JP2019180588A - 宅配ボックスシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】セキュリティ性を向上させることの可能な宅配ボックスシステムを提供する。【解決手段】宅配ボックスシステム10は、荷物を収容可能な収容部21と、収容部21を開閉する扉部材22と、扉部材22を施錠及び開錠する電気錠装置30と、携帯端末70とのSMSを用いた通信を可能とする通信装置60と、タッチパネルに入力されたコードが開錠用コードに一致しているか否かに基づいて認証を行うとともに当該認証が成立することに基づいて電気錠装置30を開錠させる演算処理部とを備える。演算処理部は、収容部21に荷物が収容された際に、記憶部に記憶された携帯端末の電話番号宛てに、開錠用コードを含むSMSメッセージを通信装置60により送信する。【選択図】図1

Description

本開示は、宅配ボックスシステムに関する。
従来、特許文献1に記載の宅配ボックスシステムがある。特許文献1に記載の宅配ボックスシステムは、システム全体の管理を行う管理端末を備えている。管理端末は、部屋毎の公開鍵を格納しており、荷物の配達時に、ランダムなパスワードを生成するとともに、当該パスワードを公開鍵により暗号化して記憶する。管理端末は、パスワードをプリンタによりレシートに印字し、荷物を収納した宅配ボックスの施錠を行う。荷物の受取時、管理端末は、レシートに印字されたパスワードが入力されると、公開鍵と対になっている秘密鍵を内部に持つICカードに対し、記憶されている暗号化されたパスワードを設定し、ICカード内部で秘密鍵を用いて復号する。管理端末は、復号したパスワードと入力されたパスワードとを照合し、一致していた場合に、宅配ボックスを開錠する。
特開2005−256301号公報
ところで、特許文献1に記載の宅配ボックスシステムがマンション等に設置されている場合、マンションに居住している複数の住人のそれぞれに対応した複数の郵便ポストが存在する。そのため、宅配業者が、荷物を受け取るべき住人とは異なる住人の郵便ポストにレシートを投函する可能性がある。このような場合、宅配ボックスに収容された荷物を別の住人が誤って受け取る可能性があるため、セキュリティ上、好ましくない。
なお、このような課題は、マンション等で利用される宅配ボックスシステムに限らず、企業内で利用される宅配ボックス等、複数のユーザが利用可能な宅配ボックスシステムに共通する課題である。
本開示は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、セキュリティ性を向上させることの可能な宅配ボックスシステムを提供することにある。
上記課題を解決する宅配ボックスシステムは、荷物を収容可能な収容部と、収容部を開閉する扉部材と、扉部材を施錠及び開錠する施開錠部と、所定の情報を入力可能な入力部と、携帯端末とのSMSを用いた通信を可能とする通信部と、携帯端末の電話番号が記憶される記憶部と、入力部に入力されたコードが開錠用コードに一致しているか否かに基づいて認証を行うとともに、当該認証が成立することに基づいて施開錠部を開錠させる制御部と、を備える。制御部は、収容部に荷物が収容された際に、記憶部に記憶された携帯端末の電話番号宛てに、開錠用コードを含むSMSメッセージを通信部により送信する。
電話番号は各携帯電話の固有の情報であるため、上記構成のように、開錠用コードを含むSMSメッセージを携帯端末の電話番号宛てに送信するようにすれば、第三者が開錠用コードを取得するような状況が発生し難くなる。結果的に、第三者が収容部内の荷物を取得できるような状況が発生し難くなるため、セキュリティ性を向上させることができる。
上記の宅配ボックスシステムにおいて、制御部は、携帯端末から制御部に送信されるSMSメッセージに基づいて携帯端末の電話番号を取得するとともに、取得した電話番号を記憶部に記憶させることが好ましい。
この構成によれば、携帯端末の所有者であるユーザの手入力によることなく、携帯端末の電話番号を記憶部に記憶させることができるため、より確実に携帯端末の電話番号を取得することができる。
上記の宅配ボックスシステムにおいて、記憶部には、登録用コードが予め記憶されており、制御部は、携帯端末から送信されたSMSメッセージに記載されるコードと、記憶部に記憶されている登録用コードとが一致することに基づいて、SMSメッセージに対応した携帯端末の電話番号を記憶部に記憶させることが好ましい。
この構成によれば、登録用コードが知らされていない第三者の携帯端末から送信されるSMSメッセージに基づいて、そのSMSメッセージに対応した電話番号が記憶部に記憶されるような状況を回避することができる。これにより、第三者による宅配ボックスシステムの使用を未然に防止することができるため、セキュリティ性を高めることができる。
上記の宅配ボックスシステムにおいて、開錠用コードを含むSMSメッセージには、収容部を特定可能な固有の名称が更に含まれていることが好ましい。
この構成によれば、ユーザが複数の宅配ボックスシステムを使用可能である場合に、いずれの宅配ボックスシステムの収容部に荷物が収容されているかを認識し易くなるため、利便性を向上させることができる。
上記の宅配ボックスシステムにおいて、制御部は、収容部に荷物が収容された際に入力部に入力される電話番号と、記憶部に記憶されている電話番号とが互いに一致するか否かを判定し、それらが一致していない場合には、施開錠部による扉部材の施錠を行わないことが好ましい。
この構成によれば、携帯端末の電話番号を登録したユーザのみが収容部を利用することができるようになるため、第三者による収容部の利用を防止することができる。よって、セキュリティ性を向上させることができる。
上記宅配ボックスシステムにおいて、制御部は、入力部に入力される情報に基づいて、複数の収容部の開錠の優先順位を設定するとともに、施開錠部を開錠させる際、荷物の収容されていない複数の収容部のうち、優先順位の最も高い収容部を開錠させることが好ましい。
この構成によれば、入力部に入力される情報に応じた最適な収容部が自動的に開錠されるため、荷物を配達する宅配業者や、荷物の発送を依頼するユーザが、複数の収容部21のうちのいずれかを選択する操作を行う必要がない。よって、利便性を向上させることができる。
上記宅配ボックスシステムにおいて、入力部に入力される情報には、収容部の大きさ、荷物の重さ、及び荷物の種類のうちの少なくとも一つが含まれていることが好ましい。
この構成によれば、より最適な収容部を選択することが可能となる。
上記宅配ボックスシステムにおいて、制御部は、収容部に荷物が収容されている期間である収容期間を計測し、収容期間が所定の収容判定期間以上になることに基づいて、所定のSMSメッセージを携帯端末の電話番号宛てに送信することが好ましい。
この構成によれば、収容期間が収容判定期間以上になると、荷物の受取人であるユーザの携帯端末にSMSメッセージが送信されるため、ユーザは、このSMSメッセージに基づいて、受け取っていない荷物の存在に気づくことができる。よって、利便性を向上させることができる。
上記宅配ボックスシステムにおいて、記憶部には、管理者の電話番号が更に記憶されており、所定の収容判定期間を第1収容判定期間とし、第1収容判定期間よりも長い期間を第2収容判定期間とするとき、制御部は、収容期間が第2収容判定期間以上になることに基づいて、所定のSMSメッセージを管理者の電話番号宛てに送信することが好ましい。
この構成によれば、収容期間が第2収容判定期間以上になると、管理者の携帯端末にSMSメッセージが送信されるため、管理者は、長期間収容されている荷物の存在に気づくことができる。これにより、この荷物に対する適宜の処置を管理者が行うことが可能となるため、荷物が収容部内に収容されたまま放置されるような状況を回避することができる。
上記宅配ボックスシステムにおいて、制御部は、施開錠部を施錠した時点から所定時間が経過するまでの間に、施開錠部の開錠を要求する操作が入力部に対して行われることに基づいて、施開錠部を開錠することが好ましい。
この構成によれば、例えばユーザが収容部から荷物を取り出す前に誤って扉部材を閉じることにより施開錠部が施錠状態になった場合でも、施開錠部を再度開錠させることができるため、荷物を取り出すことが可能となる。
本開示によれば、セキュリティ性を向上させることの可能な宅配ボックスシステムを提供できる。
図1は、第1実施形態の宅配ボックスシステムの概略構成を示すブロック図である。 図2は、第1実施形態の制御器の概略構成を示すブロック図である。 図3は、第1実施形態のパーソナルコンピュータの概略構成を示すブロック図である。 図4は、第1実施形態の演算処理部により実行される処理の手順を示すフローチャートである。 図5は、第1実施形態のタッチパネルに表示される操作選択画面の一例を示す図である。 図6は、第1実施形態の演算処理部により実行される処理の手順の一部を示すフローチャートである。 図7は、第1実施形態の演算処理部により実行される処理の手順の一部を示すフローチャートである。 図8は、第1実施形態の演算処理部により実行される処理の手順を示すフローチャートである。 図9は、第1実施形態の演算処理部により実行される処理の手順を示すフローチャートである。 図10は、第2実施形態の宅配ボックスシステムにおいて携帯端末に送信されるSMSメッセージの一例を示す図である。 図11は、第3実施形態の宅配ボックス本体の正面構造を模式的に示す図である。 図12は、第3実施形態の演算処理部により実行される処理の手順の一部を示すフローチャートである。 図13は、第3実施形態の演算処理部により実行される収容部選択処理の手順の一部を示すフローチャートである。 図14は、第3実施形態の演算処理部により実行される収容部選択処理の手順の一部を示すフローチャートである。 図15は、第3実施形態の演算処理部により実行される収容部選択処理の手順の一部を示すフローチャートである。 図16は、第3実施形態のタッチパネルに表示される収容部・荷物選択画面の一例を示す図である。 図17(A)〜(F)は、第3実施形態の演算処理部により用いられる第1〜第6優先順位条件の内容を模式的に示す図である。 図18(A)〜(D)は、第3実施形態の演算処理部により用いられる第7〜第10優先順位条件の内容を模式的に示す図である。 図19は、第4実施形態の演算処理部により実行される処理の手順を示すフローチャートである。 図20は、第5実施形態の演算処理部により実行される処理の手順を示すフローチャートである。
以下、宅配ボックスシステムの一実施形態について図面を参照しながら説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
はじめに、第1実施形態の宅配ボックスシステムについて説明する。
図1に示される本実施形態の宅配ボックスシステム10は、当該システム10のユーザに対して宅配業者から配達される荷物、あるいはユーザから宅配業者に発送が依頼された荷物を一時的に保管するためのシステムであって、企業やマンション等に設置される。宅配ボックスシステム10は、宅配ボックス本体20と、電気錠装置30と、制御器31と、印刷装置40と、パーソナルコンピュータ50と、通信装置60とを備えている。以下では、便宜上、パーソナルコンピュータ50を「パソコン50」と略記する。
宅配ボックス本体20は、荷物が収容される部分である。宅配ボックス本体20は、例えば企業の屋外の敷地内やマンションの玄関口付近に設置される。宅配ボックス本体20は、荷物を収容可能な複数の箱状の収容部21と、複数の収容部21の開口部に配置される扉部材22とを有している。収容部21には、固有の番号が予め設定されている。扉部材22は、収容部21の開口部を開閉する。
電気錠装置30は、複数の扉部材22のそれぞれに対応して設けられており、対応する扉部材22を電気的に施錠及び開錠する装置である。制御器31は、HUB80を介してパソコン50から送信される指令信号に基づいて、複数の電気錠装置30の施錠及び開錠を制御する部分である。本実施形態では、電気錠装置30及び制御器31が施開錠部に相当する。
具体的には、図2に示されるように、制御器31は、記憶部310と、演算処理部311と、制御部312と、LANインターフェース313とを備えている。制御部312は、電気錠装置30に対する通電状態を変化させることにより、電気錠装置30を施錠及び開錠させる部分である。LANインターフェース313には、HUB80が接続されている。図1に示されるように、HUB80には、制御器31の他、パソコン50及び通信装置60が接続されている。LANインターフェース313は、HUB80に接続されたパソコン50等と制御器31との間での通信を可能としている。
図2に示されるように、記憶部310には、複数の電気錠装置30のそれぞれに予め付与されている固有の番号の情報や、演算処理部311により実行される制御プログラムや通信プログラム等が記憶されている。演算処理部311は、記憶部310に予め記憶されている各種プログラムを実行することにより、パソコン50からの要求に基づいて複数の電気錠装置30の施錠及び開錠を制御する。
例えば、パソコン50は、施錠対象である電気錠装置30の番号の情報が含まれた施錠要求信号や、開錠対象である電気錠装置30の番号の情報が含まれた開錠要求信号を制御器31に送信する。演算処理部311は、パソコン50から送信される施錠要求信号をHUB80及びLANインターフェース313を介して受信すると、施錠要求信号に含まれる番号に対応した電気錠装置30を施錠させるべく制御部312を駆動させる。また、演算処理部311は、パソコン50から送信される開錠要求信号をHUB80及びLANインターフェース313を介して受信すると、開錠要求信号に含まれている番号に対応した電気錠装置30を開錠させるべく制御部312を駆動させる。
図1に示される印刷装置40、パソコン50、及び通信装置60は、宅配ボックス本体20に一体的に設置されている。なお、印刷装置40、パソコン50、及び通信装置60は、宅配ボックス本体20とは別体として設置されていてもよい。
印刷装置40は、宅配業者や受取人に対して各種印刷物を印刷する装置である。印刷物には、例えば預かり証が含まれている。預かり証は、宅配業者が宅配ボックス本体20に荷物を収容した際に、その旨を証明するための印刷物である。
通信装置60は、ネットワーク回線NLや電話網TNを介して携帯端末70との間で無線通信を可能とする部分である。携帯端末70は、当該宅配ボックスシステム10を利用する利用者により所持される携帯電話やスマートフォン等である。携帯端末70は、電話機能を有しており、固有の電話番号を有している。また、携帯端末70は、SMS(Short Message Service)機能を有しており、SMSメッセージの送受信が可能である。本実施形態では、通信装置60が通信部に相当する。
パソコン50は、HUB80を介して制御器31及び通信装置60と各種通信を行いつつ、宅配ボックス本体20を統括的に制御する部分である。また、パソコン50は、印刷装置40から各種印刷物を印刷することが可能である。図3に示されるように、パソコン50は、記憶部51と、タッチパネル52と、演算処理部53と、LANインターフェース55と、USBインターフェース56とを備えている。
タッチパネル52は、宅配ボックスシステム10に関連する各種情報を表示する表示部として機能するとともに、ユーザや宅配業者が宅配ボックスシステム10に関連する各種情報を入力可能な入力部としても機能する。タッチパネル52は、その入力情報を演算処理部53に送信する。
LANインターフェース313には、HUB80が接続されている。LANインターフェース313は、HUB80に接続された制御器31等とパソコン50との間での通信を可能としている。USBインターフェース56には、印刷装置40が接続されている。
演算処理部53は、記憶部51に記憶された制御プログラムや通信プログラムを実行することにより、携帯端末70から送信される情報や、タッチパネル52から送信される入力情報等に基づいて宅配ボックスシステム10を制御する。本実施形態では、演算処理部53が制御部に相当する。
具体的には、宅配ボックスシステム10には、SMSを利用可能な専用の電話番号が予め設定されている。演算処理部53は、宅配ボックスシステム10の専用の電話番号を用いることにより、通信装置60を通じてSMSメッセージを送受信することが可能である。演算処理部53は、携帯端末70から送信されるSMSメッセージを通信装置60により受信すると、SMSメッセージの送信元である携帯端末70の電話番号を記憶部51に記憶させる。そして、演算処理部53は、宅配業者が宅配ボックス本体20に荷物を収容した際に、開錠用コードを含むSMSメッセージを、記憶部51に記憶された電話番号宛てに送信する。これにより、荷物の受取人であるユーザは、このSMSメッセージを自身の携帯端末70により受信する。ユーザは、SMSメッセージに含まれる開錠用コードをタッチパネル52に入力することにより、宅配ボックス本体20から荷物を取り出すことができる。
次に、演算処理部53により実行される処理の具体的な手順について説明する。はじめに、図4を参照して、演算処理部53により実行される電話番号の事前登録処理について説明する。なお、演算処理部53は、電話網TNを介してSMSメッセージを受信した際に図4に示される処理を実行する。
図4に示されるように、演算処理部53は、まず、ステップS10の処理として、SMSメッセージに記載されたコードを取得するとともに、ステップS11の処理として、記憶部51に予め記憶されている登録用コードを読み込む。登録用コードは、宅配ボックスシステム10に電話番号を登録する際に用いられる専用のコードである。この登録用コードは、当該宅配ボックスシステム10の管理者等からユーザに予め通知される。ユーザは、携帯端末70の電話番号を宅配ボックスシステム10に登録する際、予め通知されている登録用コードをSMSメッセージの本文に記載する。
演算処理部53は、ステップS11に続くステップS12の処理として、SMSメッセージの本文に記載されたコードと、記憶部51から読み込んだ登録用コードとが互いに一致しているか否かを判断する。演算処理部53は、ステップS12の処理で肯定判断した場合には、すなわちそれぞれのコードが互いに一致している場合には、ステップS13の処理として、SMSメッセージの送信元の電話番号を記憶部51に記憶させた後、一連の処理を終了する。
一方、演算処理部53は、ステップS12の処理で否定判断した場合には、すなわちSMSメッセージの本文に記載されたコードと、記憶部51から読み込んだ登録用コードとが互いに一致していない場合には、ステップS13の処理を実行せずに、一連の処理を終了する。すなわち、それぞれのコードが一致していない場合には、SMSメッセージの送信元の電話番号が記憶部51に記憶されない。
以上のような処理が演算処理部53により実行されることで、ユーザは、予め知らされている登録用コードを含むSMSメッセージを宅配ボックスシステム10の専用の電話番号宛てに送信するだけで、自身の携帯端末70の電話番号を宅配ボックスシステム10に自動的に登録することができる。そして、携帯端末70の電話番号が宅配ボックスシステム10に一旦登録されると、ユーザや宅配業者は宅配ボックスシステム10を利用することが可能となる。
具体的には、タッチパネル52には、そのデフォルト画面として、図5に示されるような画面が表示されている。図5に示されるデフォルト画面では、荷物のお届け、荷物の受け取り、荷物の集荷、及び荷物の発送といった操作に対応したアイコンが表示される。ユーザや宅配業者は、図5に示されるデフォルト画面において、それらのアイコンのうちのいずれかを選択することにより、選択したアイコンに対応したサービスを利用することができる。
次に、各アイコンが選択された際に演算処理部53により実行される処理の手順について説明する。はじめに、図6及び図7を参照して、例えば荷物を配達する宅配業者がタッチパネル52の操作画面において荷物のお届けに対応するアイコンが選択された際に演算処理部53により実行される処理の手順について説明する。
図6に示されるように、演算処理部53は、まず、ステップS20の処理として、荷物を配達した宅配業者の名称を選択する画面をタッチパネル52に表示する。演算処理部53は、宅配業者の名称が選択された後、ステップS21の処理として、荷物の受取人であるユーザの電話番号を入力することの可能な画面をタッチパネル52に表示する。この際、宅配業者は、荷物の伝票等に記載されている受取人の電話番号をタッチパネル52に入力する。この電話番号は携帯端末70の電話番号に相当する。
次に、演算処理部53は、ステップS22の処理として、事前に登録されている電話番号を記憶部51から読み込んだ後、ステップS23の処理として、タッチパネル52に入力された電話番号と、事前に登録されている電話番号とが互いに一致しているか否かを判断する。演算処理部53は、ステップS23の処理で否定判断した場合には、すなわちそれぞれの電話番号が互いに一致していない場合には、ステップS24の処理として、異常を示す画面をタッチパネル52に表示した後、ステップS21の処理に戻り、電話番号の入力画面をタッチパネル52に再度表示する。すなわち、演算処理部53は、宅配業者に電話番号の再入力を促す。
演算処理部53は、ステップS23の処理で肯定判断した場合には、すなわちタッチパネル52に入力された電話番号と、事前に登録されている電話番号とが互いに一致している場合には、ステップS25の処理として、所定の電気錠装置30の開錠要求信号を制御器31に送信する。これにより、所定の電気錠装置30に対応した扉部材22が開錠されるため、宅配業者は、開錠された扉部材22に対応する収容部21に荷物を収容することができる。
そして、宅配業者が収容部21に荷物を収容した後、扉部材22を閉じると、扉部材22が閉じられたことを電気錠装置30が検知する。これに伴い、電気錠装置30は、当該扉部材22を施錠するとともに、扉部材22が施錠されたことを演算処理部53に通知する。これにより、演算処理部53は、ステップS26の処理として、扉部材22が施錠されたことを検知すると、ステップS27の処理として、確認画面をタッチパネル52に表示する。確認画面には、ステップS20で選択された宅配業者の名称や、ステップS21で入力された受取人のユーザの電話番号の情報等が表示される。宅配業者は、確認画面に表示された情報と、荷物の伝票に記載された情報とを比較することにより、荷物の受取人が適切であるか否かを確認することができる。
演算処理部53は、ステップS28の処理として、確認画面に表示された情報が承認されたか否かを判断する。具体的には、確認画面には、表示された情報が正しい場合に操作される承認用アイコンと、表示された情報を修正する際に操作される修正用アイコンとが更に表示されている。演算処理部53は、確認画面において修正用アイコンが選択された場合、ステップS28の処理で否定判断、すなわち確認画面に表示された情報が承認されなかったと判定する。この場合、演算処理部53は、ステップS29の処理として、入力情報を修正するための画面をタッチパネル52に表示するとともに、入力情報の修正が完了することに基づいてステップS27の処理に戻り、確認画面を再表示する。
演算処理部53は、確認画面において承認用アイコンが選択された場合、ステップS28の処理で肯定判断する。この場合、演算処理部53は、確認画面に表示された情報が承認されたと判定し、図7に示されるように、ステップS30の処理として、ランダムな開錠用コードを生成するとともに、ステップS31の処理として、生成した開錠用コードを記憶部51に記憶させる。この際、演算処理部53は、荷物が収容されている収容部21の個別の番号を開錠用コードに関連付けて記憶部51に記憶させる。その後、演算処理部53は、ステップS32の処理として、開錠用コードを含むSMSメッセージを受取人のユーザの電話番号宛てに送信する。これにより、荷物の受取人であるユーザの携帯端末70に、開錠用コードが記載されたSMSメッセージが送信される。
演算処理部53は、ステップS32に続くステップS33の処理として、SMSメッセージの送信が成功したか否かを判断する。演算処理部53は、ステップS33の処理で否定判断した場合には、すなわちSMSメッセージの送信が失敗した場合には、ステップS34の処理として、SMSメッセージを再送信するか否かを判断する。具体的には、演算処理部53は、SMSメッセージの送信が失敗した場合、SMSメッセージを再送信するか否かを確認するための再送信確認画面をタッチパネル52に表示する。演算処理部53は、再送信確認画面においてSMSメッセージの再送信を許諾する操作が行われた場合には、ステップS34の処理で肯定判断する。この場合、演算処理部53は、ステップS35の処理として、SMSメッセージの再送信を行うことを示す画面をタッチパネル52に表示した後、ステップS32の処理に戻り、開錠用コードを含むSMSメッセージを受取人のユーザの電話番号宛てに再送信する。
演算処理部53は、ステップS34の処理で否定判断した場合、すなわち再送信確認画面においてSMSメッセージの再送信を拒否する操作が行われた場合には、ステップS36の処理として、操作を中止することを示す画面をタッチパネル52に表示するとともに、ステップS37の処理として、荷物が収容された収容部21に対応する電気錠装置30の開錠要求信号を制御器31に送信する。これにより、当該電気錠装置30が開錠されるため、宅配業者は、収容部21から荷物を取り出すことができる。この場合、宅配業者は、荷物を収容部21から取り出して持ち帰ったり、不在届けをユーザの郵便ポストに投函したりする等、その都度の状況に応じた適切な対応を取ることができる。
演算処理部53は、ステップS33の処理で肯定判断した場合には、すなわちSMSメッセージの送信が成功した場合には、ステップS38の処理として、荷物が宅配ボックス本体20に預けられたことを示す預かり証の発行画面をタッチパネル52に表示する。預かり証の発行画面では、預かり証を発行するか否かを宅配業者が選択できる。続いて、演算処理部53は、ステップS39の処理として、預かり証の発行画面においてその発行が選択されたか否かを判断する。預かり証の発行画面においてその発行が選択されなかった場合、演算処理部53は、ステップS39の処理で否定判断し、一連の処理を終了する。
一方、預かり証の発行画面においてその発行が選択された場合、演算処理部53は、ステップS39の処理で肯定判断し、ステップS40の処理として、預かり証を印刷装置40から印刷する。これにより、宅配業者は荷物の預かり証を取得することができる。
次に、図8を参照して、例えば荷物の受取人であるユーザがタッチパネル52の操作画面において荷物の受け取り操作に対応したアイコンを選択した際に演算処理部53により実行される処理の手順について説明する。
図8に示されるように、演算処理部53は、まず、ステップS50の処理として、開錠用コードの入力画面をタッチパネル52に表示する。このとき、ユーザは、携帯端末70に送信されたSMSメッセージに含まれる開錠用コードを入力する。
演算処理部53は、ステップS51の処理として、記憶部51に記憶されている開錠用コードを読み込んだ後、ステップS52の処理として、タッチパネル52に入力されたコードと、記憶部51に記憶されている開錠用コードとが互いに一致しているか否かを判断する。演算処理部53は、ステップS52の処理で否定判断した場合には、すなわちそれぞれのコードが互いに一致していない場合には、ステップS53の処理として、異常を示す画面をタッチパネル52に表示した後、ステップS50の処理に戻り、開錠用コードの入力画面をタッチパネル52に再度表示する。
演算処理部53は、ステップS52の処理で肯定判断した場合には、すなわちそれぞれのコードが互いに一致している場合には、ステップS54の処理として、開錠用コードに関連付けられて記憶部51に記憶されている収容部21の番号、すなわち荷物が収容されている収容部21の番号をタッチパネル52に表示する。また、演算処理部53は、ステップS55の処理として、当該収容部21に対応する電気錠装置30の開錠要求信号を制御器31に送信する。これにより、荷物が収容された収容部21に対応する扉部材22が開状態になるため、ユーザは、開状態になった扉部材22の収容部21から荷物を取り出すことができる。
次に、例えばユーザがタッチパネル52の操作画面において荷物の発送に対応したアイコンを選択した際に演算処理部53により実行される処理の手順について説明する。本処理は、図6及び図7に示される処理に類似する処理であるため、その詳細な説明は割愛するが、その処理の概要は以下の通りである。
すなわち、図6に示されるように、演算処理部53は、ステップS20の処理として、荷物の発送を依頼する宅配業者を選択する画面をタッチパネル52に表示する。演算処理部53は、ユーザが宅配業者を選択した後、ステップS21の処理として、ユーザの電話番号を入力することの可能な画面をタッチパネル52に表示する。そして、演算処理部53は、ステップS22及びステップS23の処理を実行し、入力された電話番号と、記憶部51に記憶されている電話番号とが互いに一致している場合には、ステップS25の処理として、開錠要求信号を制御器31に送信することにより、所定の電気錠装置30を開錠させる。そして、開錠された電気錠装置30に対応する収容部21にユーザが荷物を収容した後、ユーザが扉部材22を閉じると、演算処理部53は、ステップS26の処理として、電気錠装置30の施錠を検知して、ステップS27及びステップS28の処理を実行する。演算処理部53は、ステップS28の処理において、確認画面に表示された情報がユーザにより承認されると、図7に示されるように、ステップS30の処理として、開錠用コードを生成した後、ステップS31の処理として、開錠用コードを含むSMSメッセージをユーザの電話番号宛てに送信する。また、演算処理部53は、ステップS33〜S40の処理を実行し、ユーザの要求に応じて預かり証を発行する。
図6及び図7に示される一連の処理が完了した後、ユーザは、宅配業者のWEBページ等により、荷物の集荷を宅配業者に依頼する。その際、ユーザは、自身の携帯端末70の電話番号、及びSMSメッセージに記載された開錠用コードをWEBページの所定の項目に入力することにより、それらの情報を宅配業者に通知する。
次に、図9を参照して、例えば荷物の集荷依頼を受けた宅配業者がタッチパネル52の操作画面において荷物の集荷操作を選択した際に演算処理部53により実行される処理の手順について説明する。なお、図9に示される処理は、図8に示される処理に類似する処理であるため、図8に示される処理と同一の処理については同一の符号を付すことにより重複する説明を可能な限り割愛する。
図9に示されるように、演算処理部53は、ステップS50の処理として、開錠用コードの入力画面をタッチパネル52に表示する。このとき、宅配業者は、集荷依頼時に通知された開錠用コードを入力する。その後、演算処理部53は、ステップS51の処理を実行した後、ステップS52の処理で肯定判断した場合には、ステップS54の処理として、荷物が収容された収容部21の番号をタッチパネル52に表示するとともに、ステップS55の処理として、当該収容部21に対応する電気錠装置30の開錠要求信号を制御器31に送信する。これにより、荷物が収容された収容部21に対応する電気錠装置30が開錠されるため、宅配業者は、開錠された電気錠装置30に対応する収容部21から荷物を取り出すことができる。
その後、演算処理部53は、ステップS70の処理として、荷物の集荷が完了したことを示すSMSメッセージを、依頼人であるユーザの携帯端末70の電話番号宛てに送信する。これにより、ユーザの携帯端末70に、荷物の集荷が完了したことを示すSMSメッセージが送信される。
演算処理部53は、ステップS70に続くステップS71の処理として、SMSメッセージの送信が成功したか否かを判断する。演算処理部53は、ステップS71の処理で否定判断した場合には、すなわちSMSメッセージの送信が失敗した場合には、ステップS72の処理として、SMSメッセージを再送信するか否かを判断する。具体的には、演算処理部53は、SMSメッセージの送信が失敗した場合、SMSメッセージを再送信するか否かを確認するための再送信確認画面をタッチパネル52に表示する。演算処理部53は、再送信確認画面においてSMSメッセージの再送信を許諾する操作が行われた場合には、ステップS72の処理で肯定判断する。この場合、演算処理部53は、ステップS73の処理として、SMSメッセージの再送信を行うことを示す画面をタッチパネル52に表示した後、ステップS70の処理に戻り、荷物の集荷が完了したことを示すSMSメッセージを、ユーザの電話番号宛てに再送信する。
演算処理部53は、ステップS72の処理で否定判断した場合、すなわち再送信確認画面においてSMSメッセージの再送信を拒否する操作が行われた場合には、ステップS74の処理として、操作を中止することを示す画面をタッチパネル52に表示する。なお、この場合、荷物の集荷が完了したか否かを依頼人が確認することができないため、例えば荷物の集荷完了を宅配業者が依頼人に直接通知すべきであることを伝えるようなメッセージをタッチパネル52に表示してもよい。
演算処理部53は、ステップS72の処理で肯定判断した場合、あるいはステップS74の処理を実行した場合には、一連の処理を終了する。
以上説明した本実施形態の宅配ボックスシステム10によれば、以下の(1)〜(4)に示される作用及び効果を得ることができる。
(1)演算処理部53は、収容部21に荷物が収容された際に、記憶部51に記憶された携帯端末70の電話番号宛てに、開錠用コードを含むSMSメッセージを送信する。また、演算処理部53は、タッチパネル52に入力されたコードが開錠用コードに一致しているか否かに基づいて認証を行うとともに、当該認証が成立することに基づいて電気錠装置30を開錠させる。電話番号は各携帯端末の固有の情報であるため、本実施形態の宅配ボックスシステム10のように、登録用コードを含むSMSメッセージを携帯端末70の電話番号宛てに送信するようにすれば、第三者が開錠用コードを取得するような状況が発生し難くなる。結果的に、第三者が宅配ボックス本体20内の荷物を取得できるような状況が発生し難くなるため、セキュリティ性を向上させることができる。
(2)演算処理部53は、携帯端末70から送信されるSMSメッセージに基づいて携帯端末70の電話番号を取得するとともに、取得した電話番号を記憶部51に記憶させる。これにより、ユーザの手入力によることなく、携帯端末70の電話番号を記憶部51に記憶させることができるため、より確実に携帯端末70の電話番号を取得することができる。
(3)記憶部51には、登録用コードが予め記憶されている。演算処理部53は、携帯端末70から送信されたSMSメッセージに記載されているコードと、記憶部51に記憶されている登録用コードとが一致することに基づいて、SMSメッセージに対応した携帯端末70の電話番号を記憶部51に記憶させる。これにより、例えば登録用コードが知らされていない第三者の携帯端末から送信されるSMSメッセージに基づいて、そのSMSメッセージに対応した電話番号が記憶部51に記憶されるような状況を回避することができる。よって、第三者による宅配ボックスシステム10の使用を未然に防止することができるため、セキュリティ性を高めることができる。
(4)演算処理部53は、宅配ボックス本体20に荷物が収容された際にタッチパネル52に入力される電話番号と、記憶部51に記憶されている電話番号とが互いに一致するか否かを判定し、それらが一致していない場合には、電気錠装置30及び制御器31による扉部材22の施錠を行わない。これにより、携帯端末70の電話番号を登録したユーザのみが宅配ボックス本体20を利用することができるようになるため、第三者による宅配ボックス本体20の利用を防止することができる。よって、セキュリティ性を向上させることができる。
<第2実施形態>
次に、宅配ボックスシステム10の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態の宅配ボックスシステム10との相違点を中心に説明する。
第1実施形態の宅配ボックスシステム10を企業等で利用する場合、企業の敷地内に複数の宅配ボックスシステム10が設置される可能性がある。このような場合、宅配業者は、複数の宅配ボックスシステム10のいずれかに荷物を収容することになる。いずれかの宅配ボックスシステム10に荷物が収容された際、ユーザの携帯端末70にSMSメッセージが送信されただけでは、いずれの宅配ボックスシステム10に荷物が届けられたかをユーザが判別することは難しい。
そこで、本実施形態では、複数の宅配ボックスシステム10のそれぞれの宅配ボックス本体20に固有の名称が予め設定されるとともに、その固有の名称が記憶部51に記憶されている。演算処理部53は、図7に示されるステップS32の処理において、図10に示されるように、開錠用コードに加え、宅配ボックス本体20の名称を含むSMSメッセージをユーザの携帯端末70の電話番号宛てに送信する。本実施形態では、宅配ボックス本体20の名称が、荷物の収容されている収容部21を特定可能な固有の名称に相当する。
以上説明した本実施形態の宅配ボックスシステム10によれば、以下の(5)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(5)ユーザは、携帯端末70に送信されたSMSメッセージを見ることにより、いずれの宅配ボックスシステム10の宅配ボックス本体20に荷物が収容されているかを認識し易くなるため、利便性を向上させることができる。
<第3実施形態>
次に、宅配ボックスシステム10の第3実施形態について説明する。以下、第1実施形態の宅配ボックスシステム10との相違点を中心に説明する。
本実施形態の宅配ボックスシステム10では、図11に示されるように、宅配ボックス本体20が、収容部21として複数の小型収容部21a及び複数の大型収容部21bを有するとともに、操作部23を有している。大型収容部21bは、小型収容部21aよりも大きい収容空間を有している。操作部23は、タッチパネル52等が設けられている部分である。宅配ボックス本体20は、複数の小型収容部21aのみが上下方向に配列される左列部R1と、上方に操作部23が配置されるとともに下方に複数の小型収容部21aが配置される中央列部R2と、複数の大型収容部21bのみが上下方向に配列される右列部R3とにより構成されている。
本実施形態の演算処理部53は、荷物を配達する宅配業者がタッチパネル52の操作画面において荷物のお届けに対応するアイコンを選択した際に、図12に示される処理を実行する。なお、図12に示される処理において、図6に示される処理と同一の処理については同一の符号を付すことにより重複する説明を割愛する。
図12に示されるように、演算処理部53は、ステップS23の処理で肯定判断した場合、すなわちタッチパネル52に入力された電話番号と、事前に登録されている電話番号とが互いに一致している場合には、ステップS80の処理として、収容部選択処理を実行する。収容部選択処理の具体的な手順は、図13〜図15に示される通りである。
すなわち、図13に示されるように、演算処理部53は、まず、ステップS81の処理として、収容部・荷物選択画面をタッチパネル52に表示する。図16に示されるように、収容部・荷物選択画面では、収容部21としてのボックスの大きさ、荷物の重量、及び荷物の種類を選択することが可能となっている。
具体的には、収容部21の大きさの項目では、荷物を収容する収容部21の大きさとして「ボックス小」及び「ボックス大」のいずれかの項目を選択可能となっている。「ボックス小」の項目は、小型収容部21aに対応している。「ボックス大」の項目は、大型収容部21bに対応している。宅配業者は、例えば配達した荷物の大きさと、大型収容部21b及び小型収容部21aのそれぞれの大きさとを目視で比較することにより、荷物を収容可能な収容部21として「ボックス大」及び「ボックス小」のいずれかの項目を選択する。
荷物の重量の項目では、「1kg未満」、「1kg以上10kg未満」、及び「10kg以上」のいずれかの項目を選択可能となっている。宅配業者は、例えば伝票における荷物の重量の記載に基づいて、それらのうちのいずれかの項目を選択する。なお、荷物の重量に関しては、例えば重量計等を用いて実際に測定してもよいし、宅配業者が実際に荷物を持った感触などに基づいて判断したりしてもよい。
荷物の種類の項目では、「割れ物」、「食料品」、「その他」のいずれかの項目を選択可能となっている。宅配業者は、例えば伝票に記載されている荷物の種類に基づいて、「割れ物」、「食料品」、「その他」のいずれかの項目を選択する。
図16に示される収容部・荷物選択画面では、「ボックスを開ける」のアイコンを操作することにより、操作が完了する。
図13に示されるように、演算処理部53は、ステップS81の処理に続くステップS82の処理として、タッチパネル52において選択された収容部21の大きさ、荷物の重量、及び荷物の種類の入力情報を読み込んだ後、ステップS83の処理として、荷物の種類の項目で「食料品」が選択されているか否かを判断する。演算処理部53は、ステップS83の処理で肯定判断した場合には、ステップS84の処理として、ボックスの大きさの項目で「ボックス小」が選択されているか否かを判断する。演算処理部53は、ステップS84の処理で肯定判断した場合には、すなわちボックスの大きさの項目で「ボックス小」が選択されている場合には、ステップS85の処理として、複数の収容部21の開錠の優先順位を、図17(A)に示される第1優先順位条件に設定する。図17(A)では、番号の小さいものほど、開錠の優先順位が高いことを示している。なお、この番号の定義は、図17及び図18の全ての図で同様である。図17(A)に示されるように、第1優先順位条件では、より下段に配置されているものが高い優先順位となるように、小型収容部21a及び大型収容部21bの全てに対して優先順位が設定されている。直射日光等が宅配ボックス本体20に当たることを考慮すると、下段の収容部21の方が上段の収容部21よりも温度が上昇し難い。そのため、より下段に配置されている収容部21の優先順位を高くすることで、収容部21の内部に食料品が収容された際に、その劣化を回避し易くなる。
図13に示されるように、演算処理部53は、ステップS84の処理で否定判断した場合には、すなわちボックスの大きさの項目で「ボックス大」が選択されている場合には、ステップS86の処理として、複数の収容部21の開錠の優先順位を、図17(B)に示される第2優先順位条件に設定する。図17(B)に示されるように、第2優先順位条件では、より下段に配置されているものの優先順位が高くなるように、大型収容部21bのみに対して優先順位が設定されている。なお、第2優先順位条件では小型収容部21aに優先順位が設定されていないため、小型収容部21aは開錠対象になっていない。
図13に示されるように、演算処理部53は、ステップS83の処理で否定判断した場合には、ステップS87の処理として、荷物の種類の項目で「割れ物」が選択されているか否かを判断する。演算処理部53は、ステップS87の処理で肯定判断した場合には、すなわち荷物の種類の項目で「割れ物」が選択されている場合には、ステップS88の処理として、ボックスの大きさの項目で「ボックス小」が選択されているか否かを判断する。演算処理部53は、ステップS88の処理で肯定判断した場合には、すなわちボックスの大きさの項目で「ボックス小」が選択されている場合には、ステップS89の処理として、複数の収容部21の開錠の優先順位を、図17(C)に示される第3優先順位条件に設定する。図17(C)に示されるように、第3優先順位条件では、中段に配置されているものの優先順位が高くなるように、小型収容部21a及び大型収容部21bの全てに対して優先順位が設定されている。中段の収容部21は宅配業者の胸の辺りに配置されているため、宅配業者が荷物を最も入れやすい。そのため、中段に配置されている収容部21の優先順位を高くすることで、割れ物の荷物を収容部21に入れる際に、誤って落下させるような状況を発生し難くすることができる。
図13に示されるように、演算処理部53は、ステップS88の処理で否定判断した場合には、すなわちボックスの大きさの項目で「ボックス大」が選択されている場合には、ステップS90の処理として、複数の収容部21の開錠の優先順位を、図17(D)に示される第4優先順位条件に設定する。図17(D)に示されるように、第4優先順位条件では、中段に配置されているものの優先順位が高くなるように、大型収容部21bのみに対して優先順位が設定されている。なお、第4優先順位条件では小型収容部21aに優先順位が設定されていないため、小型収容部21aは開錠対象になっていない。
図13に示されるように、演算処理部53は、ステップS87の処理で否定判断した場合には、すなわち荷物の種類の項目で「その他」が選択されている場合には、図14に示されるように、ステップS91の処理として、荷物の重さの項目で「10kg以上」が選択されているか否かを判断する。演算処理部53は、ステップS91の処理で肯定判断した場合には、すなわち荷物の種類の項目で「10kg以上」が選択されている場合には、ステップS92の処理として、ボックスの大きさの項目で「ボックス小」が選択されているか否かを判断する。演算処理部53は、ステップS92の処理で肯定判断した場合には、すなわちボックスの大きさの項目で「ボックス小」が選択されている場合には、ステップS93の処理として、複数の収容部21の開錠の優先順位を、図17(E)に示される第5優先順位条件に設定する。図17(E)に示されるように、第5優先順位条件では、下段に配置されているものであって、且つ小型収容部21aの方が優先されるように、小型収容部21a及び大型収容部21bの全てに対して優先順位が設定されている。このように、下段の収容部21の優先順位を高くすれば、重い荷物を収容部21に入れ易くなる。
図14に示されるように、演算処理部53は、ステップS92の処理で否定判断した場合、すなわちボックスの大きさの項目で「ボックス大」が選択されている場合には、ステップS94の処理として、複数の収容部21の開錠の優先順位を、図17(F)に示される第6優先順位条件に設定する。図17(F)に示されるように、第6優先順位条件では、下段に配置されているものの優先順位が高くなるように、大型収容部21bのみに対して優先順位が設定されている。なお、第6優先順位条件では小型収容部21aに優先順位が設定されていないため、小型収容部21aは開錠対象になっていない。
図14に示されるように、演算処理部53は、ステップS91の処理で否定判断した場合には、ステップS95の処理として、荷物の重さの項目で「1kg未満」が選択されているか否かを判断する。演算処理部53は、ステップS95の処理で肯定判断した場合には、すなわち荷物の重さの項目で「1kg未満」が選択されている場合には、ステップS96の処理として、ボックスの大きさの項目で「ボックス小」が選択されているか否かを判断する。演算処理部53は、ステップS96の処理で肯定判断した場合には、すなわちボックスの大きさの項目で「ボックス小」が選択されている場合には、ステップS97の処理として、複数の収容部21の開錠の優先順位を、図18(A)に示される第7優先順位条件に設定する。図18(A)に示されるように、第7優先順位条件では、中段に配置されているものの優先順位が最も低くなるように、小型収容部21a及び大型収容部21bの全てに対して優先順位が設定されている。
図14に示されるように、演算処理部53は、ステップS96の処理で否定判断した場合、すなわちボックスの大きさの項目で「ボックス大」が選択されている場合には、ステップS98の処理として、複数の収容部21の開錠の優先順位を、図18(B)に示される第8優先順位条件に設定する。図18(B)に示されるように、第8優先順位条件では、中段に配置されているものの優先順位が最も低くなるように、大型収容部21bのみに対して優先順位が設定されている。なお、第8優先順位条件では小型収容部21aに優先順位が設定されていないため、小型収容部21aは開錠対象になっていない。
図14に示されるように、演算処理部53は、ステップS95の処理で否定判断した場合には、すなわち荷物の重さの項目で「1kg以上10kg未満」が選択されている場合には、ステップS99の処理として、ボックスの大きさの項目で「ボックス小」が選択されているか否かを判断する。演算処理部53は、ステップS99の処理で肯定判断した場合には、すなわちボックスの大きさの項目で「ボックス小」が選択されている場合には、ステップS100の処理として、複数の収容部21の開錠の優先順位を、図18(C)に示される第9優先順位条件に設定する。図18(C)に示されるように、第9優先順位条件では、中段に配置されているものの優先順位が最も高くなるように、小型収容部21a及び大型収容部21bの全てに対して優先順位が設定されている。
図14に示されるように、演算処理部53は、ステップS99の処理で否定判断した場合、すなわちボックスの大きさの項目で「ボックス大」が選択されている場合には、ステップS101の処理として、複数の収容部21の開錠の優先順位を、図18(D)に示される第10優先順位条件に設定する。図18(D)に示されるように、第10優先順位条件では、中段に配置されているものの優先順位が最も高くなるように、大型収容部21bのみに対して優先順位が設定されている。なお、第10優先順位条件では小型収容部21aに優先順位が設定されていないため、小型収容部21aは開錠対象になっていない。
演算処理部53は、上述のように、ステップS85,S86,S89,S90,S93,S94,S97,S98,S100,S101を実行することにより第1〜第10優先順位条件のいずれかを用いて収容部21の優先順位を設定した後、図15に示されるように、ステップS102の処理として、設定された優先順位に基づいて開錠対象の収容部21を決定する。具体的には、演算処理部53は、荷物の収容されていない小型収容部21a及び大型収容部21bのうち、優先順位の最も高い収容部を開錠対象に設定する。その後、演算処理部53は、ステップS103として、開錠対象である収容部に対応する電気錠装置30の番号の情報が含まれた開錠要求信号を制御器31に送信する。これにより、その収容部21の電気錠装置30に対応した扉部材22が開錠されるため、宅配業者は、開錠された扉部材22に対応する収容部21に荷物を収容することができる。
そして、宅配業者が収容部21に荷物を収容した後、扉部材22を閉じると、扉部材22が閉じられたことを電気錠装置30が検知する。電気錠装置30は、扉部材22が閉じられたことを検知すると、当該扉部材22を施錠するとともに、扉部材22が施錠されたことを演算処理部53に通知する。これにより、演算処理部53は、図15に示されるように、ステップS104の処理として、扉部材22が施錠されたことを検知するとともに、ステップS105の処理として、収容部変更画面をタッチパネル52に表示する。収容部変更画面は、収容部21を変更する必要があるか否かを確認する画面である。その後、演算処理部53は、ステップS106の処理として、収容部21を変更する必要があるか否かを判断する。
演算処理部53は、変更確認画面において変更要求アイコンが選択された場合には、ステップS106の処理で肯定判断する。この場合、演算処理部53は、ステップS107の処理として、ステップS104で施錠が検知された収容部21に対応する電気錠装置30の番号の情報が含まれた開錠要求信号を制御器31に送信する。これにより、その収容部21の電気錠装置30に対応した扉部材22が開錠されるため、宅配業者は、開錠された収容部21から荷物を取り出すことができる。宅配業者が収容部21から荷物を取り出した後に扉部材22を閉じると、扉部材22が閉じられたことを電気錠装置30が検知する。電気錠装置30は、扉部材22が閉じられたことを検知すると、当該扉部材22を施錠するとともに、扉部材22が施錠されたことを演算処理部53に通知する。これにより、演算処理部53は、ステップS108の処理として、扉部材22が施錠されたことを検知すると、図13に示されるステップS81の処理に戻る。したがって、宅配業者は、収容部・荷物選択画面を再操作することになる。
演算処理部53は、図16のステップS105の処理で表示される変更確認画面において変更不要アイコンが選択された場合には、ステップS106の処理で否定判断する。この場合、演算処理部53は、図12に示される処理に戻り、ステップS27以降の処理を実行する。
なお、図13〜図15に示される収容部選択処理は、ユーザがタッチパネル52の操作画面において荷物の発送に対応したアイコンを選択した際にも同様に実行される。
以上説明した本実施形態の宅配ボックスシステム10によれば、以下の(6)及び(7)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(6)演算処理部53は、タッチパネル52に入力される情報に基づいて、複数の小型収容部21a及び大型収容部21bの開錠の優先順位を設定する。そして、演算処理部53は、電気錠装置30を開錠させる際、荷物の収容されていない複数の収容部21のうち、優先順位の最も高い収容部21を開錠させる。これにより、タッチパネル52に入力された情報に応じた最適な収容部21が自動的に開錠されるため、荷物を配達する宅配業者や、荷物の発送を依頼するユーザが、複数の収容部21のうちのいずれかを選択する操作を行う必要がない。よって、利便性を向上させることができる。
(7)タッチパネル52に入力される情報には、収容部21の大きさ、荷物の重さ、及び荷物の種類が含まれている。これにより、より最適な収容部21を選択することが可能となる。
<第4実施形態>
次に、宅配ボックスシステム10の第4実施形態について説明する。以下、第1実施形態の宅配ボックスシステム10との相違点を中心に説明する。
本実施形態の演算処理部53は、荷物の受取人であるユーザがタッチパネル52の操作画面において荷物の受け取り操作に対応したアイコンを選択した際に、図19に示される処理を実行する。なお、図19に示される処理において、図8に示される処理と同一の処理には同一の符号を付すことにより重複する説明を割愛する。
図19に示されるように、演算処理部53は、ステップS55の処理を実行した後、ユーザが扉部材22を閉じることにより、ステップS110の処理として、所定の電気錠装置30の施錠を検知すると、ステップS111の処理として、施錠を検知した時点から所定時間が経過したか否かを判断する。所定時間は、例えば30秒に設定される。演算処理部53は、施錠を検知した時点から所定時間が経過していない場合には、ステップS112の処理として、タッチパネル52に開錠確認画面を表示する。開錠確認画面は、所定の電気錠装置30を開錠する必要があるか否かを確認するための画面である。
演算処理部53は、ステップS112に続くステップS113の処理として、開錠確認画面において開錠要求操作が行われたか否かを判断する。演算処理部53は、開錠確認画面において開錠要求アイコンが操作された場合には、ステップS113の処理で肯定判断し、続くステップS114の処理として、所定の電気錠装置30を開錠させることを示す開錠画面をタッチパネル52に表示する。また、演算処理部53は、ステップS115の処理として、ステップS55の処理で施錠した所定の電気錠装置30を開錠させるための開錠要求信号を制御器31に送信する。これにより、所定の電気錠装置30が開錠されるため、ユーザは収容部21から荷物を取り出すことができる。演算処理部53は、ステップS115の処理を実行した後、ステップS110の処理に戻る。
演算処理部53は、ステップS111の処理で否定判断した場合、すなわち所定の電気錠装置30の施錠を検知した時点から所定時間が経過した場合には、一連の処理を終了する。また、演算処理部53は、ステップS112の処理において、開錠確認画面において開錠不要アイコンが操作された場合には、ステップS113の処理で否定判断し、一連の処理を終了する。
以上説明した本実施形態の宅配ボックスシステム10によれば、以下の(8)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(8)演算処理部53は、電気錠装置30を施錠した時点から所定時間が経過するまでの期間に、電気錠装置30の開錠を要求する操作がタッチパネル52に対して行われることに基づいて、電気錠装置30を開錠する。これにより、例えばユーザが収容部21から荷物を取り出す前に誤って扉部材22を閉じることにより電気錠装置30が施錠状態になった場合でも、電気錠装置30を再度開錠させることができるため、荷物を取り出すことが可能となる。
<第5実施形態>
次に、宅配ボックスシステム10の第5実施形態について説明する。以下、第4実施形態の宅配ボックスシステム10との相違点を中心に説明する。
本実施形態の宅配ボックスシステム10は、収容部21に荷物が収容されたまま所定期間が経過したときに、携帯端末70にSMSメッセージを送信することにより、荷物の受取人であるユーザに収容部21からの荷物の取り出しを促す。また、宅配ボックスシステム10は、収容部21に荷物が収容されている期間が長期間に及ぶ場合、宅配ボックスシステム10の管理者の携帯端末にSMSメッセージを送信することにより、長期間放置されている荷物が存在することを管理者に認知させる。
具体的には、図1に破線で示されるように、本実施形態の宅配ボックスシステム10では、パソコン50が通信装置60を介して管理者の携帯端末71とネットワーク回線NLや電話網TNを用いた通信を行うことが可能となっている。また、図3に示されるパソコン50の記憶部51には、管理者の携帯端末71の電話番号が予め記憶されている。
本実施携帯の演算処理部53は、図20に示される処理を複数の収容部21のそれぞれに対して所定の演算周期で実行している。
図20に示されるように、演算処理部53は、まず、ステップS120の処理として、収容部21に荷物が収容されている期間である収容期間Tが第1収容判定期間T1以上であるか否かを判断する。
具体的には、演算処理部53は、収容部21に荷物が収容された後、その収容部21に対応する電気錠装置30が施錠された時点からの経過時間を収容期間Tとして計測している。演算処理部53は、例えば図19に示されるステップS111の処理で肯定判断した場合、あるいはステップS112の処理において否定判断した場合、収容部21から荷物が取り出されたと判定して、収容期間Tの計測を停止する。演算処理部53は、このような収容期間Tの計測を複数の収容部21のそれぞれに対して個別に行っている。
また、第1収容判定期間T1は、荷物の受取人であるユーザに荷物の受け取りを促す時期を示すものであり、記憶部51に予め記憶されている。第1収容判定期間T1は、例えば1日間に設定されている。なお、第1収容判定期間T1の長さは任意に変更可能である。
演算処理部53は、ステップS120の処理で否定判断した場合には、すなわち収容期間Tが第1収容判定期間T1未満である場合には、一連の処理を終了する。
演算処理部53は、ステップS120の処理で肯定判断した場合には、すなわち収容期間Tが第1収容判定期間T1以上である場合には、ステップS121の処理として、収容期間Tが第2収容判定期間T2以上であるか否かを判断する。第2収容判定期間T2は、宅配ボックスシステム10の管理者に、受け取りの完了していない荷物が存在することを知らせる時期を示すものであり、記憶部51に予め記憶されている。第2収容判定期間T2は、第1収容判定期間T1よりも長い期間であって、例えば数日に設定される。なお、第2収容判定期間T2の長さは任意に変更可能である。
演算処理部53は、ステップS121の処理で否定判断した場合には、すなわち収容期間Tが第1収容判定期間T1以上であって、且つ第2収容判定期間T2未満である場合には、ステップS122の処理として、荷物の受取人であるユーザの携帯端末70の電話番号宛てに、荷物の受け取りを促すSMSメッセージを送信する。
演算処理部53は、ステップS121の処理で肯定判断した場合には、すなわち収容期間Tが第2収容判定期間T2以上である場合には、ステップS123の処理として、管理者の携帯端末71の電話番号宛てに、受け取りの完了していない荷物が存在することを示すSMSメッセージを送信する。
以上説明した本実施形態の宅配ボックスシステム10によれば、以下の(9)及び(10)に示される作用及び効果を更に得ることができる。
(9)収容期間Tが第1収容判定期間T1以上になると、荷物の受取人であるユーザの携帯端末70にSMSメッセージが送信されるため、ユーザは、このSMSメッセージに基づいて、受け取っていない荷物が存在することに気づくことができる。よって、利便性を向上させることができる。
(10)収容期間Tが第2収容判定期間T2以上になると、管理者の携帯端末71にSMSメッセージが送信されるため、管理者は、長期間放置されている荷物の存在に気づくことができる。これにより、この荷物に対する適宜の処置を管理者が行うことが可能となるため、荷物が収容部21内に収容されたまま放置されるような状況を回避することができる。
<他の実施形態>
なお、上記実施形態は、以下の形態にて実施することもできる。
・第3実施形態の宅配ボックスシステム10は、タッチパネル52に入力される情報として、収容部21の大きさ、荷物の重さ、及び荷物の種類の少なくとも一つを用いるものであればよい。また、タッチパネル52に入力される情報として、それら以外の項目を用いてもよい。
・各実施形態の宅配ボックスシステム10では、パソコン50の記憶部51に携帯端末70の電話番号を記憶させる構成であったが、これに代えて、ネットワーク回線を利用可能なサーバ装置に携帯端末70の電話番号を記憶させてもよい。これにより、複数の宅配ボックスシステム10のそれぞれのパソコン50からサーバ装置にアクセスすることにより、全ての宅配ボックスシステム10で同一の電話番号の情報を共有することができる。すなわち、電話番号の情報を一元管理することができる。このような構成によれば、ユーザの電話番号の情報がサーバ装置に一旦登録されれば、その後はユーザが全ての宅配ボックスシステム10を利用することが可能となる。よって、各宅配ボックスシステム10に対する個別の登録作業が不要となるため、利便性を向上させることができる。
・各実施形態の宅配ボックスシステム10は、タッチパネル52に代えて、コードを入力するための入力部と、各種情報を表示するディスプレイとを別々に有するものであってもよい。
・本開示は上記の具体例に限定されるものではない。上記の具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素、及びその配置、条件、形状等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
10:宅配ボックスシステム
21:収容部
22:扉部材
30:電気錠装置(施開錠部)
31:制御器(施開錠部)
51:記憶装置(記憶部)
52:タッチパネル(入力部)
53:演算処理部(制御部)
60:通信装置(通信部)
70:携帯端末

Claims (10)

  1. 荷物を収容可能な収容部と、
    前記収容部を開閉する扉部材と、
    前記扉部材を施錠及び開錠する施開錠部と、
    所定の情報を入力可能な入力部と、
    携帯端末とのSMSを用いた通信を可能とする通信部と、
    前記携帯端末の電話番号が記憶される記憶部と、
    前記入力部に入力されたコードが開錠用コードに一致しているか否かに基づいて認証を行うとともに、当該認証が成立することに基づいて前記施開錠部を開錠させる制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記収容部に荷物が収容された際に、前記記憶部に記憶された前記携帯端末の電話番号宛てに、開錠用コードを含むSMSメッセージを前記通信部により送信する
    宅配ボックスシステム。
  2. 前記制御部は、前記携帯端末から前記制御部に送信されるSMSメッセージに基づいて前記携帯端末の電話番号を取得するとともに、取得した前記電話番号を前記記憶部に記憶させる
    請求項1に記載の宅配ボックスシステム。
  3. 前記記憶部には、登録用コードが予め記憶されており、
    前記制御部は、前記携帯端末から送信された前記SMSメッセージに記載されるコードと、前記記憶部に記憶されている前記登録用コードとが一致することに基づいて、前記SMSメッセージに対応した前記携帯端末の電話番号を前記記憶部に記憶させる
    請求項2に記載の宅配ボックスシステム。
  4. 前記開錠用コードを含むSMSメッセージには、前記収容部を特定可能な固有の名称が更に含まれている
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の宅配ボックスシステム。
  5. 前記制御部は、前記収容部に荷物が収容された際に前記入力部に入力される電話番号と、前記記憶部に記憶されている電話番号とが互いに一致するか否かを判定し、それらが一致していない場合には、前記施開錠部による前記扉部材の施錠を行わない
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の宅配ボックスシステム。
  6. 前記制御部は、前記入力部に入力される情報に基づいて、複数の前記収容部の開錠の優先順位を設定するとともに、前記施開錠部を開錠させる際、荷物の収容されていない複数の前記収容部のうち、前記優先順位の最も高い収容部を開錠させる
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の宅配ボックスシステム。
  7. 前記入力部に入力される情報には、前記収容部の大きさ、荷物の重さ、及び荷物の種類のうちの少なくとも一つが含まれている
    請求項6に記載の宅配ボックスシステム。
  8. 前記制御部は、前記収容部に荷物が収容されている期間である収容期間を計測し、前記収容期間が所定の収容判定期間以上になることに基づいて、所定のSMSメッセージを前記携帯端末の電話番号宛てに送信する
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の宅配ボックスシステム。
  9. 前記記憶部には、管理者の電話番号が更に記憶されており、
    前記所定の収容判定期間を第1収容判定期間とし、前記第1収容判定期間よりも長い期間を第2収容判定期間とするとき、
    前記制御部は、前記収容期間が前記第2収容判定期間以上になることに基づいて、所定のSMSメッセージを前記管理者の電話番号宛てに送信する
    請求項8に記載の宅配ボックスシステム。
  10. 前記制御部は、前記施開錠部を施錠した時点から所定時間が経過するまでの間に、前記施開錠部の開錠を要求する操作が前記入力部に対して行われることに基づいて、前記施開錠部を開錠する
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の宅配ボックスシステム。
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