JP2019174686A - 車両用表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構成要素の増加を抑制しつつ画像の輝度を調節することができる車両用表示装置を提供する。【解決手段】車両用表示装置は、スクリーン9と、レーザ光を出射する光源と、レーザ光をスクリーンに反射するミラーと、駆動装置とを有し、駆動装置によってミラーを回転振動させることでレーザ光を主走査方向および副走査方向に走査してスクリーンに画像を生成する画像生成手段と、光源を制御する制御部と、を備え、制御部は、一フレームにおける画像21の生成において走査位置に応じて光源を点灯または消灯させる制御を実行し、制御部は、連続する複数のフレームにおいて光源の点灯および消灯のパターンを異ならせることで画像の輝度を調節する。【選択図】図14

Description

本発明は、車両用表示装置に関する。
従来、レーザ光の光量を調節する技術がある。特許文献1には、光を発するレーザ素子と、光が入射する位置に配置された第1の減光部材と、第1の減光部材を透過した光が入射する位置に配置された第2の減光部材と、光が入射する位置を変化させるように、第1の減光部材及び/又は第2の減光部材を駆動する駆動手段と、を備える光源モジュールの技術が開示されている。
特開2015−169725号公報
レーザ光によって画像を生成する車両用表示装置において、構成を簡素化できることが望ましい。例えば、特許文献1の減光部材や駆動手段などの新たな構成要素を追加することなく画像の輝度を調節することができれば、車両用表示装置の簡素化が可能となる。
本発明の目的は、構成要素の増加を抑制しつつ画像の輝度を調節することができる車両用表示装置を提供することである。
本発明の車両用表示装置は、スクリーンと、レーザ光を出射する光源と、前記レーザ光を前記スクリーンに反射するミラーと、駆動装置とを有し、前記駆動装置によって前記ミラーを回転振動させることで前記レーザ光を主走査方向および副走査方向に走査して前記スクリーンに画像を生成する画像生成手段と、前記光源を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、一フレームにおける前記画像の生成において走査位置に応じて前記光源を点灯または消灯させる制御を実行し、前記制御部は、連続する複数のフレームにおいて前記光源の点灯および消灯のパターンを異ならせることで前記画像の輝度を調節することを特徴とする。
本発明に係る車両用表示装置は、スクリーンと、レーザ光を出射する光源と、レーザ光をスクリーンに反射するミラーと、駆動装置とを有し、駆動装置によってミラーを回転振動させることでレーザ光を主走査方向および副走査方向に走査してスクリーンに画像を生成する画像生成手段と、光源を制御する制御部と、を備える。制御部は、一フレームにおける画像の生成において走査位置に応じて光源を点灯または消灯させる制御を実行する。
制御部は、連続する複数のフレームにおいて光源の点灯および消灯のパターンを異ならせることで画像の輝度を調節する。本発明に係る車両用表示装置は、構成要素の増加を抑制しつつ画像の輝度を調節することができるという効果を奏する。
図1は、第1実施形態に係る車両用表示装置の配置を示す図である。 図2は、第1実施形態に係る車両用表示装置の内部を示す斜視図である。 図3は、第1実施形態に係るレーザ表示器の内部を示す斜視図である。 図4は、第1実施形態のレーザ表示器による画像の生成を説明する図である。 図5は、第1実施形態に係るMEMSミラーの斜視図である。 図6は、第1実施形態に係るMEMSミラーの断面図である。 図7は、画像の輪郭の一例を示す図である。 図8は、第1実施形態の全点灯パターンを示す図である。 図9は、第1実施形態の第一パターンを示す図である。 図10は、第1実施形態の第二パターンを示す図である。 図11は、第1実施形態の第一パターンによる画像領域の走査を示す図である。 図12は、第1実施形態の第二パターンによる画像領域の走査を示す図である。 図13は、生成される画像の一例を示す図である。 図14は、第1実施形態の第一パターンで生成された画像を示す図である。 図15は、第1実施形態の第二パターンで生成された画像を示す図である。 図16は、第1実施形態に係る他の第一パターンを示す図である。 図17は、第1実施形態に係る他の第二パターンを示す図である。 図18は、第2実施形態に係る第一パターンの説明図である。 図19は、第2実施形態に係る第二パターンの説明図である。 図20は、第2実施形態における画像領域の走査を説明する図である。 図21は、第2実施形態の第一パターンで生成された画像を示す図である。 図22は、第2実施形態の第二パターンで生成された画像を示す図である。 図23は、第1変形例の低輝度領域について説明する図である。 図24は、第1変形例に係る第一パターンを示す図である。 図25は、第1変形例に係る第二パターンを示す図である。
以下に、本発明の実施形態に係る車両用表示装置につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記の実施形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるものあるいは実質的に同一のものが含まれる。
[第1実施形態]
図1から図17を参照して、第1実施形態について説明する。本実施形態は、車両用表示装置に関する。図1は、第1実施形態に係る車両用表示装置の配置を示す図、図2は、第1実施形態に係る車両用表示装置の内部を示す斜視図、図3は、第1実施形態に係るレーザ表示器の内部を示す斜視図、図4は、第1実施形態のレーザ表示器による画像の生成を説明する図、図5は、第1実施形態に係るMEMSミラーの斜視図、図6は、第1実施形態に係るMEMSミラーの断面図、図7は、画像の輪郭の一例を示す図、図8は、第1実施形態の全点灯パターンを示す図、図9は、第1実施形態の第一パターンを示す図、図10は、第1実施形態の第二パターンを示す図、図11は、第1実施形態の第一パターンによる画像領域の走査を示す図、図12は、第1実施形態の第二パターンによる画像領域の走査を示す図、図13は、生成される画像の一例を示す図、図14は、第1実施形態の第一パターンで生成された画像を示す図、図15は、第1実施形態の第二パターンで生成された画像を示す図である。図6には、図5のVI−VI断面が示されている。
図1に示すように、実施形態に係る車両用表示装置1は、所謂ヘッドアップディスプレイ装置である。車両用表示装置1は、車両100のアイポイント201の前方に虚像を表示する。アイポイント201は、運転席に着座したドライバ200の視点位置として予め定められた位置である。
車両用表示装置1は、車両100のダッシュボード101の内側に配置されている。ダッシュボード101の上面には、開口部101aが設けられている。車両用表示装置1は、この開口部101aを介してウインドシールド102に画像を投影する。ウインドシールド102は、車両100のアイポイント201の前方に位置する反射部である。ウインドシールド102は、例えば、半透過性を有しており、車両用表示装置1から入射する光をアイポイント201に向けて反射する。ドライバ200は、ウインドシールド102によって反射された画像を虚像110として認識する。ドライバ200にとって、虚像110はウインドシールド102よりも前方に存在するかのように認識される。
なお、本明細書において、特に記載しない限り、「前後方向」は車両用表示装置1が搭載された車両100の車両前後方向を示すものとする。また、特に記載しない限り、「横方向」は車両100の車幅方向を示し、「上下方向」は車両100の車両上下方向を示すものとする。
図2に示すように、車両用表示装置1は、筐体2、レーザ表示器3、平面ミラー4、および曲面ミラー5を有する。レーザ表示器3、平面ミラー4、および曲面ミラー5は、筐体2に収容されている。レーザ表示器3は、後述するようにレーザ光によってスクリーン9に画像を生成する。スクリーン9に生成された画像は、平面ミラー4および曲面ミラー5によって反射される。曲面ミラー5によって反射された画像は、筐体2に形成された開口部、およびダッシュボード101の開口部101aを通過してウインドシールド102に投影される。平面ミラー4および曲面ミラー5は、スクリーン9に生成された画像をウインドシールド102に投影する投影手段である。なお、筐体2の開口部やダッシュボード101の開口部101aは、透明なカバーによって閉塞されていてもよい。
曲面ミラー5の反射面5aは、凹状の曲面であり、平面ミラー4からの入射光を拡大してウインドシールド102に向けて反射する。つまり、曲面ミラー5は、ウインドシールド102とスクリーン9との間の光路に設けられ、スクリーン9の画像を拡大して反射し、ウインドシールド102に投影する拡大手段である。本実施形態の曲面ミラー5は、非球面ミラーや、自由曲面ミラーである。
図3に示すように、レーザ表示器3は、筐体6、レーザユニット7、MEMSミラー8、およびスクリーン9を有する。レーザ表示器3は、光源としてのレーザユニット7とMEMSミラー8とを含む画像生成手段30を有し、この画像生成手段30によって画像を生成する。本実施形態の筐体6の形状は、直方体形状である。レーザユニット7およびMEMSミラー8は、筐体6の内部に収容されている。レーザユニット7は、レーザ光を出射する光源であり、レーザ光を生成して出力する。本実施形態のレーザユニット7は、赤色、緑色、および青色のレーザ光を発生させ、これら三色のレーザ光を重畳させて出力する。スクリーン9は、筐体6の側面に配置されている。
レーザユニット7は、筐体70、赤色レーザダイオード71、緑色レーザダイオード72、青色レーザダイオード73、ダイクロイックミラー74,75、およびミラー76を有する。本実施形態の筐体70の形状は、直方体形状である。各レーザダイオード71,72,73、ダイクロイックミラー74,75、およびミラー76は、筐体70の内部に収容されている。
赤色レーザダイオード71は、赤色のレーザ光を発生する。赤色レーザダイオード71が出力するレーザ光は、コリメータレンズ79A(図4参照)を通過してダイクロイックミラー74に照射される。緑色レーザダイオード72は、緑色のレーザ光を発生する。緑色レーザダイオード72が出力するレーザ光は、コリメータレンズ79Bを通過してダイクロイックミラー74に照射される。青色レーザダイオード73は、青色のレーザ光を発生する。青色レーザダイオード73が出力するレーザ光は、コリメータレンズ79Cを通過してダイクロイックミラー75に照射される。
ダイクロイックミラー74は、赤色のレーザ光を透過させ、かつ緑色のレーザ光を反射する。赤色のレーザ光と、ダイクロイックミラー74によって反射された緑色のレーザ光とは同じ光軸上のレーザ光となってダイクロイックミラー75に入射する。ダイクロイックミラー75は、赤色および緑色のレーザ光を透過させ、かつ青色のレーザ光を反射する。赤色および緑色のレーザ光と、ダイクロイックミラー75によって反射された青色のレーザ光とは同じ光軸上のレーザ光となってミラー76に入射する。ミラー76は、レーザ光を全反射するミラーである。ミラー76によって反射された各色のレーザ光は、筐体70の出射孔70aを通過してMEMSミラー8に入射する。
車両用表示装置1は、レーザユニット7およびMEMSミラー8を制御する制御部10を有する。制御部10は、レーザユニット7が生成して出射するレーザ光の光量や色を制御する。制御部10は、出射させるレーザ光の光量や色の目標値に基づいて、各レーザダイオード71,72,73の出力制御を行う。また、車両用表示装置1は、後述するMEMSミラー8の回転振動の振動範囲および周波数を制御する。制御部10には、車両100に搭載された照度センサー103が接続されている。照度センサー103は、例えば、ダッシュボード101等に配置されており、車両100の外部の明るさを検出する。
図4に示すように、MEMSミラー8は、互いに直交する2本の回転軸X1,X2の周りに回転振動するミラー82を有する。MEMSミラー8は、ミラー82を回転振動させながらレーザ光をスクリーン9に向けて反射することでスクリーン9に画像を生成する。MEMSミラー8は、MEMS(Micro Electro Mechanical System:微小電気機械システム)技術を用いて制作されている。MEMSミラー8は、機械要素部品、センサー、アクチュエータ、電子回路等が半導体基板上に集積化されたデバイスである。MEMSミラー8の具体的な構成については後述する。
MEMSミラー8によって反射された反射光78は、MEMSミラー8のミラー82が第一回転軸X1周りに回転振動することにより、スクリーン9を画像横方向に走査する。画像横方向は、スクリーン9における主走査方向である。反射光78は、MEMSミラー8のミラー82が第二回転軸X2周りに回転振動することにより、スクリーン9を画像縦方向に走査する。画像縦方向は、スクリーン9における副走査方向である。レーザ表示器3は、反射光78によってスクリーン9を主走査方向および副走査方向に走査しながらスクリーン9に画像を生成する。
スクリーン9は、マイクロレンズアレイであり、集積された多数のマイクロレンズからなる。つまり、スクリーン9は、光を透過させる透過性スクリーンである。各マイクロレンズは、レーザ光を拡散させる。これにより、ドライバ200の姿勢の変化等によりドライバ200の視点が所定の範囲内で変動したとしても、ウインドシールド102で反射されるレーザ光が視認可能となる。
図5に示すように、MEMSミラー8は、本体80、ステージ81、ミラー82、梁83,84、マグネット85,86、およびコイル87を含む。MEMSミラー8は、単結晶シリコンウエハをベースに構成されている。本体80は、貫通孔を有する板状部材である。本体80は、例えば、制御回路等が形成された基板である。ステージ81は、ミラー82を支持する支持体であり、本体80の貫通孔に配置されている。ステージ81は、板状部材であり、ミラー82を収容する収容部81bを有する。収容部81bは、例えば、ステージ81を板厚方向に貫通する貫通孔である。ステージ81は、第二回転軸X2方向に延在する2本の梁83によって本体80と接続されている。本体80は、梁83を介してステージ81と接続されており、ステージ81を回転振動可能に支持している。梁83は、ステージ81の両側面と本体80とをつないでいる。ステージ81の表面には、渦状に巻かれたコイル87が配置されている。コイル87には、本体80側から電力が供給される。
ミラー82は、円盤形状の部材である。ミラー82は、レーザ光を反射する反射面82dを有する。ミラー82は、ステージ81の収容部81bに収容されている。ミラー82は、第一回転軸X1方向に延在する2本の梁84によってステージ81と接続されている。ステージ81は、梁84を介してミラー82と接続されており、ミラー82を回転振動可能に支持している。第一回転軸X1と第二回転軸X2とは直交している。マグネット85,86は、本体80を挟んで第一回転軸X1の方向において対向して配置されている。図6に示すように、一方のマグネット85は、そのN極をコイル87に向けており、他方のマグネット86は、そのS極をコイル87に向けている。本実施形態では、コイル87およびマグネット85,86が、ミラー82を回転振動させる駆動装置(アクチュエータ)として設けられている。コイル87およびマグネット85,86は、梁83,84の軸周りにミラー82を回転振動させる。
コイル87に電流が流れると、図6に示すようにマグネット85,86の磁界によって、コイル87にローレンツ力F1が作用する。このローレンツ力F1により、ステージ81は第二回転軸X2を回転中心として本体80に対して相対回転する。制御部10は、コイル87に流す電流を制御する。制御部10は、コイル87に流す電流の向きおよび電流値を制御することにより、ステージ81を予め定められた第一周波数で回転振動させる。より具体的には、制御部10は、コイル87に流す電流の向きを第一周波数に応じて周期的に逆転させる。これにより、ステージ81は正位相の側および逆位相の側にそれぞれ回転しながら周期的に回転振動する。第一周波数は、スクリーン9に投影する画像の単位時間当りのフレーム数に応じて定められている。
ミラー82は、共振により第一回転軸X1の周りに回転振動する。すなわち、ミラー82は、共振によってステージ81に対して相対回転する。ステージ81が第一周波数で回転振動する場合に、共振によってミラー82が第二周波数で回転振動するように、ミラー82および梁84の諸源が設計されている。第二周波数は、一フレーム当りの主走査方向の走査回数に応じて定められている。
以上のように構成されたMEMSミラー8は、ミラー82を回転振動させることで反射光78(レーザ光)を主走査方向および副走査方向に走査し、スクリーン9に画像を生成する(図4参照)。なお、図7に示すように、スクリーン9に生成される画像20の輪郭20aは、直線状でなくてもよい。輪郭20aは、例えば、ウインドシールド102の湾曲形状に応じて決定される。輪郭20aの形状は、例えば、虚像110として視認されるときの形状が矩形となるように定められる。
ここで、本実施形態の車両用表示装置1による画像の輝度調節について説明する。本実施形態の制御部10は、一フレームにおける画像の生成において走査位置に応じてレーザユニット7を点灯または消灯させる制御を実行する。本実施形態の制御部10は、一フレームにおいてレーザユニット7を点灯または消灯させるパターンとして、第一パターンP1、第二パターンP2、および全点灯パターンPonを有する。制御部10は、各フレームにおける点灯制御のパターンを上記の第一パターンP1、第二パターンP2、および全点灯パターンPonから選択する。制御部10は、連続する複数のフレームにおいて点灯制御のパターンを異ならせることで画像20の輝度を調節する。
図8は、本実施形態の全点灯パターンPonを示す図、図9は、本実施形態の第一パターンP1を示す図、図10は、本実施形態の第二パターンP2を示す図である。第一パターンP1、第二パターンP2、および全点灯パターンPonにおいて、実線で描かれた走査線ではレーザユニット7の点灯が許容される。一方、破線で描かれた走査線では、画像を生成する領域であってもレーザユニット7を消灯した状態でスクリーン9が走査される。
図8に示す全点灯パターンPonでは、全ての走査線においてレーザユニット7の点灯が許容される。例えば、スクリーン9に対して全画面に画像20が表示される場合、レーザユニット7を点灯させた状態で第一走査線L1、第二走査線L2、第三走査線L3、第四走査線L4を含む全ての走査線が走査される。
第一パターンP1および第二パターンP2は、レーザユニット7の点灯および消灯の両方を含んでいる。すなわち、第一パターンP1および第二パターンP2は、レーザユニット7の点灯が許容される走査線と、レーザユニット7が消灯される走査線と、を含む。
例えば、図9に示す第一パターンP1では、第一走査線L1、第三走査線L3、第五走査線L5などの奇数番号の走査線においてレーザユニット7の点灯が許容される。一方、第一パターンP1では、第二走査線L2、第四走査線L4、第六走査線L6等の偶数番号の走査線においてレーザユニット7が消灯される。言い換えると、偶数番号の走査線を走査する間は、レーザユニット7の点灯が禁止される。
図10に示す第二パターンP2は、第一パターンP1に対してレーザユニット7の点灯および消灯を反転させたパターンである。例えば、第二パターンP2では、第一走査線L1、第三走査線L3、第五走査線L5などの奇数番号の走査線においてレーザユニット7が消灯される。一方、第二パターンP2では、第二走査線L2、第四走査線L4、第六走査線L6などの偶数番号の走査線においてレーザユニット7の点灯が許容される。すなわち、奇数番号の走査線L1,L3,L5,…に対して、第一パターンP1でレーザユニット7の点灯が許容される場合には、第二パターンP2ではレーザユニット7が消灯される。また、偶数番号の走査線L2,L4,L6,…に対して、第一パターンP1でレーザユニット7が消灯される場合には、第二パターンP2ではレーザユニット7の点灯が許容される。
本実施形態の第一パターンP1および第二パターンP2では、隣接する二本の走査線においてレーザユニット7の点灯を許容するか禁止するかが逆となる。言い換えると、主走査方向において走査の進行方向が反転するごとに、レーザユニット7の点灯が許容される状態から点灯が禁止される状態に切り替えられ、あるいはレーザユニット7の点灯が禁止される状態から点灯が許容される状態に切り替えられる。例えば、図9に示す第一パターンP1では、第一走査線L1から第二走査線L2へ移行するときなど、奇数番号の走査線から偶数番号の走査線へ移行するときに、レーザユニット7の点灯が許容される状態から点灯が禁止される状態に切り替えられる。一方、第一パターンP1では、第二走査線L2から第三走査線L3へ移行するときなど、偶数番号の走査線から奇数番号の走査線へ移行するときに、レーザユニット7の点灯が禁止される状態から点灯が許容される状態に切り替えられる。
スクリーン9における一部の領域に画像が表示される場合、その領域に対して上記の第一パターンP1および第二パターンP2を用いて画像が生成される。図11は、第一パターンP1による画像領域の走査を示す図、図12は、第二パターンP2による画像領域の走査を示す図である。図11および図12には、画像20を生成する領域(以下、単に「画像領域91」と称する。)が示されている。図11および図12に示す画像領域91の形状は矩形であるが、形状は矩形には限定されない。画像領域91の形状は任意である。
制御部10は、図11に示すように、第一パターンP1で画像領域91を走査する場合、第五走査線L5を含む奇数番号の走査線ではレーザユニット7を点灯させる。一方、制御部10は、第一パターンP1で画像領域91を走査する場合、第四走査線L4および第六走査線L6を含む偶数番号の走査線ではレーザユニット7を消灯させる。
制御部10は、図12に示すように、第二パターンP2で画像領域91を走査する場合、第五走査線L5を含む奇数番号の走査線ではレーザユニット7を消灯させる。一方、制御部10は、第二パターンP2で画像領域91を走査する場合、第四走査線L4および第六走査線L6を含む偶数番号の走査線ではレーザユニット7を点灯させる。このように、制御部10は、第一パターンP1においてレーザ光によって走査される領域と、第二パターンP2においてレーザ光によって走査される領域とが、画像領域91において相補的な関係となるようにレーザユニット7の制御を行う。
制御部10は、例えば、第一パターンP1による画像の生成と、第二パターンP2による画像の生成と、を交互に繰り返す。以下の説明では、第一パターンP1による画像の生成と、第二パターンP2による画像の生成と、を交互に繰り返す制御を「第一制御」と称する。第一制御の一例として、制御部10は、奇数番号および偶数番号のうち一方のフレームでは第一パターンP1によって画像領域91を走査し、奇数番号および偶数番号のうち他方のフレームでは第二パターンP2によって画像領域91を走査する。第一制御により生成される画像の輝度は、全点灯パターンPonによって生成される場合の画像の輝度に対して実質的に半分の値となる。
図13は、生成される画像の一例を示す図である。図13には、全点灯パターンPonによって生成された画像20が示されている。全点灯パターンPonによれば、画像領域91の全体に画像20が生成される。図14には、第一パターンP1で生成された画像21が示されている。本実施形態では、奇数フレームF1において第一パターンP1によって画像21が生成される。画像21では、レーザ光が照射された領域21aと、レーザ光が照射されていない領域21bと、が副走査方向に沿って交互に並んでいる。二つの領域21a,21bは、それぞれ細長い帯状の領域である。
図15には、第二パターンP2で生成された画像22が示されている。本実施形態では、偶数フレームF2において第二パターンP2によって画像22が生成される。画像22では、レーザ光が照射された領域22aと、レーザ光が照射されていない領域22bと、が副走査方向に沿って交互に並んでいる。
画像21においてレーザ光が照射された領域21aは、画像22においてレーザ光が照射されていない領域22bに対応する。また、画像21においてレーザ光が照射されていない領域21bは、画像22においてレーザ光が照射された領域22aに対応する。つまり、画像領域91において、画像21におけるレーザ光が照射された領域21aと、画像22におけるレーザ光が照射された領域22aとが相補的な関係にある。従って、画像21と画像22とがスクリーン9に交互に映し出されることで、ドライバ200は画像21と画像22とが合成された画像を認識する。すなわち、車両用表示装置1は、第一制御によって、図13に示す画像20と同等でかつ低輝度な画像をドライバ200に視認させることができる。
制御部10は、目標とする輝度(以下、単に「目標輝度」と称する。)に基づいて第一制御を実行する。制御部10は、例えば、アイポイント201から見た場合のウインドシールド102の背景の明るさに基づいて目標輝度を決定する。制御部10は、例えば、照度センサー103から取得した照度の値に基づいて背景の明るさを推定する。背景が暗い場合には、背景が明るい場合と比較して、目標輝度が小さな値とされる。例えば、夜間走行で車両100の周囲が暗い場合、昼間走行で周囲が明るい場合と比較して目標輝度が小さくなる。
制御部10は、例えば、目標輝度が最大輝度の50%の値である場合や、目標輝度が最大輝度の50%の近傍の値である場合に第一制御を実行する。ここで、最大輝度は、目標輝度として設定される最大値である。最大輝度は、例えば、レーザユニット7の各レーザダイオード71,72,73に対して定格電流が供給された状態で全点灯パターンPonによって画像20が生成される場合の画像20の輝度である。
上記のように、本実施形態の車両用表示装置1は、連続する複数のフレームにおいてレーザユニット7の点灯および消灯のパターンを異ならせることで画像の輝度を調節する。画像の輝度を調節するための追加的な構成要素が不要であるため、構成要素の増加を抑制しつつ画像の輝度を調節することが可能となる。
また、本実施形態の車両用表示装置1は、画質の低下を抑制しつつ輝度調整を行うことができる。比較例として、画像20の輝度を低下させる場合に、レーザユニット7の出力を抑えつつ全点灯パターンPonで画像20を生成することが想定できる。しかしながら、レーザダイオード71,72,73等のレーザ素子は、駆動電流が小さい場合、出力が安定しにくいという特性がある。従って、レーザダイオード71,72,73に対する駆動電流を低下させる場合、高精度でレーザダイオード71,72,73の出力を制御することが難しい。その結果、所望の輝度やカラーバランスを実現できないことがある。本実施形態の車両用表示装置1は、レーザダイオード71,72,73に対する駆動電流を高い値に維持しつつ画像20の輝度を抑えることができる。
また、上記の第一制御は、画像のちらつきを抑制しつつ画像の輝度を抑えることができる。第一パターンP1で生成される画像21の明るさと、第二パターンP2で生成される画像22の明るさとの差が小さいため、ちらつきが発生しにくい。
なお、第一制御において、更に、レーザユニット7の出力調整が組み合わされてもよい。例えば、各レーザダイオード71,72,73に対する駆動電流を定格電流よりも小さな電流値として第一制御が実行されてもよい。このときの駆動電流の値は、レーザダイオード71,72,73の出力を高精度で制御できる範囲の値から選択される。第一制御と、駆動電流の調整とが組み合わされることで、画像20の輝度を最大輝度の50%よりも小さな値とすることが可能である。
制御部10は、連続する複数のフレームにおいて、第一パターンP1および第二パターンP2に加えて、全点灯パターンPonを実行してもよい。例えば、制御部10は、第一のフレームにおいて第一パターンP1で画像21を生成し、続く第二のフレームにおいて第二パターンP2で画像22を生成し、続く第三のフレームにおいて全点灯パターンPonで画像20を生成してもよい。第一のフレーム乃至第三のフレームが一つの繰り返し単位とされる。第三のフレームが終了すると、再び第一のフレーム、第二のフレーム、および第三のフレームが繰り返される。この制御を「第二制御」と称する。第二制御により生成される画像の輝度は、全点灯パターンPonによって生成される場合の画像の輝度に対して実質的に2/3の値となる。
なお、第一パターンP1、第二パターンP2、および全点灯パターンPonの配列は上記に限定されず、目標輝度に応じて適宜定められる。一例として、制御部10は、第一のフレームにおいて第一パターンP1で画像21を生成し、続く第二のフレームにおいて第二パターンP2で画像22を生成し、続く第三のフレームおよび第四のフレームにおいて全点灯パターンPonで画像20を生成してもよい。この場合、第一のフレーム乃至第四のフレームが一つの繰り返し単位とされる。
制御部10は、連続する複数のフレームにおいて、第一パターンP1および第二パターンP2に加えて、全消灯パターンPoffを実行してもよい。全消灯パターンPoffでは、全ての走査線においてレーザユニット7の点灯が禁止される。つまり、全消灯パターンPoffが適用されるフレームでは、スクリーン9に画像が生成されない。制御部10は、例えば、第一のフレームにおいて第一パターンP1で画像21を生成し、続く第二のフレームにおいて第二パターンP2で画像22を生成し、続く第三のフレームにおいて全消灯パターンPoffでレーザユニット7を消灯させたままとする。第一のフレーム乃至第三のフレームが一つの繰り返し単位とされる。第三のフレームが終了すると、再び第一のフレーム、第二のフレーム、および第三のフレームが繰り返される。この制御を「第三制御」と称する。第三制御により生成される画像の輝度は、全点灯パターンPonによって生成される画像の輝度に対して実質的に1/3の値となる。
なお、第一パターンP1、第二パターンP2、および全消灯パターンPoffの配列は上記に限定されず、目標輝度に応じて適宜定められる。例えば、全消灯パターンPoffの割合を第三制御における割合よりも小さくしてもよい。一例として、第一パターンP1による画像21の生成および第二パターンP2による画像22の生成が二回繰り返された後に、全消灯パターンPoffが一回実行されてもよい。この場合、五つのフレームが一つの繰り返し単位とされる。
制御部10は、連続する複数のフレームにおいて、第一パターンP1、第二パターンP2、全点灯パターンPon、および全消灯パターンPoffのうち二つ以上のパターンを適宜組み合わせて実行してもよい。例えば、制御部10は、第一パターンP1、第二パターンP2、全点灯パターンPon、および全消灯パターンPoffの四つのパターンを組み合わせて一つの繰り返し単位としてもよい。また、制御部10は、全消灯パターンPoffおよび全点灯パターンPonを組み合わせて一つの繰り返し単位としてもよい。
以上説明したように、本実施形態の車両用表示装置1は、スクリーン9と、画像生成手段30と、制御部10と、を有する。画像生成手段30は、レーザユニット7、ミラー82、マグネット85,86、およびコイル87を有する。レーザユニット7は、レーザ光を出射する光源である。ミラー82は、レーザユニット7から出射されるレーザ光をスクリーン9に反射する。マグネット85,86およびコイル87は、ミラー82を駆動する駆動装置である。画像生成手段30は、マグネット85,86およびコイル87によってミラー82を回転振動させることでレーザ光を主走査方向および副走査方向に走査してスクリーン9に画像を生成する。
制御部10は、レーザユニット7を制御する。制御部10は、一フレームにおける画像の生成において走査位置に応じてレーザユニット7を点灯または消灯させる制御を実行する。本実施形態の制御部10は、連続する複数のフレームにおいてレーザユニット7の点灯および消灯のパターンを異ならせることで画像の輝度を調節する。
本実施形態の車両用表示装置1は、光源としてのレーザユニット7の点灯および消灯を組み合わせたパターンを用いてスクリーン9を走査する。画像の輝度調整は、異なるパターンの組み合わせによってなされる。本実施形態の車両用表示装置1は、画像の輝度を調節するための追加的な構成要素を用いることなく画像の輝度を調節することができる。また、本実施形態の車両用表示装置1は、光源を低出力で駆動することなく輝度を調節することで、画質の低下を抑制しつつ輝度調整を行うことができる。
本実施形態において、連続する複数のフレームは、画像領域91をレーザユニット7の点灯および消灯の両方を含む第一パターンP1で走査するフレームと、第一パターンP1に対してレーザユニット7の点灯および消灯を反転させた第二パターンP2で画像領域91を走査するフレームと、を含む。例えば、奇数フレームF1において第一パターンP1によって画像領域91が走査され、画像21が生成される。例えば、偶数フレームF2において第二パターンP2によって画像領域91が走査され、画像22が生成される。第一パターンP1と第二パターンP2とでレーザユニット7の点灯および消灯が反転していることで、画像21と画像22とが相補的となる。よって、画質の低下を抑制しつつ輝度調整を行うことが可能となる。
本実施形態の第一パターンP1および第二パターンP2では、画像を生成する画像領域91において、レーザユニット7を点灯させて走査する走査線と、レーザユニット7を消灯させて走査する走査線と、が副走査方向に沿って交互に繰り返される。走査線ごとにレーザユニット7を点灯させるか、あるいは消灯させるかが決まることで、制御が煩雑となりにくいため、制御部10における演算負荷の増加を抑制することができる。
本実施形態では、連続する複数のフレームにおいて、第一パターンP1で画像領域91を走査するフレームと、第二パターンP2で画像領域91を走査するフレームとが交互に繰り返される。相補的な画像21,22が交互に生成されることで、画像の輝度が安定しやすい。
なお、第一パターンP1で画像領域91を走査するフレームと、第二パターンP2で画像領域91を走査するフレームとの間に、全消灯パターンPoffで画像領域91を走査するフレームが挟まれてもよい。
連続する複数のフレームは、更に、全点灯パターンPonで画像領域91を走査するフレーム、および全消灯パターンPoffで画像領域91を走査するフレーム、の少なくとも一方を含んでもよい。第一パターンP1および第二パターンP2に対して、全点灯パターンPonおよび全消灯パターンPoffの少なくとも一方が加わることで、多様な目標輝度に対応することができる。
本実施形態の制御部10は、車両100に配置された照度センサー103から車両100の外部の明るさについての情報を取得する。制御部10は、照度センサー103から取得した情報に基づいて画像の輝度を調節する。車両100の外部の明るさに基づいて画像の輝度が調節されることで、画像の視認性を向上させることができる。
全点灯パターンPonおよび全消灯パターンPoffを用いる他の制御として、画像20の輝度を低下させる場合に、フレームを間引くことが考えられる。例えば、目標輝度が最大輝度の50%である場合に、全点灯パターンPonによって画像20を生成するフレームと、全消灯のフレームと、を交互に繰り返すようにしてもよい。
なお、第一パターンや第二パターンにおいて、レーザユニット7の点灯が許容される走査線は複数本連続していてもよい。また、レーザユニット7の点灯が禁止される走査線は、複数本連続していてもよい。図16は、第1実施形態に係る他の第一パターンを示す図、図17は、第1実施形態に係る他の第二パターンを示す図である。
図16に示す第一パターンP11では、第一走査線L1および第二走査線L2においてレーザユニット7の点灯が許容される。一方、第一パターンP11において、第三走査線L3および第四走査線L4ではレーザユニット7の点灯が禁止される。つまり、レーザユニット7の点灯が許容される連続する複数の走査線(以下、単に「点灯線群」と称する。)Lon、およびレーザユニット7の点灯が禁止される連続する複数の走査線(以下、単に「消灯線群」と称する。)Loffが繰り返し単位となっている。第一パターンP11では、点灯線群Lon、および消灯線群Loffが副走査方向に沿って交互に並んでいる。
図17に示す第二パターンP12では、第一走査線L1および第二走査線L2においてレーザユニット7の点灯が禁止される。一方、第二パターンP12において、第三走査線L3および第四走査線L4ではレーザユニット7の点灯が許容される。第二パターンP12においても、点灯線群Lon、および消灯線群Loffが副走査方向に沿って交互に並んでいる。第二パターンP12では、第一パターンP11に対して、レーザユニット7の点灯および消灯が反転している。言い換えると、第一パターンP11と第二パターンP12とでは、点灯線群Lonと消灯線群Loffの並び順がずれている。第一パターンP11では、副走査方向の上端に点灯線群Lonが配置されている。一方、第二パターンP12では、副走査方向の上端に消灯線群Loffが配置されている。
なお、一つの点灯線群Lonに含まれる走査線の本数、および一つの消灯線群Loffに含まれる走査線の本数は、三本以上であってもよい。
[第2実施形態]
図18乃至図22を参照して、第2実施形態について説明する。第2実施形態については、上記第1実施形態で説明したものと同様の機能を有する構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略する。図18は、第2実施形態に係る第一パターンの説明図、図19は、第2実施形態に係る第二パターンの説明図、図20は、第2実施形態における画像領域の走査を説明する図、図21は、第2実施形態の第一パターンで生成された画像を示す図、図22は、第2実施形態の第二パターンで生成された画像を示す図である。
図18および図19に示すように、第2実施形態の第一パターンP21および第二パターンP22では、点灯領域Ron、および消灯領域Roffが設けられている。点灯領域Ronは、レーザユニット7の点灯が許容される領域である。消灯領域Roffは、レーザユニット7の点灯が禁止される領域である。本実施形態の点灯領域Ronおよび消灯領域Roffの形状は、矩形である。
消灯領域Roffの形状および大きさは、例えば、点灯領域Ronの形状および大きさと同一である。この場合、主走査方向において、点灯領域Ronの幅と消灯領域Roffの幅とが等しく、かつ副走査方向において、点灯領域Ronの幅と消灯領域Roffの幅とが等しい。点灯領域Ronおよび消灯領域Roffの形状は、正方形であってもよい。
図18に示すように、第一パターンP21において、点灯領域Ronと、消灯領域Roffと、が主走査方向および副走査方向に沿って互い違いに並んでいる。言い換えると、点灯領域Ronおよび消灯領域Roffは、モザイク状に配列されている。つまり、一つの点灯領域Ronに対して、主走査方向および副走査方向において消灯領域Roffが隣接している。同様に、一つの消灯領域Roffに対して、主走査方向および副走査方向において点灯領域Ronが隣接している。
図19に示すように、第二パターンP22において、点灯領域Ronと、消灯領域Roffと、が主走査方向および副走査方向に沿って互い違いに並んでいる。つまり、第一パターンP21と同様に、第二パターンP22においても点灯領域Ronおよび消灯領域Roffがモザイク状に配列されている。第一パターンP21と第二パターンP22とでは、点灯領域Ronの位置と消灯領域Roffの位置とが入れ替わっている。つまり、第一パターンP21において点灯領域Ronである部分は、第二パターンP22では消灯領域Roffとなっている。また、第一パターンP21において消灯領域Roffである部分は、第二パターンP22では点灯領域Ronとなっている。
図20には、画像領域91とレーザユニット7の点灯および消灯との関係が示されている。図20に示す画像領域91は、スクリーン9における一部の領域である。制御部10は、画像領域91の内部において、点灯領域Ronおよび消灯領域Roffに応じてレーザユニット7を点灯および消灯させる。
より具体的に説明すると、図20では、走査線Lm,Lnが画像領域91と交差している。制御部10は、走査線Lm,Lnを走査する場合に、画像領域91の内部において、点灯領域Ronではレーザユニット7を点灯させる。一方、制御部10は、走査線Lm,Lnを走査する場合に、画像領域91の内部において、消灯領域Roffではレーザユニット7を消灯させる。制御部10は、画像領域91の外側ではレーザユニット7を消灯させる。なお、副走査方向において、点灯領域Ronおよび消灯領域Roffの幅W1は、隣接する二本の走査線Lm,Lnの間隔W2よりも広くされてもよい。すなわち、一つの点灯領域Ronや消灯領域Roffに対して、二本以上の走査線が交差してもよい。
制御部10は、第二パターンP22においても同様にレーザユニット7を制御する。すなわち、画像領域91の内部において点灯領域Ronを走査する間はレーザユニット7を点灯させ、画像領域91の内部において消灯領域Roffを走査する間はレーザユニット7を消灯させる。
上記の制御により、第一パターンP21および第二パターンP22では、画像領域91において一本の走査線を走査する間に、レーザユニット7の点灯および消灯が交互に繰り返される。また、第一パターンP21および第二パターンP22では、画像領域91において、レーザユニット7を点灯させて走査する点灯領域Ronと、レーザユニット7を消灯させて走査する消灯領域Roffと、が主走査方向および副走査方向に沿って互い違いに並んでいる。
図21には、第2実施形態の第一パターンP21によって生成された画像23が示されている。図22には、第2実施形態の第二パターンP22によって生成された画像24が示されている。図21に示す画像23では、レーザ光が照射された領域23aと、レーザ光が照射されていない領域23bと、がモザイク状に並んでいる。図22に示す画像24では、レーザ光が照射された領域24aと、レーザ光が照射されていない領域24bと、がモザイク状に並んでいる。
画像23においてレーザ光が照射された領域23aは、画像24においてレーザ光が照射されていない領域24bと対応する。また、画像23においてレーザ光が照射されていない領域23bは、画像24においてレーザ光が照射された領域24aと対応する。つまり、図21の画像23は、元の画像20(図13参照)の一部であり、図22の画像24は、元の画像20の残りの部分である。このように、画像23と画像24とは相補的な関係にある。第一パターンP21によって生成された画像23と、第二パターンP22によって生成された画像24とが合成されると、元の画像20となる。
制御部10は、連続する複数のフレームにおいて、画像領域91を第一パターンP21で走査するフレームと、画像領域91を第二パターンP22で走査するフレームと、を交互に繰り返す。これにより、生成される画像の実質的な輝度(実効輝度)を最大輝度の50%とすることができる。
以上説明したように、第2実施形態の第一パターンP21および第二パターンP22では、画像領域91において、一本の走査線(走査線Lmや走査線Ln)を走査する間に、レーザユニット7の点灯および消灯が交互に繰り返される。一本の走査線がレーザユニット7を点灯させる区間と消灯させる区間とに細分化されることで、画像品位の低下を抑制しつつ輝度を調整することが可能となる。
また、第2実施形態の第一パターンP21および第二パターンP22では、画像領域91において、レーザユニット7を点灯させて走査する点灯領域Ronと、レーザユニット7を消灯させて走査する消灯領域Roffと、が主走査方向および副走査方向に沿って互い違いに並んでいる。画像領域91がモザイク状に細分化されることで、画像品位の低下を抑制しつつ輝度を調整することが可能となる。
なお、連続する複数のフレームは、更に、全点灯パターンPonで画像領域91を走査するフレーム、および全消灯パターンPoffで画像領域91を走査するフレーム、の少なくとも一方を含んでもよい。第一パターンP21および第二パターンP22に対して、全点灯パターンPonおよび全消灯パターンPoffの少なくとも一方が加わることで、多様な目標輝度に対応することができる。
[各実施形態の第1変形例]
上記第1実施形態および第2実施形態の第1変形例について説明する。図23は、第1変形例の低輝度領域について説明する図、図24は、第1変形例に係る第一パターンを示す図、図25は、第1変形例に係る第二パターンを示す図である。第1変形例において、上記第1実施形態および第2実施形態と異なる点は、画像領域91のうち、低輝度領域91bにおいて複数のパターンによる輝度調節が行われる点である。
第1変形例において、制御部10は、ウインドシールド102の背景に明るい領域と暗い領域とが存在する場合、画像における暗い領域に重畳する部分の輝度を周辺よりも低輝度とする。制御部10は、例えば、車両100の前方にトンネルがある場合、画像におけるトンネルと重畳する部分の輝度を低輝度にする。これにより、画像と背景とのコントラストを適切に調節することが可能となる。
制御部10は、例えば、車両100の前方を撮像した画像データに基づいて、ウインドシールド102の背景の明るさを判定する。ここで、ウインドシールド102の背景は、アイポイント201から見た場合の背景である。制御部10は、例えば、車両100に搭載されたカメラ等の撮像装置から、車両前方を撮像した画像データを取得する。制御部10は、撮像装置から取得した画像データに基づいて、ウインドシールド102の背景における輝度分布を算出する。
制御部10は、ウインドシールド102の背景において、画像が投影される領域と重畳する部分に低輝度の領域がある場合、画像領域91に低輝度領域91bを設定する。図23には、画像領域91に設定された低輝度領域91bが示されている。低輝度領域91bは、ウインドシールド102の背景における周辺よりも暗い領域に対応している。画像領域91において低輝度領域91bを除く部分は、高輝度領域91aとされる。
制御部10は、低輝度領域91bに対して第一パターンおよび第二パターンによる輝度調節を行う。制御部10は、例えば、図24に示すように低輝度領域91bに第一パターンP31を設定し、図25に示すように低輝度領域91bに第二パターンP32を設定する。第1変形例の第一パターンP31および第二パターンP32は、上記第2実施形態の第一パターンP21および第二パターンP22に対応している。
第一パターンP31および第二パターンP32では、点灯領域Ronと、消灯領域Roffと、が主走査方向および副走査方向に沿って互い違いに並んでいる。第一パターンP31と第二パターンP32とでは、点灯領域Ronと消灯領域Roffとが入れ替わっている。
図24および図25では、走査線Lp,Lqが低輝度領域91bと交差している。制御部10は、走査線Lp,Lqを走査する場合に、低輝度領域91bの内部において、点灯領域Ronではレーザユニット7を点灯させる。一方、制御部10は、走査線Lp,Lqを走査する場合に、低輝度領域91bの内部において、消灯領域Roffではレーザユニット7を消灯させる。制御部10は、高輝度領域91aではレーザユニット7を点灯させる。つまり、高輝度領域91aでは、全点灯パターンPonによって画像が生成される。
本変形例に係る車両用表示装置1は、スクリーン9に生成された画像を運転席の前方に配置された半透過性のウインドシールド102に投影する平面ミラー4および曲面ミラー5を有する。制御部10は、ウインドシールド102の背景において周辺よりも暗い領域が存在する場合、画像領域91のうち、暗い領域と対応する低輝度領域91bにおいて、レーザユニット7の点灯および消灯のパターンを異ならせることで画像の輝度を低下させる。よって、本変形例に係る車両用表示装置1は、画像の視認性を向上させることができる。
第1変形例の制御によれば、背景の明るさに応じて画像の輝度を調節し、画像の視認性を向上させることができる。なお、低輝度領域91bに対して、上記第1実施形態の第一パターンP1および第二パターンP2が適用されてもよい。
[各実施形態の第2変形例]
上記第1実施形態および第2実施形態の第2変形例について説明する。制御部10は、レーザダイオード71,72,73の温度に応じて画像の輝度を調節してもよい。制御部10は、例えば、温度センサーからレーザダイオード71,72,73の温度を取得する。制御部10は、レーザダイオード71,72,73の温度が所定の上限温度以上である場合に、画像の輝度を低下させる制御を実行する。上記の上限温度は、例えば、レーザダイオード71,72,73の温度に対する出力特性に基づいて定められる。
レーザダイオード71,72,73の温度が上限温度以上である場合に輝度を低下させる制御が実行されることで、レーザダイオード71,72,73の負荷が低減する。その結果、レーザダイオード71,72,73の温度低下を図ることができる。
上記の各実施形態および変形例に開示された内容は、適宜組み合わせて実行することができる。
1 車両用表示装置
2 筐体
3 レーザ表示器
4 平面ミラー
5 曲面ミラー
6 筐体
7 レーザユニット(光源)
8 MEMSミラー
9 スクリーン
10 制御部
20 画像
20a 輪郭
21,22 画像
21a,22a,23a,24a レーザ光が照射された領域
21b,22b,23b,24b レーザ光が照射されていない領域
70 筐体
70a 出射孔
71 赤色レーザダイオード
72 緑色レーザダイオード
73 青色レーザダイオード
74,75 ダイクロイックミラー
76 ミラー
78 反射光
79A,79B,79C コリメータレンズ
80 本体
81 ステージ
81b 収容部
82 ミラー
83,84 梁
85,86 マグネット
87 コイル
91 画像領域
100 車両
101 ダッシュボード
101a 開口部
102 ウインドシールド(反射部)
103 照度センサー
110 虚像
200 ドライバ
201 アイポイント
F1 奇数フレーム
F2 偶数フレーム
L1 第一走査線
L2 第二走査線
L3 第三走査線
L4 第四走査線
Lon 点灯線群
Loff 消灯線群
P1,P11,P21,P31 第一パターン
P2,P12,P22,P32 第二パターン
Pon 全点灯パターン
Poff 全消灯パターン
Ron 点灯領域
Roff 消灯領域
X1 第一回転軸
X2 第二回転軸

Claims (9)

  1. スクリーンと、
    レーザ光を出射する光源と、前記レーザ光を前記スクリーンに反射するミラーと、駆動装置とを有し、前記駆動装置によって前記ミラーを回転振動させることで前記レーザ光を主走査方向および副走査方向に走査して前記スクリーンに画像を生成する画像生成手段と、
    前記光源を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、一フレームにおける前記画像の生成において走査位置に応じて前記光源を点灯または消灯させる制御を実行し、
    前記制御部は、連続する複数のフレームにおいて前記光源の点灯および消灯のパターンを異ならせることで前記画像の輝度を調節する
    ことを特徴とする車両用表示装置。
  2. 前記連続する複数のフレームは、前記画像を生成する領域を前記光源の点灯および消灯の両方を含む第一パターンで走査するフレームと、前記画像を生成する領域を前記第一パターンに対して前記光源の点灯および消灯を反転させた第二パターンで走査するフレームと、を含む
    請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記第一パターンおよび前記第二パターンでは、前記画像を生成する領域において、前記光源を点灯させて走査する走査線と、前記光源を消灯させて走査する走査線と、が前記副走査方向に沿って交互に繰り返される
    請求項2に記載の車両用表示装置。
  4. 前記第一パターンおよび前記第二パターンでは、前記画像を生成する領域において、一本の走査線を走査する間に、前記光源の点灯および消灯が交互に繰り返される
    請求項2に記載の車両用表示装置。
  5. 前記第一パターンおよび前記第二パターンでは、前記画像を生成する領域において、前記光源を点灯させて走査する領域と、前記光源を消灯させて走査する領域と、が前記主走査方向および前記副走査方向に沿って互い違いに並んでいる
    請求項4に記載の車両用表示装置。
  6. 前記連続する複数のフレームにおいて、前記画像を生成する領域を前記第一パターンで走査するフレームと、前記画像を生成する領域を前記第二パターンで走査するフレームとが交互に繰り返される
    請求項2から5の何れか1項に記載の車両用表示装置。
  7. 前記連続する複数のフレームは、更に、前記画像を生成する領域の全域を前記光源を点灯させて走査するフレーム、および前記画像を生成する領域の全域を前記光源を消灯させて走査するフレーム、の少なくとも一方を含む
    請求項2から5の何れか1項に記載の車両用表示装置。
  8. 前記制御部は、車両に配置された照度センサーから前記車両の外部の明るさについての情報を取得し、
    前記制御部は、前記照度センサーから取得した情報に基づいて前記画像の輝度を調節する
    請求項1から7の何れか1項に記載の車両用表示装置。
  9. 更に、前記スクリーンに生成された画像を運転席の前方に配置された半透過性の反射部に投影する投影手段を備え、
    前記制御部は、前記反射部の背景において周辺よりも暗い領域が存在する場合、前記画像を生成する領域のうち、前記暗い領域と対応する領域において、前記光源の点灯および消灯のパターンを異ならせることで前記画像の輝度を低下させる
    請求項1から7の何れか1項に記載の車両用表示装置。
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