JP2019182108A - 無人飛行体、無人飛行方法及び無人飛行プログラム - Google Patents

無人飛行体、無人飛行方法及び無人飛行プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】外部磁界の影響を低減して飛行することができる無人飛行体、無人飛行方法及び無人飛行プログラムを提供すること。【解決手段】電子コンパス20が示す特定方位を参照して飛行方向を制御する無人飛行体1は、電子コンパス20が外部磁界の影響を受けていないときに示す特定方位D2を基準方位D1として記憶する基準方位記憶手段と、無人飛行体1の飛行中において、複数の航法衛星からの測位用電波に基づいて測位した複数の位置、及び/または、慣性センサー22からの出力と、基準方位D1とに基づいて、基準方位と同一方位と見做すことができる参考基準方位rD1を算出する参考基準方位算出手段と、特定方位D2と参考基準方位rD1との相違αを算出する相違算出手段と、相違αに基づいて、特定方位D2を補正する補正手段と、を有する。【選択図】図7

Description

本発明は、無人飛行体、無人飛行方法及び無人飛行プログラムに関する。
従来、小型無人飛行体(「ドローン」とも呼ばれる)の利用が提案されている。このようなドローンを利用して、映像情報を取得する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2006−27331号公報
ドローンは、「プロポ」と呼ばれる操縦装置から制御信号を受信して飛行するほか、予め設定した飛行経路を自律飛行することができる。自律飛行において、ドローンは、電子コンパス(electronic compas)からの出力によって、飛行方向を判断しつつ、飛行方向や飛行姿勢を調整しながら飛行している。電子コンパスは、磁気センサーで微弱な地磁気を検出して方位を算出する電子機器である。電子コンパスが出力として示す方位は、地磁気以外の原因による磁気の影響を受ける。地磁気以外の磁気が存在しない場合に電子コンパスが示す特定方位(例えば、磁北)と、地磁気以外の磁気の影響を受けている場合の電子コンパスが示す特定方位は異なる。このため、電子コンパスが、地磁気以外の磁気(以下、「外部磁気」という。)の影響を受けている場合には、ドローンは正常な飛行を行うことができない。
本発明はかかる問題の解決を試みたものであり、外部磁界の影響を低減して飛行することができる無人飛行体、無人飛行方法及び無人飛行プログラムを提供することを目的とする。
第一の発明は、電子コンパスが示す特定方位を参照して飛行方向を制御する無人飛行体であって、前記電子コンパスが外部磁界の影響を受けていないときに示す前記特定方位を基準方位として記憶する基準方位記憶手段と、前記無人飛行体の飛行中において、複数の航法衛星からの測位用電波に基づいて測位した複数の位置、及び/または、慣性センサーからの出力と、前記基準方位とに基づいて、前記基準方位と同一方位と見做すことができる参考基準方位を算出する参考基準方位算出手段と、前記特定方位と前記参考基準方位との相違を算出する相違算出手段と、前記相違に基づいて、前記特定方位を補正する補正手段と、を有する無人飛行体である。
第一の発明の構成によれば、無人飛行体は、参考基準方位算出手段を有するから、電子コンパスが外部磁気の影響を受けていても、基準方位と同一方位と見做すことができる参考基準方位を算出することができる。そして、無人飛行体は、相違算出手段によって、電子コンパスが示す特定方位と参考基準方位との相違を算出し、その相違に基づいて、特定方位を補正することができる。無人飛行体は、特定方位を補正して得た補正値に基づいて、自律飛行することができる。このため、無人飛行体は、外部磁界の影響を低減して飛行することができる。
第二の発明は、第一の発明の構成において、過去の異なる時刻における前記相違に基づいて、前記相違を予想して予想相違を算出する相違予想手段を有し、前記補正手段は、前記予想相違に基づいて、前記特定方位を補正するように構成されている、無人飛行体である。
第二の発明の構成によれば、無人飛行体は、相違を予想することができるから、より迅速に外部磁気の影響を低減することができる。
第三の発明は、第一の発明または第二の発明の構成において、前記無人飛行体の飛行方向を前記相違が小さくなる方向に変更する方向調整手段を有する、無人飛行体である。
第四の発明は、電子コンパスが示す特定方位を参照して飛行方向を制御する無人飛行体が、前記電子コンパスが外部磁界の影響を受けていないときに示す前記特定方位を基準方位として記憶する基準方位記憶ステップと、前記無人飛行体の飛行中において、複数の航法衛星からの測位用電波に基づいて測位した複数の位置、及び/または、慣性センサーからの出力と、前記基準方位とに基づいて、前記基準方位と同一方位と見做すことができる参考基準方位を算出する参考基準方位算出ステップと、前記特定方位と前記参考基準方位との相違を算出する相違算出ステップと、前記相違に基づいて、前記特定方位を補正する補正ステップと、を実行する無人飛行方法である。
第五の発明は、電子コンパスが示す特定方位を参照して飛行方向を制御する無人飛行体を制御するコンピュータを、前記電子コンパスが外部磁界の影響を受けていないときに示す前記特定方位を基準方位として記憶する基準方位記憶手段、前記無人飛行体の飛行中において、複数の航法衛星からの測位用電波に基づいて測位した複数の位置、及び/または、慣性センサーからの出力と、前記基準方位とに基づいて、前記基準方位と同一方位と見做すことができる参考基準方位を算出する参考基準方位算出手段、前記特定方位と前記参考基準方位との相違を算出する相違算出手段、前記相違に基づいて、前記特定方位を補正する補正手段、として機能させるための無人飛行プログラムである。
本発明によれば、外部磁界の影響を低減して飛行することができる。
本発明の実施形態に係る無人飛行体の作用を示す概略図である。 送電線及、鉄塔及び外部磁界等を示す概略平面図である。 無人飛行体を示す概略図である。 無人飛行体の機能構成を示す概略図である。 参考基準方位の算出方法を示す概念図である。 特定方位と参考基準方位の相違の算出方法を示す概念図である。 無人飛行体の動作を示す概略フローチャートである。 第二の実施形態に係る無人飛行体の動作を示す概略フローチャートである。
<第一の実施形態>
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以下の説明においては、同様の構成には同じ符号を付し、その説明を省略又は簡略する。なお、当業者が適宜実施できる構成については説明を省略し、本発明の基本的な構成についてのみ説明する。
図1に示す無人機1は、プロペラの回転によって推力を得て、所定の経路を自律飛行する。無人機1は無人飛行体の一例である。無人機1は、無人機1を管理する基地局50(図4参照)からの指示で飛行を開始し、また、基地局50において充電等を行うようになっている。
無人機1は、無人機1に搭載されている電子コンパス20によって方位を確認しつつ、自律飛行するようになっている。地磁気以外の磁気が存在しない位置P1において、電子コンパス20が示す磁北は0度を差す。本明細書において、電子コンパス20が示す磁北を「特定方位」と呼ぶ。そして、地磁気以外の磁気が存在しない位置において、電子コンパス20が示す特定方位を「基準方位」と呼ぶ。一般的にドローンは特定方位を参照して飛行方向を制御するのであるが、無人機1は特定方位の補正値を参照して飛行方向を制御する。本明細書において、地磁気以外の磁気を「外部磁気」と呼び、その及ぶ範囲を「外部磁界」と呼ぶ。
無人機1が、鉄塔200A〜200Cに近づくにつれて、送電線202A〜202Dを流れる電流によって生じる外部磁気Mの影響を受けて、電子コンパス20が示す特定方位(磁北)は、基準方位から乖離する。例えば、位置P1においては特定方位は基準方位であるが、位置P2においては外部磁気Mの影響を受けて、特定方位と基準方位との相違が生じ、位置P3においてはその相違が大きくなる。
図2は、図1の鉄塔200A〜200C及び送電線202A〜202Dを上空から視た概略平面図であり、外部磁気Mの磁界強度を示す。外部磁気Mは、送電線202A〜202Dを中心として、環状に発生する(図1参照)。このため、図2に示すように、送電線202A〜202Dの上方における外部磁気Mの方向A1と、下方における外部磁気Mの方向A2は逆になる。また、外部磁気Mの磁界強度(磁束密度)は、送電線202A〜202Dに近づくほど強くなる。図2においては、外部磁気Mを点線で示し、その点線の間隔が磁界強度を示している。すなわち、点線の間隔が狭いほど、磁界強度は強い。
無人機1は、矢印R1に示す経路で鉄塔200A〜200C等に近づいて、外部磁気Mの影響を受けると、電子コンパス20が示す特定方位を補正し、補正値によって、例えば、飛行経路を矢印R2や矢印R3に示す方向に変更する。矢印R2は、無人機1が、外部磁界の影響を受けずに飛行することが望ましい場合の経路であり、外部磁界の強度が弱くなる方向に飛行方向を変える場合の経路である。矢印R3は、無人機1が、送電線202A〜202Dと所定の距離を維持して撮影などの作業を実施する場合の経路であり、所定範囲の磁界強度において飛行する場合の経路である。
以下、無人機1の構成を詳細に説明する。図3に示すように、無人機1は、筐体2を有する。筐体2には、電子コンパス20、慣性センサー22、無人機1の各部を制御するコンピュータ、自律飛行装置、無線通信装置、GPS(Global Positioning System)などの航法衛星システムからの測位用電波を利用する測位装置、気圧センサー、バッテリー等が配置されている。筐体2の上面には、航法衛星システムからの測位用電波を受信するためのアンテナ24が配置されている。また、筐体2には、固定装置12を介して、カメラ14が配置されている。電子コンパス20は、例えば、ホール素子を用いた3軸(X軸、Y軸、Z軸)の電子コンパスである。慣性センサー22は、例えば、IMU(Inertial Measurement Unit)であり、3軸にそれぞれにジャイロセンサーと加速度センサーが配置されて構成される。
無人機1は、カメラ14によって、下方の画像を取得する。カメラ14は、可視光カメラであるが、これとは異なり、マルチスペクトルカメラであってもよい。固定装置12は、カメラ14による撮影画像のぶれを最小化し、かつ、カメラ14の光軸を任意の方向に制御することができる3軸の固定装置(いわゆる、ジンバル)である。
筐体2には、丸棒状のアーム4が接続されている。各アーム4にはモーター6が接続されており、各モーター6にはプロペラ8が接続されている。各モーター6は、直流モーター(ブラシレスDCモーター)である。各モーター6は、筐体2内の自律飛行装置によってそれぞれ独立して制御され、無人機1を上下水平方向の移動や空中での停止(ホバリング)及び姿勢制御を自在に行うことができるようになっている。
アーム4には保護枠10が接続され、プロペラ8が外部の物体に直接接触することを防止している。アーム4及び保護枠10は、例えば、炭素繊維強化プラスチックで形成されており、強度を保ちつつ、軽量に構成されている。
図4は、無人機1の機能構成を示す図である。図4に示すように、無人機1は、CPU(Central Processing Unit)100、記憶部102、無線通信部104、衛星測位部106、電子コンパス部108、慣性センサー部110、駆動制御部112、画像処理部114、及び、電源部120を有する。
無人機1は、無線通信部104によって、基地局50と通信可能になっている。無人機1は、無線通信部104によって、基地局50から、発進等の指示を受信する。基地局50は、コンピュータで構成されている。
無人機1は、衛星測位部106及び慣性センサー部110によって、無人機1自体の位置を測定することができる。衛星測位部106は、基本的に、アンテナ24によって受信した4つ以上の航法衛星からの測位用電波を使用して無人機1の位置を計測する。慣性センサー部110は、慣性センサー22からの出力を受信し、所定位置からの無人機1の移動を積算して、無人機1の位置及び方向を計測する。無人機1自体の位置情報は、無人機1の移動経路の決定及び自律移動のために使用するほか、画像処理部112によって撮影した画像データと座標(位置)とを紐づけするために使用する。
電子コンパス部108は、電子コンパス20からの出力を受信する。電子コンパス20からの出力は特定方位を示す。電子コンパス20が外部磁気の影響を受けていない場合の特定方位は基準方位となる。
駆動制御部112によって、無人機1は各モーター6(図3参照)に接続されたプロペラ8(図3参照)の回転を制御し、上下水平移動や空中停止、傾きなどの姿勢を制御するようになっている。
画像処理部114によって、無人機1はカメラ14(図3参照)を作動させて外部の画像を取得することができる。
電源部120は、例えば、交換可能な可充電電池であり、無人機1の各部に電力を供給するようになっている。
記憶部102には、出発点から目的位置まで自律移動するための移動計画を示すデータ等の自律移動に必要な各種データ及びプログラムのほか、以下のプログラムが格納されている。
記憶部102には、基準方位記憶プログラム、参考基準方位算出プログラム、相違算出プログラム、相違評価プログラム、補正プログラム、及び、方向調整プログラムが格納されている。CPU100と基準方位記憶プログラムは、基準方位記憶手段の一例である。CPU100と参考基準方位算出プログラムは、参考基準方位算出手段の一例である。CPU100と相違算出プログラムは、相違算出手段の一例である。CPU100と相違評価プログラムは、相違評価手段の一例である。CPU100と補正プログラムは、補正手段の一例である。CPU100と方向調整プログラムは方向調整手段の一例である。
無人機1は、基準方位記憶プログラムによって、電子コンパス20が外部磁気の影響を受けていないときに示す特定方位(磁北)を基準方位D1として記憶する。上述のように、本明細書において、電子コンパス20が示す磁北を「特定方位D2」と呼び、地磁気以外の磁気が存在しない位置において、電子コンパス20が示す特定方位D2を「基準方位D1」と呼ぶ。電子コンパス20が外部磁気の影響を受けていないときには、特定方位D2は基準方位D1と一致する。これに対して、電子コンパス20が外部磁気の影響を受けているときには、特定方位D2は基準方位D1と一致しない。無人機1は、操作者によって、外部磁気が存在しないことが明らかな位置に配置され、その位置で、基準方位D1を記憶する。
無人機1は、参考基準方位算出プログラムによって、飛行中において、基準方位D1と、衛星測位部106によって測位した複数の位置、及び/または、慣性センサー22からの出力に基づいて、現時点において基準方位D1と同一方位と見做すことができる参考基準方位rD1を算出する。
衛星測位部106は、無人機1の位置を継続的に測位している。無人機1は、継続的に測位した位置を記憶部102に記憶している。無人機1は、参考基準方位算出プログラムによって、継続的に測位した位置に基づいて、参考基準方位rD1を算出する。例えば、時刻t1における測位位置を位置Q1、時刻t1から時間Δtだけ経過した時刻t2における測位位置を位置Q2とする。図5(a)は、基準方位D1を示す。無人機1は、図5(b)に示すように、位置Q1から位置Q2に移動した場合の進行方向B1を、位置Q1と位置Q2の座標(緯度、経度及び高度)から算出する。無人機1は、基準方位D1と進行方向B1の角度差θ1を算出し、進行方向B1と角度差θに基づいて、参考基準方位rD1を算出する。すなわち、基準方位D1と進行方向B1との角度差θ1を相殺することによって、参考基準方位rD1を算出する。rD1=B1−θ1である。
また、慣性センサー部110は、慣性センサー22からの出力に基づいて、無人機1の移動方向や無人機1の姿勢を検知している。慣性センサー22を構成するジャイロセンサーと加速度センサーからの出力を累積して算出する進行方向は、所定時間内(例えば、1秒(s))であれば信頼度が高いが、所定時間を超えると誤差が累積する。このため、慣性センサー部110は、衛星測位部106によって無人機1の位置を測位する都度、現在位置を衛星測位部106による測位位置に更新しつつ、無人機1の移動方向及び姿勢を検知するようになっている。慣性センサー部110によって、無人機1の移動状態(移動方向や姿勢の変化)を検知し、外部磁気の影響を計算することができる。具体的には、無人機1は、参考基準方位算出プログラムによって、慣性センサー22からの出力に基づいて、進行方向B1(図5(b)参照)を算出し、参考基準方位rD1を算出する。参考基準方位rD1の算出方法は、衛星測位部106による測位位置を使用する方法と同様である。
無人機1は、衛星測位部106による複数の測位位置を使用して参考基準方位rD1を算出する方法と、慣性センサー22からの出力を使用して参考基準方位rD1を算出する方法を組合せ、併用する。例えば、衛星測位部106による測位位置を使用して算出した参考基準方位rD1(rD1gと呼ぶ。)と慣性センサー22からの出力を使用して算出した参考基準方位rD1(rD1mと呼ぶ。)の平均値を参考基準方位rD1として採用する。あるいは、参考基準方位rD1を算出した時からの経過時間に応じて、参考基準方位rD1gと参考基準方位rD1mの重み付けを変更してもよい。例えば、衛星測位部106による測位の時間間隔を時間dtとすれば、参考基準方位rD1gを算出した瞬間は、参考基準方位rD1gと参考基準方位rD1mの重み付けを100対0とし(つまり、参考基準方位rD1gを参考基準方位rD1とする)、徐々に参考基準方位rD1mの重みを増していき、次の参考基準方位rD1gを算出する直前は、参考基準方位rD1gと参考基準方位rD1mの重み付けを0対100とする(つまり、参考基準方位rD1mを参考基準方位rD1とする)。測位の時間間隔である時間dtは、例えば、1秒(s)である。
無人機1は、相違算出プログラムによって、電子コンパス20が示す特定方位(磁北)D2と参考基準方位rD1との相違を算出する。図6は、水平方向の方位を360度の角度で示している。図6(a)においては、特定方位D2と参考基準方位rD1は一致しているから、相違αは0度である。これに対して、図6(b)においては、特定方位D2が参考基準方位rD1と10度ずれているから、相違αは10度である。図6(c)においては、特定方位D2が参考基準方位rD1と15度ずれているから、相違αは15度である。図6(d)においては、特定方位D2が参考基準方位rD1と22度ずれているから、相違αは22度である。図6においては、水平方向についてのみ説明しているが、相違αは、3軸(x軸、y軸及びz軸)のそれぞれについて、算出される。以下においても同様である。
無人機1は、相違評価プログラムによって、相違αが許容範囲内か否かを判断する。例えば、相違αが許容範囲内であれば、参考基準方位rD1の算出における誤差であり、
実際には、電子コンパス20は外部磁界の影響を受けていないと考えられる。許容範囲は、例えば、1度である。
無人機1は、補正プログラムによって、相違αが許容範囲内ではない場合に、相違αに基づいて、電子コンパス20が示す特定方位D2を補正し、補正値D2rを算出する。D2r=D2−αである。
無人機1は、補正値D2rを算出すると、方向調整プログラムによって、補正値D2rに基づいて方向を判断し、飛行方向を調整する。無人機1が、図1の鉄塔200A等に近づいている場合には、相違αは次第に大きくなるから、無人機1は、例えば、図2の経路R2に示すように、鉄塔200A等から遠ざかる方向、すなわち、相違αが小さくなる方向に飛行方向を変更する。これに対して、無人機1のミッションが鉄塔200A等や送電線202A等の検査である場合には、相違αが0ではなくても、所定範囲内であれば、鉄塔200A等や送電線202A等の近傍を飛行することが望ましいから、例えば、図2の飛行経路R3に示す方向で飛行する。
以下、無人機1の動作を、図7のフローチャートを参照して説明する。無人機1は、飛行を開始すると、外部磁気の影響を受けない位置において、電子コンパス20の基準方位D1を記憶する(図7のステップST1)。続いて、無人機1は、参考基準方位rD1を算出し(ステップST2)、電子コンパス20が示す特定方位D2(磁北)と参考基準方位rD1との相違αを算出し(ステップST3)、相違αが許容範囲内か否かを判断し(ステップST4)、許容範囲内でなければ、電子コンパス20の出力を補正し(ステップST5)、飛行経路を調整する(ステップST6)。ステップST4において、相違αが許容範囲内であれば、電子コンパス20の出力を補正することなく、ステップST1乃至ステップST4を繰り返す。
<第二の実施形態>
第二の実施形態について、第一の実施形態と異なる部分について、説明する。第二の実施形態においては、無人機1の記憶部102には、相違予想プログラムが格納されている。CPU100と相違予想プログラムは、相違予想手段の一例である。無人機1は、過去の異なる時刻における相違αに基づいて、将来の相違αfを予想する。そして、無人機1は、補正プログラムによって、将来の相違αf(以下「予想相違αf」という。)に基づいて、電子コンパス20が示す特定方位D2を補正し、補正値D2rを算出する。D2r=D2−αfである。
例えば、図6(a)は時刻t0、図6(b)は時刻t1、図6(c)は時刻t2、図6(d)は時刻t3の状態であるとする。各時刻は、それぞれ同一の時間だけ乖離している。同一の時間は、例えば、0.1秒(s)であるとする。時刻t1から時刻t2の0.1秒間の変化率は50度/秒、時刻t2から時刻t3の0.1秒間の変化率は70度/秒であるから、その変化率の変化に基づいて、例えば、時刻t3とその0.1秒後の時刻t4との間における変化率は、90度/秒であると予想する。そうすると、0.1秒後の時刻t4においては、時刻t3の相違αから9度(90度/秒×0.1秒)増加し、予想相違αfは31度となる。
以下、無人機1の動作を、図8のフローチャートを参照して説明する。無人機1は、飛行を開始すると、外部磁気の影響を受けない位置において、電子コンパス20の基準方位D1を記憶する(図8のステップST1)。続いて、無人機1は、所定の時間間隔で参考基準方位rD1を算出し(ステップST2A)、所定の時間間隔で電子コンパス20が示す特定方位D2(磁北)と参考基準方位rD1との相違αを算出し(ステップST3A)、予想相違αfを算出する(ステップST3B)。続いて、無人機1は、予想相違αfが許容範囲内か否かを判断し(ステップST4A)、許容範囲内でなければ、電子コンパス20の出力を補正し(ステップST5)、飛行経路を調整する(ステップST6)。ステップST4Aにおいて、無人機1が、予想相違αfが許容範囲内であると判断すれば、電子コンパス20の出力を補正することなく、ステップST1乃至ステップST4Aを繰り返す。
上述のように、無人機1は、相違予想プログラムによって算出した予想相違αfが許容範囲を超える場合に、電子コンパス20が示す特定方位D2を補正して補正値D2rを算出し、予想相違αfが小さくなる方向に飛行方向を変更する。これにより、無人機1は、相違αが過度に大きくなる前に、飛行方向を変更することができる。
なお、本発明は上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
1 無人機
2 筐体
6 モーター
14 カメラ
20 電子コンパス
22 慣性センサー
50 基地局
102 記憶部

Claims (5)

  1. 電子コンパスが示す特定方位を参照して飛行方向を制御する無人飛行体であって、
    前記電子コンパスが外部磁界の影響を受けていないときに示す前記特定方位を基準方位として記憶する基準方位記憶手段と、
    前記無人飛行体の飛行中において、複数の航法衛星からの測位用電波に基づいて測位した複数の位置、及び/または、慣性センサーからの出力と、前記基準方位とに基づいて、前記基準方位と同一方位と見做すことができる参考基準方位を算出する参考基準方位算出手段と、
    前記特定方位と前記参考基準方位との相違を算出する相違算出手段と、
    前記相違に基づいて、前記特定方位を補正する補正手段と、
    を有する無人飛行体。
  2. 過去の異なる時刻における前記相違に基づいて、前記相違を予想して予想相違を算出する相違予想手段を有し、
    前記補正手段は、前記予想相違に基づいて、前記特定方位を補正するように構成されている、請求項1に記載の無人飛行体。
  3. 前記無人飛行体の飛行方向を前記相違が小さくなる方向に変更する方向調整手段を有する、
    請求項1または請求項2に記載の無人飛行体。
  4. 電子コンパスが示す特定方位を参照して飛行方向を制御する無人飛行体が、
    前記電子コンパスが外部磁界の影響を受けていないときに示す前記特定方位を基準方位として記憶する基準方位記憶ステップと、
    前記無人飛行体の飛行中において、複数の航法衛星からの測位用電波に基づいて測位した複数の位置、及び/または、慣性センサーからの出力と、前記基準方位とに基づいて、前記基準方位と同一方位と見做すことができる参考基準方位を算出する参考基準方位算出ステップと、
    前記特定方位と前記参考基準方位との相違を算出する相違算出ステップと、
    前記相違に基づいて、前記特定方位を補正する補正ステップと、
    を実行する無人飛行方法。
  5. 電子コンパスが示す特定方位を参照して飛行方向を制御する無人飛行体を制御するコンピュータを、
    前記電子コンパスが外部磁界の影響を受けていないときに示す前記特定方位を基準方位として記憶する基準方位記憶手段、
    前記無人飛行体の飛行中において、複数の航法衛星からの測位用電波に基づいて測位した複数の位置、及び/または、慣性センサーからの出力と、前記基準方位とに基づいて、前記基準方位と同一方位と見做すことができる参考基準方位を算出する参考基準方位算出手段、
    前記特定方位と前記参考基準方位との相違を算出する相違算出手段、
    前記相違に基づいて、前記特定方位を補正する補正手段、
    として機能させるための無人飛行プログラム。
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