JP2019175601A - 電気通信用シールドパッチパネル - Google Patents
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Abstract
【課題】シールド機能を有する金属製の電気通信用のモジュラアダプタ夫々から簡単なアース接続によって電気を逃がすことで、当該モジュラアダプタ相互間の電磁的干渉等による信号波形の乱れ(ノイズ)の発生を未然に防止する。【解決手段】外側を金属製のシールドカバー20にて囲繞した電気通信用モジュラアダプタMAと、該モジュラアダプタMAを脱着自在に実装する複数個の挿入開口部2を有する取付枠本体1と、前記モジュラアダプタMAを各挿入開口部2に実装した複数個の取付枠本体1を脱着自在に装着する窓孔40を有するパッチパネルPとを具備し、前記取付枠本体1の各挿入開口部2には、当該挿入開口部2に実装された全てのモジュラアダプタMA外側のシールドカバー20に接触する1つの導電性シールド材21を配し、導電性シールド材21にアース線Eを接続したものである。【選択図】図1
Description
本発明は、電気通信用のモジュラアダプタを実装する複数の挿入開口部を有する取付枠本体をパネルの前面側から窓孔を介して挿入可能してなる電気通信用シールドパッチパネルに関する。
従来、オフィスや工場等において、音声信号、LAN等のディジタル信号、画像信号といった様々な情報伝達において伝送回線の信号同士の電磁的干渉による混線を防止するために、2本の信号線を軽く撚ることで電磁放射の向きを周期的に逆転させるいわゆるアンシールドツイストペアケーブルを用いた情報配線システムが広く用いられている。このような情報配線システムでは、オフィスのレイアウト変更等の理由により情報配線の変更が必要となる場合に備えて、パッチパネルと称するネットワークの配線作業を支援するための中継端子盤が用いられている。
例えば、特許文献1に開示されているように、モジュラプラグが着脱自在に接続されるプラグ挿入口を前面に有する複数のモジュラジャックと、被固定部位に固定するための固定手段を有し前記モジュラジャックが複数取り付けられるパネルとで構成され、複数のモジュラジャックを保持する保持部材を設け、複数のモジュラジャックを保持した保持部材を挿通させることのできる寸法に形成された窓孔と、パネルの前面側から窓孔を介して挿入された保持部材を、窓孔からモジュラジャック前面を露出させた状態で着脱自在に取り付ける取付手段をパネルに設けてなるパッチパネルが提供されている。
ところで、近年においては、前記伝送回線での混線防止の他にコネクタ・アダプタにおけるノイズ漏れによる電子機器内のデータやり取りに乱れや通信不能といった不具合の発生を無くすための様々な工夫がなされている。
具体的には特許文献2に示すように、レセプタクルコネクタにおけるシールド部材を、一方のコネクタ嵌合部を囲む完全シールド構成にすると共に、プラグコネクタにおけるシールド部材が、他方のコネクタ嵌合部を囲む完全シールド構成にしたシールド付き電気コネクタが公知である。
また、特許文献3に示すように、ハウジングの4方面(上面、両側面、後面)を覆った箱型金属製のシールド部材における両側面壁で一体的に形成された接地用片における端子部と後面壁で一体的に形成された一対の端子部とが接続対象物である配線基板の接地箇所に直接的に装着されて接地接続される構造としたシールド型電気コネクタが公知である。
しかしながら、前記した特許文献2におけるシールド部材によるコネクタ構成を前記した特許文献1に記載された従来の電気通信用シールドパッチパネルに応用すべく取付枠本体に電磁シールド機能を有する金属製のモジュラアダプタを横一列に近接して実装した場合には、当該モジュラアダプタ相互間の電磁的干渉等による信号波形の乱れ(ノイズ)が発生してしまう虞がある。
また、前記した特許文献3においては、シールド部材に覆われたハウジング毎に配線基板の接地箇所に接続(アース接続)する必要があり、構成が煩雑化し、製造作業においても非常に面倒である。
そこで、本発明は、叙上のような従来存した諸事情に鑑み案出されたもので、シールド機能を有する金属製のモジュラアダプタ夫々から簡単なアース接続によって電気を逃がすことで、モジュラアダプタ相互間の電磁的干渉等による信号波形の乱れ(ノイズ)の発生を未然に防止できるものとした簡易構成で、且つ利便性に優れた電気通信用シールドパッチパネルを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明にあっては、外側を金属製のシールドカバーにて囲繞した電気通信用モジュラアダプタと、前記電気通信用モジュラアダプタを脱着自在に実装する複数個の挿入開口部を有する取付枠本体と、前記電気通信用モジュラアダプタを前記各挿入開口部に実装した複数個の取付枠本体を脱着自在に装着する窓孔を有するパネルとを具備した電気通信用シールドパッチパネルであって、前記取付枠本体の各挿入開口部には、当該挿入開口部に実装された全ての電気通信用モジュラアダプタ外側のシールドカバーに接触する1つの導電性シールド材を配し、該導電性シールド材にアース線を接続したことを特徴とする。
前記導電性シールド材は、横長薄板単体からなる導電性シールドベース板部と、該ベース板部の後端縁に一体に突設された複数の導電性シールド端子部にて形成されていることを特徴とする。
前記シールドベース板部とシールド端子部とを側面視略くの字形状に形成し、前記シールドベース板部は前記取付枠本体の挿入開口部の全横幅に略対応した長さとなって配設すると共に、前記シールド端子部は幅方向一端側から挿入開口部内方に向けて上向傾斜状となって配設して成ることを特徴とする。
前記取付枠本体は、互いにパッチン止めにて一体となって前記挿入開口部が形成されるよう、前記電気通信用モジュラアダプタの縦幅に略対応した前側挿入開口部を有する前枠部と、前記電気通信用モジュラアダプタの縦幅よりも長い後側挿入開口部を有する後枠部とからなり、前記導電性シールド材の導電性シールドベース板部は前記挿入開口部下方の横方向に沿うようにして前記前枠部と後枠部との間に挟持され、前記導電性シールド端子部は、互いに隣接する前記挿入開口部相互間の仕切部を跨ぐようにして前記後側挿入開口部の内底面に配されてなることを特徴とする。
前記後枠部の後側挿入開口部には、その開口内縁下側から後方に向けて上向きL字状の下側係止突起を有し、前記電気通信用モジュラアダプタが後枠部の後方側から前記後側挿入開口部に挿入される際に、前記当該電気通信用モジュラアダプタのシールドカバー下面に突設された前面が下面に対して後方傾斜し後面が下面に対して垂直な略クサビ状となった下側嵌合突起が前記下側係止突起に係架されるものとしたことを特徴とする。
前記後枠部の後側挿入開口部には、その開口内縁上側から後方に向けて下向きL字状の上側係止突起を有し、前記電気通信用モジュラアダプタのシールドカバー上面に前方に向けて上向き傾斜状に突設されたラッチ片の略V字状に折り返された先端部が当該ラッチ片の下方向への押圧操作によって前記上側係止突起に下側から潜り込み係架されるものとしたことを特徴とする。
前記電気通信用モジュラアダプタのシールドカバーの左右壁面には縦長の係止突部を有し、当該電気通信用モジュラアダプタが後枠部の後方側から前記後側挿入開口部に挿入される際に当該後側挿入開口部における後側外縁部に前記係止突部が係止されるものとしたことを特徴とする。
前記後枠部の上下両端部には先端にテーパ面が形成された係止爪を有し、前記前枠部の上下両端部には前記係止爪に対応した係合孔部を有する水平突起を設け、該水平突起を係止爪のテーパ面に当接させた状態で押し込むことで当該水平突起が上方に撓曲しつつテーパ面に沿って移動することにより、前記水平突起の係合孔部に前記係止爪が係架することで、前記導電性シールド材のシールドベース板部は前記前枠部と後枠部との間に挟持された状態で当該前枠部と後枠部とが一体化されるものとしたことを特徴とする。
本発明によれば、シールド機能を有する金属製の電気通信用モジュラアダプタ夫々からアース接続によって電気を逃がすことで、当該電気通信用モジュラアダプタ相互間の電磁的干渉等による信号波形の乱れ(ノイズ)の発生を未然に防止することができる。
すなわち、本発明では、外側を金属製のシールドカバーにて囲繞した電気通信用モジュラアダプタと、前記電気通信用モジュラアダプタを脱着自在に実装する複数個の挿入開口部を有する取付枠本体と、前記電気通信用モジュラアダプタを前記各挿入開口部に実装した複数個の取付枠本体を脱着自在に装着する窓孔を有するパッチパネルとを具備した電気通信用シールドパッチパネルであって、前記取付枠本体の各挿入開口部には、当該挿入開口部に実装された全ての電気通信用モジュラアダプタ外側のシールドカバーに接触する1つの導電性シールド材を配し、該導電性シールド材にアース線を接続したので、前記電気通信用モジュラアダプタと導電性シールド材との接触が確実なものとなり、シールド機能を有する金属製の電気通信用モジュラアダプタ夫々から電気を確実に逃がすことができる。
前記導電性シールド材は、横長薄板単体からなる導電性シールドベース板部と、該ベース板部の後端縁に一体に突設された複数の導電性シールド端子部にて形成されているので、従来のようなシールド部材に覆われたハウジング毎に配線基板の接地箇所に接続(アース接続)する必要がなくなり、電気通信用モジュラアダプタ夫々のアース接続が簡単且つスムーズに行える。したがって、利便性に極めて優れている。
前記シールドベース板部とシールド端子部とを側面視略くの字形状に形成し、前記シールドベース板部は前記取付枠本体の挿入開口部の全横幅に略対応した長さとなって配設すると共に、前記シールド端子部は幅方向一端側から挿入開口部内方に向けて(鈍角)上向傾斜状となって配設して成るので、前記取付枠本体の挿入開口部に挿入された電気通信用モジュラアダプタに対する導電性シールド材の接触が確実に行える。
前記取付枠本体は、互いにパッチン止めにて一体となって前記挿入開口部が形成されるよう、前記電気通信用モジュラアダプタの縦幅に略対応した前側挿入開口部を有する前枠部と、前記電気通信用モジュラアダプタの縦幅よりも長い後側挿入開口部を有する後枠部とからなり、前記導電性シールド材の導電性シールドベース板部は前記挿入開口部下方に沿うようにして前枠部と後枠部との間に挟持され、前記導電性シールド端子部は、互いに隣接する前記挿入開口部相互間の仕切部を跨ぐようにして配されてなるので、前記取付枠本体への導電性シールド材の組付けが容易に行えると同時に挿入開口部に挿入された電気通信用モジュラアダプタに対する導電性シールド材の接触が確実に行える。
前記後枠部の後側挿入開口部には、その開口内縁下側から後方に向けて上向きL字状の下側係止突起を有し、前記電気通信用モジュラアダプタが後枠部の後方側から前記後側挿入開口部に挿入される際に、前記電気通信用モジュラアダプタ外側に囲繞された金属製のシールドカバー下面に突設された前面が下面に対して後方傾斜し後面が下面に対して垂直な略クサビ状となった下側嵌合突起が前記下側係止突起に係架されるものとしたので、前記電気通信用モジュラアダプタの下面側を後方に傾けながら容易且つ迅速に挿入することができる。
前記後枠部の後側挿入開口部には、その開口内縁上側から後方に向けて下向きL字状の上側係止突起を有し、前記電気通信用モジュラアダプタ外側に囲繞された金属製のシールドカバー上面に前方に向けて上向き傾斜状に突設されたラッチ片の略V字状に折り返された先端部が当該ラッチ片の下方向への押圧操作によって前記上側係止突起に下側から潜り込み係架されるものとしたので、前記電気通信用モジュラアダプタの上面側を水平状態に戻しながら容易に挿入することができ、挿入後には、前記ラッチ片の先端部による上側係止突起内側への係止により、誤脱することなく前記電気通信用モジュラアダプタを確実に保持しておくことができる。
前記シールドカバーの左右壁面には縦長の係止突部を有し、前記電気通信用モジュラアダプタが後枠部の後方側から前記後側挿入開口部に挿入される際に当該後側挿入開口部における後側外縁部に前記係止突部が係止されるものとしたので、前記電気通信用モジュラアダプタの挿入後に、前記取付枠本体の挿入開口部の前方側に不用意に逸脱してしまうのを未然に防止することができる。
前記後枠部の上下両端部には先端にテーパ面が形成された係止爪を有し、前記前枠部の上下両端部には前記係止爪に対応した係合孔部を有する水平突起を設け、該水平突起を係止爪のテーパ面に当接させた状態で押し込むことで当該水平突起が上方に撓曲しつつテーパ面に沿って移動することにより、前記水平突起の係合孔部に係止爪が係架することで、前記導電性シールド材のシールドベース板部は前記前枠部と後枠部との間に挟持された状態で当該前枠部と後枠部とが一体化されるものとしたので、前記取付枠本体のパネルへの組付けが容易に行えると同時に導電性シールド材の組付けも容易且つ確実に行える。
以下、図面を参照して本発明に係る電気通信用シールドパッチパネルの実施の一形態を詳細に説明する。
<電気通信用シールドパッチパネルの全体構成>
本実施形態における電気通信用シールドパッチパネルは、電気通信用のモジュラプラグ(図示せず)が着脱自在に接続されるハウジングHの外側を金属製のシールドカバー20にて囲繞してなる電気通信用モジュラアダプタMA(後述する図8参照)と、複数(例えば6個、後述する図11参照)の電気通信用モジュラアダプタMAを横一列に並べて保持する取付枠本体1と、該取付枠本体1の各挿入開口部2に実装された全ての電気通信用モジュラアダプタMA外側のシールドカバー20に接触し且つアース線Eを接続した1つの導電性シールド材21と、複数(例えば4個、後述する図12参照)の取付枠本体1が横一列に並べて取付けられ、ラックL等の被固定部位に取付けられるパネルPとで構成される(後述する図10参照)。
本実施形態における電気通信用シールドパッチパネルは、電気通信用のモジュラプラグ(図示せず)が着脱自在に接続されるハウジングHの外側を金属製のシールドカバー20にて囲繞してなる電気通信用モジュラアダプタMA(後述する図8参照)と、複数(例えば6個、後述する図11参照)の電気通信用モジュラアダプタMAを横一列に並べて保持する取付枠本体1と、該取付枠本体1の各挿入開口部2に実装された全ての電気通信用モジュラアダプタMA外側のシールドカバー20に接触し且つアース線Eを接続した1つの導電性シールド材21と、複数(例えば4個、後述する図12参照)の取付枠本体1が横一列に並べて取付けられ、ラックL等の被固定部位に取付けられるパネルPとで構成される(後述する図10参照)。
<取付枠本体の構成>
図1乃至図5に示すように、本実施形態における取付枠本体1は、電気通信用モジュラアダプタMAの縦幅に略対応した前側挿入開口部2Aを有する矩形板状の前枠部1Aと、電気通信用モジュラアダプタMAの縦幅よりも長い後側挿入開口部2Bを有する矩形板状の後枠部1Bとからなり、両者が互いにパッチン止めにて一体となって挿入開口部2が形成される。
なお、前記取付枠本体1の前後挿入開口部2A、2Bの横幅は電気通信用モジュラアダプタMAの横幅と同等に形成されている。
図1乃至図5に示すように、本実施形態における取付枠本体1は、電気通信用モジュラアダプタMAの縦幅に略対応した前側挿入開口部2Aを有する矩形板状の前枠部1Aと、電気通信用モジュラアダプタMAの縦幅よりも長い後側挿入開口部2Bを有する矩形板状の後枠部1Bとからなり、両者が互いにパッチン止めにて一体となって挿入開口部2が形成される。
なお、前記取付枠本体1の前後挿入開口部2A、2Bの横幅は電気通信用モジュラアダプタMAの横幅と同等に形成されている。
その具体的なパッチン止め機構としては、図1、図2、図3、図4に示すように、前記後枠部1Bの上下両端部の左右対称位置に、先端にテーパ面が形成された係止爪11が中央に形成された溝部11Bを設け、前記後枠部1Bの上下両端部の中央には左右方向に沿って嵌合溝部1Cが形成されている。前記溝部11Bに対応して、前記前枠部1Aの上下両端部の左右対称位置には後方に向かう水平突起12を設け、この水平突起12には前記係止爪11が係合する係合孔部12Aが形成されている。
また、前記後枠部1Bの嵌合溝部1Cに対応して、前記前枠部1Aの中央には左右方向に沿って後方に向かう嵌合突起1Dが形成されている。組付けに際し、前記水平突起12を係止爪11のテーパ面に当接させた状態で押し込むことで当該水平突起12が上方に撓曲しつつテーパ面に沿って移動することにより、前記水平突起12の係合孔部12Aに前記係止爪11が係合すると同時に当該水平突起12は溝部11Bに嵌合し、また嵌合溝部1Cには嵌合突起1Dが嵌合する。これにより前枠部1Aと後枠部1Bとが一体化される(図3の嵌合状態参照)。さらに、図1(b)、図2(b)、図3(b)、図4(a)、図4(d)、図10において、符号1Eは、パネルPの窓孔Qの内縁に係止させるための係止突起である。
本実施形態においては、前記導電性シールド材21は、横長薄板単体からなる導電性シールドベース板部4と、該ベース板部4の後端縁に一体に突設された複数の導電性シールド端子部3にて形成されている。また、前記シールドベース板部4と導電性シールド端子部3とを側面視略くの字形状に形成し、前記導電性シールドベース板部4は前記取付枠本体1の挿入開口部2に沿った下方側に内装されると共に、前記シールド端子部3は幅方向一端側(図示では上端側)から前記取付枠本体1の挿入開口部2内方に向けて(鈍角)上向傾斜状となってバネ性を付与した状態で配設され、前記取付枠本体1の挿入開口部2に実装された全ての電気通信用モジュラアダプタMAのシールドカバー20に接触する横長薄板単体による導電性シールドベース板部4が前枠部1Aと後枠部1Bとの間に挟持された状態で両前後枠部1A、1Bとが一体化される。
このとき、図1(a)、図2(a)、図3(a)に示すように、導電性シールド端子部3は、互いに隣接する前記取付枠本体1の挿入開口部2相互間の仕切部2Cを跨ぐようにして配置される。各挿入開口部2においては、左右の仕切部2Cの各内壁側に導電性シールド端子部3が対向配置され、これら導電性シールド端子部3の間(前記取付枠本体1の挿入開口部2の下側内縁部中央)には所定幅の隙間が形成される。
具体的には、前記導電性シールド材21の導電性シールドベース板部4は、前記取付枠本体1の各挿入開口部2の全横幅よりも若干長い金属製帯板によって形成され、当該挿入開口部2下方に沿うよう取付枠本体1に内装される。この場合、図1に示すように、前記取付枠本体1の後枠部1Bの方の後側挿入開口部2Bより下側左右両端に形成された矩形溝部11Aに、導電性シールドベース板部4の両端に直角方向に突設した保持板4Aが挿入され、必要に応じてネジ止等で当該保持板4Aは固定される。なお、図10に示すように、片方の保持板4Aには、アース線Eが接続され、該アース線Eの端部の圧着端子は、ラックLの背面側内壁面に設けられたアースバーEHにネジN等で固定される。
前記後枠部1Bの後側挿入開口部2Bには、その開口内縁下側から後方に向けて上向きL字状の下側係止突起5が形成され、一方、前記後枠部1Bの後側挿入開口部2Bには、その開口内縁上側から後方に向けて下向きL字状の上側係止突起8が形成されている。なお、下側係止突起5及び上側係止突起8の各機能(作用)ついては後述する。
また、図1乃至図7に示すように、前記取付枠本体1の前枠部1Aの下縁端中央には、手指の例えば親指腹部側を上方に向けて若干差し込めることができる程度、あるいはマイナスドライバ等の工具を差し込める程度の縦横幅に十分な広さを有する略台形状の切欠部10が形成されている。而して、前記したパネルPが上下方向に複数段となってラックL等の被固定部位に実装されている場合であっても、上下のパネルPの取付枠本体相互間に、切欠部10によって手指やマイナスドライバ等の工具が容易に差し込める十分な隙間が形成されるため、パネルPの窓孔Qから取付枠本体1がスムーズに取り外せることとなる。
<電気通信用モジュラアダプタの構成>
図8に示すように、電気通信用モジュラアダプタMAのハウジングHは、絶縁性を有する合成樹脂の前後面が略矩形状に形成された成形品の外周(後述のプラグ挿入口H1を除く)が、金属製外郭(外皮)からなるシールドカバー20によってシールド(被覆)されている。前記ハウジングHの前面及び後面にはモジュラプラグ(図示せず)が挿入されるプラグ挿入口H1が開口し、各プラグ挿入口H1内には当該モジュラプラグ(図示せず)の接触子と弾接するように複数本の電気コンタクトCが配設されている(図8(c)、図8(e)参照)。
図8に示すように、電気通信用モジュラアダプタMAのハウジングHは、絶縁性を有する合成樹脂の前後面が略矩形状に形成された成形品の外周(後述のプラグ挿入口H1を除く)が、金属製外郭(外皮)からなるシールドカバー20によってシールド(被覆)されている。前記ハウジングHの前面及び後面にはモジュラプラグ(図示せず)が挿入されるプラグ挿入口H1が開口し、各プラグ挿入口H1内には当該モジュラプラグ(図示せず)の接触子と弾接するように複数本の電気コンタクトCが配設されている(図8(c)、図8(e)参照)。
前記シールドカバー20(電気通信用モジュラアダプタMAのハウジングH)は、図8(b)、図8(c)、図8(e)、図9、図10に示すように、その下面に、前面が当該下面に対して後方傾斜し、且つ後面が下面に対して垂直となした断面略クサビ状の横長(左右方向に延びた)の下側嵌合突起6が突設されており、前記電気通信用モジュラアダプタMAが後枠部1Bの背面(後方)側から前記後側挿入開口部2Bに挿入された際には、この下側嵌合突起6が前記下側係止突起5に係架保持されることとなる。
また、図6(a)、図7(a)、図7(d)、図8(a)、図8(b)、図8(d)、図8(e)、図9、図10に示すように、前記シールドカバー20(前記電気通信用モジュラアダプタMAのハウジングH)上面には、前方に向けて上向き傾斜状に突設されたラッチ片7が付設されており、前記電気通信用モジュラアダプタMAが前記後枠部1Bの背面(後方)側から前記後側挿入開口部2Bに挿入された際には、ラッチ片7の略V字状に折り返された先端部7Aが手指等によるラッチ片7の下方向への押圧操作によって前記上側係止突起8に下側から潜り込み、その後の押圧解除に伴い前記上側係止突起8内側において係架保持されることとなる。
さらに、図7(a)、図7(c)、図7(d)、図8(a)、図8(b)、図8(c)、図8(d)、図8(e)、図9、図10に示すように、前記シールドカバー20(前記電気通信用モジュラアダプタMAのハウジングH)の左右壁面には、縦長の係止突部9が形成されており、当該電気通信用モジュラアダプタMAが後枠部1Bの背面(後方)側から前記後側挿入開口部2Bに挿入された際には、当該後側挿入開口部2Bにおける後側外縁部(仕切部2C)に前記係止突部9が所定位置において係止されることとなる。
<パネルの構成>
本実施形態におけるパネルPは、図11、図12に示すように、前面が略矩形状で且つ側面でコの字形状に形成されており、当該パネルP前面の長手方向における両端部は、パネルPをラックL等の被固定部位にねじ止めするための取付ネジを挿通する一対の長孔Sがそれぞれ穿設された支持部Rとなっている。また、このパネルPの前面には、略矩形状の窓孔Qが形成されており、そこには互いに異なるポート仕様の取付枠本体1が横一列となって組合せ実装された状態で塞がれる。なお、前記パネルPの窓孔Qには補強のための仕切部Tが各取付枠本体1の横幅寸法に対応して複数等間隔毎に設けられているが、当該パネルPの強度が充分で仕切部Tによる補強が必要なければ削除してもよい。
本実施形態におけるパネルPは、図11、図12に示すように、前面が略矩形状で且つ側面でコの字形状に形成されており、当該パネルP前面の長手方向における両端部は、パネルPをラックL等の被固定部位にねじ止めするための取付ネジを挿通する一対の長孔Sがそれぞれ穿設された支持部Rとなっている。また、このパネルPの前面には、略矩形状の窓孔Qが形成されており、そこには互いに異なるポート仕様の取付枠本体1が横一列となって組合せ実装された状態で塞がれる。なお、前記パネルPの窓孔Qには補強のための仕切部Tが各取付枠本体1の横幅寸法に対応して複数等間隔毎に設けられているが、当該パネルPの強度が充分で仕切部Tによる補強が必要なければ削除してもよい。
次に、以上のように構成された形態についての使用の一例について説明する。
まず、図9(a)に示すように、取付枠本体1の挿入開口部2の背面(後方)側から、ハウジングHの外側を金属製のシールドカバー20にて囲繞してなる電気通信用モジュラアダプタMAを挿入する。このとき、図9(b)、図9(c)に示すように、電気通信用モジュラアダプタMAの前方側を若干上方向に傾けて挿入し、取付枠本体1の挿入開口部2の下側嵌合突起6に、電気通信用モジュラアダプタMA(シールドカバー20)下面の下側係止突起5を引っ掛ける。
まず、図9(a)に示すように、取付枠本体1の挿入開口部2の背面(後方)側から、ハウジングHの外側を金属製のシールドカバー20にて囲繞してなる電気通信用モジュラアダプタMAを挿入する。このとき、図9(b)、図9(c)に示すように、電気通信用モジュラアダプタMAの前方側を若干上方向に傾けて挿入し、取付枠本体1の挿入開口部2の下側嵌合突起6に、電気通信用モジュラアダプタMA(シールドカバー20)下面の下側係止突起5を引っ掛ける。
次いで、電気通信用モジュラアダプタMA(シールドカバー20)上面のラッチ片7を手指で押圧しながら、電気通信用モジュラアダプタMAの前方側を元の水平状態に戻し、ラッチ片7の先端部7Aが前記上側係止突起8に下側から潜り込ませた状態で、ラッチ片7を押圧解除する。このとき、取付枠本体1の挿入開口部2内にてバネ性を付与した前記導電性シールド材21の導電性シールド端子部3は前記電気通信用モジュラアダプタMA(シールドカバー20)の底面に接触(圧接)して電気的導通状態となる。
而して、図9(d)及び図10に示すように、ラッチ片7の先端部7Aは前記上側係止突起8の内側に係架され、電気通信用モジュラアダプタMAは取付枠本体1に保持される。この電気通信用モジュラアダプタ夫々のシールド機能を有する金属製のシールドカバー20から導電性シールド材21を介して接続されたアース線Eによって電気を逃がすことで、当該電気通信用モジュラアダプタMA相互間の電磁的干渉等による信号波形の乱れ(ノイズ)の発生を未然に防止することができる。
なお、前記取付枠本体1の挿入開口部2の背面(後方)側から電気通信用モジュラアダプタMAを取外す場合には、先ず、ラッチ片7を手指の操作で押圧し、ラッチ片7の先端部7Aの前記上側係止突起8内側への係止を解除する。そして、電気通信用モジュラアダプタMAの前方側を若干上方向に傾ければ前記取付枠本体1の挿入開口部2から容易に引き出すことができる。
P パネル
Q 窓孔
R 支持部
S 長孔
T 仕切部
C 電気コンタクト
L ラック
E アース線
EH アースバー
MA 電気通信用モジュラアダプタ
H ハウジング
H1 プラグ挿入口
1 取付枠本体
1A 前枠部
1B 後枠部
1C 嵌合溝部
1D 嵌合突起
1E 係止突起
2 挿入開口部
2A 前側挿入開口部
2B 後側挿入開口部
2C 仕切部
3 導電性シールド端子部
4 導電性シールドベース板部
4A 保持部
5 下側係止突起
6 下側嵌合突起
7 ラッチ片
7A 先端部
8 上側係止突起
9 係止突部
10 切欠部
11 係止爪
11A 矩形溝部
11B 溝部
12 水平突起
12A 係合孔部
20 シールドカバー
21 導電性シールド材
Q 窓孔
R 支持部
S 長孔
T 仕切部
C 電気コンタクト
L ラック
E アース線
EH アースバー
MA 電気通信用モジュラアダプタ
H ハウジング
H1 プラグ挿入口
1 取付枠本体
1A 前枠部
1B 後枠部
1C 嵌合溝部
1D 嵌合突起
1E 係止突起
2 挿入開口部
2A 前側挿入開口部
2B 後側挿入開口部
2C 仕切部
3 導電性シールド端子部
4 導電性シールドベース板部
4A 保持部
5 下側係止突起
6 下側嵌合突起
7 ラッチ片
7A 先端部
8 上側係止突起
9 係止突部
10 切欠部
11 係止爪
11A 矩形溝部
11B 溝部
12 水平突起
12A 係合孔部
20 シールドカバー
21 導電性シールド材
Claims (8)
- 外側を金属製のシールドカバーにて囲繞した電気通信用モジュラアダプタと、前記電気通信用モジュラアダプタを脱着自在に実装する複数個の挿入開口部を有する取付枠本体と、前記電気通信用モジュラアダプタを前記各挿入開口部に実装した複数個の取付枠本体を脱着自在に装着する窓孔を有するパネルとを具備した電気通信用シールドパッチパネルであって、前記取付枠本体の各挿入開口部には、当該挿入開口部に実装された全ての電気通信用モジュラアダプタ外側のシールドカバーに接触する1つの導電性シールド材を配し、該導電性シールド材にアース線を接続したことを特徴とする電気通信用シールドパッチパネル。
- 前記導電性シールド材は、横長薄板単体からなる導電性シールドベース板部と、該ベース板部の後端縁に一体に突設された複数の導電性シールド端子部にて形成されていることを特徴とする請求項1記載の電気通信用シールドパッチパネル。
- 前記シールドベース板部とシールド端子部とを側面視略くの字形状に形成し、前記シールドベース板部は前記取付枠本体の挿入開口部の全横幅に略対応した長さとなって配設すると共に、前記シールド端子部は幅方向一端側から挿入開口部内方に向けて上向傾斜状となって配設して成ることを特徴とする請求項2記載の電気通信用シールドパッチパネル。
- 前記取付枠本体は、互いにパッチン止めにて一体となって前記挿入開口部が形成されるよう、前記電気通信用モジュラアダプタの縦幅に略対応した前側挿入開口部を有する前枠部と、前記電気通信用モジュラアダプタの縦幅よりも長い後側挿入開口部を有する後枠部とからなり、前記導電性シールド材の導電性シールドベース板部は前記挿入開口部下方の横方向に沿うようにして前記前枠部と後枠部との間に挟持され、前記導電性シールド端子部は、互いに隣接する前記挿入開口部相互間の仕切部を跨ぐようにして前記後側挿入開口部の内底面に配されてなることを特徴とする請求項1記載の電気通信用シールドパッチパネル。
- 前記後枠部の後側挿入開口部には、その開口内縁下側から後方に向けて上向きL字状の下側係止突起を有し、前記電気通信用モジュラアダプタが後枠部の後方側から前記後側挿入開口部に挿入される際に、前記当該電気通信用モジュラアダプタのシールドカバー下面に突設された前面が下面に対して後方傾斜し後面が下面に対して垂直な略クサビ状となった下側嵌合突起が前記下側係止突起に係架されるものとしたことを特徴とする請求項4記載の電気通信用シールドパッチパネル。
- 前記後枠部の後側挿入開口部には、その開口内縁上側から後方に向けて下向きL字状の上側係止突起を有し、前記電気通信用モジュラアダプタのシールドカバー上面に前方に向けて上向き傾斜状に突設されたラッチ片の略V字状に折り返された先端部が当該ラッチ片の下方向への押圧操作によって前記上側係止突起に下側から潜り込み係架されるものとしたことを特徴とする請求項4記載の電気通信用シールドパッチパネル。
- 前記電気通信用モジュラアダプタのシールドカバーの左右壁面には縦長の係止突部を有し、当該電気通信用モジュラアダプタが後枠部の後方側から前記後側挿入開口部に挿入される際に当該後側挿入開口部における後側外縁部に前記係止突部が係止されるものとしたことを特徴とする請求項4記載の電気通信用シールドパッチパネル。
- 前記後枠部の上下両端部には先端にテーパ面が形成された係止爪を有し、前記前枠部の上下両端部には前記係止爪に対応した係合孔部を有する水平突起を設け、該水平突起を係止爪のテーパ面に当接させた状態で押し込むことで当該水平突起が上方に撓曲しつつテーパ面に沿って移動することにより、前記水平突起の係合孔部に前記係止爪が係架することで、前記導電性シールド材のシールドベース板部は前記前枠部と後枠部との間に挟持された状態で当該前枠部と後枠部とが一体化されるものとしたことを特徴とする請求項4記載の電気通信用シールドパッチパネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018060030A JP2019175601A (ja) | 2018-03-27 | 2018-03-27 | 電気通信用シールドパッチパネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018060030A JP2019175601A (ja) | 2018-03-27 | 2018-03-27 | 電気通信用シールドパッチパネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019175601A true JP2019175601A (ja) | 2019-10-10 |
Family
ID=68169579
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018060030A Pending JP2019175601A (ja) | 2018-03-27 | 2018-03-27 | 電気通信用シールドパッチパネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019175601A (ja) |
-
2018
- 2018-03-27 JP JP2018060030A patent/JP2019175601A/ja active Pending
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