部とは反対側の端部には、外向きのフランジ部10が取り付けられている。枝管部9の内部と中央筐体部8の内部は連通している。中央筐体部8の側面とフランジ部10の間に枝管部9を設けることにより、中央筐体部8の側面に対して接続可能な接続部11(フランジ部10)の数を増やすことができる。
すなわち、冷却液導入部3は、中央筐体部8の周囲に等間隔で放射状に八つの接続部11が装着された構造を有しており、八つのフランジ部10が隣接するように並んでいる。
分岐配管4a〜4hは、同じ構造の配管であり、以下では主に分岐配管4dについて説明し、その他の分岐配管については重複する説明を省略する。分岐配管4dは、直線状の配管部材であり、一方側の端部には内側フランジ部12が設けられており、他方側の端部には外側フランジ部13が設けられている。
内側フランジ部12は、冷却液導入部3の接続部11のフランジ部10と接続されており、分岐配管4dは冷却液導入部3(接続部11)と一体化されている。そして、分岐配管4dと冷却液導入部3は連通している。よって、冷却液導入部3を中心に、八つの分岐配管4a〜4dが放射状にのびるように接続されている。外側フランジ部13は、後述の噴射部材7(7a〜7h)の座部14と接続されている。
噴射部材7a〜7hは、同じ構造を有する部材であり、以下では主に噴射部材7dについて説明し、その他の噴射部材については重複する説明を省略する。
噴射部材7dは、筐体5dとノズル板6d(板部材)を有している。
筐体5dは角柱形状の外観を有し、筐体5dの内部には内部空間15が形成されている。すなわち、筐体5dは、内部空間15を仕切る箱体である。また、筐体5dの一面には開口部16が設けられている。開口部16が設けられた結果、筐体5dの一面は開放されている。開口部16の縁部分には、複数のネジ穴16aが所定の間隔を置いて設けられている。
さらに、筐体5dにおける開口部16とは反対側の位置には、孔20を有する側壁27が設けられている。図3の噴射部材7eに示すように、孔20と開口部16は対向する位置関係にある。また、孔20は、内部空間15及び開口部16と連通している。
図3の噴射部材7hに示すように、側壁27の孔20の周囲には、座部14が装着されている。座部14には、孔21が設けられている。側壁27の孔20と座部14の孔21は一致している。
図4(a)〜図4(d)に示すように、ノズル板6dは平らな板部材である。
ノズル板6dは外面25(噴射面25)と内面26を有し、図4(c)、図4(d)に示すように、内面26には凹部23が設けられている。凹部23の周囲には縁部24がある。縁部24には、所定の間隔毎に取付孔22が設けられている。
また、ノズル板6dは、図4(b)で見て左右の方向(幅方向)に、中央領域R1と
第一端部領域R2、第二端部領域R3を有している。すなわち、中央領域R1は、全領域R0の中央の大半の部位を占める領域であり、両端部領域R2、R3(両端領域)は、中央領域R1の両側の領域である。
両端部領域R2、R3は、各々全領域R0の1〜10%程度の広さの面積を有している。すなわち、両端部領域R2、R3の幅の和は、全領域R0の幅の2〜20%程度である。
中央領域R1には、多数の中央噴射孔17が設けられている。各中央噴射孔17の中心軸線L1はノズル板6dの噴射面25に対して直交しており、中心軸線L1同士は平行である。また、図4(b)に示すように、噴射面25に設けられた中央噴射孔17は、千鳥配列となっている。
端部領域R2は、図4(b)で見て中央領域R1の左側に設けられた領域である。端部領域R2における取付孔22を除いた部分には、第一傾斜面28、第二傾斜面29が設けられている。
第一傾斜面28は、端部領域R2における中央側に形成されていて、中央領域R1と隣接している。また、第一傾斜面28は、噴射面25の中央領域R1部分と交差している。第一傾斜面28には、複数(本実施形態では四つ)の第一端部噴射孔18が高さ方向に間隔を置いて設けられている。第一端部噴射孔18の開口は、水平方向に細長い長孔形状を呈している。図4(c)に示すように、第一端部噴射孔18は、ノズル板6の両端の縁部24の厚み部分に設けられている。すなわち、第一端部噴射孔18は、噴射面25に対して傾斜して交差する第一傾斜面28に設けられている。ノズル板6には厚みがあるが、ノズル板6の内面26には凹部23が設けられているため、縁部24(ノズル板6の厚み部分)に第一端部噴射孔18を容易に加工することができる。
また、第一端部噴射孔18の中心軸線L2は、中央噴射孔17の中心軸線L1と角度D1(交差角D1)を成して交差している。そのため、中心軸線L2と中心軸線L1は、噴射面25から離れるほど離れる。さらに、第一端部噴射孔18は、長孔形状を呈している。すなわち、第一端部噴射孔18は、噴射面25からの冷却液の噴射範囲が拡がるように形成されている。
第二傾斜面29は、第一傾斜面28と連続しており、端部領域R2における第一傾斜面28の左側に形成されている。また、第二傾斜面29は、第一傾斜面28と交差している。すなわち、第二傾斜面29は、第一傾斜面28よりもさらに大きな角度で中央領域R1の噴射面25と交差している。
第二傾斜面29には、複数(本実施形態では五つ)の第二端部噴射孔19が高さ方向に間隔を置いて設けられている。第二端部噴射孔19は、第一端部噴射孔18とは異なる高さ位置に設けられている。第二端部噴射孔19の開口は、水平方向に細長い長孔形状を呈している。第二端部噴射孔19の開口の大きさは、第一端部噴射孔18の開口の大きさと同程度であるが、両者に差異を設けてもよい。図4(d)に示すように、第二端部噴射孔19は、ノズル板6の厚み部分である縁部24に設けられている。ノズル板6の内面26には凹部23が設けられているので、第二端部噴射孔19の加工は容易である。
また、第二端部噴射孔19の中心軸線L3は、中央噴射孔17の中心軸線L1と角度D2(交差角D2)を成して交差している。そのため、中心軸線L3と中心軸線L1は、噴射面25から離れるほど離れる。さらに、第二端部噴射孔19は、長孔形状を呈している。角度D2は角度D1よりも大きく、中心軸線L3は、中心軸線L2よりもさらに外側を向いてのびている。すなわち、第二端部噴射孔19は、噴射面25からの冷却液の噴射範囲が拡がるように形成されている。
端部領域R3は、図4(b)で見て中央領域R1の右側に設けられた領域である。端部領域R3は、端部領域R2と左右対称形であり、重複する説明は省略する。
噴射部材7dは、筐体5dの開口部16にノズル板6d(板部材)が取り付けられた構造を有している。すなわち、ノズル板6dの各取付孔22と開口部16の縁に設けられた各ネジ穴16aとが一致しており、ノズル板6dと筐体5dはネジ止めされている。筐体5dとノズル板6dとが一体化されて噴射部材7dが構成されている。
次に、各部材の組立構造について説明する。
図3に示すように、内周面冷却ジャケット1は、内側から順に冷却液導入部3、分岐配管4a〜4h、噴射部材7a〜7hが配置されている。
図2に示すように、分岐配管4dの外側フランジ部13(先端部)と噴射部材7dの座部14がネジ止めされている。すなわち、分岐配管4dと噴射部材7dは、着脱可能に接続されている。
また、冷却液導入部3の接続部11のフランジ部10に、分岐配管4dの内側フランジ部12が接続され、両フランジ部がネジ止めされている。すなわち、分岐配管4dが冷却液導入部3(接続部11)に対して、着脱可能に接続されている。
冷却液導入部3には、周囲に八つの接続部11が設けられており、これらの接続部11に、それぞれ分岐配管4a〜4hの内側フランジ部12が接続されている(図1)。分岐配管4a〜4hの内側フランジ部12と冷却液導入部3のフランジ部10との接続と、分岐配管4a〜4hの外側フランジ部13と噴射部材7a〜7hの座部14との接続は、どちらを先に行ってもよい。
図1に示すように、組み立てられた内周面冷却ジャケット1は、冷却液導入部3を中心に分岐配管4a〜4hが放射状にのび、分岐配管4a〜4hの先端部に噴射部材7a〜7hが装着されている。
また、内周面冷却ジャケット1は、冷却液導入部3の内部、分岐配管4a〜4h、噴射部材7a〜7hが連通している。すなわち、図示しない冷却液供給源から、冷却液導入部3に導入された冷却液は、分岐配管4a〜4hを経て噴射部材7a〜7hに導かれ、中央噴射孔17、第一端部噴射孔18、第二端部噴射孔19から外部へ噴射される。
第二端部噴射孔19と第一端部噴射孔18では、冷却液の噴射範囲が異なる。すなわち、中央噴射孔17から噴射された領域に隣接した両側に、第一端部領域R2及び第二端部領域R3の第一端部噴射孔18から噴射された冷却液の噴射領域があり、さらにその外側に、第一端部領域R2及び第二端部領域R3の第二端部噴射孔19から噴射された冷却液の噴射領域がある。
そのため、第一端部噴射孔18から噴射された冷却液は、中央噴射孔17から噴射された冷却液よりも外側へ拡がり、第二端部噴射孔19から噴射された冷却液は、第一端部噴射孔18から噴射された冷却液よりも外側へ拡がる。
すなわち、内周面冷却ジャケット1の噴射部材7a〜7hでは、第一端部噴射孔18の中心軸線L2(図4(c))ののびる方向と、第二端部噴射孔19の中心軸線L3(図4(d))ののびる方向が、中央噴射孔17の中心軸線L1ののびる方向と相違しており、冷却液の噴射範囲が広い。すなわち、第一端部噴射孔18、第二端部噴射孔19は、噴射面25からの冷却液の噴射範囲が拡がるように形成されている。
図6に示すように、各噴射部材7a〜7hから冷却液を噴射すると、隣接する両噴射部材の一方側の噴射部材の端部領域R2の第一端部噴射孔18及び第二端部噴射孔19から噴射された冷却液31a、32a(図4で示す中心軸線L2、L3方向に噴射される冷却液)と、他方側の噴射部材の端部領域R3の第一端部噴射孔18及び第二端部噴射孔19から噴射された冷却液31b、32b(図4で示す中心軸線L2、L3方向に噴射される冷却液)とが交差する。
すなわち、隣接する一方側の噴射部材の端部領域R2の第一端部噴射孔18及び第二端部噴射孔19の各中心軸線L2、L3と、他方側の噴射部材の端部領域R3の第一端部噴射孔18及び第二端部噴射孔19の各中心軸線L2、L3(中心軸線同士)が、冷却液導入部3から離れるほど互いに接近するように交差する。
図6では、第一端部噴射孔18から噴射された冷却液31と第二端部噴射孔19から噴射された冷却液32を線で示しているが、第一端部噴射孔18及び第二端部噴射孔19は水平方向にのびる長孔であり、冷却液は実際には扇状に噴射され、符号31、32で示す線を含む所定範囲に噴射される。
具体的には、噴射部材7dの端部領域R2の第一端部噴射孔18から噴射された冷却液31a、及び第二端部噴射孔19から噴射された冷却液32aが、噴射部材7eの端部領域R3の第一端部噴射孔18から噴射された冷却液31b、及び第二端部噴射孔19から噴射された冷却液32bと交差する。
すなわち、各噴射部材7a〜7hから冷却液を噴射すると、隣接する噴射部材における、それぞれの近接する側の端部領域R2、R3の噴射孔のうちの中央領域R1の中央噴射孔17の中心軸線L1と交差する第一端部噴射孔18及び第二端部噴射孔19の中心軸線L2(例えば噴射部材7dの端部領域R2の冷却液31)及びL3(例えば噴射部材7eの端部領域R3の冷却液32)同士が、冷却液導入部3から離れるほど互いに接近するように交差する。
この交差する位置に、環状ワークW1がくるようにする。すなわち、図5、図7に示すように、環状ワークW1の内部に内周面冷却ジャケット1が配置された際に、隣接する噴射部材7a〜7hから噴射された冷却液同士が交差する位置に環状ワークW1の内周面S1がくるように、分岐配管4a〜4hの長さを調整する。
これにより、環状ワークW1の内周面S1の略全領域に対して、同時に冷却液が噴射供給される。すなわち、環状ワークW1の内周面S1における各噴射部材7a〜7hが対向しない非対向領域にも冷却液が噴射供給される。実際に内周面S1を高周波焼入する際には、環状ワークW1を図示しない回転駆動装置によって回転駆動するのが好ましい。
本実施形態では、噴射部材7a〜7hの全ての第一端部噴射孔18が、同一の中心軸線L2の方向にのびている場合を例示したが、第一端部噴射孔18の一部が中央噴射孔17の中心軸線L1と同方向にのびていてもよい。また、一部の第一端部噴射孔18の中心軸線L2が、中心軸線L1に対して角度D1以内の任意の角度を成していてもよい。
また、本実施形態では、全ての第二端部噴射孔19が同一の中心軸線L3の方向にのびている場合を示したが、第二端部噴射孔19の一部が第一端部噴射孔18の中心軸線L2と同方向にのびていてもよい。また、一部の第二端部噴射孔19の中心軸線L3が、中心軸線L1に対して角度D1と角度D2の間の任意の角度を成していてもよい。また、本実施形態では、ノズル板6の内面26には凹部23が設けられているが、凹部23は必ずしも設けなくてもよい。
次に、環状ワークW1よりも大径の環状ワークW2の内周面S2を冷却する場合について説明する。
まず、図3に示すように内周面冷却ジャケット1を解体する。そして、分岐配管4a〜4hを、分岐配管4a〜4hよりも長い分岐配管34a〜34h(図8)に交換する。分岐配管34a〜34hの両端には、分岐配管4a〜4hと同様の内側フランジ部42と外側フランジ部43が設けられている。
図8、図9に示すように、外側フランジ部43と噴射部材7d側の座部14が接続し、内側フランジ部42と冷却液導入部3の接続部11のフランジ部10が接続すると、内周面冷却ジャケット2が構成される。
そして、内周面冷却ジャケット2の冷却液導入部3に図示しない冷却液供給源から冷却液を導入すると、冷却液導入部3内の冷却液が、分岐配管34a〜34hを介して噴射部材7a〜7hに供給され、図10に示すように噴射部材7a〜7hから噴射される。
内周面冷却ジャケット2を図11に示すように環状ワークW2内に配置し、冷却液を噴射すると、図12に示す状態となる。すなわち、大径の環状ワークW2の内周面S2には、全周に渡って冷却液が噴射供給され、内周面S2が全周に渡って良好に冷却される。
このように、本発明の内周面冷却ジャケットは、環状ワークの内径に応じた長さの分岐配管を使用することにより、各噴射部材(ノズル板の噴射面)を内周面に対して適切な位置に配置することができる。
次に、ノズル板6a〜6hの変形例について説明する。
図13(a)〜図13(d)は、図4のノズル板6a〜6hとは別のノズル板46(46a〜46h)を示している。ノズル板46a〜46hは、上述の筐体5a〜5hと一体化して噴射部材67a〜67hを構成する。
図13(a)〜図13(d)に示すように、ノズル板46dは平らな板部材である。
ノズル板46dは外面55(噴射面55)と内面56を有し、図13(c)、図13(d)に示すように、内面56には凹部53が設けられている。凹部53の周囲には縁部54がある。縁部54には、所定の間隔毎に取付孔52が設けられている。
また、ノズル板46dは、図13(b)で見て左右の方向(幅方向)に、中央領域R5と端部領域R6、R7を有している。すなわち、中央領域R5は、全領域R4の中央の大半の部位を占める領域であり、端部領域R6、R7(両端領域)は、中央領域R5の両側の領域である。
端部領域R6、R7は、各々全領域R4の1〜10%程度の広さの面積を有している。すなわち、両端部領域R6、R7の幅の和は、全領域R4の幅の2〜20%程度である。
中央領域R5には、多数の中央噴射孔57が設けられている。各中央噴射孔57の中心軸線L1(図13(c))はノズル板46dの噴射面55に対して直交しており、中心軸線L1同士は平行である。また、図13(b)に示すように、噴射面55に設けられた中央噴射孔57は、千鳥配列となっている。
端部領域R6は、図13(b)で見て中央領域R5の左側に設けられた領域である。端部領域R6における取付孔52を除いた部分には、傾斜面48が設けられている。
傾斜面48は、中央領域R5と隣接している。また、傾斜面48は、中央領域R5の噴射面55と交差している。傾斜面48には、複数(本実施形態では三つ)の第一端部噴射孔68が高さ方向に間隔を置いて設けられている。第一端部噴射孔68の開口は、水平方向に細長い長孔形状を呈している。図13(c)に示すように、第一端部噴射孔68は、主に縁部54(ノズル板46dの厚み部分)に設けられている。
また、第一端部噴射孔68の中心軸線L4は、中央噴射孔57の中心軸線L1と角度D3を成して交差している。そのため、中心軸線L4と中心軸線L1は、噴射面55から離れるほど離れる。また、第一端部噴射孔68は、長孔形状を呈している。すなわち、第一端部噴射孔68は、噴射面55からの冷却液の噴射範囲が拡がるように形成されている。
また、傾斜面48には、第一端部噴射孔68とは別の第二端部噴射孔69が設けられている。第二端部噴射孔69は、第一端部噴射孔68と交互に設けられている。第二端部噴射孔69は丸孔であり、傾斜面48における中央領域R5との境界付近に開口している。
第二端部噴射孔69の中心軸線L5は、中央噴射孔57の中心軸線L1と角度D4を成している。すなわち、第二端部噴射孔69の中心軸線L5は、噴射面55から離れるほど中心軸線L1から離れる。角度D4は、角度D3より小さい。
端部領域R7は、図13(b)で見て中央領域R5の右側に設けられた領域である。端部領域R7は、端部領域R6と左右対称形であり、重複する説明は省略する。
噴射部材67dは、筐体5dの開口部16にノズル板46d(板部材)が取り付けられた構造を有している。すなわち、ノズル板46dの各取付孔52と開口部16の縁に設けられた各ネジ穴16aとが一致しており、ノズル板46dと筐体5dはネジ止めされている。筐体5dとノズル板46dとが一体化されて噴射部材67dが構成されている。
噴射部材67a〜67hも、噴射部材7a〜7hと同様に、冷却液が広範囲に渡って噴射される。よって、環状ワークの内周面の全周囲に冷却液を同時に噴射供給することができ、内周面を良好に冷却することができる。
以上では、噴射部材7a〜7h(47a〜47h)を、筐体5a〜5hとノズル板6a〜6h(56a〜56h)と組み合わせる構造について説明したが、筐体とノズル板とを一体構造とすることもできる。
以上では、内周面冷却ジャケット1、2を使用して環状ワークW1、W2を大気中で冷却する場合について説明した。しかし、内周面冷却ジャケット1、2は、以下のような冷却方法で環状ワークW1、W2を冷却することもできる。すなわち、環状ワークW1、W2を冷却液槽に貯留された冷却液に浸漬させた状態で使用することもできる。すなわち、内周面冷却ジャケット1、2による噴射冷却と浸漬冷却を併用することもできる。
冷却液槽に貯留された冷却液に浸漬された環状ワークW1、W2の内周面S1、S2に対して、内周面冷却ジャケット1、2が冷却液を噴射供給すると、内周面S1、S2付近における熱交換して昇温した冷却液と内周面冷却ジャケット1、2から噴射された低温の冷却液とが入れ替わり、内周面S1、S2は良好に冷却される。
1 内周面冷却ジャケット
2 内周面冷却ジャケット
3 冷却液導入部
4a〜4h、34a〜34h 分岐配管
6 ノズル板(板部材)
7a〜7h 噴射部材
17、57 中央噴射孔(中央領域の噴射孔)
18、58、68 第一端部噴射孔
19、59、69 第二端部噴射孔
D1 交差角
D2 異なる交差角
L1 中央噴射孔の中心軸線
L2 第一端部噴射孔の中心軸線
L3 第二端部噴射孔の中心軸線
R1 中央領域
R2、R3 端部領域(両端領域)
S1、S2 環状ワークの内周面
W1、W2 環状ワーク

Claims (6)

  1. 環状ワークの内周面に冷却液を噴射する環状ワークの内周面冷却ジャケットであって、
    冷却液導入部と、
    前記冷却液導入部から放射状にのびる複数の分岐配管と、
    前記各分岐配管の先端部に装着された噴射部材を有し、
    前記噴射部材は、冷却液を噴射する多数の噴射孔を有しており、
    前記噴射部材の両端領域の噴射孔には、中心軸線が、前記両端領域を除いた中央領域の噴射孔の中心軸線と交差するものが含まれており、
    隣接する両噴射部材における、それぞれの近接する側の端部領域の噴射孔のうちの中央領域の噴射孔の中心軸線と交差する噴射孔の中心軸線同士が、前記冷却液導入部から離れるほど互いに接近するように交差することを特徴とする環状ワークの内周面冷却ジャケット。
  2. 前記噴射部材の噴射孔は、板部材に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の環状ワークの内周面冷却ジャケット。
  3. 中央領域の噴射孔の中心軸線と交差する中心軸線を有する前記噴射孔が、前記板部材の両端の縁の厚み部分に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の環状ワークの内周面冷却ジャケット。
  4. 中央領域の噴射孔の中心軸線と交差する中心軸線を有する噴射孔には、
    中央領域の噴射孔の中心軸線に対して異なる交差角で交差するものが含まれていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の環状ワークの内周面冷却ジャケット。
  5. 前記冷却液導入部には、異なる長さの前記分岐配管を着脱可能に接続できることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の環状ワークの内周面冷却ジャケット。
  6. 冷却液槽に貯留された冷却液に環状ワークを浸漬させた状態で、請求項1乃至5のいずれかに記載の内周面冷却ジャケットで前記環状ワークの内周面に向けて冷却液を噴射供給することを特徴とする環状ワークの内周面の冷却方法。
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