JP2018031693A - 架空送電線の離隔評価方法,離隔評価装置,及び離隔評価プログラム、並びに、離隔評価データの表示方法 - Google Patents

架空送電線の離隔評価方法,離隔評価装置,及び離隔評価プログラム、並びに、離隔評価データの表示方法 Download PDF

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Abstract

【課題】架空送電線の敷設領域に直接立ち入ることなく、架空送電線と周辺の地物との間の離隔距離を評価することができるようにする。【解決手段】送電線の位置座標と高さとの組み合わせの集合として送電線に関するラスタを作成し(S2)、送電線の下方空間を少なくとも含む領域の位置座標と地物の高さとの組み合わせの集合として地物に関するラスタを作成し(S2)、送電線に関するラスタと地物に関するラスタとの位置座標毎の高さの差分を計算して送電線と地物との離隔に関するラスタを生成する(S3)ようにした。【選択図】図1

Description

本発明は、架空送電線の離隔評価方法,離隔評価装置,及び離隔評価プログラム、並びに、離隔評価データの表示方法に関する。さらに詳述すると、本発明は、例えば、特別高圧架空電線などの架空送電線と周辺樹木との間の離隔距離の測定に用いて好適な技術に関する。
感電や火災を防ぐことを目的として、特別高圧架空電線などの架空送電線の離隔を保つために周辺樹木のうちの接近木の伐採等の対策が行われているが、そのための労力や修繕費は電気事業者にとって大きな負担になっている。伐採の時期や箇所は設備と樹木との間の離隔距離に基づいて判断されるところ、地上からの巡視において設備及び樹木の見通しが悪い地点や難接近地点での定量的な離隔評価は困難である。
架空送電線と樹木の頂上部との間の離隔距離を評価する従来の離隔距離判断方法として、所定の高さを有する立設体を架空送電線の下方の樹木の植生領域に設置する立設体設置工程と、当該立設体設置工程で設置された立設体の高さ位置と樹木の高さとを対比して当該樹木の高さを把握する樹木高さ把握工程とを備えるものがある(特許文献1)。
特開2012−152056号公報
しかしながら、特許文献1の離隔距離判断方法では、樹木との間の離隔距離の評価が必要とされる全ての送電線に関連する植生領域に立設体を設置しなければならず、多大な手間が必要とされ、また、例えば送電設備の立地場所として多い山林などでは立設体を設置することが困難であったり、植生領域の土地の所有者の了解が得られないために立設体を設置することが不可能であったりすることも考えられる。このため、汎用性が高いとは言い難い。
また、架空送電線と周辺樹木との間の離隔距離の評価において航空機レーザー測量(「航空機LiDAR」とも呼ばれる)を利用することが考えられるが、航空機レーザー測量によって得られる三次元データは膨大であるために高性能の処理装置・演算装置や専用のシステムが必要とされると共に当該データの利用には高度な専門知識が必要とされ、また、フライト毎に相当の費用を要するという問題がある。さらに、高性能の処理装置・演算装置や専用のシステムが必要とされたり高度な専門知識が必要とされたりするという事情が、接近木の伐採等の離隔確保の対策を実際に行う現場での、離隔の状況を例えば視覚的に明瞭・的確に把握可能である三次元情報の活用の促進を拒む要因になっているという問題がある。このため、架空送電線と周辺樹木との間の離隔距離の評価における、航空機レーザー測量によって得られる三次元データのハンドリング(言い換えると、利用,運用)を簡便にする技術や、航空機レーザー測量ではない方法・手法によって得られるデータも利用可能である技術を構築することが望まれている。
そこで、本発明は、架空送電線の敷設領域に直接立ち入ることなく、架空送電線と周辺の地物との間の離隔距離を評価することができる架空送電線の離隔評価方法,離隔評価装置,及び離隔評価プログラム、並びに、離隔評価データの表示方法を提供することを目的とする。本発明は、また、利用データが航空機レーザー測量(航空機LiDAR)によって得られる三次元データに限られることなく架空送電線と周辺の地物との間の離隔距離を評価することができ、さらに、例えばタブレット型などの携帯情報端末でも使用可能なものとして作成された汎用的なデータによって架空送電線と周辺の地物との間の離隔距離を離隔確保の対策を実際に行う現場において評価することができる架空送電線の離隔評価方法,離隔評価装置,及び離隔評価プログラム、並びに、離隔評価データの表示方法を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明の架空送電線の離隔評価方法は、送電線の位置座標(xw,yw)と高さ(zw)との組み合わせの集合として送電線に関するラスタを作成し、送電線の下方空間を少なくとも含む領域の位置座標(xf,yf)と地物の高さ(zf_Max)との組み合わせの集合として地物に関するラスタを作成し、送電線に関するラスタと地物に関するラスタとの位置座標(xw=xf,yw=yf)毎の高さの差分(zw=zf_Max)を計算して送電線と地物との離隔に関するラスタを生成するようにしている。
本発明の架空送電線の離隔評価装置は、送電線の位置座標(xw,yw)と高さ(zw)との組み合わせの集合として送電線に関するラスタを作成する手段と、送電線の下方空間を少なくとも含む領域の位置座標(xf,yf)と地物の高さ(zf_Max)との組み合わせの集合として地物に関するラスタを作成する手段と、送電線に関するラスタと地物に関するラスタとの位置座標(xw=xf,yw=yf)毎の高さの差分(zw=zf_Max)を計算して送電線と地物との離隔に関するラスタを生成する手段とを有するようにしている。
本発明の架空送電線の離隔評価プログラムは、送電線の位置座標(xw,yw)と高さ(zw)との組み合わせの集合として送電線に関するラスタを作成する処理と、送電線の下方空間を少なくとも含む領域の位置座標(xf,yf)と地物の高さ(zf_Max)との組み合わせの集合として地物に関するラスタを作成する処理と、送電線に関するラスタと地物に関するラスタとの位置座標(xw=xf,yw=yf)毎の高さの差分(zw=zf_Max)を計算して送電線と地物との離隔に関するラスタを生成する処理とをコンピュータに行わせるようにしている。
したがって、これらの架空送電線の離隔評価方法,離隔評価装置,及び離隔評価プログラムによると、送電線の敷設領域に離隔評価のための何らかの設備等を設けることなく、したがって送電線の敷設領域に直接立ち入ることなく、架空送電線と周辺の地物との離隔の状況が観測される。
これらの架空送電線の離隔評価方法,離隔評価装置,及び離隔評価プログラムによると、また、離隔確保の対策を実際に行う現場においては、位置座標と高さの差分との組み合わせの集合として生成される送電線と地物との離隔を表現するラスタデータが取り扱える機器さえあれば、送電線と周辺の地物との離隔の状況が確認される。
本発明の架空送電線の離隔評価方法は送電線と地物との離隔に関するラスタを地物ベース画像にオーバーレイさせて表示するようにしても良く、また、本発明の架空送電線の離隔評価装置は送電線と地物との離隔に関するラスタを地物ベース画像にオーバーレイさせて表示する手段を更に有するにしても良く、さらに、本発明の架空送電線の離隔評価プログラムは送電線と地物との離隔に関するラスタを地物ベース画像にオーバーレイさせて表示する処理を更にコンピュータに行わせるようにしても良い。これらの場合には、離隔確保の対策を実際に行う現場において当該現場の状況と照らし合わせながら地点毎の送電線と周辺の地物との離隔の状況が確認される。
本発明の架空送電線の離隔評価方法,離隔評価装置,及び離隔評価プログラムは、小型無人飛行機による航空写真測量によって得られるデータが利用されて作成された三次元の点群データ若しくはグリッドデータが用いられて地物に関するラスタが作成されるようにしても良い。つまり、本発明は、ラスタが作成されれば良いという点において、利用データが航空機レーザー測量(航空機LiDAR)によって得られる三次元データに限定されることなく、送電線と周辺の地物との離隔の評価が行われる。
また、本発明の離隔評価データの表示方法は、送電線の位置座標(xw,yw)と高さ(zw)との組み合わせの集合である送電線に関するラスタと送電線の下方空間を少なくとも含む領域の位置座標(xf,yf)と地物の高さ(zf_Max)との組み合わせの集合である地物に関するラスタとの位置座標(xw=xf,yw=yf)毎の高さの差分(zw=zf_Max)を計算して生成された送電線と地物との離隔に関するラスタを、位置座標(xw=xf,yw=yf)を基に位置を合致させて地物ベース画像にオーバーレイさせて表示するようにしている。
したがって、この離隔評価データの表示方法によると、離隔確保の対策を実際に行う現場においては、位置座標と高さの差分との組み合わせの集合として生成される送電線と地物との離隔を表現するラスタデータが取り扱える機器さえあれば、当該の現場の状況と照らし合わせながら地点毎の送電線と周辺の地物との離隔の状況が確認される。
本発明の離隔評価データの表示方法は地物ベース画像が航空写真であるようにしても良い。この場合には、離隔確保の対策を実際に行う現場の状況として実際のままの詳細な状況と照らし合わせながら地点毎の送電線と周辺の地物との離隔の状況が確認される。
本発明の架空送電線の離隔評価方法,離隔評価装置,及び離隔評価プログラムによれば、送電線の敷設領域に離隔評価のための何らかの設備等を設けることなく、したがって送電線の敷設領域に直接立ち入ることなく、架空送電線と周辺の地物との離隔の状況を観測することができるので、離隔評価のための設備等の設置の手間を省くことが可能であり、また、送電線の敷設領域の状況に影響を受けることなく離隔評価を行うことが可能であり、延いては離隔評価手法としての汎用性の向上を図ることが可能になる。
本発明の架空送電線の離隔評価方法,離隔評価装置,及び離隔評価プログラムによれば、離隔確保の対策を実際に行う現場においては、位置座標と高さの差分との組み合わせの集合として生成される送電線と地物との離隔を表現するラスタデータが取り扱える機器さえあれば、送電線と周辺の地物との離隔の状況を確認することができるので、高性能の処理装置・演算装置や専用のシステム或いは高度な専門知識が必要とされることなく離隔評価を行うことが可能であり、延いては離隔評価手法としての汎用性の向上を図ることが可能になる。
本発明の架空送電線の離隔評価方法,離隔評価装置,及び離隔評価プログラムは、送電線と地物との離隔に関するラスタを地物ベース画像にオーバーレイさせて表示するようにした場合には、離隔確保の対策を実際に行う現場において当該現場の状況と照らし合わせながら地点毎の送電線と周辺の地物との離隔の状況を確認することができるので、離隔状況の確認作業の正確性を向上させると共に効率性を向上させることが可能になる。
なる。
本発明の架空送電線の離隔評価方法,離隔評価装置,及び離隔評価プログラムは、小型無人飛行機による航空写真測量によって得られるデータが利用されるようにした場合には、利用データが航空機レーザー測量(航空機LiDAR)によって得られる三次元データに限定されることなく、送電線と周辺の地物との離隔の評価を行うことができるので、離隔評価手法としての汎用性の向上を図ることが可能になる。
また、本発明の離隔評価データの表示方法によれば、離隔確保の対策を実際に行う現場においては、位置座標と高さの差分との組み合わせの集合として生成される送電線と地物との離隔を表現するラスタデータが取り扱える機器さえあれば、当該の現場の状況と照らし合わせながら地点毎の送電線と周辺の地物との離隔の状況を確認することができるので、高性能の処理装置・演算装置や専用のシステム或いは高度な専門知識が必要とされることなく離隔評価を行うことが可能であり、延いては離隔評価手法としての汎用性の向上を図ることが可能になる。
本発明の離隔評価データの表示方法は、地物ベース画像が航空写真であるようにした場合には、離隔確保の対策を実際に行う現場の状況として実際のままの詳細な状況と照らし合わせながら地点毎の送電線と周辺の地物との離隔の状況を確認することができるので、離隔状況の確認作業の正確性を一層向上させると共に効率性を一層向上させることが可能になる。
本発明の架空送電線の離隔評価方法の実施形態の一例を説明するフローチャートである。 実施形態の架空送電線の離隔評価方法を架空送電線の離隔評価プログラムを用いて実施する場合の当該プログラムによって実現される架空送電線の離隔評価装置の機能ブロック図である。 実施形態の架空送電線の離隔評価プログラムの実行手順を説明するフローチャートである。 座標群データが点群データである場合の処理対象座標群データの例を三次元表示した図である。 座標群データがグリッドデータである場合の処理対象座標群データの例を三次元表示した図である。 図4に示す処理対象座標群データと一緒に送電線を表現する送電線ラスタの例を三次元表示した図である。 図6に示す送電線ラスタを地形図に重ねて二次元表示した図である。 図4や図5に示す処理対象座標群データにおける地物を表現する地物ラスタを地形図に重ねて二次元表示した図である。 図7に示す送電線ラスタと図8に示す地物ラスタとに基づいて作成される離隔ラスタを地形図に重ねて二次元表示した図である。 図7に示す送電線ラスタと図8に示す地物ラスタとに基づいて作成される離隔ラスタを航空写真に重ねて二次元表示した図である。
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図10に、本発明の架空送電線の離隔評価方法,離隔評価装置,及び離隔評価プログラム、並びに、離隔評価データの表示方法の実施形態の一例を示す。
本実施形態の架空送電線の離隔評価方法は、評価対象の径間に係る地物についての位置に関する情報と高さに関する情報との組み合わせの集合としての座標群データを整備し(S1)、送電線の位置座標(xw,yw)と高さ(zw)との組み合わせの集合として送電線に関するラスタを作成し(S2)、送電線の下方空間を少なくとも含む領域の位置座標(xf,yf)と地物の高さ(zf_Max)との組み合わせの集合として地物に関するラスタを作成し(S2)、送電線に関するラスタと地物に関するラスタとの位置座標(xw=xf,yw=yf)毎の高さの差分(zw=zf_Max)を計算して送電線と地物との離隔に関するラスタを生成する(S3)ようにしている(図1参照)。
本実施形態の架空送電線の離隔評価方法は、また、送電線と地物との離隔に関するラスタを地物ベース画像にオーバーレイさせて表示し(S4)、送電線と地物との離隔の評価に関連するデータが保存管理される(S5)ようにしている(図1参照)。
また、本実施形態の架空送電線の離隔評価装置は、評価対象の径間に係る隣り合う一対の鉄塔に関するデータを取得する手段と、評価対象の径間に係る地物に関する座標群データを取得する手段と、送電線の位置座標(xw,yw)と高さ(zw)との組み合わせの集合として送電線に関するラスタを作成する手段と、送電線の下方空間を少なくとも含む領域の位置座標(xf,yf)と地物の高さ(zf_Max)との組み合わせの集合として地物に関するラスタを作成する手段と、送電線に関するラスタと地物に関するラスタとの位置座標(xw=xf,yw=yf)毎の高さの差分(zw=zf_Max)を計算して送電線と地物との離隔に関するラスタを生成する手段とを有するようにしている。
本実施形態の架空送電線の離隔評価装置は、また、送電線と地物との離隔に関するラスタを地物ベース画像にオーバーレイさせて表示する手段と、送電線と地物との離隔の評価に関連するデータを保存する手段とを有するようにしている。
また、本実施形態の離隔評価データの表示方法は、送電線の位置座標(xw,yw)と高さ(zw)との組み合わせの集合である送電線に関するラスタと送電線の下方空間を少なくとも含む領域の位置座標(xf,yf)と地物の高さ(zf_Max)との組み合わせの集合である地物に関するラスタとの位置座標(xw=xf,yw=yf)毎の高さの差分(zw=zf_Max)を計算して生成された送電線と地物との離隔に関するラスタを、位置座標(xw=xf,yw=yf)を基に位置を合致させて地物ベース画像にオーバーレイさせて表示するようにしている。そして、本実施形態の離隔評価データの表示方法は、地物ベース画像が航空写真であるようにしている。
上記架空送電線の離隔評価方法及び架空送電線の離隔評価装置並びに離隔評価データの表示方法は、架空送電線の離隔評価プログラムがコンピュータ上で実行されることによっても実施・実現され得る。ここでは、架空送電線の離隔評価プログラムがコンピュータ上で実行されることによって架空送電線の離隔評価方法及び離隔評価データの表示方法が実施されると共に架空送電線の離隔評価装置が実現される場合を説明する。
本実施形態の架空送電線の離隔評価プログラム17を実行するためのコンピュータ10(本実施形態では、架空送電線の離隔評価装置10でもある)の全体構成を図2に示す。
このコンピュータ10(架空送電線の離隔評価装置10)は制御部11,記憶部12,入力部13,表示部14,及びメモリ15を備え、これらが相互にバス等の信号回線によって接続されている。
制御部11は、記憶部12に記憶されている架空送電線の離隔評価プログラム17に従ってコンピュータ10全体の制御並びに架空送電線の離隔評価のデータ処理に係る演算を行うものであり、例えばCPU(中央演算処理装置)である。
記憶部12は、少なくともデータやプログラムを記憶可能な装置であり、例えばハードディスクである。
入力部13は、少なくとも作業者の命令や種々の情報を制御部11に与えるためのインターフェイス(即ち、情報入力の仕組み)であり、例えばキーボードやマウスである。なお、例えばキーボードとマウスとの両方のように複数種類のインターフェイスを入力部13として有するようにしても良い。
表示部14は、制御部11の制御によって文字や図形或いは画像等の描画・表示を行うものであり、例えばディスプレイである。
メモリ15は、制御部11が種々の制御や演算を実行する際の作業領域であるメモリ空間となるものであり、例えばRAM(Random Access Memory の略)である。
また、コンピュータ10に、必要に応じ、当該コンピュータ10との間でデータや制御指令等の信号の送受信(即ち、出入力)が可能であるように、バスや広域ネットワーク回線等の信号回線により、データサーバ18が接続されるようにしても良い。また、コンピュータ10は、必要に応じ、インターネットなどのネットワークを介してクラウドサーバ(図示していない)にアクセス可能であるようにしても良い。
そして、コンピュータ10(以下、「架空送電線の離隔評価装置10」と呼ぶ)の制御部11には、架空送電線の離隔評価プログラム17が実行されることにより、評価対象の径間に係る隣り合う一対の鉄塔に関するデータを取得する処理を行う鉄塔設定部11aと、評価対象の径間に係る地物に関する座標群データを取得する処理を行う処理領域設定部11bと、送電線の位置座標(xw,yw)と高さ(zw)との組み合わせの集合として送電線に関するラスタを作成する処理を行う送電線ラスタ作成部11cと、送電線の下方空間を少なくとも含む領域の位置座標(xf,yf)と地物の高さ(zf_Max)との組み合わせの集合として地物に関するラスタを作成する処理を行う地物ラスタ作成部11dと、送電線に関するラスタと地物に関するラスタとの位置座標(xw=xf,yw=yf)毎の高さの差分(zw=zf_Max)を計算して送電線と地物との離隔に関するラスタを生成する処理を行う離隔ラスタ生成部11eと、送電線と地物との離隔に関するラスタを地物ベース画像にオーバーレイさせて表示する処理を行う離隔評価表示部11fと、送電線と地物との離隔の評価に関連するデータを保存する処理を行うデータ保存部11gとが構成される。
架空送電線の離隔評価方法の実施の手順として、まず、座標群データの整備が行われる(S1)。
本発明では、評価対象の送電鉄塔間に関連する領域に関する座標群が用いられる。なお、本発明で用いられる座標群のデータは、既存のデータが利用・整備されて用いられるようにしても良く、或いは、新たに取得・整備されたデータが用いられるようにしても良い。
本発明による離隔評価は、隣り合う一対の鉄塔同士の間(「径間」と呼ばれる)を単位として、言い換えると、隣り合う一対の鉄塔同士の間(径間)に架設されている送電線を単位として行われる。そして、隣り合う一対の鉄塔同士の間(径間)に架設されている送電線の下方空間(尚、複数の送電線が腕金によって横方向に並べられて支持されている場合のこれら送電線同士の間の下方空間を含む)を少なくとも含む領域のことを「評価領域」と呼ぶ。
評価領域は、評価対象の径間に架設されている送電線と当該送電線の周囲の地物との離隔が評価される範囲であり、つまり、送電線の周囲の地物が例えば樹木である場合に当該樹木のうちの接近木の伐採等の離隔確保の対策が実際に行われる範囲である。そこで、評価領域には、送電線が静止している状態での下方空間(尚、送電線同士の間の下方空間を含む)に加えてこれらの周囲の空間が更に含められるようにしても良く、具体的には例えば、前記送電線が風などによって振れ得る横方向の範囲の下方空間が更に含められるようにしても良い。
本発明における座標群データとしては、径間に係る評価領域における地物についての、位置(言い換えると、平面視における場所)に関する情報と、高さ(言い換えると、立面視における位置)に関する情報とを有するデータが用いられる。
ただし、平面視において他の地物(言い換えると、上方の地物)の陰になる地物についての高さに関する情報は無くても良い。つまり、本発明における座標群データとしては、位置(平面視における場所)毎の地物の最大高さが少なくとも分かるデータが用いられ得る。
地物としては樹木などの天然物体や種々の構造物などの人工物体が考えられ、地面剥き出しの地表・更地も地物に含まれる。
本発明で用いられる座標群データの形式としては、例えば、点群データまたはグリッドデータが挙げられる。
点群データとしては、例えば、航空機やヘリコプターなどに搭載されたレーザ計測装置を用いて行われる航空レーザ計測などの種々のレーザ測距によって取得される三次元の座標群のデータ(言い換えると、三次元的な複数の座標点)が用いられ得る。レーザ計測データは、3軸直交座標系における横(水平)方向のX軸−Y軸平面で規定される位置座標(x,y)と縦(鉛直)方向のZ軸で規定される高さ座標(z)との組み合わせとして構成される三次元座標(x,y,z)で表される三次元の点群データとして本発明において利用され得る。
なお、三次元座標(x,y,z)は、具体的には、地理情報システム(「GIS」とも表記される)などにおいて用いられる絶対座標、即ち(緯度,経度,標高あるいはX,Y,Z)が用いられ得る。ただし、本発明における座標値の規定のされ方は、緯度及び経度や標高に限定されるものではなく、以下の処理において用いられるデータの全てに共通の基準に基づくものであったりデータ相互で換算可能なものであったりしても良い。具体的には例えば、固定的に設定された原点に対して設定されて距離を尺度(言い換えると、座標値)とする3軸直交座標系における座標値(即ち、固定的に設定された原点を基準とする3軸方向それぞれの距離)が用いられるようにしても良い。
さらに付け加えると、本発明における座標群データとして、具体的には例えば、小型無人飛行機(UAV:Unmanned Aerial Vehicle の略;「ドローン」とも呼ばれる)などが用いられて行われる航空写真測量によって得られるデータが利用されて作成される三次元の点群データまたはグリッドデータや、航空機レーザー測量(例えば、航空機LiDARなど)によって得られる三次元データが用いられ得る。なお、点群データ或いはグリッドデータを作成する手法は、特定のものに限定されるものではなく、取得されたデータ(言い換えると、利用可能なデータ)に応じて適当なものが適宜選択される。
具体的には、小型無人飛行機が用いられて取得された写真画像に対してSfMマッピングを適用することによって点群データを作成する手法があり(中屋ほか「送電線と樹木の離隔計測への小型無人飛行機の適用性評価」,電力中央研究所報告 研究報告:V15004,一般財団法人電力中央研究所,平成28年2月)、この手法によって作成された三次元の点群データは本発明における座標群データとして用いられ得る。
本実施形態では、3軸直交座標系によって規定される三次元の座標値であって水平方向のX−Y平面で規定される位置(x,y)と鉛直方向のZ軸で規定される高さ(z)との組み合わせとして(x,y,z)で表される座標値を各点が有する座標群データが用いられる。なお、本発明の説明における「高さ」は、地表からの高さではなく、上述の通り、「標高」のように或る固定的な基準(原点)に対する鉛直方向における隔たりの程度を表す情報(具体的には数値)である。
本実施形態の説明では座標群データの座標値を(xD,yD,zD)と表し、三次元座標値(xD,yD,zD)の集合である座標群データがデータサーバ18にデータファイルとして格納される。
そして、架空送電線の離隔評価プログラムの実行手順(図3参照)として、まず、制御部11の鉄塔設定部11aにより、評価対象の径間に係る隣り合う一対の鉄塔に関するデータの取得が行われる(PS1)。
本発明による離隔評価は径間を単位として評価領域毎に行われる。そこで、評価対象とする径間を区画する隣り合う一対の鉄塔に関するデータ(「鉄塔データ」と呼ぶ)の取得が行われる。
鉄塔データは、具体的には、設置位置,下層電線の支持点高さ,下層電線の横幅,及び電線の弛度に関する情報を含む。
鉄塔データのうちの設置位置は、隣り合う一対の鉄塔それぞれの立地位置であり、座標群データの座標値(xD,yD,zD)を規定する3軸直交座標系におけるX−Y平面で規定される位置(xD,yD)と対応可能な情報として与えられる。具体的には例えば、座標群データと同じ座標系(そのうちの少なくともX−Y平面)で規定される座標値や、座標群データの座標系(具体的には、X−Y平面)で規定される座標値に換算可能な位置情報であることが考えられる。
下層電線の支持点高さは、隣り合う一対の鉄塔それぞれにおける最も下側の送電線の支持位置であり、座標群データの座標値(xD,yD,zD)を規定する3軸直交座標系におけるZ軸で規定される高さ(zD)と対応可能な情報として与えられる。具体的には例えば、座標群データと同じ座標系(そのうちの少なくともZ軸)で規定される座標値や、座標群データの座標系(具体的には、Z軸)で規定される座標値に換算可能な高さ情報であることが考えられる。
下層電線の横幅は、隣り合う一対の鉄塔それぞれにおける最も下側の送電線の横方向(即ち、当該の鉄塔で支持されている送電線に沿う方向と直交する方向)の寸法であり、座標群データの座標値(xD,yD,zD)を規定する3軸直交座標系における大きさに換算可能な情報として与えられる。
ここで、下層電線の横幅は、当該の鉄塔において複数の送電線が腕金によって横方向に並べられて支持されている場合には、横方向における最も外側の二本の送電線の支持点の間隔に設定されるようにしても良い。
また、下層電線の横幅は、送電線が風などによって振れ得る横方向の範囲(即ち、横振れ幅)を含めて設定されるようにしても良い。
そして、下層電線の横幅については、例えば送電線静止状態と送電線横振れ状態とのように複数の設定のそれぞれに対応する横方向の寸法に関する複数種類の情報が鉄塔データに含められるようにしても良い。
電線の弛度は、架設されている送電線の弛み・たわみの程度を表す指標であり、座標群データの座標値(xD,yD,zD)を規定する3軸直交座標系における大きさに換算可能な情報として与えられる。
電線の弛度は、具体的には例えば以下のような方法や考え方に基づいて設定され得る。
i)実際の送電線における弛み・たわみの実態(観測結果)に基づいて設定される。
ii)架空送電線の離隔評価方法の実施の手順としてのS1の処理において整備された座標群データに送電線に相当する(言い換えると、送電線を表現する)座標値が含まれている場合に、これら送電線に相当する座標値のデータが用いられて推定される。
iii)例えば送電線の仕様や設計条件,温度や潮流の変化の想定などが考慮された上で任意に設定される。
iv)隣り合う一対の鉄塔のそれぞれにおける送電線の支持点高さ,電線自重,及び水平張力などの情報が与えられて計算されて特定される。
上記 iv のように弛度が計算される場合には、弛度を計算するために必要な情報(具体的には、一対の支持点高さ,電線自重,及び水平張力など)が電線の弛度に関する情報として鉄塔データに含められる。
電線の弛度については、また、例えば現在の状況と将来の状況(更に言えば、将来における過酷状況)とのように複数の設定のそれぞれに対応する弛み・たわみの程度に関する複数種類の情報が鉄塔データに含められるようにしても良い。
本実施形態では、鉄塔データがデータサーバ18にデータファイルとして格納され、PS1の処理としては具体的には、鉄塔設定部11aにより、データサーバ18にデータファイルとして格納されている鉄塔データが読み込まれ、当該鉄塔データがメモリ15に記憶させられる。
ただし、鉄塔データの取得の方法はデータファイルを介して行われる態様に限定されるものではなく、例えば入力部13を介して作業者によって入力されることによって鉄塔データが取得されるようにしても良い。
次に、制御部11の処理領域設定部11bにより、評価対象の径間に係る評価領域に関する座標群データの取得が行われる(PS2)。
この処理では、PS1の処理においてメモリ15に記憶された鉄塔データのうちの鉄塔の設置位置と下層電線の横幅とに関する情報に基づいて、座標群データの座標値を規定する3軸直交座標系において評価領域に相当する空間が区画されて特定される。
評価領域は、鉄塔データにおける鉄塔の設置位置と下層電線の横幅とによって区画され(言い換えると、規定され)、例えば送電線静止状態での横方向の寸法と送電線横振れ状態での横方向の最大寸法とのように下層電線の横幅が複数種類設定されている場合には、これら複数の横幅のうちの最大の範囲に対応させて設定される。
また、PS2の処理において座標群データとして取得される範囲は、評価領域のみに限定されるようにしても良く、或いは、評価領域に加えて当該評価領域の周囲が含まれるようにしても良い。
評価領域に関するものとして取得された、当該評価領域を含む範囲の座標群データのことを「処理対象座標群データ」と呼ぶ。
PS2の処理としては具体的には、処理領域設定部11bにより、メモリ15に記憶されている鉄塔データが読み込まれ、座標群データの座標値を規定する3軸直交座標系において評価領域に相当する空間が前記鉄塔データに基づいて区画されて座標値ベースで特定され、さらに、データサーバ18にデータファイルとして格納されている座標群データのうちの評価領域を少なくとも含む範囲が前記評価領域に相当する座標値が参照されて読み込まれる。
ここで、PS2の処理において評価領域を含む範囲として取得された座標群データ(即ち、処理対象座標群データ)に評価対象の径間に架設されている送電線に相当する座標値、言い換えると送電線を表現する座標値が含まれている場合には、これら送電線に相当する座標値のデータが除去される処理が行われる。
具体的には、座標群データが点群データである場合には、評価対象の径間に架設されている送電線に相当する(送電線を表現する)点データが除去される。また、座標群データがグリッドデータである場合には、評価対象の径間に架設されている送電線に相当する(送電線を表現する)高さを有するグリッドデータについて、当該グリッドデータの位置における地物の高さのグリッドデータに修正される。
処理対象座標群データの例として、座標群データが点群データである場合の例を図4に示し、座標群データがグリッドデータである場合の例を図5に示す。図4や図5に示す例では、評価領域に加え、当該評価領域に係る隣り合う一対の鉄塔を含む、評価領域の周囲が含まれている。また、送電線に相当する座標値のデータは含まれていない。
PS2の処理の結果として、処理領域設定部11bにより、処理対象座標群データがメモリ15に記憶させられる。
次に、制御部11の送電線ラスタ作成部11cにより、評価対象の径間に架設されている送電線に関するラスタの作成が行われる(PS3)。この処理は、架空送電線の離隔評価方法の実施の手順におけるラスタの作成(S2)に該当する。
この処理では、評価対象の径間に架設されている送電線のうちの下層電線に関する(言い換えると、下層電線を表現する)ラスタが作成される。
下層電線に関するラスタは、鉄塔の下層の腕金によって横方向に並べられて架設されている送電線(具体的には、横方向における最も外側の二本の送電線)それぞれの支持点を四方の角とする帯を表現するものとして作成される。すなわち、下層電線に関するラスタは、隣り合う一対の鉄塔同士が対向する方向を長手方向とすると共に、下層送電線の横幅を幅とする帯を表現するものとして作成される。
下層電線に関するラスタは、例えば、PS1の処理においてメモリ15に記憶された鉄塔データが用いられて作成される。なお、必要に応じ、鉄塔データに含められている情報が用いられて弛度が計算された上で下層電線に関するラスタが作成されるようにしても良い。この場合には、例えば、鉄塔データが用いられて弛度曲線が高さとして計算されることによって下層電線に関するラスタが作成され得る。なお、弛度曲線の計算手法自体は周知の技術であるのでここでは詳細については省略する。
下層電線に関するラスタは、或いは、架空送電線の離隔評価方法の実施の手順としてのS1の処理において整備された座標群データに送電線に相当する座標値、言い換えると送電線を表現する座標値が含まれている場合には、これら送電線に相当する座標値のデータが用いられて下層電線の形状が推定された上で作成されるようにしても良い。
下層電線に関するラスタは、また、鉄塔データと送電線に相当する座標値のデータとが組み合わされて用いられて作成されるようにしても良い。
下層電線に関するラスタは、複数種類作成されるようにしても良い。具体的には例えば、現在の状況と将来の状況(更に言えば、将来における過酷状況)とのように複数の設定のそれぞれに対応する複数の弛度のそれぞれに対応するラスタが作成されるようにしても良い。
下層電線に関するラスタは、位置情報である位置座標(xw,yw)と数値情報である高さ座標(zw)とが組み合わせられた(xw,yw,zw)の集合として作成される。
PS3の処理としては具体的には、送電線ラスタ作成部11cにより、メモリ15に記憶されている鉄塔データが読み込まれ、当該鉄塔データが用いられて下層電線に関するラスタが特定・算定されて下層電線を表現する(xw,yw,zw)の集合が作成される。
下層電線に関するラスタ(「送電線ラスタ」と呼ぶ)の例として、図4に示す処理対象座標群データに含まれている径間に架設されている送電線を表現するラスタを、処理対象座標群データと一緒に三次元表示したものを図6に示す。
また、図6に示す送電線ラスタの例を、位置座標を基に地形図にオーバーレイさせて二次元表示させたものを図7に示す。図7に示す二次元表示の例では、送電線ラスタの数値情報である高さ(zw)の数値の大きさに応じて色が変化して表示されている。
PS3の処理の結果として、送電線ラスタ作成部11cにより、下層電線を表現するラスタデータ、即ち(xw,yw,zw)の集合がメモリ15に記憶させられる。
次に、制御部11の地物ラスタ作成部11dにより、評価領域の地物に関するラスタの作成が行われる(PS4)。この処理は、架空送電線の離隔評価方法の実施の手順におけるラスタの作成(S2)に該当する。
この処理では、評価領域内の地物(但し、送電線は除く)に関する(言い換えると、地物を表現する)ラスタが作成される。
地物に関するラスタは、評価領域内の位置座標毎の地物の最大高さ(最大標高)を表現するものとして作成される。
地物に関するラスタは、PS2の処理においてメモリ15に記憶された処理対象座標群データが用いられて、評価領域内の位置座標(xf,yf)と当該位置座標(xf,yf)における地物の最大の高さ座標(zf_Max)とが組み合わせられた(xf,yf,zf_Max)の集合として作成される。
具体的には例えば、座標群データが点群データである場合には、処理対象座標群データのうちの位置座標(xD,yD)が評価領域に該当する(言い換えると、含まれる)位置座標であるデータの中での高さ(zD)の最大値(zD_Max)が特定されて前記位置座標(xD,yD)と前記高さの最大値(zD_Max)とが組み合わせられて(xf,yf,zf_Max)(ただし、xf=xD,yf=yD,及びzf_Max=zD_Max)が作成される処理が評価領域内の位置座標(xD,yD)の全てについて行われる。
また、座標群データがグリッドデータである場合には、処理対象座標群データのうちの位置座標(xD,yD)が評価領域に該当する(言い換えると、含まれる)位置座標であるデータの高さ(zD)が特定されて前記位置座標(xD,yD)と前記高さ(zD)とが組み合わせられて(xf,yf,zf_Max)(ただし、xf=xD,yf=yD,及びzf_Max=zD)が作成される処理が評価領域内の位置座標(xD,yD)の全てについて行われる。
PS4の処理としては具体的には、地物ラスタ作成部11dにより、メモリ15に記憶されている処理対象座標群データのうちの評価領域に該当するデータが読み込まれ、当該データが用いられて位置座標毎の地物の最大高さが特定されて地物の最大高さを表現する(xf,yf,zf_Max)の集合が作成される。
地物に関するラスタ(「地物ラスタ」と呼ぶ)の例として、図4に示す点群データの場合の処理対象座標群データの例や図5に示すグリッドデータの場合の処理対象座標群データの例に基づいて作成される地物の最大高さを表現するラスタを、位置座標を基に地形図にオーバーレイさせて二次元表示させたものを図8に示す。図8に示す二次元表示の例では、地物ラスタの数値情報である高さ(zf_Max)の数値の大きさに応じて色が変化して表示されている。
PS4の処理の結果として、地物ラスタ作成部11dにより、地物の最大高さを表現するラスタデータ、即ち(xf,yf,zf_Max)の集合がメモリ15に記憶させられる。
次に、制御部11の離隔ラスタ生成部11eにより、評価領域における送電線と地物との離隔に関するラスタの生成が行われる(PS5)。この処理は、架空送電線の離隔評価方法の実施の手順における離隔ラスタの生成(S3)に該当する。
この処理では、評価領域内の下層電線、即ち評価対象の径間に架設されている送電線のうちの下層電線と地物との離隔に関する(言い換えると、離隔を表現する)ラスタが生成される。
離隔に関するラスタは、評価領域内の位置座標毎の下層電線の高さ(標高)と地物の最大高さ(最大標高)との差分を表現するものとして生成される。
すなわち、PS3の処理においてメモリ15に記憶された下層電線を表現するラスタデータ即ち(xw,yw,zw)の集合とPS4の処理においてメモリ15に記憶された地物の最大高さを表現するラスタデータ即ち(xf,yf,zf_Max)の集合とが用いられて、位置座標毎に、即ち、xw=xf 且つ yw=yf であるデータ毎に zw−zf_Max が計算されて離隔に関するラスタとして(xd,yd,zd)(ただし、xd=xw=xf,yd=yw=yf,及びzd=zw−zf_Max)が作成される処理が評価領域内の位置座標(xw(=xf),yw(=yf))の全てについて行われる。
PS5の処理としては具体的には、離隔ラスタ生成部11eにより、メモリ15に記憶されている下層電線のラスタデータと地物のラスタデータとが読み込まれ、これらデータが用いられて位置座標毎の下層電線高さと地物高さとの差が計算されて下層電線と地物との離隔を表現する(xd,yd,zd)の集合が作成される。
離隔に関するラスタ(「離隔ラスタ」と呼ぶ)の例として、図7に示す送電線ラスタの例と図8に示す地物ラスタの例とに基づいて作成される離隔を表現するラスタを、位置座標を基に地形図にオーバーレイさせて二次元表示させたものを図9に示す。図9に示す例では、離隔ラスタの数値情報である離隔(zd)(即ち、送電線高さと地物高さとの差)の数値の大きさに応じて色が変化して表示されている。
PS5の処理の結果として、離隔ラスタ生成部11eにより、送電線と地物との離隔を表現するラスタデータ、即ち(xd,yd,zd)の集合がメモリ15に記憶させられる。
次に、制御部11の離隔評価表示部11fにより、離隔ラスタの表示が行われる(PS6)。この処理は、架空送電線の離隔評価方法の実施の手順における離隔評価データの表示(S4)に該当する。
具体的には、離隔評価表示部11fにより、PS5の処理においてメモリ15に記憶された送電線と地物との離隔を表現するラスタデータ、即ち(xd,yd,zd)の集合が読み込まれる。
そして、離隔評価表示部11fにより、離隔ラスタが、当該離隔ラスタの位置座標(xd,yd)を基に地形図や航空写真に対してオーバーレイされて表示部14に表示される。
なお、架空送電線の離隔評価方法の実施の手順としてのS1の処理において座標群データを整備するために取得されたデータが航空写真である場合には、当該航空写真と離隔ラスタとがオーバーレイされて表示されるようにしても良い。
ここで、本実施形態では、表示部14が、本発明に係る離隔評価データの表示方法を実現する機器として機能する。ただし、本発明に係る離隔評価データの表示方法を実現する機器の態様は、本実施形態のように架空送電線の離隔評価のデータ処理に係る演算全般を行う架空送電線の離隔評価装置10(言い換えると、コンピュータ10)の一部として構成されるようにしても良く、または、架空送電線の離隔評価のデータ処理に係る演算を行う機能のうちの少なくとも一部を含むものとして構成されるようにしても良く、或いは、架空送電線の離隔評価のデータ処理に係る演算を行う構成とは別体の装置(具体的には例えば、あくまで一例として挙げると、タブレット型などの携帯情報端末)として構成されるようにしても良い。
本実施形態において離隔評価データの表示方法を実現する機器としての表示部14には、評価対象の径間及び当該径間に係る隣り合う一対の鉄塔周辺の航空写真がベース画像として表示されると共に、PS5の処理において作成された離隔ラスタが、離隔評価データとして、前記ベース画像としての航空写真にオーバーレイされて表示される。
なお、ベース画像は、航空写真に限定されるものではなく、例えば図7乃至図9におけるベース画像のように地形図であっても良いし、その他、実際の地物の状況が判別可能であればどのような図でも良い。ここで、離隔評価データとしての離隔ラスタをオーバーレイさせて表示する際のベース画像であって例えば航空写真や地形図などのような実際の地物の状況を視覚的に表現する平面視画像のことを「地物ベース画像」と呼ぶ。
また、地物ベース画像にオーバーレイされて表示される、離隔評価データとしての離隔ラスタは、当該離隔ラスタと重なる地物ベース画像が確認できるように透過表示されるようにしても良く、或いは、不透過で表示されるようにしても良い。
離隔ラスタの表示の例(そして、本発明に係る離隔評価データの表示方法の例)として、航空写真とPS5の処理において作成された離隔ラスタとがオーバーレイされて表示された例を図10に示す。図10に示す例では、位置毎(即ち、離隔を表現するラスタデータの位置座標毎)の離隔の状況が、離隔ラスタの数値情報である離隔(zd)(即ち、送電線高さと地物高さとの差)の数値の大きさに応じて色が変化して表示されている。
図10に示す例のように離隔の数値の大きさに応じて色が変化している離隔ラスタが航空写真にオーバーレイされて表示されることにより、写真に撮像されている実際の地物に関する送電線との離隔の状況を視覚的に容易且つ明瞭に把握することが可能になる。したがって、現場において、例えば伐採が必要な樹木の特定など、離隔確保のために必要とされる対策の対象としての地物を容易且つ正確に特定することが可能になる。
図10に示す例では地物ベース画像としての航空写真に対して離隔ラスタをオーバーレイ透過表示させるようにしており、これにより、航空写真に撮像されている個々の地物の離隔の大きさを離隔ラスタの色によって確認することができるので、例えば伐採が必要な樹木を具体的に正確に特定することが可能になる。
地形図や航空写真と離隔ラスタとがオーバーレイされて(言い換えると、位置が合致させられて重ねられて)表示されるためには、地形図や航空写真における位置座標と離隔ラスタの位置座標との対応が担保されれば良い。このため、離隔ラスタの位置座標が汎用的な地理情報システム或いは種々の航空写真の表示や提供のサービスで用いられている例えば緯度,経度に基づく位置情報と共通の仕様であったり前記位置情報へと変換されたりすることにより、地形図や航空写真と離隔ラスタとの同時表示において汎用的な地理情報システムや種々の航空写真表示・提供サービスが利用され得る。
また、或る評価領域に関して過去を含む複数時点の離隔を表現するラスタデータが蓄積されて利用可能であるようにすることにより、当該の評価領域の過去の状況を確認したり過去の状況と現在の状況とを比較したりすることが可能になり、当該の評価領域の過去からの推移も考慮しながら離隔確保の対策の対象としての地物を特定したり対策の具体的な内容を決定したりすることも可能になる。
具体的には例えば、複数時点の離隔を表現するラスターデータが蓄積されることにより、時系列における送電線高さと樹木高さとの差の数値の減少の程度として把握される樹木の成長速度を時系列で分析して樹木の成長の程度を定量的に把握すると共に予測し、これら定量化された情報や予測の結果も考慮して伐採する樹木を特定することが可能になる。
次に、制御部11のデータ保存部11gにより、上述の処理によって作成されたデータの保存が行われる(PS7)。この処理は、架空送電線の離隔評価方法の実施の手順における離隔評価関連データの管理(S5)に該当する。
具体的には、データ保存部11gにより、PS5の処理においてメモリ15に記憶された送電線と地物との離隔を表現するラスタデータが、記憶部12,データサーバ18,或いはクラウドサーバ(図示していない)にデータファイルとして保存される。
さらに、必要に応じ、PS2の処理においてメモリ15に記憶された処理対象座標群データ,PS3の処理においてメモリ15に記憶された下層電線を表現するラスタデータ,PS4の処理においてメモリ15に記憶された地物の最大高さを表現するラスタデータが、記憶部12,データサーバ18,或いはクラウドサーバ(図示していない)にデータファイルとして保存されるようにしても良い。
また、必要に応じ、例えば処理対象座標群データの範囲に対応する地形図や航空写真などの地物ベース画像のデータが、上記データファイルと一緒に保存されるようにしても良い。
上記の処理対象座標群データ,下層電線を表現するラスタデータ,地物の最大高さを表現するラスタデータ,及び離隔を表現するラスタデータ、並びに、地物ベース画像のデータのことを「離隔評価関連データ」と呼ぶ。
なお、時系列でのデータの活用を可能にするため、各データが保存される際には、各データの時点が特定されるようにすることが好ましく、具体的には例えば各データの元になっている座標群データが取得された年月日が特定されるようにすることが好ましい。
そして、例えば広域ネットワーク回線等に接続されたデータサーバ18やクラウドサーバ(図示していない)に上記データファイルや必要に応じて地形図や航空写真などの地物ベース画像のデータが保存されることにより、離隔確保の対策を実際に行う現場で、例えばタブレット型などの携帯情報端末やノート型パソコンによって上記データファイルや地物ベース画像データをダウンロードして図10に示すような離隔評価データを表示させて閲覧することが可能になる。
その上で、離隔確保の対策を実際に行う現場において当該現場の状況と照らし合わせながら地点毎の離隔(即ち、送電線高さと地物高さとの差)の数値を確認することができるデータを参照して、離隔確保の対策が必要とされる対象としての地物を容易に然も具体的に且つ正確に特定することが可能になると共に、対策の具体的な内容を決定することが可能になる。
図10に示す例では、具体的には例えば、離隔確保の障害になる樹木を具体的に特定することが可能であり、当該樹木を離隔確保の対策として伐採するという具体的な内容を決定することが可能である。
なお、例えばタブレット型などの携帯情報端末においてジオリファレンスを備える地形図や航空写真を表示したり提供したりするサービスが利用可能である場合には、離隔を表現するラスタデータが広域ネットワーク回線等を介してダウンロード可能であるようにすることにより、地形図や航空写真を地物ベース画像として離隔ラスタをオーバーレイ透過表示させるようにすることも考えられる。この場合にはさらに、携帯情報端末がGPS(Global Positioning System の略)機能を備えている場合には、地形図や航空写真上に自分の位置を表示させて自位置を確認しつつ地点毎の離隔の数値を確認しながら離隔確保の対策が必要とされる対象を特定することが可能になる。
離隔評価関連データが保存された後、制御部11は、PS1の処理において読み込まれた鉄塔データによって特定される評価領域に関する処理を終了する。
以上のように構成された架空送電線の離隔評価方法,離隔評価装置,及び離隔評価プログラムによれば、離隔確保の対策を実際に行う現場においては、位置座標と高さの差分との組み合わせの集合として生成される送電線と地物との離隔を表現するラスタデータが取り扱える機器さえあれば、送電線と周辺の地物との離隔の状況を確認することができるので、高性能の処理装置・演算装置や専用のシステム或いは高度な専門知識が必要とされることなく離隔評価を行うことが可能であり、延いては離隔評価手法としての汎用性の向上を図ることが可能になる。
また、以上のように構成された離隔評価データの表示方法によれば、離隔確保の対策を実際に行う現場においては、位置座標と高さの差分との組み合わせの集合として生成される送電線と地物との離隔を表現するラスタデータが取り扱える機器さえあれば、当該の現場の状況と照らし合わせながら地点毎の送電線と周辺の地物との離隔の状況を確認することができるので、高性能の処理装置・演算装置や専用のシステム或いは高度な専門知識が必要とされることなく離隔評価を行うことが可能であり、延いては離隔評価手法としての汎用性の向上を図ることが可能になる。
なお、上述の実施形態は本発明を実施する際の好適な形態の一例ではあるものの本発明の実施の形態が上述のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において本発明は種々変形実施可能である。
例えば、上述の実施形態では離隔ラスタの表示が行われる(PS6)ようにしているが、離隔ラスタが表示されることは本発明において必須の処理ではない。すなわち、上述の実施形態におけるPS6の処理は送電線と地物との離隔を表現する数値情報である(xd,yd,zd)の集合の利用の仕方の一例であり、位置座標毎の送電線高さと地物高さとの差の計算結果としての位置座標(xd,yd)と離隔(zd)との組み合わせデータは他の態様で利用されるようにしても良い。
本発明に係る架空送電線と地物との離隔評価の手法は、例えば、鉛材料を用いた免震・制震デバイス(例えば鉛ダンパー)の性能評価を精度良く行うことができるので、一例として挙げると、材料工学、構造工学、構造物の設計実務などの分野において利用価値が高い。
10 架空送電線の離隔評価装置
11 制御部
11a 鉄塔設定部
11b 処理領域設定部
11c 送電線ラスタ作成部
11d 地物ラスタ作成部
11e 離隔ラスタ生成部
11f 離隔評価表示部
11g データ保存部
14 表示部
17 架空送電線の離隔評価プログラム

Claims (11)

  1. 送電線の位置座標(xw,yw)と高さ(zw)との組み合わせの集合として前記送電線に関するラスタを作成し、前記送電線の下方空間を少なくとも含む領域の位置座標(xf,yf)と地物の高さ(zf_Max)との組み合わせの集合として前記地物に関するラスタを作成し、前記送電線に関するラスタと前記地物に関するラスタとの前記位置座標(xw=xf,yw=yf)毎の前記高さの差分(zw=zf_Max)を計算して前記送電線と前記地物との離隔に関するラスタを生成することを特徴とする架空送電線の離隔評価方法。
  2. 前記送電線と前記地物との離隔に関するラスタを地物ベース画像にオーバーレイさせて表示することを特徴とする請求項1記載の架空送電線の離隔評価方法。
  3. 小型無人飛行機による航空写真測量によって得られるデータが利用されて作成された三次元の点群データ若しくはグリッドデータが用いられて前記地物に関するラスタが作成されることを特徴とする請求項1記載の架空送電線の離隔評価方法。
  4. 送電線の位置座標(xw,yw)と高さ(zw)との組み合わせの集合として前記送電線に関するラスタを作成する手段と、前記送電線の下方空間を少なくとも含む領域の位置座標(xf,yf)と地物の高さ(zf_Max)との組み合わせの集合として前記地物に関するラスタを作成する手段と、前記送電線に関するラスタと前記地物に関するラスタとの前記位置座標(xw=xf,yw=yf)毎の前記高さの差分(zw=zf_Max)を計算して前記送電線と前記地物との離隔に関するラスタを生成する手段とを有することを特徴とする架空送電線の離隔評価装置。
  5. 前記送電線と前記地物との離隔に関するラスタを地物ベース画像にオーバーレイさせて表示する手段を更に有することを特徴とする請求項4記載の架空送電線の離隔評価装置。
  6. 小型無人飛行機による航空写真測量によって得られるデータが利用されて作成された三次元の点群データ若しくはグリッドデータが用いられて前記地物に関するラスタが作成されることを特徴とする請求項4記載の架空送電線の離隔評価装置。
  7. 送電線の位置座標(xw,yw)と高さ(zw)との組み合わせの集合として前記送電線に関するラスタを作成する処理と、前記送電線の下方空間を少なくとも含む領域の位置座標(xf,yf)と地物の高さ(zf_Max)との組み合わせの集合として前記地物に関するラスタを作成する処理と、前記送電線に関するラスタと前記地物に関するラスタとの前記位置座標(xw=xf,yw=yf)毎の前記高さの差分(zw=zf_Max)を計算して前記送電線と前記地物との離隔に関するラスタを生成する処理とをコンピュータに行わせることを特徴とする架空送電線の離隔評価プログラム。
  8. 前記送電線と前記地物との離隔に関するラスタを地物ベース画像にオーバーレイさせて表示する処理を更にコンピュータに行わせることを特徴とする請求項7記載の架空送電線の離隔評価プログラム。
  9. 小型無人飛行機による航空写真測量によって得られるデータが利用されて作成された三次元の点群データ若しくはグリッドデータが用いられて前記地物に関するラスタが作成されることを特徴とする請求項7記載の架空送電線の離隔評価プログラム。
  10. 送電線の位置座標(xw,yw)と高さ(zw)との組み合わせの集合である前記送電線に関するラスタと前記送電線の下方空間を少なくとも含む領域の位置座標(xf,yf)と地物の高さ(zf_Max)との組み合わせの集合である前記地物に関するラスタとの前記位置座標(xw=xf,yw=yf)毎の前記高さの差分(zw=zf_Max)を計算して生成された前記送電線と前記地物との離隔に関するラスタを、前記位置座標(xw=xf,yw=yf)を基に位置を合致させて地物ベース画像にオーバーレイさせて表示することを特徴とする離隔評価データの表示方法。
  11. 前記地物ベース画像が航空写真であることを特徴とする請求項10記載の離隔評価データの表示方法。
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