JP2019179970A - スピーカ装置及び電子機器 - Google Patents

スピーカ装置及び電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2019179970A
JP2019179970A JP2018066860A JP2018066860A JP2019179970A JP 2019179970 A JP2019179970 A JP 2019179970A JP 2018066860 A JP2018066860 A JP 2018066860A JP 2018066860 A JP2018066860 A JP 2018066860A JP 2019179970 A JP2019179970 A JP 2019179970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speaker
sound
load
low
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018066860A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7020244B2 (ja
Inventor
孝市 加藤
Koichi Kato
孝市 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2018066860A priority Critical patent/JP7020244B2/ja
Publication of JP2019179970A publication Critical patent/JP2019179970A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7020244B2 publication Critical patent/JP7020244B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Amplifiers (AREA)

Abstract

【課題】スピーカの使用可能期間の長期化を可能とすること。【解決手段】スピーカ装置1は、入力音信号を増幅させるデジタルアンプ13aと、デジタルアンプ13aが増幅した信号を音として出力するスピーカ14と、所定のサンプリング周波数で取得したスピーカ14又はデジタルアンプ13aにかかる電圧値と、スピーカ14又はデジタルアンプ13aのインピーダンスとから負荷量を算出し、算出した当該負荷量の累積から累積負荷量を算出し、その累積負荷量に応じて、音を出力する際にスピーカ14に掛かる負荷を調整する制御部15と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、スピーカ装置及びスピーカ装置を備えた電子機器に関する。
従来、投影装置などの、音を出力するスピーカを備えた電子機器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
かかる電子機器においては、アナログ又はデジタルの信号をアンプにより増幅し、増幅した信号を用いてスピーカを駆動する。アンプとしては、アナログ信号を増幅するアナログアンプや、デジタル信号を増幅するデジタルアンプが知られている。
特開2016−062012公報
このようなスピーカは、使用に伴う電力がスピーカに負荷としてかかり、使用期間が長くなるにつれて負荷が蓄積されて劣化するので、ある時点で使用できなくなるものであるが、使用可能期間の長期化を図りたいという要望がある。
本発明の課題は、スピーカの使用可能期間の長期化を可能とすることである。
上記課題を解決するために、本発明のスピーカ装置は、入力音信号を増幅させる増幅部と、前記増幅部が増幅した信号を音として出力するスピーカと、所定のサンプリング周波数で取得した前記スピーカ又は前記増幅部にかかる電圧値と、前記スピーカ又は前記増幅部のインピーダンスとから負荷量を算出し、算出した当該負荷量の累積から累積負荷量を算出する累積負荷量算出手段と、前記累積負荷量に応じて、音を出力する際に前記スピーカに掛かる負荷を調整する負荷調整手段と、を有するスピーカ装置である。
本発明によれば、スピーカの使用可能期間の長期化を可能とすることができる。
スピーカ装置の概略構成を示すブロック図である。 第1の実施の形態のスピーカ装置における信号処理部の構成を示す図である。 第1の実施の形態の負荷調整処理を示すフローチャートである。 第2の実施の形態のスピーカ装置における信号処理部の構成を示す図である。 第2の実施の形態の負荷調整処理を示すフローチャートである。
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
[第1の実施の形態]
先ず、本実施の形態におけるスピーカ装置1の構成について説明する。
図1は、スピーカ装置1の概略構成を示すブロック図である。また、図2は、スピーカ装置1の信号処理部13の構成を示す図である。
図1に示すように、スピーカ装置1は、例えば、音取得部11と、音入力部12と、信号処理部13と、スピーカ14と、累積負荷量算出手段及び負荷調整手段としての制御部15と、を備えて構成されている。
なお、本発明のスピーカ装置1は、例えば投影装置などの電子機器(図示省略)に搭載されて使用可能なものである。この場合、電子機器を統括制御する制御部を、本発明におけるスピーカ装置の制御部15として機能させる構成であっても良い。
音取得部11は、図示しない外部装置から送信されてくる音データを、通信ネットワークを介して受信することで当該音データを入力音信号として取得するものである。
音入力部12は、マイクロフォン(マイク)を含み、ユーザの音声を入力することが可能に構成されている。音入力部12は、入力されたユーザの音声を音データ(音声データ)に変換し、入力音信号として取得する。
信号処理部13は、例えば、図2に示すように、増幅部としてのデジタルアンプ13aと、第1ローパスフィルタ(復調用LPF)13bと、第2ローパスフィルタ(LPF)13cと、ADコンバータ(ADC)13dと、を備えて構成される。
デジタルアンプ13aは、デジタル信号を増幅するD級アンプであり、入力音信号に基づくPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)信号をデジタル変調し、そのPWM信号についての電力増幅を行い、電力増幅がなされたPWM信号を出力する。
第1ローパスフィルタ13bは、例えば、コイル(インダクタ)とコンデンサ(キャパシタ)からなるLC型のローパスフィルタである。第1ローパスフィルタ13bは、デジタルアンプ13aの出力側に配置され、PWM信号を積分してアナログ信号に変換する機能を有する。
また、第1ローパスフィルタ13bは、そのカットオフ周波数が一般的な可聴域(20kHz)以上に設定されている。
第2ローパスフィルタ13cは、第1ローパスフィルタ13bの出力側に配置され、制御部15の制御の下で動作して有効となり、デジタルアンプ13aから出力された信号の所定の周波数以下の低周波数成分を抽出する。
第2ローパスフィルタ13cは、カットオフ周波数を変更可能な可変ローパスフィルタを用いることが好ましい。入力音信号に応じてカットオフ周波数を変更することで、第2ローパスフィルタ13cを有効にした際に、その入力音信号に適した成分抽出を行うことができる。
例えば、入力音信号が、音入力部12を介して取得された信号(例えば、人間の声など)である場合、第2ローパスフィルタ13cのカットオフ周波数は5000Hz程度に設定される。
また、入力音信号が、音取得部11を介して取得された信号でない場合、第2ローパスフィルタ13cのカットオフ周波数は、10kHz程度に設定される。
ADコンバータ13dは、スピーカ14に印加されている電圧を測定し、デジタル信号に変換して出力する。なお、ここでは、ADコンバータ13dは、スピーカ14にかかる電圧値を取得する構成であるが、デジタルアンプ13aに印加されている電圧を取得する構成であっても良い。
スピーカ14は、信号処理部13により処理された信号を音波(音)として出力する。
制御部15は、CPU(Central Processing Unit)を備えて構成される。制御部15は、スピーカ14の最大出力値とは異なる負荷に関する条件に応じて、当該スピーカ14に掛かかる負荷を調整する処理(負荷調整処理)を実行する。
具体的には、制御部15は、スピーカ14に印加される瞬時電圧値に基づいてスピーカ14にかかる累積負荷量を算出し、算出された累積負荷量が予め設定された閾値以上となった場合、第2ローパスフィルタ13cを有効にすることで、音出力時にスピーカ14に掛かる負荷を低減させる。
また、制御部15は、音入力部12により取得された音信号に基づきスピーカ14から音を出力する場合、第2ローパスフィルタ13cを有効にさせて、音出力時にスピーカ14に掛かる負荷を低減させる。
以下、スピーカ装置1において実行される負荷調整処理について説明する。
図3は、負荷調整処理を示すフローチャートである。
まず、制御部15は、音入力部12を介して取得された音データに基づいてスピーカ14から音を出力するか否かを判断する(ステップS1)。音入力部(マイクロフォン)12を介して取得された音データか否かは、マイク端子に音信号が入力されているか否か、アナログオーディオ端子やHDMI(登録商標)端子に音信号が入力されているか否か、をみて識別する。なお、音入力データの周波数が閾値未満(音声データ)か閾値以上(音声データ以外の音データ)かをみて判断しても良い。
そして、音入力部12、即ちマイク端子を介して取得された音データに基づいてスピーカ14から音を出力する場合(ステップS1:YES)、制御部15は、後述のステップS7に移行し、第2ローパスフィルタ13cを有効にし、本処理を終了する。
ここで、第2のローパスフィルタ13cのカットオフ周波数は、例えば5000Hz程度に設定される。
即ち、制御部15は、音入力部12を介して取得された音データに基づいてスピーカ14から音を出力する場合、スピーカ14から出力される音が、例えば人間の声などであって、明らかに一般的な可聴域(20Hz〜20kHz)の低域であると判断している。
これにより、スピーカ14から、例えば人間の声などの音声を出力するにあたって不要な高域成分がスピーカ14に入力されるのを防止することができる。よって、必要以上の不要な電力がスピーカ14に掛かるのを防止でき、また、ノイズ音も抑制することができる。
一方、音入力部12を介して取得された音データに基づいてスピーカ14から音を出力しない場合(ステップS1:NO)、即ち、映像信号のみでなく音信号が、アナログオーディオ端子やHDMI端子に入力された場合、制御部15は、後述のステップS6において、スピーカ14に掛かる累積負荷量が閾値に達したか否かを判断するのに使用する閾値の設定を行う(ステップS2)。
閾値としては、例えば、スピーカ14の定格入力電力値の100時間分のエネルギー量などがデフォルト値として設定されているが、例えば、スピーカ14の音質を変えずより長く使いたい場合などには、ユーザは、閾値をデフォルト値より高くする設定操作を行うことができる。制御部15は、ユーザによる設定操作があった場合、その設定操作により指示された値となるようにデフォルト値から閾値を変更する。
次いで、制御部15は、所定のサンプリング間隔に達すると、スピーカ14にかかる電圧をADコンバータ13dに入力させ、瞬時電圧値を取得する(ステップS3)。
次いで、制御部15は、取得した瞬時電圧値と、既知であるスピーカ14のインピーダンスから、電圧を取得したタイミングの瞬時電力を算出する(ステップS4)。
次いで、制御部15は、演算した瞬時電力と、ADコンバータ13dのサンプリング間隔の積をとることで、サンプリング間隔ごとにスピーカ14にかかる電力(エネルギー負荷)を算出する(ステップS5)。
次いで、制御部15は、スピーカ14に掛かる累積エネルギー負荷(累積負荷量:これまで演算したエネルギー負荷の合計値)は、上記ステップS2で設定した閾値以上であるか否かを判断する(ステップS6)。
そして、閾値未満の場合(ステップS6:NO)、制御部15は、上記ステップS3に戻って以降の処理を繰り返す。
一方、閾値以上の場合(ステップS6:YES)、制御部15は、第2ローパスフィルタ13cを有効にし(ステップS7)、本処理を終了する。
ここで、第2のローパスフィルタ13cのカットオフ周波数は、例えば10kHz程度に設定される。
これにより、スピーカ14に入力される信号の周波数帯が制限され、スピーカ14にかかる電力が小さくなる。
(変形例1)
なお、図3に示すフローチャートの構成において、制御部15は、累積エネルギー負荷が閾値以上になったら、第2ローパスフィルタ13cを有効にし、第2のローパスフィルタ13cのカットオフ周波数を、10kHz程度に設定するとした。
しかし、閾値を1回超えたらいきなり10kHzに設定するのではなく、例えば、1回目に閾値に達したら20kHz、2回目に閾値に達したら15kHz、3回目に閾値に達したら10kHz、と段階的に閾値を下げても良い。このように、累積エネルギー負荷が閾値以上になる毎に徐々にカットオフ周波数を下げていくことができる。
このように、制御部15は、最初に累積エネルギー負荷が閾値以上となった場合、第2ローパスフィルタ13cのカットオフ周波数を第1の周波数とし、次に累積エネルギー負荷が閾値以上となった場合、第2ローパスフィルタ13cのカットオフ周波数を第1の周波数より小さい値の第2の周波数とする。
(変形例2)
また、図3に示すフローチャートの構成においては、音入力が音入力部12以外の場合(アナログオーディオ端子やHDMI端子に入力された場合)、所定のサンプリング間隔毎に瞬時電圧値を取得し、瞬時電力を算出し、エネルギー負荷を算出し、累積エネルギー負荷が閾値以上かをみた。従って、このフローにおいては、周波数を加味した判断はしていない。
しかし、累積エネルギー負荷の精度を更に良くするため、制御部15は、サンプリング間隔毎または所定期間毎の入力音信号の周波数が閾値以上か閾値未満かを判断し、閾値以上(高周波数)か閾値未満(低周波数)かで、重み付けを変えることができる。具体的には、高周波数の場合は負荷が大きいと判断し、算出されたエネルギー負荷に第1の係数を掛けてやり、低周波数の場合、算出されたエネルギー負荷に第1の係数より値の小さい第2の係数を掛けてやる。例えば、第1の係数は1以上の値とし、第2の係数は1未満の値に設定することができる。このように、低周波数の場合は影響が少ないとみる。次に、周波数を加味した累積エネルギー負荷が閾値以上になったら、第2ローパスフィルタ13cを動作させる。
上述した通り、制御部15は、累積エネルギー負荷が閾値以上か否かを判断する際、入力音信号の周波数が閾値以上か否かを判断し、閾値以上か否かで、重み付けを変える。
(変形例3)
また、図3に示すフローチャートの構成においては、音入力が音入力部12の場合(マイク端子に入力された場合)、第2ローパスフィルタ13cを動作させた。また、音入力が音入力部12以外の場合(アナログオーディオ端子またはHDMI端子に入力された場合)、累積エネルギー負荷が閾値以上なると第2ローパスフィルタ13cを動作させた。
これに対し、変形例3では、音入力部12からの音(マイク端子への音入力)と、音入力部12外からの音(アナログオーディオ端子またはHDMI端子への音入力)と、の双方に基づき、第2ローパスフィルタ13cの動作を制御する。具体的には、音入力部12からの音入力(マイク端子への音入力)があり、且つ音入力部12外からの音入力(アナログオーディオ端子またはHDMI端子への音入力)があった場合、第2ローパスフィルタ13cを動作させる。
上述したとおり、制御部15は、音入力部12からの音入力、且つ音入力部12以外からの音入力があった場合、第2ローパスフィルタ13cを有効にする。
以上のように、本実施の形態によれば、スピーカ装置1は、入力音信号を増幅させるデジタルアンプ13aと、デジタルアンプ13aが増幅した信号を音として出力するスピーカ14と、所定のサンプリング周波数で取得したスピーカ14又はデジタルアンプ13aにかかる電圧値と、スピーカ14又はデジタルアンプ13aのインピーダンスとから負荷量を算出し、算出した当該負荷量の累積から累積負荷量を算出し、その累積負荷量に応じて、音を出力する際にスピーカ14に掛かる負荷を調整する制御部15と、を有する。
このため、スピーカ14に掛かる負荷を調整することにより、スピーカ14の長寿命化を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、制御部15は、スピーカ14又はデジタルアンプ13aに印加される瞬時電圧値に基づいて累積負荷量を算出し、算出された累積負荷量が予め設定された閾値以上となった場合、音を出力する際にスピーカ14に掛かる負荷を低減させる。
このため、スピーカ14の最大出力値ではなく、瞬時電圧値(単位時間当たりの負荷)をカウントして求めた累積負荷量に応じて、音を出力する際にスピーカ14に掛かる負荷を低減させる処理を実行する構成とすることができる。
また、本実施の形態によれば、デジタルアンプ13aから出力された信号のうち所定の周波数以下の低周波数成分を抽出する第2ローパスフィルタ13cを備え、制御部15は、累積負荷量が予め設定された閾値以上となったら第2ローパスフィルタ13cを有効にさせて、音を出力する際にスピーカ14に掛かる負荷を低減させる。
このため、累積負荷量が閾値以上となったら、第2のローパスフィルタ13cを有効にすることで音域が制限されるので、スピーカ14にかかる電力を小さくすることができる。
よって、スピーカ14にかかる負荷を低減することができ、スピーカ14の長寿命化を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、デジタルアンプ13aから出力された信号のうち所定の周波数以下の低周波数成分を抽出する第2ローパスフィルタ13cと、音を音信号として取得する音入力部12と、を備え、制御部15は、音入力部12により取得された音信号に基づきスピーカ14から音を出力する場合、第2ローパスフィルタ13cを有効にさせて、音を出力する際にスピーカ14に掛かる負荷を低減させる。
このため、スピーカ14から出力する音が明らかに低域の場合に、第2のローパスフィルタ13cを有効にすることで高周波成分が除去されるので、スピーカ14にかかる電力を小さくすることができる。
また、高周波成分が除去されることでノイズ音を防ぐことができる。
よって、スピーカ14にかかる負荷を低減することができ、スピーカ14の長寿命化を図ることができる。
また、本実施の形態によれば、第2ローパスフィルタ13cは、カットオフ周波数を変更可能な可変ローパスフィルタである。
このため、様々な周波数帯域の入力音信号に対してより適した対応が可能となる。
また、本実施の形態によれば、制御部15は、最初に累積負荷量が閾値以上となった場合、第2ローパスフィルタ13cのカットオフ周波数を第1の周波数とし、次に累積負荷量が閾値以上となった場合、第2ローパスフィルタ13cのカットオフ周波数を第1の周波数より小さい値の第2の周波数とする。
このため、累積負荷量が閾値以上になる毎に徐々にカットオフ周波数を下げていくことができる。
また、本実施の形態によれば、制御部15は、累積負荷量が閾値以上か否かを判断する際、入力音信号の周波数が閾値以上か否かを判断し、閾値以上か否かで、重み付けを変える。
このため、累積負荷量による判断の精度を更に良くすることができる。
また、本実施の形態によれば、制御部15は、音入力部12からの音入力、且つ音入力部12以外からの音入力があった場合、第2ローパスフィルタ13cを有効にする。
このため、音入力部12からの音入力、且つ音入力部12以外からの音入力に応じて、第2ローパスフィルタ13cを動作させる構成とすることができる。
なお、上記実施の形態によれば、第2ローパスフィルタ13cとして可変ローパスフィルタを用いているが、カットオフ周波数の設定されたローパスフィルタを用いても良い。また、カットオフ周波数の異なる複数のローパスフィルタ備え、入力音信号の周波数帯域に応じて選択的に使用される構成としても良い。
また、本発明の負荷調整処理には、音入力部12を介して取得された音データに基づいてスピーカ14から音を出力するか否かの判断(ステップS1)を実行しないで、後続のステップS2〜ステップ7を実行する態様も含まれる。
さらに、本発明の負荷調整処理には、音入力部12を介して取得された音データに基づいてスピーカ14から音を出力する場合(ステップS1:YES)、第2ローパスフィルタ13cを有効にし(ステップ7)、一方、音入力部12を介して取得された音データに基づいてスピーカ14から音を出力しない場合(ステップS1:NO)、処理を終了する(END)という態様も含まれる。
[第2の実施の形態]
次に、第2の実施の形態について、第1の実施の形態と異なる点を中心に説明する。
本実施の形態のスピーカ装置は、全体構成としては、第1の実施の形態のスピーカ装置1と同一であって図1を流用できるため、ここでは図示を省略する。
図4は、本実施の形態のスピーカ装置の信号処理部13Aの構成を示すブロック図である。
図4に示すように、信号処理部13Aは、増幅部としてのデジタルアンプ13aと、第1ローパスフィルタ13bと、ADコンバータ13dと、を備えて構成される。即ち、本実施の形態では、第2ローパスフィルタ13cは備えていない。
かかる構成であっても制御部15は、スピーカ14に掛かる負荷に関する条件に応じて、当該スピーカ14に掛かる負荷を調整する処理(負荷調整処理)を実行する。
具体的には、制御部15は、スピーカ14に印加される瞬時電圧値に基づいてスピーカ14にかかる累積負荷量を算出し、算出された累積負荷量が予め設定された閾値以上となった場合、デジタルアンプ13aの増幅率を下げることで、音出力時にスピーカ14に掛かる負荷を低減させる。
以下、本実施の形態のスピーカ装置において実行される負荷調整処理について説明する。
図5は、負荷調整処理を示すフローチャートである。
図5において、ステップS11〜ステップS15までは、図3のステップS2〜ステップS6と同一であるため、その説明を省略する。
そして、ステップS15において、スピーカ14への累積負荷量が、ステップS11で設定した閾値以上である場合(ステップS15:YES)、制御部15は、デジタルアンプ13aの出力制限量を大きくして増幅率を下げて(ステップS16)、本処理を終了する。
以上のように、本実施の形態によれば、制御部15は、算出された累積負荷量が予め設定された閾値以上となったらデジタルアンプ13aの増幅率を下げて、音を出力する際にスピーカ14に掛かる負荷を低減させる。
これにより、累積負荷量が閾値以上となったら、デジタルアンプ13aの増幅率を下げることで、デジタルアンプ13aから出力される信号に出力制限がかかるので、スピーカ14にかかる電力を小さくすることができる。
よって、スピーカ14にかかる負荷を低減することができ、スピーカ14の長寿命化を図ることができる。
なお、上記第1、第2の実施の形態においては、増幅部としてデジタルアンプを備えた構成を例示して説明したが、アナログアンプ(A級、B級およびAB級アンプ)を用いることも可能である。その場合、復調用の第1ローパスフィルタ13bは具備しなくてもよい。
また、上記第1、第2の実施の形態においては、第2ローパスフィルタ13cを有効にすること、或いはデジタルアンプ13aの増幅率を下げることで、スピーカ14から出力される音に出力制御を加えているが、例えばユーザ操作などに応じて、一旦加えた出力制御を解除することも可能である。即ち、一旦有効にした第2ローパスフィルタ13cを無効にしたり、一旦下げたデジタルアンプ13a増幅率をもとに戻す(大きくする)こともできる。
その他、スピーカ装置を構成する各部の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
本発明の実施の形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
入力音信号を増幅させる増幅部と、
前記増幅部が増幅した信号を音として出力するスピーカと、
所定のサンプリング周波数で取得した前記スピーカ又は前記増幅部にかかる電圧値と、前記スピーカ又は前記増幅部のインピーダンスとから負荷量を算出し、算出した当該負荷量の累積から累積負荷量を算出する累積負荷量算出手段と、
前記累積負荷量に応じて、音を出力する際に前記スピーカに掛かる負荷を調整する負荷調整手段と、
を有するスピーカ装置。
<請求項2>
前記累積負荷量算出手段は、前記スピーカ又は前記増幅部に印加される瞬時電圧値に基づいて前記累積負荷量を算出し、
前記負荷調整手段は、前記累積負荷量算出手段により算出された前記累積負荷量が予め設定された閾値以上となった場合、音を出力する際に前記スピーカに掛かる負荷を低減させる請求項1に記載のスピーカ装置。
<請求項3>
前記増幅部から出力された信号のうち所定の周波数以下の低周波数成分を抽出するローパスフィルタを備え、
前記負荷調整手段は、前記累積負荷量算出手段により算出された前記累積負荷量が予め設定された閾値以上となったら前記ローパスフィルタを有効にさせて、音を出力する際に前記スピーカに掛かる負荷を低減させる請求項2に記載のスピーカ装置。
<請求項4>
前記負荷調整手段は、前記累積負荷量算出手段により算出された前記累積負荷量が予め設定された閾値以上となったら前記増幅部の増幅率を下げて、音を出力する際に前記スピーカに掛かる負荷を低減させる請求項2に記載のスピーカ装置。
<請求項5>
前記増幅部から出力された信号のうち所定の周波数以下の低周波数成分を抽出するローパスフィルタと、
音を音信号として取得する音入力部と、を備え、
前記負荷調整手段は、
前記音入力部により取得された音信号に基づき前記スピーカから音を出力する場合、前記ローパスフィルタを有効にさせて、音を出力する際に前記スピーカに掛かる負荷を低減させる請求項1に記載のスピーカ装置。
<請求項6>
前記ローパスフィルタは、カットオフ周波数を変更可能な可変ローパスフィルタである請求項3又は5に記載のスピーカ装置。
<請求項7>
前記負荷調整手段は、最初に前記累積負荷量が前記閾値以上となった場合、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を第1の周波数とし、次に前記累積負荷量が前記閾値以上となった場合、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を前記第1の周波数より小さい値の第2の周波数とする請求項3に記載のスピーカ装置。
<請求項8>
前記負荷調整手段は、前記累積負荷量が前記閾値以上か否かを判断する際、前記入力音信号の周波数が閾値以上か否かを判断し、閾値以上か否かで、重み付けを変える請求項2又は3に記載のスピーカ装置。
<請求項9>
前記負荷調整手段は、前記音入力部からの音入力、且つ前記音入力部以外からの音入力があった場合、前記ローパスフィルタを有効にする請求項5に記載のスピーカ装置。
<請求項10>
請求項1から9のいずれか一項に記載されたスピーカ装置を備えていることを特徴とする電子機器。
1 スピーカ装置
11 音取得部
12 音入力部
13,13A 信号処理部
13a デジタルアンプ(増幅部)
13b 第1ローパスフィルタ
13c 第2ローパスフィルタ
13d ADコンバータ
14 スピーカ
15 制御部(累積負荷量算出手段、負荷調整手段)

Claims (10)

  1. 入力音信号を増幅させる増幅部と、
    前記増幅部が増幅した信号を音として出力するスピーカと、
    所定のサンプリング周波数で取得した前記スピーカ又は前記増幅部にかかる電圧値と、前記スピーカ又は前記増幅部のインピーダンスとから負荷量を算出し、算出した当該負荷量の累積から累積負荷量を算出する累積負荷量算出手段と、
    前記累積負荷量に応じて、音を出力する際に前記スピーカに掛かる負荷を調整する負荷調整手段と、
    を有するスピーカ装置。
  2. 前記累積負荷量算出手段は、前記スピーカ又は前記増幅部に印加される瞬時電圧値に基づいて前記累積負荷量を算出し、
    前記負荷調整手段は、前記累積負荷量算出手段により算出された前記累積負荷量が予め設定された閾値以上となった場合、音を出力する際に前記スピーカに掛かる負荷を低減させる請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記増幅部から出力された信号のうち所定の周波数以下の低周波数成分を抽出するローパスフィルタを備え、
    前記負荷調整手段は、前記累積負荷量算出手段により算出された前記累積負荷量が予め設定された閾値以上となったら前記ローパスフィルタを有効にさせて、音を出力する際に前記スピーカに掛かる負荷を低減させる請求項2に記載のスピーカ装置。
  4. 前記負荷調整手段は、前記累積負荷量算出手段により算出された前記累積負荷量が予め設定された閾値以上となったら前記増幅部の増幅率を下げて、音を出力する際に前記スピーカに掛かる負荷を低減させる請求項2に記載のスピーカ装置。
  5. 前記増幅部から出力された信号のうち所定の周波数以下の低周波数成分を抽出するローパスフィルタと、
    音を音信号として取得する音入力部と、を備え、
    前記負荷調整手段は、
    前記音入力部により取得された音信号に基づき前記スピーカから音を出力する場合、前記ローパスフィルタを有効にさせて、音を出力する際に前記スピーカに掛かる負荷を低減させる請求項1に記載のスピーカ装置。
  6. 前記ローパスフィルタは、カットオフ周波数を変更可能な可変ローパスフィルタである請求項3又は5に記載のスピーカ装置。
  7. 前記負荷調整手段は、最初に前記累積負荷量が前記閾値以上となった場合、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を第1の周波数とし、次に前記累積負荷量が前記閾値以上となった場合、前記ローパスフィルタのカットオフ周波数を前記第1の周波数より小さい値の第2の周波数とする請求項3に記載のスピーカ装置。
  8. 前記負荷調整手段は、前記累積負荷量が前記閾値以上か否かを判断する際、前記入力音信号の周波数が閾値以上か否かを判断し、閾値以上か否かで、重み付けを変える請求項2又は3に記載のスピーカ装置。
  9. 前記負荷調整手段は、前記音入力部からの音入力、且つ前記音入力部以外からの音入力があった場合、前記ローパスフィルタを有効にする請求項5に記載のスピーカ装置。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載されたスピーカ装置を備えていることを特徴とする電子機器。
JP2018066860A 2018-03-30 2018-03-30 スピーカ装置及び電子機器 Active JP7020244B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018066860A JP7020244B2 (ja) 2018-03-30 2018-03-30 スピーカ装置及び電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018066860A JP7020244B2 (ja) 2018-03-30 2018-03-30 スピーカ装置及び電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019179970A true JP2019179970A (ja) 2019-10-17
JP7020244B2 JP7020244B2 (ja) 2022-02-16

Family

ID=68278996

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018066860A Active JP7020244B2 (ja) 2018-03-30 2018-03-30 スピーカ装置及び電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7020244B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112020004679T5 (de) 2019-09-30 2022-08-04 Nidec Corporation Stator und motor

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20040247136A1 (en) * 2003-06-03 2004-12-09 Wallace Henry B. True RMS audio power meter
US6865274B1 (en) * 1999-07-02 2005-03-08 Koninklijke Philips Electronics N.V. Loudspeaker production system having frequency band selective audio power control
JP2016187174A (ja) * 2014-10-30 2016-10-27 株式会社 Trigence Semiconductor スピーカ制御装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6865274B1 (en) * 1999-07-02 2005-03-08 Koninklijke Philips Electronics N.V. Loudspeaker production system having frequency band selective audio power control
US20040247136A1 (en) * 2003-06-03 2004-12-09 Wallace Henry B. True RMS audio power meter
JP2016187174A (ja) * 2014-10-30 2016-10-27 株式会社 Trigence Semiconductor スピーカ制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112020004679T5 (de) 2019-09-30 2022-08-04 Nidec Corporation Stator und motor

Also Published As

Publication number Publication date
JP7020244B2 (ja) 2022-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9722563B2 (en) System and method for high input capacitive signal amplifier
US9130527B2 (en) Method and system for controlling distortion in a critical frequency band of an audio signal
US20170188149A1 (en) Multi-path analog front end and analog-to-digital converter for a signal processing system with low-pass filter between paths
TWI429301B (zh) 音量控制裝置與方法
EP2575375A1 (en) Control of a loudspeaker output
JP5143121B2 (ja) 補聴器,および補聴器内における動的利得限界推定方法
JP6439261B2 (ja) オーディオ信号処理装置
JP5609883B2 (ja) マルチバンドコンプレッサ、その調整方法
EP3480950B1 (en) Load detector and method of detecting a load
CN105635466B (zh) 移动通信终端及其音频电路
JP7020244B2 (ja) スピーカ装置及び電子機器
JP6269423B2 (ja) 電力増幅装置および電力増幅方法
US9848264B2 (en) Audio signal amplification device
JP6229628B2 (ja) 電力増幅装置および電力増幅方法
US9071216B2 (en) Signal processing device and signal processing method
TWI590236B (zh) 語音信號處理裝置及語音信號處理方法
JP4281004B2 (ja) Pwmパワーアンプ及びその制御方法
US9225301B2 (en) Amplifier apparatus with controlled negative output impedance
JP7000945B2 (ja) 無線通信機
JPH04367899A (ja) 音声認識装置のagc制御方式
JP6908833B2 (ja) 信号処理装置、信号処理方法、及び、スピーカー装置
JP6645106B2 (ja) 駆動装置
JP4106622B2 (ja) Vox回路
EP3340658B1 (en) Hearing device with analog filtering and associated method
JP2791879B2 (ja) Cw受信音質補償方式

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210224

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20211228

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7020244

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150