JP2019175741A - 透明電極シート - Google Patents

透明電極シート Download PDF

Info

Publication number
JP2019175741A
JP2019175741A JP2018064081A JP2018064081A JP2019175741A JP 2019175741 A JP2019175741 A JP 2019175741A JP 2018064081 A JP2018064081 A JP 2018064081A JP 2018064081 A JP2018064081 A JP 2018064081A JP 2019175741 A JP2019175741 A JP 2019175741A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polymer film
conductive polymer
metal wirings
electrode sheet
transparent electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018064081A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7048386B2 (ja
Inventor
正人 大澤
Masato Osawa
正人 大澤
夏樹 橋本
Natsuki Hashimoto
夏樹 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ulvac Inc filed Critical Ulvac Inc
Priority to JP2018064081A priority Critical patent/JP7048386B2/ja
Publication of JP2019175741A publication Critical patent/JP2019175741A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7048386B2 publication Critical patent/JP7048386B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)

Abstract

【課題】金属配線の厚みに起因する段差を導電性高分子膜により緩和することができる透明電極シートを提供する。【解決手段】絶縁性の透明基材Ftと、透明基材の表面に形成される金属配線Lx,Lyと、金属配線が形成された透明基材の表面に形成される導電性高分子膜Fpとを備える本発明の透明電極シートStは、前記金属配線の表層部Puの断面を離心率が0.8322〜0.9992の範囲の半楕円状とし、前記導電性高分子膜が、導電性高分子と、カルボキシラートアニオン基を有するアクリル樹脂と、多官能アジリジン化合物とを含有する。【選択図】図1

Description

本発明は、絶縁性の透明基材と、透明基材の表面に形成される金属配線と、金属配線が形成された透明基材の表面に形成される導電性高分子膜とを備える透明電極シートに関し、より詳しくは、可撓性の有機ELディスプレイや有機太陽電池といったフレキシブルデバイスに利用されるものに関する。
この種の透明電極シートは例えば特許文献1で知られている。このものでは、透明基材の表面に例えば金属ナノインクを用いた印刷法により金属配線を形成した後、この金属配線が形成された透明基材の表面に、発光機能や発電機能のような所定の機能を発現させるための有機化合物の薄膜層を例えば真空蒸着法や塗布法により形成している。
ところで、金属配線が形成された透明基材の表面に有機化合物の薄膜層を形成する場合、ショートが発生し易いことが判明した。本発明者らは、鋭意研究を重ね、上記ショートは、金属配線の厚みに起因する段差により有機化合物の薄膜層に膜厚が薄い部分や欠陥が生じることによるとの知見を得るのに至った。
特開2013−89397号公報
本発明は、上記知見に基づきなされたものであり、金属配線の厚みに起因する段差を導電性高分子膜により緩和することができる透明電極シートを提供することをその課題とするものである。
上記課題を解決するために、絶縁性の透明基材と、透明基材の表面に形成される金属配線と、金属配線が形成された透明基材の表面に形成される導電性高分子膜とを備える本発明の透明電極シートは、前記金属配線の表層部の断面を離心率が0.8322〜0.9992の範囲の半楕円状とし、前記導電性高分子膜が、導電性高分子と、カルボキシラートアニオン基を有するアクリル樹脂と、多官能アジリジン化合物とを含有することを特徴とする。
本発明によれば、金属配線の表層部から角張った縁部をなくして、離心率が0.8322〜0.9992の範囲の半楕円状の断面形状とすると共に、カルボキシラートアニオン基を有するアクリル樹脂を多官能アジリジン化合物で硬化させることで得られるバインダー成分を導電性高分子膜に含ませることで、導電性高分子膜によって金属配線の厚みに起因する段差を緩和することできる。その結果として、導電性高分子膜に膜厚が局所的に薄くなる部分や欠陥が生じることを防止できるため、ショートの発生を防止できる。上記導電性高分子膜により段差が緩和される詳細なメカニズムについては不明であるが、導電性高分子膜に含まれるバインダー成分の透明基材表面に対する濡れ性と金属配線表面に対する濡れ性との違いが関与しているものと推定される。
ここで、本発明において、「表層部」といった場合、透明基材の表面から金属配線に向かう方向を上として、金属配線の幅が最大となる、透明基材表面からの高さ位置を基準とし、この基準位置より上方に位置する金属配線の部分を指す。なお、上記離心率が0.8322より小さいと、前記導電性高分子膜に欠陥が生じるという不具合があり、0.9992より大きくなると、配線の厚みが薄くなりすぎて所望の抵抗値を実現する断面積が得られないという不具合がある。
本発明において、前記透明基材の表面からの前記金属配線の最大厚みが0.1μm〜1μmの範囲であり、かつ、前記金属配線の幅が2μm〜10μmの範囲であることが好ましい。前記金属配線の最大厚みが0.1μm未満では、金属配線に断線が生じたり、所望の抵抗値を実現できなかったりするという不具合がある一方で、1μmを超えると、導電性高分子膜を略均一な膜厚で形成できないという不具合がある。また、金属配線の幅が2μm未満では、所望の抵抗値を実現できないという不具合がある一方で、10μmを超えると、金属配線が視認されるという不具合がある。
(a)は、本発明の実施形態の透明電極シートを示す模式的平面図であり、(b)は、図1(a)のIb−Ib線に沿う模式的断面図。 金属配線Lx,Lyを形成する製造装置を示す模式図。 本発明の実施例1で得た透明電極シートのBF−STEM像。 配線の充填分画fを定義する方法を説明する図。 (a)は、導電性高分子膜を形成する前の状態での金属配線の充填分画fと透過率Tとの関係を示すグラフであり、(b)は、導電性高分子膜を形成する前の状態での金属配線の充填分画fとシート抵抗Rgとの関係を示すグラフ。 導電性高分子膜の形成前及び形成後の透明電極シートのシート抵抗Rgと透過率Tとの関係を示すグラフ。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態の透明電極シートについて、可撓性の有機ELディスプレイや有機太陽電池といったフレキシブルデバイスに利用されるものを例に説明する。
図1は、本実施形態の透明電極シートStを示す。透明電極シートStは、絶縁性を有する透明基材Ftと、透明基材Ftの表面に格子状にパターニング形成される金属配線Lx,Lyと、金属配線Lx,Lyが形成された透明基材Ftの表面に形成される導電性高分子膜Fpとを備える。ここで、金属配線Lx,Ly自体は可視光を透過しないものの、金属配線Lx,Ly間に露出する透明基材Ftを可視光が透過することで、透明電極シートSt全体としての所望の可視光透過率が得られるようにしている。以下においては、透明基材Ftの表面から金属配線Lx,Lyに向かう方向を上として説明する。
透明基材Ftとしては、可撓性を有するシート状のものが好ましく、例えば、プラスチックシートを用いることができる。プラスチックシートの材料としては、例えば、ポリエチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート、シクロオレフィンポリマー、シクロオレフィンコポリマー及びポリイミドから選ばれる少なくとも1種を用いることができる。
金属配線Lx,Lyの金属材料は、Ag、Au、Cu、Ni、Pd、In、Sn、Rh、Ru、Pt、In及びSnから選択された少なくとも1種の金属又はこれらの金属の少なくとも2種からなる合金を用いることができる。金属配線Lx,Lyは、後述する製造装置MMを用いて形成される。尚、金属配線Lx,Lyは、必ずしも格子状に形成されていなくてもよい。
導電性高分子膜Fpは、金属配線Lx,Lyが形成されていない領域に補助的に導電性を持たせると同時に、金属配線Lx,Lyの厚みに起因する段差を緩和させるためのものであり、導電性高分子と、カルボキシラートアニオン基(−COO)を有するアクリル樹脂と、多官能アジリジン化合物とを含有する。導電性高分子としては、特に限定されないが、ポリアセチレン等の脂肪族共役系高分子、ポリ(p−フェニレン)等の芳香族共役系高分子、ポリチオフェン等の複素環共役系高分子、ポリアニリン等の含ヘテロ原子共役系高分子等を好適に例示することができ、これらに必要に応じて添加剤が添加されたものも含まれる。アクリル樹脂は、金属配線Lx,Lyの表面に対する親和力を持つ。多官能アジリジン化合物は、透明基材Ftの表面に対する親和力を持つ。導電性高分子膜Fpは、当該導電性高分子膜Fpを形成するための塗工液を調製し、調製した塗工液を図示省略する塗工装置を用いて塗布した後、所定温度で加熱して硬化させることにより形成される。ここで、多官能アジリジン化合物は、アクリル樹脂を硬化させる硬化剤としての機能を持つため、導電性高分子膜Fpには、カルボキシラートアニオン基を有するアクリル樹脂を多官能アジリジン化合物で硬化させたバインダー成分が含まれる。このバインダー成分の透明基材Ft表面に対する濡れ性と金属配線Lx,Ly表面に対する濡れ性とは相違する。
ところで、金属配線Lx,Lyが形成された透明基材Ftの表面全面に亘って導電性高分子膜Fpが形成される場合、金属配線Lx,Lyの厚みに起因して導電性高分子膜Fpに膜厚が局所的に薄い部分や欠陥が生じる虞がある。本実施形態では、金属配線Lx,Lyの表層部Puの断面を離心率が0.8322〜0.9992の範囲の半楕円状としている。この場合、透明基材Ftの表面からの金属配線Lx,Lyの最大厚みが0.1μm〜1μmの範囲であり、かつ、金属配線Lx,Lyの幅が2μm〜10μmの範囲であることが好ましい。このような表層部Puを持つ金属配線Lx,Lyは、後述する印刷、焼成により形成することが好ましい。表層部Puといった場合、金属配線Lx,Lyの幅が最大となる、透明基材Ft表面からの高さ位置(図1(b)中、一点鎖線で示す)を基準とし、この基準位置より上方に位置する金属配線の部分を指す。尚、離心率eは、下式(I)により定義することができる。式中、Wは、金属配線Lx,Lyの配線幅であり、d’は、透明基材Ft表面からの金属配線Lx,Lyの最大厚みdから一点鎖線で示す基準位置から透明基材Ft表面までの距離d’’を減じた厚みである。ここで、上記d’’の数値が大きいと、離心率eを上記範囲内としても、導電性高分子膜Fpに欠陥が生じる虞がある。このため、上記d’’は、d/4よりも小さく設定することが好ましい。
以下、上記透明電極シートStの製造方法について説明する。先ず、図2を参照して、製造装置MMを用いて、シート状の透明基材Ftの表面に金属配線Lx,Lyを形成する。即ち、走行手段1を構成する複数のローラ13a〜13eに透明基材Ftを巻き掛けた後、繰出ローラ11を回転させて透明基材Ftを繰り出すと共に巻取ローラ12を回転させて透明基材Ftを巻き取ることで透明基材Ftを走行させる。これと共に、印刷機2としてのグラビアオフセット印刷機の供給手段21aからインクタンク(インク貯留部)21に予め調製された印刷用インクIkを供給し、版胴22を回転させてその外周面に後述する金属配線Lx,Lyに対応させて形成された凹部22aにインクIkを充填し、余分なインクIkをブレード23で削ぎ落とし、版胴22からブランケットローラ24にインクIkを転写する。圧胴25で保持される透明基材Ftの部分が対向するブランケットローラ24に押し付けられると、ブランケットローラ24から透明基材FtにインクIkが印刷される。印刷されるインクIkの厚みは、焼成後の透明基材Ftの表面からの金属配線Lx,Lyの最大厚みdが0.1μm〜1μmの範囲になるように設定される。
ここで、印刷用のインクIkとしては、分散剤で表面が覆われたAgナノ粒子と、このAgナノ粒子を分散させるための溶媒たる低極性溶媒とを含むAgインクが好適に用いられる。Agインクの市販の製品の商品名としては、例えば、Agナノメタルインク(株式会社アルバック製)を挙げることができる。Agナノ粒子としては、その平均粒子径が1nm〜100nmの範囲内であるものを用いることができる。平均粒子径が1nm未満になると、比表面積が増大してAgナノ粒子表面を被覆する有機物の分散剤の量が増大するため、焼成時に分散剤の脱離が不十分になり、金属配線の抵抗値が高くなる場合がある。一方、平均粒子径が100nmを超えると、Agインク中のAgナノ粒子の分散性が低下するという場合がある。分散剤としては、炭素数6〜18の脂肪酸及び炭素数6〜12の脂肪族アミンの少なくとも一方を用いることができる。分散剤の炭素数が6未満では、Agインク中でのAgナノ粒子の分散性が低下する場合がある一方で、脂肪酸の炭素数が18を超えたり、脂肪族アミンの炭素数が12を超えると、焼成時にAgナノ粒子表面からの脂肪酸や脂肪族アミンの脱離が不十分となり、金属配線の抵抗値が高くなる場合がある。これらの脂肪酸や脂肪族アミンは公知であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
グラビアオフセット印刷機2により透明基材Ft表面に印刷されたインクは、焼成ユニット3の加熱手段31を用いて所定温度に加熱、焼成される。これにより、Agナノ粒子から分散剤が脱離し、Agナノ粒子同士が焼結して金属配線Lx,Lyとすることができる。焼成温度は、120〜250℃の範囲で設定することができる。金属配線Lx,Lyが形成された透明基材Ftは、巻取ローラ12で巻き取られる。この巻き取り前に、測定ユニット4の電源41から導電性ローラ13d,13eの間に所定の電圧を印加し、焼成後のシート抵抗Rgを測定、監視することができ、測定したシート抵抗Rgに応じて、インクIkの粘度調整や加熱手段31の焼成温度調整を行うように構成することができる。
次に、予め調製した導電性高分子膜形成用の塗工液を、金属配線Lx,Lyが形成された透明基材Ftの表面に図示省略の塗工装置を用いて塗工し、所定温度で硬化処理を行うことで導電性高分子膜Fpを形成する。このとき、カルボキシラートアニオン基を有するアクリル樹脂が多官能アジリジン化合物により硬化してバインダー成分が得られ、このバインダー成分が導電性高分子膜Fpに含まれることとなる。尚、硬化温度は、90〜110℃の範囲で設定することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、金属配線Lx,Lyの表層部Puから角張った縁部をなくして、離心率eが0.8322〜0.9992の範囲の半楕円状の断面形状とすると共に、カルボキシラートアニオン基を有するアクリル樹脂を多官能アジリジン化合物で硬化させることで得られるバインダー成分を導電性高分子膜Fpに含ませることで、導電性高分子膜Fpによって金属配線Lx,Lyの厚みに起因する段差を緩和することできる。その結果として、透明基材Ftの表面全面に亘って略均等な膜厚で(つまり局所的に膜厚が薄くなる部分がなく)欠陥なく導電性高分子膜Fpを形成することができるため、さらにその上に形成される発光や発電機能を有する有機化合物の薄膜層(図示省略)のショートの発生を防止できる。上記導電性高分子膜Fpにより段差が緩和される詳細なメカニズムについては不明であるが、導電性高分子膜Fpに含まれるバインダー成分の透明基材Ft表面に対する濡れ性と金属配線Lx,Ly表面に対する濡れ性との違いが関与しているものと推定される。また、導電性高分子膜Fpが金属配線Lx,Lyと透明基材Ftの双方に対して親和力を有するため、導電性高分子膜Fpの膜応力が均一になり、その結果として、平滑な表面を得ることができる。
また、導電性高分子膜形成用の塗工液に含有されるアクリル樹脂及び多官能アジリジン化合物が金属配線Lx,Ly及び透明基材Ftの夫々の表面に対する親和力を持ち、このように親和力によって各表面と強く結びついた後、導電性高分子が収縮硬化することで、金属配線Lx,Lyのエッジ部に応力が局部集中することを緩和することができる。本発明者らは、この応力の局部集中の緩和も、導電性高分子膜Fpによる段差緩和の原因の1つであると推論する。応力集中の緩和は、特に、透明基材Ftとしてフレキシブル基板を用いる場合に有効である。
フレキシブル基板は繰り返し屈曲されるため、金属配線Lx,Lyのエッジ部(応力集中部)にかかる負荷が大きくなるが、導電性高分子膜Fpが金属配線Lx,Lyと透明基材Ftの双方に対して同等の親和力を有するため、導電性高分子膜Fpの膜応力が均一になることにより応力の局部集中を緩和できるため、その結果として、金属配線Lx,Lyのエッジ部を覆う導電性高分子膜Fpが薄くなったり破断したりすることを防止できる。なお、塗工液に上記アクリル樹脂及び多官能アジリジン化合物が含有されない場合、つまり、各表面と強く結びつく親和力が無い状態で導電性高分子が収縮硬化すると、金属配線Lx,Lyのエッジ部に応力が局部集中し、エッジ部を覆う高分子膜の膜厚が薄くなったり、段差形状が高分子膜の表面に転写されて破断し易くなったりする虞がある。
次に、本発明の実施例について説明する。
(実施例1)
本実施例1では、印刷用のインクIkとして前述のAgナノメタルインク(株式会社アルバック製)を用いて、配線幅Wが5.08μm、厚みdが0.56μm、単位開口の幅Gが300μmとなるように、透明基材Ftの表面に金属配線Lx,Lyを印刷法により形成した。次に、ポリスチレンスルホン酸(PSS)でドープされたポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)(PEDOT)とカルボキシラートアニオン基を有するアクリル樹脂とを含有する水/イソプロピルアルコール水溶液(荒川化学工業製、商品名「アラコートAS601D」)100重量部と、多官能アジリジン化合物を含有する水/イソプロピルアルコール水溶液(荒川化学工業製、商品名「アラコートCL910」)10重量部とを混合して導電性高分子膜形成用の塗工液を調製した。この塗工液を金属配線Lx,Lyが形成された透明基材表面にアプリケータにより塗布し、100℃で1分間加熱する硬化処理を行うことで導電性高分子膜Fpを形成して透明電極シートStを得た。このようにして得た透明電極シートStの導電性高分子膜Fpの上に、蒸着法により断面加工・観察用の保護膜となる白金層Fcを約0.3μmの厚みで形成し、この白金層Fcを形成したものを試料とした。このようにして得た試料を収束イオンビーム(FIB)により断面加工し、その試料の断面を走査透過型電子顕微鏡により観察した結果(明視野像(BF−STEM像)を、図3に示す。これによれば、離心率eが0.9754であり、導電性高分子膜Fpの膜厚は、金属配線Lx,Ly上で0.3μmであり、金属配線Lx,Lyが存しない透明基材Ft上で0.4μmであった。このように、透明基材Ftの表面全体に亘って略均等な膜厚で欠陥なく導電性高分子膜Fpが形成されており、この導電性高分子膜Fpにより金属配線Lx,Lyの厚さに起因する段差が緩和されていることが確認された。さらに、金属配線Lx,Lyの表面には凹凸が見られるが、導電性高分子膜Fpの表面は平滑であることも確認された。このように表面平滑性が発現する理由としては、金属配線Lx,Lyと透明基材Ftの双方に対して親和力を有することで、導電性高分子膜Fpの膜応力が均一になるためであると考えられる(後述する他の実施例についても同様)。
(実施例2)
ポリアニリンスルホン酸とカルボキシラートアニオン基を有するアクリル樹脂とを含有する水/イソプロピルアルコール水溶液(三菱ケミカル製、商品名「ダイヤナールEMX−5010)100重量部と、多官能アジリジン化合物を含む水/イソプロピルアルコール水溶液(荒川化学工業(株)製アラコートCL910)10重量部とを混合して導電性高分子膜形成用の塗工液を調製した点以外は上記実施例1と同様の方法で透明電極シートStを得た。得られた透明電極シートStを上記実施例1と同様の方法で観察した結果、透明基材Ftの表面全体に亘って略均等な膜厚で欠陥なく導電性高分子膜Fpが形成されており、この導電性高分子膜Fpにより金属配線Lx,Lyの厚さに起因する段差が緩和されていることが確認された。さらに、金属配線Lx,Lyの表面には凹凸が見られるが、導電性高分子膜Fpの表面は平滑であることも確認された。
(実施例3)
ポリアニリンスルホン酸を5重量%含む水溶液(三菱ケミカル製、商品名「アクアパス−01x)10重量部と、カルボキシラートアニオン基を有する水系アクリル樹脂を60重量%含む水溶液(三菱ケミカル製、商品名「ダイヤナールHW−138」)5重量部と、多官能アジリジン化合物を含む水/イソプロピルアルコール水溶液(荒川化学工業製、商品名「アラコートCL910」)10重量部と、イオン交換水88重量部とを混合して導電性高分子膜形成用の塗工液を調製した以外は、上記実施例1と同様の方法で透明電極シートStを得た。得られた透明電極シートStを上記実施例1と同様の方法で観察した結果、透明基材Ftの表面全体に亘って略均等な膜厚で欠陥なく導電性高分子膜Fpが形成されており、この導電性高分子膜Fpにより金属配線Lx,Lyの厚さに起因する段差が緩和されていることが確認された。さらに、金属配線Lx,Lyの表面には凹凸が見られるが、導電性高分子膜Fpの表面は平滑であることも確認された。
(実施例4)
次に、配線幅Wを2.02μm,4.25μm,5.08μm,7.33μm,9.03μm,10.13μmと変化させると共に、厚みdを0.21μm,0.42μm,0.56μm,0.69μm,0.89μm,1.01μmと変化させて金属配線Lx,Lyを夫々形成した点を除いて、上記実施例1と同様の方法で試料を夫々作製した。各試料の金属配線Lx,Lyの離心率と共に、導電性高分子膜Fpの段差緩和性を観察した結果を表1に示す。観察結果は、透明基材Ftの表面全面に亘って略均等な膜厚で欠陥なく導電性高分子膜Fpを形成でき、導電性高分子膜Fpにより段差が緩和されたものを「○」とし、膜厚が略均等でなかったり欠陥が生じたものを「×」とした。これによれば、離心率を0.8322〜0.9992の範囲にすることで、透明基材Ftの表面全面に亘って略均等な膜厚で欠陥なく導電性高分子膜Fpを成膜できることが判った。また、離心率は、0.8322〜0.9989の範囲がより好ましく、0.9458〜0.9934の範囲が特に好ましいことが、観察結果から判った。表1に示していないが、離心率が0.9992を超えると(例えば0.9995)、金属配線が薄くなりすぎて所望の抵抗値を実現する断面積が得られなくなるという不具合がある。この不具合は、上述のように、d’’がd/4よりも小さい場合に顕著に現れる。
次に、上記実施例に対する比較例について説明する。
(比較例1)
本比較例1では、ポリスチレンスルホン酸でドープされたポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)を0.5重量%含む水溶液100重量部と、非イオン性のポリビニルピロリドンを20重量%含む水溶液20重量部とを混合して導電性高分子膜形成用の塗工液を調製した点以外は上記実施例1と同様の方法で透明電極シートを得た。得られた透明電極シートを、上記実施例1と同様の方法で観察した結果、導電性高分子膜Fpは略均等な膜厚で形成されておらず、金属配線Lx,Lyの厚さに起因する段差が緩和されておらず、また、導電性高分子膜Fpの表面は平滑でなく凹凸を有することが確認された。表面平滑性が発現しない理由としては、金属配線Lx,Lyと透明基材Ftの双方に対する親和性を有さず、導電性高分子膜Fpの膜応力が不均一になるためであると考えられる(後述する比較例2についても同様)。
(比較例2)
本比較例2では、ポリアニリンスルホン酸を0.5重量%含む水溶液100重量部と、非イオン性のポリビニルピロリドンを20重量%含む水溶液20重量部とを混合して導電性高分子膜形成用の塗工液を調製した点以外は上記実施例1と同様の方法で透明電極シートを得た。得られた透明電極シートを、上記実施例1と同様の方法で観察した結果、導電性高分子膜Fpは略均等な膜厚で形成されておらず、金属配線Lx,Lyの厚さに起因する段差が緩和されておらず、また、導電性高分子膜Fpの表面は平滑でなく凹凸が確認された。
上述したように、本発明の透明電極シートStは、絶縁性の透明基材Ftと、透明基材Ftの表面に形成される金属配線Lx,Lyと、金属配線Lx,Lyが形成された透明基材Ftの表面に形成される導電性高分子膜Fpとを備える。ここで、導電性高分子膜Fpを形成する前の状態、すなわち、透明基材Ftの表面に金属配線Lx,Lyが形成された状態での透明電極シートについて詳細に説明する。透明電極シートStをフレキシブルデバイスに適用するには、上記金属配線Lx,Lyの視認性が低く、高い透過率と低い抵抗値とを併せ持つことが更に要求されるが、このような透明電極シートStを簡単に製造することは困難である。そこで、本実施形態では、以下に説明するように配線の充填分画fを定義し、充填分画fが所定の範囲内の値になるように金属配線Lx,Lyの配線幅Wと単位開口の幅Gとを決定するようにした。即ち、図4も参照して、透明基材Ft表面で金属配線Lx,Lyが夫々のびる方向をX軸方向及びY軸方向とし、X軸方向及びY軸方向で互いに隣接する夫々2本の配線(X軸方向で互いに隣接する2本の配線Lx,LxとY軸方向で互いに隣接する2本の配線Ly,Ly)で区画される透明基材Ftの部分を単位面積部A、透明基材Ftの配線Lx,Lyのない部分を単位開口Ou、単位開口Ouを区画する配線の線幅をW、単位開口の幅をGとすると、単位開口の面積率Sは、これら線幅Wと幅Gとを用いて下式(A)のように表すことができ、この面積率Sは、単位面積部Aにおける配線の充填分画fを用いて下式(B)のように表すことができる。
S=G/(G+W)・・・(A)
S=(1−f)・・・(B)
上式(A)及び(B)を基に、配線の充填分画fは下式(1)のように定義することができる。
f=W/(G+W)・・・(1)
また、透明電極シートStの可視光の透過率Tは、単位開口Ouの面積率Sと実質的に等しくなるはずであり、配線Lx,Lyの充填分画fを用いて下式(2)で表すことができる。但し、透過率Tは、透明基材Ftの寄与を無視した値である。
T=(1−f)・・・(2)
配線の配線の充填分画fが1よりも十分に小さい場合、上式(2)は、下式(3)で近似される。
T=1−2f・・・(3)
ここで、上式(3)を検証するために、以下の実験を行った。即ち、印刷用のインクIkとして前述のAgナノメタルインク(株式会社アルバック製)を用いて、金属配線Lx,Lyの配線幅Wを5μm、配線の厚みを0.6μmとし、単位開口Ouの幅Gが100,150,200,300,500,1000μm(このとき、充填分画fは、0.048,0.032,0.024,0.016,0.010,0.005)となるように金属配線Lx,Lyを形成し、導電性高分子膜Fpを形成する前の状態での透明電極シートStの透過率Tをそれぞれ測定し、金属配線Lx,Lyの充填分画fの関数としての透過率Tの測定値をプロットしたものを図5(a)に示す。これら充填分画fと透過率Tの測定値との間には相関関係があり、この相関関係から1次の近似直線を求めたところ、下式(4)が得られた。下式(4)は、上式(3)と概略一致はするものの、完全には一致していない。この不一致は、光の散乱による拡散透過光の影響によるものと考えられる。つまり、配線の断面形状が、上記の条件を満たす半楕円形状とした場合に、理論式とは異なり、最終的に得られる透明電極の透過率が、下式(4)に示される関係となることが見出された。ここで、式(4)のTは、波長550nmにおける透過率であり、式(4)から算出されるTの値と、実測されるTの値との違いは±0.01以内である。
T=0.98−1.65f・・・(4)
また、上記のように単位開口Ouの幅Gを変化させて金属配線Lx,Lyを夫々形成し、透明電極シートStのシート抵抗Rg(Ω/□)を夫々測定した。
ここで、透明電極シートStのシート抵抗Rgは、下式(5)のように表される。
Rf=ηρ/d=R・f・・・(5)
上式(5)中、Rfは、充填分画fが1のとき、即ち、透明基材Ftの全面がAgで覆われた場合)のシート抵抗であり、ηは、補正因子であり、ρは、バルクのAgの比抵抗(1.6μΩ・cm)であり、dは、配線の厚みである。本実施形態のようにインクIkを塗布して配線Lx,Lyを形成する場合、得られる配線Lx,Lyの比抵抗は、バルクのAgの比抵抗よりも高くなるため、補正因子ηが用いられている。
上記測定したシート抵抗Rgとその充填分画を上式(5)に代入してシート抵抗Rfを夫々算出し、その平均値Rfを算出した結果、下式(6)のようにRf=0.142Ω/□となった。
Rf=ηρ/d=0.142(Ω/□)・・・(6)
配線の厚みd=0.6μmを上式(6)に代入すると、下式(7)が得られる。
ηρ=8.5μΩ・cm・・・(7)
上式(5)及び上式(6)より、下式(8)が得られる。
Rg=0.142/f・・・(8)
上式(8)で表される曲線と、シート抵抗Rgの測定値とを図5(b)に示す。これより、充填分画fとシート抵抗Rgとの間には、式(4)及び式(8)に示す相関関係があることが判った。
このように、本発明者らは、鋭意研究を重ね、導電性高分子膜Fpを形成する前の状態での透明電極シートにおいては、上式(1)のように定義した配線の充填分画fと、波長550nmにおける透過率T及び抵抗値Rgとの間に式(4)及び式(8)に示す相関関係があることを知見するのに至った。この知見に基づけば、導電性高分子膜Fpを形成する前の状態での透明電極シートにおいて、所望の透過率Tと抵抗値Rgを実現する充填分画fの範囲を設定することができる。例えば、90%以上の透過率Tと100Ω/□以下の抵抗値Rgを実現する充填分画fの範囲は、0.001以上0.048以下であり、90%以上の透過率Tと50Ω/□以下の抵抗値Rgを実現する充填分画fの範囲は、0.003以上0.048以下であり、90%以上の透過率Tと10Ω/□以下の抵抗値Rgを実現する充填分画fの範囲は、0.014以上0.048以下であり、95%以上の透過率Tと10Ω/□以下の抵抗値Rgを実現する充填分画fの範囲は、0.014以上0.018以下である。
ところで、上述の如くAgインクを格子状に印刷したものを焼成することで得られる金属配線Lx,Lyの比抵抗ηρは、その焼成温度にもよるが、一般には2〜30μΩ・cmの範囲で変動する。また、上述の如く金属配線Lx,Lyの厚みは、0.1〜1μmの範囲であることが好ましい。
そこで、比抵抗ηρが2μΩ・cm,10μΩ・cm,20μΩ・cm,30μΩ・cm、配線の厚みdが0.1μm,0.3μm,0.6μm,1.0μmの場合に得られる金属配線Lx,Lyを有する透明電極シートのシート抵抗Rgが100Ω/□以下となる充填分画fの下限値を上式(5)により求めた結果を表2に示す。
表2に示すように、シート抵抗Rgが100Ω/□以下となる充填分画fの下限値は0.0002である。一方、波長550nmにおける透過率Tが90%以上となるのは、前述の通り、式(4)により、配線充填分画fが0.0048以下の場合である。従って、シート抵抗Rgが100Ω/□以下、かつ、透過率Tが90%以上となる充填分画fの範囲は、0.0002以上0.048以下である。
また、比抵抗ηρが2μΩ・cm,10μΩ・cm,20μΩ・cm,30μΩ・cm、配線の厚みdが0.1μm,0.3μm,0.6μm,1.0μmの場合に得られる金属配線Lx,Lyを有する透明電極シートのシート抵抗Rgが50Ω/□以下となる充填分画fの下限値を上式(5)により求めた結果を表3に示す。
表3に示すように、シート抵抗Rgが50Ω/□以下となる充填分画fの下限値は0.0004である。一方、波長550nmにおける透過率Tが90%以上となるのは、前述の通り、式(4)により、充填分画fが0.0048以下の場合である。従って、シート抵抗Rgが50Ω/□以下、かつ、透過率Tが90%以上となる充填分画fの範囲は、0.0004以上0.048以下である。
また、比抵抗ηρが2μΩ・cm,10μΩ・cm,20μΩ・cm,30μΩ・cm、配線の厚みdが0.1μm,0.3μm,0.6μm,1.0μmの場合に得られる金属配線Lx,Lyを有する透明電極シートのシート抵抗Rgが10Ω/□以下となる充填分画fの下限値を上式(5)により求めた結果を表4に示す。
表4に示すように、シート抵抗Rgが10Ω/□以下となる充填分画fの下限値は0.0020である。一方、波長550nmにおける透過率Tが90%以上となるのは、前述の通り、式(4)により、充填分画fが0.0048以下の場合である。従って、シート抵抗Rgが10Ω/□以下、かつ、透過率Tが90%以上となる充填分画fの範囲は、0.0020以上0.048以下である。
そして、充填分画fが上記何れかの範囲内となるように、金属配線Lx,Lyの配線幅Wと幅Gの値を設定し、その設定値に基づき版胴22の凹部22aを形成すれば、フレキシブルデバイスに適用するときに要求される高い透過率Tと低い抵抗値Rgを持つ透明電極シートStを実現することができる。このとき、配線幅Wを10μm未満、好ましくは、5μm以下に設定すれば、金属配線Lx,Lyの視認性を低くすることができる。
また、上記実施例1と同様の印刷用のインクIkとしてAgナノメタルインク(株式会社アルバック製)を用いて、金属配線(銀配線)Lx,Lyの配線幅Wが5.08μm、厚みdが0.56μmとなるように、かつ、単位開口Ouの幅Gを100,150,200,300,500,1000μm(このとき、充填分画fは、0.048,0.032,0.024,0.016,0.010,0.005)と変化させて、透明基材Ftたるプラスチックシートの表面に金属配線Lx,Lyを形成した。さらに、上記実施例1と同様の塗工液を用いて導電性高分子膜Fpを形成して透明電極シートStを得た。形成した導電性高分子膜Fpの膜厚は、上記実施例1と同様、金属配線Lx,Ly上で0.3μm、金属配線Lx,Lyが存しない透明基材Ft上で0.4μmとした。導電性高分子膜Fpの形成前及び形成後の夫々の状態で、透明電極シートのシート抵抗Rgと透過率Tとの関係を求めた結果を図6に示す。これによれば、導電性高分子膜Fpの形成後も、形成前の低いシート抵抗Rgと高い透過率Tとをほぼ維持していることが確認され、導電性高分子膜Fpを形成することによる導電性及び透過性への影響は軽微であることが判った。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、インクに含有される金属ナノ粒子の金属としてAgを用いる場合を例に説明したが、金属は、Agに限定されず、Au、Cu、Ni、Pd、In、Sn、Rh、Ru、Pt、In及びSnから選択された少なくとも1種の金属又はこれらの金属の少なくとも2種からなる合金を選択して用いることができる。
上記実施形態では、印刷機2としてグラビアオフセット印刷機を用いる場合を例に説明したが、印刷機2はこれに限定されず、親水部と疎水部を形成した刷版(アルミ板)を備える平版印刷機を用いることができる。平版印刷機としては、刷版の親水部に水を供給すると共に刷版の疎水部にインクタンクから所定濃度のインクIkを供給し、これをブランケットに転写して印刷する公知の構成を有するものを用いることができるため、ここではこれ以上の説明を省略する。
St…透明電極シート、Ft…透明基材、Fp…導電性高分子膜、Lx,Ly…金属配線、Pu…金属配線Lx,Lyの表層部、W…金属配線Lx,Lyの配線幅。

Claims (2)

  1. 絶縁性の透明基材と、透明基材の表面に形成される金属配線と、金属配線が形成された透明基材の表面に形成される導電性高分子膜とを備える透明電極シートにおいて、
    前記金属配線の表層部の断面を離心率が0.8322〜0.9992の範囲の半楕円状とし、
    前記導電性高分子膜は、導電性高分子と、カルボキシラートアニオン基を有するアクリル樹脂と、多官能アジリジン化合物とを含有することを特徴とする透明電極シート。
  2. 前記透明基材の表面からの前記金属配線の最大厚みが0.1μm〜1μmの範囲であり、かつ、前記金属配線の幅が2μm〜10μmの範囲であることを特徴とする請求項1記載の透明電極シート。
JP2018064081A 2018-03-29 2018-03-29 透明電極シート Active JP7048386B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018064081A JP7048386B2 (ja) 2018-03-29 2018-03-29 透明電極シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018064081A JP7048386B2 (ja) 2018-03-29 2018-03-29 透明電極シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019175741A true JP2019175741A (ja) 2019-10-10
JP7048386B2 JP7048386B2 (ja) 2022-04-05

Family

ID=68169572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018064081A Active JP7048386B2 (ja) 2018-03-29 2018-03-29 透明電極シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7048386B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009256623A (ja) * 2008-03-21 2009-11-05 Arakawa Chem Ind Co Ltd 帯電防止コーティング剤およびプラスチックフィルム
JP2011171015A (ja) * 2010-02-16 2011-09-01 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 低抵抗透明導電性フィルムとその製造方法及び太陽電池並びに電子機器
WO2014046253A1 (ja) * 2012-09-20 2014-03-27 コニカミノルタ株式会社 透明導電膜及び有機エレクトロルミネッセンス素子
JP2016195243A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 トッパン・フォームズ株式会社 配線板

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009256623A (ja) * 2008-03-21 2009-11-05 Arakawa Chem Ind Co Ltd 帯電防止コーティング剤およびプラスチックフィルム
JP2011171015A (ja) * 2010-02-16 2011-09-01 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 低抵抗透明導電性フィルムとその製造方法及び太陽電池並びに電子機器
WO2014046253A1 (ja) * 2012-09-20 2014-03-27 コニカミノルタ株式会社 透明導電膜及び有機エレクトロルミネッセンス素子
JP2016195243A (ja) * 2015-03-31 2016-11-17 トッパン・フォームズ株式会社 配線板

Also Published As

Publication number Publication date
JP7048386B2 (ja) 2022-04-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101184674B1 (ko) 볼록판 반전 인쇄용 도전성 잉크
WO2012026033A1 (ja) 低温焼結性銀ナノ粒子組成物および該組成物を用いて形成された電子物品
JP5499537B2 (ja) 電極製造装置及び電極製造方法
US20060021465A1 (en) Ultrafine metal powder slurry
US10895794B2 (en) Electrochromic device having a patterned electrode free of indium tin oxide (ITO)
KR102353074B1 (ko) 도전성 피막 및 레이저 에칭 가공용 도전성 페이스트
US10573425B2 (en) Electrically conductive paste and electrically conductive film formed by using same
KR20120062237A (ko) 내부 전극용 도전성 페이스트 및 이를 포함한 적층 세라믹 전자부품
KR101753497B1 (ko) 스크린 인쇄용 도전성 페이스트, 및 배선의 제조방법 및 전극의 제조방법
DE102014211908A1 (de) Verfahren zur Verbesserung des Flächenwiderstandes leitfähiger Drucktinten
US20140000942A1 (en) CONDUCTIVE INK COMPOSITION, PRINTING METHOD USING THE SAME AND CONDUCTIVE PATTERN MANUFACTURED BY THE SAME (As Amended)
KR101385684B1 (ko) 투명 전극의 제조방법
DE102012016375B4 (de) Verfahren zur Herstellung dielektrischer Elastomeraktoren
US8968824B2 (en) Method for producing silver conductive film
US9093675B2 (en) Method of manufacturing non-firing type electrode
KR101410518B1 (ko) 도전성 패턴 형성용 기재 및 이를 이용하여 형성된 도전성 패턴
DE102014200443B4 (de) Sensorelement zur Bestimmung von Dehnungen
TW201232582A (en) Dual-layer method of fabricating ultracapacitor current collectors
JP2019175741A (ja) 透明電極シート
Aminayi et al. Inkjet printing and surface treatment of an optimized polyurethane-based ink formulation as a suitable insulator over silver for contact with aqueous-based fluids in low-voltage applications
DE102014202945A1 (de) Verfahren zum Herstellen eines organischen elektronischen Bauelementes und organisches elektronisches Bauelement
JP5775438B2 (ja) 銀微粒子分散液
US20210095143A1 (en) Gravure printing of nanowires for large-area printed electronics
US20140202733A1 (en) Method of manufacturing non-firing type electrode
JP2019140134A (ja) 透明電極シート及び透明電極シートの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220324

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7048386

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150