JP2019182090A - シート環境制御システム、シート環境制御ユニット、及び携帯端末 - Google Patents
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Abstract
【課題】輸送用移動体のシートごとにシート環境を制御するシート環境制御ユニットが用いられている場合であっても、ユーザのグループ内につき1つの携帯端末で、このグループ内の各ユーザの着座するシートのシート環境を調整することを可能にする。【解決手段】携帯端末2が、乗員となるユーザが含まれるグループの各ユーザのシートの予約をまとめて行う予約システム3から送信される、各ユーザの予約位置を含む予約情報を取得し、操作入力部24で受け付けるグループの各ユーザのシートについてのシート環境設定とこの予約情報とを、接続されるシート環境制御ユニット10に送信し、予約情報に含まれる予約位置をもとに、予約されたグループの各ユーザのシートに対応するシート環境制御ユニット10に、対応するシート環境設定を伝達させる。【選択図】図4
Description
本開示は、輸送用移動体のシートごとにシート環境に関する制御を行うシート環境制御システム、並びにそのシート環境制御システムに含まれるシート環境制御ユニット及び携帯端末に関するものである。
従来、例えば特許文献1に、車両のシートごとに設けられ、対応するシートを空調するシート空調装置が開示されているように、輸送用移動体のシートに着座する乗員に対する個別の空調である個別空調を行う技術が知られている。
また、近年では、スマートフォンといった携帯端末を車載装置の操作用リモコンとして用いる技術が知られている。例えば、特許文献2には、スマートフォンと車両空調制御機器とを無線通信規格を利用して通信を行う無線通信機を介して通信可能とし、スマートフォンを、車両空調制御機器が制御する空調部の操作用リモコンとして用いる技術が開示されている。
特許文献1に開示されているような、車両のシートごとに設けられるシート空調装置を、特許文献2に開示されているように、スマートフォンといった携帯端末を操作用リモコンとして制御しようとする場合、1つの携帯端末では1つのシートに対応するシート空調装置しか制御できないことになる。よって、シートごとに設けられるシート空調装置を、携帯端末を介して制御しようとする場合、シートごとに携帯端末が必要となる。しかしながら、シートごとに携帯端末が必要となる場合、例えば高齢者,子供といった携帯端末を携帯していないユーザは、携帯端末を介してシート空調装置を制御して好みの空調状態に調整することができなくなってしまう。
この開示のひとつの目的は、輸送用移動体のシートごとにシート環境を制御するシート環境制御ユニットが用いられている場合であっても、ユーザのグループ内につき1つの携帯端末で、このグループ内の各ユーザの着座するシートのシート環境を調整することを可能にするシート環境制御システム、シート環境制御ユニット、及び携帯端末を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、開示の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、ひとつの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するために、本開示のシート環境制御システムは、輸送用移動体に設けられる複数のシートごとに用いられる、そのシートのシート環境についての制御を行うシート環境制御ユニット(10,50,70)と、輸送用移動体の乗員となるユーザが携帯する携帯端末(2)とを含み、携帯端末は、乗員となるユーザが含まれるグループの各ユーザのシートの予約をまとめて行う予約システム(3)から送信される、予約されたグループの各ユーザのシートの位置を示す予約位置を含む予約情報を、取得する予約情報取得部(21)と、予約されたグループの各ユーザのシートのシート環境についての設定であるシート環境設定を受け付け可能な設定入力部(24)と、予約されたシートに対応するシート環境制御ユニットと無線通信可能に接続してそのシート環境制御ユニットと通信を行う携帯側無線通信部(25)とを備え、携帯側無線通信部は、設定入力部で受け付けるグループの各ユーザのシートについてのシート環境設定を、接続されるシート環境制御ユニットに送信することで、予約情報取得部で取得する予約情報に含まれる予約位置をもとに、予約されたグループの各ユーザのシートに対応するシート環境制御ユニットに、対応するシート環境設定を伝達させ、シート環境制御ユニットは、自ユニットに対応するシート環境設定が伝達されてくる場合に、このシート環境設定に従って、自ユニットが用いられるシートのシート環境についての制御を行うシート環境制御部(115,515,715)を備える。
これによれば、携帯端末は、乗員となるユーザが含まれるグループの各ユーザのシートの予約をまとめて行う予約システムから送信される、予約されたグループの各ユーザのシートの位置を示す予約位置を含む予約情報を、取得する予約情報取得部を備えるので、ユーザのグループ内につき1つの携帯端末でグループの各ユーザの予約位置を取得することが可能になる。また、携帯端末は、予約されたグループの各ユーザのシート環境についての設定であるシート環境設定を受け付ける設定入力部を備えるので、ユーザのグループ内につき1つの携帯端末でグループの各ユーザのシートのシート環境設定を行うことが可能になる。
そして、携帯側無線通信部は、設定入力部で受け付けるグループの各ユーザのシートについてのシート環境設定を、接続されるシート環境制御ユニットに送信することで、予約情報取得部で取得する予約情報に含まれる予約位置をもとに、予約されたグループの各ユーザのシートに対応するシート環境制御ユニットに、対応するシート環境設定を伝達させ、シート環境制御ユニットは、自ユニットに対応するシート環境設定が伝達されてくる場合に、このシート環境設定に従って、自ユニットが用いられるシートのシート環境についての制御を行う。よって、ユーザのグループ内につき1つの携帯端末で、このグループ内の各ユーザの着座するシートのシート環境を調整することが可能になる。
その結果、輸送用移動体のシートごとにシート環境を制御するシート環境制御ユニットが設けられている場合であっても、ユーザのグループ内につき1つの携帯端末で、このグループ内の各ユーザの着座するシートのシート環境を調整することが可能になる。
上記目的を達成するために、本開示のシート環境制御ユニットは、輸送用移動体に設けられる複数のシートごとに用いられるシート環境制御ユニットであって、自ユニットが用いられるシート以外のシートで用いられる他のシート環境制御ユニットと通信可能にネットワーク接続されるものであり、自ユニットが用いられるシートのシート環境についての制御を行うシート環境制御部(115,515,715)と、輸送用移動体の乗員となるユーザが携帯する携帯端末(2)と無線通信可能に接続してその携帯端末と通信を行い、その携帯端末が、乗員となるユーザが含まれるグループの各ユーザのシートの予約をまとめて行う予約システム(3)から取得する、予約されたグループの各ユーザのシートの位置を示す予約位置を含む予約情報を受信するシート側無線通信部(12)と、他のシート環境制御ユニットと通信を行うシート間通信部(13)とを備え、シート側無線通信部は、携帯端末から送信されてくる、その携帯端末で受け付けるグループの各ユーザのシートについてのシート環境設定と、それらのシート環境設定に紐付けられる、それらのシートに対応する予約位置とを受信し、シート間通信部は、携帯端末から受信する、グループの各ユーザのシートに対応する予約位置をもとにして、予約されたグループの各ユーザのシートに対応する自ユニット以外の残りのシート環境制御ユニットに、対応するシート環境設定を送信し、シート環境制御部は、他のシート環境制御ユニットから自ユニットに対応するシート環境設定が伝達されてくる場合に、このシート環境設定に従って、自ユニットが用いられるシートのシート環境についての制御を行う。
これによれば、シート側無線通信部は、輸送用移動体の乗員となるユーザが携帯する携帯端末から送信される、その携帯端末が、乗員となるユーザが含まれるグループの各ユーザのシートの予約をまとめて行う予約システムから取得する、予約されたグループの各ユーザのシートの位置を示す予約位置を含む予約情報に含まれるこの予約位置をもとに、自ユニットが、予約されたシートに対応するシート環境制御ユニットである場合に、その携帯端末と無線通信可能に接続してその携帯端末と通信を行い、携帯端末から送信されてくる、その携帯端末で受け付けるグループの各ユーザのシートについてのシート環境設定と、それらのシート環境設定に紐付けられる、それらのシートに対応する予約位置とを受信する。
よって、ユーザのグループ内につき1つの携帯端末であっても、シート環境制御ユニットが、グループの各ユーザの予約位置及びグループの各ユーザのシート別のシート環境設定を得ることが可能になる。また、シート間通信部は、携帯端末から受信する、グループの各ユーザのシートに対応する予約位置をもとにして、予約されたグループの各ユーザのシートに対応する残りのシート環境制御ユニットに、対応するシート環境設定を送信するので、予約されたグループの各ユーザのシートに対応するシート環境制御ユニットに、対応するシート環境設定を伝達することが可能になる。そして、シート環境制御部は、他のシート環境制御ユニットから自ユニットに対応するシート環境設定が伝達されてくる場合に、このシート環境設定に従って、自ユニットが用いられるシートのシート環境についての制御を行うので、ユーザのグループ内につき1つの携帯端末であっても、このグループ内の各ユーザの着座するシートのシート環境を調整することが可能になる。
その結果、輸送用移動体のシートごとにシート環境を制御するシート環境制御ユニットが設けられている場合であっても、ユーザのグループ内につき1つの携帯端末で、このグループ内の各ユーザの着座するシートのシート環境を調整することが可能になる。
上記目的を達成するために、本開示の携帯端末は、輸送用移動体の乗員となるユーザに携帯され、乗員となるユーザが含まれるグループの各ユーザの輸送用移動体のシートの予約をまとめて行う予約システム(3)から送信される、予約されたグループの各ユーザのシートの位置を示す予約位置を含む予約情報を、取得する予約情報取得部(21)と、予約されたグループの各ユーザのシートのシート環境についての設定であるシート環境設定を受け付け可能な設定入力部(24)と、予約されたシートに対応する、そのシートで用いられてそのシートのシート環境についての制御を行うシート環境制御ユニット(10,50,70)と無線通信可能に接続してそのシート環境制御ユニットと通信を行う携帯側無線通信部(25)とを備え、携帯側無線通信部は、設定入力部で受け付けるグループの各ユーザのシートについてのシート環境設定と、予約情報取得部で取得する予約情報に含まれる予約位置とを、接続されるシート環境制御ユニットに送信することで、この予約位置をもとに、予約されたグループの各ユーザのシートに対応するシート環境制御ユニットに、対応するシート環境設定を伝達させる。
これによれば、携帯端末は、乗員となるユーザが含まれるグループの各ユーザのシートの予約をまとめて行う予約システムから送信される、予約されたグループの各ユーザのシートの位置を示す予約位置を含む予約情報を、取得する予約情報取得部を備えるので、ユーザのグループ内につき1つの携帯端末でグループの各ユーザの予約位置を取得することが可能になる。また、携帯端末は、予約されたグループの各ユーザのシートのシート環境についての設定であるシート環境設定を受け付ける設定入力部を備えるので、ユーザのグループ内につき1つの携帯端末でグループの各ユーザのシートのシート環境設定を行うことが可能になる。
そして、携帯側無線通信部は、設定入力部で受け付けるグループの各ユーザのシートについてのシート環境設定と、予約情報取得部で取得する予約情報に含まれる予約位置とを、接続されるシート環境制御ユニットに送信することで、この予約位置をもとに、予約されたグループの各ユーザのシートに対応するシート環境制御ユニットに、対応するシート環境設定を伝達させる。よって、個々のシート環境制御ユニットにおいて、対応するシート環境設定に従った、シート環境についての制御を行わせることが可能になる。従って、ユーザのグループ内につき1つの携帯端末で、このグループ内の各ユーザの着座するシートのシート環境を調整することが可能になる。
その結果、輸送用移動体のシートごとにシート環境を制御するシート環境制御ユニットが設けられている場合であっても、ユーザのグループ内につき1つの携帯端末で、このグループ内の各ユーザの着座するシートのシート環境を調整することが可能になる。
図面を参照しながら、開示のための複数の実施形態を説明する。なお、説明の便宜上、複数の実施形態の間において、それまでの説明に用いた図に示した部分と同一の機能を有する部分については、同一の符号を付し、その説明を省略する場合がある。同一の符号を付した部分については、他の実施形態における説明を参照することができる。
(実施形態1)
<移動体用システム100の概略構成>
以下、本実施形態について図面を用いて説明する。図1に示すように、移動体用システム100は、移動体側システム1、携帯端末2、及び予約システム3を含んでいる。
<移動体用システム100の概略構成>
以下、本実施形態について図面を用いて説明する。図1に示すように、移動体用システム100は、移動体側システム1、携帯端末2、及び予約システム3を含んでいる。
移動体側システム1は、複数の座席(つまり、シート)Seが設けられた、乗合タクシー,バス,鉄道車両,航空機,船舶等のシートSeの予約(以下、シート予約)が可能な旅客輸送を行う輸送用移動体で用いられる。本実施形態では、便宜上、シートSeとして、5つのシートSeA,SeB,SeC,SeD,SeEを例に挙げて説明を行う。また、シートSeA〜SeCの3つのシートSeがユーザUa,Ub,UcのグループGrによって予約されるシートSeとする。なお、輸送用移動体のシートSeの数は、4つ以下でも6つ以上であっても構わない。移動体側システム1の詳細については後述する。
携帯端末2は、輸送用移動体の乗員となるユーザUaに携帯される。ユーザUaは、例えば家族,友人といった輸送用移動体を伴に利用するグループGrの一員であって、グループGrにはユーザUaの他にユーザUb,Ucが含まれるものとする。ユーザUb,Ucは携帯端末2を携帯していてもいなくても構わない。ユーザUa,Ub,Ucの個々を区別しない場合にはユーザUと呼ぶ。なお、本実施形態ではグループGrの構成人員が3名の場合を例に挙げて説明を行うが、2名であっても4名以上であっても構わない。携帯端末2としては、人が携帯可能であって特定の通信機能を有する端末であればよく、例えば多機能携帯電話機,タブレット端末,ノートPC等を用いることができる。以下では、携帯端末2として、スマートフォンといった多機能携帯電話機を用いる場合を例に挙げて説明を行う。携帯端末2の詳細については後述する。
予約システム3は、サーバ装置等からなるものであって、輸送用移動体のシートSeの予約(以下、シート予約)を行う。予約システム3は、公衆通信網に接続されており、この公衆通信網を介して携帯端末2と通信を行う。予約システム3は、1つのサーバ装置からなるものであってもよいし、複数のサーバ装置からなっているものであってもよい。予約システム3は、ユーザの携帯端末2を介してシート予約を行う。一例として、ユーザが携帯端末2で輸送用移動体の予約専用ブラウザを操作して予約システム3にアクセスし、予約専用ブラウザに表示される予約項目の選択を行うことでシート予約が行われる構成とすればよい。
予約項目の選択としては、シート予約を行う輸送用移動体の選択,シート予約を行う輸送用移動体の出発日時の選択,シート予約を行うシートの位置(以下、予約位置)の選択がある。輸送用移動体の選択の一例としては、個々の輸送用移動体を識別する番号を選択する構成とすればよい。予約位置としては、シートの位置を示すものであればよく、例えばシート番号を用いる構成とすればよい。また、予約項目の選択としては、シート予約を行う利用区間の選択も可能な構成が好ましい。本実施形態では、シート予約を行う利用区間の選択も可能である場合を例に挙げて以降の説明を行う。なお、輸送用移動体の目的地が一箇所しかなく利用区間を選択する必要のない場合には、予約情報に利用区間を含まない構成とすればよい。
利用区間は、輸送用移動体が乗合タクシーである場合には、交差点等のノード間とすればよく、輸送用移動体がバスである場合には、バス停留所間とすればよく、輸送用移動体が鉄道車両である場合には、駅間とすればよい。また、輸送用移動体が船舶である場合には港間とすればよく、輸送用移動体が航空機である場合には空港間とすればよい。さらに、鉄道車両のように複数の車両に区分されている場合には、輸送用移動体の選択に、シート予約を行う車両の号車番号の選択も含むものとすればよい。
予約システム3では、携帯端末2を介したシート予約で選択された輸送用移動体の番号、出発日時、予約位置、及び利用区間といった予約情報を、個々のシート予約を識別する識別情報(以下、予約ID)と紐付けて不揮発性メモリに蓄積する。また、予約システム3は、この予約IDを、シート予約を行った携帯端末2に送信する。
<移動体側システム1の概略構成>
続いて、図1を用いて、移動体側システム1の概略構成について説明を行う。移動体側システム1は、前述したように輸送用移動体で用いられるものであり、図1に示すように、複数のシートSeごとに用いられるシート環境制御ユニット10、ロケータ20、及び輸送用移動体内のLANバス30を含んでいる。個々のシート環境制御ユニット10とロケータ20とは、LANバス30に接続されている。
続いて、図1を用いて、移動体側システム1の概略構成について説明を行う。移動体側システム1は、前述したように輸送用移動体で用いられるものであり、図1に示すように、複数のシートSeごとに用いられるシート環境制御ユニット10、ロケータ20、及び輸送用移動体内のLANバス30を含んでいる。個々のシート環境制御ユニット10とロケータ20とは、LANバス30に接続されている。
ロケータ20は、GNSS(Global Navigation Satellite System)受信機,慣性センサ,地図データを格納した地図データベース(以下、DB)を備えている。GNSS受信機は、複数の人工衛星からの測位信号を受信する。慣性センサは、例えばジャイロセンサ及び加速度センサを備える。ロケータ20は、GNSS受信機で受信する測位信号と、慣性センサの計測結果とを組み合わせることにより、輸送用移動体の位置を逐次測位する。なお、ロケータ20は、ナビゲーション装置であってもよい。また、地図データは、輸送用移動体外から取得する構成としてもよい。
シート環境制御ユニット10は、輸送用移動体のシートSeごとに設けられ、シートSeのシート環境についての制御を行う。一例としては、シートSeに着座する乗員に対する個別の空調(以下、個別空調)の制御を行う。このシート環境制御ユニット10と携帯端末2とを含む構成がシート環境制御システムに相当する。シート環境制御ユニット10の詳細については後述する。本実施形態では、個々のシートごとの区別を行わない場合を除いて、シートSeAのシート環境制御ユニット10をシート環境制御ユニット10a,シートSeBのシート環境制御ユニット10をシート環境制御ユニット10b,シートSeCのシート環境制御ユニット10をシート環境制御ユニット10c,シートSeDのシート環境制御ユニット10をシート環境制御ユニット10d,シートSeEのシート環境制御ユニット10をシート環境制御ユニット10eと呼ぶ。
<シート環境制御ユニット10の概略構成>
続いて、図2,図3を用いてシート環境制御ユニット10の概略構成について説明を行う。シート環境制御ユニット10は、図2に示すように、シートECU11、近距離通信部12、LAN通信部13、及び空調ユニット14を備えている。
続いて、図2,図3を用いてシート環境制御ユニット10の概略構成について説明を行う。シート環境制御ユニット10は、図2に示すように、シートECU11、近距離通信部12、LAN通信部13、及び空調ユニット14を備えている。
近距離通信部12は、近距離無線通信規格を利用して携帯端末2と通信を行う。本実施形態では、近距離通信部12は、Bluetooth(登録商標)の近距離無線通信規格を利用して携帯端末2と通信を行う場合を例に挙げて以降の説明を行う。近距離通信部12は、携帯端末2とペアリングして無線通信可能に接続し、通信を行う。この近距離通信部12がシート側無線通信部に相当する。
LAN通信部13は、自ユニットとしてのシート環境制御ユニット10以外の、LANバス30に接続されているシート環境制御ユニット10とLANバス30を介して通信を行う。LAN通信部13は、ロケータ20ともLANバス30を介して通信を行う。LAN通信部13は、LANバス30に情報を出力したり、LANバス30に出力された情報を取得してシートECU11に出力したりするものである。このLAN通信部13がシート間通信部に相当する。
空調ユニット14は、空気を冷却及び加温する機械的構成である。空調ユニット14は、図3に示すように、冷凍サイクル装置140、加熱装置145、第1送風機146、及び第2送風機147を備える。空調ユニット14は、例えばシートSeの座面の下部に設けられる構成とすればよい。
冷凍サイクル装置140は、冷媒の蒸気圧縮冷凍サイクルを利用して空気を冷却するものであり、圧縮機141、凝縮器142、減圧部143、及び蒸発器144を備える。圧縮機421、凝縮器422、減圧部423、及び蒸発器424は、冷媒が流れる閉回路であるバイパス管路に設けられる。冷媒としては、R134a,R152a等の地球温暖化係数の小さいフロンガス又はプロパン等のHCガスを用いる構成とすればよい。
圧縮機141は、輸送用移動体のバッテリから供給される直流電圧で駆動される電動圧縮機であり、バイパス管路を流れる冷媒を圧縮して冷媒温度を上昇させる。圧縮機141は、低圧冷媒を吸引し、この低圧冷媒を加圧して高圧冷媒を吐出する。圧縮機141は、圧縮した高圧冷媒を凝縮器142に供給する。圧縮機141は、コンプレッサとも呼ばれる。
凝縮器142は、第1送風機146により送風される空気と冷媒との間の熱交換を提供することによって、冷媒の熱を放熱させる。凝縮器142は放熱器とも呼ばれる。凝縮器142で放熱された冷媒は、減圧部143に供給される。減圧部143は、凝縮器142から供給される冷媒を減圧することにより低温低圧の冷媒を生成し、蒸発器144に供給する。
蒸発器144は、第2送風機147により送風される空気と低温冷媒との間の熱交換を提供することによって、第2送風機147により送風される空気を冷却する。これにより、第2送風機147により送風される空気が冷風となって吹出用ダクトに供給される。また、蒸発器144で冷却された冷媒は、圧縮機141に供給される。なお、蒸発器144は、吸熱器とも呼ばれる。このように冷媒が冷凍サイクル装置140を循環しつつ、第2送風機147により送風された空気が冷却されて冷風が吹出用ダクトに供給される。
加熱装置145は、PTCヒータ、熱線式ヒータ等からなる電気ヒータであり、凝縮器142を通過した暖気を加熱し、暖気の温度をさらに昇温させる。加熱装置145により加熱された温風も吹出用ダクトに供給される。空調ユニット14は、例えばエアミックスダンパによって、冷風の吹出口から排出される冷風を吹出用ダクトに流通させる量と、温風の吹出口から排出される温風を吹出用ダクトに流通させる量とを調整することで、吹出用ダクトに供給される空調風の温度を調整する。
吹出用ダクトは、例えば吹出口がシートSeの座面,シートバック,シートバックとヘッドレストとの間等に設けられており、それぞれの吹出口から吹き出される空調風が、シートSeに着座する乗員の臀部,背中,首筋等に当たるようになっている構成とすればよい。なお、吹出口はシートSeに着座する乗員の他の部位に当たるように設けられている構成としてもよいし、乗員に空調風を直接当てずに乗員を空調風で包み込むように設けられている構成としてもよい。
シートECU11は、プロセッサ、メモリ、I/O、これらを接続するバスを備えるマイクロコンピュータを主体として構成され、メモリに記憶された制御プログラムを実行することでシートSeのシート環境についての制御に関する各種の処理を実行する電子制御装置である。プロセッサがこの制御プログラムを実行することは、制御プログラムに対応する方法が実行されることに相当する。ここで言うところのメモリは、コンピュータによって読み取り可能なプログラム及びデータを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体である。非遷移的実体的記憶媒体は、半導体メモリ又は磁気ディスクなどによって実現される。なお、シートECU11の詳細については以下で述べる。
<携帯端末2の概略構成>
続いて、図4を用いて、携帯端末2の概略構成について説明を行う。携帯端末2は、グループGrの代表としてグループGrの各ユーザUのシート予約を行うユーザUaに携帯される。携帯端末2は、図4に示すように、主制御部21、広域通信部22、表示部23、操作入力部24、及び近距離通信部25を備えている。
続いて、図4を用いて、携帯端末2の概略構成について説明を行う。携帯端末2は、グループGrの代表としてグループGrの各ユーザUのシート予約を行うユーザUaに携帯される。携帯端末2は、図4に示すように、主制御部21、広域通信部22、表示部23、操作入力部24、及び近距離通信部25を備えている。
広域通信部22は、公衆通信網に接続し、この公衆通信網を介して予約システム3と通信を行う。表示部23は、主制御部21の指示に従って表示を行う。操作入力部24は、ユーザUからの操作入力を受け付ける。操作入力部24は、メカニカルなスイッチであってもよいし、表示部23と一体となったタッチパネルであってもよい。この操作入力部24が設定入力部に相当する。本実施形態では、操作入力部24が、表示部23と一体となったタッチパネルである場合を例に挙げて以降の説明を行う。近距離通信部25は、近距離無線通信規格を利用してシート環境制御ユニット10と通信を行う。本実施形態では、近距離通信部25は、Bluetoothの近距離無線通信規格を利用してシート環境制御ユニット10と通信を行う場合を例に挙げて以降の説明を行う。
主制御部21は、プロセッサ、メモリ、I/O、これらを接続するバスを備えるマイクロコンピュータを主体として構成され、メモリに記憶された制御プログラムを実行することで各種の処理を実行する。プロセッサがこの制御プログラムを実行することは、制御プログラムに対応する方法が実行されることに相当する。ここで言うところのメモリは、コンピュータによって読み取り可能なプログラム及びデータを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体である。非遷移的実体的記憶媒体は、半導体メモリなどによって実現される。
主制御部21は、輸送用移動体のシート予約を行うアプリケーション(以下、予約アプリ)を実行する。予約アプリの実行時には、主制御部21は、広域通信部22を介して予約システム3にアクセスするとともに、表示部23に輸送用移動体の予約専用ブラウザを表示させる。そして、操作入力部24を介してユーザUaが行う予約項目の選択に応じた予約情報を、広域通信部22を介して予約システム3に送信することでシート予約を行う。予約システム3では、前述したように、携帯端末2から受信するこの予約情報を、不揮発性メモリに予約IDと紐付けて蓄積するとともに、この予約IDを携帯端末2に送信する。そして、シート予約を行った携帯端末2は、予約システム3から返信されてくる、このシート予約に対応する予約IDを、広域通信部22を介して取得し、主制御部21の不揮発性メモリに記憶する。
なお、本実施形態では、シート予約によって、ユーザUaのシートSeとしてはシートSeA,ユーザUbのシートSeとしてはシートSeB,ユーザUcのシートSeとしてはシートSeCが予約される場合を例に挙げて以降の説明を行う。また、シートSeAのシート番号は「01」,シートSeBのシート番号は「02」,シートSeCのシート番号は「03」であるものとして以降の説明を行う。
また、主制御部21は、輸送用移動体のシートSeごとのシート環境の調整を行うアプリケーション(以下、調整アプリ)を実行する。調整アプリの実行時には、主制御部21は、不揮発性メモリに記憶している予約IDを読み出し、この予約IDを、広域通信部22を介して予約システム3に送信する。携帯端末2から送信されるこの予約IDを受信する予約システム3は、不揮発性メモリにおいてこの予約IDと紐付けて蓄積されている予約情報を読み出し、この予約情報を携帯端末2に返信する。予約IDを送信した携帯端末2は、この予約IDの送信に応じて予約システム3から返信されてくる予約情報を、広域通信部22を介して取得する。よって、主制御部21が予約情報取得部に相当する。
近距離通信部25は、シート予約を行った携帯端末2のユーザUaのシートSeAで用いられるシート環境制御ユニット10aとペアリングを行い、無線通信可能に接続する。言い換えると、複数のシート環境制御ユニット10のうちの1つに絞って無線通信可能に接続する。そして、ペアリングを行ったシート環境制御ユニット10aと通信を行う。よって、この近距離通信部25が携帯側無線通信部に相当する。
シート環境制御ユニット10aを特定してペアリングを行う方法としては、例えば以下のような例がある。例えば、シート予約を行ったグループGrの各ユーザUに対して発券される、シート予約を行ったシートSeについての物理的なチケットに、それぞれのシートSeに用いられるシート環境制御ユニット10と通信接続を確立するために必要な情報(以下、BDアドレス)を含む2次元コードを付しておく。そして、携帯端末2に備えられている2次元コードの読み取り装置によって、ユーザUaに対して発券されるチケットに付されている2次元コードを読み取ることで、シート環境制御ユニット10aとペアリングするためのBDアドレスを抽出し、このBDアドレスを用いて近距離通信部25がシート環境制御ユニット10aとペアリングを行う構成とすればよい。
他にも、携帯端末2とのペアリング候補となるシート環境制御ユニット10からペアリング対象を選択させる表示を表示部23に行わせ、操作入力部24で受け付けるペアリング対象の選択結果に応じたシート環境制御ユニット10aとペアリングを行う構成としてもよい。ペアリング対象を選択させる表示としては、例えばペアリング候補となるシート環境制御ユニット10が用いられるシートSeのシート番号を表示させ、ユーザUaに自身の予約位置と同じシート番号を選択させる構成とすればよい。
調整アプリ実行時において、主制御部21は、シート予約を行ったグループGrの各ユーザUのシートSe別にシート環境についての設定(以下、シート環境設定)を受け付けるための表示を表示部23に行わせる。本実施形態では、シート環境設定として、例えば個別空調の温度設定,個別空調の風量設定を受け付ける。
ここで、図5を用いて、携帯端末2の表示部23による、予約されたグループGrの各ユーザUのシートSe別にシート環境設定を受け付けるための表示(以下、設定表示)の一例を示す。図5のAが携帯端末2の画面を示している。設定表示では、シート環境設定の値を調整するための表示が行われるものとする。例えば、図5のB〜Dがシート環境設定の値を調整するための表示にあたる。Bが、個別空調の暖房と冷房とを切り替えるスイッチ表示を示している。Cが、個別空調の温度の設定値を上下させるためのスイッチ表示を示している。Dが、個別空調の温度の設定値を表す表示を示している。Eが、個別空調の風量の設定値を上下させるためのスイッチ表示を示している。Eは、個別空調の風量の設定値のレベルを表す表示も兼ねている。一例として、ユーザは、Eに示す5段階といった多段階のバーのスイッチ表示をタッチし、上下にドラッグすることで風量の設定値を上下させる。操作入力部24は、これらのシート環境設定を受け付ける。
また、設定表示では、シート予約を行ったグループGrの各ユーザUのシートSe別のシート環境設定を選択するための表示が行われるものとする。例えば、図5のF〜Iに示すように、シート環境設定の対象とするシートSeを、シート予約を行ったグループGrの各ユーザUのシートSeから選択するための表示を行う構成とすればよい。
図5のF〜Hは、シート環境設定の対象とするシートSeを、シート予約を行ったグループGrの各ユーザUのシートSeから個別に選択するための表示である。より詳しくは、FがシートSeAのシート番号「01」を示すスイッチ表示,GがシートSeBのシート番号「02」を示すスイッチ表示,HがシートSeCのシート番号「03」を示すスイッチ表示である。例えば、Fのスイッチ表示を選択する操作を操作入力部24で受け付けると、シートSeAについてのシート環境設定を行うための表示に切り替わり、B,C,Eのスイッチ表示の操作によって、シートSeAについてのシート環境設定が可能となる。G,Hについてもそれぞれ同様である。
図5のIは、シート環境設定の対象とするシートSeを、シート予約を行ったグループGrの各ユーザUのシートSeから全部まとめて選択するための表示である。より詳しくは、Iが、シート予約を行ったグループGrの各ユーザUのシートSe全部「ALL」を示すスイッチ表示である。Iのスイッチ表示を選択する操作を操作入力部24で受け付けると、シートSeA〜SeCについてのシート環境設定を一律にまとめて行うための表示に切り替わり、シートSeA〜SeCについての一律にまとめたシート環境設定が可能となる。例えば、Iのスイッチ表示を選択する操作を操作入力部24で受け付けると、シートSeA〜SeCについてのシート環境設定を行うための表示に切り替わり、B,C,Eのスイッチ表示の操作によって、シートSeA〜SeCについての一律にまとめたシート環境設定が可能となる。シート環境設定の確定は、例えばシート環境設定の確定を示すスイッチ表示を操作することで行われる等すればよい。
なお、図5では、シート環境設定を行うシートSeごとに表示を切り替えることで、シートSeごとのシート環境設定を行うことを可能にする構成の例を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、1つの画面内で複数のシートSeについてのシート環境設定を受け付ける表示を同時に行わせることで、表示を切り替えずにシートSeごとのシート環境設定を行うことを可能にする構成としてもよい。
また、図5では、シート環境設定の対象とするシートSeを、シート予約を行ったグループGrの各ユーザUのシートSeから個別に選択することが可能な構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、シート環境設定の対象とするシートSeを、シート予約を行ったグループGrの各ユーザUのシートSeから個別に選択できず、このグループGrの各ユーザUのシートSe全部を対象とする構成としてもよい。この場合、シートSeA〜SeCについてのシート環境設定は一律にまとめて行われることになる。
主制御部21は、調整アプリの実行時において、操作入力部24で受け付けたグループGrのユーザUa〜UcのシートSeA〜SeCについての確定済みのシート環境設定を、取得した前述の予約情報と紐付けて、近距離通信部25から、ペアリング中のシート環境制御ユニット10aに送信させる。予約情報のうちの予約位置については、対応するシートSeごとに、個々のシート環境設定と紐付けて送信させる構成とすればよい。主制御部21は、調整アプリ実行時において、シート環境設定及び予約情報の送信を、シート環境設定が変更されるごとに行わせる構成とすればよい。
なお、前述した、シート予約を行ったグループGrの各ユーザUのシートSe全部を対象とする構成を採用する場合、主制御部21は、予約情報のうちの予約位置について、対応するシートSeごとに個々のシート環境設定と紐付けることまでせず、予約情報をシート環境設定に紐付けて送信させる構成とすることが好ましい。
<移動体用システム100でのシート予約関連処理>
ここで、図6のシーケンス図を用いて、移動体用システム100でのシート予約に関連する処理(以下、シート予約関連処理)の流れの一例について説明を行う。なお、シート予約関連処理は、例えば携帯端末2で予約アプリを起動した場合に開始される構成とすればよい。
ここで、図6のシーケンス図を用いて、移動体用システム100でのシート予約に関連する処理(以下、シート予約関連処理)の流れの一例について説明を行う。なお、シート予約関連処理は、例えば携帯端末2で予約アプリを起動した場合に開始される構成とすればよい。
まず、ユーザUaが操作入力部24を介して携帯端末2で輸送用移動体の予約専用ブラウザを操作して予約システム3にアクセスし、予約専用ブラウザに表示される予約項目の選択を行うシート予約操作を行う(t1)。携帯端末2の広域通信部22が、シート予約操作で選択された輸送用移動体の番号、出発日時、予約位置、及び利用区間といった予約情報を、予約システム3に送信し、予約システム3がこの予約情報を受信する(t2)。
予約システム3は、受信する予約情報に従ってシート予約を行うとともに、受信する予約情報を、このシート予約についての予約IDと紐付けて不揮発性メモリに蓄積する(t3)。また、予約システム3は、この予約IDを携帯端末2に返信し、携帯端末2の広域通信部22がこの予約IDを受信する(t4)。携帯端末2は、広域通信部22で受信する予約IDを主制御部21に出力し、主制御部21が不揮発性メモリにこの予約IDを記憶する(t5)。予約IDは予約情報よりも情報量が少ないものとする。
<シートECU11の概略構成>
続いて、図7を用いてシートECU11の概略構成について説明を行う。シートECU11は、図7に示すように、設定取得部111、シート間情報取得部112、位置取得部113、利用判定部114、及びシート環境制御部115を備える。
続いて、図7を用いてシートECU11の概略構成について説明を行う。シートECU11は、図7に示すように、設定取得部111、シート間情報取得部112、位置取得部113、利用判定部114、及びシート環境制御部115を備える。
設定取得部111は、携帯端末2から送信される予約情報及びシート環境設定を、近距離通信部12を介して取得する。設定取得部111は、取得する予約情報のうちの、自ユニットが用いられるシートSe(以下、自シート)に対応する予約位置に紐付けられているシート環境設定を、シート環境制御部115に出力する。一例として、シートECU11の不揮発性メモリに、自ユニットが用いられるシートSeのシート番号を予め格納しておくことで、設定取得部111がこのシート番号をもとに自シートに対応する予約位置を判別可能とすればよい。設定取得部111は、携帯端末2から送信される予約情報を、利用判定部114に出力する。
また、設定取得部111は、取得する予約情報のうちの自シート以外のシートSe(以下、他シート)に対応する予約位置に紐付けられているシート環境設定を、LAN通信部13に出力し、LAN通信部13から他シートで用いられるシート環境制御ユニット10に伝達させる。LAN通信部13は、設定取得部111は、予約位置をもとに、他シートSeで用いられる個々のシート環境制御ユニット10を区別して、個々のシート環境制御ユニット10に対応するシート環境設定をそれぞれ伝達する。なお、前述した、シート予約を行ったグループGrの各ユーザUのシートSe全部を対象とする構成を採用する場合、一律に同じシート環境設定が伝達されることになる。
シート間情報取得部112は、他のシート環境制御ユニット10から伝達されてくるシート環境設定を、LAN通信部13を介して取得し、シート環境制御部115に出力する。位置取得部113は、ロケータ20から出力される輸送用移動体の位置及び地図データを、LAN通信部13を介して取得し、利用判定部114に出力する。
なお、本実施形態では、位置取得部113が、ロケータ20から輸送用移動体の位置及び地図データ取得する場合を例に挙げて説明を行うが、必ずしもこれに限らない。例えば、位置取得部113が、近距離通信部12を介して、携帯端末2のGPS機能で逐次測位される位置を輸送用移動体の位置として取得したり、携帯端末2の地図アプリで用いられる地図データを取得したりする構成としてもよい。この場合、移動体側システム1にロケータ20を含まない構成としてもよい。他にも、地図データについては、シート環境制御ユニット10の不揮発性メモリに予め格納しておくことで、位置取得部113がこの不揮発性メモリから地図データを取得する構成としてもよい。
利用判定部114は、位置取得部113で取得する輸送用移動体の位置及び地図データと、設定取得部111から入力される予約情報のうちの利用区間とから、輸送用移動体の位置が利用区間内か利用区間外かを判別する。そして、利用区間外と判別する場合には、利用不可を判定する。また、利用判定部114は、設定取得部111から入力される予約情報のうちの輸送用移動体の番号が、自ユニットが用いられる輸送用移動体の番号に該当するか否かを判別する。自ユニットが用いられる輸送用移動体の番号については、シートECU11の不揮発性メモリに予め格納しておくことで、利用判定部114が参照可能とすればよい。そして、自ユニットが用いられる輸送用移動体の番号に該当しないと判別する場合には、利用不可を判定する。一方、利用区間内と判別するとともに、自ユニットが用いられる輸送用移動体の番号に該当すると判別する場合には、利用可能と判定する。
シート環境制御部115は、シート環境についての制御を行う。一例としては、個別空調をオンオフしたり、個別空調の温度を調整したり、個別空調の風量を調整したりする制御を行う。個別空調のオンオフについては、冷凍サイクル装置140、加熱装置145、第1送風機146、及び第2送風機147の動作を開始させたり終了させたりすることで行えばよい。温度の調整については、前述のエアミックスダンパによって空調ユニット14での冷風を吹出用ダクに流通させる量と温風を吹出用ダクトに流通させる量とを調整することで行えばよい。風量の調整については、第1送風機146,第2送風機147の送風量を調整することで行えばよい。
シート環境制御部115は、設定取得部111からシート環境設定が入力されてくる場合、つまり、携帯端末2から、自ユニットに対応するシート環境設定が伝達されてくる場合には、携帯端末2から伝達されてくるこのシート環境設定に従って、自シートのシート環境についての制御を行う。一方、シート間情報取得部112からシート環境設定が入力されてくる場合、つまり、他のシート環境制御ユニット10から、自ユニットに対応するシート環境設定が伝達されてくる場合には、他のシート環境制御ユニット10から伝達されてくるこのシート環境設定に従って、自シートのシート環境についての制御を行う。伝達されてくるシート環境設定に従った、シート環境についての制御の一例としては、個別空調をオンにするとともに、個別空調の温度及び風量をシート環境設定に従った値となるように調整すればよい。
なお、シート環境制御部115は、シート環境設定が伝達されてくるまでは、初期値であるデフォルトの設定に従って、シート環境についての制御を行う。例えば、デフォルトの設定では、個別空調はオンに設定されており、シートECU51の起動に伴ってオンになる構成としてもよい。なお、デフォルトの設定では、個別空調はオフの設定されている構成であってもよい。
シート環境制御部115は、利用判定部114で利用可能と判定する場合には、伝達されてくるシート環境設定に従って、自シートのシート環境についての制御を行う。利用判定部114で利用可能と判定する場合、設定取得部111は、取得する予約情報のうちの他シートに対応する予約位置に紐付けられているシート環境設定を、LAN通信部13へ出力し、LAN通信部13からこの他シートで用いられる他のシート環境制御ユニット10へのシート環境設定の伝達を行わせる。これにより、シート予約済みの他シートで用いられる他のシート環境制御ユニット10に、携帯端末2から伝達されてくるその他シートについてのシート環境設定が伝達され、このシート環境設定に従って、その他シートSeのシート環境についての制御が行われる。
一方、シート環境制御部115は、利用判定部114で利用不可と判定する場合には、自ユニットに対応するシート環境設定が伝達されてくる場合であっても、このシート環境設定に従った、自シートのシート環境についての制御を行わない。利用判定部114で利用不可と判定する場合、設定取得部111は、取得する予約情報のうちの他シートに対応する予約位置に紐付けられているシート環境設定のLAN通信部13への出力を行わず、LAN通信部13から他シートで用いられるシート環境制御ユニット10へのシート環境設定の伝達を行わせないようにする。これによれば、ユーザUがシート予約を行った輸送用移動体の、シート予約を行ったシートSeの正規の利用区間内でしかシート環境についての制御が許可されないので、シート予約を行った正規のユーザUのグループGr以外のシートSeの利用を防ぐことが可能になる。
さらに、シート環境制御部115は、利用判定部114で利用可能との判定から利用不可との判定に移行する場合、つまり、携帯端末2から伝達されてくる利用区間内から利用区間外となる場合には、自シートのシート環境についての制御をデフォルトの設定に従った制御に戻す。なお、デフォルトの設定で個別空調のオフが設定されている場合には、個別空調をオフにすることになる。利用判定部114で利用可能との判定から利用不可との判定に移行する場合、設定取得部111は、デフォルトの設定に戻させる指示を、LAN通信部13を介してシート予約済みの他シートで用いられるシート環境制御ユニット10へ送信し、その他シートのシート環境についての制御もデフォルトの設定に従った制御に戻させることが好ましい。これによれば、シート予約済みの利用区間の終了時に、自動でグループGrのシートSeのシート環境設定をまとめてデフォルトの設定に戻すので、ユーザUが利用区間の終了時にデフォルトの設定に戻すための操作を行う手間を省くことができる。
<移動体用システム100でのシート環境調整関連処理>
続いて、図8のシーケンス図を用いて、移動体用システム100でのシート環境の調整に関連する処理(以下、シート環境調整関連処理)の流れの一例について説明を行う。図8では、ユーザUaが携帯する携帯端末2によって、ユーザUa〜UcのグループGrについて、シートSeA〜SeCのシート予約が行われた場合を例に挙げて説明を行う。なお、シート環境調整関連処理は、例えば携帯端末2で調整アプリを起動し、シート環境制御ユニット10とペアリングした場合に開始される構成とすればよい。図8では、ユーザUaがシートSeAを自シートと選択し、シートSeAで用いられるシート環境制御ユニット10aと携帯端末2とをペアリングさせた場合を例に挙げて説明を行う。
続いて、図8のシーケンス図を用いて、移動体用システム100でのシート環境の調整に関連する処理(以下、シート環境調整関連処理)の流れの一例について説明を行う。図8では、ユーザUaが携帯する携帯端末2によって、ユーザUa〜UcのグループGrについて、シートSeA〜SeCのシート予約が行われた場合を例に挙げて説明を行う。なお、シート環境調整関連処理は、例えば携帯端末2で調整アプリを起動し、シート環境制御ユニット10とペアリングした場合に開始される構成とすればよい。図8では、ユーザUaがシートSeAを自シートと選択し、シートSeAで用いられるシート環境制御ユニット10aと携帯端末2とをペアリングさせた場合を例に挙げて説明を行う。
まず、携帯端末2の主制御部21が、不揮発性メモリに記憶している予約IDを読み出し、この予約IDを、広域通信部22を介して予約システム3に送信し、この予約IDを予約システム3が受信する(t21)。携帯端末2から送信されるこの予約IDを受信した予約システム3は、不揮発性メモリにおいてこの予約IDと紐付けて蓄積されている予約情報を読み出す(t22)。予約システム3は、読み出したこの予約情報を携帯端末2に返信する。そして、この予約情報を携帯端末2の主制御部21が広域通信部22を介して取得する(t23)。
携帯端末2では、主制御部21が、シート予約を行ったグループGrの各ユーザUa〜UcのシートSeA〜SeCについてのシート環境設定を受け付けるための表示を表示部23に行わせ、操作入力部24でシート環境設定を受け付ける(t24)。なお、t24の処理は、t23の後に行われる構成に限らず、調整アプリの起動後からt23までのいずれのタイミングで行われる構成としてもよい。
そして、主制御部21は、t23及びt24の処理が行われた後、t24で受け付けたシート環境設定を、t23で取得した予約情報と紐付けて、近距離通信部25から、ペアリング中のシート環境制御ユニット10aに送信させる。そして、シート環境制御ユニット10aの設定取得部111が、このシート環境設定及び予約情報を、近距離通信部12を介して取得する(t25)。
シート環境制御ユニット10aのシート環境制御部115は、利用判定部114で利用可能と判定する場合に、携帯端末2から伝達されてくるシート環境設定、つまり、携帯端末2から受信のシート環境設定に従って、シートSeAのシート環境についての制御を行う(t26)。シート環境制御ユニット10aのシート環境制御部115は、利用判定部114で利用不可と判定する場合には、携帯端末2からシート環境設定が伝達されてくる場合であっても、このシート環境設定に従ったシートSeAのシート環境についての制御を行わない。
また、シート環境制御ユニット10aの設定取得部111は、利用判定部114で利用可能と判定する場合に、取得する予約情報のうちのシートSeB,SeCに対応する予約位置に紐付けられているシート環境設定を、LAN通信部13へ出力する。シートSeA〜SeCについてのシート環境設定が一律にまとめて行われていた場合には、シートSeB,SeCに対応する予約位置であるシート番号「02」,「03」には、共通のシート環境設定が紐付けられていることになる。そして、シート環境制御ユニット10aのLAN通信部13は、シート番号「02」に紐付けられているシート環境設定は、LANバス30を介して、シート番号「02」のシートSeBで用いられるシート環境制御ユニット10bに送信する。シート環境制御ユニット10bのシート間情報取得部112は、このシート環境設定を、LAN通信部13を介して取得する(t27)。また、シート番号「03」に紐付けられているシート環境設定は、LANバス30を介して、シート番号「03」のシートSeCで用いられるシート環境制御ユニット10cに送信する。シート環境制御ユニット10cのシート間情報取得部112は、このシート環境設定を、LAN通信部13を介して取得する(t28)。なお、t26〜t28の処理は順序が入れ替わっても構わない。
シート環境制御ユニット10aの設定取得部111は、利用判定部114で利用不可と判定する場合には、取得する予約情報のうちのシートSeB,SeCに対応する予約位置に紐付けられているシート環境設定を、LAN通信部13へ出力しない。よって、これらのシート環境設定は、シート環境制御ユニット10b,10cに送信されないことになる。
続いて、シート環境制御ユニット10bのシート環境制御部115は、LANバス30から伝達されてくるシート環境設定、つまり、LANバス30から取得のシート環境設定に従って、シートSeBのシート環境についての制御を行う(t29)。シート環境制御ユニット10cのシート環境制御部115は、LANバス30から伝達されてくるシート環境設定、つまり、LANバスから取得のシート環境設定に従って、シートSeCのシート環境についての制御を行う(t30)。シート環境制御ユニット10aの利用判定部114で利用不可と判定され、シートSeB,SeCに対応する予約位置に紐付けられているシート環境設定がシート環境制御ユニット10b,10cに送信されない場合には、LANバス30から取得のシート環境設定に従ったシートSeB,SeCのシート環境についての制御は行われないことになる。なお、t29とt30との処理の順序が入れ替わっても構わないし、t29,t26の処理以降にt26の処理が行われても構わない。
<実施形態1のまとめ>
実施形態1の構成によれば、携帯端末2は、乗員となるユーザUaが含まれるグループGrのユーザUa〜UcのシートSeA〜SeCの予約をまとめて行う予約システム3から送信される、予約されたグループGrのユーザUa〜Ucのシートの位置を示す予約位置を含む予約情報を主制御部21で取得するので、ユーザUa〜UcのグループGr内につき1つの携帯端末2でグループGrのユーザUa〜Ucの予約位置を取得することが可能になる。また、携帯端末2は、予約されたグループGrのユーザUa〜Ucのシート環境についての設定であるシート環境設定を操作入力部24で受け付けるので、ユーザUa〜UcのグループGr内につき1つの携帯端末2でグループGrのユーザUa〜UcのシートSeA〜SaCのシート環境設定を行うことが可能になる。
実施形態1の構成によれば、携帯端末2は、乗員となるユーザUaが含まれるグループGrのユーザUa〜UcのシートSeA〜SeCの予約をまとめて行う予約システム3から送信される、予約されたグループGrのユーザUa〜Ucのシートの位置を示す予約位置を含む予約情報を主制御部21で取得するので、ユーザUa〜UcのグループGr内につき1つの携帯端末2でグループGrのユーザUa〜Ucの予約位置を取得することが可能になる。また、携帯端末2は、予約されたグループGrのユーザUa〜Ucのシート環境についての設定であるシート環境設定を操作入力部24で受け付けるので、ユーザUa〜UcのグループGr内につき1つの携帯端末2でグループGrのユーザUa〜UcのシートSeA〜SaCのシート環境設定を行うことが可能になる。
そして、この携帯端末2の近距離通信部25が、操作入力部24で受け付けるグループGrのユーザUa〜UcのシートSeA〜SeCについてのシート環境設定と、取得する予約情報とを、接続されるシート環境制御ユニット10aに送信することで、シート環境制御ユニット10aにおいて、この予約情報に含まれる予約位置をもとに、予約されたグループGrのユーザUb,UcのシートSeB,SeCに対応するシート環境制御ユニット10b,10cに、対応するシート環境設定を伝達させることを可能にする。シート環境制御ユニット10a〜10cは、自ユニットに対応するシート環境設定が伝達されてくる場合に、このシート環境設定に従って、自ユニットが用いられるシートSeのシート環境についての制御を行うので、ユーザUa〜UcのグループGr内につき1つの携帯端末2で、このグループGr内のユーザUa〜Ucの着座するシートSeA〜SeCのシート環境を調整することが可能になる。
その結果、輸送用移動体のシートSeごとにシート環境を制御するシート環境制御ユニット10が設けられている場合であっても、ユーザUのグループGr内につき1つの携帯端末2で、このグループGr内の各ユーザUの着座するシートSeのシート環境を調整することが可能になる。また、ユーザUのグループGr内につき1つの携帯端末2で、このグループGr内の各ユーザUの着座するシートSeのシート環境を調整することが可能になるので、輸送用移動体のシートSeごとにシート環境を調整するための操作入力部を設ける必要がなくなる。
(実施形態2)
実施形態1では、シート予約を行ったユーザUの携帯端末2からしかシート環境設定の変更を行わない構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、シート予約を行ったユーザUのシートSe以外のシートSeについて、携帯端末2以外からシート環境設定の変更を行う構成(以下、実施形態2)としてもよい。以下、実施形態2について説明を行う。
実施形態1では、シート予約を行ったユーザUの携帯端末2からしかシート環境設定の変更を行わない構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、シート予約を行ったユーザUのシートSe以外のシートSeについて、携帯端末2以外からシート環境設定の変更を行う構成(以下、実施形態2)としてもよい。以下、実施形態2について説明を行う。
<移動体用システム200の概略構成>
実施形態2の移動体用システム200は、図9に示すように、携帯端末2、予約システム3、携帯端末4、及び移動体側システム5を含んでいる。移動体用システム200は、携帯端末4を含む点と、移動体側システム1の代わりに移動体側システム5を含む点とを除けば、実施形態1の移動体用システム100と同様である。
実施形態2の移動体用システム200は、図9に示すように、携帯端末2、予約システム3、携帯端末4、及び移動体側システム5を含んでいる。移動体用システム200は、携帯端末4を含む点と、移動体側システム1の代わりに移動体側システム5を含む点とを除けば、実施形態1の移動体用システム100と同様である。
<移動体側システム5の概略構成>
移動体側システム5は、図9に示すように、複数のシートSeごとに用いられるシート環境制御ユニット50、ロケータ20、及び輸送用移動体内のLANバス30を含んでいる。移動体側システム5は、シート環境制御ユニット10の代わりにシート環境制御ユニット50を含む点を除けば、実施形態1の移動体側システム1と同様である。シート環境制御ユニット50の詳細については後述する。
移動体側システム5は、図9に示すように、複数のシートSeごとに用いられるシート環境制御ユニット50、ロケータ20、及び輸送用移動体内のLANバス30を含んでいる。移動体側システム5は、シート環境制御ユニット10の代わりにシート環境制御ユニット50を含む点を除けば、実施形態1の移動体側システム1と同様である。シート環境制御ユニット50の詳細については後述する。
本実施形態でも、便宜上、シートSeとして、5つのシートSeA,SeB,SeC,SeD,SeEを例に挙げて説明を行う。シートSeA〜SeCの3つのシートSeがユーザUa,Ub,UcのグループGrによって予約されるシートSeとする。また、実施形態1と同様に、ユーザUaが携帯端末2を用いてグループGrについてのシート予約を行うものとする。本実施形態では、個々のシートごとの区別を行わない場合を除いて、シートSeA〜シートSeEのシート環境制御ユニット50を、それぞれシート環境制御ユニット50a〜50eと呼ぶ。
<携帯端末4の概略構成>
携帯端末4は、グループGrのうちのシート予約を行うユーザUa以外のユーザUに携帯される。本実施形態の例では、ユーザUcに携帯されるものとする。携帯端末4としては、人が携帯可能であって特定の通信機能を有する端末であればよく、例えば多機能携帯電話機,タブレット端末,ノートPC等を用いることができる。以下では、携帯端末4として、スマートフォンといった多機能携帯電話機を用いる場合を例に挙げて説明を行う。
携帯端末4は、グループGrのうちのシート予約を行うユーザUa以外のユーザUに携帯される。本実施形態の例では、ユーザUcに携帯されるものとする。携帯端末4としては、人が携帯可能であって特定の通信機能を有する端末であればよく、例えば多機能携帯電話機,タブレット端末,ノートPC等を用いることができる。以下では、携帯端末4として、スマートフォンといった多機能携帯電話機を用いる場合を例に挙げて説明を行う。
携帯端末4は、携帯端末2と同様に、近距離無線通信規格を利用してシート環境制御ユニット10と通信を行う。本実施形態では、携帯端末4も、Bluetoothの近距離無線通信規格を利用してシート環境制御ユニット10と通信を行うものとする。本実施形態では、携帯端末2は、携帯端末2のユーザUaのシートSeAで用いられるシート環境制御ユニット10aとペアリングを行う一方、携帯端末4は、携帯端末4のユーザUcのシートSeCとペアリングを行う。
携帯端末4が、携帯端末4のユーザUcについて予約されたシートSeCで用いられるシート環境制御ユニット10cを特定してペアリングを行う方法としては、例えば以下のようにすればよい。シート予約を行ったグループGrの各ユーザUに対して発券される、シート予約を行ったシートSeについての物理的なチケットに、それぞれのシートSeに用いられるシート環境制御ユニット10と通信接続を確立するために必要なBDアドレスを含む2次元コードを付しておく。そして、携帯端末4に備えられている2次元コードの読み取り装置によって、ユーザUcに対して発券されるチケットに付されている2次元コードを読み取ることで、シート環境制御ユニット10cとペアリングするためのBDアドレスを抽出し、このBDアドレスを用いてシート環境制御ユニット10cとペアリングを行う構成とすればよい。
携帯端末4は、シート環境制御ユニット10cとペアリング中において、携帯端末4に備えられる操作入力部を介して、ペアリング中のシート環境制御ユニット10cが用いられるシートSeCのシート環境についての設定(つまり、シート環境設定)を受け付ける。そして、携帯端末4は、受け付けたシート環境設定を、ペアリング中のシート環境制御ユニット10cに送信する。シート環境制御ユニット10cは、シート環境制御ユニット10aからLANバス30を介して伝達されてくるシート環境設定に従ってシートSeCのシート環境についての制御を行っているので、携帯端末4で受け付けるシート環境設定は、シート環境の設定変更に該当する。よって、以降では、便宜上、携帯端末4で受け付けるシート環境設定を設定変更と呼ぶ。
<シート環境制御ユニット50の概略構成>
シート環境制御ユニット50は、シートECU51、近距離通信部12、LAN通信部13、及び空調ユニット14を備えている。シート環境制御ユニット50は、シートECU11の代わりにシートECU51を備えている点を除けば、実施形態1のシート環境制御ユニット10と同様である。
シート環境制御ユニット50は、シートECU51、近距離通信部12、LAN通信部13、及び空調ユニット14を備えている。シート環境制御ユニット50は、シートECU11の代わりにシートECU51を備えている点を除けば、実施形態1のシート環境制御ユニット10と同様である。
<シートECU51の概略構成>
続いて、図10を用いてシートECU51の概略構成について説明を行う。シートECU51は、図10に示すように、設定取得部511、シート間情報取得部112、位置取得部113、利用判定部114、及びシート環境制御部515を備える。シートECU51は、設定取得部111の代わりに設定取得部511を備える点と、シート環境制御部115の代わりにシート環境制御部515を備える点とを除けば、実施形態1のシートECU11と同様である。
続いて、図10を用いてシートECU51の概略構成について説明を行う。シートECU51は、図10に示すように、設定取得部511、シート間情報取得部112、位置取得部113、利用判定部114、及びシート環境制御部515を備える。シートECU51は、設定取得部111の代わりに設定取得部511を備える点と、シート環境制御部115の代わりにシート環境制御部515を備える点とを除けば、実施形態1のシートECU11と同様である。
設定取得部511は、携帯端末2から送信される予約情報及びシート環境設定を、近距離通信部12を介して取得する以外に、携帯端末4から送信される設定変更を、近距離通信部12を介して取得する点を除けば、実施形態1の設定取得部111と同様である。設定取得部511は、携帯端末4から取得するシート環境設定を、シート環境制御部515に出力する。この設定取得部511が、変更受け付け部に相当する。
シート環境制御部515は、設定取得部511から設定変更が入力されてくる場合の処理を除けば、実施形態1のシート環境制御部115と同様である。シート環境制御部515は、シート間情報取得部112から入力されてくるシート環境設定に従って、自ユニットが用いられるシートSeのシート環境についての制御を行っていた場合であっても、設定取得部511から設定変更が入力されてくる場合には、この設定変更を優先して、自ユニットが用いられるシートSeのシート環境についての制御を行う。
本実施形態の例では、シート環境制御ユニット10cのシート環境制御部515は、シート間情報取得部112から入力されてくるシート環境設定に従って、シートSeCのシート環境についての制御を行っていた場合であっても、設定取得部511から設定変更が入力されてくる場合には、この設定変更を優先して、シートSeCのシート環境についての制御を行うことになる。これによれば、シート予約を行ったグループGrの、シート予約を行った携帯端末2を携帯するユーザU以外のユーザUが携帯端末4を有している場合に、携帯端末4で受け付ける設定変更に応じて、シート予約を行ったユーザU以外のユーザUの携帯端末4からでもシート環境の調整を行うことが可能となる。
(実施形態3)
実施形態1では、シート予約を行ったグループGrの、シート予約を行った携帯端末2を携帯するユーザU以外のユーザUの輸送用移動体への乗り込みの有無にかかわらず、グループGrの各ユーザUについて予約されたシートSeのシート環境の制御を行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、シート予約を行った携帯端末2を携帯するユーザU以外のユーザUの輸送用移動体への乗り込みの有無に応じて、予約されたシートSeのシート環境の制御を行わせない構成(以下、実施形態3)としてもよい。以下、実施形態3について説明を行う。
実施形態1では、シート予約を行ったグループGrの、シート予約を行った携帯端末2を携帯するユーザU以外のユーザUの輸送用移動体への乗り込みの有無にかかわらず、グループGrの各ユーザUについて予約されたシートSeのシート環境の制御を行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、シート予約を行った携帯端末2を携帯するユーザU以外のユーザUの輸送用移動体への乗り込みの有無に応じて、予約されたシートSeのシート環境の制御を行わせない構成(以下、実施形態3)としてもよい。以下、実施形態3について説明を行う。
<移動体用システム300の概略構成>
実施形態3の移動体用システム300は、図11に示すように、携帯端末2、予約システム3、改札システム6、及び移動体側システム7を含んでいる。移動体用システム300は、改札システム6を含む点と、移動体側システム1の代わりに移動体側システム7を含む点とを除けば、実施形態1の移動体用システム100と同様である。
実施形態3の移動体用システム300は、図11に示すように、携帯端末2、予約システム3、改札システム6、及び移動体側システム7を含んでいる。移動体用システム300は、改札システム6を含む点と、移動体側システム1の代わりに移動体側システム7を含む点とを除けば、実施形態1の移動体用システム100と同様である。
<改札システム6の概略構成>
改札システム6は、改札機とこの改札機で読み取る情報を記憶するサーバ装置とを含む。改札機は、輸送用移動体へ乗り込む際にユーザUが通過する通路に設けられ、シート予約を行ったグループGrの各ユーザUに対して発券される、シート予約を行ったシートSeについての物理的なチケットに含まれる情報を読み取る。一例として、磁気データ,2次元コードとしてチケットに含まれる、シート予約を行った輸送用移動体の番号,予約位置,利用区間等の情報を読み取る。改札機は、例えばチケットから読み取った利用区間から、改札機が設けられる通路の通過の諾否を判定すればよい。チケットから読み取った輸送用移動体の番号,予約位置等と、この読み取りの行われた時刻、つまり改札機の通過時刻(以下、改札時刻)とをサーバ装置に送信する。
改札システム6は、改札機とこの改札機で読み取る情報を記憶するサーバ装置とを含む。改札機は、輸送用移動体へ乗り込む際にユーザUが通過する通路に設けられ、シート予約を行ったグループGrの各ユーザUに対して発券される、シート予約を行ったシートSeについての物理的なチケットに含まれる情報を読み取る。一例として、磁気データ,2次元コードとしてチケットに含まれる、シート予約を行った輸送用移動体の番号,予約位置,利用区間等の情報を読み取る。改札機は、例えばチケットから読み取った利用区間から、改札機が設けられる通路の通過の諾否を判定すればよい。チケットから読み取った輸送用移動体の番号,予約位置等と、この読み取りの行われた時刻、つまり改札機の通過時刻(以下、改札時刻)とをサーバ装置に送信する。
改札システム6に含まれるサーバ装置は、改札機から送信されてくる輸送用移動体の番号,予約位置と、改札時刻とを紐付けて記憶する。そして、紐付けられている輸送用移動体の番号に対応する輸送用移動体の移動体側システム7へ、紐付けられている予約位置と改札時刻との組を送信する。
<移動体側システム7の概略構成>
移動体側システム7は、図11に示すように、複数のシートSeごとに用いられるシート環境制御ユニット70、ロケータ20、管理ユニット60、及び輸送用移動体内のLANバス30を含んでいる。移動体側システム7は、管理ユニット60と、シート環境制御ユニット10の代わりにシート環境制御ユニット70を含む点を除けば、実施形態1の移動体側システム1と同様である。シート環境制御ユニット70の詳細については後述する。
移動体側システム7は、図11に示すように、複数のシートSeごとに用いられるシート環境制御ユニット70、ロケータ20、管理ユニット60、及び輸送用移動体内のLANバス30を含んでいる。移動体側システム7は、管理ユニット60と、シート環境制御ユニット10の代わりにシート環境制御ユニット70を含む点を除けば、実施形態1の移動体側システム1と同様である。シート環境制御ユニット70の詳細については後述する。
本実施形態でも、便宜上、シートSeとして、5つのシートSeA,SeB,SeC,SeD,SeEを例に挙げて説明を行う。シートSeA〜SeCの3つのシートSeがユーザUa,Ub,UcのグループGrによって予約されるシートSeとする。また、実施形態1と同様に、ユーザUaが携帯端末2を用いてグループGrについてのシート予約を行うものとする。本実施形態では、個々のシートごとの区別を行わない場合を除いて、シートSeA〜シートSeEのシート環境制御ユニット70を、それぞれシート環境制御ユニット70a〜70eと呼ぶ。
<管理ユニット60の概略構成>
管理ユニット60は、通信モジュールと管理ECUとを備える。通信モジュールは、公衆通信網に接続し、この公衆通信網を介して予約システム3,改札システム6と通信を行う。通信モジュールは、予約システム3から自ユニットが用いられる輸送用移動体の予約情報を取得したり、改札システム6のサーバ装置から送信される予約位置と改札時刻との組を取得したりする。通信モジュールは、管理ECUに接続されており、取得した情報を管理ECUに出力する。
管理ユニット60は、通信モジュールと管理ECUとを備える。通信モジュールは、公衆通信網に接続し、この公衆通信網を介して予約システム3,改札システム6と通信を行う。通信モジュールは、予約システム3から自ユニットが用いられる輸送用移動体の予約情報を取得したり、改札システム6のサーバ装置から送信される予約位置と改札時刻との組を取得したりする。通信モジュールは、管理ECUに接続されており、取得した情報を管理ECUに出力する。
管理ECUは、予約システム3から取得する、自ユニットが用いられる輸送用移動体の予約情報と、改札システム6から取得する予約位置と改札時刻との組とをもとに、自ユニットが用いられる輸送用移動体の予約されたシートSe別に、改札時刻が輸送用移動体の出発日時の所定時間前か否かを判定する。ここで言うところの所定時間とは、例えば、改札機を通過して輸送用移動体に乗り込むまでの時間として推定される最短時間としてもよいし、0としてもよい。そして、管理ECUは、LANバス30を介して、予約位置をもとに、予約されたシートSe別に、シートSeで用いられるシート環境制御ユニット50へ、改札時刻が輸送用移動体の出発日時の所定時間前か否かの判定結果を送信する。
なお、ここでは、改札時刻が輸送用移動体の出発日時の所定時間前か否かを管理ECUでシートSe別に判定する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。予約システム3から取得する、自ユニットが用いられる輸送用移動体の予約情報と、改札システム6から取得する予約位置と改札時刻との組とを、シート環境制御ユニット70へ送信することで、予約されたシートSe別に、シート環境制御ユニット70の後述するシートECU71で、改札時刻が輸送用移動体の出発日時の所定時間前か否かを管理ECUで判定する構成としてもよい。
<シート環境制御ユニット70の概略構成>
シート環境制御ユニット70は、シートECU71、近距離通信部12、LAN通信部13、及び空調ユニット14を備えている。シート環境制御ユニット70は、シートECU11の代わりにシートECU71を備えている点を除けば、実施形態1のシート環境制御ユニット10と同様である。
シート環境制御ユニット70は、シートECU71、近距離通信部12、LAN通信部13、及び空調ユニット14を備えている。シート環境制御ユニット70は、シートECU11の代わりにシートECU71を備えている点を除けば、実施形態1のシート環境制御ユニット10と同様である。
<シートECU71の概略構成>
続いて、図12を用いてシートECU71の概略構成について説明を行う。シートECU71は、図12に示すように、設定取得部111、シート間情報取得部112、位置取得部113、利用判定部114、シート環境制御部715、及び乗り込み判定部717を備える。シートECU71は、乗り込み判定部717を備える点と、シート環境制御部115の代わりにシート環境制御部715を備える点とを除けば、実施形態1のシートECU11と同様である。
続いて、図12を用いてシートECU71の概略構成について説明を行う。シートECU71は、図12に示すように、設定取得部111、シート間情報取得部112、位置取得部113、利用判定部114、シート環境制御部715、及び乗り込み判定部717を備える。シートECU71は、乗り込み判定部717を備える点と、シート環境制御部115の代わりにシート環境制御部715を備える点とを除けば、実施形態1のシートECU11と同様である。
乗り込み判定部717は、管理ECUからLAN通信部13を介して取得する、改札時刻が輸送用移動体の出発日時の所定時間前か否かの判定結果から、自ユニットが用いられるシートSeの乗員となるユーザUの輸送用移動体への乗り込みの有無を判定する。詳しくは、改札時刻が輸送用移動体の出発日時の所定時間前である場合に、乗り込みありと判定し、改札時刻が輸送用移動体の出発日時の所定時間以降である場合に、乗り込みなしと判定する。
シート環境制御部715は、乗り込み判定部717での判定結果に応じた処理を行う点を除けば、実施形態1のシート環境制御部115と同様である。シート環境制御部715は、乗り込み判定部717で乗り込みなしと判定する場合には、シート間情報取得部112からシート環境設定が入力されてくる場合であっても、このシート環境設定に従った、自ユニットが用いられるシートSeのシート環境についての制御を行わない。言い換えると、シート環境制御部715は、乗り込み判定部717で乗り込みなしと判定する場合には、他のシート環境制御ユニット70からシート環境設定が伝達されてくる場合であっても、このシート環境設定に従った、自ユニットが用いられるシートSeのシート環境についての制御を行わない。
本実施形態の例では、シート予約を行ったユーザUaの携帯端末2を介して、シート予約を行ったシートSeA〜SeCのシート環境設定を行う場合であっても、ユーザUaのグループの他のユーザUb,Ucが輸送用移動体に乗り込んでいなかった場合には、輸送用移動体に乗り込んでいないユーザUに対応するシートSeのシート環境についての制御を行わないことになる。よって、乗り込んでいないユーザUに対応するシートSeのシート環境についての制御を行う無駄を省くことが可能になる。
(実施形態4)
前述の実施形態1では、携帯端末2が複数のシート環境制御ユニット10のうちの1つに絞って無線通信可能に接続し、その1つのシート環境制御ユニット10にシート環境設定を送信することで、シート予約を行ったグループGrの各ユーザのシートSeのシート環境についての制御を行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、携帯端末2が、シート予約を行ったグループGrの各ユーザのシートSeに対応するシート環境制御ユニット10のそれぞれと無線通信可能に接続し、それぞれのシート環境制御ユニット10にシート環境設定を送信することで、シート予約を行ったグループGrの各ユーザのシートSeのシート環境についての制御を行う構成(以下、実施形態4)としてもよい。
前述の実施形態1では、携帯端末2が複数のシート環境制御ユニット10のうちの1つに絞って無線通信可能に接続し、その1つのシート環境制御ユニット10にシート環境設定を送信することで、シート予約を行ったグループGrの各ユーザのシートSeのシート環境についての制御を行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、携帯端末2が、シート予約を行ったグループGrの各ユーザのシートSeに対応するシート環境制御ユニット10のそれぞれと無線通信可能に接続し、それぞれのシート環境制御ユニット10にシート環境設定を送信することで、シート予約を行ったグループGrの各ユーザのシートSeのシート環境についての制御を行う構成(以下、実施形態4)としてもよい。
実施形態4では、5つのシートSeA,SeB,SeC,SeD,SeEのうちの、シートSeA〜SeCの3つのシートSeが、ユーザUa,Ub,UcのグループGrによって予約されるシートSeとする。また、実施形態1と同様に、ユーザUaが携帯端末2を用いてグループGrについてのシート予約を行うものとする。本実施形態でも、実施形態1と同様に、個々のシートごとの区別を行わない場合を除いて、シートSeA〜シートSeEのシート環境制御ユニット10を、それぞれシート環境制御ユニット10a〜10eと呼ぶ。
実施形態4を採用する場合、携帯端末2は、シート予約を行ったグループGrの各ユーザのシートSeに対応するシート環境制御ユニット10のそれぞれと順次接続することによって、これら複数のシート環境制御ユニット10とペアリングする構成とすればよい。そして、携帯端末2は、操作入力部24で受け付けたグループGrのユーザUa〜UcのシートSeA〜SeCについてのシート環境設定を、予約システム3から取得した予約情報と紐付けて、近距離通信部25から、シートSeA〜SeCのそれぞれで用いられるシート環境制御ユニット10a〜10cに送信させる。携帯端末2は、予約情報のうちのシートSeA〜SeCのそれぞれの予約位置をもとに、シートSeA〜SeCのそれぞれで用いられるシート環境制御ユニット10a〜10cの個々を特定して、個々のシート環境制御ユニット10a〜10cに対応するシート環境設定を送信させればよい。
また、シート環境制御ユニット10a〜10cのシート環境制御部115では、設定取得部111からシート環境設定が入力されてくる場合、つまり、携帯端末2から、自ユニットに対応するシート環境設定が伝達されてくる場合に、携帯端末2から伝達されてくるこのシート環境設定に従って、自シートのシート環境についての制御を行う。なお、実施形態4でも、利用判定部114で利用不可と判定する場合には、自ユニットに対応するシート環境設定が伝達されてくる場合であっても、このシート環境設定に従った、自シートのシート環境についての制御を行わない構成とすればよい。実施形態4では、移動体側システム1がLANバス30を含まず、シート環境制御ユニット10がLAN通信部13を備えない構成としてもよい。
実施形態4の構成によっても、ユーザUa〜UcのグループGr内につき1つの携帯端末2でグループGrのユーザUa〜Ucの予約位置を取得すること、及びグループGrのユーザUa〜UcのシートSeA〜SaCのシート環境設定を行うことが可能になる。
そして、この携帯端末2の近距離通信部25が、操作入力部24で受け付けるグループGrのユーザUa〜UcのシートSeA〜SeCについてのシート環境設定を、取得する予約情報に含まれる予約位置をもとに、シートSeA〜SeCのそれぞれで用いられるシート環境制御ユニット10a〜10cの個々を特定して、個々のシート環境制御ユニット10a〜10cに対応するシート環境設定を送信させる。よって、シート環境制御ユニット10a〜10cは、それぞれ自ユニットに対応するシート環境設定に従って、自ユニットが用いられるシートSeのシート環境についての制御を行うことが可能になる。
その結果、輸送用移動体のシートSeごとにシート環境を制御するシート環境制御ユニット10が設けられている場合であっても、ユーザUのグループGr内につき1つの携帯端末2で、このグループGr内の各ユーザUの着座するシートSeのシート環境を調整することが可能になる。また、実施形態4の構成によれば、シート環境制御ユニット10同士で情報のやり取り可能に接続する必要もなくなる。
(実施形態5)
前述の実施形態では、予約情報に利用区間を含む構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、輸送用移動体に対して利用区間が1種類に固定されている場合には、予約情報に利用区間を含まず、シートECU11,51,71が利用判定部114を備えない構成としてもよい。
前述の実施形態では、予約情報に利用区間を含む構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、輸送用移動体に対して利用区間が1種類に固定されている場合には、予約情報に利用区間を含まず、シートECU11,51,71が利用判定部114を備えない構成としてもよい。
(実施形態6)
前述の実施形態では、シート環境制御部115,515,715がシート環境の制御として、個別空調の制御を行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、シート環境の制御として、シートSeの背もたれのリクライニング角度といったシート位置の制御,照明の制御等の、他のシート環境の制御を行う構成としてもよい。なお、シート位置の制御を行う構成とする場合には、シートSeは電動作動する電動シートであるものとする。また、シート位置の制御を行う構成を採用する場合には、利用判定部114で利用不可と判定し、シート環境の制御を行わない構成として、例えばリクライニングなしのデフォルトの状態となるように維持したり、戻したりする構成とすればよい。
前述の実施形態では、シート環境制御部115,515,715がシート環境の制御として、個別空調の制御を行う構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、シート環境の制御として、シートSeの背もたれのリクライニング角度といったシート位置の制御,照明の制御等の、他のシート環境の制御を行う構成としてもよい。なお、シート位置の制御を行う構成とする場合には、シートSeは電動作動する電動シートであるものとする。また、シート位置の制御を行う構成を採用する場合には、利用判定部114で利用不可と判定し、シート環境の制御を行わない構成として、例えばリクライニングなしのデフォルトの状態となるように維持したり、戻したりする構成とすればよい。
なお、本開示は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。
1 移動体側システム、2 携帯端末、3 予約システム、4 携帯端末、5 移動体側システム、6 改札システム、7 移動体側システム、10 シート環境制御ユニット、11 シートECU、12 近距離通信部(シート側無線通信部)、13 LAN通信部(シート間通信部)、20 ロケータ、21 主制御部(予約情報取得部)、23 表示部、24 操作入力部(設定入力部)、25 近距離通信部(携帯側無線通信部)、30 LANバス、50 シート環境制御ユニット、51 シートECU、60 管理ユニット、70 シート環境制御ユニット、71 シートECU、100 移動体用システム、113 位置取得部、114 利用判定部、115 シート環境制御部、300 移動体用システム、400 移動体用システム、511 設定取得部(変更受け付け部)、515 シート環境制御部、715 シート環境制御部、717 乗り込み判定部
Claims (10)
- 輸送用移動体に設けられる複数のシートごとに用いられる、そのシートのシート環境についての制御を行うシート環境制御ユニット(10,50,70)と、
前記輸送用移動体の乗員となるユーザが携帯する携帯端末(2)とを含み、
前記携帯端末は、
前記乗員となるユーザが含まれるグループの各ユーザの前記シートの予約をまとめて行う予約システム(3)から送信される、予約された前記グループの各ユーザのシートの位置を示す予約位置を含む予約情報を、取得する予約情報取得部(21)と、
予約された前記グループの各ユーザのシートのシート環境についての設定であるシート環境設定を受け付け可能な設定入力部(24)と、
予約された前記シートに対応する前記シート環境制御ユニットと無線通信可能に接続してそのシート環境制御ユニットと通信を行う携帯側無線通信部(25)とを備え、
前記携帯側無線通信部は、前記設定入力部で受け付ける前記グループの各ユーザのシートについてのシート環境設定を、接続される前記シート環境制御ユニットに送信することで、前記予約情報取得部で取得する前記予約情報に含まれる前記予約位置をもとに、予約された前記グループの各ユーザのシートに対応する前記シート環境制御ユニットに、対応する前記シート環境設定を伝達させ、
前記シート環境制御ユニットは、
自ユニットに対応する前記シート環境設定が伝達されてくる場合に、このシート環境設定に従って、自ユニットが用いられる前記シートのシート環境についての制御を行うシート環境制御部(115,515,715)を備えるシート環境制御システム。 - 複数の前記シートごとに用いられる前記シート環境制御ユニットは、お互いが通信可能にネットワーク接続されるものであり、
前記携帯側無線通信部は、予約された前記シートに対応する前記シート環境制御ユニットのうちの1つと無線通信可能に接続してそのシート環境制御ユニットと通信を行うものであり、前記設定入力部で受け付ける前記グループの各ユーザのシートについてのシート環境設定を、前記予約情報取得部で取得する前記予約情報に含まれる前記予約位置のうちの、対応する前記予約位置と紐づけてその1つのシート環境制御ユニットに送信することで、その1つのシート環境制御ユニットからその予約位置をもとにして、予約された前記グループの各ユーザのシートに対応する残りの前記シート環境制御ユニットに、個々のシート環境制御ユニットに対応する前記シート環境設定を伝達させ、
前記シート環境制御ユニットは、
他の前記シート環境制御ユニットと通信を行うシート間通信部(13)を備え、
前記シート間通信部は、自ユニットに無線通信可能に接続される前記携帯端末から受信する、前記グループの各ユーザのシートに対応する前記予約位置をもとにして、予約された前記グループの各ユーザのシートに対応する、自ユニット以外の残りの前記シート環境制御ユニットに、個々のシート環境制御ユニットに対応する前記シート環境設定を伝達し、
前記シート環境制御部は、自ユニットに無線通信可能に接続される前記携帯端末から、自ユニットに対応する前記シート環境設定が伝達されてくる場合には、このシート環境設定に従って、自ユニットが用いられる前記シートのシート環境についての制御を行う一方、自ユニットが用いられる前記シート以外の前記シートで用いられる他の前記シート環境制御ユニットから、自ユニットに対応する前記シート環境設定が伝達されてくる場合には、このシート環境設定に従って、自ユニットが用いられる前記シートのシート環境についての制御を行う請求項1に記載のシート環境制御システム。 - 前記シート環境制御ユニットは、
自ユニットが用いられる前記シートに対応するユーザからの、そのシートのシート環境についての設定変更を受け付ける変更受け付け部(511)を備え、
前記シート環境制御部は、自ユニットが用いられる前記シート以外の前記シートで用いられる他の前記シート環境制御ユニットから伝達されてくる前記シート環境設定に従って、自ユニットが用いられる前記シートのシート環境についての制御を行っていた場合であっても、前記変更受け付け部で前記設定変更を受け付ける場合には、この設定変更を優先して、自ユニットが用いられる前記シートのシート環境についての制御を行う請求項2に記載のシート環境制御システム。 - 前記予約情報取得部は、前記乗員となるユーザが前記シートの予約を行う前記予約システムから送信される、予約された前記グループの各ユーザのシートの位置を示す前記予約位置及び前記グループの前記輸送用移動体の利用区間を含む前記予約情報を、取得するものであり、
前記携帯側無線通信部は、接続される前記シート環境制御ユニットに、前記予約情報取得部で取得する前記予約情報に含まれる前記利用区間も送信することで、予約された前記グループの各ユーザのシートに対応する前記シート環境制御ユニットにこの利用区間も伝達するものであって、
前記シート環境制御ユニットは、
前記輸送用移動体の位置を取得する位置取得部(113)とを備え、
前記シート間通信部は、前記位置取得部で取得する前記輸送用移動体の位置が、伝達されてくる前記利用区間外である場合には、予約された前記グループの各ユーザのシートに対応する、自ユニット以外の残りの前記シート環境制御ユニットに、個々のシート環境制御ユニットに対応する前記シート環境設定を伝達せず、
前記シート環境制御部は、前記位置取得部で取得する前記輸送用移動体の位置が、伝達されてくる前記利用区間外である場合には、自ユニットに対応する前記シート環境設定が伝達されてくる場合であっても、このシート環境設定に従った、自ユニットが用いられる前記シートのシート環境についての制御を行わない請求項2又は3に記載のシート環境制御システム。 - 前記シート環境制御部は、前記位置取得部で取得する前記輸送用移動体の位置が、伝達されてくる前記利用区間内から前記利用区間外となる場合には、自ユニットが用いられる前記シートのシート環境についての制御をデフォルトの設定に従った制御に戻す請求項4に記載のシート環境制御システム。
- 前記輸送用移動体は、個々のユーザごとの前記予約位置の情報を含むチケットを改札機に読み取らせて乗り込むものであって、
前記シート環境制御ユニットは、
前記改札機で読み取られるチケットの前記予約位置の情報をもとに、自ユニットが用いられる前記シートの乗員となるユーザの前記輸送用移動体への乗り込みの有無を判定する乗り込み判定部(717)を備え、
前記シート環境制御部は、前記乗り込み判定部で自ユニットが用いられる前記シートの乗員となるユーザの前記輸送用移動体への乗り込みがないと判定する場合には、自ユニットが用いられる前記シート以外の前記シートで用いられる他の前記シート環境制御ユニットから、自ユニットに対応する前記シート環境設定が伝達されてくる場合であっても、このシート環境設定に従った、自ユニットが用いられる前記シートのシート環境についての制御を行わない請求項2〜5のいずれか1項に記載のシート環境制御システム。 - 前記携帯側無線通信部は、予約された前記シートに対応する前記シート環境制御ユニットの全てと無線通信可能に接続してそれらのシート環境制御ユニットと通信を行うことが可能なものであり、前記設定入力部で受け付ける前記グループの各ユーザのシートについてのシート環境設定を、それらのシートに対応する、前記予約情報取得部で取得する前記予約位置をもとに、予約された前記グループの各ユーザのシートに対応する前記シート環境制御ユニットに送信することで、個々のシート環境制御ユニットに対応する前記シート環境設定を伝達させる請求項1に記載のシート環境制御システム。
- 前記携帯端末は、
情報の表示を行う表示部(23)を備え、
前記表示部は、予約された前記グループの各ユーザのシート別に前記シート環境設定を受け付けるための表示を行う請求項1〜7のいずれか1項に記載のシート環境制御システム。 - 輸送用移動体に設けられる複数のシートごとに用いられるシート環境制御ユニットであって、
自ユニットが用いられる前記シート以外の前記シートで用いられる他の前記シート環境制御ユニットと通信可能にネットワーク接続されるものであり、
自ユニットが用いられる前記シートのシート環境についての制御を行うシート環境制御部(115,515,715)と、
前記輸送用移動体の乗員となるユーザが携帯する携帯端末(2)と無線通信可能に接続してその携帯端末と通信を行い、その携帯端末が、前記乗員となるユーザが含まれるグループの各ユーザの前記シートの予約をまとめて行う予約システム(3)から取得する、予約された前記グループの各ユーザのシートの位置を示す予約位置を含む予約情報を受信するシート側無線通信部(12)と、
他の前記シート環境制御ユニットと通信を行うシート間通信部(13)とを備え、
前記シート側無線通信部は、前記携帯端末から送信されてくる、その携帯端末で受け付ける前記グループの各ユーザのシートについてのシート環境設定と、それらのシート環境設定に紐付けられる、それらのシートに対応する前記予約位置とを受信し、
前記シート間通信部は、前記携帯端末から受信する、前記グループの各ユーザのシートに対応する前記予約位置をもとにして、予約された前記グループの各ユーザのシートに対応する自ユニット以外の残りの前記シート環境制御ユニットに、対応する前記シート環境設定を送信し、
前記シート環境制御部は、他の前記シート環境制御ユニットから自ユニットに対応する前記シート環境設定が伝達されてくる場合に、このシート環境設定に従って、自ユニットが用いられる前記シートのシート環境についての制御を行うシート環境制御ユニット。 - 輸送用移動体の乗員となるユーザに携帯され、
前記乗員となるユーザが含まれるグループの各ユーザの前記輸送用移動体のシートの予約をまとめて行う予約システム(3)から送信される、予約された前記グループの各ユーザのシートの位置を示す予約位置を含む予約情報を、取得する予約情報取得部(21)と、
予約された前記グループの各ユーザのシートのシート環境についての設定であるシート環境設定を受け付け可能な設定入力部(24)と、
予約された前記シートに対応する、そのシートで用いられてそのシートのシート環境についての制御を行うシート環境制御ユニット(10,50,70)と無線通信可能に接続してそのシート環境制御ユニットと通信を行う携帯側無線通信部(25)とを備え、
前記携帯側無線通信部は、前記設定入力部で受け付ける前記グループの各ユーザのシートについてのシート環境設定と、前記予約情報取得部で取得する前記予約情報に含まれる前記予約位置とを、接続される前記シート環境制御ユニットに送信することで、この予約位置をもとに、予約された前記グループの各ユーザのシートに対応する前記シート環境制御ユニットに、対応する前記シート環境設定を伝達させる携帯端末。
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US20210284089A1 (en) * | 2020-03-13 | 2021-09-16 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | System, in-vehicle device, and information processing |
KR20210155145A (ko) * | 2020-06-15 | 2021-12-22 | 최중훈 | 차량용 냉난방 시스템 |
JP7472804B2 (ja) | 2021-01-22 | 2024-04-23 | トヨタ自動車株式会社 | 情報処理方法、情報処理システム、情報処理装置、およびプログラム |
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2018
- 2018-04-05 JP JP2018073197A patent/JP2019182090A/ja active Pending
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