JP2019183034A5 - - Google Patents
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Description
本発明は、次の態様を含む。
項1.
1個以上の置換基で置換されたポリ(ヒドロカルビルアミン)であって、当該置換基のうち少なくとも1個は、当該ポリ(ヒドロカルビルアミン)のアミン窒素上に置換された、
式:−Ray:
[式中、
Rayは、1個以上の置換基(当該置換基のうちの少なくとも1個は、1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基である)を有していてもよいヒドロキシエチル基を表す。]
で表される置換基である、ポリ(ヒドロカルビルアミン)誘導体
を含有する、
撥液剤。
項2.
前記ポリ(ヒドロカルビルアミン)誘導体が、
1個以上の置換基で置換されたポリエチレンイミンであって、当該置換基のうち少なくとも1個は、当該ポリエチレンイミンのアミン窒素上に置換された、
式:−Ray:
[式中、
Rayは、1個以上の置換基(当該置換基のうちの少なくとも1個は、1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基である)を有していてもよいヒドロキシエチル基を表す。]
で表される置換基である、ポリエチレンイミン誘導体
である、
項1に記載の撥液剤。
項3.
前記ポリ(ヒドロカルビルアミン)誘導体が、分枝鎖状、又は環状、或いはこれらの組合せの構造を有する、項1又は2に記載の撥液剤。
項4.
Rayは、1個以上の置換基(当該置換基のうち少なくとも1個は、Rfaである。Rfaは、1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基である。)を有していてもよい2−ヒドロキシエチル基である、項1〜3のいずれか一項に記載の撥液剤。
項5.
前記ポリ(ヒドロカルビルアミン)誘導体が、
式(U1):
−鎖状炭化水素−N(−Ray)− (U1)
[式中の記号は前記と同意義を表す。]
で表される構成単位を1個以上有するポリ(ヒドロカルビルアミン)誘導体である、
項1〜4のいずれか一項に記載の撥液剤。
項6.
前記ポリ(ヒドロカルビルアミン)誘導体が、
ne個の末端基E、
np個の構成単位Gp、
nqf個の構成単位Gqf、及び
nr個の構成単位Grを含み;
構成単位Gpは、各出現において同一又は異なって、
式(Up1):
−CH2CH2−NH− (Up1)
で表される構成単位であり、
構成単位Gqfは、各出現において同一又は異なって、
式(Uq1):
−CH2CH2−N(−Rqfy)− (Uq1)
[式中、
Rqfyは、1個以上の置換基(当該置換基のうち少なくとも1個は、1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基である)を有していてもよいヒドロキシエチル基を表す。]
で表される構成単位であり、
構成単位Grは、各出現において同一又は異なって、
式(Ur1):
−CH2CH2−N(−Rot)− (Ur1)
[式中、
Rotは、Rqfyとは異なる置換基を表す。]
で表される構成単位であり;
neは、0〜50000の範囲内の整数であり、
npは、0〜50000の範囲内の整数であり、
nqfは、0〜50000の範囲内の整数であり、
nrは、0〜50000の範囲内の整数であり、
np及びnqfの合計は、100以上の整数であり、
nqf/(np+nqf)の比は、0.02〜100%の範囲内であり、
前記構成単位Gp、Gqf、及びGrの結合法は、それぞれ任意の型であり、且つ
前記構成単位Gp、Gqf、及びGrは、主鎖を構成しない部分によって他の構成単位と連結していてもよい。]
で表される重合体である、
項1〜5のいずれかに記載の撥液剤。
項7.
Rqfyは、1個以上の置換基(当該置換基のうち少なくとも1個は、1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいフルオロアルキル基である)を有していてもよいヒドロキシエチル基である項6に記載の撥液剤。
項8.
表面処理用である、項1〜7のいずれか一項に記載の撥液剤。
項9.
物品表面への撥液性の付与用である、項1〜8のいずれか一項に記載の撥液剤。
項10.
項1〜9のいずれか一項に記載の撥液剤を含有する、撥液膜。
項11.
項10に記載の撥液膜の製造方法であって、
1)物品表面上に、ポリ(ヒドロカルビルアミン)を含有する液体を塗工する工程、及び
2)更にその上に、1個以上の置換基(当該置換基のうちの少なくとも1個は、1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基である)を有していてもよいオキシランを含有する液体を塗工し、及びこれらの少なくとも一部を反応させることにより、項10に記載の撥液膜を形成させる工程
を含む製造方法。
項12.
項10に記載の撥液膜の製造方法であって、
ポリ(ヒドロカルビルアミン)、及び
1個以上の置換基(当該置換基のうちの少なくとも1個は、1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基である)を有していてもよいオキシラン
を含有する液体を
物品表面上に塗工し、及びこれらの少なくとも一部を反応させることにより、項10に記載の撥液膜を形成させることを含む製造方法。
項13.
項10に記載の撥液膜を備える物品。
項14.
項10に記載の撥液膜を備える物品の製造方法であって、
ポリ(ヒドロカルビルアミン)、及び
1個以上の置換基(当該置換基のうちの少なくとも1個は、1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基である)を有していてもよいオキシラン
を含有する液体を
物品表面上に塗工し、及びこれらの少なくとも一部を反応させることにより、項10に記載の撥液膜を形成させることを含む製造方法。
項15.
1個以上の置換基で置換されたポリエチレンイミンであって、当該置換基のうち少なくとも1個は、当該ポリエチレンイミンのアミン窒素上に置換された、
式:−C2R4OH
[式中、
Rは、各出現において、同一又は異なって、水素原子、又は置換基を表す。
但し、4個のRのうちの少なくとも1個は、
(1)1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいフルオロアルキル基、
(2)1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は
(3)1個以上の置換基を有していてもよいフルオロアリール基である。]
で表される置換基である、ポリエチレンイミン誘導体。
項16.
項15に記載のポリエチレンイミン誘導体を含有する撥液剤。
項17.
1)ポリエチレンイミン;及び
2)1個以上の置換基(当該置換基のうちの少なくとも1個は、1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基である)を有していてもよいオキシランを含有する
を含む撥液剤キット。
項1.
1個以上の置換基で置換されたポリ(ヒドロカルビルアミン)であって、当該置換基のうち少なくとも1個は、当該ポリ(ヒドロカルビルアミン)のアミン窒素上に置換された、
式:−Ray:
[式中、
Rayは、1個以上の置換基(当該置換基のうちの少なくとも1個は、1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基である)を有していてもよいヒドロキシエチル基を表す。]
で表される置換基である、ポリ(ヒドロカルビルアミン)誘導体
を含有する、
撥液剤。
項2.
前記ポリ(ヒドロカルビルアミン)誘導体が、
1個以上の置換基で置換されたポリエチレンイミンであって、当該置換基のうち少なくとも1個は、当該ポリエチレンイミンのアミン窒素上に置換された、
式:−Ray:
[式中、
Rayは、1個以上の置換基(当該置換基のうちの少なくとも1個は、1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基である)を有していてもよいヒドロキシエチル基を表す。]
で表される置換基である、ポリエチレンイミン誘導体
である、
項1に記載の撥液剤。
項3.
前記ポリ(ヒドロカルビルアミン)誘導体が、分枝鎖状、又は環状、或いはこれらの組合せの構造を有する、項1又は2に記載の撥液剤。
項4.
Rayは、1個以上の置換基(当該置換基のうち少なくとも1個は、Rfaである。Rfaは、1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基である。)を有していてもよい2−ヒドロキシエチル基である、項1〜3のいずれか一項に記載の撥液剤。
項5.
前記ポリ(ヒドロカルビルアミン)誘導体が、
式(U1):
−鎖状炭化水素−N(−Ray)− (U1)
[式中の記号は前記と同意義を表す。]
で表される構成単位を1個以上有するポリ(ヒドロカルビルアミン)誘導体である、
項1〜4のいずれか一項に記載の撥液剤。
項6.
前記ポリ(ヒドロカルビルアミン)誘導体が、
ne個の末端基E、
np個の構成単位Gp、
nqf個の構成単位Gqf、及び
nr個の構成単位Grを含み;
構成単位Gpは、各出現において同一又は異なって、
式(Up1):
−CH2CH2−NH− (Up1)
で表される構成単位であり、
構成単位Gqfは、各出現において同一又は異なって、
式(Uq1):
−CH2CH2−N(−Rqfy)− (Uq1)
[式中、
Rqfyは、1個以上の置換基(当該置換基のうち少なくとも1個は、1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基である)を有していてもよいヒドロキシエチル基を表す。]
で表される構成単位であり、
構成単位Grは、各出現において同一又は異なって、
式(Ur1):
−CH2CH2−N(−Rot)− (Ur1)
[式中、
Rotは、Rqfyとは異なる置換基を表す。]
で表される構成単位であり;
neは、0〜50000の範囲内の整数であり、
npは、0〜50000の範囲内の整数であり、
nqfは、0〜50000の範囲内の整数であり、
nrは、0〜50000の範囲内の整数であり、
np及びnqfの合計は、100以上の整数であり、
nqf/(np+nqf)の比は、0.02〜100%の範囲内であり、
前記構成単位Gp、Gqf、及びGrの結合法は、それぞれ任意の型であり、且つ
前記構成単位Gp、Gqf、及びGrは、主鎖を構成しない部分によって他の構成単位と連結していてもよい。]
で表される重合体である、
項1〜5のいずれかに記載の撥液剤。
項7.
Rqfyは、1個以上の置換基(当該置換基のうち少なくとも1個は、1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいフルオロアルキル基である)を有していてもよいヒドロキシエチル基である項6に記載の撥液剤。
項8.
表面処理用である、項1〜7のいずれか一項に記載の撥液剤。
項9.
物品表面への撥液性の付与用である、項1〜8のいずれか一項に記載の撥液剤。
項10.
項1〜9のいずれか一項に記載の撥液剤を含有する、撥液膜。
項11.
項10に記載の撥液膜の製造方法であって、
1)物品表面上に、ポリ(ヒドロカルビルアミン)を含有する液体を塗工する工程、及び
2)更にその上に、1個以上の置換基(当該置換基のうちの少なくとも1個は、1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基である)を有していてもよいオキシランを含有する液体を塗工し、及びこれらの少なくとも一部を反応させることにより、項10に記載の撥液膜を形成させる工程
を含む製造方法。
項12.
項10に記載の撥液膜の製造方法であって、
ポリ(ヒドロカルビルアミン)、及び
1個以上の置換基(当該置換基のうちの少なくとも1個は、1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基である)を有していてもよいオキシラン
を含有する液体を
物品表面上に塗工し、及びこれらの少なくとも一部を反応させることにより、項10に記載の撥液膜を形成させることを含む製造方法。
項13.
項10に記載の撥液膜を備える物品。
項14.
項10に記載の撥液膜を備える物品の製造方法であって、
ポリ(ヒドロカルビルアミン)、及び
1個以上の置換基(当該置換基のうちの少なくとも1個は、1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基である)を有していてもよいオキシラン
を含有する液体を
物品表面上に塗工し、及びこれらの少なくとも一部を反応させることにより、項10に記載の撥液膜を形成させることを含む製造方法。
項15.
1個以上の置換基で置換されたポリエチレンイミンであって、当該置換基のうち少なくとも1個は、当該ポリエチレンイミンのアミン窒素上に置換された、
式:−C2R4OH
[式中、
Rは、各出現において、同一又は異なって、水素原子、又は置換基を表す。
但し、4個のRのうちの少なくとも1個は、
(1)1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいフルオロアルキル基、
(2)1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は
(3)1個以上の置換基を有していてもよいフルオロアリール基である。]
で表される置換基である、ポリエチレンイミン誘導体。
項16.
項15に記載のポリエチレンイミン誘導体を含有する撥液剤。
項17.
1)ポリエチレンイミン;及び
2)1個以上の置換基(当該置換基のうちの少なくとも1個は、1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基である)を有していてもよいオキシランを含有する
を含む撥液剤キット。
当業者が通常理解する通り、接尾語「パーハロゲノ」は全ての水素原子がハロ基に置換されていることを意味する。
当業者が通常理解する通り、接尾語「パーフルオロ」は全ての水素原子がフルオロ基に置換されていることを意味する。
当業者が通常理解する通り、接尾語「パーフルオロ」は全ての水素原子がフルオロ基に置換されていることを意味する。
当該ポリエチレンイミン誘導体の好適な例は、
1個以上の置換基で置換されたポリエチレンイミンであって、当該置換基のうち少なくとも1個は、当該ポリエチレンイミンのアミン窒素上に置換された、
式:−C2R4OH
[式中、
Rは、各出現において、同一又は異なって、水素原子、又は置換基を表す。
但し、4個のRのうちの少なくとも1個は、
(1)1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいフルオロアルキル基、
(2)1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は
(3)1個以上の置換基を有していてもよいフルオロアリール基
である。]
で表される置換基である、ポリエチレンイミン誘導体
を包含する。
1個以上の置換基で置換されたポリエチレンイミンであって、当該置換基のうち少なくとも1個は、当該ポリエチレンイミンのアミン窒素上に置換された、
式:−C2R4OH
[式中、
Rは、各出現において、同一又は異なって、水素原子、又は置換基を表す。
但し、4個のRのうちの少なくとも1個は、
(1)1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいフルオロアルキル基、
(2)1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は
(3)1個以上の置換基を有していてもよいフルオロアリール基
である。]
で表される置換基である、ポリエチレンイミン誘導体
を包含する。
構成単位Gqfは、各出現において同一又は異なって、
式(Uq1):
−CH2CH2−N(−Rqfy)− (Uq1)
[式中、
Rqfyは、1個以上の置換基(当該置換基のうち少なくとも1個は、1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基である)を有していてもよいヒドロキシエチル基を表す。]
で表される構成単位である。
好ましくは、Rqfyは、1個以上の置換基
[当該置換基のうち少なくとも1個は、
(1)1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいフルオロアルキル基、
(2)1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は
(3)1個以上の置換基を有していてもよいフルオロアリール基である。]
を、有していてもよいヒドロキシエチル基
である。
より好ましくは、Rqfyは、1個以上の置換基(当該置換基のうち少なくとも1個は、パーフルオロアルキル基である)を有していてもよいヒドロキシエチル基である。
式(Uq1):
−CH2CH2−N(−Rqfy)− (Uq1)
[式中、
Rqfyは、1個以上の置換基(当該置換基のうち少なくとも1個は、1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基である)を有していてもよいヒドロキシエチル基を表す。]
で表される構成単位である。
好ましくは、Rqfyは、1個以上の置換基
[当該置換基のうち少なくとも1個は、
(1)1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいフルオロアルキル基、
(2)1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は
(3)1個以上の置換基を有していてもよいフルオロアリール基である。]
を、有していてもよいヒドロキシエチル基
である。
より好ましくは、Rqfyは、1個以上の置換基(当該置換基のうち少なくとも1個は、パーフルオロアルキル基である)を有していてもよいヒドロキシエチル基である。
8.ポリエチレンイミン誘導体
本発明の撥液剤が含有するポリエチレンイミン誘導体のうち、
1個以上の置換基で置換されたポリエチレンイミンであって、当該置換基のうち少なくとも1個は、当該ポリエチレンイミンのアミン窒素上に置換された、
式:−Rfy
[式中、
Rfyは、
1個以上の置換基
(当該置換基のうちの少なくとも1個は、
(1)1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいフルオロアルキル基、
(2)1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は
(3)1個以上の置換基を有していてもよいフルオロアリール基である)
を有していてもよいヒドロキシエチル基を表す。]
で表される置換基である、ポリエチレンイミン誘導体
は、新規化合物である。
本発明は、当該新規化合物もまた提供する。
本発明の撥液剤が含有するポリエチレンイミン誘導体のうち、
1個以上の置換基で置換されたポリエチレンイミンであって、当該置換基のうち少なくとも1個は、当該ポリエチレンイミンのアミン窒素上に置換された、
式:−Rfy
[式中、
Rfyは、
1個以上の置換基
(当該置換基のうちの少なくとも1個は、
(1)1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいフルオロアルキル基、
(2)1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は
(3)1個以上の置換基を有していてもよいフルオロアリール基である)
を有していてもよいヒドロキシエチル基を表す。]
で表される置換基である、ポリエチレンイミン誘導体
は、新規化合物である。
本発明は、当該新規化合物もまた提供する。
Claims (17)
- 1個以上の置換基で置換されたポリ(ヒドロカルビルアミン)であって、当該置換基のうち少なくとも1個は、当該ポリ(ヒドロカルビルアミン)のアミン窒素上に置換された、式:−Ray:
[式中、
Rayは、1個以上の置換基(当該置換基のうちの少なくとも1個は、1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基である)を有していてもよいヒドロキシエチル基を表す。]
で表される置換基である、ポリ(ヒドロカルビルアミン)誘導体
を含有する、
撥液剤。 - 前記ポリ(ヒドロカルビルアミン)誘導体が、
1個以上の置換基で置換されたポリエチレンイミンであって、当該置換基のうち少なくとも1個は、当該ポリエチレンイミンのアミン窒素上に置換された、
式:−Ray:
[式中、
Rayは、1個以上の置換基(当該置換基のうちの少なくとも1個は、1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基である)を有していてもよいヒドロキシエチル基を表す。]
で表される置換基である、ポリエチレンイミン誘導体
である、
請求項1に記載の撥液剤。 - 前記ポリ(ヒドロカルビルアミン)誘導体が、直鎖状、分枝鎖状、又は環状、或いはこれらの組合せの構造を有する、請求項1又は2に記載の撥液剤。
- Rayは、1個以上の置換基(当該置換基のうち少なくとも1個は、Rfaである。Rfaは、1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基である。)を有していてもよい2−ヒドロキシエチル基である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の撥液剤。
- 前記ポリ(ヒドロカルビルアミン)誘導体が、
式(U1):
−鎖状炭化水素−N(−Ray)− (U1)
[式中の記号は前記と同意義を表す。]
で表される構成単位を1個以上有するポリ(ヒドロカルビルアミン)誘導体である、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の撥液剤。 - 前記ポリ(ヒドロカルビルアミン)誘導体が、
ne個の末端基E、
np個の構成単位Gp、
nqf個の構成単位Gqf、及び
nr個の構成単位Grを含み;
構成単位Gpは、各出現において同一又は異なって、
式(Up1):
−CH2CH2−NH− (Up1)
で表される構成単位であり、
構成単位Gqfは、各出現において同一又は異なって、
式(Uq1):
−CH2CH2−N(−Rqfy)− (Uq1)
[式中、
Rqfyは、1個以上の置換基(当該置換基のうち少なくとも1個は、1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基である)を有していてもよいヒドロキシエチル基を表す。]
で表される構成単位であり、
構成単位Grは、各出現において同一又は異なって、
式(Ur1):
−CH2CH2−N(−Rot)− (Ur1)
[式中、
Rotは、Rqfyとは異なる置換基を表す。]
で表される構成単位であり;
neは、0〜50000の範囲内の整数であり、
npは、0〜50000の範囲内の整数であり、
nqfは、0〜50000の範囲内の整数であり、
nrは、0〜50000の範囲内の整数であり、
np及びnqfの合計は、100以上の整数であり、
nqf/(np+nqf)の比は、0.02〜100%の範囲内であり、
前記構成単位Gp、Gqf、及びGrの結合法は、それぞれ任意の型であり、且つ
前記構成単位Gp、Gqf、及びGrは、主鎖を構成しない部分によって他の構成単位と連結していてもよい。]
で表される重合体である、
請求項1〜5のいずれかに記載の撥液剤。 - Rqfyは、1個以上の置換基(当該置換基のうち少なくとも1個は、1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいフルオロアルキル基又は1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基)を有していてもよいヒドロキシエチル基である請求項6に記載の撥液剤。
- 表面処理用である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の撥液剤。
- 物品表面への撥液性の付与用である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の撥液剤。
- 請求項1〜9のいずれか一項に記載の撥液剤を含有する、撥液膜。
- 請求項10に記載の撥液膜の製造方法であって、
1)物品表面上に、ポリ(ヒドロカルビルアミン)を含有する液体を塗工する工程、及び2)更にその上に、1個以上の置換基(当該置換基のうちの少なくとも1個は、1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基である)を有していてもよいオキシランを含有する液体を塗工し、及びこれらの少なくとも一部を反応させることにより、請求項10に記載の撥液膜を形成させる工程
を含む製造方法。 - 請求項10に記載の撥液膜の製造方法であって、
ポリ(ヒドロカルビルアミン)、及び
1個以上の置換基(当該置換基のうちの少なくとも1個は、1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基である)を有していてもよいオキシラン
を含有する液体を
物品表面上に塗工し、及びこれらの少なくとも一部を反応させることにより、請求項10に記載の撥液膜を形成させることを含む製造方法。 - 請求項10に記載の撥液膜を備える物品。
- 請求項10に記載の撥液膜を備える物品の製造方法であって、
ポリ(ヒドロカルビルアミン)、及び
1個以上の置換基(当該置換基のうちの少なくとも1個は、1個以上の置換基を有していてもよいアルキル基である)を有していてもよいオキシラン
を含有する液体を
物品表面上に塗工し、及びこれらの少なくとも一部を反応させることにより、請求項10に記載の撥液膜を形成させることを含む製造方法。 - 1個以上の置換基で置換されたポリエチレンイミンであって、
当該置換基のうち少なくとも1個は、当該ポリエチレンイミンのアミン窒素上に置換された、
式:−C2R4OH
[式中、
Rは、各出現において、同一又は異なって、水素原子、又は置換基を表す。
但し、4個のRのうちの少なくとも1個は、
(1)1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいフルオロアルキル基、
(2)1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は
(3)1個以上の置換基を有していてもよいフルオロアリール基である。]
で表される置換基
である、ポリエチレンイミン誘導体。 - 請求項15に記載のポリエチレンイミン誘導体を含有する撥液剤。
- 1)ポリエチレンイミン;及び
2)1個以上の置換基(当該置換基のうちの少なくとも1個は、1個以上の置換基を有していてもよく、且つ1個以上の−O−部が挿入されていてもよいアルキル基、又は1個以上の置換基を有していてもよいアリール基である)を有していてもよいオキシランを含有する
を含む撥液剤キット。
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