JP2019181863A - 印刷結果予測用数式の作成方法、予測方法、及び予測システム - Google Patents

印刷結果予測用数式の作成方法、予測方法、及び予測システム Download PDF

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Abstract

【課題】例えば特色のインクを用いる場合において、印刷結果の予測を適切に行う。【解決手段】インクを用いて行う印刷結果の予測に用いる数式である印刷結果予測用数式を作成する印刷結果予測用数式の作成方法であって、印刷結果の評価に用いる評価用印刷物を作成する段階であり、印刷濃度を複数段階で異ならせたパターンを含む評価用印刷物を作成するパターン印刷物作成段階(S102)と、評価用印刷物に対して双方向反射率分布関数を計測する段階であり、印刷濃度と対応付けて双方向反射率分布関数を計測する計測段階(S104)と、計測段階での計測結果に基づいて印刷結果予測用数式を算出する段階であり、印刷濃度に対応付けられている双方向反射率分布関数に少なくとも基づき、印刷結果予測用数式を作成する数式作成段階(S106)とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、印刷結果予測用数式の作成方法、予測方法、及び予測システムに関する。
従来、インクジェットプリンタ等の印刷装置の分野において、C(シアン)色、M(マゼンタ)色、Y(イエロー)色、及びK(ブラック)色等の原色(基本色)を用いて、カラー印刷が広く行われている。また、近年、これらの原色のみでは再現できない色(白色等)や質感(金属光沢感等)を表現する目的で、これらの原色以外の特色を用いる手法が確立されつつある。また、本発明が関連する分野の先行技術文献として、従来、以下の特許文献1及び非特許文献1〜4が知られている。
特開2010−114506号公報
Huntsman, James R. "A new model of dot gain and its application to a multilayer color proof." Journal of Printing Science and Technology 24.3 (1987): 189-202. Kehren, Katharina, Philipp Urban, and Edgar Dorsam. "Bidirectional Reflectance and Texture Database of Printed Special Effect Colors." Color and Imaging Conference. Vol. 2011. No. 1. Society for Imaging Science and Technology, 2011. Ngan, Addy, Fredo Durand, and Wojciech Matusik. "Experimental analysis of brdf models." Rendering Techniques2005.16th (2005): 2. Hebert, Mathieu, and Roger D. Hersch. "Yule-Nielsen based recto-verso color halftone transmittance prediction model." Applied optics 50.4 (2011): 519-525.
印刷の分野において、高い品質の印刷を行うためには、色校正システム等を用いて印刷結果(プリントの仕上がり)の予測を行うことが必要になる場合がある。また、特色のインクを用いる場合、上記のように、原色のインクのみでは再現できない色や質感等を適切に実現することができる。そして、このような場合には、印刷結果の予測が重要になると考えられる。
一方で、このような特色のインクは、通常の原色のインク(例えば、CMYKの各色のインク)に基づかず、光学特性も異なるため、従来のカラーマネージメントシステム等の色校正システムでの表現(シミュレーション)が難しくなる場合がある。より具体的に、インクジェットプリンタ等の印刷装置の分野においては、通常、CMYKの各色のインクのような、減法混色法で色を表現するインクを用いる。そのため、従来の色校正システムにおいては、通常、RGB表色系の色等の加法混色法で表現される色から、CMYK表色系の色等の減法混色法で表現される色への変換を行う。これに対し、原色のインクと特色のインクとの間で光学特性が異なると、特色のインクで印刷時に実現される質感等について、適切に表現することは難しくなる。すなわち、従来、特色インクを用いて行う印刷結果の質感等について、色校正システムにおいて適切に表現することが困難になる場合があった。また、この場合、印刷結果を事前に予測できないことは、特色のインクの普及を妨げる原因にもなっていた。
この点に関し、特許文献1には、印刷物における印刷表面の質感と一致した質感をディスプレイ等に表示することを目的に、双方向反射率分布関数(Bidirectional Reflectance Distribution Function:BRDF)のパラメータを用いること等が記載されている。また、その具体的な方法として、双方向反射率分布関数の測定結果に基づいて印刷データの値と質感情報データの値との対応関係を表すルックアップテーブルを作成し、印刷データから質感情報データを取得することが記載されている。
しかし、特許文献1に開示されている方法をそのまま用いる場合、例えば印刷結果の質感等を客観的かつ詳細に予測することが可能になるものの、ルックアップテーブルを作成する作業に、膨大な工数を要するおそれがある。より具体的に、引用文献1の方法を実際に行う場合、複数のパラメータを詳細に変化させつつ、双方向反射率分布関数の詳細な測定を行うことが必要になると考えられる。そして、この場合、ルックアップテーブルを作成する作業に、数日〜10日以上の日数がかかるおそれがある。
そのため、従来、特色インクを用いて行う印刷結果について、より適切に予測を行うことが望まれていた。そこで、本発明は、上記の課題を解決できる印刷結果予測用数式の作成方法、予測方法、及び予測システムを提供することを目的とする。
本願の発明者は、色校正システム等において特色インクを用いた印刷結果を予測する方法について、鋭意研究を行った。また、この鋭意研究において、予測の仕方として、双方向反射率分布関数(BRDF)の測定結果に基づいてモデル式を作成し、そのモデル式に従って予測を行うことを考えた。そして、更なる鋭意研究により、人間の目の能力に対して十分な精度のモデル式を用いることで、双方向反射率分布関数の測定に要する工数を大幅に低減して、例えば特許文献1に開示されている方法と比べてより簡易に予測を行い得ることを見出した。また、更なる鋭意研究により、このような効果を得るために必要な特徴を見出し、本発明に至った。
上記の課題を解決するために、本発明は、インクを用いて行う印刷結果の予測に用いる数式である印刷結果予測用数式を作成する印刷結果予測用数式の作成方法であって、前記インクを用いて行う印刷結果の評価に用いる印刷物である評価用印刷物を作成する段階であり、単位面積あたりのインクの量である印刷濃度を複数段階で異ならせたパターンを含む前記評価用印刷物を作成するパターン印刷物作成段階と、前記評価用印刷物に対して双方向反射率分布関数を計測する段階であり、前記印刷濃度と対応付けて双方向反射率分布関数を計測する計測段階と、前記計測段階での計測結果に基づいて前記印刷結果予測用数式を算出する段階であり、前記印刷濃度に対応付けられている双方向反射率分布関数に少なくとも基づき、印刷結果予測用数式を作成する数式作成段階とを備えることを特徴とする。
このように構成した場合、モデル式である印刷結果予測用数式を作成することにより、例えば色校正システム等において、印刷結果の予測を適切に行うことができる。また、この場合において、例えば人間の目の能力に対して十分な精度の印刷結果予測用数式を作成することで、膨大な工数をかけることなく、適切に数式を作成することができる。そのため、このように構成すれば、例えば、印刷結果の予測を適切に行うことができる。
また、より具体的に、上記の構成により作成した印刷結果予測用数式については、例えば、印刷結果の予測方法や予測システム等において用いることが考えられる。この場合、例えば、作成した印刷結果予測用数式を用いて印刷結果を予測し、予測した印刷結果を示す画像を表示装置に表示することが考えられる。
また、本願の発明者は、更なる鋭意研究により、上記の構成において、主観評価段階の動作を更に行うことで、印刷結果の予測をより適切に行い得ることを見出した。この場合、主観評価段階とは、例えば、パターン印刷物作成段階で作成した評価用印刷物に対する主観評価を行う段階のことである。この場合、主観評価段階では、例えば、主観評価により、少なくとも、複数段階の印刷濃度のうちの一部を選択する評価を行う。主観評価段階では、例えばSD法(セマンティック・ディファレンシャル法)等の公知の方法で主観評価を行うことが考えられる。そして、この場合、数式作成段階では、例えば、主観評価段階で選択された一部の印刷濃度に対応付けられている双方向反射率分布関数に少なくとも基づき、結果予測用数式を作成する。
このように構成すれば、例えば、主観評価により、人間の目の能力を反映した評価を適切に行うことができる。また、これにより、人間の目の能力に対して十分な精度の印刷結果予測用数式をより適切に作成することができる。また、この場合、主観評価を利用することで、例えば少ない種類の印刷濃度に対応する双方向反射率分布関数のみを測定した場合にも、より適切に印刷結果予測用数式を作成することができる。そのため、このように構成すれば、例えば、印刷結果の予測をより簡易かつ適切に行うことができる。
ここで、この構成において、インクを用いて行う印刷としては、例えば、インクジェット方式での印刷を行うことが考えられる。また、印刷結果予測用数式は、例えば、色校正システム等において、予測した印刷結果を表示装置に表示するために行う演算において用いる。このように構成すれば、例えば、インクジェットプリンタ用の色校正システムにおいて、印刷結果予測用数式を適切に用いることができる。
また、この構成において、インクとしては、例えば光沢性の特色インクを用いる。特色のインクとは、例えば、減法混色に基づくCMYKの各色のインク等の原色のインク以外のインクである。また、光沢性の特色のインクを用いるとは、例えば、原色のインクに加え、光沢性の特色のインクを用いることであってよい。また、例えば、原色のインクに加え、減法混色に基づく原色のサブセットのインクを更に用いる場合、特色のインクについて、例えば、減法混色に基づく原色のインク及びそのサブセットのインク以外のインク等と考えることもできる。また、光沢性の特色のインクとしては、例えばシルバー色のインク等を用いることが考えられる。そして、このような特色のインクを用いる場合、主観評価段階では、例えば、少なくとも、印刷濃度と対応付けて、光沢性を感じるか否かの評価を行うことが考えられる。このように構成すれば、例えば、光沢性の特色のインクを用いる場合において、主観評価を適切に行うことができる。また、これにより、例えば、主観評価を利用した印刷結果予測用数式の作成をより適切に行うことができる。また、主観評価段階では、例えば、印刷濃度と対応付けて、光沢の度合いの評価を更に行ってもよい。このように構成すれば、光沢性の特色のインクを用いる場合において、より詳細な主観評価を適切に行うことができる。
また、この構成において、計測段階の動作については、例えば、主観評価段階の動作よりも前又は主観評価段階の動作と並行して行うことが考えられる。この場合、計測段階では、例えば、複数段階の印刷濃度の全てに対応する双方向反射率分布関数を計測することが考えられる。このように構成すれば、例えば、主観評価の結果を待つことなく、早期に双方向反射率分布関数の測定を開始することができる。また、この場合、主観評価の結果と無関係により多くの印刷濃度に対応する双方向反射率分布関数を計測することで、例えば、その後に様々な解析等を行う場合等に、利用可能なパラメータをより多く確保することができる。
また、計測段階の動作については、例えば、主観評価段階の動作よりも後で行うことも考えられる。そして、この場合、主観評価の結果を利用して、一部の印刷濃度に対応する双方向反射率分布関数のみを測定してもよい。より具体的に、この場合、計測段階では、例えば、複数段階の印刷濃度のうち、少なくとも主観評価段階で選択された印刷濃度を含む一部の印刷濃度のみに対応する双方向反射率分布関数を計測することが考えられる。このように構成すれば、例えば、双方向反射率分布関数の測定に要する工数をより低減することができる。また、これにより、例えば、印刷結果予測用数式の作成をより効率的に行うことができる。
また、この構成において、数式作成段階では、例えば、複数の印刷濃度に対応付けられている双方向反射率分布関数に対して最小二乗法を用いた近似を行うことで、印刷結果予測用数式を作成することが考えられる。また、主観評価を行う場合には、例えば、主観評価段階で選択された一部の印刷濃度に対応付けられている双方向反射率分布関数に対して最小二乗法を用いた近似を行うことが考えられる。また、この場合、主観評価段階で選択された印刷濃度を全て含む印刷濃度の範囲に対し、一つの印刷結果予測用数式を作成することが考えられる。このように構成すれば、例えば、双方向反射率分布関数の計測結果に基づき、印刷結果予測用数式を適切に作成することができる。
本発明によれば、例えば、印刷結果の予測を適切に行うことができる。
本発明の一実施形態に係るモデル式について説明をする図であり、モデル式を利用する印刷システム10の構成の一例を示す。 モデル式の作成時に計測するBRDFの計測結果の一例、及び、モデル式の出力の一例を示す。図2(a)は、BRDFの計測結果の一例を示す。図2(b)は、モデル式の出力の一例を示す。 モデル式の作成の仕方について更に詳しく説明をする図である。図3(a)は、本例において印刷するパッチの一例を示す。図3(b)は、モデル式を作成する動作の一例を示すフローチャートである。 モデル式を作成する動作の変形例を示すフローチャートである。 本変形例におけるパッチの使い方について説明をする図である。図5(a)は、本変形例において印刷するパッチの一例を示す。図5(b)は、主観評価により選択されるパッチの一例を示す。図5(c)は、主観評価において選択するパッチの変形例を示す。 モデル式を作成する動作の更なる変形例について説明をする図である。
以下、本発明に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1及び図2は、本発明の一実施形態に係るモデル式について説明をする図である。図1は、モデル式を利用する印刷システム10の構成の一例を示す。図2は、モデル式の作成時に計測するBRDF(双方向反射率分布関数、Bidirectional Reflectance Distribution Function)の計測結果の一例、及び、モデル式の出力の一例を示す。図2(a)は、BRDFの計測結果の一例を示す。図2(b)は、モデル式の出力の一例を示す。
本例において、印刷システム10は、色校正を行うことが可能な印刷システムであり、印刷結果予測用数式の一例であるモデル式を用いて印刷結果を予測することで、色校正を実行する。この場合、印刷結果予測用数式とは、例えば、インクを用いて行う印刷結果の予測に用いる数式のことである。また、本例の印刷システム10において行う色校正の動作については、例えば、インクを用いて印刷を行う場合の印刷結果を予測する予測方法の動作の一例と考えることができる。また、印刷システム10については、例えば、印刷結果を予測する予測システムの一例と考えることもできる。
また、本例において、モデル式の作成時には、BRDFの計測を行う。モデル式の作成の仕方等については、後に更に詳しく説明をする。また、以下において説明をする点を除き、本例の印刷システム10は、公知の印刷システム10と同一又は同様の特徴を有してよい。
また、本例において、印刷システム10は、印刷装置12、色校正用PC14、及び表示装置16を備える。印刷装置12は、インクジェット方式で印刷を行うインクジェットプリンタであり、色校正が行われた印刷データを色校正用PC14から受け取り、印刷データが示す画像を印刷する。印刷装置12としては、例えば、公知のインクジェットプリンタ等を好適に用いることができる。また、印刷装置12は、印刷に使用するインクとして、プロセスカラーの各色のインクと、特色のインクとを用いる。この場合、プロセスカラーの各色のインクとは、例えば、印刷時に混色によるカラー表現を行うための原色(基本色)のインクのことである。また、より具体的に、本例において、印刷装置12は、プロセスカラーの各色のインクとして、C(シアン)色、M(マゼンタ)色、Y(イエロー)色、及びK(ブラック)色のインクを用いる。また、特色のインクとは、例えば、CMYKの各色のインク等の原色のインク以外のインクのことである。特色のインクについては、例えば、原色のインクのみでは表現が難しい色や質感を表現するために用いられるインク等と考えることもできる。また、本例において、特色のインクとしては、少なくとも、シルバー色のインクを用いる。この場合、シルバー色のインクは、光沢性の特色インクの一例である。また、シルバー色のインクとしては、例えばアルミ等の金属顔料(例えば、鱗片状の顔料)を含むことで金属光沢を表現可能にしたインクを好適に用いることができる。また、シルバー色のインクについては、例えば、金属光沢の再現が可能な特色のインクの一例等と考えることもできる。
また、印刷装置12において、特色のインクとしては、シルバー色以外の色のインクを用いてもよい。また、一般的に、特色のインクとしては、金属光沢等の光沢性を有するインク、白色等のCMYKの各色のインク等の原色のインクでは再現できない色のインク、又は蛍光成分等の特殊な成分を含むインク等を用いることが考えられる。
尚、印刷装置12においては、原色であるCMYKの各色のインクに加え、これらの原色に基づく光学特性を有する原色のサブセットのインク等を更に用いることも考えられる。この場合、特色のインクについては、例えば、原色のインク及びそのサブセットのインク以外のインク等と考えることもできる。また、この場合、サブセットのインクについては、例えば、CMYKの各色等の原色のインクでは再現が難しい範囲の色域の部分を担当して再現するためのインク等と考えることもできる。そして、このようなサブセットのインクを用いることで、より広い色域を再現することが可能になる。しかし、サブセットのインクは、あくまで、原色のインクのサブセットのインクであり、基本的に、CMYKの各色等の原色に準ずる色のインクである。また、サブセットのインクも、原色と同様に減法混色法に準ずるインクであり、原色インクとの併用が前提になる。そのため、通常、サブセットのインクを用いても、例えば白色や金属光沢等の誘目性を有するような質感を再現することは困難である。また、特色のインクにより表現可能な質感のうち、金属光沢は、光が入射する角度によって異なる反射特性を示すことから、特に複雑な反射特性を有している。そして、シルバー色のインクは、例えば、このような金属光沢の質感を再現するために用いられる。
色校正用PC14は、色校正用のコンピュータであり、印刷結果を予測した結果を表示装置16へ表示し、ユーザの操作を受け付けることにより、色校正を実行する。この場合、色校正とは、例えば、印刷装置12で印刷される色の調整を行う動作のことである。また、本例において、印刷装置12は、プロセスカラーであるCMYKの各色を用いて印刷を行う部分の印刷結果について、公知の色校正での処理と同一又は同様にして、印刷結果の予測を行う。また、特色のインクであるシルバー色のインクを用いて印刷を行う部分の印刷結果については、後に更に詳しく説明する方法で予め作成されたモデル式を用いて、印刷結果の予測を行う。また、これにより、本例においては、特色のインクを考慮した色校正を実行する。また、色校正用PC14は、例えば、予めインストールされたプログラムに従ってモデル式を用いることで、上記の動作を行う。
表示装置16は、色校正用PC14のディスプレイ装置(モニタ装置)であり、色校正の実行時において、色校正用PC14で予測した印刷結果を示す画像を表示する。本例によれば、例えば、モデル式を用いた色校正を適切に実行することができる。尚、色校正用PC14としては、例えばノートPCのような、ディスプレイ装置を備えた構成を用いることも考えられる。この場合、印刷装置12における表示装置16について、色校正用PC14の一部として構成されていると考えることができる。
続いて、本例において用いるモデル式の作成の仕方等について、更に詳しく説明をする。上記においても説明をしたように、本例において、モデル式は、色校正用PC14において印刷結果を予測するために行う演算において用いられる。また、この場合、モデル式について、例えば、予測した印刷結果を表示装置16に表示するために行う演算で用いられる数式等と考えることもできる。また、上記においても説明をしたように、本例においては、モデル式の作成時に、BRDFの計測を行う。そして、この場合、モデル式の作成時には、先ず、印刷装置12を用いて、計測の対象(計測サンプル)となる印刷物(プリント出力物)の印刷(出力)を行う。また、計測サンプルとしては、例えば、予め設定された条件がそれぞれ設定されたパッチ(カラーパッチ)を印刷する。この場合、パッチが印刷された印刷物は、評価用印刷物の一例である。評価用印刷物とは、例えば、インクを用いて行う印刷結果の評価に用いる印刷物のことである。
また、本例において、モデル式の作成時には、特色のインクによる印刷濃度を互いに異ならせた複数のパッチが印刷された印刷物を印刷して、各パッチに対し、BRDFの測定を行う。この場合、印刷濃度とは、単位面積あたりのインクの量のことである。単位面積あたりのインクの量とは、例えば、各パッチの印刷時において、単位面積に対して吐出するインクの量のことである。また、印刷濃度については、例えば、印刷の入力画像において設定される色の濃度等と考えることもできる。また、このような複数のパッチが印刷された印刷物については、例えば、印刷濃度を複数段階で異ならせたパターンを含む評価用印刷物と考えることができる。また、より具体的に、本例においては、例えば、シルバー色のインクを使用可能なインクジェットプリンタを用い、シルバー色のインクについて、予め設定された刻み幅(間隔)で印刷濃度を順次異ならせて、複数のパッチを印刷する。また、本願の発明者が行った実験において、インクジェットプリンタとしては、ミマキエンジニアリング社製のCJV150−107型のインクジェットプリンタを用いた。
また、複数のパッチとしては、シルバー色のインクのみを用いたパッチに限らず、例えば、シルバー色と原色とを組み合わせたパッチを更に印刷してもよい。シルバー色と原色とを組み合わせたパッチとは、例えば、いわゆるカラーメタリック色に対応するパッチである。また、この場合、シルバー色と組み合わせる原色(CMYKのいずれかの色)のインクについても、予め設定された幅で印刷濃度を順次異ならせて、複数のパッチを印刷することが考えられる。また、この場合、シルバー色のインクや原色のインクについての印刷濃度の刻み幅については、例えば10%程度(例えば、5〜15%程度)にすることが考えられる。このように構成すれば、例えば、印刷濃度を段階的に変化させた印刷を適切に行うことができる。また、より詳細な計測を行う場合には、印刷濃度の刻み幅について、2%程度にすることが好ましい。また、印刷濃度の刻み幅については、一律に設定するのではなく、印刷濃度の領域によって異ならせてもよい。この場合、例えば光学特性の変化が急峻な箇所等のような、詳細に計測を行うことが好ましい一部の印刷濃度の範囲に対しての刻み幅を2%程度にして、その他の範囲に対しての刻み幅を10%程度にすることが考えられる。
尚、本願の発明者が様々な実験等で確認したところ、印刷濃度の刻み幅については、実用上、例えば20%程度でも問題ないと考えられる。そのため、BRDFの測定に要する工数を低減するためには、シルバー色のインクの印刷濃度の刻み幅について、20%程度(例えば、15〜25%程度)に設定してもよい。また、シルバー色と原色とを組み合わせたパッチを印刷する場合、パッチの数が多くなることで、BRDFの測定に要する工数が多くなることが考えられる。そのため、この場合、少なくとも原色のインクの印刷濃度の刻み幅について、20%程度に設定することが考えられる。
また、各パッチに対するBRDFの測定については、例えば、公知の変角分光光度計を用いて行う。公知の変角分校光度計としては、例えば、MCRL社の三次元変角分光測色システムであるGCMS−4装置等を好適に用いることができる。また、本例において行うBRDFの測定では、計測角度に関し、当初、入射角について、1°間隔で0°から80°の範囲を計測するものとした。また、反射角について、1°間隔で、−80°から80°までの範囲を計測するものとした。また、その後、当初のBRDFの計測結果に基づき、変化率の乏しい部位の入射角について、間隔を5°に変更した。そのため、モデル式の作成時に行うBRDFの計測においては、例えば、入射角及び反射角について、一部を1°程度の間隔(例えば、0.5〜1.5°程度)で計測し、その他の部分を5°程度の間隔(例えば、3〜8°程度)で計測することが考えられる。また、図2(a)は、モデル式の作成時に計測するBRDFの計測結果の一例として、このようにして行ったBRDFの計測結果の一部を示している。図2(b)は、モデル式を用いて行う予測結果に関し、モデル式の出力の一例を示している。この場合、モデル式の出力とは、モデル式により算出される値のことである。印刷結果の予測時には、例えば図2(b)に示すようなモデル式の出力を利用することで、印刷結果の予測を行う。
図3は、モデル式の作成の仕方について更に詳しく説明をする図である。図3(a)は、本例において印刷するパッチの一例を示す。上記においても説明をしたように、本例において、モデル式の作成時には、印刷濃度を互いに異ならせた複数のパッチを印刷して、各パッチに対し、BRDFの測定を行う。また、より具体的に、図3(a)に示す場合においては、Y色及びシルバー色のインクを用い、それぞれの色のインクの濃度を複数段階で異ならせて、パッチの印刷を行う。また、図中において、縦に4個、横に11個並ぶ複数の四角形は、各濃度に対応するパッチを示している。また、各四角形の中で文字Svの横に示す数値は、シルバー色のインクの印刷濃度を示している。文字Yの横に示す数値は、Y色のインクの印刷濃度を示している。また、この場合、図中に示す各色の印刷濃度からわかるように、シルバー色のインクの印刷濃度の刻み幅は、10%に設定している。また、Y色のインクの印刷濃度の刻み幅は、20%に設定している。
尚、図3(a)に示すパッチは、シルバー色と原色のインクとを組み合わせたパッチの一例である。また、この図においては、図示及び説明の便宜上、原色のうち、Y色のみをシルバー色と組み合わせている。しかし、実際のパッチの印刷時には、必要に応じて、Y色以外の原色(例えば、M色、C色、及びK色の少なくともいずれか)をシルバー色と組み合わせてもよい。この場合、図3(a)におけるY色と同一又は同様にして、シルバー色と様々な原色とを組み合わせたパッチを印刷することが考えられる。また、特色のインクとして、シルバー色以外の色のインクを用いること等も考えられる。この場合、その特色のインクの印刷濃度を図3(a)におけるシルバー色のインクと同一又は同様に異ならせて、複数のパッチを印刷することが好ましい。
図3(b)は、モデル式を作成する動作の一例を示すフローチャートである。本例において、モデル式を作成する場合、上記においても説明をしたように、複数のパッチが印刷された印刷物の印刷を行う(S102)。この場合、複数のパッチが印刷された印刷物について、印刷濃度を複数段階で異ならせたパターンを含む評価用印刷物の一例と考えることができる。また、ステップS102の動作は、このようなパターンを含む評価用印刷物を作成するパターン印刷物作成段階の一例である。また、本例において、ステップS102では、図3(a)に示すパッチを印刷することで、シルバー色及びY色のインクを用いた複数のパッチを印刷する。
パッチの印刷後には、印刷された各パッチに対し、BRDF(双方向反射率分布関数)の計測を行う(S104)。この場合、ステップS104の動作は、評価用印刷物に対してBRDFを計測する計測段階の動作の一例である。また、本例において、ステップS104では、図3(a)に示す各パッチに対してBRDFを測定することで、パッチの印刷時に使用した各色のインクの印刷濃度と対応付けてBRDFの計測を行う。また、この場合、ステップS104の動作については、例えば、シルバー色のインク等を用いて印刷を行った印刷物に対して空間的な反射特性の取得を行う動作等と考えることもできる。
また、BRDFの計測後には、計測結果に基づき、モデル式の算出を行う(S106)。この場合、ステップS106の動作は、数式作成段階の動作の一例である。また、本例において、ステップS106では、各パッチに対応するBRDFの計測結果を用いることで、印刷濃度に対応付けられているBRDFに少なくとも基づき、モデル式を算出する。
また、より具体的に、本例において、ステップS106では、複数の印刷濃度に対応付けられているBRDFに対して最小二乗法を用いた近似(例えば、ウィナー推定)を行うことで、モデル式を作成する。また、この場合、ウィナー推定等の近似については、BRDFにおける各入射角と各反射角との組み合わせ毎に行う。また、作成されるモデル式については、例えば、印刷濃度とBRDFとの相関を推定する数式等と考えることができる。また、モデル式について、例えば、特色を用いて印刷を行った場合の反射率を推定するための数式等と考えることもできる。
また、ステップS106においては、必ずしも全てのパッチに対するBRDFの計測結果を用いるのではなく、一部のパッチに対するBRDFの計測結果のみを用いて、モデル式を作成してもよい。また、各パッチに対するBRDFの計測結果についても、全ての角度(入射角と反射角との組み合わせ)に対する計測結果(分光反射データ)を用いるのではなく、一部の角度に対する計測結果のみを用いてもよい。また、この場合、予め予備的な実験等を行うことで、モデル式の作成(モデル化)に最低限必要な分光反射データの角度やパッチの印刷濃度の二つのパラメータを明らかにする推定を行っておき、これらのパラメータに基づき、モデル式の作成時に使用するパッチや角度等を決定することが考えられる。このように構成すれば、例えば、必要最小限の印刷濃度等を用いてモデル式の作成を行うことで、モデル式の作成をより効率的かつ適切に行うことができる。
また、本例において、モデル式としては、例えば、物理ベースのレイトレーシングプログラムであるPBRTでの質感表現に用いる数式を算出する。このように構成すれば、例えば、3次元の仮想空間内で印刷結果を表示する色校正システム等において、モデル式を用いて、特色のインクを用いた印刷結果における質感(例えば、金属光沢の質感等)の再現(質感のシミュレーション)を適切に行うことができる。また、これにより、例えば、色校正システム等において、印刷結果の予測を適切に行うことができる。
また、本願の発明者は、上記のようにして作成したモデル式で再現した質感について、実際に印刷装置(インクジェットプリンタ)で印刷した印刷物(インクジェット出力物、ハードプリント)と対比する主観評価を行った。この場合、主観評価とは、例えば、複数の人間の主観に基づいて行う評価のことである。また、この場合、この主観評価については、例えば、モデル式を用いたシミュレーション結果(シミュレーションモデル)に対して行う評価と考えることができる。また、この評価については、実際に印刷された印刷物とシミュレーションで再現されたシルバー色のインクでの印刷結果(シルバープリント)との間で反射特性を比較する評価等と考えることもできる。また、本例においては、主観評価として、複数の人間による目視での評価を行う。また、本例において、上記及び以下において説明をする主観評価を行う場合、例えば95パーセンタイル値を求める評価を行うことが考えられる。そして、本願の発明者は、この主観評価により、上記のようにして作成したモデル式により金属光沢等の質感を適切に再現できることを確認した。
また、上記においても説明をしたように、モデル式は、例えば、図3(a)に示す程度の数のパッチに対してBRDFを計測することで、適切に作成することができる。そして、この場合、上記の主観評価の結果等を考慮すると、例えば、人間の目の能力に対して十分な精度のモデル式を作成するのであれば、膨大な工数をかけることなく、適切に数式を作成することができると考えることができる。また、より具体的に、この場合、例えば、一つの色に対応するモデル式を作成するために必要なパッチの数について、少なくとも、11個以下にすることが可能であるといえる。この場合、一つの色に対応するモデル式とは、例えば、他の条件(例えば組み合わせる原色のインクの印刷濃度等)が同じ場合に特色のインク(例えば、シルバー色のインク)の印刷濃度とBRDFとの相関を推定する数式のことである。また、上記においても説明をしたように、実際のモデル式の算出時には、必ずしも全ての濃度に対応するパッチを用いるのではなく、必要最小限の印刷濃度のパッチを用いれば、適切にモデル式を作成できる。そのため、一つの色に対応するモデル式を作成するために必要なパッチの数については、例えば5個以下、又は3個以下にすることも可能である。
以上のように、本例によれば、例えば、特色インクの光学特性についてBRDFを計測し、空間的な反射特性を取得することで、特色のインクを用いて表現する金属光沢等の再現に用いるモデル式を適切に作成することができる。また、これにより、例えば、インクジェットプリンタ用の色校正システム等において、印刷結果の予測を適切に行うことができる。また、この場合、上記において説明をした一連の手法については、例えば、金属光沢をもつインクの質感再現に必要な計測手法を確立する手法等と考えることもできる。また、この手法については、例えば、特色のインクを使用する場合における印刷物のシミュレーションを構築する手法等と考えることもできる。また、図3(b)に示すフローチャートの動作については、例えば、特色のインクの光学特性としてBRDFを計測し、計測結果に基づいてその反射特性のモデル化を行う動作等を考えることもできる。
続いて、モデル式の作成の仕方の変形例等について、説明をする。上記においては、図1〜3を用いて、主に、BRDFの計測結果に基づいてモデル式を作成する動作等について、説明をした。また、モデル式を用いて再現する金属光沢等の質感について、主観評価を行った旨等を説明した。この場合、この主観評価は、モデル式が作成された後に行う評価である。これに対し、本願の発明者は、モデル式を作成する動作の中でも主観評価を行うことで、より簡易かつ適切にモデル式を作成できることを見出した。
図4及び図5は、モデル式を作成する動作の変形例について説明をする図である。図4は、本変形例においてモデル式を作成する動作の一例を示すフローチャートである。図5は、本変形例におけるパッチの使い方について説明をする図である。尚、以下に説明をする点を除き、本変形例においてモデル式を作成する動作は、図1〜3を用いて説明をした動作と同一又は同様である。
本変形例の動作においても、先ず、図3(b)を用いて説明をしたステップS102の動作と同一又は同様にして、評価用印刷物の一例であるパッチが印刷された印刷物の印刷を行う(S102)。また、この場合、例えば、図5(a)に示すように、図3(a)に示した場合と同じパッチを印刷する。また、この場合も、図3(b)を用いて説明をしたステップS104の動作と同一又は同様にして、BRDFの計測を行う。但し、本変形例においては、ステップS104の動作と並行して、各パッチの光沢性に対する主観評価を行う(S103)。この場合、ステップS103の動作は、主観評価段階の動作の一例である。また、主観評価段階とは、例えば、ステップS102で作成したパッチに対する主観評価を行う段階のことである。
また、より具体的に、本例において、ステップS103では、例えば、主観評価により、少なくとも、複数段階の印刷濃度のうちの一部を選択する評価を行う。この場合、複数段階の印刷濃度のうちの一部を選択するとは、例えば、図5(a)に示すような様々な印刷濃度に対応するパッチの中から一部のパッチを選択することである。また、ステップS103では、例えば、SD法(セマンティック・ディファレンシャル法)等の公知の方法で主観評価を行うことが考えられる。主観評価の具体的な方法としては、その他の公知の方法を用いてもよい。また、本例においては、特色のインクとして用いているシルバー色のインクで表現される光沢性に着目して、主観評価を行う。また、このような主観評価として、例えば、複数の人間に光沢性が感じられるパッチを選択させ、95パーセンタイル値を求める評価を行うことで、少なくとも、印刷濃度と対応付けて、光沢性を感じるか否かの評価を行う。
図5(b)は、主観評価により選択されるパッチの一例を示す図であり、主観評価で光沢性はないと判断されたパッチを黒く塗り潰すことで、主観評価により選択されるパッチの例を示している。図からわかるように、このような主観評価を行うことで、光沢性を示す印刷濃度に対応するパッチを適切に選択することができる。また、この場合、ステップS103で一部のパッチを選択する動作については、例えば、一部の印刷濃度を選択する動作等を考えることができる。また、この場合、主観評価で光沢性があると判断されたパッチは、モデル式により再現すべき金属光沢の範囲を示していると考えることもできる。そのため、ステップS103の動作については、例えば、主観評価の結果に基づき、再現すべき金属光沢の範囲を絞り込む動作等と考えることもできる。
また、ステップS103及びステップS104の動作に続いて、モデル式の算出を行う(S106)。そして、本変形例のステップS106においては、図5(a)に示す全てのパッチに対するBRDFの計測結果を用いるのではなく、ステップS103での主観評価で選択されたパッチ(印刷濃度)に対応付けられているBRDFの計測結果に少なくとも基づき、モデル式を作成する。この場合、例えば、ステップS103で選択された一部のパッチに対応付けられているBRDFの計測結果に対して最小二乗法を用いた近似を行うことで、用いるパッチ以外は図3(b)を用いて説明をした場合のステップS106の動作と同一又は同様にして、モデル式を算出する。また、この場合、一つの色に対応するモデル式として、例えば、その色に関してステップS103で選択されたパッチに対応する印刷濃度を全て含む印刷濃度の範囲に対し、一つのモデル式を作成することが好ましい。このように構成すれば、例えば、BRDFの計測結果と、主観評価の結果とに基づき、モデル式を適切に作成することができる。
また、この場合、モデル式を作成する動作中において、主観評価により、人間の目の能力を反映した評価を適切に行うことができる。また、主観評価で一部のパッチを選択して、選択したパッチに対応するBRDFの計測結果を用いることで、人間の目で見た場合に光沢性が感じられる濃度範囲に対し、モデル式をより適切に作成することができる。また、これにより、例えば、人間の目の能力に対して十分な精度のモデル式をより適切に作成することができる。このように、本変形例によれば、例えば、シルバー色のインクのような光沢性の特色のインクを用いる場合において、主観評価を適切に行うことができる。また、これにより、例えば、主観評価を利用したモデル式の作成を適切に行うことができる。また、本変形例のように、人間の目で見た場合に光沢性が感じられる濃度範囲に対してモデル式を作成する場合、例えば、光沢性が感じられない範囲も含めてモデル式を作成する場合と比べ、より精度の高いモデル式を作成することが可能になる。また、この場合、BRDFの測定対象とするパッチの数をより少なくすること等も可能になると考えられる。そのため、本変形例によれば、例えば、高い精度のモデル式をより適切に作成すること等も可能になる。
また、上記においても説明をしたように、本変形例において行う主観評価では、例えば、図5(b)に示すように、光沢性が感じられる印刷濃度に対応するパッチを選択する。しかし、この場合において、必ずしも光沢性が感じられる全ての印刷濃度に対応するパッチを選択するのではなく、光沢性が感じられる印刷濃度のうちの一部のみに対応するパッチを選択してもよい。より具体的に、上記のようなモデル式を作成する場合、印刷濃度のうち、光沢が感じられる範囲の端の印刷濃度が特に重要になる。そのため、主観評価においては、光沢が感じられる濃度範囲を確認した上で、その範囲にある全てのパッチではなく、その範囲の端に位置するパッチを含む一部のパッチを選択してもよい。この場合、例えば、図5(c)に印刷濃度を示した一部のパッチを選択することが考えられる。図5(c)は、主観評価において選択するパッチの変形例を示す図であり、光沢性が感じられる印刷濃度のうちの一部のみに対応するパッチを選択する場合の選択の仕方の一例を示す。この場合、一つの色に対応するモデル式の作成に用いるパッチとして、図中に示すように、図5(b)に示したパッチのうちの一部のみを選択する。
ここで、この範囲の端に位置するパッチについては、例えば、金属光沢が感じられる範囲の端に対応するパッチ等と考えることができる。また、少なくとも一方の端のパッチについては、印刷濃度の変化により金属光沢が失われるポイントに対応するパッチ等を考えることができる。また、図5(c)に示すパッチの選択の仕方に関し、より具体的に、例えば、一つの色に対応するパッチの中で光沢性が感じられるパッチが3個以上ある場合、光沢が感じられる濃度範囲の両端の2個を少なくとも含む一部のパッチを選択する方法等と考えることができる。また、一つの色に対して光沢性が感じられるパッチが2個以下である場合には、光沢性が感じられる全てのパッチを選択することが好ましい。また、一つの色に対して光沢性が感じられるパッチが4個以上の場合、光沢が感じられる濃度範囲の両端の2個と、その間にある1個のパッチを選択することが好ましい。また、この場合、間にある1個のパッチとしては、例えば、光沢が感じられる濃度範囲の中央又は中央付近のパッチを選択することが考えられる。中央付近のパッチとは、例えば、中央に最も近いパッチのことである。このように構成すれば、例えば、光沢性が感じられる濃度範囲に対し、より少ないBRDFの計測結果に基づき、モデル式を適切に作成することができる。また、一つの色に対して光沢性が感じられるパッチがより多い場合には、光沢が感じられる濃度範囲の両端の2個を含む4個以上のパッチを選択すること等も考えられる。
また、上記の説明等から明らかなように、モデル式を作成するためには、必ずしも全てのパッチに対するBRDFの計測結果を用いなくてもよい。しかし、本変形例においては、ステップS103で行う主観評価と、ステップS104において行うBRDFの測定とを並行して行う。また、ステップS104では、図3等を用いて説明をした場合と同様に、全てのパッチに対し、BRDFを計測する。また、これにより、パッチの印刷時に用いた全ての印刷濃度に対応するBRDFを計測する。このように構成した場合、例えば、主観評価の結果を待つことなく、早期にBRDFの測定を開始することができる。また、主観評価の結果と無関係により多くの印刷濃度に対応するBRDFを計測することで、例えば、その後に様々な解析等を行う場合等に、利用可能なパラメータをより多く確保することができる。また、このような効果は、例えば、BRDFの計測よりも後に主観評価を行う場合にも同様に得ることができる。そのため、ステップS103の動作については、例えば、ステップS104の動作よりも後で行ってもよい。
また、モデル式を作成する動作の更なる変形例において、例えばBRDFの測定をより効率的に行うためには、ステップS103と同一又は同様に主観評価を行った後にBRDFの計測を行ってもよい。この場合、主観評価の結果を利用して、一部の印刷濃度に対応するBRDFのみを測定することが考えられる。
図6は、モデル式を作成する動作の更なる変形例について説明をする図であり、主観評価を行った後にBRDFの計測を行う場合の動作の一例をフローチャートで示す。尚、以下に説明をする点を除き、本変形例においてモデル式を作成する動作は、図1〜4を用いて説明をした動作と同一又は同様である。
本変形例において、モデル式を作成する場合、例えば、図4を用いて説明をしたステップS102及びS103と同一又は同様にして、パッチの印刷(S102)と、主観評価(S103)とを行う。また、この場合、BRDFの計測(S104)については、主観評価を行った後に、主観評価の結果を利用して行う。
より具体的に、本変形例においては、主観評価での光沢性の評価により選択されたパッチのみに対してBRDFの計測を行うことで、BRDFの計測に要する工数を大幅に低減する。この場合、本変形例において行うBRDFの計測については、例えば、複数のパッチにより表現されている複数段階の印刷濃度のうち、少なくとも主観評価で選択された印刷濃度を含む一部の印刷濃度のみに対応するBRDFを計測する動作等と考えることができる。また、この場合、主観評価では、例えば、図5(c)に濃度が示されているパッチのみを選択することが考えられる。このように構成すれば、例えば、BRDFの計測の工数を適切に低減することができる。また、これにより、例えば、モデル式の作成をより効率的に行うことができる。また、この場合、主観評価を利用することで、例えば少ない種類の印刷濃度に対応するBRDFのみを測定した場合にも、より適切にモデル式を作成することができる。そのため、本変形例によれば、例えば、印刷結果の予測をより簡易かつ適切に行うことができる。また、本変形例において、主観評価では、例えば、図5(c)に濃度が示されているパッチよりも多くのパッチを選択してもよい。この場合、例えば図5(b)に濃度が示されているパッチのように、光沢性が感じられると判断された全てのパッチを選択してもよい。このように構成した場合も、例えば、BRDFの計測の工数を適切に低減することができる。
続いて、上記において説明をした各構成に関する補足説明や、更なる変形例の説明等を行う。先ず、上記において説明をしたモデル式を用いる効果等について、更に詳しく説明をする。また、以下においては、説明の便宜上、上記において説明をした各構成をまとめて、本例という。
上記においても説明をしたように、本例によれば、例えば、シルバー色のインク等のような光沢性の特色のインクを用いる場合において、モデル式を用いた印刷結果の予測を適切に行うことができる。また、この場合、モデル式では、反射率の推定等を行うことが考えられる。このように構成すれば、例えば色校正システム等において、印刷結果の予測を適切に行うことができる。また、この場合、一つの色に対応するモデル式としては、例えば、反射率の推定を行う全ての印刷濃度の範囲に対し、共通の一つの式を用いることができる。そして、この場合、モデル式の作成時に実際にパッチで表現した印刷濃度以外の印刷濃度での印刷結果についても、直接かつ適切に予測を行うことができる。
また、上記においても説明をしたように、本例においては、できるだけ厳密に印刷結果を予測するのではなく、人間の目の能力を考慮して、人間の目の能力に対して十分な精度のモデル式を作成している。そして、この場合、例えばモデル式の作成時に行うBRDFの計測において、できるだけ厳密に印刷結果を予測しようとする場合と比べ、必要な工数を大幅に低減することができる。そのため、本例によれば、印刷結果の予測をより容易かつ適切に行うこともできる。また、この場合、例えば図4〜6を用いて説明をした動作のように、モデル式を作成する動作の中で主観評価を行うことで、人間の目の能力に対して十分な精度のモデル式をより適切に作成することが可能になる。
ここで、人間の目の能力を考慮する場合、ある程度の経験を有する作業者(オペレータ)による調整等を行えば、複数の人間での評価が必要になる主観評価を行わなくても、適切に色校正等を行えるようにも思われる。しかし、この場合、作業者の感覚の個人差等により、色校正の結果にバラツキが生じること等も考えられる。これに対し、上記のような主観評価を行う場合、より客観的に、人間の目の能力に合わせたモデル式を作成することが可能になる。そのため、本例によれば、例えば、色校正等をより適切に行うことが可能になる。
また、主観評価に関し、上記においては、図4〜6等を用いて、例えば、印刷濃度と対応付けて、光沢性を感じるか否かの評価を行う場合について、説明をした。しかし、主観評価としては、光沢性の有無に限らず、他の項目の評価を更に行ってもよい。この場合、例えば、図4及び図6に示したステップS103で行う主観評価において、印刷濃度と対応付けて、光沢の度合いの評価を更に行うこと等も考えられる。このように構成すれば、光沢性の特色のインクを用いる場合において、より詳細な主観評価を適切に行うことができる。また、光沢の度合いの評価を更に行う場合、主観評価において、例えば公知の主観評価の方法により、複数段階(例えば、7段階程度)で光沢性を評価することが考えられる。また、この場合、光沢性の度合いの評価結果を反映させて、モデル式を作成することが好ましい。
また、人間の目で感じる光沢性という観点で考えた場合、印刷濃度が同じであっても、印刷されるパターンによって、ある程度違う印象が生じること等も考えられる。そのため、より詳細に印刷結果の予測を行おうとする場合には、印刷されるパターンも考慮して、印刷結果の予測を行うことも考えられる。この場合、例えば、モデル式の作成時に印刷する複数のパッチとして、複数種類のパターンのパッチを印刷すること等が考えられる。また、この場合、例えば、それぞれのパターンについて、印刷濃度を互いに異ならせた複数のパッチを印刷することで、パターン毎にモデル式を作成すること等が考えられる。このように構成すれば、例えば、印刷結果の予測をより高精度に行うことができる。
また、この場合、パッチのパターンとしては、例えば、インクのドットの並び方に応じて決まるミクロなパターンや、印刷により表現される模様に対応するマクロなパターン等を用いることが考えられる。また、この場合、ミクロなパターンについては、例えば、インクジェットヘッドの各ノズルからインクを吐出する位置(インク滴の着弾位置)によって決まるパターン等を考えることもできる。また、ミクロなパターンについては、例えば、印刷時に行うハーフトーン処理で用いるマスクのパターンや空間周波数に応じて決まるパターン等と考えることもできる。また、マクロなパターンについては、例えば、一定の印刷濃度で塗りつぶされる領域の形で決まるパターン等と考えることもできる。より具体的に、マクロなパターンとしては、例えば、ベタ、市松模様、又は縞模様等のパターンを用いることが考えられる。
また、特色を用いて印刷を行った場合に表現される質感(金属光沢等)は、印刷濃度やパターン以外にも、様々な印刷条件(例えば、パス数や解像度等)によっても変化することが考えられる。そのため、モデル式については、例えば、印刷条件毎に作成することが好ましい。また、複数種類の印刷条件を用いることが可能な場合には、例えば、それぞれの印刷条件毎に複数のパッチを印刷して、それぞれの印刷条件に対応するモデル式を作成することが好ましい。
また、上記においては、モデル式の用途について、主に、色校正システムで用いる場合の例について、説明をした。この場合、モデル式について、例えば、表示装置16(図1参照)へ画像を表示するために用いるパラメータを求めるための式等と考えることができる。しかし、上記のようにして作成するモデル式については、色校正システム以外の構成で用いること等も考えられる。そして、この場合、モデル式について、より一般化して、所定の印刷条件で印刷を行った場合の印刷結果を予測するための式等と考えることができる。また、この場合、モデル式について、必ずしも表示装置16への表示を行う用途ではなく、印刷結果を予測するための様々なシステム等で用いることが考えられる。
また、近年、インクジェット方式の技術については、安価で高精細な印刷が可能であることから、様々な産業分野での応用が検討されている。また、このような応用技術としては、例えば、導電性の金属材料等を含む特色のインクを用い、電子基板等にインクジェット方式で印刷を行うことで金属配線を形成すること等が検討されている。そして、この場合、例えば、形成される配線の状態を予測するシステムで上記のようなモデル式を用いることで、形成される配線の状態を予測すること等も考えられる。
本発明は、例えば、印刷結果予測用数式の作成方法に好適に用いることができる。
10・・・印刷システム、12・・・印刷装置、14・・・色校正用PC、16・・・表示装置

Claims (12)

  1. インクを用いて行う印刷結果の予測に用いる数式である印刷結果予測用数式を作成する印刷結果予測用数式の作成方法であって、
    前記インクを用いて行う印刷結果の評価に用いる印刷物である評価用印刷物を作成する段階であり、単位面積あたりのインクの量である印刷濃度を複数段階で異ならせたパターンを含む前記評価用印刷物を作成するパターン印刷物作成段階と、
    前記評価用印刷物に対して双方向反射率分布関数を計測する段階であり、前記印刷濃度と対応付けて双方向反射率分布関数を計測する計測段階と、
    前記計測段階での計測結果に基づいて前記印刷結果予測用数式を算出する段階であり、前記印刷濃度に対応付けられている双方向反射率分布関数に少なくとも基づき、印刷結果予測用数式を作成する数式作成段階と
    を備えることを特徴とする印刷結果予測用数式の作成方法。
  2. 前記パターン印刷物作成段階で作成した前記評価用印刷物に対する主観評価を行う段階であり、主観評価により、少なくとも、前記複数段階の前記印刷濃度のうちの一部を選択する主観評価段階を更に備え、
    前記数式作成段階において、前記主観評価段階で選択された一部の前記印刷濃度に対応付けられている双方向反射率分布関数に少なくとも基づき、印刷結果予測用数式を作成することを特徴とする印刷結果予測用数式の作成方法。
  3. 前記計測段階において、前記複数段階の前記印刷濃度の全てに対応する双方向反射率分布関数を計測することを特徴とする請求項2に記載の印刷結果予測用数式の作成方法。
  4. 前記計測段階は、前記主観評価段階より後で行われる段階であり、
    前記計測段階において、前記複数段階の前記印刷濃度のうち、少なくとも前記主観評価段階で選択された前記印刷濃度を含む一部の前記印刷濃度のみに対応する双方向反射率分布関数を計測することを特徴とする請求項2に記載の印刷結果予測用数式の作成方法。
  5. 前記インクとして、光沢性の特色のインクを用い、
    前記主観評価段階において、少なくとも、前記印刷濃度と対応付けて、光沢性を感じるか否かの評価を行うことを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の印刷結果予測用数式の作成方法。
  6. 前記光沢性の特色のインクとして、シルバー色のインクを用いることを特徴とする請求項5に記載の印刷結果予測用数式の作成方法。
  7. 前記主観評価段階において、前記印刷濃度と対応付けて、光沢の度合いの評価を更に行うことを特徴とする請求項5又は6に記載の印刷結果予測用数式の作成方法。
  8. 前記数式作成段階において、前記主観評価段階で選択された一部の前記印刷濃度に対応付けられている双方向反射率分布関数に対して最小二乗法を用いた近似を行うことで、前記主観評価段階で選択された前記印刷濃度を全て含む印刷濃度の範囲に対し、一つの前記印刷結果予測用数式を作成することを特徴とする請求項2から7のいずれかに記載の印刷結果予測用数式の作成方法。
  9. 前記インクを用いて行う印刷として、インクジェット方式での印刷を行うことを特徴とする請求項2から8のいずれかに記載の印刷結果予測用数式の作成方法。
  10. 前記印刷結果予測用数式は、予測した印刷結果をモニタに表示するために行う演算において用いる数式であることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の印刷結果予測用数式の作成方法。
  11. インクを用いて印刷を行う場合の印刷結果を予測する予測方法あって、
    請求項1から10のいずれかに記載の印刷結果予測用数式の作成方法により作成した前記印刷結果予測用数式を用いて、前記印刷結果を予測し、
    予測した前記印刷結果を示す画像を表示装置に表示することを特徴とする予測方法。
  12. インクを用いて印刷を行う場合の印刷結果を予測する予測システムあって、
    請求項1から10のいずれかに記載の印刷結果予測用数式の作成方法により作成した前記印刷結果予測用数式を用いて、前記印刷結果を予測し、
    予測した前記印刷結果を示す画像を表示装置に表示することを特徴とする予測システム。
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