JP2019174180A - 鉄道車両の異常診断装置及び鉄道車両の異常診断方法 - Google Patents

鉄道車両の異常診断装置及び鉄道車両の異常診断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】異常診断の信頼性をより高めることができる鉄道車両の異常診断装置及び異常診断方法を提供する。【解決手段】診断部62は、台車の車輪がレールの継ぎ目又はポイント部を通過する時に生じる振動の度合いを示す振動パラメータを算出する。また、診断部62は、算出された台車毎の振動パラメータから、複数の台車における振動パラメータの基準値を算出する。さらに、診断部62は、台車毎に算出された各振動パラメータと基準値とのずれ度合いを算出する。そして、診断部62は、ずれ度合いが所定のレベルを超える振動センサ32が設けられている台車において異常が生じているものと診断する。【選択図】図5

Description

この発明は、鉄道車両の異常診断装置及び鉄道車両の異常診断方法に関し、特に、鉄道車両の台車における異常の有無を診断する診断技術に関する。
鉄道車両の信頼性を確保し、保全コストの最小化を実現するための異常診断技術の確立は、鉄道運輸にとって必須の課題であり、様々な異常診断技術が提案されている。
たとえば、特許第5812595号公報(特許文献1)は、鉄道車両用の異常診断システムを開示する。この異常診断システムは、鉄道車両の加速度を測定する加速度センサ(振動センサ)と、鉄道車両の走行速度を測定する車速センサと、鉄道車両の現在位置を測定する位置センサとを備える。この異常診断システムでは、これらの各センサの検出値を用いて、鉄道車両における車輪のフラットや車軸又は軸受の異常を検知する処理や、鉄道車両が走行するレールの異常及び当該異常が発生した場所を検知する処理等の異常診断が実行される(特許文献1参照)。
特許第5812595号公報
鉄道車両の異常診断装置においては、一般的に、台車や軸箱等に振動センサを設けて振動データが連続的に収集され、収集された振動データから外乱振動やノイズを除去して解析が行なわれる。たとえば、従来の異常診断手法では、車輪がレールの継ぎ目やポイント部を通過する時に発生する振動は外乱とみなされており、台車や軸受の異常に起因する振動波形に上記のような外乱振動が含まれていると、台車や軸受の異常診断の信頼性が低下する可能性があった。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、鉄道車両における異常診断の信頼性をより高めることができる鉄道車両の異常診断装置及び異常診断方法を提供することである。
本発明における鉄道車両の異常診断装置は、複数の台車毎に設けられる複数の振動センサと、複数の振動センサにより測定される複数の台車毎の振動データに基づいて、複数の台車における異常を診断する診断部とを備える。診断部は、振動データ毎に、台車の車輪がレールの継ぎ目又はポイント部を通過する時に生じる振動の度合いを示す振動パラメータを算出する。また、診断部は、算出された複数の台車毎の振動パラメータから、複数の台車における振動パラメータの基準値を算出する。さらに、診断部は、複数の台車毎に算出された各振動パラメータと基準値とのずれ度合いを算出する。そして、診断部は、ずれ度合いが所定のレベルを超える台車において異常が生じているものと診断する。
また、本発明における鉄道車両の異常診断方法は、以下のステップを含む。鉄道車両は、複数の台車と、複数の台車毎に設けられる複数の振動センサとを備える。そして、異常診断方法は、複数の振動センサにより測定される複数の台車の振動データ毎に、台車の車輪がレールの継ぎ目又はポイント部を通過する時に生じる振動の度合いを示す振動パラメータを算出するステップと、算出された複数の台車毎の振動パラメータから、複数の台車における振動パラメータの基準値を算出するステップと、複数の台車毎に算出された各振動パラメータと基準値とのずれ度合いを算出するステップと、ずれ度合いが所定のレベルを超える台車において異常が生じているものと診断するステップとを含む。
本発明においては、これまで外乱振動として除去されていた、レールの継ぎ目やポイント部の通過時に発生する振動を用いて、複数の台車における異常が診断される。この発明では、台車に異常(軸受の異常や、台車枠の亀裂、破損等)が生じると、レールの継ぎ目やポイント部の通過時に発生する振動が、正常な台車の振動に対して異なる(たとえば、振動度のピーク値が大きくなったり、振動の収束時間が長くなったりする等)ことを利用する。
具体的には、複数の台車において測定される振動データ毎に、台車の車輪がレールの継ぎ目又はポイント部を通過する時に生じる振動の度合いを示す振動パラメータが算出され、その算出された台車毎の振動パラメータから、複数の台車における振動パラメータの基準値が算出される。そして、台車毎に算出された各振動パラメータと基準値とのずれ度合いが算出され、ずれ度合いが所定のレベルを超える台車において異常が生じているものと診断される。
このように、本発明によれば、レールの継ぎ目やポイント部の通過時に発生する振動を積極的に用いて異常診断を行なうことにより、鉄道車両における異常診断の信頼性をより高めることが可能となる。
好ましくは、振動パラメータは、台車の車輪がレールの継ぎ目又はポイント部を通過する時に生じる振動の大きさのピーク値である。
また、好ましくは、振動パラメータは、台車の車輪がレールの継ぎ目又はポイント部を通過する時に生じた振動の収束時間である。
好ましくは、振動パラメータの基準値は、複数の台車毎に算出された振動パラメータの平均値である。
好ましくは、振動センサは、加速度センサ、音響センサ、超音波センサ、及びAEセンサのいずれかである。
好ましくは、鉄道車両の異常診断装置は、複数の振動センサの検出値から所定の周波数帯域の信号を除去するフィルタをさらに備える。
本発明によれば、これまで外乱振動として除去されていた、レールの継ぎ目やポイント部の通過時に発生する振動を積極的に用いて異常診断を行なうことにより、鉄道車両における異常診断の信頼性をより高めることができる。
本発明の実施の形態に従う異常診断装置が適用される鉄道車両の全体構成を示す図である。 台車の周辺の構成を示した図である。 正常な台車の振動波形の一例を示した図である。 異常が生じている台車の振動波形の一例を示した図である。 診断装置の構成を示すブロック図である。 データ収集装置の構成を示すブロック図である。 診断装置において実行される振動データの収集処理の手順を示すフローチャートである。 診断装置において実行される異常診断処理の手順を示すフローチャートである。 正常な台車の振動波形の一例を示した図である。 異常が生じている台車の振動波形の一例を示した図である。 実施の形態2における診断装置において実行される異常診断処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態3における台車の周辺の構成を示した図である。 実施の形態3における診断装置において実行される振動データの収集処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態3における診断装置において実行される異常診断処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。以下では、複数の実施の形態について説明するが、各実施の形態で説明された構成を適宜組合わせることは出願当初から予定されている。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
<鉄道車両の構成>
図1は、本発明の実施の形態に従う異常診断装置が適用される鉄道車両の全体構成を示す図である。図1を参照して、鉄道車両1は、連結された複数の車両によって構成され、この例では、8両編成の車両11〜18によって構成される。車両11〜18の各々は、2台の台車19を含む。
車両11は、データ収集・診断装置20A(以下、単に「診断装置20A」と称する。)と、データ収集装置20Bとを含む。診断装置20Aは、2台の台車19の一方に対応して設けられ、データ収集装置20Bは、他方の台車19に対応して設けられる。車両12〜18の各々は、台車毎に対応して設けられる2つのデータ収集装置20Bを含む。なお、この例では、診断装置20Aが車両11に設けられているが、診断装置20Aは、車両12〜18のいずれかに設けられてもよい。
診断装置20A及び複数のデータ収集装置20Bの各々は、対応する台車19における振動データを収集する。振動データは、図示されない振動センサによって測定される。各データ収集装置20Bは、収集された振動データを診断装置20Aへ送信する。診断装置20Aは、診断装置20A及び各データ収集装置20Bにおいて収集される台車毎の振動データに基づいて、各台車における異常を診断する。診断装置20A及び各データ収集装置20Bの構成については、後ほど詳しく説明する。
図2は、台車19の周辺の構成を示した図である。図2を参照して、台車19には、振動センサ32が取付けられている。たとえば、振動センサ32は、台車19の台車枠の側面に配置される。
診断装置20A又はデータ収集装置20Bは、台車19上に枕ばね40によって支持される車体30に配置される。鉄道車両1の走行による車輪や車軸の振動は、車体30においては軸ばね44,48及び枕ばね40によって弱められるので、車体30に配置される診断装置20A及びデータ収集装置20Bに強い振動が加わることはなく、診断装置20A及びデータ収集装置20Bが振動から保護されている。
<異常診断装置の説明>
鉄道車両の走行中は、車輪がレールの継ぎ目やポイント部を通過する時に振動が発生する。従来、この振動は、外乱とみなされており、台車や軸受の異常診断の信頼性を低下させるものとして、レールの継ぎ目やポイント部を避けて振動データを収集したりすることが行なわれていた。
この実施の形態1に従う鉄道車両の異常診断装置では、これまで外乱振動として除去されていた、レールの継ぎ目やポイント部の通過時に発生する振動を積極的に用いて、各台車における異常が診断される。具体的には、台車19に異常(軸受の異常や、台車枠の亀裂、破損等)が生じると、レールの継ぎ目やポイント部を台車が通過する時に発生する振動が、正常な台車の振動に対して異なることを利用する。
図3は、正常な台車19の振動波形の一例を示した図である。図4は、異常が生じている台車19の振動波形の一例を示した図である。各図において、縦軸の振動度は、振動の大きさを示す。
図3及び図4を参照して、この例では、台車の車輪がレールの継ぎ目を通過した時の振動度の変化が示されている。振動度が大きく振れた部分が、台車19の車輪がレールの継ぎ目を通過したタイミングである。なお、実際には、各台車19には、一対の車輪が2組設けられており、台車がレールの継ぎ目を通過する際に2回振動度が大きく振れるが、ここでは一つの振動度の振れが示されている。
この例では、異常が生じている台車19の車輪がレールの継ぎ目を通過した時の振動度のピーク値(図4)が、正常な台車19の車輪がレールの継ぎ目を通過した時の振動度のピーク値(図3)よりも大きくなっている。
そこで、この実施の形態1では、台車毎に、車輪がレールの継ぎ目(ポイント部でもよい)を通過する時に生じる振動度のピーク値(振動パラメータ)が算出され、台車毎に得られた振動度のピーク値の平均値(基準値)が算出される。そして、台車毎に振動度のピーク値と基準値との差分値が算出され、その差分値が所定のしきい値を超える台車19については異常が生じているものと診断される。なお、上記の差分値は、振動度のピーク値と基準値とのずれ度合いを示す一例であり、差分値に代えて、振動度のピーク値と基準値との比率等を用いてもよい。
図5は、診断装置20Aの構成を示すブロック図である。図5を参照して、診断装置20Aは、フィルタ50と、A/D変換器52と、記憶部54と、GPS(Global Positioning System)受信機56と、制御部58と、通信部60と、診断部62とを含む。
フィルタ50は、振動センサ32の検出値を受ける。振動センサ32は、診断装置20Aが設けられる台車19に取付けられた振動センサである。振動センサ32は、加速度センサ、音響センサ、超音波センサ、及びAEセンサのいずれかによって構成される。フィルタ50は、振動センサ32の検出値から所定の不要な周波数帯域の信号を除去する。このフィルタ50は、振動センサ32の検出値から得られる振動波形から、レールの継ぎ目やポイント部の通過時に生じる振動以外のノイズを低減するために設けられる。そして、フィルタ50を通過した振動センサ32からの信号は、A/D変換器52によりA/D変換された後、記憶部54へ送られる。
GPS受信機56は、人工衛星(図示せず)からの電波に基づいて鉄道車両1の位置を特定し、鉄道車両1の位置情報を制御部58へ出力する。なお、GPS受信機56については、衛星を利用する測位装置(全地球航法衛星システム:Global Navigation Satellite System(GNSS))であればGPSでなくても他の方式を用いてもよい。また、衛星を利用しないものであっても、鉄道車両1の位置を特定できる装置であれば他の方式を使用してもよい。
制御部58は、GPS受信機56から鉄道車両1の位置情報を受け、振動センサ32により測定される振動データを記憶部54に蓄えるデータ収集区間を制御する。具体的には、制御部58は、鉄道車両1の位置情報に基づいて、レールの継ぎ目を含む所定の走行区間(データ収集区間)を通過中に振動センサ32により測定される振動データを記録するように記憶部54を制御する。
また、制御部58は、鉄道車両1が上記走行区間を通過中、図示しない各データ収集装置20Bへデータ収集指令を送信するように通信部60を制御する。そして、制御部58は、データ収集指令に応じて各データ収集装置20Bにおいて振動センサ32により測定され、かつ、各データ収集装置20Bから通信部60により受信される振動データを記録するように記憶部54を制御する。
記憶部54は、たとえば、ハードディスクやソリッドステートドライブ等の記憶装置を含んで構成される。記憶部54は、制御部58によって制御され、レールの継ぎ目を含む所定の走行区間(データ収集区間)を通過中に、振動センサ32により測定される振動データを記録するとともに、通信部60により受信される、各データ収集装置20Bにおいて収集された振動データを記録する。
通信部60は、各データ収集装置20Bに設けられる通信部(後述)と無線又は有線で通信可能であり、制御部58の指示に従って、各データ収集装置20Bへデータ収集指令を送信するとともに、各データ収集装置20Bにおいて収集された振動データを各データ収集装置20Bの通信部から受信する。
診断部62は、当該診断装置20A及び各データ収集装置20Bにおいて収集され記憶部54に記録された台車毎の振動データを用いて、各台車19における異常を診断する。具体的には、診断部62は、収集された各台車の振動データ毎に、振動度のピーク値を算出する。この振動度のピーク値は、振動データが収集された所定の走行区間に含まれるレールの継ぎ目を台車が通過した時に生じた振動とみなされる。診断部62は、さらに、台車毎に算出された振動度のピーク値の平均値を算出する。そして、診断部62は、台車毎に算出された振動度のピーク値と基準値との差分値を算出し、その差分値が所定のしきい値を超える台車19については異常が生じているものと診断する。
図6は、データ収集装置20Bの構成を示すブロック図である。図6を参照して、データ収集装置20Bは、フィルタ70と、A/D変換器72と、記憶部74と、制御部76と、通信部78とを含む。
フィルタ70は、振動センサ32の検出値を受ける。この振動センサ32は、データ収集装置20Bが設けられる台車19に取付けられた振動センサである。フィルタ70は、振動センサ32の検出値から所定の不要な周波数帯域の信号を除去する。このフィルタ70は、振動センサ32の検出値から得られる振動波形から、レールの継ぎ目やポイント部の通過時に生じる振動以外のノイズを低減するために設けられる。そして、フィルタ70を通過した振動センサ32からの信号は、A/D変換器72によりA/D変換された後、記憶部74へ送られる。
制御部76は、診断装置20A(図5)から通信部78を通じてデータ収集指令を受けると、振動センサ32により測定される振動データを記録するように記憶部74を制御するとともに、その振動データを診断装置20Aへ送信するように通信部78を制御する。
記憶部74は、たとえば、ハードディスクやソリッドステートドライブ等の記憶装置を含んで構成される。記憶部74は、制御部76によって制御され、診断装置20Aからデータ収集指令を受けている間、振動センサ32により測定される振動データを記録する。
通信部78は、診断装置20Aの通信部60(図5)と無線又は有線で通信可能であり、診断装置20Aから受けるデータ収集指令を受信するとともに、制御部76の指示に従って、収集された振動データを診断装置20Aへ送信する。
図7は、診断装置20Aにおいて実行される振動データの収集処理の手順を示すフローチャートである。図7を参照して、診断装置20Aの制御部58は、GPS受信機56から受ける鉄道車両1の位置情報に基づいて、各台車の振動データを収集する所定の走行区間(データ収集区間)を走行中か否かを判定する(ステップS10)。この走行区間は、振動データの採取を行なうレールの継ぎ目を含むものである。データ収集区間の走行中でないときは(ステップS10においてNO)、以降の一連の処理は実行されずにエンドへと処理が移行される。
ステップS10においてデータ収集区間の走行中であると判定されると(ステップS10においてYES)、制御部58は、通信部60によって、振動データの収集を指示するデータ収集指令を各データ収集装置20Bへ送信する(ステップS20)。
次いで、制御部58は、データ収集指令に応じて各データ収集装置20Bから送信されてくる振動データを通信部60によって取得する(ステップS30)。そして、制御部58は、各データ収集装置20Bから取得された振動データ、及び当該診断装置20Aにおいて測定される振動データを記憶部54に記憶する(ステップS40)。
図8は、診断装置20Aにおいて実行される異常診断処理の手順を示すフローチャートである。図8を参照して、診断装置20Aの診断部62は、図7で説明したデータ収集処理により収集された各台車の振動データ毎に、振動度のピーク値(レール継ぎ目通過時の振動)を算出する(ステップS105)。
次いで、診断部62は、台車毎に算出された振動度のピーク値の平均値を算出する(ステップS110)。この振動度のピーク値の平均値は、各台車19に対する異常診断を行なう際の基準値となるものである。続いて、診断部62は、台車毎に算出された振動度のピーク値と、ステップS110において算出された基準値との差分値を算出する(ステップS120)。
次いで、診断部62は、各台車の振動データの中に、算出された差分値の大きさが所定のしきい値よりも大きい振動データが有るか否かを判定する(ステップS130)。なお、このしきい値は、正常な台車の車輪がレールの継ぎ目を通過する時の振動度のピーク値と、異常が生じている台車の車輪がレールの継ぎ目を通過する時の振動度のピーク値とを区別するために設定される値であり、たとえば、台上試験や現車試験を通じて実際の損傷品の振動レベルに基づいて決定してもよいし、上記の基準値に基づいて決定してもよい。
そして、算出された差分値の大きさが所定のしきい値よりも大きい振動データが有る場合には(ステップS130においてYES)、診断部62は、その振動データが収集された台車19において異常が生じているものと診断する(ステップS140)。
以上のように、この実施の形態1では、車輪がレールの継ぎ目やポイント部を通過する時に生じる振動度のピーク値が算出され、これを用いて異常診断が行なわれる。このように、この実施の形態1によれば、レールの継ぎ目やポイント部の通過時に生じる振動を積極的に用いて異常診断を行なうことにより、鉄道車両1における異常診断の信頼性をより高めることができる。
[実施の形態2]
上記の実施の形態1では、台車の車輪がレールの継ぎ目やポイント部を通過した時の振動度のピーク値が正常な台車と異常が生じている台車とで異なることを利用して異常診断が行なわれるものとした。この実施の形態2では、レールの継ぎ目やポイント部の通過時に生じた振動の収束時間が正常な台車と異常が生じている台車とで異なることを利用して異常診断が行なわれる。
図9は、正常な台車19の振動波形の一例を示した図である。図10は、異常が生じている台車19の振動波形の一例を示した図である。各図において、縦軸の振動度は、振動の大きさを示す。
図9及び図10を参照して、この例でも、台車の車輪がレールの継ぎ目を通過した時の振動度の変化が示されている。振動度が大きく振れた部分が、台車19の車輪がレールの継ぎ目を通過したタイミングであり、逆三角形状の衝撃減衰波形が生じている。
この例では、異常が生じている台車19の車輪がレールの継ぎ目を通過した時に生じた振動の収束時間(図10)が、正常な台車19の車輪がレールの継ぎ目を通過した時に生じた振動の収束時間(図9)よりも長くなっている。
そこで、この実施の形態2では、台車毎に、車輪がレールの継ぎ目(ポイント部でもよい。)を通過する時に生じた振動の収束時間(振動パラメータ)が算出され、台車毎に得られた振動収束時間の平均値(基準値)が算出される。そして、台車毎に振動収束時間と基準値との差分値が算出され、その差分値が所定のしきい値を超える台車19については異常が生じているものと診断される。なお、上記の差分値は、振動の収束時間と基準値とのずれ度合いを示す一例であり、差分値に代えて、振動の収束時間と基準値との比率等を用いてもよい。
この実施の形態2における鉄道車両1の全体構成、並びに診断装置20A及びデータ収集装置20Bの構成は、実施の形態1と同じである。また、実施の形態2における診断装置20Aにおいて実行される振動データの収集処理の手順も、実施の形態1と同じである。
図11は、実施の形態2における診断装置20Aにおいて実行される異常診断処理の手順を示すフローチャートである。図11を参照して、実施の形態2における診断装置20Aの診断部62は、データ収集処理により収集された各台車の振動データ毎に、振動収束時間(レール継ぎ目通過時に生じた振動の収束時間)を算出する(ステップS205)。
次いで、診断部62は、台車毎に算出された振動収束時間の平均値を算出する(ステップS210)。そして、診断部62は、台車毎に算出された振動収束時間と、ステップS210において算出された基準値との差分値を算出する(ステップS220)。
続いて、診断部62は、各台車の振動データの中に、算出された差分値の大きさが所定のしきい値よりも大きい振動データが有るか否かを判定する(ステップS230)。なお、このしきい値は、正常な台車の車輪がレールの継ぎ目を通過した時に生じた振動の収束時間と、異常が生じている台車の車輪がレールの継ぎ目を通過した時に生じた振動の収束時間とを区別するために設定される値である。このしきい値についても、たとえば、台上試験や現車試験を通じて実際の損傷品の振動レベルに基づいて決定してもよいし、上記の基準値に基づいて決定してもよい。
そして、算出された差分値の大きさが所定のしきい値よりも大きい振動データが有る場合には(ステップS230においてYES)、診断部62は、その振動データが収集された台車19において異常が生じているものと診断する(ステップS240)。
以上のように、この実施の形態2では、車輪がレールの継ぎ目やポイント部を通過する時に生じた振動の収束時間が算出され、これを用いて異常診断が行なわれる。このように、この実施の形態2によっても、レールの継ぎ目やポイント部の通過時に生じる振動を積極的に用いて異常診断を行なうことにより、鉄道車両1における異常診断の信頼性をより高めることができる。
[実施の形態3]
上記の実施の形態1,2では、振動センサ32は、台車19の台車枠に配置され、台車19の振動を検出するものとしたが、振動センサ32によって台車19の軸箱の振動を検出し、台車19における軸受の異常診断を行なうものとしてもよい。
図12は、実施の形態3における台車19の周辺の構成を示した図である。図12を参照して、この実施の形態3では、振動センサ32は、軸箱42,46に取付けられる。そして、この実施の形態3では、軸箱42,46内の軸受に異常が生じると、レールの継ぎ目やポイント部を車輪が通過する時に生じる振動が、正常な台車の振動に対して異なることを利用する。
この実施の形態3における鉄道車両1の全体構成、並びに診断装置20A及びデータ収集装置20Bの構成は、実施の形態1,2と同じである。
図13は、実施の形態3における診断装置20Aにおいて実行される振動データの収集処理の手順を示すフローチャートである。図13を参照して、ステップS310,S320の処理は、それぞれ図7に示したステップS10,S20の処理と同じである。
ステップS320においてデータ収集指令が各データ収集装置20Bへ送信されると、この実施の形態3における診断装置20Aの制御部58は、データ収集指令に応じて各データ収集装置20Bから送信されてくる各軸箱の振動データを通信部60によって取得する(ステップS330)。そして、制御部58は、各データ収集装置20Bから取得された各軸箱の振動データ、及び当該診断装置20Aにおいて測定される各軸箱の振動データを記憶部54に記憶する(ステップS340)。
図14は、実施の形態3における診断装置20Aにおいて実行される異常診断処理の手順を示すフローチャートである。図14を参照して、実施の形態3における診断装置20Aの診断部62は、データ収集処理により収集された各軸箱の振動データ毎に、各軸箱の振動度のピーク値(レール継ぎ目通過時の振動)を算出する(ステップS405)。
次いで、診断部62は、軸箱毎に算出された振動度のピーク値の平均値を算出する(ステップS410)。そして、診断部62は、軸箱毎に算出された振動度のピーク値と、ステップS410において算出された基準値との差分値を算出する(ステップS420)。
続いて、診断部62は、各軸箱の振動データの中に、算出された差分値の大きさが所定のしきい値よりも大きい振動データが有るか否かを判定する(ステップS430)。このしきい値は、正常な車輪がレールの継ぎ目を通過する時の振動度のピーク値と、軸受に異常が生じている台車の車輪がレールの継ぎ目を通過する時の振動度のピーク値とを区別するために設定される値である。このしきい値についても、たとえば、台上試験や現車試験を通じて実際の損傷品の振動レベルに基づいて決定してもよいし、上記の基準値に基づいて決定してもよい。
そして、算出された差分値の大きさが所定のしきい値よりも大きい振動データが有る場合には(ステップS430においてYES)、診断部62は、その振動データが収集された軸箱を有する台車19において異常が生じているものと診断する(ステップS440)。具体的には、その振動データが収集された軸箱内の軸受に異常が生じているものと判断する。
この実施の形態3によっても、レールの継ぎ目やポイント部の通過時に生じる振動を積極的に用いて異常診断を行なうことにより、鉄道車両1における異常診断の信頼性をより高めることができる。
なお、特に図示しないが、この実施の形態3に対しても、台車の車輪がレールの継ぎ目やポイント部を通過した時の軸箱の振動度のピーク値に代えて、レールの継ぎ目やポイント部の通過時に軸箱に生じた振動の収束時間を用いて異常診断を行なってもよい。
今回開示された各実施の形態は、技術的に矛盾しない範囲で適宜組合わせて実施することも予定されている。そして、今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 鉄道車両、11〜18 車両、19 台車、20A 診断装置、20B データ収集装置、30 車体、32 振動センサ、40 枕ばね、42,46 軸箱、44,48 軸ばね、50,70 フィルタ、52,72 A/D変換器、54,74 記憶部、56 GPS受信機、58,76 制御部、60,78 通信部、62 診断部。

Claims (7)

  1. 鉄道車両の異常診断装置であって、前記鉄道車両は複数の台車を含み、
    前記複数の台車毎に設けられる複数の振動センサと、
    前記複数の振動センサにより測定される前記複数の台車毎の振動データに基づいて、前記複数の台車における異常を診断する診断部とを備え、
    前記診断部は、
    前記振動データ毎に、台車の車輪がレールの継ぎ目又はポイント部を通過する時に生じる振動の度合いを示す振動パラメータを算出し、
    算出された前記複数の台車毎の前記振動パラメータから、前記複数の台車における前記振動パラメータの基準値を算出し、
    前記複数の台車毎に算出された各前記振動パラメータと前記基準値とのずれ度合いを算出し、
    前記ずれ度合いが所定のレベルを超える台車において異常が生じているものと診断する、鉄道車両の異常診断装置。
  2. 前記振動パラメータは、台車の車輪がレールの継ぎ目又はポイント部を通過する時に生じる振動の大きさのピーク値である、請求項1に記載の鉄道車両の異常診断装置。
  3. 前記振動パラメータは、台車の車輪がレールの継ぎ目又はポイント部を通過する時に生じた振動の収束時間である、請求項1に記載の鉄道車両の異常診断装置。
  4. 前記振動パラメータの基準値は、前記複数の台車毎に算出された前記振動パラメータの平均値である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の鉄道車両の異常診断装置。
  5. 前記振動センサは、加速度センサ、音響センサ、超音波センサ、及びAEセンサのいずれかである、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の鉄道車両の異常診断装置。
  6. 前記複数の振動センサの検出値から所定の周波数帯域の信号を除去するフィルタをさらに備える、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の鉄道車両の異常診断装置。
  7. 鉄道車両の異常診断方法であって、
    前記鉄道車両は、
    複数の台車と、
    前記複数の台車毎に設けられる複数の振動センサとを備え、
    前記異常診断方法は、
    前記複数の振動センサにより測定される前記複数の台車の振動データ毎に、台車の車輪がレールの継ぎ目又はポイント部を通過する時に生じる振動の度合いを示す振動パラメータを算出するステップと、
    算出された前記複数の台車毎の前記振動パラメータから、前記複数の台車における前記振動パラメータの基準値を算出するステップと、
    前記複数の台車毎に算出された各前記振動パラメータと前記基準値とのずれ度合いを算出するステップと、
    前記ずれ度合いが所定のレベルを超える台車において異常が生じているものと診断するステップとを含む、鉄道車両の異常診断方法。
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