JP2022112796A - 地図データ生成方法、管理装置及びプログラム - Google Patents

地図データ生成方法、管理装置及びプログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2022112796000001
【課題】 送電線の管理、建設のための調査などのための地図データを生成するために、線状部材が架けられている2つ以上の建造物の位置を管理することに適した地図データ生成方法等を提案する。
【解決手段】 設計システム1は、線状部材が架けられる複数の建造物の位置を管理する。ハイパー線路台帳処理部7は、ハイパー線路台帳データを管理する。ハイパー線路台帳データは、各建造物の中心位置の緯度及び経度と直交座標系における座標とを特定するためのデータを含む。平面図作図部17及び縦断図作図部29は、ハイパー線路台帳データを利用して建造物の中心位置の緯度及び経度並びに/又は直交座標系における座標により建造物の中心位置を特定して平面図31及び縦断図35を生成する。
【選択図】 図1

Description

本願発明は、地図データ生成方法、管理装置及びプログラムに関し、特に、複数の建造物の位置を管理する設計システムにおける地図データ生成方法等に関する。
特許文献1には、現在位置を利用して鉄塔データを取得することが記載されている。
特許第5469764号公報
鉄塔の管理は、通常、現地調査によって行われている。現在位置というリアルな情報と、地図などのバーチャルな情報とは、ずれが生じる。特許文献1では、このずれを、建造物の目印となる建造物マーカにより解決する。しかしながら、建造物マーカは1つの建造物に対応するものである。送電鉄塔のように2つ以上の鉄塔が関連する建造物の情報を総合的に管理することには十分でない。
そこで、本願発明は、送電線の管理、建設のための調査などのための地図データを生成するために、線状部材が架けられている2つ以上の建造物の位置を管理することに適した地図データ生成方法等を提案することを目的とする。
本願発明の第1の観点は、複数の建造物の位置を管理する設計システムにおいて地図データを生成する地図データ生成方法であって、前記複数の建造物の間には線状部材が架けられ、前記設計システムは、一つ又は複数の情報処理装置を備え、情報処理装置が備えるハイパー線路台帳処理部が、ハイパー線路台帳データを管理するステップと、情報処理装置が備える作図部が、前記ハイパー線路台帳データを用いて、少なくとも一つの前記建造物を含む地図データを生成するステップを含み、前記ハイパー線路台帳データは、前記各建造物の中心位置の緯度及び経度と直交座標系における座標とを特定するためのデータを含み、前記作図部は、前記ハイパー線路台帳データを利用して前記建造物の中心位置の緯度及び経度並びに/又は直交座標系における座標により特定して前記地図データを生成する。
本願発明の第2の観点は、第1の観点の地図データ生成方法であって、前記作図部は、線状部材が架けられる2つの隣接建造物に対して、当該2つの隣接建造物の間に存在する樹木を測量して得られたデータを利用して縦断図を作成するものであって、線状部材の位置は、前記ハイパー線路台帳データによる隣接建造物の中心位置により及び/又は測量により得られ、前記縦断図は、隣接建造物の中心線での樹木と線状部材との距離を特定するとともに、樹木と線状部材との距離が基準値よりも近い区間において当該中心線を横断する線での樹木と線状部材との距離を特定する。
本願発明の第3の観点は、第2の観点の地図データ生成方法であって、前記樹木の測定は、測量機が自己位置推定及び空間認識を行うことにより行われたものであり、前記縦断図は、前記測量機による自己位置推定と、前記ハイパー線路台帳データによる前記建造物の中心位置とを整合させて作成される。
本願発明の第4の観点は、第2又は第3の観点の地図データ生成方法であって、前記樹木の測定は、作業者がレーダー測量機を背負って移動することにより行われたものである。
本願発明の第5の観点は、第1から第4のいずれかの観点の地図データ生成方法であって、前記作図部は、平面図を作成するものであって、前記作図部は、直交座標系による原図データを用いて、線状部材のうち一つ又は連続する複数を含む平面図を生成する。
本願発明の第6の観点は、第1から第5のいずれかの観点の地図データ生成方法であって、前記ハイパー線路台帳データは、前記各建造物の中心位置における真方位と地磁気により特定される磁方位の偏差を特定するデータと、前記建造物が地面に固定される少なくとも一つの固定位置に対して、当該建造物の中心位置からの真方位に対する偏角及び距離を特定するデータを含み、前記作図部は、前記ハイパー線路台帳データの真方位と磁方位の偏差を用いて、前記固定位置に対して、当該建造物の中心位置からの磁方位に対する偏角及び距離を含む地図データを生成する。
本願発明の第7の観点は、線状部材が架けられる複数の建造物の位置を管理する管理装置であって、前記建造物の少なくとも一つを含む地図データを生成するために使用されるハイパー線路台帳データを管理するハイパー線路台帳処理部を備え、前記ハイパー線路台帳データは、前記各建造物の中心位置について緯度及び経度と直交座標系における座標とを特定するためのデータを含み、前記地図データは、前記ハイパー線路台帳データを利用して前記建造物の中心位置の緯度及び経度並びに/又は直交座標系における座標により特定されて生成される。
本願発明の第8の観点は、コンピュータを、第1から第6のいずれかの観点のハイパー線路台帳処理部として機能させるためのプログラムである。
なお、本願発明を、本願発明の第8の観点のプログラムを記録するコンピュータ読み取り可能な記録媒体として捉えてもよい。
本願発明の各観点によれば、ハイパー線路台帳データによって各建造物の中心位置について緯度及び経度により管理するとともに、直交座標系における座標をも併せて管理することにより、複数の建造物の現実の位置と地図上の位置とを高い精度で特定することができ、高精度な地図データを生成することが可能になる。
本願発明の実施の形態に係る設計システム1の構成の一例を示すブロック図である。 図1の設計システム1の動作の一例を示すフロー図である。 ハイパー線路台帳データを具体的に説明するための例を示す図である。 5mメッシュデータの各メッシュに含まれる任意の内点の標高を計算する処理を説明するための図である。 縦断図35を説明するための第1図である。 縦断図35を説明するための第2図である。 縦断図35を説明するための第3図である。 縦断図35を説明するための第4図である。 平面図31を説明するための第1図である。 平面図31を説明するための第2図である。 平面図31を説明するための第3図である。 平面図31を説明するための第4図である。 平面図31を説明するための第5図である。 鉄塔情報33の一例を示す図である。 鉄塔の踏査を説明するための図である。 本願発明の実施の形態に係る設計システムの他の構成の例を示すブロック図である。
以下では、図面を参照して、本願発明の実施例について説明する。なお、本願発明は、この実施例に限定されるものではない。
図1及び図2は、それぞれ、本願発明の実施の形態に係る設計システム1の構成の一例を示すブロック図及び動作の一例を示すフロー図である。
図1を参照して、設計システム1は管理装置3を備える。管理装置3は、地図情報取得部5と、ハイパー線路台帳処理部7と、線下情報管理部8と、鉄塔位置情報処理部9と、鉄塔位置表示部11と、既存情報管理部13と、弛度計算部15と、平面図作図部17と、基本地図管理部19と、第1CAD部21と、鉄塔情報管理部23と、測量情報管理部25と、3次元データ処理部27と、縦断図作図部29と、第2CAD部30を備える。管理装置3は、インターネットなどを利用して各種サーバなどと通信が可能であり、各部はプログラム等を利用して実現することができる。
地図情報取得部5は、地図情報を取得する。地図情報は、例えば基盤地図情報や、地理情報システム(GIS: Geographic information System)から得られる地図情報である。基盤地図情報は、電子地図における位置の基準となる情報である。基盤地図情報は、例えば国土地理院が管理するサーバから5mメッシュ、10mメッシュなどのメッシュデータをダウンロードすることができる。以下では、メッシュデータにおける位置を特定する座標系を平面直角座標系という。地理情報システムは、地理的位置を手がかりに、位置に関する情報を持ったデータ(空間データ)を総合的に管理・加工し、視覚的に表示したり高度な分析や迅速な判断を可能にしたりするものである。
ハイパー線路台帳処理部7は、ハイパー線路台帳データを記憶して管理を行う。図2(a)にあるように、各部より情報を取得して(ステップSTA1)、維持・管理する処理を行う(ステップSTA2)。以下では、ハイパー線路台帳データは、送電鉄塔に関する情報を管理するものを例に説明する。間に送電線が架けられる送電鉄塔を、隣接送電鉄塔(本願請求項の「隣接建造物」の一例)という。本実施例では、送電鉄塔は、複数の脚によって支えられており、基礎は一体でも分離されていてもよい。なお、本願発明は、例えば、複数の建造物の間にワイヤなどの線状部材が架けられるもの(例えば、スキーリフトの柱のように複数の建造物の間にワイヤを架けるものなど)に関するものであってもよい。
ハイパー線路台帳データは、鉄塔の中心位置について、緯度・経度の情報と平面直角座標系での座標情報とを対応させて管理する。例えば、一方を入力すれば、変換処理により他方を生成して管理する。地図データや測量情報では、通常、空間的な位置が、緯度・経度又は平面直交座標系により特定されている。ハイパー線路台帳データを利用することにより、各種地図データや測量情報などに対して、鉄塔の中心位置を適切に指定することができる。
また、鉄塔の中心位置での真方位(真の方位。例えば真北は真の子午線。以下では真北とする)と磁方位(方位磁針によって特定される方位。例えば磁北は地磁気の子午線。以下では磁北とする)の偏差を管理する。磁北を計算するための計算式は公開されており、これを利用して各中心位置での磁北を計算することができる。さらに、鉄塔の形状を特定するデータを含み、これにより中心位置から各脚までの距離を特定することができる。
また、鉄塔の形状と真北との偏角を特定する。鉄塔は、一般に、隣の鉄塔との関係によって方向が変わる。両隣とのワイヤのなす角が均等となるように設置されることも多いが、例えば距離が離れていたり端にあったりする場合には若番又は老番の隣接送電鉄塔に正対するように設置されることもある。そのため、各脚の位置は、中心位置を用いた極座標のように真北に対する偏角と距離によって特定することに適している。ハイパー線路台帳データでは、真北と磁北との偏差を管理している。そのため、ハイパー線路台帳データを使用することにより、中心位置から各脚の磁北との偏角及び距離を求めることができる。鉄塔の踏査をする作業員は、現地調査においてハイパー線路台帳データを使用した地図データを利用して中心位置から各脚の磁北との偏角及び距離を特定することができ、鉄塔の中心位置に立ち、コンパスグラスなどを利用して各脚を見れば、磁北からの偏角と距離を確認することができ、作業が極めて容易になる。
また、直感的には、鉄塔の中心位置は簡単に特定できるようにも思われる。しかしながら、通常、鉄塔の中心位置は、現地で調査される。地球は丸いため、例えば北に5km、西に5km、南に5km、東に5km進んでも、通常、元の場所には戻らない。特に送電鉄塔の間隔はメッシュデータの間隔(5m、10mなど)と比較して極めて大きく、その誤差は無視できないほどの大きなものとなる。現地調査により認識される送電鉄塔の位置は、緯度・経度により特定される位置とも誤差が生じ、メッシュデータのような平面直交座標系での位置との誤差が生じる。送電鉄塔の位置における緯度・経度と直交座標系での位置(例えば距離との関係など)は、その送電鉄塔が存在する位置に対応して個別に調整する必要がある。ハイパー線路台帳データは、鉄塔の中心位置について、この誤差を考慮して、緯度・経度の情報と平面直角座標系での座標情報との正確な対応関係を管理する。
線下情報管理部8は、送電鉄塔の間に架けられる送電線の下に存在する送電施設などを特定する線下情報を管理するものである。例えば、外灯が存在するときに、外灯の位置(平面直交座標系における座標、緯度・経度など)及び標高を特定する。縦断図作図部29は、送電線の縦断図を作成するときに、樹木に関する測量情報に併せて、線下情報を利用する。なお、線下情報に併せて、測量情報を含めるようにしてもよい。平面図作図部17も、必要に応じて線下情報を利用してもよい。
鉄塔位置情報処理部9は、例えば登山用地図ソフトなどによって実現でき、鉄塔の中心位置を特定する処理を行う。鉄塔位置表示部11は、ハイパー線路台帳データにより特定された鉄塔の中心位置を、インターネット上の地図検索サービスなどを利用して表示する。鉄塔位置情報処理部9が特定した鉄塔の中心位置の正確性を確認することができる。
既存情報管理部13は、例えば、鉄塔裕度表、鉄塔形状図、九州地区位置情報などのように、鉄塔の管理などにおいて利用される既存情報を管理する。ハイパー線路台帳データにより既存情報が各鉄塔と関連させて管理されているため、ハイパー線路台帳処理部7は、鉄塔情報33(例えば鉄塔方向図、鉄塔形状図、環境情報地図など)を容易に生成することができる。
弛度計算部15は、ハイパー線路台帳データを利用して鉄塔の位置を特定して送電鉄塔の間の送電線の弛度を計算する。縦断図作図部29は、弛度を利用して送電鉄塔間の送電線の位置の情報を得ることができる。
さらに、平面図及び縦断図は、従来、現地調査が基本であった。そのため、隣接送電鉄塔を結ぶ中心線を基本として調査し、必要な場合にその周辺を調査して作成されていた。結果として、平面図は、本来は2次元でありつつも、送電線を中心軸とした帯状の1次元データとして表現されていた。また、縦断図は、ある区間での樹木の高さなどについて一定とするなど低い精度のものとならざるを得なかった。それに対し、本実施例では、ハイパー線路台帳データにより鉄塔の中心位置を正確に管理することができることから、平面図31及び縦断図35も、本来の2次元、3次元の状態を考慮した高い精度で生成することができる。
平面図作図部17は、平面図作図の指示があると(図2(b)のステップSTB1でYES)、基本地図管理部19に対して作成する範囲を指定したり、第1CAD部21に対して鉄塔に関する情報を送信したりして平面図を作図する(ステップSTB2)。基本地図管理部19は、地理情報システムなどから取得したデータについて、平面図作図部17により指定された範囲を第1CAD部21に送る。第1CAD部21は、基本地図管理部19から受け取ったデータに対して、平面図作図部17から受け取った鉄塔に関する情報を加えて、コンピュータ支援設計ができる状況にする。第1CAD部21は、作業者の指示により様々な種類の平面図31を生成することができる。
測量情報管理部25は、現地調査により得られた測量情報を管理する。例えばレーザー測量や空中写真測量により得られた測量情報を管理する。3次元データ処理部27は、ハイパー線路台帳データを利用して、メッシュデータに対して測量情報を加えて処理を行う。ハイパー線路台帳処理部7及び/又は3次元データ処理部27は、例えば、送電線について、弛度計算部15により得られた情報に加えて、測量情報において得られた送電線の状態をも含めて管理してもよい。
縦断図作図部29は、縦断図作図の指示があると(図2(c)のステップSTC1でYES)、3次元データ処理部27により測量情報を加えられたメッシュデータを利用して、第2CAD部30に対して鉄塔に関する情報を送信して縦断図を作図する(ステップSTC2)。第2CAD部30は、作業者の指示により様々な種類の縦断図35を作図することができる。
鉄塔情報管理部23は、鉄塔に関する情報(平面図31、鉄塔情報33、縦断図35など)を管理し、例えば、他の情報処理端末からのリクエストに応じてPDFなどのデータとして配布することができる。
図3~図15を参照して、設計システム1における処理やデータなどを具体的に説明する。
図3は、ハイパー線路台帳データを具体的に説明するための例を示す図である。表計算ソフトを利用して実現することができる。
図3(a)を参照して、表示エリア51は、ハイパー線路台帳処理部7に対して、鉄塔位置情報処理部9から鉄塔の中心位置などのデータを入力するように指示するためのものである。この例では、csvデータを入力する。
表示エリア53は、ハイパー線路台帳処理部7に対して、地図情報取得部5からメッシュデータを入力するように指示するためのものである。国土地理院の5mメッシュデータ(標高データを含む)を入力するように指示している。
表示エリア55は、ハイパー線路台帳処理部7に対して、3次元データ処理部27による処理を行うための3次元データを生成して格納させるためのものである。
表示エリア57は、真北と磁北のズレを示すものである。図3(b)は、表示エリア57の拡大図である。磁北を計算するための計算式は公開されており、各送電鉄塔の中心位置に対して、計算式を使用して自動的に計算することができる。
表示エリア59は、送電線設備に関する情報を計算する部分である。
表示エリア61は、緯度・経度の情報と、平面直角座標系とを相互に変換した値を示す。図3(c)は、表示エリア61の拡大図である。
図4は、5mメッシュデータの各メッシュに含まれる任意の内点(未知点)の標高を計算する処理を説明するための図である。
国土地理院の5mメッシュデータでは、5m×5mの正方形のマス目に対して、1個の標高値(メッシュ標高)が存在する。1個のファイルに、タテ150マス(750m分)、ヨコ225マス(1,125m分)のデータを割り当てる。九州では、約38,000ファイルであり、約12億8千万のデータが存在する。
図4を参照して、未知点の標高をHとし、周囲の4つのメッシュA、B、C、Dに対して、それぞれ、距離がSa、Sb、Sc、Sdとし、標高をha、hb、hc、hdとする。HavをA、B、C、Dの標高の平均値とし、ΔHa、ΔHb、ΔHc、ΔHdを平均標高と各メッシュの標高との差とし、Pa、Pb、Pc、Pdを重みであって未知点と各メッシュの間の距離の逆数として、次の式によって計算する。
H=Hav+(Pa・ΔHa+Pb・ΔHb+Pc・ΔHc+Pd・ΔHd)/(Pa+Pb+Pc+Pd)
図5~図8を参照して縦断図35を説明する。
図5(a)に示すように、送電鉄塔では送電線の地上高を確保する必要がある。従来、図5(b)及び(c)にあるように、トランシットにより送電線の中心線を測定し、現場で必要と判断された部分に中心線を横切る面を測量していた。図5(d)にあるように、正確な樹木高さが決定できないので、測定した最大標高で樹木高さを推定していた。また、測定数が少ないため、複数の区間に分けて、区間内では樹木の高さは一定であるとしていた。
出願人は、レーダー測量機を人力で背負って計測を行うことが送電線の縦断測量に適することを発見した。図6は、出願人が提案する新たな測量手法である。測量情報管理部25は、測量結果を示す情報を管理する。図6(a)にあるように、測量を行う者は、測量機であるレーダーを背負い、山の中を歩く。測量機は、自己位置推定及び空間認識を行い、地表の高さ、樹木の高さ、及び、送電線の高さを自動的に測量することができる。図6(b)にあるように、地表の高さ、樹木の高さ、及び、送電線の高さを示す情報を、DTMデータ、DSMデータ及び設備データという。樹木の高さには、線下にある送電施設などの高さを含めてもよい。図6(c)及び図6(d)は、それぞれ、測定結果を分類して得られたDTMデータ及びDSMデータを示す。図6(e)及び(f)は、それぞれ、DTMデータ及びDSMデータを用いて得られた3次元データを示す。測量時間のスピードアップでコスト低減が図られるとともに取得データが増大したことにより、誤測量のリスクを軽減することができる。
図7は、本実施例で得られた縦断図の一例を示す。測定により得られた地表高さ(DTMデータ)(L1)と、メッシュデータにより得られた地表の高さ(L2)と、測定により得られた樹木の高さ(DSMデータ)(L3)と、樹木の高さから得られる必要な電線の地上高(L4)を自動計算することができる。さらに、各部の標高を自動計算することができる。また、樹木と送電線が近い部分などのように必要な部分については、送電線の中心線を横切る面について樹木の高さなどを自動計算する。
図8(a)は、本実施例で得られた縦断図の他の一例を示す。図8(b)は、表示エリア63の拡大図である。破線により送電線の中心線を横切る面での樹木の高さを示す。本実施例では、これを自動的に計算することができる。図8(c)は表示エリア65の拡大図であり、表示するための縦断設計の仕様を示す。
図9~図13を参照して平面図31を説明する。
図9(a)は、現在作成されている平面図の一例を示す。
図9(b)は、基本地図を作成するための設定をするものである。基本地図は、ArcGISなどにより作成することができる。北端、南端、東端、西端を設定することにより、作成する範囲などを設定することができる。図9(c)は、基本地図へ送電線を書き込む設定をするものである。図9(d)は、作成された基本地図の一例を示す。基本地図は、平面直交座標系を考慮したものとなっている。
図10(a)は、基本地図からハイパー平面図を作成することを指示するものである。図10(b)は、作成されたハイパー平面図を示す。各図には、真北と磁北のずれを表示するとともに、送電鉄塔の中心位置から各脚の方向及び距離が表示されている。
図11(a)は、基本地図から切断をするために実施するトリム設定である。図11(b)は、切断された実測平面図の一例を示す。
図12(a)は、基本地図から鉄塔中心平面図を作成するためのものである。図12(b)は、作成された鉄塔中心平面図の一例を示す。
図13は、基本地図へのデータの書き込みの詳細を設定するためのものである。
なお、平面図及び縦断図では、旗上げを記載できるようにしてもよい。また、縦断図を作成するための平面図などを利用してもよい。
送電線横過申請では、平面図と縦断図を記載した横過箇所図を官公庁に提出する。本願発明によれば、平面図と縦断図を同時に作成できるため、横過箇所図を容易に作成することが可能となった。
図14は、鉄塔情報33の一例を示す図である。図14(a)及び(b)は、それぞれ、鉄塔方向図及び鉄塔形状図を示す。ハイパー線路台帳データを使用することにより、これらの図を容易に作成することができる。同様に、環境情報地図として、例えば空港などの情報を加味した地図をも簡単に生成することができる。
図15は、鉄塔の踏査を説明するための図である。図15(a)は、従来の踏査を説明するためのものである。従来の鉄塔の踏査では、作業員は、地図を利用して調査を行っていた。地図は、真北を基準としている。そのため、磁北と真北の違いを考慮した方向合わせをする必要があった。さらに、線路方向と直角方向に赤白ポールを置き、鉄塔の据付方向を考慮して脚方向に赤白ポールを置き、巻き尺とクリノメータで脚方向の調査を行っていた。そのため、極めて複雑な作業が必要となっていた。
図15(b)は、ハイパー線路台帳データを利用した作業を説明するためのものである。ハイパー線路台帳データを利用すれば、各脚の位置を、鉄塔の中心位置からの磁北を基準にした偏角と、鉄塔の中心位置からの距離によって管理することができる。ハイパー線路台帳データを使用することにより、鉄塔の踏査をする作業員は鉄塔の中心位置に立ち、コンパスグラスなどを利用して各脚を見れば、磁北からの方向と距離を確認することができ、作業が極めて容易になる。
なお、本願発明は、図16にあるように、複数の情報処理装置によって実現するようにしてもよい。例えば、管理装置31と設計装置32により実現して、ハイパー線路台帳データを管理する部分と、それを利用して作図を行う部分とを分けるようにしてもよい。
1 設計システム、3,31 管理装置、32 設計装置、5 地図情報取得部、7 ハイパー線路台帳処理部、8 線下情報管理部、9 鉄塔位置情報処理部、11 鉄塔位置表示部、13 既存情報管理部、15 弛度計算部、17 平面図作図部、19 基本地図管理部、21 第1CAD部、23 鉄塔情報管理部、25 測量情報管理部、27 3次元データ処理部、29 縦断図作図部、30 第2CAD部、31 平面図、33 鉄塔情報、35 縦断図

Claims (8)

  1. 複数の建造物の位置を管理する設計システムにおいて地図データを生成する地図データ生成方法であって、
    前記複数の建造物の間には線状部材が架けられ、
    前記設計システムは、一つ又は複数の情報処理装置を備え、
    情報処理装置が備えるハイパー線路台帳処理部が、ハイパー線路台帳データを管理するステップと、
    情報処理装置が備える作図部が、前記ハイパー線路台帳データを用いて、少なくとも一つの前記建造物を含む地図データを生成するステップを含み、
    前記ハイパー線路台帳データは、前記各建造物の中心位置の緯度及び経度と直交座標系における座標とを特定するためのデータを含み、
    前記作図部は、前記ハイパー線路台帳データを利用して前記建造物の中心位置の緯度及び経度並びに/又は直交座標系における座標により特定して前記地図データを生成する、地図データ生成方法。
  2. 前記作図部は、線状部材が架けられる2つの隣接建造物に対して、当該2つの隣接建造物の間に存在する樹木を測量して得られたデータを利用して縦断図を作成するものであって、
    線状部材の位置は、前記ハイパー線路台帳データによる隣接建造物の中心位置により及び/又は測量により得られ、
    前記縦断図は、隣接建造物の中心線での樹木と線状部材との距離を特定するとともに、樹木と線状部材との距離が基準値よりも近い区間において当該中心線を横断する線での樹木と線状部材との距離を特定する、請求項1記載の地図データ生成方法。
  3. 前記樹木の測定は、測量機が自己位置推定及び空間認識を行うことにより行われたものであり、
    前記縦断図は、前記測量機による自己位置推定と、前記ハイパー線路台帳データによる前記建造物の中心位置とを整合させて作成される、請求項2記載の地図データ生成方法。
  4. 前記樹木の測定は、作業者がレーダー測量機を背負って移動することにより行われたものである、請求項2又は3に記載の地図データ生成方法。
  5. 前記作図部は、平面図を作成するものであって、
    前記作図部は、直交座標系による原図データを用いて、線状部材のうち一つ又は連続する複数を含む平面図を生成する、請求項1から3のいずれかに記載の地図データ生成方法。
  6. 前記ハイパー線路台帳データは、
    前記各建造物の中心位置における真方位と地磁気により特定される磁方位の偏差を特定するデータと、
    前記建造物が地面に固定される少なくとも一つの固定位置に対して、当該建造物の中心位置からの真方位に対する偏角及び距離を特定するデータを含み、
    前記作図部は、前記ハイパー線路台帳データの真方位と磁方位の偏差を用いて、前記固定位置に対して、当該建造物の中心位置からの磁方位に対する偏角及び距離を含む地図データを生成する、請求項1から5のいずれかに記載の地図データ生成方法。
  7. 線状部材が架けられる複数の建造物の位置を管理する管理装置であって、
    前記建造物の少なくとも一つを含む地図データを生成するために使用されるハイパー線路台帳データを管理するハイパー線路台帳処理部を備え、
    前記ハイパー線路台帳データは、前記各建造物の中心位置について緯度及び経度と直交座標系における座標とを特定するためのデータを含み、
    前記地図データは、前記ハイパー線路台帳データを利用して前記建造物の中心位置の緯度及び経度並びに/又は直交座標系における座標により特定されて生成される、管理装置。
  8. コンピュータを、請求項1から6のいずれかに記載のハイパー線路台帳処理部として機能させるためのプログラム。
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