JP2019179970A - スピーカ装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
Description
かかる電子機器においては、アナログ又はデジタルの信号をアンプにより増幅し、増幅した信号を用いてスピーカを駆動する。アンプとしては、アナログ信号を増幅するアナログアンプや、デジタル信号を増幅するデジタルアンプが知られている。
先ず、本実施の形態におけるスピーカ装置1の構成について説明する。
図1は、スピーカ装置1の概略構成を示すブロック図である。また、図2は、スピーカ装置1の信号処理部13の構成を示す図である。
なお、本発明のスピーカ装置1は、例えば投影装置などの電子機器(図示省略)に搭載されて使用可能なものである。この場合、電子機器を統括制御する制御部を、本発明におけるスピーカ装置の制御部15として機能させる構成であっても良い。
また、第1ローパスフィルタ13bは、そのカットオフ周波数が一般的な可聴域(20kHz)以上に設定されている。
第2ローパスフィルタ13cは、カットオフ周波数を変更可能な可変ローパスフィルタを用いることが好ましい。入力音信号に応じてカットオフ周波数を変更することで、第2ローパスフィルタ13cを有効にした際に、その入力音信号に適した成分抽出を行うことができる。
例えば、入力音信号が、音入力部12を介して取得された信号(例えば、人間の声など)である場合、第2ローパスフィルタ13cのカットオフ周波数は5000Hz程度に設定される。
また、入力音信号が、音取得部11を介して取得された信号でない場合、第2ローパスフィルタ13cのカットオフ周波数は、10kHz程度に設定される。
具体的には、制御部15は、スピーカ14に印加される瞬時電圧値に基づいてスピーカ14にかかる累積負荷量を算出し、算出された累積負荷量が予め設定された閾値以上となった場合、第2ローパスフィルタ13cを有効にすることで、音出力時にスピーカ14に掛かる負荷を低減させる。
また、制御部15は、音入力部12により取得された音信号に基づきスピーカ14から音を出力する場合、第2ローパスフィルタ13cを有効にさせて、音出力時にスピーカ14に掛かる負荷を低減させる。
図3は、負荷調整処理を示すフローチャートである。
ここで、第2のローパスフィルタ13cのカットオフ周波数は、例えば5000Hz程度に設定される。
即ち、制御部15は、音入力部12を介して取得された音データに基づいてスピーカ14から音を出力する場合、スピーカ14から出力される音が、例えば人間の声などであって、明らかに一般的な可聴域(20Hz〜20kHz)の低域であると判断している。
これにより、スピーカ14から、例えば人間の声などの音声を出力するにあたって不要な高域成分がスピーカ14に入力されるのを防止することができる。よって、必要以上の不要な電力がスピーカ14に掛かるのを防止でき、また、ノイズ音も抑制することができる。
閾値としては、例えば、スピーカ14の定格入力電力値の100時間分のエネルギー量などがデフォルト値として設定されているが、例えば、スピーカ14の音質を変えずより長く使いたい場合などには、ユーザは、閾値をデフォルト値より高くする設定操作を行うことができる。制御部15は、ユーザによる設定操作があった場合、その設定操作により指示された値となるようにデフォルト値から閾値を変更する。
ここで、第2のローパスフィルタ13cのカットオフ周波数は、例えば10kHz程度に設定される。
これにより、スピーカ14に入力される信号の周波数帯が制限され、スピーカ14にかかる電力が小さくなる。
なお、図3に示すフローチャートの構成において、制御部15は、累積エネルギー負荷が閾値以上になったら、第2ローパスフィルタ13cを有効にし、第2のローパスフィルタ13cのカットオフ周波数を、10kHz程度に設定するとした。
しかし、閾値を1回超えたらいきなり10kHzに設定するのではなく、例えば、1回目に閾値に達したら20kHz、2回目に閾値に達したら15kHz、3回目に閾値に達したら10kHz、と段階的に閾値を下げても良い。このように、累積エネルギー負荷が閾値以上になる毎に徐々にカットオフ周波数を下げていくことができる。
このように、制御部15は、最初に累積エネルギー負荷が閾値以上となった場合、第2ローパスフィルタ13cのカットオフ周波数を第1の周波数とし、次に累積エネルギー負荷が閾値以上となった場合、第2ローパスフィルタ13cのカットオフ周波数を第1の周波数より小さい値の第2の周波数とする。
また、図3に示すフローチャートの構成においては、音入力が音入力部12以外の場合(アナログオーディオ端子やHDMI端子に入力された場合)、所定のサンプリング間隔毎に瞬時電圧値を取得し、瞬時電力を算出し、エネルギー負荷を算出し、累積エネルギー負荷が閾値以上かをみた。従って、このフローにおいては、周波数を加味した判断はしていない。
しかし、累積エネルギー負荷の精度を更に良くするため、制御部15は、サンプリング間隔毎または所定期間毎の入力音信号の周波数が閾値以上か閾値未満かを判断し、閾値以上(高周波数)か閾値未満(低周波数)かで、重み付けを変えることができる。具体的には、高周波数の場合は負荷が大きいと判断し、算出されたエネルギー負荷に第1の係数を掛けてやり、低周波数の場合、算出されたエネルギー負荷に第1の係数より値の小さい第2の係数を掛けてやる。例えば、第1の係数は1以上の値とし、第2の係数は1未満の値に設定することができる。このように、低周波数の場合は影響が少ないとみる。次に、周波数を加味した累積エネルギー負荷が閾値以上になったら、第2ローパスフィルタ13cを動作させる。
上述した通り、制御部15は、累積エネルギー負荷が閾値以上か否かを判断する際、入力音信号の周波数が閾値以上か否かを判断し、閾値以上か否かで、重み付けを変える。
また、図3に示すフローチャートの構成においては、音入力が音入力部12の場合(マイク端子に入力された場合)、第2ローパスフィルタ13cを動作させた。また、音入力が音入力部12以外の場合(アナログオーディオ端子またはHDMI端子に入力された場合)、累積エネルギー負荷が閾値以上なると第2ローパスフィルタ13cを動作させた。
これに対し、変形例3では、音入力部12からの音(マイク端子への音入力)と、音入力部12外からの音(アナログオーディオ端子またはHDMI端子への音入力)と、の双方に基づき、第2ローパスフィルタ13cの動作を制御する。具体的には、音入力部12からの音入力(マイク端子への音入力)があり、且つ音入力部12外からの音入力(アナログオーディオ端子またはHDMI端子への音入力)があった場合、第2ローパスフィルタ13cを動作させる。
上述したとおり、制御部15は、音入力部12からの音入力、且つ音入力部12以外からの音入力があった場合、第2ローパスフィルタ13cを有効にする。
このため、スピーカ14に掛かる負荷を調整することにより、スピーカ14の長寿命化を図ることができる。
このため、スピーカ14の最大出力値ではなく、瞬時電圧値(単位時間当たりの負荷)をカウントして求めた累積負荷量に応じて、音を出力する際にスピーカ14に掛かる負荷を低減させる処理を実行する構成とすることができる。
このため、累積負荷量が閾値以上となったら、第2のローパスフィルタ13cを有効にすることで音域が制限されるので、スピーカ14にかかる電力を小さくすることができる。
よって、スピーカ14にかかる負荷を低減することができ、スピーカ14の長寿命化を図ることができる。
このため、スピーカ14から出力する音が明らかに低域の場合に、第2のローパスフィルタ13cを有効にすることで高周波成分が除去されるので、スピーカ14にかかる電力を小さくすることができる。
また、高周波成分が除去されることでノイズ音を防ぐことができる。
よって、スピーカ14にかかる負荷を低減することができ、スピーカ14の長寿命化を図ることができる。
このため、様々な周波数帯域の入力音信号に対してより適した対応が可能となる。
このため、累積負荷量が閾値以上になる毎に徐々にカットオフ周波数を下げていくことができる。
このため、累積負荷量による判断の精度を更に良くすることができる。
このため、音入力部12からの音入力、且つ音入力部12以外からの音入力に応じて、第2ローパスフィルタ13cを動作させる構成とすることができる。
次に、第2の実施の形態について、第1の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
本実施の形態のスピーカ装置は、全体構成としては、第1の実施の形態のスピーカ装置1と同一であって図1を流用できるため、ここでは図示を省略する。
図4に示すように、信号処理部13Aは、増幅部としてのデジタルアンプ13aと、第1ローパスフィルタ13bと、ADコンバータ13dと、を備えて構成される。即ち、本実施の形態では、第2ローパスフィルタ13cは備えていない。
具体的には、制御部15は、スピーカ14に印加される瞬時電圧値に基づいてスピーカ14にかかる累積負荷量を算出し、算出された累積負荷量が予め設定された閾値以上となった場合、デジタルアンプ13aの増幅率を下げることで、音出力時にスピーカ14に掛かる負荷を低減させる。
図5は、負荷調整処理を示すフローチャートである。
そして、ステップS15において、スピーカ14への累積負荷量が、ステップS11で設定した閾値以上である場合(ステップS15:YES)、制御部15は、デジタルアンプ13aの出力制限量を大きくして増幅率を下げて(ステップS16)、本処理を終了する。
これにより、累積負荷量が閾値以上となったら、デジタルアンプ13aの増幅率を下げることで、デジタルアンプ13aから出力される信号に出力制限がかかるので、スピーカ14にかかる電力を小さくすることができる。
よって、スピーカ14にかかる負荷を低減することができ、スピーカ14の長寿命化を図ることができる。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
入力音信号を増幅させる増幅部と、
前記増幅部が増幅した信号を音として出力するスピーカと、
所定のサンプリング周波数で取得した前記スピーカ又は前記増幅部にかかる電圧値と、前記スピーカ又は前記増幅部のインピーダンスとから負荷量を算出し、算出した当該負荷量の累積から累積負荷量を算出する累積負荷量算出手段と、
前記累積負荷量に応じて、音を出力する際に前記スピーカに掛かる負荷を調整する負荷調整手段と、
を有するスピーカ装置。
<請求項2>
前記累積負荷量算出手段は、前記スピーカ又は前記増幅部に印加される瞬時電圧値に基づいて前記累積負荷量を算出し、
前記負荷調整手段は、前記累積負荷量算出手段により算出された前記累積負荷量が予め設定された閾値以上となった場合、音を出力する際に前記スピーカに掛かる負荷を低減させる請求項1に記載のスピーカ装置。
<請求項3>
前記増幅部から出力された信号のうち所定の周波数以下の低周波数成分を抽出するローパスフィルタを備え、
前記負荷調整手段は、前記累積負荷量算出手段により算出された前記累積負荷量が予め設定された閾値以上となったら前記ローパスフィルタを有効にさせて、音を出力する際に前記スピーカに掛かる負荷を低減させる請求項2に記載のスピーカ装置。
<請求項4>
前記負荷調整手段は、前記累積負荷量算出手段により算出された前記累積負荷量が予め設定された閾値以上となったら前記増幅部の増幅率を下げて、音を出力する際に前記スピーカに掛かる負荷を低減させる請求項2に記載のスピーカ装置。
<請求項5>
前記増幅部から出力された信号のうち所定の周波数以下の低周波数成分を抽出するローパスフィルタと、
音を音信号として取得する音入力部と、を備え、
前記負荷調整手段は、
前記音入力部により取得された音信号に基づき前記スピーカから音を出力する場合、前記ローパスフィルタを有効にさせて、音を出力する際に前記スピーカに掛かる負荷を低減させる請求項1に記載のスピーカ装置。
<請求項6>
前記ローパスフィルタは、カットオフ周波数を変更可能な可変ローパスフィルタである請求項3又は5に記載のスピーカ装置。
<請求項7>
前記負荷調整手段は、最初に前記累積負荷量が前記閾値以上となった場合、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を第1の周波数とし、次に前記累積負荷量が前記閾値以上となった場合、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を前記第1の周波数より小さい値の第2の周波数とする請求項3に記載のスピーカ装置。
<請求項8>
前記負荷調整手段は、前記累積負荷量が前記閾値以上か否かを判断する際、前記入力音信号の周波数が閾値以上か否かを判断し、閾値以上か否かで、重み付けを変える請求項2又は3に記載のスピーカ装置。
<請求項9>
前記負荷調整手段は、前記音入力部からの音入力、且つ前記音入力部以外からの音入力があった場合、前記ローパスフィルタを有効にする請求項5に記載のスピーカ装置。
<請求項10>
請求項1から9のいずれか一項に記載されたスピーカ装置を備えていることを特徴とする電子機器。
11 音取得部
12 音入力部
13,13A 信号処理部
13a デジタルアンプ(増幅部)
13b 第1ローパスフィルタ
13c 第2ローパスフィルタ
13d ADコンバータ
14 スピーカ
15 制御部(累積負荷量算出手段、負荷調整手段)
Claims (10)
- 入力音信号を増幅させる増幅部と、
前記増幅部が増幅した信号を音として出力するスピーカと、
所定のサンプリング周波数で取得した前記スピーカ又は前記増幅部にかかる電圧値と、前記スピーカ又は前記増幅部のインピーダンスとから負荷量を算出し、算出した当該負荷量の累積から累積負荷量を算出する累積負荷量算出手段と、
前記累積負荷量に応じて、音を出力する際に前記スピーカに掛かる負荷を調整する負荷調整手段と、
を有するスピーカ装置。 - 前記累積負荷量算出手段は、前記スピーカ又は前記増幅部に印加される瞬時電圧値に基づいて前記累積負荷量を算出し、
前記負荷調整手段は、前記累積負荷量算出手段により算出された前記累積負荷量が予め設定された閾値以上となった場合、音を出力する際に前記スピーカに掛かる負荷を低減させる請求項1に記載のスピーカ装置。 - 前記増幅部から出力された信号のうち所定の周波数以下の低周波数成分を抽出するローパスフィルタを備え、
前記負荷調整手段は、前記累積負荷量算出手段により算出された前記累積負荷量が予め設定された閾値以上となったら前記ローパスフィルタを有効にさせて、音を出力する際に前記スピーカに掛かる負荷を低減させる請求項2に記載のスピーカ装置。 - 前記負荷調整手段は、前記累積負荷量算出手段により算出された前記累積負荷量が予め設定された閾値以上となったら前記増幅部の増幅率を下げて、音を出力する際に前記スピーカに掛かる負荷を低減させる請求項2に記載のスピーカ装置。
- 前記増幅部から出力された信号のうち所定の周波数以下の低周波数成分を抽出するローパスフィルタと、
音を音信号として取得する音入力部と、を備え、
前記負荷調整手段は、
前記音入力部により取得された音信号に基づき前記スピーカから音を出力する場合、前記ローパスフィルタを有効にさせて、音を出力する際に前記スピーカに掛かる負荷を低減させる請求項1に記載のスピーカ装置。 - 前記ローパスフィルタは、カットオフ周波数を変更可能な可変ローパスフィルタである請求項3又は5に記載のスピーカ装置。
- 前記負荷調整手段は、最初に前記累積負荷量が前記閾値以上となった場合、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を第1の周波数とし、次に前記累積負荷量が前記閾値以上となった場合、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を前記第1の周波数より小さい値の第2の周波数とする請求項3に記載のスピーカ装置。
- 前記負荷調整手段は、前記累積負荷量が前記閾値以上か否かを判断する際、前記入力音信号の周波数が閾値以上か否かを判断し、閾値以上か否かで、重み付けを変える請求項2又は3に記載のスピーカ装置。
- 前記負荷調整手段は、前記音入力部からの音入力、且つ前記音入力部以外からの音入力があった場合、前記ローパスフィルタを有効にする請求項5に記載のスピーカ装置。
- 請求項1から9のいずれか一項に記載されたスピーカ装置を備えていることを特徴とする電子機器。
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DE112020004679T5 (de) | 2019-09-30 | 2022-08-04 | Nidec Corporation | Stator und motor |
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JP2016187174A (ja) * | 2014-10-30 | 2016-10-27 | 株式会社 Trigence Semiconductor | スピーカ制御装置 |
-
2018
- 2018-03-30 JP JP2018066860A patent/JP7020244B2/ja active Active
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DE112020004679T5 (de) | 2019-09-30 | 2022-08-04 | Nidec Corporation | Stator und motor |
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