JP4824431B2 - 固定用バンド加締装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、等速ジョイントに装着されるブーツを固定するためのリング状の固定用バンドを加締めて装着することが可能な固定用バンド加締装置に関する。
従来より、自動車等の車両の駆動力伝達部では、駆動軸の回転力を従動軸を介して各車軸へ伝達するために等速ジョイントが用いられている。この等速ジョイントには蛇腹状のブーツが装着され、前記ブーツは、アウタカップ内に封入された潤滑油の液密性を確保すると共に、前記アウタカップ内に塵埃、水等が進入することを防止する機能を営む。
前記ブーツは、伸縮自在に形成された蛇腹部と、前記蛇腹部の両端部に一体的に形成され、アウタカップの外周面に装着される大径取付部及びドライブシャフトの外周面に装着される小径取付部とから構成される。前記大径取付部及び小径取付部には、大径用及び小径用の固定用バンドがそれぞれ緊締される。
この種のブーツは、通常、ゴム材料で形成されているが、近年の高速耐久性や対温度耐久性等の要請に対応することが困難となっているため、前記ゴム材料に代替して合成樹脂材料を使用したブーツが採用される場合が多くなっている。
ところで、特許文献1には、クランプリングすなわち圧縮リングを収縮することによって物体に固定するクランプリング取付装置が開示されている。このクランプリング取付装置には、複数のローラ部材との係合作用下に円形軌道に沿って変位可能なΩ(オメガ)形状のスライド部材が設けられる。前記スライド部材の内面部分によって押圧されることにより内側に向かって変位可能に設けられた複数のセグメントと、前記スライド部材の両端部を相互に接近・離間させるスピンドルとが設けられ、スピンドルによってスライド部材を閉鎖して複数のセグメントを縮小することにより、収縮リング(クランプリング)を圧縮している。
特開平10−575号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示されたクランプリング取付装置を用いて、等速ジョイントに装着される固定用バンドを締め付けた場合、前記固定用バンドを締め付ける緊締力が不足すると共に、等速ジョイントのアウタカップの外径が車種等に対応してそれぞれ異なり、これに対応して種々の直径からなる複数の固定用バンドに対処することができないという問題がある。
また、前記固定用バンドは、大径用取付部に緊締される大径用の固定用バンドと小径用取付部に緊締される小径用の固定用バンドとをそれぞれ含み、前記大径用の固定用バンドと、前記小径用の固定用バンドとをそれぞれ別個の装置で締め付けた場合、製造コスト及び管理コストが高騰するという問題がある。
さらに、従来から固定用バンドとして使用されている、いわゆるΩバンドでは、図15に示されるように、加締められて形成されたΩ部がバンドの外周面から半径外方向に突出しているため、他の駆動装置とのレイアウトに関連して前記Ω部が邪魔となる構造的な問題がある。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、一定の緊締力を有し、直径が異なる種々の固定用バンドを加締めて簡便に装着することが可能な固定用バンド加締装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、等速ジョイントの外輪部材に設けられるブーツの大径側端部及び小径側端部をそれぞれ緊締する大径用の固定用バンド及び小径用の固定用バンドをそれぞれ加締めるための装置において、
本体部と、
前記本体部を間にした表裏両面にそれぞれ配設され、アクチュエータの駆動作用下に周方向に沿って所定角度だけ回動可能に保持される一対のカム板と、
前記カム板に周方向に沿って等角度離間して形成された複数の長孔からなるカム孔と、
前記本体部の表裏両面にそれぞれ形成され、中心部から半径外方向に向かって放射状に延在する複数の案内溝と、
前記案内溝に沿って変位可能に設けられ、前記固定用バンドを押圧する爪部と前記カム孔に係合するカムフォロアとを有する爪ユニットと、
を備え、
前記爪部は、大径用の固定用バンドを押圧する大径用爪部と小径用の固定用バンドを押圧する小径用爪部とを含み、前記大径用爪部と前記小径用爪部とが交換可能に設けられることを特徴とする。
この場合、前記カム孔は、直線状に形成されて軸線の長さが大なる第1長孔部と、直線状に形成され前記第1長孔部よりもその軸線の長さが短い第2長孔部とが所定角度だけ折曲して形成されることにより、爪部の押し出し速度を変化させ初期状態で高速で押し出すことができる共に、固定用バンドを押圧する最終トルクを高トルクに変えることができる。
さらに、前記案内溝は、本体部の一側面に周方向に沿って等角度離間する8個の案内溝で表裏両面併せて16個の案内溝が形成され、前記大径用爪部は、前記本体部の表裏両面の各案内溝にそれぞれ配設される16爪用と、前記本体部の表裏両面のいずれか一方の側面の各案内溝にそれぞれ配設される8爪用とが交換可能に設けられる。
本発明によれば、アクチュエータの駆動作用下に一対のカム板を所定角度だけ回動させることにより、前記一対のカム板に形成された複数のカム孔に沿ってカムフォロアが半径内方向に向かって変位する。従って、各爪ユニットに設けられた複数の爪部が半径内方向に向かって変位し、固定用バンドを半径方向に沿って均一に加締めることにより、前記固定用バンドが緊締される。
本発明では、一定で且つ均一な緊締力を有し、直径が異なる種々の固定用バンドを加締めて簡便に装着することができる。
本発明に係る固定用バンド加締装置について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明する。
図1〜図4において、参照符号10は、本発明の実施の形態に係る固定用バンド加締装置を示す。
この固定用バンド加締装置10は、平面視して長方形状に形成された基台12と、前記基台12上に所定間隔離間し略平行に対向するように立設した状態で固定された一組の支持板14a、14bと、前記一組の支持板14a、14bの間に前記基台12と略直交するように挟持された肉厚なプレート状の本体部16と、前記本体部16を間にしてその表裏両面に周方向に沿って所定角度回動自在に支持される略円板状の一対のカム板18a、18bと、流体圧シリンダ等のアクチュエータ19(図10及び図11参照)に連結され前記アクチュエータ19の駆動作用下に前記一組のカム板18a、18bを周方向に沿って略同時に所定角度回動させるアーム20とから基本的に構成される。
図2に示されるように、前記本体部16の表裏両側面には、それぞれ、同一構成からなる複数の案内溝22a〜22hが中心近傍から外周側に向かって半径方向に放射状に延在するように形成される。すなわち、本体部16の一方又は他方の面には、それぞれ、周方向に沿って約45度の等角度で離間する8個の案内溝22a〜22hが形成され、本体部16の表裏両側面を併せると合計16個の案内溝22a〜22hが形成されている。
なお、本体部16の表面に形成された複数の案内溝22a〜22hと、前記本体部16の裏面に形成された複数の案内溝22a〜22hとは、それぞれ、周方向に沿って約23度だけ位相がずれるように配置されている(図3参照)。
前記案内溝22a〜22hには、該案内溝22a〜22hに対応する個数からなり、前記案内溝22a〜22hに沿って半径方向に一体的に変位する複数の爪ユニット24が設けられる。
この爪ユニット24は、図2及び図5A〜図5Cに示されるように、前記案内溝22a〜22hの軸線と略直交する幅方向の所定寸法を有し先端部が先細りする略長方形状の段付きプレートからなる爪ホルダ26と、ねじ部材27を介して前記爪ホルダ26に対して交換可能に連結され後述する固定用バンド28a(28b)を周方向から押圧して加締める爪部30と、前記爪ホルダ26の一端部側に回転自在に軸着され前記カム板18a、18bのカム孔32(後述する)に係合するカムフォロアとして機能するローラ34とから構成される。
なお、前記爪部30は、等速ジョイントの外輪部材36の開口部側に装着される大径用の固定用バンド28aを加締める大径用爪部30aと、ドライブシャフト40側に装着される小径用の固定用バンド28bを加締める小径用爪部30bとを備え(図5A〜図5C参照)、爪ホルダ26が案内溝22a〜22hに保持された状態でねじ部材27を外すことによって、前記大径用爪部30aと前記小径用爪部30bとを同一の前記爪ホルダ26に対して相互に簡便に交換することができる。
また、前記大径用爪部30aは、図5A及び図5Bに示されるように、本体部16の表裏両面の併せて16個の案内溝22a〜22hにそれぞれ配設される16爪用の大径用爪部30aaと、前記本体部16の表裏両面のいずれか一方の側面の8個の案内溝22a〜22hにのみそれぞれ配設される8爪用の大径用爪部30abとが相互に交換可能に設けられる。
この場合、16爪用の大径用爪部30aaと8爪用の大径用爪部30abとでは、図5Aと図5Bとに比較参照されるように、爪部先端の円弧角度が同一であると共に、先端部に向かって徐々に先細りするテーパ角度が異なるように設定されている。16爪用の大径用爪部30aaでは、1個の大径用爪部30aaに付与される加締力が分散されるため耐久性を向上させることができ、一方、8爪用の大径用爪部30abでは交換本数が少なく交換作業を簡便に遂行することができる利点があり、作業者は、16爪用と8爪用とを用途に応じて適宜選択することができる。
前記大径用の固定用バンド28a及び前記小径用の固定用バンド28bは、例えば、アルミニウム等の金属製材料によって無端で連続したリング体に形成される。大径用の固定用バンド28aの直径は、外輪部材36のカップ部の外径と樹脂製ブーツ(後述する)の大径側端部の肉厚とが加算された寸法よりも僅かに大きく設定され、一方、小径用の固定用バンド28bの直径は、ドライブシャフト40の外径と樹脂製ブーツの小径側端部の肉厚とが加算された寸法よりも僅かに大きく設定される。
また、本体部16の表裏両側面には、それぞれ、略円板状のカム板18a(18b)の外周面に係合し前記カム板18a(18b)を周方向に沿って案内する複数(図1及び図2中では5個)の第1ガイドローラ42と、前記本体部16の側面に固定され断面L字状に屈曲した複数の固定板44と、前記カム板18a(18b)の側面と略直交するように前記固定板44に回転自在に軸着され前記カム板18a(18b)の側面に係合して該カム板18a(18b)を回転可能に保持する複数(図1及び図2中では4個)の第2ガイドローラ46とがそれぞれ設けられる。
さらに、一組の支持板14a、14bに近接する本体部16の下部側には略水平方向に沿って貫通する断面矩形状の孔部48が形成され、前記孔部48に沿ってアーム20が略水平方向に沿って変位可能に設けられる。前記アーム20の横方向の両側面には一組の円盤50a、50bが連結され、前記円盤50a、50bはカム板18a、18bに形成された略円形状の係合孔52と係合するように設けられる。
一対のカム板18a、18bは、それぞれ同一形状に形成される。カム板18a(18b)の中央部には複数の爪部30が外部に露呈する円形状の開口部54が形成されると共に、周方向に沿って等角度離間する複数(図2中では8個)の長孔からなるカム孔32が形成される。この場合、一方のカム板18aと他方のカム板18bにそれぞれ形成された複数のカム孔32は、水平方向に沿ってそれぞれ対応した位置に設けられる。
このカム孔32は円形状の開口部54から周縁部側に向かって所定角度だけ傾斜するように設けられ、図6に示されるように、直線状に形成された軸線X1の長さが大なる第1長孔部58aと、直線状に形成され前記第1長孔部58aよりもその軸線X2の長さが短い第2長孔部58bとが所定角度θ(第1長孔部58aの軸線X1と第2長孔部58bの軸線X2との交差角度θ)だけ折曲した複合形状に形成される。
また、一対のカム板18a、18bの外周縁部の一部には半径外方向に向かって突出する半円形状の突出部60がそれぞれ形成され、前記突出部60には、前記アーム20に連結された円盤50a(50b)と係合する略楕円形状の係合孔52が形成される。なお、前記係合孔52は、図11〜図13に示されるように、円盤50a(50b)よりも直径が大なる単なる正円ではなく、円盤50a(50b)の外径との間で遊びのクリアランス64が設けられた略楕円形状に形成される。
本発明の実施の形態に係る固定用バンド加締装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、次に、その動作並びに作用効果について説明する。
先ず、固定用バンド加締装置10に付属される機構について説明する。
図7〜図9に示されるように、固定用バンド加締装置10を間にした一方の第1作業台70aには、ドライブシャフト40を略水平状態で支持する第1支持部材72a及び第2支持部材72bが設けられる。この場合、前記ドライブシャフト40の軸線方向に沿った一端部には、樹脂製ブーツ74を有するバーフィールドタイプの等速ジョイントが連結され、他端部にはトラニオンを含むスパイダ76が連結されている。
なお、本実施の形態では、バーフィールドタイプの等速ジョイントを用いて説明しているが、これに限定されるものではなく、トリポートタイプの等速ジョイントにも適用することができることは勿論である。
この第1支持部材72a及び第2支持部材72bは、それぞれ、第1プレート78a及び第2プレート78b上に固定されると共に、前記第1作業台70a上に固設された略平行な一組のガイドレール80に沿って前記第1プレート78a及び第2プレート78bと一体的に移動可能に設けられる。
従って、全長又は外径等が異なる種々のドライブシャフト40に対して前記第1支持部材72a及び第2支持部材72bを前記ガイドレール80に沿って所定位置に移動させることにより、自在に調整することができる。なお、前記第1プレート78a及び第2プレート78bには、それぞれ、第1支持部材72a及び第2支持部材72bをガイドレール80上の所定位置で固定するためのストッパ82a、82bが設けられている。
図7〜図9に示されるように、固定用バンド加締装置10を間にした他方の第2作業台70bには、前記バーフィールドタイプの等速ジョイントの外輪部材36の軸部36aを把持するチャック部84を有する保持機構86が設けられる。前記保持機構86は、第3プレート78c上に固定され、第2作業台70b上に固定された略平行な一組のガイドレール88に沿って前記第3プレート78cと一体的に移動可能に設けられる。
従って、全長又は外径等が異なる種々のドライブシャフト40、並びに外輪部材36の口径等に対応して前記保持機構86をガイドレール88に沿って進退動作させることにより、自在に調整することができる。なお、前記第3プレート78cには、保持機構86をガイドレール88上の所定位置で固定するためのストッパ82cが設けられる。
この結果、固定用バンド加締装置10を構成する本体部16の中央部に形成された円形状の開口部54内に外輪部材36が挿通され且つ前記外輪部材36に大径な固定用バンド28aが遊嵌された状態において、前記外輪部材36の軸部36aが前記保持機構86によって略水平状態に保持されると共に、ドライブシャフト40が前記第1支持部材72a及び第2支持部材72bによって略水平状態に支持される。
なお、以下の説明では、樹脂製ブーツ74の大径側端部に遊嵌された大径な固定用バンド28aを加締める場合をその一例として説明する。
図11は、流体圧シリンダからなるアクチュエータ19が滅勢されて一対のカム板がそれぞれ同一の初期位置にあり、本体部16の開口部54内に大径用爪部30aがまだ露呈していない状態を示したものである。
このような初期位置において、図示しない制御装置からの付勢信号に基づいて前記アクチュエータ19を駆動させることによりピストンロッド19aが伸長し、円盤50a、50bを介して前記ピストンロッド19aに連結された長尺なアーム20が、本体部16の下部側に設けられた断面矩形状の孔部48に沿って矢印A方向に変位する。
前記アーム20が矢印A方向に沿って変位し、前記アーム20の両側面に連結された円盤50a、50bとカム板18a、18bの係合孔52との係合作用によって、一対のカム板18a、18bが中心部を回転中心として時計回り方向に所定角度だけ回動する(図12参照)。この場合、前記一対のカム板18a、18bが所定角度だけ回動することにより、前記一対のカム板18a、18bにそれぞれ形成された複数のカム孔32に対してローラ34が係合することにより、爪ユニット24の大径用爪部30aが前記カム板18a、18bの半径内方向に向かって押圧される。
従って、一対のカム板18a、18bに形成された複数のカム孔32とローラ34との係合作用下に、表裏両面に設けられた合計16枚の大径用爪部30aが同時に半径内方向に向かって変位し、前記大径用爪部30aによって外輪部材36の外周面に遊嵌された大径用の固定用バンド28aが中心部に向かって均一に加締められる(図13及び図14参照)。
この結果、大径用の固定用バンド28aは、外輪部材36のカップ部に対して一定で且つ均一の緊締力(締付力)が保持された状態で簡便に装着される。
なお、前記カム孔32は、図6に示されるように、直線状に形成された軸線の長さが大なる第1長孔部58aと、直線状に形成され前記第1長孔部58aよりもその軸線の長さが短い第2長孔部58bとが所定角度θ(第1長孔部58aの軸線と第2長孔部58bの軸線との交差角度θ)だけ折曲した複合形状に形成されている。
このため、前記カム孔32の第1長孔部58aに沿ってローラ34が移動する際、大径用爪部30aは高速且つ低トルクで押し出され、続いて、前記第1長孔部58aの軸線と所定角度θだけ屈曲する第2長孔部58bに沿ってローラ34が移動する際、大径用爪部30aは前記よりも減速された低速且つ高トルクで押し出されて、周方向に配置された複数の大径用爪部30aによる加締め動作がなされる。
換言すると、大径用爪部30aの送り速度をその途中から変化させることにより、前記カム孔32を単一の直線状部分のみによって形成した場合と比較して、本実施の形態では初期状態において大径用爪部30aを高速で送り出すことができ、サイクルタイムの短縮化を図ることができる。
外輪部材36のカップ部に装着された樹脂製ブーツ74の大径側端部に対する固定用バンド28aが加締められた後、図示しない切換弁の切り換え作用下にアクチュエータ19を付勢してピストンロッド19aを縮小させることにより、アーム20が前記とは反対の矢印B方向に変位する。従って、一対のカム板18a、18bに形成されたカム孔32に沿ってローラ34が前記とは反対側(カム板18a、18bの半径外方向)に向かって押圧され、複数の大径用爪部30aが固定用バンド28aから離間する方向に変位して初期位置に復帰する。
本体部16の表裏両面にそれぞれ配設された16枚の大径用爪部30aをそれぞれ半径内方向に略同時に押し出して大径用の固定用バンド28aを加締めた後、前記大径用爪部30aとその形状が異なる他の8枚の小径用爪部30bと交換し、本体部16の表面又は裏面のいずれか一面にのみ配置された前記8枚の小径用爪部30bによってドライブシャフト40に装着された樹脂製ブーツ74の小径側端部に遊嵌された小径用の固定用バンド28bを同様に均一に加締めることができる。
このように、本実施の形態では、爪ホルダ26を本体部16に保持した状態で爪部30のみを交換することにより、大径用又は小径用の固定用バンド28a、28bをそれぞれ簡便に加締めることができる。従って、製造コスト及び管理コストが低減されてコストダウンを図ることができる。
また、本実施の形態では、機種が異なる他の等速ジョイントの外輪部材であっても、他の大径用爪部又は小径用爪部と交換することにより、簡便に対処することができる。
さらに、作業者は、16爪用の大径用爪部30aaと8爪用の大径用爪部30abとを適宜交換することができる。
本発明の実施の形態に係る固定用バンド加締装置の斜視図である。 図1に示す固定用バンド加締装置の分解斜視図である。 図1に示す固定用バンド加締装置において、手前側のカム板を外した状態を示す正面図である。 図1に示す固定用バンド加締装置の側面図である。 図5Aは、16爪用の大径用爪部を有する爪ユニットの正面図、図5Bは、8爪用の大径用爪部を有する爪ユニットの正面図、図5Cは、小径用爪部を有する爪ユニットの正面図である。 カム板に形成されたカム孔を示す部分拡大側面図である。 図1に示す固定用バンド加締装置及びその付属機構を含む斜視図である。 前記付属機構によってドライブシャフト及び外輪部材が水平に支持された状態を示す一部断面正面図である。 図8の平面図である。 図1に示す固定用バンド加締装置のアームに対してアクチュエータが連結された状態を示す平面図である。 図10の正面図である。 図11に示す初期位置において、前記アクチュエータを駆動させてカム板が時計回り方向に所定角度だけ回動した状態を示す正面図である。 図12に示す状態からさらにカム板が時計回り方向に所定角度だけ回動した状態を示す正面図である。 本体部の表裏両面にそれぞれ設けられた複数の大径用爪部によって大径用の固定用バンドを加締める状態を示す縦断面図である。 従来から固定用バンドとして使用されている、いわゆるΩバンドのΩ部を示す一部省略側面図である。
符号の説明
10…固定用バンド加締装置 12…基台
14a、14b…支持板 16…本体部
18a、18b…カム板 19…アクチュエータ
20…アーム 22a〜22h…案内溝
24…爪ユニット 26…爪ホルダ
28、28a、28b…固定用バンド
30、30a、30b、30aa、30ab…爪部
32…カム孔 34…ローラ
36…外輪部材 40…ドライブシャフト
42、46…ガイドローラ 44…固定板
48…孔部 50a、50b…円盤
52…係合孔 54…開口部
58a、58b…長孔部

Claims (3)

  1. 等速ジョイントの外輪部材に設けられるブーツの大径側端部及び小径側端部をそれぞれ緊締する大径用の固定用バンド及び小径用の固定用バンドをそれぞれ加締めるための装置において、
    本体部と、
    前記本体部を間にした表裏両面にそれぞれ配設され、アクチュエータの駆動作用下に周方向に沿って所定角度だけ回動可能に保持される一対のカム板と、
    前記カム板に周方向に沿って等角度離間して形成された複数の長孔からなるカム孔と、
    前記本体部の表裏両面にそれぞれ形成され、中心部から半径外方向に向かって放射状に延在する複数の案内溝と、
    前記本体部に保持された状態で前記案内溝に沿って変位可能に設けられる爪ホルダと、前記爪ホルダに連結され当該爪ホルダの変位にともなって前記固定用バンドを押圧する爪部と、前記爪ホルダに備えられ前記カム孔に係合するカムフォロアと、を有する爪ユニットと、
    を備え、
    前記本体部の表面に形成された前記複数の案内溝と、前記本体部の裏面に形成された前記複数の案内溝とは周方向に位相がずれるように形成され、
    前記爪部は、大径用の固定用バンドを押圧する大径用爪部と小径用の固定用バンドを押圧する小径用爪部とを含み、前記爪ホルダが前記本体部に保持された状態で前記大径用爪部と前記小径用爪部とが交換可能に設けられ
    複数の前記大径用爪部が前記本体部の表裏両面に配設された状態から、複数の前記小径用爪部が前記本体部の一方面のみに配設された状態に変更可能であることを特徴とする固定用バンド加締装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記カム孔は、直線状に形成されて軸線の長さが大なる第1長孔部と、直線状に形成され前記第1長孔部よりもその軸線の長さが短い第2長孔部とが所定角度だけ折曲して形成されることを特徴とする固定用バンド加締装置。
  3. 請求項1記載の装置において、
    前記案内溝は、本体部の一側面に周方向に沿って等角度離間する8個の案内溝で表裏両面併せて16個の案内溝が形成され、前記大径用爪部は、前記本体部の表裏両面の各案内溝にそれぞれ配設される16爪用と、前記本体部の表裏両面のいずれか一方の側面の各案内溝にそれぞれ配設される8爪用とが交換可能に設けられることを特徴とする固定用バンド加締装置。
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