JP2019176239A - 光ファイバ伝送システム及び端局装置 - Google Patents

光ファイバ伝送システム及び端局装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019176239A
JP2019176239A JP2018059931A JP2018059931A JP2019176239A JP 2019176239 A JP2019176239 A JP 2019176239A JP 2018059931 A JP2018059931 A JP 2018059931A JP 2018059931 A JP2018059931 A JP 2018059931A JP 2019176239 A JP2019176239 A JP 2019176239A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
signal
port
client
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018059931A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6886421B2 (ja
Inventor
高橋 英憲
Hidenori Takahashi
英憲 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KDDI Corp
Original Assignee
KDDI Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KDDI Corp filed Critical KDDI Corp
Priority to JP2018059931A priority Critical patent/JP6886421B2/ja
Publication of JP2019176239A publication Critical patent/JP2019176239A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6886421B2 publication Critical patent/JP6886421B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Lasers (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

【課題】光ファイバ伝送システムにおいて、クライアント信号を集約してライン側信号を生成することにより、不要なライン側信号を削減し、光ファイバ伝送路の通信容量を方路間で非対称にする技術を提供する。【解決手段】端局装置10,20において、送信信号集約器11,21は、複数のクライアント信号を集約した集約クライアント信号を生成する。各TP_Txは、生成された集約クライアント信号をライン側の光信号に変換し、当該光信号を、光ファイバ伝送路へ出力する。各TP_Rxは、対向側の端局装置から光ファイバ伝送路を介して光信号を受信し、当該光信号から集約クライアント信号を取り出して出力する。受信信号分離器12,22は、TP_Rxから出力された集約クライアント信号に集約された複数のクライアント信号を分離し、分離後の各クライアント信号をクライアント側へ出力する。【選択図】図1

Description

本発明は、光海底ケーブルシステム等の光ファイバ伝送システム、及び当該光ファイバ伝送システム内の端局装置に関するものである。
光海底ケーブルシステム等の光ファイバ伝送システムでは、一般に、双方向の通信用に、2本の光ファイバを対(ペア)とするファイバペア(FP)単位で光ファイバ伝送路が構成される(例えば、特許文献1)。このため、一方向の通信容量と逆方向の通信容量とが同一となる。また、1ケーブル内に複数のFPを設ける構成が一般的である。
しかし、光ファイバ伝送システムでは、それぞれの通信方向で通信トラフィック量が著しく異なることがある。例えば、6FPで構成された光ファイバ伝送路において、第1方向の通信トラフィックに対して、第1方向と逆の第2方向において6倍の量の通信トラフィックが生じたとする。この場合、第2方向の通信トラフィックが6ファイバ分の通信容量に達したとしても、第1方向の通信トラフィックは1ファイバ分の通信容量にしか達していないことになる。それにもかかわらず、通信トラフィック需要の増加に応じて、FP単位で光ファイバ伝送路を新たに敷設すると、通信トラフィック量が少ない通信方向に対応する光ファイバが有効利用されず、敷設コストに無駄が生じる。
そこで、光ファイバ伝送システムにおいて対向する方向間で通信容量を非対称にするための技術として、光ファイバ伝送路の通信方向(方路)を反転させる技術がある。例えば、特許文献2には、光ファイバ伝送路の途中に設けられた光中継装置において、複数の光ファイバのうちの一部の光ファイバについて光再生中継の方向を切り替え可能にする技術が開示されている。
特表2007−531476号公報 特開昭63−074221号公報
しかし、上述のように光ファイバ伝送路の端局装置間で方路を反転可能な光再生中継器は、これまでに実際には使用されていない。この場合、それぞれの方路の情報トラフィック量が非対称になると、上述のように、光ファイバ伝送路における片方向の通信容量を有効に使用できない状況が発生する。
具体的には、上位通信機器から端局装置へ送信され、端局装置から光信号として光ファイバ伝送路を伝送されるクライアント信号は、上位通信機器により送受信される情報トラフィックを搬送する。クライアント信号に載せられる情報トラフィックの量は、上位通信機器における需要に依存して送受信で非対称となりうるのに対して、物理層の信号であるクライアント信号自体は、常に一定のビットレートで伝送される。即ち、搬送すべき情報トラフィックの量の変化によらず、端局装置間では常に一定のビットレートのクライアント信号が光信号(ライン側光信号)として伝送される。このように、光ファイバ伝送路において方路間で同じ通信容量を確保する必要があることで、光中継装置による方路の反転は行われていない。
また、近年の光ファイバ伝送システムでは、光信号の中継方式として光再生中継ではなく光増幅中継が主流となっている。光増幅中継に用いられる光増幅中継器では、入出力の方向が一方向に定められる。このため、情報トラヒックの需要に応じて光増幅中継器における方路の反転を実現するためには、上述の従来技術のような光再生中継器とは異なる仕組みが必要になる。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものである。本発明は、光ファイバ伝送システムにおいて、クライアント信号を集約してライン側信号を生成することにより、不要なライン側信号を削減し、光ファイバ伝送路の通信容量を方路間で非対称にする技術を提供することを目的とする。
本発明の一態様の係る光ファイバ伝送システムは、光ファイバ伝送路を介して端局装置が接続され、前記光ファイバ伝送路の途中に光増幅中継器が配置された光ファイバ伝送システムであって、前記端局装置は、それぞれ異なる通信チャネルに対応し、情報トラフィックを搬送する複数のクライアント信号を、クライアント側から受信し、当該複数のクライアント信号を集約した集約クライアント信号を生成する集約器と、前記集約器によって生成された集約クライアント信号をライン側の光信号に変換し、当該光信号を、前記光ファイバ伝送路へ出力することによって対向側の端局装置へ送信する送信器と、前記対向側の端局装置から前記光ファイバ伝送路を介して光信号を受信し、当該光信号から、複数のクライアント信号が集約された集約クライアント信号を取り出して出力する受信器と、前記受信器から出力された集約クライアント信号に集約された複数のクライアント信号を分離し、分離後の各クライアント信号をクライアント側へ出力する分離器と、を備えることを特徴とする。
本発明の一態様の係る端局装置は、光ファイバ伝送路を介して端局装置が接続され、前記光ファイバ伝送路の途中に光増幅中継器が配置された光ファイバ伝送システムにおける、前記端局装置であって、情報トラフィックを搬送する複数のクライアント信号をクライアント側から受信し、当該複数のクライアント信号を集約した集約クライアント信号を生成する集約器と、前記集約器によって生成された集約クライアント信号をライン側の光信号に変換し、当該光信号を、前記光ファイバ伝送路へ出力することによって対向側の端局装置へ送信する送信器と、前記対向側の端局装置から前記光ファイバ伝送路を介して光信号を受信し、当該光信号から、複数のクライアント信号が集約された集約クライアント信号を取り出して出力する受信器と、前記受信器から出力された集約クライアント信号に集約された複数のクライアント信号を分離し、分離後の各クライアント信号をクライアント側へ出力する分離器と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、光ファイバ伝送システムにおいて、クライアント信号を集約してライン側光信号を生成することにより、不要なライン側光信号を削減し、光ファイバ伝送路の通信容量を方路間で非対称にすることが可能になる。
光ファイバ伝送システムの構成例を示す図(実施例1)。 上位CE_Txによるクライアント信号の生成例を示す図。 送信信号集約器の構成例を示すブロック図(実施例1〜3)。 送信信号集約器において生成される信号の例を示す図(実施例1)。 受信信号分離器の構成例を示すブロック図(実施例1)。 受信信号分離器において生成される信号の例を示す図(実施例1)。 送信信号集約器において生成される信号の例を示す図(実施例2)。 受信信号分離器の構成例を示すブロック図(実施例2)。 受信信号分離器において生成される信号の例を示す図(実施例2)。 光ファイバ伝送システムの構成例を示す図(実施例3)。 受信信号分離器の構成例を示すブロック図(実施例3)。 光ファイバ伝送システムの構成例を示す図(実施例4)。 光ファイバ伝送システムの構成例を示す図(実施例5)。 方路切り替え後の光ファイバ伝送システムの構成例を示す図(実施例5)。 光中継器の構成及び動作の例を示す図(実施例6)。 光中継器による方路の切り替え手順を示す図(実施例6)。 光中継器による方路の切り替え手順を示す図(実施例6)。 光中継器の構成及び動作の例を示す図(実施例7)。 制御信号に基づく光中継器の制御例を示す図(実施例9)。
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、実施形態の説明に必要ではない構成要素については図から省略する。
[実施例1]
まず、図1乃至図6を参照して、本発明の実施例1について説明する。
<光ファイバ伝送システム>
図1は、本発明の実施例1に係る光ファイバ伝送システムの構成例を示す図である。図1に示す光ファイバ伝送システムでは、光ファイバ伝送路を介して端局装置が接続され、当該光ファイバ伝送路の途中に光増幅中継器が配置されている。具体的には、光ファイバ伝送システムは、端局装置10と端局装置20とを含み、端局装置10と端局装置20は光ファイバ伝送路を介して接続されている。本実施例では、光ファイバ伝送システムとして光海底ケーブルシステムを想定しており、端局装置10は、西側の陸上設備に相当し、端局装置20は、東側の陸上設備に相当する。また、光ファイバ伝送路の一部は、西側の陸上設備と東側の陸上との間の海底に敷設される。
西側の端局装置10は、送信信号集約器11及び受信信号分離器12を備える。端局装置10は、更に、ライン側光信号を生成して光ファイバ伝送路へ出力する伝送装置として、複数のトランスポンダを備える。同様に、東側の端局装置20は、送信信号集約器21、受信信号分離器22、及び複数のトランスポンダを備える。端局装置10,20の複数のトランスポンダには、1つ以上の送信用トランスポンダ(TP_Tx)と、1つ以上の受信用トランスポンダ(TP_Rx)とが含まれる。
図1に示すように、端局装置10,20間の光ファイバ伝送路は、第1ファイバ経路(FB1)、第2ファイバ経路(FB2)、第3ファイバ経路(FB3)、及び第4ファイバ経路(FB4)で構成され、即ち、並列の複数のファイバ経路で構成される。本実施例では、FB1は、端局装置10から端局装置20の方向(西から東の方向)への情報トラフィックの伝送に用いられ、FB2〜FB4は、端局装置20から端局装置10の方向(東から西の方向)への情報トラフィックの伝送に用いられる。また、本実施例では、西から東の方向の情報トラフィック量と、東から西の方向の情報トラフィック量との比率が、1:3である例を想定する。
光ファイバ伝送路は、ファイバ経路ごとに、光ファイバと中継器(光増幅中継器)とが縦続して構成される。端局装置10,20間の海底設備として、ケーブル40内に含まれる光ファイバを介して、複数の中継器が縦続して接続された状態で配置される。それぞれのファイバ経路において同じスパンに設けられた中継器は、同じ中継器筐体30に含まれる。同様に、同じスパンに設けられた光ファイバは、同じケーブル40に含まれる。
端局装置10,20に接続される陸上設備として、情報トラフィックを生成して送信する上位通信機器(CE)である上位CE_Txと、情報トラフィックを受信する上位通信機器である上位CE_Rxとが設けられる。図1の例では、端局装置10には、情報トラフィックを送信する3つの上位通信機器(上位CE_Tx1〜3)と、情報トラフィックを受信する3つの上位通信機器(上位CE_Rx1〜3)とが接続されている。端局装置20も同様である。なお、送信用の上位CE_Txと受信用の上位CE_Rxは、1つの上位通信機器を構成してもよい。例えば、上位CE_Tx1と上位CE_Rx1とが1つの上位通信機器を構成してもよい。
端局装置10に接続された上位CE_Tx1〜3(送信元)は、対向側の端局装置20に接続された、対応する上位CE_Rx1〜3(送信先)との間で通信チャネルを確立し、情報フレームを送信する。また、端局装置20に接続された上位CE_Tx1〜3(送信元)は、対向側の端局装置10に接続された、対応する上位CE_Rx1〜3(送信先)との間で通信チャネルを確立し、情報フレームを送信する。
上位CE_Txは、送信対象となる所望の情報トラフィックがある場合に、情報トラフィックをクライアント信号として送信する。このため、情報トラフィック量は、例えば時間的に変動する場合がある。本実施例では、情報トラフィックの送信単位を「フレーム」と称する。図1では、単位時間当たりのフレームの情報トラフィック量(伝送レート)及び伝送方向を、矢印(→)によって表現しており、単位時間当たり1フレームの伝送レート(1[フレーム/単位時間])を1本の矢印で表現している。具体的には、西側の上位CE_Tx1〜3は、1[フレーム/単位時間]を送出しており、東側の上位CE_Tx1〜3は、3[フレーム/単位時間]を送出している。
上位CE_Txから送信される情報トラフィックは、物理的にはクライアント信号として送信される。クライアント信号の伝送レートは、情報トラフィックの変動によらず一定である。クライアント信号の情報単位はビットであり、伝送速度はビットレート[bps]で表される。図1の例では、各クライアント信号は、最大3[フレーム/単位時間]の情報トラフィックを搬送可能である。上位CE_Txからのクライアント信号は、送信信号集約器11,21に入力される。
送信信号集約器11,21は、入力(受信)された複数のクライアント信号から情報トラフィック(フレーム)を抽出し、抽出した情報トラフィックを集約して、集約クライアント信号を生成する。更に、送信信号集約器11,21は、生成した集約クライアント信号を、送信用トランスポンダ(TP_Tx)へ送信する。
例えば図1では、端局装置10,20内のTP_Tx1への集約クライアント信号は、3本の矢印で示されており、これは、集約クライアント信号によって搬送される情報トラフィックが3[フレーム/単位時間]であることを表している。本実施例では、集約クライアント信号も、最大3[フレーム/単位時間]の情報トラフィックを搬送可能である。なお、以下では特別に区別を必要としない限り、「集約クライアント信号」も「クライアント信号」と称する。
TP_Txは、送信信号集約器11,21からクライアント信号を受信し、受信したクライアント信号をライン側光信号に変換し、ライン側光信号を光ファイバ伝送路へ送出する機能を有する。一方、TP_Rxは、光ファイバ伝送路を介してライン側光信号を受信し、受信したライン側光信号からクライアント信号を取り出し、取り出したクライアント信号を送出する機能を有する。本実施例では、各TP_Txは、集約クライアント信号を受信しており、各TP_Rxは、集約クライアント信号を送出している。
各TP_Txから出力されたライン側光信号は、光ファイバ伝送路に入力される。各TP_Txは、ケーブル40に含まれる4本の光ファイバのうち、接続された光ファイバ(ファイバ経路)へライン側光信号を出力する。例えば、端局装置10のTP_Tx1は、FB1へライン側光信号を出力する。
端局装置10,20の各TP_Txから出力されたライン側光信号は、光ファイバ(ファイバ経路)を、対向する端局装置へ向けて伝搬する。各ファイバ経路の途中には、光増幅中継器で構成された光中継器が接続されている。光中継器は、海底では中継器筐体30に内蔵され、陸上では局舎内のラックに設置されうる。ファイバ経路を伝搬するライン側光信号は、光中継器に達するごとに増幅されることにより、光ファイバによる減衰の補償が繰り返され、対向側の陸上設備(端局装置10,20のTP_Rx)に到着する。
ている。
端局装置10,20の各TP_Rxは、ファイバ経路を伝搬してきたライン側光信号を受信し、受信したクライアント信号(本実施例では集約クライアント信号)を取り出して出力する。各TP_Rxから出力されたクライアント信号は、受信信号分離器12,22へ入力される。
受信信号分離器12,22は、入力された集約クライアント信号から、情報トラフィックであるフレームを取り出し、取り出したフレームを含むクライアント信号を生成し、生成したクライアント信号を、対応する出力部から送出する。受信信号分離器12,22から送出されたクライアント信号は、対応する上位CE_Rxによって受信される。上位CE_Rxは、受信したクライアント信号から情報トラフィックを取り出す。
このようにして、西側の上位CE_Tx(CE_Rx)と、対向側である東側の、対応する上位CE_Rx(CE_Tx)との間で情報トラフィックの送受信が可能となる。図1の例では、西側から東側に向けて、各上位CE_Tx1〜3から1[フレーム/単位時間]の伝送レートで情報トラフィックが送信され、東側の上位CE_Rx1〜3によって受信される。また、東側から西側に向けて、各上位CE_Tx1〜3から3[フレーム/単位時間]の伝送レートで情報トラフィックが送信され、西側の上位CE_Rx1〜3によって受信される。
<クライアント信号の生成>
送信信号集約器11,21の構成及び動作についてより詳しく説明する前提として、図2を参照して、上位CE_Txによって生成されるクライアント信号について説明する。なお、図2における時間軸は相対的な時間を示し、処理の段階に応じて、フレームの位置を前後にずらして描いている。また、説明の簡略化のため、上位CE_Txの数を2としている。
上位CE_Txは、任意のタイミングに、情報トラフィックとしてフレーム(情報フレーム)を生成する。生成される情報フレームはバイト列で表現される。図2の例では、上位CE_Tx1が情報フレームA,Bを、上位CE_Tx2が情報フレームC,Dを、それぞれ独立のタイミングに生成している。
次に、上位CE_Txは、生成したフレーム以外の時間帯(フレーム間の時間帯)に、ある特定のバイトパターンであるインターフレームギャップ(IFG:Inter Frame Gap)を挿入することで、連続したバイト列を生成する。
その後、上位CE_Txは、生成したバイト列をビット列(1バイトが8ビットで表現されたビット列)に変換することにより、クライアント信号を生成し、生成したクライアント信号を送出する。クライアント信号として生成されるビット列には、受信側において既知のパターンでスクランブル処理が施されてもよい。また、クライアント信号として生成されるビット列には、バイト単位でビット化を行ったタイミングを受信側が検出するためのヘッダとして機能する同期用ビットパターンが含められる。
<送信信号集約器>
次に、図3及び図4を参照して、送信信号集約器11,21の構成及び動作について、より詳しく説明する。本実施例の送信信号集約器11,21は、受信したクライアント信号に含まれる情報フレームを抽出し、各情報フレームに、送信元と送信先との間の通信チャネルの識別情報(チャネル番号)を付与する。更に、送信信号集約器11,21は、当該識別情報が付与された情報フレームを含む集約クライアント信号を生成する。
図3は、送信信号集約器11,21の構成例を示すブロック図である。図3では、送信信号集約器11,21は、図1の構成に合わせて、上位CE_Tx1〜3からそれぞれ送信されたクライアント信号が入力される入力部1〜3を備えている。また、図3では、図1に示す送信信号集約器11のように、上位CE_Tx1〜3にそれぞれ対応する入力部1〜3にそれぞれ入力された情報フレームが、TP_Tx1に対応する出力部1に対して集約される例を示している。以下では、図3における、各入力部から対応する出力部まで(例えば、入力部1から出力部1まで)の一列に整列した複数の機能部の列を「レーン」と称する(ただし、クロスコネクト部は除く)。なお、図3に示すIFG情報伝達部は、本実施例では使用されないため、本実施例の送信信号集約器11,1には含まれていなくてよい。
また、図4は、送信信号集約器11,21において生成される信号の例を示す図である。なお、図4における時間軸は相対的な時間を示し、処理の段階に応じて、フレームの位置を前後にずらして描いている。また、説明の簡略化のため、入力部1に入力されるチャネル1(Ch1)のクライアント信号、及び入力部2に入力されるチャネル2(Ch2)のクライアント信号を示している。
入力部1〜3に入力された、情報トラフィックを搬送するクライアント信号は、入力部1〜3によってビット列として受信される。ビット列変換部は、同じレーンの入力部から出力されたビット列を、1バイトが8ビットで構成されたバイト列に変換(復元)する。このとき、ビット列変換部は、ビット列に含まれる同期用ビットパターンを検出して、上位CE_Txによってバイト列からビット列に変換されたタイミングで同期処理を行うことにより、元のバイト列を再現できる。
次に、フレーム認識部は、同じレーンのビット列変換部から出力されたバイト列から、情報フレーム及びIFGを認識する。IFGを構成する特定のビットパターンを検出することによって、IFGバイトを認識できる。また、情報フレームの先頭に配置された特定のパターンを検出することにより、情報フレームの先頭を認識できる。フレーム認識部は、処理対象のバイト列から、IFGバイトを除去しつつ、当該バイト列において情報フレームの先頭のバイトを検出すると、情報フレームを検出したことを示す情報を、フレーム到着情報として集約ポリシー制御部に通知する。更に、フレーム認識部は、情報フレームの先頭のバイトを検出してから、次のIFGバイトを検出するまでの間を、情報フレームと判定する。フレーム認識部は、情報フレームのバイト数をカウントし、カウント値を、フレーム到着情報として集約ポリシー制御部に通知する。フレーム認識部は、IFGを除去して得られた情報フレームのみを、同じレーンのバッファ部に送る。
バッファ部は、同じレーンのフレーム認識部から送られてきた情報フレームを、フレーム単位で格納(バッファリング)する。これにより、各バッファ部に、同じレーンの入力部に入力されたクライアント信号から抽出された情報フレームが格納される。図4の例では、Ch1の情報フレームA,Bが、入力部1に対応するバッファ部に格納され、Ch2の情報フレームC,Dが、入力部2に対応するバッファ部に格納される。
集約ポリシー制御部は、各フレーム認識部から通知されたフレーム到着情報に基づいて、後段のクロスコネクト部の通過後に時間的に干渉しないタイミングで、バッファ部から制御バイト付与部へ情報フレームを送出するよう、フレーム送出制御部に指示する。フレーム送出制御部は、集約ポリシー制御部からの指示に従って、バッファ部から情報フレームを、各バッファ部への到着順に出力する。その際、フレーム送出制御部は、各バッファ部から連続して情報フレームを出力させる場合、制御バイト付与部によって付与される制御バイト列の配置のために、情報フレーム間に数バイトの間隔を設ける。
バッファ部から出力された情報フレームは、同じレーンの制御バイト付与部へ入力される。制御バイト付与部は、シリアルな番号を示すCh番号バイトを、制御バイト列として情報フレームの先頭に付与し、当該情報フレームを出力する。この制御バイト列は、上述のように設けられた情報フレーム間の間隔を利用して情報フレームに付与される。また、制御バイト列は、Ch番号バイトであること認識可能にする既定のビットパターンのバイトと、Ch番号を示すCh番号バイトを含むバイト列とで構成される。
制御バイト列が付与された情報フレームは、クロスコネクト部に到着する。集約ポリシー制御部は、出力部1〜3のうち、所望の出力部に対して、所望の通信チャネルの情報フレームを集約するようにクロスコネクト部を制御することを、クロスコネクト制御部に指示する。クロスコネクト制御部、集約ポリシー制御部からの指示に基づくタイミングに、クロスコネクト部のスイッチングを行う。本例では、図3においてクロスコネクト部の内部に実線で示すように、クロスコネクト部によって、入力部1〜3に対応する、Ch1〜Ch3の情報フレームを、出力部1から出力されるように出力部1に対して集約している。なお、図3においてクロスコネクト部の内部に示す点線は、情報フレームの経路として切り替え可能な経路を示している。
クロスコネクト部は、集約ポリシー制御部の指示に基づくタイミングにシリアルに情報フレームを集約して出力する。クロスコネクト部から出力される、集約された情報フレームは、各フレームの先頭に上述の制御バイト列が付与された状態にある。制御バイト列がそれぞれ付与された状態で集約された情報フレームから成るバイト列は、アイドルバイト挿入部へ出力される。
アイドルバイト挿入部は、制御バイト列を付与された情報フレームに対応するバイト列が無い時間帯に、既定のビットパターンであるアイドルバイトを挿入する。これにより、常にバイトが存在するバイト列が生成される。アイドルバイト挿入部から出力されたバイト列は、バイト列変換部に入力される。
バイト列変換部は、入力されたバイト列をビット列に変換することにより、対応する出力部からの出力用のビット列を生成する。生成されるビット列には、受信側において既知のパターンでスクランブル処理が施されてもよい。また、生成されるビット列には、バイト単位でビット化を行ったタイミングを受信側が検出するためのヘッダとして機能する同期用ビットパターンが含められる。
出力部1〜3は、同じレーンのバイト列変換部から出力されたビット列を、集約クライアント信号として出力する。本実施例では、入力部1〜3にそれぞれ入力された情報フレームが、出力部1に対して集約される。このため、出力部1のみが、集約された情報フレームに対応するビット列を、集約クライアント信号として出力する。
<受信信号分離器>
次に、図5及び図6を参照して、受信信号分離器12,22の構成及び動作について、より詳しく説明する。以下では、複数のクライアント信号が集約された集約クライアント信号が受信信号分離器12,22に入力される例について説明する。本実施例の受信信号分離器12,22は、集約クライアント信号に含まれる情報フレームを抽出し、当該情報フレームに付与された識別情報(チャネル番号)に基づいて、当該情報フレームを含む分離後クライアント信号の送信先を決定し、当該分離後クライアント信号を送信する。
端局装置10,20から送信された、集約クライアント信号を含むライン側光信号は、光ファイバ伝送路(ファイバ経路FB1,FB2,FB3,FB4のいずれか)を介して、対向する端局装置によって受信される。図1の例では、西側の端局装置10のTP_Tx1から送信されたライン側光信号が、FB1を介して、東側の端局装置20のTP_Rx1によって受信される。また、東側の端局装置20のTP_Tx1〜3から送信されたライン側光信号が、それぞれFB2〜FB4を介して、西側の端局装置10のTP_Rx1〜3によって受信される。端局装置10,20では、受信されたライン側光信号から、各TP_Rxによって集約クライアント信号が取り出され、受信信号分離器12,22へ入力される。
図5は、受信信号分離器12,22の構成例を示すブロック図である。図5では、受信信号分離器12,22は、図1の構成に合わせて、TP_Rx1〜3からそれぞれ送信されたクライアント信号が入力される入力部1〜3を備えている。また、図5では、図1に示す受信信号分離器22のように、TP_Rx1から出力された集約クライアント信号が入力部1に入力され、当該信号に集約された3つのクライアント信号が、それぞれ出力部1〜3から出力される例を示している。
また、図6は、受信信号分離器12,22において生成される信号の例を示す図である。なお、図6における時間軸は相対的な時間を示し、処理の段階に応じて、フレームの位置を前後にずらして描いている。また、説明の簡略化のため、出力部1から出力されるCh1のクライアント信号と、出力部2から出力されるCh2のクライアント信号とが集約された集約クライアント信号が、ビット列として入力部1に入力された例を示している。
入力部1〜3に入力された集約クライアント信号は、入力部1〜3によってビット列として受信される。ビット列変換部は、同じレーンの入力部から出力されたビット列をバイト列に変換(復元)する。このとき、ビット列変換部は、ビット列に含まれる同期用ビットパターンを用いて、バイト列を復元する。
アイドルバイト除去部は、同じレーンのビット列変換部から出力されたバイト列から、特定のパターンであるアイドルバイトを除去する。その結果、Ch番号バイトを含む制御バイト列が付与された情報フレームのみが、アイドルバイト除去部から出力される。
制御バイト認識部は、同じレーンのアイドルバイト除去部から出力された情報フレームに付与された制御バイト列を認識する。制御バイト認識部は、Ch番号バイトの認識用の既定のビットパターンを用いて、制御バイト列(Ch番号バイト)を認識し、認識したCh番号を、制御バイト認識部が属するレーンの番号とともに集約ポリシー制御部へ通知する。制御バイト認識部から出力された情報フレームは、クロスコネクト部へ入力される。
集約ポリシー制御部は、制御バイト認識部から通知されたレーン番号が示す、クロスコネクト部の入力側レーンと、通知されたCh番号が示す、クロスコネクト部の出力側レーンとを接続するよう、クロスコネクト制御部へ指示する。クロスコネクト制御部は、集約ポリシー制御部からの指示に従って、入力側レーンと出力側レーンとを接続するよう、クロスコネクト部を制御する。クロスコネクト制御部は、この接続を、同じ入力側レーンについて異なる指示を受けるまで保持する。このようにして、クロスコネクト部へ入力された情報フレームは、当該情報フレームに付与された制御バイト列が示すCh番号に対応する出力側レーンへ出力される。クロスコネクト部から出力された情報フレームは、出力先の出力側レーンに配置された制御バイト変換部へ入力される。
制御バイト変換部は、情報フレームの先頭に付与されている制御バイトをIFGバイトに変換し、変換後のIFGバイト及び情報フレームを出力する。制御バイト変換部の出力は、同じレーンのIFG挿入部へ入力される。IFG挿入部は、IFGバイト及び情報フレームが無い部分(時間帯)にIFGバイトを挿入することで、情報フレーム間にIFGを形成する。IFG挿入部の出力は、同じレーンのバイト列変換部へ入力される。バイト列変換部は、入力された情報フレーム及びIFGのバイト列をビット列に変換して出力する。バイト列変換部から出力されたビット列は、同じレーンの出力部を介して、分離後クライアント信号として出力される。
出力部から出力されたクライアント信号は、当該出力部に対応する上位CE_Rxによって受信され、元の情報フレームが取り出される。例えば、受信信号分離器22の出力部1〜3から出力されたクライアント信号は、それぞれ、東側の上位CE_Rx1〜3によって受信される。このようにして、西側の上位CE_Tx1〜3から送信されたクライアント信号が、それぞれ東側の上位CE_Rx1〜3によって受信可能になる。
これにより、
以上説明したように、本実施例では、送信信号集約器11,21は、それぞれ異なる通信チャネルに対応する複数のクライアント信号を、クライアント側から受信し、当該複数のクライアント信号を集約した集約クライアント信号を生成する。各TP_Tx(送信器)は、送信信号集約器11,21によって生成された集約クライアント信号をライン側の光信号に変換し、当該光信号を、光ファイバ伝送路へ出力することによって対向側の端局装置へ送信する。各TP_Rx(受信器)は、対向側の端局装置から光ファイバ伝送路を介して光信号を受信し、当該光信号から、複数のクライアント信号が集約された集約クライアント信号を取り出して出力する。受信信号分離器12,22は、TP_Rxから出力された集約クライアント信号に集約された複数のクライアント信号を分離し、分離後の各クライアント信号をクライアント側へ出力する。
本実施例によれば、端局装置10,20においてクライアント信号を集約してライン側光信号を生成することにより、不要なライン側光信号を削減し、光ファイバ伝送路の通信容量を方路間で非対称(異ならせる)にすることが可能になる。即ち、情報トラフィック量に応じてクライアント信号を集約及び分離することが可能となるため、それに応じて、ライン側光信号を生成するトランスポンダの数と、光ファイバ伝送路を構成するファイバ経路の数を削減することが可能になる。したがって、従来は片方路の需要を満たした時点で新規の双方向伝送路の調達が必要であったが、需要の少ない方路に対応するファイバ経路を削減できるため、総ファイバ経路数を削減できる。
[実施例2]
次に、図3と図7乃至図9を参照して、本発明の実施例2について説明する。以下では、主に実施例1との相違する点について説明し、実施例1と共通する点については説明を省略する。
実施例1では、受信信号分離器12,22は、IFG挿入部によって、決まった長さのIFGを情報フレーム間に挿入して、上位CE_Rxへ送信する。これにより、情報トラフィック自体は上位CE_Rxへ正しく届けられるが、IFGの長さは、対向側(送信側)の上位CE_Txによる送信時の長さとは異なる長さに変化しうる。本実施例2では、受信信号分離器12,22において、対向側の上位CE_Txによる送信時のIFGの長さを復元する方法について説明する。
<送信信号集約器>
図3及び図7を参照して、本実施例の送信信号集約器11,21の動作について説明する。図7は、本実施例の送信信号集約器11,21において生成される信号の例を示す図である。本実施例の送信信号集約器11,21は、受信したクライアント信号に含まれる情報フレーム間のインターフレームギャップ(IFG)の長さを検出し、各情報フレームに、当該IFGの長さを示すIFG情報を付与する。更に、送信信号集約器11,21は、IFG情報が付与された情報フレームを含む集約クライアント信号を生成する。
本実施例の送信信号集約器11,21において、フレーム認識部は、フレーム到着情報に加えて、直前に到着した情報フレーム以降から除去したIFGバイトの数をカウントしておき、そのカウント値をIFG情報として集約ポリシー制御部へ通知する。
制御バイト付与部は、フレーム認識部により除去されたIFGの長さ(IFG長)に相当するIFGバイト数を示すIFG情報を、制御バイト列に含めて情報フレームに付与する。このために、集約ポリシー制御部は、IFG情報及び対応するレーン情報を、IFG情報伝達部に通知する。IFG情報伝達部は、集約ポリシー制御部からレーン情報により指定されたレーンの制御バイト付与部に、対応するIFG情報を伝達する。
制御バイト付与部は、Ch番号バイトと、IFG情報伝達部から伝達されたIFG情報(即ち、除去されたIFGの長さに相当するIFGバイト数を示す情報)を含む制御バイト列を、同じレーンのバッファ部から出力された各情報フレームの先頭に付与する。これにより、図7に示すように、通信チャネル(レーン)ごとに、Ch番号を示すCh番号バイト及びIFG長を示すIFG情報バイトを含む制御バイト列が、各情報フレームの先頭に付与される。
送信信号集約器11,21における上述の処理以外の処理は、実施例1と同様である。このようにして、本実施例の送信信号集約器11,21は、IFG情報を含む制御バイト列が付与された情報フレームに対応するビット列を、各出力部から集約クライアント信号として出力する。
<受信信号分離器>
図8及び図9を参照して、本実施例の受信信号分離器12,22の動作について説明する。図9は、本実施例の受信信号分離器12,22において生成される信号の例を示す図である。本実施例の受信信号分離器12,22は、集約クライアント信号に含まれる情報フレームを抽出し、当該情報フレームに付与されたIFG情報に基づいて、情報フレーム間にIFGを形成する。
本実施例の受信信号分離器12,22において、制御バイト認識部は、情報フレームに付与された制御バイト列から、Ch番号バイトだけでなく、IFG情報バイトも認識し、それらを集約ポリシー制御部へ通知する。
本実施例では、クロスコネクト部の後段に、制御バイト変換部に代えて、制御バイト除去部及びバッファ部がレーンごとに配置されている点が、実施例1(図5)と異なっている。制御バイト除去部は、クロスコネクト部から出力された各情報フレームの先頭に付与された制御バイト列を除去し、情報フレームのみを出力する。制御バイト除去部から出力された情報フレームは、順次、バッファ部に格納される。
集約ポリシー制御部は、バッファからの情報フレームの出力のタイミングにおいて、制御バイト認識部から通知された、Ch番号バイト及びIFG情報バイトを、フレーム送出制御部に通知する。フレーム送出制御部は、通知された情報に基づいて、Ch番号に対応するレーンのバッファ部を、IFG情報バイトが示す(IFG長に相当する)バイト数だけ待機してから情報フレームを出力するよう制御する。これにより、IFG挿入部は、バッファ部から出力された情報フレーム間に、対向側の送信信号集約器11,21から通知されたIFG情報バイトが示す長さのIFGを形成することになる。
受信信号分離器12,22における上述の処理以外の処理は、実施例1と同様である。このようにして、本実施例の受信信号分離器12,22は、対向側の送信信号集約器11,21から通知されたIFG情報バイトが示す長さのIFGを含むバイト列を、ビット列に変換し、出力部から分離後クライアント信号として出力する。出力部から出力されたクライアント信号は、当該出力部に対応する上位CE_Rxによって受信され、元の情報フレームが取り出される。
以上説明したように、本実施例によれば、対向側の上位CE_Txによる送信時のIFGの長さが復元された分離後クライアント信号を、上位CE_Rxが受信することが可能になる。即ち、送信側の上位CE_Txによって送信されたクライアント信号と等価なクライアント信号を、受信側の上位CE_Rxが受信することが可能になる。
[実施例3]
次に、図3、図10及び図11を参照して、本発明の実施例3について説明する。以下では、主に実施例1との相違する点について説明し、実施例1と共通する点については説明を省略する。
本実施例では、上位CE_Txから受信した、ある1つの通信チャネルのクライアント信号が、送信信号集約器11,21によって、複数の集約クライアント信号に分配される場合を想定する。
実施例1及び2の送信信号集約器11,21は、N個のクライアント信号を、N以下の集約クライアント信号に集約可能である。その際、元の1つのクライアント信号に含まれる情報トラフィックは、1つの集約クライアント信号に対して集約されることが望ましい。しかし、1つのクライアント信号に含まれる複数の情報フレームが、それぞれ異なる集約クライアント信号に分配された場合、元の情報フレームの順序と異なる順序で、対向側の受信信号分離器12,22に情報フレームが到着する可能性がある。したがって、本実施例では、ある1つのクライアント信号に含まれる情報フレームの順序を保持しながら、クライアント信号への集約を行う方法について説明する。
図10は、本実施例の光ファイバ伝送システムの構成例を示す図である。図10の例では、実施例1の構成(図1)と以下の点が相違している。
●上位CE_Tx3から送信される情報トラフィックが、1[フレーム/単位時間]から2[フレーム/単位時間]に増加している点。
●西側の端局装置10にTP_Tx2が追加され、東側の端局装置20にTP_Rx2が追加されている点。
●光ファイバ伝送路に、端局装置10から端局装置20の方向(西から東の方向)への情報トラフィックの伝送に用いられる第5ファイバ経路(FB5)が追加されている点。
図10の例では、端局装置10において、上位CE_Tx1及び2から受信したCh1及びCh2のクライアント信号が、送信信号集約器11によって、Ch1の1つの集約クライアント信号に集約されている。これに対し、上位CE_Tx3から受信したCh3のクライアント信号が、送信信号集約器11によって、Ch1及び2の2つの集約クライアント信号に分配して集約されている。
また、端局装置10から端局装置20の方向(西から東の方向)への情報トラフィックの伝送に用いられるファイバ経路の数(本例では2)が、実施例1の構成と同様、端局装置10と接続された、送信用の上位CE_txの数より少ない。このため、送信信号集約器11による、クライアント信号の集約が必要である。
本例では、送信信号集約器11は、集約ポリシーとして、トランスポンダに番号が若い順に、上位CE_Txからの情報トラフィック(情報フレーム)を各通信チャネルの集約クライアント信号に対して集約するポリシーを採用している。この集約ポリシーにより、TP_Tx1に対して、情報トラフィックが3[フレーム/単位時間]割り当てられている。しかし、実施例1と同様、1つのクライアント信号に集約可能な情報トラフィックは最大3[フレーム/単位時間]であるため、集約対象の情報トラフィックのうち、上位CE_Tx3から受信した1[フレーム/単位時間]が、TP_Tx2に対して割り当てられている。
<送信信号集約器>
図3を参照して、本実施例の送信信号集約器11,21の動作について説明する。ここでは、上述の図10の例における送信信号集約器11の動作について説明するが、送信信号集約器21も同様に動作可能である。本実施例の送信信号集約器11,21は、受信したクライアント信号に含まれる、通信チャネルごとの情報フレームの順序を示す順序番号を、各情報フレームに付与し、当該順序番号が付与された情報フレームを含む集約クライアント信号を生成する。
本実施例の送信信号集約器11において、制御バイト付与部は、制御バイト列を付与する対象となる情報フレームを順にカウントして、情報フレームの順序を示す順序番号を生成する。更に、制御バイト付与部は、情報フレームの順序番号を示す順序番号バイトを制御バイト列に含めて、当該制御バイト列を当該情報フレームに付与する。各レーンの制御バイト付与部から出力された情報フレームは、実施例1と同様に、クロスコネクト部によって集約される。
図3及び図10の例では、入力部1に入力された情報フレームと入力部2に入力された情報フレームとが、入力部1に対応するレーンに集約されて出力部1から出力される。また、入力部3に入力された情報フレームについては、一部の情報フレームが、入力部1に対応するレーンに集約されて出力部1から出力され、残りの情報フレームが、入力部2に対応するレーンに集約されて出力部2から出力される。
<受信信号分離器>
図11を参照して、本実施例の受信信号分離器12,22の動作について説明する。ここでは、上述の図10の例における受信信号分離器22の動作について説明するが、受信信号分離器12も同様に動作可能である。本実施例の受信信号分離器12,22は、集約クライアント信号に含まれる情報フレームを抽出し、当該情報フレームに付与された順序番号に基づいて、通信チャネルごとに情報フレームを出力する順序を制御する。
実施例1(図1及び図5)では、TP_Rx1から出力された集約クライアント信号が入力部1に入力され、当該信号に集約された3つのクライアント信号がそれぞれ出力部1〜3から出力される例を示している。これに対して、本実施例(図10及び図11)では、TP_Rx1及びTP_Rx2からそれぞれ出力された集約クライアント信号が入力部1及び2に入力され、それらに信号に集約されたクライアント信号が出力部1〜3から出力される例を示している。
本実施例では、制御バイト認識部は、情報フレームに付与された制御バイト列から、Ch番号を示すバイト列だけでなく、順序番号バイトも認識し、それらを集約ポリシー制御部へ通知する。
本実施例では、制御バイト認識部とクロスコネクト部との間に、レーンごとにバッファ部が設けられている。制御バイト認識部から出力された情報フレームは、順にバッファ部に格納される。
一方、集約ポリシー制御部は、各レーンの制御バイト認識部からの情報に基づいて、同じCh番号に対応する情報フレームについて、レーン番号、Ch番号及び順序番号を組み合わせた情報を、フレーム出力指示部に通知する。フレーム出力指示部は、通知されたレーン番号、Ch番号及び順序番号に基づいて、同じCh番号に対応する情報フレームが、順序番号に従った順序で出力されるよう、各レーンのバッファ部に対して情報フレームの出力指示を行う。
バッファ部からの情報フレームの出力処理は、全ての通信チャネル(レーン)について並列に実行される。バッファ部は、原則として、先に格納された情報フレームから順に出力する。これにより、クロスコネクト部を通過して通信チャネルごとに分離された情報フレームは、対向側(送信側)の端局装置10の送信信号集約器11における送信順序と同じ順序に整列される。
以上説明したように、本実施例によれば、分離後クライアント信号は、送信側における順序を保持した状態で、それぞれ出力される。このように、元の情報フレームの順序を保持しながら、クライアント信号の集約及び分離を行うことが可能である。なお、本実施例と実施例2を組み合わせることも可能である。
[実施例4]
次に、図12を参照して、本発明の実施例4について説明する。以下では、主に実施例1との相違する点について説明し、実施例1と共通する点については説明を省略する。
本実施例では、実施例1〜3の光ファイバ伝送システムに対して、波長分割多重(WDM)を適用する。実施例1〜3では、1つのファイバ経路を介して1つのライン側光信号を伝送しているが、本実施例では、WDMの適用により、複数の通信チャネルのライン側光信号を多重して1つのファイバ経路を介して伝送する。
図12は、本実施例の光ファイバ伝送システムの構成例を示す図である。図12の例では、西側の端局装置10に接続される陸上設備として、9個の上位CE_Tx1〜9と、9個の上位CE_Rx1〜9とが設けられる。また、西側の上位CEに対応して、東側の端局装置20に接続される陸上設備として、9個の上位CE_Rx1〜9と、9個の上位CE_Tx1〜9とが設けられる。
また、西側の端局装置10は、送信用の3個のトランスポンダ(TP_Tx1〜3)と、受信用の9個のトランスポンダ(TP_Rx1〜9)と備えている。これに対応して、東側の端局装置20は、送信用の9個のトランスポンダ(TP_Tx1〜9)と、受信用の3個のトランスポンダ(TP_Rx1〜3)と備えている。
本実施例では、実施例1〜3と同様、西から東の方向の情報トラフィック量と、東から西の方向の情報トラフィック量との比率が、1:3である例を想定し、各クライアント信号は、最大3[フレーム/単位時間]の情報トラフィックを搬送可能である。本実施例では、西側の上位CE_Tx1〜9は、1[フレーム/単位時間]を送出しており、東側の上位CE_Tx1〜9は、3[フレーム/単位時間]を送出している。
端局装置10において、TP_Tx1〜3は、それぞれ異なる波長を有するライン側光信号を生成して出力する。TP_Tx1〜3から出力された3つのライン側光信号は、合波器によって多重される。これにより、波長多重信号が生成される。生成された波長多重信号は、1つのファイバ経路(FB1)へ出力され、伝送路の途中で光中継器によって繰り返し増幅されながら、端局装置20へ伝送される。
東側の端局装置20に到達した波長多重信号(ライン側光信号)は、分波器に入力され、波長ごとの光信号に分離される。分離後の各波長の光信号は、分波器の出力ポートから出力され、対応するTP_Rx1〜3に入力される。その後、端局装置20において、上述の実施例1〜3と同様の処理が行われ、上位CE_Tx1〜3によってクライアント信号が受信される。
以上説明したように、本実施形態によれば、光ファイバ伝送システムに対してWDMを適用した場合にも、上述の実施例1〜3と同様の処理を実現し、同様の効果を得ることが可能である。
[実施例5]
次に、図13及び図14を参照して、本発明の実施例5について説明する。以下では、主に実施例4との相違する点について説明し、実施例4と共通する点については説明を省略する。
本実施例では、WDMが適用された光ファイバ伝送システム(実施例4)において、光ファイバ伝送路の方路の反転(切り替え)が可能な光増幅中継器を適用した例について説明する。光ファイバ伝送システムでは、光ファイバ伝送路の敷設前に、方路間における通信容量の比率が設定される。しかし、光ファイバ伝送路の敷設後に、トラフィック需要の変化に合わせて、方路間における通信容量の比率を調整することが必要になる場合がある。この場合、とりわけ光海底ケーブルシステムでは、光ファイバ伝送路の敷設後に、光ファイバ伝送路の方路を切り替えることは容易ではない。そこで、本実施例では、海底設備として設置される中継器筐体30内の光増幅中継器を、方路切り替えが可能な光増幅中継器で構成する。
図13は、本実施例の光ファイバ伝送システムの構成例を示す図である。図13の例では、実施例1〜3と同様、光ファイバ伝送路として4本のファイバ経路(FB1〜FB4)が敷設されている。ただし、FB3は未使用の状態にある。FB1〜4のうち、FB1及びFB2については予め方路が固定されている。一方、FB3及びFB4は、各中継器筐体30内の光中継器(光増幅中継器)によって、方路が切り替え可能に構成されている。このように、本実施例では、光ファイバ伝送路を構成する複数のファイバ経路のうちの1つ以上のファイバ経路に配置された光増幅中継器は、当該ファイバ経路の方路を切り替え可能な光増幅中継器で構成される。
本実施例の光ファイバ伝送システムは、西から東の方向の情報トラフィック量と、東から西の方向の情報トラフィック量との比率が1:1であることを想定して運用が開始されている。図13では、運用の開始後、東から西の方向の情報トラヒック量が増加して最大容量に達した状況を示している。
図14は、上述の状況下で、東から西の方向の情報トラフィックの需要が増加した場合の対処を行った光ファイバ伝送システムの構成例を示している。図14の例では、東側と西側にそれぞれ、上位CE_Tx7〜9及びCE_Rx7〜9が増設されている。また、西側の上位CE_Tx1〜9は、それぞれ1[フレーム/単位時間]を送出しており、東側の上位CE_Tx1〜9は、それぞれ3[フレーム/単位時間]を送出している。このような情報トラヒック量に合わせて、端局装置20には、TP_Tx7〜9と、FB3に対応する合波器とが増設され、端局装置10には、TP_Rx7〜9と、FB3に接続した分波器とが増設されている。
西側の端局装置10において、送信信号集約器11は、増設された上位CE_Tx7〜9から受信したクライアント信号を、通信容量に空きがあるTP_Tx1〜TP_Tx3に対して集約するよう、集約クライアント信号を生成する。一方、東側の端局装置20において、送信信号集約器21は、増設された上位CE_Tx7〜9から受信したクライアント信号を、増設されたTP_Tx7〜9に対してそれぞれ入力する。端局装置10において、TP_Tx7〜9は、それぞれ生成したライン側光信号を、FB3に接続された合波器へ出力する。この合波器は、入力されたライン側光信号を波長多重して、FB3へ出力する。
光ファイバ伝送路において、FB3上に設けられた光中継器は、FB3の方路を、西から東へ向かう方路から、東から西へ向かう方路に切り替える。これにより、東側の端局装置20から西側の端局装置10へ、FB3を介して光信号を伝送することが可能となる。
端局装置20からFB3を介して送信された光信号は、端局装置10に設けられた、FB3に接続された分波器に入力される。この分波器は、受信した光信号を、各波長の光信号に分離して出力する。分波器から出力された、分離後の各波長の光信号は、TP_Rx7〜9によって受信される。その後、TP_Rx7〜9から出力された集約クライアント信号は、受信信号分離器12によって、上位CE_Rx7〜9に対応する分離後クライアント信号に分離され、上位CE_Rx7〜9へそれぞれ伝達される。
以上説明したように、本実施例によれば、光ファイバ伝送システムにおけるトラヒック需要が変化し、通信容量を変更することが必要になった場合に、ファイバ経路を新たに増設せずに、既に敷設されたファイバ経路の方路の切り替えにより、通信容量を変更することが可能になる。これにより、送信側及び受信側にそれぞれ新たに増設された上位CE間における情報トラヒックの伝送が可能になる。
[実施例6]
次に、図15乃至図17を参照して、本発明の実施例6について説明する。以下では、主に実施例5との相違する点について説明し、実施例5と共通する点については説明を省略する。
図15は、上述の実施例5で説明した、各中継器筐体30内に設けられる、接続されたファイバ経路の方路の切り替えが可能な光中継器の構成及び動作の例を示す図である。図15(A)に示す光中継器は、入力側から出力側へ通過する光信号を増幅する、方向性を有する光増幅器を備えている。光増幅器は、アイソレータ1、WDMカプラ、励起光源、エルビウム添加ファイバ(EDF)、及びアイソレータ2によって構成される。光増幅器内にアイソレータを含んでいるため、光中継器における光信号の入出力方向が一方向に限定され、その逆方向に光が入力されてもアイソレータによって阻止される。
図15(A)に示すように、光中継器において、光増幅器の入力側には光スイッチ(光SW)1が設けられ、出力側には光SW2が設けられる。光SW1は、ポート1〜4を備え、光SW2は、ポートA〜Dを備える。光SW1のポート2は、光SW2のポートBと接続され、光SW1のポート4は、光SW2のポートDと接続されている。光SW1のポート1側に光タップ1が設けられる。光タップ1は、光中継器の入出力ポート1を介して入力された光の一部を、光SWコントローラへ分岐する。また、光SW2のポートD側に光タップ2が設けられる。光タップ2は、光中継器の入出力ポート2を介して入力された光の一部を、光SWコントローラへ分岐する。
光SWコントローラは、光タップ1及び2を介して受光したそれぞれの光信号のパワーを測定する。光SWコントローラは、測定したパワーに応じて、光SW1及び2のポート間の接続の切り替えを制御する機能を有する。光SWコントローラは、光SW1及び2へ出力する切替制御信号によって各光SWの切り替えを制御する。
例えば、光SWコントローラは、測定したパワーが、所定の閾値を下回るパワーから閾値を上回るパワーに変化すると、光SW1及び2のポート間の接続の切り替えを行う。一方、光SWコントローラは、測定したパワーが、所定の閾値を上回るパワーから閾値を下回るパワーに変化しても、光SW1及び2のポート間の接続の切り替えは行わない。
図15(B)に示すように、光SWコントローラは、通常時には、ポート1とポート3とが接続されるように光SW1を制御し、ポートAとポートCとが接続されるように光SW2を制御する。
これにより、光中継器の入出力ポート1を介して入力された光信号は、ポート1を介して光SW1に入力され、かつ、ポート3から出力される。光SW1のポート3から出力された光信号は、光SW1から光SW2の方向に光増幅器を通過することによって増幅される。更に、光増幅器から出力された光信号は、ポートAを介して光SW2に入力され、かつ、ポートCから出力され、入出力ポート2を介して光中継器から出力される。このように、通常時には、光信号は、入出力ポート1から入出力ポート2へ光中継器を通過し、その際、光増幅器によって増幅される。
図15(C)に示すように、光SWコントローラは、ファイバ経路の方路の切り替え時には、ポート1とポート4とが接続され、かつ、ポート2とポート3とが接続されるように光SW1を制御し、ポートAとポートDとが接続され、かつ、ポートBとポートAとが接続されるように光SW2を制御する。
これにより、光中継器の入出力ポート2を介して入力された光信号は、ポートAを介して光SW2に入力され、かつ、ポートBから出力される。光SW2のポートBから出力された光信号は、ポート2を介して光SW1に入力され、かつ、ポート3から出力される。光SW1から出力された光信号は、光SW1から光SW2の方向に光増幅器を通過することによって増幅される。更に、光増幅器から出力された光信号は、光SW1から光SW2の方向に光増幅器を通過することによって増幅される。
更に、光増幅器から出力された光信号は、ポートAを介して光SW2に入力され、かつ、ポートDから出力される。光SW2のポートDから出力された光信号は、ポート4を介して光SW1に入力され、かつ、ポート1を介して出力される。当該光信号は、光中継器の入出力ポート1を介して光中継器から出力される。このように、ファイバ経路の方路が切り替えられると、光信号は、光増幅器による増幅が行われながら、入出力ポート2から入出力ポート1へ光中継器を通過可能になる。
次に、図16及び図17を用いて、上述の構成を有する光中継器による方路の切り替え手順について、より具体的に説明する。ここでは、実施例5の図14に示すように、FB3(又はFB4)上に配置された2つの光中継器(光中継器1及び2)について説明する。なお、光ファイバ伝送路(ファイバ経路)には、多数の光中継器が多段に接続される。光中継器1は、(図14における)端局装置10側(西側)に配置され、光中継器2は、端局装置20側(東側)に配置されているものとする。
光中継器は、以下で説明するように、図16及び図17に示すステップ0〜6の順に、光SWコントローラによる光SW1及び2の切り替えを行うことで、ファイバ経路の方路の切り替えを行うことが可能である。
(通常時:図16(A))
通常時(ステップ0)においては、光中継器1及び2により、西から東への方向にファイバ経路の方路が設定されている。この場合、光中継器1及び2は、西から東の方向の光信号を通過させ、東から西の方向の光信号を阻止する。光中継器1の西側から、光信号1(又は、光増幅器が発する自然放出光(ASE光))が光中継器1に入力され、東側(光中継器2側)へ出力される。更に、西側から光中継器2に入力された光信号1は、東側へ出力される。このとき、光中継器1及び2の光SWコントローラは、光タップ1側の入力パワーが閾値以上であり、光タップ2側の入力パワーが閾値未満であることを認識している。
(ステップ1:図16(B))
光中継器2の東側から光信号2が入力される。これにより、光中継器2の光SWコントローラは、光タップ2側の入力パワーが増加して、閾値を上回ったことを認識する。
(ステップ2:図16(C))
光中継器2において、光タップ2側の入力パワーが閾値を上回ったことにより、光SWコントローラは、ポートBとポートCとが接続され、かつ、ポートAとポートDとが接続されるように、光SW2に対する切替制御を行う。その結果、光信号2は、光SW2のポートB−C間を通過し、光SW1のポート2に到達する。一方、光信号1は、光増幅器2を通過後、光SW2のポートA−D間を通過し、光SW1のポート4に到達する。
(ステップ3:図16(D))
光中継器2において、光SWコントローラは、ポート2とポート3とが接続され、かつ、ポート1とポート4とが接続されるように、光SW1に対する切替制御を行う。その結果、光信号2は、光SW1のポート2−3間を通過し、光増幅器2に入力されて増幅される。光増幅器2を通過後、光信号2は、光SW2のポートA−D間と、光SW1のポート4−1間とを更に通過し、光中継器2の西側へ出力される。一方、光信号1は、光SW1のポート1−4間を通過し、光SW2のポートD−A間を通過して、光増幅器2の出力側に到達することで、光増幅器2によって阻止される。
(ステップ4:図17(A))
光中継器2から出力された光信号2が、東側から光中継器1へ入力される。これにより、光中継器1の光SWコントローラは、光タップ2側の入力パワーが増加して、閾値を上回ったことを認識する。これにより、光中継器1において、光タップ2側の入力パワーが閾値を上回ったことにより、光SWコントローラは、ポートBとポートCとが接続され、かつ、ポートAとポートDとが接続されるように、光SW2に対する切替制御を行う。その結果、光信号2は、光SW2のポートB−C間を通過し、光SW1のポート2に到達する。また、光中継器1から東側へ光信号1が出力されなくなる。その結果、光中継器2では、光中継器2の光SWコントローラが、光タップ1側(西側)の入力パワーが減少して、閾値を下回ったことを認識する。
(ステップ5:図17(B))
光中継器1において、光SWコントローラは、ポート2とポート3とが接続され、かつ、ポート1とポート4とが接続されるように、光SW1に対する切替制御を行う。その結果、光信号2は、光増幅器1に入力されて増幅される。その後、光信号2は、光SW2のポートA−D間と、光SW1のポート4−1間とを更に通過し、光中継器1の西側へ出力される。
(ステップ6:図17(C))
最終的に、光中継器1の西側(端局装置10)からの光信号1の出力が停止され、ファイバ経路の方路の切り替えが完了する。
このように、本実施例では、各光中継器の東側から光信号(光信号2)を入力することによって、各光中継器によるファイバ経路の方路の切り替えを行うことが可能である。なお、ファイバ経路の方路を元に戻す場合には、各光中継器の西側から光信号(光信号1)を入力することによって、同様にして方路の切り替えが可能である。
例えば、光中継器1において、西側から光信号1が入力されると、光SWコントローラは、光SW1のポート1とポート3とを接続し、光信号1を光増幅器1に入力させる。更に、光SWコントローラは、光SW2のポートAとポートCとを接続することで、光増幅器1から出力された光信号1を、光SW2を介して東側へ出力する。光中継器1よりも東側への各中継器においても同様の処理が繰り返されることによって、ファイバ経路の方路の切り替えが実現される。
以上説明したように、本実施例によれば、光増幅中継器で構成された光中継器によるファイバ経路の方路の切り替えが可能になる。
[実施例7]
次に、図18を参照して、本発明の実施例7について説明する。以下では、主に実施例6との相違する点について説明し、実施例6と共通する点については説明を省略する。
図18は、本実施例に係る、各中継器筐体30内に設けられる、接続されたファイバ経路の方路の切り替えが可能な光中継器の構成及び動作の例を示す図であり実施例6の光中継器(図15)の変形例を示している。上述の実施例6では、図15(B)及び(C)に示すように、通常時(西から東の方向の方路の設定時)には、光信号は光SWを2回通過し、方路の切り替え時(東から西の方向の方路の設定時)には、光信号は光SWを4回通過する。光SWが挿入損失を有する場合、方路の設定に依存して、光信号に生じる損失が変化することになる。これに対し、本実施例では、いずれの方路の設定においても、光中継器内で光信号が光SWを通過する回数を2回にすることを可能にする。
図18(A)に示す構成において、実施例6の構成(図15(A))と異なる点は、光SW2が存在せず、光中継器の入出力ポート2と光SW1のポート2とが接続され、かつ、光増幅器の出力と光SW2のポート4とが接続されている点である。また、光SW1は、クロス接続(対向するポート1とポート3が接続され、かつ、対向するポート2とポート4が接続された状態)と、パラレル接続(ポート2とポート3が接続され、かつ、ポート1とポート4が接続された状態)とを切り替え可能である。
図18(B)に示すように、光SWコントローラは、通常時には、クロス接続が行われるように、光SW1を制御する。また、図18(C)に示すように、光SWコントローラは、ファイバ経路の方路の切り替え時には、パラレル接続が行われるように、光SW1を制御する。
以上説明したように、本実施例によれば、光ファイバ伝送システムのファイバ経路の方路を切り替え可能な光増幅中継器において、いずれの方路に切り替えても、光中継器内で光信号が光SWを通過する回数を同じ回数(2回)にすることが可能になる。
[実施例8]
次に、本発明の実施例8について説明する。以下では、主に実施例6及び7との相違する点について説明し、実施例6及び7と共通する点については説明を省略する。
本実施例では、光中継器によるファイバ経路の方路の切り替えを実現する方法として、端局装置10,20から送信する制御信号(指示信号)を用いる方法について説明する。具体的には、図14に示す、WDMが適用された光ファイバ伝送システムにおいて、西側の端局装置10は、第1ファイバ経路(FB1)を介して、FB1の途中の各光中継器に対して、特定の波長λを中心波長として変調された制御信号を送信する。この制御信号は、端局装置10が備える、FB1に接続された合波器によって、(情報フレームを含む)他の光信号と合波(波長多重)して送信される。
中継器筐体30には、FB1を介して制御信号を受信し、受信した制御信号に従って、FB3の光中継器を制御する制御部が設けられうる。端局装置10は、FB1を介して送信する制御信号によって、FB3の途中に配置された各光中継器による、FB3の方路の切り替えを制御する。中継器筐体30の制御部は、FB1を介して端局装置10から制御信号を受信すると、受信した制御信号に従ってFB3の光中継器を制御して、FB3の方路を切り替える。
本実施例によれば、端局装置10,20から送信する制御信号によって、光中継器によるファイバ経路の方路の切り替えを実現することが可能になる。
[実施例9]
次に、本発明の実施例9について説明する。以下では、主に実施例8との相違する点について説明し、実施例8と共通する点については説明を省略する。
本実施例では、上述の実施例8で説明した制御信号に従って、光中継器によるファイバ経路の方路の切り替えを制御する構成例について、より具体的に説明する。図19(A)は、図14に示す光ファイバ伝送システムにおける、各中継器筐体30内の構成例を示している。本例では、中継器筐体30内の、FB1の光中継器1と、FB3の光中継器3のみを示している。本実施例では、光中継器3は、実施例6の光中継器(図15)で構成される。
上述のように、実施例8のように、FB1の光中継器1は、端局装置10から送信された、特定の波長λの制御信号を受信する。制御信号の受信のために、光中継器1は、光増幅器の入力側又は出力側に、光タップ1を備える。光タップ1は、FB1を介して送られてきた光信号を、光フィルタへ分岐させる。光フィルタは、特定の波長λの光信号である制御信号のみを通過させる。このため、端局装置10から送信された制御信号は、光タップ1及び光フィルタを介して、制御信号送受信器によって受信される。
制御信号送受信器は、受信した制御信号に含まれる情報に基づいて、光中継器3の光SWコントローラに対して指示信号を送信する。これにより、光SWコントローラは、指示信号に従って、実施例6で説明したように、光SW1及び光SW2の切替制御を行うことによって、FB3の方路の切り替えを制御することが可能である。
また、図19(B)は、中継器筐体30内の別の構成例を示しており、光中継器2が、実施例7の光中継器(図18)で構成された例を示している。本例の構成によっても、上述の例と同様、光中継器3によるFB3の方路の切り替えを制御することが可能である。
[実施例10]
実施例10では、上述の各実施例の光ファイバ伝送システムに対して、マルチコアファイバを適用する。上述の各実施例において、光ファイバ伝送路に用いられる光ファイバを、光信号が通過するコアを複数有するマルチコアファイバで構成してもよい。この場合、上述の各実施例における、ケーブル40内のN本の光ファイバは、コア数Nのマルチコアファイバに相当する。
また、中継器筐体30内にある光増幅器のEDFが、複数のコアを有するマルチコアEDFであってもよい。上述の実施例では、ファイバ経路の数又は光ファイバのコアの数を4又は5としているが、3以上のファイバ経路を有する光ファイバ伝送システムであれば、マルチコアファイバを適用可能である。
10,20:端局装置
11,21:送信信号集約器
12,22:受信信号分離器
30:中継器筐体
40:ケーブル

Claims (24)

  1. 光ファイバ伝送路を介して端局装置が接続され、前記光ファイバ伝送路の途中に光増幅中継器が配置された光ファイバ伝送システムであって、
    前記端局装置は、
    それぞれ異なる通信チャネルに対応し、情報トラフィックを搬送する複数のクライアント信号を、クライアント側から受信し、当該複数のクライアント信号を集約した集約クライアント信号を生成する集約器と、
    前記集約器によって生成された集約クライアント信号をライン側の光信号に変換し、当該光信号を、前記光ファイバ伝送路へ出力することによって対向側の端局装置へ送信する送信器と、
    前記対向側の端局装置から前記光ファイバ伝送路を介して光信号を受信し、当該光信号から、複数のクライアント信号が集約された集約クライアント信号を取り出して出力する受信器と、
    前記受信器から出力された集約クライアント信号に集約された複数のクライアント信号を分離し、分離後の各クライアント信号をクライアント側へ出力する分離器と、
    を備えることを特徴とする光ファイバ伝送システム。
  2. 前記集約器は、受信したクライアント信号に含まれる情報フレームを抽出し、各情報フレームに、送信元と送信先との間の通信チャネルの識別情報を付与し、前記識別情報が付与された情報フレームを含む前記集約クライアント信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ伝送システム。
  3. 前記分離器は、前記集約クライアント信号に含まれる情報フレームを抽出し、当該情報フレームに付与された前記識別情報に基づいて、当該情報フレームを含むクライアント信号の送信先を決定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の光ファイバ伝送システム。
  4. 前記集約器は、受信したクライアント信号に含まれる情報フレーム間のインターフレームギャップ(IFG)の長さを検出し、各情報フレームに、当該IFGの長さを示すIFG情報を付与し、前記IFG情報が付与された情報フレームを含む前記集約クライアント信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光ファイバ伝送システム。
  5. 前記分離器は、前記集約クライアント信号に含まれる情報フレームを抽出し、当該情報フレームに付与された前記IFG情報に基づいて、情報フレーム間にIFGを形成する
    ことを特徴とする請求項4に記載の光ファイバ伝送システム。
  6. 前記集約器は、受信したクライアント信号に含まれる、通信チャネルごとの情報フレームの順序を示す順序番号を、各情報フレームに付与し、当該順序番号が付与された情報フレームを含む前記集約クライアント信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の光ファイバ伝送システム。
  7. 前記分離器は、前記集約クライアント信号に含まれる情報フレームを抽出し、当該情報フレームに付与された前記順序番号に基づいて、通信チャネルごとに情報フレームを出力する順序を制御する
    ことを特徴とする請求項6に記載の光ファイバ伝送システム。
  8. 前記端局装置は、
    それぞれ異なる波長の光信号を送信する複数の送信器を備え、前記複数の送信器から出力された光信号を波長多重して、前記対向側の端局装置へ送信可能であり、
    それぞれ異なる波長の光信号を受信する複数の受信器を備え、前記対向側の端局装置から受信した、波長多重された光信号を、波長ごとに分離して各受信器によって受信可能である
    ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の光ファイバ伝送システム。
  9. 前記光ファイバ伝送路は、並列の複数のファイバ経路で構成され、
    前記複数のファイバ経路のうちの1つ以上のファイバ経路に配置された光増幅中継器は、当該ファイバ経路の方路を切り替え可能な光増幅中継器で構成される
    ことを特徴とする請求項8に記載の光ファイバ伝送システム。
  10. 前記光増幅中継器は、
    入力側から出力側へ通過する光信号を増幅する、方向性を有する光増幅器と、
    前記光増幅器の入力側に設けられた第1光スイッチと、
    前記光増幅器の出力側に設けられた第2光スイッチと、を備え、
    前記第1光スイッチは、
    前記光増幅中継器の第1入出力ポートと接続された第1ポートと、前記第2光スイッチと接続された第2ポートと、前記光増幅器の入力側と接続された第3ポートと、前記第2光スイッチと接続された第4ポートと、を有し、
    前記第2光スイッチは、前記光増幅器の出力側と接続された第1ポートと、前記第1光スイッチの第2ポートと接続された第2ポートと、前記光増幅中継器の第2入出力ポートと接続された第3ポートと、前記第1光スイッチの第4ポートと接続された第4ポートと、を有し、
    前記光増幅中継器は、前記第1光スイッチ及び前記第2光スイッチのそれぞれのポート間の接続の切り替えにより、ファイバ経路の方路を切り替える切替機能を有し、
    前記第1及び第2光スイッチにおいてそれぞれ第1ポートと第3ポートとが接続された場合、前記第1入出力ポートから入力された光信号が、前記光増幅器によって増幅されて前記第2入出力ポートから出力され、
    前記第1及び第2光スイッチにおいてそれぞれ第1ポートと第4ポートとが接続され、かつ、第2ポートと第3ポートとが接続された場合、前記第2入出力ポートから入力された光信号が、前記光増幅器によって増幅されて前記第1入出力ポートから出力される
    ことを特徴とする請求項9に記載の光ファイバ伝送システム。
  11. 前記光増幅中継器は、
    入力側から出力側へ通過する光信号を増幅する、方向性を有する光増幅器と、
    前記光増幅器の入力側に設けられた光スイッチと、を備え、
    前記光スイッチは、
    前記光増幅中継器の第1入出力ポートと接続された第1ポートと、前記光増幅中継器の第2入出力ポートと接続された第2ポートと、前記光増幅器の入力側と接続された第3ポートと、前記光増幅器の出力側と接続された第4ポートと、を有し、
    前記光増幅中継器は、前記光スイッチのポート間の接続の切り替えにより、ファイバ経路の方路を切り替える切替機能を有し、
    前記光スイッチにおいて第1ポートと第3ポートとが接続され、かつ、第2ポートと第4ポートとが接続された場合、前記第1入出力ポートから入力された光信号が、前記光増幅器によって増幅されて前記第2入出力ポートから出力され、
    前記光スイッチにおいて第1ポートと第4ポートとが接続され、かつ、第2ポートと第3ポートとが接続された場合、前記第2入出力ポートから入力された光信号が、前記光増幅器によって増幅されて前記第1入出力ポートから出力される
    ことを特徴とする請求項9に記載の光ファイバ伝送システム。
  12. 前記光増幅中継器は、前記光スイッチのポート間の接続の切り替えを制御することによって、前記光増幅中継器が配置されたファイバ経路の方路の切り替えを行うコントローラを更に備える
    ことを特徴とする請求項10又は11に記載の光ファイバ伝送システム。
  13. 前記コントローラは、前記第1入出力ポート及び前記第2入出力ポートから入力される光信号のパワーを測定し、測定したパワーに基づいて、前記光スイッチの切替制御を行う ことを特徴とする請求項12に記載の光ファイバ伝送システム。
  14. 前記端局装置は、特定の波長を有する制御信号であって、前記光増幅中継器の前記光スイッチの切替制御のための制御信号を、前記送信器から出力される光信号に波長多重して送信する制御信号送信器を更に備え、
    前記コントローラは、前記制御信号送信器から受信した前記制御信号に従って、前記光スイッチの切替制御を行う
    ことを特徴とする請求項12に記載の光ファイバ伝送システム。
  15. 前記制御信号送信器は、前記光ファイバ伝送路に含まれる、並列の複数のファイバ経路のうち第1ファイバ経路を介して前記制御信号を送信し、
    前記第1ファイバ経路に配置され、前記切替機能を有しない第1光増幅中継器と、第2ファイバ経路に配置された、前記切替機能を有する第2光増幅中継器とが、同じ中継器筐体内に含まれており、
    前記第1光増幅中継器は、
    入力側から出力側へ通過する光信号を増幅する、方向性を有する光増幅器と、
    前記光増幅器の入力側に配置され、前記第1ファイバ経路を介して入力された光信号の一部を分岐する光タップと、
    前記光タップによって分岐された光信号のうち、特定の波長の光信号を通過させることで、前記制御信号を通過させる光フィルタと、
    前記光フィルタを通過した前記制御信号を受信し、当該制御信号に基づく指示信号を、前記第2光増幅中継器へ送信する送受信器と、
    を備え、
    前記第2光増幅中継器は、前記第1光増幅中継器からの前記指示信号に従って、前記光スイッチの切替制御を行うことにより、前記第2ファイバ経路の方路の切り替えを行う
    ことを特徴とする請求項14に記載の光ファイバ伝送システム。
  16. 前記光ファイバ伝送路に含まれる光ファイバがマルチコアファイバで構成される
    ことを特徴とする請求項1から15のいずれか1項に記載の光ファイバ伝送システム。
  17. 前記光増幅中継器の光増幅器が有するエルビウム添加ファイバ(EDF)が、マルチコアのEDFである
    ことを特徴とする請求項1から16のいずれか1項に記載の光ファイバ伝送システム。
  18. 光ファイバ伝送路を介して端局装置が接続され、前記光ファイバ伝送路の途中に光増幅中継器が配置された光ファイバ伝送システムにおける、前記端局装置であって、
    情報トラフィックを搬送する複数のクライアント信号をクライアント側から受信し、当該複数のクライアント信号を集約した集約クライアント信号を生成する集約器と、
    前記集約器によって生成された集約クライアント信号をライン側の光信号に変換し、当該光信号を、前記光ファイバ伝送路へ出力することによって対向側の端局装置へ送信する送信器と、
    前記対向側の端局装置から前記光ファイバ伝送路を介して光信号を受信し、当該光信号から、複数のクライアント信号が集約された集約クライアント信号を取り出して出力する受信器と、
    前記受信器から出力された集約クライアント信号に集約された複数のクライアント信号を分離し、分離後の各クライアント信号をクライアント側へ出力する分離器と、
    を備えることを特徴とする端局装置。
  19. 前記集約器は、受信したクライアント信号に含まれる情報フレームを抽出し、各情報フレームに、送信元と送信先との間の通信チャネルの識別情報を付与し、前記識別情報が付与された情報フレームを含む前記集約クライアント信号を生成する
    ことを特徴とする請求項18に記載の端局装置。
  20. 前記分離器は、前記集約クライアント信号に含まれる情報フレームを抽出し、当該情報フレームに付与された前記識別情報に基づいて、当該情報フレームを含むクライアント信号の送信先を決定する
    ことを特徴とする請求項19に記載の端局装置。
  21. 前記集約器は、受信したクライアント信号に含まれる情報フレーム間のインターフレームギャップ(IFG)の長さを検出し、各情報フレームに、当該IFGの長さを示すIFG情報を付与し、前記IFG情報が付与された情報フレームを含む前記集約クライアント信号を生成する
    ことを特徴とする請求項18から20のいずれか1項に記載の端局装置。
  22. 前記分離器は、前記集約クライアント信号に含まれる情報フレームを抽出し、当該情報フレームに付与された前記IFG情報に基づいて、情報フレーム間にIFGを形成する
    ことを特徴とする請求項21に記載の端局装置。
  23. 前記集約器は、受信したクライアント信号に含まれる、通信チャネルごとの情報フレームの順序を示す順序番号を、各情報フレームに付与し、当該順序番号が付与された情報フレームを含む前記集約クライアント信号を生成する
    ことを特徴とする請求項18から22のいずれか1項に記載の端局装置。
  24. 前記分離器は、前記集約クライアント信号に含まれる情報フレームを抽出し、当該情報フレームに付与された前記順序番号に基づいて、通信チャネルごとに情報フレームを出力する順序を制御する
    ことを特徴とする請求項23に記載の端局装置。
JP2018059931A 2018-03-27 2018-03-27 光ファイバ伝送システム及び端局装置 Active JP6886421B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018059931A JP6886421B2 (ja) 2018-03-27 2018-03-27 光ファイバ伝送システム及び端局装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018059931A JP6886421B2 (ja) 2018-03-27 2018-03-27 光ファイバ伝送システム及び端局装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019176239A true JP2019176239A (ja) 2019-10-10
JP6886421B2 JP6886421B2 (ja) 2021-06-16

Family

ID=68168979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018059931A Active JP6886421B2 (ja) 2018-03-27 2018-03-27 光ファイバ伝送システム及び端局装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6886421B2 (ja)

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02121492A (ja) * 1988-10-31 1990-05-09 Furukawa Electric Co Ltd:The 光スイッチ装置
JPH09179151A (ja) * 1995-12-22 1997-07-11 Furukawa Electric Co Ltd:The 方向切替型光増幅器と同増幅器を用いたバス型一芯光通信システム
JP2000077758A (ja) * 1998-09-01 2000-03-14 Kdd Corp 光増幅器及び光伝送システム
JP2016051988A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 富士通株式会社 光伝送システムおよび光伝送装置
JP2016103689A (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 三菱電機株式会社 光伝送システム、管理装置、光伝送ノード及び光伝送方法
JP2016131274A (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 富士通株式会社 光伝送装置、光伝送システム、及び、送信波長制御方法
JP2016139767A (ja) * 2015-01-29 2016-08-04 ファナック株式会社 レーザガスの組成比を判定するガスレーザ装置
WO2016139767A1 (ja) * 2015-03-04 2016-09-09 三菱電機株式会社 信号伝送装置及び信号伝送方法
JP2016213539A (ja) * 2015-04-30 2016-12-15 日本電信電話株式会社 光伝送装置、光伝送方法、および、光伝送システム
JP2017028359A (ja) * 2015-07-16 2017-02-02 富士通株式会社 光受信装置およびタップ係数の更新方法
JP2018026749A (ja) * 2016-08-12 2018-02-15 日本電信電話株式会社 光伝送システム、光ノード装置及び光伝送方法

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02121492A (ja) * 1988-10-31 1990-05-09 Furukawa Electric Co Ltd:The 光スイッチ装置
JPH09179151A (ja) * 1995-12-22 1997-07-11 Furukawa Electric Co Ltd:The 方向切替型光増幅器と同増幅器を用いたバス型一芯光通信システム
JP2000077758A (ja) * 1998-09-01 2000-03-14 Kdd Corp 光増幅器及び光伝送システム
JP2016051988A (ja) * 2014-08-29 2016-04-11 富士通株式会社 光伝送システムおよび光伝送装置
JP2016103689A (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 三菱電機株式会社 光伝送システム、管理装置、光伝送ノード及び光伝送方法
JP2016131274A (ja) * 2015-01-13 2016-07-21 富士通株式会社 光伝送装置、光伝送システム、及び、送信波長制御方法
JP2016139767A (ja) * 2015-01-29 2016-08-04 ファナック株式会社 レーザガスの組成比を判定するガスレーザ装置
WO2016139767A1 (ja) * 2015-03-04 2016-09-09 三菱電機株式会社 信号伝送装置及び信号伝送方法
JP2016213539A (ja) * 2015-04-30 2016-12-15 日本電信電話株式会社 光伝送装置、光伝送方法、および、光伝送システム
JP2017028359A (ja) * 2015-07-16 2017-02-02 富士通株式会社 光受信装置およびタップ係数の更新方法
JP2018026749A (ja) * 2016-08-12 2018-02-15 日本電信電話株式会社 光伝送システム、光ノード装置及び光伝送方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6886421B2 (ja) 2021-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6532320B1 (en) Equipments, transpondor and methods for optical fiber transmission
EP1265451A2 (en) Architecture for a photonic transport network
EP1569494A2 (en) Optical network with selective mode switching
US7039314B2 (en) Communication system
EP2458762B1 (en) Underwater branching unit of optical add/drop multiplexer, corresponding optical transmission method and system thereof
JP2009290594A (ja) 光終端装置
US10243722B2 (en) Optical interconnecting network architecture
JP4730145B2 (ja) 光信号切替え装置および光信号切替え方法
US20020135836A1 (en) Low-cost WDM terminal device accommodating plurality of client signal
KR100594095B1 (ko) 양방향 파장분할 다중방식 애드/드롭 자기치유 허브형환형망
US9369227B2 (en) Protected optical single-fiber WDM system
JP2011250037A (ja) 偏波多重光伝送システム
JP6886421B2 (ja) 光ファイバ伝送システム及び端局装置
WO2017041222A1 (zh) 一种wdm系统中的oadm节点及方法
JP5911104B2 (ja) 光多重分離伝送装置、制御方法および光多重分離伝送制御システム
US20060216029A1 (en) Method and system for improving upstream efficiency in extended broadcasting networks
JP4036687B2 (ja) 複数のノード装置がリング状に接続された光リングネットワークシステム
EP1427122B1 (en) Bidirectional wavelength division multiplexing self-healing ring network
JP7060085B2 (ja) 光伝送装置、光通信システム及び光通信方法
EP3588808B1 (en) Twdm pon with variable splitting ratio
CN103516433A (zh) 一种光电光中继器、长距盒及对上下行光信号的处理方法
JP2009218920A (ja) 通信システムおよび通信方法
EP1511331B1 (en) Controller for switching wavelength-division multiplex optical signal
JP4862059B2 (ja) 光信号伝送システム及び光信号伝送システム用光受信装置
JP5200812B2 (ja) 光送信装置、光受信装置及び波長多重光伝送システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201130

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201228

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20210203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210514

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6886421

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150