JP2019182927A - ポリアミック酸およびその製造方法、ならびにイミド結合を有する重合体 - Google Patents
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- Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
Abstract
【課題】ポリイミド樹脂の前駆体として有用な、安定性のポリアミック酸およびその製造方法、ならびにイミド結合を有する重合体を提供すること。【解決手段】 一般式(1)で表される末端ウレア結合を有するポリアミック酸。【化1】[一般式(1)中、Xは四価の有機基であり、Yは、二価の有機基であり、nは1〜100の整数である。R1とR2とはそれぞれ独立して炭素数1〜100の一価の有機基である(アクリロイル基を有する有機基は除く)。]【選択図】 なし
Description
本発明は、高い耐熱性を備えた膜等を形成する電子材料として有用な、高耐熱コーティング剤用バインダーや高耐熱添加剤として用いられる、ポリアミック酸およびその製造方法、ならびにイミド結合を有する重合体に関する。
ポリイミド樹脂は、高分子フィルムとしては高い耐熱性を備えているため、液晶表示素子や半導体の保護材料や絶縁材料等として用いられる。
ポリイミド樹脂に関して、例えば、特許文献1には、透明性、耐熱性及び機械特性が良好な特定の構造単位を含む新規なポリイミドおよびポリイミドの製造方法が開示されている。また、特許文献2には、溶媒溶解性のポリイソイミド樹脂の溶液をフィルム状に成形した後、溶液を蒸発除去してポリイソイミドを熱転位させることにより、比較的低温での加熱工程によって得られるポリイミドフィルムが開示されている。
ポリイミド樹脂に関して、例えば、特許文献1には、透明性、耐熱性及び機械特性が良好な特定の構造単位を含む新規なポリイミドおよびポリイミドの製造方法が開示されている。また、特許文献2には、溶媒溶解性のポリイソイミド樹脂の溶液をフィルム状に成形した後、溶液を蒸発除去してポリイソイミドを熱転位させることにより、比較的低温での加熱工程によって得られるポリイミドフィルムが開示されている。
ポリイミド樹脂は、一般に溶剤(溶媒)への溶解性が低いことから、フィルムなど所定形状の成形品とされる前に、ポリイミド樹脂の前駆体によって所定形状が形成される。例えば、ポリイミド樹脂の前駆体であるポリアミック酸樹脂の溶液を塗布して膜を形成し、溶媒を除去した後にイミド化することにより、ポリイミド樹脂の成形品が製造される。しかし、ポリアミック酸樹脂の溶液には、保存安定性が悪いという問題がある。
本発明の目的は、ポリイミド樹脂の前駆体として有用な、安定性の良いポリアミック酸およびその製造方法、ならびにイミド結合を有する重合体を提供することにある。
本発明の目的は、ポリイミド樹脂の前駆体として有用な、安定性の良いポリアミック酸およびその製造方法、ならびにイミド結合を有する重合体を提供することにある。
本発明は、末端を封止することでポリアミック酸の安定性が向上するという知見に基づいており、以下の構成を備えている。
〔1〕一般式(1)で表される末端ウレア結合を有するポリアミック酸。
[一般式(1)中、Xは四価の有機基であり、Yは二価の有機基であり、nは1〜100の整数である。R1とR2とはそれぞれ独立して炭素数1〜100の一価の有機基である(アクリロイル基を有する有機基は除く)。]
〔2〕一般式(1)中のXが、芳香環を1〜4個有するテトラカルボン酸二無水物および/または脂環式のテトラカルボン酸二無水物に由来する四価の有機基である、〔1〕に記載のポリアミック酸。
〔3〕一般式(1)中のYが、芳香環を1〜6個有するジアミン、炭素数1〜100の脂肪族または脂環式ジアミンに由来する二価の有機基である、〔1〕に記載のポリアミック酸。
〔4〕一般式(1)中において、Xに対してC=O結合が位置異性体構造を有することを特徴とする、〔1〕に記載の重合体。
〔3〕一般式(1)中のYが、芳香環を1〜6個有するジアミン、炭素数1〜100の脂肪族または脂環式ジアミンに由来する二価の有機基である、〔1〕に記載のポリアミック酸。
〔4〕一般式(1)中において、Xに対してC=O結合が位置異性体構造を有することを特徴とする、〔1〕に記載の重合体。
〔5〕〔1〕に記載のポリアミック酸を脱水縮合することにより生成されることを特徴とするイミド結合を有する重合体。
〔6〕モノイソシアネート、モノカルボン酸活性体、およびモノアミンを有する化合物からなる群のうちの一または二以上と、アミック酸重合体と、を反応させて、末端が封止された末端封止アミック酸重合体を生成する末端封止工程を含むことを特徴とする、〔1〕に記載の重合体の製造方法。
本発明のポリアミック酸は、種々の溶媒への溶解性および安定性が高いから、イミド樹脂の前駆体として有用である。また、本発明の重合体の製造方法によれば、本発明のポリアミック酸を安定的に製造することができる。
以下、本発明のポリアミック酸および当該ポリアミック酸の製造方法について説明する。
<ポリアミック酸>
本実施形態のポリアミック酸は一般式(1)で表される。
[一般式(1)中、Xは四価の有機基であり、Yは二価の有機基であり、nは1〜100の整数である。R1とR2とはそれぞれ独立して炭素数1〜100の一価の有機基である(アクリロイル基を有する有機基は除く)。]
本実施形態のポリアミック酸は一般式(1)で表される。
一般式(1)中のXは、四価の有機基であり、芳香環を1〜4個有するテトラカルボン酸二無水物および/または脂環式のテトラカルボン酸二無水物に由来する。「テトラカルボン酸二無水物に由来する」とは、原料として用いられたテトラカルボン酸二無水物の一部であることを意味する。
テトラカルボン酸二無水物は特に制限されないが、3,3',4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物、2,2’,3,3’−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物、2,3,3’,4’−ジフェニルエーテルテトラカルボン酸二無水物、2,2−[ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)]ヘキサフルオロプロパン二無水物およびエチレングリコールビス(アンヒドロトリメリテート)(商品名;TMEG−100、新日本理化(株)製)等の芳香族テトラカルボン酸二無水物;シクロブタンテトラカルボン酸二無水物、メチルシクロブタンテトラカルボン酸二無水物、シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物およびシクロヘキサンテトラカルボン酸二無水物等の脂環式のテトラカルボン酸二無水物、ならびに以下の式で表される化合物を挙げることができる。
式(AN−4−17)において、mは1〜12の整数である。
式(AN−12)において、環A11はそれぞれ独立してシクロヘキサン環またはベンゼン環である。
式(AN−13)において、X13はそれぞれ独立して炭素数2〜6のアルキレンであり、Phはフェニルを表す。
他の成分との相溶性がよいポリアミック酸になるという観点から、一般式(1)中のXは独立に、炭素数2〜25の四価の有機基であることが好ましく、炭素数2〜20の四価の有機基であることがより好ましく、一般式(6)で表される基であることがさらに好ましい。
一般式(1)中、Yは、二価の有機基であり、ジアミンに由来するアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基またはオルガノシロキサン基である。
他の成分との相溶性がよいポリアミック酸になるという観点から、Yは、炭素数2〜35の二価の有機基であることが好ましく、炭素数2〜30の二価の有機基であることがより好ましく、一般式(7)で表される基であることがさらに好ましい。
[一般式(7)において、R6は、−O−、−CO−、−SO2−、−C(CF3)2−、−R7−または−O−ph−R8−ph−O−である(phはベンゼン環であり、R8は、−O−、−CO−、−SO2−、−C(CF3)2−または−R7−である。)。なお、R7は独立に、炭素数1〜4のアルキル基である。]
一般式(1)中、Xに対してC=O結合が位置異性体構造を有していてもよい。ここで、「Xに対してC=O結合が位置異性体構造を有する」とは、一般式(1)において、Xに結合しているC=O結合の位置とCOOH結合の位置とが入れ替わった位置異性体を含む場合をいう。
<イミド結合を有する重合体>
ポリアミック酸を脱水縮合することにより、イミド結合を有する重合体(イミド樹脂)が得られる。ポリアミック酸の脱水縮合は、200℃以上に加熱したり、触媒を用いたりして行う。脱水縮合によって発生した水を除去するために脱水剤を用いてもよい。
ポリアミック酸を脱水縮合することにより、イミド結合を有する重合体(イミド樹脂)が得られる。ポリアミック酸の脱水縮合は、200℃以上に加熱したり、触媒を用いたりして行う。脱水縮合によって発生した水を除去するために脱水剤を用いてもよい。
<ポリアミック酸の製造方法>
本発明のポリアミック酸は、末端封止工程を含む製造方法によって製造できる。
末端封止工程において用いられるアミック酸重合体は、酸無水物とジアミンを反応させることにより得られる。
アミック酸重合体の原料として用いられる酸無水物としては、例えば、一般式(1)中の四価の有機基Xの由来として挙げた、テトラカルボン酸二無水物を用いることができる。
本発明のポリアミック酸は、末端封止工程を含む製造方法によって製造できる。
末端封止工程において用いられるアミック酸重合体は、酸無水物とジアミンを反応させることにより得られる。
アミック酸重合体の原料として用いられる酸無水物としては、例えば、一般式(1)中の四価の有機基Xの由来として挙げた、テトラカルボン酸二無水物を用いることができる。
上記の式(DI−1)において、G20は、−CH2−であり、少なくとも1つの−CH2−は−NH−、−O−に置き換えられてもよく、mは1〜12の整数であり、アルキレンの少なくとも1つの水素は−OHに置き換えられてもよい。式(DI−3)および式(DI−5)〜式(DI−7)において、G21は独立して単結合、−NH−、−NCH3−、−O−、−S−、−S−S−、−SO2−、−CO−、−COO−、−CONCH3−、−CONH−、−C(CH3)2−、−C(CF3)2−、−(CH2)m−、−O−(CH2)m−O−、−N(CH3)−(CH2)k−N(CH3)−、−(O−C2H4)m−O−、−O−CH2−C(CF3)2−CH2−O−、−O−CO−(CH2)m−CO−O−、−CO−O−(CH2)m−O−CO−、−(CH2)m−NH−(CH2)m−、−CO−(CH2)k−NH−(CH2)k−、−(NH−(CH2)m)k−NH−、−CO−C3H6−(NH−C3H6)n−CO−、または−S−(CH2)m−S−であり、mは独立して1〜12の整数であり、kは1〜5の整数であり、nは1または2である。式(DI−4)において、sは独立して0〜2の整数である。式(DI−6)および式(DI−7)において、G22は独立して単結合、−O−、−S−、−CO−、−C(CH3)2−、−C(CF3)2−、−NH−、または炭素数1〜10のアルキレンである。式(DI−2)〜式(DI−7)中のシクロヘキサン環およびベンゼン環の少なくとも1つの水素は、−F、−Cl、炭素数1〜3のアルキル、−OCH3、−OH、−CF3、−CO2H、−CONH2、−NHC6H5、フェニル、またはベンジルで置き換えられてもよい。環を構成する炭素原子に結合位置が固定されていない基は、その環における結合位置が任意であることを示す。そして、シクロヘキサン環またはベンゼン環への−NH2の結合位置は、G21またはG22の結合位置を除く任意の位置である。
以下の式で表される側鎖を有さないジアミン。
式(DI−1−7)および式(DI−1−8)において、kはそれぞれ独立して、1〜3の整数である。
式(DI−5−1)において、mは1〜12の整数である。
式(DI−5−12)および式(DI−5−13)において、mは1〜12の整数である。
式(DI−5−16)において、vは1〜6の整数である。
式(DI−5−30)において、kは1〜5の整数である。
式(DI−5−35)〜式(DI−5−37)、および式(DI−5−39)において、mは1〜12の整数であり、式(DI−5−38)および式(DI−5−39)において、kは1〜5の整数であり、式(DI−5−40)において、nは1または2の整数である。
式(DI−7−3)および式(DI−7−4)において、mは1〜12の整数であり、nは独立して1または2である。
式(DI−7−12)において、mは1〜12の整数である。
上述したアミック酸重合体を製造する反応をスムーズに進行させるため、当該反応を反応溶媒中で行うことが好ましい。反応溶媒は特に制限されないが、具体例として、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、トリエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、3−メトキシプロピオン酸メチル、3−エトキシプロピオン酸エチル、乳酸エチル、シクロヘキサノン、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロキシフランが挙げられる。
上記の反応は40〜200℃で、0.2〜20時間行うことが好ましい。
上記の反応は40〜200℃で、0.2〜20時間行うことが好ましい。
末端封止工程は、モノイソシアネート、モノカルボン酸活性体およびモノアミン化合物からなる群のうちの一または二以上と、アミック酸重合体と、を反応させて、末端が封止された末端封止アミック酸重合体を生成する工程である。モノカルボン酸活性体とは、下記の構造式で示した、酸無水物構造、酸クロライド構造または塩化チオニール構造を有する化合物をいう。
末端封止工程で用いられる末端封止成分は、ポリマーの末端に残留する基と反応するものであって、脱水縮合剤として作用するものではない。末端封止工程において末端封止成分として用いられる、モノイソシアネートとしては、例えばメチルイソシアネート、フェニルイソシアネート、ナフチルイソシアネートが挙げられ、モノカルボン酸活性体としては、例えば、無水マレイン酸、無水フタル酸、フェニルクロライドが挙げられ、モノアミン化合物としては、例えば、アニリンが挙げられる。
末端封止工程で用いられる末端封止成分は、ポリマーの末端に残留する基と反応するものである。このため、末端封止アミック酸重合体の安定性をよくする観点から、末端封止工程において添加される末端封止成分のモル数は、ポリマーの末端に残留する基のモル数以上であることが好ましい。[(ジアミンの反応性官能基のモル数−酸無水物の反応性官能基のモル数)の絶対値]:末端封止成分の反応性官能基のモル数は、1:1〜1:3が好ましく、1:1〜1:1.2であることがより好ましい。
末端封止工程における反応温度や反応時間は、用いる末端封止成分によって異なる。末端封止成分として、モノカルボン酸活性体またはモノアミンを有する化合物を使用する場合、酸無水物とジアミンとを反応させてアミック酸重合体とする反応と同様の条件で行うことができる。対して、末端封止成分として、モノイソシアネートを使用する場合、アミック酸重合体とする反応と同様な条件で反応が進む場合や、より高い反応温度とすることが必要な場合もある。反応温度や反応時間は、用いる末端封止成分によって異なるものの、一般に20〜200℃、0.2〜20時間程度である。
実施例を用いて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されない。
実施例で用いる記号の意味は、次の通りである。
THF:テトラヒドロフラン
PSt: ポリスチレン
PMMA:ポリメタクリル酸メチル
NMP:N−メチル−2−ピロリドン
IPA:2−プロパノール
6FDA:2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物
PMDA:無水ピロメリット酸
TPE−R:1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン
DDS:3,3’−ジアミノフェニルスルホン
FDA:2,7−フルオレンジアミン
PDA:パラフェニルジアミン
MDA:4,4’−メチレンジアニリン
MODA:4,4’―ジアミノベンゾフェノン
ODA:4,4’−オキシジアニリン
4−BDAF:2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン
Mw:重量平均分子量
Mn:数平均分子量
実施例で用いる記号の意味は、次の通りである。
THF:テトラヒドロフラン
PSt: ポリスチレン
PMMA:ポリメタクリル酸メチル
NMP:N−メチル−2−ピロリドン
IPA:2−プロパノール
6FDA:2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン二無水物
PMDA:無水ピロメリット酸
TPE−R:1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン
DDS:3,3’−ジアミノフェニルスルホン
FDA:2,7−フルオレンジアミン
PDA:パラフェニルジアミン
MDA:4,4’−メチレンジアニリン
MODA:4,4’―ジアミノベンゾフェノン
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4−BDAF:2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ヘキサフルオロプロパン
Mw:重量平均分子量
Mn:数平均分子量
次に、製造例、実施例における分析条件を示す。
<GPC>
装置:Waters製ACQUTY APCシステム(検出器: 示差屈折率計)
溶剤:THF
流速:0.8ml/分間
カラム温度:40 ℃
使用カラム:ACQUITY APC XT 45とACQUITY APC XT 45をつなげて使用
較正曲線用標準試料:PSt
<GPC>
装置:Waters製ACQUTY APCシステム(検出器: 示差屈折率計)
溶剤:THF
流速:0.8ml/分間
カラム温度:40 ℃
使用カラム:ACQUITY APC XT 45とACQUITY APC XT 45をつなげて使用
較正曲線用標準試料:PSt
溶剤:NMP
流速:0.4ml/分間
カラム温度:60℃
使用カラム:ACQUITY APC XT 45とACQUITY APC XT 45をつなげて使用
較正曲線用標準試料:PMMA
流速:0.4ml/分間
カラム温度:60℃
使用カラム:ACQUITY APC XT 45とACQUITY APC XT 45をつなげて使用
較正曲線用標準試料:PMMA
<TG/DTA>
装置: TG/DTA6200(日立ハイテクサイエンス社製)
昇温速度:10℃/分間
測定温度:40〜700 ℃
解析:5%重量減の温度;Td5
装置: TG/DTA6200(日立ハイテクサイエンス社製)
昇温速度:10℃/分間
測定温度:40〜700 ℃
解析:5%重量減の温度;Td5
<スピンナー>
装置:ミカサ社製 MS−A150
装置:ミカサ社製 MS−A150
[実施例1]重合体(1)の合成
撹拌機、温度計、還流冷却管を備えた500mLの4つ口フラスコに、ジアミン成分として、TPE−R(9.57g、0.033mol)を加え、さらにNMP207.81gを加え、ジアミンが溶解するまでよく撹拌した。ジアミン成分が溶解した後、オイルバスを用いて、溶液を50℃まで昇温し、酸無水物成分として6FDA(13.03g、0.029mol)を系内に添加し、50℃を保ちながら3時間撹拌を行った。続いて、溶液を80℃まで昇温し、末端封止成分としてフェニルイソシアネート(0.82g、0.007mol)を添加し、80℃を保ちながら2時間撹拌を行った。得られたポリマー溶液をIPA/ヘプタン=2/1(体積比)の混合溶液に滴下し、再沈殿を行った。桐山ロートでろ過した後、40℃で8時間真空乾燥を行い、式(J−1)に表す重合体(1)9.80gを得た。
GPCを用いて分子量を測定した結果、Mw=24,200、Mw/Mn=1.4であった。その後、−20℃で3ヶ月保存後に、同様に分子量を測定した結果、Mw=23,000、Mw/Mn=1.4となり、分子量の変化がほとんど見られなかった。
撹拌機、温度計、還流冷却管を備えた500mLの4つ口フラスコに、ジアミン成分として、TPE−R(9.57g、0.033mol)を加え、さらにNMP207.81gを加え、ジアミンが溶解するまでよく撹拌した。ジアミン成分が溶解した後、オイルバスを用いて、溶液を50℃まで昇温し、酸無水物成分として6FDA(13.03g、0.029mol)を系内に添加し、50℃を保ちながら3時間撹拌を行った。続いて、溶液を80℃まで昇温し、末端封止成分としてフェニルイソシアネート(0.82g、0.007mol)を添加し、80℃を保ちながら2時間撹拌を行った。得られたポリマー溶液をIPA/ヘプタン=2/1(体積比)の混合溶液に滴下し、再沈殿を行った。桐山ロートでろ過した後、40℃で8時間真空乾燥を行い、式(J−1)に表す重合体(1)9.80gを得た。
GPCを用いて分子量を測定した結果、Mw=24,200、Mw/Mn=1.4であった。その後、−20℃で3ヶ月保存後に、同様に分子量を測定した結果、Mw=23,000、Mw/Mn=1.4となり、分子量の変化がほとんど見られなかった。
[実施例2]重合体(2)の合成
TPE−Rの代りにDDS(0.033mol)を用いた以外は実施例1と同じ方法で、式(J−2)に表す重合体(2)を合成することができる。
TPE−Rの代りにDDS(0.033mol)を用いた以外は実施例1と同じ方法で、式(J−2)に表す重合体(2)を合成することができる。
[実施例3]重合体(3)の合成
TPE−Rの代りにベンジジン(0.033mol)を用いた以外は実施例1と同じ方法で、式(J−3)に表す重合体(3)を合成することができる。
TPE−Rの代りにベンジジン(0.033mol)を用いた以外は実施例1と同じ方法で、式(J−3)に表す重合体(3)を合成することができる。
[実施例4]重合体(4)の合成
TPE−Rの代りにFDA(0.033mol)を用いた以外は実施例1と同じ方法で、式(J−4)に表す重合体(4)を合成することができる。
TPE−Rの代りにFDA(0.033mol)を用いた以外は実施例1と同じ方法で、式(J−4)に表す重合体(4)を合成することができる。
[実施例5]重合体(5)の合成
TPE−Rの代りにシロキサンジアミン(0.033mol)を用いた以外は実施例1と同じ方法で、式(J−5)に表す重合体(5)を合成することができる。
TPE−Rの代りにシロキサンジアミン(0.033mol)を用いた以外は実施例1と同じ方法で、式(J−5)に表す重合体(5)を合成することができる。
[実施例6]重合体(6)の合成
TPE−Rの代りにPDA(0.033mol)を用いた以外は実施例1と同じ方法で、式(J−6)に表す重合体(6)を合成することができる。
TPE−Rの代りにPDA(0.033mol)を用いた以外は実施例1と同じ方法で、式(J−6)に表す重合体(6)を合成することができる。
[実施例7]重合体(7)の合成
TPE−Rの代りにMDA(0.033mol)を用いた以外は実施例1と同じ方法で、式(J−7)に表す重合体(7)を合成することができる。
TPE−Rの代りにMDA(0.033mol)を用いた以外は実施例1と同じ方法で、式(J−7)に表す重合体(7)を合成することができる。
[実施例8]重合体(8)の合成
TPE−Rの代りにMODA(0.033mol)を用いた以外は実施例1と同じ方法で、式(J−8)に表す重合体(8)を合成することができる。
TPE−Rの代りにMODA(0.033mol)を用いた以外は実施例1と同じ方法で、式(J−8)に表す重合体(8)を合成することができる。
[実施例9]重合体(9)の合成
TPE−Rの代りにODA(0.033mol)を用いた以外は実施例1と同じ方法で、式(J−9)に表す重合体(9)を合成することができる。
TPE−Rの代りにODA(0.033mol)を用いた以外は実施例1と同じ方法で、式(J−9)に表す重合体(9)を合成することができる。
[実施例10]重合体(10)の合成
TPE−Rの代りに4−BDAF(0.033mol)を用いた以外は実施例1と同じ方法で、式(J−10)に表す重合体(10)を合成することができる。
TPE−Rの代りに4−BDAF(0.033mol)を用いた以外は実施例1と同じ方法で、式(J−10)に表す重合体(10)を合成することができる。
[実施例11]重合体(11)の合成
TPE−Rの代りに4,4’−メチレンビスシクロへキサンアミン(0.033mol)を用いた以外は実施例1と同じ方法で、式(J−11)に表す重合体(11)を合成することができる。
TPE−Rの代りに4,4’−メチレンビスシクロへキサンアミン(0.033mol)を用いた以外は実施例1と同じ方法で、式(J−11)に表す重合体(11)を合成することができる。
[実施例12]重合体(12)の合成
TPE−Rの代りに1,3−ビス(4−アミノフェニル)アダマンタン(0.033mol)を用いた以外は実施例1と同じ方法で、式(J−12)に表す重合体(12)を合成することができる。
TPE−Rの代りに1,3−ビス(4−アミノフェニル)アダマンタン(0.033mol)を用いた以外は実施例1と同じ方法で、式(J−12)に表す重合体(12)を合成することができる。
[実施例13]重合体(13)の合成
6FDAの代りにジシクロヘキシルー3,4,3,4−テトラカルボン酸無水物(0.029mol)を用いた以外は実施例1と同じ方法で、式(J−13)に表す重合体(13)を合成することができる。
6FDAの代りにジシクロヘキシルー3,4,3,4−テトラカルボン酸無水物(0.029mol)を用いた以外は実施例1と同じ方法で、式(J−13)に表す重合体(13)を合成することができる。
[実施例14]重合体(14)の合成
6FDAの代わりにPMDA(0.029mol)を用いた以外は実施例4と同じ方法で、式(J−14)に表す重合体(14)を合成することができる。
6FDAの代わりにPMDA(0.029mol)を用いた以外は実施例4と同じ方法で、式(J−14)に表す重合体(14)を合成することができる。
[実施例15]重合体(15)の合成
6FDAの代わりにPMDA(0.029mol)を用いた以外は実施例6と同じ方法で、式(J−15)に表す重合体(15)を合成することができる。
6FDAの代わりにPMDA(0.029mol)を用いた以外は実施例6と同じ方法で、式(J−15)に表す重合体(15)を合成することができる。
[実施例16]重合体(16)の合成
撹拌機、温度計、還流冷却管を備えた500mLの4つ口フラスコに、ジアミン成分として、ODA(8.204g、0.041mol)を加え、さらにNMP156.00gを加え、ジアミン成分が溶解するまでよく撹拌した。ジアミン成分が溶解した後、オイルバスを用いて、溶液を50℃まで昇温し、酸無水物成分としてPMDA(5.919g、0.027mol)を系内に添加し、添加終了後、50℃を保ちながら3時間撹拌を行った。続いて、オイルバスを用いて、溶液を80℃まで昇温し、末端封止成分としてフェニルイソシアネート(3.26g、0.027mol)を添加し、添加終了後、80℃を保ちながら2時間撹拌を行った。得られたポリマー溶液をIPA /ヘプタン=2/1(体積比)の混合溶液に滴下し、再沈殿を行った。桐山ロートでろ過した後、40℃で8時間真空乾燥を行い、40℃で8時間真空乾燥を行い、式(J−16)に表す重合体(1)6.95gを得た。
GPCを用いて分子量を測定した結果、Mw=16,000、Mw/Mn=1.4であった。その後、−20℃で3ヶ月保存後に、同様に分子量を測定した結果、Mw=15,000、Mw/Mn=1.4となり、分子量の変化がほとんど見られなかった。
撹拌機、温度計、還流冷却管を備えた500mLの4つ口フラスコに、ジアミン成分として、ODA(8.204g、0.041mol)を加え、さらにNMP156.00gを加え、ジアミン成分が溶解するまでよく撹拌した。ジアミン成分が溶解した後、オイルバスを用いて、溶液を50℃まで昇温し、酸無水物成分としてPMDA(5.919g、0.027mol)を系内に添加し、添加終了後、50℃を保ちながら3時間撹拌を行った。続いて、オイルバスを用いて、溶液を80℃まで昇温し、末端封止成分としてフェニルイソシアネート(3.26g、0.027mol)を添加し、添加終了後、80℃を保ちながら2時間撹拌を行った。得られたポリマー溶液をIPA /ヘプタン=2/1(体積比)の混合溶液に滴下し、再沈殿を行った。桐山ロートでろ過した後、40℃で8時間真空乾燥を行い、40℃で8時間真空乾燥を行い、式(J−16)に表す重合体(1)6.95gを得た。
GPCを用いて分子量を測定した結果、Mw=16,000、Mw/Mn=1.4であった。その後、−20℃で3ヶ月保存後に、同様に分子量を測定した結果、Mw=15,000、Mw/Mn=1.4となり、分子量の変化がほとんど見られなかった。
[実施例17]膜の作製および評価
実施例1で得られた重合体(1)をTHFに溶解し、15%の溶液を調製した。調製した溶液をガラス基板上、スピンコーターを用いて回転数600rpm(rotations per minute、回転毎分)で塗布し、120℃、10分間で乾燥させ、塗布膜が得られた。得られた塗布膜をオーブン中300℃、1時間熱処理を行った。その後、塗布膜を、TG/DTAを用いて5%重量減温度を測定した結果、Td5=500℃であった。
実施例1で得られた重合体(1)をTHFに溶解し、15%の溶液を調製した。調製した溶液をガラス基板上、スピンコーターを用いて回転数600rpm(rotations per minute、回転毎分)で塗布し、120℃、10分間で乾燥させ、塗布膜が得られた。得られた塗布膜をオーブン中300℃、1時間熱処理を行った。その後、塗布膜を、TG/DTAを用いて5%重量減温度を測定した結果、Td5=500℃であった。
[実施例18]膜の作製および評価
実施例16で得られた重合体(16)をNMPに溶解し、15%の溶液を調製した。調製した溶液をガラス基板上、スピンコーターを用いて回転数600rpmで塗布し、120℃、10分間で乾燥させ、塗布膜が得られた。得られた塗布膜をオーブン中300℃、1時間熱処理を行った。その後、塗布膜を、TG/DTAを用いて5%重量減温度を測定した結果、Td5=505℃であった。
実施例16で得られた重合体(16)をNMPに溶解し、15%の溶液を調製した。調製した溶液をガラス基板上、スピンコーターを用いて回転数600rpmで塗布し、120℃、10分間で乾燥させ、塗布膜が得られた。得られた塗布膜をオーブン中300℃、1時間熱処理を行った。その後、塗布膜を、TG/DTAを用いて5%重量減温度を測定した結果、Td5=505℃であった。
[比較例1]重合体(17)の合成
撹拌機、温度計、還流冷却管を備えた500mLの4つ口フラスコに、ジアミン成分として、TPE−R(9.57g、0.033mol)を加え、さらにNMP208.00gを加え、ジアミン成分が溶解するまでよく撹拌した。ジアミン成分が溶解した後、オイルバスを用いて、溶液を50℃まで昇温し、酸無水物成分として6FDA(13.03g、0.029mol)を系内に添加し、50℃を保ちながら3時間撹拌を行った。得られたポリマー溶液をIPA/ヘプタン=2/1(体積比)の混合溶液に滴下し、再沈殿を行った。桐山ロートでろ過した後、40℃で8時間真空乾燥を行い、式(J−17)に表す重合体(17)9.30gを得た。
GPCを用いて分子量を測定した結果、Mw=25,100、Mw/Mn=1.4であった。その後、−20℃で1ヶ月保存後に、同様に分子量を測定した結果、Mw=20,500、Mw/Mn=1.3となり、明らかな分子量の低下が見られた。
撹拌機、温度計、還流冷却管を備えた500mLの4つ口フラスコに、ジアミン成分として、TPE−R(9.57g、0.033mol)を加え、さらにNMP208.00gを加え、ジアミン成分が溶解するまでよく撹拌した。ジアミン成分が溶解した後、オイルバスを用いて、溶液を50℃まで昇温し、酸無水物成分として6FDA(13.03g、0.029mol)を系内に添加し、50℃を保ちながら3時間撹拌を行った。得られたポリマー溶液をIPA/ヘプタン=2/1(体積比)の混合溶液に滴下し、再沈殿を行った。桐山ロートでろ過した後、40℃で8時間真空乾燥を行い、式(J−17)に表す重合体(17)9.30gを得た。
GPCを用いて分子量を測定した結果、Mw=25,100、Mw/Mn=1.4であった。その後、−20℃で1ヶ月保存後に、同様に分子量を測定した結果、Mw=20,500、Mw/Mn=1.3となり、明らかな分子量の低下が見られた。
[比較例2]重合体(18)の合成
撹拌機、温度計、還流冷却管を備えた500mLの4つ口フラスコに、ジアミン成分として、ODA(8.204g、0.041mol)を加え、さらにNMP156.00gを加え、ジアミン成分が溶解するまでよく撹拌した。ジアミン成分が溶解した後、オイルバスを用いて、溶液を50℃まで昇温し、酸無水物成分としてPMDA(5.919g、0.027mol)を系内に添加し、添加終了後、50℃を保ちながら3時間撹拌を行った。得られたポリマー溶液をIPA /ヘプタン=2/1(体積比)の混合溶液に滴下し、再沈殿を行った。桐山ロートでろ過した後、40℃で8時間真空乾燥を行い、式(J−18)に表す重合体(18)5.05gを得た。
GPCを用いて分子量を測定した結果、Mw=15,000、Mw/Mn=1.4であった。その後、−20℃で1ヶ月保存後に、同様に分子量を測定した結果、Mw=11,500、Mw/Mn=1.3となり、明らかな分子量の低下が見られた。
撹拌機、温度計、還流冷却管を備えた500mLの4つ口フラスコに、ジアミン成分として、ODA(8.204g、0.041mol)を加え、さらにNMP156.00gを加え、ジアミン成分が溶解するまでよく撹拌した。ジアミン成分が溶解した後、オイルバスを用いて、溶液を50℃まで昇温し、酸無水物成分としてPMDA(5.919g、0.027mol)を系内に添加し、添加終了後、50℃を保ちながら3時間撹拌を行った。得られたポリマー溶液をIPA /ヘプタン=2/1(体積比)の混合溶液に滴下し、再沈殿を行った。桐山ロートでろ過した後、40℃で8時間真空乾燥を行い、式(J−18)に表す重合体(18)5.05gを得た。
GPCを用いて分子量を測定した結果、Mw=15,000、Mw/Mn=1.4であった。その後、−20℃で1ヶ月保存後に、同様に分子量を測定した結果、Mw=11,500、Mw/Mn=1.3となり、明らかな分子量の低下が見られた。
本発明のポリアミック酸は、イミド樹脂の前駆体として利用することができる。
Claims (6)
- 一般式(1)中のXが、芳香環を1〜4個有するテトラカルボン酸二無水物および/または脂環式のテトラカルボン酸二無水物に由来する四価の有機基である、請求項1に記載のポリアミック酸。
- 一般式(1)中のYが、芳香環を1〜6個有するジアミン、炭素数1〜100の脂肪族または脂環式ジアミンに由来する二価の有機基である、請求項1に記載のポリアミック酸。
- 一般式(1)中において、Xに対してC=O結合が位置異性体構造を有することを特徴とする、請求項1に記載の重合体。
- 請求項1に記載のポリアミック酸を脱水縮合することにより生成されることを特徴とするイミド結合を有する重合体。
- モノイソシアネート、モノカルボン酸活性体、およびモノアミンを有する化合物からなる群のうちの一または二以上と、アミック酸重合体と、を反応させて、末端が封止された末端封止アミック酸重合体を生成する末端封止工程
を含むことを特徴とする、請求項1に記載の重合体の製造方法。
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JP2018071472A JP2019182927A (ja) | 2018-04-03 | 2018-04-03 | ポリアミック酸およびその製造方法、ならびにイミド結合を有する重合体 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0651510A (ja) * | 1992-05-29 | 1994-02-25 | Basf Lacke & Farben Ag | 放射線架橋可能な混合物および高温で安定なレリーフ構造の形成に使用する方法 |
JP2001296525A (ja) * | 2000-04-12 | 2001-10-26 | Jsr Corp | 液晶配向剤および液晶表示素子 |
JP2012214670A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-11-08 | Sanyo Chem Ind Ltd | ポリイミド樹脂 |
JP2017090781A (ja) * | 2015-11-13 | 2017-05-25 | 株式会社ジャパンディスプレイ | 光配向膜用ワニス及び液晶表示装置 |
-
2018
- 2018-04-03 JP JP2018071472A patent/JP2019182927A/ja active Pending
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