JP6718686B2 - 冷却ジャケット及び複合コイル - Google Patents

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Description

本発明は、冷却ジャケット及び複合コイルに関する。
鋼材の熱処理において、加熱されたワークは水などの冷却液を用いて冷却される。例えば、棒や管といった比較的長尺のワークの熱処理方法として、ワークを加熱する加熱炉又は誘導加熱コイルと、ワークに冷却液を噴射する冷却ジャケットとをワークに対してワークの長手方向に相対移動させながら、ワークを連続的に加熱、冷却する方法が知られている(例えば特許文献1、2参照)。
特許文献1、2に記載された焼入れ方法では、加熱されたワークが筒状の冷却ジャケットに挿通されて搬送される。冷却ジャケットには、複数の噴射孔が周方向に間隔をあけて形成されている。そして、噴射孔の各々の噴射方向は、例えば噴射孔から噴射された冷却液が冷却ジャケットよりもワーク搬送方向上流側、即ち加熱部側に逆流することを防止するために、ワーク搬送方向下流側に向けられている。
特開平9−157750号公報 特開2009−62559号公報
特許文献1に記載された冷却ジャケットでは、噴射孔は冷却ジャケットの内周壁に形成されており、ワーク搬送方向下流側に向けられた噴射孔の各々の噴射方向は、冷却ジャケットの内周壁に斜交している。かかる構成では、噴射孔から噴射される冷却液の流れに乱れが生じやすい。冷却液の流れに乱れが生じると、冷却性能が低下し、冷却不足に起因して熱処理欠陥が生じる虞がある。
特許文献2に記載された冷却ジャケットでは、噴射孔はワーク搬送方向下流側に向く冷却ジャケットの側壁と内周壁との境界部に形成されており、境界部は側壁及び内周壁に対して傾斜して形成されている。境界部はワーク搬送方向下流側に向けられた噴射孔の各々の噴射方向と略直交しており、この場合に、噴射孔から噴射される冷却液の流れに乱れが生じることは抑制され得るが、噴射孔の各々の噴射方向が境界部の傾斜に制約され、噴射方向の設定自由度が低下する。
本発明は、上述した事情に鑑みなされたものであり、冷却ジャケットの噴射孔の各々から噴射される冷却液の流れの乱れを抑制して安定した冷却性能を得るとともに、噴射方向の設定自由度を維持することを目的とする。
(1) 軸を有し且つ該軸に垂直な断面形状が軸方向に変化するワークに冷却液を噴射する冷却ジャケットであって、冷却液溜と、前記冷却液溜の内部空間に連通する少なくとも一つの噴射孔と、を備え、前記冷却液溜は、前記噴射孔の各々の噴射方向に斜交する平坦な内面を有し、前記噴射孔の各々は、前記内面に形成された流入部と、該流入部から該噴射孔の噴射方向に延設された導管部とを有し、該導管部の流入部側開口の周囲に該流入部側開口を全周にわたって囲繞する段差面が形成されており、前記段差面は、前記流入部側開口の周囲の各部において前記導管部の軸方向に直交している冷却ジャケット。
(2) ワークを誘導加熱する誘導加熱コイルと、前記誘導加熱コイルと一体に設けられ、加熱されたワークに冷却液を噴射する冷却ジャケットと、を備え、前記冷却ジャケットが上記(1)の冷却ジャケットである複合コイル。
本発明によれば、冷却ジャケットの噴射孔の各々から噴射される冷却液の流れの乱れが抑制されて安定した冷却性能が得られるとともに、噴射方向の設定自由度を維持することができる。
本発明の実施形態を説明するための、冷却ジャケットの一例の断面図である。 図1において破線円IIで囲まれた部分を拡大して示す断面図であって、図1の冷却ジャケットの噴射孔の構成を示す断面図である。 本発明の実施形態を説明するための、冷却ジャケットの他の例の噴射孔の構成を示す断面図である。 本発明の実施形態を説明するための、冷却ジャケットの他の例を示し、(A)は断面図、(B)は側面図、(C)は平面図である。 本発明の実施形態を説明するための、ワークの一例の側面図である。 図5のワークの熱処理に用いられる複合コイルの一例の断面図である。 図6の複合コイルを用いた熱処理の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態を説明するための、ワークの他の例の側面図である。 図8のワークの熱処理に用いられる複合コイルの一例の断面図である。 図9の複合コイルの平面図である。 図9の複合コイルを用いた熱処理の一例を示す模式図である。 噴射された冷却液の流れを示す実験例の写真である。 噴射された冷却液の流れを示す実験例の写真である。 噴射された冷却液の流れを示す実験例の写真である。
図1は、本発明の実施形態を説明するための、冷却ジャケットの一例を示す。
図1に示す冷却ジャケット1は、冷却液溜10と、冷却液溜10の内部空間に連通して設けられた噴射孔11とを備えている。冷却液溜10は、噴射孔11が形成されたヘッド部材12と、筒材13とで構成されている。
ヘッド部材12は、平板状に形成されており、開口した筒材13の先端部に載置され、筒材13の先端部に螺合される押さえキャップ14により筒材13の先端部に固定されて筒材13の先端側開口を塞いでいる。ヘッド部材12及び筒材13によって構成される冷却液溜10の内部空間には、図示しない冷却液供給部から水などの冷却液が供給される。
噴射孔11は、筒材13の先端側開口を塞ぐ平板状のヘッド部材12に形成されており、噴射孔11の噴射方向は、ヘッド部材12の平坦な内面12aに対して斜交している。
図2は、噴射孔11の構成を示す。
噴射孔11は、ヘッド部材12の内面12aに形成された流入部15と、流入部15からその噴射孔11の噴射方向に延設された断面円形状の導管部16とを有している。導管部16はヘッド部材12の外面12bに開口しており、この開口から冷却液が噴射される。
流入部15は、ヘッド部材12の内面12aにおいて噴射孔11の噴射方向と略直交する方向に延び、且つ一方の斜面が噴射孔11の噴射方向に略直交して設けられたV溝によって構成されている。それにより、導管部16の流入部側開口の周囲に、この流入部側開口を全周にわたって囲繞する段差面17が形成され、この段差面17は、導管部16の流入部側開口の周囲の各部において導管部16の軸方向に略垂直となっている。
ここで、流入部15が無い場合、つまりは噴射孔11が導管部16のみからなる直管として形成される場合に、噴射孔11から噴射される冷却液の流れに乱れが生じる傾向にある。この傾向は、冷却液溜10内部の圧力が高くなるほど、また、導管部16の軸方向(噴射方向)と内面12aとのなす角度θが小さくなるほどに顕著となる。冷却液の流れに乱れが生じる要因の一つとして、導管部16を流れる冷却液に圧力分布が生じることが挙げられる。導管部16の軸方向が内面12aと斜交していることに起因して、導管部16に流れ込む冷却液の流れが不均一となり、導管部16の内周面近傍の冷却液の流速に分布が生じ、この流速分布によって導管部16を流れる冷却液に比較的大きな圧力分布が生じる。そして、この圧力分布によってキャビテーションが発生し、噴射孔11から噴射される冷却液の流れに乱れが生じるものと考えられる。
これに対して、流入部15が設けられ、導管部16の流入部側開口の周囲に段差面17が形成されていることにより、導管部16を流れる冷却液に生じる圧力分布が小さくなる。流入部15の表面近傍の冷却液の流速には分布が生じるが、流入部15の表面近傍の冷却液の流れは段差面17において遮断される。そのため、導管部16に流れ込む冷却液の流れは流入部15が無い場合に比べて均一化され、導管部16を流れる冷却液の流速分布及び圧力分布が小さくなる。それにより、噴射孔11から噴射される冷却液の流れに乱れが生じることが抑制される。
段差面17による冷却液流れの乱れの抑制は、噴射孔11の噴射方向と内面12aとなす角度θが60°以下である場合に特に有用である。
導管部16の径は、冷却液の噴射速度や冷却液溜10内部の圧力などとの関係で適宜定められる。導管部16の径は、典型的には1.5mm〜3.0mmが好適である。そして、段差面17は、流入部15の表面近傍の冷却液の流れを遮断する観点から、導管部16の開口の周囲に0.3mm以上の幅を有して広がっていることが好ましい。
図3は、本発明の実施形態を説明するための、冷却ジャケットの他の例の噴射孔の構成を示す。なお、上述した冷却ジャケット1と共通する要素には、共通の符号を付することにより説明を省略する。
図3に示す冷却ジャケットは、ヘッド部材12に形成された噴射孔31の構成が上述した冷却ジャケット1の噴射孔11と異なる。噴射孔31は、ヘッド部材12の内面12aに形成された流入部32と、流入部32からその噴射孔31の噴射方向に延設された断面円形状の導管部33とを有している。
流入部32は、導管部33と同軸に設けられ、且つ導管部33よりも大径の断面円形状の孔によって構成されている。それにより、導管部33の流入部側開口の周囲に、この流入部側開口を全周にわたって囲繞する円環状の段差面34が形成され、この段差面34は、導管部33の流入部側開口の周囲の各部において、導管部33の軸方向に一定の角度で交差している。導管部33の流入部側開口の周囲に段差面34が形成されていることにより、噴射孔31から噴射される冷却液の流れに乱れが生じることが抑制される。
段差面34は、例えば導管部33に向かって縮径するテーパ面であって導管部33の軸方向に斜交していてもよいが、流入部32の内周面近傍の冷却液の流れを遮断する観点から、導管部33の軸方向に略直交していることが好ましい。
以上の構成を備える噴射孔31は、例えば切削工具を交換可能で且つそれらの切削工具を数値制御によって任意の位置及び姿勢に配置可能な複合加工機を用いて形成することができ、ヘッド部材12において噴射孔31が形成される所定の位置に、流入部32に対応した径のドリルビット及び導管部33に対応した径のドリルビットによって流入部32及び導管部33が順次形成され、噴射孔31が形成される。
なお、図2に示した噴射孔11及び図3に示した噴射孔31の構成において、ヘッド部材12の外面12bに噴射部を形成し、導管部16,33の噴射部側開口の周囲に、この噴射部側開口を全周にわたって囲繞する段差面を形成してもよい。それによれば、導管部の流入部側開口の段差面による冷却液流れの乱れの抑制効果には及ばないものの、やはり噴射孔から噴射される冷却液の流れに乱れが生じることを抑制することができる。なお、外面12bの噴射部は、図2に示した噴射孔11の流入部15と同様にV溝によって構成することができ、また、図3に示した噴射孔31の流入部32と同様に導管部と同軸で且つ導管部よりも大径の断面円形状の孔によって構成することもできる。
図4は、本発明の実施形態を説明するための、冷却ジャケットの他の例を示す。
図4に示す冷却ジャケット201は、比較的長尺の平板状のワークWを連続的に加熱・冷却する熱処理に用いられる冷却ジャケットである。
誘導加熱コイル202は、ワークWを挿通可能な環状に形成され、図示の例では平板状のワークWの外形に対応して矩形環状に形成されている。ワークWは、図示しない搬送装置によって軸方向に搬送され、軸方向に相対的に移動される誘導加熱コイル202によって連続的に加熱される。
冷却ジャケット201は、ワークWの搬送方向に誘導加熱コイル202の下流側に配置され、ワークWの表裏両面を挟むように一対設けられている。冷却ジャケット201は、ワークWの搬送に伴ってワークWの長手方向に相対的に移動されながらワークWに冷却液を噴射し、加熱されたワークWを連続的に冷却する。
冷却ジャケット201は、冷却液溜210と、冷却液溜210の内部空間に連通して設けられた複数の噴射孔211とを備えている。冷却液溜210は、複数の噴射孔211が形成されたヘッド部材212と、このヘッド部材212に接合された蓋部材213とで構成されている。
ヘッド部材212は、帯板状に形成されており、ワークWの表面に平行してワークWの幅方向に延びて配置される。蓋部材213は、ヘッド部材212に被さってヘッド部材212との間に冷却液溜210の内部空間を画成し、ヘッド部材212に接合されている。ヘッド部材212及び蓋部材213によって構成される冷却液溜210は、ワークWを幅方向に横断して設けられている。
噴射孔211は、ヘッド部材212の長手方向(ワークWの幅方向)に配列されてヘッド部材212に設けられ、噴射孔211の各々の噴射方向は、ワークWの搬送方向下流側に向けられている。従って、噴射孔211の各々の噴射方向は、冷却液溜210の内面を構成するヘッド部材212の平坦な表面212aに対して斜交している。図示の例では、噴射孔211は複列に設けられており、一列をなす噴射孔211の各々の噴射方向は、それらの噴射孔211の配列方向に略直交して且つ互いに平行となっており、表面212aとのなす角度が互いに等しくなっている。そして、噴射孔211の各々の噴射方向と表面212aとのなす角度が列間では互いに異なり、ワークWの搬送方向下流側に位置する列の噴射孔211の各々の噴射方向は、より遠方に向けられている。
噴射孔211の各々は、ヘッド部材212の表面212aに形成された流入部214と、流入部214から噴射孔211の噴射方向に延設された断面円形状の導管部215とを有している。噴射孔211の各々の導管部215の流入部側開口の周囲には、導管部215の流入部側開口を全周にわたって囲繞し、開口周囲の各部において導管部215の軸方向に略垂直な段差面216が形成されている。それにより、噴射孔211から噴射される冷却液の流れに乱れが生じることが抑制される。
一列をなす噴射孔211の各々の流入部214はV溝によって構成され、V溝は、噴射孔211の列毎に噴射孔211の並びに沿って一続きに延びて設けられている。一列をなす噴射孔211の各々の噴射方向とヘッド部材212の表面212aとのなす角度を等しくすることにより、段差面216を形成するための流入部214を一続きのV溝によって一体に形成することができる。それにより、冷却ジャケットの製造が容易となる。そして、噴射孔211の各列のV溝の斜面の傾きを変えることにより、噴射孔211の噴射方向を列間で変化させることができ、噴射孔211の噴射方向を比較的自由に設定することができる。そこで、図示の例のように、ワークWの搬送方向下流側に位置する列の噴射孔211の各々の噴射方向を、より遠方に向けるようにすれば、ワークWの広範囲を冷却することができ、冷却効果を高めることができる。
なお、本冷却ジャケット201において、噴射孔211の流入部214は、図3に示した噴射孔31の流入部32と同様に、導管部215と同軸の断面円形状の孔として噴射孔211毎に設けることもできる。この場合に、導管部215の流入部側開口の周囲の段差面216が噴射孔211毎に形成されるので、噴射孔211の噴射方向を噴射孔211の列内でも変化させることができ、噴射孔211の噴射方向を一層自由に設定することができる。
また、本冷却ジャケット201において、ヘッド部材212の平坦な表面212bに噴射孔211の噴射部を形成し、導管部215の噴射部側開口の周囲に段差面を形成してもよい。
また、ワークWが平板であるものとして説明したが、ワークWは例えば棒材や管材であってもよく、その断面形状は円形状や矩形状であってもよい。ワークWが棒材や管材である場合に、冷却ジャケットは、例えばワークWを挿通可能な環状とされ、噴射孔はワークの外周面に平行な内周壁又はワークの外周面に垂直な側壁に設けられる。
ここまで、軸に垂直な断面が軸方向に一定であるワークを例に、その熱処理に用いられる誘導加熱コイル及び冷却ジャケットを説明したが、以下では、軸に垂直な断面が軸方向に変化するワークの熱処理に用いられる誘導加熱コイル及び冷却ジャケットについて説明する。
図5は軸に垂直な断面が軸方向に変化するワークの一例を示し、図6及び図7は、本発明の実施形態を説明するための、図5のワークの熱処理に用いられる複合コイルの一例を示す。
図5に示すワークWは、相対的に太い大径軸部Wbと、その軸方向両側に設けられた相対的に細い小径軸部Waとを有する両端段付きシャフトである。図6に示す複合コイル301は、このワークWの小径軸部Waを熱処理するものである。
複合コイル301は、誘導加熱コイル302と、冷却ジャケット303とを備えている。
誘導加熱コイル302は、ワークWの小径軸部Waを挿通可能な環状に形成され、図示の例では断面円形状のワークWの小径軸部Waの外形に対応して円環状に形成されている。
冷却ジャケット303は、冷却液溜310と、冷却液溜310の内部空間に連通して設けられた複数の噴射孔311とを備えている。冷却液溜310は、複数の噴射孔311が形成されたヘッド部材312と、このヘッド部材312に接合された蓋部材313とで構成されている。
ヘッド部材312は、ワークWの軸方向に対して略垂直に配置される一対の環状の側壁部314,315、及び一対の側壁部314,315の内径側の縁を全周に亘って繋いでいる筒状の内周壁部316とで構成されている。そして、ヘッド部材312は、誘導加熱コイル302に外嵌し、溶接やろう付けなどの適宜な手段を用いて誘導加熱コイル302に接合され、誘導加熱コイル302と一体とされている。蓋部材313は、ヘッド部材312に外嵌してヘッド部材312との間に冷却液溜310の内部空間を画成し、ヘッド部材312に接合されている。ヘッド部材312及び蓋部材313によって構成される冷却液溜310は、誘導加熱コイル302の両分断端部の間の外周に設けられている。
噴射孔311は、冷却液溜310を構成するヘッド部材312の一方の側壁部315に設けられ、この側壁部315の周方向に配列されており、噴射孔311の各々の噴射方向は、ワークWの中心軸に向けられている。従って、噴射孔311の各々の噴射方向は、冷却液溜310の内面を構成するヘッド部材312の側壁部315の平坦な内面315aに対して斜交している。図示の例では、噴射孔311は、内径側列及び外径側列の複列に設けられ、一列をなす噴射孔311の各々の噴射方向は内面315aとのなす角度が互いに等しくなっている。そして、噴射孔311の各々の噴射方向と内面315aとのなす角度が列間では互いに異なり、外径側列の噴射孔311の各々の噴射方向は、より遠方に向けられている。
噴射孔311の各々は、ヘッド部材312の側壁部315の内面315aに形成された流入部317と、流入部317からその噴射孔311の噴射方向に延設された断面円形状の導管部318とを有している。噴射孔311の各々の導管部318の流入部側開口の周囲には、導管部318の流入部側開口を全周にわたって囲繞し、開口周囲の各部において導管部318の軸方向に略垂直な段差面319が形成されている。それにより、噴射孔311から噴射される冷却液の流れに乱れが生じることが抑制される。
一列をなす噴射孔311の各々の流入部317はV溝によって構成され、V溝は、噴射孔311の列毎に噴射孔311の並びに沿って一続きに延びて設けられている。そして、噴射孔311の各々の噴射方向が列間で変化するように、噴射孔311の各列のV溝の斜面の傾きが変えられている。図示の例のように、外径側列の噴射孔311の各々の噴射方向をより遠方に向けるようにすれば、小径軸部Waの広範囲を冷却することができ、冷却効果を高めることができる。
図7は、複合コイル301を用いたワークWの熱処理方法の一例を示す。
ワークWの小径軸部Waが複合コイル301の誘導加熱コイル302に挿通され、誘導加熱コイル302が小径軸部Waの根元側の外周囲に配置される。ワークWが中心軸まわりに回転され、また、誘導加熱コイル302に交流の電力が供給され、誘導加熱コイル302から発せられる磁束によって小径軸部Waが誘導加熱される(図7(A))。
誘導加熱コイル302は、小径軸部Waの先端側に向けて移動されながら小径軸部Waを誘導加熱し、誘導加熱コイル302と一体に移動される冷却ジャケット303の噴射孔311の各々から冷却液が噴射され、誘導加熱コイル302によって加熱された小径軸部Waの被加熱部位が速やかに冷却される(図7(B))。
なお、本複合コイル301の冷却ジャケット303において、噴射孔311の流入部317は、図3に示した噴射孔31の流入部32と同様に、導管部318と同軸の断面円形状の孔として噴射孔311毎に設けることもできる。この場合に、導管部318の流入部側開口の周囲の段差面319が噴射孔311毎に形成されるので、噴射孔311の噴射方向を噴射孔311の列内でも変化させることができ、噴射孔311の噴射方向を一層自由に設定することができる。
また、本複合コイル301の冷却ジャケット303において、ヘッド部材312の側壁部315の外面に噴射孔311の噴射部を形成し、導管部318の噴射部側開口の周囲に段差面を形成してもよい。
図8は軸に垂直な断面が軸方向に変化するワークの他の例を示し、図9及び図10は、本発明の実施形態を説明するための、図8のワークの熱処理に用いられる複合コイルの一例を示す。
図8に示すワークWは、ワークWの軸方向に間隔をあけて配置された複数のクランクアームW1と、隣り合うクランクアームW1の間及び軸方向の両端でワークWの軸Ax上に設けられた複数のジャーナルW2と、隣り合うクランクアームW1の間で軸Axから外れて設けられた複数の偏心ピンW3とを有するクランクシャフトである。図9及び図10に示す複合コイル401は、このワークWの偏心ピンW3を熱処理するものである。
複合コイル401は、誘導加熱コイル402と、冷却ジャケット403とを備えている。
誘導加熱コイル402は、半円弧状に形成された第1コイル402aと、同じく半円弧状に形成された第2コイル402bとで構成され、第1コイル402aと第2コイル402bとが組み合わされた状態でワークWの偏心ピンW3を収容可能な円環状を呈する。第1コイル402aの周方向の両端部には、図示しない電源部に接続されるリード部404がそれぞれ設けられており、第1コイル402aの周方向の両端部にもリード部404がそれぞれ設けられている。
冷却ジャケット403は、半円弧状に形成された第1ジャケット403aと、同じく半円弧状に形成された第2ジャケット403bとで構成されている。第1ジャケット403aは、誘導加熱コイル402の第1コイル402aの外周に設けられ、第1コイル402aと一体とされており、第2ジャケット403bは、誘導加熱コイル402の第2コイル402bの外周に設けられ、第2コイル402bと一体とされている。
第1ジャケット403a及び第2ジャケット403bは、冷却液溜410と、複数の噴射孔411とをそれぞれ備えている。冷却液溜410は、複数の噴射孔411が形成されたヘッド部材412と、ヘッド部材412との間に冷却液溜410の内部空間を画成する蓋部材413とで構成されている。噴射孔411は、ワークWの軸方向に略垂直に配置されるヘッド部材412の一方の側壁部415に設けられ、この側壁部415の周方向に配列されている。
噴射孔411の各々の噴射方向は、ワークWの偏心ピンW3の中心軸側に向けられている。従って、噴射孔411の各々の噴射方向は、冷却液溜410の内面を構成するヘッド部材412の側壁部415の平坦な内面415aに対して斜交している。図示の例では、噴射孔411は、内径側列及び外径側列の複列に設けられ、一列をなす噴射孔411の各々の噴射方向は内面415aとのなす角度が互いに等しくなっている。そして、噴射孔411の各々の噴射方向と内面415aとのなす角度が列間では互いに異なり、外径側列の噴射孔311の各々の噴射方向は、より遠方に向けられている。
噴射孔411の各々は、ヘッド部材412の側壁部415の内面415aに形成された流入部417と、流入部417からその噴射孔411の噴射方向に延設された断面円形状の導管部418とを有している。
流入部417は、導管部418と同軸に設けられ、且つ導管部418よりも大径の断面円形状の孔によって構成されている。それにより、導管部418の流入部側開口の周囲に、導管部418の流入部側開口を全周にわたって囲繞し、開口周囲の各部において導管部418の軸方向に一定の角度で交差する円環状の段差面419が形成されている。それにより、噴射孔411から噴射される冷却液の流れに乱れが生じることが抑制される。以上の構成を備える噴射孔411は、図3に示した冷却ジャケットの噴射孔31と同様に、複合加工機を用いて形成することができる。
ここで、第1ジャケット403a及び第2ジャケット403bは、第1コイル402a及び第2コイル402bの一対のリード部404によって周方向に分断され、各ジャケット403a,403bの分断箇所には噴射孔411を設けることができない。また、冷却液溜410の内部空間を区分する仕切り420が設けられている箇所にも噴射孔411を設けることができない。そのため、噴射孔411の分布に疎密が生じる。しかし、噴射孔411の流入部417が導管部418と同軸な断面円形状の孔として噴射孔411毎に設けられており、噴射孔411の各々の噴射方向を比較的自由に設定することができる。そこで、図10に示すように、噴射孔411の分布が相対的に疎である領域の周囲の噴射孔411の噴射方向を噴射孔411の分布が疎である領域側に振り向けることにより、噴射孔411の分布にかかわらず、ワークWの偏心ピンW3を中心軸まわりに回転させなくとも、偏心ピンW3の冷却を均一化することができる。そして、外径側列の噴射孔411の噴射方向をより遠方に向けることによって、偏心ピンW3の広範囲を冷却でき、冷却効果を高めることもできる。
図11は、複合コイル401を用いたワークWの熱処理方法の一例を示す。
まず、ワークWのジャーナルW2が熱処理される。ジャーナルW2の熱処理には、例えば半開放鞍型コイルと、この半開放鞍型コイルのワーク出入り口に設けられる冷却ジャケットとで構成された複合コイルが用いられる。複合コイルの半開放鞍型コイルがジャーナルW2に近接して配置され、またワークWが軸Axまわりに回転される。ジャーナルW2は、ワークWの軸Ax上に設けられていることからワークWの軸Axまわりの回転によっても振れ回りせず、半開放鞍型コイルと非接触に保たれる。そして、半開放鞍型コイルに交流の電力が供給されてジャーナルW2が誘導加熱され、加熱後、複合コイルの冷却ジャケットから冷却液が噴射されてジャーナルW2が冷却される。
続いて、複合コイル401を用いてワークWの偏心ピンW3が熱処理される。
複合コイル401の誘導加熱コイル402を構成する第1コイル402a及び第2コイル402bがワークWの偏心ピンW3を間に挟んで互いに組み合わされ、偏心ピンW3が誘導加熱コイル402に収容される。偏心ピンW3は、ワークWの軸Axから外れて設けられており、ワークWの軸Axまわりの回転に伴って振れ回りを生じることから、偏心ピン3の熱処理においてワークWは無回転とされる。そして、誘導加熱コイル402に交流の電力が供給され、且つ誘導加熱コイル402が偏心ピンW3の中心軸に沿って偏心ピン3の一端側から他端側に向けて移動され、偏心ピンW3が連続的に誘導加熱される。併せて、偏心ピンW3の中心軸に沿って誘導加熱コイル402と共に移動される冷却ジャケット403の噴射孔411の各々から冷却液が噴射され、偏心ピンW3が連続的に冷却される(図11(A)〜図11(B))。
なお、本複合コイル401の冷却ジャケット403において、ヘッド部材412の側壁部415の外面に噴射孔411の噴射部を形成し、導管部418の噴射部側開口の周囲に段差面を形成してもよい。
以下、冷却液溜の内面に斜交した方向に噴射される冷却液の流れを検証した実験例について説明する。
実験例1〜3の冷却ジャケットは、図1に示した冷却ジャケット1と基本的に同様の構成を備え、筒材13及び筒材13の先端側開口を塞ぐヘッド部材12によって冷却液溜10が構成され、ヘッド部材12に一つの噴射孔が形成されたものである。
実験例1の冷却ジャケットでは、ヘッド部材12の厚みは3mmとし、噴射孔の噴射方向をヘッド部材12の平坦な内面12a及び外面12bに直交する方向とし、噴射孔を直径2mmの直管として構成した。冷却液溜10に水を供給し、圧力を0.3MPaに保って噴射孔から水を噴射させ、その流れを観察した。
実験例2の冷却ジャケットでは、ヘッド部材12の厚みは6mmとし、噴射孔の噴射方向をヘッド部材12の平坦な内面12a及び外面12bに45°の角度で斜交する方向とし、噴射孔を直径2mmの直管として構成した。冷却液溜10に水を供給し、圧力を0.3MPaに保って噴射孔から水を噴射させ、その流れを観察した。
実験例3の冷却ジャケットでは、ヘッド部材12の厚みは6mmとし、噴射孔の噴射方向をヘッド部材12の平坦な内面12a及び外面12bに45°の角度で斜交する方向とし、噴射孔を図3に示した噴射孔31と同様に構成した。すなわち、ヘッド部材12の平坦な内面12aに、流入部32としての径3mmの止り孔を同軸に設け、流入部32から延びる導管部33の流入部側開口の周囲に、導管部33の軸方向(噴射方向)に略垂直な段差面34を形成した。冷却液溜10に水を供給し、圧力を0.3MPaに保って噴射孔から水を噴射させ、その流れを観察した。
図12に実験例1の噴射孔から噴射された水の流れを示し、図13に実験例2の噴射孔から噴射された水の流れを示し、図14に実験例3の噴射孔から噴射された水の流れを示す。
図12〜図14に示すとおり、噴射孔の噴射方向がヘッド部材12の平坦な内面12a及び外面12bに45°の角度で斜交する方向とされた実験例2では、噴射孔から噴射された水の流れに顕著な乱れが生じているのに対し、同じく噴射孔の噴射方向がヘッド部材12の平坦な内面12a及び外面12bに45°の角度で斜交する方向とされ、且つ噴射孔の流入部側開口の周囲に段差面34が形成されている実験例3では、噴射孔から噴射された水の流れの乱れが、噴射孔の噴射方向がヘッド部材12の平坦な内面12a及び外面12bに直交する実験例1と同程度にまで抑制されていることがわかる。
以上、説明したとおり、本明細書には以下の事項が開示されている。
(1) 軸を有し且つ該軸に垂直な断面形状が軸方向に変化するワークに冷却液を噴射する冷却ジャケットであって、冷却液溜と、前記冷却液溜の内部空間に連通する少なくとも一つの噴射孔と、を備え、前記冷却液溜は、前記噴射孔の各々の噴射方向に斜交する平坦な内面を有し、前記噴射孔の各々は、前記内面に形成された流入部と、該流入部から該噴射孔の噴射方向に延設された導管部とを有し、該導管部の流入部側開口の周囲に該流入部側開口を全周にわたって囲繞する段差面が形成されており、前記段差面は、前記流入部側開口の周囲の各部において前記導管部の軸方向に一定の角度で交差している冷却ジャケット。
(2) (1)記載の冷却ジャケットであって、前記段差面は、前記導管部の軸方向に直交している冷却ジャケット。
(3) (1)又は(2)記載の冷却ジャケットであって、前記噴射孔の各々の前記流入部は、該噴射孔の前記導管部と同軸に設けられた孔である冷却ジャケット。
(4) (2)記載の冷却ジャケットであって、前記噴射孔の各々の前記流入部は、一方の斜面が該噴射孔の噴射方向に直交して形成されたV溝である冷却ジャケット。
(5) (4)記載の冷却ジャケットであって、前記噴射孔を複数備え、前記噴射孔は、所定の方向に配列されており、各々の噴射方向は該噴射孔の配列方向に直交し、且つ各々の噴射方向と前記内面とのなす角度が互いに等しく、前記噴射孔の各々の前記流入部は、該噴射孔の配列方向に隣り合う他の噴射孔の前記流入部と連なって設けられている冷却ジャケット。
(6) (1)から(5)のいずれかに記載の冷却ジャケットであって、前記段差面は、前記導管部の開口の周囲に0.3mm以上の幅を有して広がっている冷却ジャケット。
(7) (1)から(6)のいずれかに記載の冷却ジャケットであって、前記冷却液溜は、前記噴射孔の各々の噴射方向に斜交する平坦な外面を有し、前記噴射孔の各々は、前記外面に形成された噴射部を有し、前記導管部の噴射部側開口の周囲に該噴射部側開口を全周にわたって囲繞する段差面が形成されている冷却ジャケット。
(8) ワークを誘導加熱する誘導加熱コイルと、前記誘導加熱コイルと一体に設けられ、加熱されたワークに冷却液を噴射する冷却ジャケットと、を備え、前記冷却ジャケットが(1)から(7)のいずれかに記載の冷却ジャケットである複合コイル。
1 冷却ジャケット
10 冷却液溜
11 噴射孔
12 ヘッド部材
13 筒材
15 流入部
16 導管部
17 段差面

Claims (6)

  1. 軸を有し且つ該軸に垂直な断面形状が軸方向に変化するワークに冷却液を噴射する冷却ジャケットであって、
    冷却液溜と、
    前記冷却液溜の内部空間に連通する少なくとも一つの噴射孔と、
    を備え、
    前記冷却液溜は、前記噴射孔の各々の噴射方向に斜交する平坦な内面を有し、
    前記噴射孔の各々は、前記内面に形成された流入部と、該流入部から該噴射孔の噴射方向に延設された導管部とを有し、該導管部の流入部側開口の周囲に該流入部側開口を全周にわたって囲繞する段差面が形成されており、
    前記段差面は、前記流入部側開口の周囲の各部において前記導管部の軸方向に直交している冷却ジャケット。
  2. 請求項1記載の冷却ジャケットであって、
    前記噴射孔の各々の前記流入部は、該噴射孔の前記導管部と同軸に設けられた孔である冷却ジャケット。
  3. 請求項1記載の冷却ジャケットであって、
    前記噴射孔の各々の前記流入部は、一方の斜面が該噴射孔の噴射方向に直交して形成されたV溝である冷却ジャケット。
  4. 請求項3記載の冷却ジャケットであって、
    前記噴射孔を複数備え、
    前記噴射孔は、所定の方向に配列されており、各々の噴射方向は該噴射孔の配列方向に直交し、且つ各々の噴射方向と前記内面とのなす角度が互いに等しく、
    前記噴射孔の各々の前記流入部は、該噴射孔の配列方向に隣り合う他の噴射孔の前記流入部と連なって設けられている冷却ジャケット。
  5. 請求項1から4のいずれか一項記載の冷却ジャケットであって、
    前記段差面は、前記導管部の開口の周囲に0.3mm以上の幅を有して広がっている冷却ジャケット。
  6. ワークを誘導加熱する誘導加熱コイルと、
    前記誘導加熱コイルと一体に設けられ、加熱されたワークに冷却液を噴射する冷却ジャケットと、
    を備え、
    前記冷却ジャケットが請求項1から5のいずれか一項記載の冷却ジャケットである複合コイル。
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