JP2019181728A - 光書き込み装置および画像形成装置 - Google Patents

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壮太郎 横田
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Abstract

【課題】マイクロレンズアレイの歪みに起因する画像劣化を抑制することができる光書き込み装置および画像形成装置を提供する。【解決手段】光書き込み装置は、発光基板200の出射光をマイクロレンズアレイ210によって像面上に集光することによって静電潜像を形成する。マイクロレンズアレイ210は複数のマイクロレンズ1200(a,b,c)からなっている。発光基板200には、マイクロレンズと1対1に対応してマトリクス発光点群201(a,b,c)が設けられており、マトリクス発光点群はそれぞれ複数のマトリクス発光点510からなっている。マトリクス発光点510は複数の発光点511からなっている。マイクロレンズアレイ210の歪みによってマトリクス発光点群毎の印字範囲がズレると、ズレを解消するように、マトリクス発光点群ごとにマトリクス発光点510の発光位置が制御され、発光位置の発光点511を発光させる。【選択図】図12

Description

本発明は、光書き込み装置および画像形成装置に関し、特に、ライン光学型の光書き込み装置におけるマイクロレンズアレイの歪みに起因する画像劣化を抑制する技術に関する。
電子写真方式の画像形成装置に用いられる光書き込み装置として、光走査型の光書き込み装置と、ライン光学型の光書き込み装置とが知られている。光走査型の光書き込み装置は、回転多面鏡(ポリゴンミラー)等を用いてLD(Laser Diode)光を偏光走査する。
一方、ライン光学型の光書き込み装置は、LED(Light Emitting Diode)やOLED(Organic LED)等の固体発光素子(以下、「発光点」という。)を一列または複数列を千鳥状に配列した発光基板を備えており、発光点の出射光をマイクロレンズアレイ(MLA: Micro Lens Array)等のレンズアレイにより感光体上に集光することによって静電画像を形成する。
ライン光学型の光書き込み装置は、光走査型の光書き込み装置と比較して、機械的な動作がないため低騒音であり、発光点から感光体までの距離が小さいため省スペース化が可能であるという利点がある。
特開平11−147326号公報
図20に例示するように、マイクロレンズアレイ2001は、発光基板2002と共にホルダー2003に保持される。マイクロレンズアレイ2001は、マイクロレンズ2001aの配列方向に沿って長尺形状になっているため、画像形成装置の機内環境の変動等に起因して温度が上昇し、ホルダー2003との間の線膨張差が大きくなると、長手方向に大きく熱膨張する。特に、マイクロレンズアレイ2001とホルダー2003の熱膨張係数が異なる場合には、温度上昇時に線膨張差に起因してマイクロレンズアレイ2001が歪んでしまう。
マイクロレンズアレイ2001が歪むと、発光基板2002、マイクロレンズアレイ2001および感光体の位置関係が変化するので、感光体上でビーム径が増大したり、マイクロレンズ2001に対応する発光点群毎に露光位置がズレたりする。特に、露光位置のズレは、視感度の高い周期的なむらを引き起こすため、画像劣化の大きな要因となる。また、周期的なむらは、温度変化だけではなく、製造時の組み付け誤差等によっても発生する。
本発明は、上述のような問題に鑑みて為されたものであって、マイクロレンズアレイの歪みに起因する画像劣化を抑制することができる光書き込み装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る光書き込み装置は、感光体を露光して静電潜像を形成する光書き込み装置であって、複数のマイクロレンズからなるマイクロレンズアレイと、複数の発光点からなるマトリクス発光点を複数個含み、前記マイクロレンズアレイを構成する複数のマイクロレンズと1対1に対応する複数のマトリクス発光点群と、前記マトリクス発光点群ごとに露光範囲のずれを検出する検出手段と、前記露光範囲のずれを解消するように、当該マトリクス発光点群が含むマトリクス発光点の何れの発光点を発光させるか否かを制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、同じマトリクス発光点群に属するマトリクス発光点どうしについては、マトリクス発光点内で互いに同じ位置の発光点を発光させることを特徴とする。
この場合において、前記制御手段は、マトリクス発光点の何れの発光点を発光させるか否かを制御するための制御配線を備え、前記制御配線は、同じマトリクス発光点群に属するマトリクス発光点どうしで共通であってもよい。
また、前記マイクロレンズアレイが歪んだ場合に、当該歪みが最も小さい位置を基準位置としたとき、その基準位置に近いマトリクス発光点ほど、当該マトリクス発光点を構成する発光点の個数が少ないのが望ましい。
また、前記制御手段は、前記露光範囲のずれが大きいマトリクス発光点群に属するマトリクス発光点ほど、発光させる発光点の数を少なくしてもよい。
また、前記マトリクス発光点は、前記複数の発光点を主走査方向に列設したものであって、前記制御手段は、列設された複数の発光点のうち、何れの範囲の発光点を発光させるかを制御してもよい。
また、前記マイクロレンズアレイは倒立光学系であって、前記制御手段は、主走査方向における前記露光範囲のずれ方向と同じ方向へ前記発光点の範囲を移動させることによって、前記露光範囲のずれを解消してもよい。
また、本発明に係る画像形成装置は、本発明に係る光書き込み装置を備えることを特徴とする。
このようにすれば、露光範囲のずれを解消するように発光点を選択するので、マイクロレンズアレイの歪みに起因する画像劣化を抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の主要な構成を示す図である。 光書き込み装置100の主要な構成を示す図である。 G1レンズ211の主要な構成を示す平面図である。 絞り213の構成を示す平面図である。 発光基板200の主要な構成を示す平面図である。 マトリクス発光点群201の構成、像面ビーム位置での露光位置および印字出力を説明する図である。 制御部150の主要な構成を示すブロック図である。 画像形成装置1において画像劣化を防止するための構成を示すブロック図である。 マイクロレンズアレイ210の歪みとマトリクス発光点群201の印字位置のズレとの関係を説明する図である。 制御部150が実行する発光位置選択処理を示すフローチャートである。 発光位置選択テーブルのデータ構造を例示する表である。 マトリクス発光点510の発光位置を変更した場合の印字出力を説明する図である。 (a)は基準位置を説明する図であり、(b)は基準位置から近い個所におけるマトリクス発光点群210どうしでの印字位置の間隔を例示する図であり、(c)は基準位置から遠い個所におけるマトリクス発光点群210どうしでの印字位置の間隔を例示する図である。 本発明の変形例に係るマトリクス発光点510の構成であって、(a)は基準位置に近いマトリクス発光点510の構成を例示し、(b)は基準位置から遠いマトリクス発光点510の構成を例示する。 (a)はマイクロレンズアレイ210の歪みに起因する印字出力におけるビーム径の変化を説明する図であり、(b)はマイクロレンズアレイ210の歪みが細線再現性に与える影響を説明する図である。 本発明の変形例に係る発光位置選択テーブルのデータ構造を例示する表である。 本発明の変形例に係るマトリクス発光点の発光位置の範囲とマイクロレンズアレイの歪みとの関係を例示する図である。 本発明の変形例に係るマトリクス発光点の発光位置とマトリクス発光点群の主走査方向における位置との関係を例示する図であって、(a)はマイクロレンズアレイの歪みが無いときを示し、(b)はマイクロレンズアレイの歪みがあるときを示す。 本発明の変形例に係るマトリクス発光点の構成を示す回路図である。 従来技術に係る光書き込み装置2000の主要な構成を示す斜視断面図である。
以下、本発明に係る光書き込み装置および画像形成装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[1]画像形成装置の構成
まず、本実施の形態に係る画像形成装置の構成について説明する。
図1に示すように、画像形成装置1は、所謂タンデム方式のカラープリンターであって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)各色のトナー像を形成する作像部110Y、110M、110C及び110Kを備えている。作像部110Y、110M、110C及び110Kは、矢印A方向に回転する感光体ドラム101Y、101M、101C及び101Kを有している。
感光体ドラム101Y、101M、101C及び101Kの周囲には外周面に沿って順に帯電装置102Y、102M、102C及び102K、光書き込み装置100Y、100M、100C及び100K、現像装置103Y、103M、103C及び103K、1次転写ローラー104Y、104M、104C及び104K及びクリーニング装置105Y、105M、105C及び105Kが配設されている。
帯電装置102Y、102M、102C及び102Kは感光体ドラム101Y、101M、101C及び101Kの外周面を一様に帯電させる。光書き込み装置100Y、100M、100C及び100Kは、いわゆるOLED−PH(Organic Light Emitting Diode - Print Head)であって、感光体ドラム101Y、101M、101C及び101Kの外周面を露光して静電潜像を形成する。
現像装置103Y、103M、103C及び103KはYMCK各色のトナーを供給して静電潜像を現像し、YMCK各色のトナー像を形成する。1次転写ローラー104Y、104M、104C及び104Kは感光体ドラム101Y、101M、101C及び101Kが担持するトナー像を中間転写ベルト106へ静電転写する(1次転写)。
クリーニング装置105Y、105M、105C及び105Kは、1次転写後に感光体ドラム101Y、101M、101C及び101Kの外周面上に残留する電荷を除電すると共に残留トナーを除去する。なお、以下において、作像部110Y、110M、110C及び110Kに共通する構成について説明する際にはYMCKの文字を省略する。
中間転写ベルト106は、無端状のベルトであって、2次転写ローラー対107及び従動ローラー108、109に張架されており、矢印B方向に回転走行する。この回転走行に合わせて1次転写することによって、YMCK各色のトナー像が互いに重ね合わされカラートナー像が形成される。中間転写ベルト106はカラートナー像を担持した状態で回転走行することによって、カラートナー像を2次転写ローラー対107の2次転写ニップまで搬送する。
2次転写ローラー対107を構成する2つのローラーは互いに圧接されることによって2次転写ニップを形成する。これらのローラー間には2次転写電圧が印加されている。中間転写ベルト106によるカラートナー像の搬送にタイミングを合わせて給紙トレイ120から記録シートSが供給されると、2次転写ニップにおいてカラートナー像が記録シートSに静電転写される(2次転写)。
記録シートSは、カラートナー像を担持した状態で定着装置130まで搬送され、カラートナー像を熱定着された後、排紙トレイ140上へ排出される。
画像形成装置1は、更に制御部150を備えている。制御部150は、PC(Personal Computer)等の外部装置から印刷ジョブを受け付けると、画像形成装置1の動作を制御して画像形成を実行させる。
また、検出部160は、中間転写ベルト106が担持するYMCK各色のモノクロトナー像を検出する。検出部160としては、例えば、CCD(Charge Coupled Device)センサーを用いることができるが、他のセンサーを用いてもよい。
[2]光書き込み装置100の構成
次に、光書き込み装置100の構成について説明する。
図2に示すように、光書き込み装置100は、発光基板200とマイクロレンズアレイ210とを不図示のホルダーで支持したものである。ホルダーは、ゴミが入らないように、発光基板200とマイクロレンズアレイ210とを覆っている。また、光書き込み装置100と画像形成装置1の各部とを接続するためのケーブル等についても図示が省略されている。
マイクロレンズアレイ210は、G1レンズ211、G2レンズ212および絞り213を備えており、2枚玉のテレセントリック光学系になっている。G1レンズ211はガラス基板211bと樹脂製のマイクロレンズ211lとからなり、G2レンズ212はガラス基板212bと樹脂製のマイクロレンズ212lとからなっている。絞り213は不透明かつ平板な部材であって、光軸方向からの平面視においてマイクロレンズ211l、212lに対応する位置に貫通孔213hが設けられている。
G1レンズ211は発光基板200の出射光を平行化し、絞り213は平行化された光の通過範囲を制限し、G2レンズ212は平行光を感光体ドラム101の外周面上に集光する。なお、G1レンズ211はガラス基板211bの両面にマイクロレンズ211lが形成されているのに対して、G2レンズ212はガラス基板212bのG1レンズ211に対向する主面にのみマイクロレンズ212lが形成されている。
図3に示すように、G1レンズ211は主走査方向に長尺になっている。光軸方向からの平面視において、マイクロレンズ211lは主走査方向に沿って千鳥状に配列されている。本実施の形態においては、主走査方向に沿った3列のマイクロレンズ列301、302および303が、互いに主走査方向にずれた位置に配設されている。マイクロレンズ211lの外径R1は数μmから数mmまでの範囲内である。G2レンズ212は光軸方向からの平面視においてG1レンズ211と同様の構成を備えている。
図4に示すように、絞り213もまた主走査方向に長尺になっており、光軸方向からの平面視において、マイクロレンズ211l、212lに対応する位置に貫通孔213hが設けられている。このため、マイクロレンズ列301、302および303に対応する位置に貫通孔列401、402および403が位置しており、貫通孔213hは主走査方向に沿った千鳥配列になっている。貫通孔213hの外径はマイクロレンズ211lの外径よりも小さい。
発光基板200は、ガラス基板202上にマトリクス発光点群201を形成したものである。図5に示すように、発光基板200もまた主走査方向に長尺になっており、光軸方向からの平面視において、マイクロレンズ211l、212lおよび貫通孔213hに対応する位置にマトリクス発光点群201が設けられている。すなわち、光軸方向からの平面視において、マトリクス発光点群201が主走査方向に沿って千鳥状に配列されており、主走査方向に沿った3列のマトリクス発光点群列501、502および503が、互いに主走査方向にずれた位置に配設されている。
マトリクス発光点群201はそれぞれ複数のマトリクス発光点510を千鳥配置したものである。また、各マトリクス発光点510は複数の発光点511を主走査方向に沿って配列したものであって、制御部150が指定した発光位置520の発光点511のみが点灯され、他の位置521の発光点511は消灯される。る。本実施の形態においては、マトリクス発光点510はM個の発光点511からなっており、各マトリクス発光点510を構成するM個の発光点511には1からMまでの番号が付与されている。発光点511はいずれもOLEDである。
マトリクス発光点群201はそれぞれマイクロレンズ211l、212lおよび貫通孔213hと1対1に対応しており、マトリクス発光点群201の出射光は対応するマイクロレンズ211l、212lおよび貫通孔213hによって感光体ドラム101の外周面上に集光される。
図6に示すように、マトリクス発光点510の出射光はマイクロレンズアレイ210の出射光はマイクロレンズ600によって像面上に集光される。本実施の形態においては、マイクロレンズアレイ210が倒立光学系になっており、マトリクス発光点群201におけるマトリクス発光点510の主走査方向における順序が、像面ビーム位置における各露光位置の順序と逆になっている。なお、副走査方向において異なる位置にあるマトリクス発光点510どうしはタイミングをずらして発光するので、感光体ドラム101の外周面上では副走査方向における印字出力位置が揃う。
制御部150は、発光位置選択部610を備えている。発光位置選択部610は、検出部160の検出結果に応じて、マトリクス発光510のいずれの発光点511を発光させるかをマトリクス発光群201毎に選択する。従って、同じマトリクス発光群201に属するマトリクス発光点510どうしは発光位置520が同じである。
このため、発光位置選択部610からマトリクス発光点群201へ発光位置選択信号を出力するための制御配線611は、マトリクス発光点群201毎に共通になっている。このようにすれば、マトリクス発光点510毎に制御配線を設ける場合と比較して、制御配線の本数を減らすことができるので、回路構成を簡素化することによって発光基板200の小型化を図り、コストを低減することができる。
[3]制御部150の構成
次に、制御部150の構成について説明する。
図7に示すように、制御部150は、CPU(Central Processing Unit)701、ROM(Read Only Memory)702およびRAM(Random Access Memory)703等を備えており、画像形成装置1に電源が投入されると、CPU701はROM702からブートプログラムを読み出して起動し、RAM703を作業用の記憶領域として、HDD(Hard Disk Drive)704から読み出したOS(Operating System)や制御プログラムを実行する。CPU701は、タイミング制御が必要である場合にはタイマー705を参照する。
CPU701は、更にNIC(Network Interface Card)706を用いて、LAN707に接続されているパーソナル・コンピューター(PC: Personal Computer)等の外部装置から印刷ジョブを受け付けると、作像部110Y、110M、110Cおよび110Kや定着装置130等を制御して記録シートS上に画像を形成する。CPU701は、検出部160を用いて、記録シートS上に形成された画像を読み取り、画像の状態に応じて光書き込み装置100を制御する。
以下の説明は、作像部110Y、110M、110Cおよび110K毎の構成並びに動作に関するものであって、作像部110Y、110M、110Cおよび110Kに共通するので、トナー色を表すYMCKの文字を各部材の符号から省略する。
図8に示すように、制御部150は印刷ジョブを受け付けると、光書き込み装置100に感光体ドラム101の外周面上に静電潜像を形成させ、現像装置105に静電潜像を顕像化させる。一次転写ローラー104は感光体ドラム101が担持するトナー像を中間転写ベルト106上に静電転写し、検出部160は中間転写ベルト106が担持するトナー像を検出する。なお、一次転写ローラー104はYMCK各色のトナー像が互いに重なり合わないように中間転写ベルト106上へ静電転写し、検出部160はYMCK各色のモノクロトナー像を検出する。
[4]発光位置520の選択処理
次に、制御部150による発光位置520の選択処理について説明する。
温度変動によってマイクロレンズアレイ210が歪むと、マイクロレンズごとに光軸が傾斜するので、感光体ドラム101の外周面上での露光位置がマトリクス発光点群201単位で変動する。主走査方向において隣り合うマイクロレンズどうしで光軸の傾斜角が異なると、当該マイクロレンズに対応して主走査方向に隣り合うマトリクス発光点群201どうしで露光範囲の間隔が発生する。
図9はマトリクス発光点510の発光位置520がいずれもマトリクス発光点510の中央である場合を例示しており、マイクロレンズアレイ210が歪んでいないときには、マトリクス発光点群201cの発光位置#1の印字位置#1からマトリクス発光点群201aの発光位置#1の印字位置#1までの距離がD0であるのに対して、温度変化等によってマイクロレンズアレイ210が歪むと、当該距離が増加して(D0+△D)になる。
一方、マトリクス発光点群201bの印字位置#nとマトリクス発光点群201aの印字位置#1との間隔もまたマイクロレンズアレイ210が歪んでいないときには0であるのに対して、マイクロレンズアレイ210が歪むと△Dになる。これは、マイクロレンズアレイ210が歪んだときに、マトリクス発光点群201a、201bおよび201cの出射光を集光するマイクロレンズ900a、900bおよび900cどうしで光軸の傾斜角が異なるためである。
図9においては、マトリクス発光点群201cに対応するマイクロレンズ900cの光軸は傾斜していないのに対して、マトリクス発光点群201a、201bに対応するマイクロレンズ900a、900bの光軸は傾斜角θa、θbで傾斜しており、かつ、
θa > θb …(1)
になっている。このため、マトリクス発光点群201a、201bの印字位置の間隔は、このため、マトリクス発光点群201b、201cの印字位置の間隔よりも大きくなっている。
図10に示すように、制御部150は、検出部160が検出した印字出力の画像データを参照して(S1001)、当該画像データから隣り合うマトリクス発光点群201どうしの印字位置の間隔△Dを算出し(S1002)、発光位置選択テーブルを参照して、算出した△Dに応じてマトリクス発光点群201毎に発光位置520を選択する(S1003)。
図11に示すように、発光位置選択テーブルは、マトリクス発光点群201毎に設けられたテーブルであって、間隔△D毎に出力すべき発光位置選択信号の信号値が記憶されている。この発光位置選択テーブルを参照することによって、制御部150は、間隔△Dに応じた信号値の発光位置選択信号を出力する(S1004)。
本実施の形態においては、発光位置選択信号は、1からMまでの発光点511の番号を表している。発光位置選択信号を入力されたマトリクス発光点510は、発光位置選択信号にて指定された番号から所定の個数(例えば、3個。)の発光点511を発光させる。
このようにすれば、図12に示すように、マクロレンズ1200a、1200bの光軸が傾斜していても、発光位置520がマトリクス発光点510の中央に位置するときの間隔△Dに応じて、発光位置520を変更するので、マトリクス発光点群201の印字位置どうしの隙間を無くすることができる。
図12の例では、マイクロレンズアレイ210が倒立光学系になっているので、間隔△Dが大きいほどマトリクス発光点510の印字範囲が変位した方向と同じ方向に発光位置520をずらすことによって印字範囲を元の位置に戻している。なお、マトリクス発光点群210aに対応するマイクロレンズ1200aの傾斜角θaよりも、マトリクス発光点群210bに対応するマイクロレンズ1200bの傾斜角θbの方が小さいので、マトリクス発光点群210aに属するマトリクス発光点510の発光位置よりもマトリクス発光点群210bに属するマトリクス発光点510の発光位置の方が、マイクロレンズアレイ210に歪みが無いときの発光位置に近くなっている。
このようにすれば、マイクロレンズアレイの歪みの原因が何であるかに関わらず、マイクロレンズアレイの歪みを実測して、当該歪みに起因する画像劣化を抑制することができる。
[5]変形例
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明が上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実施することができる。
(5−1)上記実施の形態においては、マトリクス発光点510を構成する発光点の個数がマトリクス発光点510どうしで同じである場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えて次のようにしてもよい。
図13(a)に示すように、温度上昇などによってマイクロレンズアレイ210とマクロレンズアレイ210を保持するホルダー1301との間で線膨張差が発生すると、マイクロレンズアレイ210はホルダー1301よりも剛性が低いので、歪む。マイクロレンズアレイ210の歪み量は主走査方向における位置によって異なる。主走査方向においてマイクロレンズアレイ210の歪み量が最も小さい位置を基準位置1300とすると、基準位置1300に近い箇所ほど歪み量が相対的に小さく、基準位置1300から離れた箇所ほど歪み量が相対的に大きくなる。
このため、図13(b)に示すように、感光体ドラム101の外周面上の基準位置1300に対応する位置に近い個所では、主走査方向において隣り合うマトリクス発光点群201に対応する印字範囲の間隔△Dが相対的に小さくなる。一方、図13(c)に示すように、感光体ドラム101の外周面上の基準位置1300に対応する位置から遠い個所では、主走査方向において隣り合うマトリクス発光点群201に対応する印字範囲の間隔△Dが相対的に大きくなる。
このため、基準位置1300に近い個所では、マトリクス発光点510内で発光位置を大きく変位させる必要がないのでマトリクス発光点510を構成する発光点511の個数を少なくすることができる。図14(a)の例では、発光位置520の発光点511の個数は減らすことなく、発光位置520になり得ない発光点511を削減しているので、マイクロレンズアレイ210が歪んだときに発光位置になり得る位置1401の発光点511の個数が削減されている。従って、各発光点511を点消灯するための制御線の本数を低減することができるので、発光基板200の回路規模を低減でき、小型化とコスト削減を図ることができる。
また、基準位置1300から離れた箇所では、マトリクス発光点510を構成する発光点511の個数を多くすれば、マイクロレンズアレイ210の歪みに起因する画像劣化をより確実に抑制することができる。図14(b)の例では、発光位置520の発光点511の個数は同じままで、発光位置520になり得る発光点511を増やしているので、マイクロレンズアレイ210が歪んだときに発光位置になり得る位置1402の発光点511の個数が増えている。
(5−2)上記実施の形態においては、マトリクス発光点群201どうしの間隔△Dからマトリクス発光点510毎に発光位置を選択する場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに加えて次のようにしてもよい。
例えば、発光位置に加えてマトリクス発光点510において発光させる発光点511の個数も指定してもよい。
マイクロレンズアレイ210が歪むと、マトリクス発光点群201に対応する印字範囲が変位するだけでなく、印字範囲の大きさ(主走査方向における幅。以下、「ビーム径」という。)もまた変化する。具体的には、図15(a)に示すように、基準位置から遠いほどマイクロレンズの傾斜角が大きくなるので、ビーム径が大きくなり、印字範囲の位置ずれも大きくなる。ビーム径が変化すると、図15(b)に示すように、細線の再現性が低下したり、濃度ムラを引き起こしたりして画像が劣化する。
なお、マトリクス発光点群201どうしの間隔△Dとマトリクス都発光点群201のビーム径とは相関することから、制御部150は上記実施の形態と同様にして発光位置選択信号を出力し、発光位置選択信号を受け付けた光書き込み装置100は、図16に示すような発光位置及びサイズ選択テーブルを参照して、発光位置とサイズとを選択する。発光位置は、上記の実施の形態と同様に発光点511の番号であり、サイズは発光させる発光点511の個数である。
このようにすれば、図17に示すように、マイクロレンズアレイ210の歪みが小さい場合には、マトリクス発光点510の中央部分が発光位置1701になり、発光位置1701の範囲が最も広い。マクロレンズアレイ210が歪むと、発光位置1711が発光位置1701から変位すると共に、発光位置1711の範囲も発光位置1701よりも狭くなる。マクロレンズアレイ210が更に歪むと、発光位置1721が発光位置1711から更に変位すると共に、発光位置1721の範囲も発光位置1711よりも更に狭くなって、マイクロレンズアレイ210の歪みに起因するビーム径の拡大を抑制する。
このように、検出部160の検出結果に応じてマトリクス発光点510の発光面積(発光させる発光点511の個数)を変更すれば、ビーム径の変化を抑制することによって、画像の劣化を抑制することができる。
(5−3)上記実施の形態においては、マイクロレンズアレイ210に歪みが無いときの発光位置がマトリクス発光点510の主走査方向における中央部分である場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、中央部分以外であってもよい。
例えば、上記実施の形態と同様に、マイクロレンズアレイ210の歪みよって主走査方向における中央部が感光体ドラム101の側へ膨出する場合には、図18(a)に例示するようにマイクロレンズアレイ210の歪みが無いときは、主走査方向における中央部に位置するマトリクス発光点510は発光位置が中央部になるとともに、主走査方向における両端部のマトリクス発光点510は発光位置を中央側端部にすればよい。
また、マイクロレンズアレイ210が歪んだときには、図18(b)に例示するように、主走査方向における両端部のマトリクス発光点510は発光位置を中央側端部から主走査方向における端部側へ変位させればよい。
マイクロレンズアレイ210の中央部が常に感光体ドラム101側へ膨出するようにマイクロレンズアレイ210が歪む場合には、上記のようにすれば、不要な発光点を省くことができるので、光書き込み装置100の小型化並びに低コスト化を図ることができる。
逆に、マイクロレンズアレイ210の中央部が常に発光基板200側へ膨出するようにマイクロレンズアレイ210が歪む場合には、上記とは逆に、歪みが無いときには、主走査方向における両端部のマトリクス発光点510は主走査方向における両端部を発光位置とし、マイクロレンズアレイ210に歪みがあるときには、発光位置を主走査方向における中央側へ変位させるとよい。このようにしても、同様の効果を得ることができる。
(5−4)上記実施の形態においては、主走査方向において隣り合うマトリクス発光点群どうしの印字範囲の間隔を用いてマトリクス発光点ごとに発光位置を変更する場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、主走査方向において隣り合うマトリクス発光点群どうしの印字範囲の間隔以外の指標を用いて発光位置を変更してもよい。例えば、マトリクス発光点群ごとに基準位置から印字範囲までの距離を求めて、当該距離に応じて発光位置を変更してもよい。
(5−5)上記実施の形態においては、中間転写ベルト上に転写されたトナー像を撮像することによって、マトリクス発光点群ごとに印字範囲を特定する場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、感光体ドラム101が担持するトナー像を撮像してもよいし、記録シートSに定着されたトナー像を撮像しても本発明の効果は同じである。
(5−6)上記実施の形態においては、マイクロレンズアレイが倒立光学系である場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、これに代えてマイクロレンズアレイは正立光学系であっても本発明の効果は同じである。ただし、倒立光学系の方がマイクロレンズアレイの構成を簡素化することができるので、低コスト化を図ることができる。
(5−7)上記実施の形態においてはマトリクス発光点510の構成について特に言及しなかったが、例えば、次のようにしてもよい。図19に示すように、発光基板200は、発光点511ごとに駆動回路1900を備えており、DAC(Digital to Analogue Converter)1901にて発光点511に供給する駆動電流量を各駆動回路1900に指示する。DAC1901は制御部150から受け付けた発光位置選択信号に応じて発光点511毎の駆動電流量を決定することによって、マトリクス発光点510毎に発光位置を指定する。
(5−8)上記実施の形態においては、画像形成装置1がタンデム方式のカラープリンターである場合を例にとって説明したが、本発明がこれに限定されないのは言うまでもなく、タンデム方式以外の方式のカラープリンターであってもよいし、モノクロプリンターであってもよい。また、スキャナーを備えた複写装置や更にファクシミリ通信機能を備えたファクシミリ装置といった単機能機、或いはこれらの機能を兼ね備えた複合機(MFP: Multi-Function Peripheral)に本発明を適用しても同様の効果を得ることができる。
本発明に係る光書き込み装置および画像形成装置は、マイクロレンズアレイの歪みに起因する画像劣化を抑制する装置として有用である。
1……………………画像形成装置
100、2000…光書き込み装置
150………………制御部
160………………検出部
200、2002…発光基板
201………………マトリクス発光点群
210、2001…マイクロレンズアレイ
510………………マトリクス発光点
511………………OLED
520………………発光位置
600………………発光位置選択部
2001a…………マイクロレンズアレイ
2003……………ホルダー
2004……………板金部材

Claims (7)

  1. 感光体を露光して静電潜像を形成する光書き込み装置であって、
    複数のマイクロレンズからなるマイクロレンズアレイと、
    複数の発光点からなるマトリクス発光点を複数個含み、前記マイクロレンズアレイを構成する複数のマイクロレンズと1対1に対応する複数のマトリクス発光点群と、
    前記マトリクス発光点群ごとに露光範囲のずれを検出する検出手段と、
    前記露光範囲のずれを解消するように、当該マトリクス発光点群が含むマトリクス発光点の何れの発光点を発光させるか否かを制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、同じマトリクス発光点群に属するマトリクス発光点どうしについては、マトリクス発光点内で互いに同じ位置の発光点を発光させる
    ことを特徴とする光書き込み装置。
  2. 前記制御手段は、マトリクス発光点の何れの発光点を発光させるか否かを制御するための制御配線を備え、
    前記制御配線は、同じマトリクス発光点群に属するマトリクス発光点どうしで共通である
    ことを特徴とする請求項1に記載の光書き込み装置。
  3. 前記マイクロレンズアレイが歪んだ場合に、当該歪みが最も小さい位置を基準位置としたとき、その基準位置に近いマトリクス発光点ほど、当該マトリクス発光点を構成する発光点の個数が少ない
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の光書き込み装置。
  4. 前記制御手段は、前記露光範囲のずれが大きいマトリクス発光点群に属するマトリクス発光点ほど、発光させる発光点の数を少なくする
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の光書き込み装置。
  5. 前記マトリクス発光点は、前記複数の発光点を主走査方向に列設したものであって、
    前記制御手段は、列設された複数の発光点のうち、何れの範囲の発光点を発光させるかを制御する
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の光書き込み装置。
  6. 前記マイクロレンズアレイは倒立光学系であって、
    前記制御手段は、主走査方向における前記露光範囲のずれ方向と同じ方向へ前記発光点の範囲を移動させることによって、前記露光範囲のずれを解消する
    ことを特徴とする請求項5に記載の光書き込み装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載の光書き込み装置を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
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