JP2019182119A - ガセット - Google Patents

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Abstract

【課題】車体フレームの縦曲げ剛性の増大効果を高めることが可能なガセットの提供。【解決手段】ガセット6は、ガセット縦板部22とガセット第1横板部23とガセット第2横板部24とを備える。ガセット縦板部22は、サイドメンバ2の縦板部11に車幅方向内側から重ねられて固定される。ガセット第1横板部23は、ガセット縦板部22の上端縁から車幅方向内側へ延び、クロスメンバ3の端部の下面に重ねられて固定される。ガセット第2横板部24は、ガセット縦板部22の下端縁から車幅方向内側へ延びてガセット第1横板部23と対向する。ガセット第2横板部24は、ガセット第1横板部23がクロスメンバ3の端部に固定され、ガセット縦板部22がサイドメンバ2の縦板部11に固定されたガセット組付け状態で、サイドメンバ2の下側の横板部13の上面に近接又は接触した状態で重なる。【選択図】図3

Description

本開示は、クロスメンバの車幅方向の端部とサイドメンバとを結合するガセットに関する。
特許文献1には、左右のサイドメンバとクロスメンバとガセットとを備えた車体フレームが記載されている。左右のサイドメンバは、車幅方向に離間して前後方向に延び、クロスメンバは、左右のサイドメンバの間で車幅方向に直線状に延びる。各サイドメンバは、車幅方向内側に開口するU状断面であり、略鉛直に起立して前後方向に延びる縦板部と、縦板部の上端縁及び下端縁からそれぞれ車幅方向内側に曲折して相対向する上板部及び下板部とを一体的に有する。クロスメンバは、後方に開口するU状断面であり、略鉛直に起立して車幅方向に延びる縦壁部と、縦壁部の上端縁及び下端縁からそれぞれ後方に曲折して相対向する上壁部及び下壁部とを一体的に有する。
クロスメンバの左端部と右端部とには、それぞれ上下2つ(左右で計4つ)のガセットが固定される。各ガセットは、クロスメンバの上壁部の上面又は下壁部の下面に面接触した状態で結合されるガセット上面部と、ガセット上面部の車幅方向外端縁から下方へ曲折して延びるガセット側面部とを一体的に有する。ガセット上面部がクロスメンバに結合されたガセット取付状態で、ガセット側面部は、クロスメンバの車幅方向の先端よりも車幅方向外側に突出し、サイドメンバの上板部と下板部との間に車幅方向内側から挿入されて、サイドメンバの縦板部の車幅方向内側面に面接触した状態で縦板部に結合される。
特開2016−159648号公報
車体フレーム(サイドメンバ)には、上方からの荷重に対する曲げ剛性(縦曲げ剛性)が要求されるため、車体フレームの縦曲げ剛性の増大にガセットが十分に寄与することが好ましい、しかし、特許文献1に記載されたガセットは、車体フレームの縦曲げ剛性の増大効果を意図した構造ではない。
そこで本開示は、車体フレームの縦曲げ剛性の増大効果を高めることが可能なガセットの提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明の第1の態様は、左右のサイドメンバが車幅方向の両側で前後方向に延び、クロスメンバが左右のサイドメンバの間で車幅方向に延び、左右のサイドメンバの各々が、略鉛直に起立して前後方向に延びる縦板部と、縦板部の上端縁及び下端縁から車幅方向内側に延びて相対向する上下の横板部とを有する車体フレームにおいて、クロスメンバの車幅方向の端部とサイドメンバとを結合するガセットであって、ガセット縦板部と、ガセット第1横板部と、ガセット第2横板部と、を備える。
ガセット縦板部は、サイドメンバの縦板部に車幅方向内側から重ねられて固定される。ガセット第1横板部は、ガセット縦板部の下端縁又は上端縁から車幅方向内側へ延び、クロスメンバの端部の上面又は下面に重ねられて固定される。ガセット第2横板部は、ガセット縦板部の上端縁又は下端縁から車幅方向内側へ延びてガセット第1横板部と対向する。
ガセット第2横板部は、ガセット第1横板部がクロスメンバの端部に固定され、ガセット縦板部がサイドメンバの縦板部に固定されたガセット組付け状態で、サイドメンバの上側の横板部の下面又は下側の横板部の上面に近接又は接触した状態で重なる。
上記構成では、ガセット組付け状態において、ガセット第2横板部は、サイドメンバの上側の横板部の下面又は下側の横板部の上面に近接又は接触した状態で対向して重なり、サイドメンバの上側又は下側の横板部の板厚がガセット第2横板部によって実質的に増大する。例えば、ガセット第1横板部がガセット縦板部の下端縁から車幅方向内側へ延びてクロスメンバの端部の上面に重ねられて固定され、ガセット第2横板部がガセット縦板部の上端縁から車幅方向内側に延びてサイドメンバの上側の横板部の下面に重なる場合、サイドメンバの上側の横板部の板厚がガセット第2横板部によって実質的に増大する。一方、ガセット第1横板部がガセット縦板部の上端縁から車幅方向内側へ延びてクロスメンバの端部の下面に重ねられて固定され、ガセット第2横板部がガセット縦板部の下端縁から車幅方向内側に延びてサイドメンバの下側の横板部の上面に重なる場合、サイドメンバの下側の横板部の板厚がガセット第2横板部によって実質的に増大する。このようにサイドメンバにガセット第2横板部を加えた複合体ではサイドメンバの横板部の板厚が実質的に増大し、複合体の縦曲げ方向の断面係数はサイドメンバ単体よりも増大する。従って、車体フレームの縦曲げ剛性をガセットによって増大させることができる。
なお、ガセット組付け状態のガセット第2横板部をサイドメンバの上側の横板部の下面又は下側の横板部の上面に面接触した状態で重ねた場合には、サイドメンバの横板部とガセット第2横板部との間の摩擦抵抗によって車体フレームの縦曲げ剛性をさらに増大させることができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様のガセットであって、ガセット第2横板部は、ガセット第1横板部の前端よりも前方へ延びる前側の延長領域と、ガセット第1横板部の後端よりも後方へ延びる後側の延長領域とのうち、少なくとも一方の延長領域を有する。
上記構成では、延長領域においてもサイドメンバの横板部の板厚がガセット第2横板部によって実質的に増大するので、車体フレームの縦曲げ剛性をガセットによってさらに増大させることができる。
本発明の第3の態様は、左右のサイドメンバが、車幅方向の両側で前後方向に延び、前後のクロスメンバが、左右のサイドメンバの間で前後に離間して並んで車幅方向に延び、左右のサイドメンバの各々が、略鉛直に起立して前後方向に延びる縦板部と、縦板部の上端縁及び下端縁から車幅方向内側に延びて相対向する上下の横板部とを有する車体フレームにおいて、前後のクロスメンバの車幅方向の端部とサイドメンバとを結合するガセットであって、ガセット前側縦板部と、ガセット後側縦板部と、ガセット前側第1横板部と、ガセット後側第1横板部と、ガセット第2横板部と、を備える。
ガセット前側縦板部は、サイドメンバの縦板部に車幅方向内側から重ねられて固定される。ガセット後側縦板部は、ガセット前側縦板部の後方でサイドメンバの縦板部に車幅方向内側から重ねられて固定される。ガセット前側第1横板部は、ガセット前側縦板部の下端縁又は上端縁から車幅方向内側へ延び、前側のクロスメンバの端部の上面又は下面に重ねられて固定される。ガセット後側第1横板部は、ガセット後側縦板部の下端縁又は上端縁から車幅方向内側へ延び、後側のクロスメンバの端部の上面又は下面に重ねられて固定される。
ガセット第2横板部は、ガセット前側第2横板部とガセット後側第2横板部とを一体的に有する。ガセット前側第2横板部は、ガセット前側縦板部の上端縁又は下端縁から車幅方向内側へ延びてガセット前側第1横板部と対向する。ガセット後側第2横板部は、ガセット後側縦板部の上端縁又は下端縁から車幅方向内側へ延びてガセット後側第1横板部と対向する。
ガセット第2横板部は、ガセット前側第1横板部及びガセット後側第1横板部がクロスメンバの端部に固定され、ガセット前側縦板部及びガセット後側縦板部がサイドメンバの縦板部に固定されたガセット組付け状態で、サイドメンバの上側の横板部の下面又は下側の横板部の上面に近接又は接触した状態で重なる。
ガセット前側第1横板部とガセット後側第1横板部とは、互いに分離して形成されてもよく、ガセット第1横板部の前側領域及び後側領域として一体形成されてもよい。
上記構成では、第1の態様のガセットと同様に、ガセット組付け状態において、ガセット第2横板部がサイドメンバの上側の横板部の下面又は下側の横板部の上面に近接又は接触した状態で重なり、サイドメンバにガセット第2横板部を加えた複合体ではサイドメンバの横板部の板厚が実質的に増大するので、複合体の縦曲げ方向の断面係数はサイドメンバ単体よりも増大する。従って、車体フレームの縦曲げ剛性をガセットによって増大させることができる。
また、前後のクロスメンバの間において、前後方向の全域に亘ってサイドメンバの横板部の板厚がガセット第2横板部によって実質的に増大するので、ガセットによる車体フレームの縦曲げ剛性の増大効果を高めることができる。
なお、第1の態様のガセットと同様に、ガセット組付け状態のガセット第2横板部をサイドメンバの上側の横板部の下面又は下側の横板部の上面に面接触した状態で重ねた場合には、サイドメンバの横板部とガセット第2横板部との間の摩擦抵抗によって車体フレームの縦曲げ剛性をさらに増大させることができる。
本開示によれば、ガセットによる車体フレームの縦曲げ剛性の増大効果を高めることができる。
本発明の第1実施形態に係る車体フレームの斜視図である。 図1の前下ガセット及び後下ガセットの斜視図である。 図1の車体フレームの車幅方向の端部を車幅方向に沿って切断した要部断面図である。 図1の車体フレームを車幅方向内側から視た内側面図である。 図1の車体フレームを車幅方向に沿って切断した断面図である。 本発明の第2実施形態に係る車体フレームの斜視図である。 図6の下ガセットの斜視図である。 図6の車体フレームを車幅方向内側から視た内側面図である。 車体フレームの変形例を車幅方向に沿って切断した断面図である。
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図中の矢印FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、前後方向は車両の前後方向を意味し、左右方向は車両の前方を向いた状態での左右方向を意味する。
本実施形態の車両は、車体フレーム1を有するトラック等である。車体フレーム1は、図1に示すように、左右1対のサイドメンバ2と、前後のクロスメンバ3(3F,3B)を含む複数のクロスメンバ(前側のクロスメンバ3Fの前方及び後側のクロスメンバ3Bの後方に配置される他のクロスメンバは図示省略)と、各クロスメンバ3の左右の端部をサイドメンバ2に結合するための左右の上ガセット5及び下ガセット(ガセット)6,7とを備え、左右のサイドメンバ2と複数のクロスメンバ3とによって梯子形状に構成される。
左右のサイドメンバ2は、車幅方向の両側で互いに離間して前後方向に延びる。各サイドメンバ2は、車幅方向内側に開口するU状断面であり、略鉛直に起立して前後方向に延びる縦板部11と、縦板部11の上端縁及び下端縁からそれぞれ車幅方向内側に曲折して延びて相対向する上板部(上側の横板部)12及び下板部(下側の横板部)13とを一体的に有する。
前後のクロスメンバ3F,3Bは、左右のサイドメンバ2の間で前後に離間して並んで車幅方向に直線状に延びる。各クロスメンバ3は、後方に開口するU状断面であり、略鉛直に起立して車幅方向に延びる縦壁部14と、縦壁部14の上端縁及び下端縁からそれぞれ後方に曲折して相対向する上壁部15及び下壁部16とを一体的に有する。
車体フレーム1は、クロスメンバ3の左右の端部を、サイドメンバ2の上板部12及び下板部13には固定せず、上ガセット5及び下ガセット6,7を介してサイドメンバ2の縦板部11に締結固定するウェブ締結構造フレームである。
また、図5に示すように、車体フレーム1の車幅方向中央の下方にはプロペラシャフト8が前後方向に延びている。プロペラシャフト8とクロスメンバ3との干渉を防止するため、クロスメンバ3の高さ(上壁部15の上面と下壁部16の下面との距離)は、サイドメンバ2の高さ(上板部12の上面と下板部13の下面との距離)よりも短く設定され、クロスメンバ3は、サイドメンバ2に対して上方へ偏った高さに配置され、クロスメンバ3の下面(下壁部16の下面)は、サイドメンバ2の下面(下板部13の下面)よりも上方に位置する。クロスメンバ3の左右の端部の高さは、サイドメンバ2の凹部高さ(上板部12の下面と下板部13の上面との距離)よりも短くなり、クロスメンバ3の左右の端部において、クロスメンバ3の上面(上壁部15の上面)はサイドメンバ2の上板部12の下面に近接し、クロスメンバ3の下面(下壁部16の下面)はサイドメンバ2の下板部13の上面から上方へ大きく離間する。
前側のクロスメンバ3Fの左右の端部は、上ガセット5及び前側の下ガセット6を介して左右のサイドメンバ2に上下でそれぞれ固定され、後側のクロスメンバ3Bの左右の端部は、上ガセット5及び後側の下ガセット7を介して左右のサイドメンバ2に上下でそれぞれ固定される。
図1及び図3に示すように、上ガセット5は、上ガセット側板部17と上ガセット上板部18とが一体形成されたL型ガセットである。上ガセット側板部17は、サイドメンバ2の縦板部11に車幅方向内側から重ねられて縦板部11と面接触し、ボルト19及びナット20によって縦板部11に締結固定される。上ガセット上板部18は、上ガセット側板部17の上端縁から車幅方向内側へ曲折し、サイドメンバ2の上板部12の下面に近接又は接触して車幅方向内側へ延び、クロスメンバ3の左右の端部の上壁部15の上面に重ねられて、ビス21によって上壁部15に固定される。なお、上ガセット上板部18をボルト及びナットによって上壁部15に締結固定してもよい。
図1〜図5に示すように、前側の下ガセット6は、下ガセット側板部(ガセット縦板部)22と下ガセット上板部(ガセット第1横板部)23と下ガセット下板部(ガセット第2横板部)24とが一体形成されたU型ガセットである。下ガセット側板部22は、サイドメンバ2の縦板部11に車幅方向内側から重ねられて縦板部11と面接触し、ボルト25及びナット26によって縦板部11に締結固定される。下ガセット上板部23は、下ガセット側板部22の上端縁から車幅方向内側へ曲折して延び、前側のクロスメンバ3の左右の端部の下壁部16の下面に重ねられて、ボルト27及びナット28によって下壁部16に締結固定される。下ガセット下板部24は、下ガセット側板部22の下端縁から車幅方向内側へ曲折して延びて下ガセット上板部23と対向する。なお、下ガセット上板部23をビスによって下壁部16に固定してもよい。
下ガセット下板部24は、下ガセット上板部23がクロスメンバ3の端部に固定され、下ガセット側板部22がサイドメンバ2の縦板部11に固定されたガセット組付け状態で、サイドメンバ2の下板部13の上面に近接又は接触した状態で重なる。
後側の下ガセット7は、前側の下ガセット6と同様に、下ガセット側板部(ガセット縦板部)29と下ガセット上板部(ガセット第1横板部)30と下ガセット下板部(ガセット第2横板部)31とが一体形成されたU型ガセットである。下ガセット側板部29は、サイドメンバ2の縦板部11に車幅方向内側から重ねられて縦板部11と面接触し、ボルト25及びナット26によって縦板部11に締結固定される。下ガセット上板部30は、下ガセット側板部29の上端縁から車幅方向内側へ曲折して延び、後側のクロスメンバ3Bの左右の端部の下壁部16の下面に重ねられて、ボルト27及びナット28によって下壁部16に締結固定される。下ガセット下板部31は、下ガセット側板部29の下端縁から車幅方向内側へ曲折して延びて下ガセット上板部30と対向する。なお、下ガセット上板部30をビスによって下壁部16に固定してもよい。
下ガセット下板部31は、下ガセット上板部30がクロスメンバ3Bの端部に固定され、下ガセット側板部29がサイドメンバ2の縦板部11に固定されたガセット組付け状態で、サイドメンバ2の下板部13の上面に近接又は接触した状態で重なる。なお、図3には前側の下ガセット6を図示しているが、後側の下ガセット7も図3と同様の形状である。
前側の下ガセット6の下ガセット側板部22及び下ガセット下板部24は、下ガセット上板部23の前端よりも前方へ延びる前側の延長領域32と、下ガセット上板部23の後端よりも後方へ延びる後側の延長領域33とを一体的に有する。一方、後側の下ガセット7の下ガセット側板部29及び下ガセット下板部31は、前側の延長領域及び後側の延長領域を何れも有していない。なお、前後の下ガセット6,7に前側の延長領域を設けるか否か及び後側の延長領域を設ける否かは何れも任意である。また、延長領域に下ガセット側壁部22,29を含める否かも任意である。
本実施形態によれば、クロスメンバ3の端部を上ガセット5及び下ガセット6,7を介してサイドメンバ2に固定したガセット組付け状態において、上ガセット上板部18はサイドメンバ2の上板部12の下面に近接又は接触した状態で対向して重なり、サイドメンバ2の上板部12の板厚は、上ガセット上板部18によって実質的に増大する。また、上ガセット側板部17及び下ガセット側板部22,29は、サイドメンバ2の縦板部11に面接触した状態で対向して重なり、サイドメンバ2の縦板部11の板厚は、上ガセット側板部17及び下ガセット側板部22,29によって実質的に増大する。
さらに、前後のクロスメンバ3の下ガセット下板部24,31は、サイドメンバ2の下板部13の上面に近接又は接触した状態で対向して重なり、サイドメンバ2の下板部13の板厚は、下ガセット下板部24,31によって実質的に増大する。
このようにサイドメンバ2に上ガセット5及び下ガセット6,7を組付けた複合体では、サイドメンバ2の縦板部11、上板部12及び下板部13の板厚が実質的に増大し、複合体の縦曲げ方向の断面係数はサイドメンバ単体よりも増大する。従って、車両の積載荷重等に対する車体フレーム1の縦曲げ剛性を上ガセット5及び下ガセット6,7によって増大させることができる。
また、前側の下ガセット6では、前後の延長領域32,33においてもサイドメンバ2の下板部13の板厚が下ガセット下板部24によって実質的に増大するので、車体フレーム1の縦曲げ剛性をさらに増大させることができる。
なお、ガセット組付け状態の下ガセット下板部24,31がサイドメンバ2の下板部13の上面に面接触した状態で重なる場合には、サイドメンバ2の下板部13と下ガセット下板部24,31との間の摩擦抵抗によって車体フレーム1の縦曲げ剛性をさらに増大させることができる。
同様に、ガセット組付け状態の上ガセット上板部18がサイドメンバ2の上板部12の下面に面接触した状態で重なる場合には、サイドメンバ2の上板部12と上ガセット上板部18との間の摩擦抵抗によって車体フレーム1の縦曲げ剛性をさらに増大させることができる。
次に、本発明の第2実施形態について、図6〜図8を参照して説明する。本実施形態は、左右の双方において第1実施形態の前後の下ガセット6,7を一体化したものであり、第1実施形態と同様の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の車体フレーム9において、下ガセット(ガセット)34は、前側の下ガセット側板部(ガセット前側縦板部)22及び後側の下ガセット側板部(ガセット後側縦板部)29と、前側の下ガセット上板部(ガセット前側第1横板部)23及び後側の下ガセット上板部(ガセット後側第1横板部)30と、前後の下ガセット下板部24,31とを一体的に有し、前後の下ガセット上板部23,30と前後の下ガセット下板部24,31とは、連結領域35を介して連続している。換言すると、第1実施形態の前側の下ガセット6の後側の延長領域33を、さらに延ばして後側の下ガセット7に連続させて連結領域35としたものであり、前後の下ガセット側板部22,29が連結領域35を介して一体化して1つの下ガセット側板部36となり、前後の下ガセット下板部24,31が連結領域35を介して一体化して1つ下ガセット下板部(ガセット第2横板部)37となる。
なお、第1実施形態の場合と同様に、下ガセット34に前側の延長領域32を設けるか否か及び後側の延長領域を設ける否かは何れも任意である。また、延長領域32や連結領域35に下ガセット側壁部22,29を含める否かも任意である。
本実施形態によれば、前後のクロスメンバ3F,3Bの間において、前後方向の全域に亘ってサイドメンバ2の下板部13の板厚が下ガセット下板部24,31の連結領域35によって実質的に増大するので、下ガセット34による車体フレーム9の縦曲げ剛性の増大効果を高めることができる。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、クロスメンバ3がサイドメンバ2に対して上方へ偏った高さに配置される車体フレーム1について説明したが、本発明はこれに限定されず、図9に示すように、クロスメンバ3がサイドメンバ2に対して下方へ偏った高さに配置される車体フレーム10に対しても適用可能である。この場合、上ガセット(ガセット)41を、上記実施形態の下ガセット6,7,34のように、上ガセット側板部(ガセット縦板部)42と上ガセット下板部(ガセット第1横板部)43と上ガセット上板部(ガセット第2横板部)44とが一体形成されたU型ガセットとし、上ガセット側板部42を、サイドメンバ2の縦板部11に車幅方向内側から重ねて固定し、上ガセット下板部43を、クロスメンバ3の左右の端部の上壁部15の上面に重ねて固定し、上ガセット上板部44を、サイドメンバ2の上板部12の下面に近接又は接触した状態で重ねる。また、下ガセット45を、上記実施形態の上ガセット5のように、下ガセット側板部46と下ガセット下板部47とが一体形成されたL型ガセットとし、下ガセット側板部46を、サイドメンバ2の縦板部11に車幅方向内側から重ねて固定し、下ガセット下板部47を、クロスメンバ3の左右の端部の下壁部16の下面に重ねて固定する。サイドメンバ2の上板部12の板厚が上ガセット上板部44によって実質的に増大するので、車体フレーム10の縦曲げ剛性を増大させることができる。
本発明は、クロスメンバの車幅方向の端部とサイドメンバとを結合するガセットとして様々な車両に適用可能である。
1,9,10:車体フレーム
2:サイドメンバ
3:クロスメンバ
3F:前側のクロスメンバ
3B:後側のクロスメンバ
5:上ガセット
6,7,34:下ガセット(ガセット)
8:プロペラシャフト
11:サイドメンバの縦板部
12:サイドメンバの上板部(上側の横板部)
13:サイドメンバの下板部(下側の横板部)
14:クロスメンバの縦壁部
15:クロスメンバの上壁部
16:クロスメンバの下壁部
17:上ガセット側板部
18:上ガセット上板部
19,25,27:ボルト
20,26,28:ナット
21:ビス
22,29,36:下ガセット側板部(ガセット縦板部)
23,30:下ガセット上板部(ガセット第1横板部)
24,31,37:下ガセット下板部(ガセット第2横板部)
32,33:延長領域
35:連結領域
41:上ガセット(ガセット)
42:上ガセット側板部(ガセット縦板部)
43:上ガセット下板部(ガセット第1横板部)
44:上ガセット上板部(ガセット第2横板部)
45:下ガセット
46:下ガセット側板部
47:下ガセット下板部

Claims (3)

  1. 左右のサイドメンバが車幅方向の両側で前後方向に延び、クロスメンバが前記左右のサイドメンバの間で車幅方向に延び、前記左右のサイドメンバの各々が、略鉛直に起立して前後方向に延びる縦板部と、該縦板部の上端縁及び下端縁から車幅方向内側に延びて相対向する上下の横板部とを有する車体フレームにおいて、前記クロスメンバの車幅方向の端部と前記サイドメンバとを結合するガセットであって、
    前記サイドメンバの前記縦板部に車幅方向内側から重ねられて固定されるガセット縦板部と、
    前記ガセット縦板部の下端縁又は上端縁から車幅方向内側へ延び、前記クロスメンバの前記端部の上面又は下面に重ねられて固定されるガセット第1横板部と、
    前記ガセット縦板部の上端縁又は下端縁から車幅方向内側へ延びて前記ガセット第1横板部と対向するガセット第2横板部と、を備え、
    前記ガセット第2横板部は、前記ガセット第1横板部が前記クロスメンバの前記端部に固定され、前記ガセット縦板部が前記サイドメンバの前記縦板部に固定されたガセット組付け状態で、前記サイドメンバの前記上側の横板部の下面又は前記下側の横板部の上面に近接又は接触した状態で重なる
    ことを特徴とするガセット。
  2. 請求項1に記載のガセットであって、
    前記ガセット第2横板部は、前記ガセット第1横板部の前端よりも前方へ延びる前側の延長領域と、前記ガセット第1横板部の後端よりも後方へ延びる後側の延長領域とのうち、少なくとも一方の延長領域を有する
    ことを特徴とするガセット。
  3. 左右のサイドメンバが、車幅方向の両側で前後方向に延び、前後のクロスメンバが、前記左右のサイドメンバの間で前後に離間して並んで車幅方向に延び、前記左右のサイドメンバの各々が、略鉛直に起立して前後方向に延びる縦板部と、該縦板部の上端縁及び下端縁から車幅方向内側に延びて相対向する上下の横板部とを有する車体フレームにおいて、前記前後のクロスメンバの車幅方向の端部と前記サイドメンバとを結合するガセットであって、
    前記サイドメンバの前記縦板部に車幅方向内側から重ねられて固定されるガセット前側縦板部と、
    前記ガセット前側縦板部の後方で前記サイドメンバの前記縦板部に車幅方向内側から重ねられて固定されるガセット後側縦板部と、
    前記ガセット前側縦板部の下端縁又は上端縁から車幅方向内側へ延び、前記前側のクロスメンバの前記端部の上面又は下面に重ねられて固定されるガセット前側第1横板部と、
    前記ガセット後側縦板部の下端縁又は上端縁から車幅方向内側へ延び、前記後側のクロスメンバの前記端部の上面又は下面に重ねられて固定されるガセット後側第1横板部と、
    前記ガセット前側縦板部の上端縁又は下端縁から車幅方向内側へ延びて前記ガセット前側第1横板部と対向するガセット前側第2横板部と、前記ガセット後側縦板部の上端縁又は下端縁から車幅方向内側へ延びて前記ガセット後側第1横板部と対向するガセット後側第2横板部と、を一体的に有するガセット第2横板部と、を備え、
    前記ガセット第2横板部は、前記ガセット前側第1横板部及び前記ガセット後側第1横板部が前記クロスメンバの前記端部に固定され、前記ガセット前側縦板部及び前記ガセット後側縦板部が前記サイドメンバの前記縦板部に固定されたガセット組付け状態で、前記サイドメンバの前記上側の横板部の下面又は前記下側の横板部の上面に近接又は接触した状態で重なる
    ことを特徴とするガセット。
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