JP2019090081A - 高周波焼入装置の冷却ジャケット - Google Patents

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Abstract

【課題】高周波焼入れされた大きさの異なるワークを良好に冷却することができる汎用性のある冷却ジャケットを提供することである。【解決手段】ワークW1の周囲に配置される三以上の複数の中空のブロック体1〜4を有し、各ブロック体1〜4は、内部の冷却液を噴射する噴射孔6aが設けられた噴射部6を有し、各ブロック体1〜4の噴射部6から噴射される冷却液の噴射範囲A1〜D1が、互いに重なることなくワークW1の外周面S1の全周囲をカバーしており、ワークW1の大きさに応じて、各ブロック体1〜4の噴射部6から噴射される冷却液の噴射範囲を変更することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、誘導加熱されて昇温したワークの外周面に冷却液を噴射供給する高周波焼入装置の冷却ジャケットに関するものである。
一般に、鉄鋼材料からなるワークを高周波焼入する場合、まず、ワークに近接対向した加熱コイルに高周波電力を供給してワークを焼入温度に達するまで高周波誘導加熱し、引き続き冷却ジャケットからワークに向けて冷却液を噴射供給し、ワークを急冷する。
どの様な形状のワークであってもこの手順は変わらず、高周波焼入では、誘導加熱による加熱工程の後、冷却工程が実施される。
熱処理されるワークの大きさは千差万別であり、従来、冷却ジャケットの大きさはワークの大きさに適したものが選定されていた。
例えば、円筒状のワークの外周面を高周波焼入する場合には、特許文献1に開示されているような、ワークの外周面に向けて冷却液を噴射供給することができる冷却ジャケットが選定される。すなわち、ワークの外周面よりも若干大きい内径を有する環状又は筒状の冷却ジャケットを、ワークの大きさ毎に用意していた。
具体的には、図8(a)に示す様な大径のワークW1の外周面S1を高周波焼入する場合には、ワークW1の外径よりも若干大きい内径を有する冷却ジャケット80が使用される。冷却ジャケット80は環状であって内部が中空であり、内周壁80aには多数の噴射孔81が設けられている。冷却ジャケット80には、図示しない冷却液供給源から供給管82、83を介して加圧された冷却液が供給される。冷却ジャケット80内の冷却液は、噴射孔81からワークW1の焼入温度まで昇温した外周面S1に向けて噴射供給される。すなわち、冷却液がワークW1の全周囲から供給され、外周面S1は均一に冷却される。
また、図8(b)に示す様な小径のワークW2の外周面S2を高周波焼入する場合には、ワークW2の外径よりも若干大きい内径を有する冷却ジャケット90が使用される。冷却ジャケット90は、冷却ジャケット80と同様に環状であって内部が中空であり、供給管92、93を介して図示しない冷却液供給源から加圧された冷却液が供給される。冷却ジャケット90内に供給された冷却液は、内周壁90aに設けられた多数の噴射孔91からワークW2の焼入温度まで昇温した外周面S2に向けて噴射供給される。
特開2010−024516号公報
ところで、図9に示す様に、冷却ジャケット80の環の内部には小径のワークW2を配置することが可能であり、ワークW2の外周面S2を冷却するのに、冷却ジャケット80を使用することも可能である。この様にすると、大径用の冷却ジャケット80を兼用でき、敢えて小径用の冷却ジャケット90を使用する必要はない様に思える。
ところが、実際に冷却ジャケット80でワークW2を冷却してみると、ワークW2は良好に冷却されない。すなわち、図8(a)、図8(b)の場合には、外周面S1、S2は良好に冷却することができたが、図9の場合には、ワークW2の外周面S2は良好に冷却することができない。
本発明者は、この原因を次の様に考えた。
図8(a)、図8(b)の場合では、大径のワークW1の外周面S1から冷却ジャケット80の内周壁80aまでの距離d1と、小径のワークW2の外周面S2から冷却ジャケット90の内周壁90aまでの距離d2は同等であり、噴射された冷却液は、極めて速やかに且つ噴射速度が保たれた状態で外周面S1、S2に達する。換言すると、噴射孔81、91から噴射された際の速度(初速)がほとんど保たれた状態で冷却液は外周面S1、S2に到達する。
そのため、外周面S1、S2に最初に到達して昇温した冷却液の一部が外周面S1、S2に付着していても、後続の低温の冷却液は、昇温した冷却液の蒸気膜を突き抜けて外周面S1、S2に到達することができる。その結果、外周面S1、S2は良好に冷却されるのではないかと本発明者は考えた。
ところが、図9の場合には、ワークW2の外周面S2から冷却ジャケット80の内周壁80aまでの距離d3が相当に大きい。そのため、噴射孔81から噴射された冷却液が外周面S2に達するときには減衰し速度が低下している。その結果、最初に噴射されて外周面S2に達した冷却液の一部が外周面S2に付着して昇温すると共に、外周面S2の表面に高温の冷却液の膜を形成してしまい、速度が低下した後続の低温の冷却液では高温の冷却液の蒸気膜を突き抜けて外周面S2に達することができないのではないかと本発明者は考えた。
また、冷却液槽に貯留した冷却液中にワークを浸漬させた状態で冷却ジャケットからワークに向けて冷却液を噴射供給する場合には、ワークから冷却ジャケットまでの距離が長過ぎると冷却ジャケットから噴射した冷却液はワーク表面に届きにくく、また、距離が短過ぎる(すなわち接近し過ぎる)と噴射した冷却液の逃げ場がなくなるため、冷却効果を得にくい。すなわち、ワークから冷却ジャケットまでの距離には、好ましい所定の範囲がある。本発明者は、この所定の範囲は、ワークの大きさ毎に相違すると推測している。
そこで本発明は、異なる大きさのワークを良好に冷却することができる汎用性のある冷却ジャケットを提供することを課題としている。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、誘導加熱されて昇温したワークの外周面に冷却液を噴射供給する高周波焼入装置の冷却ジャケットであって、ワークの周囲に配置される三以上の複数の中空のブロック体を有し、前記各ブロック体は、内部の冷却液を噴射する噴射孔が設けられた噴射部を有し、各ブロック体の噴射部から噴射される冷却液の噴射範囲が、互いに重なることなくワークの外周面の全周囲をカバーしており、ワークの大きさに応じて、各ブロック体の噴射部から噴射される冷却液の噴射範囲を変更できることを特徴とする高周波焼入装置の冷却ジャケットである。
請求項1に記載の発明では、ワークの周囲に配置される三以上の複数の中空のブロック体を有し、各ブロック体は、内部の冷却液を噴射する噴射孔が設けられた噴射部を有し、各ブロック体の噴射部から噴射される冷却液の噴射範囲が、互いに重なることなくワークの外周面の全周囲をカバーしている。そのため、各ブロック体から冷却液を噴射すると、噴射された冷却液はワークの全周囲に均一に届く。
また、ワークの大きさに応じて、各ブロック体の噴射部から噴射される冷却液の噴射範囲を変更できるので、異なる大きさのワークの外周面の全周囲に渡って、各ブロック体から噴射される冷却液の噴射範囲を重複することなく設定することができる。
さらに、ワークの大きさに応じて、各ブロック体の噴射部から噴射される冷却液の噴射範囲を変更できるので、ワークの外周面に合わせて各ブロック体を配置し、ワークから噴射部(噴射孔)までの距離を適切な範囲に調整することも可能である。
すなわち、冷却液がワークに達する際の冷却液の速度が保たれる様に、ワークから噴射部までの距離を任意に調整することができる。換言すると、噴射された冷却液の速度が減衰しないうちにワークの外周面に到達する様に、ワークから噴射部までの距離を任意に調整することができる。よって、噴射部から噴射された冷却液は、ワーク表面に確実に到達し、ワークは良好に冷却される。
本発明の冷却ジャケットによると、高周波誘導加熱されて昇温した異なる大きさのワークの外周面を良好に冷却することができる。
請求項2に記載の発明は、噴射部の噴射孔の一部を遮蔽する遮蔽部材を有することを特徴とする請求項1に記載の高周波焼入装置の冷却ジャケットである。
請求項2に記載の発明では、噴射部の噴射孔の一部を遮蔽する遮蔽部材を有する。遮蔽部材が噴射部の噴射孔の一部を遮蔽すると、冷却液の噴射範囲が狭まる。すなわち、冷却液の噴射範囲が限定される。そして、遮蔽部材によって遮蔽される範囲が広くなるほど冷却液の噴射範囲は狭まる。
よって、遮蔽部材による噴射孔の遮蔽範囲を調整することにより、各ブロック体の噴射部による冷却液の噴射範囲を変更することができる。
すなわち、ワークの大きさが小さい場合には、各ブロック体から噴射される冷却液の噴射範囲を狭めることにより、各ブロック体から噴射される冷却液の噴射範囲を重複させることなく各ブロック体をワークに接近させることができる。よって、各ブロック体から噴射される冷却液は、初速を保った状態でワークの外周面に達することができ、高い冷却効果を奏することができる。
請求項3に記載の発明は、前記各ブロック体の内部に仕切部材が設けられており、ブロック体の内部が、前記仕切部材によって、冷却液が供給される領域と冷却液が供給されない領域に仕切られていることを特徴とする請求項1に記載の高周波焼入装置の冷却ジャケットである。
請求項3に記載の発明では、各ブロック体の内部に仕切部材が設けられており、ブロック体の内部が、仕切部材によって、冷却液が充満する領域と冷却液が充満しない領域に仕切られている。すなわち、冷却液は仕切部材を超えることができず、冷却液が充満しない領域にある噴射孔からは冷却液が噴射されない。そのため、冷却液の噴射範囲が狭まる。換言すると、冷却液の噴射範囲が限定される。
そして、仕切部材を配置する位置によって、ブロック体内部の冷却液が充満する領域が増減する。すなわち、ブロック体内部の冷却液が充満する領域が狭まるほど、冷却液の噴射範囲が狭まる。
よって、仕切部材の位置を調整することにより、各ブロック体の噴射部による冷却液の噴射範囲を変更することができる。
すなわち、ワークの大きさが小さい場合には、各ブロック体から噴射される冷却液の噴射範囲を狭めることにより、各ブロック体から噴射される冷却液の噴射範囲を重複させることなく各ブロック体をワークに接近させることができる。よって、各ブロック体から噴射される冷却液は、初速を保った状態でワークの外周面に達することができ、高い冷却効果を奏することができる。
冷却液槽に貯留された冷却液中でワークに冷却液を噴射供給することもできる(請求項4)。
本発明の高周波焼入装置の冷却ジャケットは、ワークの大きさに合わせて冷却液の噴射範囲を設定することができ、ワークを良好に冷却することができる。
本実施形態に係る冷却ジャケットの平面図であり、(a)は、冷却ジャケットの断面視した各ブロック体を大径のワークの周囲に配置した状態を示し、(b)は、冷却ジャケットの断面視した各ブロック体を小径のワークの周囲に配置した状態を示す。 高周波誘導加熱装置の構成を示す系統図である。 高周波焼入装置を構成する高周波誘導加熱装置の誘導加熱コイルと冷却ジャケットを大径のワークに配置した状態を示しており、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。 図1とは別の形態の冷却ジャケットの各ブロック体を断面視した平面図であり、(a)は各ブロック体が大径のワークの周囲に配置されている状態を示し、(b)は、各ブロック体が小径のワークの周囲に配置されている状態を示す。 図1、図4とは別の形態の冷却ジャケットの各ブロック体を断面視した平面図であり、(a)は各ブロック体が大径のワークの周囲に配置されている状態を示し、(b)は、各ブロック体が小径のワークの周囲に配置されている状態を示す。 図1、図4、図5とは別の形態の冷却ジャケットの各ブロック体を断面視した平面図であり、(a)は、各ブロック体が大径のワークの周囲に配置されている状態を示し、(b)は、各ブロック体が小径のワークの周囲に配置されている状態を示す。 図1、図4、図5、図6とは別の形態の冷却ジャケットの各ブロック体を断面視した平面図であり、(a)は、各ブロック体が大径のワークの周囲に配置されている状態を示し、(b)は、各ブロック体が小径のワークの周囲に配置されている状態を示す。 (a)は、大径のワークを冷却する従来の高周波焼入装置の冷却ジャケットの断面視した平面図であり、(b)は、小径のワークを冷却する従来の高周波焼入装置の冷却ジャケットの断面視した平面図である。 図8(a)の大径用の冷却ジャケット内に図8(b)の小径のワークを配置した状態を示す断面視した平面図である。
本実施形態に係る冷却ジャケット10は、焼入温度まで昇温したワークに冷却液を噴射供給し、ワークを急冷する機能を有するものである。
以下、図面を参照しながら説明する。
図1(a)、図1(b)に示す様に冷却ジャケット10は、複数のブロック体(第一ブロック体1〜第四ブロック体4)を有している。冷却ジャケット10は、ワークW1の周囲に複数のブロック体1〜4を配置し、ワークW1の外周面S1の全周囲に渡って冷却液を噴射供給することができるものである。
各ブロック体の構造は同じであるため、複数のブロック体のうちの第一ブロック体1について主に説明し、その他のブロック体の重複する説明は省略する。
図1(a)、図1(b)に示す様に、第一ブロック体1は筐体5と遮蔽部材9を有している。
筐体5は直方体形状の外形を有し、内部には空間5a(内部空間)が設けられている。直方体形状の筐体5の一面には、多数の噴射孔6aを有する噴射面6(噴射部)が設けられている。噴射孔6aは、第一ブロック体1の内外を連通させる孔であり、内部の加圧された冷却液を外部に噴射するノズルとして機能する。
また、噴射面6とは別の一面には、図示しない冷却液供給源から冷却液を導く供給管7、8が接続されている。供給管7、8は、筐体5の内部空間5aと連通している。また、供給管7、8には、開閉弁(図示せず)が設けられている。すなわち、開閉弁を開くと、図示しない冷却液供給源から供給管7、8を介して内部空間5aに加圧された冷却液が供給され、冷却液が内部空間5aに充満する。
遮蔽部材9は、筐体5の噴射面6に設けられた平板状の部材である。遮蔽部材9は、噴射面6に沿って駆動機構(図示せず)又は手動によりスライド移動が可能である。遮蔽部材9は、噴射面6に設けられた多数の噴射孔6aの一部を閉塞することができる。図1(a)では、噴射面6は全開状態であり、いずれの噴射孔6aも閉塞されていない。すなわち、全ての噴射孔6aが筐体5の内外を連通させており、全ての噴射孔6aから内部空間5a内の冷却液を噴射可能である。
一方、図1(b)では、噴射面6の一部(領域R1)が遮蔽部材9で遮蔽されており、図1(b)の第二ブロック体2に描写した様に、噴射面6の領域R1が遮蔽されており、領域R2のみから冷却液を噴射可能になっている。すなわち、内部空間5a内の冷却液を、領域R2にある噴射孔6aから噴射可能である。
この様に構成された冷却ジャケット10は、図2に示す高周波誘導加熱装置21と共に高周波焼入装置26を構成している。
図2に示す様に、高周波誘導加熱装置21は、周知の従来の高周波誘導加熱装置と同様に、高周波発振器23、変圧器24、及び加熱コイル25を有しており、交流電源22から供給される交流電力を高周波電力に変換し、加熱コイル25に高周波電流を供給する。加熱コイル25は環状構造を有しており、いわゆるワンターンコイルである。
次に、高周波焼入装置26によるワークW1の高周波焼入について説明する。
図3(a)、図3(b)に示す様に、長尺状のワークW1が、長手方向(軸方向)が上下を向く姿勢で図示しない支持機構で支持されている。
そして、ワークW1の周囲に環状構造の加熱コイル25(高周波誘導加熱装置21)が配置されており、図3(a)に示す様に、ワークW1の略全周囲に渡って加熱コイル25の内周面が近接対向している。
また、図3(b)に示す様に、加熱コイル25(高周波誘導加熱装置21)の下方に冷却ジャケット10が配置されている。
冷却ジャケット10の第一ブロック体1〜第四ブロック体4は、ワークW1の周囲に90度間隔で配置されており、各ブロック体1〜4の噴射面6が、ワークW1の外周面S1の領域A1〜D1(図1(a))に各々対向する様に配置されている。図1(a)では、領域A1〜D1の境界を破線で示している。すなわち、領域A1〜D1は、ワークW1を四等分した領域である。
すなわち、各ブロック体1〜4の噴射面6は、それぞれワークW1の外周面S1の全周囲の四分の一(中心角90度の範囲)の部位である領域A1〜D1に対向している。領域A1の幅(弦の長さ)は、第一ブロック体1の噴射面6における噴射孔6aが設けられている部分の幅と略一致している。ワークW1の領域B1〜D1と第二ブロック体2〜第四ブロック体4の関係についても同様である。
ワークW1は長尺状の部材であり、加熱コイル25及び冷却ジャケット10は、ワークW1の下方から上方に相対移動する。すなわち、ワークW1の外周面S1には、加熱コイル25に通電される高周波電流によって高周波の誘導電流が励起され、その結果生じたジュール熱によって焼入温度まで昇温する。そして、ワークW1の加熱された部位が冷却ジャケット10に対向すると、当該部位は冷却ジャケット10の各ブロック体1〜4の噴射面6(噴射孔6a)から噴射された冷却液によって急冷され、焼入される。ワークW1は、下方の部位から上方の部位まで順に焼入される。
ここで、冷却ジャケット10の各ブロック体1〜4の噴射面6とワークW1の外周面S1の位置関係を見ると、噴射面6は平面であるが、外周面S1は曲面である。そのため、噴射面6から外周面S1までの距離は一様ではない。すなわち、外周面S1における領域A1(B1〜D1も同じ)の中央部分から噴射面6までの距離が最短距離d1(図1(a))であり、領域A1の中央部分から外れるほど噴射面6までの距離が長くなっている。すなわち、領域A1の端部から噴射面6までの距離が最も長い。
そこで最短距離d1は、領域A1の端部に噴射される冷却液の速度がほとんど減衰しない長さに設定されている。換言すると、外周面S1の領域A1(第一ブロック体1の噴射範囲)に噴射される全ての冷却液は、ほとんど速度減衰することなく外周面S1に到達する。同様に、ブロック体2〜4から領域B1〜D1(第二ブロック体2〜第四ブロック体4の噴射範囲)に噴射される全ての冷却液が、ほとんど速度減衰することなく外周面S1に到達する。さらに、各ブロック体1〜4から噴射された冷却液同士は、外周面S1に到達する前に交錯する(重なる)ことがない。
すなわち、第一ブロック体1から噴射された冷却液は、図1(a)に示す様に外周面S1の領域A1全体をカバーするが、領域A1と隣接する領域B1及び領域D1には達しない。同様に、第二ブロック体2〜第四ブロック体4から噴射される冷却液は、それぞれ領域B1〜D1全体をカバーするが、隣接する他の領域には達しない。
そのため、各ブロック体1〜4から噴射された冷却液同士は、ワークW1の外周面S1に到達する前に交錯する(重なる)ことはなく、各ブロック体1〜4の噴射孔6aから噴射された冷却液は、噴射孔6aにおける初速をほとんど保った状態で外周面S1の全周囲に渡って到達する。
背景技術で述べた様に、本発明者は、ワークW1の外周面S1には一部の冷却液によって高温の蒸気膜が形成され、この高温の蒸気膜によって後続の噴射供給された低温の冷却液が外周面S1に達するのを阻害し、ワークW1の冷却に悪影響を及ぼしているのではないかという仮説を立てている。そして、この仮説では、高温の蒸気膜を低温の冷却液が突き抜けると、低温の冷却液が外周面S1に到達し、外周面S1を良好に冷却することができ、ワークW1は良好に冷却されて温度低下するものと考えられる。
本発明者による実験では、図1(a)に示す様に冷却ジャケット10の各ブロック体1〜4を配置することにより、昇温した外周面S1が均一に温度低下することが確認できた。すなわち、各ブロック体1〜4から噴射された冷却液が、初速を保つと共に、互いに交錯しないようにすることにより外周面S1の全周囲に渡って一様に冷却液が供給され、外周面S1が一様に冷却されたものと考えられる。
また、第一ブロック体1から噴射された冷却液が外周面S1(領域A1)に達するまでの軌跡と、第二ブロック体2から噴射された冷却液が外周面S1(領域B1)に達するまでの軌跡は直交しており、両者の間には空間E1が形成されている。すなわち、各ブロック体1〜4から噴射された冷却液同士の間には、空間E1〜E4が形成されている。
空間E1〜E4は、物体が何も存在しない領域である。そのため、外周面S1に達し熱交換して昇温した冷却液は、空間E1〜E4に逃げることができる。そのため、外周面S1付近の昇温した冷却液は空間E1〜E4に移動し、後続の低温の冷却液が、昇温した冷却液と入れ替わって外周面S1に到達する。その結果、低温の冷却液が連続的に外周面S1に達して外周面S1を良好に冷却することができる。
次に、小径のワークW2を高周波焼入する場合について説明する。
図2に示す高周波誘導加熱装置21は、大径の加熱コイル25だけが小径の加熱コイル25a(図示せず)に取り替えられる。また、高周波焼入時には、図3(b)に示す大径のワークW1の場合と同様に、加熱コイル25aが上側に配置され、加熱コイル25aの下方に冷却ジャケット10の各ブロック体1〜4が配置される。
冷却ジャケット10は、複数(四つ)のブロック体1〜4によって構成されており、各ブロック体1〜4は、互いに独立して任意の位置へ移動することができる。
また、ワークW2は、便宜上、図1(b)に示す様にA2〜D2の四つの領域に分割されており、第一ブロック体1〜4は、それぞれ領域A2〜D2に対向している。すなわち、領域A2〜D2は、それぞれワークW2の外周面S2の全周囲の四分の一(中心角90度の範囲)の部位である。
図1(b)に示す様に、第一ブロック体1は、遮蔽部材9がスライド移動し、噴射面6の領域R1の部分が遮蔽され、領域R1内の噴射孔6aが閉塞されている。そのため、噴射面6の残りの領域R2内の噴射孔6aのみが筐体5の内外を連通させている。
すなわち、第一ブロック体1の領域R2は、小径のワークW2の外周面S2の領域A2に対応しており、領域A2の幅(弦の長さ)は、領域R2(第二ブロック体2に描写)の幅と略一致している。そのため、第一ブロック体1の領域R2の噴射孔6aから冷却液が噴射されると、噴射された冷却液は領域A2の全範囲に到達する。
また、ワークW2の外周面S2から第一ブロック体1の噴射面6までの最短距離d2(領域A2の中央部分から噴射面6までの距離)は、領域A2の端部に噴射される冷却液の速度がほとんど減衰しない長さに設定されている。換言すると、外周面S2の領域A2に噴射される全ての冷却液は、ほとんど速度減衰することなく外周面S2に到達する。同様に、ブロック体2〜4から領域B2〜D2に噴射される全ての冷却液が、ほとんど速度減衰することなく外周面S2に到達する。さらに、各ブロック体1〜4から噴射された冷却液同士は、外周面S2に到達する前に交錯する(重なる)ことがない。
冷却ジャケット10の各ブロック体1〜4の噴射面6は、ワークW2の周囲に90度間隔で配置されて、ワークW2の外周面S2の全周囲に渡って対向しており、ワークW2の外周面S2に対して一様に冷却液を噴射供給することができる。そのため、ワークW2の昇温した外周面S2は、偏りなく一様に冷却され、良好に高周波焼入される。
昇温したワークW1、W2を冷却液槽に貯留した冷却液に浸漬させ、冷却液槽の冷却液中で冷却ジャケット10を使用する場合には、冷却ジャケット10は特に良好に機能する。すなわち、冷却ジャケット10では、各ブロック体の噴射面6(噴射孔6a)をワークW1、W2の外周面S1、S2に近接させることができるため、ワークW1、W2を良好に冷却することができる。
噴射面6における遮蔽部材9で遮蔽された領域R1にある噴射孔6aは、冷却液が噴射できないように閉鎖されるのが好ましいが、若干の液漏れは容認できる。すなわち、遮蔽部材9によって覆われた噴射孔6aから冷却液が漏れても差し支えない。
また、遮蔽部材9で遮蔽する領域R1の大きさ(範囲)は、ワークの大きさによって任意に設定することができる。すなわち、ワークの大きさ(直径)に応じて領域R1の大きさ(範囲)を設定することができる。
次に、別の実施形態に係る冷却ジャケット30について説明する。
図4(a)、図4(b)に示す冷却ジャケット30は、六つのブロック体31乃至36を有している。第一ブロック体31〜第六ブロック体36は、同様の構造を有しており、ここでは第一ブロック体31について説明し、他のブロック体の構造の説明は省略する。
第一ブロック体31は、平面視すると台形状を呈する四角柱状の中空の部材である。すなわち、第一ブロック体31は筐体39を有し、筐体39内には内部空間39aが形成されている。
筐体39は、多数の噴射孔37aが設けられた噴射面37(噴射部)と、傾斜面29を有している。傾斜面29は、噴射面37と連続しており、噴射面37に対して鋭角(60度)を成している。
また、筐体39には、図示しない冷却液供給源から冷却液を導く供給管27が接続されている。
さらに筐体39には、遮蔽部材38が設けられている。遮蔽部材38は板状の部材であり、噴射面37に沿ってスライド移動することができ、噴射孔37aを閉塞する機能を有する。すなわち、スライド移動する位置によって、噴射面37の遮蔽される領域の大きさが相違し、閉塞される噴射孔37aの数も相違する。遮蔽部材38は、図示しない駆動機構又は手動によって噴射面37に沿って往復移動することができる。
第二ブロック体32〜第六ブロック体36は、第一ブロック体31と同様の構造を有しており、図4(a)に示す様に、六つのブロック体31〜36が、ワークW3の周囲に等角度間隔で配置されている。また、各ブロック体31〜36の噴射面37が、ワークW3に対向している。すなわち各ブロック体31〜36の噴射面37は、ワークW3の外周面S3の全周囲のうちの所定角度範囲に対向している。具体的には、六つのブロック体31〜36の各噴射面37は、大径のワークW3の六つの領域F1〜K1に対してそれぞれ対向している。各領域F1〜K1は、それぞれワークW3の中心角60度の範囲を占める領域である。
各ブロック体31〜36の遮蔽部材38は、当該ブロック体の噴射面37と平行方向を向いているが、各ブロック体31〜36には噴射面37に対して60度の角度で傾斜した傾斜面29が設けられているため、隣接する一方のブロック体の遮蔽部材38と他方のブロック体の筐体39は、遮蔽部材38がスライド移動しても衝突しない。
図4(a)では、例えば第一ブロック体31の傾斜面29と第二ブロック体32の遮蔽部材38が平行で、且つ、両者の間には隙間が形成されている状態が描写されている。すなわち、両者は接触も当接もしていない。
また、第一ブロック体31から噴射された冷却液が外周面S3(領域F1)に達するまでの軌跡と、第二ブロック体32から噴射された冷却液が外周面S3(領域G1)に達するまでの軌跡は60度の角度で交差しており、両者の間には空間L1が形成されている。すなわち、各ブロック体31〜36から噴射された冷却液の軌跡同士の間には、空間L1〜L6が形成されている。
空間L1〜L6は、物体が何も存在しない領域である。そのため、外周面S3に達し熱交換して昇温した冷却液は、空間L1〜L6に逃げることができる。そのため、外周面S3付近の昇温した冷却液は空間L1〜L6に移動し、後続の低温の冷却液が、昇温した冷却液と入れ替わって外周面S3に到達する。その結果、低温の冷却液が連続的に外周面S3に達して外周面S3を良好に冷却することができる。
冷却ジャケット30においても、大径のワークW3と小径のワークW4に対応して、各ブロック体31〜36を適切に配置することができる。
図4(b)に示す様に、小径のワークW4を便宜上六つの領域F2〜K2に分割する。各領域F2〜K2は、ワークW4の中心角60度の範囲を占めている。そして、ワークW4の外周面S4における各領域F2〜K2に対して、各ブロック体31〜36の噴射面37を対向させる。
図4(b)に示す様に、小径のワークW4を高周波焼入する場合、冷却ジャケット30の各ブロック体31〜36の遮蔽部材38を当該各ブロック体の噴射面37に沿ってスライド移動させ、領域R3の部分を遮蔽する。そのため、噴射面37の遮蔽されていない領域R4にある噴射孔37aのみからワークW4に向けて冷却液を噴射することができるようになる。
各ブロック体31〜36の噴射面37の領域R4の幅(範囲)は、ワークW4の外周面S4における六つの領域F2〜K2のうちの一つの部分と一致している。すなわち、各ブロック体31〜36の噴射面37の領域R4から噴射された冷却液は、それぞれ対向する領域F2〜K2の外周面S4上に到達する。
また、ワークW4の外周面S4から噴射面37までの最短距離d2は、領域F2の端部に噴射される冷却液の速度がほとんど減衰しない長さに設定されている。換言すると、外周面S4の領域F2に噴射される全ての冷却液は、ほとんど速度減衰することなく外周面S4に到達する。同様に、ブロック体32〜36から領域G2〜K2に噴射される全ての冷却液が、ほとんど速度減衰することなく外周面S4に到達する。さらに、各ブロック体31〜36から噴射された冷却液同士は、外周面S4に到達する前に交錯することがない。
すなわち、第一ブロック体31から噴射された冷却液は、図4(b)に示す様に外周面S4の領域F2全体をカバーするが、領域F2に隣接する領域G2、K2には達しない。同様に、第二ブロック体32〜第六ブロック体36から噴射された冷却液は、それぞれ領域G2〜K2全体をカバーするが、隣接する他の領域には達しない。
そのため、各ブロック体31〜36から噴射された冷却液同士は、ワークW4の外周面S4に到達する前に交錯することはなく、各ブロック体の噴射孔37aから噴射された冷却液は、噴射孔37aにおける初速をほとんど保った状態で外周面S4の全周囲に到達する。
次に、図5(a)、図5(b)を参照しながら、ブロック体が三つの場合の実施形態について説明する。
図5(a)、図5(b)に示す冷却ジャケット50は、三つのブロック体51〜53を有している。第一ブロック体51〜第三ブロック体53は、同様の構造を有しており、ここでは第一ブロック体51について説明し、他のブロック体の構造の説明は省略する。
第一ブロック体51は、直方体形状の中空の部材である。すなわち、第一ブロック体51は筐体55を有し、筐体55内には内部空間55aが形成されている。筐体55は、多数の噴射孔58aが設けられた噴射面58(噴射部)を有している。また、筐体55には、図示しない冷却液供給源から冷却液を導く供給管56、57が接続されている。
さらに筐体55は、遮蔽部材59が設けられている。遮蔽部材59は板状の部材であり、噴射面58に沿ってスライド移動することができ、噴射孔58aを閉塞する機能を有する。すなわち、スライド移動する位置によって、噴射面58の遮蔽される領域の大きさが相違し、閉塞される噴射孔58aの数も相違する。遮蔽部材59は、図示しない駆動機構又は手動によって噴射面58に沿って往復移動することができる。
第二ブロック体52、第三ブロック体53は、第一ブロック体51と同様の構造を有しており、図5(a)に示す様に、三つのブロック体51〜53が、ワークW5の周囲に等角度間隔で配置されている。また、各ブロック体51〜53の噴射面58が、ワークW5の外周面S5に対向している。すなわち各ブロック体51〜53の噴射面58は、ワークW5の外周面S5の全周囲のうちの所定角度範囲に対向している。具体的には、三つのブロック体51〜53の各噴射面58は、大径のワークW5の三つの領域M1〜O1に対してそれぞれ対向している。各領域M1〜O1は、それぞれワークW5の中心角120度の範囲を占める領域である。
外周面S5における領域M1(N1、O1も同じ)の中央部分から噴射面58までの最短距離d1は、領域M1の端部に噴射される冷却液の速度がほとんど減衰しない長さに設定されている。換言すると、外周面S5の領域M1に噴射される全ての冷却液は、ほとんど速度減衰することなく外周面S5に到達する。同様に、ブロック体52、53から領域N1、O1に噴射される全ての冷却液が、ほとんど速度減衰することなく外周面S5に到達する。
また、第一ブロック体51から噴射された冷却液が外周面S5(領域M1)に達するまでの軌跡と、第二ブロック体52から噴射された冷却液が外周面S5(領域N1)に達するまでの軌跡は120度の角度で交差しており、両者の間には空間P1が形成されている。同様に、第二ブロック体52と第三ブロック体53の間や、第三ブロック体53と第一ブロック体51の間にも空間P2、P3が形成されている。
空間P1〜P3は、物体が何も存在しない領域である。そのため、外周面S5に達し熱交換して昇温した冷却液は、空間P1〜P3に逃げることができる。そのため、外周面S5付近の昇温した冷却液は空間P1〜P3に移動し、後続の低温の冷却液が、昇温した冷却液と入れ替わって外周面S5に到達する。その結果、低温の冷却液が連続的に外周面S5に達して外周面S5を良好に冷却することができる。
冷却ジャケット50においても、大径のワークW5と小径のワークW6に対応して、各ブロック体51〜53を適切に配置することができる。
図5(b)に示す様に、小径のワークW6を便宜上三つの領域M2〜O2に分割する。各領域M2〜O2は、ワークW6の中心角120度の範囲を占めている。そして、ワークW6の外周面S6における各領域M2〜O2に対して、各ブロック体51〜53の噴射面58を対向させる。
図5(b)に示す様に、小径のワークW6を高周波焼入する場合、冷却ジャケット50の各ブロック体51〜53の遮蔽部材59を当該各ブロック体の噴射面58に沿ってスライド移動させ、領域R5の部分を遮蔽する。そのため、噴射面58の遮蔽されていない領域R6にある噴射孔58aから噴射された冷却液のみがワークW6に達することができるようになる。領域R6の幅(範囲)は、ワークW6の外周面S6における三つの領域M2〜O2のうちの一つの部分と一致している。すなわち、各ブロック体51〜53の噴射面58の領域R6から噴射された冷却液は、それぞれ対向する領域M2〜O2の外周面S6上に到達する。
また、ワークW6の外周面S6から噴射面58までの最短距離d2は、領域M2の端部に噴射される冷却液の速度がほとんど減衰しない長さに設定されている。換言すると、外周面S6の領域M2に噴射される全ての冷却液は、ほとんど速度減衰することなく外周面S6に到達する。同様に、ブロック体52、53から領域N2、O2に噴射される全ての冷却液が、ほとんど速度減衰することなく外周面S6に到達する。
各ブロック体51〜53から噴射された冷却液同士は、外周面S6に到達する前に交錯する(重なる)ことがない。
すなわち、第一ブロック体51から噴射された冷却液は、図5(b)に示す様に外周面S6の領域M2全体をカバーするが、領域M2に隣接する領域N2、O2には達しない。同様に、第二ブロック体52〜第三ブロック体53から噴射された冷却液は、それぞれ領域N2、O2全体をカバーするが、隣接する他の領域には達しない。
そのため、各ブロック体51〜53から噴射された冷却液同士は、ワークW6の外周面S6に到達する前に交錯することはなく、各ブロック体51〜53の噴射孔58aから噴射された冷却液は、噴射孔58aにおける初速をほとんど保った状態で外周面S6の全周囲に到達する。
本発明に係る冷却ジャケットは、ブロック体の数が偶数個であっても奇数個であってもよく、三個以上のブロック体があればよい。五個以上の場合には筐体に噴射面と連続する傾斜面を設け、使用するブロック体の数によって、噴射面と傾斜面の成す角度を選定し、当該角度とブロックの数との乗算が360度となるようにする。
次に、噴射面(噴射孔)を遮蔽する遮蔽部材を使用しない場合の実施形態について説明する。
図6(a)、図6(b)に示す冷却ジャケット60は、四つのブロック体61〜64を有しており、これら四つのブロック体61〜64が、ワークW1、W2(図1のワークW1、W2と同じワーク)の周囲に配置されている。各ブロック体61〜64は、同様の構造を有しており、ここではブロック体61の構造について説明し、その他のブロック体62〜64の重複する説明は省略する。
ブロック体61は、筐体65と仕切部材67を有している。
筐体65は、内部に内部空間65aを有する中空の部材である。また、筐体65の外形は四角柱状であり、一側面が噴射面66を構成している。噴射面66には、多数の噴射孔66aが設けられている。噴射孔66aはノズルとして機能する孔であり、筐体65の内外を連通させる孔である。
また、噴射面66とは別の一側面には、図示しない冷却液供給源から内部空間65aに冷却液を導く供給管69、70が接続されている。
さらに、筐体65における噴射面66と交差する一方の端面は開放されており、当該端面には壁面がなく開口部68が設けられている。すなわち、開口部68は、筐体65の内外を連通させている。換言すると、四角柱状の筐体65は五面が囲まれており、残りの一面が開放されている。
筐体65の内部空間65aには、仕切部材67が配置されている。仕切部材67は板状の部材であり、一面に操作部67aを備えている。操作部67aは、開口部68から筐体65の外部に突出する部位である。この操作部67aを操作することにより、仕切部材67は、内部空間65a内をスライド移動することができると共に、開口部68と交差する各側面に密着している。
すなわち、仕切部材67の周縁部分には液密を保つことができる液密保持部材67bが設けられている。液密保持部材67bは弾性変形可能であり、筐体65の内壁に密着する。その結果、内部空間65a内には、仕切部材67で閉鎖された開口部閉鎖空間71が形成される。仕切部材67は、開口部閉鎖空間71内に供給された冷却液が、開口部68から筐体65の外部に流出するのを防止することができる。
このような構造を有するブロック体61〜64が、図6(a)に示す様に、大径のワークW1(図1(a)と同じワーク)の周囲に配置されている。すなわち、各ブロック体61〜64の噴射面66がワークW1側に配置されており、噴射面66がワークW1と対向している。図6(a)に示す状態では、仕切部材67は開口部68付近に位置しており、冷却ジャケット60(ブロック体61〜64)は、噴射面66に設けられた全ての噴射孔66aから冷却液を噴射可能な状態になっている。
各ブロック体61〜64の噴射面66からワークW1の外周面S1までの最短距離は、図1(a)に示す最短距離d1と同じに設定されている。すなわち、図6(a)は、図1(a)に示すワークW1の周囲に配置された冷却ジャケット10の各ブロック体1〜4を、冷却ジャケット60の各ブロック体61〜64に置き換えた状態を示している。
図6(a)に示す状態では、開口部閉鎖空間71に供給管69、70から冷却液が供給され、噴射面66に設けられた全ての噴射孔66aから冷却液が噴射される。そして、第一ブロック体61から噴射された冷却液は、ワークW1の外周面S1における領域A1の全体に達し、同様に、第二ブロック体62〜第四ブロック体64から噴射された冷却液は、それぞれ領域A2〜A4に達する。各ブロック体61〜64から噴射された冷却液同士は、外周面S1に達する前に交錯することはない。
すなわち、ブロック体61から噴射された冷却液は、領域A1と隣接する領域B1、D1には達しない。ブロック体62〜64から噴射された各冷却液も同様である。そのため、各ブロック体61〜64から噴射された冷却液同士が、ワークW1の外周面S1に達する前に交錯(重なる)ことがない。
また、噴射面66(噴射孔66a)から噴射された冷却液は、ほとんど減衰することなく外周面S1に到達し、外周面S1上の昇温した冷却液と、後続の低温の冷却液が連続的に入れ替わり、ワークW1は良好に冷却される。
次に、冷却ジャケット60で小径のワークW2を冷却する場合について説明する。
図6(b)は、図1(b)に示すワークW2の周囲に配置された冷却ジャケット10の各ブロック体1〜4を、冷却ジャケット60の各ブロック体61〜64に置き換えた状態を示している。
図6(b)に示す状態では、各ブロック体61〜64の仕切部材67が内部空間65a内に進入し、開口部閉鎖空間71は図6(a)に示す状態よりも狭くなっている。すなわち、内部空間65aは、冷却液が供給される領域と冷却液が供給されない領域に仕切られている。換言すると、内部空間65aは、仕切部材67によって、冷却液が充満する領域と冷却液が充満しない領域に仕切られている。図6(b)では、仕切部材67は供給管70を通過した位置にあり、供給管70からの冷却液の供給は停止され、供給管69のみから開口部閉鎖空間71内に冷却液が供給され、開口部閉鎖空間71に冷却液が充満する。
そして、開口部閉鎖空間71にある噴射孔66aからワークW2の外周面S2に向けて冷却液が噴射されている。すなわち、図6(b)に示す各ブロック体61〜64では、図6(a)に示す状態から冷却液の噴射範囲が狭まる様に変更されている。
第一ブロック体61から噴射された冷却液は、ワークW2の外周面S2における領域A2の全体に渡って供給されており、同様に、第二ブロック体62〜第四ブロック体64から噴射された冷却液は、それぞれ領域B2〜D2に供給されている。
各ブロック体61〜64から噴射された冷却液は、外周面S2に達する前に交錯する(重なる)ことはなく、噴射孔66aから噴射された初速がほとんど減衰することなく外周面S2の全周囲に到達し、外周面S2の全範囲がカバーされている。そのため、ワークW2の冷却効果が高い。
内部空間65a内における仕切部材67の進入位置は、ワークの大きさに応じて任意に設定することができる。すなわち、内部空間65aにおける仕切部材67の位置は、熱処理対象が直径の大きいワークであるほど、開口部閉鎖空間71に連通する噴射孔66aが多くなる様に設定され、熱処理対象が直径の小さいワークであるほど、開口部閉鎖空間71に連通する噴射孔66aが少なくなる様に設定される。
また、仕切部材67を移動させるために駆動源を設けてもよいが、手動で移動させるようにしてもよい。
次に、噴射面(噴射孔)を遮蔽する遮蔽部材を使用しない場合における、図6とは別の実施形態について説明する。
図7(a)、図7(b)に示す冷却ジャケット72は、四つのブロック体73〜76を有しており、これら四つのブロック体73〜76が、ワークW1、W2(図1のワークW1、W2と同じワーク)の周囲に配置されている。各ブロック体73〜76は、同様の構造を有しており、ここではブロック体73の構造について説明し、その他のブロック体74〜76の重複する説明は省略する。
第一ブロック体73は、筐体77と仕切部材78を有している。
筐体77は、内部に冷却液供給空間79(内部空間)を有する中空の部材である。また、筐体77の外形は四角柱状であり、一側面が噴射面98を構成している。噴射面98には、多数の噴射孔98aが設けられている。噴射孔98aはノズルとして機能する孔であり、筐体77の内外を連通させる孔である。
また、噴射面98とは別の一側面には、図示しない冷却液供給源から内部空間79に冷却液を導く供給管48、49が接続されている。
さらに、筐体77にはスリット77aと凹部77bとが設けられている。スリット77aは、供給管48、49が設けられた壁面に形成されている。また、凹部77bは、三つの壁面(図7(a)、図7(b)では、そのうちの一つの壁面のみを描写)に設けられており、各壁面に設けられた凹部77bは略コの字形に連続している。各壁面に設けられた凹部77bとスリット77aは、同一面内に配置されている。
図7(a)に示す様に、筐体77のスリット77aには、仕切部材78が配置されている。仕切部材78は板状の部材である。仕切部材78は、内部空間79内をスライド移動して前述の三つの壁面に設けられた凹部77bと係合することができる。その際、仕切部材78とスリット77aの間、及び仕切部材78と各凹部77bの間は液密が保たれている。
そして仕切部材78は、図7(b)に示す様に、内部空間79を二つの領域79a、79bに仕切ることができる。領域79aは、冷却液供給空間79aを構成している。
このような構造を有するブロック体73〜76が、図7(a)に示す様に、大径のワークW1(図1(a)と同じワーク)の周囲に配置されている。すなわち、各ブロック体73〜76の噴射面98がワークW1側に配置されており、噴射面98がワークW1と対向している。図7(a)に示す状態では、冷却ジャケット72(ブロック体73〜76)には、供給管48、49を介して冷却液が供給され、噴射面98に設けられた全ての噴射孔98aから冷却液を噴射可能な状態になっている。
各ブロック体73〜76の噴射面98からワークW1の外周面S1までの最短距離は、図1(a)に示す最短距離d1と同じに設定されている。すなわち、図7(a)は、図1(a)に示すワークW1の周囲に配置された冷却ジャケット10の各ブロック体1〜4を、冷却ジャケット72の各ブロック体73〜76に置き換えた状態を示している。
図7(a)に示す状態では、内部空間79(冷却液供給空間)に供給管48、49から冷却液が供給され、噴射面98に設けられた全ての噴射孔98aから冷却液が噴射される。そして、第一ブロック体73から噴射された冷却液は、ワークW1の外周面S1における領域A1の全体に達し、同様に、第二ブロック体74〜第四ブロック体76から噴射された冷却液は、それぞれ領域A2〜A4に達する。各ブロック体73〜76から噴射された冷却液同士は、外周面S1に達する前に交錯することはない。
すなわち、第一ブロック体73から噴射された冷却液は、領域A1と隣接する領域B1、D1には達しない。ブロック体74〜76から噴射された各冷却液も同様である。そのため、各ブロック体73〜76から噴射された冷却液同士が、ワークW1の外周面S1に達する前に交錯(重なる)ことがない。
また、噴射面98(噴射孔98a)から噴射された冷却液は、ほとんど減衰することなく外周面S1に到達し、外周面S1上の昇温した冷却液と、後続の低温の冷却液が連続的に入れ替わり、ワークW1は良好に冷却される。
次に、冷却ジャケット72で小径のワークW2を冷却する場合について説明する。
図7(b)は、図1(b)に示すワークW2の周囲に配置された冷却ジャケット10の各ブロック体1〜4を、冷却ジャケット72の各ブロック体73〜76に置き換えた状態を示している。
図7(b)に示す状態では、各ブロック体73〜76の仕切部材78が内部空間79内に進入し、内部空間79は、冷却液が供給される領域(冷却液供給空間79a)と冷却液が供給されない領域79bに仕切られている。換言すると、内部空間79は、仕切部材78によって、冷却液が充満する領域79aと冷却液が充満しない領域79bに仕切られている。図7(b)では、供給管49からの冷却液の供給は停止され、供給管48のみから冷却液供給空間79a内に冷却液が供給され、冷却液供給空間79aに冷却液が充満する。すなわち、図7(a)に示す状態では、各ブロック体73〜76の内部空間79全体が冷却液供給空間79となり、図7(b)に示す状態では、各ブロック体73〜76の内部空間79のうちの、領域79aのみが冷却液供給空間79aとなる。
そして、冷却液供給空間79aと連通する噴射孔98aからワークW2の外周面S2に向けて冷却液が噴射されている。すなわち、図7(b)に示す各ブロック体73〜76では、図7(a)に示す状態から冷却液の噴射範囲が狭まる様に変更されている。
第一ブロック体73から噴射された冷却液は、ワークW2の外周面S2における領域A2の全体に渡って供給されており、同様に、第二ブロック体74〜第四ブロック体76から噴射された冷却液は、それぞれ領域B2〜D2に供給されている。
各ブロック体73〜76から噴射された冷却液は、外周面S2に達する前に交錯する(重なる)ことはなく、噴射孔98aから噴射された初速がほとんど減衰することなく外周面S2の全周囲に到達し、外周面S2の全範囲がカバーされている。そのため、ワークW2の冷却効果が高い。
各ブロック体73〜76の筐体77における仕切部材78(スリット77a、凹部77b)を設ける位置は任意である。すなわち、図7(b)に示す冷却液供給空間79aが広がる様に、又は狭まる様に仕切部材78(スリット77a、凹部77b)を任意の位置に設けることができる。
すなわち、内部空間79における仕切部材78の設置位置は、熱処理対象が直径の大きいワークであるほど、冷却液供給空間79aに連通する噴射孔98aが多くなる様に設定され、熱処理対象が直径の小さいワークであるほど、冷却液供給空間79aに連通する噴射孔98aが少なくなる様に設定される。
また、仕切部材78を移動させるために駆動源を設けてもよいが、手動で移動させるようにしてもよい。
以上説明した冷却ジャケット10、30、50、60、72は、冷却液槽(図示せず)に貯留された冷却液の中でも使用することができる。すなわち、ワークW1〜W6が冷却液槽に貯留された冷却液中に浸漬しており、冷却ジャケット10、30、50、60、72は、このワークに対して冷却液を噴射供給することもできる。
1〜4 第一ブロック体〜第四ブロック体(中空のブロック体)
6、37、58、66 噴射面(噴射部)
6a、37a、58a、66a、98a 噴射面に設けられた噴射孔
10、30、50、60、72 冷却ジャケット
9、38、59 遮蔽部材
25 加熱コイル
26 高周波焼入装置
31〜36 第一ブロック体〜第六ブロック体
51〜53 第一ブロック体〜第三ブロック体
61〜64 第一ブロック体〜第四ブロック体
67、78 仕切部材
W1〜W6 ワーク
S1〜S6 ワークの外周面

Claims (4)

  1. 誘導加熱されて昇温したワークの外周面に冷却液を噴射供給する高周波焼入装置の冷却ジャケットであって、
    ワークの周囲に配置される三以上の複数の中空のブロック体を有し、
    前記各ブロック体は、内部の冷却液を噴射する噴射孔が設けられた噴射部を有し、
    各ブロック体の噴射部から噴射される冷却液の噴射範囲が、互いに重なることなくワークの外周面の全周囲をカバーしており、
    ワークの大きさに応じて、各ブロック体の噴射部から噴射される冷却液の噴射範囲を変更できることを特徴とする高周波焼入装置の冷却ジャケット。
  2. 噴射部の噴射孔の一部を遮蔽する遮蔽部材を有することを特徴とする請求項1に記載の高周波焼入装置の冷却ジャケット。
  3. 前記各ブロック体の内部に仕切部材が設けられており、
    ブロック体の内部が、前記仕切部材によって、冷却液が供給される領域と冷却液が供給されない領域に仕切られていることを特徴とする請求項1に記載の高周波焼入装置の冷却ジャケット。
  4. 冷却液槽に貯留された冷却液中でワークに冷却液を噴射供給することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の高周波焼入装置の冷却ジャケット。
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