JP2019174647A - 眼鏡用レンズ - Google Patents

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Shinichi Fukui
慎一 福井
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Abstract

【課題】薄型化を図ることができ、且つ眼鏡フレームに枠入れした際のレンズ前面のはみ出しを抑えて見栄えを良くすることが可能な眼鏡用レンズを提供する。【解決手段】レンズ1の前面3が、同心円状に分割された複数の分割レンズ面30と、隣接する分割レンズ面30同士を接続する段差40と、を備えたフレネル形状に形成され、分割レンズ面30は、レンズの前面3全体に亘って所定の曲率ρ3で設定されたユニットカーブuの曲面に沿って配置されている。処方された球面度数がマイナスの場合、ユニットカーブuの曲率ρ3は分割レンズ面30の曲率ρ2よりも深く設定する。【選択図】 図2

Description

本発明は、特に薄型化を目的とする場合に好適な眼鏡用レンズに関する。
例えば、マイナスの球面度数が設定された眼鏡用レンズでは、度数の絶対値が大きくなると、レンズ周縁部が厚くなり、レンズを眼鏡フレームに枠入れした際、レンズ周縁部が前後方向にはみ出して見栄えが悪くなってしまう問題がある。
また、プラスの球面度数が設定された眼鏡用レンズでは、度数の絶対値が大きくなると、レンズ中央部が厚くなり、レンズを眼鏡フレームに枠入れした際、レンズ中央部が前後方向にはみ出して見栄えが悪くなってしまう問題がある。
このような問題を解消するため、従来、度数の絶対値が大きい眼鏡用レンズにおいては、レンズの前面若しくは後面の少なくとも何れか一方の面を非球面化したり、またレンズの素材として屈折率の高い材料を用いるなどしてレンズの薄型化が図られていた。しかしながら、その効果は必ずしも十分なものではなく、更なる薄型化が望まれていた。
ところで、厚みを減らす効果が大きいレンズとしてフレネルレンズが知られている(例えば下記特許文献1参照)。図11にフレネルレンズの一例を示している。同図(b)に示すフレネルレンズ100では、レンズの前面101が、同心円状に分割された複数の分割レンズ面102と、隣接する分割レンズ面102同士を接続する段差104と、で構成されるとともに、各分割レンズ面102は、その頂部が同一平面上に位置するように配置されており、レンズ前面101の平面化とともにレンズ100の薄肉化が図られる。このようなフレネルレンズ100は、図11(a)に示す従来レンズ100aと同様の光学特性を確保しつつ、レンズの厚みを薄くすることができる。
しかしながら、このようなフレネルレンズ100を眼鏡用レンズに適用しようとしても、図12に示すように、眼鏡フレーム10のレンズ保持枠12は所定の曲率で湾曲しており、枠入れの際にレンズ縁部の全周をレンズ保持枠12にて保持させるためには、レンズを厚くせざるを得ず薄型化の効果が十分に発揮されない。また枠入れ後には、レンズ100の一部が眼鏡フレーム10の前方にはみ出し、見栄えが悪くなってしまう問題が生じてしまう。
特開2006−177999号公報
本発明は、このような問題を解決するものであり、薄型化を図ることができ、且つ眼鏡フレームに枠入れした際のレンズのはみ出しを抑えて見栄えを良くすることが可能な眼鏡用レンズを提供することを目的とする。
而して本発明の眼鏡用レンズは、レンズの前面若しくは後面の少なくとも何れか一方の面が、同心円状に分割された複数の分割レンズ面と、隣接する該分割レンズ面同士を接続する段差と、を備えたフレネル形状に形成され、
前記分割レンズ面は、前記フレネル形状が形成されたレンズの面全体に亘って所定の曲率で設定されたユニットカーブの曲面に沿って配置されていることを特徴とする。
従来、眼鏡用レンズでは、度数の絶対値が大きくなるとレンズの前面と後面とで曲率の差が大きくなるため、その曲率差に基づいてレンズの縁部もしくは中央部が厚くなってしまう。これに対し本発明の眼鏡用レンズでは、フレネル形状のレンズ面において、所定の光学特性を得るための局所的な曲率(分割レンズ面の曲率)とレンズ面全体に亘る見た目の曲率(ユニットカーブの曲率)とが別々に設定される。このため、フレネル形状のレンズ面での見た目の曲率を、レンズ前面と後面との曲率差が小さくなるように、設定することで、レンズの薄型化を実現することができる。本発明の眼鏡用レンズにおける薄型化の効果は、度数の絶対値が大きいレンズにおいて特に顕著である。
加えて、本発明の眼鏡用レンズは、フレネル形状のレンズ面全体が所定の曲率でカーブしているため、湾曲している眼鏡フレームに枠入れした際、レンズのはみ出しを抑えて見栄えを良くすることができる。
ここで本発明では、レンズの前面が前記フレネル形状に形成され且つ処方された球面度数がマイナスの場合、前記ユニットカーブの曲率を前記分割レンズ面の曲率よりも深く設定することで、レンズ縁部の厚みを薄くすることができる。
また、レンズの前面が前記フレネル形状に形成され且つ処方された球面度数がプラスの場合、前記ユニットカーブの曲率を前記分割レンズ面の曲率よりも浅く設定することで、レンズ中央部の厚みを薄くすることができる。
また、レンズの後面が前記フレネル形状に形成され且つ処方された球面度数がマイナスの場合、前記ユニットカーブの曲率を前記分割レンズ面の曲率よりも浅く設定することで、レンズ縁部の厚みを薄くすることができる。
また、レンズの後面が前記フレネル形状に形成され且つ処方された球面度数がプラスの場合、前記ユニットカーブの曲率を前記分割レンズ面の曲率よりも深く設定することで、レンズ中央部の厚みを薄くすることができる。
また本発明では、前記段差の高さを0.001mm〜0.1mmの範囲内とすることが望ましい。レンズ前面若しくは後面にフレネル形状を設けた場合、段差部分が同心円状の境界線として視認され、他人から見られた時の装用者の外観が損なわれるおそれがあるが、段差の高さを0.1mm以下とすることで段差が視認され難くなり、装用者の外観が損なわれるのを防止することができる。
一方、段差の高さを過度に小さくしても外観向上の効果が飽和する一方、製造コストの増加を招くのみであることから、段差の高さは0.001mm以上とするのが望ましい。段差の高さについて、より望ましい範囲は0.003mm〜0.03mmである。
また本発明では、隣接する前記段差の間隔を0.003mm〜10mmの範囲内とすることが望ましい。隣接する段差の間隔が過度に広い場合には、段差の高さが大きくなり、段差部分が同心円状の境界線として視認され、他人から見られた時の装用者の外観が損なわれてしまう。一方、隣接する段差の間隔が過度に狭い場合には、光の回折の影響が強く生じ、意図した光の屈折とは別のふるまいが生じることで、装用者が見た解像度が悪化する。段差の間隔について、より望ましい範囲は0.05mm〜5mmである。
また本発明では、レンズ光学中心を中心とする直径5mmのレンズ中心領域を、前記段差の無い球面形状とすることができる。
フレネル形状における段差部分は、レンズメータを用いた屈折力の測定結果に影響を及ぼす場合がある。レンズメータを用いた測定では、測定光源から照射される測定光がレンズ光学中心に来るように位置合わせがなされる。このときレンズ光学中心を通る測定光の光束がΦ4mm程であることを考慮すれば、レンズ光学中心を中心とする直径5mmのレンズ中心領域を段差の無い球面形状とし、レンズ中心領域よりも外側の領域を実質的なフレネル形状領域とすることで、屈折力測定時における段差の影響を排除しつつ、レンズの薄型化を図ることができる。
本発明の一実施形態の眼鏡用レンズを模式的に示した図で、(a)は正面図、(b)はy軸方向の断面図である。 図1のレンズのx軸方向の断面図である。 同レンズを枠入れした状態で示した図である。 同レンズを通して得られる解像度を評価する方法の説明図である。 同レンズの設計方法について説明するための図である。 実施例のマイナスレンズを比較例のレンズとともに示した図である。 本発明の他の実施形態の眼鏡用レンズを模式的に示した断面図である。 実施例のプラスレンズを比較例のレンズとともに示した図である。 図6とは異なる実施例のマイナスレンズを比較例のレンズとともに示した図である。 図8とは異なる実施例のプラスレンズを比較例のレンズとともに示した図である。 従来のフレネルレンズの一例を示した図である。 図11のフレネルレンズの問題点を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明においては、レンズを用いた眼鏡を装用した装用者にとっての前後、左右、上下を、それぞれ、当該レンズにおける前後、左右、上下とする。
図1において、レンズ1は、マイナスの球面度数(S度数)が設定された単焦点のマイナスレンズである。同図(a)に示すように、レンズ1は眼鏡フレームの形状に合わせてレンズの外形を加工する前の形状であり、正面視で円形状をなしている。同図(b)は、レンズ1の断面図を示しており、後面2が凹面とされ、前面3が凸面とされている。
本例では、レンズ1の光学中心O(後面2では基点O1、前面3では基点O2)を通る前後方向の軸をz軸とし、レンズ1の後方に向かう方向をz軸の正方向とする。すなわち、z軸はレンズ1の光軸に一致する。
レンズ1の後面2は、式(i)で定義される球面形状を有している。
z=r2/(R1+(R1 2−Kr21/2) …式(i)
式(i)のrは、z軸からの距離である。すなわち、後面2では基点O1を中心として、z軸に直交する左右方向、上下方向の軸をそれぞれx軸、y軸とする直交座標系を考えた場合、r=(x2+y21/2である。R1は面の頂点における曲率半径、Kは1、である。
一方、本例のレンズ1の前面3は、図1(a)に示す正面視において光学中心Oを中心とした同心円状に分割された複数の分割レンズ面30と、隣接する分割レンズ面30同士を光軸と略平行な方向で接続する段差40と、を備えたフレネル形状に形成されている。前面3は、小さな鋸歯状の凹凸が径方向に連続する断面形状をなしている。なお、本例の図1,2等ではフレネル形状を強調して示しており、図面で表される分割レンズ面30の幅、段差40の高さ等は実際のものとは異なっている。
フレネル形状を構成する各分割レンズ面30は、処方度数に基づいて次の式(ii)で定義される屈折面を、同心円状に分割したものである。
z=r2/(R2+(R2 2−Kr21/2) …式(ii)
式(ii)のrは、上記式(i)と同様z軸からの距離である。R2は面の頂点における曲率半径、Kは1、である。なお、レンズ1はマイナスレンズであるためR1<R2である。
図2に示すように、本例では各分割レンズ面30が、より周縁側に位置するものほどレンズ後方側(z軸の正の方向)にシフトして配置されており、各分割レンズ面30の形状は下記式(iii)のように表すことができる。
z=r2/(R2+(R2 2−Kr21/2)+δ …式(iii)
式(iii)のδはz軸方向のシフト量である。
ここで、各分割レンズ面30での面屈折力は、その面の曲率ρ2(単位は1/mm、曲率半径R2=1/ρ2である)及びレンズ素材の屈折率nの関係より、次の式(iv)で表される。
面屈折力=(n−1)×1000×ρ2=(n−1)×1000/R2 …式(iv)
本例では、レンズ1の前面3を構成するそれぞれの分割レンズ面30が、所定の面屈折力を有しており、前面全体が曲率半径R2の1つの連続した球面で構成された従来の単焦点レンズと略同等の光学特性が発揮されるように構成されている。
また本例のレンズ1では、前面3を構成する各分割レンズ面30がレンズの前面3の全体に亘って設定された所定の曲率ρ3(曲率半径R3=1/ρ3)の曲面(以下、ユニットカーブuと称する)に沿って配置されている。ユニットカーブuは、その中心が後面側(眼球側)且つ光軸線上に位置する曲面で、その曲率ρ3は、分割レンズ面30の曲率ρ2よりも深くなるように設定されている。
例えば、図2に示すように、レンズの前面3が分割レンズ面31〜37を備えている場合、レンズ中央の分割レンズ面31は光軸と交差する頂点(基点O2)においてユニットカーブuと接するように配置され、また分割レンズ面31よりも径方向外側に位置する分割レンズ面32〜37については、その内周端がユニットカーブuと接するように配置されている。このように各分割レンズ面31〜37が配置されたレンズ1では、レンズ1の前面3の全体が、所定の面屈折力を得るための曲率ρ2(図2中の2点鎖線s参照)よりも、深い曲率(曲率ρ3)のユニットカーブuに沿って形成されているため、従来の単焦点レンズに比べてレンズの縁厚を薄くすることができる。
なお、本例のレンズ1では、レンズ中央の分割レンズ面31の大きさをΦ5mm以上して、レンズ光学中心Oを中心とするΦ5mmのレンズ中心領域M(図2参照)を、段差40の無い球面形状としている。
また、ユニットカーブuの曲率ρ3を、眼鏡フレーム10の曲率(詳しくはレンズ保持枠の曲率)に近似されることで、図3に示すように、レンズ1を眼鏡フレーム10に枠入れしたとき、フレーム10(詳しくはレンズ保持枠12)の前方側へのレンズ1のはみ出しが抑えられ、見栄えを向上させることができる。
ここで、枠入れされる眼鏡フレーム10におけるレンズ保持枠12の湾曲を考慮すれば、ユニットカーブuの曲率ρ3は0.0009〜0.0191(曲率半径R3は52.3mm〜1053mm)の範囲内とするのが望ましい。
レンズ前面3のフレネル形状における、段差40の高さh(図2参照)および隣接する段差40の径方向の間隔pは適宜設定可能であるが、高さhについては0.001mm〜0.1mmとすることが望ましい。
図4に示すように、本発明者らが眼の焦点距離と絞り径に近いカメラレンズ75を使って、レンズ1を通して得られたlogMAR視力表などの視力表76の解像度を評価したところ、段差40の高さhが0.1mm以下であれば、フレネル形状を有していない通常のレンズと同等の結果が得られたことから、段差40の高さhを0.1mm以下とすれば段差40を実質的に視認されないようにすることができる。
また隣接する段差の径方向の間隔は0.003mm〜10mmとすることが望ましい。かかる範囲内とすれば、光の回折の影響による解像度が悪化を防止しつつ、段差部分が同心円状の境界線として視認され、他人から見られた時の装用者の外観が損なわれるのを防止することができる。
次に、上記レンズ1の設計方法について説明する。
まず、図5(I)で示すように(フレネル形状を有していない)標準的な形状の基準レンズ1′における前面3の屈折面(本例では曲率半径R2の球面、以下、元の球面sともいう)および後面2の屈折面(本例では曲率半径R1の球面)を処方度数に基づいて決定する。この決定方法については、周知であるため、ここでは詳述しない。
次に、上記で得た基準レンズ1′の形状を基準として、前面3の基点O2を通り、元の球面sの曲率よりも深い曲率のユニットカーブuを設定するとともに、元の球面sの屈折面形状を、同心円状に分割して得た複数の分割レンズ面30(本例では31〜37)をユニットカーブuに沿って配置する。そして、隣接する分割レンズ面30の外周端と内周端とを段差40で接続することで、図5(II)に示すレンズ1の前面3の屈折面形状が決定される。なお、後面2の屈折面は、基準レンズ1′と同じ屈折面(本例では曲率半径R1の球面)である。
このように設計されたレンズ1では、前面3側の各分割レンズ面30は基準レンズ1’の前面と同等の面屈折力を有し、また後面2も基準レンズ1’の後面と同等の面屈折力を有することから、レンズ1では、基準レンズ1′と略同等の光学特性を有するとともに、レンズ縁厚を基準レンズ1’よりも薄くすることができる。
ここで、レンズ前面3のフレネル形状を設計する際、各段差40の高さhを一定(固定)とするか、もしくは各段差40間の間隔pを一定(固定)とすることで設計作業の負荷を軽減することができる。
なお、上記レンズ1では、各分割レンズ面30を所定の曲率(ρ2)を備えた曲面で構成したが、場合によっては分割レンズ面30を、その外周端と内周端とを直線で結んだ径方向にフラットな形状で構成することも可能である。
分割レンズ面30をフラットな形状で構成した場合でも、各分割レンズ面30に入射した光線はプリズム効果で屈折する。このため、段差の間隔pが小さい(幅の狭い)分割レンズ面30であれば、フラットな形状でも曲面の場合と略同様の面屈折力が発揮され得る。但し、段差の間隔pが大きくなると、本来の曲面の場合の屈折位置とのずれが大きくなる。このため、段差の間隔pが3mm以上ある場合、分割レンズ面30は曲面で構成することが望ましい。
[実施例1]
処方度数が−6.00Dの単焦点レンズにおいて、前面をフレネル形状としたレンズ42(実施例)と、前面を通常の球面形状としたレンズ42a,42b(ともに比較例)を作製し、レンズ縁部の厚みを評価した。
レンズ42のレンズデータは以下の通りである。
処方度数(S度数) −6.00D
屈折率n 1.523
外径 Φ75mm
レンズ中心厚 1.1mm
分割レンズ面の面屈折力 1.00D(曲率ρ2=0.0019)
分割レンズ面の形状 曲面
ユニットカーブ 3.00D(曲率ρ3=0.0057)
固定要素 段差の高さ(0.003mm)
一方、レンズ42aはレンズ前面を面屈折力1.00Dの通常の球面形状とし、レンズ42bはレンズ前面を面屈折力3.00Dの通常の球面形状とした。なお処方度数(S度数)、屈折率n、外径、レンズ中心厚についてはレンズ42と同じである。
図6に作製した各レンズ42,42a,42bのレンズ縁部の厚みを示している。それぞれ同じS度数を有するレンズ42,42a,42bであるが、同図に示すように、レンズの縁厚を比較すると、前面をフレネル形状としたレンズ42において7.1mmと最も薄く、前面を1.00Dの球面形状としたレンズ42aに対して、レンズ縁厚が27.6%減少している。例えば、レンズ42aにおいて、レンズ42と同等の厚みを実現しようとすれば、屈折率1.73に相当するレンズ素材が必要である。
またレンズ42は、前面を3.0Dの球面形状としたレンズ42bに対してレンズ縁部の厚みが34.3%減少している。例えば、レンズ42bにおいて、レンズ42と同等の厚みを実現しようとすれば、屈折率1.76に相当するレンズ素材が必要である。
このようにフレネル形状を備えたレンズ42によれば、従来のレンズ42a,42bに比べレンズの縁厚を大幅に薄くすることが可能である。
以上のように、本実施形態のレンズでは、前面3に形成されたフレネル形状に基づいて、所定の光学特性を得るための分割レンズ面30の曲率ρ2と、見た目(ユニットカーブu)の曲率ρ3とが別々に設定されるため、レンズ後面2との曲率差が小さくなるように、レンズ前面3のユニットカーブの曲率ρ3を設定することでレンズの薄型化を実現することができる。具体的には、処方された球面度数がマイナスであるレンズ1,42において、ユニットカーブuの曲率ρ3を分割レンズ面30の曲率ρ2よりも深く設定することで、レンズ縁部の厚みを薄くすることができる。
また本実施形態のレンズ1,42では、フレネル形状を備えた前面3全体が所定の曲率ρ3でカーブしているため、湾曲している眼鏡フレーム10に枠入れした際、レンズの前面3のはみ出しを抑えて見栄えを良くすることができる。
また本実施形態のレンズ1,42では、段差40の高さを0.1mm以下とすることで、レンズ前面3の段差40が視認され難くなり、他人から見られた時の装用者の外観が損なわれるのを防止することができる。
また本実施形態のレンズ1,42では、レンズ光学中心Oを中心とする直径5mmのレンズ中心領域Mを、段差40の無い球面形状としている。
フレネル形状における段差40部分は、レンズメータを用いた屈折力の測定結果に影響を及ぼす場合がある。レンズメータを用いた測定では、測定光源から照射される測定光がレンズ光学中心Oに来るように位置合わせがなされる。このときレンズ光学中心Oを通る測定光の光束がΦ4mm程であることを考慮すれば、レンズ光学中心Oを中心とする直径5mmのレンズ中心領域Mを段差40の無い球面形状とし、レンズ中心領域Mよりも外側の領域を実質的なフレネル形状領域とすることで、屈折力測定時における段差40の影響を排除しつつ、レンズの薄型化を図ることができる。なお、段差40の無い球面形状の領域は、レンズ光学中心Oを中心とする直径5〜20mmの範囲内で設定することが望ましい。
次に本発明の他の実施形態について説明する。
図7に示すレンズ50は、プラスの球面度数が設定された単焦点のプラスレンズである。レンズ50の後面2は、上記式(i)で定義される曲率半径R1の球面形状を有している。一方、レンズ50の前面3は、光学中心Oが通るz軸を中心として同心円状に分割された複数の分割レンズ面60と、隣接する分割レンズ面60同士を光軸と略平行な方向で接続する段差70と、を備えたフレネル形状に形成されている。
フレネル形状を構成する各分割レンズ面60は、処方度数に基づいて上記式(ii)で定義される屈折面を、同心円状に分割したものである。レンズ50の前面3を構成するそれぞれの分割レンズ面60は、所定の面屈折力を有しており、前面全体が曲率半径R2の1つの連続した球面で構成された従来の単焦点レンズと略同等の光学特性が発揮されるように構成されている。なお、レンズ50はプラスレンズであるためR1>R2である。
そして本例のレンズ50では、前面3を構成する各分割レンズ面60がレンズ50の前面3全体に亘って設定された所定の曲率ρ3(曲率半径R3=1/ρ3)を有するユニットカーブuに沿って配置されている。なお、本例のユニットカーブuは、その中心が後面側(眼球側)且つ光軸線上に位置する曲面で、その曲率ρ3は、各分割レンズ面60の曲率ρ2よりも浅くなるように設定されている。
例えば、図7に示すように、レンズの前面3が分割レンズ面61〜67を備えている場合、レンズ中央の分割レンズ面61は光軸と交差する頂点(基点O2)においてユニットカーブuと接するように配置され、また分割レンズ面61よりも径方向外側に位置する分割レンズ面62〜67についてはその内周端がユニットカーブuと接するように配置されている。
このように各分割レンズ面61〜67が配置されたレンズ50では、レンズ50の前面3の全体が、所定の面屈折力を得るための曲率ρ2(図7中の2点鎖線s参照)よりも、浅い曲率(曲率ρ3)のユニットカーブuに沿って形成されているため、従来のプラスレンズに比べてレンズ周縁部で所定の厚みを確保しつつレンズ中央部の厚みを薄くすることができる。
[実施例2]
処方度数が5.00Dの単焦点レンズにおいて、レンズ前面をフレネル形状としたレンズ72(実施例)と、前面を通常の球面形状としたレンズ72a,72b(ともに比較例)を作製し、レンズ中央部の厚みを評価した。
レンズ72のレンズデータは以下の通りである。
処方度数(S度数) 5.00D
屈折率n 1.523
外径 Φ75mm
レンズ縁厚 1.0mm
分割レンズ面の面屈折力 6.00D(曲率ρ2=0.0115)
分割レンズ面の形状 曲面
ユニットカーブ 4.00D(曲率ρ3=0.0076)
固定要素 段差の間隔(0.03mm)
一方、レンズ72aはレンズ前面を面屈折力6.00Dの通常の球面形状とし、レンズ72bはレンズ前面を4.00Dの通常の球面形状とした。なお処方度数(S度数)、屈折率n、外径、レンズ縁厚についてはレンズ72と同じである。
図8に作製した各レンズ72,72a,72bのレンズ中央部の厚みを示している。それぞれ同じS度数を有するレンズ72,72a,72bであるが、同図に示すように、レンズの中央部の厚みを比較すると、前面をフレネル形状としたレンズ72が4.9mmと最も薄く、前面を面屈折力6.00Dの球面形状としたレンズ72aに対し、厚みが38.0%減少している。例えば、レンズ72aにおいて、レンズ72と同等の厚みを実現しようとすれば、屈折率1.90に相当するレンズ素材が必要である。
またレンズ72は、前面を面屈折力4.00Dの球面形状としたレンズ72bに対し、厚みが36.4%減少している。例えば、レンズ72bにおいて、レンズ72と同等の厚みを実現しようとすれば、屈折率1.90に相当するレンズ素材が必要である。
このようにフレネル形状を備えたレンズ72によれば、従来のレンズ72a,72bに比べレンズ中央部の厚みを大幅に薄くすることが可能である。
このように、処方された球面度数がプラスであるレンズ50,72においては、ユニットカーブuの曲率ρ3を分割レンズ面60の曲率ρ2よりも浅く設定することで、レンズ中央部の厚みを薄くすることができる。
以上、レンズの前面3にフレネル形状を形成した例について説明してきたが、以下で説明するように、フレネル形状はレンズの後面2に形成することも可能である。
[実施例3]
図9に示すように、単焦点レンズにおいて、後面2をフレネル形状としたレンズ80(実施例)と、後面2を通常の球面形状としたレンズ80a,80b(ともに比較例)を作製し、レンズ縁部の厚みを評価した。
レンズ80のレンズデータは以下の通りである。
処方度数(S度数) −4.00D
屈折率n 1.523
外径 Φ75mm
レンズ中心厚 1.1mm
レンズ前面の面屈折力 3.00D
分割レンズ面の面屈折力 7.01D(曲率ρ1=0.0134)
分割レンズ面の形状 曲面
ユニットカーブ 5.00D(曲率ρ4=0.0096)
固定要素 段差の高さ(0.010mm)
図9(a)の部分拡大図に示すように、レンズ80は、レンズの後面2全体に亘って所定の曲率で設定されたユニットカーブuの曲面に沿って分割レンズ面82が配置されている。なお、部分拡大図における84は隣接する分割レンズ面82同士を接続する段差である。
上記レンズデータで示すように、ユニットカーブuの曲率ρ4は0.0096であり、分割レンズ面82の曲率ρ10.0134よりも浅く設定されている。
一方、レンズ80aは前面3を面屈折力3.00D、後面2を面屈折力7.01Dの通常の球面形状とした。また、レンズ80bは前面3を面屈折力1.00D、後面2を面屈折力5.00Dの通常の球面形状とした。
なお、処方度数(S度数)、屈折率n、外径、レンズ中心厚についてはレンズ80と同じである。
図9に示すように、各レンズの縁厚を比較すると、後面2をフレネル形状としたレンズ80において4.0mmと最も薄く、後面2を7.01Dの球面形状としたレンズ80aに対して、レンズ縁厚が43.7%減少している。例えば、レンズ80aにおいて、レンズ80と同等の厚みを実現しようとすれば、屈折率2.00に相当するレンズ素材が必要である。
またレンズ80は、後面2を5.00Dの球面形状としたレンズ80bに対してレンズ縁部の厚みが40.0%減少している。例えば、レンズ80bにおいて、レンズ80と同等の厚みを実現しようとすれば、屈折率1.98に相当するレンズ素材が必要である。
このようにフレネル形状を備えたレンズ80によれば、従来のレンズ80a,80bに比べレンズの縁厚を大幅に薄くすることが可能である。
[実施例4]
図10に示すように、単焦点レンズにおいて、後面2をフレネル形状としたレンズ90(実施例)と、後面2を通常の球面形状としたレンズ90a,90b(ともに比較例)を作製し、レンズ中央部の厚みを評価した。
レンズ90のレンズデータは以下の通りである。
処方度数(S度数) 3.00D
屈折率n 1.523
外径 Φ75mm
レンズ縁厚 1.0mm
レンズ前面の面屈折力 5.00D
分割レンズ面の面屈折力 2.09D(曲率ρ1=0.0040)
分割レンズ面の形状 曲面
ユニットカーブ 4.00D(曲率ρ4=0.0076)
固定要素 段差の間隔(0.05mm)
図10(a)の部分拡大図に示すように、レンズ90は、レンズの後面2全体に亘って所定の曲率で設定されたユニットカーブuの曲面に沿って分割レンズ面92が配置されている。なお、部分拡大図における94は隣接する分割レンズ面92同士を接続する段差である。
上記レンズデータで示すように、ユニットカーブuの曲率ρ4は0.0076であり、分割レンズ面92の曲率ρ10.0040よりも深く設定されている。
一方、レンズ90aは前面3を面屈折力5.00D、後面2を面屈折力2.09Dの通常の球面形状とした。また、レンズ90bは前面3を面屈折力6.83D、後面2を面屈折力4.00Dの通常の球面形状とした。
なお、処方度数(S度数)、屈折率n、外径、レンズ縁厚についてはレンズ90と同じである。
図10に示すように、各レンズの中央部の厚みを比較すると、後面2をフレネル形状としたレンズ90において2.5mmと最も薄く、後面2を2.09Dの球面形状としたレンズ90aに対して、厚みが52.0%減少している。例えば、レンズ90aにおいて、レンズ90と同等の厚みを実現しようとすれば、屈折率2.40に相当するレンズ素材が必要である。
またレンズ90は、後面2を4.00Dの球面形状としたレンズ90bに対してレンズ中央部の厚みが52.8%減少している。例えば、レンズ90bにおいて、レンズ90と同等の厚みを実現しようとすれば、屈折率2.40に相当するレンズ素材が必要である。
このようにフレネル形状を備えたレンズ90によれば、従来のレンズ90a,90bに比べレンズ中央部の厚みを大幅に薄くすることが可能である。
以上、本発明の実施形態を詳述したがこれはあくまでも一例示である。例えば、レンズの後面の屈折面は、S度数のほかC度数、乱視軸等に基づいて決定することができる。またフレネル形状を構成する分割レンズ面やフレネル形状を構成しない屈折面に非球面成分を付加することも可能である等、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において様々変更を加えた形態で実施可能である。
1,42,50,72,80,90 レンズ
2 後面
3 前面
30,60,82,92 分割レンズ面
40、70,84,94 段差
u ユニットカーブ
M レンズ中心領域

Claims (8)

  1. レンズの前面若しくは後面の少なくとも何れか一方の面が、同心円状に分割された複数の分割レンズ面と、隣接する該分割レンズ面同士を接続する段差と、を備えたフレネル形状に形成され、
    前記分割レンズ面は、前記フレネル形状が形成されたレンズの面全体に亘って所定の曲率で設定されたユニットカーブの曲面に沿って配置されていることを特徴とする眼鏡用レンズ。
  2. レンズの前面が前記フレネル形状に形成され且つ処方された球面度数がマイナスであって、前記ユニットカーブの曲率が前記分割レンズ面の曲率よりも深く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の眼鏡用レンズ。
  3. レンズの前面が前記フレネル形状に形成され且つ処方された球面度数がプラスであって、前記ユニットカーブの曲率が前記分割レンズ面の曲率よりも浅く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の眼鏡用レンズ。
  4. レンズの後面が前記フレネル形状に形成され且つ処方された球面度数がマイナスであって、前記ユニットカーブの曲率が前記分割レンズ面の曲率よりも浅く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の眼鏡用レンズ。
  5. レンズの後面が前記フレネル形状に形成され且つ処方された球面度数がプラスであって、前記ユニットカーブの曲率が前記分割レンズ面の曲率よりも深く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の眼鏡用レンズ。
  6. 前記段差の高さが0.001mm〜0.1mmの範囲内であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の眼鏡用レンズ。
  7. 隣接する前記段差の間隔が0.003mm〜10mmの範囲内であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の眼鏡用レンズ。
  8. レンズ光学中心を中心とする直径5mmのレンズ中心領域が、前記段差の無い球面形状で構成されていることを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載の眼鏡用レンズ。
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