JP2019173959A - 変速機のチェンジ機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】シフトアームを小さくすることができ、また、変速機の小型化が可能な変速機のチェンジ機構を提供する。【解決手段】外周面7eに複数の窪み部8を有するディテント板7と、ディテント板7の板面から突出する従動ピン15と、従動ピン15を跨いで対向する一対の爪部27を有するシフトアーム25と、ディテント板7の外周面7eに当接するように付勢されたストッパ部材9と、を備える変速機1のチェンジ機構であって、隣り合う従動ピン15は、1つの間隔が広く、その他は等間隔に配置され、ディテント板7には、外周面7eの一部に円弧形状を有する円弧部7rが設けられ、ディテント板7が回転し、間隔の広い従動ピン15間が一方の爪部27を通過する際に、ストッパ部材9は円弧部7rに沿って移動する。【選択図】図3

Description

本発明は、変速機のチェンジ機構に関する。
従来から、自動二輪車等の鞍乗型車両には、シフトドラムの回転によりシフタにシフト動作を与え、シフトチェンジを行う変速機のチェンジ機構が搭載されている。
例えば、特許文献1には、回転軸を中心として所定角度回転することで変速機のシフタにシフト動作を与えるシフトドラムと、シフトドラムの一端にシフトドラムと一体に回転するように設けられ、外周面に複数の窪み部を有するディテント板と、窪み部と同数設けられ、ディテント板の板面から突出する従動ピンと、従動ピンを跨いで対向する一対の爪部を有するシフトアームと、ディテント板の外周面に当接するように付勢されたストッパ部材と、シフトアームを往復運動させるシフトアーム駆動部材と、を備える変速機のチェンジ機構が開示されている。
この種の変速機のチェンジ機構は、変速操作に応じてシフトアーム駆動部材によりシフトアームが中立位置から往動し、一対の爪部の一方に、一対の爪部に跨がれた従動ピンが押されることで、ディテント板が回転し、ストッパ部材が窪み部に係合する位置でディテント板の回転が停止し、シフトチェンジが完了する。したがって、シフトアームは、隣り合う2本の従動ピンを跨ぐようにして往復運動をするため、従動ピンの間隔の大きさによって往復運動の可動範囲が決定される。
特開2007−271038号公報
しかしながら、特許文献1の変速機のチェンジ機構では、ディテント板の軸周りに5個の従動ピンが72度の角度間隔で等間隔に配置され、隣接する従動ピン同士の間隔が大きいため、従動ピンを跨いで対向する一対の爪部を備えるシフトアームが大きくなり、また、シフトアームの稼動範囲が大きくなるため、変速機が大型化するという問題があった。
本発明は、シフトアームを小さくすることができ、また、変速機の小型化が可能な変速機のチェンジ機構を提供する。
本発明は、
回転軸を中心として所定角度回転することで変速機のシフタにシフト動作を与えるシフトドラムと、
前記シフトドラムの一端に前記シフトドラムと一体に回転するように設けられ、外周面に複数の窪み部を有するディテント板と、
前記ディテント板の板面から突出する従動ピンと、
前記従動ピンを跨いで対向する一対の爪部を有するシフトアームと、
前記ディテント板の前記外周面に当接するように付勢されたストッパ部材と、
前記シフトアームを往復運動させるシフトアーム駆動部材と、を備え、
変速操作に応じて前記シフトアーム駆動部材により前記シフトアームが中立位置から往動または復動し、前記一対の爪部の一方に、前記一対の爪部に跨がれた前記従動ピンが押されることで、前記ディテント板が回転し、前記ストッパ部材が前記窪み部に係合する位置で前記ディテント板の回転が停止する、変速機のチェンジ機構であって、
隣り合う前記従動ピンは、1つの間隔が広く、その他は等間隔に配置され、
前記ディテント板には、前記外周面の一部に円弧形状を有する円弧部が設けられ、
前記ディテント板が回転し、前記間隔の広い前記従動ピン間が前記一方の爪部を通過する際に、前記ストッパ部材は前記円弧部に沿って移動する、変速機のチェンジ機構である。
本発明によれば、従動ピンは、1つの間隔が広く、その他は等間隔に配置されるので、全て等間隔に配置した場合よりも、等間隔に配置された従動ピンの間隔を小さくすることができる。これにより、シフトアームに設けられた一対の爪部の間隔を小さくすることができるので、シフトアームを小型にすることができる。また、シフトアームの往復運動する距離を短くすることができるので、変速機の小型化が可能となる。
本発明の一実施形態に係る変速機のチェンジ機構の要部分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る変速機のチェンジ機構の要部断面図である。 図2に示す変速機のチェンジ機構をシフトドラムの軸線方向から見た正面図であって、4速時におけるディテント板に対するストッパ部材の係止状態を示す正面図である。 図2に示す変速機のチェンジ機構をシフトドラムの軸線方向から見た正面図であって、ストッパ部材がディテント板の円弧部に対応し始めの状態を示す正面図である。 図2に示す変速機のチェンジ機構をシフトドラムの軸線方向から見た正面図であって、ストッパ部材がディテント板の円弧部上に位置する状態を示す正面図である。 図2に示す変速機のチェンジ機構をシフトドラムの軸線方向から見た正面図であって、ニュートラル時のディテント板に対するストッパ部材の係止状態を示す正面図である。
以下、本発明の変速機のチェンジ機構の一実施形態を、添付図面に基づいて説明する。
<チェンジ機構>
図1に示すように、本実施形態に係る変速機1のチェンジ機構は、所定角度回転することで変速機1のシフタ5(図2参照)にシフト動作を与えるシフトドラム2と、シフトドラム2の一端にシフトドラム2と一体に回転するように設けられ、外周面7eに複数の窪み部8を有するディテント板7と、窪み部8と同数設けられ、ディテント板7の板面から突出する従動ピン15と、従動ピン15を跨いで対向する一対の爪部27を有するシフトアーム25と、ディテント板7の外周面7eに当接するように付勢されたストッパ部材9と、シフトアーム25を、チェンジスピンドル20aを中心にして回転させて往復運動させるシフトアーム駆動部材20と、を備えている。
ディテント板7は、中心部を貫通する取付ボルト17により、シフトドラム2の一端側に、シフトドラム2と同軸に取付けられている。このディテント板7は、外周面7eに、回転軸線方向から見て、回転軸心からの距離が小さい5個の窪み部8を、反時計回りに60度間隔で、ニュートラル用窪み部8n、1速用窪み部8a、2速用窪み部8b、3速用窪み部8c、4速用窪み部8dの順に有する。したがって、4速用窪み部8dとニュートラル用窪み部8nの間隔は120度となる。また、ディテント板7は、5個の窪み部8から時計回りに30度ずれた位置の外周面7eに、回転軸心からの距離が窪み部8より大きい外周縁頂部7tを有する。
さらに、ディテント板7には、4速用窪み部8dから反時計回りに30度ずれた位置に配置された外周縁頂部7tと、ニュートラル用窪み部8nとの間の外周面7eに、円弧部7rが設けられている。円弧部7rは、該外周縁頂部7tとニュートラル用窪み部8nとを結び、ディテント板7の外周面7e側に凸の円弧形状を有する。ここで、円弧部7rの円弧形状の中心C1は、回転軸2fの外周側で、回転軸2fと従動ピン15の中心15fを結ぶ直線Z上に位置している(図3参照)。
従動ピン15は、ディテント板7のシフトドラム2と反対側の面に、回転軸線と平行に延出されて5個設けられている。これらの従動ピン15の軸周り方向の間隔は、隣り合う従動ピン15は、1つの角度間隔が120度と広く、その他が60度の等間隔に配置されている。具体的には、1速用窪み部8aと2速用窪み部8bとの間の外周縁頂部7tの内側に設けられた従動ピン15を始点として、60度間隔に計5つの従動ピン15が設けられている。すなわち、ニュートラル用窪み部8nと1速用窪み部8aとの間の外周縁頂部7tの内側には、従動ピン15は設けられていない。よって、5つの従動ピン15は、1つの角度間隔が120度、その他の角度は60度となるように配置される。
これにより、従動ピン15は、5段変速で全て等間隔に配置された6つの従動ピンの1つを除くのみで、従動ピン15をディテント板7に配置することができる。よって、ディテント板7に従動ピン15を設ける加工が容易である。
シフトアーム25は、アーム本体部25bと該アーム本体部25bの内側(ディテント板7側)に取付けられる爪部プレート25pとの二枚の板部材を有している。詳細には、アーム本体部25bは、長手方向の一端側に、チェンジスピンドル20aが取付けられ、他端側寄りに爪部プレート25pが取付けられており、チェンジスピンドル20aを中心に回転可能に取付けられている。爪部プレート25pは、その一端面(ディテント板7側の面)に一対の爪部27が設けられ、この爪部27が設けられてない側がアーム本体部25bと接し、該アーム本体部25bに対して所定方向にスライド可能に取付けられている。すなわち、この爪部プレート25pは、長手方向の両端側にアーム本体部25bの長手方向に沿って長穴形状に形成された一対の長穴25phを備え、この長穴25phを貫通する取付ビス25mを介してアーム本体部25bにスライド移動可能に取付けられている。
また、シフトアーム25の先端側の取付ビス25mには、プレート押圧バネ25sが巻付けられ、該プレート押圧バネ25sの一端が一方の爪部27の端面をシフトアーム25の基端側(チェンジスピンドル20a側)に押圧している。これにより、爪部プレート25pは、アーム本体部25bに対してシフトアーム25の基端側に付勢されている。
爪部プレート25pの一対の爪部27は、回転軸2f方向からみて、チェンジスピンドル20aの中心と回転軸2fを通る平面を挟んで対面するように配置されている(図3参照)。そして、この一対の爪部27は、互いに対面する面が、従動ピン15に当接して該従動ピン15を駆動する駆動面27aとして構成されている。また、一対の爪部27のシフトアーム25の基端側の面は、回転軸2f方向からみて、チェンジスピンドル20aの中心と回転軸2fを通る平面に近づくにつれてチェンジスピンドル20a側に近づくように傾斜する傾斜面27bとなるように形成されている。
シフトアーム駆動部材20は、クランクケース10の外側に設けられチェンジペダル(図示せず)に連結されて所定角度往復回転されるチェンジスピンドル20aと、例えば、アーム本体部25bに形成された長穴部20b及び長穴部20bに遊嵌される軸部材20c等を有してシフトアーム25を中正位置へ付勢する公知の戻し機構とを備えている。したがって、シフトアーム駆動部材20は、チェンジスピンドル20aを中心にシフトアーム25を往復運動させることができる。
ストッパ部材9は、一端側には、ディテント板7の外周面7eに接触するローラ9rが設けられ、他端側には、クランクケース10に固定される支持軸9pにて回動可能に軸支される。さらに、支持軸9p周りに巻装される弾性部材19sによって、ローラ9rは、外周面7eに押しつけるように付勢される。このように、ストッパ部材9のローラ9rがディテント板7の外周面7eに弾性係合するので、ローラ9rが窪み部8に係止した位置で、ディテント板7及びシフトドラム2は保持される。
ストッパ部材9のローラ9rは、ニュートラル時にニュートラル用窪み部8n、1速時に1速用窪み部8a、2速時に2速用窪み部8b、3速時に3速用窪み部8c、4速時に4速用窪み部8dに係止された状態となる。
ここで、本実施形態においては、従動ピン15は、1つの間隔(角度間間隔120度)が広く構成され、その他の角度間隔が等間隔に配置されることで、全て等間隔に配置した場合よりも、等間隔に配置された従動ピン15の角度間隔(60度間隔)を小さくすることができる。これにより、シフトアーム25に設けられた一対の爪部27の間隔を小さくすることができ、シフトアーム25を小型にすることができる。さらに、シフトアーム25の往復運動する距離を短くすることができるので、変速機1のチェンジ機構を小型にすることができる。
図2に示すように、シフトドラム2は、回転軸2fを中心に回転可能にクランクケース10に支持された円筒形状の部材である。シフトドラム2は、その外周に、円周方向に無端状に形成された複数条のリード溝2gがドラム長手方向に間隔を置いて形成されており、この各リード溝2gに後述するシフタ5が係合している。また、シフトドラム2の軸方向の一端側には、ディテント板7が取付けられており、シフトドラム2はディテント板7と一体に回転する。なお、シフトドラム2とディテント板7との回転方向の位置合わせは、両者の相対位置を規定するノックピン18の嵌合にて行われている。また、ディテント板7が設けられた側と反対側には、変速機1のニュートラル位置を検出可能なニュートラル検出スイッチ19が設けられている。
シフタ5は、複数設けられ(1つのみ図示)、シフタ5の基部5bがシフトドラム2の回転軸2fと平行なシフタガイド軸3に貫通されて軸方向に移動可能に支持されている。そして、基部5bに突設されたガイドピン6がリード溝2gに摺動可能に係合されており、これにより、シフタ5は、シフトドラム2の回転によってシフタガイド軸3の軸方向の移動が制御される。また、シフタ5は、ガイドピン6とは略反対側に延出されたフォーク部5fがシフトギヤ(不図示)に係合している。したがって、シフトドラム2の所定単位角度の回転毎にリード溝2gに沿って所定のシフタ5が移動し、シフトギヤがシフトする。これにより、変速機1のシフトアップ又はシフトダウンが行われる。
<チェンジ機構の動作>
次に、本実施形態のチェンジ機構の動作について説明する。
図3〜図6に示すように、変速操作に応じて、シフトアーム駆動部材20により、シフトアーム25が往動すると、爪部27の駆動面27aが一対の爪部27に跨がれた従動ピン15を押すことでディテント板7が回転する。その後、ストッパ部材9がディテント板7の外周面7eと当接する位置が外周縁頂部7tを越えると、ストッパ部材9の付勢力によりディテント板7は回転を続ける。そして、シフトアーム駆動部材20により、シフトアーム25が復動すると、爪部27の傾斜面27bは、押された従動ピン15に隣接する従動ピン15に当接し、爪部27及び爪部プレート25pがシフトアーム25の先端側へ移動する。その後、傾斜面27bに当接した従動ピン15が傾斜面27bを乗り越えると、先端側へ移動していた爪部27及び爪部プレート25pがシフトアーム25は元の位置に戻り、該従動ピン15は一対の爪部27に跨がれた状態となり、ストッパ部材9が窪み部8に係止する位置でディテント板7の回転が停止する。これにより、シフトアーム25を時計回りに往動するように駆動し、ディテント板7を時計回りに回転させることでシフトアップ、シフトアーム25を反時計回りに往動するように駆動し、ディテント板7を反時計回りに回転させることでシフトダウンを行うことができる。
<4速からニュートラルへのチェンジ機構の動作>
次に、シフトアップ操作による、4速(図3に示す状態)からニュートラル(図6に示すの状態)へのチェンジ機構の動作について、図3〜図6を参照して説明する。
図3に示すように、4速時、ストッパ部材9のローラ9rは、4速用窪み部8dに係止されている。そして、チェンジペダル操作(例えば、チェンジペダルを踏む操作)によって、シフトアーム25を中正位置Neから時計回り(図中矢印X1方向)に往動する。
図4に示すように、シフトアーム25の時計回りの往動によって、図中上側の爪部27の駆動面27aが従動ピン15を押すことにより、ディテント板7は、時計回り方向に回転し始める。同時に、ストッパ部材9は、ローラ9rがディテント板7の外周面7eに沿って、回転軸2fから離れるように回動する。その後、ディテント板7が30度回転すると、ローラ9rは、円弧部7rの外周縁頂部7tと当接する。
その後、図5に示すように、ローラ9rが円弧部7rの外周縁頂部7tを乗り越えると、ストッパ部材9の付勢力によって、ローラ9rがディテント板7の円弧部7rを押し付けるので、爪部27の駆動面27aと従動ピン15は離れて、ディテント板7は回転を続ける。
このように、ディテント板7が回転し、従動ピン15の間隔が広い間を爪部27が通過する際、ローラ9rがディテント板7の円弧部7rに沿って移動し、円弧部7rを押し付けることによって、ディテント板7の回転が停止することなく、滑らかに回転可能となる。
さらに、円弧部7rは、円弧形状の中心C1が回転軸2fの外周側で、回転軸2fと従動ピン15の中心15fを結ぶ直線Z上に位置するので、ディテント板7が回転しストッパ部材9が円弧部7rの一端側(外周縁頂部7t側)に到達すると、ディテント板7は、ストッパ部材9の付勢力によって、ストッパ部材9が円弧部7rの他端側のニュートラル用窪み部8nに係合する位置まで確実に回転することができる。その際、直線Zは、高速段側(本実施例においては4速用窪み部8d側)に構成される。なお、円弧部7rの円弧形状の中心C1は、直線Z上でなくてもよく、直線Zに寄った位置に配置されていればよい。
図6に示すように、ディテント板7は回転を続けると、その後、ローラ9rがディテント板7のニュートラル用窪み部8nに係止し、ディテント板7はニュートラルの位置に保持される。同時に、チェンジスピンドル20aの回転が解放され、シフトアーム25は、戻し機構により復動し、中正位置Neに戻る。
ここで、ローラ9rがディテント板7のニュートラル用窪み部8nに係止しているニュートラル状態のとき、一対の爪部27は、図中上側の爪部27の駆動面27a付近に位置する従動ピン15の1本しか跨いでおらず、図中下側の爪部27の駆動面27a付近に従動ピン15は配置されない状態となる。この状態で、シフトダウン操作、すなわち、シフトアーム25を中正位置Neから反時計回り(図中矢印Y1方向)に往動しても、図中下側の爪部27の駆動面27aは従動ピン15を押すことができないため、ディテント板7は回転せず、変速されない。これにより、ニュートラル段から最高段である4速への変速を禁止することができる。
なお、前述した実施形態は、適宜、変形、改良、等が可能である。例えば、上記実施形態では、シフトアーム25の往復運動は、シフトアーム25がチェンジスピンドル20aを中心にした所定方向の回動運動によるものとしたが、直線運動によるものとしてもよい。このようにすると、シフトアーム25をより簡素な形状とすることができる。また、上記実施形態では、4速段の変速機としたが、3速段でもよいし、5速段以上でもよい。本発明においては、変速段数によらず同様の効果を得ることができる。
また、本明細書には少なくとも以下の事項が記載されている。なお、括弧内には、上記した実施形態において対応する構成要素等を示しているが、これに限定されるものではない。
(1) 回転軸(回転軸2f)を中心として所定角度回転することで変速機(変速機1)のシフタ(シフタ5)にシフト動作を与えるシフトドラム(シフトドラム2)と、
前記シフトドラムの一端に前記シフトドラムと一体に回転するように設けられ、外周面(外周面7e)に複数の窪み部(窪み部8)を有するディテント板(ディテント板7)と、
前記ディテント板の板面から突出する従動ピン(従動ピン15)と、
前記従動ピンを跨いで対向する一対の爪部(爪部27)を有するシフトアーム(シフトアーム25)と、
前記ディテント板の前記外周面に当接するように付勢されたストッパ部材(ストッパ部材9)と、
前記シフトアームを往復運動させるシフトアーム駆動部材(シフトアーム駆動部材20)と、を備え、
変速操作に応じて前記シフトアーム駆動部材により前記シフトアームが中立位置から往動し、前記一対の爪部の一方に、前記一対の爪部に跨がれた前記従動ピンが押されることで、前記ディテント板が回転し、前記ストッパ部材が前記窪み部に係合する位置で前記ディテント板の回転が停止する、変速機のチェンジ機構であって、
隣り合う前記従動ピンは、1つの間隔が広く、その他は等間隔に配置され、
前記ディテント板には、前記外周面の一部に円弧形状を有する円弧部(円弧部7r)が設けられ、
前記ディテント板が回転し、前記間隔の広い前記従動ピン間が前記一方の爪部を通過する際に、前記ストッパ部材は前記円弧部に沿って移動する、変速機のチェンジ機構。
(1)によれば、従動ピンは、1つの間隔が広く、その他は等間隔に配置されるので、全て等間隔に配置した場合よりも、等間隔に配置された従動ピンの間隔を小さくすることができる。これにより、シフトアームに設けられた一対の爪部の間隔を小さくすることができるので、シフトアームを小型にすることができる。また、シフトアームの往復運動する距離を短くすることができるので、変速機の小型化が可能となる。さらに、ディテント板には、外周面の一部に円弧形状を有する円弧部が設けられており、ディテント板が回転し、間隔が広い従動ピン間を一対の爪部が通過する際、ストッパ部材は円弧部に沿って移動するので、ストッパ部材によってディテント板の回転が停止することなく、滑らかに回転可能となる。
(2) (1)に記載の変速機のチェンジ機構であって、
前記円弧部は、前記円弧形状の中心が前記回転軸の外周側で、前記回転軸と前記従動ピンの間に位置する、変速機のチェンジ機構。
(2)によれば、円弧部は、円弧形状の中心が回転軸の外周側で、回転軸と従動ピンの間に位置するので、ディテント板が回転しストッパ部材が円弧部の一端側に到達すると、ディテント板は、ストッパ部材の付勢力によって、ストッパ部材が円弧部の他端側の窪み部に係合する位置まで回転することができる。
(3) (1)または(2)に記載の変速機のチェンジ機構であって、
前記従動ピンは、前記回転軸を中心として、前記間隔が広い前記従動ピン間の角度間隔が、その他の前記従動ピン間の角度間隔の2倍となるように配置されている、変速機のチェンジ機構。
(3)によれば、従動ピンは、回転軸を中心として、間隔が広い従動ピン間の角度間隔が、その他の従動ピン間の角度間隔の2倍となるように配置されているので、所望の変速段数より1段多い変速段数で、全て等間隔に配置された従動ピンのうち、1つの従動ピンをなくすのみで、従動ピンをディテント板に配置することができる。よって、ディテント板に従動ピンを設ける加工を容易にすることができる。
(4) (1)から(3)のいずれか1項に記載の変速機のチェンジ機構であって、
前記ストッパ部材が前記円弧部の一端側の前記窪み部(4速用窪み部8d)と係合するとき、前記変速機は最高段が選択され、
前記ディテント板が回転し、前記ストッパ部材が前記円弧部を通って前記円弧部の他端側の前記窪み部(ニュートラル用窪み部8n)と係合するとき、前記変速機はニュートラル段が選択されるように構成される、変速機のチェンジ機構。
(4)によれば、ストッパ部材が円弧部の一端側の窪み部と係合するとき、変速機は最高段が選択され、ディテント板及びシフトドラムが回転し、ストッパ部材が円弧部を通って円弧部の他端側の窪み部と係合するとき、変速機はニュートラル段が選択されるように構成される。したがって、ニュートラル段が選択されているとき、シフトアームに設けられた一対の爪部は、1本の従動ピンしか跨いでおらず、ニュートラル段から最高段に変速するようにシフトアームが往動しても、爪部は従動ピンを押すことができないため、ディテント板は回転せず、変速されない。これにより、ニュートラル段から最高段への変速を禁止することができる。
1 変速機
2 シフトドラム
2f 回転軸
5 シフタ
7 ディテント板
7e 外周面
7r 円弧部
8 窪み部
8d 4速用窪み部
8n ニュートラル用窪み部
9 ストッパ部材
15 従動ピン
20 シフトアーム駆動部材
25 シフトアーム
27 爪部
C1 円弧形状の中心

Claims (4)

  1. 回転軸(2f)を中心として所定角度回転することで変速機(1)のシフタ(5)にシフト動作を与えるシフトドラム(2)と、
    前記シフトドラム(2)の一端に前記シフトドラム(2)と一体に回転するように設けられ、外周面(7e)に複数の窪み部(8)を有するディテント板(7)と、
    前記ディテント板(7)の板面から突出する従動ピン(15)と、
    前記従動ピン(15)を跨いで対向する一対の爪部(27)を有するシフトアーム(25)と、
    前記ディテント板(7)の前記外周面(7e)に当接するように付勢されたストッパ部材(9)と、
    前記シフトアーム(25)を往復運動させるシフトアーム駆動部材(20)と、を備え、
    変速操作に応じて前記シフトアーム駆動部材(20)により前記シフトアーム(25)が中立位置から往動し、前記一対の爪部(27)の一方に、前記一対の爪部(27)に跨がれた前記従動ピン(15)が押されることで、前記ディテント板(7)が回転し、前記ストッパ部材(9)が前記窪み部(8)に係合する位置で前記ディテント板(7)の回転が停止する、変速機(1)のチェンジ機構であって、
    隣り合う前記従動ピン(15)は、1つの間隔が広く、その他は等間隔に配置され、
    前記ディテント板(7)には、前記外周面(7e)の一部に円弧形状を有する円弧部(7r)が設けられ、
    前記ディテント板(7)が回転し、前記間隔の広い前記従動ピン(15)間が前記一方の爪部(27)を通過する際に、前記ストッパ部材(9)は前記円弧部(7r)に沿って移動する、変速機(1)のチェンジ機構。
  2. 請求項1に記載の変速機(1)のチェンジ機構であって、
    前記円弧部(7r)は、前記円弧形状の中心(C1)が前記回転軸(2f)の外周側で、前記回転軸(2f)と前記従動ピン(15)の間に位置する、変速機(1)のチェンジ機構。
  3. 請求項1または2に記載の変速機(1)のチェンジ機構であって、
    前記従動ピン(15)は、前記回転軸(2f)を中心として、前記間隔が広い前記従動ピン(15)間の角度間隔が、その他の前記従動ピン(15)間の角度間隔の2倍となるように配置されている、変速機(1)のチェンジ機構。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の変速機(1)のチェンジ機構であって、
    前記ストッパ部材(9)が前記円弧部(7r)の一端側の前記窪み部(8d)と係合するとき、前記変速機(1)は最高段が選択され、
    前記ディテント板(7)が回転し、前記ストッパ部材(9)が前記円弧部(7r)を通って前記円弧部(7r)の他端側の前記窪み部(8n)と係合するとき、前記変速機(1)はニュートラル段が選択されるように構成される、変速機(1)のチェンジ機構。
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