JP2019174025A - 地下水利用システム - Google Patents

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Abstract

【課題】必要時に多くの地下水を供給でき、且つ、地下水の供給量を十分に絞った時の消費電力を低下させる地下水利用システムを提供する。【解決手段】地下水利用システムは、ヒートポンプ2、流路13を備える。ヒートポンプ2は第一井戸81から供給される地下水17を利用する。流路13は、第一井戸81からヒートポンプ2に接続される。流路13には、複数のポンプ15が設けられる。複数のポンプ15は、第一井戸81からヒートポンプ2に地下水17を供給する。CPUは、ポンプ15の運転台数を変更して、第一井戸81からヒートポンプ2に地下水17を供給する。【選択図】図1

Description

本発明は、地下水を利用する地下水利用システムに関する。
従来、地下水を装置に供給して種々の用途に利用する地下水利用システムが知られている。例えば、特許文献1に記載した空調システムは、ヒートポンプを用いて地下水の温度を利用することにより、居住区内で空気を自然対流させて室内空調を行う。空調システムは、地下水汲み上げ管から1つのポンプで地下水を揚水し、ヒートポンプにより熱交換した後、地下水戻し管から地下に地下水を戻している。
特開2005−207704号公報
インバータポンプの地下水の供給量と、ポンプの消費電力には、一例として、図12に示すような関係がある。すなわち、ポンプによる地下水の供給量が大きくなるほど、ポンプの消費電力が増大する。最大供給量Q1でポンプが地下水を供給するとき、ポンプの消費電力はP1となる。最小供給量Q2でポンプが地下水を供給するとき、ポンプの消費電力はP2となる。
一般的に、ポンプは、最小供給量Q2より小さい供給量の範囲では運転できない。このため、ポンプの消費電力は、消費電力P2より小さくすることはできない。そして、最大供給量Q1が大きいほど、ポンプの最小供給量Q2は大きくなり、最小消費電力P2が大きくなる。
例えば、前記従来の空調システムにおいて、大きな空調負荷に対応するために、大きな最大供給量Q1を持つポンプを採用すると、最小供給量Q2も大きくなる。このため、空調負荷が大幅に低下したときでも、最小供給量Q2より小さい供給量でポンプを運転することができなかった。よって、システムを低消費電力で運用し難いという問題点があった。
本発明の目的は、必要時には多くの地下水を供給でき、且つ、地下水の供給量を十分に絞った時の消費電力を低下させる地下水利用システムを提供することである。
本発明に係る地下水利用システムは、井戸から供給される地下水を利用する地下水利用装置と、前記井戸から前記地下水利用装置に接続された前記地下水の流路と、前記流路に設けられ、前記井戸から前記地下水利用装置に前記地下水を供給する複数のポンプと、前記ポンプの運転台数を変更して、前記井戸から前記地下水利用装置に供給する前記地下水の供給量を調整する調整制御手段とを備えている。
この場合、ポンプの運転台数を変更して、井戸から地下水利用装置に供給する地下水の供給量を調整することができる。このため、高流量時には、ポンプの運転台数を増やし、多くの地下水を地下水利用装置に供給することができる。また、低流量時には、ポンプの運転台数を減らして、少量の地下水を、地下水利用装置に供給することができる。よって、低流量時のポンプの消費電力を低減できる。よって、地下水利用システムの消費電力を低減することができる。故に、地下水利用システムは、必要時には多くの地下水を供給でき、且つ、地下水の供給量を十分に絞った時の消費電力を低下させる
前記地下水利用システムにおいて、前記複数のポンプは、前記井戸において前記地下水の中に配置され、前記流路において並列接続されてもよい。この場合、並列に接続された複数のポンプの運転台数を変更することができる。このため、高流量時に運転するポンプを増やして多くの地下水を供給でき、且つ、低流量時にポンプの運転台数を減らしてポンプの消費電力を低減することができる。よって、地下水利用システムの消費電力を低減することができる。
前記地下水利用システムにおいて、前記複数のポンプは、前記流路において直列接続されてもよい。この場合、直列に接続された複数のポンプの運転台数を変更することができる。このため、高流量時に運転するポンプを増やして多くの地下水を供給でき、且つ、低流量時にポンプの運転台数を減らしてポンプの消費電力を低減することができる。よって、地下水利用システムの消費電力を低減することができる。
前記地下水利用システムにおいて、前記調整制御手段は、前記運転台数を増やすポンプ駆動制御手段と、前記ポンプ駆動制御手段が、前記運転台数を増やす場合に、前記ポンプ駆動制御手段が前記運転台数を増やす前から運転していた前記ポンプによる前記地下水の供給量を減らし、前記井戸から前記地下水利用装置に供給する前記地下水の供給量を調整する減少制御手段とを備えてもよい。この場合、運転台数を増やす前から運転していたポンプによる地下水の供給量が減らされるので、複数のポンプが供給する合計の供給量を、単一のポンプの最小の供給量よりも小さい範囲で調整することができる。よって、運転台数を増やす前から運転していたポンプによる地下水の供給量が減少しない場合に比べ、地下水利用シスムは、状況に応じてより適切に地下水の供給量を設定することができる。
前記地下水利用システムにおいて、前記調整制御手段は、前記運転台数を減らすポンプ停止制御手段と、前記ポンプ停止制御手段が、前記運転台数を減らす場合に、継続運転する前記ポンプによる前記地下水の供給量を増やし、前記井戸から前記地下水利用装置に供給する前記地下水の供給量を調整する増大制御手段とを備えてもよい。この場合、継続運転するポンプによる地下水の供給量が増やされるので、複数のポンプが供給する合計の供給量を、単一のポンプの最小の供給量よりも小さい範囲で調整することができる。よって、継続運転するポンプによる地下水の供給量が増大しない場合に比べ、地下水利用システムは、状況に応じてより適切に地下水の供給量を設定することができる。
前記地下水利用システムにおいて、前記複数のポンプのうちの少なくとも一部は、前記地下水の供給量が一定の定流量ポンプであってもよい。この場合、地下水利用システムは、定流量ポンプを含んだ複数のポンプの運転台数を変更することで、井戸から地下水利用装置に供給する地下水の供給量を調整することができる。
前記地下水利用システムにおいて、前記複数のポンプは、前記定流量ポンプと、前記地下水の供給量を調整可能な供給量調整ポンプとを備えてもよい。この場合、地下水利用システムは、定流量ポンプと供給量調整ポンプを含んだ複数のポンプの運転台数を変更することで、井戸から地下水利用装置に供給する地下水の供給量を調整することができる。
前記地下水利用システムにおいて、前記定流量ポンプにおける前記地下水の供給量は、前記供給量調整ポンプにおける前記地下水の最小の供給量以下であってもよい。この場合、定流量ポンプにおける地下水の供給量が、供給量調整ポンプにおける地下水の最小の供給量より大きい場合に比べて、複数のポンプの合計の供給量を滑らかに変化させることができる
前記地下水利用システムにおいて、前記地下水利用装置は、ヒートポンプであってもよい。この場合、複数のポンプの運転台数を変更することで、井戸からヒートポンプに供給する地下水の供給量を調整することができる。
また、ヒートポンプは、少量の地下水を利用して熱交換の動作をすることができる。しかし、従来のシステムでは、空調負荷が大幅に低下したときでも、ポンプの最小供給量より小さい供給量でポンプを運転することがでなかったので、システム全体としての消費電力が増大していた。本発明では、ポンプの運転台数を減らして、少量の地下水を、ヒートポンプに供給できるので、ポンプだけでなく、地下水利用システムの消費電力を低減することができる。
地下水利用システム1の構成を示す図である。 ヒートポンプ2の構成、及び地下水利用システム1の電気的構成を示す図である。 供給量データテーブル95のデータ構成図である。 供給処理のフローチャートである。 ポンプ15による地下水の供給量と、ポンプ15の消費電力の対応関係の概略を示すグラフである。 変形例に係る地下水利用システム1Aの構成を示す図である。 変形例に係る地下水利用システム1Bの構成を示す図である。 変形例に係る地下水利用システム1Cの構成を示す図である。 変形例に係る地下水利用システム1Dの構成を示す図である。 変形例に係る供給量データテーブル95Aの構成を示す図である。 変形例に係る供給量データテーブル95Bの構成を示す図である。 従来のシステムにおけるポンプによる地下水の供給量と、ポンプの消費電力の対応関係の概略を示すグラフである。
以下、本発明を具現化した地下水利用システム1について説明する。まず、図1を参照し、地下水利用システム1の概要について説明する。図1に示す地下水利用システム1は、室内の空調を行うシステムである。以下の説明において、図1の紙面上側及び下側を、地下水利用システム1の上側及び下側という。また、地下水利用システム1の下側は重力方向であり、上側は反重力方向である。
まず、地下水利用システム1が配置される環境について説明する。地下水利用システム1が配置される環境には、第一井戸81、第二井戸82、及び建物78が存在する。建物78は、地表105の上側に建っている。第一井戸81及び第二井戸82は、夫々、地表105から下側に向けて設けられている。第一井戸81及び第二井戸82には、地下水17が溜まっている。第一井戸81及び第二井戸82内の地下水17は、図示しない透水性地層から供給されている。
地下水利用システム1の構成について説明する。図1に示す地下水利用システム1は、複数(本実施形態では一例として2台)のポンプ151,152を並列に用いる例である。地下水利用システム1は、ファンコイルユニット(Fan Coil Unit)10、ヒートポンプ2、流路11、流路12、流路13、及び流路14を備えている。また、地下水利用システム1は、温度センサ901,902,903,904及び流量計951,952,953,954を備えている。
ファンコイルユニット10は、建物78の室内781から空気を取り込み、液体16との熱交換を行って、空気の温度を調整し、送風機で室内781に送風する。これによって、室内781の冷房又は暖房が行われる。なお、液体16は、流路12からファンコイルユニット10に供給され、ファンコイルユニット10内を流れ、流路11から流出する。
ヒートポンプ2は、屋外(建物78の外側)に配置されている。流路11及び流路12は、夫々、ヒートポンプ2とファンコイルユニット10とに接続されている。流路13及び流路14は、ヒートポンプ2に接続されている。流路11及び流路12は、液体16が流れる流路である。流路13は、第一井戸81からヒートポンプ2に延びる。流路14は、ヒートポンプ2から、第二井戸82に延びる。第一井戸81から揚水された地下水17は、流路13、ヒートポンプ2、流路14を介して、第二井戸82に流れる。
流路13についてより詳細に説明する。流路13は、流路131、流路132、流路133を備えている。また、流路13には、複数のポンプ15が配置されている。本実施形態においては、複数のポンプ15の一例として、ポンプ151とポンプ152の2台が設けられている。ポンプ151及びポンプ152は、第一井戸81の地下水17の中に配置されている。ポンプ151及びポンプ152は、第一井戸81の地下水17を揚水し、ヒートポンプ2に供給する揚水ポンプである。
流路132の一端は、ポンプ151に接続されている。流路132は、ポンプ151から上方に延び、接続点900において、流路131と流路133とに接続されている。流路133の一端は、ポンプ152に接続されている。流路133は、ポンプ152から上方に延び、接続点900において、流路131と流路132とに接続されている。流路131は、地表105の上側を、接続点900からヒートポンプ2に延びる。ポンプ151,152は、第一井戸81から地下水17を揚水し、ヒートポンプ2に供給する。
流路14は、ヒートポンプ2から第二井戸82に延びる。流路14の一端には、開口部141が設けられている。開口部141は、第二井戸82の地下水17の中に配置されている。ヒートポンプ2から流路14を介して流れる地下水17は、開口部141を介して、第二井戸82に流出する。
温度センサ901は、流路11に配置されている。温度センサ902は、流路12に配置されている。温度センサ903は、流路131に配置されている。温度センサ904は、流路14に配置されている。なお、温度センサ901〜904のうち、少なくとも1つが設けられなくてもよい。
流量計951は、流路12に配置されている。流量計952は、流路132において、ポンプ151と接続点900との間に配置されている。流量計953は、流路133において、ポンプ152と接続点900との間に配置されている。流量計954は、流路131において、接続点900とヒートポンプ2との間に配置されている。なお、流量計951〜954のうち、少なくとも1つが設けられなくてもよい。
図2を参照して、ヒートポンプ2について説明する。ヒートポンプ2は、熱交換部21、及び制御部24を備えている。制御部24は、CPU241、ROM242、RAM243を備えている。CPU241は、地下水利用システム1の制御を行う。ROM242には、後述する熱交換制御プログラム及び供給処理のプログラム等、種々のプログラムデータが記憶されている。また、ROM242には、後述する供給量データテーブル95(図3参照)等、種々のデータが記憶されている。RAM243には、種々の一時データが記憶される。
CPU241には、熱交換部21、ROM242、及びRAM243が電気的に接続されている。CPU241は、熱交換部21の制御を行う。また、CPU241には、ファンコイルユニット10が電気的に接続されている。CPU241は、ファンコイルユニット10を制御し、室内781の冷暖房を実行する。ファンコイルユニット10は操作部101を備えている。CPU241は、操作部101を介して入力される使用者からの指示を取得する。
CPU241には、温度センサ901〜904が電気的に接続されている。CPU241は、温度センサ901,902の出力に基づいて、流路11,12を流れる液体16の温度を検出する。CPU241は、温度センサ903,904の出力に基づいて、流路13,14を流れる地下水17の温度を検出する。
CPU241には、流量計951〜954が電気的に接続されている。CPU241は、流量計951の出力に基づいて、流路12を流れる液体16の流量を検出する。CPU241は、流量計952の出力に基づいて、流路132を流れる地下水17の流量を検出する。CPU241は、流量計953の出力に基づいて、流路133を流れる地下水17の流量を検出する。CPU241は、流量計954の出力に基づいて、流路131を流れる地下水17の流量を検出する。
CPU241には、複数のポンプ15(本実施形態においてはポンプ151,152)が電気的に接続されている。CPU241は、ポンプ151,152を制御して、第一井戸81からヒートポンプ2に地下水17を供給する。本実施形態においては、一例として、ポンプ151,152は、地下水17の供給量を調整可能な供給量調整ポンプ(例えば、インバータポンプ)であるとする。CPU241は、ポンプ151,152の地下水17の供給量を制御して、第一井戸81からヒートポンプ2に供給する地下水17の供給量を調整する。CPU241は、流量計951,952,953の出力を参照しながら、ポンプ151,152による地下水17の供給量を調整する。
図3を参照して、供給量データテーブル95について説明する。図3に示すように、供給量データテーブル95においては、合計供給量(L/分)(リットル毎分)、ポンプの運転台数、ポンプ151の供給量(L/分)、及びポンプ152の供給量(L/分)が対応付けられている。合計供給量は、第一井戸81からヒートポンプ2に供給する地下水17の供給量である。ポンプの運転台数は、ポンプ151,152のうち、運転するポンプ15の数である。ポンプ151の供給量は、ポンプ151が第一井戸81からヒートポンプ2に供給する地下水17の供給量である。ポンプ152の供給量は、ポンプ152が第一井戸81からヒートポンプ2に供給する地下水17の供給量である。ポンプ151の供給量とポンプ152の供給量との合計が、合計供給量となる。CPU241は、ヒートポンプ2に供給する供給量を変更しながら、ファンコイルユニット10によって室内の温度を調整する。なお、供給量データテーブル95においては、一例として、供給量を5L/分又は10L/分ごとに設定しているが、これに限定されない。例えば、供給量が0.1L/分ごとに設定されてもよい。
図1及び図2を参照して、熱交換部21の詳細、及び、本実施形態の熱交換の態様について説明する。熱交換部21は、流路13から流入する地下水17の温度を利用して、流路11から流入する液体16を冷却又は加熱するように構成されている。なお、熱交換部21に流入した地下水17は、流路14から流出し、第二井戸82に向かう。熱交換部21に流入した液体16は、流路12から流出し、ファンコイルユニット10に向かう。
図2に示すように、熱交換部21には、冷媒配管211、圧縮機212、冷媒−水熱交換器215、膨張弁214、冷媒−水熱交換器213が設けられている。冷媒配管211は、「圧縮機212→冷媒−水熱交換器215→膨張弁214→冷媒−水熱交換器213→圧縮機212」の順に並ぶ冷媒回路における冷媒の通路を構成するように、圧縮機212、冷媒−水熱交換器215、膨張弁214、及び冷媒−水熱交換器213と接続されている。
膨張弁214は、冷媒を膨張させるように構成されている。冷媒が膨張することによって、冷媒の温度が低下する。圧縮機212は、冷媒を圧縮させるように構成されている。冷媒が圧縮されることによって、冷媒の温度が上昇する。
熱交換部21及びファンコイルユニット10は、CPU241の熱交換制御によって、室内781の冷房又は暖房を実行するように動作する。暖房が行われる場合、液体16が冷媒−水熱交換器213によって加熱される。より詳細には、膨張弁214によって冷媒が膨張する。これによって、冷媒の温度が低下する。次いで、冷媒−水熱交換器215によって、地下水17から熱が汲み上げられる。このとき、地下水17の温度は低下し、冷媒の温度は上昇する。次いで、圧縮機212によって冷媒が圧縮される。これによって、冷媒の温度が上昇する。次いで、冷媒−水熱交換器213において、液体16と冷媒との熱交換によって、液体16が加熱される。ファンコイルユニット10では、加熱された液体16との熱交換によって、空気を加熱して、室内781の暖房を行う。冷媒−水熱交換器213を通過した冷媒は、膨張弁214に供給される。
冷房が行われる場合、液体16が冷媒−水熱交換器213によって冷却される。より詳細には、圧縮機212によって冷媒が圧縮される。これによって、冷媒の温度が上昇する。次いで、冷媒−水熱交換器215によって、地下水17と冷媒との熱交換が行われる。このとき、地下水17の温度は上昇し、冷媒の温度は低下する。次いで、膨張弁214によって冷媒が膨張する。これによって、冷媒の温度は低下する。次いで、冷媒−水熱交換器213において、液体16と冷媒との熱交換によって、液体16が冷却される。ファンコイルユニット10では、冷却された液体16との熱交換によって、空気を冷却して、室内781の冷房を行う。冷媒−水熱交換器213を通過した冷媒は、圧縮機212に供給される。
このように、室内781の暖房又は冷房が行われる。熱交換部21から流出した地下水17は、流路14を通って、第二井戸82に向かう。流路14を流れる地下水17は、開口部141から第二井戸82に排出される。第一井戸81の地下水17の温度は外気の温度に比べて安定している。このため、液体16と地下水17との熱交換を行えば、外気と液体16との熱交換を行う場合に比べて、熱交換部21における熱交換の効率が向上する。
CPU241によって実行される処理について説明する。ファンコイルユニット10の使用者によって、ファンコイルユニット10の操作部101が操作され、室内781の冷房又は暖房を開始する指示が入力されると、CPU241は、ROM242から熱交換器制御プログラム、及び、供給処理(図4参照)のプログラム等を読み出す。CPU241は、読み出したプログラムをRAM243に展開し、各種処理を実行する。
CPU241は、熱交換部制御プログラムに従って前述の熱交換制御を行い、熱交換部21及びファンコイルユニット10を制御し、室内781の冷房又は暖房を行う。このとき、液体16は、ヒートポンプ2の冷媒−水熱交換器213、流路12、ファンコイルユニット10、及び流路11を循環する。地下水17は、流路13、ヒートポンプ2の冷媒−水熱交換器215、及び流路14に流れる。
また、CPU241は、熱交換部制御プログラムとともに、供給処理(図4参照)を実行する。図4を参照して、CPU241において実行される供給処理について説明する。供給処理では、まず、ヒートポンプ2に供給する地下水17の供給量が決定される(S1)。S1においては、例えば、空調負荷等の状況に応じて、地下水17の供給量が決定される。すなわち、空調負荷が大きい場合は、より大きい供給量が決定され、空調負荷が小さい場合は、より小さい供給量が決定される。次いで、供給量データテーブル95が参照され、S1において決定された供給量の地下水17の供給が開始される(S2)。
例えば、供給量120L/分が決定されたとする(S2)。供給量データテーブル95(図3参照)において、合計供給量120L/分の場合、ポンプの運転台数が2であり、ポンプ151の供給量が60L/分であり、ポンプ152の供給量は60L/分である。故に、2台のポンプ151,152が駆動される。CPU241はポンプ151,152を制御し、ポンプ151によって60L/分で地下水17を揚水し、ポンプ151によって60L/分で地下水17を揚水する。ポンプ151,152によって揚水された地下水17は、接続点900で合流し、120L/分の地下水17がヒートポンプ2に供給される(S2)。
次いで、ヒートポンプ2への地下水17の供給を終了するか否かが判断される(S3)。S3の処理では、例えば、CPU241は、ファンコイルユニット10の操作部101を介して空調の停止の指示が入力された場合に、ヒートポンプ2への地下水17の供給を終了すると判断する。地下水17の供給を終了しない場合(S3:NO)、地下水17の供給量を変更するか否かが判断される(S4)。S4の処理においては、例えば、室内781の温度変化に応じて、又は、操作部101を介して入力される室内温度の変更の指示に応じて、ファンコイルユニット10による空調負荷が変化する。CPU241は、空調負荷の変化に応じて、地下水17の供給量を変更する。地下水17の供給量を変更しない場合(S4:NO)、処理はS3に戻る。
地下水17の供給量を変更すると判断された場合(S4:YES)、ヒートポンプ2に供給する地下水17の供給量が決定される(S5)。次いで、供給量データテーブル95(図3参照)が参照され、ポンプ15の運転台数を減らすか否かが判断される(S6)。ポンプの運転台数を減らさない場合(S6:NO)供給量データテーブル95(図3参照)が参照され、ポンプ15の運転台数を増やすか否かが判断される(S7)。ポンプ15の運転台数を増やさない場合(S7:NO)、ポンプ15の運転台数を変更することなく、地下水17の供給量が変更される(S7)。S8の処理が実行された後、処理は、S3に戻る。
例えば、ヒートポンプ2に供給量120L/分の地下水17が供給されている状態で、供給量を変更すると判断され(S4:YES)、供給量200L/分に変更すると決定されたとする(S5)。供給量データテーブル95(図3参照)に示すように、供給量120L/分におけるポンプ15の運転台数は2台である。また、200L/分におけるポンプ15の運転台数も2台である。よって、CPU241は、ポンプ15の運転台数を減らさないと判断し(S6:NO)、ポンプ15の運転台数を増やさないと判断する(S7:NO)。そして、ポンプ15の運転台数を変更せず、運転中の2台のポンプ151,152による合計の供給量が増加され、200L/分の供給量で、供給が実行される(S8)。このとき、ポンプ151の供給量は100L/分であり、ポンプ152の供給量は100L/分である(図3参照)。
S6において、ポンプ15の運転台数を減らすと判断された場合(S6:YES)、ポンプ15の運転台数が減らされる(S9)。次いで、供給量データテーブル95(図3参照)が参照され、継続して運転するポンプ15による地下水17の供給量を増やすか否かが判断される(S10)。継続して運転するポンプ15による地下水17の供給量を増やすと判断された場合(S10:YES)、継続して運転中のポンプ15による地下水17の供給量を増やすことで、ヒートポンプ2に供給する地下水17の供給量が調整される(S11)。次いで、処理はS3に戻る。
例えば、ヒートポンプ2に供給量120L/分の地下水17が供給されている状態で、供給量を変更すると判断され(S4:YES)、供給量90L/分に変更すると決定されたとする(S5)。供給量データテーブル95(図3参照)に示すように、合計供給量120L/分におけるポンプ15の運転台数は2台である。また、合計供給量90L/分におけるポンプ15の運転台数は1台である。よって、CPU241は、ポンプ15の運転台数を減らすと判断し(S6:YES)、ポンプ152を停止することで、ポンプ15の運転台数を減らす(S9)。
また、供給量データテーブル95(図3参照)において、合計供給量120L/分におけるポンプ151の供給量は60L/分であり、合計供給量90L/分におけるポンプ151の供給量は90L/分である。このため、継続して運転するポンプ151の供給量を増やすと判断され(S10:YES)、継続して運転するポンプ151の供給量が増やされ、ヒートポンプ2に供給する地下水17の供給量が90L/分に調整される(S11)。次いで、処理はS3に戻る。
S10において、継続して運転するポンプ15の供給量を増やさないと判断された場合(S11:NO)、継続して運転するポンプ15の供給量を変更しない、又は、減らすことによって、供給量が調整される(S12)。次いで、処理はS3に戻る。
例えば、ヒートポンプ2に供給量120L/分の地下水17が供給されている状態で、供給量を変更すると判断され(S4:YES)、供給量50L/分に変更すると決定されたとする(S5)。供給量データテーブル95(図3参照)に示すように、合計供給量120L/分におけるポンプ15の運転台数は2台である。また、合計50L/分におけるポンプ15の運転台数は2台である。よって、CPU241は、ポンプ15の運転台数を減らすと判断し(S6:YES)、ポンプ152の運転を停止することで、ポンプ15の運転台数を減らす(S9)。
また、供給量データテーブル95(図3参照)において、供給量120/分におけるポンプ151の供給量は60L/分であり、供給量50L/分におけるポンプ151の供給量は50L/分である。このため、運転しているポンプ151の供給量を増やさないと判断され(S10:NO)、継続して運転するポンプ151の供給量が減らされ、供給量が50L/分に調整される(S11)。これによって、ポンプ15による供給量が50L/分に調整される。次いで、処理はS3に戻る。
S7において、ポンプ15の運転台数を増やすと判断された場合(S7:YES)、ポンプ15の運転台数が増やされる(S13)。次いで、供給量データテーブル95(図3参照)が参照され、S13が実行される前から運転しているポンプ15による地下水17の供給量を減らすか否かが判断される(S14)。S13が実行される前から運転しているポンプ15の地下水17の供給量を減らすと判断された場合(S14:YES)、S13が実行される前から運転しているポンプ15の地下水17の供給量を減らすことで、供給量が調整される(S11)。次いで、処理はS3に戻る。
例えば、ヒートポンプ2に供給量90L/分の地下水17が供給されている状態で、供給量を変更すると判断され(S4:YES)、供給量130L/分に変更すると決定されたとする(S5)。供給量データテーブル95(図3参照)に示すように、合計供給量90L/分におけるポンプ15の運転台数は1台である。また、合計供給量130L/分におけるポンプ15の運転台数は2台である。よって、CPU241は、ポンプ15の運転台数を増やすと判断し(S7:YES)、ポンプ152の運転を開始することで、ポンプ15の運転台数を増やす(S13)。なお、このとき、供給量データテーブル95(図3参照)における供給量130L/分におけるポンプ152の供給量である65L/分に、ポンプ152の供給量が設定される(S13)。
また、供給量データテーブル95(図3参照)において、合計供給量90L/分におけるポンプ151の供給量は90L/分であり、合計供給量130L/分におけるポンプ151の供給量は65L/分である。このため、S13が実行される前から運転しているポンプ151の供給量を減らすと判断され(S14:YES)、ポンプ151の供給量が減らされ、供給量が65L/分に調整される(S15)。これによって、ポンプ151,152からヒートポンプ2に供給する地下水17の供給量が130L/分に調整される。次いで、処理はS3に戻る。
S14において、S13が実行される前から運転しているポンプ15の供給量を減らさないと判断された場合(S14:NO)、S13が実行される前から運転しているポンプ15の供給量を変更しない、又は、増やすことによって、供給量が調整される(S16)。次いで、処理はS3に戻る。
例えば、ヒートポンプ2に供給量70L/分の地下水17が供給されている状態で、供給量を変更すると判断され(S4:YES)、供給量160L/分に変更すると決定されたとする(S5)。供給量データテーブル95(図3参照)に示すように、合計供給量70L/分におけるポンプ15の運転台数は1台である。また、合計160L/分におけるポンプ15の運転台数は2台である。よって、CPU241は、ポンプ15の運転台数を増やすと判断し(S7:YES)、停止していたポンプ152の運転を開始することで、ポンプ15の運転台数を増やす(S13)。なお、このとき、供給量データテーブル95(図3参照)における供給量160L/分におけるポンプ152の供給量である80L/分に、ポンプ152の供給量が設定される(S13)。
また、供給量データテーブル95(図3参照)において、供給量70L/分におけるポンプ151の供給量は70L/分であり、供給量160L/分におけるポンプ151の供給量は80L/分である。このため、運転しているポンプ151の供給量を減らさないと判断され(S14:NO)、S13が実行される前から運転しているポンプ15の供給量が増やされ、供給量が80L/分に調整される(S11)。これによって、ポンプ151,152による供給量が160L/分に調整される。次いで、処理はS3に戻る。
S3において、ヒートポンプ2への地下水17の供給を終了すると判断された場合(S3:YES)、終了処理が行われ、全てのポンプ15の運転が停止される(S17)。次いで、供給量処理が終了される。
以上のように、本実施形態における処理が実行される。本実施形態の地下水利用システム1は、複数のポンプ15を備える。CPU241は、ポンプ15の運転台数を変更して、第一井戸81からヒートポンプ2に地下水17を供給することができる(図4のS9及びS13参照)。このため、高流量時には、ポンプ15の運転台数を増やし、多くの地下水17をヒートポンプ2に供給することができる(S13参照)。本実施形態においては、2台のポンプ15を運転し、供給量110L/分〜200L/分の地下水17を、ヒートポンプ2に供給できる(図3参照)。また、低流量時には、ポンプ15の運転台数らして、少量の地下水17を、ヒートポンプ2に供給することができる。このため、低負荷時のポンプ15の消費電力を低減できる。よって、地下水利用システム1の消費電力を低減することができる。故に、地下水利用システムは、必要時には多くの地下水を供給でき、且つ、地下水の供給量を十分に絞った時の消費電力を低下させる。本実施形態においては、1台のポンプ15を運転し、供給量50L/分〜100L/分の地下水17をヒートポンプ2に供給できる(図3参照)。
例えば、従来のシステムでは、高流量時に地下水17を供給するために、図12に示す最大の供給量Q1を供給可能なポンプを選択していた。この場合、最小の供給量Q2より少ない供給量の地下水17は供給できない。よって、ポンプの消費電力をP2より小さくすることはできない。本実施形態においては、図5に示すように、複数のポンプ15を運転(本実施形態では2台運転)することで、最大の供給量Q1(本実施形態では、200L/分)の地下水17を供給できる。また、ポンプ15の運転台数を減らして運転することで、供給量Q2(本実施形態では100L/分)よりも小さい供給量Q3(本実施形態では50L/分)まで、最小の供給量を下げることができる。よって、ポンプ15の消費電力は、P2より小さいP3にすることができる。このように、本実施形態の地下水利用システム1はポンプ15の運転台数を変更できるので、高流量時にはポンプ15の運転台数を増やして多くの地下水17をヒートポンプ2に供給できる。さらに、低流量時には、ポンプ15の運転台数を減らして地下水17を少量の地下水17をヒートポンプ2に供給し、ポンプ15の消費電力を低減し、ひいては、地下水利用システム1の消費電力を低減することができる。
また、複数のポンプ15は、第一井戸81の地下水17の中に配置されている。複数のポンプ15は、流路13において並列に接続されている。この場合、並列に接続された複数のポンプ15の運転台数を変更することができる。並列に接続された複数のポンプ15を利用して、高流量時に運転するポンプを増やして多くの地下水17を供給でき、且つ、低流量時にポンプ15の運転台数を減らしてポンプ15と地下水利用システム1の消費電力を低減することができる。
また、本実施形態では、地下水17を利用する地下水利用装置として、ヒートポンプ2が用いられる。ヒートポンプ2は、少量の地下水を利用して熱交換の動作をすることができる。しかし、従来のシステムでは、空調負荷が大幅に低下したときでも、ポンプの最小供給量より小さい供給量でポンプを運転することがでなかったので、システム全体としての消費電力が増大していた。本実施形態では、ポンプ15の運転台数を減らして、少量の地下水を、ヒートポンプ2に供給できるので、ポンプ15だけでなく、地下水利用システム1としての消費電力を低減することができる。
また、CPU241は、運転台数を増やす場合(S13)、運転台数を増やす前から運転していたポンプ15による地下水17の供給量を減らし、第一井戸81からヒートポンプ2に供給する地下水17の供給量を調整する(S15)。単一のポンプ15ごとに、地下水17の最小の供給量(本実施形態においては、50mL/分)が決まっている。駆動するポンプ15を増やすと、少なくとも増やしたポンプ15の最小の供給量分、地下水17の供給量が増える。しかし、運転台数を増やす前から運転していたポンプ15による地下水17の供給量が減らされるので(S15)、複数のポンプ15が供給する合計の供給量を、単一のポンプ15の最小の供給量よりも小さい範囲で調整することができる。よって、運転台数を増やす前から運転していたポンプ15による地下水17の供給量が減少しない場合に比べ、地下水利用システム1は、状況に応じてより適切に地下水17の供給量を設定することができる。
また、CPU241は、運転台数を減らす場合(S9)、継続運転するポンプ15による地下水17の供給量を増やし、第一井戸81からヒートポンプ2に供給する地下水17の供給量を調整する(S11)。前述したように、単一のポンプ15ごとに、地下水17の最小の供給量(本実施形態においては、50mL/分)が決まっている。駆動するポンプ15を減らすと、少なくとも減らしたポンプ15の最小の供給量分、地下水17の供給量が減る。しかし、継続運転するポンプ15による地下水17の供給量が増やされるので(S11)、複数のポンプ15が供給する合計の供給量を、単一のポンプ15の最小の供給量よりも小さい範囲で調整することができる。よって、継続運転するポンプ15による地下水17の供給量が増大しない場合に比べ、地下水利用システム1は、状況に応じてより適切に地下水17の供給量を設定することができる。
上記実施形態において、流路13は本発明の「流路」の一例である。ヒートポンプ2は、本発明の「地下水利用装置」の一例である。S7、S9、S11、S12、S13、S15、S16の処理を行うCPU241は本発明の「調整制御手段」の一例である。S13の処理を行うCPU241は、本発明の「ポンプ駆動制御手段」の一例である。S15の処理を行うCPU241は、本発明の「減少制御手段」の一例である。S9の処理を行うCPU241は、本発明の「ポンプ停止制御手段」の一例である。S11の処理を行うCPU241は、本発明の「増大制御手段」の一例である。ポンプ151,152は本発明の「供給量調整ポンプ」の一例である。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。以下の変形例の説明において、図1と同様の構成は同じ符号で示し、詳細な説明は省略する。
例えば、複数のポンプ15は、流路13において並列に配置されていたが、これに限定されない。図6に示す変形例に係る地下水利用システム1である地下水利用システム1Aのように、複数のポンプ15が直列に配置されてもよい。地下水利用システム1Aにおいては、流路13として、一本の流路134が、第一井戸81の地下水17の中から、ヒートポンプ2に延びる。
流路13において、複数のポンプ15であるポンプ153,154が直列に配置されている。ポンプ153は、地下水17の中に配置された揚水ポンプであり、ポンプ154は、陸上に配置されたラインポンプである。
流路13には、ポンプ154を迂回する流路135が設けられ、流路135には電動弁930が設けられている。CPU241は、ポンプ154を運転するとき、電動弁930を閉じる。故に、地下水17は、ポンプ154を通ってヒートポンプ2に向かう。CPU241は、ポンプ154の運転を停止するとき、電動弁930を開く。故に、地下水17は、電動弁930を通って、ヒートポンプ2に向かう。
CPU241は、上記実施形態と同様に、供給処理(図4参照)を行って、ヒートポンプ2に供給する地下水17の供給量を制御する。なお、図3の供給量データテーブル95におけるポンプ151の供給量を、ポンプ153の供給量とし、ポンプ152の供給量を、ポンプ154の供給量とする。
本変形例の場合、直列に接続された複数のポンプ15の運転台数を変更することができる。このため、高流量時に運転するポンプ15を増やして多くの地下水を供給でき、且つ、低流量時にポンプの15運転台数を減らしてポンプの消費電力を低減することができる。よって、地下水利用システムの消費電力を低減することができる。
また、図1に示す形態においては、接続点900において、流路132と流路133とが合流していたが、これに限定されない。例えば、図7に示す変形例に係る地下水利用システム1である地下水利用システム1Bのように、流路132,133を取り付けたヘッダ管801において、流路132と流路133とが合流してもよい。
また、図8に示す変形例に係る地下水利用システム1である地下水利用システム1Cのように、第一井戸81から揚水した地下水17を貯留する密閉タンク803において、流路132と流路133とが合流してもよい。密閉タンク803は、内部空間が密閉された密閉式のタンクである。このため、流路132と流路133から密閉タンク803に供給された地下水17と同じ量の地下水17が、密閉タンク803から流路131に流れ、ヒートポンプ2に供給される。
また、図9に示す変形例に係る地下水利用システム1である地下水利用システム1Dのように、第一井戸81から揚水した地下水17を貯留する開放タンク805において、流路132と流路133とが合流してもよい。開放タンク805は、大気に開放された開放式のタンクである。このため、密閉式のタンクとは異なり、流路132と流路133から開放タンク805に地下水17が供給されても、流路131に地下水17が流れ難い。故に、流路131に、ポンプ15であるポンプ155を設ける。例えば、CPU241は、ポンプ151,152による地下水17の合計供給量と同じ供給量分、ポンプ155によって開放タンク805からヒートポンプ2に地下水17を供給する。なお、流路131に、2以上のポンプ15を配置し、ポンプ151,152の場合と同様に、流路131上のポンプ15の運転台数を変更し、供給量を調整してもよい。
また、上記実施形態において、複数のポンプ15の数は、限定されない。複数のポンプ15は、3台以上であってもよい。例えば、複数のポンプ15が3台である場合、図10に示す供給量データテーブル95Aのように、合計供給量50〜300L/分の地下水17をヒートポンプ2に供給できる。なお、各ポンプ15の供給量の設定は一例であり、種々に変更可能である(S3及び図12も同様)
また、流路13において、全てのポンプ15が並列に配置されなくてもよい。複数のポンプ15の一部が、流路13において並列に配置されてもよい。また、流路13において、全てのポンプ15が直列に配置されなくてもよい。複数のポンプ15の一部が、流路13において直列に配置されてもよい。また、流路13において、複数のポンプ15の一部が並列に配置され、他のポンプが直列に接続されてもよい。
また、ポンプ15は、地下水17の供給量を調整可能な供給量調整ポンプであったが、これに限定されない。複数のポンプ15の少なくとも一部は、地下水17の供給量が一定の定流量ポンプであってもよい。この場合、地下水利用システム1は、定流量ポンプを含んだ複数のポンプ15の運転台数を変更することで、第一井戸81からヒートポンプ2に供給する地下水17の供給量を調整することができる。また、複数のポンプ15は、供給量調整ポンプと定流量ポンプを含んでもよい。この場合、地下水利用システム1は、定流量ポンプと供給量調整ポンプを含んだ複数のポンプ15の運転台数を変更することで、第一井戸81からヒートポンプ2に供給する地下水17の供給量を調整することができる。
例えば、図1に示す地下水利用システム1において、ポンプ152が、100L/分の地下水17を供給可能な定流量ポンプである場合、図11に示す供給量データテーブル95Bのように、合計供給量50L/分以上150L/分以下の地下水17をヒートポンプ2に供給できる。
なお、定流量ポンプであるポンプ152における地下水17の供給量が、供給量調整ポンプであるポンプ151における地下水17の最小の供給量以下であるとよい。この場合、定流量ポンプであるポンプ152の供給量が、供給量調整ポンプであるポンプ151の最小の供給量より大きい場合に比べて、複数のポンプ15の合計の供給量を滑らかに変化させることができる。仮に、定流量ポンプであるポンプ152の供給量が、供給量調整ポンプであるポンプ151の最小の供給量「50L/分」よりも大きい「100L/分」である場合、合計供給量は、50L/分以上100L/分以下、150L/分以上200L/分以下のように変化する。この場合、地下水利用システム1は、100Lより大きく150L/分より小さい範囲の地下水17をヒートポンプ2に供給できず、複数のポンプ15の合計の供給量を滑らかに変化させることができない。図11に示す例においては、定流量ポンプであるポンプ152の供給量「50L/分」が、供給量調整ポンプであるポンプ151の最小の供給量「50L/分」と同じに設定されているので、合計供給量50L/分以上150L/分以下の範囲で、複数のポンプ15の合計の供給量を滑らかに変化させることができる。また、仮に、定流量ポンプであるポンプ152の供給量が、供給量調整ポンプであるポンプ151の最小の供給量「50L/分」よりも小さい「40L/M」である場合、合計供給量は、50L/分以上140L/分以下の範囲で、複数のポンプ15の合計の供給量を滑らかに変化させることができる。
なお、図11に示す例は、運転台数を変更する場合に、定流量ポンプであるポンプ152を停止又は運転しているが、供給量調整ポンプであるポンプ151を停止又は運転してもよい。
また、空調を行う場合を例にして説明したが、地下水を利用する態様であれば、特に空調に限られない。例えば、地下水17を利用して、他の液体を冷却してもよい。また、地下水17を利用する地下水利用装置として、ヒートポンプを例に説明したが、地下水17を利用する装置であれば、他の機器でもよい。
また、制御部24は、ヒートポンプ2に設けられていたが、これに限定されない。制御部24は、ヒートポンプ2とは別体で設けられてもよい。
1,1A,1B,1C,1D 地下水利用システム
2 ヒートポンプ
11,12,13、14,131,132,133,134,135 流路
15,151,152,153,154,155 ポンプ
17 地下水
81 第一井戸
241 CPU

Claims (9)

  1. 井戸から供給される地下水を利用する地下水利用装置と、
    前記井戸から前記地下水利用装置に接続された前記地下水の流路と、
    前記流路に設けられ、前記井戸から前記地下水利用装置に前記地下水を供給する複数のポンプと、
    前記ポンプの運転台数を変更して、前記井戸から前記地下水利用装置に供給する前記地下水の供給量を調整する調整制御手段と
    を備えたことを特徴とする地下水利用システム。
  2. 前記複数のポンプは、前記井戸において前記地下水の中に配置され、前記流路において並列接続されていることを特徴とする請求項1に記載の地下水利用システム。
  3. 前記複数のポンプは、前記流路において直列接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の地下水利用システム。
  4. 前記調整制御手段は、
    前記運転台数を増やすポンプ駆動制御手段と、
    前記ポンプ駆動制御手段が、前記運転台数を増やす場合に、前記ポンプ駆動制御手段が前記運転台数を増やす前から運転していた前記ポンプによる前記地下水の供給量を減らし、前記井戸から前記地下水利用装置に供給する前記地下水の供給量を調整する減少制御手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の地下水利用システム。
  5. 前記調整制御手段は、
    前記運転台数を減らすポンプ停止制御手段と、
    前記ポンプ停止制御手段が、前記運転台数を減らす場合に、継続運転する前記ポンプによる前記地下水の供給量を減らし、前記井戸から前記地下水利用装置に供給する前記地下水の供給量を調整する増大制御手段と
    を備えたこと特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の地下水利用システム。
  6. 前記複数のポンプのうちの少なくとも一部は、前記地下水の供給量が一定の定流量ポンプであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の地下水利用システム。
  7. 前記複数のポンプは、
    前記定流量ポンプと、
    前記地下水の供給量を調整可能な供給量調整ポンプと
    を備えることを特徴とする請求項6に記載の地下水利用システム。
  8. 前記定流量ポンプにおける前記地下水の供給量は、前記供給量調整ポンプにおける前記地下水の最小の供給量以下であることを特徴とする請求項7に記載の地下水利用システム。
  9. 前記地下水利用装置は、ヒートポンプであることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の地下水利用システム。
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