JP2019176391A - 移動通信ネットワークの制御装置、基地局装置、およびユーザ装置 - Google Patents

移動通信ネットワークの制御装置、基地局装置、およびユーザ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】伝送遅延を小さくする移動通信ネットワークの、通信リソースの利用効率を向上することができる技術を提供する。【解決手段】移動通信ネットワークの制御装置であって、通信手段と、前記通信手段を介してセルに在圏するユーザ装置の滞在時間に関する値を取得する滞在時間取得手段と、前記滞在時間に関する値が第一の閾値以上であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段で前記滞在時間に関する値が前記第一の閾値以上であると判定した場合に、外部ネットワークに接続される転送装置と前記セルの第一の基地局とを接続する、前記ユーザ装置のためのコネクションを、所定の時間、維持する様に前記移動通信ネットワークを制御する制御手段と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、移動通信ネットワークの制御装置、基地局装置、およびユーザ装置に関する。
非特許文献1は、第4世代移動通信システム(以下、4Gシステムと呼ぶ。)を開示している。図1は、4Gシステムの説明図である。図1において、PGW53は、インターネット等の外部ネットワークとの境界に設けられるゲートウェイ装置であり、SGW52は、PGW53と、複数の基地局装置(以下、単に、基地局と呼ぶ)との間でパケットの転送を行う装置である。4Gシステムを含む移動通信システムにおいては、通常、トラッキングエリア(TA)が定義される。TAは、複数の基地局のサービス提供エリア(セル)をまとめたエリアであり、各基地局は、自装置の識別子のみならず、自装置が属するTAの識別子をブロードキャストする。これにより、ユーザ装置(UE)50は、自身が在圏するセル及びTAを認識する。そして、アイドル状態のUE50は、異なるTAに移動したときや、TA間の移動が無くとも所定時間が経過すると、在圏するセルの基地局51を介してモビリティ管理装置(MME)54に現在のTAを報告する(トラッキングエリアアップデート(TAU))。これにより、MME54は、アイドル状態のUE50の位置を、TAを単位として管理している。なお、図1の構成において、UE50と基地局51との区間は無線アクセスネットワーク(RAN)と呼ばれ、基地局51からPGW53までの区間はコアネットワーク(CN)と呼ばれる。
4Gシステムにおいては、図1の実線で示す様に、アイドル状態のUE50に対しては、PGW53からSGW52までのコネクションが事前に設定される。したがって、外部ネットワークからPGW53に、UE50へのパケットが到着すると、当該パケットは、事前に設定されているコネクションを使用してSGW52までは転送される。SGW52は、アイドル状態のUE50へのパケットを受信すると、MME54にその旨を通知する。MME54は、当該通知を受けると、UE50が在圏するTAに含まれる複数の基地局にページングを指示し、当該複数の基地局は、それぞれ、UE50に対してページングを行う。ページングを受信したUE50は、在圏するセルの基地局51との間で無線ベアラを確立し、確立した無線ベアラを介して、MME54にサービス要求を送信する。サービス要求を受信したMME54は、基地局51とSGW52それぞれに、UE50のためのコネクションを設定するのに必要な情報を送信する。これにより、SGW52から基地局51を介してUE50に至るコネクションが確立され、UE50はアクティブ状態に移行する。その後、SGW52は、受信してバッファしていたパケットをアクティブ状態のUE50に送信する。
3GPP;Technical Specification Group Services and System Aspects;General Packet Radio Service(GPRS) enhancements for Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(E−UTRAN) access (Release 13)
上述した様に、現在の構成では、アイドル状態のユーザ装置のために、外部ネットワークからコアネットワークの一部の区間までのコネクションのみが事前に設定されている。そして、当該区間の端部のSGW52は、アイドル状態のユーザ装置のためのパケットを受信すると、そのパケットをバッファして、当該ユーザ装置までのコネクションの確立をMME54に依頼し、コネクションの確立後にそのパケットの送信を行っている。したがって、アイドル状態のユーザ装置宛てのパケットには遅延が生じる。
現在の所、移動通信ネットワークのユーザ装置としては、スマートフォンやタブレットの様な、人が使用するものが大部分を占めている。しかしながら、今後は、人以外の"もの"にユーザ装置が組み込まれて使用される形態(つまり、IoT:Internet of Things)の増加が予想される。IoTにおいて、ユーザ装置は、例えば、機械に組み込まれ、或いは、機械に取り付けられ、当該機械の遠隔制御のための情報の送受信のために使用される。このような場合、ユーザ装置への伝送遅延をできるだけ小さくすることが必要となる。
本発明は、伝送遅延を小さくする移動通信ネットワークの、通信リソースの利用効率を向上することができる技術を提供するものである。
本発明の一態様によると、制御装置は、移動通信ネットワークの制御装置であって、通信手段と、前記通信手段を介してセルに在圏するユーザ装置の滞在時間に関する値を取得する滞在時間取得手段と、前記滞在時間に関する値が第一の閾値以上であるか否かを判定する判定手段と、前記判定手段で前記滞在時間に関する値が前記第一の閾値以上であると判定した場合に、外部ネットワークに接続される転送装置と前記セルの第一の基地局とを接続する、前記ユーザ装置のためのコネクションを、所定の時間、維持する様に前記移動通信ネットワークを制御する制御手段と、を備える。
本発明によると、伝送遅延を小さくする移動通信ネットワークの、通信リソースの利用効率を向上することができる技術を提供することができる。
課題を説明するための図。 一実施形態による移動通信ネットワークを示す図。 一実施形態によるコネクション設定のシーケンス図。 一実施形態によるパケット転送処理のシーケンス図。 一実施形態によるUEの滞在時間に基づきコネクションを設定するフローチャート。 一実施形態によるパケット転送処理のシーケンス図。 一実施形態による滞在時間を決定する処理のフローチャート。 一実施形態による滞在時間の分布を示す図。 一実施形態によるパケット転送処理のシーケンス図。 一実施形態による基地局の構成図。
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施形態は例示であり、本発明を実施形態の内容に限定するものではない。また、以下の各図においては、実施形態の説明に必要ではない構成要素については図から省略する。
<第一実施形態>
図2は、本実施形態を説明するための移動通信ネットワークの構成図である。コアネットワークは、UPF(User Plane Function)12及び13と、基地局11及び15と、制御装置14と、を含んでいる。UPFは、第5世代移動通信システム(以下、5Gシステムと呼ぶ。)で用いられている用語であり、4GシステムのSGW及びPGWに対応する装置、つまり、パケットの転送装置である。基地局11及び15は、それぞれ、セルと呼ばれる所定の範囲にサービスを提供し、対応するセル内のユーザ装置(UE)10との間で無線ベアラを確立して、UE10とUPFとの間のパケット転送を行う。図2において、基地局11と基地局15は、同じTAに属している。なお、5Gシステムにおいて、基地局は、RAN(Radio Access Network)又はAN(Access Network)とも呼ばれる。制御装置14は、例えば、5GシステムにおけるAMF(Access and Mobility Management Function)、SMF(Session Management Function)、UDM(User Data Management)、PCF(Policy Control Function)、AF(Application Function)、AUSF(Authentication Server Function)の総称である。制御装置14は、1つの装置ではなく、複数の場所に分散配置される、複数の装置により実現することもできる。なお、本発明は、5Gシステムに限定されるものではなく、任意の規格による移動通信システムに適用することができる。
図2において、UPF13とUPF12とを結ぶ実線と、UPF12と基地局11とを結ぶ実線は、アイドル状態のUE10のために事前に設定されるコネクションを示している。また、基地局11と基地局15とを結ぶ破線は、所謂、基地局のX2インタフェース間を接続する通信線を示している。また、制御装置14と他の装置を接続する点線は、制御線を示している。なお、図2においては、図の簡略化のため、その他の通信線は示していない。つまり、例えば、UPF12と基地局15とを結ぶ通信線も存在しているが、図2においては、示していない。
図2に示す様に、本実施形態では、従来と異なり、アイドル状態のUE10のために、外部ネットワークから基地局11まで、コネクションを事前に設定しておく。図3は、この事前のコネクションの設定のためのシーケンス図である。S1で、UE10は、制御装置14に現在のTAを報告するために、在圏セルの基地局11に位置情報メッセージを送信し、基地局11は、S2で、位置情報メッセージを制御装置14に転送する。つまり、図3の処理は、所謂、TAUであり、UE10は、在圏するTAが変化した場合や、TAの変化がないまま所定の期間が経過すると、位置情報メッセージを在圏するセルの基地局11に送信する。位置情報メッセージをUE10から受信した制御装置14は、これにより、UE10が在圏しているセル及びTAを認識する。続いて、制御装置14は、S3において、UE10の移動性(モビリティ)を高モビリティまたは低モビリティに分類する。分類の方法については後述する。次に、制御装置14は、外部ネットワークとUE10が在圏しているセルの基地局11との間の経路を決定する。本例では、この経路上のUPFが、UPF12及び13である場合を示している。なお、外部ネットワークから基地局11までの経路に存在するUPFの数は、1つであっても、3つ以上であっても良い。続いて、制御装置14は、S4〜S6において、低モビリティであると判定されたUE10のために、決定した経路上のUPF12及び13それぞれと、基地局11に対して、コネクションの設定を指示する。この指示には、コネクションを設定する対向装置についての情報も含まれる。本例では、このコネクションは、トンネリングプロトコルにより設定されるトンネルとするが、本発明のコネクションは、トンネリングプロトコルにより設定されるトンネルに限定されない。UPF12及び13並びに基地局11は、それぞれ、指示された対向装置とコネクションを設定し、これにより、図2に示す様な、UPF12とUPF13との間のコネクションと、UPF12と基地局11との間のコネクションが設定される。つまり、外部ネットワークに接続するUPF13から基地局11に至る事前のコネクションが設定される。なお、このコネクションの設定は、後述するコネクション維持時間に関する情報を含む。
図4は、モビリティが低いと判定されるなどして、コネクションが設定されているUE10宛てに、外部ネットワークからパケットが到着した際のシーケンス図である。なお、図4において、UE10は、アイドル状態であり、依然、基地局11のセルに在圏している。UPF13は、S10で、事前に設定しているUE10のコネクションにパケットを送信する。これにより、当該パケットは、UPF12を介して基地局11に到達する。基地局11は、UE10宛てのパケットを受信すると、当該パケットをバッファする。そして、基地局11は、S11で、UE10をページングする。本例において、UE10は、基地局11のセルに在圏している。したがって、UE10は、ページングの応答として、S12で、接続設定を送信し、基地局11との間で無線ベアラを確立する。これにより、基地局11は、バッファしていたパケット及び無線ベアラ確立後に受信したUE10宛てのパケットを、S13で、順次、UE10に送信する。
次に、制御装置14がUE10のモビリティを分類する処理について、図5を参照して説明する。
S501で、制御装置14はUE10が在圏しているセルの滞在時間を取得する。本実施形態では、UE10の滞在時間は、UE10のTAUに基づいて制御装置14が取得するものとする。例えば図3に示すように、TAUの際に、制御装置14が、UE10の在圏するセルが変化していないか判定し、UE10が連続して同一の基地局11に位置情報を送信した期間を計算することで、滞在時間を取得することができる。続いて、S502で、制御装置14は、UE10のモビリティを分類するための閾値TThresholdを取得する。一例では、閾値TThresholdは、セルまたは制御装置14ごとに、あらかじめ設定された所定の値であってもよいし、制御装置14が動的に閾値TThresholdを決定してもよい。制御装置14が動的に閾値TThresholdを決定する方法は、第三実施形態以降で説明する。
S503で、制御装置14は、あるUE10の滞在時間が閾値以上であるか否かを判断する。滞在時間が閾値以上である場合には(S503でYES)、制御装置14は当該UE10をモビリティが低いと判定し、処理をS504に進める。滞在時間が閾値未満である場合には(S503でNO)、制御装置14は当該UE10をモビリティが高いと判定し、処理を終了する。S504では、低モビリティのUE10に対して、コネクション維持時間(CPT)を設定し、UPF12に通知する。S504で制御装置14がUE10のコネクションについてのCPTの情報をUPF12に設定した後、CPT内にダウンリンクのデータまたは入力呼がUPF12へ着信した場合、そのデータまたは入力呼は即座にUE10へ配信される。これによって、UE10に配信するデータまたは入力呼がなくなっても一定期間はユーザプレーンのコネクションを保持しておくことで、高速なデータ通信を実現することができる。
次に、制御装置14がCPTを設定したUPF12が、UE10のコネクションの維持を行う処理の一例について、図6を参照して説明する。
図6では、UPF12は、UE10を宛先とする入力呼(パケット)をS20で受信すると、設定されたコネクションを介してパケットをUE10が在圏するセルの基地局11に転送する。基地局11は、パケットを受信すると、当該パケットをバッファした上で、S21で、UE10をページングする。本例において、UE10は、基地局11のセルに在圏しているため、UE10はS22で、基地局11に接続設定を送信して、UE10と無線ベアラを設定する。UE10と無線ベアラを設定した基地局11は、S23で、パケットをUE10に送信する。基地局11からUE10に送信するデータがなくなったあと、UE10はアイドル状態に移行する。続いて、S20から、設定されたCPTより短い時間の経過後に、S25で宛先がUE10のパケットをUPF12が受信する。S20とS25との間隔は、着信間隔(Inter−arrival time)またはデータ通信間隔と呼ばれる。着信間隔がCPTより短い場合、S25を受信した基地局11は、制御装置14にコネクションの設定を依頼することなく、設定されたコネクションを介して基地局11にパケットを転送する。基地局11は、S26でページングを行い、UE10が在圏していると判断すると、S27でUE10との間で無線ベアラを確立して直ちにS28でパケットをUE10に送信することができる。よって、アイドル状態のUE10宛てのパケットの伝送遅延の増加を抑えることができる。なお、S25でパケットを受信したUPF12は、受信したタイミングでCPTをリセットしてもよい。すなわち、S25からCPTの間に新たな着信があれば、その着信も伝送遅延を抑えてUE10に送信することができる。
次に、制御装置14が着信間隔に基づいてCPTを決定する方法について説明する。一例では、制御装置14は、UE10の着信間隔のサンプルを有し、CPTをUE10の平均着信間隔に基づいて決められる。まず、制御装置14は、UE10の着信間隔のサンプルに基づいて、平均着信間隔E[t]を計算する。ここで、E[t]を計算するために用いるサンプルは、UE10の着信間隔の全てのサンプルであってもよいし、過去の一定期間内のUE10の着信間隔のサンプルであって、所定のフィルタリングがされたサンプルであってもよい。例えば、一定期間の、同じ時間帯におけるUE10の着信間隔のサンプルであってもよい。次に、制御装置14は、UE10のCPTを、min(β・E[t],CPTmax)として計算する。ここで、βは重み付けのパラメータで、1以上の定数である。CPTmaxは、コネクションを維持する最大時間である。これによって、CPTmaxより短い期間で、コネクション維持時間を決定することができる。また、着信間隔が長い場合であっても、必要以上に長いコネクション維持時間を決定し、ユーザプレーンのコネクションを不必要に維持することを防ぐことができる。
なお、着信間隔が長く、CPT内にダウンリンクのデータまたは入力呼がUE10に配信されなかった場合、ユーザプレーンのコネクションは開放されうる。しかしながら、次にアップリンクまたはダウンリンクの通信が行われると、ユーザプレーンのコネクションは再構築され、CPTの間、再度保持されうる。これによって、通信頻度が低く、着信間隔が長い場合には、通信リソースを節約することができる。また、制御装置14は他の基準によってCPTを決定してもよい。制御装置14がCPTを決定する他の方法は、第三の実施形態以降で説明する。
<第二実施形態>
続いて、UEの過去の滞在時間の情報に基づいてUEのモビリティの分類を行う制御装置について説明を行う。なお、第二実施形態に係る制御装置は、第一実施形態と同様の構成または処理については説明を省略し、相違点を中心に説明する。
図7は、図5のS501の滞在時間取得処理の一例を示した図である。
S701で、UE10がセルに滞在した時間(滞在時間)を取得する。例えば、UE10が同一のセルに滞在した時間であってもよいし、全てのセルのいずれかに滞在した時間であってもよい。あるいは、現在UE10が滞在しているセルと関連付けられたセルのそれぞれにUE10が滞在した時間であってもよい。また、一例では、滞在時間は、過去の一定期間内に、UE10が滞在しているセルと同一のセルにUE10が滞在した時間であって、所定のフィルタリングがされたUE10の滞在時間であってもよい。例えば、過去の一定期間内であって、所定の曜日、または時間帯におけるセルにUE10が滞在した時間であってもよい。
続いて、S702で、制御装置14は当該UE10の平均滞在時間μsを計算し、続いて、S703で当該UE10の滞在時間の標準偏差σsを計算する。続いて、S704で、制御装置14は滞在時間を決定する。例えば、μs−α・σsである。ここで、αは、信頼区間を表すパラメータであって、例えば1≦α≦2を満たす定数であってもよい。滞在時間の分布は正規分布に従ってもよい。ここで、モバイルオペレータは望ましいモビリティの分類ができるよう、αまたは閾値TThresholdを調整してもよい。
図8に、UE10の過去の滞在時間の確率分布を示す。本例のUE10の過去の滞在時間の確率分布は、図7に示すように正規分布である。また、UE10のμs(平均滞在時間)−α・σs(標準偏差)は、閾値TThresholdより高いものとする。ここで、閾値TThresholdを大きくすると、μs−α・σsが閾値TThresholdを超えるUE10の数を減らすことができる。また、重みαを大きくすると、一台のUE10の滞在時間が閾値TThresholdを越える確率を変更することができる。すなわち、重みαまたは閾値TThresholdを変更することで、コネクションの設定を行うUE10の数を変更することができる。一方、低モビリティであると分類された複数のUE10が、在圏しているセルから別のセルに移動するなどして、設定されたコネクションが無駄になる状況が多いと、αを大きくすることで、設定されたコネクションが無駄になる確率を下げることができる。
これによって、過去の滞在時間の情報を用いて、UE10が低モビリティの端末であることを確率的に判断することができる。そのため、低モビリティの端末であるUE10は、セルに移動した直後であっても、制御装置14はUPF12、13、および基地局11に対してコネクションの設定を指示することができる。
<第三実施形態>
続いて、UEのモビリティの分類を行うための閾値を、複数のUEの滞在時間に基づいて計算する制御装置について説明を行う。なお、第三に係る制御装置は、第一実施形態または第二実施形態と同様の構成または処理については説明を省略し、相違点を中心に説明する。
図5のS502では、制御装置14は、複数のUE10の滞在時間に基づいて、モビリティの分類を行うための閾値を決定してもよい。複数のUE10の滞在時間は、過去の一定期間内に当該セルに滞在した全てのUE10の滞在時間であってもよい。あるいは、制御装置14がS501またはS502の処理を開始した時点で、コネクションを設定する対象のUE10と同じセルに在圏しているUE10の過去または現在の滞在時間であってもよい。また、例えば、閾値は、制御装置14のトラッキングエリアに滞在している全てのUE10の平均滞在時間であってもよい。複数のUE10の過去の滞在時間は、当該複数のUE10が在圏していた時間帯等によってフィルタ処理が施されてもよい。続いて、制御装置14は、複数のUE10の滞在時間の平均値や中央値などの値によって、閾値を設定する。制御装置14はモビリティの分類を行うための閾値としてこれらの閾値を用いる。
これによって、他のUE10の平均滞在時間を元に相対的にモビリティを分類することができる。そのため、基地局11および15のセルサイズが異なる場合でも、制御装置14は相対的にモビリティが低いUE10にコネクションを設定することができる。
なお、コネクション維持時間(CPT)も同様に、複数のUE10の着信間隔に基づいて決定されてもよい。例えば、複数のUE10の平均着信間隔Eall[t]と、複数のUE10の着信間隔の標準偏差σallを用いて、UE10のCPTを、min(β・E[t],γ(Eall[t]+σall))としてもよい。ここで、γは正の定数である。これによって、ユーザプレーンのセッションを維持する時間の上限を、複数のUE10の着信間隔に基づき決定することができる。
<第四の実施形態>
第四の実施形態では、UE10が基地局11から基地局15に移動したことに伴い、コネクションを再設定する制御装置14について図9を参照して説明する。
S30〜S33で、UE10は基地局11のセルに在圏し、パケットを受信する。ここで、制御装置14はUE10のモビリティが低いと判断し、UPF12、13、基地局11にCPTの設定を行う。ここで、UE10は基地局11から基地局15に移動する。続いて、S34で、再度UE10宛てのパケットがUPF13に受信する。UPF13は、S34で、事前に設定しているUE10のためのコネクションにパケットを送信し、当該パケットは、UPF12を介して基地局11に到達する。基地局11は、パケットを受信すると、当該パケットをバッファした上で、S35で、UE10をページングする。本例において、UE10は、基地局11のセルに在圏していないため、UE10はページングに対する接続設定(応答)はない。基地局11は、所定期間内にUE10からの応答がないと、S36で、X2インタフェースにより、1つ以上の隣接基地局にUE10へのページング要求を送信する。基地局15は、この隣接基地局の1つである。基地局11からページング要求を受信した隣接基地局は、それぞれ、UE10をページングする。本例において、UE10は、基地局15のセルに在圏している。したがって、UE10は、S38で、基地局15に接続設定を送信して、基地局15との間で無線ベアラを設定する。UE10と無線ベアラを設定した基地局15は、S39で、ページングの要求元である基地局11に、UE10からページングの応答を受信したこと(成功)を通知する。また、基地局15は、基地局11からページング要求を受信したことにより、UE10のための事前のコネクションが、他の基地局に向けて設定されていることを認識する。したがって、基地局15は、S40で、制御装置14に、UE10のために設定されたコネクションの変更要求を送信する。ここで、制御装置14は、コネクション設定指示を再度基地局15、UPF12および13に対して送信してもよい。本実施形態では、基地局11に指示したCPTと同一のCPTを基地局15に適用する。これによって、基地局15に対して即座にCPTを設定することができる。しかしながら、一例では、制御装置14は、S40の変更要求の受信をトリガにして、再度UE10のモビリティを分類してCPTを設定する処理を行ってもよい。
次に、制御装置14の構成について図10を参照して説明する。制御装置14は、判定部141、制御部142、送受信部143、滞在時間取得部144、通信間隔取得部145、および維持時間決定部146を含む。送受信部143は、他の装置と制御信号を送受信する。制御部142は、事前のコネクションの設定や変更のための全ての制御を行う。例えば、外部ネットワークから基地局まで事前のコネクションを設定するUEに対しては、その経路を決定してコアネットワークの各装置に当該コネクションを設定させる制御を行う。また、基地局まで事前のコネクションを設定しているUEから位置情報を受信しても直ちに変更を行わない構成では、変更を行うまでの閾値回数の設定等も行う。滞在時間取得部144は、TAUメッセージと共に制御装置14へ送信された滞在時間のサンプルをUE10から受信する。一例では、UE10から送信される位置情報メッセージ(図3のS1)や、制御部から送信されたページングに対する応答(ACK)に基づいて、UE10が1つのセル内に滞在する時間を計算してもよい。通信間隔取得部145は、UE10に対する上り/下りの通信間隔を取得する。判定部141は、各UEについて、モビリティの分類を行い、分類に従い外部ネットワークから基地局まで事前のコネクションを設定するか否かを判定する。この判定は、例えば、UEの契約内容に基づき行うことができる。或いは、この決定は、UE10が制御装置14に送信する位置情報メッセージ(図3のS1)の頻度を判定し、この判定結果に基づき行うことができる。維持時間決定部146は、モビリティが低いと判断したUE10のためのコネクションを維持するための時間を決定する。
<その他の実施形態>
基地局まで事前のコネクションを設定するUEがアクティブ状態からアイドル状態に移行すると、無線ベアラのみを削除して、外部ネットワークから基地局までのコネクションについては維持する。なお、基地局まで事前のコネクションを設定するUE10がIoTに使用されるものであるとして本実施形態を説明したが、本発明は、その様な形態に限定されない。つまり、UE10の形態に拘らず、移動範囲の小さいUEに対して本発明を適用することができる。
なお、本発明は、コンピュータを上記制御装置として動作させるプログラムにより実現することができる。また、本発明は、基地局のプロセッサで実行され、それにより当該基地局に図3、4及び6で説明した処理を実行させるプログラムにより実現することができる。これらコンピュータプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶されて、又は、ネットワーク経由で配布が可能なものである。
10:UE、11:基地局、12:UPF、13:UPF、14:制御装置、15:基地局、141:判定部、142:制御部、143:送受信部、144:滞在時間取得部、145:通信間隔取得部

Claims (9)

  1. 移動通信ネットワークの制御装置であって、
    通信手段と、
    前記通信手段を介してセルに在圏するユーザ装置の滞在時間に関する値を取得する滞在時間取得手段と、
    前記滞在時間に関する値が第一の閾値以上であるか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段で前記滞在時間に関する値が前記第一の閾値以上であると判定した場合に、外部ネットワークに接続される転送装置と前記セルの第一の基地局とを接続する、前記ユーザ装置のためのコネクションを、所定の時間、維持する様に前記移動通信ネットワークを制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする制御装置。
  2. 前記コネクションを維持する前記所定の時間を決定する維持時間決定手段を更に有し、
    前記維持時間決定手段は、前記所定の時間を前記ユーザ装置と前記第一の基地局との間のデータ通信間隔に基づいて決定することを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記維持時間決定手段は、前記データ通信間隔が第二の閾値を超えると判定した場合に、前記維持する時間を前記第二の閾値に設定することを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記滞在時間に基づく値が、前記ユーザ装置の過去の前記滞在時間の平均値に基づいて決定されることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の制御装置。
  5. 前記滞在時間に基づく値が、前記ユーザ装置の過去の前記滞在時間の標準偏差に基づいて決定されることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の制御装置。
  6. 前記第一の閾値が、前記セルに在圏した複数のユーザ装置の滞在時間に基づいて決定されることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の制御装置。
  7. 前記転送装置と前記第一の基地局とを接続する、前記ユーザ装置のためのコネクションを設定した後、前記通信手段が前記第一の基地局とは異なる第二の基地局から前記ユーザ装置に関する信号を受信すると、前記制御手段は、前記移動通信ネットワークを制御して、前記ユーザ装置のためのコネクションを、前記転送装置と前記第二の基地局とを接続する様に変更することを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の制御装置。
  8. 移動通信ネットワークの基地局装置であって、
    外部ネットワークとの間で事前に設定されたユーザ装置のためのコネクションを介して、前記ユーザ装置を宛先とするパケットを受信する受信手段と、
    前記ユーザ装置を宛先とするパケットを前記受信手段が受信すると、前記ユーザ装置をページングするページング手段と、
    制御装置からの制御信号を受信した場合、外部ネットワークに接続される転送装置と、前記基地局装置との間の、前記ユーザ装置のためのコネクションを、所定の時間、維持するコネクション維持手段と、
    を備えることを特徴とする基地局装置。
  9. 移動通信ネットワークのユーザ装置であって、
    セルに在圏する前記ユーザ装置の滞在時間に関する値を取得する滞在時間取得手段と、
    前記滞在時間取得手段で取得した前記滞在時間を前記セルの基地局装置に送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とするユーザ装置。
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